JP7443207B2 - Concrete placement methods and concrete placement systems - Google Patents
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Description
本発明は、コンクリート打設方法およびこれに用いるコンクリート打設システムとシュート等に関する。 The present invention relates to a concrete placing method, a concrete placing system, a chute, etc. used therein.
水域にコンクリート構造物を構築する際、桟橋からポンプ車(コンクリートポンプ車ともいう)のブームを延ばし、コンクリート打設範囲にコンクリートを打設することがある(例えば、特許文献1参照)。 When constructing a concrete structure in a body of water, the boom of a pump truck (also referred to as a concrete pump truck) is sometimes extended from a pier and concrete is poured in a concrete pouring range (for example, see Patent Document 1).
しかしながらこの場合、桟橋上でポンプ車の占有するスペースが大きく、コンクリート供給用のミキサー車(トラックミキサ、あるいはトラックアジテータともいう)などの動線確保が困難である等の理由からポンプ車の設置数が限られる。そのため、広面積にコンクリートを打設するようなケースでは、効率良くコンクリートを打設できない問題が生じる。 However, in this case, the number of pump trucks installed is limited due to the large space occupied by pump trucks on the pier and the difficulty in securing a flow line for concrete supply mixer trucks (also called truck mixers or truck agitators). is limited. Therefore, in cases where concrete is to be poured over a wide area, a problem arises in which concrete cannot be poured efficiently.
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、コンクリートを効率良く打設できるコンクリート打設方法等を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a concrete pouring method etc. that can efficiently pour concrete.
前述した課題を解決するための第1の発明は、水域の地盤にコンクリートの打設範囲を囲むように締切壁を構築し、前記締切壁を挟んで前記打設範囲とは反対側のコンクリートの非打設範囲側に設けられる桟橋であって、前記締切壁から間隔を空けて前記締切壁に沿って設けられる桟橋に、それぞれが、前記桟橋から前記打設範囲まで延び、その途中が前記締切壁の上端部のみで固定され、かつ前記桟橋から前記打設範囲に向かって下降するように斜めに配置される複数のシュート、を前記桟橋の長手方向に並べて配置し、前記桟橋上のミキサー車から、前記複数のシュートを用いて前記打設範囲にコンクリートを打設することを特徴とするコンクリート打設方法である。 A first invention for solving the above-mentioned problem is to construct a cofferdam wall in the ground of a water body so as to surround a concrete casting range, and to construct a cofferdam wall to surround the concrete casting range on the opposite side of the concrete casting range across the cofferdam wall. Each pier is provided on the side of a non-concrete area and is provided along the cofferdam wall at a distance from the cofferdam wall, each extending from the pier to the concrete area, and the middle part of the piers is connected to the cofferdam wall. A plurality of chutes fixed only at the upper end of the wall and arranged diagonally so as to descend from the pier toward the pouring range are arranged side by side in the longitudinal direction of the pier, and a mixer truck on the pier is arranged. This concrete placing method is characterized in that concrete is placed in the placing range using the plurality of chutes.
本発明では、締切壁に途中を固定したシュートを用い、コンクリートを非打設範囲側から打設範囲に打設することで、桟橋などの狭いスペースにおいても、複数のシュートから同時にコンクリートを打設することが可能になり、効率良くコンクリートの打設を行うことができる。 In the present invention, by using a chute that is fixed midway to the cofferdam wall and pouring concrete from the non-placing area to the pouring area, concrete can be poured simultaneously from multiple chutes even in narrow spaces such as piers. This makes it possible to place concrete efficiently.
前記シュートの前記打設範囲側の端部の下方に設けたホッパーを介して、コンクリートが打設されることが望ましい。
これにより、コンクリートの自由落下を抑えることができる。
Preferably, concrete is placed through a hopper provided below the end of the chute on the side of the casting range.
This makes it possible to suppress free fall of concrete.
