JP7440511B2 - スクイッドクリップを利用するハプティックオプティック管理システム - Google Patents

Description

人間の眼は、様々な病気に罹り、軽度の悪化から完全な失明に至る原因となり得る。コンタクトレンズ及び眼鏡は一部の疾患に対して補うことができるが、眼科手術がその他に対して必要となり得る。一般に、眼科手術は、硝子体網膜手術等の後眼部処置、及び白内障手術等の前眼部処置に分類され得る。硝子体網膜手術は、黄斑変性症、糖尿病性網膜症、糖尿病性硝子体出血、黄斑円孔、網膜剥離、網膜上膜、及びサイトメガロウイルス網膜炎を含むが、これらに限定されない多くの異なる眼症状に対処し得る。

白内障手術に対して、外科的処置は、濁った水晶体を眼内レンズ（「ＩＯＬ」）で置き換えるよう、切開及び眼の内部への器具の挿入を必要とし得る。切開部位が大きいと、術後の治癒時間が長くなり得る。この治癒時間を短縮するため、一般的な手術処置は、眼に約２ミリメートルの大きさの切開を行うようになった。このより小さな大きさの切開は、手術後の治癒時間を短縮し得るが、切開の大きさが縮小し続けるにつれて、挿入器具の大きさ及び機能性等の問題が生じ得る。一般的に、挿入器具は、濁った水晶体が除去されると患者の眼に挿入され得るＩＯＬを予め装填され得る。挿入器具は、挿入器具のノズルからＩＯＬを押し出すためのプランジャを含み得る。プランジャは、ＩＯＬのハプティックタッキング及びフォールディングを含む追加の機能を有し得る。切開が行われると、挿入器具は切開部を介して眼内に挿入され得、折り畳まれたＩＯＬがプランジャの作動によって眼内に供給され得る。切開部位が小さくなるにつれて、挿入器具のノズルの大きさもそれに応じて小さくなり得る。

例示的な態様において、本開示は、ハプティックオプティック管理システムに向けられる。ハプティックオプティック管理システムは、ハウジングを含み得る。ハプティックオプティック管理システムは、更に、プレートを含み得、ここでプレートはハウジング内に配設される。ハプティックオプティック管理システムは、更に、ハウジング内でプレートに係合するクリップを含み得、ここでクリップは、クリップ本体と、クリップ本体から延在する複数の脚部とを備える。

別の例示的な態様において、本開示は挿入器具に向けられる。挿入器具は、本体を含む駆動システムを含み得る。挿入器具は、更に、駆動システム内に配設されるプランジャを含み得る。挿入器具は、更に、ノズルを含み得る。挿入器具は、更に、プランジャの遠位先端部を受け入れるための、ノズルと駆動システムとの間に位置決めされるハプティックオプティック管理システムを含み得る。ハプティックオプティック管理システムは、ハウジングを含み得る。ハプティックオプティック管理システムは、更に、ハウジング内に配設されるプレートを含み得る。ハプティックオプティック管理システムは、更に、ハウジング内でプレートに係合するクリップを含み得、ここでクリップは、クリップ本体と、クリップ本体から延在する複数の脚部とを備える。

別の例示的な態様において、本開示は、眼内レンズを供給する方法に向けられる。方法は、クリップに外力を印加して、ハウジング内のクリップを圧縮することを含み得、ここでハウジングは眼内レンズを含む。眼内レンズは、オプティックと、オプティックの周囲から延在するハプティックを含み得る。方法は、更に、クリップが圧縮されてハプティックが眼内レンズ上に折り畳まれるように、ハプティックをクリップと係合させることを含み得る。方法は、更に、クリップを眼内レンズから離して移動させて、眼内レンズを保持するプレートに印加される力を解放して、プレート及び眼内レンズを回転させることを含み得る。方法は、更に、駆動システムを作動させて、ノズルを通って眼内に眼内レンズを投入することを含み得る。

様々な態様は、以下の特徴のうちの１つ以上を含み得る。ハウジングは、ハウジングの第１の端部からハウジングの第２の端部までハウジングの長さを横切る貫通ボアを含み得る。プレートは、貫通ボア内に配設され得る。プレートは弾性であってもよく、ここではクリップがプレートと係合して、プレートが元の位置に戻ることを防ぐ。プレートは、ばね鋼、ニチノール、ポリイミド、シリコーン、被覆金属、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を含み得る。ハプティックオプティック管理システムは、プレートのレンズ面上に配設される眼内レンズを含み得、眼内レンズは、オプティックと、オプティックの周囲から延在するハプティックとを含み得る。ハウジングは、ハウジングの一側面に開口部を含み得、開口部は、中央スリットと、一対のスリットとを備え、中央スリットは、一対のスリットの間に配設され、クリップは、開口部を通ってハウジング内の貫通ボアに延在する。複数の脚部は、ハウジング内の一対のスリットを通って延在してプレートを所定位置に保持する外側支持脚と、中央スリットを通って延在する内側脚とを含み得る。クリップ本体は、ばね部分と、ばね部分から延在する対向する把持部分とを含み得る。クリップは、更に、クリップ本体から延在する中央ポストを含み得、中央ポストは、ハウジングの一対のスリット内にクリップを位置合わせする。プランジャは、駆動システムが眼内レンズをノズルから投入するよう作動される場合に、ハプティックオプティック管理システム内に配設可能な眼内レンズと係合するよう動作可能であり得る。駆動システムは、レバー及び空気圧システムを含み得る。クリップは、クリップ本体から延在する複数の脚部を含み得る。複数の脚部は、ハプティックオプティック管理システムのハウジング内に延在し得る。外力を印加することにより、脚部の少なくとも一部を互いに接近して圧縮させ得る。複数の脚部は内側脚を含み得る。内側脚は、ハプティックと係合して、ハプティックを眼内レンズの上に折り畳ませ得る。複数の脚部は、外側支持脚を含み得、クリップを眼内レンズから離して移動させることにより、プレートがそれ自体の上で回転するように、外側支持脚の足部がプレートとの係合から解放される。駆動システムを作動させることにより、プランジャがノズルを介してハウジングから眼内レンズを押し出し得る。

