JP7433120B2 - 灯具ユニット - Google Patents

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Description

本願発明は、反射型の空間光変調器を備えた灯具ユニットに関するものである。
従来より、車載用の灯具ユニットとして、空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成されたものが知られている。
「特許文献1」には、このような灯具ユニットにおける空間光変調器の構成として、光源からの光を投影レンズへ向けて反射させる第1の角度位置と投影レンズから外れた方向へ向けて反射させる第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成された複数の反射素子が配列されてなる反射制御部を備えたものが記載されている。
この「特許文献1」に記載された灯具ユニットは、空間光変調器において反射光の空間的な分布を制御することにより、車両前方路面に路面描画用配光パターン(すなわち文字や記号等の描画を行うための配光パターン)を形成することが可能な構成となっている。
特開2014-165130号公報
一般に空間光変調器は、その反射制御部が矩形状の外形形状を有しているので、仮に反射制御部の全領域が車両前方路面に投影されたとした場合の最大投影領域は、その外形形状が遠方へ向けて徐々に左右幅が広くなる逆台形形状となり、その両側端縁は路肩やセンターラインと交差する方向に延びるものとなる。
したがって、このような逆台形形状の外形形状を有する最大投影領域内において路面描画用配光パターンが形成されると、ドライバー等に違和感を与えてしまうおそれがある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、反射型の空間光変調器を備えた灯具ユニットにおいて、ドライバー等に違和感を与えてしまうことなく路面描画用配光パターンを形成することができる灯具ユニットを提供することを目的とするものである。
本願発明は、所定の遮光部材を備えた構成とすることにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る灯具ユニットは、
空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成された灯具ユニットにおいて、
上記空間光変調器は、上記光源からの光を上記投影レンズへ向けて反射させる第1の角度位置と上記投影レンズから外れた方向へ向けて反射させる第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成された複数の反射素子が配列されてなる反射制御部を備えており、
上記反射制御部よりもユニット前方側に、上記反射制御部からの反射光の一部を遮光する遮光部材が配置されており、
上記遮光部材は、上記反射制御部からの反射光を遮光しない非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されており、
上記光源は、上記遮光部材よりもユニット前方側に配置されている、ことを特徴とするものである。
上記「灯具ユニット」は、光源からの出射光をそのまま空間光変調器に入射させるように構成されていてもよいし、光源からの出射光をリフレクタやレンズ等により制御した状態で空間光変調器に入射させるように構成されていてもよい。
上記「空間光変調器」は、第1の角度位置と第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成された複数の反射素子が配列されてなる反射制御部を備えていれば、その具体的な構成は特に限定されるものではない。
上記「遮光部材」は、反射制御部からの反射光の一部を遮光するように構成されており、かつ、その非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されたものであれば、その具体的な配置や構成は特に限定されるものではない。
上記「非遮光領域」は、その左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されていれば、その具体的な形状は特に限定されるものではなく、例えば、徐々に左右幅が狭くなるように形成されていてもよいし、段階的に左右幅が狭くなるように形成されていてもよいし、また、左右均等に左右幅が狭くなるように形成されていてもよいし、左右不均等に左右幅が狭くなるように形成されていてもよい。
本願発明に係る灯具ユニットは、空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成されているので、空間光変調器において反射光の空間的な分布を制御することにより、種々の配光パターンを精度良く形成することができる。
その上で、空間光変調器は、第1の角度位置と第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成された複数の反射素子が配列されてなる反射制御部を備えており、そのユニット前方側には反射制御部からの反射光の一部を遮光する遮光部材が配置されているので、仮に複数の反射素子がすべて第1の角度位置にあったとしても(すなわち反射制御部の全領域が車両前方路面に投影され得る状態にあったとしても)、実際に車両前方路面に投影される最大投影領域を非遮光領域(すなわち反射制御部からの反射光が遮光部材によって遮光されてしまわない領域)の外形形状に対応する外形形状に設定することができる。
