JP7445054B2 - 足進入のための磁気保持開口を備える履物アッパー - Google Patents

足進入のための磁気保持開口を備える履物アッパー Download PDF

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Description

(関連出願の参照)
この出願は、2019年7月26日に出願された米国仮出願第62/878,862号の利益を主張し、その全体を参照により本明細書に援用する。
(技術分野)
本教示は、一般的に、容易な足挿入のために構成されたアッパーを有する履物を含む。
履物は、足を地面から離すために着用者の足の下に配置されるように構成されるソール構造を含むことがある。ソール構造に取り付けられた履物アッパーは足を受け入れる。足に対するアッパーのフィット(嵌合)は、アッパーが足を受け入れるのに十分な程に緩いが、ソール構造に対して足を固定するために足の周囲を締めることができるように、締結システム(fastening system)で調整されることがある。例えば、レースシステム(lacing system)のような封鎖システム(closure system)は、ひとたび足がアッパー内に受け入れられると結束される(tied)レースを含むことがある。伝統的に、足の上に履物を置くことは、しばしば、片手又は両手を用いてアッパーの足首開口を伸ばし、足挿入の間に後方部分を保持することを必要とする。次に、例えば、レースを結ぶことによって、足挿入に続いてアッパーのフィットが調整される。
本明細書に記載する図面は、例示目的のためのものに過ぎず、本質的に概略的なものであり、本開示の範囲を限定するものではなく、例示的なものであることが意図されている。
アッパーの後方部分が使用位置にある履物物品の側面図である。
アッパーの後方部分がアクセス位置にあり、仮想線で示す足が履物物品の足収容キャビティに入る、図1の履物物品の側面図である。
図1の履物物品のソール構造の後方斜視図である。
図2の線4-4に沿って取られた図2の履物物品の断片的な断面図である。
本教示の代替的な態様に従った、ソール構造上の磁石の代替的な構成を備える、図4と同様の断面で取られた図1の履物物品の断片的な断面図である。
アッパーの後方部分がアクセス位置にある図1の履物物品の内側(medial)側面図である。
後方部分が使用位置にある図1の履物物品の後方斜視図である。
本教示の代替的な態様に従った、アッパーの後方部分がアクセス位置にあり、ストラップが固定されていない位置にある、履物物品の内側側面図である。
アッパーの後方部分が使用位置にあり、ストラップが固定された位置にある、図8の履物物品の内側側面図である。
本教示の代替的な態様に従った、アッパーの後方部分がアクセス位置にあり、ストラップが固定されていない位置にあり、仮想線で示す足が履物物品の足収容キャビティに入る、履物物品の外側(lateral)側面図である。
後方部分が使用位置にあり、ストラップが固定されていない位置にある、図10の履物物品の後方斜視図である。
後方部分が使用位置にあり、ストラップが固定された位置にある、図10の履物物品の前方斜視図である。
取り付けられた張力ケーブルを断片図で示す図10の履物物品のための代替的なストラップの外側(outer side)の平面図である。
取り付けられた張力ケーブルを断片図で示す図13の代替的なストラップの内側(inner side)の平面図である。
図13~図14の代替的なストラップが固定された位置にある履物物品の後側(rear side)及び内側(medial side)を示す斜視図である。
図13~図14の代替的なストラップが固定された位置にあり、代替的なループ状のハンドルがストラップにある、図15の履物物品の後側及び内側を示す斜視図である。
図13~図14の代替的なストラップが固定された位置にあり、アウトソールが第2の結合部材を覆う、履物物品の後側及び内側を示す斜視図である。
アッパーの後方部分がアクセス位置にあり、ストラップが固定されていない位置にあり、仮想線で示す足が履物物品の足収容キャビティに入る、図17の履物物品の外側側面図である。
本開示は、一般的には、履物物品(article of footwear)に関する。比較的容易に並びに足開口を拡大するためにスロート領域を手で伸ばすことを必要とする及び/又はレースを締め付けること及び結束することによる固定を必要とする履物よりも少ない手の器用さで足の挿入及び固定を迅速に可能にする構成を有する様々な履物の実施形態が開示されている。より具体的には、足の挿入中にアッパーの区画(section)を開いた状態に保持するために、磁気結合(magnetic coupling)が使用される。
一例において、履物物品は、ソール構造(sole structure)と、アッパー(upper)とを含むことがある。アッパーは、第1の区画と、第2の区画とを含むことがあり、ソール構造の上に足収容キャビティ(foot-receiving cavity)を画定することがある。第1の区画は、ソール構造に固定されることがあり、第2の区画は、アクセス位置と使用位置との間で第1の区画に対して関節作動することがあり、足収容キャビティは、第2の区画が使用位置にあるときよりも、第2の区画がアクセス位置にあるときに、より露出される。履物物品は、第1の結合部材(coupling member)と、第2の結合部材とを備える、磁気結合を含み、結合部材の一方は、磁石であり、結合部材の他方は、磁石又は強磁性材料のいずれかを含む。第1の結合部材は、アッパーの第2の区画に動作的に固定されることがあり、第2の結合部材は、第2の区画がアクセス位置にあるときに、第1の結合部材が第2の結合部材と結合するように、ソール構造に動作的に固定され且つ位置付けられることがある。第2の区画は、第1の結合部材と第2の結合部材との間で磁力によってアクセス位置に保持されることで、より露出された足収容キャビティ内へのより容易な足進入を可能にすることがある。
1つ以上の実装において、第1の区画は、ソール構造の前足領域に固定された前方区画であってよく、第2の区画は、第1の区画の少なくとも部分的に後方でソール構造のヒール領域に配置されてよい。第2の結合部材は、第1の結合部材と垂直に整列してソール構造の後方の広がりに配置されてよい。
1つ以上の実装において、第2の区画は、第2の区画がアクセス位置に関節作動する折畳み領域(fold region)を有する。第1の結合部材は、使用位置において第2の区画の折畳み領域の上方に配置されてよく、アクセス位置において第2の区画の折畳み領域の下方に配置されてよい。ある態様において、第2の区画は、折畳み領域の上方及び折畳み領域の下方よりも折畳み領域でより薄くてよく、第2の区画は、折畳み領域でリビングヒンジ(living hinge)を画定する。
別の態様では、タブが第2の区画から延びてよい。第1の結合部材は、タブ上又はタブ内に配置されてよい。タブは、第1の場所で並びに第1の場所より下方の第2の場所で第2の区画に取り付けられてよい。タブは、第2の区画への接続を伴わないで、第1の場所から第2の場所に(例えば、第1の場所から第2の場所に)延びてよく、タブは、少なくとも部分的にループを形成する。言い換えると、タブは、第1の場所と第2の場所との間のあらゆる所で、第2の区画から離間して、接続されなくてよい。第1の結合部材は、第1の場所と第2の場所との間でタブの一部分に固定されてよい。タブはループ状であるので、タブは、第1の結合部材が第2の結合部材に結合するときに第2の区画から離れて延びることで、例えば、第1の結合部材が第2の区画の上に直接的に配置される場合よりも、より少ない関節の第2の区画で、磁気結合が生じることを可能にする。
更に別の態様において、ソール構造は、ソール構造の外面に凹部を含んでよく、第2の結合部材は、少なくとも部分的に凹部内に配置されてよい。カバーが第2の結合部材の上に延在してよく、ソール構造に固定されてよい。
一例において、ソール構造は、ミッドソール(中底)と、アウトソール(外底)とを含んでよい。ミッドソールは、第2の結合部材が配置される後壁を有してよい。アウトソールは、ミッドソールの下に延びる底部分と、底部分から後壁の上に上向きに延び、そして、第2の結合部材の上に延びる、後方部分とを有してよい。そのような実施形態において、アウトソールは、底部分で牽引部材として機能すると共に、後方部分で第2の結合部材を覆って固定するために使用される。アウトソールがこれらの機能の両方を行うために拡張されるときには、別個のカバーが設けられる必要はない。
上記構成及び利点、並びに本教示の他の構成及び利点は、添付の図面に関連して理解されるとき、本教示を実施するためのモードの以下の詳細な記述から容易に明らかである。