前述の一般的な説明及び以下の詳細な説明の両方は、本質的に例示的且つ説明的であり、本開示の適用範囲を制限することなく本開示の理解を提供することを意図することは言うまでもない。その点に関して、本開示の追加の態様、特徴、及び利点が、以下の詳細な説明から当業者に明らかとなるであろう。

これらの図面は、本開示の実施形態のうちの幾つかのある特定の態様を示しており、開示を限定又は定義するために用いるべきではない。

図１は、眼内にＩＯＬを供給するよう動作可能な例示的な挿入器具の略図を示す。 図２Ａは、ＩＯＬが挿入器具から導入されている眼を示す。 図２Ｂは、ＩＯＬが眼の水晶体嚢内に位置決めされ、挿入器具が眼から除去されている、図２Ａに示す眼を示す。 図３は、眼内にＩＯＬを供給するよう動作可能な別の例示的な挿入器具の斜視図を示す。 図４は、図３の挿入器具の平面図を示す。 図５は、図３の挿入器具の側面図を示す。 図６は、図３の挿入器具の遠位端の詳細図である。 図７は、クリップを含む例示的なハプティックオプティック管理システムを示す。 図８は、図７の例示的なハプティックオプティック管理システムのクリップを示す。 図９は、図７の例示的なハプティックオプティック管理システムの第１の位置におけるプレートを示す。 図１０は、図７の例示的なハプティックオプティック管理システムの第２の位置におけるプレートを示す。 図１１は、図７の例示的なハプティックオプティック管理システムの断面図を示す。 図１２は、図７の例示的なハプティックオプティック管理システムとの挿入器具の端部を示す。

本開示の原理の理解を促進する目的のため、ここで図面に示す実装形態を参照し、特定の言語を用いてそれを説明する。それでもやはり、開示の範囲について何の限定も意図していないことが理解されるであろう。説明する装置、機器、又は方法に対する任意の代替案及び更なる修正、並びに本開示の原理の任意の更なる適用は、開示が関連する当業者に通常生じるであろうように完全に想定されるものである。特に、１つの実装形態に関して説明される特徴、構成部品、及び／又はステップは、本開示の他の実装形態に関して説明される特徴、構成部品、及び／又はステップと組み合わされ得ることは、完全に想定される。簡略にするために、場合により、同じ又は同様の部品を参照するために、同じ参照番号が図面全体を通じて用いられる。

本明細書中に説明する例示的な実施形態は、一般に、眼科外科術に関する。より詳細には、例示的な実施形態は、一般に、眼内レンズ（「ＩＯＬ」）を眼に挿入するためのシステム、方法、及びデバイスに関する。実施形態は、プランジャ、ノズル、及びハプティックオプティック管理システムを含む、患者の眼内へＩＯＬの準備及び供給のための挿入器具を含み得る。幾つかの実施形態において、ハプティック管理システムは、ＩＯＬを折り畳み、ＩＯＬの１つ以上のハプティックにタック付けし得る。ハプティックは、ＩＯＬのオプティック部から延在し、眼の水晶体嚢内に配設される場合にＩＯＬを安定させる。ＩＯＬの準備後、プランジャは、ＩＯＬを挿入器具を通してノズルから押し出す。

図１は、挿入器具１００の略図を示す。幾つかの実施形態において、挿入器具１００は、駆動システム１０２、プランジャ１０４、ハプティックオプティック管理システム（「ＨＯＭＳ」と互換的に称する）１０６、及びノズル１０８を含み得る。駆動システム１０２は、プランジャ１０４を作動させるよう動作可能な任意のシステム又は構成部品の組み合わせであり得る。例えば、駆動システム１０２は、レバー及び／又は空気圧システム、手動駆動システム又は構成部品、電気機械システム、油圧システム、又はプランジャ１０４を駆動して前進させるか、部分的に前進させるか、又は挿入器具１００からＩＯＬ１１０を完全に供給するよう動作可能な他のデバイスを利用し得る。プランジャ１０４は駆動システム１０２に結合される。駆動システム１０２は、プランジャ１０４を作動させるよう動作可能である。例えば、駆動システム１０２は、例えば、電気的に、機械的に、油圧式に、空気圧で、それらの組み合わせによって、又は他の何らかの方法で動力を供給され得る。駆動システム１０２に応答して、プランジャ１０４はＨＯＭＳ１０６を通って移動する。ＨＯＭＳ１０６は、駆動システム１０２とノズル１０８との間に位置し得る。代替の実施形態において、ＨＯＭＳ１０６は、挿入器具１００内の他の位置に配設され得る。幾つかの実施形態において、ＨＯＭＳ１０６は、展開位置のＩＯＬ１１０を含み得る。

駆動システム１０２は、挿入器具１００を介してＩＯＬ１１０を前進させるよう動作可能な任意のシステム、構成部品、又は構成部品の群であり得る。例えば、駆動システム１０２は、挿入器具１００内に配設されるＩＯＬ１１０と係合し、且つ挿入器具１００内でＩＯＬ１１０を前進させるよう動作可能な、図１においてプランジャ１０４として略図で示すプランジャを含む。場合により、プランジャ１０４は、挿入器具１００からＩＯＬを押し出すよう動作可能である。

場合により、駆動システム１０２は手動により駆動されるシステムであり得る。即ち、場合により、ユーザが力を印加して駆動システム１０２を動作させる。例示的な駆動システム１０２は、挿入器具１００を介してプランジャ１０４４を押し込むよう、ユーザによって直接又は間接的に手動により係合可能なプランジャ１０４を含む。前進されると、プランジャ１０４は、ＩＯＬ１１０と係合し、挿入器具１００を介してＩＯＬ１１０を前進させ、これはまた、挿入器具１００からＩＯＬ１１０を押し出すことを含み得る。手動ＩＯＬ挿入器具の非限定的な例は、米国特許出願公開第２０１６／０２５６３１６号明細書に示されており、その内容の全てを引用して本明細書に組み込む。他の実装形態によれば、駆動システム１０２は自動化システムであり得る。自動化駆動システムの例は、米国特許第８，８０８，３０８号明細書、米国特許第８，３０８，７３６号明細書、及び米国特許第８，４８０，５５５号明細書に示されており、それぞれの内容の全てを引用して本明細書に組み込む。また更に、本開示の適用範囲内の他の自動化駆動システムは、米国特許第８，９９８，９８３号明細書及び米国特許出願公開第２０１７／０１１９５２２号明細書に記載されており、それぞれの内容の全てを引用して本明細書に組み込む。例示的な駆動システムが実施例として提供されているが、これらのシステムは制限することを意図していない。むしろ、ＩＯＬ１１０を前進させるよう動作可能な任意の構成部品、構成部品の群、システム、デバイス、機構、又はそれらの組み合わせは、本開示の適用範囲内である。

