JP7440818B1 - 繊維物品の製造方法 - Google Patents
繊維物品の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7440818B1 JP7440818B1 JP2023530675A JP2023530675A JP7440818B1 JP 7440818 B1 JP7440818 B1 JP 7440818B1 JP 2023530675 A JP2023530675 A JP 2023530675A JP 2023530675 A JP2023530675 A JP 2023530675A JP 7440818 B1 JP7440818 B1 JP 7440818B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- titanium oxide
- fiber
- copper compound
- inorganic fine
- textile article
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A01—AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
- A01N—PRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
- A01N59/00—Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
- A01N59/16—Heavy metals; Compounds thereof
- A01N59/20—Copper
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K33/00—Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K33/00—Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
- A61K33/24—Heavy metals; Compounds thereof
- A61K33/34—Copper; Compounds thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P17/00—Drugs for dermatological disorders
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06M—TREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
- D06M11/00—Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with inorganic substances or complexes thereof; Such treatment combined with mechanical treatment, e.g. mercerising
- D06M11/32—Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with inorganic substances or complexes thereof; Such treatment combined with mechanical treatment, e.g. mercerising with oxygen, ozone, ozonides, oxides, hydroxides or percompounds; Salts derived from anions with an amphoteric element-oxygen bond
- D06M11/36—Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with inorganic substances or complexes thereof; Such treatment combined with mechanical treatment, e.g. mercerising with oxygen, ozone, ozonides, oxides, hydroxides or percompounds; Salts derived from anions with an amphoteric element-oxygen bond with oxides, hydroxides or mixed oxides; with salts derived from anions with an amphoteric element-oxygen bond
- D06M11/46—Oxides or hydroxides of elements of Groups 4 or 14 of the Periodic Table; Titanates; Zirconates; Stannates; Plumbates
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06M—TREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
- D06M13/00—Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
- D06M13/10—Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with compounds containing oxygen
- D06M13/184—Carboxylic acids; Anhydrides, halides or salts thereof
- D06M13/192—Polycarboxylic acids; Anhydrides, halides or salts thereof
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06M—TREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
- D06M13/00—Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment
- D06M13/322—Treating fibres, threads, yarns, fabrics or fibrous goods made from such materials, with non-macromolecular organic compounds; Such treatment combined with mechanical treatment with compounds containing nitrogen
- D06M13/46—Compounds containing quaternary nitrogen atoms
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06M—TREATMENT, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE IN CLASS D06, OF FIBRES, THREADS, YARNS, FABRICS, FEATHERS OR FIBROUS GOODS MADE FROM SUCH MATERIALS
- D06M14/00—Graft polymerisation of monomers containing carbon-to-carbon unsaturated bonds on to fibres, threads, yarns, fabrics, or fibrous goods made from such materials
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Zoology (AREA)
- Wood Science & Technology (AREA)
- Pest Control & Pesticides (AREA)
- Dentistry (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Plant Pathology (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Agronomy & Crop Science (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
- Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
本発明の繊維物品の製造方法は、繊維基材と、これに固定される無機微粒子とを有する繊維物品を製造する方法であって、水系媒体中において前記繊維基材またはその原料繊維よりなる繊維材料に対して架橋剤を作用させ、前記繊維材料を両イオン化させる繊維両イオン化工程と、前記繊維両イオン化工程によって両イオン化された繊維材料と、前記無機微粒子とを水系媒体中において接触させる無機微粒子固定工程とを有することを特徴とする。
Description
例えば、衛生マスクや医療用ガウン等の医療用衣類は、病原性細菌やウイルス等が浮遊する空間に曝露されたときに病原性細菌やウイルス等が、直接、着用者に付着することを防ぐ目的で用いられ、また、衛生マスクはさらに保菌者から病原性細菌、ウイルス等の飛散を防ぐ目的でも用いられている。着用後の医療用衣類は病原性細菌やウイルスが付着していることを前提として脱衣時に付着面に触れないように指導されるが、脱衣の時間的制約や場所的制約、さらには個々人の意識等によってもその効果は異なってくる。そのため、元から抗菌性の高い医療用衣類の必要性が高まっている。
しかしながら、酸化チタンは一般的には紫外線照射下でしか光触媒活性を発現しないため、紫外線成分を殆ど含まない室内光の下では十分な触媒活性を発現することができない。そのため、蛍光灯のような室内光下でも光触媒活性を発現する可視光応答型光触媒が提案されている(例えば、特許文献3及び特許文献4参照)が、これらの可視光応答型光触媒はウイルス不活化性や抗菌性に乏しく、実用上、十分な抗菌作用や抗ウイルス作用が得られるとは言えない。
水系媒体中において前記繊維基材またはその原料繊維よりなる繊維材料に対して架橋剤を作用させ、前記繊維材料を両イオン化させる繊維両イオン化工程と、
前記繊維両イオン化工程によって両イオン化された繊維材料と、前記無機微粒子とを水系媒体中において接触させる無機微粒子固定工程とを有し、
前記架橋剤として、電荷プラス剤と、2つのカルボキシ基を有する物質とを含有するものを用いることを特徴とする。
また、前記銅化合物担持酸化チタン光触媒が、グラム陽性菌またはグラム陰性菌に対して抗菌作用、或いはウイルスに対して抗ウイルス作用を有することが好ましい。
また、本発明の繊維物品の製造方法によって製造された繊維物品は、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒を含有することにより、人体への安全性が高く、優れた抗菌性および抗ウイルス性が得られる。従って、本発明の繊維物品を例えば衛生マスクや医療用ガウン、ユニフォーム等の医療用衣類とすること、またはその素材として使用することによって、着用後の医療用衣類について病原性細菌やウイルスの付着の程度を極めて低いものとすることができ、その結果、着用後の医療用衣類の脱衣に高い安全性が得られる。
特に、本発明の繊維物品の製造方法によって製造された繊維物品は暗状態および明状態のいずれにおいても抗菌作用や抗ウイルス作用が得られるので、暗状態においてもある程度の抗菌作用が得られる。
また、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒が環境負荷の低減された成分であることによって、本発明の繊維物品全体も環境負荷を低減させることができる。また、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒は動物由来のものではないので、動物愛護感情に配慮することが可能である。
本発明の繊維物品は、繊維基材と、これに固定される無機微粒子とを含有するものである。
本発明において、繊維基材またはその原料繊維よりなる繊維材料に対する無機微粒子の固定とは、何らかの相互作用により付着し、水洗、漂白などの物理的処理又は化学的処理によっても無機微粒子が繊維材料から脱離しない状態をいう。無機微粒子の繊維材料への固定化の態様には制限はなく、物理的、化学的な吸着、反応による結合、水素結合性の相互作用による結合など、いずれの態様であっても本発明における固定化に包含される。
本発明の繊維物品は、繊維製品全般として、或いは繊維製品全般の素材として用いることができるが、特に、術着用ガウン等の医療用ガウン、ドレープ、マスク、ユニフォーム等の医療用衣類;シーツ、ガーゼ等の衛生資材等の医療用繊維製品の素材として好適に用いることができる。
