JP7446139B2 - 超音波診断装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、超音波診断装置及びプログラムに関する。
従来、超音波診断装置では、例えばストレスエコーの負荷後や穿刺下アブレーション等の治療を行った後の経過観察時において、状態が変わる前に得られた超音波画像(参照画像)を参照しながら、新たに得られる超音波画像(ライブ画像)を表示することが行われている。
例えば、従来、参照画像とライブ画像との明るさを一致させる技術が提案されている。また、参照画像に対して設定されたROIやマーカ等の表示情報に基づいてライブ画像の撮影位置を設定することで、ライブ画像を参照画像と同一の撮影位置とする技術が提案されている。
特許4807824号公報 特許5095186号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、参照画像とライブ画像との明るさや撮影位置を一致させることができるが、画像自体の種別や画像が表示されるレイアウトの種別等の画像種の同一性については考慮されておらず、利便性の上で更なる改善の余地がある。
本発明が解決しようとする課題は、ライブ画像の画像種に対応した参照画像を表示することができる超音波診断装置及びプログラムを提供することである。
実施形態に係る超音波診断装置は、第1の表示部と、画像種認識部と、抽出部と、第2の表示部とを備える。第1の表示部は、超音波プローブから出力されたデータが表す画像をライブ画像として表示させる。画像種認識部は、前記ライブ画像の画像種を認識する。抽出部は、前記ライブ画像の前に収集された過去のデータの中から、前記画像種認識部で認識された画像種と少なくとも一部の画像種が共通するデータを抽出する。第2の表示部は、前記抽出部が抽出したデータが表す画像を、前記ライブ画像と同一の画面に表示させる。また、画像種認識部は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像の表示に係る表示レイアウトの種別を少なくとも認識し、抽出部は、認識された表示レイアウトが複数の画像で構成される場合、前記過去のデータの中から、認識された表示レイアウトを有するデータを抽出する。
図1は、実施形態に係る超音波診断システムの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る超音波診断装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態の第1の表示機能により表示されるライブ画像の一例を示す図である。 図4は、実施形態の第1の表示機能により表示されるライブ画像の一例を示す図である。 図5は、実施形態の第2の表示機能により表示される参照画像の一例を示す図である。 図6は、実施形態の第2の表示機能により表示される参照画像の一例を示す図である。 図7は、実施形態の第2の表示機能により表示される参照画像の一例を示す図である。 図8は、実施形態の超音波診断装置が実行する第1の動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、実施形態の超音波診断装置が実行する第2の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、超音波診断装置及びプログラムの実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る超音波診断システムの構成例を示す図である。図1に示すように、超音波診断システム1は、超音波診断装置100と、画像保管装置200とを有する。超音波診断装置100と、画像保管装置200とは、例えば、病院内に設置された院内LAN(Local Area Network)等のネットワークNWより通信可能な状態となっている。例えば、超音波診断システム1にPACS(Picture Archiving and Communication System)が導入されている場合、各装置は、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に則って、医用データ等を相互に送受信する。
超音波診断装置100は、超音波プローブを用いて身体に超音波を送信することで、任意の断面の超音波画像を表すことが可能なデータを取得する。そして、超音波診断装置100は、取得したデータを画像保管装置200に送信する。
画像保管装置200は、医用データを保管するデータベースである。画像保管装置200は、超音波診断装置100から送信されたデータを記憶回路に保存する。記憶回路は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク又は光ディスクによって実現される。
ここで、画像保管装置200に保存されるデータは、後述するRAWデータであってもよいし、当該RAWデータから生成された超音波画像であってもよい。また、データは、被検体のID(Identifier)である被検体ID、被検体に対して実施された検査のIDである検査ID、及び、検査の際に用いられた装置のIDである装置IDや後述する画像種等を含む付帯情報と対応付けて保管される。
図2は、超音波診断装置100の構成例を示すブロック図である。図2に示すように、超音波診断装置100は、超音波プローブ101、入力インタフェース102、ディスプレイ103、心電計104、及び装置本体105を有する。超音波プローブ101、入力インタフェース102、ディスプレイ103、及び心電計104は、装置本体105と通信可能に接続される。
超音波プローブ101は、複数の振動子を有し、これら複数の振動子は、装置本体105が有する送受信回路110から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ101は、被検体Pからの反射波を受信して電気信号に変換する。なお、超音波プローブ101は、装置本体105と着脱自在に接続される。
超音波プローブ101から被検体Pに超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号として超音波プローブ101が有する複数の振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。送信された超音波パルスが、移動している血流や心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向に対する速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。
