JP7449352B1 - ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法およびフレーム部品 - Google Patents

ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法およびフレーム部品 Download PDF

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Abstract

Figure 0007449352000001
【課題】板複数の閉断面を有するフレーム部品を生産性よく製造する。
【解決手段】金属製の板材3を一方の端部15を外方に残し他方の端部16を内方に配置するようにロールフォーム成形して複数の閉断面12~14を内方に形成する略矩形の外郭11aを有するフレーム部品11の製造方法である。第1の縦壁21(一の側壁)に板材3の他方の端部16を突き当てて断面T字状の突当部31を形成するステップを有する。外方から溶接を施して他方の端部16を第1の縦壁21に溶接するステップを有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法およびフレーム部品に関する。
自動車等の車両に搭載される部品は、強固なフレーム部品に支持させる必要がある。この種のフレーム部品としては、例えば、バッテリハウジングのフレーム部品を開示する特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示されたフレーム部品は、図4に示すように断面凹状の溝状部と断面凸状の凸状部とが並ぶようにロールフォーム成形された板材に他の板状の平板部をそれぞれ挟みスポット溶接して実施している。したがって、複数の閉断面が連続する断面日の字状や目の字の閉断面部を形成できない。
この種のフレーム部品は、側方から加えられた荷重に対して剛性が高いことが要請されている。
特開2019-96385号公報
特許文献1に示すフレーム部品は、複数の板材を重ねて複数の溶接位置で溶接を行うことによって形成されている。このため、生産性がよいが、断面日の字状や目の字の閉断面部を形成できない。複数の板材の位置決め、溶接などの製造ステップの数が多く、生産性が低いという問題があった。
本発明の第1の目的は、断面日の字状や目の字の閉断面部のように隣接する複数の閉断面を有するフレーム部品を生産性よく製造することである。
本発明の第2の目的は、生産性よく製造できるとともに、側方からの衝突荷重に対して剛性が高いフレーム部品を提供することである。
この目的を達成するために本発明に係るロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法は、一方の端部と他方の端部を有する金属からなる板材を一方の端部を外方に残し他方の端部を内方に配置するようにロールフォーム成形して複数の閉断面を内方に形成する略矩形の外郭を有するフレーム部品の製造方法であって、前記フレーム部品の一の側壁に前記複数の閉断面を仕切る前記板材の前記他方の端部を突き当てて断面T字状の突当部を形成するステップと、前記他方の端部が突き当てられた前記側壁における前記他方の端部とは反対側の外方から溶接を施して前記他方の端部を前記側壁に溶接するステップとを有する方法である。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記断面T字状の突当部を形成するステップより以前に、前記板材に前記他方の端部が嵌合する被嵌合部を形成するステップを実施し、前記断面T字状の突当部を形成するステップは、前記板材を曲げることにより、前記他方の端部を前記側壁に突き当てて前記被嵌合部に嵌合させて実施してもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記被嵌合部は、前記側壁の側面に連なる案内形状部を有し、前記突当部を形成するステップにおいて、前記端部の先端に形成されている角部分が前記案内形状部に沿って滑ることにより前記端部が前記被嵌合部の中に導かれてもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記案内形状部は、前記側面から前記被嵌合部の中に向けて延びる傾斜面によって形成されていてもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記被嵌合部を形成するステップにおいて、前記板材の側面に前記被嵌合部として溝を形成し、前記端部を前記被嵌合部に嵌合させるステップにおいて、前記端部を前記溝に嵌合させてもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記溝は、前記板材に切削加工を施すことにより形成してもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記溝は、外周部に溝加工部が設けられたロールを前記板材に押し付けて回転させ、前記溝加工部の形状を前記板材に転写して形成してもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、さらに、前記突当部を形成するステップより以前に、前記板材の前記端部に舌片を形成するステップを有し、前記被嵌合部を形成するステップにおいて、前記板材を厚み方向に貫通するスリット穴を前記被嵌合部として形成し、前記突当部を形成するステップにおいて、前記舌片を前記スリット穴に嵌合させてもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記端部を前記被嵌合部に溶接するステップは、レーザー溶接によって行い、前記レーザー溶接による溶け込み部分の形状は、レーザー照射面から前記端部に向けて延びる弾頭形状であってもよい。
