JP7437106B2 - 繊維強化樹脂組成物の製造方法 - Google Patents

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本発明は、繊維強化樹脂組成物の製造方法に関する。
この種の繊維強化樹脂組成物は、優れた強度を備えているため、自動車などの多分野で利用されている。そして繊維強化樹脂組成物の製造に際しては、押出機を使用して樹脂と繊維を混練し、この混練物を所定の形状に成形することが多い。例えば特許文献1では、二軸押出機の上流側からガラス繊維と熱可塑性樹脂を投入し、この二軸押出機の中で熱可塑性樹脂を溶融させながらガラス繊維と混練している。
特開平11-92672号公報
ところで繊維強化樹脂組成物の分野では、無機系の素材に代わる素材としてセルロース系繊維が注目されている。そして繊維強化樹脂組成物の強度は、セルロース系繊維の解繊性と相関的な関係にあり、セルロース系繊維が樹脂中で細かく解繊されているほど当該組成物の強度が向上する(図3、図4及び[表1]を参照)。このためセルロース系繊維を使用する場合には、所望の強度を確保する観点等から、セルロース系繊維を可能な限り細かく解繊しつつ樹脂と混練することが望ましい。例えば押出機のスクリューのせん断力によってセルロース系繊維を解繊することが考えられるが、このときスクリュー長が不足していた場合には、セルロース系繊維の解繊が十分に進まないおそれがある。もっともスクリュー長の長い専用の押出機を用いるなどして対応することもできるが、専用の押出機の導入は、繊維強化樹脂組成物の製造コストの増加を招きかねない。本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、押出機を効率良く使用して、セルロース系繊維をより適切に解繊しつつ樹脂と混練することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の繊維強化樹脂組成物の製造方法は、セルロース系繊維と樹脂とを混練する工程を、単数の押出機で行う。この種の製造方法では、押出機を効率良く使用して、セルロース系繊維をより適切に解繊しつつ樹脂と混練できることが望ましい。そこで本発明では、押出機の混練可能な領域を、その押出方向における全長を10とした場合に、上流領域と下流領域7:3の割合で分け、上流領域のみにセルロース系繊維を投入すると共に、上流領域と下流領域に、各々、溶融状態の樹脂を投入する。そして上流領域における樹脂の投入量は、上流領域中の混練物の総質量に対してセルロース系繊維の含量が30質量%以上となるように調整されている。本発明では、溶融状態の樹脂を上流領域と下流領域の双方に直接投入することにより、押出機の混練可能な領域に樹脂を溶融するための領域を設ける必要がない。このため本発明によれば、上流領域を、専らセルロース系繊維の解繊に用いることができ、下流領域を、専らセルロース系繊維と樹脂の含量調整に用いることができる。また本発明では、上流領域の混練物中のセルロース系繊維の含量を極力多くして、スクリューのせん断力をセルロース系繊維により効果的に作用させることにより、繊維強化樹脂組成物の優れた強度の確保に資する構成となる。
第2発明の繊維強化樹脂組成物の製造方法は、第1発明の繊維強化樹脂組成物の製造方法において、押出機は二軸押出機であり、セルロース系繊維投入後の混練工程のスクリュー長L/スクリュー径D(L/D)を36未満とする。本発明では、溶融した樹脂を上流領域と下流領域に直接投入して、二軸押出機(例えばL/D36未満の汎用の二軸押出機)を効率良く使用することにより、セルロース系繊維をより適切に解繊することが可能となる。
本発明に係る第1発明によれば、押出機を効率良く使用して、セルロース系繊維をより適切に解繊しつつ樹脂と混練することができる。そして第1発明によれば、セルロース系繊維を更に適切に解繊しつつ樹脂と混練することができる。また第2発明によれば、汎用の押出機を使用したとしても、セルロース系繊維をより適切に解繊しつつ樹脂と混練することができる。