なお、超音波プローブ101の形態は特に問わず、如何なる形態の超音波プローブが用いられてもよい。例えば、超音波プローブ101は、被検体Pを2次元で走査する1Dアレイプローブであってもよい。また、超音波プローブ101は、被検体Pを3次元で走査するメカニカル4Dプローブや2Dアレイプローブであってもよい。
入力インタフェース102は、操作者から各種の指示及び情報の入力操作を受け付ける。具体的には、入力インタフェース102は、操作者から受け付けた入力操作を電気信号へ変換して装置本体105の処理回路170に出力する。例えば、入力インタフェース102は、トラックボール、スイッチボタン、マウス、キーボード、操作面へ触れることで入力操作を行うタッチパッド、表示画面とタッチパッドとが一体化されたタッチスクリーン、光学センサを用いた非接触入力回路、及び音声入力回路等によって実現される。なお、入力インタフェース102は、マウス、キーボード等の物理的な操作部品を備えるものだけに限られない。例えば、装置とは別体に設けられた外部の入力機器から入力操作に対応する電気信号を受け取り、この電気信号を制御回路へ出力する電気信号の処理回路も入力インタフェース102の例に含まれる。
ディスプレイ103は、各種の情報及び画像を表示する。具体的には、ディスプレイ103は、処理回路170から送られる情報及び画像のデータを表示用の電気信号に変換して出力する。例えば、ディスプレイ103は、液晶モニタやCRT(Cathode Ray Tube)モニタ、タッチパネル等によって実現される。なお、超音波診断装置100が備える出力装置としては、ディスプレイ103に限らず、例えば、スピーカーを備えていても良い。例えば、スピーカーは、装置本体105の処理状況を操作者に通知するために、ビープ音等の所定の音声を出力する。
心電計104は、被検体Pの生体信号として、被検体Pの心電波形(Electrocardiogram:ECG)を取得する。心電計104は、取得した心電波形を装置本体105に送信する。
装置本体105は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に基づいて超音波画像を生成する装置である。例えば、装置本体105は、超音波プローブ101が受信した2次元の反射波データに基づいて2次元の超音波画像を生成する。また、装置本体105は、超音波プローブ101が受信した3次元の反射波データに基づいて3次元の超音波画像を生成する。
装置本体105は、図2に示すように、送受信回路110、信号処理回路120、画像生成回路130、画像メモリ140、記憶回路150、ネットワーク(network:NW)インタフェース160、及び処理回路170を有する。送受信回路110、信号処理回路120、画像生成回路130、画像メモリ140、記憶回路150、NWインタフェース160、及び処理回路170は、互いに通信可能に接続される。
送受信回路110は、パルス発生器、送信遅延部、パルサ等を有し、超音波プローブ101に駆動信号を供給する。パルス発生器は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。また、送信遅延部は、超音波プローブ101から発生される超音波をビーム状に集束し、かつ送信指向性を決定するために必要な振動子ごとの遅延時間を、パルス発生器が発生する各レートパルスに対し与える。また、パルサは、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に駆動信号(駆動パルス)を印加する。すなわち、送信遅延部は、各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、振動子面から送信される超音波の送信方向を任意に調整する。
また、送受信回路110は、プリアンプ、A/D(Analog/Digital)変換器、受信遅延部、加算器等を有し、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を行って反射波データを生成する。プリアンプは、反射波信号をチャネル毎に増幅する。A/D変換器は、増幅された反射波信号をA/D変換する。受信遅延部は、受信指向性を決定するために必要な遅延時間を与える。加算器は、受信遅延部によって処理された反射波信号の加算処理を行なって反射波データを生成する。加算器の加算処理により、反射波信号の受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調され、受信指向性と送信指向性とにより超音波送受信の総合的なビームが形成される。
ここで、送受信回路110からの出力信号の形態は、RF(Radio Frequency)信号と呼ばれる位相情報が含まれる信号である場合や、包絡線検波処理後の振幅情報である場合等、種々の形態が選択可能である。
信号処理回路120は、送受信回路110から反射波データを受信し、対数増幅、包絡線検波処理等を行なって、信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。また、信号処理回路120は、送受信回路110から受信した反射波データから速度情報を周波数解析し、ドプラ効果による血流や組織、造影剤エコー成分を抽出し、速度、分散、パワー等の移動体情報を多点について抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。
また、信号処理回路120は、2次元の反射波データ及び3次元の反射波データの両方について処理可能である。すなわち、信号処理回路120は、2次元の反射波データから2次元のBモードデータを生成し、3次元の反射波データから3次元のBモードデータを生成する。また、信号処理回路120は、2次元の反射波データから2次元のドプラデータを生成し、3次元の反射波データから3次元のドプラデータを生成する。
画像生成回路130は、信号処理回路120が生成したデータから超音波画像を生成する。例えば、画像生成回路130は、信号処理回路120が生成した2次元のBモードデータから反射波の強度を輝度で表した2次元のBモード画像を生成する。