本発明の繊維物品としては、無機微粒子として、特に、後記に詳述する特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒が用いられているものであることが好ましい。特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒は、抗菌性および抗ウイルス性(ウイルス不活化性)を発揮する物質であり、特に、暗状態および明状態のいずれにおいてもその機能を発揮するものである。なお、本明細書において、抗菌性を発揮するとは、殺菌(微生物を殺す)、静菌(微生物の繁殖を抑える)、滅菌、消毒、制菌、除菌、防腐、防カビ等の性能を発揮することをいう。また、抗ウイスル性を発揮するとは、ウイルスを死滅させて感染性を失わせる不活化等の性能を発揮することをいう。
本発明の繊維物品は、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒を繊維基材に固定し、存在させておくことによってその機能を発揮するものである。
本発明の繊維物品によれば、その表面における病原体となるウイルスや細菌が低減され、その効果が持続的に得られる。しかも、その効果は暗状態においてもある程度得られ、光照射があればより高い効果が得られ、全体として十分な効果が得られる。
歯周病原因菌には、アクチノバチルス・アクチノマイセテムコミタンス、プロフィロモナス・ジンジバリス、プレボテーラ・インテルメディア、スピロヘータ等が含まれる。
本発明の繊維物品の製造方法は、水系媒体中において繊維基材またはその原料繊維よりなる繊維材料に対して架橋剤を作用させ、繊維材料を両イオン化し、繊維材料表面にプラスの電荷およびマイナスの電荷が固定された両イオン化繊維を得る繊維両イオン化工程と、水系媒体中において、両イオン化繊維材料に必要に応じてアニオン浸透剤を吸着させた状態で無機微粒子を接触させてこれを繊維内部に浸透させる無機微粒子固定工程とを有する。さらに、圧力を付与したり液流染色機等を用いることによって繊維を動かす押し込み工程を行うことによって無機微粒子をさらに繊維内部に押し込むことができる。その後、洗浄、脱水、乾燥することにより、無機微粒子が固定された繊維材料を得ることができる。繊維物品に固定された特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒は、例えば洗濯等の摩擦を与えても脱離しにくい。
各工程における水系媒体のpHや温度、作用時間等は、繊維材料の種類(例えばセルロース繊維やたんぱく質繊維、人造繊維、合成繊維等)や用いた架橋剤の成分等によって、それぞれ適宜に設定することができる。
一方、後記する特定の架橋剤のような、使用する架橋剤の中に電荷プラス材に加えて2つのカルボキシル基を有する物質が含有されている場合には、繊維材料に電荷がマイナスの物質が固定されることとなり繊維材料を両イオン化することができ、これにより、無機微粒子が繊維構造の中に引っ張り込まれて、プラス電荷およびマイナス電荷で結合することによって繊維材料から脱離されない状態に固定することができる。これは、一般的なカチオン化を施した繊維材料に対するよりも極めて高い固定力である。
本発明において、架橋剤としては、電荷プラス剤Aと、2つのカルボキシル基を有する物質Bと、A,B以外の界面活性剤等のその他の物質Cとを混ぜ合わせた特定の架橋剤を好ましく用いることができる。
電荷プラス剤Aは、いずれも水溶性でアニオン電荷を有し、繊維材料をカチオン化することができるものである。電荷プラス剤Aとしては、具体的には、(a)第4級アンモニウム塩、(b)キトサンやセリシン等のタンパク質、(c)カチオン剤、(d)エポキシ系変性物質、(e)多孔質を有するカチオン系で、水溶性の物質とアニオン電荷を持つ界面活性剤を混合したもの、の群から選ばれる少なくとも一種を含有する。
2つのカルボキシ基を有する物質Bを含有する。2つのカルボキシ基を有する物質としては、例えばポリアクリル酸を加えたカチオン剤を挙げることができる。
繊維基材は、繊維により構成された不織布、織布、編布、およびこれらの組み合わせからなる群から選ばれる少なくとも1種を挙げることができる。繊維基材やその原料繊維よりなる繊維材料としては、セルロース等のパルプ系繊維や、非パルプ系繊維からなるものが挙げられ、非パルプ系繊維を50質量%以上含有するものが好ましく、より好ましくは70質量%以上、さらに好ましくは80質量%以上、特に好ましくは100質量%含有するものである。非パルプ系繊維としては、綿、麻などのセルロース繊維、絹、毛などのタンパク質繊維、ナイロン、ビニロン、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアクリル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリウレタン等の合成繊維、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維の単体若しくは複合繊維等が挙げられるが、合成繊維が好適に用いられる。
繊維基材の目付量は30g/m2 ~300g/m2のものが好ましい。
無機微粒子としては、カチオン性を有し、水系媒体中に添加されると周囲の電荷がマイナスになるものであれば公知の種々のものを使用することができる。無機微粒子としては、金属や鉱石の微粉末を挙げることができる。
無機微粒子としては、例えば酸化チタンを用いることが好ましく、特に、下記の特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒を用いることが好ましい。
特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒は、銅化合物の部位が水系媒体中において電荷がマイナスに傾き、別のイオン結合で両イオン化された繊維材料にイオン吸着する。
特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒は、ルチル型酸化チタンの含有量が50モル%以上である酸化チタンと、この酸化チタンの表面に担持された一価銅化合物及び二価銅化合物とを有するものであり、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒としては、特許第5129897号公報に開示されているものを使用することができる。
