JP7446130B2 - 監視制御装置、人工衛星および地上設備 - Google Patents

監視制御装置、人工衛星および地上設備 Download PDF

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Description

本開示は、地球または宇宙空間の物体を宇宙から監視するためのシステムに関するものである。
地球を周回する人工衛星によって地球の対象地域を監視するシステムが知られている。
特許文献1は、地球を周回する複数の観測衛星群を用いて観測目標地域を観測するシステムを開示している。
システムの構築コストは、使用される人工衛星の数が多いほど高くなる。
特開2008-126876号公報
本開示は、なるべく少ない数の人工衛星によって監視対象を監視できるようにし、また、監視対象を監視する時間帯と監視に要する時間を変更する自由度が得られるようにすることを目的とする。
本開示の監視制御装置は、人工衛星に搭載される。
前記人工衛星が、
監視対象を監視するための監視装置と、
前記人工衛星の速度を変化させるための推進装置と、
を備える。
前記監視制御装置は、前記人工衛星が減速するように前記推進装置を制御し、
前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の減速によって下降し、
地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の下降に伴って上がり、
前記人工衛星が、前記対地速度が上がることによって前記監視対象に対して東方へ移動し、
前記監視制御装置は、前記人工衛星が前記監視対象に対して東方へ移動し始めた後に前記監視装置を動作させる。
本開示によれば、なるべく少ない数の人工衛星によって監視対象を監視できるようにし、また、監視対象を監視する時間帯と監視に要する時間を変更する自由度を得ることが可能となる。
実施の形態1における監視システム100および地上設備140の構成図。 実施の形態1における周回軌道122を示す図。 実施の形態1における衛星速度と衛星高度の関係図。 実施の形態1における周回軌道122と監視時間の関係図。 実施の形態1における衛星高度の変化を示す図。 実施の形態2における周回軌道122と監視時間の関係図。 実施の形態2における衛星高度の変化を示す図。 実施の形態3における周回軌道122と監視時間の関係図。 実施の形態3における衛星高度の変化を示す図。 実施の形態4における周回軌道122と監視時間の関係図。 実施の形態4における衛星高度の変化を示す図。 実施の形態5における周回軌道122と監視時間の関係図。 実施の形態5における周回軌道122と人工衛星101と太陽123の関係図。 実施の形態5における周回軌道122と監視時間の関係図。 実施の形態7における衛星コンステレーション130の構成図。 実施の形態7における衛星コンステレーション130の構成図。 実施の形態7における衛星コンステレーション130の動きを示す図。 実施の形態7における衛星コンステレーション130の動きを示す図。 実施の形態7における衛星コンステレーション130の動きを示す図。 実施の形態7における軌道高度と緯度の関係を示すグラフ。 実施の形態8における周回軌道122を示す図。 実施の形態9における周回軌道122を示す図。 実施の形態10における周回軌道122を示す図。 実施の形態11における周回軌道122を示す図。 実施の形態11における周回軌道122を示す図。 実施の形態11における周回軌道122を示す図。
実施の形態および図面において、同じ要素または対応する要素には同じ符号を付している。説明した要素と同じ符号が付された要素の説明は適宜に省略または簡略化する。
実施の形態1.
監視システム100について、図1から図5に基づいて説明する。
監視システム100は、地球の地物または宇宙空間の物体などの監視対象を監視時間帯の自由度が高くて好ましい観測条件で宇宙から監視するためのシステムである。
実施の形態1において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
図1に基づいて、監視システム100の構成を説明する。
監視システム100は、人工衛星101によって実現される。人工衛星101の数は複数であってもよい。
人工衛星101は、監視装置102、推進装置103、通信装置104、姿勢制御装置105および電源装置106などを備える。
監視装置102は、人工衛星101に搭載され、監視対象を監視する。具体的には、監視装置102は、可視光学センサまたは赤外光学センサである。但し、監視装置102は、合成開口レーダ(SAR)またはその他の装置であってもよい。「監視」は「観測」または「撮影」と読み替えてもよい。
推進装置103は、人工衛星101に搭載され、人工衛星101の速度を変化させる。具体的には、推進装置103は電気推進機である。例えば、推進装置103は、イオンエンジンまたはホールスラスタである。
通信装置104は、人工衛星101に搭載され、監視データなどを通信する。監視データは、監視装置102が行う監視によって得られるデータである。監視データは、監視対象が映った画像に相当する。
姿勢制御装置105は、人工衛星101に搭載され、人工衛星101の姿勢と人工衛星101の角速度と監視装置102の視線方向(Line Of Sight)といった姿勢要素を制御する。姿勢制御装置105は、各姿勢要素を所望の方向に変化させる。もしくは、姿勢制御装置105は、各姿勢要素を所望の方向に維持する。姿勢制御装置105は、姿勢センサとアクチュエータとコントローラとを備える。例えば、姿勢センサは、ジャイロスコープ、地球センサ、太陽センサ、スター・トラッカ、スラスタおよび磁気センサ等である。例えば、アクチュエータは、姿勢制御スラスタ、モーメンタムホイール、リアクションホイールおよびコントロール・モーメント・ジャイロ等である。例えば、コントローラは、姿勢センサの計測データまたは地上設備140からの制御コマンドに基づいて制御プログラムを実行することによって、アクチュエータを制御する。
電源装置106は、太陽電池、バッテリおよび電力制御装置などを備え、人工衛星101に搭載される各機器に電力を供給する。
人工衛星101は、さらに、監視制御装置110を備える。
監視制御装置110は、人工衛星101に搭載される。監視制御装置110は、監視装置102が監視対象をできるだけ長い時間にわたって好ましい監視条件で監視することが可能になるように、推進装置103、監視装置102および姿勢制御装置105を制御する。例えば、監視制御装置110は、地上設備140からの制御コマンドに基づいて制御プログラムを実行することによって、各種制御を行う。例えば、監視制御装置110はコンピュータである。
監視制御装置110は処理回路111を備える。
処理回路111は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するプロセッサであってもよい。処理回路111は、推進装置103を制御する監視制御部として機能する。