その際、遮光部材は、非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されているので、最大投影領域の外形形状を上面視において逆台形形状から矩形形状に近づけることができ、これにより最大投影領域の両側端縁を路肩やセンターラインに略沿った方向に延びるものとすることができる。
したがって、このような矩形形状に近い外形形状を有する最大投影領域内において路面描画用配光パターンが形成されるようにすることにより、ドライバー等に違和感を与えてしまわないようにすることができる。
このように本願発明によれば、反射型の空間光変調器を備えた灯具ユニットにおいて、ドライバー等に違和感を与えてしまうことなく路面描画用配光パターンを形成することができる。
上記構成において、さらに、空間光変調器として、反射制御部を収容する筐体部と、反射制御部よりもユニット前方側に配置された状態で筐体部に支持された透光板とを備えた構成とした上で、遮光部材が透光板よりもユニット前方側に配置された構成とすれば、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、反射制御部からの反射光が透光板を透過する際、この透光板において表面反射が発生してしまうので、第1の角度位置にある反射素子からの反射光以外の迷光が僅かながら投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射されてしまう。このため、車両前方路面には路面描画用配光パターンが形成されるとともにその周辺領域(すなわち最大投影領域における路面描画用配光パターン以外の領域)が薄明るく照射されてしまうこととなる。
しかしながら、このように周辺領域が薄明るく照射されたとしても、遮光部材の存在により周辺領域の両側端縁は路肩やセンターラインに略沿った方向に延びるものとなっているので、ドライバー等に違和感を与えてしまわないようにすることができる。
上記構成において、さらに、遮光部材として、非遮光領域の形状を有する開口部が形成された遮光板で構成されたものとすれば、遮光部材の前後幅を小さくすることができるので、反射制御部から投影レンズへ向かう反射光が不必要に遮光されてしまわないようにすることができる。
上記構成において、さらに、非遮光領域の形状が等脚台形形状に設定された構成とすれば、最大投影領域の外形形状を上面視においてより矩形形状に近い形状にすることができ、その両側端縁を路肩やセンターラインに沿わせることが容易に可能となる。
本願発明に係る灯具ユニットは、車載用の灯具ユニットに限られるものではなく、例えば街路灯等に用いることも可能であるが、車載用の灯具ユニットとして構成されている場合には、灯具ユニットからの照射光の路面に対する入射角が大きくなるので、本願発明の構成を採用することが特に効果的である。
本願発明の一実施形態に係る灯具ユニットを備えた車両用灯具を示す側断面図 図1の要部詳細図 図2のIII-III線矢視図 図3の要部詳細図 図2の要部詳細図 (a)は上記灯具ユニットからの照射光により形成される配光パターンを透視的に示す図、(b)は上記実施形態の比較例に係る灯具ユニットからの照射光により形成される配光パターンを透視的に示す図 (a)は上記灯具ユニットからの照射光により形成される配光パターンを上方から見て示す図、(b)は上記比較例に係る灯具ユニットからの照射光により形成される配光パターンを上方から見て示す図 上記実施形態の第1および第2変形例を示す、図4と略同様の図 上記第1および第2変形例の作用を示す、図6(a)と同様の図 上記実施形態の第3および第4変形例を示す、図4と略同様の図
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る灯具ユニット10を備えた車両用灯具100を示す側断面図である。また、図2は、図1の要部詳細図であり、図3は、図2のIII-III線矢視図である。さらに、図4は、図3の要部詳細図である。
これらの図において、Xで示す方向が「ユニット前方」であり、Yで示す方向が「ユニット前方」と直交する「左方向」(ユニット正面視では「右方向」)であり、Zで示す方向が「上方向」である。これら以外の図においても同様である。
図1に示すように、車両用灯具100は、車両の前端部に設けられる路面描画用ランプであって、ランプボディ102と透光カバー104とで形成される灯室内に、灯具ユニット10がその前後方向(すなわちユニット前後方向)を車両前後方向と一致させるように光軸調整が行われた状態で収容された構成となっている。
灯具ユニット10は、空間光変調ユニット20と、光源側サブアッシー50と、レンズ側サブアッシー70と、これらを支持するブラケット40とを備えた構成となっている。
ブラケット40は、金属製(例えばアルミダイカスト製)の部材であって、ユニット前後方向と直交する鉛直面に沿って延びるように配置されており、その前面にはユニット前方へ向けて延びる棚状部40dが形成されている。
灯具ユニット10は、ブラケット40において図示しない取付構造を介してランプボディ102に支持されており、ランプボディ102に対して上下方向および左右方向に傾動し得るように構成されている。
空間光変調ユニット20は、空間光変調器30と、この空間光変調器30よりもユニット後方側に配置された支持基板22と、この支持基板22よりもユニット後方側に配置されたヒートシンク24とを備えている。なお、支持基板22は、ヒートシンク24よりも下方まで延びるように形成されている。