この特定の銅化合物担持酸化チタン触媒によれば、一価銅化合物及び二価銅化合物の両方を含んでいるため、暗状態および明状態のいずれにおいても抗菌作用や抗ウイルス作用が得られ、特に、酸化チタンの表面に二価銅化合物が担持されているため、可視光による光触媒活性に優れる。すなわち、特定の銅化合物担持酸化チタン触媒は、二価銅化合物よりもウイルス不活化性に優れている一価銅化合物を含むため、暗状態においても一価銅化合物の存在に起因して抗菌作用や抗ウイルス作用が得られ、また、可視光による光触媒活性に優れる二価銅化合物を含むため、明状態においては二価銅化合物の存在に起因してより一層優れた抗菌作用や抗ウイルス作用が得られる。なお、この特定の銅化合物担持酸化チタン触媒は、紫外光によっても上記抗菌作用や抗ウイルス作用を発揮する。
さらに、特定の銅化合物担持酸化チタン触媒は、酸化チタンの主成分がルチル型酸化チタンであるため、アナターゼ型酸化チタンやブルッカイト型酸化チタンが主成分である場合と比べて、抗菌性や抗ウイルス性に優れる。その理由は明らかではないが、前述した一価銅と二価銅との間の酸化還元反応が、ルチル型酸化チタンの存在下でより効率よく行われるためであると推測される。
この特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒において、銅化合物は酸化チタンの表面に不均一核生成して析出させるため、図1や図2に示すように、酸化チタンおよび銅化合物は物理的に結合している複合粒子である。また、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒を構成する酸化チタンには、一価銅化合物及び二価銅化合物以外の金属酸化物は担持されていない。このように特定の銅化合物が酸化チタンに物理的に担持されているため、酸化チタンと銅化合物との間の界面において可視光照射による界面電荷移動遷移が促進され、光触媒機能を発現するための電子・正孔が効率的に生成するという効果が得られる。
暗状態とは、光照射が極めて小さいあるいは全くない状態をいう。暗状態の例としては、衣服に覆われた皮膚と衣服との間の空間、夜間の室内、機械内部や冷蔵庫の収納室、夜間又は不使用時に暗所となる病院施設(待合室や手術室など)室内等が挙げられる。
また、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒は、乾燥状態(例えば冬季などにおける低湿度の状態など)、高湿度の状態、あるいは有機物の共存下においても高い抗菌作用や抗ウイルス作用が得られ、しかも持続的にその作用が得られる。
特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒中の酸化チタンは、ルチル型酸化チタンを多く含むため、抗菌性および抗ウイルス性に優れる。
酸化チタン全量中におけるルチル型酸化チタンの含有量は、50モル%以上であることが好ましい。50モル%未満であると、抗菌性および抗ウイルス性に劣るものとなる。この観点から、ルチル型酸化チタンの含有量は、好ましくは50モル%以上であり、より好ましくは70モル%であり、更に好ましくは80モル%以上であり、特に好ましくは85モル%以上である。
酸化チタンの比表面積は、好ましくは1~200m2 /gであることが好ましい。1m2 /g以上であることにより、比表面積が十分に確保されて抗菌性および抗ウイルス性に優れる。200m2 /g以下であることにより、取扱性に優れる。これらの観点から、酸化チタンの比表面積は、下限値が、好ましくは1m2 /gであり、より好ましくは3m2 /gであり、更に好ましくは4m2 /gであり、より更に好ましくは8m2 /gであり、また、上限値が、好ましくは200m2 /gであり、より好ましくは100m2 /gであり、更に好ましくは70m2 /gであり、より更に好ましくは50m2 /gである。また、酸化チタンの比表面積は、より好ましくは3~100m2 /gであり、更に好ましくは4~70m2 /gであり、特に好ましくは8~50m2 /gである。ここで比表面積とは、窒素吸着によるBET法にて測定した値である。
酸化チタンとしては、市販されている酸化チタンをそのまま使用するほうが、触媒調製の工程を考えると有利である。例えば、市販品の酸化チタンのうち、比表面積が大きくルチルの結晶性が低いものを使用する場合には、焼成等を行って最適な比表面積及び結晶性を有する酸化チタンにしなければならない。このような焼成する工程を経ると、その分、余計な手間がかかり、コスト高の原因となる。また、焼成時に着色してしまうというトラブルも発生しかねない。このような観点からも、適度な結晶性と比表面積を有する、気相法で得られた酸化チタンの市販品を、そのまま使用することができる。
特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒における酸化チタンに対する銅化合物の含有量は、酸化チタン100質量部に対して銅イオン(一価銅イオンと二価銅イオンの合計)が0.01~10質量部であることが好ましい。0.01質量部以上の場合、銅化合物担持による抗ウイルス効果や可視光応答性が良好に発現する。10質量部以下であると、酸化チタン表面が被覆されてしまうことが防止され、光触媒の機能が良好に発現する。一方、10質量部を超えると、特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒の色味が黒ずんだものとなるおそれがある。その結果、これを繊維基材に担持させる際に、例えば着色剤等をさらに添加しても色味のコントロールを十分な範囲で幅広く行うことが困難となることがあり、従って、例えば術着用ガウン等は所定の色のものが望まれるところ、所望の色とすることができないおそれがある。これらの観点から、銅イオンの含有量は、酸化チタン100質量部に対して、下限値が、好ましくは0.01質量部、より好ましくは0.05質量部、更に好ましくは0.07質量部、より更に好ましくは0.1質量部であり、上限値が、好ましくは10質量部、より好ましくは7質量部、更に好ましくは5質量部、より更に好ましくは2質量部である。また、銅イオンの含有量は、酸化チタン100質量部に対して、より好ましくは0.05~7質量部であり、更に好ましくは0.07~5質量部であり、特に好ましくは0.1~2質量部であり、更に特に好ましくは0.1~1.0質量部である。
酸化チタンに担持された銅化合物の平均粒径は、好ましくは0.5~100nmである。0.5nm以上であると、結晶性がよくなり抗菌性、抗ウイルス性が向上する。100nm以下であると、(i)比表面積が大きくなり抗菌性、抗ウイルス性に優れる、(ii)酸化チタンの表面に良好に担持することができる、等の効果を有する。これらの観点から、銅化合物の平均粒径は、より好ましくは0.5~80nmであり、更に好ましくは1~70nmであり、特に好ましくは2~50nmである。なお、これらの粒子径は、電子顕微鏡を用いて観察することによって、確認することができる。