また、例えば、画像生成回路130は、信号処理回路120が生成した2次元のドプラデータから、血流情報が映像化された2次元のドプラ画像を生成する。2次元のドプラ画像は、血流の平均速度を表す速度画像データ、血流の分散値を表す分散画像データ、血流のパワーを表すパワー画像データ、又は、これらを組み合わせた画像データである。また、画像生成回路130は、ドプラ画像として、血流の平均速度、分散値、パワー等の血流情報がカラーで表示されるカラードプラ画像を生成したり、1つの血流情報がグレースケールで表示されるドプラ画像を生成したりする。
また、例えば、画像生成回路130は、信号処理回路120が生成した1走査線上のBモードデータの時系列データから、Mモード画像を生成することも可能である。また、画像生成回路130は、信号処理回路120が生成したドプラデータから、血流や組織の速度情報を時系列に沿ってプロットしたドプラ波形を生成することも可能である。
ここで、画像生成回路130は、一般的には、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像を生成する。具体的には、画像生成回路130は、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じて座標変換を行なうことで、表示用の超音波画像を生成する。また、画像生成回路130は、スキャンコンバート以外に種々の画像処理として、例えば、スキャンコンバート後の複数の画像フレームを用いて、輝度の平均値画像を再生成する画像処理(平滑化処理)や、画像内で微分フィルタを用いる画像処理(エッジ強調処理)等を行なう。また、画像生成回路130は、超音波画像データに、種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディーマーク等を合成する。
すなわち、Bモードデータ及びドプラデータは、スキャンコンバート処理前のデータであり、画像生成回路130が生成するデータは、スキャンコンバート処理後の表示用の画像データである。以下、スキャンコンバート処理前のデータ(Bモードデータ及びドプラデータ)を、「RAWデータ」ともいう。
画像生成回路130は、RAWデータである2次元のBモードデータや2次元のドプラデータから、2次元の超音波画像である、2次元のBモード画像や2次元のドプラ画像を生成する。また、画像生成回路130は、例えば2次元のBモード画像上にカラードプラ画像を重畳させた重畳画像も生成することができる。
画像メモリ140は、記憶部の一例である。画像メモリ140は、画像生成回路130が生成した超音波画像を記憶するメモリである。また、画像メモリ140は、信号処理回路120が生成したRAWデータを記憶することも可能である。画像メモリ140が記憶するRAWデータは、例えば、診断の後に操作者が呼び出すことが可能となっており、画像生成回路130を経由することで超音波画像として表示させることもできる。また、画像生成回路130は、超音波画像と、当該超音波画像を生成するために行なわれた超音波走査(スキャン)の時間とを、心電計104から送信された心電波形に対応付けて画像メモリ140に格納する。
記憶回路150は、各種のデータを記憶する。例えば、記憶回路150は、超音波送受信、画像処理及び表示処理を行なうための制御プログラムや、診断情報(例えば、患者ID、医師の所見等)や、診断プロトコルや各種ボディーマーク等の各種データを記憶する。また、記憶回路150は、必要に応じて、画像メモリ140が記憶する超音波画像やRAWデータの保管等にも使用される。例えば、記憶回路150は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子や、ハードディスク(Hard Disk Drive:HDD)、光ディスク等によって実現される。
また、記憶回路150が記憶するデータは、NWインタフェース160を経由して、外部装置へ転送することができる。なお、外部装置は、例えば、画像診断を行う医師が使用するPC(Personal Computer)やタブレット端末、画像を保管する画像保管装置200、プリンター等である。
NWインタフェース160は、装置本体105と外部装置との間で行われる通信を制御する。具体的には、NWインタフェース160は、外部装置から各種の情報を受信し、受信した情報を処理回路170に出力する。例えば、NWインタフェース160は、ネットワークカードやネットワークアダプタ、NIC(Network Interface Controller)等によって実現される。
なお、本実施形態では、超音波診断装置100がネットワークNWを介して外部装置(画像保管装置200等)と通信可能に接続される場合を説明するが、これに限定されるものではない。例えば、超音波診断装置100は、ネットワークNWを介さずとも、記憶媒体、又は、取り外し可能な記憶装置(外付けHDD装置等)等を介して外部装置と情報の受け渡しを行うことが可能である。
処理回路170は、超音波診断装置100の処理全体を制御する。具体的には、処理回路170は、入力インタフェース102を介して操作者から入力された各種設定要求や、記憶回路150から読み込んだ各種制御プログラム及び各種データに基づき、送受信回路110、信号処理回路120、及び画像生成回路130の処理を制御する。また、処理回路170は、超音波画像の表示を制御する。
また、処理回路170は、取得機能171、第1の表示機能172、画像種認識機能173、抽出機能174、及び第2の表示機能175を実行する。ここで、取得機能171は、取得部の一例である。第1の表示機能172は、第1の表示部の一例である。画像種認識機能173は、画像種認識部の一例である。抽出機能174は、抽出部の一例である。第2の表示機能175は、第2の表示部の一例である。
例えば、図1に示す処理回路170の構成要素である取得機能171、第1の表示機能172、画像種認識機能173、抽出機能174、及び第2の表示機能175が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で記憶回路150に記録されている。処理回路170は、各プログラムを記憶回路150から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路170は、図2の処理回路170内に示された各機能を有することとなる。
