JP7441068B2 - ブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、ステータコアと、ステータコアに対して回転するロータと、を有するブラシレスモータに関する。
従来、自動車等の車両に搭載されるパワーステアリング装置の駆動源や、小型の自動二輪車の駆動源等には、きめ細かな制御をし得るブラシレスモータが採用される。これにより、運転者の微妙なステアリング操作やアクセル操作等に応じて、ブラシレスモータの回転状態を精度良く制御可能としている。
このようなブラシレスモータが、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されたブラシレスモータは、ステータコアと、ステータコア内に配置されたロータとを備えている。また、ステータコアの軸方向端部には、バスバーユニットが設けられ、このバスバーユニットは、U相、V相およびW相(三相)のそれぞれのコイルに、駆動電流を供給(分配)するようになっている。
特開2010-233327号公報
ところで、使用用途やユーザーニーズ等により、必要とされるモータ特性(定格出力等)の異なるブラシレスモータが要求される。そのため、必要とされるモータ特性に応じて、その都度、コイルの巻線仕様(線径や巻数)を調整することが行われる。この場合には、製造ライン上にある自動巻線機にセットされているコイル(線材)を別のものに変更したり、当該自動巻線機のプログラムを別のものに変更したりする必要があり、生産性の悪化を招いていた。言い換えれば、コイルの巻線仕様は、できる限り変更しないようにするのが望ましい。
また、磁気回路を形成するステータコアの部分を、必要とされるモータ特性に対して共通化できるようにすればコスト低減に繋がる。例えば、ステータコアを形成する鋼板の形状を変更せずに、当該鋼板の積層枚数を変更する(ステータコアの軸長を変更する)方法もある。この場合においても、自動組み立て装置のプログラムを別のものに変更したりする必要があり、モータ特性のバリエーションを増やすには限界が生じていた。
本発明の目的は、異なる仕様のバスバーユニットを適用可能とすることで、コイルの巻線仕様を変更せずにコイルの結線パターンを異ならせることができ、モータ特性のバリエーションを容易に増やすことが可能なブラシレスモータを提供することにある。
本発明の一態様では、ステータコアが内側に固定されるケーシングと、前記ケーシングの開口部を閉塞するカバー部材と、前記ステータコアに対して回転するロータと、前記ロータの回転中心に設けられる回転軸と、センサ基板と、を有するブラシレスモータであって、前記回転軸に設けられ、前記回転軸の軸方向基端部に装着されたセンサマグネットと、前記回転軸の前記センサマグネットの近傍を回転自在に支持するベアリングと、前記センサ基板に設けられ、前記センサマグネットに対して前記回転軸の軸方向から対向する回転センサと、を備え、前記カバー部材には、前記センサ基板および前記ベアリングがそれぞれ固定され、かつ前記回転軸の軸方向における前記センサ基板と前記ベアリングとの間に前記センサマグネットが配置され、さらに、前記ステータコアに巻装された複数のコイルと、複数の前記コイルにそれぞれ接続される複数の導電部材を備えたバスバーユニットと、前記ステータコアと前記バスバーユニットとの間に設けられ、前記ステータコアに対する前記バスバーユニットの装着位置を決める位置決め機構と、を有し、前記位置決め機構は、前記ステータコアの軸方向端部に設けられる第1装着部と、前記バスバーユニットの軸方向端部に設けられ、前記第1装着部に装着される第2装着部と、を備え、前記ステータコアの前記第1装着部に、互いに異なる前記コイルの結線パターンを形成し得る複数の前記バスバーユニットの前記第2装着部を、選択的に装着可能であることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記ステータコアは12個のティースを有し、前記複数のコイルは、U相に対応した4つのU相コイルと、V相に対応した4つのV相コイルと、W相に対応した4つのW相コイルと、を備え、前記4つのU相コイルが、前記ステータコアの周方向に90度間隔で配置された4箇所の前記ティースに集中巻で巻装され、前記4つのV相コイルが、前記ステータコアの周方向に90度間隔で配置された他の4箇所の前記ティースに集中巻で巻装され、前記4つのW相コイルが、前記ステータコアの周方向に90度間隔で配置されたさらに他の4箇所の前記ティースに集中巻で巻装されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記ロータは8極のマグネットを備えていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、複数の前記バスバーユニットのうちの1つは、前記4つのU相コイル、前記4つのV相コイルおよび前記4つのW相コイルを、それぞれ相毎に4つのコイル全てを並列に繋いだ結線パターンを形成することを特徴とする。
本発明の他の態様では、複数の前記バスバーユニットのうちの1つは、前記4つのU相コイル、前記4つのV相コイルおよび前記4つのW相コイルを、それぞれ相毎に2つのコイルを直列に繋ぎ、かつこの直列に繋いだ2つのコイルを互いに並列に繋いだ結線パターンを形成することを特徴とする。
本発明の他の態様では、複数の前記バスバーユニットのうちの1つは、前記4つのU相コイル、前記4つのV相コイルおよび前記4つのW相コイルを、それぞれ相毎に4つのコイル全てを直列に繋いだ結線パターンを形成することを特徴とする。
本発明によれば、ステータコアとバスバーユニットとの間に、ステータコアに対するバスバーユニットの装着位置を決める位置決め機構を設け、位置決め機構は、ステータコアの軸方向端部に設けられる第1装着部と、バスバーユニットの軸方向端部に設けられ、第1装着部に装着される第2装着部と、を備え、ステータコアの第1装着部に、互いに異なるコイルの結線パターンを形成し得る複数のバスバーユニットの第2装着部を、選択的に装着可能となっている。
これにより、仕様の異なる複数のバスバーユニットを準備しておき、これらのバスバーユニットのうちの1つを適宜選択して1つのステータコアに適用することで、コイルの巻線仕様(ステータコア)を変更すること無く、異なるコイルの結線パターンを形成することができる。したがって、モータ特性のバリエーションを容易に増やすことが可能となる。
