JPS6186041A - 鍛造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はワークが正確に位置決めされているか否か検
知した上で鍛造を行う鍛造方法に関する。

（従来技術） 従来の鍛造方法で使用されている鍛造型としては、例え
ば第１図に示すようなものがある。

すなわち、１はプレス機のラムであり、このラム１には
上ホルダ２を介してパンチ３が取付けられている。一方
、４はプレス機のボルスタ５上に設けられたダイベース
であり、このダイベース４上前記パンチ３と対向する位
置には下ダイ６が設けられている。また、ダイベース４
上にはガイドポスト７が立設されている。８は下ダイ６
の上方に位置し、ガイドポスト７に沿って摺動昇降可能
なダイホルダであり、このダイホルダ８には下ダイ６と
対向する位置に、下ダイ６と協働してワークＷを鍛造す
る上ダイ９が取付けられている。１０はガイドポスト７
を取囲む状態で設けられ、上端がダイホルダ８に、また
、下端がダイベース４に当接して、ダイホルダ８を常時
上方へ向けて付勢し、上ダイ９を下ダイ６から離隔した
上方位置に位置させている圧縮コイルスプリングである
。

しかして、このような鍛造型を使用した従来の鍛造方法
は、ワークＷを下ダイ６のダイフェース上に作業者が目
視で位置を確認しながら、第１図に示すように載置位置
決めした上で、ラムｌを下降させる。ラム１と一体に下
降するパンチ３が上ダイ９に当接し、コイルスプリング
１０の付勢力に抗して上ダイ９およびダイホルダ８を押
下げる。その結果、押下げられる上ダイ９が下ダイ６と
協働してワークＷを鍛造成形するものであった。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の鍛造方法にあっては、
ワークＷを下ダイ６上に載置位置決めする際、ワークＷ
が正常な位置に位置決めされているか否かを確認するた
めの検知手段が設けられておらず、確認作業は作業者が
目視によって行っていた。その結果、確認作業に長時間
を要し、サイクルタイムが長くなって生産性が悪い上に
、表裏あるいは前後左右の形状が極めて近似しているワ
ークにあっては、表裏あるいは前後左右を間違えて位置
決めしていてもそれに気付かずに鍛造を行ってしまい、
加工不良品を生産することがあった。更に、ワークの位
置決め不良によって、甚だしい場合には鍛造型を破損す
ることもあった。

（問題点を解決するための手段および作用）この発明は
、このような従来の問題点に着目してなされたもので、
鍛造の開始に先立ってワークを上ダイと下ダイとで挾持
するとともに、上ダイの位置を検知することによりワー
クが正常な位置に位置決め固定されているかどうかを検
知し、ワークの位置が正常でない場合には鍛造作業を開
始できないようにすることによって、前述した問題点を
解決するものである。

（実施例） 以下、この発明を図面に基づいて説明する。

第２図は、この発明に係る鍛造方法を実施するための鍛
造型の一実施例を示す図である。まず構成を説明すると
、１５はプレス機のボルスタであり、このボルスタ１５
上にはダイベースＩ６を介して下ダイ１７が固定されて
いる。ダイベース１６上には下ダイ１７を挾んで複数対
の作用圧が低いエアシリンダ１８が立設されている。１
９は各シリンダ１８のピストンロッド１８ａの先端に固
定支持されたダイホルダであり、２０はダイホルダ１９
によって支持され、前記下ダイ１７の直上、離隔した位
置に位置する上ダイである。各シリンダ１８は、そのピ
ストンロッド１８ａが同期して駆動（昇降）されるよう
になっており、それによってダイホルダ１９を昇降させ
、上ダイ２０を下ダイ１７に接近離隔させる駆動手段と
して機能するようになっている。更に、シリンダ１８の
うちの１本は、そのピストンロッド１８ａが所定のスト
ロークに達したときＯＮとなって信号を発する近接スイ
ッチ内蔵型のものを設けている。前記ダイベース１６、
下ダイ１７、エアシリンダ１８、ダイホルダ１９、上ダ
イ２０、近接スイッチは組合さって下型２１を構成して
いる。一方、２２はプレス機のラムであり、このラム２
２には上ホルダ２３が取付けられている。上ホルダ詔に
は、前記上ダイ及びダイホルダ１９を間に挟んで、下ダ
イ１７と上下に対向する位置にパンチＵが取付けられて
いる。

