JP7446192B2 - 形状測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触で対象物の内面形状を測定する形状測定装置に関する。
従来、非接触で対象物の内面形状を計測する技術が開発されている。これに関連する技術として、下記の特許文献1~3に開示された発明がある。
特許文献1は、円筒内面または深穴内面の形状寸法を非接触により測定する非接触内面形状測定装置に関する。非接触内面形状測定装置は、測定対象である測定孔に挿入される測定部から測定孔の内面である測定内面に測定光を照射することで非接触に測定内面の形状を測定する。
特許文献2は、白色干渉法を利用して円筒状の測定対象物の内面の三次元形状を測定する形状測定装置に関する。形状測定装置は、円筒測定物の内面で反射した測定光と参照光との干渉光を複数の受光素子で検出する光検出手段と、光検出手段による検出結果に基づいて、円筒測定物の内面の三次元形状を算出する演算手段とを備える。
特許文献3は、レーザ光を被計測物体に照射し、その反射光を検出することによって、被計測物体の3次元形状を検出する3次元画像入力装置に関する。3次元画像入力装置は、被計測物体の表面における複数のビームの照射位置までの距離に対応した第1の距離データを検出する第1の距離検出手段と、第1の距離データに基づいて、複数のビームを識別するビーム識別手段と、ビーム識別手段によって識別されたビームに基づいて、光切断法に従って、被計測物体の表面におけるビームの位置までの距離に対応した第2の距離データを検出する第2の距離検出手段とを備える。
特開2017-044606号公報(2017年3月2日公開) 特開2016-075577号公報(2016年5月12日公開) 特開2002-031516号公報(2002年1月31日公開)
上述の特許文献1に開示された非接触内面形状測定装置は、測定孔に挿入する挿入部を備えているため、挿入部の寸法よりも小さい内径の測定対象物の測定を行うことができない。また、挿入部から内面側壁へ光を照射するため、測定対象物の底部の測定を同時に行うことができない。
特許文献2に開示された形状測定装置も同様に、光検出手段を測定対象物の内面に挿入する必要があるため、特許文献1と同様の問題がある。
特許文献3においては、第2の距離検出手段が、ビーム識別手段によって識別されたビームに基づいて、光切断法に従って、被計測物体の表面におけるビームの位置までの距離に対応した第2の距離データを検出する。しかしながら、光切断法は、スリット光を操作して細部まで光を当てる必要があるため、測定に時間がかかる。
本発明の一態様は、測定対象物の外部から測定対象物の内面形状を測定することが可能な形状測定装置を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る形状測定装置は、パルス状の光を測定対象物に照射する発光素子と、測定対象物からの反射光を受光する受光部と、発光素子の照射角度を変更する角度変更部と、受光部が反射光を受光する時間に基づいて、測定対象物までの距離を検出する距離検出部と、角度変更部を制御して発光素子の照射角度を変更しながら距離検出部に測定対象物までの距離を検出させて、測定対象物の形状を測定する制御部とを備え、制御部は、測定対象物の配置前後において、角度変更部を制御して発光素子の照射角度を変更しながら距離検出部に距離を検出させ、距離検出部によって検出された測定対象物の配置前後の距離を角度ごとに比較し、最も距離の変化量が大きい角度を第1の角度とし、測定対象物の配置後の測定対象物までの距離の角度ごとの変化量がなくなるときの角度を第2の角度とし、第1の角度および第2の角度に基づいて、測定対象物の形状を測定する。
本発明の一態様によれば、測定対象物の外部から測定対象物の内面形状を測定することが可能な形状測定装置を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る形状測定装置において使用されるToFセンサの断面図である。 レンズおよび拡散板を用いない場合の発光素子からの光線の一例を示す図である。 レンズおよび拡散板を用いた場合の発光素子からの光線の一例を示す図(Y方向)である。 レンズおよび拡散板を用いた場合の発光素子からの光線の一例を示す図(X方向)である。 複数の発光素子を用いた場合の光線の一例を示す図(Y方向)である。 複数の発光素子を用いた場合の光線の一例を示す図(Y方向)である。 本発明の実施形態1に係る形状測定装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図(コップ配置後)である。 本発明の実施形態1における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図(コップ配置前)である。 本発明の実施形態2に係る形状測定装置の機能的構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態2における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る形状測定装置の機能的構成を示すブロック図である。 コップがある場合のヒストグラムとコップがない場合のヒストグラムとを示すグラフである。 本発明の実施形態4における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。 浄水口の高さごとに作成されたヒストグラムを示すグラフである。 浄水口の高さごとに作成されたヒストグラムの差分を示すグラフである。 ToFセンサの高さと算出されたコップの縁部までの距離との関係を示すグラフである。 本発明の実施形態5における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。 本発明の実施形態6における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。 ToFセンサの高さと、そのときのヒストグラムの差分のピーク値との関係を示すグラフである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。なお、説明の便宜上、同一の部材には同一の符号を付し、それらの名称および機能も同一である。したがって、それらの詳細な説明は繰り返さない。