なお、本実施形態においては、単一の処理回路170にて、以下に説明する各処理機能が実現されるものとして説明するが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより機能を実現するものとしても構わない。
取得機能171は、超音波プローブ101から出力されるデータを取得する。例えば、超音波診断装置100は、被検体Pの特定部位に対して超音波走査を行うことで、反射波データを収集する。超音波診断装置100(画像生成回路130)は、収集した反射波データに基づいて、時系列に並ぶ複数の表示用の超音波画像(超音波画像群)を生成する。生成された複数の超音波画像は表示用として画像メモリ140に記憶される。取得機能171は、画像メモリ140に記憶された超音波画像を時系列順に読み出す。
第1の表示機能172は、取得機能171が取得した超音波画像を、リアルタイムのライブ画像としてディスプレイ103に表示させる。具体的には、第1の表示機能172は、予め設定された表示レイアウトに基づき、ライブ画像をディスプレイ103に表示させる。
ここで、表示レイアウトは、表示の対象となる超音波画像の画面上でのレイアウトを定めたものであり、記憶回路150等に設定情報として予め記憶される。表示レイアウトは、例えば、超音波診断の種別毎や、画像生成回路130で生成される超音波画像の種別毎に用意される。
なお、ライブ画像の表示に使用される表示レイアウトは、入力インタフェース102を介した操作や、画像生成回路130で生成される超音波画像の種別等に応じて自動で決定される構成としてもよいし、第1の表示機能172によって決定される構成としてもよい。
図3は、第1の表示機能172により表示されるライブ画像の一例を示す図である。図3に示す表示画面は、表示レイアウトとして二つの表示領域A11、A12を有する。ここで、例えば、画面右の表示領域A11が、ライブ画像を表示するための表示領域であり、画面左の表示領域A12が、後述する参照画像を表示するための表示領域であるとすると、第1の表示機能172は、画像生成回路130で生成されたライブ画像を表示領域A11に表示させる。
図3では、2次元のBモード画像上にカラードプラ画像を重畳した重畳画像を、ライブ画像として表示領域A11に表示した例を示している。また、表示領域A11の下方には、心電計104で採取された心電波形を表示している。
また、図4は、第1の表示機能172により表示されるライブ画像の一例を示す図である。図4に示す表示画面は、表示レイアウトとして、三つの表示領域A21、A22、A23を有する。ここで、例えば、画面右上の表示領域A21及び画面下の表示領域A22が、ライブ画像を表示するための表示領域であり、画面左上の表示領域A23が、後述する参照画像を表示するための表示領域であるとすると、第1の表示機能172は、画像生成回路130で生成されたライブ画像を表示領域A21及び表示領域A22に表示させる。
図4では、図3と同様のライブ画像(重畳画像)を表示領域A21に表示させるとともに、2次元のパルスドプラ画像をライブ画像として表示領域A22に表示させたトリプレット表示の一例を示している。また、表示領域A22の下方に、心電計104で採取された心電波形を表示させている。
なお、表示レイアウトは、図3や図4の例に限定されないものとする。また、各表示領域に表示するライブ画像の種別についても、任意に設定することが可能である。
図2に戻り、画像種認識機能173は、第1の表示機能172によって表示されるライブ画像の画像種を認識する。ここで、画像種は、ライブ画像自体の種別に関わらず、当該ライブ画像の表示に係る種別を含む概念である。
具体的には、画像種認識機能173は、信号処理回路120や画像生成回路130等と協働することで、ライブ画像のモード種別(例えば、Bモード、Mモード、カラードプラ、パルスドプラ等)を画像種として認識する。また、画像種認識機能173は、信号処理回路120や画像生成回路130等と協働することで、ライブ画像として表された超音波画像の次元数(例えば、2次元、3次元等)を画像種として認識する。また、画像種認識機能173は、第1の表示機能172等と協働することで、ライブ画像の表示に係る表示レイアウトの種別を画像種として認識する。また、スキャン対象が心臓の場合、画像種認識機能173は、ライブ画像に表された構造物の形状を認識等することで、被検体断面の断面種(例えば、短軸断面(short axis view)、4腔断面(4 chamber view)等)を画像種として認識する。
例えば、図3に示したライブ画像の場合、画像種認識機能173は、当該ライブ画像の画像種として、2次元のBモード画像であること、2次元のカラードプラ画像であること、これらの画像を重畳した重畳画像であること等を認識する。また、画像種認識機能173は、ライブ画像の画像種として、重畳画像を単独表示する表示レイアウトであること等を認識する。
また、例えば、図4に示したライブ画像の場合、画像種認識機能173は、当該ライブ画像の画像種として、2次元のBモード画像であること、2次元のカラードプラ画像であること、2次元のパルスドプラ画像であること等を認識する。また、画像種認識機能173は、ライブ画像の画像種として、Bモード画像及びカラードプラ画像の重畳画像と、パルスドプラ画像とを上下に配置した表示レイアウトであること等を認識する。
抽出機能174は、画像種認識機能173で認識されたライブ画像の画像種に基づき、当該画像種の少なくとも一部を有する超音波データを画像保管装置200から抽出する。
具体的には、抽出機能174は、スキャン対象となる被検体Pの被検体IDに対応付けて画像保管装置200に保管されたデータ(以下、過去データともいう)のうち、ライブ画像と同じスキャン部位を撮影した過去データを絞り込む。そして、抽出機能174は、画像種認識機能173で認識された画像種の条件のうち、少なくとも一部の条件を充足する過去データを、絞り込んだ過去データの中から抽出する。なお、抽出対象の過去データは、超音波画像に限らずRAWデータも含めるとする。例えば、ライブ画像の画像種が2次元のBモード画像である場合、抽出機能174は、当該画像種の条件を満たすRAWデータとして、2次元のBモードデータを抽出する。