第2の発明は、水域の地盤にコンクリートの打設範囲を囲うように形成される締切壁と、前記締切壁を挟んで前記打設範囲とは反対側のコンクリートの非打設範囲側に、前記締切壁から間隔を空けて前記締切壁に沿って設けられる桟橋と、前記打設範囲に前記桟橋上のミキサー車からコンクリートを打設するための複数のシュートであって、前記桟橋の長手方向に並べて配置される複数のシュートと、を有し、各シュートは、前記桟橋から前記打設範囲まで延び、その途中が前記締切壁の上端部のみで固定され、かつ、前記桟橋から前記打設範囲に向かって下降するように斜めに配置されている、ことを特徴とするコンクリート打設システムである。
第2の発明は、第1の発明のコンクリート打設方法に用いるコンクリート打設システムである。
A second invention provides a cofferdam wall formed to surround a concrete casting range on the ground of a water body , and a concrete non-placing range on the opposite side of the concrete casting range across the cofferdam wall, a pier provided along the cofferdam wall at a distance from the cofferdam wall; and a plurality of chutes for pouring concrete from a mixer truck on the pier into the pouring range , the chutes being arranged in the longitudinal direction of the piers. a plurality of chutes arranged side by side, each chute extending from the pier to the pouring range, a part thereof being fixed only at the upper end of the cofferdam wall, and each chute extending from the pier to the pouring range; This concrete placing system is characterized by being arranged diagonally downward toward the area .
The second invention is a concrete placing system used in the concrete placing method of the first invention.
本発明により、コンクリートを効率良く打設できるコンクリート打設方法等を提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the concrete pouring method etc. which can pour concrete efficiently can be provided.
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。 Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail based on the drawings.
(1.コンクリート打設システム1)
図1は、本発明の実施形態に係るコンクリート打設システム1を示す図である。コンクリート打設システム1は、桟橋11上のミキサー車2からコンクリートを打設するものであり、桟橋11の他、締切壁10、シュート12、ホッパー13、架台14、固定具15等を有する。
(1. Concrete placement system 1)
FIG. 1 is a diagram showing a concrete placement system 1 according to an embodiment of the present invention. The concrete placing system 1 is for placing concrete from a
締切壁10は、コンクリートの打設範囲と非打設範囲を区画するものである。締切壁10は、鋼管矢板10aを水域Wの地盤に打設することで構築される。本実施形態では、図2に平面で示すように、鋼管矢板10aをコンクリートの打設範囲Aを囲うように並べて締切壁10が形成される。従って、締切壁10の内側がコンクリートの打設範囲Aとなり、締切壁10の外側がコンクリートの非打設範囲となる。
The
桟橋11は、鋼管矢板10aの打設時に、資材の搬送、重機の設置などに用いられる。桟橋11は、締切壁10の外側(コンクリートの非打設範囲側)に、締切壁10から間隔を空けて設けられる。本実施形態では桟橋11がコンクリートの打設時の構台として用いられ、桟橋11上でミキサー車2が走行する。桟橋11の幅は例えば複数のミキサー車2が走行できる幅とする。桟橋11は地盤に打設した支持杭111によって支持され、その上面には図示しない手摺なども設けられる。
The
シュート12は、桟橋11上から締切壁10の内側の打設範囲Aにコンクリートを打設するための流路である。シュート12は桟橋11からコンクリートの打設範囲Aまで延び、その途中が締切壁10に固定される。シュート12は締切壁10の位置のみで固定具15によって下から固定され、桟橋11からコンクリートの打設範囲Aに向かって下降するように斜めに配置される。
The
図3はシュート12を示す図である。図3(a)はシュート12を側方から見た図であり、図3(b)、(c)はそれぞれ図3(a)の線a-a、線b-bによるシュート12の径方向断面を示す図である。
FIG. 3 is a diagram showing the
図3に示すように、シュート12は筒状の部材であり、本実施形態では剛性の高い鋼管が用いられる。
As shown in FIG. 3, the
シュート12において、コンクリートの打設範囲A側(図3(a)の左側に対応する)の端部121は斜めに切り欠かれる。一方、桟橋11側(コンクリートの非打設範囲側。図3(a)の右側に対応する)の端部123では、図3(c)に示すように鋼管の上半部が切り欠かれる。また鋼管の下半部から両側方に拡がる翼板124が設けられ、ミキサー車2からコンクリートを受け入れ易い構成となっている。
In the