<ToFセンサの構成>
図1は、本発明の実施形態1に係る形状測定装置において使用されるToFセンサ1の断面図である。ToF(Time-of-Flight)センサ1は、カバー14に囲まれ、概略平板状の外形を有している。カバー14内部の空洞内には、半導体回路が形成されるチップ11を有している。チップ11には、基準光受光部12と、信号光受光部13とが形成されている。
ToFセンサ1の出射開口16には、開口底部に発光素子15が設置されている。出射開口16を通して、外部に向かって出射された発光素子15からの光は、測定対象物の測定面で反射してToFセンサ1に戻る。信号光受光部13が、信号光受光部13の位置に対応して設けられた受光開口17を通して測定光である反射光を検出する。
また、基準光受光部12は、発光素子15の近くに配置されており、ToFセンサ1内部で発光素子15からの光を基準光として検出する。基準光受光部12と信号光受光部13との間には、発光素子15からの光を遮断するように遮断部18が設けられる。
発光素子15は、超高速変調が可能な垂直共振器面発光レーザ(Vertical Cavity Surface Emitting Laser:VCSEL)であることが好ましいが、端面発光レーザなど、他の光源であってもよい。発光波長として、例えば940nm帯の赤外光を選択することができるが、他の波長帯の赤外光や、赤外光に限らず可視光を用いることも可能である。
基準光受光部12および信号光受光部13は、微弱な光を超高速で検出可能な単一格子アバランシェダイオード(Single Photon Avalanche Photo Diode:SPAD)のアレイであることが好ましい。また、信号光受光部13は、表面に、発光素子15の発光波長を選択的に透過するバンドパスフィルタが設けられることが好ましい。
図2は、レンズおよび拡散板を用いない場合の発光素子15からの光線の一例を示す図である。ToFセンサ1の発光素子15は、VCSELレーザ等の光源であるため、光が拡散する。図2は、比較的指向性が高い発光素子を使用した場合を示しており、測定対象物が比較的口径が小さく、高さが高いコップ等の場合には効率よく縁部に光を当てて、反射光を検出することができる。しかしながら、口径が大きいコップ等の場合には、効率よく縁部に光を当てることができない。また、指向性が低く広範囲に光が拡散する光源の場合には、コップの縁部に当たる光の光量が少なく、反射光の検出が難しくなる。
図3および図4は、レンズ22および拡散板23を用いた場合の発光素子15からの光線の一例を示す図である。レンズ22および拡散板23を用いることにより、Y方向に光を直線状に拡散させ、X方向に指向性を持たせている。これによって、口径が大きいコップ等の縁部にも効率よく光を当てて反射光を検出することができる。
拡散板23として、表面に微小なレンズが、完全にランダムな状態で多数配置され、この微小なレンズが設計通りの異方性のある拡散角で光を屈折させる構成のものを用いることができる。一般的に、レンズの曲率が大きいほど拡散角は小さく、曲率が小さい程拡散角は大きくなる。拡散板23に配置された多数の微小レンズは、図3および図4のX方向に曲率が大きく、Y方向に曲率が小さいように形成されている。こうして拡散板23は、Y方向に長くX方向に短い所望の直線状に光を拡散させることが可能である。このような拡散板は、例えば、LSD(Light Shaping Diffuser)の名称で市販されている。
図5および図6は、複数の発光素子15を用いて線状光源を構成する場合の光線の一例を示す図である。レンズ22および拡散板23を用いる代わりに、ToFセンサ1’に複数の発光素子15を設けることにより、Y方向に延伸した照射を実現している。これによっても、口径が大きいコップ等の縁部にも効率よく光を当てて反射光を検出することができる。
図7は、本発明の実施形態1に係る形状測定装置100の機能的構成を示すブロック図である。形状測定装置100は、光学系31と、光学系駆動部32と、角度変更部33と、距離検出部34と、制御部35とを含む。
光学系31は、ToFセンサ1、レンズ22、拡散板23等を含む。上述のように、ToFセンサ1からの光を、Y方向に直線状に拡散させ、X方向に指向性を持たせ、線状光線とすることができる。この光学系31は、光学系駆動部32に取付けられている。
光学系駆動部32は、サーボモータ、ステッピングモータ等によって構成され、光学系31から照射される光の照射角度を変更することができる。角度変更部33は、制御部35からの指示に応じて光学系駆動部32を制御し、光学系31から照射される光の角度を調整する。
光学系31に含まれるToFセンサ1は、発光素子15をパルス駆動してパルス状の光を出力させる。距離検出部34は、ToFセンサ1の基準光受光部12がパルス状の光を受光する時間と、信号光受光部13がパルス状の光を受光する時間との差、すなわち、発光素子15が発光した光が測定対象物で反射し、信号光受光部13がその反射光を受光するまでの時間から測定対象物までの距離を演算する。
制御部35は、角度変更部33によって光学系31から照射される光の角度を変更しながら、距離検出部34によって演算された測定対象物までの距離に基づいて、測定対象物の寸法を計測する。