図面を参照すると、同等の参照番号は、図面を通じて同等のコンポーネント(構成要素)を指しており、足開口を拡大するためにスロート領域(throat area)を手で引き伸ばすことを必要とする並びに/或いはレース(lace)を締め付けること及び結束することによる固定を必要とする履物よりも比較的容易に且つより少ない手先の器用さで足挿入及び固定を迅速に可能にする構成を有する履物の様々な実施形態が開示されている。より具体的には、図1を参照すると、履物物品10(article of footwear)は、ソール構造12(sole structure)と、ソール構造12に固定されたアッパー16(upper)とを有する。アッパー16は、足受入キャビティ18(foot-receiving cavity)を形成し、足受入キャビティ18は、足受入キャビティ18の開口を拡大するためにアッパーを手で引き伸ばすことなく(矢印Aの方向に移動する図2に仮想線で示す)足20を受け入れるように構成される。本明細書で議論するように、磁気結合部22(magnetic coupling)が、アッパー16の後方区画16Bを(図2に示す)アクセス位置に保持して、容易な足挿入を可能にする。加えて、足20の挿入は、ハンズフリー式に磁気結合部22を元に戻して(undo)、後方区画16Bを、後方区画16Bが付勢される使用位置(図1)に戻してよい(returning)。
本明細書において例示する履物10は、バスケットボールのようなスポーツ用に構成された運動靴として描かれているが、履物10は、バスケットボールシューズ又は他のスポーツシューズに限定されない。履物10は、レジャーシューズ、ドレスシューズ、ワークシューズ、サンダル、スリッパ、ブーツ、又は任意の他のカテゴリの履物であってよい。図1に示すように、履物10は、ソール構造12及びアッパー16のそれぞれの前足領域(forefoot region)、中足領域(midfoot region)、及び踵領域(heel region)でもある、前足領域24、中足領域26及び踵領域28に分割されることがあり、アッパー16によって画定される足首領域31(ankle region)を備える。前足領域24は、一般に、足指(toes)と中足骨を指骨と接続する関節(joints)とに対応する、履物物品10の部分を含む。足中領域26は、一般に、足のアーチ領域(arch region)及び足の甲(instep)に対応する、履物物品10の部分を含み、踵領域28は、踵骨を含む足の後方部分に対応する。足首領域31は、足首に対応する。前足領域24、中足領域26、踵領域28及び足首領域31は、履物10の正確な領域を境界付けることを意図するものでなく、むしろ以下の議論を助けるために履物10の一般的な領域を表すことを意図する。
ソール構造12は、ミッドソール32と、アウトソール34とを含む。ミッドソール32は、歩行中、走行中、又は他の歩行活動中に足20と地面との間で圧縮されるときに地面反力を減衰させる(すなわち、クッションをもたらす)圧縮可能なポリマ発泡体要素(例えば、ポリウレタン又は酢酸エチルビニル発泡体)から形成されてよい。ミッドソール32は、流体充填チャンバ、プレート、減速材、又は、力を更に減衰させ、安定性を高め、或いは足20の動きに影響を与える他の要素を組み込んでよい。ミッドソール32は、単一の一体成形ミッドソールであってよく、或いはユニットとして一体化された複数のコンポーネントであることができる。幾つかの実施態様において、ミッドソール32は、ユニソールとしてアウトソール34と一体化されてよい。アウトソール34は、一体成形品であってよく、或いは幾つかのアウトソールコンポーネントであってよく、一例において、牽引力を付与するよう織られてよい(textured)且つ/或いはミッドソール32に固定されるクリート(cleats)のような牽引要素を含んでよい摩耗耐性ゴム材料から形成されてよい。
アッパー16は、本明細書では前方区画16Aとも呼ぶ第1の部分16Aと、本明細書では後方区画16Bとも呼ぶ第2の部分16Bとを含む。図1~図4の実施形態において、区画16A、16Bは、後方区画16Bが使用位置(図1)とアクセス位置(図2)との間で移動可能であるように協働するように構成される。位置間の移動は、ハンズフリー式に又は手動で達成されてよい。例えば、着用者は、彼らの手を用いて後方区画16Bから延びるループ状タブ52を把持して、後方区画16Bをアクセス位置に関節作動させてよい。着用者の入る足20は、関節作動される後方区画16Bの内側に擦って、後方区画16Bが関節作動して使用位置に戻ることを確実にする。代替的に、着用者は、後方区画16Bを1つの位置から他の位置に手で移動させてよく、或いは、着用者の他の足を使用して、後方区画16Bをアクセス位置から使用位置に移動させることができる。使用位置は、専ら本明細書において議論するような使用位置への後方区画16Bの付勢を介して及び/又はストラップ、スナップ、ジッパー、ボタンもしくは他のファスナ(図示せず)の固定によって維持されてよい。第2の区画(後方区画16B)は、第1の区画(前方区画16A)の後方の踵領域に配置されているように示されているが、他の実施形態において、関節作動する第2の区画は、履物の内側側面(medial side)又は外側側面(lateral side)に配置されることができ、或いは、第2の区画がアクセス位置に関節作動するときに、第1の結合部材が第2の結合部材に結合するように、第2の結合部材がソール構造12上又は内の対応する場所に配置されると仮定して、履物の前方に配置されることができる。
足20が履物10の足受入キャビティ18内に位置決めされるとき、足20はミッドソール32の足対向面(foot-facing surface)に支持される。ミッドソール32の足対向面は、アッパー16の下方領域に固定されるストロベル(図示せず)によって覆われてよい。また、ミッドソール(図示せず)は、ストロベルの上に位置してよく、或いは、ストロベルのない実施形態では、ソール構造12の上に直接的に位置してよく、その場合、足20は、ソール構造12及びインソール(内底)の両方によって支持される。
履物10は、(図1に示す)外側側面42と、(図6に示す)内側側面44とを有する。内側側面44を第1の側面と呼ぶことがあり、外側側面42を第2の側面と呼ぶことがあり、逆も同様である。外側側面42及び内側側面44は、前足領域24、中足領域26、踵領域28及び足首領域31の各々を通じて延び、履物物品10の両側に対応し、各々は、当業者に理解されるように、履物10の物品の長手方向の中線の反対側に位置する。よって、内側側面44は、外側側面42の反対側と考えられる。
アッパー16は、皮、織物、ポリマ、綿、発泡体、複合材料などのような、様々な材料であってよい。前方区画16Aは、足の挿入及び快適さを助けるために、後方区画16Bの材料又は複数の材料よりも弾力性が高い、通気性が高い、或いは弾力性及び通気性の両方が高い材料を含んでよい。後方区画16Bは、踵領域28における安定性をもたらすために、前方区画16Aよりも剛性のある1つ以上の材料を含んでよい。例えば、前方区画16Aは、弾力性をもたらすことができるポリマ材料であってよく、編組(braided)構造、編み(knitted)(例えば、経編み(warp-knitted))構造、又は織物(woven)構造であってよい。
前方区画16A及び後方区画16Bは、アッパー16の一体的な部分であり、後方区画16Bは、アッパー16の外側スリット46(図1)及びアッパー16の内側スリット48(図7)によって制約されるように画定され、両方のスリット46、48は、後方区画16Bを境界付け、両方のスリット46、48は、アッパー16の上方限界50(upper extent)からソール構造12の途中まで下向きに延びる。
磁気結合部22は、第1の結合部材22Aと、第2の結合部材22Bとを含む。結合部材22A、22Bが磁力によって互いに結合するよう、結合部材22A、22Bの一方は、磁石であり、他方は、磁石又は強磁性材料のいずれかを含む。1つの非限定的な例において、磁石である結合部材又は複数の結合部材は、38~52のような、38メガガウスエルステッド(MGOe)の等級又はN定格のネオジム磁石のような、永久磁石であってよい。強磁性材料の例は、鉄、ニッケル、コバルト及びそれらの合金を含むが、これらに限定されない。本明細書に開示する実施形態では、結合部材22A、22Bの両方が磁石である。別の実施形態において、第1の結合部材22Aは磁石であり、第2の結合部材22Bじゃ強磁性材料である。更に別の実施形態において、第1の結合部材22Aは強磁性材料であり、第2の結合部材22Bは磁石である。第1の結合部材22Aは、ループ状タブ52を介してアッパー16の後方区画16Bに動作的に固定される。ループ状タブ52は、第1の結合部材22Aを後方区画16Bから離れて外向きに離間させ、それは、ひいては、後方区画16Bが、第1の結合部材22Aが後方区画16Bの後面に直接的に固定される場合よりも、アクセス位置においてより少なく関節作動される位置にあることを可能にする。従って、より少ない関節作動が必要とされるので、ループ状タブ52上の第1の結合部材22Aの位置付けの故に、踵支持に資するより厚い又はより柔軟性の低い材料が後方区画16Bのために使用されることがある。
