JP7438625B2 - 円周溶接方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ロボットを用いて円周溶接する方法に関する。
ロボットを用いて溶接する技術の開発が進められている。例えば、非特許文献1は、溶接ロボットのオフラインティーチングに関する技術を開示している。
泉敏之、他3名、"オフライン教示システムK-OTSの自動教示技術"、[online ]、神戸製鋼所技報/Vol.63 No.1(Apr.2013)、p.94-98、[令和2年2月28日検索]、インターネット〈URL:https://www.kobelco.co.jp/technology-review/pdf/63_1/094-098.pdf
垂直多関節型ロボットは、人間の腕に近い動きができる。このため、溶接に垂直多関節型ロボットを用いれば、精密な溶接ができる。円周溶接の場合、垂直多関節型ロボットは、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを動かして、溶接をする。垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接をすることができる。
垂直多関節型ロボットの軸の動作角度範囲超えや、溶接ケーブル等巻き付き等が原因で、垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができないことがある。
垂直多関節型ロボットを用いる円周溶接において、ロボットの動作軌跡のティーチングプログラムをオフラインティーチング等で自動作成することについて考える。円周形の溶接線上における4以上の点の接線方向に対して、指定されたトーチ角度にすれば、各点でロボットは姿勢をとることができるが、前後の点でロボットの軸が動作角度範囲を超えることがある。このようなとき、垂直多関節型ロボットは、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができない。
垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができないとき、円周形の溶接線が複数の円弧形の溶接線に分割されて溶接がされる。この場合、円周溶接中に溶接が中断されることになる。溶接が中断されると、中断箇所で溶接欠陥が発生することがある。
本発明の目的は、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる円周溶接方法を提供することである。
本発明の第1局面に係る円周溶接方法は、垂直多関節型ロボットで溶接トーチを下向き姿勢にした状態で前記溶接トーチを動かして、V型およびI型の少なくとも一方の開先を円周溶接する方法であって、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の手首回転中心が、前記溶接トーチよりも常に前記ロボット本体の設置位置側に位置するように、前記溶接トーチの回転角を調整しながら、円軌道を描くように前記溶接トーチを動かして前記円周溶接をする。
6軸構成の垂直多関節型ロボットの場合、ロボット本体の第1軸の回転軸が鉛直軸方向の回転に対応しており、第2軸の回転軸が主に前後の動きに対応しており、第3軸の回転軸が主に上下の動きに対応しており、第4軸の回転軸が長手方向の回転に対応しており、第5軸の回転軸が上下の曲げに対応しており、第6軸の回転軸がエンドエフェクタの回転に対応している。
手首回転中心とは、第4軸の回転軸の中心線を延長した仮想線と、第5軸の回転軸の中心線と、第6軸の回転軸の中心線を延長した仮想線と、が一点で交わる箇所である。溶接トーチの回転角とは、溶接トーチの中心軸(長手方向)を軸として溶接トーチを回転させたときの角度である。
本発明者は、垂直多関節型ロボットで溶接トーチを下向き姿勢にした状態で溶接トーチを動かして、V型およびI型の少なくとも一方の開先を円周溶接する場合、通常は円周接線方向に対して溶接トーチの姿勢を同じにするため、円周上において溶接位置が進むにつれ溶接トーチの軸芯に対して溶接トーチが回転しロボット本体の姿勢が無理な姿勢となる。これを回避するために溶接トーチの軸芯に対して溶接トーチを回転させ、無理な姿勢とならないような工夫をする必要がある。本発明の第1局面に係る円周溶接方法を実行すれば、垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができることを見出した。従って、本発明の第1局面に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