処理回路111において、一部の機能が専用のハードウェアで実現されて、残りの機能がソフトウェアまたはファームウェアで実現されてもよい。つまり、処理回路111は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせで実現することができる。
専用のハードウェアは、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGAまたはこれらの組み合わせである。
ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略称である。
FPGAは、Field Programmable Gate Arrayの略称である。
人工衛星101のポインティング機能について説明する。
人工衛星101は、監視装置102の監視方向を監視対象に向けるためのポインティング機能を備える。ポインティング機能は、監視方向を変更する機能である。
例えば、人工衛星101は、リアクションホイールを備える。リアクションホイールは、人工衛星101の姿勢を制御するための装置である。リアクションホイールによって人工衛星101の姿勢を制御することによって、ボディポインティングが実現される。
例えば、監視装置102は、ポインティング機構を備える。ポインティング機構は、監視する方向を変えるための機構である。例えば、ポインティング機構には、駆動ミラー等が利用される。
監視装置102の監視機能について説明する。
監視装置102は、分解能可変機能およびオートフォーカス機能を有する。
分解能可変機能は、分解能を変える機能である。
オートフォーカス機能は、焦点を合わせる機能である。
図1に基づいて、地上設備140の構成を説明する。
地上設備140は、通信装置141と衛星管制装置142とを備え、人工衛星101と通信することによって人工衛星101を制御する。例えば、地上設備140は、人工衛星101の監視制御装置110を制御する。
衛星管制装置142は、人工衛星101を制御するための各種コマンドを生成するコンピュータであり、処理回路および入出力インタフェースなどのハードウェアを備える。処理回路は各種コマンドを生成する。入出力インタフェースには入力装置および出力装置が接続される。衛星管制装置142は、入出力インタフェースを介して、通信装置141に接続される。
通信装置141は、人工衛星101と通信を行う。具体的には、通信装置141は、各種コマンドを人工衛星101へ送信する。また、通信装置141は、人工衛星101から送信される監視データを受信する。衛星管制装置142は監視データを処理する。
***動作の説明***
図2に基づいて、人工衛星101の動作と監視制御装置110の動作を説明する。
人工衛星101は地球120を周回する。
人工衛星101が地球120を周回する軌道を周回軌道122と称する。周回軌道122について後述する。
対象地域121に存在する物体が監視対象となる場合について説明する。対象地域121の監視は監視対象の監視に相当する。但し、監視対象は宇宙空間に存在する物体であってもよい。
監視制御装置110は、人工衛星101が対象地域121の上空を飛行する時間が延伸されるように、対象時間帯における対象地域121に対する人工衛星101の相対位置を調整する。
対象地域121は、監視の対象となる地域である。例えば、対象地域121は日本である。
対象時間帯は、対象地域121が監視される時間帯である。例えば、対象時間帯は日中である。
具体的には、監視制御装置110は、人工衛星101が地球120を周回する間に推進装置103を制御する。
例えば、監視制御装置110は、推力の増加または推力の減少を推進装置103に指示し、推進装置103が指示に従って推力を増加または減少させる。その結果、人工衛星101が増速または減速する。
例えば、監視制御装置110は、監視制御プログラムを実行することによって、決められた時間帯に決められた制御信号を推進装置103などに入力する。または、監視制御装置110は、地上設備からの制御データを通信装置104を介して受け取り、地上設備からの制御データに従って推進装置103などに制御信号を入力する。
例えば、監視制御装置110は、推進装置103による推薬の噴射方向、噴射量および噴射時間などを制御する。
監視制御装置110の制御によって、人工衛星101の各種パラメータが変更される。例えば、衛星高度または推力の増減速などのパラメータが変更される。
図3に基づいて、衛星速度と衛星高度との関係を説明する。地球120の中に記された黒丸は北極点を表している。
人工衛星101の飛行速度が上がると、人工衛星101の高度が上昇する。そして、人工衛星101の高度が上昇すると、人工衛星101の対地速度が下がる。
人工衛星101の飛行速度が下がると、人工衛星101の高度が下降する。そして、人工衛星101の高度が下降すると、人工衛星101の対地速度が上がる。
図4に基づいて、周回軌道122と監視とのそれぞれについて説明する。
地球120に付された各時刻は、日本標準時刻(JST)である。
周回軌道122に付された時刻は、人工衛星101が通過するときのJSTである。
点線矢印は、日本が視野に入る時間帯における人工衛星101の飛行範囲を表している。
周回軌道122は、赤道上空の円軌道である。例えば、人工衛星101が太陽直下を正午に横切る位相で、人工衛星101は周回軌道122を飛行する。
周回軌道122の高度は、20000キロメートルである。
周回軌道122の公転周期は、半日すなわち12時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に2周する。
監視装置102は、9時から15時まで時間すなわち日中の6時間において日本を連続して監視する。
現状の技術水準から類推すると、静止軌道からの直下分解能(GSD)が5メートル程度となる望遠鏡が将来実現されることが想定される。さらに、同一の監視対象が複数回撮像され超解像技術が適用されることにより、分解能が3メートル程度まで向上されることが想定される。すると、軌道高度の相違に伴うGSD向上効果で換算した場合、GSDは2.8メートル以上10メートル以下となり、分解能は1.7メートル以上となる。
図5に基づいて、衛星高度と時刻との関係を説明する。
網掛けは、対象地域121の日照状況または日陰状況を表している。
破線は、各時刻における人工衛星101の高度を示している。
人工衛星101の速度が電気推進によって制御され、加速と減速との組み合わせによって公転周期が維持され、人工衛星101が周回軌道122を1日に2周回する。
日中における平均衛星高度は高く、日没後に人工衛星101が減速して衛星高度が低下する。日出前には人工衛星101が加速し、日出までに衛星高度が上がる。衛星高度が高いほど対地速度は低下するので、日中の監視時間が延伸される。
***実施の形態1の補足***
監視制御装置110について補足する。「対地速度」は、地球120の自転速度に対する人工衛星101の周回速度である。
監視制御装置110は、人工衛星101が減速するように推進装置103を制御する。
人工衛星101の軌道高度は、人工衛星101の減速によって下降する。
人工衛星101の対地速度は、軌道高度の下降に伴って上がる。