図8および図9は、本発明の実施形態1における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。光学系31は床面に水平な軸周りに回転し、角度θは、光学系31から照射される光の進行方向の、床面の垂直方向からの傾きである。また、高さHは、床面から光学系31までの高さである。なお、図8および図9において、線状光が、紙面の垂直方向に延びるように照射される。
図8は、測定対象物であるコップを配置した状態(配置後)であり、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度がθとなるように光学系駆動部32を制御し、距離検出部34にその時の距離Rを演算させる。次に、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度がθとなるように光学系駆動部32を制御し、距離検出部34にその時の距離Rを演算させる。同様の処理を繰り返し、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度がθとなるように光学系駆動部32を制御し、距離検出部34にその時の距離Rを演算させる。
図9は、測定対象物であるコップを配置していない状態(配置前)であり、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度がθとなるように光学系駆動部32を制御し、距離検出部34にその時の距離Rを演算させる。次に、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度がθとなるように光学系駆動部32を制御し、距離検出部34にその時の距離Rを演算させる。同様の処理を繰り返し、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度がθとなるように光学系駆動部32を制御し、距離検出部34にその時の距離Rを演算させる。
制御部35は、コップの配置後の状態で測定した距離R~Rと、コップの配置前の状態で測定した距離R~Rとを、角度θ~θごとに比較する。角度θのときの距離Rが、コップの配置後と配置前とでほぼ同じであるので、制御部35は、光線がコップの縁部にも底部にも当たっていないと判断する。
角度θのときの距離Rにおいて、コップの配置後と配置前との変化量が最も大きいので、制御部35は、角度θのときの距離Rが、コップの縁までの距離であると判断する。また、制御部35は、コップの配置後の距離R~Rにおける変化量(前後の距離との差)を求め、その変化量が最も大きいときの距離Rをコップの縁までの距離であると判断するようにしてもよい。
制御部35は、角度θ~θにおいて、コップ配置後の距離R~Rが徐々に増加していることを検出し、距離R~Rがコップの側面の距離であると判断する。そして、角度θのときの距離Rにおいて、距離Rとの変化量がなくなるため、制御部35は、角度θのときにコップの底面に光線が当たっていると判断する。
以上から、制御部35は、コップの幅Wおよび高さLを次式(式1)および(式2)によって算出する。なお、角度θ~θおよび床面から光学系31までの高さHは既知である。
W=tanθ×H ・・・(式1)
L=H-W/tanθ ・・・(式2)
以上説明したように、本実施形態に係る形状測定装置によれば、制御部35が、測定対象物の配置後と配置前とにおいて、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度がθ~θとなるように光学系駆動部32を制御し、距離検出部34にそのときの距離R~Rを演算させる。そして、制御部35が、測定対象物の配置前後における距離R~Rを用いて測定対象物の形状を算出するようにした。したがって、測定対象物の外部から測定対象物の内面形状を測定することが可能となった。
〔実施形態2〕
図10は、本発明の実施形態2に係る形状測定装置100aの機能的構成を示すブロック図である。図7に示す形状測定装置100と比較して、浄水口駆動部36および浄水口高さ変更部37が追加されている点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
浄水口駆動部36は、サーボモータ、ステッピングモータ等によって構成され、浄水口の高さを変更することができる。浄水口高さ変更部37は、制御部35からの指示に応じて浄水口駆動部36を制御し、浄水口の高さを調整する。
図11は、本発明の実施形態2における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。光学系31および光学系駆動部32が、浄水口41の近辺に設けられており、浄水口の高さの変動に伴って、光学系31および光学系駆動部32の高さも変動する。
まず、制御部35は、浄水口高さ変更部37を制御して、浄水口の高さをHaに調整する。そして、実施形態1で説明したのと同様に、コップ21の配置前において、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度を変更しながら、距離検出部34に距離を演算させる。そして、コップ21の配置後において、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度を変更しながら、距離検出部34に距離を演算させ、コップ配置前とコップ配置後とで、距離の変化量が最も大きい距離Raを、コップ21の縁までの距離として取得する。
次に、制御部35は、浄水口高さ変更部37を制御して、浄水口の高さをHbに調整する。そして、コップ21の配置前において、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度を変更しながら、距離検出部34に距離を演算させる。そして、コップ21の配置後において、制御部35は、角度変更部33によって光学系31から発光される光の角度を変更しながら、距離検出部34に距離を演算させ、コップ配置前とコップ配置後とで、距離の変化量が最も大きい距離Rbを、コップ21の縁までの距離として取得する。