本発明は、前記ロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、前記板材はアルミニウム合金によって形成されたものを使用し、前記突当部を形成するステップは、ロールフォーミングによって実施してもよい。
本発明に係るフレーム部品は、1枚の金属板材によって一対の縦壁の間に一対の横壁と中間の仕切壁とを有する断面日の字状を含むように形成されたフレーム部品であって、前記仕切壁の一端部は、一方の縦壁に断面T字状の突当部を構成するように突当てられて前記一方の縦壁に溶接されているとともに、他端部は、湾曲した形状に形成されて他方の縦壁に内側から重なって溶接された内側縦壁に連続し、前記内側縦壁と前記縦壁は重ねて接続した2重壁を構成し、前記内側縦壁および各々の前記縦壁と各々の前記横壁との接続部は、それぞれ湾曲した形状に曲げられているものである。
本発明は、前記フレーム部品において、前記一方の縦壁には、前記仕切壁の先端部が篏合する被嵌合部が形成されており、前記仕切壁の前記先端部は、前記被嵌合部に篏合した状態で溶接されていてもよい。
本発明は、前記フレーム部品において、前記被嵌合部は溝によって形成されていてもよい。
本発明は、前記フレーム部品において、前記被嵌合部は、前記一方の縦壁を厚み方向に貫通するスリット穴によって形成されており、前記仕切壁の前記先端部には、前記スリット穴に嵌合する舌片が形成されていてもよい。
本発明は、前記フレーム部品において、前記被嵌合部は、前記一方の縦壁の側面に連なる案内形状部を有し、前記案内形状部は、前記側面から前記被嵌合部の中に向けて延びる傾斜面によって形成されていてもよい。
本発明に係るロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法によれば、複数の閉断面を1枚の板材にロールフォーム成形を施し、この板材に溶接を施すことによって形成することができる。このため、本発明によれば、複数の板材を重ねて溶接する従来の製造方法と較べて複数の閉断面を有するフレーム部品を生産性よく製造することができる。
また、本発明に係るフレーム部品においては、側方から衝突荷重が加えられたときに強度が高い2重壁に隣接した湾曲部が拡大しながら変形するに伴って、仕切り壁と上下の横壁が撓む。このため、本発明によれば、側方からの衝突荷重に対してエネルギーの吸収率が高いフレーム部品を提供することができる。
図1は、ロールフォーミング成形機の概略の構成を示す側面図である。 図2は、フレーム部品の断面図である。 図3は、フレーム部品の斜視図である。 図4は、フレーム部品の基本形状部を示す断面図である。 図5は、ロールフォーミングの過程を段階的に示す板材の断面図である。 図6は、ロールフォーミングの過程を段階的に示す板材の断面図である。 図7は、突当部の変形例を示すフレーム部品の断面図である。 図8は、突当部の変形例を示すフレーム部品の断面図である。 図9は、本発明に係るフレーム部品の製造方法を説明するためのフローチャートである。 図10は、本発明に係るフレーム部品の製造方法の変形例を説明するためのフローチャートである。 図11は、突当部を拡大して示す断面図である。 図12は、被嵌合部の変形例を示す断面図である。 図13は、溝からなる被嵌合部を形成する方法を説明するための断面図である。 図9は、被嵌合部に仕切壁が嵌合するときの被嵌合部の移動経路を示す断面図である。 図15は、レーザー溶接による溶け込み部分の形状を説明するための断面図である。 図16は、被嵌合部の他の実施の形態を示す断面図である。 図17は、被嵌合部の他の実施の形態を示す成形物の側面図である。 図18は、突当部の形成方法の他の実施の形態を示すフローチャートである。 図19は、衝撃荷重が加えられたときの変形を説明するためのフレーム部品の断面図である。 図20は、追加部品が接続されたフレーム部品の断面図である。
以下、本発明に係るロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法およびフレーム部品の一実施の形態を図1~図19を参照して詳細に説明する。
本発明に係るロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法(以下、単にフレーム部品の製造方法という)は、例えば図1に示すロールフォーミング成形機1を使用して実施することができる。このロールフォーミング成形機1は、図1において最も左に位置するアンコイラ2から金属製の板材3を図1において右側に送り、所定の形状の製品を製造するものである。アンコイラ2には、金属製の板材3がコイル状に巻かれた状態で装着されている。
