JP7445296B2 - 排水補助器具に用いられるカバー - Google Patents

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特許法第30条第2項適用 令和元年9月18日発行の製品ちらし「かんたん装着!新型ドレンマス」にて公開
本発明は、排水ボックスとその上に配置されるカバーとからなる排水補助器具に関し、より具体的には、不凍栓が通る上部に湾曲可能な複数の片持ち片を設け、それにより種々のサイズの不凍栓に容易に適合させることを可能とする、施工性を向上させたカバーに関する。
寒冷地においては、冬期間の水道凍結防止を目的として、不凍栓が設置されることが一般的である。不凍栓には、用途、形状又は構造などに応じて、不凍水抜栓、不凍水栓柱など4種類がある。これらのうち、不凍水抜栓を例として、以下にその機能を説明する。
不凍水抜栓は、弁本体と、弁本体の操作を行うハンドルとを備える。弁本体は、流入口、流出口及び排水口を有し、流入口には配水管につながる給水管(上流側配管)が接続され、流出口には末端器具に水を供給するための配管(下流側配管)が接続される。ハンドル操作によって弁本体を通水状態にしたときには、流入口から流出口に向かって水が流れ、末端器具に水が供給される。一方、ハンドル操作によって弁本体を水抜き状態にしたときには、流出口と排水口との間に流路が形成され、下流側配管内の水が排水口から排出される。
不凍水抜栓の弁本体が設けられた部分は地中に配置されており、排水口から排出された水は、地中に流出する。
排水口からの排水を円滑に行うために、通常、排水補助器具が、不凍栓とともに設置される。排水補助器具の一例が、特許文献1に開示される。この排水補助器具は、集積部材(4)及び排水ボックス(5)によって構成される。集積部材(4)は、不凍水抜栓(1)が通る孔部を天面に有し、底面が開放された中空形状の箱体であり、内部に不凍水抜栓(1)が配置される。排水ボックス(5)は、天面に複数の孔を有し、底面が開放された中空形状の箱体である。集積部材(4)は、排水ボックス(5)の天面の孔を覆うように配置される。
この排水補助器具は、次のように機能する。不凍水抜栓(1)による水抜き作業の際に、排水口(1-3)からの水は、排水ボックス(5)の天面上に排出される。このとき、排水口(1-3)の周囲は集積部材(4)で包囲されているため、排出された水は飛散することなく、排水ボックス(5)の天面に設けられた複数の孔から排水ボックス(5)の内部に落下する。落下した水は、排水ボックス(5)内に一時的に溜まり、その後地中に浸透する。このようにして、配管(3)内の水が、速やかに排出される。不凍水抜栓(1)の排水口(1-3)が集積部材(4)に包囲されるため、土砂による排水口(1-3)の閉塞を防ぐこともできる。
本出願の出願人は、特許文献1に開示されたものと同様の原理を用いた排水補助器具を製造、販売している(非特許文献1を参照されたい)。非特許文献1に記載されるドレンマス上部及びドレンマス本体は、それぞれ、特許文献1における集積部材及び排水ボックスに対応する。非特許文献1における排水補助器具のドレンマス上部は、底面が開放された概ね方形の中空の箱体であり、天面には不凍栓が通る挿通孔を有し、側面には上流側配管及び下流側配管が通る挿通孔を有する。ドレンマス上部は、側面の中央部分で縦に2分割された一対の分割部材を組み合わせることによって構成される。また、ドレンマス上部の天面は、必要に応じて切り取ることによって挿通孔の大きさ及び形状を変化させて、複数の種類の不凍栓に適応させることが可能となる、複数のノックアウト部を有する。
実公昭62-1330号公報
株式会社光合金製作所技術資料 排水補助器具 ドレンマス
非特許文献1の排水補助器具は、次のようにして設置される。
まず、地面に設けられた穴の底にドレンマス本体を配置し、その天面に不凍栓を載置して、その不凍栓の種類に応じて上流側配管のみ又は上流側配管及び下流側配管の両方を接続する。次に、二分割されたドレンマス上部を、排水口を覆うように不凍栓の側方から組み合わせて、ドレンマス本体の上に載置する。次に、ドレンマス上部全体を覆うようにビニールシートを被せる。最後に、ドレンマス本体及びドレンマス上部の周囲を土で埋める。
設置の際には、二分割されたドレンマス上部の組み立てを穴の中という限られた空間で行わなければならず、施工性の改善が求められている。なお、以下においては、ドレンマス本体を「排水ボックス」、ドレンマス上部を「カバー」という。
限られた空間での施工性を改善する方法として、排水ボックスに載置された不凍栓の上から、不凍栓を天面の挿通孔に通しながらカバーを被せるように配置することが考えられる。しかし、不凍栓の上部に配設されている部材(例えば、上部に配置される操作部など)が不凍栓の胴体より大きい場合などには、不凍栓の胴体に合わせた大きさの挿通孔では当該部材を通すことはできず、天面の挿通孔を拡大した状態でカバーを被せる必要がある。ところが、このような方法でカバーを被せた場合には、不凍栓の胴体と挿通孔との間に必要以上に大きな隙間が生じ、そこから入り込んだ多量の土砂が排水口を塞ぐ恐れがある。
本発明は、様々な径及び形状の不凍栓に対応可能な構造を有するカバーを提供することを課題とする。
本発明の課題は、不凍栓の胴体部分が収められる不凍栓挿通部分に、湾曲可能な複数の片持ち片を形成することによって、解決することができる。
