JP7433010B2 - 成形装置 - Google Patents

成形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7433010B2
JP7433010B2 JP2019173635A JP2019173635A JP7433010B2 JP 7433010 B2 JP7433010 B2 JP 7433010B2 JP 2019173635 A JP2019173635 A JP 2019173635A JP 2019173635 A JP2019173635 A JP 2019173635A JP 7433010 B2 JP7433010 B2 JP 7433010B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die holder
guide mechanism
molds
detection device
guide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019173635A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021049544A (ja
JP2021049544A5 (ja
Inventor
純平 梶谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP2019173635A priority Critical patent/JP7433010B2/ja
Publication of JP2021049544A publication Critical patent/JP2021049544A/ja
Publication of JP2021049544A5 publication Critical patent/JP2021049544A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7433010B2 publication Critical patent/JP7433010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)

Description

本発明は、型を使用する成形装置に関する。
従来の成形装置、例えば、鍛造プレスでは、上金型の近傍にシャットハイト検出器を設け、上金型からベッド面までの距離の検出が行われていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002-239799号公報
型を使用する成形装置では、金型間に傾きが存在すると、加工精度が低下するという問題が生じる。
従来の鍛造プレスは、成形時のプレス荷重によるフレームの伸び、各部の弾性変形、金型を予熱する場合には、各部の熱膨張、上金型を支持するスライドとフレームとの摺動部に設けられた隙間によるスライドの傾き、潤滑油の油膜厚さの変化等の各種の原因により金型間に傾きが生じ得る。
しかしながら、上記従来の鍛造プレスでは、スライド下面からベッド上面までの距離であるシャットハイトを求めることは可能だが、金型間の傾きを検出することは出来なかった。
本発明は、金型間の傾きをより正確に検出することをその目的とする。
本発明に係る成形装置は、一対の金型の一方を保持する第一ダイホルダと、一対の金型の他方を保持する第二ダイホルダと、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとを相対的に接離移動させる駆動機構と、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間に設けられ、前記接離移動をガイドする複数のガイド機構と、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間の距離を検出する、前記複数のガイド機構の内、二以上にそれぞれ設けられた検出装置とを備え、前記それぞれの検出装置によって検出された前記距離に基づき、前記一対の金型の一方に対する前記一対の金型の他方の傾きを出力する成形装置であって、前記ガイド機構は、挿入部と被挿入部とを有し、前記検出装置は、一部又は全部が前記ガイド機構の内部に配置されている構成とした。
また、本発明に係る他の成形装置は、一対の金型の一方を保持する第一ダイホルダと、一対の金型の他方を保持する第二ダイホルダと、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとを相対的に接離移動させる駆動機構と、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間に設けられ、前記接離移動をガイドするガイド機構と、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間の距離を検出する検出装置とを備え、前記ガイド機構は、挿入部と被挿入部とを有し、前記検出装置は、一部又は全部が前記ガイド機構の内部に配置されており、前記ガイド機構の前記被挿入部内にエアーを供給するエアー供給部を備える構成とした。