レンズ側サブアッシー70は、ユニット前後方向に延びる光軸Axを有する投影レンズ72と、この投影レンズ72を支持するレンズホルダ74とを備えており、レンズホルダ74の後端部においてブラケット40に支持されている。
光源側サブアッシー50は、光源52と、光源52からの出射光を空間光変調器30へ向けて偏向制御する集光レンズ54とを備えている。
光源52および集光レンズ54は、光軸Axよりも下方側(具体的には光軸Axの真下の位置)に配置されている。
本実施形態に係る灯具ユニット10は、集光レンズ54を介して空間光変調器30に到達した光源52からの光を、空間光変調器30で反射させて投影レンズ72を介してユニット前方へ向けて照射することにより、車両前方路面に文字や記号等を描画する配光パターン(すなわち路面描画用配光パターン)を形成し得る構成となっている。
空間光変調器30の制御は、図示しない車載カメラからの映像信号等に基づいて行われるようになっている。
次に、空間光変調ユニット20の具体的な構成について説明する。
図2、3に示すように、空間光変調器30は、デジタルマイクロミラーディバイス(DMD)であって、複数の反射素子(具体的には数十万個の微小ミラー)30Asがマトリクス状に配置された反射制御部30Aと、この反射制御部30Aを収容する筐体部30Bと、反射制御部30Aよりもユニット前方側に配置された状態で筐体部30Bに支持された透光板30Cと、この透光板30Cをその周縁部において筐体部30Bにシールするシール部30Dとを備えた構成となっている。
図4にも示すように、反射制御部30Aは、ユニット正面視において横長矩形状の領域として構成されている。また、透光板30Cは、反射制御部30Aの外周形状よりもひとまわり大きい横長矩形状の外形形状を有している。
図2に示すように、空間光変調器30は、その反射制御部30Aが投影レンズ72の後側焦点Fにおいて光軸Axと直交する鉛直面上に位置するように配置されている。その際、反射制御部30Aの中心軸線Ax1は、光軸Axに対して上方側に変位した位置(具体的には反射制御部30Aの下端縁が光軸Axよりも僅かに上方側にある位置)においてユニット前後方向に延びている。
そして、空間光変調器30は、その反射制御部30Aを構成する複数の反射素子30Asの各々の反射面の角度を制御することによって、各反射素子30Asに到達した光源52からの光の反射方向を選択的に切り換え得る構成となっている。
具体的には、光源52からの光を、投影レンズ72へ向かう光路R1の方向(図中実線で示す方向)に反射させる第1の角度位置と、投影レンズ72から外れた方向(すなわち配光パターンの形成に悪影響を及ぼさない方向)へ向かう光路R2の方向(図中2点鎖線で示す方向)に反射させる第2の角度位置とが選択されるようになっている。
投影レンズ72は、その光軸Axが空間光変調器30の反射制御部30Aの中心軸線Ax1に対して下方側に変位しているので、反射制御部30Aから投影レンズ72に到達した光は、図1に示すように、水平方向に対してやや下向きの光として投影レンズ72からユニット前方へ向けて照射され、これにより車両前方路面に路面描画用配光パターンおよび補完的配光パターンを効率良く形成し得るようになっている。
図5は、反射制御部30Aの詳細構造を示す、図2の要部詳細図である。
図5に示すように、反射制御部30Aを構成する各反射素子30Asは、左右方向に延びる水平軸線回りに回動し得る構成となっており、第1の角度位置では、反射制御部30Aの中心軸線Ax1と直交する鉛直面に対して所定角度(例えば12°程度)下向きに回動に対して、斜め下方から入射する光源52からの光をやや上向きの光(光路R1の光)としてユニット前方へ向けて反射させる一方、第2の角度位置では上記鉛直面に対して所定角度(例えば12°程度)上向きに回動に対して、光源52からの光をかなり上向きの光(光路R2の光)としてユニット前方へ向けて反射させるようになっている。
第1の角度位置と第2の角度位置との切換えは、各反射素子30Asを回動可能に支持する部材(図示せず)の近傍に配置された電極(図示せず)への通電を制御することによって行われるようになっている。そして、この通電が行われていない中立状態では、各反射素子30Asは、その反射面が中心軸線Ax1と直交する鉛直面に沿って互いに面一で配置されるように構成されている。
なお、図5においては、反射制御部30Aの中心軸線Ax1の近傍領域に位置する反射素子30Asが第1の角度位置にあり、その下方領域に位置する反射素子30Asが第2の角度位置にある状態を示している。
図2に示すように、支持基板22は、ユニット前後方向と直交する鉛直面(すなわち光軸Axおよび中心軸線Ax1と直交する鉛直面)に沿って延びるように配置されており、その前面には導電パターン(図示せず)が形成されている。そして、支持基板22は、空間光変調器30の筐体部30Bの周縁部をソケット26を介してユニット後方側から支持しており、これにより空間光変調器30が支持基板22と電気的に接続されるようになっている。
空間光変調器30は、ブラケット40とヒートシンク24とによってユニット前後方向両側から支持されている。
ヒートシンク24はユニット前後方向と直交する鉛直面に沿って延びるように配置されており、その前面には、ユニット前方へ向けて角柱状に突出する突起部24aが形成されるとともに、その後面にはユニット後方へ向けて延びる複数の放熱フィン24bが形成されている。そして、ヒートシンク24は、その突起部24aの先端面において空間光変調器30の筐体部30Bの中央部に当接するようになっている。