人工衛星101は、対地速度が上がることによって監視対象に対して東方へ移動する。
監視制御装置110は、人工衛星101が監視対象に対して東方へ移動し始めた後に監視装置102を動作させる。
監視制御装置110は、人工衛星101が増速するように推進装置103を制御する。
人工衛星101の軌道高度は、人工衛星101の増速によって上昇する。
人工衛星101の対地速度は、軌道高度の上昇に伴って下がる。
人工衛星101は、対地速度が下がることによって監視対象に対して西方へ移動する。
監視制御装置110は、人工衛星101が監視対象に対して西方へ移動し始めた後に監視装置102を動作させる。
監視制御装置110は、人工衛星101の減速と人工衛星101の増速とによって、人工衛星101の軌道周期を調整する。
監視装置102は、人工衛星101の東方移動における任意のタイミングと人工衛星101の西方移動における任意のタイミングに動作する。そして、人工衛星101の平均的な軌道周期が調整される。
監視制御装置110は、人工衛星101の減速と人工衛星101の増速とによって、監視対象に対する人工衛星101の平均の相対位置を維持する。
監視装置102は、人工衛星101の東方移動における任意のタイミングと人工衛星101の西方移動における任意のタイミングに動作する。そして、監視対象に対する人工衛星101の平均的な相対位置が維持される。
監視制御装置110は、推進装置103を制御することによって監視対象に対する人工衛星101の相対位置を調整する。
監視装置102が監視対象を監視する時間帯(監視時間帯)は、相対位置の調整によって変更される。
人工衛星101が監視対象の上空を飛行する時間(監視時間)は、記相対位置の調整によって延伸される。
***実施の形態1の効果***
電気推進が使われない前提でも、人工衛星101が太陽直下を正午に横切る位相で人工衛星101が飛行した場合、9時から15時までの時間すなわち日中の6時間、対象地域121を監視することが可能である。
実施の形態1は、監視可能時間の更なる延伸を可能とする。また、人工衛星101の対地高度が静止軌道衛星の対地高度の0.6倍となるので、監視装置102の分解能が静止軌道衛星の監視装置の分解能に対して1.8倍向上する。
人工衛星101のポインティング機能を制御することにより、視線ベクトルすなわち監視方向を変更することができる。そのため、対象地域121を凝視すること、または、対象地域121を変更することができる。
対象地域121からみて人工衛星101が地平線から昇り上空を通過し地平線に沈むまでの間に、人工衛星101から対象地域121までの距離(対地距離)が変化する。人工衛星101が地平線近傍を飛行するときは、対地距離が短く斜視角度が浅い。人工衛星101が上空を通過するときは、対地距離が長く斜視角度が深い。
対地距離に応じて監視装置102の監視機能が制御されることにより、対地距離に応じて最適な監視条件で監視を行うことができる。
***実施の形態1のまとめ***
監視制御装置110は、人工衛星101に搭載される。
人工衛星101は、対象地域121を監視するための監視装置102と、人工衛星101の速度を変化させるための推進装置103と、を備える。
監視制御装置110は、人工衛星101が周回軌道122を周回する間に推進装置103を制御することによって、対象時間帯における対象地域121に対する人工衛星101の相対位置を調整する。人工衛星101が対象地域121の上空を飛行する監視時間は、相対位置の調整によって延伸される。
周回軌道122は、赤道上空の高度20000キロメートルの円軌道である。
人工衛星101は、周回軌道122を1日に2周する。
監視制御装置110は、対象時間帯の前に人工衛星101を加速させることによって対象時間帯における人工衛星101の高度を上げる。
監視時間は、人工衛星101の高度の上昇に伴って対象地域121に対する人工衛星101の速度(対地速度)が低下することによって延伸される。
人工衛星101は、ポインティング機能を備える。
監視制御装置110は、ポインティング機能を制御することによって、監視装置102の監視方向を対象地域121に向ける。
監視装置102は、分解能可変機能を有する。
監視制御装置110は、人工衛星101から対象地域121までの距離の変化に応じて監視装置102を制御することによって、監視装置102の分解能を調整する。
実施の形態2.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図6および図7に基づいて説明する。
実施の形態2において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
図6に基づいて、周回軌道122と監視とのそれぞれについて説明する。図6の見方は図4の見方と同じである。
周回軌道122は、赤道上空の円軌道である。例えば、人工衛星101が太陽直下を正午に横切る位相で、人工衛星101は周回軌道122を飛行する。
周回軌道122の高度は、14000キロメートルである。
周回軌道122の公転周期は、8時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に3周する。
監視装置102は、10時から14時までの時間すなわち日中の4時間において日本を連続して監視する。
軌道高度の相違に伴うGSD向上効果で換算した場合、GSDは1.9メートル以上7メートル以下となり、分解能は1.2メートル以上となる。
図7に基づいて、衛星高度と時刻との関係を説明する。図7の見方は図5の見方と同じである。
人工衛星101の速度が電気推進によって制御され、加速と減速との組み合わせによって公転周期が維持され、人工衛星101が周回軌道122を1日に3周回する。
日中における平均衛星高度は高く、日没後に人工衛星101が減速して衛星高度が低下する。日出前に人工衛星101が加速し、日出までに衛星高度が上がる。衛星高度が高いほど対地速度は低下するので、日中の監視時間が延伸される。
***実施の形態2の効果***
電気推進が使われない前提でも、人工衛星101が太陽直下を正午に横切る位相で人工衛星101が飛行した場合、10時から14時までの時間すなわち日中の4時間、対象地域121を監視することが可能である。
実施の形態2は、監視可能時間の更なる延伸を可能とする。また、人工衛星101の対地高度が静止軌道衛星の対地高度の0.4倍となるので、監視装置102の分解能が静止軌道衛星の監視装置の分解能と比較して2.6倍向上する。
***実施の形態2の特徴***
周回軌道122は、赤道上空の高度14000キロメートルの円軌道である。
人工衛星101はが、周回軌道122を1日に3周する。
実施の形態3.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図8および図9に基づいて説明する。
実施の形態3において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
図8に基づいて、周回軌道122と監視とのそれぞれについて説明する。図8の見方は図4の見方と同じである。