ここで、過去データの画像種は、例えば以下の方法により判別することができる。具体的には、抽出機能174は、付帯情報に含まれた情報(例えば、DICOMのタグ情報に保存されるViewモード等)に基づき、スキャンモードや次元数、断面種等を判別する。また、抽出機能174は、過去データが超音波画像の場合、その超音波画像の内容から表示レイアウトの種別を判別する。
なお、複数の画像種のうち、何れの画像種を必須の条件とするか等の条件設定については任意に設定することが可能である。例えば、モード種別、次元数、表示レイアウト及び断面種のうち、モード種別及び次元数がライブ画像と一致することを必須の条件としてもよい。かかる条件設定は、例えば、設定情報として記憶回路150に記憶される。
また、抽出機能174が超音波画像データの抽出を開始するタイミングは特に問わず、任意のタイミングで抽出を開始させることが可能である。例えば、抽出機能174は、ストレスエコー検査の実行が指示された場合において、ストレス(運動又はドブタミン)負荷後のスキャン時に、ストレス負荷前に取得されたデータの中から抽出を開始する形態としてもよい。また、例えば、抽出機能174は、穿刺下アブレーション等の治療が行われた後のスキャン時において、治療前に取得されたデータの中から抽出を開始する形態としてもよい。
第2の表示機能175は、抽出機能174が抽出した過去データに基づく超音波画像を、参照画像としてライブ画像と同一の画面に表示させる。具体的には、第2の表示機能175は、ライブ画像が表示された表示レイアウト内に参照画像を表示させる。ここで、第2の表示機能175は、抽出機能174で抽出された過去データが超音波画像かRAWデータかに応じて、参照画像の表示方法を切り替える。
例えば、抽出された過去データがライブ画像と同じ画像種の超音波画像である場合、第2の表示機能175は、その超音波画像をそのままの状態で参照画像として表示させる。この場合、表示される参照画像は、ライブ画像と同じ画像種を表すものとなる。また、例えば、抽出された過去データがライブ画像の画像種の一部の条件のみを満たす超音波画像である場合、第2の表示機能175は、その超音波画像をそのままの状態で参照画像として表示させる。
また、例えば、抽出された過去データがRAWデータである場合、第2の表示機能175は、画像生成回路130等と協働することで、そのRAWデータからライブ画像と同様の画像種の超音波画像を生成する。そして、第2の表示機能175は、RAWデータから生成した超音波画像を参照画像としてディスプレイ103に表示させる。一例として、ライブ画像が2次元のBモード画像及びカラードプラ画像の重畳画像である場合、RAWデータとして抽出された2次元のBモードデータ及びドプラデータから、ライブ画像と同様の重畳画像を生成することができる。
ここで、図5~図7は、第2の表示機能175により表示される参照画像の一例を示す図である。図5及び図7は、図3の表示画面に対応し、図6は、図4の表示画面に対応するものである。
例えば、図3に示したライブ画像と同じ画像種の超音波画像が過去データとして抽出された場合、第2の表示機能175は、図5に示すように、抽出された超音波画像を参照画像として表示領域A12に表示させる。この場合、表示される参照画像は、ライブ画像と同じ画像種を表すものとなる。
また、例えば、図4に示したライブ画像と一部の画像種(モード種)が共通するRAWデータが過去データとして抽出された場合、第2の表示機能175は、図6に示すように、抽出されたRAWデータから生成したライブ画像と同じ画像種の超音波画像を、参照画像として第3の表示領域A23に表示させる。この場合、表示される参照画像は、ライブ画像と同じ画像種を表すものとなる。
また、例えば、図3に示したライブ画像と一部の画像種(モード種)が共通する超音波画像が過去データとして抽出された場合、第2の表示機能175は、図7に示すように、抽出された過去データをそのままの状態で、参照画像として表示領域A12に表示させる。この場合、表示される参照画像は、ライブ画像とは一部の画像種が異なるものとなる。
このように、超音波診断装置100では、ライブ画像とともに、当該ライブ画像の画像種と一部又は全ての画像種が共通する参照画像を表示させる。これにより、超音波診断装置100では、ライブ画像の画像種に対応した参照画像を表示することができるため、ライブ画像と参照画像との比較の容易性を向上させることができる。また、図5及び図6で説明した表示形態では、ライブ画像と参照画像とを同じ表示レイアウトで表示させることができるため、同じ種類の超音波画像が表示された位置を表示レイアウトの位置関係から直観的に把握することができ、利便性の向上を図ることができる。
なお、上述した例では、第1の表示機能172によってライブ画像が表示された後に、第2の表示機能175が参照画像を表示する例を説明したが、表示の順序はこれに限定されない。例えば、ライブ画像が表示される前に当該ライブ画像の画像種を得ることができる場合には、ライブ画像の表示に先駆けて参照画像を表示する形態としてもよい。
次に、図8及び図9を参照して、上述した超音波診断装置100の動作例について説明する。以下では、超音波診断装置100の動作を、第1の動作と第2の動作との二つに分けて説明する。第1の動作は、例えば、ストレスを負荷する前や、穿刺下アブレーション等の治療を行う前に、被検体Pの体内画像を収集する際の動作に対応する。また、第2の動作は、例えば、ストレスを負荷した後や、穿刺下アブレーション等の治療後に行う経過観察時において、被検体Pの体内画像を収集する際の動作に対応する。
図8は、超音波診断装置100が実行する第1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、超音波プローブ101を用いて被検体Pの撮影が行われると、画像生成回路130は、超音波プローブ101から出力されるデータに基づき超音波画像を生成する。
取得機能171は、画像生成回路130で生成された超音波画像を取得する(ステップS11)。次いで、第1の表示機能172は、取得機能171が取得した超音波画像をライブ画像としてディスプレイ103に表示させる(ステップS12)。また、画像種認識機能173は、表示されたライブ画像の画像種を認識する(ステップS13)。
