JP7438530B2 - 販売システム - Google Patents

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Description

本発明は、販売システムに関する。
店舗にて、客が、自分の所持する携帯端末装置を操作して、自ら商品登録を行うことが可能な販売システムが導入されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5056161号公報
量り売りの商品の販売にあたっては計量値付け装置が使用される。上記のような販売システムにおいて計量値付け装置を使用する売り場では、客の購入対象の商品について計量値付け装置により値付けを行ったうえで、客の携帯端末装置にて商品を登録するという手順となり、客が商品棚等から商品を取り出してコードを携帯端末装置に読み取らせることで商品登録を行う場合の手順とは異なってくる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、客が所持する携帯端末装置により商品登録が行われるようにされた販売システムにおいて、商品登録が円滑に行われるようにすることを目的とする。
上述した課題を解決する本発明の一態様は、計量値付け装置と、客が商品登録を行うのに利用する携帯端末装置とを備える販売システムであって、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とを通信可能に接続するための接続情報を出力する出力手段と、前記接続情報の出力後において、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とが通信可能に接続された後の所定のタイミングで、前記出力手段による接続情報の出力を終了させる制御手段とを備える販売システムである。
また、本発明の一態様は、計量値付け装置と客が商品登録を行うのに利用する携帯端末装置とを備える販売システムであって、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とを通信可能に接続するための接続情報を出力する出力手段と、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とが通信可能に接続されていない状態において、所定のタイミングで前記出力手段により接続情報を出力させる制御手段とを備える販売システムである。
第1実施形態の販売システムに係る計量値付け装置が使用される店舗の概要例を示す図である。 第1実施形態に係る販売システムの構成例を示す図である。 第1実施形態に係る計量値付け装置の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る計量値付け装置の外観例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る精算装置の外観例を示す図である。 第1実施形態に係る精算装置の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る携帯端末装置の構成例を示す図である。 第1実施形態に係る取引管理サーバの構成例を示す図である。 第1実施形態に係る顧客情報、店舗情報、カート情報の一例を示す図である。 第1実施形態に係る起動画面、周辺店舗案内画面、店舗情報画面の一態様例を示す図である。 第1実施形態に係る広告画面、商品登録画面、及び精算案内画面の一態様例を示す図である。 第1実施形態に係る計量値付け装置、携帯端末装置、及び取引管理サーバが、一取引における商品登録に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る接続情報コード画面の表示態様例を示す図である。 第1実施形態に係る単品ラベルの一態様例を示す図である。 第2実施形態に係る計量値付け装置が一取引における値付けに対応して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る接続要否確認画面の一例を示す図である。 第2実施形態に係る発行確認画面の一例を示す図である。 第3実施形態に係る計量値付け装置が一取引における値付けに対応して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るコード情報読取案内画面の一例を示す図である。 第4実施形態に係る加算ラベルの一態様例を示す図である。 第5実施形態に係る販売システムの構成例を示す図である。 第5実施形態に係る計量値付け装置、携帯端末装置、取引管理サーバ、及び計量販売管理サーバが、一取引における商品登録に関連して実行する処理手順例を示すシーケンス図である。 実施形態の第4変形例に係る店員ボタンの表示態様例を示す図である。 実施形態の第4変形例に係る接続情報コード画面の表示態様例を示す図である。 第6実施形態に係る店舗において量り売り商品が陳列された様子の一例を示す図である。 第6実施形態に係る計量値付け装置を正面方向からみた外観例を示す図である。 第6実施形態に係る接続情報コードの読み取り手順と、値付け操作画面の一例を示す図である。 第6実施形態に係る客が1の商品の値付けに応じて行う手順例を説明する図である。 第6実施形態に係る客が1の商品の値付けに応じて行う手順例を説明する図である。 第6実施形態に係る値付け操作画面、商品登録画面の態様例を示す図である。 第6実施形態に係る計量値付け装置、携帯端末装置、及び取引管理サーバが、一取引における量り売り商品の登録に関連して実行する処理手順例を示すフローチャートである。 本実施形態の第7変形例に係る値付け操作画面の一例を示す図である。 本実施形態の第7変形例に係る値付け操作画面の一例を示す図である。 本実施形態の第7変形例に係る計量結果画面の一例を示す図である。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態の販売システムにおける計量値付け装置(計量値付け装置の一例)が使用される店舗の概要を示している。本実施形態の店舗としては食品を販売している場合を例に挙げる。本実施形態において計量値付け装置が使用される店舗では、客による商品の指定に応じて、店員が計量値付け装置により商品を計量して値付けする操作を行うようにされた、対面方式が採られる。
同図に示される陳列ケース内には、商品として種々の食品が陳列されている。
陳列ケース上には、3つの計量値付け装置10-1、10-2、10-3が設置されている。なお、以降の説明にあたり、計量値付け装置10-1、10-2、10-3について特に区別しない場合には、計量値付け装置10と記載する。計量値付け装置10は、重量(質量でもよい)を計る商品を載せる秤台を備える。計量値付け装置10は、計量された商品を対象とする値付け処理を実行する。
また、図示は省略しているが、同図に示される売り場から離れた所定の場所には精算装置が設置されている。
なお、店舗における計量値付け装置10の設置数と精算装置の設置数とは特に限定されるものではない。
なお、本実施形態において、同図には示されていないが、店舗においては、計量値付け装置10が配置される売り場のほか、客が商品棚から任意の商品を買い物カゴに入れていくことのできる売り場も配置されている。
図2は、本実施形態における販売システムの構成例を示している。同図の販売システムは計量値付け装置10(10-1、10-2、10-3)、精算装置20(20-1、20-2)、管理装置30、携帯端末装置40、及び取引管理サーバ50を備える。
計量値付け装置10は、秤台に載せられた商品について計測された重量と、重量単価とにより商品ごとの金額を算出し、算出された金額を含む商品の商品値付け情報を生成する。商品値付け情報は、計量値付け装置10と通信可能に接続された携帯端末装置40に送信される。
客は、購入する商品、及び購入する重量(若しくは金額)を店員に指示する。店員は、客が指示した商品を登録対象として指定する操作を計量値付け装置10に行う。そのうえで、店員は、登録対象の商品の重量(もしくは客が指示した金額に対応する重量)を計量値付け装置10により計量させる。この際、店員は、商品を秤台に載せることで計量を行う。
計量値付け装置10は、計量された重量と、商品について設定されている単位重量(例えば、100g)あたりの重量単価とにより商品の金額を算出し、商品の金額とともに登録対象として指定された商品の値付けを行う。客は、自分が購入したい商品ごとに上記のように重量を店員に指示し、店員は、指示された商品の重量を計測し、商品の値付けを行っていく。計量値付け装置10は、商品の値付けが確定されるごとに、確定された商品の金額が反映された商品値付け情報を、通信可能に接続された携帯端末装置40に送信する。
精算装置20は、取引管理サーバ50から取得したカート情報(精算情報)を利用して、客の操作に応じて精算処理を実行する。
管理装置30は、店舗における精算装置20の上位装置である。同図の管理装置30は精算装置20と通信可能に接続される。管理装置30は、例えば、店舗における精算処理の実績情報を精算装置20から取得することで、店舗における取引実績を管理できる。また、例えば精算装置20のステータスを監視し、精算装置20に異常が発生した場合には報知を行うことができる。
なお、管理装置30は、計量値付け装置10とも通信可能に接続されてよい。この場合には、例えば管理装置30に商品マスタの情報を記憶させておいてよい。計量値付け装置10は、管理装置30に記憶された商品マスタを利用して、商品の登録に対応する処理を実行することができる。
携帯端末装置40は、客が所持する端末装置である。本実施形態において、携帯端末装置40は、客が所有するスマートフォンやタブレット端末等であってよい。携帯端末装置40には、本実施形態の販売システムに対応して客が買い物等に関連するサービスに利用するアプリケーションソフトウェア(買い物アプリケーション)がインストールされている。
取引管理サーバ50は、販売システムにおいて、取引を管理する。具体的に、取引管理サーバ50は、携帯端末装置40からネットワーク経由で送信される商品登録情報を受信し、受信された商品登録情報により、取引単位のカート情報を生成する。カート情報は、対応の取引における商品の登録結果を示す。
取引管理サーバ50は、精算装置20から送信されたカート情報要求に応じて、カート情報要求により指定される取引識別子が対応付けられたカート情報を、精算装置20に送信する。
図3、図4を参照して、本実施形態における計量値付け装置10の構成例について説明する。図3は、計量値付け装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4は、計量値付け装置10の外観例を示す斜視図である。図4(A)は店員側から計量値付け装置10を見た図であり、図4(B)は計量値付け装置10を客側から見た図である。
図3に示すように、計量値付け装置10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM102、RAM103、スキャナ部104、店員用表示部105、客用表示部106、ハードディスク107、キー操作部108、計量部109、印字部110、装置間対応通信部111、近距離通信部112を備える。これらは、バス119を介して互いに接続されている。
CPU101は、プログラムを実行することにより、計量値付け装置10としての機能実現のための各種処理を実行する。
ROM102は、種々の情報を記憶する。例えば、CPU101が実行するプログラムを記憶する。また、ROM102は、店員用表示部105や客用表示部106による表示に関する情報(画面情報、メッセージ情報等)を記憶する。また、ROM102は、自装置を識別させるための装置番号(装置識別子)を記憶する。また、ROM102は、印字部110による印字に関する情報(印字内容、印字フォーマット情報等)を記憶してもよい。
RAM103は、CPU101が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
スキャナ部104は、コード化された情報を光学的に読み取る。例えば、図4(A)、図4(B)に示されるように、スキャナ部104は、客からは見えにくい位置に設置されている。
店員用表示部105は、図4(A)に示すように、店員側に向けて配置される。店員用表示部105は、タッチパネルとして構成され、表示された操作画面に対して指などの操作体が画面に触れることによる操作を受け付ける。
客用表示部106は、図4(B)に示すように、客側に向けて配置され、客向けの表示を行う。なお、客用表示部106は、客による操作が可能なようにタッチパネルとして構成されてもよい。
ハードディスク107は、CPU101の補助記憶装置として計量値付け装置10に必要な各種の情報を記憶する。ハードディスク107は、例えば商品ファイル等を記憶してもよい。ハードディスク107は、登録処理等をCPU101に実行させるためのプログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク107は、プログラムが実行されることによって生成される種々の情報を記憶してもよい。また、ハードディスク107は、店員用表示部105や客用表示部106による表示に関する情報や、印字部110による印字に関する情報を記憶してもよい。
なお、ハードディスク107に代えて、SSD(Solid State Drive)等の他の記憶装置が備えられてもよい。
キー操作部108は、図4(A)に示すように、店員からの種々の操作を受け付けるための各種の操作キー(置数キー、取消キー、風袋キー、追加キー、品番キー、実行キー等)を備える。
計量部109は、秤台109aに置かれた商品等(商品及び該商品を入れた風袋)の重量を計量し、計量値を示したデータをCPU101に出力する。なお、計量部109から計量値を取得したCPU101は、計量値から所定の重量(風袋の重量)を減算して、秤台109aに置かれた商品を算出する。また、CPU101は、上述の如く算出した商品の重量をRAM103に一時記憶するとともに、表示部(店員用表示部105、客用表示部106)に表示させる。
印字部110は、記録媒体に印字(印刷)し、発行口(図4(A)参照)から発行(出力)する。例えば印字部110は、商品に貼り付けるラベルを発行することができる。
装置間対応通信部111は、所定の通信網を経由して、他の計量値付け装置10との通信を行う場合に対応して備えられる。なお、装置間対応通信部111が対応する通信網は、有線であってもよいし、無線であってもよい。なお、装置間対応通信部111は、管理装置30と通信可能とされてよい。
近距離通信部112は、携帯端末装置40と所定の近距離無線通信方式により通信を行う。近距離通信部112が対応する近距離無線通信方式は、例えばBluetooth(登録商標)であってもよい。
図5は、精算装置20の外観を示した斜視図である。同図の精算装置20は、スキャナ部204と、客用表示部206と、釣銭機260と、発行口210aとを含む。
スキャナ部204は、コード情報を読み取る。スキャナ部204が読み取り可能なコード情報は、バーコード(一次元コード)であってもよいし、二次元コード(例えば、QRコード(登録商標)等)であってもよい。
本実施形態の場合、スキャナ部204は、携帯端末装置40にて表示されるコード情報の読み取りに使用される。携帯端末装置40にて表示されるコード情報としては、精算用のコード情報、会員証画面において配置され会員識別子等を示すコード情報、クーポン券としての情報を含むコード情報等を挙げることができる。また、精算装置20は、例えば店員の操作等に応じて商品登録処理を実行可能とされてもよく、この場合には、スキャナ部204により商品コードとしてのコード情報が読み取られるようにされてよい。
同図のスキャナ部204は、客用表示部206の台座部分に固定的に設けられた例が示されているが、例えば、ハンディスキャナとされて、筐体の側面に設けられた台座に掛止されてよい。
客用表示部206は、客向けに精算に関連する情報が表示される。客用表示部206は、タッチパネルを備えるディスプレイデバイスとして構成されてよい。
釣銭機260は、紙幣及び硬貨の客による投入を受け付けて入金処理を行い、釣銭、返金、またはリジェクトされる場合の紙幣及び硬貨を排出する自動釣銭機である。釣銭機260は、紙幣管理部261と、硬貨投入口264と、硬貨排出口265と、リジェクト口266とを備える。硬貨投入口264と、硬貨排出口265と、リジェクト口266とは、硬貨管理部に含まれる。紙幣管理部261は、紙幣投入口262と、紙幣排出口263とを備える。紙幣投入口262は、客により投入される紙幣を取り込む口である。紙幣排出口263は、紙幣及びリジェクト紙幣を排出する口である。紙幣投入口262及び紙幣排出口263は、二段に構成される。例えば、紙幣管理部261において、上段が紙幣投入口262、下段が紙幣排出口263である。
硬貨投入口264は、客により投入される硬貨を取り込む口である。硬貨排出口265は、おつりとしての硬貨、釣銭機260が備える貨幣識別部が識別に失敗した場合の硬貨、貨幣識別部が偽造硬貨として識別した場合の硬貨を排出する口である。リジェクト口266は、入金後、キャンセルの操作をした場合に、硬貨を排出する口である。紙幣投入口262及び硬貨投入口264が入金口である。紙幣排出口263、硬貨排出口265、及びリジェクト口266が出金口である。発行口210aは、各種レシートをレシートの排出口から出力する。
釣銭機260及び発行口210aは、紙幣投入口262と、紙幣排出口263と、硬貨投入口264と、硬貨排出口265と、リジェクト口266と、レシートの排出口とを客側に向けて、カウンタ台の客側側面に突設される。この配置により、客が釣銭機260に近接して立った場合に、客のつま先がカウンタ台にあたるおそれが低減される。例えば、釣銭機260及び発行口210aが一体の筐体に収納され、この筐体がカウンタ台の客側側面に突設される。
図6は、精算装置20の構成例を示すブロック図である。精算装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、客用表示部206と、ハードディスク207と、印字部210と、装置間対応通信部211と、釣銭機260とを備える。これらは、バス219を介して互いに接続されている。なお、装置間対応通信部211は、後述の第3実施形態において店員識別タグとの通信のために備えられる部位であることから、本実施形態においては省略されてよい。
CPU201は、プログラムを実行することにより、精算装置20としての機能実現のための各種処理を実行する。
ROM202は、種々の情報を記憶する。例えば、ROM202は、CPU201が実行するプログラムを記憶する。また、ROM202は、客用表示部206による表示に関する情報(画面情報、メッセージ情報等)を記憶する。また、ROM202は、自装置を識別させるための装置番号を記憶する。また、ROM202は、印字部210による印字に関する情報(印字内容、印字フォーマット情報等)を記憶してもよい。スキャナ部204は、コード化された情報を光学的に読み取って、読み取った情報をRAM203に記憶させる。
RAM203は、CPU201が処理、演算を実行するにあたっての作業領域として利用される。
スキャナ部204は、コード化された情報を光学的に読み取る。スキャナ部204は、例えば会員カードにバーコード等として印刷された会員番号などの情報を読み取ることができる。
客用表示部206は、タッチパネルとして構成され、客向けの情報の表示を行い、客が画面を触れることによる操作を受け付ける。
ハードディスク207は、CPU201の補助記憶装置として精算装置20に必要な各種の情報を記憶する。ハードディスク207は、精算処理等をCPU201に実行させるためのプログラムを記憶してもよい。また、ハードディスク207は、プログラムが実行されることによって生成される種々の情報を記憶してもよい。また、ハードディスク207は、客用表示部206による表示に関する情報や、印字部210による印字に関する情報を記憶してもよい。
印字部210は、レシートなどを用紙に印字し、レシートを排出口から排出させる。
装置間対応通信部211は、例えば他の精算装置20や管理装置30と通信する。
図7を参照して、本実施形態の携帯端末装置40の構成例について説明する。同図の携帯端末装置40は、CPU401、記憶部402、RAM403、ネットワーク対応通信部404、近距離無線対応通信部405、タッチパネル付表示部406、操作部407、撮像部408、及び位置情報取得部409を備える。
CPU401は、プログラムを実行することにより、携帯端末装置40における各種の処理を実現する。
記憶部402は、CPU401の補助記憶装置であって、CPU401に実行させるプログラムのほか、各種のデータを記憶する。
RAM403は、CPU401の主記憶装置である。
ネットワーク対応通信部404は、電話回線あるいは無線LAN経由でネットワークに対応する通信を実行する。
近距離無線対応通信部405は、例えばBluetoothの規格に従った近距離無線通信を行う。即ち、近距離無線対応通信部405は、計量値付け装置10における近距離通信部112との間での近距離無線通信を行う。これにより、携帯端末装置40と計量値付け装置10との間での通信が可能となる。
タッチパネル付表示部406は、タッチパネルが組み合わされた表示部である。
操作部407は、タッチパネル付表示部406以外であって、操作が行われるキー等を一括示す。
撮像部408は、撮像を行う。携帯端末装置40は、撮像部408を利用したコード情報スキャン機能を有する。つまり、携帯端末装置40は、コード情報スキャン機能として、撮像部408により撮像して得られた撮像画像においてコード情報が含まれていることを認識すると、撮像画像からコード情報を取得する。
撮像部408を用いたコード情報スキャン機能は、本実施形態の買い物アプリケーションのもとでは、商品に付されたコード情報の読み取りと、計量値付け装置10にて表示される接続情報コードの読み取りとに用いられる。商品に付されたコード情報の読み取りによっては、コード情報に含まれる商品コードにより登録対象の商品が特定される。このような登録対象の商品の特定に関しては、例えば、撮像部408により商品を撮像して得られた撮像画像を用いた一般物体認識処理によって実現されてよい。この場合において、一般物体認識処理の結果として、1の商品を特定するようにしてもよいし、複数の候補を提示してもよい。複数の候補を提示する場合には、客が提示された複数の候補のうちから1つのものを選択することで、登録対象の商品が特定されるようにしてよい。
位置情報取得部409は、自己の位置を測位し、測位された位置を示す位置情報を取得する。位置情報取得部409は、例えばGPS(Global Positioning System)に対応する測位デバイスを備えて構成されてよい。
図8を参照して、本実施形態の取引管理サーバ50の構成例について説明する。同図の取引管理サーバ50は、CPU501、記憶部502、RAM503、及び通信部504を備える。
CPU501は、プログラムを実行することにより、取引管理サーバ50における各種の処理を実現する。
記憶部502は、CPU501の補助記憶装置であって、CPU501に実行させるプログラムのほか、各種のデータを記憶する。
RAM503は、CPU501の主記憶装置である。
通信部504は、精算装置20や携帯端末装置40等と通信を実行する。
なお、取引管理サーバ50においても表示部、操作部等が設けられ、管理者が操作等を行えるようにされてもよい。
取引管理サーバ50は、例えば、図9(A)に示すような顧客情報を記憶する。図9(A)に示した顧客情報は、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日、キャンセル情報、顧客ランク、ポイント数等を含む。顧客識別情報は、顧客を一意に識別する識別情報である。顧客名は、顧客の氏名やニックネームなどである。顧客登録日は、顧客登録した日時である。キャンセル情報は、登録後における登録商品のキャンセルに関する情報である。顧客ランクは、顧客の購入実績に応じたランクである。なお、新規の顧客の顧客情報の生成時には、顧客識別情報、顧客名、顧客登録日は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(キャンセル情報等)は生成されない。
取引管理サーバ50は、例えば、顧客登録の際(例えば、携帯端末装置40が外部(例えば、アプリ全般を提供する所定のサーバ、当該取引管理サーバ50)から取引管理サーバ50によるサービスを利用するため買い物アプリケーションをダウンロードまたはインストールする際)に顧客識別情報を生成し、記憶する。また、取引管理サーバ50は、例えば、顧客登録の際に、携帯端末装置40を用いて、登録フォーム(入力フォーム)の氏名欄に入力された情報を取得し、顧客名として記憶する。また、取引管理サーバ50は、例えば、顧客登録の際の現在日時を取得し、顧客登録日として記憶する。
