JP7435021B2 - 情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム - Google Patents

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本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
近年、複数の収納部を有する収納棚を用いた作業が様々な場面において行われている。複数の収納部それぞれには、作業に関する対象物を収納することが可能である。また、複数の収納部それぞれに収納された対象物は、必要に応じて作業者によって取り出される。例えば、下記特許文献1では、郵便物の配達業務において、棚を用いた郵便物配達の事前作業が作業者の手作業によって行われる。
また、下記特許文献2では、部品組立業務に関する技術として、複数の収納部を有する収納棚を部品倉庫として用い、組み立て手順や採取すべき部品を指示する情報をプロジェクタによって収納棚の所定の部材に投影する技術が開示されている。
また、下記特許文献3では、区分箱から葉書が全て取り出された場合に、次に取り出すべき区分箱の上部に設けられたランプが点灯する技術が開示されている。
また、機器からの対象物の取り忘れを通知する技術に関し、例えば下記特許文献4には、硬貨処理機における釣銭の取り忘れを検知する技術として、空の状態の釣銭受け皿の画像と、釣銭受け皿の現画像とを比較して釣銭の残留の有無を判定し、表示部に通知する技術が開示されている。また、下記特許文献5には、複合機において書類の取り忘れが検知された場合に、登録されているハンディターミナル(店員に所持される情報処理端末)に通知する技術が開示されている。
特開2005-288240号公報 特開2018―45669号公報 特開平10―192789号公報 特開2008―97260号公報 特開2018―128989号公報
ここで、上述した収納棚から対象物を取り出す作業において、対象物の量によっては作業者が収納棚から対象物を全て取り出さずに一部の対象物のみを取り出して次の作業工程に移る場合がある。しかし、対象物の残留有無により取り忘れを検知するシステムでは、収納棚に残された対象物が取り忘れであるのか敢えて残されたものであるのかを適切に判断することが困難であった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、収納棚からの収納物取り出し忘れ報知の利便性をより向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数の収納部を有する収納棚を撮像した撮像画像を取得する取得部と、前記撮像画像に基づいて、前記収納部に収納された収納物の量を算出し、前記複数の収納部に対して行われる所定の作業順に従った順番で、前記収納部毎に、順次前記収納物の量を加算していき、合計の値が所定値を超える収納部以降の前記所定の作業に対応する収納部を、収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定する設定部と、を備える、情報処理装置が提供される。
前記情報処理装置は、前記所定の作業の終了後に、前記収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定した収納部以外の収納部に前記収納物が残留している場合、作業員に対して取り出し忘れを報知する制御を行う報知制御部をさらに備えてもよい。
前記報知制御部は、前記収納棚が空の状態を撮像した撮像画像と、前記所定の作業の終了後に前記収納棚を撮像した撮像画像とを比較して差分を検出し、差分が検出された場合に前記収納物が残留していると判定してもよい。
前記情報処理装置は、前記収納物取り出し忘れ報知非対象の設定を行った場合、前記収納棚に収納された前記収納物の量が所定値を超える状況であることを管理者端末に送信する送信部をさらに備えてもよい。
前記所定値は、前記所定の作業で作業可能な量の値であってもよい。
前記収納棚に収納される収納物は、郵便物であってもよい。
前記所定の作業順とは、実際の配達ルートに従って前記収納部から前記郵便物を回収する順番であってもよい。
前記所定値は、前記郵便物の配達における許容量であってもよい。
前記情報処理装置は、前記収納棚に対して、前記収納物取り出し忘れ報知非対象の設定を行った収納部を示す表示を行うよう制御してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、プロセッサが、複数の収納部を有する収納棚を撮像した撮像画像を取得することと、前記撮像画像に基づいて、前記収納部に収納された収納物の量を算出し、前記複数の収納部に対して行われる所定の作業順に従った順番で、前記収納部毎に、順次前記収納物の量を加算していき、合計の値が所定値を超える収納部以降の前記所定の作業に対応する収納部を、収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定することと、を含む、情報処理方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータを、複数の収納部を有する収納棚を撮像した撮像画像を取得する取得部と、前記撮像画像に基づいて、前記収納部に収納された収納物の量を算出し、前記複数の収納部に対して行われる所定の作業順に従った順番で、前記収納部毎に、順次前記収納物の量を加算していき、合計の値が所定値を超える収納部以降の前記所定の作業に対応する収納部を、収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定する設定部と、として機能させるための、プログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、収納棚からの収納物取り出し忘れ報知の利便性をより向上させることを可能とする。
本実施形態に係る作業支援システムの構成の一例を示す図である。 本実施形態による制御端末と管理者端末とを含む情報処理システムの構成の一例を示す図である。 本実施形態による制御端末の機能構成例を示す図である。 本実施形態による全ての収納部が空の状態を撮像した基準画像の一例を示す図である。 本実施形態による収納部に郵便物が収納された状態を撮像した撮像画像の一例を示す図である。 本実施形態による取り出し忘れ報知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態による取り出し忘れ設定時の動作処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る作業支援システムを具現する情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.収納棚を用いた作業について>