本発明者は、本発明の第1局面に係る円周溶接方法によれば、円周溶接の開始終了位置を任意に設定できる。従って、円周溶接の開始終了位置にかかわらず、垂直多関節型ロボットは、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができるので、円周溶接の自由度を向上させることができる。
本発明の第2局面に係る円周溶接方法は、垂直多関節型ロボットで溶接線の外側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、前記溶接線のうち、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置に最も近い部分を前記円周溶接の開始終了位置にして、円軌道を描くように前記溶接トーチを動かして前記円周溶接をする。
本発明者は、垂直多関節型ロボットで溶接線の外側に溶接トーチを位置させ、かつ溶接線に対して溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、溶接トーチを動かして円周溶接をする場合、通常は円周接線に対して溶接トーチの姿勢を同じにするため、円周上において溶接位置が進むにつれ溶接トーチが円周面に垂直な軸に従って一回転する。この回転を連続して実現するためには、ロボット本体の第6軸を主に回転させれば良く、溶接区間中にこの軸の動作範囲を超えないような連続した教示軌跡を取る必要がある。本発明の第2局面に係る円周溶接方法を実行すれば、垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができることを見出した。従って、本発明の第2局面に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
本発明の第3局面に係る円周溶接方法は、垂直多関節型ロボットで溶接線の内側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、前記溶接線のうち、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置に最も遠い部分を前記円周溶接の開始終了位置にして、円軌道を描くように前記溶接トーチを動かして前記円周溶接をする。
本発明者は、垂直多関節型ロボットで溶接線の内側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする場合、通常は円周接線に対して溶接トーチの姿勢を同じにするため、円周上において溶接位置が進むにつれ溶接トーチが円周面に垂直な軸に従って一回転する。この回転を連続して実現するためには、ロボット本体の第6軸を主に回転させれば良く、溶接区間中にこの軸の動作範囲を超えないような連続した教示軌跡を取る必要がある。本発明の第3局面に係る円周溶接方法を実行すれば、垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができることを見出した。従って、本発明の第3局面に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
本発明の第4局面に係る円周溶接方法は、垂直多関節型ロボットで溶接線の外側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、円周形の前記溶接線の中心と前記円周溶接の開始終了位置とを通る第1の仮想線と円周形の前記溶接線の外側で鉛直方向に沿って交わり、前記中心よりも前記開始終了位置からの距離が近い第2の仮想線上に、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置を設定し、円軌道を描くように前記溶接トーチを動かして前記円周溶接をする。
本発明者は、垂直多関節型ロボットで溶接線の外側に溶接トーチを位置させ、かつ溶接線に対して溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、溶接トーチを動かして円周溶接をする場合、通常は円周接線に対して溶接トーチの姿勢を同じにするため、円周上において溶接位置が進むにつれ溶接トーチが円周面に垂直な軸に従って一回転する。この回転を連続して実現するためには、ロボット本体の第6軸を主に回転させれば良く、溶接区間中にこの軸の動作範囲を超えないような連続した教示軌跡を取る必要がある。本発明の第4局面に係る円周溶接方法を実行すれば、垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができることを見出した。従って、本発明の第4局面に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
本発明の第4局面に係る円周溶接方法は、ロボット本体の設置位置を変えることにより、本発明の第2局面に係る円周溶接方法と同様の円周溶接をする。本発明の第4局面に係る円周溶接方法は、円周溶接の開始終了位置を変更することができない場合に有効である。