二軸押出機の概略図である。 上流領域と下流領域を示す二軸押出機の概略図である。 実施例1の繊維強化樹脂組成物の顕微鏡写真である。 比較例3の繊維強化樹脂組成物の顕微鏡写真である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1~図4を参照して説明する。本実施形態の繊維強化樹脂組成物10は、セルロース系繊維12と樹脂14とが含まれており、後述するように混練工程を単数の押出機(二軸押出機2)で行うことにより製造することができる(図1では、便宜上、繊維強化樹脂組成物の取出し箇所に対応する符号10を付し、各成分の投入箇所に対応する符号12,14を付す)。そしてこの種の繊維強化樹脂組成物10では、所望の強度を確保する観点等から、セルロース系繊維12をできる限り細かく解繊しつつ樹脂14と混練することが望ましい。そこで本実施形態では、後述するように押出機を効率良く使用して、セルロース系繊維12をより適切に解繊しつつ樹脂14と混練することとした。以下、繊維強化樹脂組成物10の各配合成分と、押出機の構成と、繊維強化樹脂組成物10の製造方法について詳述する。
[セルロース系繊維]
図1に示すセルロース系繊維12として、植物系の天然繊維、再生繊維、精製繊維、半合成繊維等の各種のセルロース系繊維を使用できる。そしてセルロース系繊維12の原料は特に限定しないが、原料調達の利便性を考慮すると、各種のパルプを使用することが好ましい。この種のパルプとして、針葉樹や広葉樹から得られる木材パルプ(化学パルプ、機械パルプ、古紙パルプ)や、種子植物などから得られる非木材パルプを例示でき、これらを1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
ここで原料中のセルロース系繊維12の繊維径は特に限定されず、パルプ中のセルロース系繊維12のように繊維径がミリメートルオーダーからミクロンメートルオーダーのセルロース系繊維12であってもよい。また原料には、繊維径がナノメートルオーダーのセルロース系繊維12(セルロースナノファイバ)が含まれていてもよい。
また原料中のセルロース系繊維12は、その水酸基が化学的に修飾されて疎水化されていること及び相溶化剤を活用した疎水化処理を施すことが好ましい。例えばセルロース系繊維12の水酸基の水素原子をカルボキシル基やアシル基などの疎水基に置換することで、セルロース系繊維12の易解繊性が向上するなどして、後述する樹脂14との均一な混練に資する構成となる。
[樹脂]
図1に示す樹脂14として、セルロース系繊維12同士を結着可能な各種の熱可塑性樹脂(エラストマを含む)を使用することができる。なかでもメルトフローレイト(MFR)が20g/10min以上の熱可塑性樹脂は、セルロース系繊維12に対する優れた浸透性を備え、セルロース系繊維12の劣化(例えばスクリューとの摩擦による劣化)を好適に抑えることができる。混合物(繊維強化樹脂組成物10)に含まれる樹脂の種類は限定されない。例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン樹脂、ABS(アクリロニトリルーブタジエンースチレン)樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の熱可塑性樹脂、及びオレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー等の熱可塑性エラストマーが挙げられる。これらの中でもポリオレフィン樹脂が好ましい。なお樹脂14のメルトフローレイトは、ISO1133に準拠して測定でき、例えばポリプロピレンの場合には、230℃及び21.18Nの条件でメルトフローレイトを測定できる。
[繊維強化樹脂組成物中の各成分の含有率]
