JP7437843B2 - 電力量計の筐体構造 - Google Patents

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本発明は、電力量計の筐体構造に関する。
従来、筐体ベースと、この筐体ベースに被せられるカバー部材とを備え、カバー部材が開けられると、開けられた痕跡を残す封印構造を有する電力量計が知られている。例えば、特許文献1には、筐体ベースの上方側からスライド移動させて嵌合させた後、筐体ベースに封印ねじを取り付け、封印ねじ上に封印用キャップを取り付けることで、カバー部材のスライド移動を制限する封印構造を有する電力量計が提案されている。
特開2013-217828号公報
ところで、一般住居等に適用される電力量計は、屋外に設置されることが多い。このため、内部に収容される測定回路への雨水等の浸入を防止する防水構造を採用することが要請される。このような防水構造においては、できる限り電力量計の内部に雨水等が浸入し得る箇所を排除することが好ましい。上述した従来の電力量計においては、カバー部材に形成された封印ねじの取付け用の切欠き部から雨水が浸入する事態が発生し得る。
電力量計の内部への雨水等の浸入を防止する観点からは、カバー部材に封印ねじを取り付けておき、筐体ベースにカバー部材を被せた後に封印ねじで筐体ベースに固定することが好ましい。しかしながら、カバー部材に封印ねじを取り付けておいた場合には、封印ねじが筐体ベースの一部に干渉し、組み立て作業の作業効率低下の原因となり得る。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、電力量計の組み立て時の作業効率を向上することができる電力量計の筐体構造を提供することを目的とする。
本発明に係る電力量計の筐体構造は、電力を測定する測定回路を収納する筐体ベースと、スライド移動させることで前記筐体ベースに装着されるカバー部材とを備える電力量計の筐体構造であって、前記カバー部材には、当該カバー部材の後面に壁部が設けられると共に、当該カバー部材を前記筐体ベースに締結する締結部材が取り付けられ、前記筐体ベースには、前記カバー部材のガイドとして利用されるリブと、前記締結部材が締結される台座部が設けられると共に、前記台座部に前記締結部材を案内する案内部が設けられ、前記案内部は、前記筐体ベースの上方側から下方側に向けて傾斜したスロープ形状を有すると共に、前記締結部材の先端部を収容する案内溝が形成され、前記台座部は、前記案内部の下方側に配置され、上方側及び前方側に開口する開口部が形成されると共に、当該台座部の内部には、前記締結部材用の貫通孔が形成された固定板部が設けられており、前記カバー部材は、前記筐体ベースの上方側から下方側にスライド移動させることで前記筐体ベースに装着され、前記カバー部材を前記下方側にスライド移動させることで、前記締結部材の先端部が前記案内溝に収容され、当該案内溝に前記先端部が収容された状態で前記案内部の傾斜面上を摺動し、前記下方側に進むにつれて徐々に前方側に押し出されると共に、前記開口部を介して前記台座部の内側に進入し、前記先端部が前記貫通孔に入り込んだ状態で締結作業が行われることを特徴とする。
本発明によれば、電力量計の組み立て時の作業効率を向上することができる。
本実施の形態に係る電力量計を前面側から示す斜視図である。 本実施の形態に係る電力量計の正面図である。 本実施の形態に係る電力量計を背面側から示す斜視図である。 本実施の形態に係る電力量計を前面側から示す斜視図である。 本実施の形態に係る電力量計が有するスロープ形状部及び台座部の周辺の拡大図である。 本実施の形態に係る電力量計を組み立てる途中の状態の正面図である。 図6に示すA-A線における断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本発明に係る電力量計の筐体構造は、任意の電力量計に適用することが可能である。以下においては、電力測定ユニットと端子ユニットとが一体化された電力量計について説明するが、これに限定されるものではなく、電力測定ユニットと端子ユニットとが分離する方式の電力量計にも適用することができる。