本発明の第5局面に係る円周溶接方法は、垂直多関節型ロボットで溶接線の内側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、円周形の前記溶接線の中心と前記円周溶接の開始終了位置とを通る第1の仮想線と円周形の前記溶接線の外側で鉛直方向に沿って交わり、前記開始終了位置よりも前記中心からの距離が近い第2の仮想線上に、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置を設定し、円軌道を描くように前記溶接トーチを動かして前記円周溶接をする。
本発明者は、垂直多関節型ロボットで溶接線の内側に溶接トーチを位置させ、かつ溶接線に対して溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、溶接トーチを動かして円周溶接をする場合、通常は円周接線に対して溶接トーチの姿勢を同じにするため、円周上において溶接位置が進むにつれ溶接トーチが円周面に垂直な軸に従って一回転する。この回転を連続して実現するためには、ロボット本体の第6軸を主に回転させれば良く、溶接区間中にこの軸の動作範囲を超えないような連続した教示軌跡を取る必要がある。本発明の第5局面に係る円周溶接方法を実行すれば、垂直多関節型ロボットが、円周形の溶接線に沿って溶接トーチを一周させることができることを見出した。従って、本発明の第5局面に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
本発明の第5局面に係る円周溶接方法は、ロボット本体の設置位置を変えることにより、本発明の第3局面に係る円周溶接方法と同様の円周溶接をする。本発明の第5局面に係る円周溶接方法は、円周溶接の開始終了位置を変更することができない場合に有効である。
上記構成において、前記円周溶接を教示するオフラインティーチングデータを用いて前記円周溶接をする。
ティーチングプレイバック方式のロボットを動作させるには、ティーチングデータ(ティーチングプログラム)が必要である。ロボットの実機を使用したティーチングデータの作成は、生産ラインを使用するので、生産ライン停止による生産性低下を招くことになる。そこで、ロボットの実機を使用せずに、コンピュータを使用したオフラインティーチングでティーチングデータを作成することが行われている。本発明の第1~第5局面に係る円周溶接方法は、オフラインティーチングデータを用いた円周溶接に適用することができる。
本発明によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
実施形態に用いることができる垂直多関節型ロボットの一例を示す模式図である。 トーチ回転角を変えることにより、溶接トーチの姿勢を変えることを示す模式図である。 第1実施形態に係る円周溶接方法のシミュレーションによって、溶接トーチが溶接線に沿って一周する動作において、溶接トーチが第1の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第2の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第3の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第4の位置にあるときの画像図である。 第2実施形態に係る円周溶接方法のシミュレーションによって、溶接トーチが溶接線に沿って一周する動作において、溶接トーチが第1の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第2の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第3の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第4の位置にあるときの画像図である。 第3実施形態に係る円周溶接方法のシミュレーションによって、溶接トーチが溶接線に沿って一周する動作において、溶接トーチが第1の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第2の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第3の位置にあるときの画像図である。 同動作において、溶接トーチが第4の位置にあるときの画像図である。 第4実施形態に係る円周溶接方法において、ロボット本体の設置位置の設定を説明する模式図である。 第5実施形態に係る円周溶接方法において、ロボット本体の設置位置の設定を説明する模式図である。 第1実施形態~第5実施形態に係る円周溶接を選択する工程を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。