また、本発明に係るさらに他の成形装置は、一対の金型の一方を保持する第一ダイホルダと、一対の金型の他方を保持する第二ダイホルダと、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとを相対的に接離移動させる駆動機構と、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間に設けられ、前記接離移動をガイドするガイド機構と、前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間の距離を検出する検出装置とを備え、前記ガイド機構は、挿入部と被挿入部とを有し、前記検出装置は、一部又は全部が前記ガイド機構の内部に配置されており、前記ガイド機構の前記挿入部又は前記被挿入部に水冷装置を備える構成とした。
本発明によれば、金型間の傾きをより正確に検出することが可能となる。
発明の実施形態に係る鍛造プレス装置を示す構成図である。 上金型が上昇した状態での上金型と下金型の周辺の構成を拡大して示した断面図である。 上金型が下降した状態での上金型と下金型の周辺の構成を拡大して示した断面図である。 下ダイホルダを上方から見た平面図である。 水冷装置を設けた上金型と下金型の周辺の構成を拡大して示した断面図である。
[鍛造プレス装置の概略構成]
本発明の実施形態である成形装置としての鍛造プレス装置10について図1~図4に基づいて説明する。図1は鍛造プレス装置10を示す構成図である。
鍛造プレス装置10は、ベッド23、複数のアップライト22、クラウン21、第一ダイホルダとしての上ダイホルダ28、第二ダイホルダとしての下ダイホルダ24、スライド18、一対の金型としての上金型3及び下金型4、駆動機構20及び制御装置90を備える。
ベッド23、複数のアップライト22及びクラウン21は、鍛造プレス装置10のフレーム部を構成する。ベッド23、複数のアップライト22及びクラウン21は、内部にタイロッド25aが通され、タイロッドナット25bにより締め付けられることで、互いに締結される。左右に配置された二つのアップライト22それぞれには四つのガイド19(一部図示略)が設けられている。スライド18は四つのガイド19によって上下方向への昇降動作が可能である。なお、スライド18の移動方向は上下方向でなくともよい。
スライド18の下部には、ハードプレート27が装備され、さらにその下部には上ダイホルダ28が装備されている。そして、上ダイホルダ28の下面には、対をなす金型の一方である上金型3が固定される。なお、鍛造プレス装置10は、複数対の金型を備えており、複数の上金型3は後述するエキセン軸16の長手方向に沿って一列に並んで配設されている。また、図1では三つの上金型3を図示しているが、その個体数は増減可能である。
下ダイホルダ24は、ハードプレート26を介してベッド23に固定される。下ダイホルダ24は、対をなす金型の他方である下金型4が固定される部品である。なお、複数の下金型4は下ダイホルダ24上において、後述するエキセン軸16の長手に沿って一列に並んで配設されている。また、図1では三つの下金型4を図示しているが、その個体数は増減可能である。
上ダイホルダ28と下ダイホルダ24は、駆動機構20により相対的に接離移動が可能である。具体的には、スライド18の上下動により、上ダイホルダ28が下ダイホルダ24に対して接離移動を行う。
上ダイホルダ28に保持された各上金型3と下ダイホルダ24に保持された各下金型4は、個別に対向するように配置され、スライド18が下降したときに互いに近接する。相対する上金型3と下金型4の間に成形材料が投入されている場合、スライド18が下降することで成形材料が上金型3と下金型4の型空間の中で加圧され、成形材料が鍛造成形される。
なお、上ダイホルダ28と下ダイホルダ24は、互いに近接と離隔する相対的な移動を行うことができれば良く、下ダイホルダ24が上ダイホルダ28に対して接離移動を行う構成としても良いし、上ダイホルダ28と下ダイホルダ24の双方が接離移動を行う構成としても良い。
鍛造プレス装置10は、スライド18を昇降するための構成として、サーボモータ11、伝動軸14、減速機15、エキセン軸16、コンロッド17を備え、これらが駆動機構20を構成する。
サーボモータ11は、クラウン21又はアップライト22などのフレーム部の側面に固定される。サーボモータ11は、一回転中で任意に回転速度を変化させる制御や任意の回転角度で停止させる制御が可能である。従って、スライド18の上下の昇降動作の移動速度を1ストローク中で変化させたり、任意の位置で停止させたりすることが可能である。
サーボモータ11は、伝動軸14の軸方向の一方の端部側に配置されている。そして、サーボモータ11の出力軸は、伝動軸14の一端部に直結されている。
減速機15は、伝動軸14の軸方向のもう一方の端部の近傍、すなわちサーボモータ11の逆方の端部の近傍に配置される。サーボモータ11及び減速機15は、エキセン軸16と同軸上に配置される。
エキセン軸16は、その主軸部16aが軸受け41を介してクラウン21又はアップライト22などのフレーム部に回転可能に支持される。