図4(a)はシュート12の固定具15を示す図である。固定具15は、筒状のシュート12をU字ボルト154により上から抱き込んで受け部152に固定するものである。U字ボルト154はシュート12の長手方向に沿って複数本(図の例では2本)設けられ、各U字ボルト154の両端部がナット等で受け部152に締結される。シュート12はこれら複数本のU字ボルト154により複数箇所で固定される。
FIG. 4(a) is a diagram showing the
受け部152の下方には横桁151が設けられる。横桁151は、鋼管矢板10a上に配置される桁状の部材であり、シュート12の長手方向と平面において直交する方向(図4(a)の紙面法線方向に対応する)に延びるように配置される。本実施形態では、一対の横桁151がシュート12の長手方向の前後に設けられる。
A
図4(b)は、横桁151と受け部152の配置を上から見た図である。本実施形態では、上記一対の横桁151が、鋼管矢板10aの縁部の間に架け渡すように平行に配置される。また受け部152は鋼材をロの字状に組み合わせて形成される。
FIG. 4(b) is a top view of the arrangement of the
受け部152は横桁151の上に配置されるが、図4(a)に示すように、受け部152の後側(桟橋11側。図4(a)の右側に対応する)の端部は、後側の横桁151の上に高さ調整材153を介して配置される。これにより、受け部152がシュート12の傾斜に合わせて斜めに配置される。高さ調整材153の高さはシュート12の傾斜に合わせて定められ、高さ調整材153の高さを変えることで様々な傾斜に対応できる。
The
横桁151の下面には、鋼管矢板10a内に挿入する脚部155が設けられる。脚部155は各横桁151の両端部に計4本配置され、それぞれの脚部155が図4(c)に示すように鋼管矢板10aの内面に接するように配置される。これにより、固定具15が鋼管矢板10aから外れることが無くなる。
図1に示すように、シュート12の打設範囲A側の端部の下方には、ホッパー13が設けられる。ホッパー13は、漏斗状のホッパー本体131の下方にコーン状のガイド管132を上下複数段に設けたものであり、これによりコンクリートの自由落下が抑えられる。
As shown in FIG. 1, a
架台14はホッパー13を支持するものであり、鋼材を組み合わせて形成され、コンクリートの打設範囲Aの地盤上に立設される。架台14の上面には足場板なども設けられる。
The
図2に示すように、シュート12、ホッパー13、架台14等は締切壁10に沿って複数組設けられており、本実施形態では複数のシュート12を用いてコンクリートを同時に打設することができる。
As shown in FIG. 2, multiple sets of
(2.コンクリート打設方法)
次に、コンクリート打設システム1を利用したコンクリート打設方法について説明する。
(2. Concrete placement method)
Next, a concrete placing method using the concrete placing system 1 will be explained.
本実施形態では、まず水域Wに桟橋11を構築し、桟橋11上の重機を用いて鋼管矢板10aを地盤に打設することで締切壁10を構築する。そして、締切壁10の内側のコンクリートの打設範囲Aを排水し、図1に示すようにシュート12、ホッパー13、架台14等を設置する。
In this embodiment, first, a
その後、桟橋11上のミキサー車2からシュート12を用いてコンクリートを打設範囲Aに打設する。この時、ミキサー車2から供給されたコンクリートがシュート12内を流れ、シュート12の打設範囲A側の端部から出てホッパー13内を下降する。コンクリートには例えば高流動コンクリートが用いられるが、これに限定されることはない。
Thereafter, concrete is poured into the pouring range A from the
コンクリートは数回に分けて打設し、図5(a)に示すように、コンクリート100の天端の上昇に応じてホッパー13のガイド管132は下から順に撤去する。図5(b)はコンクリート100の打設を終えた状態であり、最終的にはホッパー本体131も撤去するが、架台14は残置しコンクリート100中に埋設する。
Concrete is placed in several batches, and as the top of the concrete 100 rises, the
以上説明したように、本実施形態では、締切壁10に途中を固定したシュート12を用い、コンクリート100を桟橋11側から打設範囲Aに打設することで、桟橋11などの狭いスペースにおいても、複数のシュート12から同時にコンクリート100を打設することが可能になり、効率良くコンクリート100の打設を行うことができる。
As explained above, in this embodiment, by using the
またシュート12に剛性の高い鋼管を用い、シュート12を締切壁10の位置のみで固定することで、シュート12の設置が簡単になり、設置に要する手間を軽減できる。
Furthermore, by using a highly rigid steel pipe for the
また本実施形態では、桟橋11から打設範囲Aまで延設したシュート12を用いることで、締切壁10を構築するために締切壁10の外側に間隔を空けて設けた桟橋11から、コンクリート100の打設作業を好適に行うことができる。
Moreover, in this embodiment, by using the
また、コンクリート100の打設に前記のホッパー13を用いることで、コンクリート100の自由落下を抑えることができる。
Further, by using the
しかしながら、本発明は以上の実施形態に限らない。例えば本実施形態では水域Wに鋼管矢板10aを打設して締切壁10を構築し、その内側にコンクリート100を打設する例を説明したが、これに限らず、鋼管矢板10a以外の締切壁を用いることも可能である。また、地上工事において桟橋等の構台から型枠、鋼矢板、鋼管矢板、土留壁等の締切壁の内側にコンクリートを打設する場合にも、本発明を適用することが可能である。
However, the present invention is not limited to the above embodiments. For example, in this embodiment, an example has been described in which the steel