二価銅化合物としては、特に制限はないが、水酸化銅(II)、酸化銅(II)、塩化銅(II)、酢酸銅(II)、硫酸銅(II)、硝酸銅(II)、フッ化銅(II)、ヨウ化銅(II)、及び臭化銅(II)の1種又は2種以上が挙げられ、特に水酸化銅(II)(Cu(OH)2)が好適に用いられる。
なお、酸化チタンに担持された一価銅化合物及び二価銅化合物は、酸価銅(I)及び水酸化銅(II)を含むことが好ましく、酸価銅(I)及び水酸化銅(II)からなっていても好ましい。また、酸化チタンに担持された一価銅化合物及び二価銅化合物は、酸価銅(I)及び水酸化銅(II)を含み、かつ酸化チタンに担持された一価銅化合物及び二価銅化合物の総量中における酸価銅(I)及び水酸化銅(II)の割合は、好ましくは80質量%以上であり、より好ましくは90質量%以上であり、更に好ましくは95質量%以上であり、より更に好ましくは100質量%である。
第1の製造例としては、ルチル型酸化チタンの含有量が50モル%以上である酸化チタンと二価銅化合物とを配合した懸濁液に、二価銅(Cu(II))を一価銅(Cu(I))に還元するための還元剤を添加する方法が挙げられ、第2の製造例としては、ルチル型酸化チタンの含有量が50モル%以上である酸化チタンと、酸化チタンの表面に担持された二価銅化合物とを含む触媒前駆体に対して、好ましくは窒素及びアルコールを含む雰囲気中で光照射して二価銅化合物の一部を一価銅化合物に還元する工程を含む方法が挙げられる。
触媒の含有割合が過少である場合は、十分な抗菌性や抗ウイルス性が得られないおそれがある。
本発明の繊維物品の製造方法においては、工程中に添加された特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒は、例えばその40質量%程度が繊維の内部に固定させることができるので、最終的に得られる繊維物品における特定の銅化合物担持酸化チタン光触媒の量から計算される量を製造方法において添加すればよい。
アニオン電荷を有する浸透材を、0.3~3%/OWFとなるよう20倍の水に投入した。また、液流機に浴比15倍の常温~70℃の水を張り、ポリエステル繊維を固定して、前述のアニオン浸透材を投入し、10分間回した。その後、架橋剤としてポリエステル専用カチオン剤(シオンテック社製、電荷プラス剤およびマイナスの電荷を有する2つのカルボキシ基を有する物質を含有するもの)を10~30%/OWFとなるよう投入し、5分間以上回し、苛性ソーダを添加して浴比pH8~11に上げ、80~130℃に昇温し、ブローした。浴比15倍の繊維重量対応に対し、銅化合物担持酸化チタン光触媒「ウィルアン」(ナカ工業株式会社製)を1~20%/OWFとなるよう投入し、110~130℃まで昇温し、0.1~0.3%のクエン酸を加え、10分間ソーピングし、ブローして洗浄した。その後、通常の脱水を行い、テンターによって繊維を整えた。
得られた繊維物品を洗濯、水洗い等しても銅化合物担持酸化チタン光触媒の脱離は発生しなかった。
精練漂白された綿100%のGポプリン(目付量、280g/m2 )を、ジッカー染色機のローラに巻き付け、バスに浴比を張り、操行して水分を着け、アニオン浸透材を0.25~3%/OWFの1/2となるようバスに入れて染色機を回し、生地の浸透の逆から、残りのアニオン浸透材を入れて染色機を回した。その後、電荷プラス剤およびマイナスの電荷を有する2つのカルボキシ基を有する物質を含有する架橋剤10~50%を1/2ずつ、生地の前後に入れ、染色機を回した。その後、カチオン剤を溶解した液を1/4ずつ2~5%/OWFになるように、pH9~12の設定で投入し、昇温を開始して80℃まで昇温し、45~60分間バスに浴比を入れ、ソーピングし、常温で45~60分間。生地のpHが7~8までの確認後、銅化合物担持酸化チタン光触媒「ウィルアン」(ナカ工業株式会社製)を1~20%/OWFとなるよう1/2ずつ前後平均的に固着させるように投入し、80℃まで昇温し、45分間前後に回し、さらに、40分間ソーピングし、脱水した後、テンターによって繊維を整えながら乾燥させた。
得られた繊維物品を洗濯、水洗い等しても銅化合物担持酸化チタン光触媒の脱離は発生しなかった。
銅化合物担持酸化チタン光触媒「ウィルアン」(ナカ工業株式会社製)のスラリーを、50mm×50mmの大きさの不織布「6620T-20(PP)」(オーミケンシ株式会社製、目付量38g/m2 )に不織布の重量に対して10質量%となるようにコーティング方法により付着させて、試験片〔B1〕を得た。
次に、銅化合物担持酸化チタン光触媒(Cux O/TiO2 )における、一価銅(Cu
(I))及び二価銅(Cu(II))の存在を調べるため、エックス線吸収端近傍構造(X-ray Absroption Near Edge Structure:XANES)を測定した。一価銅、二価銅の標
準試料として、市販のCu2 O、Cu(OH)2 を用いた結果を図4に示す。8979eVに現れるピークが一価銅、8994eVに現れるピークが二価銅に帰属され、本発明に係る銅化合物担持酸化チタン光触媒(Cux O/TiO2 )には、一価銅と二価銅の両方
が含まれていることがわかった。
参考例B1において、銅化合物担持酸化チタン光触媒を付着させなかった同じサイズの不織布を、比較用試験片〔B1X〕とした。
具体的には、シャーレ内に少量の滅菌水を加えたろ紙を敷き、ろ紙の上に厚さ5mm程度のガラス製の台を置き、その上に試験片〔B1〕あるいは比較用試験片〔B1X〕を置いた。この上にあらかじめ馴化しておき濃度(1.2×106 PFU/mL)も明らかとなっているQBファージ(NBRC20012)〔宿主大腸菌(NBRC 106373)〕懸濁液を0.3mL滴下し、試験片表面とファージを接触させるために60mm×60mmの大きさの密着ガラスを被せた。このシャーレに硼珪酸ガラス板で蓋をしたものを、測定用セットとした。同様の測定用セットを複数個用意した。この測定用セットを光照射用暗幕の中に入れ、白色蛍光灯「FL20SSW/18」にシャープカットフィルタB(N169、380nm以下の波長をカット)を取り付けたものを使用し、照度が500ルクス(光の照度は「IM-600M」(株式会社トプコン製)で測定した。)になる位置に複数個の測定用キットを静置し、4時間の光照射を行った後、試験片〔B1〕および比較用試験片〔B1X〕からQBファージを回収し、10倍の段階希釈を行い、それぞれ培養後、プラーク数をカウントして活性値を求めた。結果を表1に示す。