周回軌道122は、赤道上空の円軌道である。人工衛星101が太陽直下を正午に横切る位相で、人工衛星101は周回軌道122を飛行する。
周回軌道122の高度は、10000キロメートルである。
周回軌道122の公転周期は、6時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に4周する。
監視装置102は、10時30分から13時30分までの時間すなわち日中の3時間において日本を連続して監視する。
軌道高度の相違に伴うGSD向上効果で換算した場合、GSDは1.5メートル以上5メートル以下となり、分解能は0.9メートル以上となる。
図9に基づいて、衛星高度と時刻との関係を説明する。図9の見方は図5の見方と同じである。
人工衛星101の速度が電気推進によって制御され、加速と減速との組み合わせによって公転周期が維持され、人工衛星101が1日に4周回する。
日中における平均衛星高度は高く、日没後に人工衛星101が減速して衛星高度が低下する。日出前に人工衛星101が加速し、日出までに衛星高度が上がる。衛星高度が高いほど対地速度は低下するので、日中の監視時間が延伸される。
***実施の形態3の効果***
電気推進が使われない前提でも、人工衛星101が太陽直下を正午に横切る位相で人工衛星101が飛行した場合、10時30分から13時30分までの時間すなわち日中の3時間、対象地域121を監視することが可能である。
実施の形態3は、監視可能時間の更なる延伸を可能とする。また、人工衛星101の対地高度が静止軌道衛星の対地高度の0.3倍となるので、監視装置102の分解能が静止軌道衛星の監視装置の分解能と比較して3.6倍向上する。
***実施の形態3の特徴***
周回軌道122は、赤道上空の高度10000キロメートルの円軌道である。
人工衛星101は、正午に太陽直下を横切る位相で飛行し、周回軌道122を1日に4周する。
実施の形態4.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図10および図11に基づいて説明する。
実施の形態4において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
図10に基づいて、周回軌道122と監視とのそれぞれについて説明する。図10の見方は図4の見方と同じである。
周回軌道122は、赤道上空の円軌道である。人工衛星101が地球120の真裏を正午に横切る位相で、人工衛星101は周回軌道122を飛行する。
周回軌道122の高度は、10000キロメートルである。
周回軌道122の公転周期は、6時間である。つまり、人工衛星101は、周回軌道122を1日に4周する。
監視装置102は、7時30分から9時30分までの時間と14時30分から16時30分までの時間において日本を連続して監視する。つまり、監視装置102は、日中に2時間の連続監視を2回行う。
軌道高度の相違に伴うGSD向上効果で換算した場合、GSDは1.5メートル以上5メートル以下となり、分解能は0.9メートル以上となる。
図11に基づいて、衛星高度と時刻との関係を説明する。図11の見方は図5の見方と同じである。
人工衛星101の速度が電気推進によって制御され、加速と減速との組み合わせによって公転周期が維持され、人工衛星101が1日に4周回する。
日中における平均衛星高度は低く、日没後に人工衛星101が加速して衛星高度が上昇する。日出前に人工衛星101が減速し、日出までに衛星高度が下がる。衛星高度が低いほど対地速度は上昇するので、日中の2周回で監視が可能となる。日中の(合計)監視時間が延伸される。
なお、太陽123が対象地域121を照らしていても人工衛星101が地平線よりも下に位置している間は、人工衛星101から対象地域121を監視することができない。そのため、1回当たりの連続監視時間は、実施の形態3における連続監視時間よりも短くなる。
***実施の形態4の効果***
電気推進が使われない前提でも、人工衛星101が地球120の真裏を正午に横切る位相で人工衛星101が飛行した場合、7時30分から9時30分までの2時間と14時30分から16時30分までの2時間との2回の監視が可能である。
実施の形態4は、正午に近い2つの時間帯に2回の監視を可能とする。また、人工衛星101の対地高度が静止軌道衛星の対地高度の0.3倍となるので、監視装置102の分解能が静止軌道衛星の監視装置の分解能と比較して3.6倍向上する。
***実施の形態4の特徴***
周回軌道122は、赤道上空の高度10000キロメートルの円軌道である。
人工衛星101は、正午に地球120の真裏を横切る位相で飛行し、周回軌道122を1日に4周する。
監視制御装置110は、対象時間帯の前に人工衛星101を減速させることによって対象時間帯における人工衛星101の高度を下げる。
対象時間帯における人工衛星101の周回数は、人工衛星101の高度の下降に伴って人工衛星101星の対地速度が上昇することによって2周回以上となる。
監視時間は、対象時間帯における人工衛星の周回数が2周回以上となることによって延伸される。
実施の形態5.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図12から図14に基づいて説明する。
実施の形態5において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
周回軌道122と監視とのそれぞれについて説明する。
周回軌道122は、太陽同期の傾斜円軌道である。つまり、周回軌道122は、太陽同期軌道であり且つ傾斜軌道である且つ円軌道である。人工衛星101は、太陽同期軌道を飛行する衛星(太陽同期衛星)である。
周回軌道122の軌道傾斜角は、30度以上60度以下である。
周回軌道122は、LST12:00の軌道である。LSTは地方標準時を意味する。
人工衛星101は、対象地域121の地方時が12時となるタイミングで周回軌道122の最北点を飛行する。
人工衛星101の周回数は、1日に整数回である。
監視制御装置110は、ポインティング機能を制御する。これにより、対象地域121が10分以上可視となる条件が満たされる。
図12に基づいて、周回軌道122の具体例を説明する。図12の見方は図4の見方と同様である。但し、図12に記されている各時刻は、対象地域121の地方標準時(LST)である。
軌道高度は、5144キロメートルである。
軌道傾斜角は、141.6度である。
公転周期は、3.4時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に7周回する。
監視範囲は、北緯プラス38度から北緯マイナス38度の範囲である。
監視装置102は、7時45分から8時30分までの0.75時間と11時15分から12時45分までの1.5時間と15時30分から16時15分までの0.75時間に対象地域121を連続して監視する。つまり、監視装置102は、日中に10分以上の連続監視を3回程度行い、日中に3時間程度、対象地域121を監視する。
但し、対象地域121が日本である場合に、軌道面内の人工衛星101がたまたま日本上空を飛行しているとは限らない。そのため、日本を監視することが可能な時間帯は上述の時間から前後する可能性がある。
