JP7440453B2 - トンネル掘削機 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル掘削機に関する。
一般に、トンネル掘削機は、カッタヘッドを回転させ、カッタヘッドの前面に装着された複数のカッタが前方の地盤に切羽を形成することにより、トンネルを掘削する。カッタヘッドは筒状の掘削機本体の前端部に取り付けられており、カッタヘッドを回転させながら、掘削機本体を前方に推進させることにより、トンネルが掘削される。
カッタヘッドは、トンネル掘削機の駆動部により回転駆動される。駆動部には、動力源であるカッタ旋回用モータ、および、カッタヘッドに動力を伝達するための部材(軸受、ギヤ、回転リング等)が含まれる。トンネル掘削機では、駆動部の損傷防止等の目的で、トンネルの掘削中において駆動部に作用する負荷(具体的には、カッタヘッドの回転軸方向に作用する力)を把握することは重要である。そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、駆動部に作用する負荷を把握するための技術が提案されている。特許文献1では、駆動部の変位を計測することによって、駆動部に作用する負荷が見積もられる。
特開2008-127825号公報
しかしながら、従来の技術では、トンネル掘削機の駆動部に作用する負荷を適切に把握することが困難な場合がある。ここで、駆動部の構造体は、損傷が起きないように、剛性を高くし、当該構造体の変位を小さく抑えるように設計されている部分である。ゆえに、例えば、特許文献1に開示されている技術では、荷重を受けた際の駆動部の構造体の変位は小さく、変位の計測によって駆動部に作用する負荷を適切に見積もることは困難となる。よって、従来の技術とは異なる仕組みによって、トンネル掘削機の駆動部に作用する負荷を計測することが望まれている。
そこで、本発明は、このような課題に鑑み、駆動部に作用する負荷を計測することが可能なトンネル掘削機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のトンネル掘削機は、筒状の掘削機本体と、掘削機本体の前部に回転可能に設けられたカッタヘッドを含む回転部と、掘削機本体に対して掘削機本体の軸方向後方側から当接し、軸方向後方側から回転部を支持する支持部と、掘削機本体に対して支持部を軸方向に締結する複数のボルトと、複数のボルトのうちの少なくとも一部のボルトに設けられ、ボルトの軸力を検出する軸力センサと、を備え、支持部は、回転部を支持する支持フレーム、および、支持フレームに固定される支持フランジを含み、支持フランジは、掘削機本体の内周面から径方向内側に張り出す張出部に対して軸方向後方側から当接し、ボルトによって軸方向に張出部と締結され、支持フレームの外周部が、張出部の内周部に篏合されている
複数のボルトは、掘削機本体の周方向に間隔を空けて配置され、軸力センサは、複数のボルトのうち2つ以上のボルトに設けられ、複数の軸力センサが、互いに異なる周方向の位置でボルトの軸力を検出してもよい。
カッタヘッドよりも軸方向後方に、カッタヘッドと軸方向に間隔を空けて配置される隔壁をさらに備え、軸力センサは、隔壁よりも軸方向後方に配置されてもよい。
支持部は、第1軸受の内輪および外輪のうちの一方と連結されており、回転部は、第1軸受の内輪および外輪のうちの他方と連結されていてもよい。
掘削機本体に対する支持部の周方向への相対的な移動を制限する第1制限機構をさらに備えてもよい。
掘削機本体に対する支持部の軸方向後方への相対的な移動を制限する第2制限機構をさらに備えてもよい。
支持フレームの外周部は、張出部の内周部と対向しており、支持フレームの外周部と張出部の内周部との間には、掘削機本体の径方向の荷重を受ける第2軸受が設けられていてもよい。
支持フレームの外周部は、張出部の内周部と対向しており、支持フレームの外周部と張出部の内周部とは、環状のシール部材を介して接続されていてもよい。
本発明によれば、トンネル掘削機の駆動部に作用する負荷を計測することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るトンネル掘削機の全体構成を示す断面模式図である。 本発明の第1の実施形態に係るトンネル掘削機の支持部の周辺を示す部分拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るトンネル掘削機の支持部を軸方向後方側から見た図である。 本発明の第2の実施形態に係るトンネル掘削機の支持部を軸方向後方側から見た図である。 本発明の第3の実施形態に係るトンネル掘削機の支持部の周辺を示す部分拡大図である。 本発明の第4の実施形態に係るトンネル掘削機の支持部の周辺を示す部分拡大図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
<第1の実施形態>
図1~図3を参照して、本発明の第1の実施形態に係るトンネル掘削機1について説明する。
図1は、トンネル掘削機1の全体構成を示す断面模式図である。なお、図1中の矢印Fはトンネル掘削機1の前方向(つまり、進行方向)を示し、矢印Bはトンネル掘削機1の後方向を示す。つまり、図1中の矢印Fは切羽側を向き、矢印Bは坑口側を向く。