なお、取引管理サーバ50は、自装置内の記憶部に顧客情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置(取引管理サーバ50がアクセス可能なファイルサーバ等)に顧客情報の一部または全部を記憶してもよい。
店舗情報は、各店舗の管理装置30から取得したものである。つまり、取引管理サーバ50は、各店舗の管理装置30から直接または他の装置を介して間接的に店舗情報を受信するなどして、店舗情報を記憶する。
取引管理サーバ50は、例えば、図9(B)に示すような店舗情報を記憶する。図9(B)に示した店舗情報は、店舗識別情報、店舗名(支店名)、店舗特定情報1、店舗特定情報2を含む。店舗識別情報は、店舗を一意に識別する識別情報である。図9(B)に示した店舗識別情報は、店(屋号)もしくは企業のコードと、支店のコードとから構成される。店舗名は、店舗の名称である。図9(B)に示した店舗名は、店(屋号)もしくは企業と、支店名とから構成される。店舗特定情報1は、取引する店舗(商品の売買が行われる店舗)を特定するための二次元コード(例えば、QRコード(登録商標)等)の情報である。店舗特定情報2は、取引する店舗を特定するための店舗の位置情報(GPS情報)である。なお、図9(B)に示した例では、店舗識別情報と店舗特定情報1とは異なるが、店舗識別情報と店舗特定情報1とは同一であってもよい。
なお、取引管理サーバ50は、外部(各店舗を統括する本部のサーバ(不図示)等)から店舗情報等を取得し、記憶してもよい。また、取引管理サーバ50は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置(取引管理サーバ50がアクセス可能なファイルサーバ等)に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
商品情報は、各店舗の管理装置30等から取得したものである。つまり、取引管理サーバ50は、各店舗の管理装置30から直接または他の装置を介して間接的に商品情報を受信するなどして、商品情報を記憶する。なお、取引管理サーバ50は、外部(各店舗を統括する本部のサーバ(不図示)等)から商品情報を取得し、記憶してもよい。また、取引管理サーバ50は、自装置内の記憶部に店舗情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置(取引管理サーバ50がアクセス可能なファイルサーバ等)に店舗情報の一部または全部を記憶してもよい。
カート情報は、個々の取引を管理するための情報である。取引管理サーバ50は、取引の開始時にカート情報を生成する。また、取引管理サーバ50は、取引の進行にあわせて(商品が登録される度に)、カート情報を更新する(カート情報に商品が記憶されることを以て当該商品の登録がなされたと解してもよい)。
取引管理サーバ50は、例えば、図9(C)に示すようなカート情報を記憶する。
図9(C)に示したカート情報は、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、登録商品情報、保留商品情報、キャンセル情報等を含む。カート識別情報は、カート(取引)を一意に識別する識別情報である。図9(C)に示したカート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とから構成される。取引開始日時は、取引の開始日時である。図9(C)に示した取引開始日時は、当該カート情報の生成日時である。なお、取引開始日時は、1品目の商品の登録日時(図9(C)中の登録商品情報(登録商品1)を記憶した日時)としてもよい。カート情報の生成日時と1品目の商品の登録日時とを別々に両方記憶してもよい。
取引終了日時は、取引の終了日時である。図9(C)に示した取引開始日時は、精算日時である。顧客識別情報は、当該取引の客を識別する顧客識別情報である。なお、カート情報の生成時には、カート識別情報、取引開始日時、顧客識別情報は生成されるが、実際の取引(商品登録)の開始前であるため、他の情報(取引終了日時等)は生成されない。なお、精算日時は、精算開始日時であってもよいし、精算終了日時であってもよい。精算開始日時と精算終了日時とを別々に両方記憶してもよい。
登録商品情報(計)は、商品が登録されるごとに更新される情報である。登録商品情報(計)は、品数(商品数)、概算小計金額(価格決定ロジックによる価格算出前の概算の小計金額)、小計金額(価格決定ロジックによる価格算出後の小計金額)等を含む。登録商品情報(1)は、1品目の商品の登録情報である。登録商品情報(2)は、2品目の商品の登録情報である。なお、図9(C)に示す例では、登録商品情報(3)~登録商品情報(5)の図示を省略している。登録商品情報(N;Nは整数)は、商品コード、品名(商品名)、価格等を含む。
登録商品情報(N)は、当該N品目の商品の登録日時を含むものであってもよい。つまり、取引管理サーバ50は、登録商品情報として、当該登録商品の登録日時を記憶してもよい。各商品の登録日時は、タイムサービス(売価決定ロジックEによるサービス)等のサービス適用の要否や適用後の効果の判断材料としても用いてもよい。
保留商品情報(計)は、保留商品(後述)が登録されるごとに更新される情報である。保留商品情報(計)は、保留商品の品数(商品数)、保留商品のうちのNON-FILEの品数、保留商品のうちの読取NG(要不正操作確認)の品数等を含む。
NON-FILEとは、店舗においてバーコードのスキャンは成功したが(商品コードを読み取ることができたが)、商品コードが商品情報に記憶されていないこと、または、店舗において商品コードのスキャンは成功したが、商品コードが商品情報に記憶されていない商品のことである。
読取NGとは、店舗において商品コードのスキャンが失敗したこと(商品コードを読み取ることができなかったこと)、または、店舗において商品コードのスキャンが失敗した商品のことである。つまり、読取NGとは、例えば画像認識技術により一定時間商品を撮像しているがバーコード認識に至らない場合を判別できる場合にタイムアウト処理すること、タイムアウト処理された商品である。例えば、パッケージのシワ等やバーコード印字のカスレや汚れにより正しくバーコードを取得(認識)できない場合に読取NGと判断される。また、バーコードを読んだフリしてカゴへ投入する不正操作を検出した場合にも読取NGと判断される。なお、携帯端末装置40は、センサ(例えば、ジャイロセンサや加速度センサや距離センサ等)を備え、当該携帯端末装置40がバーコード読取中(具体的には、バーコードの読み取りのため、当該携帯端末装置40が傾けられている状況であり、かつ、当該携帯端末装置40の一定距離先に物品(商品)が存在している状況)を検出可能である。そして、所定時間内にバーコードが読み取れなかった場合(バーコード読取中が所定時間継続したがバーコードを読み取れなかった場合)は、タイムアウト処理として、保留商品(読取NG)としている。
保留商品情報(保留商品1)は、1品目の保留商品の情報である。保留商品情報(保留商品2)は、2品目の保留商品の情報である。保留商品情報(保留商品3)は、3品目の保留商品の情報である。
保留商品情報(保留商品N;Nは整数)は、保留商品種別(当該保留商品がNON-FILEであるか読取NGであるかを示す情報)、画像データ(読取NG時に撮像された画像データ)を含む。例えば、N品目の商品がNON-FILEによる保留商品である場合には、保留商品情報(保留商品N)は、保留商品種別「1(NON-FILE)」、画像データを含む。また、N品目の商品が読取NGによる保留商品である場合には、保留商品情報(保留商品N)は、保留商品種別「2(読取NG)」、画像データを含む。
なお、取引管理サーバ50は、自装置内の記憶部にカート情報を記憶することに代えてまたは加えて他の装置(取引管理サーバ50がアクセス可能なファイルサーバ等)にカート情報の一部または全部を記憶してもよい。
図10、図11を参照して、携帯端末装置40にインストールされる買い物アプリケーションの機能について説明する。
客が携帯端末装置40を操作して買い物アプリケーションを起動させると、買い物アプリケーションが動作する携帯端末装置40は、まず、図10(A)に示すように、タッチパネル付表示部406に起動画面を表示する。同図の起動画面においては、「店舗情報」ボタン、「お知らせ」ボタン、「お得情報」ボタンが配置されている。また、「買い物を開始する」との文字が示される買い物開始ボタンが配置されている。
例えば、客が「店舗情報」ボタンに対する操作(タップ操作)を行った場合には、タッチパネル付表示部406の表示は、図10(B)に示されるように、周辺店舗案内画面に遷移する。周辺店舗案内画面は、位置情報取得部409により取得される自己の位置を基準にして一定範囲内に存在する、買い物アプリケーションが利用可能な店舗(利用可能店舗)を地図上に表示する。同図では、地図上に、携帯端末装置40の現在位置を基準にして、3つの利用可能店舗を示すマークが配置された例が示されている。
このような周辺店舗案内画面の表示にあたり、携帯端末装置40は、例えば、利用可能店舗に関する情報(利用可能店舗情報)を管理する店舗情報サーバ(図示省略、取引管理サーバ50等が店舗情報サーバとして共用されてもよい)に、自己の位置情報とともに、利用可能店舗探索要求を送信する。店舗情報サーバは、利用可能店舗探索要求の受信に応答して、利用可能店舗探索要求とともに受信された位置情報を基準にして一定の距離範囲に位置する利用可能店舗を探索する。店舗情報サーバは、探索された利用可能店舗の情報を携帯端末装置40に送信する。携帯端末装置40は、受信された利用可能店舗の情報を利用して、周辺店舗案内画面を表示する。
買い物アプリケーションは、例えば買い物リストの機能を有してよい。客は、自分が買い物をしようと思っている商品を買い物リストに登録する操作を行うことができる。
このように買い物アプリケーションが買い物リストの機能を有している場合、携帯端末装置40は、例えば買い物リストに登録されている商品の情報も利用可能店舗探索要求に含めるようにする。店舗情報サーバは、店舗ごとの利用可能店舗情報に、店舗で販売している商品の品目のリストを含める。店舗情報サーバは、利用可能店舗探索要求の受信に応じて、携帯端末装置40の位置から一定範囲内にあるとして探索された利用可能店舗情報ごとに、買い物リストに登録されている商品の有無を示す情報を含めたうえで、利用可能店舗情報を携帯端末装置40に送信する。この場合、携帯端末装置40は、買い物リストに登録されている商品の有無が視認できるように地図上に利用可能店舗を表示してよい。買い物リストに登録されている商品の有無が視認できるようにする利用可能店舗の表示態様としては、例えば利用可能店舗を示すマークについて、買い物リストに登録されている商品の有る利用可能店舗と無い利用可能店舗とに応じて、色分けや大きさが変更されるようにしてよい。
また、図10(B)のように周辺店舗案内画面が表示された状態のもとで、客が、任意の店舗のマークを選択する操作(例えばマークに対するタップ操作)を行うことによっては、図10(C)に示されるように、選択された店舗の情報を示す店舗情報画面が表示される。
前述のように、図10(A)の起動画面においては、「お知らせ」ボタンと「お得情報」ボタンとが配置されている。また、図10(C)の店舗情報画面においても、「お知らせ」ボタンと「お得情報」ボタンとが配置されている。
起動画面もしくは店舗情報画面が表示されている状態のもとで、客が「お知らせ」ボタンを操作した場合には、図11(A)に示されるように、対応の利用可能店舗が「お知らせ」として用意した、イベント、セール告知等の情報を提供する広告画面が表示される。
また、客が「お得情報」ボタンを操作した場合には、図11(B)に示されるように、買い物アプリケーションを利用する客に向けた割引等のサービスの情報を提供する広告画面が表示される。
これらの広告画面の表示は、店舗情報サーバから送信された利用可能店舗情報に含められた広告情報に基づいて行われてよい。
また、図10(A)の起動画面において配置される買い物開始ボタンが操作された場合、タッチパネル付表示部406は、図11(C)に示されるように、商品登録画面(コードスキャン画面)に遷移する。客は、商品登録画面が表示された携帯端末装置40を使用して商品登録操作を行うことができる。
ここでは、計量値付け装置10が配置された売り場ではなく、基本的な商品登録操作例として、商品棚が配置された売り場での商品登録操作例について説明する。
客は、例えば商品棚から自分が購入しようとする商品(購入対象商品)を取り出す。客は、取り出した購入対象商品に付されたコード(バーコードであるが、二次元コードであってもよい)のコード情報を、商品登録画面が表示された状態の携帯端末装置40の撮像部408により読み取らせる操作を行う。
このように読み取られたコード情報は、1商品に対応する商品登録情報として、携帯端末装置40から取引管理サーバ50に送信される。取引管理サーバ50は、受信された商品登録情報を、一取引に対応するカート情報(精算情報)に含めるようにする。また、読み取られたコード情報に基づく商品登録情報は、携帯端末装置40にて記憶されてもよい。
客は、全ての購入対象商品について登録する操作を終えると、商品登録の完了を指示する所定操作(商品登録完了操作)を携帯端末装置40に対して行う。商品登録完了操作が行われると、携帯端末装置40は、取引管理サーバ50に商品登録完了を通知してよい。商品登録完了の通知を受信した取引管理サーバ50は、対応の取引のカート情報について、商品登録が完了したものとして管理することができる。
商品登録完了操作が行われると、携帯端末装置40のタッチパネル付表示部406には、図11(D)に示されるように、精算案内画面が表示される。同図の精算案内画面には、客に向けて、精算のために精算装置20にまで赴いてもらうようにする案内のメッセージと、今回の商品登録に応じた取引を示す取引コード情報が例えば二次元コードとして表示されている。取引コード情報には、取引を一意に示す取引識別子が含まれる。この取引識別子は、例えば、携帯端末装置40が、対応の取引において最初に商品登録情報を送信したことに応じて取引管理サーバ50にて発行され、携帯端末装置40に通知されたものであってよい。
客は、精算装置20にまで赴いて、精算装置20のスキャナ部204に、精算案内画面に表示された二次元コードを読み取らせる。精算装置20は、読み取られた二次元コードが示す取引識別子に対応するカート情報を、取引管理サーバ50から取得する。精算装置20は、取得されたカート情報を利用して、客の操作に応じて精算処理を実行する。なお、精算装置20には、例えば客がクレジットカード、電子マネーカード、ポイントカード等のカード類を利用、併用して精算を行う場合に対応して、所定のカードに対応する1以上のカードリーダが備えられてよい。
このようにして本実施形態では、自分の所持する携帯端末装置40に買い物アプリケーションをインストールしている客は、自分の携帯端末装置40に対する操作により商品登録を行うことができる。また、精算装置20での精算も、客の操作によって行われる。このように客により商品登録及び精算が行われることで、本実施形態では、店員が商品登録の操作や精算装置の操作等を行う必要がない。
一方で、店舗においては、図1に例示したように、計量値付け装置10が配置された、対面方式での量り売り対応の売り場がある。このような量り売り対応の売り場では、図1にて説明したように、客は、計量値付け装置10を操作する店員と対面して商品とその重量を指定し、店員は、指定された商品の重量を計量値付け装置10により商品の値付けを行う。
このように対面販売に対応する計量値付け装置10が使用される売り場に関しては、商品登録に関する操作とこれに伴う販売システムでの処理が、先に説明した基本的な商品登録操作が行われる場合と異なってくる。以下、この点について説明する。
図12のフローチャートを参照して、計量値付け装置10、携帯端末装置40、及び取引管理サーバ50が、一取引における商品登録に関連して実行する処理手順例について説明する。また、同図を参照して、客が量り売り対応の売り場にて買い物をする場合に対応する店員と客の操作についても説明する。なお、同図においては、説明を簡単にするため、1つの計量値付け装置10に対応して行われた1以上の商品登録処理により一取引に対応する商品登録が完了する例を示している。
まず、計量値付け装置10が実行する処理手順例について説明する。
ステップS101:計量値付け装置10は、一取引における1つの商品についての値付け操作が行われたか否かを判定する。
量り売り商品を購入しようとする客は、店員に、自分が購入したい商品と、その重量とを伝える。店員は、伝えられた購入対象の商品を陳列ケースから取り出す。店員は、計量値付け装置10に、購入対象の商品の品目を入力したうえで、商品を秤(計量部109)に載せる。
購入対象の商品の品目の入力は、例えば以下のようにして行われる。計量値付け装置10の店員用表示部105(タッチパネル)には、量り売り商品ごとに対応するキー(プリセットキー)が配置されている。店員は、プリセットキーのうちから、購入対象の商品に対応するプリセットキーを操作する。これにより、操作されたプリセットキーが対応する商品の品目が、購入対象の商品の品目として入力される。
例えば、計量値付け装置10は、購入対象の商品の品目が入力されたことに応じて、1商品についての値付け操作が開始されたと判定してよい。
また、計量値付け装置10は、一取引における1つ目の商品の値付け操作が開始されたことに応じて、一取引に対応する商品登録が開始されたと判定し、今回の取引に対応付ける取引識別子を発行する。
ステップS102:計量値付け装置10は、値付け操作が行われたことに応じて、値付け処理を実行する。値付け処理は、計量値付け装置10が、購入対象の商品を登録するために実行する商品の登録処理である。
値付け処理として、計量値付け装置10は、店員による商品の品目の入力を受け付け、購入対象商品の品目を取得する。計量値付け装置10は、重量単価と、計量部109により計量された重量(例えば、計量部109に商品を載せてから、変動せずに安定したときに測定された重量)とを利用して、商品の価格を算出する。計量部109は、例えば店員用表示部105、及び客用表示部106に、購入対象商品の品目、計測された重量、価格等を表示する。
店員は、客に重量等について確認を行い、客からの承諾が得られると、購入対象商品の値付けの確定を指示する操作を行う。
ステップS103:計量値付け装置10は、上記のように計量部109による計量結果が確定され、これに伴って1の購入対象商品について値付けが確定(計量結果の確定に相当)されると、客用表示部106に接続情報コードを表示させる。接続情報コードは、例えば二次元コードとして表示されてよい。接続情報コードは、買い物アプリケーションが動作する携帯端末装置40を、計量値付け装置10と例えばBluetoothにより接続するための制御情報である。接続情報コードには、今回の取引に応じて発行された取引識別子が含まれる。
図13は、客用表示部106において表示される接続情報コード画面の態様例を示している。同図では、客用表示部106が縦長の表示面部を有し、画面における表記が英語である場合の態様例を示している。
同図の接続情報コード画面においては、二次元コードによる接続情報コードが表示されるとともに、携帯端末装置の画像が、二次元コードを指し示す矢印とともに表示されている。これにより、客は、二次元コードについて、携帯端末装置40により読み取らせるべきものであることを感覚的に把握できる。
また、接続情報コード画面においては、値付け対象の商品についての値付け関連情報(包袋重量(Tare)、計量された重量(Gross weight)、重量単価(Unit Price)、及び価格(Total Price)等)が示されている。つまり、接続情報コード画面においては、値付け対象の商品についての値付け処理の結果(確定された計量結果)が示される。また、客に対して、計量された重量で登録してよいかどうかの確認を促すメッセージ(「OK with this weight?」)が表示されている。
客は、接続情報コード画面において表示される値付け関連情報の内容を確認したうえで、携帯端末装置40により、接続情報コード画面に表示された二次元コードとしての接続情報コードを読み取らせる操作を行うようにされる。
なお、店員用表示部105においては、客用表示部106に接続情報コードを表示させていることを店員に報知するためのメッセージ、ポップアップウィンドウ、アイコン等が表示されるようにしてよい。
なお、ステップS103による接続情報コードの表示は、以下のタイミングで行われてもよい。
例えば、接続情報コードは、値付け対象の商品についての計量部109による計量値の変動量が一定以下となったタイミングで表示されてよい。
また、接続情報コードは、値付け対象の商品についての計量部109による計量値が安定し、価格算出のための計量値が確定されたタイミングで表示されてよい。
また、接続情報コードは、価格算出のための計量値が確定されて価格が算出されたタイミングで表示されてよい。
また、接続情報コードは、操作に応じて表示されてよい。例えば取引の開始のタイミングや、値付け対象の商品の価格が確定されたタイミングなどのように、店員が任意のタイミングで接続情報コードを表示させる操作を行ってよい。
この場合の接続情報コードを表示させる操作は、例えば店員用表示部105に表示された画面に配置された接続情報コードの表示を指示するボタンに対するタッチ操作であってよい。
また、接続情報コードが店員の操作に応じて表示される場合の客用表示部106での値付け対象の商品の価格と接続情報コードの表示タイミングは、以下のようにされてよい。例えば、計量値付け装置10は、計量された値付け対象の商品の価格が確定されたタイミングに応じて商品の価格を客用表示部106にて表示させる。その後において、計量値付け装置10は、接続情報コードを表示させる操作が行われたことに応じて、値付け対象の商品の価格とともに接続情報コードを同一画面に追加して表示してよい。あるいは、計量値付け装置10は、値付け対象の商品の価格が計量によって確定されたタイミングでは商品の価格は表示せず、値付け対象の商品の価格の確定後において接続情報コードを表示させる操作が行われたことに応じて、値付け対象の商品の価格と接続情報コードとを同一画面に表示するようにしてよい。
また、計量値付け装置10は、例えば購入対象の商品の品目が入力されたことにより値付け操作が開始されたとステップS101にて判定されたことに応じて、ステップS102の値付け処理による値付けが完了するよりも前のタイミングで、接続情報コードを表示させてよい。
このような接続情報コードの表示タイミングの態様の変形例については、後述の第2実施形態から第5実施形態においても同様に適用されてよい。
説明を図12に戻す。
ステップS104:計量値付け装置10は、接続情報コードを読み取った携帯端末装置40からの接続要求に応じて接続を確立させる接続処理を実行する。接続が確立されると、計量値付け装置10と携帯端末装置40とで通信が可能となる。
ステップS104-1:計量値付け装置10は、ステップS104の接続処理により接続が確立されたか否かについて検知するようにされている。計量値付け装置10は、携帯端末装置40との接続が確立されたことを検知すると、ステップS103により表示された接続情報コードの表示を消去(終了)させる。
例えば、計量値付け装置10にて定常的に接続情報コードが表示されるようにしたり、接続情報コードが提示されたプレートなどを計量値付け装置10の近傍に定常的に設置しておくなどされてよい。しかしながら、この場合には、例えば対象の取引とは関係の無い客が携帯端末装置40に接続情報コードを読み取らせてしまい、計量値付け装置10と携帯端末装置40との無駄な接続が行われる可能性がある。そこで、計量値付け装置10が、接続情報コードの表示の開始と終了を制御し、携帯端末装置40との接続が行われる機会を制限することで、上記のような計量値付け装置10と携帯端末装置40との無駄な接続が行われることを回避できる。
ステップS105:ステップS104の接続処理によって携帯端末装置40と接続された状態の計量値付け装置10は、取引識別子照合処理を行う。つまり、計量値付け装置10は、今回の取引に応じて発行した取引識別子と、接続先の携帯端末装置40から通知された取引識別子とが一致するか否かを判定する。
なお、例えば店員の応対を受けていない他の客が自分の携帯端末装置に接続情報コードを読み取らせるようなことはほぼ起こらないということを考慮すると、接続情報コードに取引識別子を含めないようにされてよい。この場合、ステップS105と後述のステップS203の取引識別子照合処理は省略されたうえで、以降の処理が実行されてもよい。
ステップS106:ステップS105の取引識別子照合処理によって取引識別子が一致していると判定された場合、計量値付け装置10は、今回のステップS102による1商品についての値付け処理の結果が反映された商品値付け情報(登録処理情報の一例)を、接続先の携帯端末装置40に送信する。