本発明は、不凍栓に設けられた排水部からの排水の地中への排出を補助する排水補助器具に用いられる、少なくとも排水部を覆うカバーを提供する。カバーは、不凍栓が通る不凍栓挿通部を有する上部を備える。不凍栓挿通部は、上部の外方から内方に向かう方向に延びるように形成された湾曲可能な複数の片持ち片を有する。カバーは、さらに、不凍栓と連通する配管が通る少なくとも1つの配管挿通部を有する側面と、開口を有する底面とを備える。
一実施形態においては、複数の片持ち片の各々は、板状であることが好ましい。板状の片持ち片は、長さ方向に対してあらかじめ湾曲した形状とすることもできる。不凍栓挿通部に不凍栓が挿入されたときに湾曲するように形成された片持ち片、又はあらかじめ湾曲した状態に形成された片持ち片によって、不凍栓の径及び形状に合わせた開口をカバーに形成することができる。
一実施形態においては、複数の片持ち片の各々は、不凍栓挿通部に不凍栓が通されたときに不凍栓と接触する不凍栓接触面を有することが好ましく、不凍栓接触面は、その幅方向が底面に対し水平に形成されていることが好ましい。不凍栓接触面の幅方向が底面に対して水平に形成された片持ち片は、長さ方向に対してあらかじめ湾曲した形状とすることもできる。別の実施形態においては、片持ち片は、不凍栓挿通部に不凍栓が通されたときに不凍栓と接触する不凍栓接触面を有し、不凍栓接触面は、その幅方向が底面に対し傾斜して形成されていることが好ましい。不凍栓接触面の幅方向が底面に対して傾斜して形成された片持ち片は、長さ方向に対してあらかじめ湾曲した形状とすることもできる。不凍栓挿通部に不凍栓が挿入されたときに湾曲するように形成された片持ち片、又はあらかじめ湾曲した状態に形成された片持ち片によって、不凍栓の径及び形状に合わせた開口をカバーに形成することができる。このとき、湾曲した片持ち片の不凍栓接触面が不凍栓の胴体に接触するため、不凍栓と片持ち片との間に隙間が生じない。
一実施形態においては、複数の片持ち片の各々は、片持ち片を横切る方向に形成された少なくとも1つの直線状又は曲線状の溝を有することが好ましい。少なくとも1つの直線状又は曲線状の溝は、複数の片持ち片全体を合わせたときに円形又は略円形を構成するように形成されることが好ましい。片持ち片は、不凍栓挿通部に不凍栓が挿入されたときにこの溝で折り曲げられることによって全体として湾曲した形状となり、湾曲した片持ち片によって、不凍栓の径及び形状に合わせた開口をカバーに形成することができる。
一実施形態においては、複数の片持ち片の各々は、棒状であることが好ましい。棒状の片持ち片は、全体として湾曲した形状とすることができ、湾曲した片持ち片によって、不凍栓の径及び形状に合わせた開口をカバーに形成することができる。
本発明によれば、不凍栓の排水部を覆うカバーにおいて、不凍栓の胴体部分が収められる不凍栓挿通部分に複数の片持ち片が設けられていることにより、胴体部分の径及び形状に適した開口をカバーに形成することができる。したがって、カバーを不凍栓の上方から被せて設置することができるとともに、カバー内部への土砂の流入を減少させることができる。
本発明の一実施形態によるカバーの斜視図であり、不凍栓接触面の幅方向が水平である板状の片持ち片を有するカバーを示す。 本発明の一実施形態によるカバーの上面図である。 本発明の別の実施形態によるカバーの斜視図であり、不凍栓接触面の幅方向が水平で且つ長さ方向に湾曲した板状の片持ち片を有するカバーを示す。 本発明のさらに別の実施形態によるカバーの斜視図であり、不凍栓接触面の幅方向が傾斜した板状の片持ち片を有するカバーを示す。 本発明のさらに別の実施形態によるカバーの斜視図であり、不凍栓接触面の幅方向が傾斜し且つ長さ方向に湾曲した板状の片持ち片を有するカバーを示す。 本発明のさらに別の実施形態によるカバーの斜視図であり、放射状に配置された棒状の片持ち片を有するカバーを示す。 本発明のさらに別の実施形態によるカバーの斜視図であり、向かいあわせに配置された棒状の片持ち片を有するカバーを示す。 図1に示す本発明の一実施形態によるカバーの使用状態を示す斜視図であり、(a)から(e)はそれぞれ、径又は形状が異なる不凍栓についてカバーが施工される場合の例を示す。 図4及び図6に示す本発明の別の実施形態によるカバーの使用状態を示す斜視図であり、(a)は図4に示されるカバーが施工される場合の例であり、(b)は図6に示されるカバーが施工される場合の例である。
以下において、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるカバー1の斜視図であり、図2は、カバー1を天面の方向から見た上面図である。また、図3~図7は、本発明の別の実施形態によるカバー101~501の斜視図である。さらに、図8は、カバー1の使用状態を示す斜視図であり、図9は、カバー201及びカバー401の使用状態を示す斜視図である。図8(a)から図8(e)はそれぞれ、径又は形状が異なる不凍栓3についてカバー1を施工する場合の例を示す。図9(a)及び図9(b)はそれぞれ、不凍栓3についてカバー201及びカバー401を施工する場合の例を示す。カバー1、カバー201及びカバー401は、図8及び図9に示されるように、例えば非特許文献1に開示されるような排水ボックス2の上面に配置され、カバー1、カバー201及びカバー401の内部の空間には、不凍栓3の排水部が配置される。
(カバー1の概要)
カバー1は、板状の複数の片持ち片14を有する上部10と、上部10の下方に配置された側面20とを備える。上部10は、概ね十角柱の形状を有するが、これに限定されるものではなく、必要に応じて、例えば円柱形状や四角柱形状などとすることもできる。側面20は、六面で形成されており、全体として概ね六角柱の形状を有するが、これに限定されるものではなく、必要に応じて、例えば円柱形状や四角柱形状などとすることもできる。