図１に示すように、ＩＯＬ１１０は、オプティック１１４と、オプティック１１４の対向する側面から延在するハプティック１１２とを含む単一ピースのＩＯＬである。例えば、図１に示す例示的なＩＯＬ１１０において、ハプティック１１２は、オプティック１１４の外周に沿って互いに対して１８０°に配設される。しかし、他の種類のＩＯＬも本開示の適用範囲内である。例えば、オプティック及び１つ以上のハプティックが別個の構成部品であるマルチピースＩＯＬもまた用いられ得る。

ＩＯＬ１１０は、眼の水晶体（例えば、図２Ａに示す眼２００）の形状に類似する形状を有し得る。ＩＯＬ１１０は、シリコーン、アクリル、及び／又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない多数の材料から作られ得る。他の材料も考えられる。ハプティック１１２は、眼内に配設される場合、オプティック１１４の周辺部から延在し、ＩＯＬ１１０を安定させるよう機能する。

場合により、ＨＯＭＳ１０６は、オプティック１１４上にハプティック１１２をタック付けし、オプティック１１４を折り畳むよう作動され得る。例えば、ＨＯＭＳ１０６は、オプティック１１４の上にハプティック１１２を折り畳み、折り畳まれたハプティック１１２の上又は周りにオプティック１１４を折り畳むよう動作し得る。ＩＯＬ１１０は、１１６において折り畳まれた構成で示される。オプティック１１４の折り畳まれた構成１１６は、オプティック１１４に対して折り畳まれた１つ以上のハプティック１１２を内包してもよく、場合により、オプティック１１４は、１つ以上のハプティック１１２に対して折り畳まれる。プランジャ１０４は、ＨＯＭＳ１０６がＩＯＬ１１０を折り畳んだ後、ＨＯＭＳ１０６を通して前進させ得る。プランジャ１０４がＨＯＭＳ１０６を通って移動するにつれて、プランジャ１０４は、ＨＯＭＳ１０６から折り畳まれたＩＯＬ１１０を変位させる。例えば、プランジャ１０４は、折り畳まれたＩＯＬ１１０をノズル１０８内に押し込み、強制的にノズル１１０を通過させ得る。

図２Ａは、挿入器具１００を用いて手術を受けている患者の眼２００を示す。図示のように、挿入器具１００は、折り畳まれたＩＯＬ１１０を患者の眼２００に投入する。幾つかの実施形態において、切開２０２は、例えば、外科医によって眼２００に行われる。例えば、場合により、切開２０２は、眼２００の強膜２０４を通して行われ得る。他の例において、切開は、眼２００の角膜２０９に形成され得る。切開２０２は、折り畳まれたＩＯＬ１１０を水晶体嚢２０８内に供給するために、挿入器具１００の一部の挿入を可能にする大きさであり得る。例えば、場合により、切開２０２の大きさは、約２０００ミクロン（２ミリメートル）未満の長さを有し得る。他の例において、切開２０２は、約０ミクロン～約５００ミクロン、約５００ミクロン～約１０００ミクロン、約１０００ミクロン～約１５００ミクロン、又は約１５００ミクロン～約２０００ミクロンの長さを有し得る。

切開２０２が行われた後、挿入器具１００は、切開を通って眼２００の内部２０６に挿入される。挿入器具１００は、折り畳まれたＩＯＬ１１０を眼２００の水晶体嚢２０８内に投入するよう作動される。投入されると、折り畳まれたＩＯＬ１１０は、初期の展開されていない状態に戻り、ＩＯＬ１１０は、図２Ｂに示すように、眼２００の水晶体嚢２０８内に定着する。水晶体嚢２０８は、オプティック１１４が網膜（図示せず）に向けられた光を屈折させるように、眼２００に対する関係で眼２００内にＩＯＬ１１０を保持する。ＩＯＬ１１０のハプティック１１２は、水晶体嚢２０８と係合して、ＩＯＬ１１０をその中に固定する。ＩＯＬ１１０を水晶体嚢２０８内に投入した後、挿入器具１００は、切開２０２を通って眼２００から除去され、眼２００は一定期間かけて治癒させられる。

図３～５は、眼内にＩＯＬ（例えば、図２Ａ及び２Ｂに示す眼２００内のＩＯＬ１１０）を供給するよう動作可能な例示的な挿入器具１００を示す。図示のように、挿入器具１００は、駆動システム１０２、ハプティックオプティック管理システム１０６、及びノズル１０８を含む。挿入器具１００は、図１に示すプランジャ１０４と類似し得るプランジャを含み得る。場合により、プランジャ１０４は、挿入器具１００内で、例えば図１に示すＩＯＬ１１０と類似し得るＩＯＬを前進させ、場合により、挿入器具１００からＩＯＬ１１０を投入するよう作動され得る。

図３を参照すると、駆動システム１０２は、本体３０２と、本体３０２に枢動可能に結合されるレバー３０４とを含む。ノズル１０８は、本体３０２の遠位端３０８に結合されている。ＨＯＭＳ１０６は、本体３０２とノズル１０８との間に配設される。場合により、ノズル１０８は、本体３０２に一体化して接続され得る。他の例において、ノズル１０８は本体３０２から分離していてもよく、連動関係を介して本体３０２に結合され得る。場合により、ＨＯＭＳ１０６及びノズル１０８は、一体成形され得る。他の例において、ＨＯＭＳ１０６、ノズル１０８、及び本体３０２は、一体成形され得る。