後方区画16Bは、依然として関節作動を可能にしながら後方区画16Bにおける比較的厚い材料の使用を可能にするために、リビングヒンジ(living hinge)として構成される。より具体的には、後方区画16Bは、後方区画16Bがアクセス位置に関節作動する折畳み領域60(fold region)を有する。図1に示すように、後方区画16Bは、折畳み領域60の上方及び折畳み領域60の下方よりも折畳み領域60でより薄く、従って、折畳み領域60でリビングヒンジを画定する。例えば、図7を参照すると、(隠線で示す)パッド62(padding)が、後方区画16Bの外層と内層との間で或いは後方区画16Bの残りの層の内部又は外部で折畳み領域60の上方に配置されてもよい。加えて、パッド65又は補強ヒールカウンタが、外層と内層との間で折畳み領域60の下方に配置されてよい。パッド62、65は、折畳み領域60よりも厚くてよく、それはパディングがなくてよく或いはより薄いパッドを有してよい。
図1において明らかであるように、第1の結合部材22Aは、使用位置において折畳み領域60の上方に配置される。図2に示すように、第1の結合部材22Aは、アクセス位置において後方区画16Bの折畳み領域60の下方に配置される。ループ状タブ52はフレキシブル(可撓)であり、結合された結合部材22A、22Bの間の磁力は、磁気結合部22と後方区画16Bとの間に延在するループ状タブ52を介して後方区画16Bをアクセス位置に保持する。ループ状タブ52は、縫い目53(stitches)で又は他の方法で第1の結合部材22Aの上方の第1の位置64で、縫い目54で又は他の方法で第1の結合部材22Aの下方の第2の位置66で、後部区画16Bに取り付けられる。ループ状タブ52は、後方区画16Bへの接続なしに、第1の場所64と第2の場所66との間に延在する。言い換えると、ループ状タブ52は、第1の場所64と第2の場所66との間で後方区画16Bから離間する。ループ状タブ52は、第1の場所64と第2の場所66との間で後方区画16B上を垂直に延びる。ループ状タブ52と後方区画16Bとの間に形成された開口68が、水平方向に延びる(例えば、水平方向においてループ状タブ52の一方の側からループ状タブ52の他方の側に進む)。
他の実施形態では、ループされていないタブをループ状タブ52の代わりに使用することができる。例えば、タブは、後方区画16Bの一端のみに固着された直線ストリップであることができる。しかしながら、タブ52を第1の結合部材22Aの上方の第1の場所64及び第1の結合部材22Aの下方の第2の場所66で後方区画に取り付けることによってタブ52をループにすることは、図2の第1の結合部材22Aの上方及び下方でループ状タブ52に対して力をもたらし、それは足挿入後の又は挿入する足20の作用による(磁力に打ち勝つ)互いから離れる結合部材22A、22Bのより一貫性のあるより容易な剥離を可能にすることがある。例えば、足20の踵は、図2の折畳み領域60の上方の後方区画16Bに擦って、後方区画16Bの内側に対して内向き及び下向きの力を加えて、磁気結合部22の磁気力に打ち勝ち、後方区画16Bを関節作動させて使用位置に戻すことがある。後方区画16Bは、後方区画16Bが折畳み領域60で折り畳まれるときよりも使用位置においてより低い後方区画16Bの様々な層を含む材料の内力によって示される使用位置に付勢(バイアス)されることがある。従って、磁気結合部22の磁力が克服されるとき、バイアスは、後方区画16Bを関節作動させて、使用位置に戻す。
ループ状タブ52は、ナイロン織物のようなフレキシブルな非伸縮性材料であってよい。図示の実施形態において、ループ状タブ52は管状であり、第1の結合部材22Aは、第1の場所64と第2の場所66との間で管状のループ状タブ52内に配置される。例えば、タブ52の端は、チューブ(管)を形成するよう開口してよいが、後方区画16Bに固定され、縫い目53、54によって閉じられる。このため、タブ52は、後方区画16Bの外側にループを部分的に形成し、ループ状タブと呼ばれる。後方区画16Bは、ループの残りを形成する。第1の結合部材22Aは、ループ状タブ52を後方区画16Bに固定する前にチューブ内に配置される。例えば、縫い目55は、タブ52を通じて延び、第1の結合部材22Aは、第1の結合部材22Aの頂部が縫い目55に隣接するように、タブ52のチューブ内に配置され、次に、縫い目57は、第1の結合部材22Aの底に隣接するチューブを通じて縫い付けられて、タブ52内にポケット58を形成する。従って、第1の結合部材22Aは、ポケット58内に配置され、ループ状タブ52によって覆われる。他の実施形態では、図1におけるようにループ状タブ52内に配置され、ループ状タブ52によって覆われる代わりに、第1の結合部材22Aは、例えば、第1の結合部材22Aをタブ52の外面に接着させることによって、ループ状タブ52上に配置されてよい。
第2の結合部材22Bは、踵領域28においてソール構造12に動作的に固定される。図示のように、第2の結合部材22Bは、後方区画16Bがアクセス位置にあるときに、第1の結合部材22Aが第2の結合部材22Bと整列するように、ソール構造12の後方限界70(rear extent)で概ね中心化される。言い換えると、第2の結合部材22Bは、(図6に最も良く示すように)第1の結合部材22Aと垂直に整列してソール構造12の後方限界70に配置される。
図3を参照すると、ソール構造12のミッドソール32は、ミッドソール32の外面73に凹部72を含む。例えば、ミッドソール32は、凹部72と共に形成される成形ポリマ発泡体であってよい。凹部72は、中央部分74と、中央部分74を取り囲む周辺部分76とを有する。中央部分74は、周辺部分76よりもミッドソール32内に更に延びる。換言すれば、中央部分74は、周辺部分76よりも深い。第2の結合部材22Bは、中央部分74内に延びる。第2の結合部材22Bは、第2の結合部材22Bの一部分が外面73よりも中央部分74から更に延びるように、中央部分74の深さよりも厚くてよい。よって、第2の結合部材22Bは、凹部72内に少なくとも部分的に配置される。第2の結合部材22Bは、凹部72内でソール構造12に接着されてよく、或いは第2の結合部材22Bの上に延びてソール構造12に固定されるカバー78によって所定の場所に単に保持されてよい。例えば、カバー78は、フレキシブルなシートであるか、或いは凹部72から延びる第2の結合部材22Bの部分の上に延び、次に、周辺部分76において外面73に嵌合するように成形される、ゴム又はプラスチック部品であってよい。カバー78は、第2の結合部材22Bを凹部72内に保持するために、周辺部分76において外面73に接着されてよく、或いはその他の方法で固定されてよい。
図4は、互いに結合された第1及び第2の結合部材22A、22Bを示している。管状のループ状タブ52は、断面において前方側面52A(front side)及び後方側面52B(rear side)を有する。磁力は、カバー78を通じて並びに管状のループ状タブ52の前方側面52Aを通じて、結合部材22A、22Bを互いに保持する。図5は、ミッドソール32が凹部72を有さない代替的な実施形態を示している。代わりに、第2の結合部材22Bは、ミッドソール32の外側で外面73に対して完全に配置され、カバー78によって覆われている。第2の結合部材22Bは、外面73に接着されてよく、或いはカバー78によって所定の位置に単に保持されてよい。図5において、第1の結合部材22Aは、タブ52の外面に接着され、それは図5の実施形態において管状でなくてよい。カバー80は、第1の結合部材22Aを覆うようタブ52に縫い付けられている。
図6は、履物10の内側側面44を示しており、後方区画16Bは使用位置にある。後方区画16Bを使用位置に固定するために、スナップ、ジッパー、ボタン、又は他のファスナ(図示せず)が、スリット46、48で後方区画16Bと前方区画16Aとの間に延在する。別のバージョンでは、後方区画16B及び前方区画16Aの一部分が、スリット46、48で重なり合ってよく、後方区画16Bを使用位置に固定するためにフックアンドループ(hook-and-loop)材料を含んでよい。
図7は、履物物品10の後部を示しており、折畳み領域60は、スリット48(並びに図示しないスリット46)の下方限界(lower extent)と水平に整列している。第1の結合部材22A及び第2の結合部材22Bが共通の垂直軸VAに沿って位置するという点において第1の結合部材22Aが第2の結合部材22Bと垂直に整列していることが図7において明らかである。アクセス位置において、第1の結合部材22Aが第2の結合部材22Bの外側にあり、カバー78及び管状のループ状タブ52の前方側面52Aによってのみ第1の結合部材22Aから分離されるように、第2の結合部材22Bは、外側に移動することなく或いは極めて僅かの外側の移動を伴って、関節作動する後方区画16Bの湾曲した経路に沿って下向きに移動する。