カバー1は、さらに底面30(すなわち、六角柱の底面)を備え、底面30は、開口31を有する。カバー1においては、底面30全体が開口31として形成されているが、これに限定されるものではなく、底面30の一部に開口31が形成されていてもよい。
側面20の上方には、角部に設けられた4つのガイド29aと、さらにその上方の角部に設けられたガイド29bとが設けられることが好ましい。これらのガイド29a、29bには、不凍栓の保護及び美観の向上を目的として、不凍栓を収納する非特許文献1に記載される不凍栓ボックスを載置することができる。ガイド29aとガイド29bは、互いに段差を設けて配置されており、それぞれに異なる径の不凍栓ボックスを載置することができるようになっている。
カバー1は、製造及び施工の容易性の観点から、2つの部分を組み合わせて構成されることが好ましい。すなわち、カバー1は、縦に二分割された2つの分割筐体1a及び分割筐体1bを組み合わせて形成されることが好ましく、分割位置は、上部10の最上部を含む平面(天面10a)の中心をとおり、その平面に垂直な平面であることが好ましい。分割筐体1a及び分割筐体1bには、嵌合部28が設けられることが好ましい。例えば分割筐体1aには、側面20の一方の分割縁部付近に嵌合孔28aが設けられ、他方の分割縁部付近には嵌合爪28cを有する嵌合凸部28bが設けられる。同様に、分割筐体1bには、分割筐体1aの嵌合孔28aに対向する位置に、嵌合爪28cを有する嵌合凸部28bが設けられ、分割筐体1aの嵌合凸部28bに対向する位置に嵌合孔28aが設けられる。2つの分割筐体1a、1bは、一方の嵌合凸部28bが他方の嵌合孔28aに挿入され、嵌合爪28cが嵌合孔28aの枠に係合することによって、1つのカバー1として固定される。別の実施形態において、カバー1は、2つの部分を組み合わせて構成するのではなく、一体的に形成された一つの部材であってもよい。
カバー1の材質は、特に限定されるものではないが、取扱及び製造の容易性並びに耐腐食性の観点から、樹脂であることがより好ましく、ポリプロピレン樹脂であることが最も好ましい。樹脂製のカバー1は、汎用の製造方法、例えば射出成形方法などによって製造することができる。
(上部の構造)
まず、カバー1の上部10の構造を説明する。上部10は、不凍栓3の胴体部分を挿通させるのに適した構造の不凍栓挿通部11を有する。不凍栓挿通部11は、板状で外形が概ね台形状の18個の片持ち片14と、片持ち片14の内方に形成された上部開口16とを有する。この実施形態では、18個の片持ち片14が上部10の最上部に位置して天面10aを形成しているが、これに限定されるものではなく、18個の片持ち片14は、上部10の最上部から下方に下がったいずれかの位置(上部10の高さ方向のいずれかの位置)に配置されていてもよい。なお、カバー1が、2つの部材が組み合わされるのではなく一体的に形成された一つの部材として構成される場合には、図1において分割位置にある片持ち片14(他の片持ち片の半分の幅の片持ち片)は、他の片持ち片と同じ幅の一つの片持ち片として形成することができ、このように形成されたときにはカバー1の片持ち片14の数は16個となる。
18個の片持ち片14は、各々の基部が上部10の側壁の内面に連続し、それぞれ上部10の外方から内方に向かう方向に延びるように形成され、隙間13を介して互いに上部10の周方向に並ぶように配置されている。板状の片持ち片14の各々は、不凍栓挿通部11に不凍栓3が通されたときに不凍栓3の胴体と接触する不凍栓接触面14f、14gを有する。カバー1の不凍栓接触面14f、14gは、幅方向が底面30に対し水平に形成されている。18個の片持ち片14の先端部(頂辺14d)のさらに内方には、上部開口16が位置する。
片持ち片14の各々は、中間部分に形成された第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2の2つの溝で構成される、中間溝14bを有する。片持ち片14の各々の最外方の基部には、基部溝14aが構成される。第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aは、片持ち片14の上面である不凍栓接触面14fに形成された凹みとして、内方から外方にかけて順に形成されており、したがって、片持ち片14の各々は、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aのすべて又はいずれかの部分で折り曲げることによって、長さ方向に湾曲させることができる。
第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aの各々は、片持ち片14の幅方向に延びる直線状の溝であり、18個の片持ち片14全体を合わせたときに各々の溝が略円形(より詳細には、十六角形)を構成するように、形成されている。したがって、18個の片持ち片14を、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aの部分で上方に折り曲げたときに、これらの溝に対応する片持ち片14の下面である不凍栓接触面14gによって、略円形の開口が形成される。