本発明に係るブラシレスモータを示す平面図である。 図1のA-A線に沿う断面図である。 図2のB-B線に沿うロータの断面図である。 ステータコアおよびバスバーユニット(結線パターンA)を示す分解斜視図である。 位置決め機構を説明する拡大斜視図である。 バスバーおよびコイルの接続構造(結線パターンA)を説明する説明図である。 図6のC矢視図である。 結線パターンAの電気回路図である。 他の仕様のバスバーユニット(結線パターンB)を説明する図6に対応した図である。 結線パターンBの電気回路図である。 他の仕様のバスバーユニット(結線パターンC)を説明する図6に対応した図である。 結線パターンCの電気回路図である。 結線パターンA,B,Cのモータ特性を比較するグラフである。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るブラシレスモータを示す平面図を、図2は図1のA-A線に沿う断面図を、図3は図2のB-B線に沿うロータの断面図を、図4はステータコアおよびバスバーユニット(結線パターンA)を示す分解斜視図を、図5は位置決め機構を説明する拡大斜視図を、図6はバスバーおよびコイルの接続構造(結線パターンA)を説明する説明図を、図7は図6のC矢視図を、図8は結線パターンAの電気回路図を、図9は他の仕様のバスバーユニット(結線パターンB)を説明する図6に対応した図を、図10は結線パターンBの電気回路図を、図11は他の仕様のバスバーユニット(結線パターンC)を説明する図6に対応した図を、図12は結線パターンCの電気回路図を、図13は結線パターンA,B,Cのモータ特性を比較するグラフをそれぞれ示している。
図1および図2に示されるブラシレスモータ10は、小型の自動二輪車等(図示せず)の駆動源に用いられるものであり、運転者のアクセル操作により、きめ細かく回転状態を制御可能となっている。ブラシレスモータ10は、溶融したアルミ材料等を射出成形することで、略有底筒状に形成されたケーシング20を備えている。
ケーシング20は、筒状本体21と、底壁部22とを備えている。筒状本体21の径方向外側には、複数の冷却フィン23が一体に設けられ、これによりブラシレスモータ10の放熱性を向上させている。また、ケーシング20の径方向外側で、かつケーシング20の軸方向一側寄り(図中右側寄り)の部分には、U相,V相およびW相に対応した3本の給電線24u,24v,24wの端部が入り込む電線ボックス25が一体に設けられている。
そして、電線ボックス25の内部には、3本の給電線24u,24v,24wの端部が電気的に接続されるターミナルユニットTU(図4参照)が収容されており、当該ターミナルユニットTUを介して、4つのU相コイルC1,C4,C7,C10,4つのV相コイルC2,C5,C8,C11および4つのW相コイルC3,C6,C9,C12のそれぞれに、所定のタイミングで駆動電流が供給されるようになっている。
また、ケーシング20の底壁部22には、径方向内側に回転軸53が挿通される筒状のボス部22aが一体に設けられている。ボス部22aの径方向内側には、回転軸53の軸方向先端側を回転自在に支持する第1ボールベアリングB1と、底壁部22からケーシング20の内部に雨水等が進入するのを防止する環状のリップシールLSとが装着されている。なお、リップシールLSは、第1ボールベアリングB1よりも、ケーシング20の外側に配置されている。
ケーシング20の軸方向に沿う底壁部22側とは反対側(図中右側)には、開口部26が形成されている。この開口部26を介して、ステータコア40やロータ50等が収容されるようになっている。そして、ケーシング20の開口部26は、カバー部材30によって閉塞されている。なお、カバー部材30においても、ケーシング20と同様に、溶融したアルミ材料等を射出成形することで所定形状に形成されている。
カバー部材30は、略椀状に形成されたカバー本体31と、当該カバー本体31の略中央部分に一体に設けられた筒状部32とを備えている。そして、カバー部材30は、複数の固定ボルトBT(図1では3つのみを示す)により、ケーシング20に強固に固定されている。また、筒状部32の径方向内側には、回転軸53の軸方向基端側を回転自在に支持する第2ボールベアリングB2が装着されている。このように、ロータ50を形成する回転軸53は、一対の第1および第2ボールベアリングB1,B2によって回転自在に支持されている。
さらに、カバー部材30は、略平板状に形成されたサブカバー33を備えている。このサブカバー33は、プラスチック等の樹脂材料により略円盤状に形成されており、筒状部32を塞ぐようにして、カバー本体31に装着されている。なお、サブカバー33は、複数の固定ねじS1(図2では1つのみ示す)によって、カバー本体31に強固に固定されている。そして、カバー本体31とサブカバー33との間には、センサ基板34が収容されている。
センサ基板34は、複数の取付ねじS2(図2では1つのみ示す)により、カバー本体31に強固に取り付けられている。そして、センサ基板34には、MRセンサ等からなる回転センサ35が実装されている。回転センサ35は、回転軸53の軸方向基端部と対向している。より具体的には、回転センサ35は、回転軸53の軸方向基端部に固定されたセンサマグネットMGに対して、回転軸53の軸方向から対向している。
センサマグネットMGには、その周方向に複数の磁極(N極,S極)が交互に着磁されており、回転センサ35は、センサマグネットMG(回転軸53)の回転に伴う磁極の変化を捉えるようになっている。これにより、回転センサ35からコントローラ(図示せず)に向けて、パルス信号が出力される。そして、コントローラは、例えば、単位時間当たりのパルス信号の検出回数をカウントすることで、回転軸の回転数を把握することができる。
また、センサ基板34には、雌形の基板側コネクタ36が装着されている。この雌形の基板側コネクタ36には、ワイヤーハーネス37の長手方向一端部に設けられた雄形のハーネス側コネクタ37aが、電気的に接続されるようになっている。これに対し、ワイヤーハーネス37の長手方向他端側は、図1に示されるようにケーシング20の外部に引き出されており、ワイヤーハーネス37の長手方向他端部には、雌形のハーネス側コネクタ37bが設けられている。
そして、ワイヤーハーネス37の雌形のハーネス側コネクタ37bには、車両の電子機器を統括的に制御する車載コントローラ(図示せず)の雄形コネクタ(外部コネクタ)が電気的に接続されるようになっている。これにより、車載コントローラは、ブラシレスモータ10の回転状態を把握しつつ、当該ブラシレスモータ10を、きめ細かく制御可能となっている。
図2に示されるように、ケーシング20を形成する筒状本体21の径方向内側には、ステータコア40が固定されている。ステータコア40は、磁性材料よりなる複数枚の鋼板を積層して略筒状に形成されたコア本体41を備えている。そして、コア本体41の径方向外側を、筒状本体21の径方向内側に所定圧で圧入することにより、ステータコア40はケーシング20に強固に固定される。そして、コア本体41の径方向内側には、当該コア本体41の径方向内側に突出するようにして、合計12個のティース42(図4および図5参照)が一体に設けられている。