ブラケット40には、空間光変調器30の透光板30Cを囲む横長矩形状の開口部40aが形成されている。この開口部40aは、その全周にわたってユニット前方へ向けて拡がるように面取りされた内周面形状を有している。
図2、4に示すように、ブラケット40と空間光変調器30との間には、遮光部材32とガスケット34とが配置されている。
遮光部材32は、反射制御部30Aからの反射光の一部を遮光するための部材であって、反射制御部30Aの中心軸線Ax1を中心とする開口部32aが形成された遮光板として構成されている。
具体的には、遮光部材32は、空間光変調器30の透光板30Cよりも薄い板厚を有するアルミ板で構成されており、その表面には黒アルマイト処理が施されている。遮光部材32は、空間光変調器30の筐体部30Bよりも大きい外周面形状を有しており、ブラケット40の後面と面接触した状態で、透光板30Cからユニット前方側に僅かに離れた位置に配置されている。
遮光部材32の開口部32aは、ユニット正面視において反射制御部30Aと部分的に重複するようにして透光板30Cの外周面形状よりも小さい開口形状で形成されている。
具体的には、開口部32aは、等脚台形を上下反転させた開口形状を有しており、ユニット正面視において反射制御部30Aの大半の領域を露出させるとともにその左右両側部の楔状領域を遮蔽するように形成されている。すなわち、遮光部材32は、その開口部32aの両側端縁32a1が下方へ向けて中央寄りに傾斜していることにより、反射制御部30Aからの反射光を遮光しない非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されている。
ガスケット34は、シリコーンゴムで構成されており、遮光部材32と空間光変調器30の筐体部30Bとの間に介装されている。
ガスケット34は、その前面が平面状に形成されており、遮光部材32と面接触している。また、ガスケット34は、遮光部材32の外周面形状よりも僅かに小さい外周面形状を有しており、空間光変調器30のシール部30Dの外周面形状よりも僅かに小さい内周面形状を有している。さらに、ガスケット34は、筐体部30Bに対してユニット前方側に位置する部分が薄肉部として形成されており、筐体部30Bを囲む部分が厚肉部として形成されている。
次に、光源側サブアッシー50の具体的な構成について説明する。
図2に示すように、光源52は、緑色に発光する発光ダイオードで構成されており、支持基板56を介して光源側ホルダ60に支持されている。光源側ホルダ60は、ブラケット40の棚状部40dに支持されている。
集光レンズ54は、両凸レンズであって、レンズホルダ58を介して光源側ホルダ60に支持されている。その際、集光レンズ54は、光源52からの出射光が空間光変調器30の反射制御部30Aに収束する位置に配置されている。
次に、レンズ側サブアッシー70の具体的な構成について説明する。
図1に示すように、投影レンズ72は、光軸Ax上においてユニット前後方向に並んで配置された3つの第1、第2および第3レンズ72A、72B、72Cで構成されている。
最もユニット前方側に位置する第1レンズ72Aは、ユニット前方へ向けて膨らんだ平凸レンズとして構成されており、中央に位置する第2レンズ72Bは、両凹レンズとして構成されており、最もユニット後方側に位置する第3レンズ72Cは、両凸レンズとして構成されている。
第1レンズ72Aは、樹脂製レンズ(具体的にはアクリル樹脂製レンズ)で構成されており、第2レンズ72Bは、樹脂製レンズ(具体的にはポリカーボネート樹脂製レンズ)で構成されており、第3レンズ72Cは、ガラス製レンズで構成されている。
第1および第2レンズ72A、72Bは、ユニット正面視において略同一サイズの矩形状の外周形状を有している。第3レンズ72Cは、ユニット正面視において第1および第2レンズ72A、72Bよりも大きい円形の外周形状を有しており、その外周縁部には外周フランジ部72Caが形成されている。
第1~第3レンズ72A~72Cは、共通のレンズホルダ74に支持されている。
レンズホルダ74は、金属製(例えばアルミダイカスト製)の部材であって、その前部領域74Aは光軸Axを中心にして角筒状に延びるように形成されており、その後部領域74Bは光軸Axを中心にして円筒状に延びるように形成されている。なお、レンズホルダ74の後部領域74Bは、その下端部が切り欠かれている。
レンズホルダ74には、ユニット前方側から第1金具76Aが装着されており、これにより第1および第2レンズ72A、72Bがレンズホルダ74に固定されている。一方、第3レンズ72Cは、その外周フランジ部72Caに対してユニット後方側から第2金具76Cが押し当てられた状態で、その外周側から複数のクリップ76Bが装着されており、これによりレンズホルダ74に固定されている。
図6(a)は、本実施形態に係る灯具ユニット10からの照射光によって車両前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを透視的に示す図である。
図6(a)に示す配光パターンは、路面描画用配光パターンPAであって、図示しない他の灯具ユニットからの照射光によって形成されるロービーム用配光パターンPLと共に(あるいは独立して)形成されるようになっている。
路面描画用配光パターンPAについて説明する前に、ロービーム用配光パターンPLについて説明する。
ロービーム用配光パターンPLは、左配光のロービーム用配光パターンであって、その上端縁にカットオフラインCL1、CL2を有している。