近年、複数の収納部を有する収納棚を用いた作業が様々な場面において行われている。複数の収納部それぞれには、作業に関する対象物を収納することが可能である。また、複数の収納部それぞれに収納された対象物は、必要に応じて作業者によって取り出される。例えば、上記の特許文献1に記載のように、郵便物の配達業務においては、棚を用いた郵便物配達の事前作業が作業者の手作業によって行われる。このとき、郵便物は、作業に関する対象物の例に該当する。
棚を用いた郵便物配達の事前作業は、以下の手順1~手順3に従って行われる。
・手順1…複数の郵便物を同一方面に該当する宛先ごとにまとめ、対応する収納部に収納する(仕分け作業)。
・手順2…収納部から郵便物を取り出し、実際の配達ルート順に並べ替えて収納部に戻す(並べ替え作業)。
・手順3…複数の収納部から、実際の配達ルート順に従って郵便物を取り出し、配達時に用いるキャリーボックス等に積み込む(配達のための回収作業)。
ここで、同一方面に該当する宛先には、配達の出発地点を基準として方向が同一または類似する宛先が含まれ得る(なお、類似の範囲は特に限定されない)。作業に用いる棚では、複数の収納部それぞれと方面とが対応付けられており、「手順1」では、作業者は、複数の郵便物それぞれを、(宛先が該当する方面に対応する)収納部に収納する。これによって、複数の郵便物が同一方面に該当する宛先ごとにまとめられる。
「手順2」のために、各収納部(各方面)に対応して、配達ルート順に宛先が並べられた情報を含んだ並び順情報(以下、「配達原簿(並べ替え用)」とも言う。)が予め用意されている。作業者は、配達原簿を参照しながら、収納部に収納された郵便物を取り出して配達ルート順に並べ替えた後に、並べ替えた郵便物を元の収納部に戻す作業を、郵便物が入っている全部の収納部に対して順次に行う。このような郵便物の並べ替え作業を、「道順組立作業」とも言う。
また、「手順3」のためにも、配達ルート順に方面が並べられた情報を含んだ並び順情報(以下、「配達原簿(積み込み用)」とも言う。なお、かかる配達原簿は、上記「配達原簿(並べ替え用)」の情報を含む原簿であってもよい)が予め用意されている。作業者(例えば配達員)は、配達原簿を参照しながら、収納部に収納された郵便物を取り出して、配達ルート順にキャリーボックス等に積み込む。例えばキャリーボックス正面から見た際に、手前から順に、収納部から取り出した郵便物をそのまま(並び順を変えずに)積み込むことで、配達時には手前から順に所定の(配達対象の)郵便物を取り出すことができ、作業効率が上がる。
このようなキャリーボックス等への積み込み作業の際、郵便物はキャリーボックス等の容量(すなわち、配達許容量。多数のキャリーボックスを積み込める輸送車両の場合は、輸送車両の積載量の上限であってもよい)以内でしか積み込むことができないため、収納棚に郵便物が残る(敢えて残す)場合がある。また、一方で、積み込まなければならない郵便物が収納棚に取り残されてしまうミスが生じる場合もある。
しかしながら、単に郵便物の残留有無により取り忘れを検知するシステムでは、収納棚に残された対象物が取り忘れであるのか、敢えて残されたものであるのかを適切に判断することが困難であった。
以下では、収納棚からの収納物取り出し忘れ報知の利便性をより向上させることを可能とする技術について主に説明する。より詳細には、本発明の実施形態では、収納物の量に応じて取り出し忘れ非対象となる収納部を適宜設定し、取り出し(回収)作業後における取り出し忘れの報知を適切に行う技術について説明する。
なお、以下では、収納物の一例として郵便物を用いる場合について説明する。ただし、本実施形態による作業支援システムは郵便物に対する作業の支援に限定されず、部品や荷物に対する作業(部品の組み立て順に応じた仕分けや並び替えの作業、荷物の配布順に応じた仕分けや並び替えの作業等)の支援であってもよい。また、複数の収納部を備える棚の構成は、作業の種類に応じて適宜に変更されてよい。
<2.システム構成例>
図1は、本実施形態に係る作業支援システム10の構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る作業支援システム10は、制御端末11(情報処理装置)、棚12(収納棚とも称される)、作業台13、センサ部14、表示部15、及びミラー18を備える。作業支援システム10は、一例として、道順組立作業が行われる場所(例えば、郵便局など)に設置される。作業支援システム10は、道順組立作業を行う作業者に対し、様々な情報を提示して、道順組立作業を支援する。
図1に示すように、本明細書及び図面では、棚12から作業台13への方向を前方向とし、その逆方向を後方向とし、作業台13から棚12を見たときの上下左右の方向を、それぞれ上方向、下方向、左方向、及び右方向とする。
また、作業支援システム10の動作全般を制御する制御端末11は、有線または無線により、管理者が操作する管理者端末30と通信接続し得る。図2は、本実施形態による制御端末11と管理者端末30とを含む情報処理システム1の構成の一例を示す図である。図2に示すように、1以上の制御端末11が、ネットワーク40を介して管理者端末30と通信接続し、データの送受信を行い得る。
以下、作業支援システム10の各構成と、作業支援システム10に含まれる制御端末11と通信接続する管理者端末30について順次説明する。
(2-1.棚12)
棚12は、収納棚として機能する。棚12は、複数の収納部121を備える。図1に示した例では、縦方向に4段、横方向に4列、合計16個の収納部121が棚12に設けられている。しかし、棚12に設けられる収納部121の数は限定されず、30個や50個等であってもよい。作業者は、いずれかの収納部121に手を入れて収納部121に郵便物を収納することができる。また、作業者は、いずれかの収納部121に手を入れて収納部121に収納された郵便物を取り出すことができる。
(2-2.作業台13)
作業台13は、作業者が道順組立作業に利用する台である。作業台13は、平坦な台面(上面)を備えている。その台面は、例えば棚12の全幅に亘って、水平方向に延在するように配置されている。また、作業台13は、表示部15から投影された投影画像が結像される投影可能領域としても機能し得る。作業台13の台面は、原簿の表示を開始するための原簿表示開始ボタン、配達原簿、また、作業の開始を入力するための作業開始ボタン等の画像が表示される領域として用いられてもよい。なお、原簿表示開始ボタン、配達原簿、また、作業開始ボタン等の画像は、作業台13とは異なる場所に表示されてもよい。また、配達原簿は、例えば図示しないディスプレイやタブレットなどの出力機器に表示されてもよい。