図8は、後方区画16Bを使用位置に固定するのを助けるためにストラップ82が使用される履物物品110の代替的な実施形態を示している。履物物品10に関して記載したのと同じコンポーネントは、同等の参照番号で示されている。図8は、履物物品110の内側側面図であり、アッパー16の後方区画16Bは、アクセス位置にあり、ストラップ82は、固定されていない位置にある。ストラップ82は、ストラップ82の外面84(外側面(outer side))に固定されたループ状ハンドル83を有する。図示の実施形態において、ループ状ハンドル83は、ストラップ82の外面84に固定されている。他の実施形態において、ループ状ハンドル83は、ストラップ82の内面(内側面(inner side)又は内部側面(interior side))に固定されてよく、依然として外面84の外側に延びてよい。例えば、ループ状ハンドル83の端は、ストラップ82の頂縁及び底縁を越えて外側面から内側面に延びてよい。
ストラップ82は、例えば、縫い目81を用いて、内側側面44で前方区画16Aに固定された(基端(近位端)とも呼ぶ)近位部分82Aを有する。ストラップ82は、前方区画16Aの内側側面44から延び、外側側面42及び後方区画16Bを回って、内側側面44に戻り、内側側面44(例えば、ストラップが延びる同じ側面)でもアッパー16の前方区画16Aに解放可能に固定可能な(末端(遠位端)とも呼ぶ)遠位部分82Bを有する。
ループ状ハンドル83は、基端82Aよりも末端82Bにより近いストラップ82の外側からに延び、少なくとも部分的にループを形成する。ループ状ハンドル83は、ストラップ82の外側(例えば、ストラップ82の外面84)に固定され、ストラップ82の容易な移動を助けるために着用者によって把持されることがある。ループ状ハンドル83は、第1の場所64及び第1の場所64から離間した第2の場所66でストラップ82に取り付けられる。ループ状ハンドル83は、例えば、縫い目によって、場所64、66でストラップ82に取り付けられてよい。ループ状ハンドル83は、開口91がハンドル83とストラップ82との間に形成され、開口91が(例えば、ストラップ82の長さに平行に)ストラップ82の長さに沿って延び、ハンドル83がストラップ82とループを少なくとも部分的に形成するよう、場所64、66の間でストラップ82への接続を伴わずに、(例えば、第1の場所64から第2の場所66に)第1の場所64と第2の場所66との間のストラップ82の幅に沿って延びる。
フックアンドループファスナのような(隠線でのみ示す)ファスナ部分85は、ループ状ハンドル83と反対側のストラップ82の内側面に固定されてよい。後方区画16Bが使用位置にあり、ストラップ82が図9におけるように固定されるとき、ストラップ82は、外側スリット46、後方区画16B、及び内側スリット48に亘って延びる。ファスナ部分85が固定されるように構成されるファスナ部分86は、内側側面44で前方区画16Aに固定されてよい。足20を挿入し、後方区画16Bを使用位置に戻した後に、ストラップ82は、ストラップ82が外側側面42から内側側面44に後方区画16Bの周囲に巻き付けられることがあるように十分に長く、ファスナ部分85は、前方区画16Aに向かう遠位部分82Bの単一の押圧運動によって図9に示すようにファスナ部分86に固定され、アッパー16から離れる単一の剥離運動を介して前方区画16Aの内側側面44から解放されることがある。
図9に示すように、ストラップ82は、後方区画16Bが使用位置にあり、ストラップ82がアッパー16に解放可能に固定されるときに、第1の結合部材22Aの完全に下方でアッパー16の後方区画16Bに対して配置されるような大きさにされる。代替的に、別の実施形態において、ストラップ82は、外側側面42から延び、後方区画16Bの周囲に巻き付き、外側側面42に固定されることができる。一層更には、ストラップ82の近位部分82Aは、後方区画16Bに固定されることができ、ストラップ82は、外側側面及び内側側面の一方から外側側面及び内側側面の他方に巻き付くことができる。
図10~図12は、ストラップ282の代替的な実施形態を備える履物物品210の別の実施形態を示している。履物物品10又は110に関して記載したのと同じコンポーネントは、同等の参照番号で示されている。図10は、履物物品210の側面図であり、アッパー16の後方区画16Bはアクセス位置にあり、ストラップ282は、固定されていない位置にあり、仮想線で示す足20は、履物物品210の足受入キャビティ18に入っている。
履物物品210は、本明細書で議論したような、ストラップ282並びにケーブル及びファスナを含む締結システム222を含む。ストラップ282は、前方区画16Aに配置される(図11又は図12に示す)ファスナ286Cに向かう遠位部分282Bの単一の押圧運動によってファスナ285を介してアッパー16の前方区画16Aの内側側面44に解放可能に固定可能な遠位部282Bを有する。ストラップ282は、アッパー16から離れる単一の剥離運動を介して前方区画16Aの内側側面44から解放される。ストラップ282が図10に示すようにアッパー16から外向きに保持されるときに、ストラップ282の遠位部分282Bは、ストラップ282の近位部分282Aよりもアッパー16から離れる。
ファスナ285を第1のファスナ又は第1のファスナ部分と呼ぶことがあり、ファスナ286Cを第2のファスナ又は第2のファスナ部分と呼ぶことがある。図12に示すように、よって、ストラップ282は、ストラップ282の基端282Dよりもストラップ282の末端282Cに近いファスナ285によって前方区画16Aに解放可能に固定可能である。ループ状ハンドル283は、基端282Dよりも末端282Cにより近いストラップ282の外側側面293から延び、少なくとも部分的にループを形成する。ループ状ハンドル283は、(例えば、ストラップ282の外面から)ストラップ282の外側側面293に固定され、ストラップ282の容易な移動を助けるために着用者によって把持されることがある。図12に最も良く示されているように、ループ状ハンドル283は、第1の場所265及び第1の場所265から離間した第2の場所266でストラップ282に取り付けられる。ループ状ハンドル283は、例えば、縫い目によって、場所265、266でストラップ282に取り付けられてよい。ループ状ハンドル283は、開口291がハンドル283とストラップ282との間に形成され、開口291が(例えば、ストラップ282の長さに平行に)ストラップ282の長さに沿って延在し、ハンドル283がストラップ282と少なくとも部分的にループを形成するように、場所255、266との間でのストラップ282への接続を伴わずに、(例えば、第1の場所265から第2の場所266へ)第1の場所265と第2の場所266との間でストラップ282の幅に沿って延在する。ループ状ハンドル283は、ストラップ282の内側側面295に固定されるファスナ285の反対側に配置される。言い換えると、ループ状ハンドル283は、ストラップ282の外部側面293(exterior side)にあり、ファスナ285は、ループ状ハンドル283とは直接反対側のストラップ282の内側側面295にある。
締結システム222は、後方区画16Bがアクセス位置にあるときに足20の周囲で前方区画16Aを締め付け、それによって、アッパー16の下に位置するソール構造12に対して足部20を固定するために、調整可能な安全な嵌合(fit)をもたらす。図10及び図12を参照すると、締結システム222は、第1の複数の張力ケーブル256も含む。引張ケーブル256は、バイトライン251(bite line)付近の外側側面42で前方区画16A又はソール構造12のうちの少なくとも1つに固定される基端258を有することがある。ストラップ282は、複数の張力ケーブル256によってのみ、アッパー16に解放不能に接続される。張力ケーブル256は、基端258付近の前方区画16Aの本体内に配置されるか、或いは、張力ケーブルが前方区画16Aから延びる前方区画16Aにある孔262で張力ケーブルがアッパー16から現れるまで、少なくとも前方区画16Aの外側表面の内側に配置される。例えば、張力ケーブル256は、前方区画16Aの内側層と外側層との間に配置されてよく、或いは前方区画16Aに一体的に織り込まれる或いは固定されるチャネル内に配置されてよい。基端258の固定及び孔262の間隔は、張力ケーブルの基端258と孔262との間の緊張ケーブル256のうちの隣接する張力ケーブルの部分が互いに重なり合わず、互いから離隔することを確実にする。基端258、孔262、及び張力ケーブル256の一部のみが、参照番号で示されている。