ステップS107:ステップS106により送信された商品値付け情報が携帯端末装置40にて正常に受信できた場合、携帯端末装置40から計量値付け装置10に対して受信確認通知が送信される。計量値付け装置10は、送信された受信確認通知を受信する。
ステップS108:受信確認通知が受信されたことに応じて、計量値付け装置10は、今回のステップS102により値付け処理を行った商品に対応するラベル(単品ラベル)を印字部110により印刷させることで、単品ラベルを発行させる。
図14は、単品ラベルの一態様例を示している。このような単品ラベルには、商品名、加工日、消費期限、重量単価、重量、価格等の情報が印刷される。また、単品ラベルには、例えば量り売り対応の売り場が対応する部門等を示す情報も印刷されてよい。また、単品ラベルには、上記のように文字等により印刷される情報の少なくとも一部を含むコード(同図ではバーコード)が印刷されてよいが一般客向けのラベルと混同しないように、登録済などの印字やラベルフォーマットなど態様を変えることが好ましい。店員は、このように発行された単品ラベルを、今回の値付けの対象とされた商品に貼り付ける。
説明を図12に戻す。
ステップS109:ステップS101にて1商品についての値付け操作が行われなかったことが判定された場合、あるいは、ステップS108の処理が実行された後、計量値付け装置10は、一取引に対応する全ての商品の値付けが完了したか否かを判定する。
店員は、一取引に対応して客が指定する商品の全てについて値付けを完了したことを確認すると、一取引に対応する値付け完了を宣言する操作(値付け完了操作)を計量値付け装置10に対して行う。値付け完了操作が行われたことに応じて、計量値付け装置10は、一取引に対応する全ての商品の値付けが完了したと判定する。
あるいは、例えば店員が、事前に一取引において値付け対象の商品の品目を指定する操作をしていた場合には、宣言された数に応じた回数の商品ごとの値付け処理が完了したか否かにより、一取引に対応する全ての商品の値付けが完了したか否かを判定するようにされてよい。ここで、店員が事前に一取引において値付け対象の商品の品目を指定する操作としては、例えば計量値付け装置10の店員用表示部105に表示されたプリセットキーに対する操作や、陳列された商品ごとに対応して店員に向けて配置されたタグ装置に対する操作などであってよい。プリセットキーは、商品ごとに対応して画面に配置されるキーである。タグ装置は、タッチ操作が行われたことに応じて、対応の商品についての商品情報を例えば近距離無線通信によって計量値付け装置10に送信する装置である。
一取引に対応する商品の値付けが完了していないと判定された場合には、ステップS101に処理が戻される。
ステップS110:一取引に対応する商品の値付けが完了したと判定されると、計量値付け装置10は、値付け完了通知を、接続先の携帯端末装置40に送信する。
ステップS111:ステップS110により送信された値付け完了通知が受信された携帯端末装置40は、受信確認通知を計量値付け装置10に対して送信する。当該ステップS111により送信される受信確認通知は、値付け完了通知が正常に受信されたことを通知するものである。受信確認通知を受信した計量値付け装置10は、これまでの携帯端末装置40との通信の接続を切断する処理を実行する。
なお、接続情報コードの表示は、ステップS104-1のタイミングに代えて、例えばステップS108にて単品ラベルが発行されたタイミング(1商品の値付けが完了したタイミング)で消去されてもよい。あるいは、接続情報コードの表示は、例えばステップS111による携帯端末装置40との通信の切断に応じたタイミングで消去されてもよい。
次に、携帯端末装置40が実行する処理手順例について説明する。
ステップS201:タッチパネル付表示部406に商品登録画面を表示させた状態のもとで、携帯端末装置40は、コードが読み取られたか否かを判定している。
ステップS202:前述のように、客が指定した1つの商品が店員の操作に応じて計量値付け装置10により値付けされ、値付けが確定されると、計量値付け装置10の客用表示部106に接続情報コードが表示される。そこで、客は、商品登録画面が表示された状態の携帯端末装置40を操作して、表示された接続情報コードを携帯端末装置40に読み取らせる。これにより、ステップS201にてコードが読み取られたと判定される。
この場合に読み取られたコードは、接続情報コードであることから、携帯端末装置40は、接続情報コードが示す接続手順に従って、接続先の計量値付け装置10と通信可能に接続するための処理を、計量値付け装置10との間で実行する。
ステップS203:ステップS202により計量値付け装置10と接続された携帯端末装置40は、接続先の計量値付け装置10と取引識別子照合処理を実行する。この際、携帯端末装置40は、ステップS201に対応して読み取った接続情報コードに含まれていた取引識別子を計量値付け装置10に送信する。
なお、前述のように、接続情報コードに取引識別子が含まれていない場合には、当該ステップS203の取引識別子照合処理は、ステップS105とともに省略されたうえで、以降の処理が実行されるようにしてよい。
ステップS204:前述のように、計量値付け装置10では、取引識別子照合処理により、取引識別子の一致することが判定されると、ステップS106により商品値付け情報を送信する。携帯端末装置40は、送信されてきた商品値付け情報を受信する。また、携帯端末装置40は、商品値付け情報を受信したことに応じて、受信された商品値付け情報の内容を反映させた値付け結果を、タッチパネル付表示部406に表示する。タッチパネル付表示部406にて表示される値付け結果は、例えば商品名、価格、当該商品が値付け対象の商品である旨の明示等となる。値付け結果としては、例えば図14のラベルにて示される情報のいずれも含めて表示することができる。
ステップS205:携帯端末装置40は、商品値付け情報が受信されたことを通知する、受信確認通知を計量値付け装置10に送信する。
ステップS206:また、携帯端末装置40は、ステップS204にて受信された商品値付け情報の内容が反映された、1商品についての商品登録情報を取引管理サーバ50に送信する。このように送信される商品登録情報には、取引識別子が含まれる。
ステップS207:携帯端末装置40は、計量値付け装置10がステップS110により送信される値付け完了通知が受信されたか否かを判定している。値付け完了通知の受信されないことが判定された場合、ステップS201に処理が戻される。
ステップS208:ステップS207にて値付け完了通知の受信されたことが判定されると、携帯端末装置40は、値付け完了通知が受信されたことの通知としての受信確認通知を、計量値付け装置10に送信する。
ステップS209:また、値付け完了通知が受信されたということは、量り売り対応の売り場での一取引に応じた商品登録が完了したことになる。そこで、携帯端末装置40は、取引管理サーバ50に対して、一取引に応じた商品登録が完了したことの通知である、商品登録完了通知を送信する。
次に、取引管理サーバ50が実行する処理手順例について説明する。
ステップS301:取引管理サーバ50は、一取引に対応して携帯端末装置40がステップS206により送信する商品登録情報が受信されたか否かを判定する。
ステップS302:ステップS301にて商品登録情報が受信されると、取引管理サーバ50は、受信された商品登録情報を、今回の取引に対応するカート情報に登録(追加)する。これにより、一取引における1の商品(商品種別)の登録が確定される。なお、一取引に対応して最初に実行されるステップS302では、取引管理サーバ50は、新規にカート情報を生成したうえで、生成されたカート情報に対して、受信された商品登録情報の登録を行う。新規にカート情報を生成するにあたり、カート情報に格納するカート識別情報は、ステップS206により送信される商品登録情報に含まれている取引識別子を利用して生成することができる。
ステップS303:ステップS301にて商品登録情報の受信されないことが判定された場合、あるいはステップS302の処理を実行した後、取引管理サーバ50は、携帯端末装置40がステップS209により送信する商品登録完了通知が受信されたか否かを判定する。商品登録完了通知の受信されないことが判定された場合には、ステップS301に処理が戻される。商品登録完了通知の受信されたことが判定された場合には、同図に示される、一取引に対応するカート情報の生成に関する処理が終了される。一取引に対応するカート情報の生成に関する処理が終了されたことに応じて、一取引に対応する全商品の登録が確定される。
同図の処理によれば、本実施形態の計量値付け装置10は、接続先の携帯端末装置40から、商品値付け情報についての受信確認通知が受信されたことに応じて、単品ラベルを発行するようにされている。換言すれば、同図の処理には具体的に示されていないが、計量値付け装置10から商品値付け情報を送信したにもかかわらず、接続先の携帯端末装置40からの受信確認通知が得られない場合には、計量値付け装置10は、単品ラベルを発行しない。この際には、例えばエラー報知が行われる。これにより、計量値付け装置10においては、携帯端末装置40にて商品値付け情報が受信された商品の単品ラベルのみが発行される。
この場合、店員と客は、単品ラベルが発行されたことに応じて、量り売りの商品の登録に必要な値付け情報が携帯端末装置40にて正常に受信されていることを確認できることになる。つまり、店員と客は、携帯端末装置40での商品登録の処理が正常に実行されたか否かを的確に判断できる。
<第2実施形態>
続いて、第2実施形態について説明する。先の第1実施形態は、計量値付け装置10が配置される売り場にて商品を購入しようとする客が携帯端末装置40を使用して商品登録を受ける場合の例を挙げている。
店舗では、携帯端末装置40を使用して商品登録を行って買い物をする客と、携帯端末装置40を使用せずに買い物をする客とのいずれにも応対できるような運用とする場合がある。
携帯端末装置40を使用せずに買い物をする客に対応する場合、商品棚が配置された売り場での買い物に関しては、店舗において店員が操作するPOSレジスタを配置し、客は、商品棚から選んで取り出した商品をPOSレジスタに持ってくる。POSレジスタを操作する店員は、客が持ってきた商品を登録し、精算を行うようにすればよい。
あるいは、店舗において店員の操作に応じて商品登録を行う登録装置を配置してもよい。客は、商品棚から選んで取り出した商品を登録装置に持ってくる。登録装置を操作する店員は、客が持ってきた商品を登録する操作を行う。登録装置による商品登録処理の結果が反映された精算情報は、所定の態様により精算装置20にて取得されるようになっている。具体的には、登録装置から直接、あるいは上位装置を経由して精算装置20に精算情報が送信されるようにしてよい。
あるいは、登録装置によりお会計券(登録商標)を発行し、客がお会計券に印刷されたコード情報を精算装置20に読み取らせることにより、精算装置20が、コード情報が示す取引識別子が対応付けられた精算情報を、登録装置もしくは上位装置等から取得するようにされてよい。あるいは、お会計券に印刷されたコード情報に精算情報が含まれるようにされてよい。客は、精算情報を取得した精算装置20を操作して精算を行えばよい。
あるいは、店舗においてフルセルフのPOSレジスタを配置してもよい。客は、フルセルフのPOSレジスタにて、自分が商品棚から持ってきた商品を登録し、精算する操作を行ってよい。
一方で、本実施形態の販売システムにおいては、計量値付け装置10が配置された量り売り商品の売り場では、携帯端末装置40を使用して買い物をする客と、携帯端末装置40を使用せずに買い物をする客とに応じて、以下のような応対が行えるように構成される。
図15のフローチャートは、本実施形態の計量値付け装置10が、一取引における値付けに対応して実行する処理手順例を示している。
なお、以下の説明では、量り売り商品の売り場にて、量り売り商品に加えて特定の定額商品についても値付けを行うようにされた場合を例に挙げる。
また、同図の計量値付け装置10の処理に対応する携帯端末装置40と取引管理サーバ50の処理は、図12と同様でよい。
ステップS1101:計量値付け装置10は、まず、商品特定処理を実行する。商品特定処理は、値付け対象の商品について、量り売り商品と定額商品とのいずれの種別であるのかについて特定する処理である。計量値付け装置10は、商品特定処理として、例えば店員の操作による商品の品目の入力に応じて、入力された商品の品目の商品マスタにおいて示される種別が量り売り商品と定額商品とのいずれに該当するのかを判定すればよい。
なお、商品特定処理にあたって店員が行う商品の品目の入力の操作は、登録対象の商品の指定に相当する。即ち、計量値付け装置10は、店員が行う商品の品目の入力のための操作に応じて、登録対象の商品を指定する。
なお、ステップS1101の商品特定処理には、値付け対象の商品の名称や画像の商品に関する情報を取得する処理も含まれてよい。また、ステップS1101の商品特定処理には、値付け対象の商品の単位重量あたりの金額(重量単価)や、値付け対象の商品の単位重量あたりの個数等の価格に関して取得する処理も含まれてよい。また、ステップS1101の商品特定処理は、計量値付け装置10の店員用表示部105に表示されたプリセットキーが店員により操作されたことに応じて行われるようにされてよい。あるいは、ステップS1101の商品特定処理は、ショーケース内に陳列された商品ごとに対応して配置された、無線機能を有する棚札に店員または客がタッチする操作を行ったことに応じて、棚札から送信された商品情報を計量値付け装置10が受信したことに応じて行われるようにされてよい。
ステップS1102:計量値付け装置10は、ステップS1101による商品特定処理の結果として、値付け対象の商品が量り売り商品と定額商品とのいずれであったのかについて判定する。
ステップS1103:ステップS1102にて量り売り商品であると判定された場合、計量値付け装置10は、計量対応値付け処理を実行する。計量対応値付け処理は、例えば図12のステップS102に準ずればよい。
ステップS1104:ステップS1102にて定額商品であると判定された場合、計量値付け装置10は、個数対応値付け処理を実行する。つまり、この場合、店員は、登録対象とされた定額商品の個数を計量値付け装置10に入力する。店員による個数の入力は、例えば置数の操作によって行われてよい。あるいは、店員による個数の入力は、秤台109aに、商品を1つずつ順に載せていく操作(作業)であってもよい。この場合、計量値付け装置10は、商品が1つずつ秤台109aに載せられていくのに応じて、計量部109により計測される重量が一定以上の増加量で段階的に変化していく回数を、商品の個数としてカウントしていくようにされる。そして、計量値付け装置10は、入力された個数と、登録対象の商品の品目について設定された重量単価とを利用して、商品の価格を算出する。
計量値付け装置10は、例えば店員用表示部105、及び客用表示部106に、購入対象商品の品目、個数、価格等を表示する。店員は、客に個数等について確認を行い、客からの承諾が得られると、購入対象商品の値付けの確定を指示する操作を行う。
ステップS1105:ステップS1103またはステップS1104の処理の後、計量値付け装置10は、上記のように1の購入対象商品について値付けが確定されたことに応じて、客用表示部106に接続情報コードを表示させる。
ステップS1106:本実施形態においては、携帯端末装置40を利用する客だけではなく、携帯端末装置40を利用しない客にも、計量値付け装置10での値付けを受け付ける。この場合、携帯端末装置40を利用する客は、ステップS1105で客用表示部106に表示された接続情報コードを携帯端末装置40により読み取らせる操作を行う。一方、携帯端末装置40を利用しない客は、携帯端末装置40を計量値付け装置10と通信可能に接続する操作を行わずに、次の商品の注文をしたり、店員からの商品の受け取りを待つなどする。
そこで、計量値付け装置10は、ステップS1105により接続情報コードの表示を開始させた時点から所定時間が経過したか否かを判定する。ここでの所定時間は、接続情報コードが表示されてから、客が接続情報コードを携帯端末装置40により読み取らせる操作を完了させるまでに要する標準的な時間を考慮して設定されてよい。
ステップS1107:計量値付け装置10は、ステップS1106にて所定時間が経過していないと判定されている間は、さらに接続処理が開始されたか否かを判定する。上記のように、今回の取引に対応する客が携帯端末装置40を利用する客である場合、客は、ステップS1105により表示された接続情報コードを携帯端末装置40に読み取らせる操作を行うことになる。そして、接続情報コードを読み取った携帯端末装置40は計量値付け装置10に対して接続要求を行い(図12のステップS202)、携帯端末装置40と計量値付け装置10との間で接続を確立させるための接続処理が開始される。計量値付け装置10は、このようにして携帯端末装置40からの接続要求に応じて接続処理を開始すると、ステップS1107において接続処理が開始されたと判定する。
ステップS1107にて接続処理が開始されないと判定された場合には、ステップS1106に処理が戻される。このように、計量値付け装置10は、ステップS1105により客用表示部106に接続情報コードを表示させた状態において、所定時間内に接続処理が開始されるか否かを判定する。
ステップS1108:ステップS1106にて所定時間の経過したことが判定された場合、計量値付け装置10は、店員用表示部105に接続要否確認画面を表示させる。
接続情報コードが表示されてから所定時間が経過したことに応じて、計量値付け装置10は、対応の客は携帯端末装置40を利用しない客であるとして、コード情報が印刷された単品ラベルを発行するようにされてもよい。しかしながら、例えば、携帯端末装置40を利用するつもりの客が、他のことに気を取られるなどして携帯端末装置40により接続情報コードを読み取らせる操作を行うことを忘れていたり、携帯端末装置40の扱いに手間取っていたりすることで、所定時間を経過してしまう可能性がある。
そこで、本実施形態の計量値付け装置10は、客用表示部106に接続情報コードが表示されてから所定時間を経過した際、即座にラベルを発行するのではなく、接続要否確認画面を表示することで、店員に、携帯端末装置40を利用しない客であるのかどうかの確認を求めるようにされている。
図16は、接続要否確認画面の一例を示している。同図の接続要否確認画面は、例えばポップアップウィンドウ形式とされて、ラベル発行操作が行われる直前まで店員側表示部26にて表示されていた画面上に重畳されるように表示されるものであってよい。
同図の接続要否確認画面においては、接続情報コード表示ボタンBT1と、ラベル発行ボタンBT2とが配置されている。例えば、接続情報コード表示ボタンBT1は、携帯端末装置40を利用する客であったことが確認されて、店員が携帯端末装置40と接続すべきと判断した場合に操作するボタンである。ラベル発行ボタンBT2は、携帯端末装置40を利用する客ではないことが確認されたので、店員がこのままラベルを発行してもよいと判断した場合に、単品ラベルを発行させるために操作するボタンである。
接続要否確認画面が表示された場合、店員は、客の様子により、あるいは客に問い合わせるなどして、携帯端末装置40を利用する客であるか否かを確認するようにされる。
なお、これまでの同図の処理においては、ステップS1103またはステップS1104にて値付けが確定されたことに応じて、まずステップS1105により客用表示部106にて接続情報コードが表示されるようにしている。
しかしながら、計量値付け装置10は、例えばステップS1105、S1106の処理を省略したうえで、ステップS1103またはステップS1104にて値付けが確定されたことに応じて、ステップS1108に対応する接続要否確認画面を表示させるようにしてよい。つまり、この場合には、値付けが確定されたことに応じて、まず接続要否確認画面が表示され、店員が携帯端末装置40を利用する客であるか否かを判断して、接続情報コードを表示させる操作と、ラベルを発行させる操作とのいずれかを行うようにされる。このような構成では、店員は、例えば明らかに携帯端末装置40を利用しない客であると判断できる場合に、迅速にラベルを発行させることができる。
説明を図15に戻す。
ステップS1109:計量値付け装置10は、ステップS1108により接続要否確認画面を表示させた状態で、接続が不要との確認が得られたか否かを判定する。
携帯端末装置40を利用する客であったことが確認された場合、店員は、接続情報コード表示ボタンBT1を操作する。接続情報コード表示ボタンBT1が操作された場合、計量値付け装置10は、接続が必要との確認が得られたと判定する。この場合には、接続要否確認画面が消去されたうえで、ステップS1106に処理が戻される。これにより、ステップS1105により開始された客用表示部106の接続情報コードの表示が継続される。
なお、ラベル発行操作に応じて客用表示部106にて表示されていた接続情報コードが消去されるようになっている場合には、ステップS1105に処理が戻されるようにして、客用表示部106にて接続情報コードが再表示されるようにしてよい。
ステップS1110:携帯端末装置40を利用する客でないことが確認された場合、店員は、接続要否確認画面におけるラベル発行ボタンBT2を操作する。ラベル発行ボタンBT2に対する操作が行われた場合、計量値付け装置10は、接続が不要との確認が得られたと判定する。
この場合、計量値付け装置10は、携帯端末装置40を利用しない客に対応して、今回の登録対象の商品の値付け処理の結果が反映された単品ラベルを発行する。店員は、このように発行された単品ラベルを、今回の値付けの対象とされた商品に貼り付ける。
また、このようにラベル発行ボタンBT2に対する操作が行われた場合には、計量値付け装置10は携帯端末装置40と接続する必要がないということになる。そこで、計量値付け装置10は、ラベル発行ボタンBT2に対する操作が行われたタイミングで、ステップS1105により表示された接続情報コードを消去するようにされてよい。
携帯端末装置40を利用しない客に対応する単品ラベルとしては、図14に示されるように、値付け処理の結果が文字により印刷されるとともに、コード情報が印刷される態様である。携帯端末装置40を利用しない客に対応する単品ラベルのコード情報には、例えば店員が操作するPOSレジスタ、登録装置、フルセルフのPOSレジスタ等の商品登録処理が可能な装置にて読み取りが行われることで商品登録処理の実行に際して利用可能な内容が含まれる。
このようなコード情報は、例えば商品コード、重量または個数、単価(重量単価または所定個数あたりの単価)、価格等が含まれてよい。これにより、携帯端末装置40を利用しない客は、計量値付け装置10が設置された売り場(値付け対応売り場)にて値付けされた商品の登録を受けて精算を行うことができる。
なお、単品ラベルのコード情報は、携帯端末装置40によっても読み取り可能とされてよい。携帯端末装置40を利用する客であっても、例えば店員がミスにより、コード情報が印刷された単品ラベルを発行させてしまうといった可能性がある。この場合、計量値付け装置10は、携帯端末装置40に商品値付け情報を送信しないことになってしまう。このようなことが起こった場合であっても、単品ラベルのコード情報を携帯端末装置40によって読み取るようにすることで、携帯端末装置40が商品値付け情報を取得することができる。
なお、本実施形態においては、ステップS1115により携帯端末装置40を利用する客に対応して発行される単品ラベルにもコード情報を印刷することとしても、特に精算等の運用には支障がない。そのうえで、本実施形態としては、携帯端末装置40を利用する客の場合には、わざわざ単品ラベルに印刷されたコード情報を携帯端末装置40に読み取らせなくとも、携帯端末装置40が計量値付け装置10との通信を介して商品値付け情報を取得できるようにされている。
ステップS1111:計量値付け装置10は、ステップS1107に対応して開始された接続処理を実行し、携帯端末装置40との接続を確立させる。
ステップS1111-1:計量値付け装置10は、ステップS1111の接続処理により接続が確立されたことを検知すると、ステップS1105により表示された接続情報コードの表示を消去させる。
ステップS1112~S1116の処理は、図12のステップS105~S109と同様となる。ただし、S1115の場合には、ラベル発行操作に応じて単品ラベルを発行するようにされている。この場合のラベル発行操作は、例えばキー操作部108において配置される所定のキーに対する操作であってもよいし、店員用表示部105に表示される操作画面において配置された所定のキーに対する操作であってもよい。また、発行される単品ラベルにおいてコード情報は印刷されない。この際、計量値付け装置10は、ステップS1114における携帯端末装置40からの受信確認通知の受信に応じて、ラベル発行操作が行われる画面(例えばポップアップウィンドウ)を表示させてもよい。