(2-3.センサ部14)
センサ部14は、作業者による作業に関する情報をセンシングする機能を有する。以下では、センサ部14が、可視光を検出するカメラを含んで構成される場合を主に想定する。かかる場合、カメラによる画像の撮像によってセンシングが行われる。しかし、センサの種類は限定されない。例えば、センサは、赤外光を検出するカメラを含んでもよいし、深度情報を得るカメラを含んでもよい。また、センサ部14は、USB(Universal Serial Bus)カメラであってもよい。センサ部14は、センシング結果を示す情報の例として、カメラによって撮像範囲が撮像されて得られた画像を制御端末11に出力する。
例えば、センサ部14は、標準的な身長の作業者の頭の高さよりも上の位置(例えば、最上段の収納部121よりも上方の位置)で、かつ、棚12の前面よりも前方の位置に配置されるのが望ましい。かかる位置にセンサ部14が設置されることにより、センサ部14は、作業支援システム10の前方に位置する作業者(の一部又は全身)を含む画像を撮像することができる。例えば、図1に示したように、センサ部14は、ミラー18を支持する支持フレーム17に配置されてもよい。
また、図1に示したように、撮像方向が棚12の方向に向くようにセンサ部14が配置されるのが望ましい。かかる方向にセンサ部14が設置されることにより、後にも説明するように、センサ部14によって撮像された画像に基づいて、作業者によって収納部121に郵便物が収納されたこと、又は、収納部121から郵便物が取り出されたことが判定され得る。しかし、センサ部14の数および設置場所は限定されない。
(2-4.表示部15)
表示部15は、制御端末11による制御に従って、作業者の作業を支援するための各種情報を表示する機能を有する。本実施形態では、表示部15が、プロジェクタによって構成される場合を主に想定する。このとき、表示部15は、いわゆるプロジェクションマッピング技術を用いて、作業台13の台面に情報(詳しくは、投影画像)を投影する。しかし、表示部15の形態は特に限定されない。例えば、表示部15は、後にも説明するように、プロジェクタ以外の表示装置によって構成されてもよい。
図1に示すように、表示部15は、棚12の上に配置されている。表示部15は、ミラー18に向けて投影光を照射する。表示部15から照射された投影光は、ミラー18に反射されて、作業台13の台面に到達する。即ち、表示部15は、ミラー18を介して作業台13の台面に情報を投影する。さらに、表示部15は、ミラー18を介して作業台13の台面の他の領域にも情報を投影してもよい。
なお、表示部15は、棚12の上に限らず、作業台13の台面に直接投影光が到達する位置(図示しない天井または壁など)に配置されてもよい。その場合、ミラー18は設けられていなくてもよい。あるいは、表示部15は、複数配置されてもよく、作業台13の台面に直接投影光を投影するプロジェクタと、他の領域に直接投影光を投影するプロジェクタとに分かれて配置されてもよい。
(2-5.ミラー18)
図1に示すように、ミラー18は、一例として、支持フレーム17によって、標準的な身長の作業者の頭の高さよりも上の位置(例えば、最上段の収納部121よりも上方の位置)で、且つ、棚12の前面よりも前方の位置に配置される。具体的には、ミラー18は、作業台13の上方でかつ棚12の斜め上方向に、反射面が表示部15並びに作業台13の台面に対向するように配置されている。そして、図1に示すように、ミラー18は、表示部15から照射された投影光を、作業台13の台面に向けて反射する。
ミラー18は、反射角度が上下方向に変更できるように、支持機構によって回動可能に支持されており、任意の反射角度で固定設置され得る。なお、上記したように、作業台13の台面に表示部15からの投影光が直接到達する場合などには、ミラー18は設けられていなくてもよい。
(2-6.制御端末11)
制御端末11は、コンピュータによって構成され、作業支援システム10の動作全般を制御する情報処理装置である。なお、制御端末11は、作業支援装置の例に該当し得る。制御端末11の機能構成例については、図3を参照して後述する。
また、制御端末11には、作業者のID(identification)カードを読み取るカードリーダ19が接続されていてもよい。カードリーダ19は、棚12や作業台13の周辺に設けられる。作業者は、作業を開始する際に自身のIDカードをカードリーダ19で読み取らせる。カードリーダ19は、IDカードから作業者情報(例えば作業者の識別番号や氏名等)を読み取り、制御端末11に出力する。IDカードは、磁気カードであってもよいし、IC(integrated circuit)カードであってもよい。制御端末11は、IDカードの読み取りによりどの作業者によって作業が開始されたかを認識し得る。なお、さらに作業台13やその周辺に作業開始ボタンを設けてもよい。作業開始ボタンは、作業者によりボタンが押下されたことを制御端末11に通知する。制御端末11は、作業開始ボタンの押下により作業の開始を認識し得る。また、作業開始ボタンを設けた場合にはカードリーダ19を設けないようにしてもよい。
また、本実施形態はカードリーダ19を有する構成に限定されず、カードリーダ19に代えて、または加えて、指紋や掌紋等の生体情報を認識する生体情報認識装置や、ID番号を入力するID番号入力装置や、作業者の情報が格納された二次元コード(例えば、バーコードやQRコード(登録商標))を読み取る二次元コードリーダ装置を有する構成であってもよい。
(2-7.管理者端末30)
管理者端末30は、コンピュータによって構成され、情報処理システム1の動作全般を制御する情報処理装置である。また、管理者端末30は、管理者によって操作される。管理者とは、管理者端末30を操作する権限を有するユーザである。管理者端末30は、通信部、制御部、および表示部を備え、各制御端末11から受信した情報を適宜表示部に表示する制御を行い得る。
<3.制御端末11の構成例>
図3は、制御端末11の機能構成例を示す図である。図3に示したように、制御端末11は、制御部110、I/F(インタフェース)部120、及び記憶部130を備える。
(3-1.制御部110)