なお、本実施形態においては、分割筐体1a及び分割筐体1bを予め組み合わせたカバー1を、不凍栓3の上から、不凍栓3を不凍栓挿通部11に通しながら被せるように設置するので、片持ち片14は、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aのいずれか又はすべての部分で上方に折り曲げられる。しかしながら、別の設置方法として、不凍栓3の排水口の側方から分割筐体1a及び分割筐体1bを組み合わせる従来の方法を用いてもよく、その場合には、片持ち片14が、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aの部分で上方又は下方のどちらに折り曲げられてもよい。上方に折り曲げられたときには、片持ち片14の下面である不凍栓接触面14gが不凍栓3の側面に接触し、下方に折り曲げられたときには、片持ち片14の上面である不凍栓接触面14fが不凍栓3の側面に接触することになる。
別の実施形態において、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aの各々は、片持ち片14の基部方向に突出する曲線状の溝として形成することもでき、この場合には、18個の片持ち片14全体を合わせたときに、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aが円形を構成することになる。さらに別の実施形態において、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aの各々は、それぞれ頂辺14dの方向に突出する曲線状の溝として形成することもできる。片持ち片14の各々における溝の数は、3つに限定されるものではなく、例えば、片持ち片14の中間部分で幅方向に延びる1又は3つ以上の中間溝が形成されていてもよい。
本実施形態においては、18個の片持ち片14全体を合わせたときに、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aが略円形を構成しているが、この形状に限定されるものではなく、例えば不凍栓の胴体の形状に対応した形状であってもよく、四角柱形状であれば四角形、六角柱形状であれば六角形に構成してもよい。
第1中間溝14b1の両端部には、片持ち片14の側辺14c1、14c2の各々に形成された切欠き14e1、14e2が配置されることが好ましい。切欠き14e1、14e2が、第1中間溝14b1の両端部に配置されることによって、片持ち片14の、第1中間溝14b1での折り曲げをより容易にすることができる。切欠き14e1、14e2は、半円形状のものとして形成されているが、折り曲げを容易にすることができるものであればこれに限定されるものではなく、例えば三角形状であってもよい。また、本実施形態においては、第1中間溝14b1のみに切欠き14e1、14e2が配置されているが、第2中間溝14b2及び基部溝14aの両端部にも切欠き14e1、14e2が配置されていてもよい。
第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aの深さ及び幅は、現場における施工時に片持ち片14をこれらの部分で折り曲げることに支障がなければ、特に限定されるものではない。また、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aの横断面形状は、本実施形態においては概ね逆三角形状であるが、これに限定されるものではなく、例えば逆台形状や半円形状であってもよい。さらに、第1中間溝14b1及び第2中間溝14b2並びに基部溝14aは、本実施形態においては片持ち片14の上面である不凍栓接触面14fに形成されているが、これに限定されるものではなく、例えば、片持ち片14の下面である不凍栓接触面14gのみに形成されていてもよく、片持ち片14の不凍栓接触面14f及び不凍栓接触面14gの両方に形成されていてもよい。
片持ち片14の頂辺14dの各々は、全体を合わせたときに上部開口16が円形となるように、曲線状に形成されることが好ましい。別の実施形態においては、頂辺14dの各々は、曲線状ではなく直線状に形成されてもよく、この場合には、18個の頂辺14d全体を合わせたときに上部開口16が略円形(より詳細には十八角形)を形成する。上部開口16の大きさは、挿通される可能性のある不凍栓3のうち、胴体部分の径が最も小さいものに対応するように設計されている。ただし、上部開口16は必ずしも設ける必要はなく、片持ち片14の頂辺14dが天面10aの中心部に配置されるように形成してもよい。
(側面の構造)
次に、カバー1の側面20の構造を説明する。側面20は、六面で形成され、全体として概ね六角柱の形状を有し、対向する2つの広い面20a、20bの各々に、同じ構造の配管挿通部21を有する。配管挿通部21には不凍栓3と接続される配管が挿通される。
通常は、面20a及び面20bの一方の配管挿通部21に、配水管と不凍栓3の流入口とを接続する上流側配管4が通され、他方の配管挿通部21に、末端器具と不凍栓3の流出口とを接続する下流側配管5が通される。
配管挿通部21は、最も外方に設けられた4個の側面貫通孔22と、4個の側面貫通孔22の内方に設けられたノックアウト部27と、ノックアウト部27の内方に形成された逆U字形状の側面開口26とを有する。側面貫通孔22の各々は、面20a、20bを貫通する円弧形状又は直線状の細長い孔として形成され、面20a、20bの周方向に互いに近接するように設けられており、4個の側面貫通孔22が全体として逆U字形状を構成するようになっている。隣接する側面貫通孔22の間には切断部25が設けられており、すべての切断部25を切断することによって、ノックアウト部27が除去され、側面貫通孔22の外側の縁を外周とする逆U字形状の開口が形成される。側面開口26は、挿通される可能性のある上流側配管4及び下流側配管5のうち施工頻度が高い径に対応するように設計されており、ノックアウト部27が除去された後の逆U字形状の開口は、挿通される可能性のある上流側配管4及び下流側配管5のうち径が最も大きいものに対応するように設計されている。側面貫通孔22の位置、数及び全体の形状、切断部25の数及び位置、ノックアウト部27の数及び形状、並びに側面開口26の形状は、図1に示されるものに限定されない。