実施形態に係る円周溶接方法では、垂直多関節型ロボットRを用いる。図1は、実施形態に用いることができる垂直多関節型ロボットRの一例を示す模式図である。垂直多関節型ロボットRは、ロボット本体1(マニピュレータ)と、コントローラ2と、PC(personal computer)3と、を備える。
ロボット本体1は、骨組みで示されている。ロボット本体1は、6軸構成を有しており、ロボット架台10からロボット本体1の先端(エンドエフェクタ)へ向かって、第1軸11、第2軸12、第3軸13、第4軸14、第5軸15、第6軸16の順に軸が設けられている。エンドエフェクタは、溶接トーチ17である。溶接トーチ17の先端から溶接ワイヤ172が延びている。
第1軸11の回転軸が鉛直軸方向の回転に対応しており、第2軸12の回転軸が主に前後の動きに対応しており、第3軸13の回転軸が主に上下の動きに対応しており、第4軸14の回転軸が長手方向の回転に対応しており、第5軸15の回転軸が上下の曲げに対応しており、第6軸16の回転軸がエンドエフェクタの回転に対応している。実施形態に用いることができる垂直多関節型ロボットRは、6軸構成に限らず、これより多い軸数でもよい(例えば、7軸構成)。
溶接トーチ17の姿勢(溶接姿勢)は、トーチ傾斜角α、トーチ前進後退角βおよびトーチ回転角γによって決まる。トーチ傾斜角αは、溶接対象となるワーク5の基準面50と仮想平面51との角度である(溶接線基準の傾斜角度)。仮想平面51とは、溶接線55を一辺とし、仮想平面51上に溶接トーチ17の中心線171(軸芯)が位置する平面である。トーチ前進後退角βは、溶接線55と中心線171との角度である。トーチ回転角γは、中心線171を軸にして溶接トーチ17を回転させたときの角度である(溶接トーチ17先端まわりの角度、溶接トーチ17の回転角)。トーチ傾斜角α、トーチ前進後退角βおよびトーチ回転角γは、第4軸14の回転角度、第5軸15の回転角度および第6軸16の回転角度で調整される。従って、溶接トーチ17の姿勢(溶接姿勢)は、第4軸14の回転角度、第5軸15の回転角度および第6軸16の回転角度で決まる。
手首回転中心18とは、第4軸14の回転軸の中心線を延長した仮想線と、第5軸15の回転軸の中心線と、第6軸16の回転軸の中心線を延長した仮想線と、が一点で交わる箇所である。
トーチ傾斜角αおよびトーチ前進後退角βで、溶接トーチ17の方向が決まる。溶接トーチ17の方向が決まれば、溶接を実行できるので、トーチ回転角γは任意に設定できる。トーチ回転角γを変えることで、手首回転中心18の位置が変わり、これにより、溶接トーチ17の姿勢を変えることができ、さらには、ロボット本体1の姿勢を変えることができる。図2は、これを示す模式図である。
手首回転中心18-3、18-4では、ロボット本体1のアームを溶接線55(図1)に届かせることができる(溶接を実行できる)。手首回転中心18-6、18-7では、ロボット本体1のアームを溶接線55に届かせることができない(溶接を実行できない)。手首回転中心18-1、18-2、18-5では、ロボット本体1のアームがワーク5と干渉する(溶接を実行できない)。
図1を参照して、走行台車4には、ロボット本体1が乗せられており、走行台車4を移動させることにより、ロボット本体1の設置位置を変えることができる。走行台車4の替りに、クレーンでロボット本体1の設置位置を変えてもよい。コントローラ2は、ロボット本体1の動作を制御するための各種基板を備える装置である。走行台車4の制御は、コントローラ2で行ってもよいし、コントローラ2と別の制御装置で行ってもよい。PC3は、オフラインティーチングに用いられるコンピュータである。PC3で生成されたロボット本体1のオフラインティーチングデータ(オフラインティーチングプログラム)は、PC3からコントローラ2に転送される。コントローラ2は、オフラインティーチングデータに従って、ロボット本体1の動作を制御する。
実施形態には、第1実施形態から第5実施形態がある。第1実施形態から説明する。図3A~図3Dは、第1実施形態に係る円周溶接方法のシミュレーションによって、溶接トーチ17が溶接線52に沿って一周する動作を示す画像図である。図3Aは、同動作において、溶接トーチ17が第1の位置にあるときの画像図である。図3Bは、同動作において、溶接トーチ17が第2の位置にあるときの画像図である。図3Cは、同動作において、溶接トーチ17が第3の位置にあるときの画像図である。図3Dは、同動作において、溶接トーチ17が第4の位置にあるときの画像図である。図3A~図3Dの上側は、ロボット本体1およびワーク5を上から見た画像を示す。図3A~図3Dの下側は、ロボット本体1およびワーク5を横から見た画像を示す。