また、ステップS1115により単品ラベルを発行する際には、単品ラベルの発行確認のための発行確認画面を店員用表示部105に表示させてよい。
図17は、発行確認画面の一例を示している。同図の発行確認画面においては、ステップS1113により送信した商品値付け情報の送信が完了したことに応じて単品ラベルを発行する旨を報知するメッセージが表示されるとともに、確認ボタンBT3が配置されている。
店員は、表示された発行確認画面に配置される確認ボタンBT3に対する操作を行って、計量値付け装置10に単品ラベルを発行させる。また、携帯端末からの商品値付け情報の受信完了通知を受けてから単品ラベルを発行させるようにしてもよい。
説明を図15に戻す。
ステップS1117:ステップS1116にて一取引に対応する商品の値付けが完了したと判定されると、計量値付け装置10は、現在において携帯端末装置40と接続された状態にあるか否かを判定する。携帯端末装置40と接続された状態にないと判定された場合、計量値付け装置10は、ステップS1119の処理をスキップして同図の処理を終了させてよい。
一方、ステップS1117において接続された状態にあると判定された場合、計量値付け装置10は、ステップS1118、S1119の処理を実行する。ステップS1118、S1119の処理は、図12のステップS110、S111と同様となる。
なお、接続情報コードの表示は、ステップS111-1のタイミングに代えて、例えばステップS1115にて単品ラベルが発行されたタイミングで消去されてもよい。あるいは、接続情報コードの表示は、例えばステップS1119による携帯端末装置40との通信の切断に応じたタイミングで消去されてもよい。
上記のような処理手順例であれば、本実施形態においては、値付け対応売り場で買い物をする客に対して、以下のように応対することができる。つまり、携帯端末装置40を利用しない客の場合には、コード情報が印刷された単品ラベルを値付けした商品に貼り付ける。これにより、携帯端末装置40を利用しない客であっても、POSレジスタ等で商品登録を受けられる。一方、携帯端末装置40を利用する客の場合には、POSレジスタ等で商品登録を行う必要が無いので、コード情報が印刷されていない単品ラベルを値付けした商品に貼り付ける。
このように、本実施形態では、携帯端末装置40を利用しない客に向けてはコード情報が印刷された単品ラベルを発行し、携帯端末装置40を利用する客に向けてはコード情報が印刷されない単品ラベルを発行するようにされる。これにより、値付けされた商品が、携帯端末装置40を利用する客と、利用しない客とのいずれのものであるのかを、単品ラベルにおけるコード情報の有無により明確に区別できる。これにより、携帯端末装置40を利用する客と利用しない客との双方に対応して計量値付け装置10により値付けが行われる商品の販売を行うにあたり、効率よく取引を行えるようになる。
そのうえで、図15の処理のもとでは、店員は、携帯端末装置40を利用する客と利用しない客とで、同様の手順による操作となっている。具体的には、店員は、計量値付け装置10にステップS1103とステップS1104とのいずれかに対応する値付け処理を実行させる値付けの操作を行い、次に、ステップS1115またはステップS1110に対応して、単品ラベルの発行を指示する操作を行えばよい。つまり、店員は、携帯端末装置40を利用する客と利用しない客とのいずれの客と応対する場合にも、行うべき操作としては、値付けの操作を行い、この後に単品ラベルの発行を指示する操作を行うというように手順が同じになる。このため、店員は、携帯端末装置40を利用する客と利用しない客とのいずれの客と応対する場合にも、操作に戸惑いにくい。これにより、さらに効率よく取引を行えるようになる。
なお、図15の説明では、コード情報が印刷された単品ラベルに対応するラベル発行操作は、接続要否確認画面に配置されたラベル発行ボタンBT2に対する操作であるが、例えばステップS1115におけるコード情報が印刷されない単品ラベルの発行の場合と同じ操作とされてもよい。
なお、図15の処理手順例のもとでは、ステップS1103またはステップS1104による計量値付け処理が完了して値付けが確定された後において、ステップS1105により接続情報コードを表示するようにされている。
しかしながら、接続情報コードの表示は、例えばステップS1113により商品値付け情報の送信を行ったことに応じて商品登録情報がカート情報に登録される(即ち、商品の登録が確定される)までに行われるようにされてよい。一例として、接続情報コードの表示は、ステップS1102にて商品特定処理が実行されるタイミングに併せて行われてよい。
また、図15の処理手順例のもとでは、1商品ごとに接続情報コードの表示が行われることで、登録態様の商品ごとに計量値付け装置10と携帯端末装置40とが接続するようにされている。しかしながら、計量値付け装置10と携帯端末装置40との接続は、一取引における複数の登録対象の商品に対応して1回行われるようにされてよい。一例として、例えば、計量値付け装置10は、一取引の値付けの完了に対応する操作が行われた段階で、一取引に対応する接続情報コードを表示させるようにしてよい。この場合、計量値付け装置10は、接続先の携帯端末装置40に対して、今回の一取引において登録された全ての商品の商品値付け情報を送信するようにされてよい。
なお、本実施形態の変形例として、ステップS1108、S1109の処理は省略されてよい。つまり、ステップS1106にて接続情報コードの表示開始から所定時間を経過した場合には、携帯端末装置40を利用しない客であるとして、接続要否確認画面を表示させることなく、そのままコード情報が印刷された単品ラベルを発行するようにされてよい。この場合には、接続情報コードの表示開始から所定時間を経過したことをトリガとして、ラベル発行操作が行われなくとも、コード情報が印刷された単品ラベルが発行されるようにしてよい。この際、接続情報コードは、接続情報コードの表示開始から所定時間を経過してラベルを発行することとなったタイミングで消去されてよい。例えばまた、第1実施形態と同様に、ステップS1115における単品ラベルの発行についても、ステップS1114により受信確認通知が受信されたことをトリガとして、ラベル発行操作が行われなくとも、コード情報が印刷されない単品ラベルが発行されるようにしてよい。
なお、本実施形態の他の変形例として、例えばステップS1108、S1109の処理を省略するとともに、ステップS1106において、所定時間が経過したか否かの判定に代えて、コード情報が印刷された単品ラベルの発行を指示するラベル発行操作が行われたか否かを判定するようにしてよい。
この場合、店員は、ステップS1105により接続情報コードが表示された状態において、客の様子により、あるいは客に問い合わせるなどして、客が携帯端末装置40を利用するつもりであるのか否かを確認する。そして、客が携帯端末装置40を利用するつもりのないことを確認した場合には、ラベル発行操作を行う。これにより、ステップS1110によりコード情報が印刷されない単品ラベルが発行される。
一方、店員は、客が携帯端末装置40を利用するつもりであることを確認した場合、客が携帯端末装置40に接続情報コードを読み取らせる操作を行うのを待てばよい。そして、客が携帯端末装置40に接続情報コードを読み取らせたことに応じて、ステップS1111以降の処理が実行されるようにしてよい。
なお、接続要否確認画面は、接続情報コード表示ボタンBT1を配置せず、ラベル発行ボタンBT2を配置させた態様であってもよい。この場合、計量値付け装置10は、登録対象の商品の価格が確定した後の所定のタイミングで、客用表示部106に接続情報コードを表示させるとともに、店員用表示部105に接続要否確認画面を表示させる。この場合、客は、携帯端末装置40を利用するのであれば、表示された接続情報コードを携帯端末装置40により読み取らせて、携帯端末装置40と計量値付け装置10との通信を接続させる。計量値付け装置10は、通信が確立されたことに応じて、接続要否確認画面と接続情報コードとを消去してよい。一方、客が携帯端末装置40を利用しない場合には、店員が、接続要否確認画面に配置されたラベル発行ボタンBT2を操作する。ラベル発行ボタンBT2が操作されたことに応じて、計量値付け装置10は、登録対象の商品の値付け処理の結果が反映された単品ラベルを発行する。この場合、計量値付け装置10は、ラベル発行ボタンBT2が発行されたことに応じて、接続要否確認画面と接続情報コードとを消去してよい。
<第3実施形態>
続いて、第3実施形態について説明する。先の図15に示した処理のように、携帯端末装置40を利用しない客に対応してコード情報が印刷された単品ラベルを発行するようにされた場合に以下のような状況となる可能性がある。
つまり、ステップS1108により表示される接続要否確認画面に対して接続不要に対応する操作を行ったものの、コード情報が印刷された単品ラベルが発行された後において、今回の取引に対応する客が携帯端末装置40を利用する客であることが改めて確認される場合がある。
このような場合の対応として、店員は、同じ商品の値付けをし直す操作を行ったうえで、客には携帯端末装置40と計量値付け装置10とを通信可能に接続した状態としてもらい、商品登録が行われるようにすればよい。
しかしながら、上記のような対応の場合、値付けのし直しをすることにより、店員は、同じ商品について値付けに応じた操作手順を2回繰り返すことなるので、取引を効率よく進めていくことの妨げとなる場合がある。特に、商品を計量する計量操作が必要になる場合は、風袋引きを置数入力する操作、または風袋プリセットキーから風袋を選択する操作等が必要にある。通常は、容器(トレイ)を計量したうえで、風袋引き操作を行った後に商品を計量するので、値付けのし直しとなった場合、例えば容器から商品を取り出してから再度計量を行うことにもなり、無駄な工数がかかる。
本実施形態においては、コード情報が印刷された単品ラベルを発行した後であっても、値付けのし直しをすることなく、携帯端末装置40を利用する客に対応した商品登録が行えるように構成される。
図18のフローチャートは、本実施形態の計量値付け装置10が、一取引における値付けに対応して実行する処理手順例を示している。同図において、図15と同様の処理となるステップについては、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
ステップS1210:ステップS1110にてコード情報が印刷された単品ラベルを発行した後において、計量値付け装置10は、以下の処理を実行する。つまり、計量値付け装置10は、次の値付け対象の商品について品目を入力する操作が行われるまでの間もしくは値付け完了操作が行われるまでの間において、ラベル再発行指示操作が行われたか否かを判定する。
店員は、単品ラベルが発行された後において、今回応対している客が携帯端末装置40を利用する客であったことを確認した場合に、ラベル再発行指示操作を行うようにされる。ラベル再発行指示操作は、例えば、店員用表示部105において所定の位置に配置されるボタンに対する操作であってよい。あるいは、コード情報が印刷された単品ラベルが発行された後において店員用表示部105においてラベル再発行指示操作を確認するダイアログウィンドウを表示するようにしたうえで、ダイアログウィンドウにおいて配置される所定のボタンを操作することによりラベル再発行指示操作が行われるようにされてよい。
ステップS1211:ラベル再発行指示操作が行われたことに応じて、計量値付け装置10は、コード情報の入力が可能な状態となる。そこで、店員は、ステップS1110により発行された単品ラベルのコード情報をスキャナ部104により読み取らせる操作を行う。計量値付け装置10は、スキャナ部104により読み取られたコード情報を取得する。コード情報が読み取られた単品ラベルは、店員により回収される。
なお、店員は、スキャナ部104によりコード情報を読み取らせる操作に代えて、コード情報に対応する数値を入力する操作(置数)を行うようにされてもよい。
なお、計量値付け装置10は、ラベル再発行指示操作が行われたことに応じて、店員に向けて、発行された単品ラベルのコード情報を読み取らせる操作を行ってもらうための案内を行ってよい。このような案内は、店員用表示部105における表示や、音声出力等によって行われてよい。
図19は、単品ラベルのコード情報を入力する操作を行ってもらうための案内として店員用表示部105に表示される、コード情報読取案内画面の一例を示している。
同図のコード情報読取案内画面においては、店員に、単品ラベルに印刷されたコード情報を入力(スキャナ部104による読み取り、もしくは置数)する操作を案内するメッセージが表示されるとともに、確認ボタンBT3が配置されている。店員は、確認ボタンBT3を操作したうえで、単品ラベルに印刷されたコード情報を入力する操作を行う。
説明を図18に戻す。
ステップS1222:計量値付け装置10は、接続情報コードを客用表示部106に表示させる。ステップS1222の処理の後は、ステップS1111に処理が移行する。
この場合の客は、ステップS1222により表示された接続情報コードを自分の携帯端末装置40により読み取らせる操作を行うようにされる。これにより、携帯端末装置40は計量値付け装置10と通信可能に接続するための接続処理を実行する。この際、計量値付け装置10は、ステップS1111~S1115以降の処理を実行する。つまり、コード情報が印刷された単品ラベルに対応する商品は、改めて、ステップS1113にて商品値付け情報として送信されることで、取引管理サーバ50にてカート情報に登録される。つまり、携帯端末装置40を利用する取引において登録された商品として扱われる。
なお、単品ラベルのコード情報に取引番号を含めるようにされている場合には、計量値付け装置10は、ステップS1211で読み取ったコード情報を含む単品ラベルの再発行と、取引番号を含む商品値付け情報の携帯端末装置40への送信を行うようにしてよい。
一方、例えば、単品ラベルのコード情報に品番と金額の情報は含まれるが取引番号は含まれないような場合、計量値付け装置10は、当該商品の重量単価(例えば、商品マスタから取得してもよいし、店員が入力してもよい)と、ステップS1211で読み取ったコード情報に含まれる金額から重量を算出したうえで、単品ラベルを再発行してもよい。
また、精算は、例えば商品の品番と金額との情報が利用して行えることから、計量値付け装置10は、少なくとも対応の商品の品番と金額との情報を携帯端末装置40に送信してもよい。
さらに、本実施形態の販売システムにおける所定の装置においてラベル発行履歴を記憶するようにされてよい。この場合、計量値付け装置10は、例えばステップS1211により読み取られたコード情報に含まれる所定の情報を検索キーとして、記憶されたラベル発行履歴のうちから該当のラベル発行履歴を検索し、検索されたラベル発行履歴を、商品値付け情報として送信してよい。
<第4実施形態>
続いて、第4実施形態について説明する。
先の第1実施形態では、計量値付け装置10は、一取引において1商品の値付けが確定されるごとに、1商品に対応する単品ラベルを発行するようにされていた。
これに対して、本実施形態の計量値付け装置10は、一取引の値付けが完了したことに応じて、一取引において値付けされた商品の金額の総額を示す内容が印刷された加算ラベルを発行する。
図20は、加算ラベルの一態様例を示している。同図においては、一取引において値付けが確定された3つの商品の名称、各商品の価格、各商品の価格の総額等が印刷されている。
また、同図の加算ラベルにはコード情報(同図では、バーコードの例が示される)が印刷されている。本実施形態において加算ラベルのバーコードに印刷される情報としては、計量値付け装置10が一取引における商品の値付け処理に対応して取得可能な情報であれば特に限定されない。最も簡易な例として、加算ラベルのコード情報は、例えば、計量値付け装置10が配置された売り場が対応する部門コード、商品の価格の総額の情報を示すものであってよい。
さらに、加算ラベルのコード情報は、取引識別子と、一取引において値付けが確定された商品ごとの情報を含むようにされてよい。このような加算ラベルのコード情報であれば、例えば返品等の精算処理後の取引実績の訂正を行うにあたり、加算ラベルのコード情報を精算装置20等に読み取らせることで、取引実績を呼び出して訂正を行える。また、一取引における量り売り商品の検品も加算ラベルのコード情報を精算装置20等に読み取らせることで可能となる。
本実施形態における計量値付け装置10の処理手順例について、図12を基として説明する。
本実施形態の計量値付け装置10の処理手順としては、まず、図12におけるステップS108が省略されてよい。そのうえで、ステップS109にて一取引に応じた商品の値付けの完了したことが判定された後に、加算ラベルを発行するステップが追加される。
なお、計量値付け装置10は、商品の値付けが確定されるごとに単品ラベルを発行するとともに、一取引の値付けが完了したことに応じて加算ラベルを発行するようにされてもよい。
このように、加算ラベルとともに、値付けが確定された商品ごとの単品ラベルも発行するにあたり、加算ラベルのコード情報に、取引識別子と一取引において値付けが確定された商品ごとの情報とを含めるようにした場合には、単品ラベルについてはコード情報の印刷は省略されてよい。
また、第4実施形態を第2実施形態や第3実施形態に適用する場合には、以下のように構成されてよい。
例えば図15または図18のフローチャートを基とした場合、ステップS1110、S1115の処理は省略される。そのうえで、ステップS1117にて一取引に応じた商品の値付けの完了したことが判定された後に、加算ラベルを発行するステップが追加される。
この場合、加算ラベルを発行するステップとしては、これまで携帯端末装置40が計量値付け装置10と接続されていない場合にはコード情報が印刷された加算ラベルを発行し、接続されていない場合にはコード情報が印刷されない加算ラベルを発行するようにされてよい。
<第5実施形態>
続いて、第5実施形態について説明する。
図21は、本実施形態の販売システムの構成例を示している。同図において、図1と同一部分については同一符号を付して説明を省略する。
同図の販売システムにおいては、計量販売管理サーバ60がさらに備えられる。計量販売管理サーバ60は、計量値付け装置10のそれぞれと通信可能に接続される。また、計量販売管理サーバ60は、取引管理サーバ50と通信可能に接続される。
計量販売管理サーバ60は、計量値付け装置10により実行された値付け処理の結果が反映された商品値付け情報を管理する。
計量販売管理サーバ60の構成は、図示は省略するが、図8の取引管理サーバ50と同様に、CPU、記憶部、RAM、及び通信部を備える構成であってよい。
図22のシーケンス図を参照して、本実施形態の計量値付け装置10、携帯端末装置40、取引管理サーバ50、及び計量販売管理サーバ60が、一取引における商品登録に関連して実行する処理手順例について説明する。
ステップS1001:計量値付け装置10は、店員の商品値付けの操作に応じて、1商品に対応する値付け処理を実行する。
ステップS1002:計量値付け装置10は、ステップS1001により商品の値付けが確定されると、確定された商品の値付け処理の結果が示される商品値付け情報を計量販売管理サーバ60に送信する。送信される商品値付け情報には、当該商品値付け情報を一意に識別する商品値付け情報識別子が含まれる。
ステップS1003:計量販売管理サーバ60は、ステップS1002により送信された商品値付け情報を受信すると、受信された商品値付け情報の内容が反映された商品登録情報を記憶する。記憶される商品登録情報には、受信された商品値付け情報の商品値付け情報識別子が対応付けられる。
ステップS1004:ステップS1001による値付け処理を実行したことに応じて、計量値付け装置10は、ステップS1002の商品値付け情報の送信とともに、接続情報コードを客用表示部106に表示させる。ここで表示される接続情報コードには、携帯端末装置40が取引管理サーバ50と通信可能に接続するための制御情報が含まれる。また、接続情報コードには、ステップS1002により送信された商品値付け情報を一意に識別する商品値付け情報識別子が含まれる。
ステップS1005:携帯端末装置40は商品登録画面を表示して、コードの読み取りが可能な状態にある。そこで、客は、携帯端末装置40を操作して、客用表示部106に表示された接続情報コードを携帯端末装置40により読み取らせる操作を行う。
ステップS1006:携帯端末装置40は、ステップS1005により読み取った接続情報コードに含まれる制御情報に基づく接続手順に従って、取引管理サーバ50との間で接続処理を実行する。
ステップS1007:携帯端末装置40は、ステップS1006の接続処理によって取引管理サーバ50との接続か確立されると、ステップS1005により読み取った接続情報に含まれていた商品値付け情報識別子を取引管理サーバ50に対して送信する。
ステップS1008:ステップS1007により商品値付け情報識別子を受信した取引管理サーバ50は、受信された商品値付け情報識別子を含む商品登録情報要求を、計量販売管理サーバ60に送信する。
ステップS1009:商品登録情報要求を受信したことに応じて、計量販売管理サーバ60は、自己が記憶する商品登録情報のうちから、受信された商品登録情報要求に含まれるのと商品値付け情報識別子が対応付けられた商品登録情報を検索する。計量販売管理サーバ60は、検索された商品登録情報を取引管理サーバ50に送信する。
ステップS1010:取引管理サーバ50は、受信された商品登録情報を、カート情報に登録する。
ステップS1011:ステップS1010により取引管理サーバ50にて商品登録情報がカート情報に登録されたことで、計量値付け装置10にてステップS1001により値付け処理が行われた1商品についての商品登録が完了したことになる。そこで、取引管理サーバ50は、携帯端末装置40に対して、登録完了通知を送信する。
なお、登録完了通知を受信した携帯端末装置40は、例えば今回読み取った接続情報コードに対応して計量値付け装置10にて実行された値付け処理の対象とされた1商品についての商品登録が完了したことを客に向けて報知する表示等を行ってよい。
ステップS1012:また、取引管理サーバ50は、ステップS1009により送信された商品登録情報が正常に受信されたことを示す受信確認通知を、計量販売管理サーバ60に送信する。受信確認通知には、対応の商品登録情報を識別する商品値付け情報識別子が含まれる。
ステップS1013:計量販売管理サーバ60は、ステップS1012により送信された受信確認通知の受信に応じて、自己が記憶する商品登録情報のうち、受信確認通知に含まれる商品値付け情報識別子により示される商品登録情報について、送信済みであることが示されるように管理する。
ステップS1014:ステップS1013の処理の後、計量販売管理サーバ60は、ステップS1002による商品値付け情報の送信元の計量値付け装置10に対して、登録完了通知を送信する。
ステップS1015:ステップS1014により送信された登録完了通知を受信に応じて、計量値付け装置10は、ステップS1001による値付け処理の結果が反映された単品ラベルを発行させる。
ステップS1015-1:また、ステップS1014により送信された登録完了通知を受信に応じて、計量値付け装置10は、ステップS1004により表示させた接続情報コードを消去する。
ステップS1001~S1015の処理は「ループ処理1」とされ、一取引に対応して客からの購入対象の量り売り商品の指定に応じて、1商品ごとの商品値付け操作が計量値付け装置10に対して行われるごとに、繰り返し実行される。
ステップS1016:店員は、一取引に対応して客が指定する商品の全てについて値付けを完了したことを確認すると、一取引に対応する値付け完了を宣言する操作(値付け完了操作)を計量値付け装置10に対して行う。値付け完了操作が行われたことに応じて、計量値付け装置10は、一取引に対応する商品の値付けが完了したと判定する。
ステップS1017:一取引に対応する商品の値付けが完了したと判定されると、計量値付け装置10は、値付け完了通知を、計量販売管理サーバ60に送信する。値付け完了通知は、一取引に対応する全商品についての値付け処理が完了したことを示す。
ステップS1018:ステップS1017により送信された値付け完了通知を受信したことに応じて、計量販売管理サーバ60は、取引管理サーバ50に対して値付け完了通知を送信する(転送でもよい)。
ステップS1019:ステップS1018により送信された値付け完了通知を受信したことに応じて、取引管理サーバ50は、携帯端末装置40に対して値付け完了通知を送信する(転送でもよい)。値付け完了通知を受信した携帯端末装置40は、例えば図11Dの精算案内画面を表示してよい。また、当該ステップS1019により、携帯端末装置40にて値付け完了通知が受信されたことに応じて、例えば携帯端末装置40と取引管理サーバ50との接続が切断されるように処理が実行されてよい。
