JP7447752B2 - 測距装置、及び、測距装置の窓の汚れを検出する方法 - Google Patents
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Description
第1の形態では、前記演算部は、複数の飛行時間のそれぞれにおける受光強度を表すヒストグラムを作成して前記判定部に提供するように構成されており、前記判定部は、前記ヒストグラムのベースラインレベルに、固定値である閾値設定値を加算することによって、前記強度閾値を算出するように構成されており、前記測距装置は、更に、前記視野範囲内における前記閾値設定値の分布を記憶する記憶部(310)を備え、前記判定部は、前記記憶部に記憶されている前記閾値設定値を用いて、前記視野範囲内の各画素毎に前記強度閾値を算出する。
第2の形態では、前記演算部は、複数の飛行時間のそれぞれにおける受光強度を表すヒストグラムを作成して前記判定部に提供するように構成されており、前記ヒストグラムにおいて、受光強度が取り得る最大値から前記ヒストグラムのベースラインレベルを減算した値を実効信号レンジ幅と呼ぶとき、前記判定部は、前記実効信号レンジ幅に1未満の係数である閾値設定値を乗算し、その乗算結果に前記ベースラインレベルを加算することによって、前記強度閾値を算出するように構成されており、前記測距装置は、更に、前記視野範囲内における前記閾値設定値の分布を記憶する記憶部(310)を備え、前記判定部は、前記記憶部に記憶されている前記閾値設定値を用いて、前記視野範囲内の各画素毎に前記強度閾値を算出する。
クラッタピークCL1は、発光部40から窓92までの光路の距離に相当する特定の飛行時間Tcに現れる受光強度のピークである。窓92による反射光を「クラッタ光」と呼ぶ。
(2)Tc:クラッタピークの飛行時間
クラッタピークの飛行時間Tcは、発光部40から窓92までの光路の距離に相当する特定の飛行時間である。
(3)TP0,TP1:ターゲットピーク
ターゲットピークTP1は、外部物体からの反射光に対応する受光強度のピークである。
(4)Tt:ターゲットピークの飛行時間
ターゲットピークの飛行時間Ttは、発光部40から外部物体までの距離に対応する飛行時間である。
(5)Imax:受光強度Iが取り得る最大値
受光強度Iが取り得る最大値Imaxは、ヒストグラムを作成する際に使用される1画素当りの受光素子68の延べ数である。図4で説明したように、1つの画素66はH×V個の受光素子68で構成されている。Nを2以上の整数とするとき、N回の発光による受光結果を合計してヒストグラムを作成する場合には、受光強度Iが取り得る最大値Imaxは、N×H×Vに等しい。
(6)H0,H1:クラッタピークレベル
クラッタピークレベルH1は、クラッタピークCL1の高さの絶対値である。以下では、クラッタピークレベルH1を、単に「ピークレベルH1」又は「受光強度H1」とも呼ぶ。
(7)It0,It1:クラッタピークの強度閾値
クラッタピークCL1の強度閾値It1は、汚れ検出条件のうち、『測距装置20の視野範囲80内の少なくとも1つの画素において、特定の飛行時間Tcにおける受光強度が強度閾値It1以上であること』という第1の条件が成立するか否かを判断する際に使用される。強度閾値It1は、通常は受光強度Iが取り得る最大値Imaxよりも小さな値に設定されるが、最大値Imaxと等しい値に設定してもよい。窓汚れ検出処理時の強度閾値It1の決定方法については後述する。
(8)BL0,BL1:ヒストグラムのベースラインレベル
ヒストグラムのベースラインレベルBL1は、ヒストグラムにおけるピーク以外の信号値の平均値である。
(9)α:閾値設定値
この閾値設定値αは、強度閾値It1からベースラインレベルBL1を減算した値である。換言すれば、強度閾値It1は、べースラインレベルBL1にこの閾値設定値αを加算することによって決定できる。但し、後述するように、他の方法で強度閾値It1を決定することも可能である。
(10)(Imax0-BL0),(Imax-BL1):実効信号レンジ幅
実効信号レンジ幅(Imax-BL1)は、受光強度Iが取り得る最大値ImaxからベースラインレベルBL1を減算した値である。
<強度閾値の決定方法A>
窓汚れ検出処理時の強度閾値It1を、一定値に設定する。