締結システム222は、図12に最も良く示されている複数のループ状ケーブル264も含み、図12には、ループ状ケーブル264の一部のみが参照番号で示されている。ループ状ケーブル264は、アッパー16の前方区画16A又はバイトライン251付近の内側側面44上のソール構造12のうちの少なくとも1つに固定された基端を有する。複数の張力ケーブル256は、基端258から前方区画16Aの外側側面42に沿って上向きに延び、複数のループ状ケーブル264は、基端から前方区画16Aの内側側面44の上で上向きに延びる。
張力ケーブル256と同様に、ループ状ケーブル264は、ループ状ケーブル264のループ状端270が前方区画16Aから延びる前方区画16Aにある孔268でループ状ケーブルがアッパー16から現れるまで、前方区画16A内に配置されるか、或いは少なくとも前方区画16Aの外面の内側にある。ループ状ケーブル264は、前方区画16Aの本体の内側層と外側層との間に配置されてよく、或いは前方区画16Aに一体的に織り込まれる或いは固定されるチャネル内に配置されてよい。基端の固定及び孔268の間隔は、基端と孔268との間のループ状ケーブル264のうちの隣接するループ状ケーブルの部分が互いに重なり合わず、互いから離間することを確実にする。ループ状端270は、ループ状ケーブル264の連続ループであってよい。代替的に、ループ状端270は、ループを形成するためにケーブル264の2つの部分を互いに縫合又は結び付けることによって或いはケーブル264の端で孔を形成する任意の他の手段によって達成されてよい。
本明細書で使用するとき、張力ケーブル256又はループ状ケーブル264のいずれかのような「ケーブル」は、フレキシブルな細長い引張要素であり、引張荷重に耐えることができる構造であり、とりわけ、レース、ストランド、ワイヤ、コード、糸、又はストリングを含むが、これらに限定されない。ケーブル256、264は、(a)特定の方向又は場所におけるアッパー16の伸張に抵抗するように、(b)ソール構造12及びアッパー16に対する足の過度な動きを制限するように、(c)足がソール構造12及びアッパー16に対して適切に位置付けられたままであることを確実にするように、且つ/或いは(d)力が集中する場所を補強するように配置されてよい。非限定的な例として、ケーブル256、264に適した材料は、レーヨン、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリル、絹、綿、炭素、ガラス、アラミド(例えば、パラ-アラミド繊維及びメタ-アラミド繊維)、超高分子量ポリエチレン、液晶ポリマ、銅、アルミニウム、又は鋼から形成される、様々なフィラメント、繊維、ヤーン、糸、又はロープを含む。
図12を引き続き参照すると、複数の張力ケーブル256は、複数の張力ケーブル256の基端258とストラップ282の近位部分282Aに固定されるケーブル256の遠位部分271との間で複数のループ状ケーブル264を通じて延びている。遠位部分271の一部のみが参照番号で示されている。ストラップ282の末端282Bが図12に示すように前方区画16Aに固定されるとき、複数の張力ケーブル256は、複数のループ状ケーブル264で方向を変え、複数の張力ケーブル256が始まった外側側面42に向かって引き返している。
本明細書で更に議論するように、ファスナは、ストラップ282及びアッパー16上に配置されて、ストラップ282の締まり(tightness)及び位置の調節能力を依然として可能にしながら、前方区画16Aの内側側面44及び外側側面42の両方で支持の望ましい組み合わせを提供する。より具体的には、ファスナ285、285Aは、ストラップ282上に配置され、(フックアンドループ材料とも呼ばれる)ファスナ286A、286B、286Cは、アッパー16上に配置され、ストラップ282が後方区画16Bを使用位置に維持し得るようにストラップ282を前方区画16A及び後方区画16Bに解放可能に固定するのを助けるように協働する。ファスナ285、285Aは、ストラップ282の内側側面に固定され、一連のファスナ部分と呼ばれることがある。ファスナ286Aは、踵領域28において前方部分16Aの外側側面42に固定され(図10を参照)、ファスナ286Bは、踵領域28において後方区画16Bの外面287に固定され(図11を参照)、ファスナ286Cは、踵領域28において前方区画16Aの内側側面44に固定される(図11を参照)。ファスナ285、285Aは、ファスナ286A、286B、及び286Cに固定されるように構成される。図示の実施形態において、ファスナ285、285A、286A、286B、及び286Cは、フックアンドループファスナである。ファスナ285、285Aは、フックであってよく、ファスナ286A、286B、及び286Cは、ループであってよい。代替的に、ファスナ285、285Aは、ループであることができ、ファスナ286A、286B、及び286Cは、フックであることができ、ファスナ285A、285Aの一部は、フックであることができ、一部は、ループであることができ、或いは、ファスナ286A、286B、及び286Cの一部は、フックであることができ、他のものは、ループであることができ、或いは、ファスナ285A、285Aのうちの1つ以上は、フックとループとの組み合わせであることができ、ファスナ286A、286B、及び286Cのうちの1つ以上は、フックとループとの組み合わせであることができる。一層更には、スナップ、ボタン等のような、他のタイプのファスナを使用することができる。
図10に最も良く示されているように、複数の第1のファスナ285、285Aは、ストラップ282の内側側面295に沿って離間し、それはストラップ282の固定状態においてアッパー16上のストラップ282の位置決めにおけるより大きな変動を可能にする。ストラップ282に沿って複数の第1のファスナ285Aを離間させることは、ストラップ282の材料がファスナ285Aの材料よりも大きな可撓性を有する場合に、ストラップ282のより大きな関節作動を可能にすることがある。従って、ストラップ282は、ファスナ285Aが互いに離間していない場合よりも、第1のファスナ285A間のスペースでより容易に関節作動する。第1のファスナ285Aが互いに平行に配置されたストリップとして構成され、ストラップ282が図12に示すように解放可能に固定されるときに、第1のファスナ285Aがストラップ282の底縁290とストラップ282の頂縁292との間で垂直に延在すると仮定すると、ストラップ282は、後方区画16Bの後部を横切って外側側面42から内側側面44まで延びるようにより良く関節作動することができる。
ストラップ282は、後方区画16Bが使用位置にあるときに、外側スリット46及び内側スリット4を横切って交差し、ストラップ282は、内側側面44で固定される。ストラップ282は、このようにしてアッパー16の後部の周囲に巻き付いて、ケーブル256内の所望の量の張力及び足20に対するアッパー16の関連する嵌合を維持するために内側側面44に解放可能に固定されるよう、一回の動きで操作されることがある。代替的に、ストラップ282は、先ず、ケーブル256に所望の程度の張力を生じさせるために引っ張られ、次に、ストラップ282の引張りを維持しながら、ケーブル256の張力を維持するために外側側面42でファスナ286Aのみに初期的に解放可能に固定され、次に、(例えば、外側スリット46、後方区画16B及び内側スリット48を横切って)ストラップ282を履物210の後部の周囲に巻き付けられる。例えば、ストラップ282を操作する人は、ストラップ382をファスナ286Aに押し付け、ストラップ382の第1の部分とそれに接続されたケーブル256とをロックして、ケーブル256における所望の量の張力及び足20に対するアッパー16の前方区画16Aの関連する嵌合を生じさせる。次に、(例えば、ファスナ286Aから末端382Cまでの)ストラップ382の残りの部分は、ファスナ286Cで前方区画16Aの内側側面44に解放可能に固定されてよい。ストラップ382の残りの部分をこのようにして固定することは、ケーブル256とファスナ286Aとの間の部分とは異なる量の張力を可能にする。代替的に、ストラップ382の残りの部分は、固定されないままにされてよく、或いは、外側側面42から内側側面40まで後方区画16Bの後部の周囲を巻き付けることなく、前方区画16Aに固定されるように引き返されてよい。ストラップ382のこれらの代替的な位置のいずれにおいても、前方区画16Aは、ファスナ286Aでのストラップ382の中央部分の固定の故に、依然として所望のレベルまで締め付けられたままである。よって、着用者は、先ず所望の量だけストラップを締め付け、それをファスナ286Aに固定し(前足及び中足の嵌合をロックし)、次に、足首の周囲で所望の嵌合を可能にするようにストラップの残りの部分の位置及び潜在的に異なる締まりを選択することによって、前足上の及び足首の周囲のアッパーのカスタマイズされた嵌合を得ることができる。図12は、ストラップ282が後方区画16Bの周囲に巻き付き、ファスナ286B、286Cに更に固定される前に、ストラップ282が初期的に固定され得るように、ストラップ282がファスナ286Aとインターフェース接続し且つファスナ286Aに付着することができる場所を示している。