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置を含み、ROM(Read Only Memory)により記憶されているプログラムが演算装置によりRAM(Random Access Memory)に展開されて実行されることにより、その機能が実現され得る。このとき、当該プログラムを記録した、コンピュータに読み取り可能な記録媒体も提供され得る。あるいは、これらのブロックは、専用のハードウェアにより構成されていてもよいし、複数のハードウェアの組み合わせにより構成されてもよい。演算装置による演算に必要なデータは、記憶部130によって適宜記憶される。
制御部110は、作業支援システム10の動作全般を制御する機能を有する。制御部110は、画像取得部111と、作業進捗推定部112と、報知非対象設定部113と、取り出し忘れ報知制御部114を有する。
画像取得部111は、センサ部14によって連続的に得られるリアルタイムの撮像画像(リアルタイム画像)をI/F部120を介して取得する。また、画像取得部111は、記憶部130にリアルタイム画像を記憶する。画像取得部111は、記憶部130に過去一定時間のリアルタイム画像を記憶してもよいし、センサ部14から取得する毎に更新(上書き)してもよい。
また、画像取得部111は、仕分け作業(手順1)が開始される前に、いずれの収納部121にも郵便物が収納されていない空の状態となっている棚12の撮像画像を取得し、取得した撮像画像を基準画像として記憶部130に記憶する処理を行う。ここで、図4に、本実施形態による基準画像200の一例を示す。基準画像200は、センサ部14によって得られる撮像画像である。なお、基準画像200は、仕分け作業開始前に取得されて記憶部130に記憶されてもよいし、予め記憶部130に記憶されていてもよい。
作業進捗推定部112は、画像取得部111により取得された棚12の撮像画像に基づいて、作業の進捗を推定する。具体的には、作業進捗推定部112は、画像取得部111により取得されたリアルタイム画像と、当該リアルタイム画像より時間的に前に撮像された撮像画像(記憶部130に記憶されている)を比較して、差分を検出する。なお上記画像取得部111は、差分検出が行われた後に、リアルタイム画像を記憶部130に更新(上書き)保存するようにしてもよい。
そして作業進捗推定部112は、差分が生じた領域に対応する収納部121を、作業者によって作業が行われている収納部121として認識(識別)する。作業者は、上述した手順1~手順3に示す作業において、収納部121に郵便物を収納する作業、および収納部121から郵便物を取り出す作業を行う際、収納部121または収納部121の真下の領域(例えば図4に示す表示領域123など、センサ部14から見て作業者の手によって遮蔽され得る領域であればよい。)の少なくとも一部を手で遮蔽することとなる。これにより、撮像画像に差分が生じるため(手の有無)、作業進捗推定部112は、現在どの収納部121に対して作業が行われているかを認識することができる。すなわち、作業進捗推定部112は、撮像画像に含まれる作業者の手の位置に基づいて、作業が行われている収納部121を認識(推定)することができる。
また、上述した手順1から手順3に示す各作業が行われる順番は決まっているため、作業進捗推定部112は、作業者による収納部121に対する作業が、何の作業であるかを推定することができる。例えば手順1が開始された際に作業者の手が収納部121の一部を遮蔽した場合は、作業進捗推定部112は、手順1において収納部121に郵便物を収納する作業(仕分け作業)が行われていると推定する。また、手順2が開始された際に作業者の手が収納部121の一部を遮蔽した場合は、作業進捗推定部112は、手順2において収納部121から郵便物を取り出す作業が行われたと推定し、再度同じ収納部121の一部を手で遮蔽した場合は、並べ替えた(道順組立作業を行った)郵便物を収納部121に戻す作業が行われたと推定する。そして、手順3が開始された際に作業者の手が収納部121の一部を遮蔽した場合は、作業進捗推定部112は、手順3において収納部121から郵便物を取り出す作業(回収作業)が行われたと推定する。
また、作業進捗推定部112は、画像取得部111により取得された作業台13の台面のリアルタイム画像(センサ部14により撮像された撮像画像)に基づいて、台面に表示された原簿表示開始ボタンや作業開始ボタンが選択されたか否かを認識することも可能である。例えば作業進捗推定部112は、台面に表示されている原簿表示開始ボタンまたは作業開始ボタンが作業者の手により遮蔽された場合、ボタンの選択操作が行われたと認識する。なお作業進捗推定部112は、台面のリアルタイム画像と、時間的に前に撮像された台面の撮像画像とを比較して差分を検出し、当該差分が、作業者の手による原簿表示開始ボタンまたは作業開始ボタンの遮蔽であった場合に、ボタンの選択操作が行われたと認識してもよい。
以上説明した差分の検出に基づく作業進捗の推定は一例であって、本実施形態はこれに限定されない。作業進捗推定部112は、様々な画像認識処理により作業進捗を推定することが可能である。若しくは、作業進捗推定部112は、撮像画像以外のセンシング結果(例えば各収納部121に手を検出するセンサが設けられ、そのセンシング結果)に基づいて作業進捗を推定してもよい。
報知非対象設定部113は、取り出し忘れの報知対象から除外する収納部121を設定する機能を有する。本実施形態では、取り出し忘れ報知制御部114により、取り出し忘れを作業員に報知する制御を行い得る。取り出し忘れ報知制御部114は、上述した収納部121が空の状態を撮像した基準画像と、作業員が郵便物の取り出しを行った後に撮像されたリアルタイム画像とを比較して差分を検出する。差分が検出された場合、収納部121に郵便物の取り出し忘れがあると判定できるため、取り出し忘れ報知制御部114は、表示部15等により作業員に対して郵便物の取り出し忘れを知らせる制御を行う。なお郵便物の取り出し忘れの判定方法は、差分検出に限定されず、その他リアルタイム画像の画像解析(物体認識など)により行われてもよいし、各収納部121に設けられたセンサ(赤外線センサ、接触センサ、圧力センサなど)により収納部121内の郵便物の(残留)有無が検知されてもよい。
ここで、上述したように、手順3(配達のために郵便物を取り出す作業)においては、配達許容量以内で郵便物の取り出しが行われるため、収納部121に郵便物が残される場合がある。このような場合に上記取り出し忘れが報知されないよう、本実施形態では、報知非対象設定部113により報知非対象の収納部121を設定する。取り出し忘れ報知制御部114は、報知非対象の収納部を除く収納部に郵便物が残留している場合に、作業員に対して取り出し忘れを報知する。これにより、取り出し忘れ以外の郵便物の残留を取り出し忘れとして報知してしまうことを防ぎ、取り出し忘れ報知の利便性をより高めることが可能となる。