アンコイラ2より板材3の送り方向の下流側には、先穴プレス4、多段ロール成形機5、溶接/切断機6および後穴プレス7などの装置がこの順序で並べて配置されている。
先穴プレス4は、板材3に穴開け加工や切削加工などの機械加工を施す。
多段ロール成形機5は、多数のロール5aを使用して板材3を所定の形状に曲げる。
溶接/切断機6は、成形後の板材3の被溶接部に溶接を行い、板材3を所定の長さに切断して長尺状の製品を作る。
後穴プレス7は、成形後の板材3に穴開け加工を含む機械加工を施す。
この実施の形態においては、上述したようなロールフォーミング成形機1を使用して図2および図3に示すフレーム部品11を成形する場合の一例について説明する。図2および図3に示すフレーム部品11は、図示していない自動車等の車載部品を支持するための部品や、車体の骨格の一部を構成する部品などとして使用することができるものである。
図2に示すフレーム部品11は、略矩形の外郭11aを有している。外郭11aの内方には複数の閉断面(第1~第3の閉断面12~14)が形成されている。この実施の形態によるフレーム部品11は、1枚の金属板材をロールフォーミング成形法によって所定の形状に成形したものである。ロールフォーム成形は、図2において右下側に描かれている板材3の一方の端部15を外方に残し他方の端部16を内方に配置するように実施している。この実施の形態によるフレーム部品11の形状は、他方の端部16が中央部に位置する断面日の字状の基本形状部17を含む断面目の字状である。本発明に係るフレーム部品11は、図4に示すように、基本形状部17のみによっても構成することができる。なお、一方の端部15は外側に折り曲げて張出し取付け用フランジを形成できる。
基本形状部17は、一対の縦壁21,22の間に一対の横壁23,24と中間の仕切壁25とを有する断面日の字状に形成されている。図2に示すフレーム部品11は、一対の縦壁21,22を基本形状部17より下側に延長して基本形状部17の下方に横壁26を追加して断面目の字状に形成されている。
一対の縦壁21,22とは、板材3の一方の端部15を含む第1の縦壁21と、この第1の縦壁21と対向する第2の縦壁22である。この実施の形態においては、第1の縦壁21が本発明でいう「フレーム部品の一の側壁」、「一方の縦壁」に相当する。また、第2の縦壁22が本発明でいう「他方の縦壁」に相当する。
一対の横壁23,24とは、板材3の他方の端部16となる仕切壁25を図2において上下方向から挟む第1、第2の横壁である。第1の横壁23は、図2に示す第1の縦壁21と第2の縦壁22の上端部どうしを接続している。
図2に示すフレーム部品11において基本形状部17の下方に追加された横壁は、以下においては第3の横壁26という。第3の横壁26は、第1の縦壁21に内側から重なる第1の内側縦壁27に接続され、この第1の内側縦壁27を介して第2の横壁24に接続されている。
仕切壁25は、複数の閉断面(第1の閉断面12と第2の閉断面13)を仕切っており、第1の縦壁21と協働して断面T字状の突当部31を形成している。詳述すると、仕切壁25の一端部25aは、第1の縦壁21に断面T字状の突当部31を構成するように突当てられている。図2に示すフレーム部品11の仕切壁25の他端部25bは、第2の縦壁22に内側から重なる第2の内側縦壁32に接続されている。図4に示すフレーム部品11の仕切壁25の他端部25bは、第1の縦壁21に内側から重なる第3の内側縦壁33に接続されている。第3の内側縦壁33は、仕切壁25と第2の横壁24とを接続している。図4に示す第2の横壁24は、第2の縦壁22と第3の内側縦壁33とを接続している。
図2に示すフレーム部品11と図4に示すフレーム部品11のいずれにおいても、ロールフォーム成形で成形されているために、板材3が略直角に曲げられて壁どうしが接続される接続部分に隣接して湾曲した形状の湾曲部34がロールフォーム成形で形成されている。壁どうしが接続される接続部分とは、突当部31を除いて縦壁と横壁とが重ね合わされ接続される部分(二重壁)である。
フレーム部品11は、図2および図4に示す形状にロールフォーミング成形法によって成形した後に板材3どうしが重なる重なり部分を溶接することによって形成されている。図2に示すフレーム部品11における重なり部分とは、第1の縦壁21と第1の内側縦壁27とが重なる第1の重なり部分35と、第2の縦壁22と第2の内側縦壁32とが重なる第2の重なり部分36と、第1の縦壁21と仕切壁25とが重なる第3の重なり部分37である。
図4に示すフレーム部品11における重なり部分とは、第1の縦壁21と第3の内側縦壁33とが重なる第4の重なり部分38と、第2の縦壁22と仕切壁25とが重なる第5の重なり部分39である。
この実施の形態で用いる板材3の材質は、アルミニウム合金、鉄系合金やその他の金属材料を用いることができる。アルミニウム合金の場合は、鋼鈑よりも板厚が厚くなるため、第1の縦壁21と仕切壁25とが重なる第3の重なり部分37、第2の縦壁22と仕切壁25とが重なる第5の重なり部分39の溶接範囲が広くなり、外側からの溶接が容易となる。溶接は、例えば閉断面の外側から溶接できるレーザー溶接によって行うことができる。