ここで図1に示す繊維強化樹脂組成物10では、その利用目的等を考慮して、セルロース系繊維12と樹脂14の含有率を設定できる(製造工程における樹脂14の投入量は後述)。例えば樹脂14の含有率は、繊維強化樹脂組成物10の総質量に対して30質量%~99質量%の範囲から選択してもよく、55質量%~95質量%の範囲から選択してもよい。またセルロース系繊維12の含有率は、繊維強化樹脂組成物10の総質量に対して1質量%~70質量%の範囲から選択してもよく、5質量%~45質量%の範囲から選択してもよい。ここでセルロース系繊維12の含量が1質量%未満であると、セルロース系繊維12による曲げ弾性率(詳細後述)の有意な向上が見られず、繊維強化樹脂組成物10の所定の強度を確保できないおそれがある。またセルロース系繊維12の含量が70質量%を超えると、樹脂14によるセルロース系繊維12の結着が弱まるなどして、繊維強化樹脂組成物10が脆くなるおそれがある。例えば車両の構成部材として繊維強化樹脂組成物10を使用する場合、繊維強化樹脂組成物10の総質量に対して5~70質量%のセルロース系繊維12が含まれるように設定することで、所定の強度を確保することが可能となる。とりわけセルロース系繊維12の含量を10質量%~30質量%に設定することで、繊維強化樹脂組成物10の所望の強度と保形性を確保することができる。
なお繊維強化樹脂組成物10は、その品質や性能向上に寄与する各種の成分を添加剤として含むことができる。そして各添加剤の含量は特に限定しないが、繊維強化樹脂組成物10の総質量に対して10質量%以下に設定でき、典型的には5質量%以下である。この種の添加剤として、酸変性ポリプロピレン、耐光剤、酸化防止剤、熱安定化剤、難燃剤、金属不活性剤、帯電防止剤、分散剤、滑剤を例示できる。またセルロース系繊維12の原料としてパルプを用いる場合、このパルプには、サイズ剤、乾燥紙力剤や湿潤紙力剤等の紙力増強剤、PH調整剤、濾水性向上剤、消泡剤、嵩高剤、歩留剤、防菌剤、防カビ剤、填料、染料が添加されていてもよい。
[押出機]
押出機として、一般的な樹脂組成物の混練に使用可能な押出機を使用でき、各種の二軸押出機(同方向回転式または異方向回転式)や各種の単軸押出機から選択することができる。例えば本実施形態では、図1に示す汎用の二軸押出機2(同方向回転式)を使用して、繊維強化樹脂組成物10の製造コストを抑えている。この二軸押出機2は、昇温(保温)機能を備えたシリンダー2aと、シリンダー2a内に回転可能に設置された二つのスクリュー2bとを備え、スクリュー長L/スクリュー径D(L/D)が36未満に設定されている。なお二軸押出機2のL/Dの下限値は特に限定しないが、例えばL/Dが25以上であると、セルロース系繊維12の解繊と含量調整をある程度余裕をもって行うことが可能となる。そして二軸押出機2のスクリュー長Lは特に制限されず、上述のL/Dの値を考慮して600mm~16,000mmの範囲に設定できる。また二軸押出機2のスクリュー径Dも特に制限されず、例えば15mm~400mmの範囲に設定でき、スクリュー径が一定でない場合は最小値をスクリュー径Dとすることができる。また、混練時の温度のシリンダー温度は、150℃~250℃の範囲から選択してもよい。
なお二軸押出機2の適宜の位置にニーディングディスクを配置することもでき、このニーディングディスクの数は特に制限されず任意の数に設定できる。また隣接するニーディングディスクの長軸がなす角度(ずらし角度)は特に制限されず、例えば、30°~90°の範囲から選択してもよい。ニーディングディスクの主面のアスペクト比(長軸の長さ/短軸の長さ)は特に制限されず、例えば、1.2~2.0の範囲から選択してもよい。
また二軸押出機2は、その押出方向の最も上流にセルロース系繊維12の投入部3が形成され、最も下流に繊維強化樹脂組成物10の取出部4が形成されている。この二軸押出機2では、二つの投入装置5,6が設置されており、各投入装置5,6から溶融状態の樹脂14をシリンダー2a内に投入することが可能となっている。これら第一の投入装置5と第二の投入装置6として、溶融状態の樹脂14を投入可能な各種の装置を採用できる。例えば本実施形態では、両投入装置5,6として、昇温機能を備える同一構成の単軸押出機を用いており、異なる装置を使用する場合に比して二軸押出機2の構成の簡略化に資する構成となっている。なお第一の投入装置5と第二の投入装置6の設置位置は、後述する上流領域20と下流領域30の長さの割合を考慮して設定することができる。例えばL/D35の二軸押出機2を、その押出方向に十等分して、図2に示すように上流から下流に向けてC1~C10の区画に分けておく。そして第一の投入装置5は、上流側の区画C1、区画C2及び区画C3のいずれかに設置でき、第二の投入装置6は、下流側の区画C6、区画C7及び区画C8のいずれかに設置できる。