図1は、本実施の形態に係る電力量計1を前面側から示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る電力量計1の正面図である。図1及び図2においては、説明の便宜上、筐体ベース2から上部カバー3を取り外した状態について示している。また、図1においては、説明の便宜上、下部カバー4及び封印キャップ72を省略している。以下においては、図1に示す上下方向、左右方向及び前後方向を、電力量計1の上下方向、左右方向及び前後方向として説明を行う。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る電力量計1は、筐体ベース2と、筐体ベース2に被せられる上部カバー3及び下部カバー4とを含んで構成される。筐体ベース2、上部カバー3及び下部カバー4は、例えば、PBT等の絶縁性を有する合成樹脂材料で形成される。なお、上部カバー3は、筐体ベース2に装着されるカバー部材の一例を構成する。
筐体ベース2は、上方側部分に配置される電力測定ユニット(以下、「測定ユニット」という)21と、下方側部分に配置される端子ユニット22とが一体化されて構成されている。測定ユニット21には、電力を測定する測定回路が収納される本体部211が設けられている。本体部211の前面には、測定回路で測定した電力を表示する表示部212が設けられている。端子ユニット22には、図示しない複数の電源側及び負荷側の端子が左右方向に配列されると共に、その下端部に複数の電源側導線及び負荷側導線が接続される。
測定ユニット21の本体部211には、複数のリブ213~215が設けられている。これらのリブ213~215は、それぞれ本体部211の上面及び左右側面から外側に延出して設けられている。リブ213~215は、前後方向に所定の間隔を空けて互いに平行に配置されている。リブ213は、測定ユニット21の後端部近傍の位置に配置されている。リブ214は、リブ213の僅かに前方側の位置に配置されている。リブ215は、測定ユニット21の前後方向の中央よりも前端部寄りの位置に配置されている(図7参照)。
リブ215の右方側の前面には、案内部5及び台座部6が設けられている。案内部5は、後述する封印ねじ71を台座部6に案内する案内部の一例を構成する。台座部6は、後述する封印ねじ71が締結されて固定される部分である。なお、これらの案内部5及び台座部6の構成については、後述する。
本体部211の前面中央には、係合部216が設けられている。係合部216は、表示部212の下方側に配置されている。係合部216は、前方側に開口し、後述する上部カバー3の爪部344と係合可能に構成されている。上部カバー3の爪部344が係合することで、筐体ベース2から上部カバー3が上方側に外れることが防止される。
上部カバー3は、下方側に開口し、概して箱形状を有している。上部カバー3の前面部31には、アクリルガラス等が嵌め込まれる開口部32が形成されている。前面部31の右方側部分には、平面部33が設けられている。この平面部33は、前面部31よりも後方側の位置で上下方向に延びている。
平面部33の下端部近傍には、封印構造部7が取り付けられる。封印構造部7は、平面部33に取り付けられる封印ねじ71と、封印ねじ71に被せられる封印キャップ72とから構成される。封印ねじ71は、上部カバー3を筐体ベース2に締結する締結部材の一例を構成する。封印キャップ72は、上部カバー3を筐体ベース2に固定するための封印ねじ71を覆う。
封印ねじ71には、脱落防止構造が設けられている。脱落防止構造は、封印ねじ71の軸部において、小径部と、この小径部を挟んで前後に配置される一対の大径部とで構成される(図7参照)。一対の大径部は、平面部33に形成された貫通孔33a(図3参照)よりも大径に構成される。小径部は、貫通孔33aよりも小径に構成される。貫通孔33a周辺の平面部33の一部を変形させ、筐体ベース2側の大径部を挿通させることで平面部33を構成する壁面が小径部に配置される。これにより、封印ねじ71が平面部33に取り付けられ、上部カバー3からの脱落が防止される。
図3は、本実施の形態に係る電力量計1を背面側から示す斜視図である。図3Aにおいては、上部カバー3の斜視図を示し、図3Bにおいては、筐体ベース2の斜視図を示している。図3においては、説明の便宜上、上部カバー3に取り付けられる封印ねじ71を省略している。