場合により、本体３０２は、細長い伸長形状を有し得る。場合により、本体３０２は、第１の部分３１０及び第２の部分３１２を有し得る。場合により、第２の部分３１２は、第１の部分３１０の上に少なくとも部分的に配設され得る。図示の実施例において、第２の部分３１２は複数のアパーチャ３１４を含む。第１の部分３１０上に形成された複数のタブ３１６は、第１の部分３１０と第２の部分３１２とを接合するようアパーチャ３１４内に受け入れられる。タブ３１６は、アパーチャ３１４との連動嵌合を形成し得る。しかし、図３～５に示す例示的な挿入器具１００の本体３０２の構造は、単なる非限定的な実施例に過ぎない。場合により、本体３０２は単体部品であり得る。場合により、本体３０２は、１つ以上の円筒形部品を含み得る。その上、本体３０２は、任意の数の構成部品から任意の望ましい方法で構成され得る。

図３～５を参照すると、本体３０２はまた、レリーフ３１８、３１９、及び３２０を含む。レリーフ３１８、３１９及び３２０は、例えば、ユーザの１つ以上の指に適応するよう本体３０２に形成される浅い凹部である。レリーフ３１８、３１９及び３２０のうちの１つ以上は、挿入器具１００の向上した握持及び制御をユーザに提供し得るテクスチャ付表面３２２を含み得る。図３及び５に示すように、レリーフ３１８は、テクスチャ付表面３２２を含み得る。しかし、適用範囲は限定されなくてもよい。むしろ、レリーフ３１８、３１９及び３２０のいずれか、全て、又はいずれも、テクスチャ付表面３２２を含んでいてもいなくてもよい。同様に、レバー３０４も、テクスチャ付表面３２４を含み得る。しかし、場合により、レバー３０４は、テクスチャ付表面を含まなくてもよい。

図３を参照すると、ノズル１０８は、開口部３２８を画定する遠位先端部３２６を含む。ノズル１０８はまた、フレア部分又は創傷ガード３３０を含む。遠位先端部３２６は、折り畳まれたＩＯＬをその中に供給するために、図２Ａ及び２Ｂに示す眼２００内の切開２０２等の眼に形成された切開に挿入されるよう適合され得る。創傷ガード３３０は、遠位先端部３２６が眼２００を貫通する深さを制限するために、外部表面と接触するよう動作可能な端面３３２を含み得る。幾つかの実施形態において、創傷ガード３３０は省略され得る。

幾つかの実施形態において、挿入器具１００は予め装填され得る。即ち、挿入器具１００は、エンドユーザに提供される際に、その内部に配設されたＩＯＬを含み得る。場合により、ＩＯＬは、展開された状態で挿入器具１００内に配設され、患者に供給される準備が整っていてもよい。挿入器具１００にＩＯＬを予め装填しておくことにより、ＩＯＬを患者に供給する前にユーザが両方を実行しなければならないステップ数が減少する。例えば、予め装填されている挿入器具は、挿入器具にＩＯＬを装填するためにユーザが他の方法で実行する必要がある任意のステップを不要にする。ステップ数の減少により、患者へのＩＯＬの供給に関連するエラー及びリスクを低減することができる。更に、ＩＯＬを供給するのに必要な時間も低減することができる。幾つかの実施形態において、ＩＯＬは、ハプティックオプティック管理システム６００に予め装填され得る。

図６は、ハプティックオプティック管理システム１０６を有する例示的な挿入器具１００の拡大図を示す。ＨＯＭＳ１０６は、ＩＯＬを折り畳むよう動作可能である。例えば、場合により、ＨＯＭＳ１０６は、例えば、図１に示すように、ＩＯＬを応力のない状態から完全に折り畳まれた構成に折り畳むよう動作可能であり得る。折り畳み中、ＨＯＭＳ１０６は、例えば、図１に示すように、ＩＯＬ１１０のオプティック１１４上にハプティック１１２をタック付け又は折り畳み、並びに、タック付けされたハプティック１１２上にオプティック１１４の縁部を折り畳んで、ハプティック１１２を捕捉し、それによって、ＩＯＬ１１０を折り畳まれた構成に配置し得る。

例えば、図３～６に示すように、ＨＯＭＳ１０６は、挿入器具１００の大きさに見合った大きさにされている。即ち、ＨＯＭＳ１０６は、眼内にＩＯＬを挿入する間に外科医の視野への妨害量を回避又は制限するコンパクトな大きさを有する。しかしながら、本開示の範囲はそのように限定されない。むしろ、場合により、ハプティックオプティック管理システムの大きさ及び／又は形状は、任意の所望の大きさ又は形状であるよう選択され得る。更に、ＨＯＭＳ１０６が挿入器具１００の遠位端に配設されることが示されているが、ハプティックオプティック管理システム１０６は、挿入器具１００の内部又はそれに沿った任意の場所に配設され得る。幾つかの実施形態において、ＨＯＭＳ１０６は、ノズル１０８と駆動システム１０２との間に配設され得る。

図３～６の図示する実施例において、ＨＯＭＳ１０６は、本体３０２の遠位端３０８とノズル１０８との間に配設される。場合により、ＨＯＭＳ１０６は、ノズル１０８及び／又は駆動システム１０２に脱着自在に結合され得る。例えば、ＨＯＭＳ１０６は、締結具又は接着剤の使用により本体３０２に脱着自在に結合され得る。更に他の実施形態において、ＨＯＭＳ１０６は、スナップフィット係合又は任意の他の所望の接続方法によって本体３０２に結合し得る。限定することなく、締結具の例は、ナット及びボルト、ワッシャ、ねじ、ピン、ソケット、ロッド及びスタッド、ヒンジ、及び／又はそれらの任意の組み合わせを含み得る。