図13及び図14は、図15に示す履物物品310上のストラップ282の代わりに用いることができる代替的なストラップ382を示している。履物物品10、110及び/又は210のコンポーネントと同じ履物物品310のコンポーネントは、同等の参照番号で示されている。図13及び図14において、ストラップ282は、取り付けられたケーブル256が部分的に見え、ストラップ382が平らに置かれた状態で示されている。図13に見ることができるように、ストラップの上縁392とストラップの下縁390との間のストラップ382の幅は、末端382Cと基端382Dとの間で異なる。より具体的には、ストラップ382は、中間部分382Eと基端382Dとの間の(幅W2で示す)部分よりも、(幅W1で示す)ストラップの中間部分382Eでより広く、中間部分382Eと末端382Cとの間の(幅W3で示す)部分よりも、中間部分382Eでもより広く、ここで、全ての幅は、ストラップ382の長手方向の中線MLに対して垂直に測定される。
ファスナは、ストラップ382上及びアッパー16上に配置されて、ストラップ382の締まり及び位置の調節能力を依然として可能にしながら、前方区画16Aの内側側面44及び外側側面42の両方で望ましい組み合わせの支持を提供する。より具体的には、ファスナは、ストラップ382が後方区画16Bを使用位置に維持できるよう、ストラップ382を前方区画16A及び後方区画16Bに解放可能に固定するのを助けるために、アッパー16上のファスナ286A、286B及び286Cと協働するストラップ382上のファスナ385、385A及び385Bを含む。ファスナ385、385A、385Bは、ストラップ382の内側面に固定され、一連のファスナ部分と呼ばれることがある。ファスナ385、385A、及び385Bは、フックアンドループファスナであってよい。ファスナ385、385A、及び385Bは、フックであってよく、ファスナ286A、286B、及び286Cは、ループであってよい。代替的に、ファスナ385、385A、及び385Bは、ループであることができ、ファスナ286A、286B、及び286Cは、フックであることができ、ファスナ385A、385A、及び385Bの一部は、フックであることができ、一部は、ループであることができる一方で、ファスナ286A、286B、及び286Cの一部は、フックであることができ、他のものは、ループであることができ、或いは、ファスナ385A、385A及び385Bのうちの1つ以上は、フックとループとの組み合わせであることができ、ファスナ286A、286B及び286Cのうちの1つ以上は、フックとループとの組み合わせであることができる。一層更には、スナップ、ボタン等のような、他のタイプのファスナを使用することができる。
図14に最も良く示されているように、複数の第1のファスナ385、385A、385Bは、ストラップ382の内側側面395に沿って離間し、それはストラップ382の固定状態においてアッパー16上のストラップ382の位置決めにおけるより大きな変動を可能にする。ストラップ382に沿って複数の第1のファスナ385Aを離間させることは、ストラップ382の材料がファスナ385Aの材料よりも大きな可撓性を有する場合に、ストラップ382のより大きな関節作動を可能にすることがある。第1のファスナ385Aが互いに平行に配置されるストリップとして構成され、ストラップ382が図15に示すように解放可能に固定されるときに、ストラップ382の底縁390とストラップ382の頂縁392との間で垂直に延在するならば、ストラップ382は、外側側面42から内側側面44まで後方区画16Bの後部の周囲に延在するようより良く関節作動することができる。ファスナ385Bは、ストリップというよりもむしろ丸められており、それは、ケーブル256の張力を維持するために、内側側面44でストラップ382を最初に押し付けてストラップ382を固定するのを助ける、より大きな位置決め領域を提供することがある。ファスナ385も円形であるが、他の形状であることもできる。
ストラップ382、ケーブル256、及びアッパー16は、後方区画16Bが使用位置にあり、ストラップ382が、着用者の踵に増大した外側支持及び安定性をもたらすよう、図15に示すように、解放可能に固定されるときに、ストラップ382の最も広い部分(例えば、中間部分382E)が後方区画16Bに対して配置されて、後方区画16Bを横切って延在するような大きさにされる。ストラップ382は、最も広い部分(中間部分382E)が後方区画16Bに配置されているにもかかわらず、前方区画16Aに固定されるときに、後方区画16Bに対して第1の結合部材22Aの下方に完全に嵌合する。この幅の変化は、ストラップ382を、中間部分382Eでストラップ382の上縁392に沿って凸状にさせ、中間部分382Eでストラップ382の下縁390に沿って凸状にさせる。
図13を参照すると、履物物品210のループ状ハンドル283とは異なり、ループ状ハンドル383は、ループ状ハンドル383がストラップ382に縫合されるか或いはその他の方法で固定される第1の場所364及び第2の場所366の間でストラップ382の長さ(例えば、長手方向の中線LM)に沿って延在し、開口391が、ループ状ハンドル383と第1の場所364及び第2の場所366の間のストラップ382とによって形成される。開口391は、ストラップ382の長さに対して垂直に延在する。ループ状ハンドル383は、場所364、366の間でのストラップ382への接続なしに、第1の場所364と第2の場所366との間に(例えば、第1の場所364から第2の場所366まで)延在する。
図16は、ループ状ハンドル383の代わりに使用されるループ状ハンドル483が、ループ状ハンドル483とストラップ382との間の開口491がストラップ382の長さに沿って(例えば、水平に)延在するように、第2の場所466の上方の第1の場所464でストラップ382に固定されることを除いて、履物物品310の全ての態様において同様の履物物品410の実施形態を示している。開口491は、ストラップ382の長さに平行に延在する。ループ状ハンドル483は、場所464、466の間のストラップ382への接続なしに、第1の場所464と第2の場所466の間に(例えば、第1の場所464から第2の場所466まで)延在する。
図17は、履物物品510の後側側面及び内側側面を示す斜視図であり、図13~図14の代替的なストラップ382は固定位置にあり、第2の結合部材22Bを覆うアウトソール534を備える。より具体的には、履物物品510は、ミッドソール32とアウトソール534とを含むソール構造514を有する。ミッドソール32は、第2の結合部材22Bが配置される後壁32Aを有してよい。第2の結合部材22Bは、後壁32Aの外面に接着されてよい。後壁32Aは、第2の結合部材22Bを部分的に収容する図3の凹部72と同様の凹部を有してよい。別の例において、後壁32Aは、凹部を有さず、第2の結合部材22Bは、後壁32Aと単にインターフェース接続し、よって、ミッドソール32の外側全体に配置される。
アウトソール534は、後方部分534Aと、一体成形部品として後方部分534Aと一体化されてよい底部分534Bを有する。底部分534Bは、ミッドソール32の下方に延在し、後方部分534Aは、底部分534Bから上向きに後壁32A上に延び、第2の結合部材22B上に延在する。そのような実施形態において、アウトソール534は、底部分534Bで牽引部材として機能するとともに、後方部分534Aで第2の結合部材22Bを覆って固定するために使用される。アウトソール534がこれらの機能の両方を実行するために拡張されるとき、第2の結合部材22Bのための別個のカバーは必要でない。図18は、図17の履物物品510の側面図であり、アッパー16の後方区画16Bはアクセス位置にあり、ストラップ382は固定されていない位置にあり、仮想線で示す足20は履物物品510の足受入キャビティ18に入っている。
以下の条項は、本明細書に開示する履物物品の例示的な構成を提供する。
条項1:ソール構造と、第1の区画と、第2の区画とを含み、ソール構造の上に足受入キャビティを画定する、アッパーであって、第1の区画は、ソール構造に固定され、第2の区画は、アクセス位置と使用位置との間で第1の区画に対して関節作動し、足受入キャビティは、第2の区画が使用位置にあるときよりも、第2の区画がアクセス位置にあるときに、より露出される、アッパーと、第1の結合部材と、第2の結合部材とを含み、第1の結合部材及び第2の結合部材の一方は、磁石であり、第1の結合部材及び第2の結合部材の他方は、磁石又は強磁性材料である、磁気結合部と、を含み、第1の結合部材は、アッパーの第2の区画に動作的に固定され、第2の結合部材は、ソール構造に動作的に固定され、第2の区画がアクセス位置にあるときに、第1の結合部材が第2の結合部材と結合するように位置付けられ、第2の区画は、第1の結合部材と第2の結合部材との間の磁力によってアクセス位置において保持される、履物物品。