この場合には、強度閾値It1を、視野範囲80内の全画素に共通する1つの値に設定してもよく、或いは、視野範囲80内の各画素毎に強度閾値It1をそれぞれ設定して、記憶部310内に閾値設定値として格納してもよい。前者の場合には、記憶部310は省略可能である。但し、強度閾値It1を視野範囲80内の各画素毎に設定するようにすれば、各画素毎の初期クラッタピークレベルH0よりも高い強度閾値It1を設定できるので、窓汚れ検出処理をより正確に実行できるという利点がある。
ヒストグラムのベースラインレベルBL1に、固定値である閾値設定値αを加算した値を、窓汚れ検出処理時の強度閾値It1とする。
It1=BL1+α …(1)
ここで、閾値設定値αは、初期状態に上記(1)式を適用したときの演算結果(BL0+α)が初期クラッタピークレベルH0よりも十分に大きくなるように予め設定された値である。閾値設定値αは、視野範囲80内の全画素に共通する1つの値に設定してもよく、或いは、視野範囲80内の各画素毎に強度固定値αをそれぞれ設定して記憶部310内に格納してもよい。この方法Bによれば、外部光源の有無等の外部環境の影響を考慮して、窓汚れ検出処理時の強度閾値It1を適応的に決定できるという利点がある。なお、閾値設定値αは、画素サイズ(H×V)や、ヒストグラムを生成する際の発光回数Nに応じて決定しても良い。例えば、以下のいずれかの式を用いて閾値設定値αを決定するようにしてもよい。
α=α0×(H×V)
α=α0×N
α=α0×(H×V)×N
ここで、α0は予め定めた一定値である。画素サイズ(H×V)は、図4で説明したように、1つの画素66に含まれるSPADの数である。
実効信号レンジ幅(Imax-BL1)に、1未満の係数である閾値設定値βを乗算し、その乗算結果にベースラインレベルBL1を加算した値を、窓汚れ検出処理時の強度閾値It1とする。
この場合に、窓汚れ検出処理時の強度閾値It1は、次式で算出できる。
It1=(Imax-BL1)×β+BL1 …(2)
ここで、閾値設定値βは、初期状態に上記(2)式を適用したときの演算結果{(Imax-BL0)×β+BL0}が初期クラッタピークレベルH0よりも十分に大きくなるように予め設定された値である。閾値設定値βは視野範囲80内の全画素に共通する1つの値に設定してもよく、或いは、視野範囲80内の各画素毎に設定して記憶部310内に格納してもよい。この方法Cによれば、上述した方法Bと同様に、外部環境の影響を考慮して、窓汚れ検出処理時の強度閾値It1を適応的に決定できるという利点がある。また、この方法Cは、更に、外部からの光が極めて強くてベースラインレベルBL1が高くなった場合にも、窓汚れ検出処理時の強度閾値It1を受光強度の最大値Imaxよりも小さな値に維持できるので、窓汚れ検出処理をより正確に実行できるという利点がある。
<汚れ判定条件1>
以下の第1の条件C1のみが成立した場合に、窓92に汚れが存在するものと判定する。
・第1の条件C1:『測距装置20の視野範囲80内の少なくとも1つの画素において、発光部40から窓92までの光路の距離に相当する特定の飛行時間Tcにおける受光強度H1が、強度閾値It1以上であること』
この汚れ判定条件1は、後述する他の汚れ判定条件よりも緩い条件なので、窓92の汚れを見逃す可能性が低いという利点がある。なお、第1の条件C1の成否は、ヒストグラムがターゲットピークTP1を含むか否かに拘わらずに判定されることが好ましい。こうすれば、ヒストグラムがターゲットピークTP1を含む場合にも窓92の汚れを検出できるという利点がある。
上記第1の条件C1と下記の第2の条件C2aが両方とも成立した場合に、窓92に汚れが存在するものと判定する。
・第2の条件C2a:『視野範囲80内において、特定の飛行時間Tcにおける受光強度H1が強度閾値It1以上となる画素の画素数が、2以上の整数である個数閾値以上であること』
この汚れ判定条件2では、図7において、クラッタピークCL1のピークレベルH1が強度閾値It1以上となる画素が視野範囲80内に複数個存在する場合に窓92に汚れが存在すると判定するので、窓92の汚れをより確実に判定できるという利点がある。
上記第1の条件C1と下記の第2の条件C2bが両方とも成立した場合に、窓92に汚れが存在するものと判定する。
・第2の条件C2b:『視野範囲80内において、特定の飛行時間Tcにおける受光強度H1が強度閾値It1以上となる複数の画素が互いに連続する画素集合体が存在しており、かつ、画素集合体の画素数が予め定められた個数閾値以上であること』