本発明に係るカバーは、例えば特開2005-299151号公報に記載される湯水抜栓に用いることもできる。この湯水抜栓は、凍結を防止するために、寒冷地における室内の水を通水させる水道配管の水抜きだけではなく、湯を通水させる水道配管の水抜きも1回の操作で行うことができる機能を持つ。湯水抜栓には、その流入口に接続される水の上流側配管及び流出口に接続される下流側配管と、湯受け口に接続される湯配管との合計3本の水道配管が接続される。したがって、湯水抜栓に対応するカバー1の側面には、図示しないが、例えば対向する配管挿通部21が設けられた面以外の面に、湯配管を挿通する湯配管挿通部も設けられることになる。湯配管挿通部は、ノックアウト部を設けておき、必要に応じてノックアウト部の一部を除去する構造として形成されていてもよい。このように、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することは可能である。
図3には、図1のカバー1の不凍栓挿通部11とは異なる構造の不凍栓挿通部111を有するカバー101が示される。なお、カバー101の側面20及び底面30は、図1に示されるカバー1と同じ構造を採用している。この実施形態において、カバー101は、不凍栓挿通部111を有する上部110を備え、上部110は、板状の複数の片持ち片114を有する。片持ち片114の各々は、片持ち片114の基部から先端部(頂辺114d)に向かうに伴って上方に湾曲している。このように片持ち片114を長さ方向に対してあらかじめ湾曲させておくことによって、不凍栓3の挿通をより容易に行うことができる。別の実施形態においては、片持ち片114の各々に、図1及び図2に示す中間溝14b及び基部溝14aが形成されてもよい。中間溝14b及び基部溝14aが形成された片持ち片114の各々は、中間溝14b及び基部溝14aで折り曲げることによって、長さ方向に湾曲させ易くすることができる。
図4には、図1のカバー1の不凍栓挿通部11とは異なる構造の不凍栓挿通部211を有するカバー201が示される。なお、カバー201の側面20及び底面30は、図1に示されるカバー1と同じ構造を採用している。
カバー201は、不凍栓3の胴体部分を挿通させるのに適した構造の不凍栓挿通部211を有する上部210を備える。不凍栓挿通部211は、板状で外形が概ね台形状の16個の片持ち片214と、片持ち片214の内方に形成された上部開口216とを有する。
16個の片持ち片214は、各々の基部が上部210の側壁の内面に連続し、且つ底面30に対して傾斜しており、それぞれ上部210の外方から内方に向かう方向に延びるように形成され、互いに上部210の周方向に並ぶように配置されている。板状の片持ち片214の各々は、不凍栓挿通部211に不凍栓3が通されたときに不凍栓3の胴体と接触する不凍栓接触面214f及び214gを有する。不凍栓接触面214fは、上部210の上方から見える面であり、不凍栓接触面214fの裏面が不凍栓接触面214gである。不凍栓接触面214f及び214gは、幅方向が底面30に対し傾斜して形成されている。16個の片持ち片214の先端部(頂辺214d)のさらに内方には、上部開口216が位置する。
本実施形態では、16個の片持ち片214の基部が上部210の側壁の内面に連続し、且つ、不凍栓接触面214f及び不凍栓接触面214gの幅方向が底面30に対して傾斜して形成されているが、該基部が底面30に対して垂直に形成されていてもよい。その場合には、片持ち片214は、その基部から先端部(頂辺214d)への長さ方向の途中で捩じられて、不凍栓接触面214f及び不凍栓接触面214gの幅方向が、基部近くでは底面30に対して垂直になるように形成され、先端部近くでは底面30に対して傾斜するように形成されることが好ましい。
別の実施形態においては、片持ち片214の各々に、図1及び図2に示す中間溝14b及び基部溝14aが形成されてもよい。中間溝14b及び基部溝14aが形成された片持ち片214の各々は、中間溝14b及び基部溝14aで折り曲げることによって、長さ方向に湾曲させ易くすることができる。
片持ち片214の頂辺214dの各々は、全体を合わせたときに上部開口216が略円形となるように、形成されることが好ましい。上部開口216の大きさは、挿通される可能性のある不凍栓3のうち、胴体部分の径が最も小さいものに対応するように設計されている。ただし、上部開口216は必ずしも設ける必要はなく、片持ち片214の頂辺214dが上部210の中心部に配置されるように形成してもよい。
図5には、図1のカバー1の不凍栓挿通部11とは異なる構造の不凍栓挿通部311を有するカバー301が示される。なお、カバー301の側面20及び底面30は、図1に示されるカバー1と同じ構造を採用している。
カバー301は、不凍栓3の胴体部分を挿通させるのに適した構造の不凍栓挿通部311を有する上部310を備える。不凍栓挿通部311は、板状で外形が概ね台形状の16個の片持ち片314と、片持ち片314の内方に形成された上部開口316とを有する。