これら上ホルダ詔、パンチ２４は組合さり上型δを構成
している。この上型部と前記下型２１とが組合さって１
組の鍛造型を構成している。

次に、以上のような構成からなる鍛造型を用いて、この
発明に係る鍛造方法により、ワークである予備成型され
た棒状部材にラックを形成する場合について説明する。

まず、ワークＷを下ダイ１７のダイフェース上に目視に
より位置合せして載置する。このとき、各エアシリンダ
１８のピストンロッド１８ａはストロークエンドまで突
出しており、上ダイ２０は下ダイ１７から最も離隔した
上昇限に位置している。次いで、各エアシリンダ１８の
ピストンロッド１８ａを引込めると、上ダイ２０は下降
して下ダイ１７に接近する。やがて、上ダイ２０がワー
クＷに当接し、ワークＷは両ダイ１７．２０によって上
下から挟まれる。このとき、ワークＷが下ダイ１７上の
ほぼ正常な位置に載置されていれば、ワークＷの予備成
形されている形状と両ダイ１７．２０のダイフェースの
形状とが第３図に示すように合致して、ワークＷは両ダ
イ１７．２０によって確実に位置決め固定されることと
なる。更に、ワークＷの形状と両ダイ１７．２０のダイ
フェースの形状とが完全に合致した場合には、各シリン
ダ１８のピストンロッド１８ａが予め設定されているス
トロークとなるため、シリンダ１８に内蔵されている近
接スイッチがＯＮとなり、プレス機の制御装置にラム２
２を駆動させるための信号を発する。その結果、ラム２
２が下降され、パンチ２４が上ダイ２０に当接してこれ
を下方へ押圧するため、上ダイ２０は下ダイ１７と協働
してワークＷにラックを鍛造成形する。ラム２２が下皮
点に到達し上昇を開始すると、各シリンダ１８のピスト
ンロッド１８ａがストロークエンドまで突出され、ダイ
ホルダ１９および上ダイ２０は再び上昇限まで上昇して
停止する。次いで、ラム２２が上皮点に到達して停止し
、１鍛造サイクルが終了する。

なお、ワークＷが下ダイ１７上に上下あるいは前後左右
逆になったり、位置がずれた状態で載置された場合には
、ワークＷが両ダイ１７．２０によって上下から挟まれ
たとき、第４図に示すように、ワークＷの予備成形され
ている形状と下ダイ１７および上ダイ２０のダイフェー
スの形状とが合致しない。したがって、各シリンダ１８
のピストンロッド１８ａが予め設定されているストロー
クにならないため、シリンダ１８に内蔵されている近接
スイッチはＯＦＦのままでプレス機の制御装置にラム２
２を駆動させるための信号を発しない。その結果、ラム
２２は下降せず、ワークＷの鍛造成形は行われない。な
お、前述した実施例においては、検知手段としてエアシ
リンダ１８に内蔵された近接スイッチを用いたが、リミ
ットスイッチや光電管式検知等を用いてもよいことは言
うまでもない。

（発明の効果） 以上説明してきたようにこの発明によれば、鍛造の開始
に先立ワてワークを上ダイと下ダイとて挟持するととも
に、ワークが正常な位置に位置決めされているか否かを
検知し、ワークが正常な位置にないときは鍛造作業を開
始できないようにしたため、従来の作業者がワークの位
置および状態を目視によって確認していた場合と比較し
て、鍛造のサイクルタイムを短縮でき、生産性の向上を
計ることができる。また、表裏あるいは前後左右の形状
が極めて近似しているワークにあっても、表裏あるいは
前後左右をは違えて位置決めしたまま鍛造を行ってしま
い不良品を生産するようなこともない。更に、ワークの
位置決め不良によって鍛造型を破損するような事態も回
避することができるといった種々の効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の鍛造方法に使用されていた鍛造型の概略
断面説明図、第２図、第３図はこの発明に係る鍛造方法
を実施するための鍛造型の一実施例の正面断面図、第４
．５図は第２．３図の鍛造型におけるワークの位置決め
状態を示す説明図であり、第４図は正常な位置決め状態
を、第５図は正常でない位置決め状態をそれぞれ示して
いる。 Ｗ−−−−一・ワーク、 １５−−−−−−プレス機のボルスタ、１７−−−−−
・下ダイ、 １８・−・−・−上ダイを駆動するエアシリンダ、２０
−−−−−・上ダイ、 ２２−−−−−−プレス機のラム、 ２４−−−−−−パンチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 プレス機のボルスタ上に設けた下ダイと、 プレス機のラムに下ダイと対向して設けたパンチと、の
   間に下ダイと対向して昇降可能に上ダイを設け、ラムを
   下降させてパンチで上ダイを下ダイに押圧し、上ダイと
   下ダイとでワークを鍛造する鍛造方法において、パンチ
   の下降に先立って上ダイを下ダイに向けて下降接近させ
   、上ダイと下ダイとでワークを挾持するとともに、上ダ
   イの位置を検知することによってワークの位置が正常か
   否かを検知し、正常でない場合にはプレス機のラムの下
   降を停止させ、正常な場合にはラムを下降させることを
   特徴とする鍛造方法。