[上流領域、下流領域]
そして二軸押出機2では、図1及び図2に示すように、セルロース系繊維12と樹脂14を混練可能な領域(混練領域)を、その押出方向において上流領域20と下流領域30の二領域に分けている。そして上流領域20は、第一の投入装置5から第二の投入装置6までの混練領域であり、後述するようにセルロース系繊維12の解繊が行われる領域となっている。この上流領域20には、第一の投入装置5を用いて溶融状態の樹脂14を投入することが可能となっている。また下流領域30は、第二の投入装置6から取出部4までの混練領域であり、樹脂14に対するセルロース系繊維12の含量調整(希釈化)が行われる領域となっている。この下流領域30にも、第二の投入装置6を用いて溶融状態の樹脂14を投入することが可能となっている。そして上流領域20と下流領域30の押出方向における長さの割合は、使用される二軸押出機2のL/D(性能)に応じて設定できる。例えばL/D35の二軸押出機2の混練領域の全長を10とした場合、上流領域20と下流領域30の長さの割合を7:3の範囲に設定することで、所望の強度を備えた繊維強化樹脂組成物10を得ることができる。
[繊維強化樹脂組成物の製造方法]
図1を参照して、繊維強化樹脂組成物10の製造方法は、セルロース系繊維12と樹脂14とを単数の押出機(2)にて混練する工程を有し、同工程によって例えばペレット状の繊維強化樹脂組成物10を得ることができる。この種の製造方法では、所望の強度を確保する観点から、押出機(2)を効率良く使用して、セルロース系繊維12をより適切に解繊しつつ樹脂14と混練できることが望ましい。そこで本実施形態では、汎用の二軸押出機2を、上述したように上流領域20と下流領域30の二領域に分け、上流領域20と下流領域30に、各々、溶融状態の樹脂14を投入する。こうして溶融状態の樹脂14を上流領域20と下流領域30の双方に直接投入することで、樹脂14を溶融するための領域を混練領域から省略することが可能となり、二軸押出機2を効率良く使用できる。そこで以下に、上流領域20と下流領域30における二軸押出機2の働きを説明する。
[セルロース系繊維の解繊(上流領域での樹脂の投入量)]
ここで以下の説明においては、25質量%以下のセルロース系繊維12を含む繊維強化樹脂組成物10の製造方法を説明する。本実施形態では、例えばパルプ原料(セルロース系繊維12)を用意し、このときのセルロース系繊維12の繊維径はミリメートルオーダーからミクロンメートルオーダーの範囲にある。そこで二軸押出機2の上流領域20に、投入部3からセルロース系繊維12を投入し、第一の投入装置5から溶融状態の樹脂14を投入する。そして上流領域20において、セルロース系繊維12が、スクリュー2bのせん断力によって解繊されながら溶融状態の樹脂14と混練されていく。このように溶融状態の樹脂14を上流領域20に直接投入することで、樹脂14を溶融するための領域を省略することが可能となり、上流領域20を、専らセルロース系繊維12の解繊に用いることができる。そして本実施形態では、上流領域20中の混練物の総質量に対してセルロース系繊維12の含量が30質量%以上に調整され、より好ましくは40質量%以上に調整され、さらに好ましくは45質量%以上に調整される。このようにセルロース系繊維12の含有率を多くして(高濃度として)、スクリュー2bのせん断力を適切に作用させることにより、セルロース系繊維12の繊維径を例えばナノメートルオーダー近くにまで解繊することが可能となる。ここで上流領域20においてセルロース系繊維12の含量が25質量%以下であると、スクリュー2bのせん断力が十分に作用しにくくなり解繊が不十分となりがちである。なお上流領域20中のセルロース系繊維12の含量の上限値は特に限定しないが、例えばセルロース系繊維12の含量が80質量%以下であると、その劣化を樹脂14の作用で好適に抑えることが可能となる。