16個の片持ち片314は、各々の基部が上部310の側壁の内面に連続し、且つ底面30に対して傾斜しており、それぞれ上部310の外方から内方に向かう方向に延びるように形成され、互いに上部310の周方向に並ぶように配置されている。板状の片持ち片314の各々は、不凍栓挿通部311に不凍栓3が通されたときに不凍栓3の胴体と接触する不凍栓接触面314f及び314gを有する。不凍栓接触面314fは、上部310の上方から見える面であり、不凍栓接触面314fの裏面が不凍栓接触面314gである。不凍栓接触面314f及び314gは、幅方向が底面30に対し傾斜して形成されている。16個の片持ち片314の先端部(頂辺314d)のさらに内方には、上部開口316が位置する。
図5の実施例については、片持ち片314が長さ方向に対して湾曲している。詳細には、片持ち片314は、その先端部(頂辺314d)が不凍栓接触面314f(表面)側に向かうように湾曲している。片持ち片314を長さ方向に対してあらかじめ湾曲させておくことによって、不凍栓3の挿通をより容易に行うことができる。16個の片持ち片314が湾曲したときに、片持ち片314の不凍栓接触面314g(裏面)によって、不凍栓3の胴体部分の形状に対応する開口が形成される。本実施形態においては、分割筐体1a及び分割筐体1bを予め組み合わせたカバー301を、不凍栓3の上から、不凍栓3を不凍栓挿通部311に通しながら被せるように設置するので、片持ち片314は、不凍栓接触面314f(表面)側に湾曲する。別の設置方法として、不凍栓3の排水口の側方から分割筐体1a及び分割筐体1bを組み合わせる従来の方法を用いてもよく、その場合には、片持ち片314が、不凍栓接触面314f(表面)側又は不凍栓接触面314g(裏面)側のどちらに湾曲してもよい。
本実施形態では、16個の片持ち片314の基部が上部310の側壁の内面に連続し、且つ、不凍栓接触面314f及び不凍栓接触面314gの幅方向が底面30に対して傾斜して形成されているが、該基部が底面30に対して垂直に形成されていてもよい。その場合には、片持ち片314は、その基部から先端部(頂辺314d)への長さ方向の途中で捩じられて、不凍栓接触面314f及び不凍栓接触面314gの幅方向が、基部近くでは底面30に対して垂直になるように形成され、先端部近くでは底面30に対して傾斜するように形成されることが好ましい。
別の実施形態については、片持ち片314の各々に、図1及び図2に示す中間溝14b及び基部溝14aが形成されてもよい。中間溝14b及び基部溝14aが形成された片持ち片314の各々は、中間溝14b及び基部溝14aで折り曲げることによって、長さ方向に湾曲させ易くすることができる。
片持ち片314の頂辺314dの各々は、全体を合わせたとき上部開口316が略円形となるように形成されることが好ましい。上部開口316の大きさは、挿通される可能性のある不凍栓3のうち、胴体部分の径が最も小さいものに対応するように設計されている。ただし、上部開口316は必ずしも設ける必要はなく、片持ち片314の頂辺314dが上部310の中心部に配置されるように形成してもよい。
図6には、図1のカバー1の不凍栓挿通部11とは異なる構造の不凍栓挿通部411を有するカバー401が示される。なお、カバー401の側面20及び底面30は、図1に示されるカバー1と同じ構造を採用している。
カバー401は、不凍栓3の胴体部分を挿通させるのに適した構造の不凍栓挿通部411を有する上部410を備える。不凍栓挿通部411は、棒状で断面が概ね円形状の小径の26個の片持ち片414と、片持ち片414の内方に形成された上部開口416とを有する。
26個の片持ち片414は、各々の基部が上部410の側壁の内面に連続し、それぞれ上部410の外方から内方に向かう方向に直線状に延びるように形成され、互いに上部410の周方向に並ぶように配置されている。26個の片持ち片414の頂辺414dのさらに内方には、上部開口416が位置する。
片持ち片414は、小径の棒状で形成されることによって、片持ち片414の湾曲を容易にすることができる。26個の片持ち片414が湾曲したときに、片持ち片414の全周によって、不凍栓3の胴体部分の形状に対応する開口が形成される。本実施形態においては、分割筐体1a及び分割筐体1bを予め組み合わせたカバー401を、不凍栓3の上から、不凍栓3を不凍栓挿通部411に通しながら被せるように設置するので、片持ち片414は、上部410の最上部を含む平面に対し上方又は左右方向のいずれかに湾曲する。別の設置方法として、不凍栓3の排水口の側方から分割筐体1a及び分割筐体1bを組み合わせる従来の方法を用いてもよく、その場合には、片持ち片414が、上部410の最上部を含む平面に対し上方、下方又は左右方向のいずれかに湾曲することになる。
棒状の片持ち片414の各々については、図示しないが片持ち片414の長さ方向に対し、上下左右いずれかの方向にあらかじめ湾曲させて形成してもよい。棒状で長さ方向に対しあらかじめ湾曲させた片持ち片414によって、不凍栓を挿通させるときに、図6に示す直線状の棒状の片持ち片414よりも、より容易に湾曲させることができる。
図6の実施形態に示す棒状の片持ち片414の各々については、図7に示されるカバー501のように分割筐体1a及び分割筐体1bに設けた片持ち片514が各々対向するように設けてもよい。また、図示しないが、図7の片持ち片514の各々は、片持ち片514の長さ方向に対し上方にあらかじめ湾曲させた状態で形成することによって、不凍栓を挿通させるときにより容易に湾曲させることができる。