そして、超音波画像又は当該超音波画像の生成に係るRAWデータを保存するような場合、処理回路170は、今回の撮影で収集された超音波画像又はRAWデータを、ステップS13で認識された画像種を示す情報と対応付けて画像保管装置200に保存する(ステップS14)。
ここで、保存の対象となる画像種は特に問わず、被検体Pの撮像に直接関係する画像種(モード種、次元数、断面種)の他、表示レイアウトを含めて保存する形態としてもよい。収集された診断結果データをその診断結果データの画像種と対応付けて保存することで、画像保管装置200から参照データを抽出する際の処理を効率的に行うことができる。
また、処理回路170は、被検体Pの被検体ID、検査ID及び装置ID、撮影対象部位を表す情報等も参照画像に対応付けて保存を行うものとする。また、第1の動作の途中で画像種が変更された場合、例えばスキャンモードの変更や表示レイアウトの変更が行われた場合には、変更前後の参照画像を別データとして保存を行うものとする。
図9は、超音波診断装置100が実行する第2の動作の一例を示すフローチャートである。ここで、第2の動作は、第1の動作と同一の被検体P及び撮影部位を撮影する際に行われるものである。なお、ステップS21~S23は、第1の動作のステップS11~S13と同様であるため説明を省略する。
抽出機能174は、ステップS23でライブ画像の画像種が認識されると、その画像種と少なくとも一部が共通する過去データを画像保管装置200から検索する(ステップS24)。ここで、該当する過去データが存在しない場合(ステップS25;No)、第2の表示機能175は参照画像を表示させることなく、本処理を終了する。
一方、条件を充足する過去データが存在する場合(ステップS25;Yes)、抽出機能174は、該当する超音波データを画像保管装置200から抽出する(ステップS26)。次いで、第2の表示機能175は、抽出された過去データが、ライブ画像と同じ画像種の超音波画像か否かを判定する(ステップS27)。抽出された過去データが、ライブ画像と同じ画像種の超音波画像である場合(ステップS27;Yes)、第2の表示機能175は、抽出された過去データを参照画像として表示させ(ステップS28)、本処理を終了する。
また、抽出された過去データがRAWデータであった場合(ステップS27;No→ステップS29;Yes)、第2の表示機能175は、RAWデータから生成したライブ画像と同じ画像種の超音波画像を参照画像として表示させ(ステップS30)、本処理を終了する。
また、抽出された過去データが、ライブ画像と一部の画像種が共通する超音波画像である場合(ステップS27;No→ステップS29;No)、第2の表示機能175は、抽出された超音波データを保存時の状態で参照画像として表示させ(ステップS31)、本処理を終了する。
なお、第2の動作で収集されたライブ画像を画像保管装置200に保存する場合には、第1の動作で説明したステップS14と同様の処理を処理回路170が実行する。
上述してきたように、本実施形態に係る超音波診断装置100は、ライブ画像に係る各種の画像種を認識し、当該画像種と少なくとも一部が共通する過去データを参照画像として、ライブ画像とともに表示させる。このため、超音波診断装置100は、ライブ画像と参照画像との比較を容易にすることができる。また、ライブ画像と参照画像とを同じ表示レイアウトで表示させることもできるため、ライブ画像と参照画像との比較を容易にすることができる。これにより、例えば、超音波診断装置100は、ストレスエコーの負荷後や穿刺下アブレーション等の治療後の経過観察時において、状態が変わる前に得られた参照画像を参照しながら、新たに得られるライブ画像を表示する際に、利便性の向上を図ることができる。
なお、上述した実施形態は、超音波診断装置100が有する構成又は機能の一部を変更することで、適宜に変形して実施することも可能である。そこで、以下では、上述した実施形態に係るいくつかの変形例を他の実施形態として説明する。なお、以下では、上述した実施形態と異なる点を主に説明することとし、既に説明した内容と共通する点については詳細な説明を省略する。また、以下で説明する変形例は、個別に実施されてもよいし、適宜組み合わせて実施されてもよい。
(変形例1)
上述の実施形態では、過去データとして、ライブ画像の画像種と一部の画像種が共通する超音波画像が抽出された場合、参照画像として保存時の状態で表示させる形態を説明したが、これに限定されるものではない。
例えば、過去データとして抽出された超音波画像の一部が、ライブ画像の画像種を表す場合、第2の表示機能175は、その超音波画像の一部を参照画像として表示させてもよい。例えば、ライブ画像及び過去データが、図7の表示領域A11、A12に表示された超音波画像である場合、第2の表示機能175は、過去データに含まれたライブ画像と同一の画像種を表す部分、つまり2次元のBモード画像及びカラードプラ画像の重畳画像の部分を切り出しや拡大等することで、当該部分を表す部分画像を抽出する。そして、第2の表示機能175は、抽出した部分画像を参照画像として表示領域A12に表示させてもよい。
これにより、ライブ画像と参照画像とを同一の画像種とすることができるため、ライブ画像と参照画像との比較を容易に行うことができ、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
(変形例2)
上述の実施形態では、ライブ画像の画像種に基づき、当該画像種と少なくとも一部が共通する参照画像を表示する形態を説明した。しかしながら、参照画像の表示方法はこれに限らず、更なる絞り込み条件や画像処理を施してもよい。
例えば、ライブ画像と参照画像との明るさが相違するような場合、第2の表示機能175は、ライブ画像に合わせて参照画像の明るさを変更し、変更後の参照画像を表示させてもよい。ここで、参照画像に対応する過去データがRAWデータの場合には、第2の表示機能175は、RAWデータのゲインを調整することで、ライブ画像の明るさに合わせた参照画像を表示させることができる。
これにより、ライブ画像と参照画像との見え方を同様とすることができるため、ライブ画像と参照画像との比較に係る利便性を向上させることができる。
(変形例3)
上述の実施形態では、画像保管装置200に保存されたデータを対象に、過去データを抽出する形態と説明した。しかしながら、過去データの抽出先は、画像保管装置200に限らず、超音波診断装置100の記憶回路150等であってもよい。