[セルロース系繊維の含量調整(下流領域での樹脂の投入量)]
続いて二軸押出機2の下流領域30に、第二の投入装置6から溶融状態の樹脂14を追加投入して、上流領域20のセルロース系繊維12と樹脂14の混練物に混練していく。このように溶融状態の樹脂14を追加することで、下流領域30中の混練物の総質量に対するセルロース系繊維12の含量を25質量%以下となるように調整する(希釈化する)ことができる。このとき溶融状態の樹脂14を下流領域30に直接投入することにより、下流領域30を、専らセルロース系繊維12と樹脂14の含量調整に用いることができる。こうして製造された繊維強化樹脂組成物10は、二軸押出機2の取出部4から外部に排出されたのちにペレット状に裁断されることとなる。そして本実施形態では、セルロース系繊維12にて強度の高められた繊維強化樹脂組成物10を、汎用の二軸押出機2にて製造することができ、生産性の高い(コスト競争力のある)製品に仕立てることができる。
以上説明した通り本実施形態では、溶融状態の樹脂14を上流領域20と下流領域30の双方に直接投入することにより、押出機(2)の混練可能な領域に樹脂14を溶融するための領域を設ける必要がない。このため本発明によれば、上流領域20を、専らセルロース系繊維12の解繊に用いることができ、下流領域30を、専らセルロース系繊維12と樹脂14の含量調整に用いることができる。このため本実施形態によれば、押出機(2)を効率良く使用して、セルロース系繊維12をより適切に解繊しつつ樹脂14と混練することができる。
さらに本実施形態では、溶融した樹脂14を上流領域20と下流領域30に直接投入して、二軸押出機(例えばL/D36未満の汎用の二軸押出機2)を効率良く使用することにより、セルロース系繊維12をより適切に解繊することが可能となる。そして本実施形態では、上流領域20の混練物中のセルロース系繊維12の含量を極力多くして、スクリュー2bのせん断力をセルロース系繊維12により効果的に作用させることにより、繊維強化樹脂組成物10の優れた強度の確保に資する構成となる。
[試験例]
以下、本実施形態を試験例に基づいて説明するが、本発明は試験例に限定されない。下記の[表1]には、各実施例と各比較例の繊維強化樹脂組成物の曲げ弾性率を示している。また図3は、実施例1の繊維強化樹脂組成物の顕微鏡写真であり、図4は、比較例3の繊維強化樹脂組成物の顕微鏡写真である。
[押出機]
押出機には株式会社日本製鋼所製の二軸押出機(商品名:TEX30、L/D=77、D=30mm)を用い、下流部のみを利用してパルプ解繊、分散、及びパルプ濃度調整を行うL/D=35の押出機として検討を行った。また第一の投入装置及び第二の投入装置として、単軸押出機(コスモテック社製、商品名:CT31N-1)を使用した。そして図2を参照して、押出機の区画C1に第一の投入装置を設置し、押出機の区画C8に第二の投入装置を設置した。これにより押出機には、その押出方向の全長を10とした場合に、上流領域と下流領域が7:3の割合で形成された。また混練条件は、温度170℃、回転数140rpm、吐出量5kg/hに設定した。
[実施例1]
そしてL/D=35の押出機を使用して、ポリプロピレン(株式会社プライムポリマー社製、商品名:J108M、MFR:40)71.7質量%、針葉樹パルプ25質量%、無水マレイン酸変性ポリプロピレン(Addivant社製、商品名:ポリボンド3200)3.3質量%とからなる繊維強化組成物を製造した。このとき実施例1では、押出機の投入口から針葉樹パルプ全量を投入し、第一の投入装置から溶融状態のポリプロピレン35.85質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン全量を投入した。また押出機の下流領域に、第二の投入装置から溶融状態のポリプロピレン35.85質量%を投入し、繊維強化樹脂組成物中のセルロース系繊維の含量が25質量%となるように調整された。