浄水口41の高さHaおよびそのときのコップ21の縁までの距離Raと、浄水口41の高さHbおよびそのときのコップ21の縁までの距離Rbとは、次の(式3)および(式4)の関係が成立する。
Ra=(Ha-L)+W ・・・(式3)
Rb=(Hb-L)+W ・・・(式4)
(式3)および(式4)から、コップ21の高さLおよび幅Wを計算すると次の(式5)および(式6)の通りとなる。
L=(Ha+Hb)/2-(Ra-Rb)(Ra+Rb)/2(Ha-Hb) ・・・(式5)
W=[Ra-{(Ha-Hb)/2+(Ra-Rb)(Ra+Rb)/2(Ha-Hb)}1/2 ・・・(式6)
制御部35は、浄水口41の高さHaおよびそのときのコップ21の縁までの距離Raと、浄水口41の高さHbおよびそのときのコップ21の縁までの距離Rbとから、コップ21の形状である高さLと幅Wとを算出する。
以上説明したように、本実施形態に係る形状測定装置100aによれば、制御部35は、浄水口の高さをHaにして距離の変化量が最も大きい距離Raを計測し、浄水口の高さをHbにして距離の変化量が最も大きい距離Rbを計測する。そして、制御部35は、それらの値からコップ21の形状を算出するようにしたので、実施形態1と比較して、コップ21までの距離を計測する回数を減らすことができ、測定時間や測定のための回路処理を軽減することが可能となった。
〔実施形態3〕
図12は、本発明の実施形態3に係る形状測定装置100bの機能的構成を示すブロック図である。図10に示す形状測定装置100aと比較して、形状測定装置100aの距離検出部34が、距離検出部5に置換されている点のみが異なる。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。なお、距離検出部5は、光学系31内のToFセンサ1のチップ11に形成されていてもよい。図12においては、光学系31、光学系駆動部32、角度変更部33、浄水口駆動部36および浄水口高さ変更部37の記載を省略している。
距離検出部5は、電源回路51と、SPADアレイ(信号光)52と、SPADアレイ(基準光)53と、SPAD接続部54および55と、TDC(Time-to-Digital Converter)56および57と、MUX(マルチプレクサ)58と、ヒストグラム回路59と、距離演算部60と、I/O回路61とを含む。
電源回路51は、SPADアレイ(信号光)52およびSPADアレイ(基準光)53に供給する15~27Vの電圧を生成する。また、電源回路51は、それ以外の回路に供給する電圧も生成するものとする。
SPADアレイ(信号光)52は、図1に示す信号光受光部13に対応しており、SPADがアレイ状に配置されている。SPADアレイ(信号光)52は、測定対象物からの反射光を受け、反射光を電気パルス信号に変換してSPAD接続部54に出力する。
SPADアレイ(基準光)53は、図1に示す基準光受光部12に対応しており、SPADがアレイ状に配置されている。SPADアレイ(基準光)53は、発光素子15からの光を基準光として受け、基準光を電気パルス信号に変換してSPAD接続部55に出力する。
SPAD接続部54は、SPADアレイ(信号光)52の各SPAD(セル)から出力される電気信号をOR演算し、TDC56および57に出力する。同様に、SPAD接続部55は、SPADアレイ(基準光)53の各SPAD(セル)から出力される電気信号をOR演算し、TDC56および57に出力する。
TDC56および57は、SPAD接続部55からの電気パルス信号(基準光)が入力されてから、SPAD接続部54からの電気パルス信号(信号光)が入力されるまでの時間をデジタル値に変換してMUX58に出力する。なお、2つのTDC56および57は交互に使用され、MUX58は、有効となっているTDCからのデジタル値を選択してヒストグラム回路59に出力する。
ヒストグラム回路59は、MUX58から出力されるデジタル値(ビン)ごとに発生回数をカウントし、そのカウント数に応じたヒストグラムを作成し、距離演算部60およびI/O回路61に出力する。
距離演算部60は、ヒストグラム回路59から出力される各ヒストグラムを参照し、ヒストグラムの中で最もカウント数が多いデジタル値(ピーク値)を検出する。そして、距離演算部60は、そのピーク値に対応する時間から測定対象物までの距離を演算する。すなわち、発光素子15から発射される光の光速に、ピーク値に対応する時間の1/2を乗算することによって距離を演算する。
I/O回路61は、制御部35からの要求に応じて、距離演算部60によって演算された測定対象物までの距離を制御部35に出力する。また、I/O回路61は、制御部35からの要求に応じて、ヒストグラム回路59によって作成されたヒストグラムを制御部35に出力するようにしてもよい。
なお、図12に示す距離検出部5の技術内容については、本出願人が、例えば、特開2019-078690号公報等で開示しているので、技術内容の詳細はこれらの公報を参照されたい。
図13は、コップがある場合のヒストグラムとコップがない場合のヒストグラムとを示すグラフである。コップがある場合のヒストグラム(コップ+床)は、コップからの反射光と床からの反射光とによって得られたヒストグラムである。一方、コップがない場合のヒストグラム(床)は、床からの反射光のみによって得られたヒストグラムである。図13に示すように、ヒストグラム(コップ+床)とヒストグラム(床)との差分が、コップのみのヒストグラム(コップ)となる。
制御部35は、I/O回路61を介して、ヒストグラム回路59からヒストグラム(コップ+床)とヒストグラム(床)とを入力し、その差分からコップのみのヒストグラム(コップ)を作成する。ToFセンサ1は、床に対して垂直方向の成分(コップの壁成分)の光を検出することになるが、概ねToFセンサ1からコップ縁部までの距離が近いため、ToFセンサ1が多くの光を受けることになる。したがって、カウント数が最も多い約10cmがToFセンサ1からコップまでの距離となる。