(変形例4)
上述の実施形態では、ライブ画像の画像種としてモード種別、次元数、レイアウト、断面種を認識し、一部の画像種が共通する超音波画像を過去データとして抽出する形態を説明した。但し、抽出機能が抽出する過去データの条件は上記の画像種に限らず、ライブ画像に表された時相を更なる抽出条件としてもよい。
例えば、造影剤を用いた超音波診断の場合、造影剤を注入してからの経過時間に応じた動脈相、門脈相、遅延相の3つに時相に画像を区分することができる。この場合、抽出機能174は、ライブ画像に表された時相が、動脈相、門脈相及び遅延相の何れかを判別し、同一種類の時相が表された過去データを抽出する。また、例えば、例えば、心臓を超音波診断する場合、抽出機能174は、ライブ画像に表された収縮期や拡張末期等の心拍時相と同一種類の時相が表された過去データを抽出する。
なお、抽出機能174は、心電図や脈圧測定器等のセンシング結果を基にライブ画像に表された時相(心拍時相等)を判別してもよい。また、第2の表示機能175は、ライブ画像に表された時相に同期して、抽出機能174が抽出した過去データに基づく超音波画像を表示させるものとする。
これにより、超音波診断装置100は、ライブ画像と同一種類の時相が表された参照画像を表示させることができるため、ライブ画像と参照画像との比較の容易性を向上させることができる。また、調音波診断装置100は、ライブ画像と参照画像とを時相を同期させた状態で表示させることができるため、両画像を比較する際の利便性の向上を図ることができる。
(変形例5)
上述した実施形態では、取得機能171取得した超音波画像をリアルタイムのライブ画像として参照画像とともに表示する形態を説明した。しかしながら、超音波診断装置100が使用される環境によっては、被検体Pの超音波走査中はリアルタイムのライブ画像のみを表示しておき、超音波走査が終了した後に、確認のため先のライブ画像と参照画像とをあわせて表示するような使用方法も想定される。
そこで、例えば、抽出機能174及び第2の表示機能175は、超音波プローブ101により超音波走査が行われている間は、過去データの抽出や参照画像の表示を抑制する形態としてもよい。この場合、取得機能171は、記憶機能としても機能し、超音波走査により取得されるライブ画像のデータを、画像メモリ140に記憶する。また、取得機能171は、超音波走査の終了後、自動で又は操作者の操作に応じて、先の超音波走査で取得したライブ画像のデータを、超音波画像として画像メモリ140から取得する。また、第1の表示機能172は、取得機能171が取得した超音波画像をディスプレイ103に表示させる。そして、抽出機能174や第2の表示機能175は、第1の表示機能172による超音波画像の表示にあわせて過去データの抽出や参照画像の表示を行う。
これにより、超音波診断装置100は、被検体Pの超音波走査が行われている間はリアルタイムの超音波画像(ライブ画像)を表示し、超音波走査が終了した後に、その超音波走査で取得されたライブ画像を参照画像とともに表示させることができる。したがって、超音波診断装置100は、超音波走査が行われている間、参照画像の表示を抑制できるため、参照画像の表示が超音波走査の妨げになるような場合に対応することができる。また、超音波診断装置100は、超音波走査後の確認時等において、超音波走査で生成された超音波画像と参照画像との比較を容易にすることができるため、利便性の向上を図ることができる。
なお、超音波走査時における参照画像の表示の有無は、例えば、入力インタフェース102を介した操作により切替可能な構成としてもよい。抽出機能174や第2の表示機能175は、参照画像の表示が有効化された場合、超音波走査が行われている間も過去データの抽出や参照画像の表示を行う。また、抽出機能174や第2の表示機能175は、参照画像の表示が無効化された場合には、超音波走査が行われている間は過去データの抽出や参照画像の表示を抑制する。また、例えば、超音波走査が行われている間に切替操作が行われた場合、抽出機能174や第2の表示機能175は、切替操作が行われたタイミングで切替後の設定に応じた動作を行う。
なお、上述した実施形態では、本明細書における取得部、第1の表示部、画像種認識部、抽出部、及び第2の表示部を、それぞれ、処理回路170の取得機能171、第1の表示機能172、画像種認識機能173、抽出機能174、及び第2の表示機能175によって実現する場合の例を説明したが、実施形態はこれに限られない。例えば、ハードウェアのみ、又は、ハードウェアとソフトウェアとの混合によって同機能を実現するものであっても構わない。
また、上述した説明で用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは、記憶回路150に保存されたプログラムを読み出して実行することで、機能を実現する。なお、記憶回路150にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むように構成しても構わない。この場合は、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。また、本実施形態のプロセッサは、単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて一つのプロセッサとして構成され、その機能を実現するようにしてもよい。
ここで、プロセッサによって実行されるプログラムは、ROM(Read Only Memory)や記憶回路等に予め組み込まれて提供される。なお、このプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD(Compact Disk)-ROM、FD(Flexible Disk)、CD-R(Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記録されて提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納され、ネットワーク経由でダウンロードされることにより提供又は配布されてもよい。例えば、このプログラムは、上述した各機能部を含むモジュールで構成される。実際のハードウェアとしては、CPUが、ROM等の記憶媒体からプログラムを読み出して実行することにより、各モジュールが主記憶装置上にロードされて、主記憶装置上に生成される。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、ライブ画像の画像種に対応した参照画像を表示することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 超音波診断システム