軌道面内における人工衛星101の位相位置が対象地域121から離れている場合、軌道面の日照条件が維持されても、対象地域121に対する監視条件は悪い。そこで、監視制御装置110は、好適条件での対象地域121の監視を可能にするために、推進装置103の推力を制御することによって人工衛星101の位相位置を対象地域121に近づける。その後、監視制御装置110は、制御された推力の方向とは逆の方向に推進装置103の推力を制御する。これにより、平均的な軌道条件が維持されるため、太陽同期条件が維持される。そして、監視の継続が可能となる。
周回軌道122について補足する。
人工衛星101の周回数は衛星高度に依存するので、周回数が決まれば衛星高度が一意に決定する。
例えば、人工衛星101の周回数が1日当たり7周回である場合、衛星高度は5144キロメートルである。
太陽同期条件は、地球120の扁平形状に伴う重力の偏分布に起因しており、衛星高度と軌道傾斜角の相関性に基づいて一意に決定する。
衛星高度が5144キロメートルである場合、軌道傾斜角が141.6度である軌道が太陽同期軌道となる。
軌道傾斜角が141.6度である場合、軌道面は、赤道から38.4度(=180-141.6)傾斜している。そのため、人工衛星101は、地球120に対してプラス38度からマイナス38度の緯度範囲を飛行する。
監視制御装置110は、緯度方向に監視方向を制御する。これにより、監視装置102がプラス60度からマイナス60度の緯度範囲内で地球120を監視することが可能となる。
周回軌道122がLST12:00の太陽入射角を有する軌道であれば、周回軌道122の軌道面において北半球が常に日照となる。そして、人工衛星101は、周回軌道122の最北端において北緯38度の上空を飛行することとなる。
図13に基づいて、監視について補足する。
地球120の対象地域121が日照状態であり、周回軌道122における最北点の緯度が対象地域121の緯度の近傍であり、且つ、人工衛星101が対象地域121の上空を通過する、という条件を満たせば、好適条件で監視が行える。
周回軌道122は、円軌道ではなく、離心率を有する楕円軌道であってもよい。周回軌道122が楕円軌道であっても、太陽同期条件を満足する人工衛星101は実現可能である。
***実施の形態5の効果***
太陽同期軌道では、軌道面に対する太陽光の入射角が時間推移および季節によらず概ね一定に維持される。例えば、緯度40度付近を監視する目的あれば、人工衛星101が12時に対象地域121の真上を飛翔するよう軌道面が設定されれば、日照時に人工衛星101が北緯40度付近に滞留する軌道を維持することが可能となる。
人工衛星101の対地高度が静止軌道衛星の対地高度の0.14倍になるので、監視装置102の分解能は静止軌道衛星の監視装置の分解能に対して7倍向上する。
静止軌道衛星の監視装置は北緯40度付近を斜視監視するので、分解能が低下する。しかし、監視装置102は北緯40度付近を直下視できるので、分解能が低下しない。
***実施例の説明***
図14に基づいて、周回軌道122の例を説明する。
周回軌道122の高度は、4163キロメートルである。
周回軌道122の軌道傾斜角は、125度である。
人工衛星101は、周回軌道122を1日に8周回する。
これにより、人工衛星101が北緯プラス55度から北緯マイナス55度の範囲を飛行する軌道面が実現される。
そして、8時15分から9時までの0.75時間と11時15分から12時45分までの1.5時間と15時00分から15時45分までの0.75時間に対象地域121を連続して監視することが可能となる。つまり、日中に10分以上の連続監視を3回程度行うこと、および、合計3時間程度の監視を行うことが可能となる。
1日当たりの周回数が整数であることに拘れなければ、太陽同期軌道である周回軌道122が下記の組み合わせで実現される。なお、周回軌道122が円軌道であると仮定する。
(1)軌道高度が4000キロメートルである。軌道傾斜角が123度である。人工衛星101が緯度プラス57度から緯度マイナス57度の範囲を飛行する。人工衛星101が周回軌道122を1日に8周する。人工衛星101が周回軌道122を3時間で1周する。
(2)軌道高度が4500キロメートルである。軌道傾斜角が130度である。人工衛星101が緯度プラス50度から緯度マイナス50度の範囲を飛行する。人工衛星101が周回軌道122を1日に7周から8周する。人工衛星101が周回軌道122を3時間から4時間で1周する。
(3)軌道高度が5000キロメートルである。軌道傾斜角が139度である。人工衛星101が緯度プラス41度から緯度マイナス41度の範囲を飛行する。人工衛星101が周回軌道122を1日に7周から8周する。人工衛星101が周回軌道122を3時間から4時間で1周する。
(4)軌道高度が5500キロメートルである。軌道傾斜角が151度である。人工衛星101が緯度プラス29度から緯度マイナス29度の範囲を飛行する。人工衛星101が周回軌道122を1日に7周する。人工衛星101が周回軌道122を4時間で1周する。
(1)から(4)の周回軌道122の軌道面は、LST12:00の軌道面であり、最北端が正午となる。但し、人工衛星101が12時に最北端を飛行しているとは限らないため、人工衛星101が軌道面の最北端を通過する時刻が相前後することになる。
***実施の形態5の特徴***
監視システム100は、周回軌道122を1日に整数回周回する人工衛星101を備える。
周回軌道122は、太陽同期軌道であり且つ傾斜軌道であり且つ円軌道である。
人工衛星101は、対象地域121の地方時が12時となるタイミングに周回軌道122の最北点を飛行する。
実施の形態6.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を説明する。
実施の形態6において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
周回軌道122について説明する。
周回軌道122は、太陽同期の傾斜楕円軌道である。つまり、周回軌道122は、太陽同期軌道であり且つ傾斜軌道である。さらに、周回軌道122は、高離心率を有する楕円軌道である。
軌道高度は、5100キロメートルである。
軌道長半径は、11478キロメートルである。
離心率は、0.418である。
軌道傾斜角は、121.88度である。
遠地点高度は、9898キロメートルである。
近地点高度は、302キロメートルである。
周回軌道122は、LST12:00の軌道である。人工衛星101は、対象地域121の地方時が12時となるタイミングに周回軌道122の近地点を飛行する。周回軌道122の近地点は周回軌道122の最北点である。
***実施の形態6の効果***
人工衛星101が周回軌道122を飛行することにより、対象地域121が10分以上可視となる条件が満たされる。
***実施の形態6の特徴***
周回軌道122は、太陽同期軌道であり且つ傾斜軌道であり且つ楕円軌道である。
人工衛星101は、対象地域121の地方時が12時となるタイミングに周回軌道122の近地点を飛行する。
実施の形態7.