実施形態2と同様に、制御部35が、浄水口41の高さを変更しながらコップ21の縁部までの距離を計測することにより、それらの値からコップ21の形状を算出することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る形状測定装置100bによれば、ヒストグラム回路59が、MUX58から出力されるデジタル値(ビン)に応じてヒストグラムを作成する。そして、制御部35が、ヒストグラム(コップ+床)とヒストグラム(床)との差分からコップのみのヒストグラム(コップ)を作成するようにした。これにより、ToFセンサ1の信号光受光部13等の受光素子の数を増やすことなく測定対象物からの多くの反射光を受けることができ、受光回路を細分化する必要がなくなる。したがって、ToFセンサ1のサイズを小さくすることが可能となった。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4に係る形状測定装置は、図12に示す実施形態3に係る形状測定装置100bと同様である。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
図14は、本発明の実施形態4における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。図11と同様に、光学系31および光学系駆動部32が、浄水口41の近辺に設けられており、浄水口の高さの変動に伴って、光学系31および光学系駆動部32の高さも変動する。
まず、制御部35は、浄水口高さ変更部37を制御して、浄水口41の高さを18cmに調整する。そして、実施形態3で説明したのと同様に、制御部35は、角度変更部33を制御して光学系31の角度を変更しながら、距離演算部60に距離を演算させる。このとき、制御部35は、距離の変化量が最も大きい距離に対応するヒストグラムを取得する。この距離は、コップ21+床からの反射光に基づいて演算されているため、コップ21の縁部までの距離とは異なっている。
同様に、制御部35は、浄水口高さ変更部37を制御して、浄水口41の高さを20cmに調整する。そして、制御部35は、距離の変化量が最も大きい距離に対応するヒストグラムを取得する。
同様に、制御部35は、浄水口高さ変更部37を制御して、浄水口41の高さを22cmに調整する。そして、制御部35は、距離の変化量が最も大きい距離に対応するヒストグラムを取得する。
図15は、浄水口41の高さごとに作成されたヒストグラムを示す図である。このヒストグラムは、60°程度のFWHM(Full Width at Half Maximum)を有する線光線を照射した場合のものである。床からの反射光を多く検出しているため、ピーク値がコップ21の縁部までの距離とはなっていない。
図16は、浄水口41の高さごとに作成されたヒストグラムの差分を示す図である。丸で示されるヒストグラムは、浄水口41の高さが18cmのときのヒストグラムと、浄水口41の高さが20cmのときのヒストグラムとの差分を示している。四角で示されるヒストグラムは、浄水口41の高さが20cmのときのヒストグラムと、浄水口41の高さが22cmのときのヒストグラムとの差分を示している。
図16に示すように、2つのヒストグラムのピーク値は共に、7.5rangeであり、そのときのカウント値(度数)をCpとする。-15range~0rangeの3つのrangeをr~rとし、そのときのカウント値をC~Cとする。15range~30rangeの3つのrangeをr~rとし、そのときのカウント値をC~Cとする。
これら6つの点の重心(ヒストグラムの重心)Cbinは、以下の通りとなる。なお、重心Cbinは、ピーク値Cpを含めて計算するようにしてもよい。
Cbin=(C×r+C×r+…+C×r)/(C+C+…+C) ・・・(式7)
制御部35は、(式7)から、浄水口41の高さが18cmのときのコップ21の縁部までの距離Rと、浄水口41の高さが20cmのときのコップ21の縁部までの距離Rとを求める。浄水口41の高さ18cmおよびそのときのコップ21の縁までの距離Rと、浄水口41の高さ20cmおよびそのときのコップ21の縁までの距離Rとは、次の(式8)および(式9)の関係が成立する。
=(18-L)+W ・・・(式8)
=(20-L)+W ・・・(式9)
(式8)および(式9)から、コップ21の高さLおよび幅Wを計算すると次の(式10)および(式11)の通りとなる。
L=19-(R-R)(R+R)/4 ・・・(式10)
W=[R -{1+(R-R)(R+R)/4}1/2 ・・・(式11)
制御部35は、浄水口41の高さ18cmおよびそのときのコップ21の縁部までの距離Rと、浄水口41の高さ20cmおよびそのときのコップ21の縁までの距離Rとから、コップ21の形状である高さLと幅Wとを算出する。
図17は、ToFセンサ1の高さと算出されたコップ21の縁部までの距離との関係を示すグラフである。図17において、丸で示すのが図16に示すヒストグラムの差分によって得られたコップ21の縁部までの距離(出力値)であり、四角で示すのがコップ21の縁部までの距離(理想値)である。図17に示すように、ヒストグラムの差分によって得られたコップ21の縁部までの距離が、ほぼ理想値と近似していることが分かる。
以上説明したように、本実施形態に係る形状測定装置によれば、制御部35が、浄水口41の高さを変更しながらヒストグラム回路59にヒストグラムを作成させ、高さが異なるヒストグラムの差分を取得する。そして、制御部35は、差分のヒストグラムから重心を求め、重心に基づいてそれぞれの高さにおけるコップ21の縁部までの距離を算出するようにした。したがって、コップ21がないときのヒストグラムを作成して記憶しておく必要がなくなり、処理時間を削減することが可能となった。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5に係る形状測定装置は、図12に示す実施形態3に係る形状測定装置100bと同様である。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