条項2:第2の区画は、第2の区画が前記アクセス位置に関節作動する折畳み領域を有し、第1の結合部材は、使用位置において第2の区画の折畳み領域の上方に配置され、アクセス位置において第2の区画の折畳み領域の下方に配置される、条項1に記載の履物物品。
条項3:第2の区画は、折畳み領域の上方及び折畳み領域の下方よりも折畳み領域でより薄く、第2の区画は、折畳み領域でリビングヒンジを画定する、条項2に記載の履物物品。
条項4:第2の区画から延びるタブを更に含み、第1の結合部材は、タブ上又は内に配置される、条項1~3のうちのいずれか1項に記載の履物物品。
条項5:タブは、第1の場所及び第1の場所の下方の第2の場所で第2の区画に取り付けられ、タブは、第2の区画への接続なしに、第1の場所と第2の場所の間に延在し、タブは、少なくとも部分的にループを形成し、第1の結合部材は、第1の場所と第2の場所との間でタブの一部分に固定される、条項4に記載の履物物品。
条項6:タブは、第2の区画上で第1の場所から第2の場所に垂直に延び、タブと第2の区画との間に形成される開口が水平に延びる、条項5に記載の履物物品。
条項7:タブは、フレキシブルな非伸縮性材料である、条項6に記載の履物物品。
条項8:第1の結合部材は、タブによって覆われる、条項5に記載の履物物品。
条項9:タブは、管状であり、第1の結合部材は、タブ内に配置される、条項8に記載の履物物品。
条項10:タブ内にポケットを画定するためにタブを通じて延在する縫い目を更に含み、第1の結合部材は、ポケット内に配置される、条項9に記載の履物物品。
条項11:第1の区画は、ソール構造の前足領域に固定される前方区画であり、第2の区画は、第1の区画の少なくとも部分的に後方でソール構造の踵領域に配置され、第2の結合部材は、第1の結合部材と垂直に整列してソール構造の後方限界に配置される、条項1~10のうちのいずれか1項に記載の履物物品。
条項12:第2の区画が使用位置にあるときに、第2の区画の上方限界が、第1の区画よりもソール構造の更に上方に延びる、条項11に記載の履物物品。
条項13:前記ソール構造は、ソール構造の外面に凹部を含み、第2の結合部材は、凹部内に少なくとも部分的に配置される、条項1~12のうちのいずれか1項に記載の履物物品。
条項14:第2の結合部材の上に延び、ソール構造に固定される、カバーを更に含む、条項13に記載の履物物品。
条項15:第2の結合部材が配置される後壁を有するミッドソールと、ミッドソールの下に延在する底部分を有するアウトソールと、を更に含み、アウトソールは、底部分から上向きに後壁上に、そして、第2の結合部材の上に延びる、後方部分を有する、条項1~13のうちのいずれか1項に記載の履物物品。
条項16:アッパーは、内側スリットと、外側スリットとを画定し、内側スリット及び外側スリットの両方は、第2の区画を境界付け、内側スリット及び外側スリットの両方は、アッパーの上縁から下向きにソール構造の途中まで延びる、条項1~15のうちのいずれか1項に記載の履物物品。
条項17:第2の区画は、内側スリットの最下方限界と外側スリットの最下方限界との間で第2の区画に亘って延在する折畳み領域を有し、第2の区画は、折畳み領域の上方及び折畳み領域の下方よりも折畳み領域でより薄く、第2の区画は、折畳み領域で使用位置からアクセス位置に関節作動する、条項16に記載の履物物品。
条項18:アッパーから延びるストラップを更に含み、ストラップは、第2の区画が使用位置にあり、ストラップが前記内側スリット、第2の区画及び外側スリットに亘って延びる状態で、アッパーに解放可能に固定可能な遠位部分を有する、条項16又は17に記載の履物物品。
条項19:ストラップは、第2の区画が使用位置にあり、ストラップがアッパーに解放可能に固定されるときに、第1の結合部材の完全に下方でアッパーの第2の区画に対して配置されるような大きさとされる、条項18に記載の履物物品。
条項20:ストラップの内側面に沿って互いから離間する一連のファスナを更に含み、第2の区画の外面が、フックアンドループ材料を含み、一連のファスナは、第2の区画のフックアンドループ材料に固定されるように構成されるフックアンドループファスナを含む、条項19に記載の履物物品。
様々な実施形態の記述を支援し且つ明確にするために、様々な用語が本明細書で定義される。他のことが示されない限り、以下の定義は、(請求項を含む)本明細書を通じて当て嵌まる。更に、言及される全ての参考文献は、それらの全体において本明細書に組み込まれる。
「履物物品(article of footwear)」、「製造履物物品(footwear article of manufacture)」、及び「履物(footwear)」は、機械及び製造の両方であるとみなされてよい。履物物品を着用する準備ができた最終的な組立の前に、組み立てられた、着用の準備ができた、履物物品(例えば、靴、サンダル、ブーツなど)、並びに(ミッドソール、アウトソール、アッパーコンポーネントなどのような)履物の個別のコンポーネントは、本明細書では、単数又は複数のいずれかの「履物物品」として考えられ、代替的に本明細書でそのように言及される。
単数形の表現(「A」、「an」、「the」)、「少なくとも1つ(at least one)」及び「1つ以上(one or more)」は、品目のうちの少なくとも1つが存在することを示すために交換可能に使用される。文脈がその他のことを明確に示さない限り、複数のそのような品目が存在してよい。添付の請求項を含む、本明細書中のパラメータ(例えば、量又は条件)の数値は、文脈に鑑みて別段の明示的な又は明確な指示がない限り、全ての場合において、数値の前に「約(about)」が実際に現れるか否かにかかわらず、「約」という用語によって修正されるものとして理解されるべきである。「約」は、(値における正確さ、値にほぼ又は合理的に近いものを伴う)記載の数値がある程度の僅かな不正確さを許容することを示す。「約」によって提供される不正確さが、この通常の意味で当該技術分野において別段理解されない場合、本明細書中で使用されるような「約」は、そのようなパラメータの測定及び使用の通常の方法から生じることがある少なくとも変形を示す。更に、範囲の開示は、全ての値及びその範囲内で更に分割された範囲を具体的に開示するものとして理解されるべきである。
「含む(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」という用語は、包含的であり、従って、記載の構成、ステップ、操作、要素又はコンポーネントの存在を明記するが、1つ以上の他の構成、ステップ、操作、要素又はコンポーネントの存在又は追加を排除しない。ステップ、プロセス、及び操作の順序は、可能なときには変更されてよく、追加的又は代替的なステップが利用されてよい。この明細書において使用されるとき、「又は(or)」という用語は、関連する列挙される品目のいずれか1つの及び全ての組み合わせを含む。「いずれかの(any of)」という用語は、言及される品目のうちの「いずれか1つ(any one of)」を含む、言及される品目のあらゆる可能な組み合わせを含むものと理解される。「いずれかの」という用語は、言及される請求項の「いずれか1つ」を含む、付属の請求項のうちの言及される請求項のあらゆる可能な組み合わせを含むものと理解される。
一貫性及び便宜性のために、指向性形容詞が図示の実施形態に対応するこの詳細な記述を通じて利用されることがある。当業者は、「上方(above)」、「下方(below)」、「上向き(upward)」、「下向き(downward)」、「頂(top)」、「底(bottom)」などのような用語が、請求項によって定義される本発明の範囲を限定することなく、図面に対して説明的に使用される場合があることを認識するであろう。
「長手(longitudinal」という用語は、コンポーネントの長さを延長する方向を意味する。例えば、靴の長手方向は、靴の前足領域と踵領域との間に延びる。「前方(forward)」又は「前方(anterior)」という用語は、踵領域から前足領域に向かう一般的な方向を指すために用いられ、「後方(rearward)」又は「後方(posterior)」という用語は、反対方向、すなわち、前足領域から踵領域に向かう方向を指すために用いられる。ある場合には、コンポーネントは、長手軸並びにその軸に沿う前方及び後方の長手方向でも識別されることがある。長手方向又は軸は、前後方向又は軸と呼ばれることもある。
「横方向(transverse)」という用語は、コンポーネントの幅を延ばす方向を指す。例えば、靴の横方向は、靴の外側側面と内側側面との間に延びる。横方向又は軸は、外側方向又は軸或いは内側方向又は軸とも呼ばれる。