なお、本実施形態において、接続情報コードの消去は、例えば取引管理サーバ50がステップS1006の接続処理によって携帯端末装置40と接続を確立させたことに応じて行われてもよい。この場合、接続情報コードは、対応の計量値付け装置10を識別する計量値付け装置識別情報を含む。携帯端末装置40は、取引管理サーバ50と通信を確立した際に、接続情報コードに含まれていた計量値付け装置識別情報を取引管理サーバ50に送信する。取引管理サーバ50は、受信された計量値付け装置識別情報が示す計量値付け装置10に接続確立通知を送信する。計量値付け装置10は、接続確立通知の受信に応じて、接続情報コードを消去する。
あるいは、接続情報コードの消去は、ステップS1010によりカート情報への商品登録が行われたことに応じて行われてもよい。この場合にも、接続情報コードは、対応の計量値付け装置10を識別する計量値付け装置識別情報を含む。携帯端末装置40は、取引管理サーバ50と通信を確立した際に、接続情報コードに含まれていた計量値付け装置識別情報を取引管理サーバ50に送信する。取引管理サーバ50は、受信された計量値付け装置識別情報を記憶する。取引管理サーバ50は、ステップS1010によるカート情報への商品の登録が完了すると、ステップS1011にて、携帯端末装置40だけではなく、記憶された計量値付け装置識別情報が示す計量値付け装置10にも登録完了通知を送信する。計量値付け装置10は、登録完了通知の受信に応じて、接続情報コードを消去する。
あるいは、計量値付け装置10は、一取引の値付けにおける1つ目の商品の値付け処理に対応して接続情報コードの表示を開始させると、以降は表示を継続させ、当該一取引の値付けが完了したことに応じて消去されるようにしてよい。
本実施形態においては、計量値付け装置10と携帯端末装置40とは直接通信可能に接続されないが、計量値付け装置10と携帯端末装置40とがそれぞれ計量販売管理サーバ60、取引管理サーバ50と接続されるとともに、計量販売管理サーバ60と取引管理サーバ50とが相互に通信を行うようにされている。これにより、同図の処理により、計量値付け装置10が、計量販売管理サーバ60から、商品値付けに対応する商品登録情報のカート情報への登録が完了したことの通知(即ち、ステップS1014により送信される登録完了通知)が受信されたことに応じて、単品ラベルを発行することができる。この場合にも、計量値付け装置10から商品値付け情報を送信したにもかかわらず、取引管理サーバ50にて対応の商品登録情報がカート情報に登録されなかった場合には、計量値付け装置10は、単品ラベルを発行しない。これにより、計量値付け装置10においては、対応の商品登録情報がカート情報に登録された値付け対象の商品の単品ラベルのみが発行される。
この場合、店員と客は、単品ラベルが発行されたことにより、値付け処理の対象とされた商品のカート情報への登録が正常に行われたことを確認できることになる。なお、本実施形態の場合には、客は、登録完了通知の受信(ステップS1011)に応じて携帯端末装置40にて行われる報知によっても、値付け処理の対象とされた商品のカート情報への登録が正常に行われたことを確認できる。
また、第2実施形態や第3実施形態の構成は本実施形態にも適用できる。この場合、計量値付け装置10は、図15または図18のフローチャートと同様の処理を実行すればよい。
なお、本実施形態の変形例として、第2実施形態を適用して、計量値付け装置10が、一取引の値付けが完了したことに応じて、一取引において値付けされた商品の金額の総額を示す内容が印刷された加算ラベルを発行するようにしてもよい。あるいは、計量値付け装置10は、商品の値付けが確定されるごとに単品ラベルを発行するとともに、一取引の値付けが完了したことに応じて加算ラベルを発行するようにされてもよい。
<変形例>
以下、第1実施形態~第5実施形態に対応する変形例について説明する。
[第1変形例]
量り売り商品には不定貫商品と定貫商品とがある。不定貫商品は、重量単価が定められており、客が任意の重量(あるいは個数)で購入できる商品である。不定貫商品は、商品について計測された重量と重量単価とを乗算することにより価格が算出される。
定貫商品は、単位個数あたりの重量と単価とが定められた商品であり、客が個数を決めて購入する商品である。
上記各実施形態における計量値付け装置10は、不定貫商品に対応して値付け処理を実行する例を挙げたが、定貫商品に対応して値付け処理が可能なようにされてよい。計量値付け装置10は、定貫商品の場合には、計量部109が計量した重量を重量単価で除算することにより購入個数を算出し、算出された個数と単価とを乗算して価格を算出するようにされる。
[第2変形例]
上記各実施形態において、値付け対象(登録対象)の商品の品目の入力は、計量値付け装置10の店員用表示部105におけるプリセットキーに対する操作以外の態様によって行われてよい。
例えば、計量値付け装置10に値付け対象の商品を撮像する撮像部を設け、撮像部により撮像された画像の解析結果に基づいて、計量値付け装置10が値付け対象の商品の品目を特定可能なようにされてよい。なお、例えば取引管理サーバ50が、商品が撮像された画像を計量値付け装置10から受信し、受信された画像を解析した結果に基づいて値付け対象の商品の品目を特定し、特定された商品の品目を取引管理サーバ50から計量値付け装置10に通知するようにされてもよい。
この場合には、店員が、計量値付け装置10の撮像部に値付け対象の商品を撮像させることにより、計量値付け装置10は、撮像部により撮像された商品の品目を、値付け対象の商品の品目として入力する。
また、例えば陳列された量り売り商品ごとに対応して、店員側に対応する位置にタグ装置が配置されてよい。タグ装置は、計量値付け装置10と有線または無線により通信可能に接続される。また、タグ装置は、対応の量り売り商品を示す商品情報を記憶する。タグ装置は、タッチセンサを備えることにより、タッチ操作により接触されたことを検出することができる。
この場合、店員は、例えば客から購入対象として伝えられた商品に対応するタグ装置に対してタッチ操作を行う。タッチ操作を検出したタグ装置は、自己が記憶する商品情報を計量値付け装置10に送信する。計量値付け装置10は、受信された商品情報を利用して、値付け対象の商品の品目を入力する。
なお、タグ装置は、陳列された量り売り商品ごとに対応して客がタッチ操作を可能な位置に設けられてよい。この場合には、客自身が、購入対象の商品に対応するタグ装置に対してタッチ操作を行うようにされる。
また、量り売り商品が収納される什器からの商品の取り出しが行われることに伴って動く蓋、レバー等の部位に、動きを検出する動きセンサを設けてよい。動きセンサによる動きの検出は、例えば加速度センサ等により実現できる、また、対応の量り売り商品を示す商品情報を記憶する。動きセンサは、動きを検出したことに応じて、計量値付け装置10に自己が記憶する商品情報を送信する。
この場合、店員は、例えば客から購入対象として伝えられた商品を、陳列された商品のうちから取り出す。商品の取り出しが行われたことに応じて、購入対象の商品に対応する動きセンサは、動きを検出する。動きセンサは、動きを検出したことに応じて、自己が記憶する商品情報を計量値付け装置10に送信する。計量値付け装置10は、受信された商品情報を利用して、値付け対象の商品の品目を入力する。
なお、例えば店舗において、商品の取り出しを客が行えるように量り売り商品が陳列されていてもよい。この場合には、客が、購入対象の商品を陳列された場所から取り出し、店員に渡すようにされる。この場合には、客が商品を取りだしたことに応じて、動きセンサから商品情報が送信され、計量値付け装置10は、値付け対象の商品の品目を入力する。
[第3変形例]
図12に示される処理のもとで、何らかの原因により、計量値付け装置10がステップS107にて受信確認通知を受信できない場合がある。
受信確認通知を受信できない場合としては、例えば以下のような場合を挙げることができる。1つには、ステップS106により計量値付け装置10が送信すべき商品値付け情報が正常に送信されなかった場合である。また、1つには、ステップS106により商品値付け情報が送信されたが、携帯端末装置40にて商品値付け情報を正常に受信できなかった場合である。また、1つには、ステップS205により携帯端末装置40が送信すべき受信確認通知が正常に送信できなかった場合である。また、1つには、ステップS205により商品値付け情報が送信されたが、計量値付け装置10にて受信確認通知を正常に受信できなかった場合である。
計量値付け装置10は、商品値付け情報を送信するステップS106の処理を実行してから一定時間以内に受信確認通知が受信されずにタイムアウトとなった場合、商品値付け情報の送受信エラーが発生したと判定する。商品値付け情報の送受信エラーが発生したと判定した場合、計量値付け装置10は、例えば、店員用表示部105にて、商品値付け情報の送受信エラーが発生したことの報知を行うようにされる。なお、客用表示部106においても、商品値付け情報の送受信エラーが発生したことの報知が行われるようにされてよい。
上記のように商品値付け情報の送受信エラーの発生の報知が行われた場合の対応として、例えば、店員は、客に対して、対応の商品について、正常に登録されているか否かの確認をしてもらうように伝えるようにされてよい。客は、例えば携帯端末装置40における表示等を見ることで、ステップS206に対応する取引管理サーバ50との間での商品登録情報の送受信が正常に行われたか否か(取引管理サーバ50にて対応のカート情報が正常に登録されたか否か)を確認する。
商品登録情報の送受信が正常に行われていることが確認できた場合には、受信確認通知の送受信がエラーとなっただけであり、商品の登録は正常に行われたことになるので、特に対応の処置はしなくともよい。あるいは、例えば携帯端末装置40から受信確認通知を再送信させる操作を客に行ってもらい、計量値付け装置10が、受信確認通知が受信されたことを以て、商品値付け情報の送受信エラーが解消されたとして処理してもよい。
また、商品値付け情報の送受信エラーの発生の報知が行われた場合の対応として、計量値付け装置10により、対応の商品の値付け情報が反映された値付け情報コード(バーコード、もしくは二次元コードであってよい)が印刷されたラベル(再登録用ラベル)を発行してよい。
なお、再登録用ラベルの発行にあたり、店員に向けて発行の要否を確認するダイアログウィンドウが店員用表示部105にて表示されるようにしてよい。この場合、店員は、取引管理サーバ50との間での商品登録情報の送受信が正常に行われたことの確認が得られた場合には、再登録用ラベルの発行が不要であることを宣言する操作をダイアログウィンドウに対して行う。一方、店員は、取引管理サーバ50との間での商品登録情報の送受信が正常に行われていないことの確認が得られた場合には、再登録用ラベルの発行を指示する操作をダイアログウィンドウに対して行う。
再登録用ラベルが発行された場合、店員は、発行された再登録用ラベルを客に渡す。客は、渡された再登録用ラベルに印刷された値付け情報コードを携帯端末装置40に読み取らせる。携帯端末装置40は、読み取った値付け情報コードにより示される商品値付け情報を、商品登録情報として取引管理サーバ50に対して送信する。これにより、商品値付け情報の送受信エラーに対応する商品についての取引管理サーバ50へのカート情報の登録が行われることになる。
[第4変形例]
上記各実施形態では、一取引における商品単位で値付け処理が行われる都度に、接続情報コードが表示されるようにしていた。本変形例では、一取引に対応して接続情報コードが表示される。
この場合には、例えば、一取引における最初の量り売り商品の値付け操作の前に店員が計量値付け装置10に所定操作を行うことで、客用表示部106に接続情報コードを表示させる。あるいは、接続情報コードは、例えば一取引における最初の値付け操作を待機している状態において客用表示部106にて表示する待機画面において含まれているようにされてもよい。
この場合、客は、1つ目の商品の値付けが行われる前の段階で、客用表示部106に表示された接続情報コードを、携帯端末装置40により読み取らせる。携帯端末装置40は、読み取った接続情報コードが示す接続条件(接続手順)に従って、計量値付け装置10と接続を確立させた状態とする。この場合、計量値付け装置10が、例えば携帯端末装置40との接続の確立を検知したことに応じて接続情報コードの表示を消去してよい。
通信が確立すると、計量値付け装置10は、通信相手である携帯端末装置40と今回の取引とを対応付ける処理を実行する。このために、計量値付け装置10は、例えば通信相手である携帯端末装置40から端末識別子を取得する。端末識別子は、例えばMACアドレス等のように携帯端末装置40としてのハードウェアごとに個別に付与される識別子であってもよいし、携帯端末装置40にインストールされた買い物アプリケーションに付与されたアプリケーション識別子であってもよい。
また、計量値付け装置10は、通信が確立して携帯端末装置40と接続されたことに応じて、今回の取引に対して値付け操作を担当している店員を対応付けるための操作が行われる店員指定画面を、店員用表示部105に表示させてよい。
図23は、店員指定画面の一態様例を示している。同図の店員指定画面においては、店員ボタンが配置されている。店員ボタンには、それぞれ対応の店員を示す文字等が表示されることで店員との対応付けが示されている。同図では、3つの店員ボタンが配置されており、それぞれ「店員A」、「店員B」、「店員C」と示されている例が示されている。
店員ボタンには、例えば店員の名前、役職等が示されてよい。表示された店員ボタンに対応する店員は、現在において、量り売り商品の売り場を担当中の店員として登録(ログイン)している店員である。なお、現在において他の客に応対して他の計量値付け装置10にて値付け操作中の店員の店員ボタンについては、例えば同図に示されるように斜め線の配置(他にはグレーアウトなどでもよい)によって操作が不可であることを示すようにされている。
そして、店員は、表示された店員ボタンのうちから、自分に対応する店員ボタンに対する操作を行う。
また、店員指定画面においては「追加」ボタンが配置されている。例えば、店員が、売り場を担当中の店員としてログインする前に客と応対する必要のある状況となる場合がある。このような場合、店員指定画面においては、ログインしていない店員に対応する店員ボタンが表示されていない状態にある。そこで、この場合の店員は「追加」ボタンを操作したうえで、例えば自分の店員識別子を計量値付け装置10に読み取らせる操作を行ってその場でログインすることができる。ログインに応じて、店員指定画面においては、これまでに表示されていた店員ボタンに加えて、対応の店員の店員ボタンがさらに表示される。
計量値付け装置10は、操作された店員ボタンが示す店員の店員識別子と、通信相手である携帯端末装置40から取得された端末識別子とを対応付ける。また、計量値付け装置10は、対応の取引のもとで行われた値付け操作に対応する商品ごとの商品値付け情報を店員識別子と対応付けて管理する。これにより、携帯端末装置40に対応する取引が一意に特定される状態とすることができる。
なお、店員ボタンの操作に代えて、例えば店員が所持する店員証に付された店員識別子のコード情報を計量値付け装置10のスキャナ部104に読み取らせることにより、店員識別子が取得されるようにしてよい。また、店員証については、例えば店員識別子が記憶されたIC(Integrated Circuit)カード形式とされて、計量値付け装置10に備えられたカードリーダにより、ICカードから店員識別子を取得するようにされてもよい。また、店員証としてのRFID(Radio Frequency Identifier)カード等と計量値付け装置10とが所定の近距離無線通信により相互に通信範囲内となったことに応じて通信が行われるようにされている場合には、計量値付け装置10が通信可能な店員証から記憶されている店員識別子を取得するようにされてよい。この場合において、通信可能な店員証が複数である場合には、例えば受信強度が最も強い店員証(即ち、計量値付け装置10に最も近い位置に存在する店員の店員証)から店員識別子を取得するようにされてよい。
なお、携帯識別子、店員識別子、商品値付け情報の対応付けに対して、さらに取引識別子(取引番号)を対応付けてもよい。あるいは、店員識別子に代えて、取引識別子を対応付けてもよい。例えば、上記のように店員と取引とを対応付けた管理を行わない運用である場合には、店員識別子を使用しないことから、店員識別子に代えて取引識別子を対応付けることで、携帯端末装置40と取引との対応付けが可能となる。
上記のように、取引識別子を対応付ける場合には、計量値付け装置10は、店員ボタンに代えて、所定の図形等のマークや所定の色を示す複数の取引選択ボタンを表示し、表示された取引選択ボタンのうちから店員によって操作された取引選択ボタンに付されたマーク、色を、取引に対応付けるようにしてよい。
本変形例のように、一取引に対応して接続情報コードが表示されるようにする場合には、計量値付け装置10は、商品単位で値付け処理が行われるごとに商品値付け情報を携帯端末装置40に送信しなくともよい。つまり、計量値付け装置10は、例えば一取引に対応する全ての商品の値付け処理を完了した段階で、値付けされた全ての商品ごとの商品値付け情報を携帯端末装置40に送信するようにされてよい。
また、本変形例のように、一取引に対応して接続情報コードが表示されるようにする場合において、上記のように、取引と携帯端末装置40とを対応付けることで、1つの計量値付け装置10について、或る1つの取引に応じた値付け操作が開始されてから完了するまでの間において、他の取引の値付け操作も割り込ませることができる。つまり、1つの計量値付け装置10が、複数の取引の値付け処理を並行的に行うようにすることが可能になる。
これにより、例えば先客が次に値付けしてもらう商品をどれにするか迷っていたり、何らかの事情で、客がその場で店員と相対する以外の行動を一時的にとらなければならなくなったような場合に、店員は、先客のこれまでの取引の内容(商品値付け情報)を記憶しておいたうえで、次客に対応した商品の値付けを行うことができる。
また、上記の例では、一取引に対応して接続情報コードを表示する態様として一取引における最初の量り売り商品の値付け操作の前の段階において客用表示部106に接続情報コードを表示させることで、一取引に対応する商品の値付けが開始される前の段階にて計量値付け装置10と携帯端末装置40とが接続されるようにされていた。
しかしながら、一取引に対応して接続情報コードを表示する態様としては、例えば図12のステップS103に準じて、一取引における最初の量り売り商品の値付けに応じたタイミングで表示されてもよい。
あるいは、一取引に対応して接続情報コードを表示する態様としては、一取引における全ての商品の値付けが完了した段階で、接続情報コードが表示されるようにしてよい。
図24は、一取引における全ての商品の値付けが完了した段階で客用表示部106に表示される接続情報コード画面の態様例を示している。同図では、客用表示部106が縦長の表示面部を有し、画面における表記が英語である場合の態様例を示している。
同図の接続情報コード画面においては、図13と同様に、二次元コードによる接続情報コードが表示されるとともに、携帯端末装置の画像が、二次元コードを指し示す矢印とともに表示されている。
また、同図の接続情報コード画面においては、対応の取引においてこれまでに値付け処理が行われた1以上の商品ごとについての値付け関連情報(商品名、計測された重量、価格等)が表示されている。
なお、この場合にも、店員用表示部105においては、客用表示部106に接続情報コードを表示させていることを店員に報知するためのメッセージ、ポップアップウィンドウ、アイコン等が表示されるようにしてよい。
このように、一取引における全ての量り売り商品の値付けが完了した段階で接続情報コードが表示される場合にも、計量値付け装置10は、携帯端末装置40との接続の確立を検知したことに応じて接続情報コードの表示を消去してよい。
[第5変形例]
複数の計量値付け装置10の間では、「商品登録引継ぎ」が可能とされてよい。商品登録引継ぎとは、店員が或る1つの計量値付け装置10にて1つの取引における商品の登録を行った後に、店員が他の計量値付け装置10に移動して同じ取引における商品の登録を行うことである。商品登録引継ぎにおいては、同じ一取引において、先に計量値付け装置10にて行われた商品の登録に応じた商品登録情報が次の計量値付け装置10に引き継がれる。次の計量値付け装置10は、引き継いだ商品登録情報に対して、自己の商品登録処理により登録された商品についての情報を追加することができる。
例えば、現在おいて店員が操作している計量値付け装置10から離れた位置に陳列されている商品を客から指定されることがある。「商品登録引継ぎ」が可能とされることで、店員は、指定された商品のところにまで赴いて商品を取り出し、最寄りの場所に設置されている別の計量値付け装置10により商品の登録を続けることができる。
本変形例における「商品登録引継ぎ」は、複数の計量値付け装置10のうちのいずれか1つが親として機能したうえで、親の計量値付け装置10と子の計量値付け装置10とが通信可能に接続されることにより実現される。
子の計量値付け装置10は、値付けされた商品ごとの商品値付け情報を、値付け操作を行った店員の店員識別子と対応付け(あるいは、店員識別子に代えて取引識別子が対応付けられてもよいし、店員識別子と取引識別子との両者が対応付けられてもよい)、親の計量値付け装置10に送信する。例えば、店員は、1つの計量値付け装置10の操作を開始するごとに、計量値付け装置10に自分の店員証に記録された店員識別子を読み取らせたり、置数や所定ボタンに対する操作を行ったりすることで、計量値付け装置10に自分の店員識別子を取得させてログインを行う。店員は、商品登録引継ぎに応じて値付けの操作を行う計量値付け装置10を変更するごとに、計量値付け装置10に自分の店員識別子を取得させるようにする。
親の計量値付け装置10は、商品値付け情報が受信されるごとに、受信された商品値付け情報を同じ店員識別子ごとに統合した統合商品値付け情報を記憶する。
そして、店員は、一取引における商品の値付けを全て終えると、値付け完了操作を行う。値付け完了操作が行われたことに応じて、計量値付け装置10は、客用表示部106に接続情報コードを表示する。
客が表示された接続情報コードを携帯端末装置40により読み取らせたことに応じて、携帯端末装置40と計量値付け装置10とが通信可能に接続されると、携帯端末装置40は、接続情報コードに含まれていた店員識別子を計量値付け装置10に送信する。接続情報コードの表示は、計量値付け装置10が携帯端末装置40と通信可能に接続されたことを検知したことに応じて消去されてよい。
店員識別子を受信した計量値付け装置10は、親の計量値付け装置10に記憶されている統合商品値付け情報のうちから、受信された店員識別子が対応付けられた統合商品値付け情報を、携帯端末装置40に送信する。携帯端末装置40は、受信された統合商品値付け情報を、値付けされた全ての商品についての商品登録情報として、取引管理サーバ50に送信する。取引管理サーバ50は、受信された商品登録情報において示される商品ごとの情報を、それぞれカート情報として登録する。
本変形例のように「商品登録引継ぎ」が可能な場合にも第2変形例のように、取引と携帯端末装置40とを対応付けておいてよい。
なお、親の計量値付け装置としての機能に対応する処理を、例えば上位の管理装置や取引管理サーバ50等が実行するようにされてよい。あるいは、店員が計量値付け装置10を移動して、店員識別子を入力してログインするごとに、移動元の計量値付け装置10にて記憶されていた該当取引の商品値付け情報が、移動先の計量値付け装置10に送信され、送信された商品値付け情報に対して、移動先での値付け処理によって得られた商品値付け情報が統合されていくようにされてもよい。
なお、上記のように商品登録引継ぎが可能とされる場合において、商品の値付け処理が完了するごとに計量値付け装置10は、客用表示部106に接続情報コードを表示させてよい。この場合にも、接続情報コードは、商品の値付け処理の完了ごとに応じて、客が携帯端末装置40に接続情報コードを読み取らせることで、計量値付け装置10と携帯端末装置40とが通信可能に接続されたことに応じて表示が消去されてよい。
そのうえで、商品登録引継ぎのために、店員が値付けの操作を行う計量値付け装置10を移動する際には、一取引の値付けが完了してはいないが、移動元の計量値付け装置10と携帯端末装置40との接続が切断されるようにする。
移動元の計量値付け装置10と携帯端末装置40との接続を切断させるにあたっては以下のような態様が考えられる。