また、それぞれのティース42には、プラスチック等の絶縁材料からなるインシュレータ43がそれぞれ装着されている。ここで、コア本体41,ティース42およびインシュレータ43は、本発明におけるステータコアを構成している。そして、それぞれのティース42には、インシュレータ43を介して、4つのU相コイルC1,C4,C7,C10、4つのV相コイルC2,C5,C8,C11および4つのW相コイルC3,C6,C9,C12が、それぞれ集中巻により所定の巻数で巻装されている。
具体的には、図4および図6に示されるように、ステータコア40の時計回り方向に対して、合計12個のU相,V相およびW相コイルC1ないしC12が、この順番で並んで配置されている。そして、4つのU相コイルC1,C4,C7,C10は、コア本体41の周方向に90度間隔で配置された4箇所のティース42に、それぞれ集中巻で巻装されている。また、4つのV相コイルC2,C5,C8,C11は、ステータコア40の時計回り方向に対してU相コイルC1,C4,C7,C10の隣であって、コア本体41の周方向に90度間隔で配置された他の4箇所のティース42に、それぞれ集中巻で巻装されている。さらに、4つのW相コイルC3,C6,C9,C12は、ステータコア40の時計回り方向に対してV相コイルC2,C5,C8,C11の隣であって、コア本体41の周方向に90度間隔で配置されたさらに他の4箇所のティース42に、それぞれ集中巻で巻装されている。
これにより、U相,V相およびW相コイルC1ないしC12のそれぞれに順次駆動電流を供給することで、ステータコア40の内側に設けられたロータ50が回転される。このように、本実施の形態のブラシレスモータ10は、三相直流のブラシレスモータを採用している。
なお、U相,V相およびW相コイルC1ないしC12は、図2に示されるように、断面が略長方形形状に形成されている。これにより、無駄な隙間を作ること無く高い密度で巻装可能となっており、ひいてはブラシレスモータ10の高出力化かつ小型化を実現可能としている。
このように、U相,V相およびW相コイルC1ないしC12を、それぞれのティース42に巻装することで、U相,V相およびW相コイルC1ないしC12は、隣り合うティース42の間のスロットSL(図4参照)に配置される。ここで、スロットSLの個数においてもティース42の個数と同数(合計12個)となる。ただし、スロットSLの内部で隣り合う異相のコイル同士が短絡しないようにすべく、U相,V相およびW相コイルC1ないしC12のそれぞれの表面には、絶縁材料よりなる塗料が塗布されている。
また、図4および図5に示されるように、インシュレータ43の軸方向端部には、それぞれのインシュレータ43をそれぞれのティース42に装着した状態において、第1装着部としての複数の凹部43aが設けられている。これらの凹部43aは、位置決め機構PSを形成しており、ステータコア40の軸方向に向けて窪んで設けられ、かつステータコア40の周方向に等間隔(30度間隔)で配置されている。そして、これらの凹部43aには、バスバーユニット60に設けられた凸部61aが入り込むようになっている。これにより、ステータコア40に対するバスバーユニット60の装着位置が精度良く位置決めされる。
図2および図3に示されるように、ステータコア40の径方向内側には、微小隙間(エアギャップ)を介してロータ50が回転自在に配置されている。つまり、ロータ50はステータコア40に対して回転するようになっている。ロータ50は、複数枚の鋼板を積層して略円柱状に形成されたロータ本体51を備えており、当該ロータ本体51の内部には、合計16個の板状に形成されたマグネット(永久磁石)52が設けられている。これにより、U相,V相およびW相コイルC1ないしC12のそれぞれに順次駆動電流を供給することで、U相,V相およびW相コイルC1ないしC12のそれぞれに電磁力が発生し、当該電磁力(吸引力)によりロータ50が所定の回転数および回転トルクで正方向または逆方向に回転される。
ここで、図3に示されるように、一対のマグネット52(破線で囲った部分参照)がペアとなって1極を形成している。すなわち、本実施の形態では、ロータ50の周方向にS極およびN極が交互に8極並んで配置されている。つまり、ロータ50は、一対がペアとなって8極のマグネット52を備えている。このように、本実施の形態に係るブラシレスモータ10は、「8極12スロット」のブラシレスモータとなっている。これにより、コギングトルクの発生が抑えられた滑らかな回転駆動を可能としている。
なお、本実施の形態のブラシレスモータ10は、ロータ本体51の内部に合計16個のマグネット52が埋め込まれたIPM(Interior Permanent Magnet)構造のブラシレスモータを採用している。ただし、IPM構造のブラシレスモータに限らず、ロータ本体の表面にマグネットが装着されたSPM(Surface Permanent Magnet)構造のブラシレスモータを採用することもできる。
そして、ロータ本体51の回転中心には、回転軸53が固定されており、ロータ本体51および回転軸53は、本発明におけるロータを構成している。回転軸53の軸方向基端部には、軸方向に窪んだセンサ固定凹部53aが形成されおり、当該センサ固定凹部53aには、略円盤状(略タブレット形状)に形成されたセンサマグネットMGが装着されている。また、回転軸53のセンサ固定凹部53aの近傍が、第2ボールベアリングB2によって回転自在に支持されており、これにより回転軸53の回転に伴うセンサマグネットMGの回転ブレが効果的に抑えられる。よって、回転センサ35の検出精度の低下が抑えられる。
そして、回転軸53の軸方向先端側は、第1ボールベアリングB1およびリップシールLSを介して、ケーシング20の外部に露出されている。ケーシング20の外部に露出された回転軸53の先端部には、図1に示されるように、回転軸53の軸方向に延びるようにして、セレーションSRが形成されている。このセレーションSRの部分には、ブラシレスモータ10の駆動対象物(例えば、チェーンが引っ掛けられるスプロケット等)が、一体回転可能に固定される。
図2,図4および図5に示されるように、ステータコア40の軸方向に沿うカバー部材30側(図2中右側)には、略環状に形成されたバスバーユニット60が設けられている。このバスバーユニット60は、ターミナルユニットTU(図1に示される給電線24u,24v,24w)からの駆動電流を、ステータコア40に巻装されたU相,V相およびW相コイルC1ないしC12のそれぞれに分配するものである。
バスバーユニット60は、プラスチック等の樹脂材料(絶縁材料)により略環状に形成されたユニット本体61を備えている。このユニット本体61の内部には、黄銅等の導電性に優れた鋼板をプレス加工等することで、略C字形状に形成されたU相用バスバー62,V相用バスバー63およびW相用バスバー64が、それぞれ互いに短絡しないように、インサート成形により埋設されている(図6および図7参照)。ここで、U相用,V相用およびW相用バスバー62,63,64は、本発明における導電部材を構成している。