報知非対象設定部113は、撮像画像に基づいて収納部121に収納された郵便物の量を算出し、配達許容量を考慮して、報知非対象の収納部121を設定する。上述したように、手順3では、実際の配達ルートに従った順で各収納部121からの郵便物の取り出し(回収)が行われる。したがって、報知非対象設定部113は、かかる順(本明細書では、回収順とも称する)で順次収納部121の郵便物の量を加算し、加算した量が、予め規定された所定の値(例えば所定の作業で作業可能な量の値が挙げられる。一例として、ここでは、配達許容量を用いる)を超える収納部121以降は、報知非対象に設定する。回収順は、収納部121の並びとは関係なく、実際の配達ルート(配達原簿)に従って決定されるものである。作業者は例えば配達原簿を参照しながら順次郵便物を回収してキャリーボックス等に積み込むことが想定され、報知非対象設定部113は、かかる配達原簿に対応する回収順のデータを予め取得し得る。なお、手順3の回収作業では、収納部121単位で郵便物が回収されるため、報知非対象設定部113は、収納部121単位で順次加算を行い、所定の値を超えた収納部121を報知非対象に含める。
次いで、撮像画像に基づく郵便物の量の算出の一例について説明する。報知非対象設定部113は、画像取得部111により取得された郵便物収納後の棚12の撮像画像に基づいて、各収納部121の郵便物の収納量を算出し得る。図5に、収納部121に郵便物が収納された状態の棚12の撮像画像210の一例を示す。図5に示す撮像画像210は、センサ部14により撮像され、制御端末11に出力される。図5に示すように、1以上の郵便物300が上下方向に積み重ねられた状態で収納部121に収納される場合、報知非対象設定部113は、積み重ねられた郵便物の高さ(上下方向)に基づいて郵便物の個数を算出してもよい。郵便物の高さは、撮像画像210の画像解析により得られる。この際、報知非対象設定部113は、統計等に基づいて予め用意された郵便物の高さと郵便物の個数とを対応付けた表データを用いてもよい。
なお、本実施形態では「所定の値を超える収納部121以降を報知非対象の収納部に設定する」旨を記載したが、「所定の値を超える収納部121より前の収納部121を報知対象の収納部に設定する」ようにしてもよい。
(3-2.記憶部130)
記憶部130は、制御部110を動作させるためのプログラムおよびデータを記憶することが可能な記憶装置である。また、記憶部130は、制御部110の動作の過程で必要となる各種データを一時的に記憶することもできる。記憶装置は、不揮発性の記憶装置であってよい。また、記憶部130は、各種データの例として、配達原簿やリアルタイム画像、配達許容量、配達原簿に基づく手順3における回収順、また、報知非対象に設定された収納部121の場所などを記憶し得る。
(3-3.I/F部120)
I/F部120は、有線または無線により外部装置とデータの入出力を行う。例えばI/F部120は、ネットワークに接続するための通信デバイス等で構成されたインタフェースであってもよい。例えばI/F部120は、センサ部14と通信接続し、センサ部14により取得された撮像画像を受信する。またI/F部120は、カードリーダ19と通信接続し、カードリーダ19により読み取られたID情報を受信する。
またI/F部120は、表示部15と通信接続し、取り出し忘れを作業員に通知する情報を表示するよう制御する信号を表示部15に送信する。またI/F部120は、管理者端末30と通信接続し、報知非対象が設定されたこと(若しくは、棚12の郵便物の収納量が配達許容量を超えたこと)を管理者端末30に送信する。
<4.動作処理>
続いて、本実施形態による情報処理システム1の動作処理について、図6および図7を参照して具体的に説明する。
(4-1.取り出し忘れ報知処理)
図6は、本実施形態による取り出し忘れ報知処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、制御端末11は、仕分け作業(手順1)が開始される前の空の状態の棚12の撮像画像(例えば図4に示す基準画像200)を取得する(ステップS103)。仕分け作業(手順1)では、作業台13の台面に載置した複数の郵便物を、配達原簿を参照しながら同一方面に該当する宛先ごとにまとめ、対応する区分口(収納部121)に収納する仕分け作業が作業者により手作業で行われる。配達原簿は、例えば配達原簿表示ボタン(作業台13の台面に表示されてもよいし、物理的な構造で設けられたハードウェアボタンであってもよい)の押下に応じて作業台13の台面に表示される。また、棚12に設けられた複数の区分口の真下等の領域(例えば図4に示す表示領域123)には、配達方面(例えば、地区の名称及び建物の名称など)が記載(または貼付)、若しくは表示部15により表示(投影)されている。作業者は、各郵便物を、その宛先に対応する方面が対応付けられた区分口に収納することで、仕分けを行い得る。これによって、複数の郵便物が同一方面に該当する宛先ごとにまとめられる。
次に、制御端末11は、仕分け作業(手順1)が終了した後の棚12の撮像画像(例えば図5に示す撮像画像210)を取得する(ステップS106)。なお、作業の開始や終了は、予め決められた所定のトリガを検出することで制御端末11により認識し得る。例えば作業者がIDカードをカードリーダ19に通すことや、作業開始/終了ボタン(作業台13の台面に表示されてもよいし、物理的な構造で設けられたハードウェアボタンであってもよい)が押下されること等が挙げられる。若しくは、制御端末11は、センサ部14により得られた作業台13の台面のリアルタイム画像に基づいて、台面に載置された複数の郵便物が1つも無くなった場合を仕分け作業の終了として検出してもよい。
次いで、制御端末11の報知非対象設定部113は、上記ステップS106で取得した撮像画像に基づいて、区分口に収納されている郵便物の量を、所定の順で順次加算する(ステップS109)。所定の順とは、手順3で配達のために(すなわち次の作業工程のために)区分口単位で郵便物が回収される際の回収順であって、具体的には、実際の配達ルートに従った回収順である。区分口には、同一方面に該当する宛先ごとにまとめられた郵便物が収納されているため、手順3では、さらに配達ルートに従って配達方面順に区分口単位で郵便物を回収してキャリーボックス等に積み込む作業が行われる。したがって報知非対象設定部113は、区分口単位で郵便物の量を回収順に従って順次加算していく。なお各区分口に収納されている郵便物の量は、上述したように、例えば郵便物が積み重ねられた高さに基づいて算出され得る。