図2に示すフレーム部品11をロールフォーミング成形法によって成形する際の成形順序は、例えば図5(A)~(I)および図6(A)~(F)に示すようになる。ロールフォーミング成形は、図1に示すロールフォーミング成形機1の多段ロール成形機5によって行う。図5(A)~(I)および図6(A)~(F)は板材3の長手方向から見た断面図である。
フレーム部品11を成形するためには、先ず、図5(A)~図5(I)に示すように、平板状態の板材3の他方の端部16が曲げられ、仕切壁25、第2の内側縦壁32、第2の横壁24、第1の内側縦壁27がこの順序で成形される。前記仕切壁25と第2の内側縦壁32の間などの湾曲部34は、剛性や衝突性能に応じて曲率半径を多段ロール成形機5によって調整できる。例えば、仕切壁25の湾曲部34の曲率半径を大きく設定すれば断面潰れを促進できる。そして、図6(A)~(F)に示すように第3の横壁26、第2の縦壁22、第1の横壁23および第1の縦壁21がこの順序で成形される。特に、図6(B)で内側側壁と側壁が2重壁を形成し、図6(E)~(F)で横壁23が湾曲部を形成しながら曲げられて第1の縦壁21を形成しながら仕切壁25の先端と第1の内側縦壁27とに重ねられて突当部を形成してロールフォーミング成形が終了する。なお、図6(B)と図6(C)の間で、板材3を外郭の外側に閉断面を形成する工程を追加してもよい。また、図6(B),(F)のそれぞれの成形中にレーザー溶接を行うこともできる。
本実施例では、上述したようにロールフォーミング成形が行われた後、フレーム部品11の第1~第3の重なり部分35~37が溶接される。第1~第3の重なり部分35~37のうち、第1、第2の重なり部分35,36は、2枚の板材3が厚み方向に重なって面接触の状態となるから、溶接を簡単に正しく行うことが可能である。しかし、第3の重なり部分37は、仕切壁25が第1の縦壁21に突き当てられてT字形状となっており、仕切壁25が成形時の誤差やスプリングバックなどによって第1の縦壁21に対して傾斜した場合には、位置決めされず、面接触の状態とはならないおそれがある。
上述したような仕切壁25の傾斜を防ぐためには、図7および図8に示すように、第1の縦壁21あるいは第2の縦壁22に仕切壁25が嵌合する被嵌合部41を形成することにより実現できる。この構成を採ることにより、成形過程で仕切壁25の位置ずれあるいは傾斜が自動的に修正されて突当部31が正しく形成されるようになる。被嵌合部41の説明は後述する。
この実施の形態によるロールフォーム成形で成形されたフレーム部品11の製造方法は、図9のフローチャートで示すように実施される。すなわち、第1の縦壁21(図4に示すフレーム部品11においては第2の縦壁22)に仕切壁25を突き当てて断面T字状の突当部31を形成するステップS1と、ロールフォーミング成形機1のインラインもしくはラインの後に仕切壁25(板材3の他方の端部16)を側壁{第1の縦壁21(図4に示すフレーム部品11においては第2の縦壁22)}に溶接するステップS2とによって実施される。仕切壁25を第1の縦壁21(図4に示すフレーム部品11においては第2の縦壁22)に溶接する際には、第1および第2の重なり部分35,36(図4に示すフレーム部品11においては第4の重なり部分38)においても溶接が行われる。
一方、図7および図8に示す被嵌合部41を使用する場合の製造方法は、図10のフローチャートで示すように実施される。すなわち、先ず、断面T字状の突当部31を形成するステップS1より以前に、板材3に仕切壁25が嵌合する被嵌合部41を形成するステップS10を実施する。この場合の突当部31を形成するステップS1は、ロールフォーミング成形中に板材3が曲げられることにより、仕切壁25が第1の縦壁21に突き当てられて被嵌合部41に嵌合されることにより実施される。
ここで、被嵌合部41の構造を詳細に説明する。ここでは図7に示すフレーム部品11の被嵌合部41について説明するが、図8に示すフレーム部品11の被嵌合部41も同じ構造が採られている。
被嵌合部41を形成するステップS10においては、図11に示すように、第1の縦壁21の側面42における仕切壁25と重なる位置に被嵌合部41を形成する。図11に示す被嵌合部41は、仕切壁25の先端部分が嵌合する溝43によって形成されている。
この溝43は、ロールフォーミング成形機1の先穴プレス4において、板材3に例えば切削加工を施すことによって形成することができる。図11に示す溝43は、第1の縦壁21の内側の側面42に連なる案内形状部44と、案内形状部44に接続された溝底部45とによって形成されている。案内形状部44は、側面42から被嵌合部41の中に向けて延びる傾斜面44aによって形成されている。傾斜面44aは、被嵌合部41の外に向かうにしたがって次第に被嵌合部41の開口幅が広くなるように傾斜している。溝底部45は、溝43の深さ方向に延びる側面45aと、溝底となる底面45bとによって構成されており、断面コ字形状の溝となるように形成されている。溝底部45の溝幅は、仕切壁25の先端部分が嵌合する幅である。なお、案内形状部44は、図12に示すように形成することができる。