また、図4および図5に示されるように、ユニット本体61の軸方向端部には、第2装着部としての複数の凸部61aが設けられている。これらの凸部61aは、位置決め機構PSを形成しており、ステータコア40に向けて所定高さで突出されている。そして、凸部61aは、インシュレータ43に設けられた凹部43aに対して、それぞれがたつくこと無く入り込む(装着される)ようになっている。これにより、ステータコア40に対するバスバーユニット60の相対回転が規制されるとともに、ステータコア40の軸方向に対するバスバーユニット60の移動が規制される。よって、バスバーユニット60がステータコア40に対して正規の位置に精度良く位置決めされる。
すなわち、第1装着部としての複数の凹部43aおよび第2装着部としての複数の凸部61aは、それぞれステータコア40とバスバーユニット60との間に設けられており、それぞれが協働して本発明における位置決め機構を構成している。
図6および図7に示されるように、U相用,V相用およびW相用バスバー62,63,64は、それぞれ入力側端子62a,63a,64aが一体に設けられている。これらの入力側端子62a,63a,64aは、ユニット本体61の径方向内側に露出されており、ユニット本体61の周方向に対して、比較的幅広に形成されている。そして、それぞれの入力側端子62a,63a,64aには、ターミナルユニットTUに設けられたU相用,V相用およびW相用端子Tu,Tv,Twが、それぞれスポット溶接等により電気的に接続されている。なお、U相用,V相用およびW相用端子Tu,Tv,Twの長手方向に沿うユニット本体61側とは反対側には、3本の給電線24u,24v,24w(図1参照)が、それぞれねじ止め等により電気的に接続される。
U相用バスバー62には、合計8個の出力側端子62b,62c,62d,62e,62f,62g,62h,62kが一体に設けられている。これらの出力側端子62bないし62kは、ユニット本体61の径方向外側に露出されている。そして、図6に示されるように、出力側端子62bにはW相コイルC12の一端部(黒点有)が、出力側端子62cにはU相コイルC1の他端部(黒点無)が、出力側端子62dにはW相コイルC3の一端部(黒点有)が、出力側端子62eにはU相コイルC4の他端部(黒点無)が、出力側端子62fにはW相コイルC6の一端部(黒点有)が、出力側端子62gにはU相コイルC7の他端部(黒点無)が、出力側端子62hにはW相コイルC9の一端部(黒点有)が、出力側端子62kにはU相コイルC10の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
ここで、図4,図6および図7においては、U相用,V相用およびW相用バスバー62,63,64の配置関係を分かり易くするために、U相用バスバー62には濃さを薄くした網掛けを施し、V相用バスバー63には濃さを中位にした網掛けを施し、W相用バスバー64には濃さを濃くした網掛けを施している。
また、V相用バスバー63には、合計8個の出力側端子63b,63c,63d,63e,63f,63g,63h,63kが一体に設けられている。これらの出力側端子63bないし63kは、ユニット本体61の径方向外側に露出されている。そして、図6に示されるように、出力側端子63bにはU相コイルC1の一端部(黒点有)が、出力側端子63cにはV相コイルC2の他端部(黒点無)が、出力側端子63dにはU相コイルC4の一端部(黒点有)が、出力側端子63eにはV相コイルC5の他端部(黒点無)が、出力側端子63fにはU相コイルC7の一端部(黒点有)が、出力側端子63gにはV相コイルC8の他端部(黒点無)が、出力側端子63hにはU相コイルC10の一端部(黒点有)が、出力側端子63kにはV相コイルC11の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
さらに、W相用バスバー64には、合計8個の出力側端子64b,64c,64d,64e,64f,64g,64h,64kが一体に設けられている。これらの出力側端子64bないし64kは、ユニット本体61の径方向外側に露出されている。そして、図6に示されるように、出力側端子64bにはV相コイルC2の一端部(黒点有)が、出力側端子64cにはW相コイルC3の他端部(黒点無)が、出力側端子64dにはV相コイルC5の一端部(黒点有)が、出力側端子64eにはW相コイルC6の他端部(黒点無)が、出力側端子64fにはV相コイルC8の一端部(黒点有)が、出力側端子64gにはW相コイルC9の他端部(黒点無)が、出力側端子64hにはV相コイルC11の一端部(黒点有)が、出力側端子64kにはW相コイルC12の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
ここで、図4および図5に示される符号CTの部分(網掛部分)は、ステータコア40の軸方向に沿うバスバーユニット60側に引き出されたU相,V相およびW相コイルC1ないしC12のコイル端(合計24個)を示している。そして、これらのコイル端CTが、出力側端子62bないし62k,63bないし63kおよび64bないし64k(合計24個)に対してそれぞれ引っ掛けられ、かつスポット溶接等により電気的に接続されている。
また、図7に示されるように、U相用,V相用およびW相用バスバー62,63,64は、ユニット本体61の軸方向、つまりユニット本体61の厚み方向に、互いに微小間隔を持って非接触の状態で配置されている。言い換えれば、本実施の形態のバスバーユニット60は、上層,中間層および下層からなる「3層構造」となっている。これにより、バスバーユニット60の径方向寸法を大きくすること無く、かつバスバーユニット60の軸方向寸法(厚み寸法)を無用に厚くせずに済む。
このような電気的な接続関係を有するバスバーユニット60を、ステータコア40の軸方向に沿うカバー部材30側(図2中右側)に取り付けることにより、ブラシレスモータ10は、図8に示されるような[結線パターンA]の電気回路を形成する。より具体的には、ステータコア40に対して、バスバーユニット60を適用することで、4つのU相コイルC1,C4,C7,C10,4つのV相コイルC2,C5,C8,C11および4つのW相コイルC3,C6,C9,C12を、それぞれ相毎に4つのコイル全てを並列に繋いだ結線パターンの、所謂「4コイル並列型」のブラシレスモータ10を得ることができる。
そして、このような[結線パターンA]を得るためにバスバーユニット60を選択して組み付けることで、図13の実線で示されるような仕様のブラシレスモータ10となる。すなわち、[結線パターンA]では、後述する[結線パターンB]および[結線パターンC]のブラシレスモータ10に比して、高速回転に対応し得る特性(高速回転低トルク型)を得ることができる。