郵便物の量の加算は、合計値が所定の値(ここでは、「配達許容量」)を超えるまで、回収順に従って順次行われ得る(ステップS109、ステップS112/No、S115/No)。
次に、合計値が配達許容量を超えた場合(ステップS112/Yes)、報知非対象設定部113は、許容量を超えた区分口以降の区分口(許容量を超えた区分口を含む)を、取り出し忘れ報知非対象の区分口として設定する(ステップS118)。例えば、報知非対象設定部113は、取り出し忘れ報知非対象の区分口の場所を記憶部130に記憶するようにしてもよい。手順3では、配達許容量以内の郵便物の回収が行われるため(配達許容量とは、例えばキャリーボックス等の積載量であって、これを超える郵便物は積み込むことができない)、順次加算した合計が許容量を超えた区分口以降の区分口に残される郵便物は、取り出し忘れではないためである。
なお、合計値が配達許容量を超えずに郵便物を収納する全ての区分口の算出を終えた場合は(ステップS115/Yes)、取り出し忘れ報知非対象の設定は行われない。
続いて、並べ替え作業(手順2)が行われる(ステップS121)。手順2では、同一方面の宛先ごとにまとめた(各区分口に収納した)1以上の郵便物を、実際の配達ルート順に並べ替える作業が作業者により手作業で行われる。手順2の作業は、手順1を行った作業者が引き続き作業を行う場合もあれば、他の作業者に交代して行われる場合もある。例えば、作業者は、区分口に収納されている(宛先が同一方面に該当する)複数の郵便物を取り出して作業台13の台面に載置し、配達原簿を参照して実際の配達ルート順に並べ替えて、区分口に戻す作業を行う。
次に、制御端末11は、手順2の作業中、棚12の撮像画像(リアルタイム画像)を随時(時系列に沿って連続的に)取得する(ステップS124)。
次いで、取り出し忘れ報知制御部114は、予め取得された基準画像とリアルタイム画像に基づいて、手順2の作業中における取り出し忘れの検出を行う(ステップS127)。具体的には、制御端末11は、作業者が区分口から郵便物を取り出してから所定時間後(例えば10秒後など)に、リアルタイム画像と基準画像とを比較して、郵便物を取り出した区分口の差分を検出する。作業者による区分口からの郵便物の取り出し作業や、どの区分口に対して作業を行ったかは、作業進捗推定部112により撮像画像に基づいて推定され得る。基準画像とは、区分口が空の状態を撮像した画像であるため、取り出し忘れ報知制御部114は、対象の区分口のリアルタイム画像と比較して差分が検出された場合、区分口に郵便物が残留している(すなわち取り出し忘れが生じている)と判定できる。
次に、取り出し忘れが検出された場合(ステップS127/Yes)、取り出し忘れ報知制御部114は、作業員に取り出し忘れを報知する(ステップS130)。例えば、取り出し忘れ報知制御部114は、表示部15により作業台13の台面に「取り出し忘れがあります」といった警告を表示するようにしてもよいし、音声出力部(不図示)から警告音声を出力するようにしてもよい。これにより、作業員は取り出し忘れに気付き、作業対象の区分口から郵便物を取り出すことが可能となる。
上述した取り出し忘れの検出および報知は、区分口から郵便物が取り出される毎に行われ得る。
次いで、配達のための回収作業(手順3)が行われる(ステップS133)。手順3では、棚12の1以上の区分口に収納された各郵便物(並び替え済み)を、実際の配達ルートに従った所定の順(回収順)で区分口から回収し(取り出し)、配達時に用いるキャリーボックス等に積み込む作業が作業者により手作業で行われる。手順3の作業は、手順2を行った作業者が引き続き作業を行う場合もあれば、他の作業者(配達員など)に交代して行われる場合もある。例えば、作業者は、1以上の各区分口に収納されている(宛先が同一方面に該当し、さらに配達ルート順に並び替えられた)複数の郵便物を、配達原簿(積み込み用)を参照して実際の配達ルートに従った所定の順(回収順)で、区分口単位で取り出し、キャリーボックスに順に積み込む作業を行う。ここで、作業員(配達員)は、キャリーボックス等の容量に応じて決定される配達許容量以内の郵便物の積み込みを行って作業を終了する。作業の終了は、上述したように、予め決められた所定のトリガを検出することで制御端末11により認識し得る。例えば作業者がIDカードをカードリーダ19に通すことや、作業終了ボタン(作業台13の台面に表示されてもよいし、物理的な構造で設けられたハードウェアボタンであってもよい)が押下されること等が挙げられる。若しくは、作業者が棚12から一定時間以上離れた等、所定の動きをカメラなど(センサ部14)で検出した場合を、作業終了として認識してもよい。
続いて、作業終了後に、制御端末11は、棚12の撮像画像を取得し(ステップS136)、取り出し忘れ報知制御部114により、取り出し(回収)忘れを検出する(ステップS139)。具体的には、取り出し忘れ報知制御部114は、作業者が作業を終了してから所定時間後(例えば5分後など)に、リアルタイム画像と基準画像とを比較して、「取り出し忘れ報知非対象」以外の区分口(換言すると、取り出し忘れ報知対象の区分口)の差分を検出する。基準画像とは、区分口が空の状態を撮像した画像であるため、取り出し忘れ報知制御部114は、区分口のリアルタイム画像と比較して差分が検出された場合、区分口に郵便物が残留している(すなわち取り出し忘れが生じている)と判定できる。
そして、取り出し忘れが検出された場合(ステップS139/Yes)、取り出し忘れ報知制御部114は、作業員(例えば配達員)に取り出し忘れを報知する(ステップS142)。例えば、取り出し忘れ報知制御部114は、表示部15により作業台13の台面に「取り出し忘れがあります」といった警告を表示するようにしてもよいし、音声出力部(不図示)から警告音声を出力するようにしてもよい。また、配達員が既に棚12から離れていることも想定されるため、取り出し忘れ報知制御部114は、I/F部120からネットワークを介して、配達員が所持するハンディ端末に対して、取り出し忘れを通知する情報を送信する制御を行う。これにより、配達員が取り出し忘れに気付いて棚12に戻り、郵便物を回収することが可能となる。
(4-2.取り出し忘れ設定時の動作処理)
次に、制御端末11において取り出し忘れ報知非対象の設定を行った際の管理者端末30への通知処理について説明する。取り出し忘れ報知非対象の設定は、配達許容量を超える場合に設定されるが、許容量を超えた分の郵便物は他の配達員に回収させる等の対応が必要となる。そこで、制御端末11が、取り出し忘れ報知非対象の設定を行った際に、管理者端末30に通知を行うことで、管理者は、棚12の現状に対して迅速な対応を行うことが可能となる。