・VF-I :明所(照度条件F及びI(フィルタTypeB、500ルクス))での参考例に係る試験片の抗ウイルス活性値
・F:試験で用いたシャープカットフィルタの種類(TypeB)
・I:試験で用いた可視光照度(500ルクス)
・A:比較用試験片(無加工品)の接種直後の3試験片のバクテリオファージ感染価の平均値(PFU/sample)
・BF-I :比較用試験片(無加工品)を照度条件F及びIで4時間光照射した後の3試験片のバクテリオファージ感染価の平均値(PFU/sample)
・CF-I :参考例に係る試験片を照度条件F及びIで4時間光照射した後の3試験片のバクテリオファージ感染価の平均値(PFU/sample)
・VD :暗所での参考例に係る試験片の抗ウイルス活性値
・BD :比較用試験片(無加工品)を4時間暗所に保存した後の3試験片のバクテリオファージ感染価の平均値(PFU/sample)
・CD :参考例に係る試験片を4時間暗所に保存した後の3試験片のバクテリオファージ感染価の平均値(PFU/sample)
・ΔV:参考例に係る試験片の光照射による効果
であり、
式(1):VF-I =[log(BF-I /A)-log(CF-I /A)]=log(BF-I /CF-I )=log(BF-I )-log(CF-I )
式(2):VD =[log(BD /A)-log(CD /A)] =log(BD /CD )=log(BD )-log(CD )
式(3):ΔV=VF-I -VD
でそれぞれ計算した。
銅化合物担持酸化チタン光触媒「ウィルアン」(ナカ工業株式会社製)のスラリーを、50mm×50mmの大きさの不織布「6620T-20(PP)」(オーミケンシ株式会社製、目付量38g/m2 )に不織布の重量に対して10質量%となるようにコーティング方法により付着させて、試験片〔B2〕を得た。
参考例B2において、銅化合物担持酸化チタン光触媒を付着させなかった同じサイズの不織布を、比較用試験片〔B2X〕とした。
具体的には、シャーレ内に少量の滅菌水を加えたろ紙を敷き、ろ紙の上に厚さ5mm程度のガラス製の台を置き、その上に試験片〔B2〕あるいは比較用試験片〔B2X〕を置いた。この上にあらかじめ濃度(1.1×105 PFU/mL)が明らかとなっている黄色ブドウ球菌(NBRC12732)の懸濁液を0.3mL滴下し、試験片表面と細菌を接触させるために60mm×60mmの大きさの密着ガラスを被せた。このシャーレに硼珪酸ガラス板で蓋をしたものを、測定用セットとした。同様の測定用セットを複数個用意した。この測定用セットを光照射用暗幕の中に入れ、白色蛍光灯「FL20SSW/18」にシャープカットフィルタB(N169、380nm以下の波長をカット)を取り付けたものを使用し、照度が500ルクス(光の照度は「IM-600M」(株式会社トプコン製)で測定した。)になる位置に複数個の測定用キットを静置し、8時間の光照射を行った後、試験片〔B2〕および比較用試験片〔B2X〕から細菌を回収し、10倍の段階希釈を行い、それぞれ培養後、コロニー数をカウントして活性値を求めた。結果を表2に示す。
参考例B2および比較参考例B2において、試験片〔B2〕および比較用試験片〔B2X〕と同じものを用意して、黄色ブドウ球菌の代わりに大腸菌(NBRC3972)(濃度9.4×104 PFU/mL)を用いて同様に抗菌性能評価試験を行った。結果を表3に示す。
・RF-I :明所(照度条件F及びI(フィルタTypeB、500ルクス))での参考例に係る試験片の抗菌活性値
・F:試験で用いたシャープカットフィルタの種類(TypeB)
・I:試験で用いた可視光照度(500ルクス)
・A:比較用試験片(無加工品)の接種直後の3試験片の生菌数の平均値(PFU/sample)
・BF-I :比較用試験片(無加工品)を照度条件F-Iで8時間光照射した後の3試験片の生菌数の平均値(PFU/sample)
・CF-I :参考例に係る試験片を照度条件F-Iで8時間光照射した後の3試験片の生菌数の平均値(PFU/sample)
・RD :暗所での参考例に係る試験片の抗菌活性値
・BD :比較用試験片(無加工品)を8時間暗所に保存した後の3試験片の生菌数の平均値(PFU/sample)
・CD :参考例に係る試験片を8時間暗所に保存した後の3試験片の生菌数の平均値(PFU/sample)
・ΔR:参考例に係る試験片の光照射による効果
であり、
式(4):RF-I =[log(BF-I /A)-log(CF-I /A)]=log(BF-I /CF-I )=log(BF-I )-log(CF-I )
式(5):RD =[log(BD /A)-log(CD /A)] =log(BD /CD )=log(BD )-log(CD )
式(6):ΔR=RF-I -RD
でそれぞれ計算した。
Claims (7)
- 繊維基材と、これに固定される無機微粒子とを有する繊維物品を製造する方法であって、
水系媒体中において前記繊維基材またはその原料繊維よりなる繊維材料に対して架橋剤を作用させ、前記繊維材料を両イオン化させる繊維両イオン化工程と、
前記繊維両イオン化工程によって両イオン化された繊維材料と、前記無機微粒子とを水系媒体中において接触させる無機微粒子固定工程とを有し、
前記架橋剤として、電荷プラス剤と、2つのカルボキシ基を有する物質とを含有するものを用いることを特徴とする繊維物品の製造方法。 - 前記電荷プラス剤として、第4級アンモニウム塩、タンパク質、エポキシ系変性物質、の群から選ばれる少なくとも一種を含有するものを用いることを特徴とする請求項1に記載の繊維物品の製造方法。
- 前記無機微粒子として、ルチル型酸化チタンの含有量が50モル%以上である酸化チタンと、前記酸化チタンの表面に担持された一価銅化合物及び二価銅化合物とを有する銅化合物担持酸化チタン光触媒を用いることを特徴とする請求項1に記載の繊維物品の製造方法。
- 前記銅化合物担持酸化チタン光触媒が、グラム陽性菌またはグラム陰性菌に対して抗菌作用、或いはウイルスに対して抗ウイルス作用を有するものであることを特徴とする請求項3に記載の繊維物品の製造方法。
- 前記繊維材料に対する前記銅化合物担持酸化チタン光触媒の割合が、0.1~20.0質量%であることを特徴とする請求項3に記載の繊維物品の製造方法。
- 前記繊維基材が、繊維により構成された不織布、織布、編布、およびこれらの組み合わせからなる群から選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載の繊維物品の製造方法。
- 前記繊維物品が、医療用衣類として用いられることを特徴とする請求項1に記載の繊維物品の製造方法。