本実施の形態のブラシレスモータ10では、上述のような[結線パターンA]が得られるバスバーユニット60に換えて、他の仕様のバスバーユニットを適用することができる。具体的には、ブラシレスモータ10を形成するステータコア40(図4参照)には、図9および図10に示されるような[結線パターンB]のブラシレスモータ10が得られるバスバーユニット70と、図11および図12に示されるような[結線パターンC]が得られるバスバーユニット80と、がそれぞれ選択的に装着可能となっている。
すなわち、他の仕様のバスバーユニット70,80においても、上述したバスバーユニット60と略同じ形状のユニット本体61を備えており、図4,図5および図7に示されるような第2装着部としての複数の凸部61a(図7参照)を備えている。
以下、他の仕様のバスバーユニット70,80について、上述したバスバーユニット60と異なる部分についてのみ説明する。
[結線パターンB]
図9に示されるように、バスバーユニット70のユニット本体61の内部には、黄銅等の導電性に優れた鋼板よりなるU相用第1バスバー71,U相用第2バスバー72およびU相用第3バスバー73が埋設されている。これらのU相用第1バスバー71,U相用第2バスバー72およびU相用第3バスバー73は、本発明における導電部材を構成しており、いずれもユニット本体61の上層に配置されている。
U相用第1バスバー71は、ユニット本体61の径方向内側に露出された入力側端子71aと、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計4個の出力側端子71b,71c,71d,71eとを備えている。そして、出力側端子71bにはW相コイルC12の一端部(黒点有)が、出力側端子71cにはU相コイルC1の他端部(黒点無)が、出力側端子71dにはW相コイルC6の一端部(黒点有)が、出力側端子71eにはU相コイルC7の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
U相用第2バスバー72は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子72a,72bを備えている。そして、出力側端子72aにはU相コイルC1の一端部(黒点有)が、出力側端子72bにはU相コイルC4の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
U相用第3バスバー73は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子73a,73bを備えている。そして、出力側端子73aにはU相コイルC7の一端部(黒点有)が、出力側端子73bにはU相コイルC10の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
また、バスバーユニット70のユニット本体61の内部には、黄銅等の導電性に優れた鋼板よりなるV相用第1バスバー74,V相用第2バスバー75およびV相用第3バスバー76が埋設されている。これらのV相用第1バスバー74,V相用第2バスバー75およびV相用第3バスバー76は、本発明における導電部材を構成しており、いずれもユニット本体61の中間層に配置されている。
V相用第1バスバー74は、ユニット本体61の径方向内側に露出された入力側端子74aと、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計4個の出力側端子74b,74c,74d,74eとを備えている。そして、出力側端子74bにはU相コイルC10の一端部(黒点有)が、出力側端子74cにはV相コイルC11の他端部(黒点無)が、出力側端子74dにはU相コイルC4の一端部(黒点有)が、出力側端子74eにはV相コイルC5の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
V相用第2バスバー75は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子75a,75bを備えている。そして、出力側端子75aにはV相コイルC5の一端部(黒点有)が、出力側端子75bにはV相コイルC8の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
V相用第3バスバー76は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子76a,76bを備えている。そして、出力側端子76aにはV相コイルC11の一端部(黒点有)が、出力側端子76bにはV相コイルC2の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
また、バスバーユニット70のユニット本体61の内部には、黄銅等の導電性に優れた鋼板よりなるW相用第1バスバー77,W相用第2バスバー78およびW相用第3バスバー79が埋設されている。これらのW相用第1バスバー77,W相用第2バスバー78およびW相用第3バスバー79は、本発明における導電部材を構成しており、いずれもユニット本体61の下層に配置されている。
W相用第1バスバー77は、ユニット本体61の径方向内側に露出された入力側端子77aと、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計4個の出力側端子77b,77c,77d,77eとを備えている。そして、出力側端子77bにはV相コイルC8の一端部(黒点有)が、出力側端子77cにはW相コイルC9の他端部(黒点無)が、出力側端子77dにはV相コイルC2の一端部(黒点有)が、出力側端子77eにはW相コイルC3の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
W相用第2バスバー78は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子78a,78bを備えている。そして、出力側端子78aにはW相コイルC9の一端部(黒点有)が、出力側端子78bにはW相コイルC12の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
W相用第3バスバー79は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子79a,79bを備えている。そして、出力側端子79aにはW相コイルC3の一端部(黒点有)が、出力側端子79bにはW相コイルC6の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