エキセン軸16は、回転中心軸に沿って貫通する中空部を有する。伝動軸14は、この中空部においてエキセン軸16と相対的に回転可能かつ同軸上に配置される。伝動軸14は、サーボモータ11の回転力を減速機15に伝達する。減速機15は、伝動軸14の回転運動を減速してエキセン軸16に伝達する。
エキセン軸16は、主軸部16aに対して偏心した偏心部16bを有し、偏心部16bがコンロッド17と接続されている。コンロッド17は、エキセン軸16とスライド18とを連結し、エキセン軸16の回転運動を直線運動に変換してスライド18に伝達する。
上記のように、エキセン軸16は、サーボモータ11から減速機15を介して回転力が付与される。そして、エキセン軸16は、鍛造プレス装置10の一回のサイクルに一回転する構成なので、サーボモータ11の回転速度に対して低速でスライド18が上下方向の昇降動作を行う。
なお、駆動機構20の駆動源は、回転速度や軸角度を任意に制御可能なサーボモータ11に限られず、一般的なモータであっても良い。その場合、モータとエキセン軸との間には、フライホイールやクラッチブレーキ機構等を設けることが好ましい。
上金型3と下金型4の間には、それぞれの上金型3及び下金型4に対して潤滑剤を吹き付けるノズル40が設けられている。
また、上金型3と下金型4の近傍には、プレス加工部に成形材料を供給する材料供給装置としての図示しないトランスファフィーダが設けられている。このトランスファフィーダは、上金型3と下金型4とが離間したときに、最上流側の下金型4及び上金型3に新たな成形材料を供給したり、一列に並んだ複数の下金型4及び上金型3に対して、ワークを順番に搬送したりする。
[ガイド機構]
図2及び図3は上金型3と下金型4の周辺の構成を拡大して示した断面図、図4は下ダイホルダ24を上方から見た平面図である。なお、図2及び図3では、ハードプレート26,27等一部の構成の図示を省略している。
図2及び図4に示すように、下ダイホルダ24は平面視で矩形であり、また、図示していないが、上ダイホルダ28も平面視で同じ形状となっている。
そして、下ダイホルダ24と上ダイホルダ28の間であって、下ダイホルダ24及び上ダイホルダ28の平面視における四隅となる位置には、四つのガイド機構50が個別に設けられている。
各ガイド機構50は、下ダイホルダ24の上面から鉛直上方に向かって立設された挿入部としての円柱状のガイドポスト51と、上ダイホルダ28の下面から鉛直下方に向かって垂下された被挿入部としての円筒状のガイドポストホルダー52とを備えている。
ガイドポスト51は、鉛直上方に立設された状態で取付スリーブ53を介して下ダイホルダ24の上面に固定装備されている。
ガイドポストホルダー52は、その上端部が上ダイホルダ28の下面に設けられた有底穴に挿入された状態で固定装備されている。
ガイドポストホルダー52の下端部には、ガイドポスト51との間で気密性を維持するためのパッキング54が装備されている。このパッキング54は、ガイドポストホルダー52の内部への外気及び塵芥、その他の異物の侵入を抑制し、ガイドポストホルダー52の内部からの気体の排出が容易な弁構造となっている。
そして、ガイドポスト51は、ガイドポストホルダー52の下端部から内側に挿入されて、ガイドポストホルダー52に沿って上下動可能となっている。
つまり、各ガイド機構50は、下ダイホルダ24と上ダイホルダ28の四隅の各位置において、下ダイホルダ24に対する上ダイホルダ28の上下動をガイドすることができる。
また、上ダイホルダ28には、各ガイドポストホルダー52の上端の開口部に臨むエアー供給部としてのエアー供給口282が形成されている。このエアー供給口282は、図示しない高圧エアーの供給源(ポンプ等)に接続され、所定圧力のエアーがガイドポストホルダー52の内部空間に供給される。
これにより、ガイドポスト51とガイドポストホルダー52との隙間、即ち、パッキング54からはエアーが外部に流出する。特に、図3に示すように、上ダイホルダ28が下降した場合にも、余分なエアーがパッキング54からエアーが外部に流出し、ガイドポストホルダー52内への塵芥、その他の異物の侵入を抑制することができる。
[検出装置]
鍛造プレス装置10は、上ダイホルダ28と下ダイホルダ24の相互間距離を検出する四つの検出装置60を備えている。
各検出装置60は、上ダイホルダ28と下ダイホルダ24との間において、当該上ダイホルダ28及び下ダイホルダ24の四隅に設けられ、各検出装置60の構成の一部がガイド機構50の内側に配置されている。
各検出装置60は、いわゆる磁歪式変位センサであり、プローブ61と永久磁石62と本体部63とを備えている。
プローブ61は、磁歪線を格納した丸棒状の管状体である。
永久磁石62は、リング状を呈し、プローブ61を遊挿した状態で使用される。なお、永久磁石62は、リング状に限らず、プローブ61の近傍に配置しても良い。
本体部63は、プローブ61の一端部に設けられ、磁歪線にパルス電流を流すパルス発生回路と磁歪線の捻り歪みを検出する歪みセンサとが格納されている。
プローブ61内において、磁歪線はプローブ61の長手方向に平行に格納配置される。そして、永久磁石62にプローブ61を遊挿した状態で、磁歪線にパルス電流を流すと、磁歪線は、ヴィーデマン効果により、永久磁石62の近接部において瞬間的に捻り歪みが発生する。そして、パルス通電から、プローブ61の一端部において歪みセンサが捻り歪みを検出するまでの時間を計測し、歪みの伝搬速度を乗じることで、本体部63から永久磁石62までの距離(変位)を検出することが出来る。
各検出装置60の本体部63は、上ダイホルダ28の上面の四隅に形成された凹部281内に取り付けられている。
プローブ61は、上ダイホルダ28を貫通して鉛直上下方向に延出されている。
各ガイド機構50のガイドポスト51は、その上端部の中心位置にプローブ61が挿入される挿入穴511が形成されている。また、ガイドポスト51の上端部には、挿入穴511を取り囲む配置で永久磁石62が取り付けられている。
従って、ガイドポスト51の挿入穴511にプローブ61を挿入することにより、永久磁石62の内側にプローブ61が遊挿された状態となる。
これにより、検出装置60の検出体を構成するプローブ61及び永久磁石62のほぼ全体がガイド機構50の内側に配置された状態となっている。
そして、上ダイホルダ28が下ダイホルダ24に対して上下動を行うと、永久磁石62とプローブ61の相対的な上下方向の位置が変動するので、本体部63から永久磁石62までの距離を検出することにより、上ダイホルダ28と下ダイホルダ24の上下方向の相互間距離を検出することができる。
さらに、検出装置60は、上ダイホルダ28及び下ダイホルダ24の四隅にそれぞれ設けられているので、各検出装置60が個別に上ダイホルダ28と下ダイホルダ24の上下方向の相互間距離を検出することにより、上金型3と下金型4との間の傾きを求めることが可能となる。
[制御装置]
制御装置90は、プログラムに従って上金型3と下金型4との間の傾きを求める処理を行うマイクロコンピュータ等の情報処理装置である。
制御装置90は、前述したように、各検出装置60の本体部63内のパルス発生回路及び歪みセンサに接続され、各検出装置60から四隅の上ダイホルダ28と下ダイホルダ24の上下方向の相互間距離を取得する。
そして、制御装置90は、上ダイホルダ28及び下ダイホルダ24の四隅の上下方向の相互間距離のバラつきが許容される範囲内か否かを判定する。その結果、許容範囲を超える場合には、制御装置90に接続された表示装置91に上金型3と下金型4との間の傾きが許容範囲を超えたことを示す報知画面を表示させる報知処理を実行する。
また、上金型3と下金型4との間の傾きが許容範囲を超えた場合に、それ以降の鍛造プレス作業を禁止する制御を行っても良い。
また、制御装置90は、上ダイホルダ28及び下ダイホルダ24の四隅の上下方向の相互間距離から、いずれの方向にどの程度傾いているかを算出して、表示装置91に表示する。これにより、作業者は、上金型3及び下金型4又は上ダイホルダ28及び下ダイホルダ24の再組み付け、調整等により、傾きの矯正を行うことができる。
[鍛造プレス装置の動作制御]
鍛造プレス装置10の鍛造プレス動作について説明する。
スライド18は、サーボモータ11によるエキセン軸16の一回転分の回転駆動を1ストロークとして、退避位置である上死点からプレス成形を行う下死点を通過して上死点に戻る動作パターンで上下方向に往復移動を行う。
これにより、上ダイホルダ28は、四つのガイド機構50にガイドされながら、上下動を行い、下死点において、上金型3と下金型4により成形材料がプレスされて鍛造プレスが行われる。
一方、制御装置90は、鍛造プレス動作中において、各検出装置60から短周期的に上ダイホルダ28及び下ダイホルダ24の四隅の上下方向の相互間距離を算出し、上金型3と下金型4の相互間の傾きの許容判定と傾き方向及び傾き角度の算出を実行する。
そして、上金型3と下金型4の相互間の傾きが許容範囲外であれば報知処理を実行する。また、判定結果に拘わらず、上金型3と下金型4の相互間の傾き方向及び傾き角度を表示装置91に表示する。
[発明の実施形態の技術的効果]
上記鍛造プレス装置10は、各検出装置60の一部を各ガイド機構50の内側に個別に配置している。各ガイド機構50は、上ダイホルダ28の上下動をガイドすることから、各検出装置60の構成を各ガイド機構50の内側に配置すると、上ダイホルダ28の上下動に沿った変位をより精度良く検出することが可能となる。従って、上金型3及び下金型4の間の傾きをより正確に検出することが可能となる。
また、従来は、上金型と下金型の周辺は、ワークを取り扱うトランスファフィーダや潤滑油の供給装置等の各種の構成が設けられ、金型間の傾きを検出するためのセンサを設けるスペースを確保することは、実際的には困難であった。
しかしながら、検出装置60の一部をガイド機構50の内側に配置することで、検出装置60の取付スペースを容易に確保することが可能となった。
また、上金型3と下金型4の形状が多種多様な複雑な形状に変更された場合でも、検出装置60の一部がガイド機構50の内側に配置されているので、上金型3や下金型4の影響を受けにくくなり、適正な検出を安定的に行うことが可能となる。
さらに、上金型3と下金型4とが加熱される場合或いは形成材料が加熱される場合には、成形材料の加熱により発生する酸化スケールの付着や蒸気化した潤滑剤の付着が生じやすく、周辺環境も高温化が生じるが、上金型3及び下金型4の周辺がそのような過酷な環境である場合でも、ガイド機構50の内側で検出装置60を保護することができ、周囲環境の影響を低減して検出を行うことが可能となる。これにより、検出装置60の故障を抑制し、長寿命化を実現することが可能となる。