衛星コンステレーション130について、主に実施の形態1と異なる点を図15から図20に基づいて説明する。
実施の形態7において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
図15から図19に基づいて、衛星コンステレーション130の構成を説明する。
図15は、軌道面の法線方向から見た衛星コンステレーション130を示している。
図16は、軌道面から見た衛星コンステレーション130を示している。例えば、図16は、赤道の上空から見た衛星コンステレーション130を示している。
図17、図18および図19は、軌道面において各人工衛星(101A~101C)の楕円軌道の長軸が地球120を中心に回転する様子を示している。
各人工衛星(101A~101C)は、人工衛星101と同じ種類の人工衛星である。
各人工衛星(101A~101C)は太陽同期の傾斜楕円軌道を周回する。
3機の人工衛星(101A~101C)により、日中における北半球の監視が維持される。
各人工衛星(101A~101C)の軌道は非凍結軌道である。
つまり、各人工衛星(101A~101C)の軌道は凍結軌道ではなく、時間の経過と共に長軸が地球120を中心に回転する。
3機の人工衛星(101A~101C)は、近地点、遠地点または中間点から交互に地球120の対象地域121を監視する。中間点は近地点と遠地点との間に位置する地点である。
近地点では、短時間ではあるが高分解能で監視を行うことができる。
遠地点では、低分解能ではあるが長時間の監視を行うことができる。
3つの軌道のそれぞれの長軸は、地球120を中心とする円周方向すなわち緯度方向において互いに120度ずつずれて傾いている。つまり、3つの軌道長軸は、緯度方向において均等な間隔で配置されている。
各軌道の長軸は太陽123に対して回転するが、3つの軌道の相対関係は維持される。
3つの軌道において、法線方向と太陽入射角の相対関係が維持される。
正午12時において、各人工衛星(101A~101C)の位相は、地球120の対象地域121の緯度と相関しない。
3機の人工衛星(101A~101C)のうちの1機は、地球120の対象地域121を監視することが可能である。そして、3機の人工衛星によって、対象地域121を連続して監視することが可能である。
各人工衛星(101A~101C)が遠地点側で地球120の対象地域121の上空を通過する場合、各人工衛星は、低分解能ではあるが長時間、地球120の対象地域121を監視できる。
各人工衛星が近地点側で地球120の対象地域121の上空を通過する場合、各人工衛星は、短時間ではあるが高分解能で、地球120の対象地域121を監視できる。
各人工衛星(101A~101C)の軌道の具体例は以下の通りである。
楕円軌道の元となる円軌道の高度は、5100キロメートルである。
楕円軌道の離心率は、0.418である。
軌道傾斜角は、122度である。
遠地点高度は、9898キロメートルである。
近地点高度は、302キロメートルである。
図20に基づいて、各人工衛星(101A~101C)の軌道について高度と緯度との関係を説明する。
点線は、人工衛星101Aの軌道を表している。一点鎖線は、人工衛星101Bの軌道を表している。破線は、人工衛星101Cの軌道を表している。
「Ha」は近地点高度であり、「Hc」は常時近地点利用高度である。常時近地点利用高度は、3機の人工衛星(101A~101C)の少なくともいずれかによって対象地域121を近地点側から監視することが可能な高度である。
「Hb」は遠地点高度であり、「Hd」は常時遠地点利用高度である。常時遠地点利用高度は、3機の人工衛星(101A~101C)の少なくともいずれかによって対象地域121を遠地点側から監視することが可能な高度である。
それぞれの利用高度(Hd、Hc)は、図20のグラフにおいて2つの軌道の交点の高度に相当する。
各人工衛星(101A~101C)が対象地域121の上空に滞在する時間の長さを、人工衛星の滞在時間と称する。
遠地点側では、各人工衛星の滞在時間が長く、各人工衛星の視野範囲が広い。
各人工衛星(101A~101C)が利用高度Hdよりも高い高度を飛行しているときに対象地域121が視野範囲に収まるように、利用高度Hbと監視装置102の視野角とのそれぞれが決定される。これにより、対象地域121の常時監視が可能となる。
近地点側では各人工衛星(101A~101C)の滞在時間が短いので、近地点側での監視は常時性を有さない。しかし、対象地域121がいかなる緯度に存在しても、少なくともいずれかの人工衛星が利用高度Hcよりも低い高度から対象地域121を監視することができる。
利用高度Hcにおいて所望の分解能が達成されるように監視装置102の分解能が決定される。これにより、対象地域121を高分解能で監視することが可能となる。
***実施の形態7の効果***
3機の人工衛星(101A~101C)が交互に遠地点近傍で長時間滞留するので、常時監視が可能となる。
3機の人工衛星のうち近地点近傍を通過する人工衛星によって、高分解能観測が可能である。
***実施の形態7の特徴***
衛星コンステレーション130は、3機の人工衛星(101A~101C)を備える。
各人工衛星の周回軌道122は、太陽同期軌道であり且つ傾斜軌道であり且つ楕円軌道である。
3機の人工衛星の3つの周回軌道122は、互いの軌道長軸が緯度方向において120度ずつずれて傾くように配置される。
実施の形態8.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図21に基づいて説明する。
実施の形態8において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
図21に基づいて、周回軌道122の具体例を説明する。地図上に記された実曲線が周回軌道122を表している。
周回軌道122は、傾斜楕円軌道である。
近地点高度は、7000キロメートルである。
遠地点高度は、34000キロメートルである。
軌道傾斜角は、20度から60度の範囲である。
公転周期は、12時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に2周する。
遠地点利用の監視において、監視装置102は、9時から15時までの6時間、日本を監視することができる。
GSDは、5メートル以上17メートル以下である。
***実施の形態8の効果***
日中の6時間、継続して対象地域121の上空を監視することができる。
高度34000キロメートルの遠地点から対象地域121を直下視することができる。
地平線から遠地点に至る途中と遠地点から地平線に至る途中では、人工衛星101が遠地点から遠ざかるほど対地距離が小さくなるので、高分解能監視が可能となる。
可視望遠鏡による監視で多用される午前9時から午後3時までの6時間にわたり、1機の人工衛星101のみで対象地域121を監視し続けることが可能となる。
35度から40度程度の軌道傾斜角は、日本全域、中国および朝鮮半島などの監視に好適である。一方、50度程度の軌道傾斜角は欧州主要国の監視に好適であり、60度程度の軌道傾斜角は北欧の監視に好適である。また、20度から30度程度の軌道傾斜角はアフリカ北部、中東およびインドなどの監視に好適である。
***実施の形態8の特徴***
監視制御装置110は、周回軌道122を周回する人工衛星101に搭載される。
周回軌道122は、楕円軌道であり且つ傾斜軌道である。
監視制御装置110は、人工衛星101が周回軌道122を周回する間に推進装置103を制御することによって、周回軌道122の遠地点において人工衛星101に対象地域121の上空を飛行させる。
周回軌道122の近地点高度は、7000キロメートルである。
周回軌道122の遠地点高度は、34000キロメートルである。
人工衛星101は、周回軌道122を1日に2周する。
実施の形態9.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図22に基づいて説明する。
実施の形態9において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
図22に基づいて、周回軌道122の具体例を説明する。地図上に記された実曲線が周回軌道122を表している。
周回軌道122は、傾斜楕円軌道である。
近地点高度は、4000キロメートルである。
遠地点高度は、25000キロメートルである。
軌道傾斜角は、20度から60度の範囲である。
公転周期は、8時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に3周する。
遠地点利用の監視において、監視装置102は、10時から14時までの4時間、日本を監視することができる。
GSDは、3.4メートル以上12メートル以下である。
***実施の形態9の効果***
日中の4時間、継続して対象地域121の上空を監視することができる。