図７は、例示的なハプティックオプティック管理システム１０６を示す。図示の実施例において、ＨＯＭＳ１０６は、ハウジング７０２、プレート７０４、及びクリップ７０６を含む。ハウジング７０２は、挿入器具１００内で操作されるＩＯＬ１１０（例えば、図１に示す）のための保護カバーであり得る。ハウジング７０２は、例えば、金属、非金属、ポリマー、セラミック、及び／又はそれらの組み合わせ等の材料から作られ得る。ハウジング７０２は、図１に示すＩＯＬ１１０等のＩＯＬを収容するための任意の適切な大きさ及び／又は形状を有し得る。例えば、限定することなく、ハウジング７０２は、ハウジング７０２の全て又は一部が、円形、楕円形、三角形、矩形、方形、六角形、及び／又はそれらの組み合わせである断面形状を有し得るような形状とされ得る。他の実施形態において、ハウジング７０２の全て又は一部は、矩形断面形状を有し得る。ハウジング７０２は、ハウジング７０２の第１の端部７１０からハウジング７０２の第２の端部７１２まで全長を横切る貫通ボア７０８を含む。貫通ボア７０８は、プランジャ１０４が前進してＩＯＬと係合し、１１０図１に示すようにＨＯＭＳ１０６を通してＩＯＬ１１０を駆動する経路を画成する。幾つかの実装形態において、プランジャ１０４は、図１に示すように、挿入器具１００のノズル１０８を通してＩＯＬ１１０を駆動し続け、挿入器具１００からＩＯＬ１１０を押し出す。図８に示す実施例において、貫通ボア７０８は矩形断面を有する。しかしながら、本開示の範囲はそのように限定されない。他の実装形態において、貫通ボア７０８は、Ｕ字形、円形、楕円形、矩形、方形、三角形、多角形、又は他の任意の断面形状である断面形状を有し得る。

加えて、ハウジング７０２の１つ以上の側面７１６上に配設される中央スリット７１４及び一対のスリット７１５として図７に示す１つ以上の開口部が存在し得る。図示のように、中央スリット７１４及び一対のスリット７１５は平行であり、貫通ボア７０８と同じ方向にハウジング７０２内に形成される。加えて、一対のスリット７１５は、中央スリット７１４の両側に配設されている。中央スリット７１４及び一対のスリット７１５は、ハウジング７０２の１つ以上の側面７１６のいずれか、及び／又はハウジング７０２の１つ以上の側面７１６の複数に配設され得る。限定することなく、単一の中央スリット７１４と、各対のスリット７１５内の２つ以上の個々のスリットとが存在し得る。中央スリット７１４及び一対のスリット７１５は、ハウジング７０２の外側から貫通ボア７０８へのアクセスを提供する。

プレート７０４は、貫通ボア７０８内に配設されている。プレート７０４は、図１に示すＩＯＬ１１０等のＩＯＬが配設されるレンズ面７１８を有する。プレート７０４は、ＩＯＬ１１０がそれ自体の上で折り畳まれるように、ＩＯＬ１１０を回転させ得る。プレート７０４は、形状記憶材料等の弾性材料から作られ得る。適切な材料は、非金属、ポリマー、セラミック、及び／又はそれらの組み合わせを含み得るが、これらに限定されない。限定することなく、プレート７０４は、ばね鋼、ニチノール、ポリイミド、シリコーン、被覆金属、及び／又は同様のものから作られ得る。プレート７０４は、ＩＯＬ１１０を保持するための任意の適切な大きさ及び／又は形状を有し得る。例えば、限定することなく、プレート７０４は、プレート７０４の全て又は一部が、円形、楕円形、三角形、矩形、方形、六角形、及び／又はそれらの組み合わせである断面形状を有し得るような形状とされ得る。他の実施形態において、プレート７０４の全て又は一部は、貫通ボア７０８内の配置のために矩形断面形状を有し得る。

実施形態において、クリップ７０６は、ハウジング７０２内のプレート７０４と着脱自在な係合状態にある。クリップ７０６は、レンズ面７１８がハウジング７０２の貫通ボア７０８内で平坦になるようにプレート７０４を保持する。クリップ７０６は、外側支持脚７２０及び内側脚７２２として図７に示す複数の脚部を含むので、「スクイッド（イカ）」と称する。クリップ７０６は、そこから外側支持脚７２０及び内側脚７２２が延在するクリップ本体７２４を含む。クリップ本体７２４は、クリップ本体７２４の可撓性圧縮により、外側支持脚７２０と内側脚７２２とが互いに接近して圧縮されるように、外側支持脚７２０と内側脚７２２とをヒンジ状に結合する。図示のように、外側支持脚７２０は一対のスリット７１５内に延在し、内側脚７２２は中央スリット７１４内に延在する。ハウジング７０２において、外側支持脚７２０はプレート７０４と係合する。外側支持脚７２０は、プレート７０４を平坦位置に保持する。幾つかの例において、プレート７０４は、それ自体の上で回転又は折り畳まれる傾向がある。これは、プレート７０４が製造された方法に起因してもよく、及び／又は、プレート７０４は、外力によってそれ自体の上で回転又は折り畳まれるよう調整され得る。外側支持脚７２０をハウジング７０２内に配設することによって、外側支持脚７２０はプレート７０４と係合し、プレート７０４の移動を防止する。クリップ７０６は、例えば、金属、非金属、ポリマー、セラミック、及び／又はそれらの組み合わせ等の材料から作られ得る。限定することなく、クリップ７０６は、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のような医療グレードのプラスチックから作られ得る。クリップ７０６は任意の大きさ及び／又は形状を有し得る。例えば、限定することなく、クリップ７０６は、クリップ７０６の全て又は一部が、円形、楕円形、三角形、矩形、方形、六角形、及び／又はそれらの組み合わせである断面形状を有し得るような形状とされ得る。

図８はクリップ７０６の斜視図である。図示のように、クリップ７０６は、外側支持脚７２０と、内側脚７２２と、クリップ本体７２４とを含む。図示のように、外側支持脚７２０はクリップ本体７２４から延在する。幾つかの実施形態において、４つの外側支持脚７２０が存在し得る。しかし、実施形態は、４つより多い又は少ない外側支持脚７２０を含み得る。幾つかの実施例において、クリップ７０６の一方の側に配設される２つの外側支持脚７２０と、クリップ７０６のもう一方の側に配設される２つの外側支持脚７２０とが存在し、ここで各外側支持脚７２０は、クリップ７０６のＸ軸８０２及びクリップ７０６のＹ軸８０４を横切って別の外側支持脚７２０の位置から折り曲げられる。外側支持脚７２０は、クリップ７０６に構造的支持及び安定性を与える。足部８０６は、外側支持脚７２０のそれぞれに結合され得る。図示のように、足部８０６は、外側支持脚７２０のそれぞれの遠位端８０８に結合され得る。足部８０６は、外側支持脚７２０のそれぞれに一体的に接続され得る。他の例において、足部８０６は外側支持脚７２０から分離していてもよく、連動関係を介して外側支持脚７２０に結合され得る。場合により、外側支持脚７２０及び足部８０６は、一体成形され得る。