1つには、これまで移動元の計量値付け装置10により値付け操作を行っていた店員が、同じ取引に対応して移動先の計量値付け装置10に移動して値付け操作を行う必要が生じた場合には、移動元の計量値付け装置10に対して、ログアウトの操作を行うようにされる。ログアウトの操作に応じてログアウトとの状態となったことに応じて、移動元の計量値付け装置10は、現在の携帯端末装置40との接続を切断する。
あるいは、店員が商品登録引継ぎにより移動先の計量値付け装置10にて値付け操作を開始する際に、自分の店員識別子を移動先の計量値付け装置10に取得させたことに応じて、移動元の計量値付け装置10が現在の携帯端末装置40との接続を切断するようにしてもよい。この場合、店員は、移動元の計量値付け装置10にログアウトの操作を行うことなく、移動先の計量値付け装置10に移動してよい。
この場合、移動元の計量値付け装置10は、移動先の計量値付け装置10との通信により、移動先の計量値付け装置10から、現在において自己がログイン中であるのと同じ店員がログインしたことの通知を受信したことに応じて、現在の携帯端末装置40との接続を切断する。そのうえで、移動元の計量値付け装置10は、同じ店員がログインしたことの通知を移動先の計量値付け装置10から受信する前のタイミングで、他の店員によるログインが行われた場合にも、現在の携帯端末装置40との接続を切断する。
つまり、この場合には、移動先の計量値付け装置10にログインが行われるまでの所定のタイミングで、移動元の計量値付け装置10と携帯端末装置40との接続が切断されるように構成されればよい。
上記のいずれの態様により移動元の計量値付け装置10と携帯端末装置40との接続を切断された場合であっても、一取引の値付け完了を宣言する操作が行われるまでは、親の計量値付け装置10にて、店員識別子と、同じ一取引における商品値付け情報とが対応付けられて管理されている。これにより、同じ店員が一取引に対応していずれの計量値付け装置10にて値付け操作を行っていったとしても、同じ一取引の商品値付け情報が適正に統合される。
そのうえで、例えば、一取引に対応して値付け操作を行う操作者(計量値付け装置10にログインした店員)の店員識別子と、ログインされた計量値付け装置10と接続された携帯端末装置40の端末識別情報(例えば、接続に使用されたる携帯端末装置40のデバイスID等の情報)とを対応付けた接続対応情報が、計量値付け装置10に記憶されるようにしてよい。接続対応情報は、ログインされた計量値付け装置10が記憶してもよいし、親の計量値付け装置10が記憶してもよい。
このように接続対応情報が記憶されることで、例えば、商品登録引継ぎにより店員が他の計量値付け装置10に移動してログインしたことに応じて、接続情報コードを利用しなくとも自動的に計量値付け装置10と携帯端末装置40とを接続させることが可能になる。
つまり、店員が他の計量値付け装置10に移動してログインしたことに応じて、ログインされた計量値付け装置10は、ログインにより取得されたのと同じ店員識別子を含む接続対応情報を取得する。し、ログインされた計量値付け装置10は、取得された接続対応情報が含む端末識別情報を利用して、対応の携帯端末装置40と接続する処理を実行してよい。
<第6実施形態>
続いて、第6実施形態について説明する。先の第1実施形態から第5実施形態は、店員が客と相対して量り売り商品の計量、値付けを行うようにされた、対面方式に対応していた。
これに対して、本実施形態は、量り売り商品についての計量、値付けを客が行うセルフ方式に対応する。セルフ方式の場合、計量値付け装置を操作する店員は不在であってよい。
本実施形態に対応する販売システムの構成は、図2と同様でよい。ただし、本実施形態における販売システムでは、計量値付け装置10とは異なる構成の計量値付け装置10Aが備えられる。計量値付け装置10Aの構成は、例えば図3と同様でよいが、店員用表示部105は省略されてよい。
本実施形態の販売システムが対応する店舗において、客は、以下に説明するように量り売り商品の計量、値付けを行うことができる。
客は、量り売り商品が購入対象である場合に、まず、以下のようにして購入対象の商品の品目の入力を行う。
図25には、店舗において量り売り商品が陳列された様子の一例が示されている。同図の例では、量り売り商品として、レモンLM、リンゴAP、オレンジOGが陳列されている。また、陳列されたレモンLM、リンゴAP、オレンジOGごとに対応して、商品情報パネル3000-LM、3000-AP、3000-OGが設置されている。商品情報パネル3000-LM、3000-AP、3000-OGについて特に区別しない場合には、商品情報パネル3000と記載する。
商品情報パネル3000は、対応の商品の情報を提示する。同図においては、商品情報パネル3000-LMが拡大されて示されている。このように、商品情報パネル3000-LMにおいては、商品の情報として、商品の品目がレモンであることと、単位重量あたりの単価と、商品情報コード3001とが提示されている。商品情報コード3001は、同図の例ではバーコード(一次元コード)とされている。商品情報コード3001は、レモンとしての商品の品目の商品コードを含む。
他の商品情報パネル3000においても、同様に、商品の情報として、商品の品目、単位重量あたりの単価、商品情報コードが提示されている。
商品情報パネル3000は、ディスプレイデバイスが表示を行うことにより商品の情報を提示するようにされてよい。あるいは、商品情報パネル3000は、ポスターなどのような印刷物を貼り付けることで商品の情報を提示するようにされてよい。
ディスプレイデバイスにより商品の情報を提示することによっては、タイムサービスなどのときの値引きを反映した表示をしかるべきタイミングで行うことができる。また、バーコードを時間経過に応じて変更して表示することによって、予めカメラで撮像しておいたバーコードなどを携帯端末装置40に読み取らせることで、異なる単価にて、量り売り商品を登録するといった不正を防止することができる。
購入対象の商品の品目を入力するにあたり、客は、自分の携帯端末装置40に商品登録画面を表示させ、購入対象の商品の商品情報パネル3000にて提示されている商品情報コードを携帯端末装置40に読み取らせる。同図においては、客がレモンLMに対応する商品情報コード3001を読み取らせる様子が示されている。携帯端末装置40の商品登録画面におけるスキャン画像エリアAR11には商品情報コード3001を撮像した様子が示されている。
このようにしてレモンLMに対応する商品情報コード3001のコードスキャンが行われると、携帯端末装置40は、読み取られた商品情報コード3001からレモンLMの商品情報を取得する。携帯端末装置40は、取得された商品情報を利用して、量り売り商品の品目としてレモンLMを指定する。
また、商品登録画面においては、商品登録状況エリアAR12が配置される。商品登録状況エリアAR12には、現時点における購入対象の商品の登録状況が示されている。同図では、商品登録状況エリアAR12においては、合計エリアAR121、登録リスト項目AR122(AR122-1、AR122-2、AR122-3)が配置されている。登録リスト項目AR122は、登録済みの商品または品目の入力が行われた仮登録状態の商品を個々に示すリスト項目である。
同図においては、登録リスト項目AR122として、ヨーグルト、リンゴAP、レモンLMごとに対応する登録リスト項目AR122-1、AR122-2、AR122-3が配置されている。
この場合、ヨーグルトは量り売り商品ではない。このため、ヨーグルトの登録リスト項目AR122-1においては、コメント表示CMにおいて「×1」と表示されていることで1個が登録済みとされるとともに、価格が160円であることが示されている。
これに対して、リンゴAP、レモンLMの各量り売り商品については、購入対象の商品について、「仮登録」の状態(仮登録状態)である。仮登録状態の商品とは、品目の入力は行われたが、未だ値付けが完了していない(計量待ちの状態でもある)商品である。
このため、リンゴAP、レモンLMの登録リスト項目においては、例えば「要計量」とのコメント表示CMによって、計量による値付けが未だ行われていないことを示している。これに伴い、リンゴAP、レモンLMの登録リスト項目においては、「??円」との表示によって、価格について未確定であることが示されている。また、登録リスト項目AR122-1、AR122-2においては、仮登録状態を示す所定の背景色が設定される。
同図の例では、客は量り売り商品として、レモンLMとリンゴAPとを仮登録している状況にある。この場合において、客が購入対象として品目を指定した量り売り商品は、レモンLMとリンゴAPとの2種類であった。この場合の客は、レモンLMとリンゴAPとのそれぞれについて計量することになる。そこで、客は、陳列されているレモンLM、リンゴAPのうちから、それぞれ自分が購入しようとする分量(個数)を取り出すようにする。そして、取り出したレモンLM、リンゴAPを持参し、客は、計量値付け装置10Aに赴く。
図26は、本実施形態の計量値付け装置10Aを正面方向からみた外観例が示されている。同図に示されるように、計量値付け装置10Aは、客に向けて、客用表示部106、スキャナ部104、ラベル排出口110a、計量部109の秤台109bが設けられる。
同図の計量値付け装置10Aは、待機状態のもとで、客用表示部106に待機画面を表示させた状態である。同図では、待機画面を拡大して示している。
同図の待機画面においては、コード読取案内領域AR21と計量案内領域AR22とが配置されている。
コード読取案内領域AR21は、携帯端末装置40を利用して商品登録を行う客に向けた案内に応じた表示が行われる。コード読取案内領域AR21においては、例えば二次元コードによる接続情報コードCDが表示されたうえで、購入対象の商品の登録(計量と、計量結果に基づく値付けとを含む)を開始するにあたり、まず、携帯端末装置40に、接続情報コードCDを読み取らせることを客に案内する表示が行われる。
計量案内領域AR22は、携帯端末装置40を買い物に利用しない客に向けた案内に応じた表示が行われる。計量案内領域AR22においては、購入対象の商品の登録を開始するにあたり、購入対象の商品のうちの1品目に応じた商品を、計量部109の秤台109bに載せることを、客に向けて案内する表示が行われる。
この場合の客は、携帯端末装置40を利用して商品登録を行う。そこで、購入対象の量り売り商品の登録の開始にあたり、客は、コード読取案内領域AR21に表示されている接続情報コードCDを携帯端末装置40により読み取らせる操作を行う。図27(A)は、携帯端末装置40が接続情報コードCDを読み取っているときのタッチパネル付表示部406における商品登録画面の態様の一例を示している。
携帯端末装置40は、上記のようにして接続情報コードCDを読み取ったことに応じて、計量値付け装置10Aとの通信を確立させる。このように計量値付け装置10Aと携帯端末装置40とが通信可能に接続されることによっては、計量値付け装置10Aは、接続先の携帯端末装置40によって通信が専有される状態となる。通信が専有されている状態では、携帯端末装置40は、他の携帯端末装置40との接続を行わない。
また、計量値付け装置10Aは、携帯端末装置40を買い物に利用しない顧客が、例えば秤台109bに商品を載せたことで、計量を開始させた場合には、以降において携帯端末装置40との相互通信の確立を禁止してもよい。仮に相互通信の確立を禁止しない場合、相互通信の確立を試みても失敗に終わることとなるが、タイムアウトする迄の時間を費やすこととなるため、上記の宣言を検出してから実際に計量可能となる迄に時間が掛かることとなる。これに対し、相互通信の確立を禁止すれば、本来は不要な時間(タイムアウトする迄の時間)を節約し、計量が直ちに行われるようになる。なお、例えば、ラベルの印刷が完了した後に、上記の禁止を解除するように動作してもよい。
携帯端末装置40は、計量値付け装置10Aとの通信が確立されたことに応じて、計量値付け装置10Aに対して、仮登録状態の量り売り商品の情報を送信する。具体的に、この場合の携帯端末装置40は、仮登録状態の量り売り商品の情報として、レモンLM、リンゴAPの情報を送信する。
また、携帯端末装置40は、計量値付け装置10Aとの通信が確立されたことに応じて、タッチパネル付表示部406に、値付け操作画面を表示させる。図27(B)は、携帯端末装置40のタッチパネル付表示部406に表示される値付け操作画面の一例を示している。
また、計量値付け装置10Aは、携帯端末装置40との通信が確立されたことに応じて、客用表示部106に値付け操作画面を表示させる。
図27(C)は、計量値付け装置10Aの客用表示部106に表示される値付け操作画面の一例を示している。
同図の値付け操作画面においては、商品選択ボタンBT11(BT11-1、BT11-2)、が配置されている。商品選択ボタンBT11は、仮登録状態の商品ごとに対応し、登録(計量、値付け)対象とする商品を選択する操作が行われるボタンである。同図では、商品選択ボタンBT11のうち、商品選択ボタンBT11-1がリンゴAPに対応し、商品選択ボタンBT11-2がレモンLMに対応した例が示されている。
また、値付け操作画面においては、登録結果エリアAR31が配置されている。登録結果エリアAR31には、登録対象とされた量り売り商品についての重量単価、計測された重量、これまでに登録が完了した量り売り商品の合計金額が示される。
また、値付け操作画面においては、中止ボタンBT12、検索ボタンBT13が配置されている。中止ボタンBT12は、仮登録状態の量り売り商品の計量、値付けによる登録の中止を指示する操作が行われるボタンである。検索ボタンBT13は、例えば仮登録が行われていないことで、商品選択ボタンBT11により示されていない他の商品もさらに登録したい場合に、他の商品の検索を指示するにあたって操作されるボタンである。
また、値付け操作画面においては、「商品を選択してその商品を台に載せてください」のように、登録対象とする商品に応じた商品選択ボタンBT11を操作してから登録対象の商品を秤台109bに載せてもらうように客に向けて案内するメッセージMS1が表示されている。
なお、同図では、携帯端末装置40において、計量値付け装置10Aに表示されているのと同様の値付け操作画面が表示されている。これにより、客は、仮登録状態の商品を計量、値付けして登録する操作を、携帯端末装置40と計量値付け装置10Aとのいずれに対しても行うことができる。
なお、携帯端末装置40においては、値付け操作画面を表示せずに商品登録画面等が表示されるようにしてよい。
以降の説明では、客は計量値付け装置10Aに表示された値付け操作画面を操作して登録を行う場合を例に挙げる。
ここで、客は、仮登録状態のリンゴAPとレモンLMのうち、まず、リンゴAPから登録することとした。この場合、客は、値付け操作画面においてリンゴAPに対応する商品選択ボタンBT11-1を操作する。図28(A)は、客がリンゴAPに対応する商品選択ボタンBT11-1を操作した状態を示している。商品選択ボタンBT11-1は操作によりタッチされたことに応じて強調表示される。このような商品選択ボタンBT11-1に対する操作によって、リンゴAPが登録対象として指定される。
リンゴAPが登録対象として指定されたことに応じて、計量値付け装置10Aにおける客用表示部106の表示は、値付け操作画面から計量案内画面に遷移する。図28(B)は、計量案内画面の一例を示している。計量案内画面においては、計量案内エリアAR32が配置される。また、計量案内画面においては、登録結果エリアAR31、中止ボタンBT12、検索ボタンBT13が、値付け操作画面から継続して配置される。
計量案内エリアAR32においては、客に向けて、リンゴAPを秤台109bに載せてもらうように案内する内容が表示される。具体的に、同図の計量案内エリアAR32においては、「商品を載せてください」とのメッセージMS2と、「リンゴ」との文字及びリンゴの絵柄が表示されている。また、計量案内エリアAR32においては、戻るボタンBT14が配置されている。戻るボタンBT14は、前画面に戻す操作が行われるボタンである。
この場合の客は、同じ図28(B)に示されるように、秤台109bに登録対象のリンゴAPを載せるようにする。
秤台109bに登録対象のリンゴAPが載せられて計量部109が計測を行ったことに応じて、計量値付け装置10Aの客用表示部106の表示は、計量案内画面から計量結果画面に遷移する。
図29(A)は、計量結果画面の一例を示している。計量結果画面においては、ラベル発行案内エリアAR33が配置される。また、計量結果画面においては、登録結果エリアAR31、中止ボタンBT12、検索ボタンBT13が、計量案内画面から継続して配置される。
計量結果画面の登録結果エリアAR31においては、リンゴAPについて計測された重量と、リンゴAPの重量単価と、計測された重量に応じて算出されたリンゴAPの価格とが示される。
ラベル発行案内エリアAR33には、例えば「プリントボタンを押してください」のように、リンゴAPの値付け結果が反映されたラベル(単品ラベル)の発行のためにラベル発行ボタンBT15を操作してもらうことを客に促すメッセージMS3が表示されている。また、ラベル発行案内エリアAR33には、今回のラベル発行の対象とされた商品がリンゴAPであることを示す「リンゴ」との文字やリンゴの絵柄が表示されている。ラベル発行ボタンBT15は、ラベル発行案内エリアAR33内に配置されている。また、ラベル発行案内エリアAR33には、前画面に戻す操作が行われる戻るボタンBT14が配置されている。
この場合、客は、同じ図29(A)に示されるように、ラベル発行ボタンBT15を操作する。ラベル発行ボタンBT15が操作されたことに応じて、計量値付け装置10Aは、リンゴAPについての値付け結果を反映した内容が印刷されたラベル(単品ラベル)を発行する。
また、ラベル発行ボタンBT15が操作されたことに応じて、計量値付け装置10Aの客用表示部106の表示は、計量結果画面からラベル貼付案内画面に遷移する。
図29(B)は、ラベル貼付案内画面の一例を示している。ラベル貼付案内画面においては、ラベル貼付案内エリアAR34が配置される。また、ラベル貼付案内画面においては、登録結果エリアAR31、中止ボタンBT12、検索ボタンBT13が、計量案内画面から継続して配置される。
ラベル貼付案内エリアAR34においては、計量値付け装置10Aから発行されたラベルを、今回値付けが行われたリンゴAPを入れた袋に貼り付けてもらうように案内する内容の絵柄が表示されている。なお、ラベル貼付案内エリアAR34において、例えば「ラベルを商品の袋に貼ってください」といったラベルの貼り付けを案内するメッセージが表示されてよい。
上記のように仮登録状態の量り売り商品について値付け結果が得られ、ラベルが発行されるタイミングで、計量値付け装置10Aは、値付け結果が反映されたリンゴAPの商品登録情報を、携帯端末装置40に送信する。
なお、計量値付け装置10Aは、商品登録情報を、通信回線を介して取引管理サーバ50に送信するようにしてもよい。
上記のようにしてリンゴAPのラベルの発行が行われたことに応じて、計量値付け装置10Aの客用表示部106における表示は、ラベル貼付案内画面から値付け操作画面に遷移する。
図30(A)は、リンゴAPのラベルの発行に応じて表示された値付け操作画面の態様例を示している。同図の値付け操作画面においては、図27(C)の値付け操作画面において表示されていたリンゴAPの商品選択ボタンBT11-1が消去されている。
なお、リンゴAPの商品選択ボタンBT11-1は、消去に代えて、例えばグレーアウトなどにより操作が不可であることを示すようにして表示されていてもよい。つまり、値付け操作画面は、仮登録状態の量り売り商品の操作のみが可能なようにされている。
また、同図の値付け操作画面が表示されているときには、携帯端末装置40においても、同図と同様の操作が可能な値付け操作画面が表示されてよい。
同図の値付け操作画面が表示された状態のもとで、客は、未だ仮登録状態であるレモンLMを登録(計量、値付け)対象とするために、商品選択ボタンBT11-2を操作する。
なお、このときに客が中止ボタンBT12を操作すれば、レモンLMの仮登録状態は解除され、量り売り商品としてはリンゴAPのみが登録された状態となる。この場合、客は、陳列場所から持ってきたレモンLMについては、陳列場所に戻すか、保留商品として持ったままとしておいて、精算時に店員に渡すようにされてよい。
客は、レモンLMに対応する商品選択ボタンBT11-2を操作した後、先に説明したリンゴAPと同様の手順で、レモンLMの計量、値付けと、ラベルの発行を計量値付け装置10Aに行わせる。レモンLMについてのラベルの発行が行われたことに応じて、仮登録状態にあった全ての量り売り商品についての計量、値付け(登録)が完了したことになる。
仮登録状態にあった全ての量り売り商品についての登録が完了したことに応じて、計量値付け装置10Aの客用表示部106の表示は待機画面(図26)に戻るようにされる。
また、仮登録状態にあった全ての量り売り商品についての登録が完了したことに応じて、携帯端末装置40のタッチパネル付表示部406に表示される商品登録画面は、例えば図30(B)に示される状態となる。
同図の商品登録画面の商品登録状況エリアAR12は、図25との比較では、以下のように変化している。つまり、レモンLMとリンゴAPとに対応する登録リスト項目AR122-1、AR122-2は、仮登録であることを示す状態から登録済みであることを示す状態となっている。具体的に、登録リスト項目AR122-1、AR122-2のそれぞれにおける背景色は、仮登録状態を示す色から登録済みを示す色に変化している。また、登録リスト項目AR122-1、AR122-2のそれぞれにおいて値付け処理によって確定された価格が示される。また、登録リスト項目AR122-1、AR122-2のそれぞれにおけるコメント表示CMは「要計量」から「計量」に変化している。「計量」とのコメント表示CMは、対応の商品が量り売り商品であって計量、値付けの処理によって登録されたものであることを示す。このため、コメント表示CMは、「計量」との表示に代えて、例えば「計量済み」、あるいは「登録済み」といった表示であってもよい。
また、商品登録状況エリアAR12において、計量済みとされた量り売り商品については、計量された重量、価格、単価等の値付け処理の結果に関する情報等が表示されるようにしてよい。
あるいは、対応の商品が登録済みとなったことに応じて、「要計量」コメント表示CM自体が消去されてもよい。このような場合においても、商品登録状況エリアAR12において、量り売り商品と量り売り商品ではない商品とで視覚的に区別できるように、登録リスト項目AR122の背景色等の態様を変更することが好ましい。
なお、携帯端末装置40にて表示される商品登録画面は、複数の仮登録状態の量り売り商品の登録(計量)が1つずつ完了されていくごとに、登録が完了された量り売り商品の登録リスト項目AR122が登録済み(計量済み)であることを示す状態に変化していくようにされてよい。
図31のフローチャートを参照して、本実施形態の計量値付け装置10A、携帯端末装置40、及び取引管理サーバ50が、一取引における量り売り商品の登録に関連して実行する処理手順例について説明する。
まず、客が携帯端末装置40を用いて購入対象とする量り売り商品の品目の入力を行う場合に対応する携帯端末装置40の処理手順例について説明する。
ステップS2201:携帯端末装置40は、タッチパネル付表示部406に商品登録画面を表示させている状態のもとで、商品情報コード3001(図25)の読み取りが行われるのを待機する。
ステップS2202:商品情報コード3001の読み取りが行われたことに応じて、携帯端末装置40は、読み取られた商品情報コードから商品情報を取得する。携帯端末装置40は、商品情報を取得することにより、客の購入対象の商品の品目を入力したことになる。
ステップS2203:携帯端末装置40は、ステップS2202により取得された商品情報の商品を示す登録リスト項目AR122を、商品登録画面の商品登録状況エリアAR12に追加する。このように商品情報コード3001の読み取りに応じて取得された商品情報の商品は仮登録商品として扱われる。仮登録商品の登録リスト項目AR122は、図25の登録リスト項目AR122-2、AR122-3のように、仮登録であることを示す背景色が設定され、コメント表示CMにおいては「要計量」との表示により、値付けが未だ行われていないことを示すようにされる。
ステップS2203の処理の後はステップS2201に処理が戻される。
次に、計量値付け装置10Aが仮登録商品の値付けに対応して実行する処理手順例について説明する。
ステップS2101:計量値付け装置10Aは、客による計量、値付けの操作が行われていない状態では待機モードを設定する。待機モードにおいて計量値付け装置10Aは、客用表示部106に待機画面を表示させる。待機画面には、図26に示したように、接続情報コードCDが表示されている。
ステップS2102:待機状態のもとで、計量値付け装置10Aは、接続情報コードCDを読み取った携帯端末装置40との接続処理が開始されたか否かを判定する。