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2022089764 | 2022-06-01 | ||
| JP2022089764 | 2022-06-01 | ||
| PCT/JP2023/000185 WO2023233695A1 (ja) | 2022-06-01 | 2023-01-06 | 繊維物品の製造方法および繊維物品 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPWO2023233695A1 JPWO2023233695A1 (ja) | 2023-12-07 |
| JP7440818B1 true JP7440818B1 (ja) | 2024-02-29 |
Family
ID=89025966
Family Applications (2)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2023530674A Pending JPWO2023233694A1 (ja) | 2022-06-01 | 2023-01-06 | |
| JP2023530675A Active JP7440818B1 (ja) | 2022-06-01 | 2023-01-06 | 繊維物品の製造方法 |
Family Applications Before (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2023530674A Pending JPWO2023233694A1 (ja) | 2022-06-01 | 2023-01-06 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (2) | JPWO2023233694A1 (ja) |
| WO (2) | WO2023233695A1 (ja) |
Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10273875A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Kohjin Co Ltd | 抗菌防臭ならびに消臭性能を有する組成物 |
| WO2013002151A1 (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-03 | 昭和電工株式会社 | 銅化合物担持酸化チタン光触媒及びその製造方法 |
| JP2013108203A (ja) * | 2011-11-18 | 2013-06-06 | Uematsu Co Ltd | 抗菌・消臭組成物の繊維素材への吸着方法 |
| WO2014196108A1 (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 常温硬化型光触媒塗料、常温硬化型塗料組成物及び内装材 |
| JP2018002597A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 日華化学株式会社 | 抗ウイルス剤及び抗ウイルス性繊維製品 |
| CN109281161A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-01-29 | 中国石油大学胜利学院 | 一种多功能粘胶纤维复合材料的制备方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004189615A (ja) * | 2002-12-06 | 2004-07-08 | Noevir Co Ltd | 抗黄色ブドウ球菌剤 |
| EP2452559B1 (en) * | 2006-10-12 | 2014-03-26 | NM Tech Nanomaterials Microdevice Technology, Ltd. | Use of a composition having anti-microbial properties |
| JP5904524B2 (ja) * | 2010-12-22 | 2016-04-13 | 国立大学法人 東京大学 | ウイルス不活化剤 |
| US9144237B2 (en) * | 2012-08-10 | 2015-09-29 | Tsukasa Sakurada | Sterilizing and deodorizing agents, their method of manufacture and uses |
| JP6983442B2 (ja) * | 2018-05-30 | 2021-12-17 | 株式会社信州セラミックス | 光の照射がなくても光の照射下で有する効果と同様の効果を有する剤を含む殺菌効果を有する材料の製造方法及び殺菌効果を有する製品の製造方法 |
-
2023
- 2023-01-06 JP JP2023530674A patent/JPWO2023233694A1/ja active Pending
- 2023-01-06 JP JP2023530675A patent/JP7440818B1/ja active Active
- 2023-01-06 WO PCT/JP2023/000185 patent/WO2023233695A1/ja not_active Ceased
- 2023-01-06 WO PCT/JP2023/000184 patent/WO2023233694A1/ja not_active Ceased
Patent Citations (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10273875A (ja) * | 1997-03-28 | 1998-10-13 | Kohjin Co Ltd | 抗菌防臭ならびに消臭性能を有する組成物 |
| WO2013002151A1 (ja) * | 2011-06-27 | 2013-01-03 | 昭和電工株式会社 | 銅化合物担持酸化チタン光触媒及びその製造方法 |
| JP2013108203A (ja) * | 2011-11-18 | 2013-06-06 | Uematsu Co Ltd | 抗菌・消臭組成物の繊維素材への吸着方法 |
| WO2014196108A1 (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-11 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 常温硬化型光触媒塗料、常温硬化型塗料組成物及び内装材 |