[実施例2]
実施例2では、溶融状態のポリプロピレンの投入量が異なる以外は、実施例1の押出機を用い且つ同一の条件で繊維強化樹脂組成物を製造した。すなわち実施例2では、押出機の投入口から針葉樹パルプ全量を投入し、第一の投入装置から溶融状態のポリプロピレン26.89質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン全量を投入した。また押出機の下流領域に、第二の投入装置から溶融状態のポリプロピレン44.81質量%を投入し、繊維強化樹脂組成物中のセルロース系繊維の含量が25質量%となるように調整された。
[実施例3]
実施例3の繊維強化樹脂組成物の製造に際しては、スクリューの回転数を260rpmに変更し、その他の条件は実施例1と同一とした。
[実施例4]
実施例4では、MFR620のポリプロピレン(株式会社プライムポリマー社製、商品名:S13B)を使用した以外は、実施例1と同一の条件で繊維強化樹脂組成物を製造した。
[比較例1]
比較例1では、実施例1の押出機を用い且つ実施例1と同一配合成分の繊維強化樹脂組成物を製造したが、固体状態のポリプロピレンを用いた点と混練工程を二回行った点が実施例1と異なっている。すなわち比較例1では、押出機の投入口から針葉樹パルプ全量を投入し、第一の投入装置から固体状態のポリプロピレン35.85質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン全量を投入し、そのまま押出機で混練して中間樹脂組成物を得た。そして押出機の投入口から中間樹脂組成物を全量投入し、第一の投入装置から35.85質量%の固体状態のポリプロピレンを投入し、そのまま押出機で混練して比較例1の繊維強化樹脂組成物を製造した。
[比較例2]
比較例2では、実施例1の押出機を用い且つ実施例1と同一配合成分の繊維強化樹脂組成物を製造したが、固体状態のポリプロピレンを上流領域に投入してセルロース系繊維に混練した点が異なっている。すなわち比較例2では、押出機の投入口から針葉樹パルプ全量を投入し、第一の投入装置から固体状態のポリプロピレン35.85質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン全量を投入した。また押出機の下流領域に、第二の投入装置から溶融状態のポリプロピレン35.85質量%を投入した。
[比較例3]
比較例3では、ポリプロピレン(株式会社プライムポリマー社製、商品名:J108M、MFR:40)71.7質量%、針葉樹パルプ25質量%、無水マレイン酸変性ポリプロピレン(Addivant社製、商品名:ポリボンド3200)3.3質量%とからなる繊維強化組成物を製造した。そして比較例3では、実施例1の押出機を用いて繊維強化樹脂組成物を製造したが、固体状態のポリプロピレン全量を上流領域に投入した点が異なっている。すなわち比較例3では、押出機の投入口から針葉樹パルプ全量を投入し、第一の投入装置から固体状態のポリプロピレン71.7質量%と無水マレイン酸変性ポリプロピレン全量を投入した。これにより上流領域中の混練物に対するセルロース系繊維の含量が25質量%となるように設定された。そしてポリプロピレンを追加することなく各成分を混練して、比較例3の繊維強化樹脂組成物を製造した。
[曲げ弾性率の測定]
各実施例及び各比較例の繊維強化樹脂組成物から射出成形機を用いてJIS1A型多目的試験片を作製した。そして各試験片に、万能型試験機(インストロン社、モデル5566)を用いて変位速度2mm/min、支点間距離64mmの条件で曲げ試験を行い、各試験片の曲げ弾性率を測定した。
Figure 0007437106000001
[結果及び考察]