100 超音波診断装置
200 画像保管装置
171 取得機能
172 第1の表示機能
173 画像種認識機能
174 抽出機能
175 第2の表示機能

Claims (11)

  1. 超音波プローブから出力されたデータが表す画像をライブ画像として表示させる第1の表示部と、
    前記ライブ画像の画像種を認識する画像種認識部と、
    前記ライブ画像の前に収集された過去のデータの中から、前記画像種認識部で認識された画像種と少なくとも一部の画像種が共通するデータを抽出する抽出部と、
    前記抽出部が抽出したデータが表す画像を、前記ライブ画像と同一の画面に表示させる第2の表示部と、
    を備え
    前記画像種認識部は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像の表示に係る表示レイアウトの種別を少なくとも認識し、
    前記抽出部は、認識された表示レイアウトが複数の画像で構成される場合、前記過去のデータの中から、認識された表示レイアウトを有するデータを抽出する、超音波診断装置。
  2. 前記画像種認識部は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像のモード種別を認識する請求項1に記載の超音波診断装置。
  3. 前記画像種認識部は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像の次元数を認識する請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記画像種認識部は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像が表す被検体断面の断面種を認識する請求項1~の何れか一項に記載の超音波診断装置。
  5. 前記抽出部は、前記画像種認識部で認識された画像種と少なくとも一部の画像種が共通し、且つ前記ライブ画像に表された時相と同一の時相が表されたデータを抽出する請求項1に記載の超音波診断装置。
  6. 前記第2の表示部は、前記データとして超音波画像が抽出された場合、当該超音波画像を前記ライブ画像と同一の画面に表示させる請求項1に記載の超音波診断装置。
  7. 前記第2の表示部は、前記データとして、前記ライブ画像の画像種と同一の超音波画像を生成することが可能なRAWデータが抽出された場合、当該RAWデータに基づく超音波画像を前記ライブ画像と同一の画面に表示させる請求項1に記載の超音波診断装置。
  8. 前記第2の表示部は、前記データとして抽出された超音波画像の一部が前記ライブ画像の画像種を表す場合、当該超音波画像の一部を前記ライブ画像と同一の画面に表示させる請求項1に記載の超音波診断装置。
  9. 超音波プローブから出力されたデータが表す画像をライブ画像として表示させる第1の表示部と、
    前記ライブ画像を記憶する記憶部と、
    前記ライブ画像の画像種を認識する画像種認識部と、
    前記ライブ画像の前に収集された過去のデータの中から、前記画像種認識部で認識された画像種と少なくとも一部の画像種が共通するデータを抽出する抽出部と、
    前記記憶部に記憶された前記ライブ画像の表示にあわせて、前記抽出部が抽出したデータが表す画像を前記ライブ画像と同一の画面に表示させる第2の表示部と、
    を備え
    前記画像種認識部は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像の表示に係る表示レイアウトの種別を少なくとも認識し、
    前記抽出部は、認識された表示レイアウトが複数の画像で構成される場合、前記過去のデータの中から、認識された表示レイアウトを有するデータを抽出する、超音波診断装置。
  10. 超音波診断装置のコンピュータを、
    超音波プローブから出力されたデータが表す画像をライブ画像として表示させる第1の表示機能と、
    前記ライブ画像の画像種を認識する画像種認識機能と、
    前記ライブ画像の前に収集された過去のデータの中から、前記画像種認識機能で認識された画像種と少なくとも一部の画像種が共通するデータを抽出する抽出機能と、
    前記抽出機能で抽出されたデータが表す画像を、前記ライブ画像と同一の画面に表示させる第2の表示機能と、
    して機能させ
    前記画像種認識機能は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像の表示に係る表示レイアウトの種別を少なくとも認識し、
    前記抽出機能は、認識された表示レイアウトが複数の画像で構成される場合、前記過去のデータの中から、認識された表示レイアウトを有するデータを抽出する、プログラム。
  11. 超音波診断装置のコンピュータを、
    超音波プローブから出力されたデータが表す画像をライブ画像として表示させる第1の表示機能と、
    前記ライブ画像を記憶部に記憶する記憶機能と、
    前記ライブ画像の画像種を認識する画像種認識機能と、
    前記ライブ画像の前に収集された過去のデータの中から、前記画像種認識機能で認識された画像種と少なくとも一部の画像種が共通するデータを抽出する抽出機能と、
    前記記憶部に記憶された前記ライブ画像の表示にあわせて、前記抽出機能で抽出されたデータが表す画像を前記ライブ画像と同一の画面に表示させる第2の表示機能と、
    して機能させ
    前記画像種認識機能は、前記ライブ画像の画像種として、当該ライブ画像の表示に係る表示レイアウトの種別を少なくとも認識し、
    前記抽出機能は、認識された表示レイアウトが複数の画像で構成される場合、前記過去のデータの中から、認識された表示レイアウトを有するデータを抽出する、プログラム。
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