加えて、クリップ７０６は複数の内側脚７２２を含む。図示のように、２つの内側脚７２２が存在する。しかし、クリップ７０６は、例えば特定の用途に応じて、２つより多い又は少ない内側脚７２２を含み得る。内側脚７２２のそれぞれは、２つの外側支持脚７２０の間に配設される。幾つかの実施形態において、内側脚７２２のそれぞれは、クリップ７０６のＸ軸８０２を横切って折り曲げられる同じ相対位置にある。内側脚７２２はそれぞれ、内側脚７２２のそれぞれの遠位端８１２において湾曲部分８１０を含む。

場合により、クリップ７０６は複数の中央ポスト８００を含む。図示のように、２つの中央ポスト８００が存在する。しかし、クリップ７０６は、例えば特定の用途に応じて、２つより多い又は少ない中央ポスト８００を含み得る。幾つかの実施形態において、各中央ポスト８００は、クリップ７０６のＹ軸８０４を横切って折り曲げられる同じ相対位置にある。中央ポスト８００は任意の大きさ及び／又は形状を有し得る。例えば、限定することなく、中央ポスト８００は、中央ポスト８００の全て又は一部が、円形、楕円形、三角形、矩形、方形、六角形、及び／又はそれらの組み合わせである断面形状を有し得るような形状とされ得る。他の実施形態において、中央ポスト８００の全て又は一部は、円形断面形状を有し得る。中央ポスト８００は、クリップ７０６をハウジング７０２の一対のスリット７１５（例えば、図７を参照）に位置合わせする。中央ポスト８００は、クリップ７０６のための追加構造支持を提供する。中央ポスト８００はまた、ＨＯＭＳ１０６（例えば、図１を参照）の作動前に、ＩＯＬ１１０（例えば、図１を参照）を静止位置に保持する役割を果たす。

クリップ７０６のクリップ本体７２４は、任意の大きさ及び／又は形状を有し得る。例えば、限定することなく、クリップ本体７２４は、クリップ本体７２４の全て又は一部が、円形、楕円形、三角形、矩形、方形、六角形、及び／又はそれらの組み合わせである断面形状を有し得るような形状とされ得る。他の実施形態において、クリップ本体７２４の全て又は一部はＵ字形であり得る。しかし、クリップ本体７２４の実施形態は、Ｃ字形、Ｖ字形、又はそうでなければ、クリップ本体７２４の圧縮により、外側支持脚７２０と内側脚７２２とが互いに近接して圧縮するように、外側支持脚７２０と内側脚７２２とをヒンジ状に結合するよう、クリップ本体７２４のために形成され得る。クリップ本体７２４は、Ｘ軸８０２及び／又はＹ軸８０４を挟んで対称又は非対称であり得る。幾つかの例において、クリップ本体７２４は、オペレータのために１つ以上の把持面８１６を提供する。図示のように、クリップ本体７２４は、ばね部分８１３と、把持面８１６を含む対向する把持部分８１４とを含む。対向する把持部分８１４は、ばね部分８１３から延在する。図示のように、中央ポスト８００は、ばね部分８１３から延在する。外側支持脚７２０及び内側脚７２２は、把持部分８１４から延在する。動作中、クリップ本体７２４は、圧縮力等の力によって作動される。力は、例えば、把持部分８１４を一緒に圧迫することによってクリップ本体７２４を圧縮してもよく、これにより、外側支持脚７２０及び／又は内側脚７２２が、クリップ本体７２４に作用する力の方向と同じ動きの経路で並進する。実施例において、クリップ本体７２４は、力が取り除かれると、外側支持脚７２０及び内側脚７２２がそれらの元の位置に戻るように、外側支持脚７２０及び内側脚７２２を付勢する。

図９はプレート７０４の斜視図である。図示のように、プレート７０４は、基部９００及び側壁９０２を含む。基部９００は長手方向軸９０１を有する。基部９００はレンズ面７１８を含む。基部９００はまた、端部９０４と、端部９０４間に延在する側面９０６とを含む。側壁９０２は、側面９０６から上方に延在する。図示のように、側壁９０２は、端部９０４間の全長に延在するが、実施形態は、端部９０４間の長さの一部に対して延在する側壁９０２を含み得る。先に説明したように、プレート７０４は、それ自体の上で回転又は折り畳まれる傾向がある。これは、プレート７０４が製造された方法に起因してもよく、及び／又は、プレート７０４は、外力によってそれ自体の上で回転又は折り畳まれるよう調整され得る。図９は、第１の位置におけるプレート７０４を示す。図示のように、基部９００は、第１の位置において略平坦である。力を、第１の位置を維持するよう、基部９００に印加し得る。プレート７０４は、プレート７０４の非応力又は事前変形位置である第２の位置を有し得る。プレート７０４は、力が取り除かれると、プレートが第２の位置に戻るように、弾性であり得る。力が取り除かれると、プレート７０４は、図１０に示すように、第２の位置へとそれ自体の上で回転するか又は折り畳まれる。図示の実施形態において、プレート７０４は、基部９００の長手方向軸９０１を中心として回転する。

図１１は、線１１－１１に沿って取られた図７のハプティックオプティック管理システム１０６の断面図を示す。図示のように、ＨＯＭＳ１０６は、ハウジング７０２、プレート７０４、及びクリップ７０６を含む。実施例において、ＩＯＬ１１０は、ハウジング７０２の貫通ボア７０８内に配設される。先に検討したように、ＩＯＬ１１０は、オプティック１１４及びハプティック１１２を含み得る。ＩＯＬ１１０は、プレート７０４のレンズ面７１８上に配設される。ＩＯＬ１１０は、ハプティック１１２がオプティック１１４から離れて延在する展開状態にあり得る。幾つかの例において、プレート７０４は、外力によってそれ自体の上で回転又は折り畳まれる傾向があり得る。クリップ７０６は、プレート７０４に力を印加するよう位置決めされ、プレート７０４がそれ自体の上で回転するか又はそうでなければ折り畳まれることを防止する。図示のように、クリップ７０６は、クリップ本体７２４から延在する外側支持脚７２０及び内側脚７２２を含む。外側支持脚７２０は、一対のスリット７１５（例えば、図７に示す）内に延在し、内側脚７２２は、中央スリット７１４（例えば、図７に示す）内で貫通ボア７０８内に延在する。足部８０６は、外側支持脚７２０のそれぞれに結合されている。足部８０６は、第１の位置（例えば、図９で最良に見られるように）においてそれを保持するプレート７０４と係合する。幾つかの実施形態において、足部８０６は、レンズ面７１８と係合する。他の例において、足部８０６は、プレート７０４の側壁９０２と係合する。