この汚れ判定条件3は、図11に示すように、窓92の汚れに起因して、特定の飛行時間Tcにおける受光強度H1が強度閾値It1以上となる複数の画素が、視野範囲80内において互いに連続して画素集合体PAを構成している場合を想定している。なお、「2つの画素が互いに連続する」という語句は、そのうちの一方の画素が他方の画素の上下左右の4隣接位置のいずれかに存在することを意味する。窓92に汚れが存在する場合には、窓92内のまとまった領域に汚れが付着している場合が多いので、図11に示すように、特定の飛行時間Tcにおける受光強度H1が強度閾値It1以上となる複数の画素が、視野範囲80内において画素集合体PAを構成するのが普通である。従って、汚れ判定条件3では、上述した汚れ判定条件2よりも更に確実に窓92の汚れを判定できるという利点がある。
(1)汚れ指標値D1
汚れ指標値D1は、受光強度H1と強度閾値It1との差分である。
(2)汚れ指標値D2
汚れ指標値D2は、汚れが存在する画素数である。
(3)汚れ指標値D3
汚れ指標値D3は、受光強度H1と強度閾値It1との差分を、視野範囲80内の複数の画素にわたって加算した加算値である。
これらの汚れ指標値D1~D3は、いずれもその値が大きいほど、汚れの程度が高いことを示す。判定部300は、これらの汚れ指標値D1~D3のうちのいずれかを算出して、クリーンアップ部400に通知するようにしてもよい。
(1)クリーンアップ方法C1
空気のみを用いるウォッシャ部によるクリーンアップを実行する。
(2)クリーンアップ方法C2
空気と水の両方を用いるウォッシャ部によるクリーンアップを実行する。
(3)クリーンアップ方法C3
ウォッシャ部とワーパー部の両方を用いるクリーンアップを実行する。
これらの3種類のクリーンアップ方法C1~C3は、この順に汚れ除去能力が次第に高くなるものであり、汚れの程度が低い順に選択されて適用される。
Claims (19)
- 測距装置(20)であって、
パルス光を発光する発光部(40)と、
外部物体で反射された前記パルス光の反射光を受光する受光部(60)と、
前記受光部で受光された前記反射光の飛行時間を用いて、前記外部物体までの距離を演算する演算部(200)と、
前記発光部と前記受光部とを収容するケースであって、前記パルス光及び前記反射光を通過させる窓(92)を有するケース(90)と、
予め定められた汚れ判定条件が成立する場合に、前記窓に汚れが存在するものと判定する判定部(300)と、
を備え、
前記汚れ判定条件は、『前記測距装置の視野範囲内の少なくとも1つの画素において、前記発光部から前記窓までの光路の距離に相当する特定の飛行時間における受光強度が強度閾値以上であること』という第1の条件を含み、
前記演算部は、複数の飛行時間のそれぞれにおける受光強度を表すヒストグラムを作成して前記判定部に提供するように構成されており、
前記判定部は、前記ヒストグラムのベースラインレベルに、固定値である閾値設定値を加算することによって、前記強度閾値を算出するように構成されており、
前記測距装置は、更に、
前記視野範囲内における前記閾値設定値の分布を記憶する記憶部(310)を備え、
前記判定部は、前記記憶部に記憶されている前記閾値設定値を用いて、前記視野範囲内の各画素毎に前記強度閾値を算出する、測距装置。 - 測距装置(20)であって、
パルス光を発光する発光部(40)と、
外部物体で反射された前記パルス光の反射光を受光する受光部(60)と、
前記受光部で受光された前記反射光の飛行時間を用いて、前記外部物体までの距離を演算する演算部(200)と、
前記発光部と前記受光部とを収容するケースであって、前記パルス光及び前記反射光を通過させる窓(92)を有するケース(90)と、
予め定められた汚れ判定条件が成立する場合に、前記窓に汚れが存在するものと判定する判定部(300)と、
を備え、
前記汚れ判定条件は、『前記測距装置の視野範囲内の少なくとも1つの画素において、前記発光部から前記窓までの光路の距離に相当する特定の飛行時間における受光強度が強度閾値以上であること』という第1の条件を含み、
前記演算部は、複数の飛行時間のそれぞれにおける受光強度を表すヒストグラムを作成して前記判定部に提供するように構成されており、
前記ヒストグラムにおいて、受光強度が取り得る最大値から前記ヒストグラムのベースラインレベルを減算した値を実効信号レンジ幅と呼ぶとき、