図18は、本発明の実施形態5における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。図18に示すように、浄水口41の下部にはコップ21の位置合わせ用台71が設けられており、コップ21の縁部を位置合わせ用台71に合わせて配置することにより、ToFセンサ1の直下にコップ21の縁部が配置されるようにする。
コップ21の縁部の幅は、一般的に数mm程度であるので、ToFセンサ1とコップ21の縁部との距離が約2cm以下となったときに、床等の成分を除外して縁部までの距離を算出することが可能であるとの検証結果が得られている。なお、線状光源およびToFセンサ1の受光素子を細分化すれば、コップ21の縁部までの距離が離れていても、コップ21の縁部までの距離を測定することができる。したがって、実施形態4のように、ヒストグラムの差分を算出する必要がなくなり、コップ21の縁部までの距離を正確に測定することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る形状測定装置によれば、コップ21の縁部を位置合わせ用台71に合わせて配置するようにしたので、床等の成分を除外して縁部までの距離を算出することができる。また、ToFセンサ1の角度によって距離の測定精度が低下するが、本実施形態においては、ToFセンサ1の直下にコップ21の縁部が配置されるため、測定精度が低下することはない。
〔実施形態6〕
本発明の実施形態6に係る形状測定装置は、図12に示す実施形態3に係る形状測定装置100bと同様である。したがって、重複する構成および機能の詳細な説明は繰り返さない。
図19は、本発明の実施形態6における測定対象物の寸法を測定する方法の一例を示す図である。図19に示すように、ToFセンサ1の角度を40°とし、浄水口41の高さを高くしながら、コップ21までの距離を計測する。
まず、制御部35は、浄水口高さ変更部37を制御して、浄水口41の高さをHに調整する。制御部35は、ヒストグラム回路59から高さHのときのヒストグラムを取得する。次に、制御部35は、浄水口高さ変更部37を制御して浄水口41を上方向に移動させ、ヒストグラム回路59からそのときのヒストグラムを取得する。そして、制御部35は、2つのヒストグラムの差分を計算し、ヒストグラムの差分のピーク値を取得する。
制御部35は、浄水口41の高さを上方向に移動させながら、同様の処理を行い、ヒストグラムの差分のピーク値を取得する。浄水口41の高さがHになると、線状光線がコップ21の底面部の縁に照射されるため、線状光線が全て床に到達する。そのため、ヒストグラムの差分のピーク値は、高さHにおいて最大となる。
図20は、ToFセンサ1の高さと、そのときのヒストグラムの差分のピーク値との関係を示すグラフである。図20に示すように、ToFセンサ1の高さをHから徐々に上方向に移動させると、ヒストグラムの差分のピーク値も徐々に増加する。そして、ToFセンサ1の高さがHになると、ヒストグラムの差分のピーク値が最大となる。それ以降、ToFセンサ1の高さを上方向に移動させるにしたがって、ヒストグラムの差分のピーク値が徐々に減少する。
制御部35は、ToFセンサ1の高さがHになると、浄水口41の移動を止め、実施形態1において説明したのと同様の方法により、角度θおよびコップ21の縁部までの距離Rを取得する。
以上から、制御部35は、コップの幅Wおよび高さLを次式(式12)および(式13)によって算出する。なお、床面から光学系31までの高さHおよびHと、高さHにおけるToFセンサ1の角度(40°)とは既知である。
W=H×tan40° ・・・(式12)
L=H-R×cosθ ・・・(式13)
以上説明したように、本実施形態に係る形状測定装置によれば、ヒストグラムの差分のピーク値が最大となるときの高さHからコップ21の形状を算出するようにした。したがって、コップ21がないときのヒストグラムを作成して記憶しておく必要がなくなり、処理時間を削減することが可能となった。
<ソフトウェアによる実現例>
形状測定装置100、100aおよび100bの制御ブロック(特に制御部35)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、制御部35は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
<まとめ>
本発明の態様1に係る形状測定装置は、パルス状の光を測定対象物に照射する発光素子と、測定対象物からの反射光を受光する受光部と、発光素子の照射角度を変更する角度変更部と、受光部が反射光を受光する時間に基づいて、測定対象物までの距離を検出する距離検出部と、角度変更部を制御して発光素子の照射角度を変更しながら距離検出部に測定対象物までの距離を検出させて、測定対象物の形状を測定する制御部とを備える。
上記の構成によれば、制御部が、角度変更部を制御して発光素子の照射角度を変更しながら距離検出部に測定対象物までの距離を検出させて、測定対象物の形状を測定するので、測定対象物の外部から測定対象物の内面形状を測定することが可能となる。
本発明の態様2に係る照明装置は、上記態様1において、制御部は、測定対象物の配置前後において、角度変更部を制御して発光素子の照射角度を変更しながら距離検出部に距離を検出させ、距離検出部によって検出された測定対象物の配置前後の距離を角度ごとに比較し、最も距離の変化量が大きい角度を第1の角度とし、測定対象物の配置後の測定対象物までの距離の角度ごとの変化量がなくなるときの角度を第2の角度とし、第1の角度および第2の角度に基づいて、測定対象物の形状を測定する。