溶接線52は円周形を有しており、水平面上に位置する。垂直多関節型ロボットR(ロボット本体1)の座標は、三次元座標(x軸、y軸、z軸)である。ワーク5の座標は、二次元座標(x軸、y軸)である。これらについては、第2実施形態から第5実施形態も同様である。
第1実施形態に係る円周溶接方法は、垂直多関節型ロボットRで溶接トーチ17を下向き姿勢にした状態で溶接トーチ17を動かして、V型およびI型の少なくとも一方の開先を円周溶接する場合に適用される。この場合、図3A~図3Dに示すように、第1実施形態に係る円周溶接方法によれば、ロボット本体1の手首回転中心18が溶接トーチ17よりも常にロボット本体1の設置位置側(別の表現を用いれば、ロボット原点側)に位置するように、トーチ回転角γ(溶接トーチ17の回転角)を調整しながら、円軌道を描くように溶接トーチ17を動かして円周溶接する。
トーチ回転角γが0°の位置は一点鎖線で示す円の接線方向となるため、この接線から手首回転中心18の位置までの角度が、設定したいトーチ回転角γである。図3Aは、トーチ回転角γが-67°の状態を示し、図3Bは、トーチ回転角γが-146°の状態を示し、図3Cは、トーチ回転角γが121°(-239°)の状態を示し、図3Dは、トーチ回転角γが18°の状態を示す。
本発明者は、このように垂直多関節型ロボットRを動作させれば、垂直多関節型ロボットRが、円周形の溶接線52に沿って溶接トーチ17を一周させることができることを見出した。図3A~図3Dに示すように、ロボット本体1に無理な姿勢をさせることなく、溶接トーチ17が円周形の溶接線52に沿って一周していることが分かる。溶接トーチ17が時計回りに一周していることが示されているが、反時計回りに一周してもよい。
このように、第1実施形態に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
本発明者は、第1実施形態に係る円周溶接方法によれば、円周溶接の開始終了位置53を任意に設定できることを見出した。従って、円周溶接の開始終了位置53にかかわらず、垂直多関節型ロボットRは、円周形の溶接線52に沿って溶接トーチ17を一周させることができるので、円周溶接の自由度を向上させることができる。
第2実施形態を説明する。図4A~図4Dは、第2実施形態に係る円周溶接方法のシミュレーションによって、溶接トーチ17が溶接線52に沿って一周する動作を示す画像図である。図4Aは、同動作において、溶接トーチ17が第1の位置にあるときの画像図である。図4Bは、同動作において、溶接トーチ17が第2の位置にあるときの画像図である。図4Cは、同動作において、溶接トーチ17が第3の位置にあるときの画像図である。図4Dは、同動作において、溶接トーチ17が第4の位置にあるときの画像図である。図4A~図4Dの上側は、ロボット本体1およびワーク5を上から見た画像を示す。図4A~図4Dの下側は、ロボット本体1およびワーク5を横から見た画像を示す。
第2実施形態に係る円周溶接方法は、ワーク5の外側を一周にわたって隅肉溶接する場合に適用される。これは、垂直多関節型ロボットRで溶接線52の外側に溶接トーチ17を位置させ、かつ溶接線52に対して溶接トーチ17を左右方向に傾いた姿勢にした状態で、溶接トーチ17を動かして円周溶接をする場合の一例である。
この場合の円周溶接において、垂直多関節型ロボットRが円周形の溶接線52に沿って溶接トーチ17を一周させるとき、第6軸16(図1)が回転する角度範囲は他の軸が回転する角度範囲と比べて大きくなる。溶接ケーブルの巻き付け等を防止するために、第6軸16が回転可能な角度範囲は、予め決められている(例えば、±180°、±200°、少なくとも±180°)。円周溶接の開始終了位置53がどこに設定されるかによって、第6軸16が回転する角度範囲が、第6軸16が回転可能な角度範囲を超えることがある。次に説明するように、第2実施形態に係る円周溶接方法は、これを回避することができる(第3実施形態に係る円周溶接方法も同様である)。
図4A~図4Dに示すように、第2実施形態に係る円周溶接方法によれば、溶接線52のうちロボット本体1の設置位置(別の表現を用いれば、ロボット原点)に最も近い部分を円周溶接の開始終了位置53にして、円軌道を描くように溶接トーチ17を動かして円周溶接をする。なお、円周溶接中、ロボット本体1は、溶接トーチ17の先端を常に手首回転中心18上に位置(トーチ回転角γ=-90°)させているが、これは必須でない。