ハプティックオプティック管理システム１０６の動作を、ここでより詳細に説明する。図１１を参照すると、ＨＯＭＳ１０６は、ＩＯＬ１１０が予め装填され得る。図示のように、ＩＯＬ１１０は、ハウジング７０２内のプレート７０４上に配設される。オペレータは、例えば、クリップ７０６のクリップ本体７２４に力を印加することによって、クリップ７０６を作動させる。力はクリップ本体７２４を圧縮し、また、対向する外側支持脚７２０及び対向する内側脚７２２を内側に移動させ、互いに接近させる。内側に移動するにつれて、内側脚７２２は、ＩＯＬ１１０のハプティック１１２と当接する。内側脚７２２は、ハプティック１１２をオプティック１１４の上及びその上部に移動させる。クリップ７０６が圧縮されている間、オペレータは、ハプティックオプティック管理システム１０６からクリップ７０６を取り外すことができる。クリップ７０６が取り外されると、クリップ７０６によってプレート７０４に印加される力（例えば、足部８０６を介して）が取り除かれる。この力がなければ、プレート７０４は、プレート７０４の移動を妨げる力及び／又は物体がもはや存在しないため、（図１０に最良に見られるように）第２の位置へと自身の上で回転するか、又は少なくとも部分的に回転する。プレート７０４が回転すると、プレート７０４のレンズ面７１８上に配設されるＩＯＬ１１０は、図１２に示すように、それ自体の上で回転する。

幾つかの実施形態において、ハプティック管理システムは、プレートを有することなく構成され、クリップ７０６は、ハプティックをＩＯＬの上及びその上部に折り畳む。また、場合により、ＩＯＬは、リングと、リングから延在するハプティックとを備える基部を内包する。これらの場合、ＩＯＬ基部を、第１の外科的ステップにおいて眼に挿入することができ、別個のオプティックを、第２の外科的ステップにおいて基部に挿入し、それと結合することができる。更に、オプティック部品を基部から切り離すことができ、更に、別のオプティック部品を挿入し、後続の外科的ステップにおいて、既に設置された基部に結合することができる。これらの場合、例えば、ハプティック管理システムは、オプティックが存在しないため、プレートを有することなく採用することができ、従って、折り畳む必要がない。

図１２の図示する実施形態において、プレート７０４はそれ自体の上で回転し、ＩＯＬ１１０もそれ自体の上で回転させられる。図示のように、ＩＯＬ１１０のハプティック１１２は、オプティック１１４上に配設される。ＩＯＬ１１０を折り畳み位置（例えば、図１に示す折り畳み構成１１６）に回転させた後、ＩＯＬ１１０は挿入器具１００から投入される。一例として、駆動システム（例えば、図１に示す駆動システム１０２）は、ＩＯＬ１１０が、ハプティックオプティック管理システム１０６から出て、ノズル１０８を通り、ノズル１０８の遠位先端部３２６における開口部３２８から出て行くよう作動する。従って、本明細書中に説明するようなハプティックオプティック管理システム１０６は、図２Ａ及び２Ｂに示す眼２００等の眼への挿入のためにＩＯＬ１１０を準備するために用いられる。

本開示の動作及び構造は、前述の説明から明らかであると考えられる。上で示したか又は説明した装置及び方法は好ましいものとして特徴付けられているが、以下の特許請求の範囲に定義されているような開示の精神及び適用範囲から逸脱することなく、種々の変更及び修正が行われ得る。
また、本開示は以下の発明を含む。
第１の態様は、
ハプティックオプティック管理システムであって、
ハウジングと、
プレートであって、前記ハウジング内に配設されるプレートと、
前記ハウジング内で前記プレートに係合するクリップであって、クリップ本体と、前記クリップ本体から延在する複数の脚部とを含むクリップと、を備える、
ハプティックオプティック管理システムである。
第２の態様は、
前記ハウジングは、前記ハウジングの第１の端部から前記ハウジングの第２の端部まで前記ハウジングの長さを横切る貫通ボアを備え、前記プレートは、前記貫通ボア内に配設される、第１の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第３の態様は、
プレートが弾性であり、前記クリップが前記プレートと係合して、前記プレートが元の位置に戻ることを防ぐ、第１の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第４の態様は、
前記プレートは、ばね鋼、ニチノール、ポリイミド、シリコーン、被覆金属、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を備える、第１の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第５の態様は、
眼内レンズは、前記プレートのレンズ面上に配設され、前記眼内レンズは、オプティックと、前記オプティックの周囲から延在するハプティックとを備える、第１の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第６の態様は、
前記ハウジングは、前記ハウジングの一側面に開口部を備え、前記開口部は、中央スリットと、一対のスリットとを備え、前記中央スリットは、前記一対のスリットの間に配設され、前記クリップは、前記開口部を通って前記ハウジング内の貫通ボアに延在する、第１の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第７の態様は、
前記複数の脚部は、前記ハウジング内の前記一対のスリットを通って延在して前記プレートを所定位置に保持する外側支持脚と、中央スリットを通って延在する内側脚とを備える、第６の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第８の態様は、
前記クリップ本体は、ばね部分と、前記ばね部分から延在する対向する把持部分とを備える、第１の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第９の態様は、
前記クリップは、更に、前記クリップ本体から延在する中央ポストを備え、前記中央ポストは、前記ハウジングの前記一対のスリット内に前記クリップを位置合わせする、第８の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。
第１０の態様は、
挿入器具であって、
駆動システムであって、本体を備える駆動システムと、
前記駆動システム内に配設されるプランジャと、
ノズルと、
前記プランジャの遠位先端部を受け入れるための、前記ノズルと前記駆動システムとの間に位置決めされるハプティックオプティック管理システムであって、
ハウジングと、
プレートであって、前記ハウジング内に配設されるプレートと、
前記ハウジング内で前記プレートに係合するクリップであって、クリップ本体と、前記クリップ本体から延在する複数の脚部とを含むクリップと、を備えるハプティックオプティック管理システムと、を備える、
挿入器具である。
第１１の態様は、
前記ハプティックオプティック管理システムは、前記プレートのレンズ面上に配設される眼内レンズを備え、前記眼内レンズは、オプティックと、前記オプティックの周囲から延在するハプティックとを備える、第１０の態様における挿入器具である。
第１２の態様は、
前記プランジャは、前記駆動システムが前記眼内レンズを前記ノズルから投入するよう作動される場合に、前記ハプティックオプティック管理システム内に配設可能な眼内レンズと係合するよう動作可能である、第１０の態様における挿入器具である。
第１３の態様は、
前記駆動システムは、レバー及び空気圧システム、機械システム、及び電気機械システムのうちの１つを備える、第１０の態様における挿入器具である。
第１４の態様は、
前記ハウジングは、前記ハウジングの第１の端部から前記ハウジングの第２の端部まで前記ハウジングの長さを横切る貫通ボアを備え、前記プレートは、前記貫通ボア内に配設され、前記ハウジングは、更に、前記ハウジングの一側面に開口部を備え、前記開口部は、中央スリットと、一対のスリットとを備え、前記中央スリットは、前記一対のスリットの間に配設され、前記クリップは、前記開口部を通って前記貫通ボア内に延在する、第１０の態様における挿入器具である。
第１５の態様は、
前記複数の脚部は、前記プレートを所定位置に保持する前記一対のスリットを通って延在する外側支持脚と、中央スリットを通って延在する内側脚とを備える、第１４の態様におけるハプティックオプティック管理システムである。