図3Bに示すように、測定ユニット21の本体部211の後面には、後方側に僅かに突出したリブ217が設けられている。リブ217は、上辺部217aと、上辺部217aの左右縁部から下方側に延びる一対の側辺部217bとを有し、概して下方側に開口している。上辺部217aの中央には、上方側に突出する突出片218が設けられている。突出片218は、後面視にて、概して長方形状を有し、前後方向に僅かな厚みを有している。突出片218の後面には、係合溝218aが形成されている。係合溝218aは、電力量計1が固定される壁面に設けられる不図示の係合片と係合する。
図3Aに示すように、上部カバー3の後面34には、2枚の壁部341、342が設けられている。これらの壁部341、342は、前後方向に一定間隔を空けて平行に配置されている。壁部341は、上部カバー3の上端近傍で左右方向の延在する上壁部341aと、上壁部341aの左右縁部から下方側に延びる一対の側壁部341bとを有し、概して下方側に開口している。同様に、壁部342は、上部カバー3の上端近傍で左右方向の延在する上壁部342aと、上壁部342aの左右縁部から下方側に延びる一対の側壁部342bとを有し、概して下方側に開口している。
これらの壁部341、342に形成される開口部は、測定ユニット21の本体部211の形状に合わせた形状を有している。すなわち、上部カバー3が筐体ベース2に装着された場合に壁部341、342の開口部側の端面は、本体部211の外側面に対向して配置される。例えば、壁部341の開口部側の端面は、リブ217の外側面に対向して配置される。
壁部341の上壁部341aの中央には、凹部343が形成されている。凹部343は、上壁部341aの表面(後面)から僅かに前方側に凹んだ形状を有している。凹部343は、上述した筐体ベース2の突出片218を収容可能に構成されている。
上部カバー3の前面部31の内側面の下端側の中央には、爪部344が設けられている。爪部344は、下方側に傾斜面を有する一方、上方側に水平面を有している。上部カバー3が筐体ベース2に装着される際において、爪部344は、係合部216に入り込んで、筐体ベース2からの上部カバー3の脱落を防止する役割を果たす。
本実施の形態に係る電力量計1は、上記構成を有する上部カバー3を筐体ベース2に対して上方側からスライド移動させて装着する。上部カバー3を筐体ベース2に装着する際、筐体ベース2のリブ213、214がガイドとして利用される。より具体的には、上部カバー3の壁部341、342をそれぞれリブ213、214の後面に接触させながら上部カバー3をスライド移動させることにより、筐体ベース2に対して上部カバー3が装着される。
図4は、本実施の形態に係る電力量計1を前面側から示す斜視図である。図4に示すように、上部カバー3が筐体ベース2に装着されると、上部カバー3が本体部211に設けられたリブ213~215を覆う位置に配置される。この状態において、上部カバー3に設けられた爪部344が本体部211の係合部216に入り込んだ状態となっている。上部カバー3は、筐体ベース2に対して上方側から被せられることから、雨水等が電力量計1の内部に浸入するのを抑制することができる。突出片218の周囲から上部カバー3内に雨水等が浸入した場合であっても、上部カバー3の壁部342及び筐体ベース2のリブ214、215により本体部211内の測定回路に浸入することが防止される。
ここで、筐体ベース2のリブ215の前面に設けられる案内部5及び台座部6の構成について、図5を参照して説明する。図5は、本実施の形態に係る電力量計1が有する案内部5及び台座部6の周辺の拡大図である。図5A、図5B及び図5Cは、それぞれ本実施の形態に係る筐体ベース2が有する案内部5及び台座部6周辺の斜視図、正面図及び側面図を示している。
図5に示すように、案内部5は、上下方向に平行に延びる一対の板状部51、52を有している。これらの板状部51、52は、リブ215の前面から突出するように設けられている。これらの板状部51、52は、下方側に向かうに連れてリブ215の前面から突出する長さが長くなる構成を有している。すなわち、これらの板状部51、52は、下方側に向けて前方側に迫り出すように傾斜した構成を有している。言い換えると、これらの板状部51、52は、下方側に向けて前方側に迫り出すスロープ形状を有している。