本発明者は、このように垂直多関節型ロボットRを動作させれば、垂直多関節型ロボットRが、円周形の溶接線52に沿って溶接トーチ17を一周させることができることを見出した(第6軸16が回転する角度範囲が、第6軸16が回転可能な角度範囲を超えないことを見出した)。図4A~図4Dに示すように、ロボット本体1に無理な姿勢をさせることなく、溶接トーチ17が円周形の溶接線52に沿って一周していることが分かる。溶接トーチ17が反時計回りに一周していることが示されているが、時計回りに一周してもよい。
このように、第2実施形態に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
第3実施形態を説明する。図5A~図5Dは、第3実施形態に係る円周溶接方法のシミュレーションによって、溶接トーチ17が溶接線52に沿って一周する動作を示す画像図である。図5Aは、同動作において、溶接トーチ17が第1の位置にあるときの画像図である。図5Bは、同動作において、溶接トーチ17が第2の位置にあるときの画像図である。図5Cは、同動作において、溶接トーチ17が第3の位置にあるときの画像図である。図5Dは、同動作において、溶接トーチ17が第4の位置にあるときの画像図である。図5A~図5Dの上側は、ロボット本体1およびワーク5を上から見た画像を示す。図5A~図5Dの下側は、ロボット本体1およびワーク5を横から見た画像を示す。
第3実施形態に係る円周溶接方法は、ワーク5の内側を一周にわたって隅肉溶接する場合に適用される。これは、垂直多関節型ロボットRで溶接線52の内側に溶接トーチ17を位置させ、かつ溶接線52に対して溶接トーチ17を左右方向に傾いた姿勢にした状態で、溶接トーチ17を動かして円周溶接をする場合の一例である。
図5A~図5Dに示すように、第3実施形態に係る円周溶接方法によれば、溶接線52のうちロボット本体1の設置位置(別の表現を用いれば、ロボット原点)に最も遠い部分を円周溶接の開始終了位置53にして、円軌道を描くように溶接トーチ17を動かして円周溶接をする。なお、円周溶接中、ロボット本体1は、溶接トーチ17の先端を常に手首回転中心18上に位置(トーチ回転角γ=-90°)させているが、これは必須ではない。
本発明者は、このように垂直多関節型ロボットRを動作させれば、垂直多関節型ロボットRが、円周形の溶接線52に沿って溶接トーチ17を一周させることができることを見出した(第6軸16が回転する角度範囲が、第6軸16が回転可能な角度範囲を超えないことを見出した)。図5A~図5Dに示すように、ロボット本体1に無理な姿勢をさせることなく、溶接トーチ17が円周形の溶接線52に沿って一周していることが分かる。溶接トーチ17が時計回りに一周していることが示されているが、反時計回りに一周してもよい。
このように、第3実施形態に係る円周溶接方法によれば、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。
第4実施形態に係る円周溶接方法を説明する。第4実施形態は、ロボット本体1の設置位置(別の表現を用いれば、ロボット原点)を変えることにより、第2実施形態と同様の円周溶接をする。第2実施形態で説明したように、図4A~図4Dは、垂直多関節型ロボットRでワーク5の外側を一周にわたって隅肉溶接する場合が示されている。これは、垂直多関節型ロボットRで溶接線52の外側に溶接トーチ17を位置させ、かつ溶接線52に対して溶接トーチ17を左右方向に傾いた姿勢にした状態で、溶接トーチ17を動かして円周溶接をする場合の一例である。この場合、第2実施形態で説明したように、溶接線52のうちロボット本体1の設置位置に最も近い部分を円周溶接の開始終了位置53にして、円軌道を描くように溶接トーチ17を動かして円周溶接をする。
円周溶接の開始終了位置53が決められており、この位置が、上記最も近い部分でないとき、第2実施形態に係る円周溶接方法を実行できない。第4実施形態は、この最も近い部分が円周溶接の開始終了位置53になるように、ロボット本体1が乗せられた走行台車4を用いて、ロボット本体1の設置位置を移動させる。
図6は、第4実施形態に係る円周溶接方法において、ロボット本体1の設置位置の設定を説明する模式図である。ワーク5に円周形の溶接線52が設けられている。第1の仮想線L1は、円周形の溶接線52の中心54と円周溶接の開始終了位置53とを通る。第2の仮想線L2-1は、第1の仮想線L1と円周形の溶接線52の外側で鉛直方向に沿って交わり、中心54よりも開始終了位置53からの距離が近くにされている。第2の仮想線L2-1上にロボット本体1の設置位置(別の表現を用いれば、ロボット原点)が設定される。第2の仮想線L2-1は、図6の紙面に垂直に交わるので、図6では、第2の仮想線L2-1が点で示されている。
第4実施形態に係る円周溶接方法は、ロボット本体1を上記設置位置に設置して、円軌道を描くように溶接トーチ17を動かして円周溶接をする。これにより、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。第4実施形態は、円周溶接の開始終了位置53を変更することができない場合に有効である。