前記判定部は、前記実効信号レンジ幅に1未満の係数である閾値設定値を乗算し、その乗算結果に前記ベースラインレベルを加算することによって、前記強度閾値を算出するように構成されており、
前記測距装置は、更に、
前記視野範囲内における前記閾値設定値の分布を記憶する記憶部(310)を備え、
前記判定部は、前記記憶部に記憶されている前記閾値設定値を用いて、前記視野範囲内の各画素毎に前記強度閾値を算出する、測距装置。 - 請求項1又は2に記載の測距装置であって、
前記汚れ判定条件は、更に、
『前記視野範囲内において、前記特定の飛行時間における受光強度が前記強度閾値以上となる画素の画素数が、予め定められた第1の個数閾値以上であること』
又は、
『前記視野範囲内において、前記特定の飛行時間における受光強度が前記強度閾値以上となる複数の画素が互いに連続する画素集合体が存在しており、かつ、前記画素集合体の画素数が予め定められた第1の個数閾値以上であること』
という第2の条件を含む、測距装置。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載の測距装置であって、
前記受光部は、距離測定用の画素とは別に、窓の汚れ検出用の画素を含む、測距装置。 - 請求項1~4のいずれか一項に記載の測距装置であって、
前記視野範囲内における受光強度の分布を示すデータの集合をフレームと呼び、Nを2以上の整数とするとき、
前記判定部は、連続するN個のフレームにおける前記受光強度と前記強度閾値とを用いて、前記窓に汚れが存在するか否かの判定を実行する、測距装置。 - 請求項5に記載の測距装置であって、
前記判定部は、前記連続するN個のフレームにわたって前記汚れ判定条件が連続して成立した場合に、前記窓に汚れがあるものと判定する、測距装置。 - 請求項5に記載の測距装置であって、
前記判定部は、前記Nを3以上の整数とし、Mを2以上N以下の整数とするとき、前記連続するN個のフレームのうちのM個のフレームにおいて前記汚れ判定条件が成立した場合に、前記窓に汚れがあるものと判定する、測距装置。 - 請求項5に記載の測距装置であって、
前記判定部は、前記連続するN個のフレームにわたる前記受光強度及び前記強度閾値のそれぞれの合計値又は平均値を用いて、前記汚れ判定条件が成立するか否かを判定する、測距装置。 - 請求項1~8のいずれか一項に記載の測距装置であって、更に、
前記窓に汚れが存在するものと判定された場合に、前記窓の汚れを除去するための除去動作を実行するクリーンアップ部を備える測距装置。 - 請求項9に記載の測距装置であって、
前記クリーンアップ部は、前記窓の汚れが存在する位置に応じて複数のクリーンアップ方法のうちの1つを選択して実行する、測距装置。 - 請求項10に記載の測距装置であって、
前記クリーンアップ部は、前記窓の複数の異なる領域の汚れ除去をそれぞれ担当する複数のウォッシャ部を有し、前記複数の異なる領域のうちの前記汚れが存在する領域に応じて、汚れ除去を担当するウォッシャ部を選択してクリーンアップを実行する、測距装置。 - 請求項9に記載の測距装置であって、
前記クリーンアップ部は、前記窓の汚れの程度に応じて、汚れ除去能力が異なる複数のクリーンアップ方法のうちの1つを選択して実行する、測距装置。 - 請求項12に記載の測距装置であって、
前記判定部は、前記窓の汚れの程度を示す汚れ指標値として、
前記受光強度と前記強度閾値との差分を示す第1の汚れ指標値と、
前記汚れが存在する画素数を示す第2の汚れ指標値と、
前記受光強度と前記強度閾値との差分を、前記視野範囲内の複数の画素にわたって加算した加算値を示す第3の汚れ指標値と、
のうちのいずれか一つを算出し、
前記汚れ指標値を前記クリーンアップ部に通知する、測距装置。 - 請求項3に従属する請求項9に記載の測距装置であって、
前記特定の飛行時間における受光強度が前記強度閾値以上となる画素の画素数が前記第1の個数閾値以上である場合に、前記判定部は、
(a)前記画素数が前記第1の個数閾値よりも大きな第2の個数閾値以上の場合には、前記クリーンアップ部による除去動作を実行させることなく前記窓に汚れが存在する旨の通知を実行し、
(b)前記画素数が前記第2の個数閾値未満の場合には、前記クリーンアップ部に前記除去動作を実行させる、測距装置。 - 請求項9に記載の測距装置であって、