図12に示す案内形状部44は、溝43の側壁の全域に形成されており、第1の縦壁21の側面42から被嵌合部41の底まで延びている。すなわち、図12に示す被嵌合部41は、案内形状部44からなる側壁と、底面41aとからなる溝43によって形成されている。この案内形状部44も傾斜面44aによって形成されている。
図11および図12に示す被嵌合部41は、切削や成形によって形成することができる。
被嵌合部41を切削によって形成する場合は、図13(A)に示すように回転する切削ツール46を板材3に押し付けて実施する。
被嵌合部41を成形によって形成する場合は、図13(B)に示すように溝形成用のロール47を板材3に押し付けて実施する。溝形成用のロール47は、多段ロール成形機5に設けられており、外周部に溝加工部48が設けられている。このロール47を板材3に押し付けて回転させることにより、溝加工部48の形状が板材3に転写されて被嵌合部41が形成される。なお、前記溝43は内面のみの凹み形状であったが、この凹みは外面に凸形状として露出してもよい。かつ、露出させることでレーザー溶接の目印にもなる。
図10に示すフレーム部品11の製造方法における、突当部を形成するステップS1は、多段ロール成形機5で板材3が曲げられる過程で実施される。すなわち、図6(E)に示す状態から第1の縦壁21が仕切壁25に向けて進み、図6(F)に示すように第1の縦壁21が仕切壁25に突き当てられることにより、図14(A),(B)中に二点鎖線で示すように第1の縦壁21が移動し、被嵌合部41に仕切壁25が嵌合する。この嵌合の過程において、仕切壁25の先端に形成されている角部分51が案内形状部44に接触し、案内形状部44が滑る。そして、案内形状部44が角部分51に対して滑りながら仕切壁25が被嵌合部41の中に導かれる。仕切壁25が被嵌合部41に嵌合することにより、断面T字状の突当部31が形成される。
図14(A)に示すように被嵌合部41に溝底部45が形成されている場合は、仕切壁25が嵌合する過程で角部分51が案内形状部44を通過した直後に、溝底部45の隅部分52に嵌まるようになる。そして、この隅部分52を中心にして第1の縦壁21が図において時計方向に傾くようになり、仕切壁25が溝底部45に嵌合する。なお、案内形状部44は嵌合を容易にするとともに位置精度を高めるが、無くてもクリアランスを設定し仕切壁の端面と溝底面とをV字嵌合形状とすれば位置精度も高めることもできる。
図9および図10に示すフレーム部品11の製造方法における、溶接するステップS2は、第1の縦壁21(図4に示すフレーム部品においては第2の縦壁22)における仕切壁25とは反対側の外方から実施する。すなわち、図15に示すように、断面T字状の突当部31にフレーム部品11の外方から(仕切壁25とは反対側から)レーザー光Lを照射して実施する。図15は被嵌合部41を使用する場合の突当部31を示しているが、壁面どうしの溶接の場合であっても同様である。
レーザー光Lは、第1の縦壁21の外側の側面53であって、被嵌合部41と対応する位置に照射する。このようにレーザー光Lが突当部31に照射されることにより、第1の縦壁21の一部と仕切壁25の一部とが溶融して混ざり合い、これらが溶接される。レーザー溶接が行われることにより、図15中に左下がりのハッチングを施して示す弾頭形状の溶け込み部分54が生成される。溶け込み部分54の弾頭形状は、レーザー照射面(側面63)から仕切壁25に向けて延びる凸形状である。弾頭形状の溶け込み部分によりレーザー照射方向からの荷重に対して仕切壁25は倒れやすくなり湾曲部34に荷重が集中しやすくなり後述する衝撃吸収量が増加できる。
被嵌合部41は、図16に示すように形成することができる。図16に示す被嵌合部41は、第1の縦壁21(図4に示すフレーム部品11においては第2の縦壁22)を厚み方向に貫通するスリット穴61によって形成されている。スリット穴61は、ロールフォーミング成形機1の先穴プレス4で板材3に例えば打ち抜き加工を施すことによって形成することができる。スリット穴61は、図17に示すように、フレーム部品11の長手方向に延びる長穴となるように形成されている。また、このスリット穴61は、フレーム部品11の長手方向に所定の間隔をおいて並ぶように形成されている。
この実施の形態を採る場合の仕切壁25には、スリット穴61に嵌合する舌片62が形成されている。この舌片62は、スリット穴61と同様に、ロールフォーミング成形機1の先穴プレス4で板材3に例えば打ち抜き加工を施すことによって形成することができる。
このように被嵌合部41をスリット穴61によって形成する場合のフレーム部品11の製造方法は、図18のフローチャートに示すように実施する。すなわち、突当部31を形成するステップS1より以前に、板材3の端部に舌片62を形成するステップS11を実施する。スリット穴61は、被嵌合部を形成するステップS10で形成される。図18においては、舌片を形成するステップS11が被嵌合部を形成するステップS10の後に記載されているが、これらの加工を先穴プレス4で行う場合は、これらのステップが略同時に実施される。
スリット穴61と舌片62とを板材3に形成した後は、突当部31を形成するステップS1において、舌片62をスリット穴61に嵌合させる。その後、舌片62をスリット穴61の穴壁(図2に示すフレーム部品11の第1の縦壁21または図4に示すフレーム部品11の第2の縦壁22)に溶接する。この溶接は、スリット穴61の開口部分に舌片62が露出しているから、レーザー溶接に限定されることはなく、どのような溶接方法でも実施可能である。なお、このスリット穴61など穴を突当部31に形成すると図15を含み、溶接品質の確認が容易となる。また、舌片62を延長して側壁の外側で他の部材と接合することもできる。
上述したように構成されたフレーム部品11の製造方法においては、1枚の板材3にロールフォーム成形を施し、この板材3に溶接を施すことによって隣接する複数の閉断面を形成することができる。このため、この実施の形態によれば、複数の板材3を重ねて溶接する従来の製造方法と較べて複数の閉断面を有するフレーム部品を生産性よく製造することができる。
被嵌合部41を使用する形態を採る場合は、板材3を成形する過程で板材3の他方の端部16(仕切壁25)が第1の縦壁21(図4に示すフレーム部品11においては第2の縦壁22)の被嵌合部41に嵌合するから、外郭11aの内部で板材3の側面に板材3の端部を突き当てて外郭外側から溶接する際、溶接部の位置決めを行っているので正確に溶接を行うことができる。この溶接部の位置決めは成形の過程で自動的に行われるから、簡単に行うことができる。このため、この実施の形態によれば、板材3の他方の端部16(仕切壁25)を第1の縦壁21に突き当てて溶接する際の他方の端部16の位置決めを簡単に行うことができるから、製造が容易なフレーム部品を提供することができる。
この実施の形態による被嵌合部41は、第1の縦壁21の側面42に連なる案内形状部44を有している。この実施の形態によるフレーム部品11の製造方法においては、突当部を形成するステップS1(板材3の端部を被嵌合部41に嵌合させるステップ)において、仕切壁25の先端に形成されている角部分51が案内形状部44に接触しながら案内形状部44が滑ることにより仕切壁25が被嵌合部41の中に導かれる。このため、角部分51を中心にして第1の縦壁21が傾き、被嵌合部41に仕切壁25が嵌合するようになるから、仕切壁25が被嵌合部41に確実に嵌まり込むようになる。
この実施の形態による案内形状部44は、第1の縦壁21の側面42から被嵌合部41の中に向けて延びる傾斜面44aによって形成されている。このため、板材3の仕切壁25が傾斜面44aに対して滑るようにして被嵌合部41に嵌合するから、嵌合動作が円滑になり、嵌合をより一層正しく行うことができるとともに、成形中に摩耗粉が発生することを防ぐことができる。
被嵌合部41を形成するステップS10で板材3の側面42に被嵌合部41として溝43を形成し、この溝43に板材3の他方の端部16を嵌合させるフレーム部品11の製造方法によれば、板材3に溝43を形成するという簡単な加工を施すだけで仕切壁25の位置決めを行うことができる。このため、実施が容易なフレーム部品の製造方法を実現することができる。また、溝43の溝壁が板材3の仕切壁25の移動を規制するから、溝43を使用することなく単純な突き当て状態で溶接する場合と較べて、溶接強度が低くても仕切壁25を第1の縦壁21(図4に示すフレーム部品11においては第2の縦壁22)に確実に固定することができる。また、第1の縦壁21の被嵌合部41の板厚は、溝43により減肉されているので、外側から見る際に仕切壁25との溶接の目印となるため、外側からの溶接位置の把握が容易となる。第1の縦壁21に覗き穴をあけて被嵌合部41を確認できるようにしてもよい。
溝43を板材3に切削加工を施すことにより形成する場合は、ロールフォーミング成形が開始される以前の平板状態の板材3に溝43を加工することができるから、溝43の位置、大きさ等を高い精度で形成することができる。
外周部に溝加工部48が設けられたロール47を板材3に押し付け、溝加工部48の形状を板材3に転写して溝43を形成する場合は、切削加工によって溝43を形成する場合とは異なり、切削粉が生じることがない。このため、板材3上から切削粉を除去する作業が不要になり、溝加工を容易に行うことができる。
突当部31を形成するステップS1より以前に板材3の他方の端部16(仕切壁25)に舌片62を形成し、この舌片62をスリット穴61からなる被嵌合部41に嵌合させるフレーム部品の製造方法によれば、スリット穴61の開口部分から溶接を行うことができる。このため、最適な溶接方法を採用して溶接を確実に行うことができる。
板材3の他方の端部16(仕切壁25)と板材3(第1の縦壁21)との溶接をレーザー溶接によって行い、レーザー溶接による溶け込み部分54の形状がレーザー照射面(側面53)から板材3の端部に向けて延びる弾頭形状である場合は、溶接強度が高い断面T字状の突当部31を形成することができる。