図6は、本実施形態による取り出し忘れ設定時の動作処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6に示すように、まず、制御端末11は、「取り出し忘れ報知非対象」の設定を行った場合(ステップS153/Yes)、管理者端末30に、配達許容量を超えた旨を通知する(ステップS156)。これにより、管理者は、棚12の現状を早い段階(例えば棚12で手順1の作業が終了した段階)で把握することができ、手順3に割り当てる配達員の数を増やしたり、積載量の多い車両により配達することが可能な配達員に変更したりすることが可能となる。
<5.補足>
上述した実施形態では、配達許容量を超えるか否かを、報知非対象設定部113により、区分口に収納された郵便物の高さから算出した郵便物の個数に基づいて判断する旨を説明したが、本発明はこれに限定されず、配達許容量を郵便物の高さに設定し、区分口に収納された郵便物の高さの合計が配達許容量を超えるか否かを報知非対象設定部113が判断するようにしてもよい。
また、上記手順3において、制御端末11は、実際の配達ルートに従った回収順に基づいて、次に回収すべき区分口の位置を明示する制御を行ってもよい。例えば制御端末11は、次に回収すべき区分口(収納部121)に対応する表示領域123を点滅させる等の表示制御を行ってもよい。
また、取り出し忘れ報知非対象が設定された棚12、すなわち配達許容量を超える郵便物が収納された棚12において、一人目の配達員による回収が終了し、次に、他の配達員が棚12から郵便物を回収する際に、制御端末11は、取り出し忘れ報知非対象と設定された区分口に対応する表示領域123を点滅させる等の表示制御を行ってもよい。これにより、容易に引継ぎを行うことが可能であり、また、引継ぎにおける認識齟齬の発生が抑制される。
<6.ハードウェア構成>
以上、本発明の実施形態を説明した。上述した作業支援システム10により実施される各種の情報処理は、ソフトウェアと、以下に説明する作業支援システム10のハードウェアとの協働により実現される。
図8は、本実施形態に係る作業支援システム10(より具体的には、例えば制御端末11)を具現する情報処理装置900のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置900は、CPU(Central Processing Unit)901と、ROM(Read Only Memory)902と、RAM(Random Access Memory)903と、ホストバス904と、ブリッジ905と、外部バス906と、インタフェース907と、入力機器908と、出力機器909と、ストレージ機器910と、ドライブ911と、通信機器913と、を備える。
CPU901は、演算処理装置および制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置900内の動作全般を制御する。また、CPU901は、マイクロプロセッサであってもよい。ROM902は、CPU901が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶する。RAM903は、CPU901の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶する。これらはCPUバス等から構成されるホストバス904により相互に接続されている。当該CPU901、ROM902およびRAM903の協働により、上述した制御部110の機能が実現される。
ホストバス904は、ブリッジ905を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バス等の外部バス906に接続されている。なお、必ずしもホストバス904、ブリッジ905および外部バス906を分離構成する必要はなく、1つのバスにこれらの機能を実装してもよい。
入力機器908は、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチまたはマイクロフォン等ユーザが情報を入力するための入力手段と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU901に出力する入力制御回路等から構成されている。情報処理装置900を操作するユーザは、この入力機器908を操作することにより、情報処理装置900に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。例えば、作業者は、該入力機器908を操作することにより、作業支援システム10に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
また、入力機器908は、作業に関する情報を検出する装置により形成され得る。例えば、入力機器908は、画像センサ(例えば、カメラ)、深度センサ(例えば、ステレオカメラ)、加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ、光センサ、音センサ、測距センサ、力センサ等の各種のセンサを含み得る。これらの入力機器908は、センサ部14の機能を実現し得る。
出力機器909は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、ランプ等の表示装置およびスピーカ等の音声出力装置を含む。出力機器909は、上述した表示部15の機能を実現し得る。
ストレージ機器910は、データ格納用の機器である。ストレージ機器910は、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置等を含んでもよい。当該ストレージ機器910により、上述した記憶部130が実現される。
ドライブ911は、記憶媒体用リーダライタであり、情報処理装置900に外付けされる。ドライブ911は、装着される磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリ等のリムーバブル記憶媒体912に記録されている情報を読み出して、RAM903に出力する。また、ドライブ911は、リムーバブル記憶媒体912に情報を書き込むこともできる。
通信機器913は、通信を行うための通信デバイス等で構成された通信インタフェースである。通信機器913は、無線LAN(Local Area Network)対応通信装置であっても、有線による通信を行うワイヤー通信装置であってもよい。当該通信機器913により、上述したI/F部120が実現される。