第5実施形態に係る円周溶接方法を説明する。第5実施形態は、ロボット本体1の設置位置(別の表現を用いれば、ロボット原点)を変えることにより、第3実施形態と同様の円周溶接をする。第3実施形態で説明したように、図5A~図5Dは、垂直多関節型ロボットRでワーク5の内側を一周にわたって隅肉溶接する場合が示されている。これは、垂直多関節型ロボットRで溶接線52の内側に溶接トーチ17を位置させ、かつ溶接線52に対して溶接トーチ17を左右方向に傾いた姿勢にした状態で、溶接トーチ17を動かして円周溶接をする場合の一例である。この場合、第3実施形態で説明したように、溶接線52のうちロボット本体1の設置位置に最も遠い部分を円周溶接の開始終了位置53にして、円軌道を描くように溶接トーチ17を動かして円周溶接をする。
円周溶接の開始終了位置53が決められており、この位置が、上記最も遠い部分でないとき、第3実施形態に係る円周溶接方法を実行できない。第5実施形態は、この最も遠い部分が円周溶接の開始終了位置53になるように、ロボット本体1が乗せられた走行台車4を用いて、ロボット本体1の設置位置を移動させる。
図7は、第5実施形態に係る円周溶接方法において、ロボット本体1の設置位置の設定を説明する模式図である。図7が図6と異なるのは、第2の仮想線L2-2の位置である。第2の仮想線L2-2は、第1の仮想線L1と円周形の溶接線52の外側で鉛直方向に沿って交わり、開始終了位置53より中心54からの距離が近くにされている。第2の仮想線L2-2上にロボット本体1の設置位置(別の表現を用いれば、ロボット原点)が設定される。第2の仮想線L2-2は、図7の紙面に垂直に交わるので、図7では、第2の仮想線L2-2が点で示されている。
第5実施形態に係る円周溶接方法は、ロボット本体1を上記設置位置に設置して、円軌道を描くように溶接トーチ17を動かして円周溶接をする。これにより、円周溶接中に溶接を中断することなく、連続して溶接することができる。第5実施形態は、円周溶接の開始終了位置53を変更することができない場合に有効である。
第1実施形態~第5実施形態に係る円周溶接は、オフラインティーチングデータに基づいて実行される。オフラインティーチングデータは、垂直多関節型ロボットRに円周溶接を実行させるためのデータ(プログラム)であり、第1実施形態~第5実施形態に係る円周溶接を選択するために必要な情報を含む。この情報は、具体的には、溶接姿勢(下向き姿勢、横向き姿勢等)、溶接継目の種類(突合せ溶接 隅肉溶接等)、開先の種類(V型、I型、K型、X型等)、円周溶接の開始終了位置53が決められているか否か、および、隅肉溶接の種類である。隅肉溶接の種類とは、隅肉溶接の場合、ワーク5の外側を溶接するのか、ワーク5の内側を溶接するのかを示す情報である。
図8は、第1実施形態~第5実施形態に係る円周溶接を選択する工程を示すフローチャートである。図1および図8を参照して、コントローラ2は、オフラインティーチングデータを参照し、隅肉溶接か否かを判断する(S1)。コントローラ2は、隅肉溶接と判断したとき(S1でYes)、オフラインティーチングデータを参照し、円周溶接の開始終了位置53が決められているか否かを判断する(S2)。
コントローラ2は、円周溶接の開始終了位置53が決められていないと判断したとき(S2でNo)、オフラインティーチングデータを参照し、隅肉溶接がワーク5の外側を溶接するか否かを判断する(S3)。すなわち、隅肉溶接がワーク5の外側の溶接であるのか、ワーク5の内側の溶接であるのか判断される。
コントローラ2は、ワーク5の外側の溶接と判定したとき(S3でYes)、図4A~図4Dを用いて説明した第2実施形態に係る円周溶接方法を選択し、オフラインティーチングデータに基づいて第2実施形態に係る円周溶接方法を実行する(S4)。
コントローラ2は、ワーク5の外側の溶接でないと判定したとき(S3でNo)、すなわち、ワーク5の内側の溶接と判定したとき、図5A~図5Dを用いて説明した第3実施形態に係る円周溶接方法を選択し、オフラインティーチングデータに基づいて第3実施形態に係る円周溶接方法を実行する(S5)。
コントローラ2は、円周溶接の開始終了位置53が決められている判断したとき(S2でYes)、オフラインティーチングデータを参照し、隅肉溶接がワーク5の外側を溶接するか否かを判断する(S6)。すなわち、隅肉溶接がワーク5の外側の溶接であるのか、ワーク5の内側の溶接であるのか判断される。
コントローラ2は、ワーク5の外側の溶接と判定したとき(S6でYes)、図6を用いて説明した第4実施形態に係る円周溶接方法を選択し、オフラインティーチングデータに基づいて第4実施形態に係る円周溶接方法を実行する(S7)。