また、ガイド機構50と検出装置60とを少なくとも三つ以上、具体的には四つ備えているので、四点検出により、上金型3と下金型4とが相対的にいかなる方向に傾きを生じているかを詳細に検出することが可能となる。
また、上ダイホルダ28に各ガイド機構50のガイドポストホルダー52内にエアーを供給するエアー供給口282を設けているので、ガイドポストホルダー52とガイドポスト51との隙間からエアーが吐出した状態とすることができ、当該隙間から水分や塵芥等の異物の侵入を抑制することができ、内部の検出装置60に対する異物の影響を抑え、良好な検出を行うことが可能となる。
[その他]
以上、本発明の各実施形態について説明した。しかし、本発明は上記各実施形態に限られない。各実施形態で示した細部は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、ガイド機構50と検出装置60は、それぞれ四つ設ける場合を例示したが、これらの数は増減可能である。また、ガイド機構50と検出装置60の数は必ずしも一致する必要はなく、ガイド機構50が検出装置60よりも多くともよい。但し、上金型3と下金型4との相互の傾きの方向を求める場合には、検出装置60は、三つ以上設けることが好ましい。
また、検出装置60のプローブ61及び永久磁石62をガイド機構50の内側に配置し、本体部63をガイド機構50の外部に配置する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、本体部63もガイド機構50のガイドポストホルダー52の内側に配置する等、検出装置60の全体をガイド機構50の内側に配置しても良い。
また、図5に示すように、各ガイド機構50のガイドポスト51に水冷装置を設けてもよい。水冷装置は、ガイドポスト51の概ね全長に渡って形成された冷却水の流路55からなる。流路55は、ガイドポスト51の下端面から上端部近傍まで延びており、上端部近傍で折り返してガイドポスト51の下端面に抜けるように形成されている。
また、下ダイホルダ24には、流路55の一端部に連通する冷却水の供給口241と、流路55の他端部に連通する冷却水の排出口242とが形成されており、供給口241は、冷却水の供給源に接続されている。
このように、各ガイド機構50に水冷装置を設けた場合には、周囲が高温化する場合でも、検出装置60の温度上昇を抑制し、温度の影響を抑えて精度良く良好な傾き検出を行うことが可能となる。
なお、水冷装置は、ガイドポスト51に限らず、ガイドポストホルダー52側に設けてもよい。その場合、ガイドポスト51と同様に、ガイドポストホルダー52に冷却水の流路を形成しても良いし、ガイドポストホルダー52の外周に装着する筒状のウォータージャケットにより水冷装置を構成しても良い。
また、各ガイド機構50のガイドポストホルダー52にエアーを供給するエアー供給口282を油圧供給源に接続し、ガイドポストホルダー52内に油圧を供給可能に改造しても良い。この場合、弁構造のパッキング54に替えて、内部からの油圧が漏れないシール構造とすることが好ましい。
これにより、下金型4と上金型3との間で傾斜を生じていることが検出された場合に、いずれかのガイドポストホルダー52に対する油圧の圧力を調整することで傾斜を緩和することが可能となる。
なお、各ガイドポストホルダー52に対する油圧の供給経路には、各油圧の供給経路ごとにアキュムレータを設け、鍛造プレスによる上ダイホルダ28の下降時には作動油がアキュムレータに移動する構成とすることで、鍛造プレス作業に対する影響を十分に低減しつつも、下金型4と上金型3との間での傾斜を緩和することが可能となる。
また、上記実施形態では、成形装置として鍛造プレス装置を例示したが、金型を使用するあらゆる成形装置に、前述したガイド機構50及び検出装置60の構成を適用することが可能である。
例えば、管状の成形材料を加熱し、軟化させてから上金型と下金型とで挟み、成形材料の両端部から内部に高圧エアーを供給し、膨張させて目標形状に膨張成形を行う膨張成形装置等にもガイド機構50及び検出装置60を設けてもよい。この場合も、上金型と下金型の相互間の傾きを良好に検出することが可能である。
3 上金型
4 下金型
10 鍛造プレス装置(成形装置)
11 サーボモータ
14 伝動軸
15 減速機
16 エキセン軸
17 コンロッド
18 スライド
19 ガイド
20 駆動機構
24 下ダイホルダ(第二ダイホルダ)
26,27 ハードプレート
28 上ダイホルダ(第一ダイホルダ)
40 ノズル
50 ガイド機構
51 ガイドポスト(挿入部)
52 ガイドポストホルダー(被挿入部)
55 流路(水冷装置)
60 検出装置
61 プローブ
62 永久磁石
63 本体部
90 制御装置
91 表示装置
241 供給口
242 排出口
282 エアー供給口(エアー供給部)

Claims (5)

  1. 一対の金型の一方を保持する第一ダイホルダと、