図3、図4、図5、図6及び図7の各片持ち片の数及び形状については、本発明の機能及び効果が得られるのであれば、各図に示されるものに限定されない。例えば、図3、図4及び図5に示す板状の片持ち片の枚数を増減してもよい。また、図6及び図7に示す棒状の片持ち片については、基部側の径を先端部側より大きく又は小さくしたり、基部から先端部までの途中の径を他の部分より小さくしたりすることによって、片持ち片をより湾曲させ易くしてもよい。また、棒状の片持ち片の場合には、図6及び図7に示される複数の片持ち片414、514の下方に、これらの片持ち片414、514の間の隙間を埋めるように、複数の層にわたる片持ち片を形成してもよい。このように複数の片持ち片の複数の層を配置することによって、カバーを地中に設置した際のカバー内部への土砂の流入をより減少させることができる。
次に、カバーの使用状態について説明する。代表として、図1のカバー1、図4のカバー210及び図6のカバー401の使用状態について説明する。
(カバー1の使用状態)
図8は、カバー1の使用状態を示す斜視図である。図8(a)から図8(e)はそれぞれ、胴体部分の径又は形状が異なる不凍栓3について施工される場合の例を示す。図8(a)から図8(e)にかけて、順に不凍栓3の胴体部分の径が大きくなっており、胴体部分の径及び形状に応じて不凍栓挿通部11の形状をどのように変化させるかが示されている。
図8(a)は、胴体部分の径が最も小さい不凍栓3(想定される直径は27mm程度)についてカバー1が使用される場合の例を示す。この場合には、胴体部分の径は上部開口16の直径より小さく、したがって、片持ち片14が湾曲していない。この例においては、不凍栓の種類は不凍水栓柱であり、下流側配管がないため、上流側配管4のみが不凍栓3に接続される。そのため、図の手前の配管挿通部21には配管が挿通されていない。配管挿通部21の部分に位置する上流側配管4の径が小さいため、配管挿通部21のノックアウト部27は除去されていない。
図8(b)は、図8(a)に示される不凍栓3より胴体部分の径が大きい不凍栓(想定される直径は48mm程度)についてカバー1が使用される場合の例を示す。この場合には、胴体部分の径は、上部開口16の径より大きく、複数の第1中間溝14b1によって形成される略円形の開口の径より小さいため、片持ち片14の各々は、第1中間溝14b1の部分で上方に折り曲げられている。上方に折り曲げられた片持ち片14の頂辺14dが不凍栓3の胴体の外表面に当たるため、外表面と頂辺14dとの間には、ほとんど隙間が形成されていない。この例における不凍栓の種類は不凍水抜栓であり、上流側配管4及び下流側配管5が接続される。そのため、図の手前の配管挿通部21にも配管が挿通されている。配管挿通部21の部分に位置する上流側配管4及び下流側配管5の径が小さいため、配管挿通部21のノックアウト部27は除去されていない。
図8(c)は、図8(b)に示される不凍栓3より胴体部分の径が大きく(想定される1辺は60mm程度)、胴体部分が四角柱形状である不凍栓についてカバー1が使用される場合の例を示す。この場合には、胴体部分の径は、複数の第1中間溝14b1によって形成される略円形の径より大きく、複数の第2中間溝14b2によって形成される略円形の径より小さいため、片持ち片14の各々は、第2中間溝14b2の部分で上方に折り曲げられている。ただし、不凍栓3の四角柱形状の胴体部分の角部に対応する片持ち片14のみは、基部溝14aの部分で上方に折り曲げられる。片持ち片14の頂辺14dは、不凍栓3の胴体の外表面に当たっている。この例における不凍栓の種類は、図8(a)と同様の不凍水栓柱であり、下流側配管がないため、上流側配管4のみが不凍栓に接続される。そのため、図の手前の配管挿通部21には配管が挿通されていない。配管挿通部21の部分に位置する上流側配管4の径が小さいため、配管挿通部21のノックアウト部27は除去されていない。
図8(d)は、図8(b)に示される不凍栓3より胴体部分の径が大きく(想定される直径は60mm程度)、胴体部分が円柱形状である不凍栓についてカバー1が使用される場合の例を示す。この場合は、胴体部分の径は、複数の第1中間溝14b1によって形成される略円形の径より大きく、複数の第2中間溝14b2によって形成される略円形の径より小さいため、片持ち片14の各々は、第2中間溝14b2の部分で上方に折り曲げられている。片持ち片14の頂辺14dは、不凍栓3の胴体の外表面に当たっている。この例における不凍栓の種類は、図8(a)、図8(c)と同様の不凍水栓柱であり、下流側配管がないため、上流側配管4のみが不凍栓に接続される。そのため、図の手前の配管挿通部21には配管が挿通されていない。配管挿通部21の部分に位置する上流側配管4の径が小さいため、配管挿通部21のノックアウト部27は除去されていない。
図8(e)は、最も大径の胴体部分を持つ不凍栓(想定される直径は88mm程度)についてカバー1が使用される場合の例を示す。この場合は、胴体部分の径は、複数の第2中間溝14b2によって形成される略円形の径より大きく、複数の基部溝14aによって形成される略円形の径より小さいため、片持ち片14の各々は、基部溝14aの部分で上方に折り曲げられている。この例における不凍栓は、図8(b)と同様の不凍水抜栓であり、上流側配管4及び下流側配管5が接続される。そのため、図の手前の配管挿通部21にも配管が挿通されている。配管挿通部21の部分に位置する上流側配管4及び下流側配管5の径が側面開口26より大きいため、切断部25が切断されることによって配管挿通部21のノックアウト部27が除去されている。
(カバー201及びカバー401の使用状態)
図9は、図4の実施例の片持ち片214を有するカバー201の使用状態、及び、図6の実施例の片持ち片414を有するカバー401の使用状態を示す斜視図である。