コントローラ2は、ワーク5の外側の溶接でないと判定したとき(S6でNo)、すなわち、ワーク5の内側の溶接と判定したとき、図7を用いて説明した第5実施形態に係る円周溶接方法を選択し、オフラインティーチングデータに基づいて第5実施形態に係る円周溶接方法を実行する(S8)。
コントローラ2は、隅肉溶接でないと判断したとき(S1でNo)、オフラインティーチングデータを参照し、溶接姿勢が下向きであり、かつ、溶接継目の種類が突合せ溶接であり、かつ、開先の種類がV型およびI型の少なくとも一方である条件を満たすか否かを判断する(S9)。コントローラ2は、この条件を満たすと判断したとき(S9でYes)、図3A~図3Dを用いて説明した第1実施形態に係る円周溶接方法を選択し、オフラインティーチングデータに基づいて第1実施形態に係る円周溶接方法を実行する(S10)。コントローラ2は、この条件を満たさないと判断したとき(S9でNo)、第1実施形態~第5実施形態以外の円周溶接方法を選択する(S11)。
1 ロボット本体
10 ロボット架台
11 第1軸
12 第2軸
13 第3軸
14 第4軸
15 第5軸
16 第6軸
17 溶接トーチ
171 溶接トーチの中心線
172 溶接ワイヤ
18 手首回転中心
2 コントローラ
3 PC
4 走行台車
5 ワーク
50 基準面
51 仮想平面
52 溶接線
53 円周溶接の開始終了位置
54 中心
55 溶接線
L1 第1の仮想線
L2 第2の仮想線
R 垂直多関節型ロボット

Claims (5)

  1. 6軸以上の軸を有する垂直多関節型ロボットで円周形の溶接線の外側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、
    少なくとも-180°~+180°の角度範囲で回転可能な第6軸が360°回転可能な姿勢で溶接を開始するとともに
    前記溶接線のうち、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置に最も近い部分を前記円周溶接の開始終了位置にして、円軌道を描くように前記溶接トーチを動かし中断することなく一周させて前記円周溶接をする、円周溶接方法。
  2. 6軸以上の軸を有する垂直多関節型ロボットで円周形の溶接線の内側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、
    少なくとも-180°~+180°の角度範囲で回転可能な第6軸が360°回転可能な姿勢で溶接を開始するとともに
    前記溶接線のうち、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置に最も遠い部分を前記円周溶接の開始終了位置にして、円軌道を描くように前記溶接トーチを動かし中断することなく一周させて前記円周溶接をする、円周溶接方法。
  3. 6軸以上の軸を有する垂直多関節型ロボットで円周形の溶接線の外側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、
    少なくとも-180°~+180°の角度範囲で回転可能な第6軸が360°回転可能な姿勢で溶接を開始するとともに
    円周形の前記溶接線の中心と前記円周溶接の開始終了位置とを通る第1の仮想線と円周形の前記溶接線の外側で鉛直方向に沿って交わり、前記中心よりも前記開始終了位置からの距離が近い第2の仮想線上に、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置を設定し、
    円軌道を描くように前記溶接トーチを動かし中断することなく一周させて前記円周溶接をする、円周溶接方法。
  4. 6軸以上の軸を有する垂直多関節型ロボットで円周形の溶接線の内側に溶接トーチを位置させ、かつ前記溶接線に対して前記溶接トーチを左右方向に傾いた姿勢にした状態で、前記溶接トーチを動かして円周溶接をする方法であって、
    少なくとも-180°~+180°の角度範囲で回転可能な第6軸が360°回転可能な姿勢で溶接を開始するとともに
    円周形の前記溶接線の中心と前記円周溶接の開始終了位置とを通る第1の仮想線と円周形の前記溶接線の外側で鉛直方向に沿って交わり、前記開始終了位置よりも前記中心からの距離が近い第2の仮想線上に、前記垂直多関節型ロボットのロボット本体の設置位置を設定し、
    円軌道を描くように前記溶接トーチを動かし中断することなく一周させて前記円周溶接をする、円周溶接方法。
  5. 前記円周溶接を教示するオフラインティーチングデータを用いて前記円周溶接をする、請求項1~のいずれか一項に記載の円周溶接方法。
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