板状部51、52の間には、溝部53が設けられている。板状部51、52は、溝部53を挟んで対向して配置されている。溝部53は、筐体ベース2に対する上部カバー3の装着時に封印ねじ71の先端部を収容する案内溝の一例を構成する。
台座部6は、案内部5の下方側に配置されている。台座部6は、概して直方体形状を有している。台座部6には、上方側及び前方側に開口する開口部61が形成されている。台座部6の内部には、前後方向に延びるように構成された空間62が形成されている。この空間62は、上述した開口部61に連続して設けられている。すなわち、開口部61と空間62とは連通している。
台座部6の上方側には、一対の突出壁63が設けられている。これらの突出壁63は、台座部6から上方側に延びている。これらの突出壁63は、案内部5の下端部近傍を収容している。
台座部6の内部には、固定板部64が設けられている。固定板部64は、空間62の前後方向の中央近傍にて、空間62を横切るように配置されている。固定板部64は、側面視にて、板状部51、52の下端部(リブ215の前面から最も長く突出する部分)と同程度の位置に配置されている(図5C参照)。固定板部64には、封印ねじ71用の貫通孔64aが形成されている(図5B参照)。固定板部64が台座部6に配置された状態において、貫通孔64aは、台座部6の開口部61の前方部に対応する位置に配置されている。
本実施の形態に係る電力量計1において、上部カバー3を筐体ベース2に装着する際、上部カバー3に取り付けられた封印ねじ71は、案内部5によって台座部6まで案内される。以下、案内部5が封印ねじ71を台座部6に案内する態様について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、本実施の形態に係る電力量計1を組み立てる途中の状態の正面図である。図7は、図6に示すA-A線における断面図である。
上部カバー3を筐体ベース2に対して被せてスライドさせていくと、図6に示すように、封印ねじ71の先端部(後端部)が、案内部5の溝部53内に収容される。そして、溝部53に先端部が収容された状態で更に上部カバー3が下方側にスライドされると、封印ねじ71は、案内部5(より具体的には、板状部51、52)の前端面(傾斜面)上を摺動する。封印ねじ71は、下方側に進むに連れて徐々に前方側に押し出されていく(図7参照)。
更に上部カバー3が下方側にスライドされると、爪部344が係合部216に入り込む。これと同時に、封印ねじ71は、開口部61を介して台座部6の内側に進入し、その先端部が固定板部64の貫通孔64aに入り込む。電力量計1の組み立て作業者は、このように先端部が貫通孔64aに入り込んだ状態の封印ねじ71に対して締結作業を行う。このため、封印ねじ71の先端部を位置決めする必要がなく、簡単に締結作業を行うことができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る電力量計1において、筐体ベース2に対してスライド移動させることで装着される上部カバー3を備え、上部カバー3には封印ねじ71を設ける一方、筐体ベース2には封印ねじ71が締結される台座部6を設けると共に、台座部6に封印ねじ71を案内する案内部5を設けている。これにより、上部カバー3に封印ねじ71を備える場合であっても、封印ねじ71が筐体ベース2の一部に干渉するのを防止することができるので、電力量計1の組み立て作業の作業効率を向上することができる。
特に、本実施の形態に係る電力量計1において、案内部5には、封印ねじ71の先端部を収容する溝部53を設けている。これにより、上部カバー3がスライド移動する過程で的確に封印ねじ71の先端部を収容することができるので、確実に封印ねじ71を台座部6に案内することができる。