なお、情報処理装置900のハードウェア構成は、図8に示す構成に限られない。例えば、情報処理装置900は、接続されている外部の通信デバイスを介して通信を行う場合には、通信機器913を備えていなくてもよい。また、情報処理装置900は、例えば、入力機器908または出力機器909等を備えなくてもよい。また、例えば、図8に示す構成の一部または全部は、1または2以上のIC(Integrated Circuit)で実現されてもよい。
また、上述した情報処理装置900のハードウェア構成は、管理者端末30のハードウェア構成に用いられてもよい。情報処理システム1により実施される各種の情報処理は、ソフトウェアと、制御端末11および管理者端末30の各ハードウェアとの協働により実現される。
<7.効果>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、収納棚に収納される収納物の量に応じて、取り出し忘れ報知非対象の収納部を設定することで、取り出し忘れ以外の収納物の残留を取り出し忘れとして報知してしまうことを防ぎ、取り出し忘れ報知の利便性をより高めることが可能となる。
また、このような作業支援を行う制御端末11を管理者端末30と通信接続することで、管理者が収納棚の状況を把握することができ、配達員の増員など、迅速な対応が可能となる。
<8.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
また、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記憶媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記憶媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記憶媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書において説明した制御端末11の機能は、複数の装置に分散して実装されてもよい。
10 作業支援システム
11 制御装置(作業支援装置)
110 制御部
111 画像取得部
112 作業進捗推定部
113 報知非対象設定部
114 取り出し忘れ報知制御部
120 I/F部
130 記憶部
12 棚
121 収納部(区分口)
123 表示領域
13 作業台
14 センサ部
15 表示部
17 支持フレーム
18 ミラー
19 カードリーダ
30 管理者端末
40 ネットワーク

Claims (11)

  1. 複数の収納部を有する収納棚を撮像した撮像画像を取得する取得部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記収納部に収納された収納物の量を算出し、前記複数の収納部に対して行われる所定の作業順に従った順番で、前記収納部毎に、順次前記収納物の量を加算していき、合計の値が所定値を超える収納部以降の前記所定の作業に対応する収納部を、収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定する設定部と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記所定の作業の終了後に、前記収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定した収納部以外の収納部に前記収納物が残留している場合、作業員に対して取り出し忘れを報知する制御を行う報知制御部をさらに備える、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記報知制御部は、前記収納棚が空の状態を撮像した撮像画像と、前記所定の作業の終了後に前記収納棚を撮像した撮像画像とを比較して差分を検出し、差分が検出された場合に前記収納物が残留していると判定する、請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、前記収納物取り出し忘れ報知非対象の設定を行った場合、前記収納棚に収納された前記収納物の量が所定値を超える状況であることを管理者端末に送信する送信部をさらに備える、請求項1~3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記所定値は、前記所定の作業で作業可能な量の値である、請求項1~4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記収納棚に収納される収納物は、郵便物である、請求項1~5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記所定の作業順とは、実際の配達ルートに従って前記収納部から前記郵便物を回収する順番である、請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記所定値は、前記郵便物の配達における許容量である、請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記情報処理装置は、
    前記収納棚に対して、前記収納物取り出し忘れ報知非対象の設定を行った収納部を示す表示を行うよう制御する、請求項1~8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. プロセッサが、
    複数の収納部を有する収納棚を撮像した撮像画像を取得することと、
    前記撮像画像に基づいて、前記収納部に収納された収納物の量を算出し、前記複数の収納部に対して行われる所定の作業順に従った順番で、前記収納部毎に、順次前記収納物の量を加算していき、合計の値が所定値を超える収納部以降の前記所定の作業に対応する収納部を、収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定することと、
    を含む、情報処理方法。
  11. コンピュータを、
    複数の収納部を有する収納棚を撮像した撮像画像を取得する取得部と、
    前記撮像画像に基づいて、前記収納部に収納された収納物の量を算出し、前記複数の収納部に対して行われる所定の作業順に従った順番で、前記収納部毎に、順次前記収納物の量を加算していき、合計の値が所定値を超える収納部以降の前記所定の作業に対応する収納部を、収納物取り出し忘れ報知の非対象として設定する設定部と、
    として機能させるための、プログラム。
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