[表1]を参照して、各実施例の繊維強化樹脂組成物はいずれも優れた曲げ弾性率を有していた。この結果は、溶融した樹脂を上流領域と下流領域に直接投入して、L/D35(汎用)の二軸押出機を効率良く使用することにより、セルロース系繊維をより適切に解繊できたためと考えられる。すなわち図3及び図4の顕微鏡写真を比較することにより、各実施例の繊維強化樹脂組成物の優れた曲げ弾性率は、セルロース系繊維が十分に解繊されたためであることが容易に推察される。このことから各実施例によれば、押出機を効率良く使用して、セルロース系繊維をより適切に解繊しつつ樹脂と混練できることが判明した。さらに各実施例の結果から、樹脂の種類や回転数を変更してもセルロース系繊維を十分に解繊できたため、本実施形態の構成は、樹脂選択の自由度及び混練条件の自由度の高い構成であることがわかった。
また[表1]を参照して、比較例2及び比較例3の繊維強化樹脂組成物は、いずれも曲げ弾性率が劣っていた。そして比較例1及び比較例2の結果から、固体状態の樹脂を汎用の二軸押出機に投入する場合、所望の曲げ弾性率を確保するには混練工程を複数回行う必要があることがわかった。また比較例3の結果及び図4から、混練時のセルロース系繊維の含量が低い場合(混練物の総質量に対してセルロース系繊維の含量が25質量%以下の場合)には、セルロース系繊維の解繊が十分に進まないことがわかった。そして上述の実施例1及び比較例3の結果を比較することにより、混練時のセルロース系繊維の含量が高い場合(例えばセルロース系繊維の含量が30質量%以上の場合)にはセルロース系繊維の解繊が進むことが容易に推察された。この推察は、セルロース系繊維の含量が25質量%では複合樹脂(混練物)の溶融粘度が低いが、30質量%以上にすることで溶融粘度が指数関数的に上昇するという効果を考慮すれば容易に導き出すことができる。
本実施形態の繊維強化樹脂組成物の製造方法は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。例えばペレット状の繊維強化樹脂組成物は、射出成形、押出成形、圧縮成形、ブロー成形、トランスファー成形、キャスト成形、インフレーション成形などの各種成形手法にて所定形状に成形することが可能である。また押出機によってセルロース系繊維と樹脂を混練したのち、ペレット化することなく、そのまま射出成形機等に投入することもできる。また本実施形態の繊維強化樹脂組成物は、各種の用途に用いることができ、車両の内装材や外装材などの車両の構成部材のほか、家屋などの各種の構造体に用いることができる。また繊維強化樹脂組成物の形状や寸法も、その用途に応じて設定することができ、板状や柱状や筒状やブロック状などの各種の形状をとり得る。そして本実施形態では、汎用の二軸押出機を使用する例を説明したが、L/Dが36~120の二軸押出機又はその一部(例えばL/D36未満の部分)によって、セルロース系繊維投入後の混練工程を行うことも可能である。また上流領域と下流領域には、各々、樹脂投入用の投入装置を複数設置することもできる。
2 二軸押出機
2a シリンダー
2b スクリュー
C1~C10 区画
3 投入部
4 取出部
5 第一の投入装置
6 第二の投入装置
10 繊維強化樹脂組成物
12 セルロース系繊維
14 樹脂
20 上流領域
30 下流領域

Claims (2)

  1. セルロース系繊維と樹脂とを混練する工程を、単数の押出機で行う繊維強化樹脂組成物の製造方法において、
    前記押出機の混練可能な領域を、その押出方向における全長を10とした場合に、上流領域と下流領域7:3の割合で分け、前記上流領域のみにセルロース系繊維を投入すると共に、前記上流領域と前記下流領域に、各々、溶融状態の前記樹脂を投入し、
    前記上流領域における前記樹脂の投入量は、前記上流領域中の混練物の総質量に対して前記セルロース系繊維の含量が30質量%以上となるように調整されている繊維強化樹脂組成物の製造方法。
  2. 前記押出機は二軸押出機であり、セルロース系繊維投入後の混練工程のスクリュー長L/スクリュー径D(L/D)を36未満とする請求項1に記載の繊維強化樹脂組成物の製造方法。
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