図9(a)は、図8(b)に示される不凍栓3より胴体部分の径が大きく(想定される直径は60mm程度)、胴体部分が円柱形状である不凍栓についてカバー201が使用される場合の例を示す。この場合には、不凍栓3の胴体部分の径が上部開口216の径より大きいため、片持ち片214の各々は、斜め上方に湾曲し、湾曲した片持ち片214の不凍栓接触面214gが、不凍栓3の胴体の外表面に当たっている。この例における不凍栓の種類は不凍水栓柱であり、下流側配管がないため、上流側配管4のみが不凍栓に接続される。そのため、図の手前の配管挿通部21には配管が挿通されていない。配管挿通部21の部分に位置する上流側配管4の径が小さいため、配管挿通部21のノックアウト部27は除去されていない。
図9(b)は、図9(a)に示される不凍栓と同じ不凍栓3についてカバー401が使用される場合の例を示す。この場合には、不凍栓3の胴体部分の径が上部開口416の径より大きいため、片持ち片414の各々は、上方に湾曲している。この例における不凍栓の種類も不凍水栓柱であり、下流側配管がないため、上流側配管4のみが不凍栓に接続される。そのため、図の手前の配管挿通部21には配管が挿通されていない。配管挿通部21の部分に位置する上流側配管4の径が小さいため、配管挿通部21のノックアウト部27は除去されていない。
図8に示すカバー1と、図9(a)のカバー201及び図9(b)のカバー401とを比較すると、図8のカバー1の片持ち片14の各々が上方に折り曲げられるのに対し、図9(a)のカバー201の片持ち片214は斜め上方に湾曲した状態になっている。また、カバー401の片持ち片414は、説明をわかりやすくするために図9(b)では上方のみに湾曲した状態が示されているが、片持ち片414の断面が円形であるので、実際には左右にも湾曲した状態になっている。したがって、カバー設置後は、カバー201及びカバー401のほうが、カバー1よりも上部の上方への出っ張りを抑えられる。このように、片持ち片の配置及び形状を種々工夫することで、副次的な効果も得られる。
1、101、201、301、401、501 カバー
1a、1b 分割筐体
10、110、210、310、410、510 上部
10a 天面
11、111、211、311、411、511 不凍栓挿通部
13、113 隙間
14、114、214、314、414、514 片持ち片
14a 基部溝
14b 中間溝
14b1 第1中間溝
14b2 第2中間溝
14c1、 14c2 側辺
14d、114d、214d、314d、414d 頂辺
14e1、 14e2 切欠き
14f、214f、314f 不凍栓接触面
14g、214g、314g 不凍栓接触面
16、116、216、316、416、516 上部開口
20 側面
20a、20b 広い面
21 配管挿通部
22 側面貫通孔
25 切断部
26 側面開口
27 ノックアウト部
28 嵌合部
28a 嵌合孔
28b 嵌合凸部
28c 嵌合爪
29a、29b ガイド
30 底面
31 開口

2 排水ボックス
3 不凍栓
4 上流側配管
5 下流側配管

Claims (6)

  1. 不凍栓に設けられた排水部からの排水の地中への排出を補助する排水補助器具において、少なくとも前記排水部を覆うカバーであって、
    不凍栓が通る不凍栓挿通部を有する上部と、
    不凍栓と連通する配管が通る少なくとも1つの配管挿通部を有する側面と、
    開口を有する底面と
    を備え、
    前記不凍栓挿通部は、
    前記上部の外方から内方に向かう方向に延びるように形成され、互いに隣接して前記上部の周方向に並ぶように配置された、複数の片持ち片を有
    前記複数の片持ち片の各々は、
    先端部における頂辺と、
    上面若しくは下面又はその両方において、前記上部の内方から外方にかけて順に、前記幅方向に形成された第1中間溝、第2中間溝及び基部溝と
    を有し、前記頂辺と前記第1中間溝との間隔は、前記第1中間溝と前記第2中間溝との間隔より小さく、
    前記不凍栓挿通部は、前記複数の片持ち片が前記第1中間溝、前記第2中間溝及び前記基部溝のいずれにおいても折り曲げられていない状態のときに、前記複数の頂辺で形成される開口に対応する径の不凍栓を挿通可能である、
    カバー。
  2. 前記複数の片持ち片の各々は板状である、
    請求項1に記載のカバー。
  3. 前記複数の片持ち片の各々は、幅方向が前記底面に対し水平に形成された、
    請求項1又は請求項2に記載のカバー。
  4. 前記複数の片持ち片が前記第1中間溝のみにおいて折り曲げられた状態のときに、前記頂辺、前記上面又は前記下面のいずれかが当たる胴体部分の径を有する不凍栓を挿通可能な開口が形成される、
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカバー。
  5. 前記複数の片持ち片が前記第1中間溝と前記第2中間溝とにおいて折り曲げられた状態のときに、前記頂辺、前記上面又は前記下面のいずれかが当たる胴体部分の径を有する不凍栓を挿通可能な開口が形成される、
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカバー。
  6. 前記複数の片持ち片が前記第1中間溝、前記第2中間溝及び前記基部溝において折り曲げられた状態のときに、前記頂辺、前記上面又は前記下面のいずれかが当たる胴体部分の径を有する不凍栓を挿通可能な開口が形成される、
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカバー。
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