カットオフラインCL1、CL2は、灯具正面方向の消点であるH-Vを鉛直方向に通るV-V線を境にして左右段違いで水平方向に延びており、V-V線よりも右側の対向車線側部分が下段カットオフラインCL1として形成されるとともに、V-V線よりも左側の自車線側部分が、この下段カットオフラインCL1から傾斜部を介して段上がりになった上段カットオフラインCL2として形成されている。
ロービーム用配光パターンPLにおいて、下段カットオフラインCL1とV-V線との交点であるエルボ点Eは、H-Vの0.5~0.6°程度下方に位置している。
路面描画用配光パターンPAは、周囲への注意喚起を促すための路面描画を行う配光パターンであって、車両前方路面において文字や記号等の描画を行う配光パターンとして形成されている。図6(a)に示す路面描画用配光パターンPAは、車両正面方向を向いた矢印形状の配光パターンとして形成されている。
この路面描画用配光パターンPAは、空間光変調器30の反射制御部30Aを構成する複数の反射素子30Asのうちの一部(例えば矢印形状に設定された領域に位置する反射素子30As)を第1の角度位置に回動させ、これら反射素子30Asで反射した光源52からの光を投影レンズ72へ向かわせることにより形成されるようになっている。その際、光源52は緑色に発光する発光ダイオードで構成されているので、路面描画用配光パターンPAも緑色の配光パターンとして形成されている。
夜間の車両走行時に、このような矢印形状の路面描画用配光パターンPAを形成することにより、例えば車両前方の交差点に自車が近づいていることを周囲に報知して注意喚起を促すようになっている。
なお、図6(a)において細い実線で囲んで示す台形形状の領域Z1は、反射制御部30Aを構成する複数の反射素子30Asがすべて第1の角度位置にあるときに車両前方路面に投影される最大投影領域であって、種々の路面描画用配光パターンPAが形成され得る範囲を示している。
図7(a)は、路面描画用配光パターンPAおよび最大投影領域Z1を自車両2と共に上方から見て示す図である。
図7(a)に示すように、最大投影領域Z1は、上面視において矩形形状の領域として形成されており、その両側端縁は路肩およびセンターラインと略平行に延びている。
最大投影領域Z1において路面描画用配光パターンPAを囲む周辺領域は、最大投影領域Z1以外の領域に比して僅かに明るくなっている。これは、反射制御部30Aからの反射光が透光板30Cを透過する際、この透光板30Cにおいて表面反射が発生してしまい、このため第1の角度位置にある反射素子30Asからの反射光以外の迷光が僅かながら投影レンズ72を介してユニット前方へ向けて照射されてしまうことによるものである。
一方、図6(b)、図7(b)は、上記実施形態の比較例として、仮に空間光変調ユニット20が遮光部材32を備えていないとした場合の最大投影領域Z0を路面描画用配光パターンPAと共に示す、図6(a)、図7(a)と同様の図である。
図7(b)に示すように、最大投影領域Z0は、反射制御部30A全体の投影像として上面視において逆台形形状の領域として形成されており、その両側端縁は近距離領域から遠距離領域へ向けて拡がるようにして延びている。
したがって、この最大投影領域Z0においては、路面描画用配光パターンPAを囲む周辺領域が、路肩およびセンターラインと交差した状態で薄明るく照射されてしまい、これがドライバー等に違和感を与えてしまう原因となる。
これに対し、図6(a)、図7(a)に示す最大投影領域Z1は、その両側端縁が路肩およびセンターラインと略平行に延びているので、この最大投影領域Z1において路面描画用配光パターンPAを囲む周辺領域が薄明るく照射されているにもかかわらず、これによってドライバー等に違和感を与えてしまうことはない。
なお、図6(a)、図7(a)においては最大投影領域Z0を2点鎖線で示しており、図6(b)、図7(b)においては最大投影領域Z1を2点鎖線で示している。
次に本実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係る灯具ユニット10は、空間光変調器30で反射した光源52からの光を、投影レンズ72を介してユニット前方へ向けて照射するように構成されているので、空間光変調器30において反射光の空間的な分布を制御することにより、種々の路面描画用配光パターンPAを精度良く形成することができる。
その上で、空間光変調器30は、第1の角度位置と第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成された複数の反射素子30Asが配列されてなる反射制御部30Aを備えており、そのユニット前方側には反射制御部30Aからの反射光の一部を遮光する遮光部材32が配置されているので、仮に複数の反射素子30Asがすべて第1の角度位置にあったとしても(すなわち反射制御部30Aの全領域が車両前方路面に投影され得る状態にあったとしても)、実際に車両前方路面に投影される最大投影領域Z1を非遮光領域(すなわち反射制御部30Aからの反射光が遮光部材32によって遮光されてしまわない領域)の外形形状に対応する外形形状に設定することができる。
その際、遮光部材32は、非遮光領域としての開口部40aの左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されているので、最大投影領域Z1の外形形状を上面視において逆台形形状から矩形形状に近づけることができ、これにより最大投影領域Z1の両側端縁を路肩やセンターラインに略沿った方向に延びるものとすることができる。