Claims (13)

1. ハプティックオプティック管理システムであって、
   ハウジングであって、
   前記ハウジングは、前記ハウジングの一側面に複数の開口部を備え、
   前記複数の開口部は、中央スリットと、一対のスリットとを備え、
   前記中央スリットは、前記一対のスリットの間に配設されている、ハウジングと、
   プレートであって、前記ハウジング内に配設されるプレートと、
   前記ハウジング内で前記プレートに係合するクリップであって、
   前記クリップは、前記複数の開口部を通って前記ハウジング内の貫通ボアに延在し、
   クリップ本体と、前記クリップ本体から前記ハウジング内に延在する複数の脚部とを含むクリップと、を備える、
   ハプティックオプティック管理システム。
2. 前記貫通ボアは、前記ハウジングの第１の端部から前記ハウジングの第２の端部まで前記ハウジングの長さを横切り、前記プレートは、前記貫通ボア内に配設される、請求項１に記載のハプティックオプティック管理システム。
3. 前記プレートが弾性であり、前記クリップが前記プレートと係合して、前記プレートが元の位置に戻ることを防ぐ、請求項１に記載のハプティックオプティック管理システム。
4. 前記プレートは、ばね鋼、ニチノール、ポリイミド、シリコーン、被覆金属、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される材料を備える、請求項１に記載のハプティックオプティック管理システム。
5. 眼内レンズは、前記プレートのレンズ面上に配設され、前記眼内レンズは、オプティックと、前記オプティックの周囲から延在するハプティックとを備える、請求項１に記載のハプティックオプティック管理システム。
6. 前記複数の脚部は、前記ハウジング内の前記一対のスリットを通って延在して前記プレートを所定位置に保持する外側支持脚と、中央スリットを通って延在する内側脚とを備える、請求項１～５のいずれか一項に記載のハプティックオプティック管理システム。
7. 前記クリップ本体は、ばね部分と、前記ばね部分から延在する対向する把持部分とを備える、請求項１に記載のハプティックオプティック管理システム。
8. 前記クリップは、更に、前記クリップ本体から延在する中央ポストを備え、前記中央ポストは、前記ハウジングの前記一対のスリット内に前記クリップを位置合わせする、請求項７に記載のハプティックオプティック管理システム。
9. 挿入器具であって、
   駆動システムであって、本体を備える駆動システムと、
   前記駆動システム内に配設されるプランジャと、
   ノズルと、
   前記プランジャの遠位先端部を受け入れるための、前記ノズルと前記駆動システムとの間に位置決めされるハプティックオプティック管理システムであって、
   ハウジングであって、
   前記ハウジングは、前記ハウジングの第１の端部から前記ハウジングの第２の端部まで前記ハウジングの長さを横切る貫通ボアを備え、
   前記ハウジングは、更に、前記ハウジングの一側面に複数の開口部を備え、
   前記複数の開口部は、中央スリットと、一対のスリットとを備え、
   前記中央スリットは、前記一対のスリットの間に配設されている、ハウジングと、
   プレートであって、前記プレートが前記ハウジング内に配設されており、前記貫通ボア内に配設されているプレートと、
   前記ハウジング内で前記プレートに係合するクリップであって、
   前記クリップは、前記複数の開口部を通って前記貫通ボア内に延在し、
   クリップ本体と、前記クリップ本体から前記ハウジング内に延在する複数の脚部とを含むクリップと、を備えるハプティックオプティック管理システムと、を備える、
   挿入器具。
10. 前記ハプティックオプティック管理システムは、前記プレートのレンズ面上に配設される眼内レンズを備え、前記眼内レンズは、オプティックと、前記オプティックの周囲から延在するハプティックとを備える、請求項９に記載の挿入器具。
11. 前記プランジャは、前記駆動システムが眼内レンズを前記ノズルから投入するよう作動される場合に、前記ハプティックオプティック管理システム内に配設可能な前記眼内レンズと係合するよう動作可能である、請求項９に記載の挿入器具。
12. 前記駆動システムは、レバー及び空気圧システム、機械システム、及び電気機械システムのうちの１つを備える、請求項９に記載の挿入器具。
13. 前記複数の脚部は、前記プレートを所定位置に保持する前記一対のスリットを通って延在する外側支持脚と、前記中央スリットを通って延在する内側脚とを備える、請求項９～１２のいずれか一項に記載の挿入器具。

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