上記の構成によれば、制御部が、第1の角度および第2の角度に基づいて、測定対象物の形状を測定するので、測定対象物の形状を容易に測定することが可能となる。
本発明の態様3に係る形状測定装置は、上記態様1において、形状測定装置はさらに、発光素子および受光部の高さを変更する高さ変更部を備え、制御部は、高さ変更部を制御して発光素子および受光部の高さを第1の高さにし、測定対象物の配置前後において、角度変更部を制御して発光素子の照射角度を変更しながら距離検出部に距離を検出させ、距離検出部によって検出された測定対象物の配置前後の距離を角度ごとに比較し、最も距離の変化量が大きい距離を第1の距離とし、高さ変更部を制御して発光素子および受光部の高さを第2の高さにし、測定対象物の配置前後において、角度変更部を制御して発光素子の照射角度を変更しながら距離検出部に距離を検出させ、距離検出部によって検出された測定対象物の配置前後の距離を角度ごとに比較し、最も距離の変化量が大きい距離を第2の距離とし、第1の高さ、第1の距離、第2の高さおよび第2の距離に基づいて、測定対象物の形状を測定する。
上記の構成によれば、測定対象物までの距離を計測する回数を減らすことができ、測定時間や測定のための回路処理を軽減することが可能となる。
本発明の態様4に係る照明装置は、上記態様1において、距離検出部は、発光素子が光を照射してから受光部が反射光を受光するまでの時間をデジタル値に変換する変換部と、デジタル値ごとに回数をカウントしてヒストグラムを作成するヒストグラム回路と、ヒストグラム回路によって作成されたヒストグラムから測定対象物までの距離を演算する距離演算部とを含む。
上記の構成によれば、受光素子の数を増やすことなく測定対象物からの多くの反射光を受けることができ、受光部を細分化する必要がなくなる。
本発明の態様5に係る照明装置は、上記態様4において、制御部は、ヒストグラム回路に測定対象物の配置前後におけるヒストグラムを作成させ、ヒストグラムの差分に基づいて測定対象物の形状を測定する。
上記の構成によれば、受光素子の数を増やすことなく測定対象物からの多くの反射光を受けることができ、受光部を細分化する必要がなくなる。
本発明の態様6に係る照明装置は、上記態様4において、形状測定装置はさらに、発光素子および受光部の高さを変更する高さ変更部を備え、制御部は、高さ変更部を制御して発光素子および受光部の高さを第3の高さにし、ヒストグラム回路に測定対象物までの距離のヒストグラムを作成させて第1のヒストグラムとし、高さ変更部を制御して発光素子および受光部の高さを第4の高さにし、ヒストグラム回路に測定対象物までの距離のヒストグラムを作成させて第2のヒストグラムとし、高さ変更部を制御して発光素子および受光部の高さを第5の高さにし、ヒストグラム回路に測定対象物までの距離のヒストグラムを作成させて第3のヒストグラムとし、第1のヒストグラムと第2のヒストグラムとの差分を求めて第1のヒストグラムの差分とし、第2のヒストグラムと第3のヒストグラムとの差分を求めて第2のヒストグラムの差分とし、第1のヒストグラムの差分と第2のヒストグラムの差分との重心に基づいて、測定対象物の形状を測定する。
上記の構成によれば、測定対象物がないときのヒストグラムを作成して記憶しておく必要がなくなり、処理時間を削減することが可能となる。
本発明の態様7に係る照明装置は、上記態様4において、測定対象物は、発光素子および受光部の直下に配置され、制御部は、ヒストグラム回路に測定対象物までの距離のヒストグラムを作成させて、測定対象物の形状を測定する。
上記の構成によれば、床等の成分を除外して測定対象物までの距離を算出することができる。また、発光素子および受光部の直下に測定対象物が配置されるため、測定精度が低下することはない。
本発明の態様8に係る照明装置は、上記態様4において、形状測定装置はさらに、発光素子および受光部の高さを変更する高さ変更部を備え、制御部は、高さ変更部を制御して発光素子および受光部の高さを徐々に変更しながらヒストグラム回路に異なる高さのヒストグラムを作成させてヒストグラムの差分のピーク値を取得し、ヒストグラムの差分のピーク値が最大となる高さから、測定対象物の形状を測定する。
上記の構成によれば、測定対象物がないときのヒストグラムを作成して記憶しておく必要がなくなり、処理時間を削減することが可能となる。
本発明の各態様に係る形状測定装置100、100aおよび100bは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記形状測定装置100、100aおよび100bが備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記形状測定装置100,100aおよび100bをコンピュータにて実現させる。形状測定装置100、100aおよび100bのコントローラ、制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1,1’ ToFセンサ
5,34 距離検出部
11 チップ
12 基準光受光部
13 信号光受光部
14 カバー
15 発光素子
16 出射開口
17 受光開口
18 遮断部
21 コップ
22 レンズ
23 拡散板
31 光学系
32 光学系駆動部
33 角度変更部
35 制御部
36 浄水口駆動部
37 浄水口高さ変更部
41 浄水口
51 電源回路
52 SPADアレイ(信号光)
53 SPADアレイ(基準光)
54,55 SPAD接続部
56,57 TDC
58 マルチプレクサ
59 ヒストグラム回路
60 距離演算部
61 I/O回路
71 位置合わせ用台
100,100a,100b 形状測定装置

Claims (4)

  1. パルス状の光を測定対象物に照射する発光素子と、
    前記測定対象物からの反射光を受光する受光部と、