    一対の金型の他方を保持する第二ダイホルダと、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとを相対的に接離移動させる駆動機構と、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間に設けられ、前記接離移動をガイドする複数のガイド機構と、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間の距離を検出する、前記複数のガイド機構の内、二以上にそれぞれ設けられた検出装置とを備え、
    前記それぞれの検出装置によって検出された前記距離に基づき、前記一対の金型の一方に対する前記一対の金型の他方の傾きを出力する成形装置であって、
    前記ガイド機構は、挿入部と被挿入部とを有し、
    前記検出装置は、一部又は全部が前記ガイド機構の内部に配置されている成形装置。
  2. 前記それぞれの検出装置によって検出された前記距離に基づいて判定された傾きに応じて前記駆動機構を停止させる、請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記ガイド機構と前記検出装置とを少なくとも三つ以上備える請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の成形装置。
  4. 一対の金型の一方を保持する第一ダイホルダと、
    一対の金型の他方を保持する第二ダイホルダと、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとを相対的に接離移動させる駆動機構と、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間に設けられ、前記接離移動をガイドするガイド機構と、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間の距離を検出する検出装置とを備え、
    前記ガイド機構は、挿入部と被挿入部とを有し、
    前記検出装置は、一部又は全部が前記ガイド機構の内部に配置されており、
    前記ガイド機構の前記被挿入部内にエアーを供給するエアー供給部を備える成形装置。
  5. 一対の金型の一方を保持する第一ダイホルダと、
    一対の金型の他方を保持する第二ダイホルダと、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとを相対的に接離移動させる駆動機構と、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間に設けられ、前記接離移動をガイドするガイド機構と、
    前記第一ダイホルダと前記第二ダイホルダとの間の距離を検出する検出装置とを備え、
    前記ガイド機構は、挿入部と被挿入部とを有し、
    前記検出装置は、一部又は全部が前記ガイド機構の内部に配置されており、
    前記ガイド機構の前記挿入部又は前記被挿入部に水冷装置を備える成形装置。
JP2019173635A 2019-09-25 2019-09-25 成形装置 Active JP7433010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173635A JP7433010B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 成形装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019173635A JP7433010B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 成形装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021049544A JP2021049544A (ja) 2021-04-01
JP2021049544A5 JP2021049544A5 (ja) 2022-09-06
JP7433010B2 true JP7433010B2 (ja) 2024-02-19

Family

ID=75155246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019173635A Active JP7433010B2 (ja) 2019-09-25 2019-09-25 成形装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7433010B2 (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000343283A (ja) 1999-05-31 2000-12-12 Yamada Dobby Co Ltd ねじプレス機のスライド制御装置
JP2002239799A (ja) 2001-02-20 2002-08-28 Sumitomo Heavy Ind Ltd 鍛造プレスのシャットハイト調整方法
JP2006349144A (ja) 2005-06-20 2006-12-28 Smc Corp 位置検出装置付き流体圧シリンダ