高度25000キロメートルの遠地点から対象地域121を直下視することができる。
地平線から遠地点に至る途中と遠地点から地平線に至る途中では、人工衛星101が遠地点から遠ざかるほど対地距離が小さくなるので、高分解能監視が可能となる。
可視望遠鏡による監視で多用される午前9時から午後3時までの6時間にわたり、2機の人工衛星101で対象地域121を監視し続けることが可能となる。
***実施の形態9の特徴***
周回軌道122の近地点高度は、4000キロメートルである。
周回軌道122の遠地点高度は、25000キロメートルである。
人工衛星101は、周回軌道122を1日に3周する。
実施の形態10.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図23に基づいて説明する。
実施の形態10において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
図23に基づいて、周回軌道122の具体例を説明する。地図上に記された実曲線が周回軌道122を表している。
周回軌道122は、傾斜楕円軌道である。
近地点高度は、1700キロメートルである。
遠地点高度は、17000キロメートルである。
軌道傾斜角は、20度から60度の範囲である。
公転周期は、6時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に4周する。
遠地点利用の監視において、監視装置102は、11時から13時までの2時間、日本を監視することができる。
GSDは、2.6メートル以上9メートル以下である。
***実施の形態10の効果***
日中の2時間、継続して対象地域121の上空を監視することができる。
高度17000キロメートルの遠地点から対象地域121を直下視することができる。
地平線から遠地点に至る途中と遠地点から地平線に至る途中では、人工衛星101が遠地点から遠ざかるほど対地距離が小さくなるので、高分解能監視が可能となる。
可視望遠鏡による監視で多用される午前9時から午後3時までの6時間にわたり、3機の人工衛星101で対象地域121を監視し続けることが可能となる。
***実施の形態10の特徴***
周回軌道122の近地点高度は、1700キロメートルである。
周回軌道122の遠地点高度は、17000キロメートルである。
人工衛星101は、周回軌道122を1日に4周する。
実施の形態11.
監視システム100について、主に実施の形態1と異なる点を図24から図26に基づいて説明する。
実施の形態11において、時刻、高度、距離または周回数などの値は、おおよその値である。
***構成の説明***
監視システム100の構成は、実施の形態1における構成(図1参照)と同じである。
***動作の説明***
人工衛星101と監視制御装置110とのそれぞれの基本的な動作は、実施の形態1における動作(図2および図3を参照)と同じである。
図24に基づいて、周回軌道122の具体例を説明する。地図上に記された実曲線が周回軌道122を表している。
周回軌道122は、傾斜楕円軌道である。
近地点高度は、2000キロメートルである。
遠地点高度は、19000キロメートルである。
公転周期は、6時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に4周する。
近地点利用の監視において、監視装置102は、11時30分から12時30分までの1時間、日本を監視することができる。
GSDは0.3メートル以上1.1メートル以下である。分解能は0.2メートル以上である。
図25に基づいて、周回軌道122の具体例を説明する。地図上に記された実曲線が周回軌道122を表している。
周回軌道122は、傾斜楕円軌道である。
近地点高度は、4000キロメートルである。
遠地点高度は、25000キロメートルである。
公転周期は、8時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に3周する。
近地点利用の監視において、監視装置102は、11時30分から12時30分までの1時間、日本を監視することができる。
GSDは0.6メートル以上2.1メートル以下である。分解能は0.6メートル以上2.1メートル以下である。
図26に基づいて、周回軌道122の具体例を説明する。地図上に記された実曲線が周回軌道122を表している。
周回軌道122は、傾斜楕円軌道である。
近地点高度は、7000キロメートルである。
遠地点高度は、34000キロメートルである。
公転周期は、12時間である。人工衛星101は、周回軌道122を1日に2周する。
近地点利用の監視において、監視装置102は、11時から13時までの2時間、日本を監視することができる。
GSDは1メートル以上4メートル以下である。分解能は0.6メートル以上である。
***実施の形態11の効果***
近地点において監視装置102が対象地域121を監視することにより、静止観測と比較して格段に分解能が高い監視が可能となる。
人工衛星101が日本と中国を含めてアジアの上空を横断して飛行する。そして、日中において人工衛星101が2回以上、アジア上空を訪れる機会が得られる。
***実施の形態11の特徴***
監視制御装置110は、周回軌道122を周回する人工衛星101に搭載される。
周回軌道122は、楕円軌道であり且つ傾斜軌道である。
監視制御装置110は、人工衛星101が周回軌道122を周回する間に推進装置103を制御することによって、周回軌道122の近地点において人工衛星101に対象地域121の上空を飛行させる。
***実施の形態の補足***
各実施の形態は、好ましい形態の例示であり、本開示の技術的範囲を制限することを意図するものではない。各実施の形態は、部分的に実施してもよいし、他の形態と組み合わせて実施してもよい。
100 監視システム、101 人工衛星、102 監視装置、103 推進装置、104 通信装置、105 姿勢制御装置、106 電源装置、110 監視制御装置、111 処理回路、120 地球、121 対象地域、122 周回軌道、123 太陽、130 衛星コンステレーション、140 地上設備、141 通信装置、142 衛星管制装置。

Claims (17)

  1. 静止軌道近傍を飛翔する人工衛星に搭載される監視制御装置であって、
    前記人工衛星が、
    地球上の地物である監視対象を監視するための監視装置と、
    前記人工衛星の速度を変化させるための推進装置と、
    を備え、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が減速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の減速によって下降し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の下降に伴って上がり、
    前記人工衛星が、前記対地速度が上がることによって第一の監視対象に対して東方へ移動し、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が前記第一の監視対象よりも東方へ移動し始めた後に前記監視装置を動作させ、前記第一の監視対象に対して東方にある別の監視対象を前記監視装置に監視させる
    監視制御装置。
  2. 静止軌道近傍を飛翔する人工衛星に搭載される監視制御装置であって、
    前記人工衛星が、
    地球上の地物である監視対象を監視するための監視装置と、
    前記人工衛星の速度を変化させるための推進装置と、
    を備え、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が増速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の増速によって上昇し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の上昇に伴って下がり、
    前記人工衛星が、前記対地速度が下がることによって第一の監視対象に対して西方へ移動し、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が前記第一の監視対象よりも西方へ移動し始めた後に前記監視装置を動作させ、前記第一の監視対象に対して西方にある別の監視対象を前記監視装置に監視させる
    監視制御装置。
  3. 静止軌道近傍を飛翔する人工衛星に搭載される監視制御装置であって、
    前記人工衛星が、
    地球上の地物である監視対象を監視するための監視装置と、
    前記人工衛星の速度を変化させるための推進装置と、
    を備え、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が減速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の減速によって下降し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の下降に伴って上がり、