ステップS2103:ステップS2102にて接続処理が開始されないと判定された場合、計量値付け装置10Aは、客が商品を秤台109bに載せたことにより計量部109が計量を開始したか否かを判定する。
ステップS2104:ステップS2103にて計量部109が計量を開始したことが判定された場合、計量値付け装置10Aは、計量されている商品について、携帯端末装置40を利用しない取引に対応する値付け処理を実行する。ステップS2104の処理の後は、ステップS2101に処理が戻される。ステップS2101に処理が戻されることで、計量値付け装置10Aは、待機モードを設定し、接続情報コードCDを含む待機画面を表示させる。
携帯端末装置40を利用しない取引に対応する、ステップS2014の値付け処理として、計量値付け装置10は、値付け対象の商品を指定(選択)する操作が行われるための商品選択画面を表示させる。接続情報コードCDは、商品選択画面が表示されたことに応じて消去されてよい。即ち、接続情報コードCDは、計量部109が計量を行ったことに応じて消去されてよい。
商品選択画面は、例えば量り売り商品に分類される商品ごとのプリセットキーが配置されることで、量り売り商品を選択可能とされた画面である。量り売り商品には、計量された重量に応じて個数が算出され、算出された個数と単価に応じて価格が算出される商品も含まれてよい。
客は、秤台109bに載せた商品に対応するプリセットキーを商品選択画面から見つけ、見つけたプリセットキーを操作する。計量値付け装置10は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定する。
計量値付け装置10は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定すると、計量部109の計量結果に基づいて値付け対象の商品の価格を算出する。
価格が算出されると、計量値付け装置10は、図29(A)に準じた態様で、ラベルの発行の操作を客に案内する内容を有し、ラベル発行ボタンBT15が配置された計量結果画面を表示する。
計量値付け装置10は、ラベル発行ボタンBT15が操作されたことに応じて、今回の値付け対象商品の値付け処理結果が反映されたラベル(単品ラベル)を発行させる。この後、計量値付け装置10は、ステップS2101に処理を戻すことで待機モードなって、待機画面を表示する。
あるいは、計量値付け装置10は、待機画面において、量り売り商品のプリセットキーが配置された商品選択画面を接続情報コードCDとともに表示させてよい。携帯端末装置40を利用しない客は、値付け対象の商品を秤台109bに載せる前に、待機画面にて表示された商品選択画面におけるプリセットキーを操作することによって値付けを開始させることもできる。このように待機画面にて表示された商品選択画面におけるプリセットキーが操作された場合、計量値付け装置10は、操作されたプリセットキーが対応する商品を値付け対象として設定する。そのうえで、計量値付け装置10は、例えば図28(A)に準じた態様の計量案内画面を表示し、値付け対象として設定された商品を秤台109bに載せてもらうように客に案内する。接続情報コードCDは、計量案内画面が表示されたことに応じて消去されてよい。
上記の計量案内画面を表示させた計量値付け装置10は、客が値付け対象の商品を秤台109bに載せたことに応じて、計量部109の計量結果に基づいて値付け対象の商品の価格を算出する。
価格が算出されると、計量値付け装置10は、図29(A)に準じた態様で計量結果画面を表示する。計量値付け装置10は、計量結果画面において配置されたラベル発行ボタンBT15が操作されるとラベル(単品ラベル)を発行し、ステップS2101に処理を戻すことにより待機モードなって待機画面を表示する。
このようして、携帯端末装置40を利用しない客は、値付け対象とする商品を秤台109bに載せる、あるいは、待機画面にて表示される商品選択画面に対する操作により値付け対象とする商品を選択する操作を行うことで、値付けを開始させることができる。
ステップS2105:ステップS2102にて接続処理が開始されたことを判定した場合、計量値付け装置10Aは、当該開始された接続処理を実行し、携帯端末装置40との接続を確立させる。
ステップS2106:接続が確立されると、携帯端末装置40は、仮登録商品情報を送信する。計量値付け装置10Aは、送信された仮登録商品情報を取得する。仮登録商品情報は、携帯端末装置40が商品情報コード3001を読み取ったことに応じて品目が入力された、リンゴAP、レモンLM等の量り売り商品である。
ステップS2107:仮登録商品情報を取得した計量値付け装置10Aは、客用表示部106に値付け操作画面(図27(C))を表示させる。値付け操作画面においては、取得された仮登録商品情報が示す仮登録商品ごとに対応する商品選択ボタンBT11が配置された画面であり、値付け操作として、仮登録商品のうちから値付け処理の対象とする1の仮登録商品を選択する操作が行われる。
ここで、計量値付け装置10Aは、ステップS2102にて接続処理が開始されたことに応じた最初のステップS2017による値付け操作画面の表示に伴い、接続処理が開始されるまで表示されていた待機画面を消去することになる。待機画面の消去によっては、接続情報コードCDも消去される。つまり、ステップS2107の処理は、計量値付け装置10Aが携帯端末装置40との接続を確立させたことに応じて、接続情報コードCDを消去する処理となる。
ステップS2108:値付け操作画面を表示させた後、計量値付け装置10Aは、客の値付け操作に応じて値付け処理を実行する。つまり、客は、図28(A)、図28(B)により説明したように、値付け操作画面における商品選択ボタンBT11を操作して値付け処理対象の仮登録商品を指定する。客は、値付け処理対象として指定した仮登録商品を秤台109bに載せ、計量部109に計量を実行させる。計量値付け装置10Aは、計量部109により計量された重量と、ステップS2106にて取得された仮登録商品情報において示される重量単価とを利用して価格を算出する。
ステップS2109:ステップS2108の値付け処理により価格が確定されたことに応じて、計量値付け装置10Aは、客用表示部106に計量結果画面(図29(A))を表示させる。計量値付け装置10Aは、計量結果画面の登録結果エリアAR31において、計量された重量、重量単価、算出された価格が反映されるように表示を行う。
ステップS2110:計量結果画面においてはラベル発行ボタンBT15が配置されている。客は、ラベル発行ボタンBT15を操作する。ラベル発行ボタンBT15が操作されたことに応じて、計量値付け装置10Aは、今回のステップS2018の値付け処理によって値付けされた商品に対応するラベルを発行する。
なお、計量値付け装置10Aは、ステップS2110の処理として、例えばステップS2108による値付け処理が完了して価格が確定されたことに応じてラベルを発行するようにされてよい。この場合、計量結果画面におけるラベル発行ボタンBT15の表示は省略されてよい。
ステップS2111:また、計量値付け装置10Aは、ステップS2108による値付け処理が完了して価格が確定されたことに応じて、携帯端末装置40に対して商品値付け情報を送信する。商品値付け情報には、今回のステップS2108による値付け処理の対象とされた商品についての値付け処理の結果が反映される。
ステップS2112:ステップS2111による商品値付け情報の送信の後、計量値付け装置10Aは、全ての仮登録商品についての値付け処理が完了したか否かを判定する。
未だ値付け処理が完了していない商品が残っている場合、ステップS2107に処理が戻される。この場合、計量値付け装置10Aは、ステップS2107にて、図30に例示したように値付け処理が完了した仮登録商品の商品選択ボタンBT11が操作不可の状態とされた値付け操作画面を表示させる。
ステップS2113:ステップS2112にて全ての仮登録商品の値付け処理が完了したと判定された場合、計量値付け装置10Aは、ステップS2105により確立された携帯端末装置40との接続を切断する。
携帯端末装置40との接続を切断した後は、ステップS2101に処理が戻される。つまり、待機画面が表示される。待機画面が表示されることにより、接続情報コードCDが表示される。つまり、計量値付け装置10Aは、携帯端末装置40との接続が切断されたことに応じて、次の携帯端末装置40との接続のために、接続情報コードCDを表示する。
次に、携帯端末装置40が、仮登録商品の値付けに関連して実行する処理手順例について説明する。
ステップS2211:携帯端末装置40は、商品登録画面を表示させている状態のもとで、接続情報コードCDが読み取られるのを待機している。
ステップS2212:客が携帯端末装置40により接続情報コードCDを読み取らせる操作を行うことで、携帯端末装置40は、接続情報コードCDの読み取りを行う。接続情報コードCDの読み取りが行われたことに応じて、携帯端末装置40は、読み取った接続情報コードCDが示す接続手順に従って、計量値付け装置10Aと通信可能に接続するための処理を計量値付け装置10Aとの間で実行する。
ステップS2213:ステップS2212の接続処理によって計量値付け装置10Aとの接続が確立されると、携帯端末装置40は、仮登録商品情報を計量値付け装置10Aに送信する。仮登録商品情報は、ステップS2201~S2203の処理によって品目の入力が行われた量り売り商品の情報である。
ステップS2214:ステップS2213の処理の後、携帯端末装置40は、これまでの商品登録画面に代えて、値付け操作画面(図27(B))をタッチパネル付表示部406に表示させる。
ステップS2215:携帯端末装置40は、ステップS2214による値付け操作画面の表示の後、ステップS2211により計量値付け装置10Aから送信された商品値付け情報が受信されるのを待機する。携帯端末装置40は、商品値付け情報が受信されると、受信された商品値付け情報が示す値付け処理結果が反映された商品登録情報を、取引管理サーバ50に送信する。また、携帯端末装置40は、商品値付け情報が受信されたことに応じて、商品値付け情報が示す仮登録商品についての値付けが完了したと判定する。
ステップS2216:ステップS2215の処理の後、携帯端末装置40は、全ての仮登録商品についての値付け処理が完了したか否かを判定する。
未だ値付け処理が完了していない商品が残っている場合、ステップS2214に処理が戻される。この場合、携帯端末装置40は、ステップS2214にて、これまで表示されていた値付け操作画面について、値付け処理が完了した仮登録商品の商品選択ボタンが操作不可の状態となるように更新する。
ステップS2217:ステップS2216にて全ての仮登録商品についての値付け処理が完了したことが判定された場合、携帯端末装置40は、タッチパネル付表示部406に商品登録画面を表示させる。
次に、取引管理サーバ50が実行する処理手順例について説明する。
ステップS2301:取引管理サーバ50は、ステップS2215により携帯端末装置40から送信される商品登録情報が受信されるのを待機している。
ステップS2302:商品登録情報が受信されると、取引管理サーバ50は、受信された商品登録情報を、今回の取引に対応するカート情報に登録(追加)する。この際、取引管理サーバ50は、受信された商品登録情報に含まれるのと同じカート識別情報に対応付けられたカート情報を検索し、検索されたカート情報に商品登録情報を登録する。ステップS2302の処理が行われたことにより、1の商品についての仮登録状態が解消され、登録が完了する。ステップS2302の処理の後は、ステップS2301に処理が戻される。
<変形例>
以下、第6実施形態に対応する変形例について説明する。
[第6変形例]
第6実施形態において、計量値付け装置10Aによる値付け対象の商品(仮登録商品)の商品情報(仮登録商品情報)の取得は、携帯端末装置40から送信させた仮登録商品情報の受信に限定されない。
例えば、計量値付け装置10Aは、客用表示部106に量り売り商品ごとに対応するプリセットキーを配置した商品選択画面を表示可能とされてよい。客は、表示された商品選択画面にて配置されたプリセットキーを操作することにより、計量値付け装置10Aによる値付け対象の商品を指定することができる。計量値付け装置10Aは、操作されたプリセットキーが対応する商品の商品情報を、仮登録商品情報として取得するようにされてよい。
この場合には、携帯端末装置40から計量値付け装置10Aに値付け対象の商品の商品情報を送信する必要は無い。そこで、この場合の計量値付け装置10Aは、待機画面にて接続情報コードCDを表示させるのではなく、例えばプリセットキー操作に応じた所定のタイミングで、客用表示部106に接続情報コードCDを表示させるようにしてよい。例えば、計量値付け装置10Aは、プリセットキーが配置された商品選択画面を表示させたタイミングで接続情報コードCDを表示させてよい。あるいは、計量値付け装置10Aは、1つ目の仮登録商品を選択するプリセットキーの操作が行われてから最後の仮登録商品を選択するプリセットキーの操作が行われるまでにおける所定のタイミングで、接続情報コードCDを表示させてよい。あるいは、計量値付け装置10Aは、購入対象の量り売り商品の全てに対応するプリセットキーの操作が完了したタイミングで接続情報コードCDを表示させてよい。あるいは、計量値付け装置10Aは、購入対象の量り売り商品の全てに対応するプリセットキーの操作が完了した後において、少なくとも1つの商品の値付けが完了したタイミングで接続情報コードCDを示させてよい。
携帯端末装置40が接続情報コードCDを読み取って計量値付け装置10Aと通信可能に接続されることで、計量値付け装置10Aから携帯端末装置40に仮登録商品情報が送信可能となる。これにより、計量値付け装置10Aと携帯端末装置40とで仮登録商品情報を共有できる。
また、この場合における接続情報コードCDの消去は、計量値付け装置10Aと携帯端末装置40との接続が確立されたタイミングで行われてもよい。あるいは、接続情報コードCDの消去は、例えば全ての仮登録商品の値付けの完了に応じたタイミングで行われてよい。
また、例えば、計量値付け装置10Aに値付け対象の商品を撮像する撮像部を設け、客が購入対象の量り売り商品を撮像部により撮像させた画像の解析結果に基づいて、計量値付け装置10Aが、商品の品目を特定する。計量値付け装置10Aは、特定した品目に対応する商品情報を、例えば商品マスタ等から取得することで仮登録商品情報を取得するようにされてよい。なお、この場合にも、例えば取引管理サーバ50が、商品が撮像された画像を計量値付け装置10Aから受信し、受信された画像を解析することにより、値付け対象の商品の品目を特定し、特定された商品の品目を取引管理サーバ50から計量値付け装置10Aに通知するようにされてもよい。
この場合の計量値付け装置10Aは、1つ目の商品の仮登録商品情報が取得されてから最後の商品の仮登録商品情報が取得されるまでにおける所定のタイミングで、接続情報コードCDを表示させてよい。あるいは、購入対象の量り売り商品の全てに対応する仮登録商品情報が取得されたタイミングで接続情報コードCDを表示させてよい。
また、この場合における接続情報コードCDの消去も、計量値付け装置10Aと携帯端末装置40との接続が確立されたタイミング、あるいは、全ての仮登録商品の値付けの完了に応じたタイミング等で行われてよい。
また、例えば陳列された量り売り商品ごとに対応して、客側に対応する位置にタグ装置が配置されてよい。タグ装置は、計量値付け装置10Aと有線または無線により通信可能に接続される。また、タグ装置は、対応の量り売り商品を示す商品情報を記憶する。タグ装置は、タッチセンサを備えることにより、タッチ操作により接触されたことを検出することができる。
この場合、客は、購入対象の商品に対応するタグ装置に対してタッチ操作を行う。タッチ操作を検出したタグ装置は、自己が記憶する商品情報を計量値付け装置10Aに送信する。計量値付け装置10Aは、受信された商品情報を、仮登録商品情報として取得するようにされてよい。
この場合の計量値付け装置10Aは、例えば1つ目の商品の仮登録商品情報が取得されたタイミングで、接続情報コードCDを表示させてよい。
また、この場合における接続情報コードCDの消去も、計量値付け装置10Aと携帯端末装置40との接続が確立されたタイミング、あるいは、全ての仮登録商品の値付けの完了に応じたタイミング等で行われてよい。
また、量り売り商品が収納される什器から、客が商品を取り出すことが行われることに伴って動く蓋、レバー等の部位に、動きを検出する動きセンサを設けてよい。動きセンサによる動きの検出は、例えば加速度センサ等により実現できる、また、対応の量り売り商品を示す商品情報を記憶する。動きセンサは、動きを検出したことに応じて、計量値付け装置10Aに自己が記憶する商品情報を送信する。
この場合、客は、購入対象の商品を、陳列された商品のうちから取り出す。商品の取り出しが行われたことに応じて、購入対象の商品に対応する動きセンサは、動きを検出する。動きセンサは、動きを検出したことに応じて、自己が記憶する商品情報を計量値付け装置10Aに送信する。計量値付け装置10Aは、受信された商品情報を、仮登録商品情報として取得する。
この場合の計量値付け装置10Aも、例えば1つ目の商品の仮登録商品情報が取得されたタイミングで、接続情報コードCDを表示させてよい。
また、この場合における接続情報コードCDの消去も、計量値付け装置10Aと携帯端末装置40との接続が確立されたタイミング、あるいは、全ての仮登録商品の値付けの完了に応じたタイミング等で行われてよい。
[第7変形例]
また、第6実施形態の変形例として、携帯端末装置40を利用する客と利用しない客とに対応して、以下のような手順で商品の値付けが行えるようにされてよい。
本変形例において、計量値付け装置10は、待機モードにおいて待機画面を表示させている。計量値付け装置10は、複数の待機画面を例えば所定時間ごとに循環的に切り替えるようにして表示させている。例えば、或る1つの待機画面は、値付けの開始のために商品を秤台109bにおいてもらうことを客に案内する内容を有する。また、或る1つの待機画面は、商品に付されたコード情報(例えば、バーコード)の読み取りを客に案内する内容を有する。また、或る1つの待機画面は、値付けの開始のために商品を検索する操作を行ってもらうことを客に案内にする内容を有する。また、或る1つの待機画面は、値付けの開始のために待機画面をタッチする操作を行ってもらうことを客に案内にする内容を有する。
本変形例では、商品の陳列場所にて第6実施形態で用いられた商品情報パネル3000は用いられない。このため、携帯端末装置40を利用する客は、値付け対象の商品の品目の入力のために商品情報パネル3000の商品情報コード3001の読み取りによる仮登録は行わない。
本変形例において、客は、携帯端末装置40を利用するか否かにかかわらず、前述の第6変形例にて説明した、購入対象の商品に対応するタグ装置に対するタッチ操作、または動きセンサが備えられた陳列場所から購入対象の商品を取り出すことにより、値付け対象の商品の品目の入力(事前品目入力)を行うようにされる。あるいは、客は、携帯端末装置40を利用するか否かにかかわらず、まず商品の陳列場所から購入対象の商品を取ったうえで、計量値付け装置10に対して商品選択操作を行うことで、値付け対象の商品の品目の入力(画面操作品目入力)を行うようにされる。
本変形例の計量値付け装置10は、客の操作に応じて動作していない状態では待機モード設定する。待機モードの計量値付け装置10は、客用表示部106に初期状態の値付け操作画面を表示させている。
図32は、客用表示部106に表示される初期状態の値付け操作画面の一例を示している。同図は、事前品目入力が行われていない場合に表示される初期状態の値付け操作画面を示している。
同図の値付け操作画面においては計量結果エリアAR41が配置される。計量結果エリアAR41には、値付け対象の量り売り商品について計量した場合の結果が表示されるエリアである。計量結果エリアAR41においては、重量エリアAR41-1、重量単価エリアAR41-2、合計金額エリアAR41-3が含まれる。
重量エリアAR41-1は、値付け対象の量り売り商品について計測された重量が示されるエリアである。
重量単価エリアAR41-2は、値付け対象の量り売り商品の重量単価が示されるエリアである。
なお、量り売り商品のうちには、計測された重量と単位重量に基づいて個数が算出され、算出された個数と、1個あたりの単価とに基づいて価格が算出される個数対応のものがある。このような個数対応の量り売り商品の場合には、重量エリアAR41-1には、計測された重量と単位重量に基づいて算出された個数が表示されるとともに、重量単価エリアAR41-2には1個あたりの単価が示されてよい。
合計金額エリアAR41-3は、同じ一取引のもとで、これまでに値付けが完了した量り売り商品の価格を合計した合計金額が示されるエリアである。
商品選択エリアAR42は、値付け対象とする商品を選択可能なエリアである。同図の商品選択エリアAR42においては、商品選択エリアAR42に4つのタブTB(TB-1~TB-4)が配置されている。商品選択エリアAR42においては、タブTBごとにそれぞれ商品ボタンが配置されるシートが対応付けられている。タブTBは、客の操作により選択可能である。選択されたタブTBは、他のタブTBに対して強調表示が行われ、商品選択エリアAR42においては、選択されたタブTBのシートに配置された商品ボタンBT41が表示される。
同図の例では、タブTB-1に対応するシートは、事前品目入力された商品の商品ボタンBT41が配置される。
タブTB-2に対応するシートは、量り売り商品として分類されたうえで商品マスタに予め登録されている商品ごとの商品ボタンBT41(プリセットキー)が所定の順序で配置される。
タブTB-3に対応するシートは、商品マスタにおける量り売り商品の分類のもと、さらに、果物に分類される商品の商品ボタンが配置される。
タブTB-4に対応するシートは、商品マスタにおける量り売り商品の分類のもと、さらに野菜に分類される商品の商品ボタンが配置されるシートに対応するタブである。
この場合には、量り売り商品のうち、果物と野菜の商品が購入実績が高いことに応じて、果物のシートと野菜のシートとを用意したものである。
初期状態の値付け操作画面では、同図に示されるように、タブTB-2が選択されている。これにより、商品選択エリアAR42においては、タブTB-2に対応するシート上で商品マスタに量り売り商品の分類で登録された商品全般に含まれる商品の商品ボタンBT41(プリセットキー)が配置された状態にある。
この場合のシート上での商品ボタンBT41の配置順は、例えば購入実績や、予め設定された優先順位に基づいて定められてよい。また、同図の商品選択エリアAR42においては、16個の商品ボタンBT41が配置されている。つまり、16個の量り売り商品が選択候補として提示されている。量り売り商品の分類で登録された商品が17以上の場合には、例えばシートのエリアに対するページ送りあるいはスクロール等の操作により、他の量り売り商品の商品ボタンBT41を表示させることができる。
なお、同図においては、商品ボタンBT41において「Item1」、「Item2」のように商品の情報を簡易化して示しているが、例えば商品ボタンBT41には、対応の商品を示す商品名や絵柄等が表示されてよい。
タブTB-2に対応するシートは、商品マスタにより量り売り商品に分類されている商品全般から値付け対象の商品を指定(選択)する操作を行うエリアとなる。
購入対象の量り売り商品が果物である場合、商品登録に携帯端末装置40を用いない客は、タブTB-3を操作して、果物の分類の量り売り商品の商品ボタンBT41が配置されたシートを表示させることができる。客は、表示されたシートに配置された商品ボタンBT41のうちから、購入対象の量り売り商品に対応する商品ボタンBT41を操作し、値付け対象の商品の品目として指定を行うことができる。
また、購入対象の量り売り商品が野菜である場合、商品登録に携帯端末装置40を用いない客は、タブTB-4を操作して、野菜の分類の量り売り商品の商品ボタンBT41が配置されたシートを表示させことができる。客は、表示されたシートに配置された商品ボタンBT41のうちから、購入対象の量り売り商品に対応する商品ボタンBT41を操作し、値付け対象の商品の品目として指定を行うことができる。
また、商品選択エリアAR42における上側にはメッセージエリアARmが配置されている。メッセージエリアARmは、現在の画面の内容に応じた所定の内容のメッセージが表示されるエリアである。同図のメッセージエリアARmにおいては、「Select The Item」と表示されている。つまり、この場合のメッセージエリアARmには、値付け対象の商品の品目指定を行うための商品ボタンBT41の操作を行ってもらうことを客に案内するメッセージが表示されている。