ここで、バスバーユニット70の入力側端子71a,74a,77aの配置関係(図9参照)は、バスバーユニット60の入力側端子62a,63a,64aの配置関係(図6参照)と異なっている。よって、これに合わせて、ターミナルユニットTU(図4参照)に接続される3本の給電線24u,24v,24w(図1参照)の接続位置を変更するようにする。
このような電気的な接続関係を有するバスバーユニット70を、ステータコア40の軸方向に沿うカバー部材30側(図2中右側)に取り付けることにより、ブラシレスモータ10は、図10に示されるような[結線パターンB]の電気回路を形成する。より具体的には、ステータコア40に対して、バスバーユニット70を適用することで、4つのU相コイルC1,C4,C7,C10,4つのV相コイルC2,C5,C8,C11および4つのW相コイルC3,C6,C9,C12を、それぞれ相毎に2つのコイルを直列に繋ぎ、かつこの直列に繋いだ2つのコイルを互いに並列に繋いだ結線パターンの、所謂「2コイル直列/2コイル並列型」のブラシレスモータ10を得ることができる。
そして、このような[結線パターンB]を得るためにバスバーユニット70を選択して組み付けることで、図13の一点鎖線で示されるような仕様のブラシレスモータ10となる。すなわち、[結線パターンB]では、上述した[結線パターンA]のブラシレスモータ10および、後述する[結線パターンC]のブラシレスモータ10の中間の特性(中速回転中トルク型)を得ることができる。
[結線パターンC]
図11に示されるように、バスバーユニット80のユニット本体61の内部には、黄銅等の導電性に優れた鋼板よりなるU相用第1バスバー81,U相用第2バスバー82,U相用第3バスバー83およびU相用第4バスバー84が埋設されている。これらのU相用第1バスバー81,U相用第2バスバー82,U相用第3バスバー83およびU相用第4バスバー84は、本発明における導電部材を構成している。そして、U相用第1バスバー81は、ユニット本体61の上層に配置され、U相用第2バスバー82,U相用第3バスバー83およびU相用第4バスバー84は、ユニット本体61の中間層に配置されている。
U相用第1バスバー81は、ユニット本体61の径方向内側に露出された入力側端子81aと、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子81b,81cを備えている。ただし、出力側端子81bの部分は、ユニット本体61の上層に配置されたW相用第3バスバー91を避けて跨ぐ必要があるため、ユニット本体61の下層の部分に折り曲げられている。そして、出力側端子81bにはU相コイルC1の他端部(黒点無)が、出力側端子81cにはW相コイルC6の一端部(黒点有)が、それぞれ電気的に接続されている。
U相用第2バスバー82は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子82a,82bを備えている。そして、出力側端子82aにはU相コイルC1の一端部(黒点有)が、出力側端子82bにはU相コイルC4の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
U相用第3バスバー83は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子83a,83bを備えている。そして、出力側端子83aにはU相コイルC4の一端部(黒点有)が、出力側端子83bにはU相コイルC7の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
U相用第4バスバー84は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子84a,84bを備えている。そして、出力側端子84aにはU相コイルC7の一端部(黒点有)が、出力側端子84bにはU相コイルC10の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
また、バスバーユニット80のユニット本体61の内部には、黄銅等の導電性に優れた鋼板よりなるV相用第1バスバー85,V相用第2バスバー86,V相用第3バスバー87およびV相用第4バスバー88が埋設されている。これらのV相用第1バスバー85,V相用第2バスバー86,V相用第3バスバー87およびV相用第4バスバー88は、本発明における導電部材を構成している。そして、V相用第2バスバー86は、ユニット本体61の中間層に配置され、V相用第1バスバー85,V相用第3バスバー87およびV相用第4バスバー88は、ユニット本体61の下層に配置されている。
V相用第1バスバー85は、ユニット本体61の径方向内側に露出された入力側端子85aと、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子85b,85cを備えている。そして、出力側端子85bにはU相コイルC10の一端部(黒点有)が、出力側端子85cにはV相コイルC11の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
V相用第2バスバー86は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子86a,86bを備えている。そして、出力側端子86aにはV相コイルC11の一端部(黒点有)が、出力側端子86bにはV相コイルC2の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
V相用第3バスバー87は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子87a,87bを備えている。そして、出力側端子87aにはV相コイルC2の一端部(黒点有)が、出力側端子87bにはV相コイルC5の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
V相用第4バスバー88は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子88a,88bを備えている。そして、出力側端子88aにはV相コイルC5の一端部(黒点有)が、出力側端子88bにはV相コイルC8の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
また、バスバーユニット80のユニット本体61の内部には、黄銅等の導電性に優れた鋼板よりなるW相用第1バスバー89,W相用第2バスバー90,W相用第3バスバー91およびW相用第4バスバー92が埋設されている。これらのW相用第1バスバー89,W相用第2バスバー90,W相用第3バスバー91およびW相用第4バスバー92は、本発明における導電部材を構成している。そして、W相用第1バスバー89は、ユニット本体61の下層に配置され、W相用第2バスバー90,W相用第3バスバー91およびW相用第4バスバー92は、ユニット本体61の上層に配置されている。