前記判定部は、前記窓に汚れが存在する旨の判定がなされていない状態で、前記受光強度に応じて新たな閾値設定値を算出して前記記憶部に保存することによって、前記閾値設定値を更新する、測距装置。 - 請求項1~15のいずれか一項に記載の測距装置であって、
前記判定部は、前記窓の中で前記汚れが存在する位置を外部に通知する、測距装置。 - 請求項1~16のいずれか一項に記載の測距装置であって、
前記演算部は、前記窓の中で前記汚れが存在する領域において得られた前記距離を外部に通知せず、前記汚れが存在しない領域において得られた前記距離を外部に出力する、測距装置。 - 測距装置(20)の窓の汚れを検出する方法であって、
前記測距装置は、
パルス光を発光する発光部(40)と、
外部物体で反射された前記パルス光の反射光を受光する受光部(60)と、
前記受光部で受光された前記反射光の飛行時間を用いて、前記外部物体までの距離を演算する演算部(200)と、
前記発光部と前記受光部とを収容するケースであって、前記パルス光及び前記反射光を通過させる窓(92)を有するケース(90)と、
を備え、
前記方法は、
(a)前記受光部の出力を用いて、前記発光部から前記窓までの光路の距離に相当する特定の飛行時間における受光強度を取得する工程と、
(b)『前記測距装置の視野範囲内の少なくとも1つの画素において、前記特定の飛行時間における受光強度が強度閾値以上であること』という第1の条件を含む汚れ判定条件が成立する場合に、前記窓に汚れが存在するものと判定する工程と、
を備え、
前記演算部は、複数の飛行時間のそれぞれにおける受光強度を表すヒストグラムを作成するように構成されており、
前記工程(b)は、前記ヒストグラムのベースラインレベルに、固定値である閾値設定値を加算することによって、前記強度閾値を算出する工程を含み、
前記測距装置は、更に、
前記視野範囲内における前記閾値設定値の分布を記憶する記憶部(310)を備え、
前記工程(b)では、前記記憶部に記憶されている前記閾値設定値を用いて、前記視野範囲内の各画素毎に前記強度閾値を算出する、方法。 - 測距装置(20)の窓の汚れを検出する方法であって、
前記測距装置は、
パルス光を発光する発光部(40)と、
外部物体で反射された前記パルス光の反射光を受光する受光部(60)と、
前記受光部で受光された前記反射光の飛行時間を用いて、前記外部物体までの距離を演算する演算部(200)と、
前記発光部と前記受光部とを収容するケースであって、前記パルス光及び前記反射光を通過させる窓(92)を有するケース(90)と、
を備え、
前記方法は、
(a)前記受光部の出力を用いて、前記発光部から前記窓までの光路の距離に相当する特定の飛行時間における受光強度を取得する工程と、
(b)『前記測距装置の視野範囲内の少なくとも1つの画素において、前記特定の飛行時間における受光強度が強度閾値以上であること』という第1の条件を含む汚れ判定条件が成立する場合に、前記窓に汚れが存在するものと判定する工程と、
を備え、
前記演算部は、複数の飛行時間のそれぞれにおける受光強度を表すヒストグラムを作成するように構成されており、
前記ヒストグラムにおいて、受光強度が取り得る最大値から前記ヒストグラムのベースラインレベルを減算した値を実効信号レンジ幅と呼ぶとき、
前記工程(b)は、前記実効信号レンジ幅に1未満の係数である閾値設定値を乗算し、その乗算結果に前記ベースラインレベルを加算することによって、前記強度閾値を算出する工程を含み、
前記測距装置は、更に、
前記視野範囲内における前記閾値設定値の分布を記憶する記憶部(310)を備え、
前記工程(b)では、前記記憶部に記憶されている前記閾値設定値を用いて、前記視野範囲内の各画素毎に前記強度閾値を算出する、方法。
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JP2009192526A (ja) | 2008-01-16 | 2009-08-27 | Ihi Corp | レーザ距離測定装置及びその遮蔽物検出方法 |
US20180284268A1 (en) | 2017-03-29 | 2018-10-04 | Luminar Technologies, Inc. | Ultrasonic vibrations on a window in a lidar system |
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