上述した実施の形態においては、アルミニウム合金製の板材3を使用し、この板材3をロールフォーミング成形法によって所定の形状に曲げている。板材3の材料としてアルミニウム合金を使用すると、鋼材を使用する場合と較べて厚みの厚い板材3を使用することができる。このため、被嵌合部41に板材3の他方の端部16が確実に嵌合するから、板材3の他方の端部16の位置決めをより一層確実に行うことができる。アルミニウム材の適用により、フレーム部品11の軽量化にも資する。
この実施の形態によるフレーム部品11は、1枚の金属製の板材3によって一対の縦壁(第1の縦壁21と第2の縦壁22)の間に一対の横壁(第1の横壁23と第2の横壁24)と中間の仕切壁25とを有する断面日の字状となるように形成された基本形状部17を有するフレーム部品である。仕切壁25の一端部25aは、一方の縦壁(第1の縦壁21あるいは第2の縦壁22)に断面T字状の突当部31を構成するように突当てられて一方の縦壁に溶接されているとともに、他端部25bは、湾曲した形状に形成されて他方の縦壁(第2の縦壁22、第1の縦壁21)に内側から重なって溶接された内側縦壁(第2の内側縦壁32、第3の内側縦壁33)に接続されている。内側縦壁および各々の縦壁と各々の横壁との接続部は、それぞれ湾曲した形状に曲げられて湾曲部34をへて前記内側縦壁と前記縦壁は重ねて接続した2重壁を構成している。
このように構成されたフレーム部品11によれば、第1または第2の縦壁21,22に側方から衝撃荷重が加えられたときに第1~第3の横壁23,24,26と仕切壁25とが変形して衝撃エネルギーを吸収することができる。例えば、図19に示すように、フレーム部品11の第1の縦壁21に側方から衝撃荷重Fが加えられると、第1の縦壁21が図中に二点鎖線A,Bで示すように第2の縦壁22に近付くように変位する。このとき、仕切壁25は、前記内側縦壁と前記縦壁は重ねて接続した2重壁で強固に支持されているため、湾曲部34に応力を集中させ曲率半径が拡大するように変形させる。この仕切壁25の湾曲部34がトリガーとなり、他の第1~第3の横壁23,24,26は、湾曲部34の曲率半径が拡大するように傾く。
このように多数の湾曲部34で曲率半径が拡大して各壁が全体的に変形することになり、エネルギー吸収量が飛躍的に増大する。
フレーム部品11は、図示してはいないが、バッテリハウジングのクロスメンバ、サイドフレーム、車体骨格のサイドシル、フロアクロスメンバ、フロントサイドフレーム、センタピラーなど、長尺のフレーム部品として使用することができる。なお、図3のような直線状に限らず、ロールフォーム成形で湾曲することもできる。
本発明に係るフレーム部品11には、図20に示すように閉断面構成体71を溶接することができる。図20に示す閉断面構成体71は、アルミニウム合金を材料として押出成形法あるいはロールフォーミング成形法によって角筒状に形成されており、角筒72の底壁72aを構成する部分から側方に突出する取付板73を有している。取付板73は、フレーム部品11の第3の横壁26に重ねて溶接されている。
図20に示す構成を採ることにより、バッテリハウジングをサイドシル下面に閉断面構成体71を介し取付けできるとともに、この閉閉断面構成体71が位置する側方から衝突荷重が加えられた場合において衝撃エネルギーの吸収量がより一層増大する。
1…ロールフォーミング成形機、3…板材、11…フレーム部品、11a…外郭、12…第1の閉断面、13…第2の閉断面、14…第3の閉断面、15…一方の端部、16…他方の端部、21…第1の縦壁(側壁)、22…第2の縦壁(側壁)、25…仕切壁、31…突当部、32…第2の内側縦壁、33…第3の内側縦壁、34…湾曲部、42…側面、43…溝、44…案内形状部、44a…傾斜面、46…切削ツール、47…ロール、51…角部分、54…溶け込み部分、61…スリット穴、62…舌片、 L…レーザー光、 S1…突当部を形成するステップ 、S2…溶接するステップ、S11…舌片を形成するステップ、41…被嵌合部、S10…被嵌合部を形成するステップ。

Claims (13)

  1. 一方の端部と他方の端部を有する金属からなる板材を一方の端部を外方に残し他方の端部を内方に配置するようにロールフォーム成形して複数の閉断面を内方に形成する略矩形の外郭を有するフレーム部品の製造方法であって、前記フレーム部品の一の側壁に前記複数の閉断面を仕切る前記板材の前記他方の端部を突き当てて断面T字状の突当部を形成するステップと、
    前記他方の端部が突き当てられた前記側壁における前記他方の端部とは反対側の外方から溶接を施して前記他方の端部を前記側壁に溶接するステップとを有し、
    前記断面T字状の突当部を形成するステップより以前に、前記板材に前記他方の端部が嵌合する被嵌合部を形成するステップを実施し、
    前記断面T字状の突当部を形成するステップは、前記板材を曲げることにより、前記他方の端部を前記側壁に突き当てて前記被嵌合部に嵌合させて実施することを特徴とするロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  2. 請求項1に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    前記被嵌合部は、前記側壁の側面に連なる案内形状部を有し、