トンネル掘削機1は、地盤を掘削可能な土圧式(泥土圧式を含む。)のシールド掘削機である。図1に示すように、トンネル掘削機1は、掘削機本体10を備える。掘削機本体10は、筒状(例えば、円筒状または矩形筒状等)である。掘削機本体10の軸方向は、トンネル掘削機1の前後方向と一致する。以下では、掘削機本体10の軸方向を単に軸方向とも呼び、掘削機本体10の径方向を単に径方向とも呼び、掘削機本体10の周方向を単に周方向とも呼ぶ。
掘削機本体10の前部には、カッタヘッド11を含む回転部110が回転可能に設けられる。カッタヘッド11は、掘削機本体10の前端に設けられる。カッタヘッド11は、略円盤状の回転体である。カッタヘッド11の中心部には、カッタ中心軸12の前端が嵌入されており、カッタ中心軸12は掘削機本体10と同軸上に配置されている。カッタヘッド11は、掘削機本体10の中心軸を中心に(つまり、カッタ中心軸12を中心に)回転可能に設けられている。
カッタヘッド11は、外周リング11aと、内周リング11bと、カッタスポーク11cと、フィッシュテールカッタ11dと、カッタビット11eなどを有する。このうち、外周リング11aは、カッタヘッド11の外周部を形成しており、内周リング11bは、外周リング11aよりも径方向内側に配置されている。また、複数のカッタスポーク11cは、カッタヘッド11の前面において、掘削機本体10の中心軸を中心として(つまり、カッタ中心軸12を中心として)放射状に配置されている。カッタヘッド11の前面の中心部には、フィッシュテールカッタ11dが装着されている。さらに、カッタスポーク11cの前面には、多数のカッタビット11eが装着されている。なお、フィッシュテールカッタ11dおよびカッタビット11eは、着脱可能であってもよく、着脱可能でなくてもよい。
そして、カッタヘッド11には、上記外周リング11a、内周リング11bおよびカッタスポーク11cの相互の間に、複数の開口部が形成されている。当該開口部は、カッタヘッド11によって地盤(切羽)を掘削した際に発生する掘削土砂を、掘削機本体10内(後述するチャンバ22内)に取り込むための掘削土砂取込口として機能する。
カッタヘッド11よりも軸方向後方には、隔壁13が配置されている。隔壁13は、軸方向(トンネル延伸方向)に対して垂直に配置される板状(例えば、円板状)の壁体である。隔壁13は、カッタヘッド11と軸方向(トンネル延伸方向)に間隔を空けて配置される。隔壁13の後方側には、トンネル掘削機1の各種設備が配置されており、隔壁13は、切羽で生じる掘削土砂から当該設備を隔離する。
図1の例では、掘削機本体10は、カッタヘッド11よりも軸方向後方側において、径方向内側に張り出す張出部10aを有する。張出部10aは、例えば、中空の環状に形成される。張出部10aの周方向に直交する断面形状は、例えば、略矩形状である。張出部10aよりも径方向内側には、第1支持フレーム14が設けられる。第1支持フレーム14は、例えば、周方向に延在する中空の環状部材である。第1支持フレーム14の周方向に直交する断面形状は、例えば、略矩形状である。第1支持フレーム14には、支持フランジ15が固定されており、支持フランジ15と張出部10aとが複数のボルト16によって締結されている。第1支持フレーム14と支持フランジ15とは、一体として形成されてもよく、別体として形成されてもよい。なお、第1支持フレーム14と、支持フランジ15と、ボルト16と、張出部10aとの接続関係の詳細については後述する。
第1支持フレーム14よりも径方向内側には、第2支持フレーム17が設けられる。第2支持フレーム17は、後述するカッタ旋回用モータ21を支持する。第2支持フレーム17は、第1支持フレーム14と接続されている。本実施形態に係る隔壁13は、例えば図1に示すように、張出部10aの前端面10bと、第1支持フレーム14の前端面14aと、第2支持フレーム17の前端面17aとによって構成されているが、この例に限定されず、隔壁13は他の部材で構成されてもよい。なお、第1支持フレーム14および第2支持フレーム17は、一体として形成されてもよい。第1支持フレーム14および第2支持フレーム17は、まとめて支持フレームと呼ばれ得る。
なお、張出部10aは、掘削機本体10と一体として形成されてもよく、別体として形成されてもよい。また、第1支持フレーム14は、1つの部材により形成されてもよく、複数の部材により形成されてもよい。また、第2支持フレーム17は、1つの部材により形成されてもよく、複数の部材により形成されてもよい。
隔壁13の中心部には、カッタ中心軸12が設けられている。さらに、隔壁13には、環状の回転リング18が、掘削機本体10の中心軸を中心に(つまり、カッタ中心軸12を中心に)回転可能に設けられている。回転リング18は、径方向において、第1支持フレーム14と第2支持フレーム17との間に配置されている。回転リング18の前部には、複数の連結ビーム19が周方向に所定の間隔で設けられている。
複数の連結ビーム19は、カッタヘッド11と回転リング18を連結する。連結ビーム19の前端は、例えば、カッタヘッド11のカッタスポーク11cに連結されている。回転リング18および連結ビーム19は、カッタヘッド11およびカッタ中心軸12と一体的に回転する。つまり、回転部110は、カッタヘッド11と、カッタ中心軸12と、回転リング18と、連結ビーム19とを含む。トンネル掘削機1は、軸方向後方側から回転部110を回転可能に支持する支持部120を備える。図1の例では、支持部120は、第1支持フレーム14と、支持フランジ15とを含む。回転リング18が、軸受20を介して第1支持フレーム14によって軸方向後方側から支持されている。軸受20は、本発明に係る第1軸受に相当する。