また、本実施の形態に係る電力量計1において、上部カバー3は、筐体ベース2の上方側から下方側にスライド移動させることで筐体ベース2に装着される。これにより、筐体ベース2に対して上方側から上部カバー3を被せることができる。このため、前方側から筐体ベース2に対してカバー部材を装着する場合に比べて、雨水等が電力量計1に浸入するのを抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係る電力量計1においては、封印ねじ71は、電力量計が設置された状態の前面に配置される。このため、案内部5によって台座部6に案内された後、組み立て作業を行う作業者は、電力量計1の前面側から封印ねじ71の締結作業を行うことができる。これにより、締結作業を簡素化することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
例えば、上記実施の形態においては、案内部5に設けられる溝部53の幅を同一の幅とする場合について説明している。しかしながら、案内部5の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、案内部5において、上部カバー3のスライド方向に沿って溝部53の幅が狭まるように構成してもよい。このように溝部53の幅が狭まるように案内部5を構成することにより、上部カバー3の装着時に封印ねじ71が微動するような場合においても、封印ねじ71の先端部を的確に収容して台座部6に案内することができる。
また、上記実施の形態においては、スロープ形状を有する一対の板状部51、52により案内部5を構成する場合について説明している。しかしながら、案内部5の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、案内部5において、スロープ形状を有する単一の突出片を備え、この突出片の表面(前面)に、封印ねじ71を台座部6に案内する溝部53を形成するように構成してもよい。
以上説明したように、本発明は、電力量計の組み立て時の作業効率を向上することができるという効果を有し、特に、作業者がカバーを着脱する必要性を伴う作業が要求される電力量計に有用である。
1 :電力量計
2 :筐体ベース
211 :本体部
212 :表示部
213~215:リブ
216 :係合部
217 :リブ
217a :上辺部
217b :側辺部
218 :突出片
3 :上部カバー
31 :前面部
32 :開口部
33 :平面部
33a :貫通孔
5 :案内部
51 :板状部
52 :板状部
53 :溝部
6 :台座部
61 :開口部
62 :空間
63 :突出壁
64 :固定板部
64a :貫通孔
7 :封印構造部
71 :封印ねじ
72 :封印キャップ

Claims (3)

  1. 電力を測定する測定回路を収納する筐体ベースと、スライド移動させることで前記筐体ベースに装着されるカバー部材とを備える電力量計の筐体構造であって、
    前記カバー部材には、当該カバー部材の後面に壁部が設けられると共に、当該カバー部材を前記筐体ベースに締結する締結部材が取り付けられ、
    前記筐体ベースには、前記カバー部材のガイドとして利用されるリブと、前記締結部材が締結される台座部が設けられると共に、前記台座部に前記締結部材を案内する案内部が設けられ
    前記案内部は、前記筐体ベースの上方側から下方側に向けて傾斜したスロープ形状を有すると共に、前記締結部材の先端部を収容する案内溝が形成され、
    前記台座部は、前記案内部の下方側に配置され、上方側及び前方側に開口する開口部が形成されると共に、当該台座部の内部には、前記締結部材用の貫通孔が形成された固定板部が設けられており、
    前記カバー部材は、前記筐体ベースの上方側から下方側にスライド移動させることで前記筐体ベースに装着され、前記カバー部材を前記下方側にスライド移動させることで、前記締結部材の先端部が前記案内溝に収容され、当該案内溝に前記先端部が収容された状態で前記案内部の傾斜面上を摺動し、前記下方側に進むにつれて徐々に前方側に押し出されると共に、前記開口部を介して前記台座部の内側に進入し、前記先端部が前記貫通孔に入り込んだ状態で締結作業が行われることを特徴とする電力量計の筐体構造。
  2. 前記案内部は、前記カバー部材のスライド方向に沿って前記案内溝の幅が狭まることを特徴とする請求項に記載の電力量計の筐体構造。
  3. 前記締結部材は、前記電力量計が設置された状態の前面に配置されることを特徴とする請求項1または請求項に記載の電力量計の筐体構造。
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