また、値付け操作画面においては、量り売り商品を文字入力操作により検索可能な検索エリアAR43が配置されている。同図の例では、検索エリアAR43において配置されたソフトウェアキーボードを操作して商品名等を入力することで量り売り商品の検索が可能なようにされている。
なお、検索エリアAR43は値付け操作画面に配置されていなくともよい。そのうえで、例えば値付け操作画面に対する所定操作が行われたことに応じて検索エリアAR43が表示されるようにしてよい。
計量値付け装置10は、待機モードにおいて、事前品目入力に応じた量り売り商品の情報を、タグ装置または動きセンサから受信した場合には、図32の値付け操作画面に代えて、図33に示される値付け操作画面を表示する。図33において、図32と同一部分には同一符号を付して適宜説明を省略する。
図33の値付け操作画面では、商品選択エリアAR42においてタブTB-1が選択された状態となっている。選択されたタブTB-1に対応するシートには、Item11~Item16の6つの商品ボタンBT41が配置されている。6つの商品ボタンBT41に対応する量り売り商品は、客が先に行った事前品目入力により値付け対象の品目の入力が行われた商品である。この場合の商品ボタンBT41の配置順は、品目入力が行われた順に応じたものであってもよい。
また、同図のメッセージエリアARmにおいては、値付け対象の商品の品目指定を行うため商品ボタンBT41の操作を行ってもらうことを客に案内するメッセージが表示されている。
このように、本変形例の計量値付け装置10は、待機モードにおいて、デフォルトでは商品選択エリアAR42において、タブTB-2が選択された状態のもとでシート上に量り売り商品の分類で登録された商品の商品ボタンBT41を配置させている。この状態のもとで、客により事前品目入力が行われたことで、計量装置外(タグ装置あるいは動きセンサ)から送信された量り売り商品の情報が受信されたことにより、計量値付け装置10は、タブTB-2からタブTB-1が選択された状態に変更する。計量値付け装置10は、選択されたタブTB-1のシートに、受信された量り売り商品の情報に応じた商品ボタンBT41を配置させる表示を行う。そして、この後において、客が次の事前品目入力を行ったことで、さらにもう1つの量り売り商品の情報が受信されると、計量値付け装置10は、タブTB-1のシートに、受信された量り売り商品の情報に応じた商品ボタンBT41を追加して配置させる表示を行う。
客が事前品目入力を行っていない場合に計量値付け装置10に赴いたときには、図32に示されるように、タブTB-2のシートにプリセットキーとしての商品ボタンBT41が配置された値付け操作画面が表示されている。この場合、客は、そのときに表示されているタブTB-2のシートに配置された商品ボタンBT41を操作して値付け対象の商品を指定することができる。あるいは、客は、果物、野菜の量り売り商品に対応するタブTB-2、TB-3を操作してシートを切り替えたうえで商品ボタンBT41を操作することで値付け対象の商品を指定(選択)することができる。
これに対して、客が事前品目入力を行っている場合に計量値付け装置10に赴いたときには、図33に示されるように、タブTB-1のシートにおいて事前品目入力された商品ごとの商品ボタンBT41が配置された値付け操作画面が表示されている。この場合、客は、そのときに表示されているタブTB-1のシートに配置された商品ボタンBT41を操作して値付け対象の商品を指定(選択)する。
このように、タブTB-1のシートにおいて事前品目入力された商品の商品ボタンBT41を配置した態様は、量り売り商品としての分類により商品マスタに予め登録されている商品のうちから、事前品目入力された商品を強調(優先)して表示しているものである。
なお、事前品目入力された商品を強調(優先)して表示する態様としては、上記のようにシートを切り替える例に限定されない。
例えば、計量値付け装置10は、1のシートにおいて、事前品目入力がない状態では、図32のように、量り売り商品全般に対応する商品ボタンBT41を配置した表示を行う。
そして、事前品目入力が行われると、計量値付け装置10は、同じシートにおいて、量り売り商品全般に対応する商品ボタンBT41のうちで、事前品目入力されていない商品の商品ボタンBT41は消去し、事前品目入力された商品の商品ボタンBT41を表示するようにしてよい。この際、事前品目入力された商品の商品ボタンBT41は纏まって位置するようにして再配置されてよい。
あるいは、計量値付け装置10は、事前品目入力が行われると、事前品目入力された商品の商品ボタンBT41のサイズが、事前品目入力されていない商品の商品ボタンBT41よりも大きくなるようにして表示してよい。
あるいは、計量値付け装置10は、事前品目入力が行われると、商品選択エリアAR42において、事前品目入力された商品の商品ボタンBT41が配置される領域と、事前品目入力されていない商品の商品ボタンBT41が配置される領域とを分けるようにして表示してよい。
また、このようにして同じシート上で事前品目入力された商品の商品ボタンBT41を事前品目入力されない商品の商品ボタンBT41に対して強調させる態様は、適宜組み合わせされてよい。
客の商品ボタンBT41に対する操作によって、1の商品が値付け対象として指定(選択)されたことに応じて、計量値付け装置10における客用表示部106の表示は、値付け操作画面から計量案内画面に遷移する。図示は省略するが、計量案内画面は、値付け対象として指定された商品が例えば商品名や商品を表す絵柄により示されるとともに、値付け対象として指定された商品を秤台109bに載せてもらうように客に案内するメッセージが表示される。
このような表示により、客は、自分が操作した商品ボタンBT41が、自分が値付け対象として指定した商品に間違いなく対応しているか否かを確認できる。また、客は、該当の商品を秤台109bに載せるべきことを把握することができる。
同図の計量案内画面が表示されているときは、値付け対象とされた商品は、未だ秤台109bに載せられていない状態である。
このように値付け対象の商品を秤台109bに載せる前の段階では、値付け操作画面の計量結果エリアAR41における表示は以下の状態である。つまり、重量エリアAR41-1は、未だ計量が行われていないことに応じて重量がゼロであることを示す。重量単価エリアAR41-2は、値付け対象として指定された商品の重量単価を示す。このように表示される重量単価は、例えば商品マスタの商品情報から取得されてよい。合計金額エリアAR41-3は、価格がゼロであることを示す。
同図の計量案内画面が表示された状態において、客は、秤台109bに値付け対象の商品を載せるようにする。
商品が秤台109bに載せられたことに応じて、計量値付け装置10は、値付け処理を実行する。つまり、計量値付け装置10は、計量部109により計測される商品の重量が安定したと判定したことに応じて商品の重量を確定させ、確定された重量と重量単価とにより価格を算出する。
このように値付け処理が実行されたことに応じて、客用表示部106における表示は、計量案内画面から、計量結果画面に遷移する。
図34は、計量結果画面の一例を示している。同図において図33と同一部分には同一符号を付して適宜説明を省略する。
同図の計量結果画面では、計量結果エリアAR41において、重量エリアAR41-1にて計量された商品の重量(この場合には、重量と単位重量に応じて算出された個数)が示され、合計金額エリアAR41-3にて、算出された商品の価格に応じた合計金額が示される状態に変化している。
また、計量結果画面においては、商品選択エリアAR42により、値付けされた商品の商品名や絵柄が示される。
また、計量案内エリアAR46においては、ラベル発行ボタンBT42と接続情報コードエリアAR44が配置される。
ラベル発行ボタンBT42は、値付け対象の商品の値付け処理結果が反映されたラベル(単品ラベル)の発行を指示する操作が行われるボタンである。
接続情報コードエリアAR44は、接続情報コードCDが表示されるエリアである。
接続情報コードエリアAR44においては、携帯端末装置40を利用する客に向けて、接続情報コードCDを携帯端末装置40に読み取らせることを案内するメッセージの表示が行われている。
また、メッセージエリアARmには、例えば「PRINT LABEL OR READ CHORD」のように、ラベル発行ボタンBT42の操作と、接続情報コードCDの読み取りとのいずれかを客に行ってもらうことを案内するメッセージが表示される。
この場合、携帯端末装置40を利用する客は、携帯端末装置40に接続情報コードCDを読み取らせるようにする。これにより、携帯端末装置40が計量値付け装置10と接続される。
接続情報コードCDは、携帯端末装置40が計量値付け装置10と接続されたことに応じて消去される。
計量値付け装置10は、接続された携帯端末装置40に、今回の値付け処理結果が反映された商品値付け情報を送信する。また、計量値付け装置10は、商品値付け情報の送信が完了したことに応じて、コード情報が印刷されていない単品ラベルを発行する。
また、携帯端末装置40を利用しない客は、ラベル発行ボタンBT42を操作する。ラベル発行ボタンBT42が操作されたことに応じて、計量値付け装置10は、今回の値付け処理結果が反映されたコード情報が印刷された単品ラベルを発行する。
本変形例においては、値付けが確定された段階で、計量結果画面としての同一画面においてラベル発行ボタンBT42と接続情報コードエリアAR44とが表示される。この場合、客は、自分が計量値付け装置10を利用するか否かに応じて、接続情報コードCDを読み取らせるのか、あるいはラベル発行ボタンBT42を操作するのかを判断することができる。また、本変形例の場合には、携帯端末装置40を利用するか否かにかかわらず、値付けにより価格が確定されるまでの手順が共通となることから、客が手順に慣れやすい。
ラベルが発行された後は、計量結果画面からラベル貼付案内画面の表示に遷移するようにされてよい。ラベル貼付案内画面においては、計量値付け装置10から発行されたラベルを、今回値付けが行われた商品を入れた袋に貼り付けてもらうように案内するためのメッセージ、絵柄等の表示が行われる。ラベル貼付案内画面においては、計量結果画面に表示されていた接続情報コードエリアAR44は配置されていない。つまり、ラベル貼付案内画面の表示は、接続情報コードの表示が終了された後に行われる。
客は、案内に従って、秤台109bから商品を持ち上げ、ラベル排出口110aから取り出したラベルを、商品の入った袋に貼り付けるようにされる。
ラベル貼付案内画面は、例えばラベル排出口110aに設けられたセンサが、ラベルの取り出されたことを検出したのに応じて消去される。ラベル貼付案内画面の消去に代わり、客用表示部106には、次の値付け対象の品目を指定するための値付け操作画面の表示に遷移する。
この場合において、今回の値付け処理が、図32のプリセットキーの配置された値付け操作画面に対する操作に応じて行われた場合には、次にも図32の値付け操作画面に遷移するようにされてよい。一方、今回の値付け処理が、図33に示される事前品目入力に応じた値付け操作画面に対する操作に応じて行われ、まだ、事前品目入力された商品のうちで値付けされていない商品が残っている場合には、次にも図33の値付け操作画面に遷移するようにされてよい。
なお、ラベル排出口110aからラベルが取り出されたタイミングで、例えば未だ秤台109bになんらかの重量物が載っている場合には、秤台109bの重量物を取り除くことを客に案内する画面が表示される。
なお、先の第1実施形態~第5実施形態に対応する変形例(第1変形例~第5変形例)のうちで、第6実施形態に適用可能なものは、適宜、第6実施形態に適用されてよい。
なお、上記各実施形態において携帯端末装置40が実行するようにされていた所定の処理について、取引管理サーバ50等の上位装置が分担、あるいは携帯端末装置40と協働して実行するように構成されてよい。また、計量値付け装置10、10Aが実行する所定の処理について、取引管理サーバ50等の上位装置が分担、あるいは携帯端末装置40と協働して実行するように構成されてよい。さらに取引管理サーバ50が実行する所定の処理について、携帯端末装置40または計量値付け装置10、10Aが分担、あるいは携帯端末装置40または計量値付け装置10、10Aが協働するようにして構成されてよい。
<実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、販売システムに関する。
[背景技術]
店舗にて、客が、自分の所持する携帯端末装置を操作して、自ら商品登録を行うことが可能な販売システムが導入されている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特許第5056161号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
量り売りの商品の販売にあたっては計量値付け装置が使用される。上記のような販売システムにおいて計量値付け装置を使用する売り場では、客の購入対象の商品について計量値付け装置により値付けを行ったうえで、客の携帯端末装置にて商品を登録するという手順となり、客が商品棚等から商品を取り出してコードを携帯端末装置に読み取らせることで商品登録を行う場合の手順とは異なってくる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、客が所持する携帯端末装置により商品登録が行われるようにされた販売システムにおいて、計量値付け装置による商品登録が円滑に行われるようにすることを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(1)以上説明したように本実施形態の一態様は、計量値付け装置と、客が商品登録を行うのに利用する携帯端末装置とを備える販売システムであって、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とを通信可能に接続するための接続情報を出力する出力手段と、前記接続情報の出力後において、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とが通信可能に接続された後の所定のタイミングで、前記出力手段による接続情報の出力を終了させる制御手段とを備える販売システムである。
上記構成によれば、商品登録のために携帯端末装置40と計量値付け装置10(10A)とを、計量値付け装置10に表示(出力)させた接続情報コードを用いて通信可能に接続するようにされる。そのうえで、計量値付け装置10(10A)は、表示された接続情報コードを、携帯端末装置40と計量値付け装置10(10A)とが通信可能に接続された後の所定タイミングで消去させることができる。
これにより、例えば、取引とは関係のない客が誤って自分の携帯端末装置40に接続情報コードCDを読み取らせたことで、不用意に計量値付け装置10(10A)と接続されてしまうような不具合が防止され、商品登録が円滑に行われるようになる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の販売システムであって、前記制御手段は、前記計量値付け装置の計量部が計量を行ったタイミングまたは操作部に対する操作が行われたタイミングで、前記出力手段による接続情報の出力を終了させる。
上記構成によれば、計量値付け装置と前記携帯端末装置とが通信可能に接続された後の、前記計量値付け装置の計量部が計量を行ったタイミングまたは操作部に対する操作が行われたタイミングで接続情報コードを消去させることができる。
(3)本実施形態の一態様は、(1)または(2)に記載の販売システムであって、前記制御手段により前記接続情報の出力が終了される際に、前記計量値付け装置による計量結果を示すラベルを発行するラベル発行手段を備える。
上記構成によれば、値付けに応じたラベルの発行にあわせて接続情報コードを消去することができる。
(4)本実施形態の一態様は、(3)に記載の前記ラベルを商品に添付することの案内の表示を行う表示手段を備え、前記出力手段による接続情報の出力が終了された後に、前記表示手段による表示が行われる。
上記構成によれば、商品の値付けが確定されてラベルが発行された段階で、接続情報コードが表示されていない状態とすることができる。
(5)本実施形態の一態様は、計量値付け装置と客が商品登録を行うのに利用する携帯端末装置とを備える販売システムであって、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とを通信可能に接続するための接続情報を出力する出力手段と、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とが通信可能に接続されていない状態において、所定のタイミングで前記出力手段により接続情報を出力させる制御手段とを備える販売システムである。
上記構成によれば、商品登録のために携帯端末装置40と計量値付け装置10(10A)とを、計量値付け装置10に表示(出力)させた接続情報コードを用いて通信可能に接続するようにされる。そのうえで、計量値付け装置10(10A)は、携帯端末装置40と計量値付け装置10(10A)とが通信可能に接続されていない状態のもとでの所定タイミングで接続情報コードを表示させることができる。
これにより、接続情報コードについては、取引に応じた客が商品登録する場面に対応させて適切なタイミングで接続情報コードの表示を制限できる。この結果、例えば、取引とは関係のない客が誤って自分の携帯端末装置40に接続情報コードCDを読み取らせたことで、不用意に計量値付け装置10(10A)と接続されてしまうような不具合が防止され、商品登録が円滑に行われるようになる。
(6)本実施形態の一態様は、(5)に記載の販売システムであって、前記制御手段は、前記計量値付け装置による計量結果が確定されたタイミングで、前記出力手段により接続情報を出力させる。
上記構成によれば、計量結果が確定されたことに伴って値付け結果が確定されたことを以て接続情報コードを表示することになるため、接続情報コードの読み取りにより通信可能な状態となってことに応じて、即座に、計量値付け装置10から携帯端末装置40に対して商品値付け情報を送信することができる。
(7)本実施形態の一態様は、(5)または(6)に記載の販売システムであって、前記制御手段は、前記計量値付け装置による計量結果とともに前記接続情報(例えば、接続情報コード画面)を出力させる。
上記構成によれば、客は、客用表示部106に表示された値付け対象とされた商品についての計量結果(値付け処理結果)を確認しつつ、接続情報コードを携帯端末装置40にお読み取らせる操作を行うことができる。
(8)本実施形態の一態様は、(5)から(7)のいずれか1つに記載の販売システムであって、前記計量値付け装置において計量結果をラベルに印刷するための操作子(例えば、ラベル発行ボタンBT42)を表示する表示手段を備え、前記制御手段は、前記表示手段により表示される操作子とともに、前記接続情報を出力させる。
上記構成によれば、携帯端末装置40を利用する客は、計量結果画面に配置された接続情報コードを読み取らせることにより商品の登録を確定させたうえで計量値付け装置10にラベル(バーコードが印刷されないもの)を発行させることができる。一方、携帯端末装置40を利用しない客は、同じ計量結果画面に配置されたラベル発行ボタンBT42を操作することにより、(バーコードが印刷されたもの)ラベルを発行させることができる。つまり、計量結果画面は、携帯端末装置40を利用する客と利用しない客とのいずれもがラベル発行のための操作を行えるようにされる。これとともに、計量値付け装置10は、ラベル発行の操作が接続情報コードの読み取りとラベル発行ボタンBT42の操作とのいずれであるのかに応じて、携帯端末装置40を利用する客向けのラベル(バーコードが印刷されていないラベル)と携帯端末装置40を利用しない客向けのラベル(バーコードが印刷されたラベル)とを区別して発行することができる。
(9)本実施形態の一態様は、(1)から(8)のいずれか1つに記載の販売システムであって、前記計量値付け装置による計量の対象とする商品の情報を計量装置外(例えば、タグ装置、動きセンサ)から受け付ける受付手段と、予め登録されている商品を選択可能に表示する(例えば、商品ボタンBT41を表示すること)選択表示手段とを備え、前記選択表示手段は、前記受付手段が前記商品の情報を受け付けた場合に、前記受付手段が受け付けた商品の情報に対応する商品を強調した態様(例えば、タブTB-1のシート上で商品ボタンBT41を表示する態様)により選択可能に表示する。
上記構成によれば、例えば初期状態の値付け操作画面において、事前品目入力がない状態のもとでは、タブTB-2のシート上で、量り売り商品全般に対応する商品ボタンBT41(プリセットキー)を配置した態様での表示を行うようにすることができる。そのうえで、事前品目入力が行われたことに応じて、初期状態の値付け操作画面について、プリセットキーのうち、事前品目入力された商品の商品ボタンBT41をタブTB-1のシート上に配置した態様の表示に切り替えることができる。これにより、事前品目入力が行われた場合の値付け対象の商品を指定する操作を行いやすくなる。
なお、上述の計量値付け装置10、携帯端末装置40、取引管理サーバ50、計量販売管理サーバ60などとしての機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の計量値付け装置10、携帯端末装置40、取引管理サーバ50、計量販売管理サーバ60などとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD-ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
10(10-1、10-2、10-3),10A 計量値付け装置、20(20-1、20-2) 精算装置、30 管理装置、40 携帯端末装置、50 取引管理サーバ、60 計量販売管理サーバ

Claims (9)

  1. 計量値付け装置と、客が商品登録を行うのに利用する携帯端末装置とを備える販売システムであって、
    前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とを通信可能に接続するためのコード表示により出力する出力手段と、
    前記コード表示後において、前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とが通信可能に接続された後の所定のタイミングで、前記出力手段によるコード表示を終了させる制御手段と
    を備える販売システム。
  2. 前記制御手段は、前記計量値付け装置の計量部が計量を行ったタイミングまたは操作部に対する操作が行われたタイミングで、前記出力手段によるコード表示の出力を終了させる
    請求項1に記載の販売システム。
  3. 前記制御手段により前記コード表示が終了される際に、前記計量値付け装置による計量結果を示すラベルを発行するラベル発行手段を備える
    請求項1または2に記載の販売システム。
  4. 前記ラベルを商品に添付することの案内の表示を行う表示手段を備え、
    前記出力手段によるコード表示が終了された後に、前記表示手段による表示が行われる
    請求項3に記載の販売システム。
  5. 計量値付け装置と客が商品登録を行うのに利用する携帯端末装置とを備える販売システムであって、
    前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とを通信可能に接続するためのコード表示により出力する出力手段と、
    前記計量値付け装置と前記携帯端末装置とが通信可能に接続されていない状態において、所定のタイミングで前記出力手段によりコード表示させる制御手段と
    を備える販売システム。
  6. 前記制御手段は、前記計量値付け装置による計量結果が確定されたタイミングで、前記出力手段によりコード表示させる請求項5に記載の販売システム。
  7. 前記制御手段は、前記計量値付け装置による計量結果とともに前記コード表示させる
    請求項5または6に記載の販売システム。
  8. 前記計量値付け装置において計量結果をラベルに印刷するための操作子を表示する表示手段を備え、
    前記制御手段は、前記表示手段により表示される操作子とともに、前記コード表示させる
    請求項5から7のいずれか一項に記載の販売システム。
  9. 前記計量値付け装置による計量の対象とする商品の情報を計量装置外から受け付ける受付手段と、
    予め登録されている商品を選択可能に表示する選択表示手段と
    を備え、
    前記選択表示手段は、前記受付手段が前記商品の情報を受け付けた場合に、前記受付手段が受け付けた商品の情報に対応する商品を強調した態様により選択可能に表示する
    請求項1から8のいずれか一項に記載の販売システム。
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