トンネル掘削機1は、カッタヘッド11を回転駆動する駆動部130を備える。駆動部は、動力源であるカッタ旋回用モータ21と、カッタヘッド11に回転駆動力を伝達するための部材(回転リング18、連結ビーム19、軸受20等)とを含む。カッタ旋回用モータ21は、隔壁13の後方の支持フレーム(具体的には、第2支持フレーム17)の後部に設けられている。カッタ旋回用モータ21は、軸受20を介して回転リング18と接続されている。カッタ旋回用モータ21から出力される回転駆動力は、軸受20を介して回転リング18および連結ビーム19に伝達される。ゆえに、カッタ旋回用モータ21を駆動させることにより、カッタヘッド11を、カッタ中心軸12を中心として回転させることができる。この結果、回転するカッタヘッド11の前面を後述するシールドジャッキ24により地盤(切羽)に押し付けて、地盤を掘削することができる。
トンネル掘削機1によるトンネルの掘削中において、カッタヘッド11が軸方向に受ける荷重は、回転部110に作用する荷重となり、この荷重は、駆動部130に伝達されるので、駆動部130に作用する負荷となる。本実施形態では、後述するように、回転部110から駆動部130を介して支持部120に作用する力を検出することによって、駆動部130に作用する負荷を適切に計測することが可能となる。ただし、厳密には、検出される支持部120に作用する荷重には、第1支持フレーム14と第2支持フレーム17の隔壁13を構成している部分(それぞれの前端面14a、17a)に作用する土圧による成分も含まれる。ここにおいては、この部分に作用している土圧を土圧計により計測し、前端面14a、17aの面積を乗じることにより、この土圧による成分を正確に把握できる。そして、検出値からこの土圧による成分を差し引くことにより、駆動部130に作用する負荷をより正確に把握できる。なお、支持部120の周辺の詳細な構成、および、駆動部130に作用する負荷を計測する仕組みについては後述する。
カッタヘッド11と隔壁13との間には、チャンバ22が画成されている。チャンバ22は、カッタヘッド11の後面と、隔壁13の前面と、掘削機本体10の内周面とにより区画された空間(例えば、略円柱状の空間)である。カッタヘッド11による地盤の掘削に伴って発生する掘削土砂は、カッタヘッド11に貫通形成された上記開口部(掘削土砂取込口)を通じて、チャンバ22内に取り込まれる。チャンバ22は、掘削土砂を一時的に蓄えるための空間(室)として機能する。チャンバ22内に取り込まれた掘削土砂は、隔壁13の下部に形成されている開口である排出口(図示省略)を通じて、チャンバ22からスクリューコンベヤ23内に排出される。チャンバ22内に蓄えられた掘削土砂は、スクリューコンベヤ23によって、掘削機本体10の後方に向けて運搬され、排出される。
また、掘削機本体10の隔壁13よりも後方側には、エレクタ装置(図示省略)が設けられる。エレクタ装置は、掘削機本体10の軸方向、径方向および周方向(すなわち、トンネル延伸方向、トンネル径方向およびトンネル周方向)に移動可能に設けられる。エレクタ装置は、覆工部材であるセグメントSを把持可能であり、把持したセグメントSをトンネルの内壁面(坑壁)に沿って組み立てる。セグメントSは、掘削されたトンネルの内壁面に沿った湾曲形状を有する環片である。上記エレクタ装置を駆動させることにより、複数のセグメントSを周方向に沿ってリング状に組み立てることができる。これにより、トンネルの内壁面が複数のセグメントSにより覆工され、内壁面の崩落を防止できる。
掘削機本体10内には、複数のシールドジャッキ24が、周方向に相互に間隔を空けて設けられている。各シールドジャッキ24は、掘削機本体10の内周面に沿って、トンネル延伸方向に延在するように(つまり、トンネル延伸方向に伸長するように)設けられる。シールドジャッキ24は、例えば、油圧ジャッキであるが、トンネル掘削機1の推力を発生可能であれば、他の種類のジャッキ、アクチュエータ等であってもよい。シールドジャッキ24の後端には、伸縮可能な駆動ロッド24aが設けられている。駆動ロッド24aの先端は、既設のセグメントSの前端面と対向している。シールドジャッキ24の駆動ロッド24aを、後方に向けて伸長し、セグメントSを押圧することにより、掘削機本体10に推進反力(つまり、推力)を付与することができる。すなわち、シールドジャッキ24がセグメントSを押圧したときに発生する推力によって、掘削機本体10は前進可能である。
掘削機本体10の後端部内周とセグメントSの外周との間には、テールブラシ25が設けられる。テールブラシ25は、掘削機本体10の後端部内周に取り付けられており、セグメントSの外周と摺接する。テールブラシ25は、掘削機本体10内への水、土砂または裏込材等の侵入を防止するために設けられている。
以下、図2および図3を参照して、支持部120の周辺の詳細な構成、および、駆動部130に作用する負荷を計測する仕組みについて説明する。図2は、トンネル掘削機1の支持部120の周辺を示す部分拡大図である。図3は、トンネル掘削機1の支持部120を軸方向後方側から見た図である。