    前記発光素子の照射角度を変更する角度変更部と、
    前記受光部が反射光を受光する時間に基づいて、前記測定対象物までの距離を検出する距離検出部と、
    前記角度変更部を制御して前記発光素子の照射角度を変更しながら前記距離検出部に前記測定対象物までの距離を検出させて、前記測定対象物の形状を測定する制御部とを備え
    前記制御部は、前記測定対象物の配置前後において、前記角度変更部を制御して前記発光素子の照射角度を変更しながら前記距離検出部に距離を検出させ、
    前記距離検出部によって検出された前記測定対象物の配置前後の距離を角度ごとに比較し、最も距離の変化量が大きい角度を第1の角度とし、
    前記測定対象物の配置後の前記測定対象物までの距離の角度ごとの変化量がなくなるときの角度を第2の角度とし、
    前記第1の角度および前記第2の角度に基づいて、前記測定対象物の形状を測定する、形状測定装置。
  2. パルス状の光を測定対象物に照射する発光素子と、
    前記測定対象物からの反射光を受光する受光部と、
    前記発光素子の照射角度を変更する角度変更部と、
    前記受光部が反射光を受光する時間に基づいて、前記測定対象物までの距離を検出する距離検出部と、
    前記角度変更部を制御して前記発光素子の照射角度を変更しながら前記距離検出部に前記測定対象物までの距離を検出させて、前記測定対象物の形状を測定する制御部とを備え、
    さらに、前記発光素子および前記受光部の高さを変更する高さ変更部を備え、
    前記制御部は、前記高さ変更部を制御して前記発光素子および前記受光部の高さを第1の高さにし、前記測定対象物の配置前後において、前記角度変更部を制御して前記発光素子の照射角度を変更しながら前記距離検出部に距離を検出させ、前記距離検出部によって検出された前記測定対象物の配置前後の距離を角度ごとに比較し、最も距離の変化量が大きい距離を第1の距離とし、
    前記高さ変更部を制御して前記発光素子および前記受光部の高さを第2の高さにし、前記測定対象物の配置前後において、前記角度変更部を制御して前記発光素子の照射角度を変更しながら前記距離検出部に距離を検出させ、前記距離検出部によって検出された前記測定対象物の配置前後の距離を角度ごとに比較し、最も距離の変化量が大きい距離を第2の距離とし、
    前記第1の高さ、前記第1の距離、前記第2の高さおよび前記第2の距離に基づいて、前記測定対象物の形状を測定する、形状測定装置。
  3. パルス状の光を測定対象物に照射する発光素子と、
    前記測定対象物からの反射光を受光する受光部と、
    前記発光素子の照射角度を変更する角度変更部と、
    前記受光部が反射光を受光する時間に基づいて、前記測定対象物までの距離を検出する距離検出部と、
    前記角度変更部を制御して前記発光素子の照射角度を変更しながら前記距離検出部に前記測定対象物までの距離を検出させて、前記測定対象物の形状を測定する制御部とを備え、
    前記距離検出部は、前記発光素子が光を照射してから前記受光部が反射光を受光するまでの時間をデジタル値に変換する変換部と、
    前記デジタル値ごとに回数をカウントしてヒストグラムを作成するヒストグラム回路と、
    前記ヒストグラム回路によって作成されたヒストグラムから前記測定対象物までの距離を演算する距離演算部とを含み、
    さらに、前記発光素子および前記受光部の高さを変更する高さ変更部を備え、
    前記制御部は、前記高さ変更部を制御して前記発光素子および前記受光部の高さを第3の高さにし、前記ヒストグラム回路に前記測定対象物までの距離のヒストグラムを作成させて第1のヒストグラムとし、
    前記高さ変更部を制御して前記発光素子および前記受光部の高さを第4の高さにし、前記ヒストグラム回路に前記測定対象物までの距離のヒストグラムを作成させて第2のヒストグラムとし、
    前記高さ変更部を制御して前記発光素子および前記受光部の高さを第5の高さにし、前記ヒストグラム回路に前記測定対象物までの距離のヒストグラムを作成させて第3のヒストグラムとし、
    前記第1のヒストグラムと前記第2のヒストグラムとの差分を求めて第1のヒストグラムの差分とし、前記第2のヒストグラムと前記第3のヒストグラムとの差分を求めて第2のヒストグラムの差分とし、
    前記第1のヒストグラムの差分と前記第2のヒストグラムの差分との重心に基づいて、前記測定対象物の形状を測定する、形状測定装置。
  4. パルス状の光を測定対象物に照射する発光素子と、
    前記測定対象物からの反射光を受光する受光部と、
    前記発光素子の照射角度を変更する角度変更部と、
    前記受光部が反射光を受光する時間に基づいて、前記測定対象物までの距離を検出する距離検出部と、
    前記角度変更部を制御して前記発光素子の照射角度を変更しながら前記距離検出部に前記測定対象物までの距離を検出させて、前記測定対象物の形状を測定する制御部とを備え、
    前記距離検出部は、前記発光素子が光を照射してから前記受光部が反射光を受光するまでの時間をデジタル値に変換する変換部と、
    前記デジタル値ごとに回数をカウントしてヒストグラムを作成するヒストグラム回路と、
    前記ヒストグラム回路によって作成されたヒストグラムから前記測定対象物までの距離を演算する距離演算部とを含み、
    さらに、前記発光素子および前記受光部の高さを変更する高さ変更部を備え、
    前記制御部は、前記高さ変更部を制御して前記発光素子および前記受光部の高さを徐々に変更しながらヒストグラム回路に異なる高さのヒストグラムを作成させてヒストグラムの差分のピーク値を取得し、前記ヒストグラムの差分のピーク値が最大となる高さから、前記測定対象物の形状を測定する、形状測定装置。
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