    前記突当部を形成するステップにおいて、前記端部の先端に形成されている角部分が前記案内形状部に沿って滑ることにより前記端部が前記被嵌合部の中に導かれることを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  3. 請求項2に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    前記案内形状部は、前記側面から前記被嵌合部の中に向けて延びる傾斜面によって形成されていることを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  4. 請求項1に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    前記被嵌合部を形成するステップにおいて、前記板材の側面に前記被嵌合部として溝を形成し、
    前記端部を前記被嵌合部に嵌合させるステップにおいて、前記端部を前記溝に嵌合させることを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  5. 請求項4に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    前記溝は、前記板材に切削加工を施すことにより形成することを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  6. 請求項4に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    前記溝は、外周部に溝加工部が設けられたロールを前記板材に押し付けて回転させ、前記溝加工部の形状を前記板材に転写して形成することを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  7. 請求項1に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    さらに、前記突当部を形成するステップより以前に、前記板材の前記端部に舌片を形成するステップを有し、
    前記被嵌合部を形成するステップにおいて、前記板材を厚み方向に貫通するスリット穴を前記被嵌合部として形成し、
    前記突当部を形成するステップにおいて、前記舌片を前記スリット穴に嵌合させることを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  8. 請求項1に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    前記端部を前記被嵌合部に溶接するステップは、レーザー溶接によって行い、
    前記レーザー溶接による溶け込み部分の形状は、レーザー照射面から前記端部に向けて延びる弾頭形状であることを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  9. 請求項1に記載したロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法において、
    前記板材はアルミニウム合金によって形成されたものを使用し、
    前記突当部を形成するステップは、ロールフォーミングによって実施することを特徴とする突当部のロールフォーム成形で成形されたフレーム部品の製造方法。
  10. 1枚の金属板材によって一対の縦壁の間に一対の横壁と中間の仕切壁とを有する断面日の字状を含むように形成されたフレーム部品であって、
    前記仕切壁の一端部は、一方の縦壁に断面T字状の突当部を構成するように突当てられて前記一方の縦壁に溶接されているとともに、他端部は、湾曲した形状に形成されて他方の縦壁に内側から重なって溶接された内側縦壁に連続し、
    前記内側縦壁と前記縦壁は重ねて接続した2重壁を構成し、
    前記内側縦壁および各々の前記縦壁と各々の前記横壁との接続部は、それぞれ湾曲した形状に曲げられ
    前記一方の縦壁には、前記仕切壁の前記一端部が篏合する被嵌合部が形成されており、
    前記仕切壁の前記一端部は、前記被嵌合部に篏合した状態で溶接されていることを特徴とするフレーム部品。
  11. 請求項10に記載したフレーム部品において、
    前記被嵌合部は溝によって形成されていることを特徴とするフレーム部品。
  12. 請求項10に記載したフレーム部品において、
    前記被嵌合部は、前記一方の縦壁を厚み方向に貫通するスリット穴によって形成されており、
    前記仕切壁の前記一端部には、前記スリット穴に嵌合する舌片が形成されていることを特徴とするフレーム部品。
  13. 請求項10に記載したフレーム部品において、
    前記被嵌合部は、前記一方の縦壁の側面に連なる案内形状部を有し、
    前記案内形状部は、前記側面から前記被嵌合部の中に向けて延びる傾斜面によって形成されていることを特徴とするフレーム部品。
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