上述したように、支持部120は、第1支持フレーム14と、支持フランジ15とを含み、第1支持フレーム14は、軸受20を介して回転リング18を軸方向後方側から支持している。図2に示すように、軸受20は、内輪20aと、外輪20bと、転動体20cとを含む。軸受20は、例えば、3列ローラ軸受であり、軸方向(つまり、スラスト方向)および径方向(つまり、ラジアル方向)およびモーメントの荷重を受ける。後述するように、軸受20は、回転部110を支持部120に対して相対的に回転可能に支持する。転動体20cの形状は、特に限定されず、例えば、円柱形状または円錐台形状等であってもよい。軸受20は、回転リング18の後方に配置される。
軸受20の内輪20aの前端部は、回転リング18の後端部と連結されている。軸受20の内輪20aと回転リング18とは、例えば、ボルト締結等によって連結される。一方、外輪20bの後端部は、第1支持フレーム14の突出部14bの前部と連結されている。突出部14bは、第1支持フレーム14の内周部14c(径方向内側の部分)から径方向内側に突出する。突出部14bは、環状に形成される。軸受20の外輪20bと第1支持フレーム14の突出部14bとは、例えば、ボルト締結等によって連結される。
軸受20の内輪20aの内周部には、ギヤ20dが設けられている。内輪20aのギヤ20dは、カッタ旋回用モータ21の駆動ギヤ21aと噛み合っている。ゆえに、カッタ旋回用モータ21を駆動させると、カッタ旋回用モータ21から出力される回転駆動力が、駆動ギヤ21aおよびギヤ20dを介して内輪20aに伝達される。そして、内輪20aと連結される回転リング18に回転駆動力が伝達され、カッタヘッド11を含む回転部110が回転する。それにより、地盤が掘削される。
上述したように、第1支持フレーム14の後端には、支持フランジ15が固定されている。支持フランジ15は、周方向に延在する円環状の部材である。ただし、支持フランジ15は、周方向に並ぶ複数の部材に分割されていてもよく、その場合、各部材は、例えば、周方向に間隔を空けて配置されてもよい。支持フランジ15は、第1支持フレーム14の後端における径方向外側の部分に固定されている。第1支持フレーム14と支持フランジ15とは、例えば、ボルト締結等によって連結される。ただし、支持フランジ15は、第1支持フレーム14と一体として形成されてもよい。支持フランジ15は、第1支持フレーム14の外周部14d(径方向外側の部分)よりも径方向外側まで径方向に延在している。なお、図2の例では、第1支持フレーム14の外周部14dは張出部10aの内周部10c(径方向内側の部分)と接しているが、第1支持フレーム14の外周部14dは張出部10aの内周部10cと離隔していてもよい。
支持フランジ15は、掘削機本体10の張出部10aの後端における径方向内側の部分と対向している。支持フランジ15は、複数のボルト16によって、掘削機本体10の張出部10aに対して軸方向に締結されている。つまり、複数のボルト16は、掘削機本体10の内周面に径方向内側に向けて突設される部材(例えば、張出部10a)に対して支持部120を軸方向に締結する。このように、支持部120は、掘削機本体10に対して軸方向後方側から当接する。図3に示すように、複数のボルト16は、周方向に間隔を空けて配置される。複数のボルト16は、例えば、等間隔に配置される。なお、ボルト16の設置数および配置は、図3に示す例に限定されない。例えば、複数のボルト16は、等間隔に配置されなくてもよい。上記のように、複数のボルト16は、掘削機本体10に対して支持部120を軸方向に締結する。
なお、図2の例では、ボルト16は、張出部10aに対して支持フランジ15を軸方向後方側から締結している。ただし、ボルト16は、張出部10aに対して支持フランジ15を軸方向前方側から締結していてもよい。また、ボルト16による支持フランジ15と張出部10aとの締結は、図示しないナットがボルト16に螺合されることによって実現されてもよく、ナットを用いずにボルト16が他の部材(例えば、掘削機本体10の張出部10a)に螺合されることによって実現されてもよい。
図2に示すように、複数のボルト16のうちの少なくとも一部のボルト16には、軸力センサ26が設けられる。軸力センサ26は、ボルト16の軸力を検出する。詳細には、軸力センサ26は、回転部110から支持部120に対して軸方向の荷重が作用したときに、支持部120の支持フランジ15からボルト16に対して作用する軸方向の荷重(ボルト16の軸力)を検出する。軸力センサ26の種類は特に限定されないが、軸力センサ26としては、例えば、荷重を電気信号に変換する各種ロードセルが利用され得る。また、軸力センサ26としては、例えば、ボルト16の伸び量を電気信号に変換する歪ゲージまたは超音波センサ等が利用されてもよい。図2の例では、軸力センサ26は、円環形状のロードセルであり、ボルト16のボルト頭と支持フランジ15とによって軸方向に挟持される。
上述したように、トンネル掘削機1によるトンネルの掘削中において、カッタヘッド11が軸方向に受ける掘削反力は、回転部110から支持部120に伝達される。そして、支持部120に伝達された力は、ボルト16に伝達され、ボルト16の軸力(具体的には、引っ張り荷重)が生じる。本実施形態では、このように生じるボルト16の軸力が軸力センサ26によって検出される。ここで、回転部110から支持部120を介してボルト16に伝達される軸方向の力は、駆動部130に作用する負荷に相当する。ゆえに、ボルト16の軸力を検出することによって、駆動部130に作用する負荷を適切に計測することができる。なお、上述したように、厳密には、軸力センサ26の検出値から支持フレームの隔壁13を構成している部分(第1支持フレーム14の前端面14a、および、第2支持フレーム17の前端面17a)に作用する土圧による成分を差し引くことにより、駆動部130に作用する負荷をより正確に把握できる。特に、本実施形態によれば、トンネル掘削機1が大型である場合においても、大掛かりな装置を導入することなく、駆動部130に作用する負荷を計測することができる。さらに、駆動部130に作用する負荷を計測することによって、例えば、トンネル掘削機1の運転条件(例えば、シールドジャッキ24の押圧力等)を調整し、過負荷による駆動部130の損傷を防止することができる。
軸力センサ26は、複数のボルト16のうち2つ以上のボルト16に設けられることが好ましい。さらに、軸力センサ26は、全てのボルト16のうちの一部の複数のボルト16に設けられ、かつ、複数の軸力センサ26は、円環状の支持フランジ15の周方向に沿って所定間隔を空けて分散して配置されることが好ましい。これにより、軸力センサ26の設置数を低減しつつ、必要な位置に軸力センサ26を配置して、複数の位置でボルト16の軸力を効率的に検出することができる。ただし、軸力センサ26は、全てのボルト16に設けられてもよい。上述したように、複数のボルト16は、円環状の支持フランジ15に沿って周方向に間隔を空けて配置される。この結果、複数の軸力センサ26も、支持フランジ15に沿って互いに異なる周方向の位置に設けられる。ゆえに、複数の軸力センサ26は、互いに異なる周方向の位置で支持フランジ15からボルト16に作用する軸力を検出する。それにより、駆動部130に作用する負荷の分布(具体的には、周方向における分布)を把握することができる。
さらに、駆動部130に作用する負荷の分布を把握することによって、トンネル施工の状況(例えば、地盤の状態等)を詳細に分析することができる。また、カッタヘッド11が受ける掘削反力の分布を把握できるので、トンネル掘削機1の推力の分布を適正化することができる。なお、駆動部130に作用する負荷の分布を把握する観点では、軸力センサ26の設置数が複数であることが好ましいが、軸力センサ26の設置数は1つであってもよい。
図2に示すように、軸力センサ26は、掘削機本体10の内部空間において隔壁13よりも軸方向後方に配置される。ゆえに、軸力センサ26は、切羽で生じる掘削物(例えば、土砂や泥水等)から隔壁13により離隔される。よって、軸力センサ26を掘削物から保護する対策(例えば、軸力センサ26に防水機能を持たせる対策等)が不要となる。また、切羽で生じる掘削物から隔壁13により離隔された空間に軸力センサ26が配置されるので、軸力センサ26を容易に交換およびメンテナンスすることができる。
なお、駆動部130に作用する負荷を計測するために、本実施形態と異なり、軸受20の前後に荷重検出用のセンサを配置することが考えられる。ただし、この場合、軸受20の前後へのセンサの配置となると、支持フレーム内部での装着の可能性が高いこと、また、露出部に装着したとしても周辺の構造物が多いことで、荷重検出用のセンサの交換およびメンテナンスを行うことが困難となることが予想される。これに対し、本実施形態では、上記のように、軸力センサ26を容易に交換およびメンテナンスすることができる。
上記では、回転部110と支持部120との間(上記の例では、回転リング18と第1支持フレーム14との間)に軸受20が介在している例を説明したが、回転部110と支持部120との間に軸受20が介在せず、回転部110が支持部120に直接回転可能に支持されていてもよい。しかしながら、部材間の摩擦力を低減する観点では、上記の例にように、支持部120が軸受20の内輪20aおよび外輪20bのうちの一方(上記の例では、外輪20b)と連結されており、回転部110が軸受20の内輪20aおよび外輪20bのうちの他方(上記の例では、内輪20a)と連結されて、回転可能に支持されていることが好ましい。このように回転部110と支持部120との間に軸受20が介在することによって、回転部110の回転時に生じる摩擦力を低減し、回転部110を円滑に回転させることができる。
上記では、駆動部130が内歯式(回転部110または回転部110と連結される部材に形成されて、駆動ギヤ21aと噛み合うギヤ20dが、径方向内側を向くタイプ)である例を説明した。ただし、駆動部130は、外歯式(回転部110または回転部110と連結される部材に形成されて、駆動ギヤ21aと噛み合うギヤが、径方向外側を向くタイプ)でもよい。この場合、例えば、支持部120が内輪20aと連結され、回転リング18が外輪20bと連結される。そして、外輪20bの外周部にギヤが設けられ、当該ギヤにカッタ旋回用モータ21の駆動ギヤ21aが噛み合う。
<第2の実施形態>
図4を参照して、本発明の第2の実施形態に係るトンネル掘削機2について説明する。
図4は、トンネル掘削機2の支持部120を軸方向後方側から見た図である。トンネル掘削機2では、上述したトンネル掘削機1と比較して、掘削機本体10に対する支持部120の周方向への相対的な移動を制限する第1制限機構140をさらに備える点が異なる。
図4に示すように、第1制限機構140は、一対のストッパ27、27と、係止突起28とを有する。なお、図4の例では、2つの第1制限機構140が周方向に略180°間隔を空けて設けられているが、第1制限機構140の設置数および設置位置は、図4の例に限定されない。例えば、第1制限機構140の設置数は、1つでも3つ以上でもよい。また、例えば、複数の第1制限機構140が、周方向に不等間隔に設けられてもよい。
ストッパ27は、掘削機本体10の張出部10aに固定されている。ストッパ27は、掘削機本体10の張出部10aの後端面から後方に突出している。一対のストッパ27、27は、周方向に間隔を空けて配置される。係止突起28は、支持フランジ15に固定されている。係止突起28は、支持フランジ15の外周面から径方向外側に突出している。係止突起28は、一対のストッパ27、27の間に挟まれている。つまり、係止突起28の周方向の各端面は、ストッパ27と対向し、近接または当接している。なお、ストッパ27が支持フランジ15に固定されており、係止突起28が掘削機本体10の張出部10aに固定されていてもよい。
上述したように、トンネル掘削機2によるトンネルの掘削中において、ボルト16には引っ張り荷重が作用する。それにより、ボルト16と掘削機本体10の張出部10aとの間での垂直抗力が低下するので、ボルト16と掘削機本体10の張出部10aとの間に生じ得る摩擦力の最大値(つまり、最大静止摩擦力)が低下する。また、カッタヘッド11の回転トルクの反力によって、ボルト16には、せん断方向(つまり、周方向)の荷重が生じる。
ここで、本実施形態では、周方向に間隔を空けて配置される一対のストッパ27、27の間に係止突起28が挟まれている。ゆえに、ボルト16に生じるせん断方向の荷重がボルト16と掘削機本体10の張出部10aとの間の最大静止摩擦力を上回った場合に、ストッパ27が係止突起28を介してせん断方向の荷重を受けることができる。よって、支持部120が掘削機本体10に対して周方向にずれること(つまり、組み付けた状態から動くこと)が抑制される。このように、第1制限機構140によれば、掘削機本体10に対する支持部120の周方向への相対的な移動を制限できるので、支持部120が掘削機本体10に対して周方向にずれることを抑制できる。
また、係止突起28に対し、ストッパ27、27を適切に当接させる配置とすることで、ボルト16に作用するせん断方向の荷重を、早い段階からストッパ27、27で受けることが可能となる。これにより、ボルト16に作用するせん断方向の荷重が軽減できれば、ボルト16の緩みや破断などのトラブル発生の防止につながるため、ストッパ27、27を当接させて配置することも有効である。なお、ストッパ27、27の分担する荷重は、ボルト16のせん断方向の荷重につき、軸力センサ26の計測対象としている軸力(軸方向荷重)ではないので、このストッパ27、27が、軸力(軸方向荷重)の測定に影響を与えることはない。
上記では、第1制限機構140が一対のストッパ27、27と、係止突起28とを有する例を説明した。ただし、第1制限機構140は、掘削機本体10に対する支持部120の周方向への相対的な移動を制限する機能を有していればよく、上記の例に限定されない。例えば、第1制限機構140は、掘削機本体10の張出部10aの後面に形成される窪みと、支持フランジ15から前方に突出し、当該窪みに嵌合される突起とを有してもよい。この場合、支持フランジ15の突起が張出部10aの窪みに係合されることによって、掘削機本体10に対する支持部120の周方向への相対的な移動が制限される。
<第3の実施形態>
図5を参照して、本発明の第3の実施形態に係るトンネル掘削機3について説明する。
図5は、トンネル掘削機3の支持部120の周辺を示す部分拡大図である。トンネル掘削機3では、上述したトンネル掘削機1と比較して、掘削機本体10に対する支持部120の後方への相対的な移動を制限する第2制限機構150をさらに備える点が異なる。
図5に示すように、第2制限機構150は、抜け止め部材29を有する。抜け止め部材29は、例えば、周方向に延在する略円環状の部材であり、L字型の断面形状を有する。ただし、抜け止め部材29は、周方向に並ぶ複数の部材に分割されていてもよく、その場合、各部材は、例えば、周方向に間隔を空けて配置される。
抜け止め部材29は、軸方向延在部29aと、径方向延在部29bとを含む。軸方向延在部29aは、掘削機本体10の張出部10aの後端に固定され、軸方向に延在する。軸方向延在部29aは、支持フランジ15よりも径方向外側に設けられ、支持フランジ15の後面よりも軸方向後方側まで延びる。径方向延在部29bは、軸方向延在部29aの後部から径方向内側に延在する。径方向延在部29bの前面は、支持フランジ15の後面と対向し、隙間を介して近接している。
上述したように、トンネル掘削機3によるトンネルの掘削中において、ボルト16には引っ張り荷重が作用する。ボルト16に作用する引っ張り荷重が過度に大きい場合、ボルト16が正常の範囲を超える伸びを生じ、支持フランジ15および支持フレームが設計の想定以上に後方に動いてしまうおそれがある。
ここで、本実施形態では、掘削機本体10の張出部10aに固定されている抜け止め部材29の径方向延在部29bの前面が、支持フランジ15の後面と対向し、隙間を介して近接している。ゆえに、ボルト16に作用する引っ張り荷重が過度に大きく、ボルト16が正常の範囲を超える伸びを生じた場合に、抜け止め部材29が支持フランジ15と当接し、支持フランジ15に作用する軸方向の荷重を抜け止め部材29によって受けることができる。よって、支持フランジ15が張出部10aに対してボルト16の正常の範囲を超える伸びにより設計の想定以上に後方に動く(移動する)ことが抑制される。このように、第2制限機構150によれば、掘削機本体10に対する支持部120の後方への相対的な移動を制限できるので、支持フランジ15が張出部10aに対して設計の想定以上に後方に動いてしまうことを抑制できる。
ボルト16に作用する引っ張り荷重が過度に大きくなっていない通常時には、上述したように、軸力センサ26の検出値から駆動部130に作用する負荷を計測することができるので、計測結果を用いて装置の異常の把握およびその対処ができる。一方で、ボルト16に作用する引っ張り荷重が過度に大きくなっている異常時には、掘削停止などマシン操作などで異常解消の対処は行うものの、このような対処が間に合わない場合などに、第2制限機構150が支持部120の設計の想定以上の後方への相対的な移動を制限することで、安全装置として機能する。また、ボルト16または軸力センサ26のメンテナンス時に、ボルト16が部分的に取り外される場合がある。このような場合にも、第2制限機構150が支持部120の設計の想定以上の後方への相対的な移動を制限することで、安全装置として機能する。
上記では、第2制限機構150が抜け止め部材29を有する例を説明した。ただし、第2制限機構150は、掘削機本体10に対する支持部120の後方への相対的な移動を制限する機能を有していればよく、上記の例に限定されない。例えば、第2制限機構150は、第1支持フレーム14または支持フランジ15を前方に付勢する付勢部材(例えば、バネ等)を有してもよい。この場合、付勢部材により支持部120が前方に付勢されることによって、掘削機本体10に対する支持部120の後方への相対的な移動が制限される。なお、この場合、駆動部130に作用する負荷をより正確に把握するためには、付勢部材が支持部120を付勢する力を加味する必要がある。
<第4の実施形態>
図6を参照して、本発明の第4の実施形態に係るトンネル掘削機4について説明する。
図6は、トンネル掘削機4の支持部120の周辺を示す部分拡大図である。トンネル掘削機4では、上述したトンネル掘削機1と比較して、軸受160、160と、シール部材170、170とをさらに備える点が異なる。軸受160、160は、本発明に係る第2軸受に相当する。
上述したように、第1支持フレーム14の外周部14dは、張出部10aの内周部10cと対向している。第1支持フレーム14の外周部14dが、支持部120における本発明に係る外周部に相当する。張出部10aの内周部10cが、掘削機本体10における本発明に係る内周部に相当する。
軸受160、160は、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの間に設けられる。2つの軸受160、160は、軸方向に間隔を空けて配置される。ただし、軸受160の設置数および配置は、特に限定されない。軸受160は、径方向(つまり、ラジアル方向)の荷重を受ける。軸受160が設けられることによって、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの間の軸方向(つまり、スラスト方向)の抵抗は、基本的には増加しない。
第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの間に、軸受160、160が設けられることによって、掘削機本体10に対する第1支持フレーム14の上下左右方向の位置決め(つまり、中心位置の芯出し)が適切に実現される。さらに、上述したように、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの間の軸方向の抵抗に対して、軸受160は基本的に寄与しない。ゆえに、軸受160は、支持部120からボルト16への力の伝達の妨げにならず、駆動部130に作用する負荷を正確に計測することができる。
シール部材170、170は、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの間に介在する。つまり、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとは、シール部材170、170を介して接続されている。シール部材170は、環状であり、周方向の全域に亘って、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの隙間を塞いでいる。2つのシール部材170、170は、軸方向に間隔を空けて配置される。前側のシール部材170は、前側の軸受160よりも前方に配置され、後側のシール部材170は、後側の軸受160よりも後方に配置される。
ここで、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの隙間に土砂等の異物が侵入して固着すると、この固着が抵抗となり、支持部120からボルト16への力の伝達の精度が低下し、駆動部130に作用する負荷の計測精度が低下するおそれがある。そこで、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとがシール部材170、170を介して接続されることによって、第1支持フレーム14の外周部14dと張出部10aの内周部10cとの隙間に土砂等の異物が侵入して固着することが抑制される。それにより、支持部120からボルト16への力の伝達の精度の低下が抑制され、駆動部130に作用する負荷の計測精度の低下が抑制される。