    前記人工衛星が、前記対地速度が上がることによって第一の監視対象に対して東方へ移動し、
    前記監視制御装置は、前記第一の監視対象に対して東方にある別の監視対象を監視するために前記監視装置を動作させ、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が増速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の増速によって上昇し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の上昇に伴って下がり、
    前記人工衛星が、前記対地速度が下がることによって前記第一の監視対象に対して西方へ移動し、
    前記監視制御装置は、前記第一の監視対象に対して西方にある別の監視対象を監視するために前記監視装置を動作させ、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星の減速と前記人工衛星の増速とによって、前記人工衛星の軌道周期を調整する
    監視制御装置。
  4. 静止軌道近傍を飛翔する人工衛星に搭載される監視制御装置であって、
    前記人工衛星が、
    地球上の地物である監視対象を監視するための監視装置と、
    前記人工衛星の速度を変化させるための推進装置と、
    を備え、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が減速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の減速によって下降し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の下降に伴って上がり、
    前記人工衛星が、前記対地速度が上がることによって第一の監視対象に対して東方へ移動し、
    前記監視制御装置は、前記第一の監視対象に対して東方にある別の監視対象を監視するために前記監視装置を動作させ、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が増速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の増速によって上昇し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の上昇に伴って下がり、
    前記人工衛星が、前記対地速度が下がることによって前記第一の監視対象に対して西方へ移動し、
    前記監視制御装置は、前記第一の監視対象に対して西方にある別の監視対象を監視するために前記監視装置を動作させ、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星の減速と前記人工衛星の増速とによって、前記監視対象に対する前記人工衛星の平均の相対位置を維持する
    監視制御装置。
  5. 前記監視制御装置は、前記推進装置を制御することによって前記別の監視対象に対する前記人工衛星の相対位置を調整し、
    前記監視装置が前記別の監視対象を監視する時間帯が、前記相対位置の調整によって変更される
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の監視制御装置。
  6. 前記監視制御装置は、前記推進装置を制御することによって前記別の監視対象に対する前記人工衛星の相対位置を調整し、
    前記人工衛星が前記別の監視対象の上空を飛行する時間が、前記相対位置の調整によって延伸される
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の監視制御装置。
  7. 軌道高度36000キロメートル未満の赤道上空円軌道を東方へ飛翔する人工衛星に搭載される監視制御装置であって、
    前記人工衛星が、
    地球上の地物である監視対象を監視するための監視装置と、
    前記人工衛星の速度を変化させるための推進装置と、
    を備え、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が増速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の増速によって上昇し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の上昇に伴って下がり、
    前記人工衛星が、前記対地速度が下がることによって前記監視対象が前記監視装置の視野範囲内に入ってから視野範囲外に抜けるまでの時間が対地速度を変更する前と比較して長くなり、
    前記監視制御装置は、前記監視対象が前記監視装置の視野範囲内に入ってから視野範囲外に抜けるまで前記監視装置を動作させる
    監視制御装置。
  8. 前記監視制御装置は、前記監視対象が前記監視装置の視野範囲外に抜けた後に前記人工衛星が減速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の減速によって下降し、
    前記対地速度が、前記軌道高度の下降に伴って上がり、
    前記人工衛星が赤道上空を1周回する周回時間に対して、前記対地速度が下がることによって延伸した周回時間を前記対地速度が上がることによって短縮して、複数周回で平均周回時間を維持する
    請求項記載の監視制御装置。
  9. 軌道高度36000キロメートル未満の赤道上空円軌道を東方へ飛翔する人工衛星に搭載される監視制御装置であって、
    前記人工衛星が、
    地球上の地物である監視対象を監視するための監視装置と、
    前記人工衛星の速度を変化させるための推進装置と、
    を備え、
    前記監視制御装置は、前記人工衛星が減速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の減速によって下降し、
    地球の自転速度に対する前記人工衛星の周回速度である対地速度が、前記軌道高度の下降に伴って上がり、
    前記対地速度が上がることによって前記監視対象に対して再訪する時間が短縮され日中の合計監視時間が延伸され、
    前記監視制御装置は、高度変更前と比較して前記監視対象との相対距離が近い高度で前記監視装置を動作させる
    監視制御装置。
  10. 前記監視制御装置は、前記監視対象が前記監視装置の視野範囲外に抜けた後に前記人工衛星が増速するように前記推進装置を制御し、
    前記人工衛星の軌道高度が、前記人工衛星の増速によって上昇し、
    前記対地速度が、前記軌道高度の上昇に伴って下がり、
    前記人工衛星が赤道上空を1周回する周回時間に対して、前記対地速度が下がることによって延伸した周回時間を前記対地速度が上がることによって短縮して、複数周回で平均周回時間を維持する
    請求項記載の監視制御装置。
  11. 前記人工衛星の軌道が、赤道上空の高度約20000キロメートルの略円軌道であり、
    前記人工衛星が、前記軌道を1日に2周する
    請求項から請求項10のいずれか1項に記載の監視制御装置。
  12. 前記軌道が、赤道上空の高度約14000キロメートルの略円軌道であり、
    前記人工衛星が、前記軌道を1日に3周する
    請求項から請求項10のいずれか1項に記載の監視制御装置。
  13. 前記軌道が、赤道上空の高度約10000キロメートルの略円軌道であり、
    前記人工衛星が、正午に太陽直下を横切る位相で飛行し、前記軌道を1日に4周する
    請求項から請求項10のいずれか1項に記載の監視制御装置。
  14. 前記軌道が、赤道上空の高度約10000キロメートルの略円軌道であり、
    前記人工衛星が、正午に太陽直下に対して地球の真裏を横切る位相で飛行し、前記軌道を1日に4周する
    請求項から請求項10のいずれか1項に記載の監視制御装置。
  15. 前記人工衛星が、ポインティング機能を備え、
    前記監視制御装置は、前記ポインティング機能を制御することによって、前記監視装置の監視方向を監視の対象に向ける
    請求項1から請求項14のいずれか1項に記載の監視制御装置。
  16. 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の監視制御装置を備える人工衛星。
  17. 請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の監視制御装置を制御する地上設備。
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