JP2010099671A (ja) 2008-10-21 2010-05-06 Hitachi Zosen Fukui Corp プレス機械のスライドの傾き監視方法及びその装置
JP2013022610A (ja) 2011-07-20 2013-02-04 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd スライド位置検出装置およびプレス機械
JP2017225976A (ja) 2016-06-20 2017-12-28 株式会社栗本鐵工所 鍛造プレスのダイハイト測定器およびトランスファビーム位置測定器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6186041A (ja) * 1984-10-02 1986-05-01 Nissan Motor Co Ltd 鍛造方法
JPH09303307A (ja) * 1996-05-20 1997-11-25 Keyence Corp 流体圧シリンダの制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000343283A (ja) 1999-05-31 2000-12-12 Yamada Dobby Co Ltd ねじプレス機のスライド制御装置
JP2002239799A (ja) 2001-02-20 2002-08-28 Sumitomo Heavy Ind Ltd 鍛造プレスのシャットハイト調整方法
JP2006349144A (ja) 2005-06-20 2006-12-28 Smc Corp 位置検出装置付き流体圧シリンダ
JP2010099671A (ja) 2008-10-21 2010-05-06 Hitachi Zosen Fukui Corp プレス機械のスライドの傾き監視方法及びその装置
JP2013022610A (ja) 2011-07-20 2013-02-04 Sumitomo Heavy Industries Techno-Fort Co Ltd スライド位置検出装置およびプレス機械
JP2017225976A (ja) 2016-06-20 2017-12-28 株式会社栗本鐵工所 鍛造プレスのダイハイト測定器およびトランスファビーム位置測定器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021049544A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4979636B2 (ja) 射出成形機および射出成形方法
JP7433010B2 (ja) 成形装置
US10850439B2 (en) Injection molding machine
JP3645762B2 (ja) プレス機械の診断方法及びその装置
KR100269062B1 (ko) 프레스의 다이 높이 보정장치
CN104923590B (zh) 压力校正机及其校正方法
JP6970177B2 (ja) 射出成形機および射出成形方法
JP6878047B2 (ja) 射出成形機および射出成形方法
JP3818958B2 (ja) サーボプレスのモータ過負荷保護方法
JP7101095B2 (ja) プレス装置
JP6700067B2 (ja) 射出成形機
JP2017225976A (ja) 鍛造プレスのダイハイト測定器およびトランスファビーム位置測定器
JP4046598B2 (ja) 電動サーボプレスの加圧方法
JP6450790B2 (ja) 表示システムおよび表示方法
KR101717027B1 (ko) 사출성형기, 사출성형기의 정보처리장치, 및 사출성형기의 정보처리방법
JP3992600B2 (ja) 電動サーボプレスの機械保護方法
EP3640001A1 (en) Injection molding machine
CN207403218U (zh) 一种左右活动工作台同步移动的液压机
US6688216B2 (en) Method and apparatus for adjusting the gib-slide clearance using a pressurized chamber combination
JP2000343286A (ja) 機械プレスのスライド駆動装置
JP3929368B2 (ja) プレス機械のダイハイト検出方法
CN107576496A (zh) 用于滚珠丝杠副的效率检测装置
JP2019042790A (ja) プレス装置のスライド位置調整構造及びスライド位置調整方法
JP2010099671A (ja) プレス機械のスライドの傾き監視方法及びその装置
JP2022132712A (ja) プレス装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220829

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230509

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7433010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150