| JP2018002597A (ja) * | 2016-06-27 | 2018-01-11 | 日華化学株式会社 | 抗ウイルス剤及び抗ウイルス性繊維製品 |
| CN109281161A (zh) * | 2018-10-09 | 2019-01-29 | 中国石油大学胜利学院 | 一种多功能粘胶纤维复合材料的制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| WO2023233694A1 (ja) | 2023-12-07 |
| WO2023233695A1 (ja) | 2023-12-07 |
| JPWO2023233694A1 (ja) | 2023-12-07 |
| JPWO2023233695A1 (ja) | 2023-12-07 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CN102733184B (zh) | 一种芳香抑菌棉织物的整理工艺 | |
| CN111172749A (zh) | 一种抗菌抗病毒无纺布及其制备方法、包含其的口罩 | |
| JP4915530B2 (ja) | 抗菌性繊維及びその製造方法並びに抗菌性繊維を含有してなる抗菌性繊維製品、その製造方法及び再生方法 | |
| EP1157158B1 (en) | Process for making substrates with biocidal properties | |
| Ibrahim et al. | Advanced materials and technologies for antimicrobial finishing of cellulosic textiles | |
| CN105658245A (zh) | 用于布料及相关基材的消毒剂组合物与处理基材,以提供消毒抗菌,抗病毒、抗真菌、耐洗,及任选的增强的多功能特性的方法。 | |
| JP2007262621A (ja) | 光触媒能を有する繊維、及びこの繊維を用いた布帛、並びに、この布帛を用いた布製品 | |
| WO2016206638A1 (zh) | 一种含有螯合银纤维的伤口敷料 | |
| KR101287704B1 (ko) | 항균 및 소취 원단 제조방법 | |
| Khani et al. | In vitro bactericidal effect of ultrasonically sol–gel-coated novel CuO/TiO2/PEG/cotton nanocomposite for wound care | |
| JP2005521797A (ja) | 殺菌特性を有する有機及び/又は無機繊維系材料及びその使用 | |
| Rezaie et al. | Facile fabrication of cytocompatible polyester fiber composite incorporated via photocatalytic nano copper ferrite/myristic-lauric fatty acids coating with antibacterial and hydrophobic performances | |
| CN202786881U (zh) | 一种抗菌布料 | |
| CN113787786A (zh) | 一种夜光储能长效光动力抗菌型面料及其制备方法 | |
| Mondal et al. | Metal and metal oxides nanoparticles in healthcare and medical textiles | |
| JP2005009065A (ja) | 抗菌・殺菌性繊維製品及びその製造方法 | |
| JP7440818B1 (ja) | 繊維物品の製造方法 | |
| KR102184455B1 (ko) | 항균력이 우수한 나노 은(銀) 피착방법 및 그 나노 은(銀)이 피착된 사물 | |
| Zanchettin et al. | Tutorial review on the processing and performance of fabrics with antipathogenic inorganic agents | |
| JP2025506476A (ja) | 長時間作用性の洗濯に強い抗菌消臭繊維製品およびその製造方法 | |
| JP2017088583A (ja) | 抗菌及び抗ウイルス加工剤及びそれによる加工品 | |
| JP2003213565A (ja) | 難燃抗菌性繊維製品及びその製造方法 | |
| CN118727443A (zh) | 一种抗菌抗紫外纺织品及其制备方法 | |
| KR100945425B1 (ko) | 수산화 아파타이트가 표면에 결합된 이산화티탄 광촉매 및이의 제조방법, 이를 함유하는 항균성 코팅 조성물 및항균성 코팅 조성물이 적용된 의류용 원단 | |
| KR102513497B1 (ko) | 천연 항균 추출물의 제조방법 및 이를 포함하는 항균제품 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230530 |
|
| A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20230530 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230607 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230829 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230929 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20231031 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231120 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240116 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240129 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7440818 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |


