JP7439166B2 - 金属部材の切断支援装置及び切断システム - Google Patents

金属部材の切断支援装置及び切断システム Download PDF

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Description

本発明は、金属部材の切断支援装置及び切断システムに関する。
近年、発電所の老朽化に伴い廃止される設備が増加し、その撤去に要する手間やコストが問題になっている。発電所には、複雑に入り組んだ多数の配管が設置され、これらの配管には、各種の設備が近接している。配管を撤去するには、作業員が他の配管や各種の設備を回避しながら対象とする配管に赴き、邪魔になる設備を撤去して作業範囲を確保し、配管を適当な長さに切断して外部に搬出する必要がある。
このような作業を簡略化するために、最小限の作業範囲で配管を切断可能な装置の開発が進められている。例えば、特許文献1には、配管の内側に設置され、プラズマトーチを配管の周方向に移動させることで、プラズマトーチにより配管を切断する切断支援装置が開示されている。
特開2020-59031号公報
特許文献1の切断支援装置では、配管の内側に配置された状態でセンタリング装置を用いてセンタリングを行う必要があり、配管への設置に多くの労力や時間を要する、という問題がある。また、配管の内側に切断支援装置を設置するため、径が小さな配管の切断に適用できない、断面が円筒形状ではない金属部材、特に鋼板の切断を行うことができない、という問題もある。
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、金属部材を簡単に切断可能な切断支援装置及び切断システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る切断支援装置は、
金属部材の切断を支援する切断支援装置であって、
車体と、
前記車体に回転可能に支持され、前記金属部材に吸着可能であり、前記金属部材上を転動する複数の磁石車輪と、
前記車体に設けられ、各磁石車輪を回転させるモータと、
前記車体に設けられ、前記磁石車輪が前記金属部材に吸着された状態で前記金属部材を切断可能な位置に切断トーチを保持する保持機構と、
前記車体に設けられ、前記切断支援装置が前記金属部材上に設置された状態で前記金属部材に対して各磁石車輪の磁力を発生させることができるようにユーザが操作可能なハンドルと、
を備える
本発明によれば、金属部材を簡単に切断可能な切断支援装置及び切断システムを提供できる。
本発明の実施の形態に係る切断システムを配管の内面に設置した様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る切断システムを配管の外面に設置した様子を示す図である。 本発明の実施の形態に係る切断支援装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る切断支援装置の構成を示す他の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る切断支援装置の構成を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係る切断支援装置におけるハンドルの構成を示す正面面図である。 本発明の実施の形態に係る切断支援装置における制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る切断支援装置の保持機構の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る切断方法の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る切断システムが配管を切断している様子を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る切断支援装置及び切断システムを、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面では、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。実施の形態では、磁石が吸着可能な金属材料で構成された金属部材の一例として配管を切断する場合を例に説明する。
図1及び図2に示すように、切断システム1は、配管の内面又は外面に設置され、配管の周方向に移動しながら配管を切断する。切断システム1は、配管を切断するプラズマトーチ2と、プラズマトーチ2を保持した状態でプラズマトーチ2を配管の周方向に移動させる切断支援装置10と、を備える。
プラズマトーチ2は、プラズマ切断機を構成する部品であり、その先端部からプラズマ化した空気を噴出することで、配管を溶解して切断する。プラズマトーチ2は、熱を用いて材料を局部的に溶融又は燃焼して切断する切断トーチの一例である。プラズマ切断機は、配管を切断する切断機の一例であり、ユーザによる操作を受け付けると、プラズマトーチ2からプラズマ化した空気を放出させる。
プラズマ切断機は、プラズマトーチ2に電気的に接続された高周波電源と、プラズマトーチ2に空気を供給可能に接続されたコンプレッサと、を備える。高周波電源は、プラズマトーチ2にプラズマを発生させる高周波電流を供給する。コンプレッサは、プラズマトーチ2で発生したプラズマを配管に向けて噴出させるようにプラズマトーチ2に空気を供給する。
図3~図5に示すように、切断支援装置10は、配管の内面又は外面に設置された状態で配管の周方向に移動し、プラズマトーチ2による配管の切断を支援する装置である。切断支援装置10は、車体11と、車体11に回転可能に支持され、配管に吸着可能であり、配管上を転動する4つの磁石車輪12と、車体11に設けられ、各磁石車輪12に接続された状態で磁石車輪12を回転させるモータ13と、車体11に設けられ、モータ13に電気を供給する電源14と、車体11に設けられ、切断支援装置10が配管に設置された状態で配管に向かって延びるようにプラズマトーチ2を保持する保持機構15と、を備える。切断支援装置10は、吊り下げられた状態で磁石車輪12による磁力が自重に負けて落下しないようにできるだけ軽量に構成することが好ましい。
車体11は、上面部と、上面部の左右方向に対向する両端部に設けられ、上面部に対して垂直な方向に延びる一対の側面部と、上面部の前後方向に対向する両端部に設けられ、上面部に対して垂直な方向(下向き)に延び、各側面部に接続される一対の接続部と、を備える。車体11の上面部では、その中心部にモータ13が設置され、モータ13を挟むようにして、各ハンドル12aが貫通して延びる一対の貫通孔11aが設けられている。車体11の側面部の一方には電源14が設けられ、他方には保持機構15が設けられている。
磁石車輪12は、切断支援装置10が金属製の配管にぶら下げられた状態でも落下せず、配管上を転動することが可能な程度の磁力を有する車輪である。磁石車輪12は、磁性材料を用いて形成され、磁石車輪12の磁性材料は、例えば、永久磁石である。磁石車輪12は、車体11の左右前後に4つ配置され、いずれも配管に対して同一方向に転動するように支持されている。各磁石車輪12は、車体11の前後左右にそれぞれ配置され、配管表面に吸着された状態を維持するため、切断支援装置10は、安定した姿勢で配管上を周方向に移動できる。
一対の磁石車輪12は、例えば、磁力をON、OFFすることが可能なマグネットホイールを構成している。マグネットホイールは、マグネットのS極、N極を互い違いに重ねておくと磁力が発生せず、この状態からハンドル12aをねじり、マグネットのS極、N極を同じ方向に組み合わせると磁力が発生するように構成されている。
具体的に説明すると、マグネットホイールでは、図6に示すように前方に配置された一対の磁石車輪12が左右方向に延びる同一の車軸12bにより回転可能に支持され、配管上を同一方向に転動する。一対の磁石車輪12を支持する車軸12bは、その中間部において支持部材12cにより回転可能に支持されている。支持部材12cは、ハンドル12aを介して車体11の上面部に支持されている。ハンドル12aは、車体11の上面部に垂直に延びる回転軸12dと、ユーザが把持可能なグリップ12eと、を備え、ハンドル12aを車体11の上面部に対して回転軸12dの周りに回転させることで、各磁石車輪12に磁力を発生させることができる。後方に配置された一対の磁石車輪12も、前方に配置された一対の磁石車輪12と同一の構成を備える。
磁石車輪12は、上記の構成を備えるため、ユーザがハンドル12aを回転させ、配管表面との間で磁力を発生させることで、配管表面に磁石車輪12を吸着させることができる。このため、配管に切断支援装置10を設置する前の時点では、ハンドル12aを磁力OFF側に回転させることで、磁石車輪12が配管に吸着しないように設定すればよい。そして、配管に切断支援装置10を設置した時点では、ハンドル12aを磁力ON側に回転させることで、磁石車輪12と配管表面との間で磁力を発生させ、磁石車輪12を配管に吸着させるとよい。
図7に示すようにモータ13には、電源14から供給された電力の周波数及び電圧を調整してモータ13の回転を制御するモータードライバ13aが接続されている。モータードライバ13aは、コントローラ13bに通信可能に接続され、コントローラ13bからの制御信号に基づいてバッテリーから供給された電力の周波数及び電圧を調整し、切断支援装置10の走行を制御する。
コントローラ13bは、メモリとプロセッサとを備え、プロセッサがメモリに記憶されたプログラムを実行することによりモータードライバ13aを制御する。コントローラ13bは、リモコン13cに有線又は無線の通信回線を介して通信可能に接続されている。リモコン13cは、ユーザによる操作を受け付け、ユーザの操作に対応する操作信号を生成する。コントローラ13bは、リモコン13cからの操作信号を受け付けると、ユーザの操作に対応する制御信号を生成し、モータードライバ13aに送信する。
例えば、コントローラ13bは、ユーザから前進の指示を受け付けると、モータ13を一定速度で回転させ、切断支援装置10を前進させる。また、コントローラ13bは、ユーザから後退の指示を受け付けると、モータ13を一定速度で逆回転させ、切断支援装置10を後退させる。そして、コントローラ13bは、ユーザから停止の指示を受け付けると、モータ13の回転を停止させ、切断支援装置10の走行を停止させる。
図3~図5に戻り、モータ13は、複数のギアを介して磁石車輪12に接続され、車体11に対して磁石車輪12を回転させる。複数のギアは、モータ13の回転を磁石車輪12に伝達する伝達手段の一例である。具体的には、上下方向に延びるモータ13の回転軸は、かさ歯車を介して主回転軸に接続されている。主回転軸は、車体11に対して左右方向に延び、車体11の側面部に回転可能に支持されている。主回転軸は、ひら歯車を介して一対の副回転軸にそれぞれ接続されている。一対の副回転軸は、主回転軸の前後に配置され、車体11の側面部に回転可能に支持されている。各副回転軸は、ひら歯車を介して前後に配置された一対の磁石車輪12にそれぞれ接続され、一対の磁石車輪12をそれぞれ回転させる。
電源14は、バッテリー(図示せず)と、バッテリーを着脱自在に保持するケース14aと、ケース14aの両側に接続され、ケース14aを車体11に接続する一対の接続部材14bと、を備える。ケース14aは、上方からバッテリーを差し込むと、内部にバッテリーが保持されるように構成されている。ケース14aは、バッテリーの端子と電気的に接続される端子を備える。ケース14aの端子は、モータードライバ13aと電気的に接続されている。
接続部材14bは、長尺な板状部材であり、車体11に対して上下方向に延びている。接続部材14bの下部は、車体11の側面部に接続され、接続部材14bの上部は、ケース14aの両側に設けられたタブに接続されている。
保持機構15は、プラズマトーチ2を着脱自在に把持するホルダー15aと、ホルダー15aを支持するスライダー15bと、車体11の側面部に固定され、スライダー15bを収容した状態でスライド可能にガイドするガイド部材15cと、を備える。スライダー15b及びガイド部材15cは、切断支援装置10が配管に設置された状態で配管に向かって移動可能にホルダー15aを支持するガイド手段の一例である。
ホルダー15aは、プラズマトーチ2を把持したり開放したりできるように開閉自在に構成され、プラズマトーチ2が配管に向かって下向きに延びるように把持できる。スライダー15bは、ガイド部材15cにより車体11の上下方向にのみ移動し、前後方向及び左右方向に移動しないように規制されている。
図8に示すように保持機構15は、スライダー15bに回転可能に支持され、配管に吸着可能な磁石車輪15dを備える。磁石車輪15dは、磁石車輪12よりも小型で磁力が弱くてもよい。磁石車輪15dは、磁石車輪12と同一方向に転動するように車体11の側面部に支持され、スライダー15bが下方に位置する場合に磁力により配管に吸着された状態で配管上を周方向に転動する。これによりプラズマトーチ2による配管の切断時に配管表面に対するプラズマトーチ2の高さが一定に保持される。なお、磁石車輪12は、第1の磁石車輪の一例であり、磁石車輪15dは、第2の磁石車輪の一例である。
また、保持機構15は、スライダー15bから磁石車輪12に向かって延びるアーム部材15eと、アーム部材15eの先端部に接触し、アーム部材15eを上下に移動させるカム15fと、カム15fに設けられ、磁石車輪12に接続された車軸12bに接続された状態で車体11の側面部に回転可能に支持されるラチェット15gと、を備える。
アーム部材15eの先端には、車輪15hが回転可能に支持され、車輪15hのトレッド面にカム15fの側面が接触している。カム15fは、略紡錘形であり、その中心部にラチェット15gが固定されている。カム15fは、ラチェット15gの作用により車軸12bの回転が伝達され、軸周りに回転すると、アーム部材15e及びスライダー15bを車体11に対して上下方向に移動させる。ラチェット15gは、車軸12bが切断支援装置10を前進させる方向に回転するとき、カム15fに対して空回りし、車軸12bが切断支援装置10を後進させる方向に回転するとき、車軸12bの回転をカム15fに伝達するように構成されている。
保持機構15は、上記の構成を備えるため、切断支援装置10が前進しているときには、磁石車輪15dの作用によりプラズマトーチ2が配管に対して一定高さで近接した状態を維持し、配管を周方向に安定した状態で切断する。また、配管の切断が終了した時点で切断支援装置10を少しだけ、例えば、カム15fを1/4回転させる程度に後進させると、カム15fが車軸12bと一緒に回転してアーム部材15eを押し上げる。このため、プラズマトーチ2を配管から引き離すことができ、これ以上配管が切断されるのを防止できる。
以上が、切断支援装置10の構成である。
以下、図9を参照して、実施の形態に係る切断システム1を用いてユーザが実行する配管の切断方法の流れを説明する。配管の切断を実行する前に切断支援装置10の保持機構15にプラズマトーチ2を装着する。具体的には、ホルダー15aを開いてプラズマトーチ2を収容し、その後、ホルダー15aを閉じることで、ホルダー15aにプラズマトーチ2を把持させる。また、プラズマトーチ2には、予めプラズマ切断機の本体を接続させておく。
まず、プラズマトーチ2が搭載された切断支援装置10を配管の切断箇所に設置する(ステップS1)。具体的には、磁石車輪12を車体11の上面部に近づけた状態で配管の切断箇所に切断支援装置10を位置決めする。このとき、切断支援装置10を配管の周方向に走行するような姿勢で配管上に配置する。次に、ハンドル12aを操作して磁石車輪12を配管に接近させることで配管に磁石車輪12の磁力を作用させ、配管に磁石車輪12を吸着させる。
次に、プラズマ発生機を起動することで、プラズマトーチ2からのプラズマの放出を開始させる(ステップS2)。このとき、保持機構15の磁石車輪15dが配管に吸着した状態で配管上を転動するため、配管に対するプラズマトーチ2の位置が一定の高さに保持される。
次に、配管上を周方向に移動するように切断支援装置10の前進を開始させる(ステップS3)。具体的には、ユーザは、切断支援装置10から離れた場所で切断支援装置10に通信可能に接続されたリモコン13cを操作することで、配管上における切断支援装置10の走行を開始させる。切断支援装置10は、図10に示すように配管の周方向に移動しながら配管を周方向に切断する。
次に、配管の切断により得られた切断片が落下した時点で切断支援装置10をわずかに後進させる(ステップS4)。具体的には、ユーザが切断支援装置10に通信可能に接続されたリモコン13cを操作することで、切断支援装置10を後進させ、カム15fを車軸12bと一緒に回転させる。カム15fがアーム部材15eを押し上げるまで、切断支援装置10を後進させることで、プラズマトーチ2を配管から引き離し、配管の切断を停止する。
次に、プラズマ発生機の動作を停止させることで、プラズマトーチ2からのプラズマの放出を停止させる(ステップS5)。
次に、配管から切断支援装置10を取り外す(ステップS6)。具体的には、ユーザがハンドル12aを操作して磁石車輪12を配管から引き離し、その後、配管から切断支援装置10を取り外せばよい。なお、配管の切断により得られた切断片は、適時のタイミングでユーザが現場から搬出するとよい。
以上が、配管の切断方法の流れである。
以上説明したように、実施の形態に係る切断支援装置10は、車体11と、車体11に回転可能に支持され、金属部材に吸着可能であり、金属部材上を転動する複数の磁石車輪12と、車体11に設けられ、各磁石車輪12を回転させるモータ13と、車体11に設けられ、各磁石車輪12が金属部材に吸着された状態で金属部材を切断可能な位置にプラズマトーチ2を保持する保持機構15と、を備える。
このため、切断支援装置10を金属製の配管に吸着させた状態でプラズマトーチ2を移動させることができ、人手による切断が困難な箇所において金属製の配管を切断できる。また、切断支援装置10はシンプルな構成であるため、小型かつ軽量であり、運搬や設置、メンテナンスが容易である。そして、汎用品を用いて組み立てることができるため、導入やメンテナンスに要するコストも抑制できる。加えて、配管の切断中に作業者が現場から退避することができるため、切断作業の安全性を一層向上させることもできる。
本発明は上記実施の形態に限られず、以下に述べる変形も可能である。
(変形例)
上記実施の形態では、切断システム1を用いて金属製の配管を切断していたが、本発明はこれに限られない。切断システム1を用いて他の金属筒体、例えば、鋼板組立体、鋼管柱、単管パイプを切断してもよく、鋼板のような金属板材を切断してもよい。
上記実施の形態では、切断支援装置10に4つの磁石車輪12が設けられていたが、本発明はこれに限られない。金属部材に対して切断支援装置10の姿勢を安定させることができれば磁石車輪12の数は任意である。また、配管上で切断支援装置10を安定して設置できれば、必ずしも切断支援装置10の走行車輪の全てを磁石車輪12にする必要はなく、磁石車輪12の一部を磁力が発生しない車輪に置き換えてもよい。
上記実施の形態では、各磁石車輪12を同一方向に転動するように車体11に支持させていたが、本発明はこれに限られない。各磁石車輪12は、金属部材の形状や切断線に合わせて車体11に配置すればよく、例えば、配管を軸方向に切断する場合には、配管の湾曲に合わせて左右の磁石車輪12を互いに傾けてもよい。また、金属材料に円形の孔を切断する場合には、各磁石車輪12が同一円周上で転動するように車体11に支持させてもよい。
上記実施の形態では、磁石車輪12がハンドル12aにより車体11に対して相対的に移動可能に構成されていたが、本発明はこれに限られない。例えば、車軸12bを車体11の側面部に回転可能に支持させてもよい。また、上記実施の形態では、一対の磁石車輪12がマグネットホイールを構成していたが、本発明はこれに限られず、例えば、個々の磁石車輪12が互いに独立して車体11に回転可能に支持されてもよい。
上記実施の形態では、モータ13からの回転を、ギアを介して磁石車輪12に伝達していたが、本発明はこれに限られない。例えば、モータ13からの回転をプーリー及びベルト、又はスプロケット及びローラーチェーンを介して磁石車輪12に伝達してもよい。
上記実施の形態では 切断支援装置10はモータ13やコントローラ13bに電力を供給する電源14を備えていたが、本発明はこれに限られない。例えば、外部の電源と切断支援装置10とを電気的に接続し、外部の電源から切断支援装置10のモータ13やコントローラ13bに給電してもよい。
上記実施の形態では、ホルダー15aが車体11の側面部に対して上下方向に移動可能に支持されていたが、本発明はこれに限られない。切断支援装置10の構成を簡略化するため、ホルダー15aを車体11の側面部に固定してもよい。
上記実施の形態では、保持機構15に磁石車輪15dを設けていたが、本発明はこれに限られない。磁石車輪12の走行時に配管に対するプラズマトーチ2の位置が安定している場合には、磁石車輪15dを省略してもよく、磁石車輪15dを磁力が発生しない車輪に置き換えてもよい。
上記実施の形態では、プラズマ切断機に内蔵されたコンプレッサから供給される空気をプラズマトーチ2に供給していたが、本発明はこれに限られない。例えば、アルゴンガスを貯留したガスボンベとプラズマトーチ2とをチューブを介して接続し、ガスボンベからのアルゴンガスをプラズマトーチ2に供給してもよい。
上記実施の形態では、プラズマトーチ2によるプラズマ溶断を行っていたが、本発明はこれに限られない。プラズマアーク以外を用いる他の切断トーチを用いてもよく、例えば、ガス炎、ガスシールドアークを用いて配管を切断してもよい。
上記実施の形態は例示であり、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の趣旨を逸脱しない範囲でさまざまな実施の形態が可能である。実施の形態や変形例で記載した構成要素は自由に組み合わせることが可能である。また、特許請求の範囲に記載した発明と均等な発明も本発明に含まれる。
1 切断システム
2 プラズマトーチ
10 切断支援装置
11 車体
12 磁石車輪
12a ハンドル
12b 車軸
13 モータ
14 電源
15 保持機構
15a ホルダー
15b スライダー
15c ガイド部材
15d 磁石車輪
15e アーム部材
15f カム
15g ラチェット

Claims (8)

  1. 金属部材の切断を支援する切断支援装置であって、
    車体と、
    前記車体に回転可能に支持され、前記金属部材に吸着可能であり、前記金属部材上を転動する複数の磁石車輪と、
    前記車体に設けられ、各磁石車輪を回転させるモータと、
    前記車体に設けられ、前記磁石車輪が前記金属部材に吸着された状態で前記金属部材を切断可能な位置に切断トーチを保持する保持機構と、
    前記車体に設けられ、前記切断支援装置が前記金属部材上に設置された状態で前記金属部材に対して各磁石車輪の磁力を発生させることができるようにユーザが操作可能なハンドルと、
    を備える切断支援装置。
  2. 前記磁石車輪は、前記切断支援装置が前記金属部材にぶら下げられた状態でも落下しない程度の磁力を有する永久磁石を備える、
    請求項に記載の切断支援装置。
  3. 金属部材の切断を支援する切断支援装置であって、
    車体と、
    前記車体に回転可能に支持され、前記金属部材に吸着可能であり、前記金属部材上を転動する複数の磁石車輪と、
    前記車体に設けられ、各磁石車輪を回転させるモータと、
    前記車体に設けられ、前記磁石車輪が前記金属部材に吸着された状態で前記金属部材を切断可能な位置に切断トーチを保持する保持機構と、
    を備え、
    前記保持機構は、
    前記切断トーチを着脱自在に把持するホルダーと、
    前記車体に設けられ、前記切断支援装置が前記金属部材上に設置された状態で前記金属部材に対して移動可能に前記ホルダーを支持するガイド手段と、を備え、
    前記ガイド手段は、前記ホルダーを支持するスライダーと、前記車体の側面部に設けられ、前記スライダーの移動をガイドするガイド部材と、を備え、
    前記保持機構は、
    前記スライダーに回転可能に支持され、前記金属部材に吸着可能であり、前記車体に支持された前記磁石車輪と同一方向に前記金属部材上を転動する磁石車輪と、
    前記スライダーから前記車体に支持された前記磁石車輪に向かって延びるアーム部材と、
    前記アーム部材に接触し、前記アーム部材を押し上げることが可能なカムと、
    前記カムに設けられ、前記車体に支持された前記磁石車輪の車軸に接続された状態で前記車体に回転可能に支持され、前記切断支援装置が一方の方向に走行するとき前記カムに対して空回りし、前記切断支援装置が他方の方向に走行するとき前記車体に支持された前記磁石車輪の車軸の回転を前記カムに伝達するラチェットと、を備える、
    切断支援装置。
  4. 前記車体に設けられ、前記モータに電気を供給する電源を備え、
    前記電源は、前記車体の側面部の一方に設けられ、前記保持機構は、前記車体の側面部の他方に設けられている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の切断支援装置。
  5. 各磁石車輪は、前記車体の左右前後に4つ配置され、いずれも同一方向に転動するように前記車体に支持されている、
    請求項1からのいずれか1項に記載の切断支援装置。
  6. 前記保持機構は、
    前記切断トーチを着脱自在に把持するホルダーと、
    前記車体に設けられ、前記切断支援装置が前記金属部材上に設置された状態で前記金属部材に対して移動可能に前記ホルダーを支持するガイド手段と、を備える、
    請求項1又は2に記載の切断支援装置。
  7. 前記ガイド手段は、前記ホルダーを支持するスライダーと、前記車体の側面部に設けられ、前記スライダーの移動をガイドするガイド部材と、を備え、
    前記保持機構は、前記スライダーに回転可能に支持され、前記金属部材に吸着可能であり、前記車体に支持された前記磁石車輪と同一方向に前記金属部材上を転動する磁石車輪を備える、
    請求項に記載の切断支援装置。
  8. 請求項1からのいずれか1項に記載の切断支援装置と、
    前記切断支援装置の前記保持機構に保持され、前記切断支援装置により前記金属部材上を移動しながら前記金属部材を切断する切断トーチと、
    を備える切断システム。
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