W相用第1バスバー89は、ユニット本体61の径方向内側に露出された入力側端子89aと、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子89b,89cを備えている。そして、出力側端子89bにはV相コイルC8の一端部(黒点有)が、出力側端子89cにはW相コイルC9の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
W相用第2バスバー90は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子90a,90bを備えている。そして、出力側端子90aにはW相コイルC9の一端部(黒点有)が、出力側端子90bにはW相コイルC12の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
W相用第3バスバー91は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子91a,91bを備えている。そして、出力側端子91aにはW相コイルC12の一端部(黒点有)が、出力側端子91bにはW相コイルC3の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
W相用第4バスバー92は、ユニット本体61の径方向外側に露出された合計2個の出力側端子92a,92bを備えている。そして、出力側端子92aにはW相コイルC3の一端部(黒点有)が、出力側端子92bにはW相コイルC6の他端部(黒点無)が、それぞれ電気的に接続されている。
ここで、バスバーユニット80の入力側端子81a,85a,89aの配置関係(図11参照)は、バスバーユニット60の入力側端子62a,63a,64aの配置関係(図6参照)と異なっている。よって、これに合わせて、ターミナルユニットTU(図4参照)に接続される3本の給電線24u,24v,24w(図1参照)の接続位置を変更するようにする。
このような電気的な接続関係を有するバスバーユニット80を、ステータコア40の軸方向に沿うカバー部材30側(図2中右側)に取り付けることにより、ブラシレスモータ10は、図12に示されるような[結線パターンC]の電気回路を形成する。より具体的には、ステータコア40に対して、バスバーユニット80を適用することで、4つのU相コイルC1,C4,C7,C10,4つのV相コイルC2,C5,C8,C11および4つのW相コイルC3,C6,C9,C12を、それぞれ相毎に4つのコイル全てを直列に繋いだ結線パターンの、所謂「4コイル直列型」のブラシレスモータ10を得ることができる。
そして、このような[結線パターンC]を得るためにバスバーユニット80を選択して組み付けることで、図13の破線で示されるような仕様のブラシレスモータ10となる。すなわち、[結線パターンC]では、上述した[結線パターンA]および[結線パターンB]のブラシレスモータ10に比して、小さい駆動電流で高トルクを発生し得る特性(低回転高トルク型)を得ることができる。
以上詳述したように、本実施の形態に係るブラシレスモータ10によれば、ステータコア40とバスバーユニット60との間に、ステータコア40に対するバスバーユニット60の装着位置を決める位置決め機構PSを設け、位置決め機構PSは、ステータコア40の軸方向端部に設けられる凹部43aと、バスバーユニット60の軸方向端部に設けられ、凹部43aに装着される凸部61aと、を備え、ステータコア40の凹部43aに、互いに異なるコイルの結線パターンA,B,Cを形成し得る複数のバスバーユニット60,70,80の凸部61aを、選択的に装着可能となっている。
これにより、仕様の異なる複数のバスバーユニット60,70,80を準備しておき、これらのバスバーユニット60,70,80のうちの1つを適宜選択して1つのステータコア40に適用することで、コイルの巻線仕様(ステータコア40)を変更すること無く、異なるコイルの結線パターンA,B,Cを形成することができる。したがって、モータ特性のバリエーション(図13参照)を容易に増やすことが可能となる。
また、本実施の形態に係るブラシレスモータ10によれば、ステータコア40は12個のティース42を有し、U相、V相およびW相に対応したコイルC1ないしC12が、ステータコア40の周方向に90度間隔で配置された4箇所のティース42に、それぞれ集中巻で巻装され、さらには、ロータ50は、一対がペアとなった8極のマグネット52を備えている。
これにより、コギングトルクの発生が抑えられた滑らかな回転駆動が可能なブラシレスモータ10を実現できる。よって、ブラシレスモータ10の回転状態を精度良く制御することが可能となり、微妙な制御が必須のパワーステアリング装置の駆動源や自動二輪車の駆動源等に用いて好適となる。
さらに、本実施の形態に係るブラシレスモータ10によれば、高速回転低トルク型の[結線パターンA]のモータ特性と、中速回転中トルク型の[結線パターンB]のモータ特性と、低回転高トルク型の[結線パターンC]のモータ特性とを、ブラシレスモータ10全体の体格を変えること無く、かつブラシレスモータ10の組み立て工程を変えること無く得ることができる。よって、モータ特性に応じて搭載性や組み立て性が低下してしまうことが効果的に抑えられる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、結線パターンA,B,Cの全てを、所謂「デルタ結線」と呼ばれる結線パターンとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、所謂「スター結線」と呼ばれる結線パターンが得られるように、バスバーユニットおよびバスバーを形成しても良い。
また、上記実施の形態においては、ブラシレスモータ10を、「8極12スロット」のブラシレスモータとしたものを示したが、本発明はこれに限らず、他の極数および他のスロット数であっても構わない。ただし、「スロット数÷3=偶数」を満たすスロット数に設定することで、結線パターンの選択数を増やすことができる。そのため、モータ特性により多くのバリエーションが欲しい場合には、「スロット数÷3=偶数」を満たすスロット数にすることが望ましい。
さらに、上記実施の形態においては、ブラシレスモータ10を、小型の自動二輪車等の駆動源に用いた場合を示したが、本発明はこれに限らず、例えば、パワーステアリング装置,ワイパ装置,パワーウィンドウ装置,サンルーフ装置,スライドドア開閉装置等、四輪車等に搭載される他の車載機器の駆動源にも適用することができる。
10 ブラシレスモータ
20 ケーシング
21 筒状本体
22 底壁部
22a ボス部
23 冷却フィン
24u,24v,24w 給電線
25 電線ボックス
26 開口部
30 カバー部材
31 カバー本体
32 筒状部
33 サブカバー