また固定具15も前記の構成に限らず、シュート12を固定できるものであればよい。例えば図6の固定具15aのように、鋼管矢板10aの開口に嵌合する蓋157の上で、高さの異なる複数(図6の例では2つ)のスタンド156(受け部)をシュート12の長手方向の前後に設け、筒状のシュート12を上から抱き込んだU字ボルト154の両端部をナット等で各スタンド156に締結する構成とすることも可能である。その他、シュート12の構成も、図4等で説明したものに限定されることはない。
Furthermore, the
また、シュート12を用いたコンクリート打設方法と、ポンプ車からブームを延ばしてのコンクリート打設を併用することも可能であり、例えばポンプ車から打設範囲Aの中央部近辺にブームを延ばしてコンクリート100を打設することができる。この場合、ポンプ車の位置はミキサー車2の動線等を考慮して定めるが、シュート12を用いて打設を行うことからポンプ車の台数は少なくて済む。
It is also possible to use the concrete placing method using the
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。 Although preferred embodiments of the present invention have been described above with reference to the accompanying drawings, the present invention is not limited to such examples. It is clear that those skilled in the art can come up with various changes or modifications within the scope of the technical idea disclosed in this application, and these naturally fall within the technical scope of the present invention. Understood.
1:コンクリート打設システム
10:締切壁
10a:鋼管矢板
11:桟橋
12:シュート
13:ホッパー
14:架台
15、15a:固定具
100:コンクリート
1: Concrete placement system 10:
Claims (3)
前記締切壁を挟んで前記打設範囲とは反対側のコンクリートの非打設範囲側に設けられる桟橋であって、前記締切壁から間隔を空けて前記締切壁に沿って設けられる桟橋に、それぞれが、前記桟橋から前記打設範囲まで延び、その途中が前記締切壁の上端部のみで固定され、かつ前記桟橋から前記打設範囲に向かって下降するように斜めに配置される複数のシュート、を前記桟橋の長手方向に並べて配置し、
前記桟橋上のミキサー車から、前記複数のシュートを用いて前記打設範囲にコンクリートを打設することを特徴とするコンクリート打設方法。 Construct a cofferdam wall to surround the area where concrete will be placed on the ground in the water area ,
A pier provided on the side of a non-concrete pouring area opposite to the pouring area across the cofferdam, and provided along the cofferdam at a distance from the cofferdam, respectively. a plurality of chutes that extend from the pier to the pouring range, are fixed only at the upper end of the closing wall in the middle, and are arranged diagonally so as to descend from the pier toward the pouring range; are arranged side by side in the longitudinal direction of the pier,
A method for placing concrete, comprising placing concrete in the placing range from a mixer truck on the pier using the plurality of chutes.
前記締切壁を挟んで前記打設範囲とは反対側のコンクリートの非打設範囲側に、前記締切壁から間隔を空けて前記締切壁に沿って設けられる桟橋と、
前記打設範囲に前記桟橋上のミキサー車からコンクリートを打設するための複数のシュートであって、前記桟橋の長手方向に並べて配置される複数のシュートと、を有し、
各シュートは、前記桟橋から前記打設範囲まで延び、その途中が前記締切壁の上端部のみで固定され、かつ、前記桟橋から前記打設範囲に向かって下降するように斜めに配置されている、
ことを特徴とするコンクリート打設システム。 A cofferdam wall formed to surround the concrete placement area on the ground of a water body ;
a pier provided along the closing wall at a distance from the closing wall on the side of the non-concrete pouring area opposite to the pouring area across the closing wall;
a plurality of chutes for pouring concrete from a mixer truck on the pier in the pouring range , the plurality of chutes being arranged side by side in the longitudinal direction of the pier;
Each chute extends from the pier to the pouring range, is fixed only at the upper end of the closing wall, and is arranged diagonally so as to descend from the pier toward the pouring range. ,
A concrete pouring system characterized by:
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