したがって、このような矩形形状に近い外形形状を有する最大投影領域Z1内において路面描画用配光パターンPAが形成されるようにすることにより、ドライバー等に違和感を与えてしまわないようにすることができる。
このように本実施形態によれば、反射型の空間光変調器30を備えた灯具ユニット10において、ドライバー等に違和感を与えてしまうことなく路面描画用配光パターンPAを形成することができる。
また本実施形態においては、空間光変調器30が、反射制御部30Aを収容する筐体部30Bと、反射制御部30Aよりもユニット前方側に配置された状態で筐体部30Bに支持された透光板30Cとを備えており、その透光板30Cよりもユニット前方側に遮光部材32が配置されているので、次のような作用効果を得ることができる。
すなわち、反射制御部30Aからの反射光が透光板30Cを透過する際、この透光板30Cにおいて表面反射が発生してしまうので、第1の角度位置にある反射素子30Asからの反射光以外の迷光が僅かながら投影レンズ72を介してユニット前方へ向けて照射されてしまう。このため、車両前方路面には路面描画用配光パターンPAが形成されるとともにその周辺領域(すなわち最大投影領域Z1における路面描画用配光パターンPA以外の領域)が薄明るく照射されてしまうこととなる。
しかしながら、このように周辺領域が薄明るく照射されたとしても、遮光部材32の存在により周辺領域の両側端縁は路肩やセンターラインに略沿った方向に延びるものとなっているので、ドライバー等に違和感を与えてしまわないようにすることができる。
さらに本実施形態においては、遮光部材32が、非遮光領域の形状を有する開口部32aが形成された遮光板で構成されているので、遮光部材32の前後幅を小さくすることができる。そしてこれにより、反射制御部30Aから投影レンズ72へ向かう反射光が不必要に遮光されてしまわないようにすることができる。
しかも本実施形態においては、非遮光領域の形状が等脚台形形状に設定されているので、最大投影領域Z1の外形形状を上面視においてより矩形形状に近い形状にすることができ、その両側端縁を路肩やセンターラインに沿わせることが容易に可能となる。
なお本実施形態においては、空間光変調器30のシール部30Dが遮光部材32によってユニット前方側から覆われているので、太陽光等がシール部30Dに収束する角度で投影レンズ72を透過するようなことがあっても、この収束光を遮光部材32によって遮光することができ、これによりシール部30Dが溶損してしまうのを未然に防止することができる。
本実施形態に係る灯具ユニット10は、車載用の灯具ユニットとして構成されており、灯具ユニット10からの照射光の路面に対する入射角が大きく、仮に遮光部材32が配置されていないとした場合に形成される最大投影領域Z0の外形形状が上面視において矩形形状から大きくずれた逆台形形状となってしまうので、本実施形態の構成を採用することが特に効果的である。
上記実施形態においては、光源52が緑色に発光する発光ダイオードで構成されているものとして説明したが、光源52として緑色以外にも例えば青色や白色等の発光色を有する構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、空間光変調器30の反射制御部30Aが投影レンズ72の光軸Axと直交する鉛直面上に位置するように配置されているものとして説明したが、光軸Axと直交する鉛直面に対して傾斜した状態(例えば前傾した状態)で配置された構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、投影レンズ72の光軸Axに対して空間光変調器30の中心軸線Ax1が上方側に変位しているものとして説明したが、中心軸線Ax1と光軸Axとが一致している構成を採用することも可能である。
上記実施形態においては、光源側サブアッシー50が、中心軸線Ax1の真下の位置に配置された光源52および集光レンズ54で構成されているものとして説明したが、これ以外の構成を採用することも可能である。例えば、2組の光源52および集光レンズ54が中心軸線Ax1の真下の位置の左右両側に配置された構成を採用することが可能であり、また、集光レンズ54の代わりにリフレクタが配置された構成を採用することも可能である。
上記実施形態においては、光源側サブアッシー50の構成として、光源52および集光レンズ54が中心軸線Ax1の真下の位置に1組配置されているものとして説明したが、これ以外の構成を採用することも可能であり、その際、光源52および集光レンズ54が中心軸線Ax1の真下の位置を挟むようにして左右両側に2組配置された構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、非遮光領域の形状が等脚台形形状に設定されているものとして説明したが、路肩やセンターラインとの交差による違和感は、そのいずれか一方においてのみ生じるとの判断の下、非遮光領域の形状として左右いずれか一方のみが傾斜した台形形状に設定された構成とすることも可能である。
上記実施形態においては、灯具ユニット10が車載用の灯具ユニットであるものとして説明したが、車載用以外の用途(例えば、路面に対して斜め上方から描画を行うように構成された街路灯の灯具ユニット等)に用いることも可能である。
次に、上記実施形態の変形例について説明する。
まず、上記実施形態の第1変形例について説明する。
図8(a)は、本変形例に係る灯具ユニット110を示す、図4と略同様の図である。