34 センサ基板
35 回転センサ
36 雌形の基板側コネクタ
37 ワイヤーハーネス
37a 雄形のハーネス側コネクタ
37b 雌形のハーネス側コネクタ
40 ステータコア
41 コア本体
42 ティース
43 インシュレータ
43a 凹部(位置決め機構,第1装着部)
50 ロータ
51 ロータ本体
52 マグネット
53 回転軸
53a センサ固定凹部
60 バスバーユニット
61 ユニット本体
61a 凸部(位置決め機構,第2装着部)
62 U相用バスバー(導電部材)
62a 入力側端子
62b~62k 出力側端子
63 V相用バスバー(導電部材)
63a 入力側端子
63b~63k 出力側端子
64 W相用バスバー(導電部材)
64a 入力側端子
64b~64k 出力側端子
70 バスバーユニット
71 U相用第1バスバー(導電部材)
71a 入力側端子
71b~71e 出力側端子
72 U相用第2バスバー(導電部材)
72a,72b 出力側端子
73 U相用第3バスバー(導電部材)
73a,73b 出力側端子
74 V相用第1バスバー(導電部材)
74a 入力側端子
74b~74e 出力側端子
75 V相用第2バスバー(導電部材)
75a,75b 出力側端子
76 V相用第3バスバー(導電部材)
76a,76b 出力側端子
77 W相用第1バスバー(導電部材)
77a 入力側端子
77b~77e 出力側端子
78 W相用第2バスバー(導電部材)
78a,78b 出力側端子
79 W相用第3バスバー(導電部材)
79a,79b 出力側端子
80 バスバーユニット
81 U相用第1バスバー(導電部材)
81a 入力側端子
81b,81c 出力側端子
82 U相用第2バスバー(導電部材)
82a,82b 出力側端子
83 U相用第3バスバー(導電部材)
83a,83b 出力側端子
84 U相用第4バスバー(導電部材)
84a,84b 出力側端子
85 V相用第1バスバー(導電部材)
85a 入力側端子
85b,85c 出力側端子
86 V相用第2バスバー(導電部材)
86a,86b 出力側端子
87 V相用第3バスバー(導電部材)
87a,87b 出力側端子
88 V相用第4バスバー(導電部材)
88a,88b 出力側端子
89 W相用第1バスバー(導電部材)
89a 入力側端子
89b,89c 出力側端子
90 W相用第2バスバー(導電部材)
90a,90b 出力側端子
91 W相用第3バスバー(導電部材)
91a,91b 出力側端子
92 W相用第4バスバー(導電部材)
92a,92b 出力側端子
B1 第1ボールベアリング
B2 第2ボールベアリング
BT 固定ボルト
C1,C4,C7,C10 U相コイル(コイル)
C2,C5,C8,C11 V相コイル(コイル)
C3,C6,C9,C12 W相コイル(コイル)
CT コイル端
LS リップシール
MG センサマグネット
PS 位置決め機構
S1 固定ねじ
S2 取付ねじ
SL スロット
SR セレーション
TU ターミナルユニット
Tu U相用端子
Tv V相用端子
Tw W相用端子

Claims (6)

  1. ステータコアが内側に固定されるケーシングと、
    前記ケーシングの開口部を閉塞するカバー部材と、
    前記ステータコアに対して回転するロータと、
    前記ロータの回転中心に設けられる回転軸と、
    センサ基板と、
    を有するブラシレスモータであって、
    前記回転軸に設けられ、前記回転軸の軸方向基端部に装着されたセンサマグネットと、
    前記回転軸の前記センサマグネットの近傍を回転自在に支持するベアリングと、
    前記センサ基板に設けられ、前記センサマグネットに対して前記回転軸の軸方向から対向する回転センサと、
    を備え、
    前記カバー部材には、前記センサ基板および前記ベアリングがそれぞれ固定され、かつ前記回転軸の軸方向における前記センサ基板と前記ベアリングとの間に前記センサマグネットが配置され、
    さらに、
    前記ステータコアに巻装された複数のコイルと、
    複数の前記コイルにそれぞれ接続される複数の導電部材を備えたバスバーユニットと、
    前記ステータコアと前記バスバーユニットとの間に設けられ、前記ステータコアに対する前記バスバーユニットの装着位置を決める位置決め機構と、
    を有し、
    前記位置決め機構は、
    前記ステータコアの軸方向端部に設けられる第1装着部と、
    前記バスバーユニットの軸方向端部に設けられ、前記第1装着部に装着される第2装着部と、
    を備え、
    前記ステータコアの前記第1装着部に、互いに異なる前記コイルの結線パターンを形成し得る複数の前記バスバーユニットの前記第2装着部を、選択的に装着可能であることを特徴とする、
    ブラシレスモータ。
  2. 前記ステータコアは12個のティースを有し、
    前記複数のコイルは、U相に対応した4つのU相コイルと、V相に対応した4つのV相コイルと、W相に対応した4つのW相コイルと、を備え、
    前記4つのU相コイルが、前記ステータコアの周方向に90度間隔で配置された4箇所の前記ティースに集中巻で巻装され、
    前記4つのV相コイルが、前記ステータコアの周方向に90度間隔で配置された他の4箇所の前記ティースに集中巻で巻装され、
    前記4つのW相コイルが、前記ステータコアの周方向に90度間隔で配置されたさらに他の4箇所の前記ティースに集中巻で巻装されていることを特徴とする、
    請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 前記ロータは8極のマグネットを備えていることを特徴とする、
    請求項2に記載のブラシレスモータ。
  4. 複数の前記バスバーユニットのうちの1つは、
    前記4つのU相コイル、前記4つのV相コイルおよび前記4つのW相コイルを、それぞれ相毎に4つのコイル全てを並列に繋いだ結線パターンを形成することを特徴とする、
    請求項2または請求項3に記載のブラシレスモータ。
  5. 複数の前記バスバーユニットのうちの1つは、
    前記4つのU相コイル、前記4つのV相コイルおよび前記4つのW相コイルを、それぞれ相毎に2つのコイルを直列に繋ぎ、かつこの直列に繋いだ2つのコイルを互いに並列に繋いだ結線パターンを形成することを特徴とする、
    請求項2または請求項3に記載のブラシレスモータ。
  6. 複数の前記バスバーユニットのうちの1つは、
    前記4つのU相コイル、前記4つのV相コイルおよび前記4つのW相コイルを、それぞれ相毎に4つのコイル全てを直列に繋いだ結線パターンを形成することを特徴とする、
    請求項2または請求項3に記載のブラシレスモータ。
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