「垂直(vertical)」という用語は、外側方向及び長手方向の両方に対して概ね垂直な方向を指す。例えば、ソールが平らに置かれるか或いは地面である場合、垂直方向は、地面から上向きに延びることがある。これらの指向性形容詞の各々は、ソールの個々のコンポーネントに適用されてよいことが理解されるであろう。「上向き(upward)」又は「上向き(upwards)」という用語は、コンポーネントの頂部を指す垂直方向を意味し、それは、アッパーの甲、締結領域及び/又はスロートを含むことがある。「下向き(downward)」又は「下向き(downwards)」という用語は、コンポーネントの底に向かう、上向き方向と反対を指す垂直方向を意味し、一般に、履物物品のソール構造の底を指すことがある。
靴のような履物物品の「内部(interior)」は、靴が着用されたときに着用者の足が占める空間にある部分を指す。コンポーネントの「内側面(inner side)」は、組み立てられた履物内でコンポーネント又は履物の内部に向かって方向付けられる(或いは方向付けられるであろう)コンポーネントの側面又は表面を指す。コンポーネントの「外側面(outer side)」又は「外部(exterior)」は、組み立てられた靴内で靴の内部から離れて方向付けられる(或いは方向付けられるであろう)コンポーネントの側面又は表面を指す。場合によっては、他のコンポーネントが、コンポーネントの内側面と組み立てられた履物内の内部との間にあってよい。同様に、他のコンポーネントが、コンポーネントの外側面と組み立てられた履物の外側の空間との間にあってよい。更に、「内向き(inward)」及び「内向きに(inwardly)」という用語は、靴のようなコンポーネント又は履物物品の内部に向かう方向を指し、「外向き(outward)」及び「外向きに(outwardly)」という用語は、靴のようなコンポーネント又は履物物品の外部に向かう方向を指す。加えて、「近位(proximal)」という用語は、履物コンポーネントの中心により近い又は使用者が履物物品を着用するときに足が履物内に挿入されるときの足により近い方向を指す。同様に、「遠位(distal)」という用語は、履物コンポーネントの中心から更に離れる又は使用者が履物物品を着用するときに足が履物物品に挿入されるときの足から遠い相対的位置を指す。従って、「近位」及び「遠位」という用語は、相対的な空間位置を記述するために、概ね対向する用語を提供すると理解されてよい。
様々な実施形態を記載したが、記述は、限定的であるというよりもむしろ、例示的であることが意図されており、より多くの実施形態及び実装が実施形態の範囲内で可能であることが当業者に明らかであろう。任意の実施形態の任意の構成は、特に制約されない限り、任意の他の実施形態の任意の他の構成又は要素との組み合わせにおいて或いはそれらの代わりに使用されてよい。従って、実施形態は、添付の請求項及びそれらの均等物を考慮する場合を除き、限定されない。また、様々な修正及び変更が、添付の請求項の範囲内で行われてよい。
本教示の多くの態様を実施するための幾つかのモードが詳細に記載されているが、これらの教示が関係する技術に精通している者は、添付の請求項の範囲内にある本教示を実施するための様々な代替的な態様を認識するであろう。上記記述に含まれる或いは添付の図面に示される全ての事項は、当業者が、含まれる内容に基づいて暗示されている、構造的に及び/又は機能的に等価である、又は他の方法で自明にされ代替の実施形態の全範囲の例示的かつ例示的なものとして解釈されるべきであり、明示的に描かれた実施形態及び/又は記載された実施形態のみに限定されるものではないことが意図される。

Claims (20)

  1. ソール構造と、
    第1の区画と、第2の区画とを含み、前記ソール構造の上に足受入キャビティを画定する、アッパーと、
    第1の結合部材と、第2の結合部材とを含み、前記第1の結合部材及び前記第2の結合部材の一方は、磁石であり、前記第1の結合部材及び前記第2の結合部材の他方は、磁石又は強磁性材料である、磁気結合部と、を含み、
    前記アッパーは、折畳み領域を有し、前記第1の区画と前記第2の区画との間の前記アッパーの縁から前記折畳み領域まで延在するスリットを画定し、
    前記第2の区画は、アクセス位置と使用位置との間で、前記折畳み領域で前記第1の区画に対して関節作動し、前記足受入キャビティは、前記第2の区画が前記使用位置にあるときよりも、前記第2の区画が前記アクセス位置にあるときに、より露出され、
    前記第1の結合部材は、前記アッパーの前記第2の区画に動作的に固定され、前記第2の結合部材は、前記アッパー又は前記ソール構造の一方に動作的に固定され、前記第2の結合部材は、前記第2の区画が前記アクセス位置にあるときに、前記第1の結合部材が前記第2の結合部材と結合するように、位置付けられ、前記第1の結合部材及び前記第2の結合部材は、前記使用位置におけるよりも前記アクセス位置において互いに対してより近接近し、前記第2の区画は、前記第1の結合部材と前記第2の結合部材との間の磁力によって前記アクセス位置に保持される、
    履物物品。
  2. 前記アッパーは、前記折畳み領域の近傍よりも前記折畳み領域でより薄く、前記アッパーは、前記折畳み領域でリビングヒンジを画定する、請求項1に記載の履物物品。
  3. ファスナが、前記スリットで前記第1の区画と前記第2の区画との間に延在する、請求項1又は2に記載の履物物品。
  4. 前記ファスナは、スナップ、ジッパー、又はボタンのうちの1つである、請求項3に記載の履物物品。
  5. 前記折畳み領域から遠位の前記スリットの端が、前記アッパーの内側側面又は外側側面の一方に配置される、請求項1又は2に記載の履物物品。
  6. 前記第2の区画から延びるタブを更に含み、前記第1の結合部材は、前記タブ上又は前記タブ内に配置される、請求項1又は2に記載の履物物品。
  7. 前記タブは、第1の場所で並びに第2の場所で前記第2の区画に取り付けられ、前記タブは、前記第2の区画への接続なしに前記第1の場所と前記第2の場所との間に延在し、前記タブは、少なくとも部分的にループを形成し、
    前記第1の結合部材は、前記第1の場所と前記第2の場所との間で前記タブの一部分に固定される、
    請求項6に記載の履物物品。
  8. 前記タブは、フレキシブルな非伸縮性材料である、請求項7に記載の履物物品。
  9. 前記第1の結合部材は、前記タブによって覆われる、請求項7に記載の履物物品。
  10. 前記タブは、管状であり、前記第1の結合部材は、前記タブ内に配置される、請求項9に記載の履物物品。
  11. 前記タブ内にポケットを画定するように前記タブを通じて延びる縫い目を更に含み、前記第1の結合部材は、前記ポケット内に配置される、請求項10に記載の履物物品。
  12. 前記第2の区画が前記使用位置にあるときに、前記第2の区画の上方限界が、前記第1の区画よりも前記ソール構造の更に上方に延びる、請求項1又は2に記載の履物物品。
  13. 前記ソール構造は、前記ソール構造の外面に凹部を含み、前記第2の結合部材は、前記凹部内に少なくとも部分的に配置される、請求項1又は2に記載の履物物品。
  14. 前記第2の結合部材の上に延在し、前記ソール構造に固定される、カバーを更に含む、請求項13に記載の履物物品。
  15. 前記第2の結合部材が配置される後壁を有するミッドソールと、
    前記ミッドソールの下に延びる底部分を有し、該底部分から後壁の上に上向きに延び、そして、前記第2の結合部材の上に延びる、後方部分を有する、アウトソールと、を更に含む、
    請求項1又は2に記載の履物物品。
  16. 前記アッパーから延び、遠位部分を有する、ストラップを更に含み、前記遠位部分は、前記第2の区画が前記使用位置にある状態で並びに前記ストラップが前記スリットに亘って延在する状態で、前記アッパーに解放可能に固定可能である、請求項1又は2に記載の履物物品。
  17. 前記ストラップは、前記第2の区画が前記使用位置にあり且つ前記ストラップが前記アッパーに解放可能に固定されるときに、前記アッパーの前記第2の区画に対して配置され且つ前記第1の結合部材から離間するようにサイズ決定される、請求項16に記載の履物物品。
  18. 前記ストラップの内側面に沿って互いから離間する一連のファスナを更に含み、
    前記第2の区画の外面が、フックアンドループ材料を含み、前記一連のファスナは、前記第2の区画のフックアンドループ材料に固定するように構成されるフックアンドループファスナを含む、
    請求項16に記載の履物物品。
  19. 前記第2の結合部材は、前記ソール構造上又は前記ソール構造内に配置されるか或いは位置付けられる、請求項1又は2に記載の履物物品。
  20. 前記アッパーは、前記第1の区画と前記第2の区画の間の前記アッパーの前記縁から前記折畳み領域まで延びる別のスリットを画定する、請求項1又は2に記載の履物物品。
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