図8(a)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、遮光部材132の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例の遮光部材132も、反射制御部30Aからの反射光を遮光しない非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されているが、その非遮光領域の形成するための開口部132aの形状が上記実施形態の場合と一部異なっている。
具体的には、本変形例においては、開口部132aの両側端縁132a1が鉛直方向に延びており、その左右幅が上半部よりも下半部において狭くなるように階段状に形成されている。
図9(a)は、本変形例に係る灯具ユニット110からの照射光によって上記仮想鉛直スクリーン上に形成される路面描画用配光パターンPAおよび最大投影領域Z2を透視的に示す図である。
図9(a)に示すように、最大投影領域Z2は、図6(b)に示す最大投影領域Z0の左右幅を遠距離領域において階段状に狭めたような形状で形成されている。
この最大投影領域Z2は、その両側端縁が路肩およびセンターラインと交差する方向に延びてはいるが、その左右幅が遠距離領域において狭まっているので、路肩およびセンターラインと交差してはいない。
したがって、この最大投影領域Z1において路面描画用配光パターンPAを囲む周辺領域が薄明るく照射されているにもかかわらず、ドライバー等に違和感を与えてしまわないようにすることができる。
次に、上記実施形態の第2変形例について説明する。
図8(b)は、本変形例に係る灯具ユニット210を示す、図4と略同様の図である。
図8(b)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、遮光部材232の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
すなわち、本変形例の遮光部材232も、反射制御部30Aからの反射光を遮光しない非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されているが、その非遮光領域の形成するための開口部232aの形状が上記実施形態の場合と一部異なっている。
具体的には、本変形例の開口部232aは、その両側端縁232a1が下方へ向けて中央寄りに傾斜しているが、その下端縁232a2が円弧状に形成されている。その際、下端縁232a2の最下端位置は反射制御部30Aの下端縁と略同じ位置に設定されている。
図9(b)は、本変形例に係る灯具ユニット210からの照射光によって上記仮想鉛直スクリーン上に形成される路面描画用配光パターンPAおよび最大投影領域Z3を透視的に示す図である。
図9(b)に示すように、最大投影領域Z3は、図6(a)に示す最大投影領域Z1の先端部の左右1対のコーナー部が円弧状に削られたような形状で形成されている。
この最大投影領域Z3は、その両側端縁が路肩およびセンターラインと略平行に延びており、かつ、その先端縁が円弧状に形成されているので、車両走行路がカーブしているような場合であっても、路面描画用配光パターンPAを囲む周辺領域が、路肩およびセンターラインと交差した状態で薄明るく照射されてしまわないようにすることができる。そしてこれにより、車両直進時のみならず車両曲進時においてもドライバー等に違和感を与えてしまわないようにすることができる。
次に、上記実施形態の第3変形例について説明する。
図10(a)は、本変形例に係る灯具ユニット310を示す、図4と略同様の図である。
図10(a)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、遮光部材334の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
具体的には、本変形例の遮光部材334は、上記実施形態のガスケット34の構成においてその内周面形状が上記実施形態の遮光部材32の開口部32aと同一形状に形成されたものとなっている。そして、本変形例に係る灯具ユニット310には、上記実施形態の遮光部材32に相当する部材が存在していない。
本変形例の遮光部材334は、その開口部334aの両側端縁334a1が下方へ向けて中央寄りに傾斜していることにより、反射制御部30Aからの反射光を遮光しない非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されている。
本変形例の構成を採用した場合においても上記実施形態の場合と略同様の作用効果を得ることができる。
また、本変形例の構成を採用することにより、上記実施形態の遮光部材32に相当する部材の分だけ部品点数を削減することができる。
なお本変形例においても、空間光変調器30のシール部30Dが遮光部材334によってユニット前方側から覆われているので、太陽光等がシール部30Dに収束する角度で投影レンズ72を透過するようなことがあっても、この収束光を遮光部材334によって遮光することができ、これによりシール部30Dが溶損してしまうのを未然に防止することができる。
上記第3変形例においては、上記実施形態のガスケット34に相当する部材が遮光部材334として構成されているものとして説明したが、これ以外にも、上記実施形態のブラケット40の開口部40aの開口形状を上記実施形態の遮光部材32の開口部32aと同一形状にすることにより、遮光部材としての機能を持たせるようにすることも可能である。
次に、上記実施形態の第4変形例について説明する。
図10(b)は、本変形例に係る灯具ユニット410を示す、図4と略同様の図である。