上記(図6)では、シール部材170を2箇所に配置したが、異物の侵入を防ぐには、1箇所の設置があればよく、本実施形態においては、切羽側のシール部材170が機能すればよい。ここにおいて、本実施形態(図6)における坑口側のシール部材170は、切羽側のシール部材170に損傷が発生した場合のバックアップ(予備)としての機能を目的とするとともに軸受160、160の切羽側と坑口側にシール部材170を配置し、切羽側と坑口側のシール部材170の間に潤滑剤を封入することで、軸受160、160の潤滑を行うことも目的としている。よって、シール部材170の設置数および配置は、上記の例に限定されるものではない。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例または修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、上記では、土圧式(泥土圧式を含む。)のトンネル掘削機1、2、3を説明したが、本発明に係るトンネル掘削機は、泥水式であってもよく、岩盤掘削機(トンネルボーリングマシン)のように、マシン中央部に隔壁を有さず、かつ、スクリューコンベアや送排泥管などの排土装置の代わりにベルトコンベアを有するものでもよい。
また、例えば、上記では、図面を参照して、トンネル掘削機1、2、3の各構成要素を説明したが、図面における各構成要素の寸法および位置関係はあくまでも例示に過ぎないので、トンネル掘削機1、2、3の各構成要素の寸法および位置関係は図面に示す例に限定されない。また、図面に例示されたトンネル掘削機1に対して構成要素が適宜追加、削除または変更されてもよい。
1、2、3 トンネル掘削機
10 掘削機本体
11 カッタヘッド
12 カッタ中心軸
13 隔壁
14 第1支持フレーム
15 支持フランジ
16 ボルト
17 第2支持フレーム
18 回転リング
19 連結ビーム
20 軸受(第1軸受)
20a 内輪
20b 外輪
21 カッタ旋回用モータ
22 チャンバ
23 スクリューコンベヤ
24 シールドジャッキ
25 テールブラシ
26 軸力センサ
27 ストッパ
28 係止突起
29 抜け止め部材
110 回転部
120 支持部
130 駆動部
140 第1制限機構
150 第2制限機構
160 軸受(第2軸受)
170 シール部材

Claims (8)

  1. 筒状の掘削機本体と、
    前記掘削機本体の前部に回転可能に設けられたカッタヘッドを含む回転部と、
    前記掘削機本体に対して前記掘削機本体の軸方向後方側から当接し、前記軸方向後方側から前記回転部を支持する支持部と、
    前記掘削機本体に対して前記支持部を前記軸方向に締結する複数のボルトと、
    前記複数のボルトのうちの少なくとも一部の前記ボルトに設けられ、前記ボルトの軸力を検出する軸力センサと、
    を備え
    前記支持部は、前記回転部を支持する支持フレーム、および、前記支持フレームに固定される支持フランジを含み、
    前記支持フランジは、前記掘削機本体の内周面から径方向内側に張り出す張出部に対して前記軸方向後方側から当接し、前記ボルトによって前記軸方向に前記張出部と締結され、
    前記支持フレームの外周部が、前記張出部の内周部に篏合されている、
    トンネル掘削機。
  2. 前記複数のボルトは、前記掘削機本体の周方向に間隔を空けて配置され、
    前記軸力センサは、前記複数のボルトのうち2つ以上の前記ボルトに設けられ、
    複数の前記軸力センサが、互いに異なる前記周方向の位置で前記ボルトの軸力を検出する、
    請求項1に記載のトンネル掘削機。
  3. 前記カッタヘッドよりも前記軸方向後方に、前記カッタヘッドと前記軸方向に間隔を空けて配置される隔壁をさらに備え、
    前記軸力センサは、前記隔壁よりも前記軸方向後方に配置される、
    請求項1または2に記載のトンネル掘削機。
  4. 前記支持部は、第1軸受の内輪および外輪のうちの一方と連結されており、
    前記回転部は、前記第1軸受の内輪および外輪のうちの他方と連結されている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載のトンネル掘削機。
  5. 前記掘削機本体に対する前記支持部の周方向への相対的な移動を制限する第1制限機構をさらに備える、
    請求項1~4のいずれか一項に記載のトンネル掘削機。
  6. 前記掘削機本体に対する前記支持部の前記軸方向後方への相対的な移動を制限する第2制限機構をさらに備える、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のトンネル掘削機。
  7. 前記支持フレームの外周部は、前記張出部の内周部と対向しており、
    前記支持フレームの前記外周部と前記張出部の前記内周部との間には、前記掘削機本体の径方向の荷重を受ける第2軸受が設けられている、
    請求項1~6のいずれか一項に記載のトンネル掘削機。
  8. 前記支持フレームの外周部は、前記張出部の内周部と対向しており、
    前記支持フレームの前記外周部と前記張出部の前記内周部とは、環状のシール部材を介して接続されている、
    請求項1~7のいずれか一項に記載のトンネル掘削機。
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