図10(b)に示すように、本変形例の基本的な構成は上記実施形態の場合と同様であるが、遮光部材の構成が上記実施形態の場合と一部異なっている。
具体的には、本変形例の遮光部材は、空間光変調器30の透光板30Cに貼付された左右1対の遮光シール436によって構成されている。
左右1対の遮光シール436は、ユニット正面視において反射制御部30Aの左右両側部を楔状に遮蔽した状態で透光板30Cに貼付されている。すなわち、左右1対の遮光シール436は、その内側縁436aが下方へ向けて中央寄りに傾斜しており、これにより反射制御部30Aからの反射光を遮光しない非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されている。
なお、本変形例に係る灯具ユニット410は、上記実施形態の遮光部材32に相当する部材として板状部材432を備えた構成となっているが、この板状部材432の開口部432aは、ガスケット34の内周面よりもひとまわり小さい横長矩形状の開口形状で、左右1対の遮光シール436を囲むように形成されている。したがって、この板状部材432は反射制御部30Aからの反射光を遮光する機能は有していない。
本変形例の構成を採用した場合においても上記実施形態の場合と略同様の作用効果を得ることができる。
また、本変形例の構成を採用することにより、反射制御部30Aからの反射光の一部を反射制御部30Aにより近い位置において遮光することができ、これにより路面描画用配光パターンPAが形成され得る最大投影領域Z1の外形形状を明瞭なものとすることができる。
上記第4変形例においては、左右1対の遮光シール436によって遮光部材が構成されているものとして説明したが、これ以外にも、空間光変調器30の透光板30Cに対して左右1対の遮光シール436の貼付領域と略同様の領域に遮光膜を塗布することにより、遮光部材としての機能を持たせるようにすることも可能である。
なお、上記実施形態およびその変形例において諸元として示した数値は一例にすぎず、これらを適宜異なる値に設定してもよいことはもちろんである。
また本願発明は、上記実施形態およびその変形例に記載された構成に限定されるものではなく、これ以外の種々の変更を加えた構成が採用可能である。
2 自車両
10、110、210、310、410 灯具ユニット
20 空間光変調ユニット
22 支持基板
24 ヒートシンク
24a 突起部
24b 放熱フィン
26 ソケット
30 空間光変調器
30A 反射制御部
30As 反射素子
30B 筐体部
30C 透光板
30D シール部
32、132、232、334 遮光部材
32a、132a、232a、334a 開口部(非遮光領域)
32a1、132a1、232a1、334a1 両側端縁
34 ガスケット
40 ブラケット
40a 開口部
40d 棚状部
50 光源側サブアッシー
52 光源
54 集光レンズ
56 支持基板
58 レンズホルダ
60 光源側ホルダ
70 レンズ側サブアッシー
72 投影レンズ
72A 第1レンズ
72B 第2レンズ
72C 第3レンズ
72Ca 外周フランジ部
74 レンズホルダ
74A 前部領域
74B 後部領域
76A 第1金具
76B クリップ
76C 第2金具
100 車両用灯具
102 ランプボディ
104 透光カバー
232a2 下端縁
432 板状部材
432a 開口部
436 遮光シール(遮光部材)
436a 内側縁
Ax 光軸
Ax1 中心軸線
CL1 下段カットオフライン
CL2 上段カットオフライン
E エルボ点
F 後側焦点
PA 路面描画用配光パターン
PL ロービーム用配光パターン
R1、R2 光路
Z0、Z1、Z2、Z3 最大投影領域

Claims (5)

  1. 空間光変調器で反射した光源からの光を、投影レンズを介してユニット前方へ向けて照射するように構成された灯具ユニットにおいて、
    上記空間光変調器は、上記光源からの光を上記投影レンズへ向けて反射させる第1の角度位置と上記投影レンズから外れた方向へ向けて反射させる第2の角度位置とを選択的に採り得るように構成された複数の反射素子が配列されてなる反射制御部を備えており、
    上記反射制御部よりもユニット前方側に、上記反射制御部からの反射光の一部を遮光する遮光部材が配置されており、
    上記遮光部材は、上記反射制御部からの反射光を遮光しない非遮光領域の左右幅が上部よりも下部において狭くなるように形成されており、
    上記光源は、上記遮光部材よりもユニット前方側に配置されている、ことを特徴とする灯具ユニット。
  2. 上記空間光変調器は、上記反射制御部を収容する筐体部と、上記反射制御部よりもユニット前方側に配置された状態で上記筐体部に支持された透光板とを備えており、
    上記遮光部材は、上記透光板よりもユニット前方側に配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の灯具ユニット。
  3. 上記遮光部材は、上記非遮光領域の形状を有する開口部が形成された遮光板で構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の灯具ユニット。
  4. 上記非遮光領域の形状が等脚台形形状に設定されている、ことを特徴とする請求項1~3いずれか記載の灯具ユニット。
  5. 車載用の灯具ユニットとして構成されている、ことを特徴とする請求項1~4いずれか記載の灯具ユニット。
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