JP7432371B2 - 解析装置、x線ct装置及びプログラム - Google Patents

解析装置、x線ct装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7432371B2
JP7432371B2 JP2020007501A JP2020007501A JP7432371B2 JP 7432371 B2 JP7432371 B2 JP 7432371B2 JP 2020007501 A JP2020007501 A JP 2020007501A JP 2020007501 A JP2020007501 A JP 2020007501A JP 7432371 B2 JP7432371 B2 JP 7432371B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phantom
analysis
unit
holding
holding holder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020007501A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021049316A (ja
Inventor
フゥイ ヂャン
スーモン チン
真次 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Canon Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Medical Systems Corp filed Critical Canon Medical Systems Corp
Publication of JP2021049316A publication Critical patent/JP2021049316A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7432371B2 publication Critical patent/JP7432371B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating thereof
    • A61B6/582Calibration
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computed tomography [CT]
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、解析装置、X線CT装置及びプログラムに関する。
従来より、X線を用いて画像を生成する放射線断層撮影装置として、X線CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)装置が知られている。X線CT装置は、X線を放出するX線管と、X線を検出するX線検出器を有している。X線管から放出されたX線は被検体を通過した後、X線検出器で検出される。X線検出器は、被検体を透過したX線を検出し、その強度に応じた電気信号を出力する。X線検出器から出力された電気信号はデータ収集部で受信され、X線データに変換される。このX線データに基づいて画像が再構成される。
画像再構成を行う場合、被検体を撮影して得られたデータは、水や空気などの基準物質を撮影して得られた補正データなどを用いて補正される。この補正により、高品質な画像を得ることができる。
例えば、X線CT装置の使用環境や、X線CT装置の使用期間などの原因で、CT撮影により得られた被検体のCT画像(再構成画像)にはアーチファクトが含まれる可能性がある。アーチファクトが存在する場合、画像品質が低下する。そこで、アーチファクトを軽減するために、ファントム(phantom)を用いてキャリブレーションを行う技術が知られている。
ファントムを用いたキャリブレーション法としては、水ファントムキャリブレーション法が挙げられる。水ファントムキャリブレーション法において、円柱や楕円柱状の形状を有する水ファントムを用いて撮像して発生した水画像が用いられている。
また、ファントムは、画像キャリブレーション用以外にも、X線CT装置の出荷前の画質検出に用いることもでき、ファントムを用いてX線CT装置の実測における解析項目をシミュレーションすることにより、出荷前設定を調整し、画質を向上させることができる。
しかしながら、ファントムの使用中では、専門的知識が必要であるので、X線CT装置の一般的な操作者(例えば、撮影技師)にとって、ファントムを用いることは難しい。病院にとって、装置を購入した後に人員トレーニングの時間も必要となる。また、従来、出荷前のX線CT装置の画質評価をファントム(例えば水ファントム)で実行する際には、マニュアルに従って先に1種のファントムを置き、解析を行った後、手動でもう一つのファントムに入れ替えて、もう一つのファントムを解析する必要があった。プロセス全体は手動で行う必要があり、解析効率が低い。
解析中の手動操作を可能な限り少なくするとともに、機器の使用の簡素化を実現するために、予めファントム保持ホルダに保持されたファントムの詳細を知らなくても、画像識別技術によって、必要なファントムを簡便に選択してX線CT装置の画質評価を行うことができるようにファントムの保持状態及びファントムの種類を自動的に識別することができることが望ましい。
特開2006-034306号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、スキャン解析中に手動操作を必要とせずに解析効率を高くすることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置付けることもできる。
実施形態に係る解析装置は、ファントム識別部と、ファントム解析部とを備える。ファントム識別部は、ファントム保持ホルダに保持されたファントムの保持状態及び種類の少なくとも1つを識別する。ファントム解析部は、前記ファントム識別部の識別結果により、自動的に、必要とするファントムをスキャンセンタに移動し、かつ対応する解析を実行する。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置のハードウェアの構成の概略図である。 図2は、第1の実施形態に係るファントム保持ホルダとファントムの設置方式の一例を示す説明図である。 図3は、寝台天板の一部、ファントム保持ホルダ及びファントムを含む図2の局部拡大図である。 図4は、従来のスキャンから解析までの解析一体化のフロー図である。 図5は、第1の実施形態に係る解析装置の模式図を示す。 図6は、第1の実施形態に係る距離測定方法でファントムの保持状態を識別する概略図を示す。 図7は、第1の実施形態に係る距離測定方法でファントムの保持状態を識別するフロー図である。 図8は、第1の実施形態に係るエッジ検出方法でファントムの保持状態を識別する概略図を示す。 図9は、第1の実施形態に係るエッジ検出とテンプレートマッチングの方法でファントムの保持状態を識別するフロー図である。 図10は、第1の実施形態に係る特徴抽出方法により、ファントムの種類を識別する概略図である。 図11は、第2の実施形態に係る解析装置の模式図を示す。 図12は、第2の実施形態に係るファントム保持ホルダとファントムの設置方式の一例を示す説明図である。 図13は、第2の実施形態に係る解析装置の動作のフロー図を示す。
以下、図面を参照しながら、解析装置、X線CT装置及びプログラムの実施形態について説明する。
実施形態に係る解析装置は、ファントム識別部と、ファントム解析部とを備える。ファントム識別部は、ファントム保持ホルダに保持されたファントムの保持状態及び種類の少なくとも1つを識別する。ファントム解析部は、前記ファントム識別部の識別結果により、自動的に、必要とするファントムをスキャンセンタに移動し、かつ対応する解析を実行する。
また、実施形態に係るX線CT装置は、ファントム識別部と、ファントム解析部とを備える。ファントム識別部は、ファントム保持ホルダで保持されたファントムの保持状態及び種類を識別する。ファントム解析部は、前記ファントム識別部が識別した結果により、必要とするファントムを自動的にスキャンセンタに移動して、対応する解析を実施する。
また、実施形態に係るプログラムは、コンピュータに、ファントム保持ホルダに保持されたファントムの保持状態及び種類を識別し、識別された結果により、自動的に、必要なファントムをスキャンセンタに移動させ、かつ対応する解析を実行する処理を実行させるためのものである。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置1のハードウェアの構成の概略図である。図2は、第1の実施形態に係るファントム保持ホルダとファントムの設置方式の一例を示す説明図である。
図1に示すように、X線CT装置1は、ガントリー(gantry)2及び解析装置10を有している。また、図1に示すように、ガントリー2は、X線管21、アパーチャ部22、コリメータ装置23、X線検出器24、データ収集部25、回転部26、高電圧電源27、アパーチャ駆動装置28、回転駆動装置29、及び制御部30を有している。
回転部26は回転可能に支持されている。X線管21、アパーチャ部22、コリメータ装置23、X線検出器24、及びデータ収集部25は回転部26に搭載されている。
X線管21は、ファントム又は被検体に照射するX線を発生し、X線検出器24及びX線管21は、中間の撮影空間を挟んで互いに対向して配置されている。
アパーチャ部22は、X線管21と撮影空間との間に配置されており、X線管21のX線焦点からX線検出器24に向けて放射されるX線の成形形態を調整する。
コリメータ装置23は、撮影空間とX線検出器24との間に配置されている。コリメータ装置23はX線検出器24に入射する散乱線を除去する。
X線検出器24は、被検体又はファントムを透過したX線を検出し、X線の強度に応じた電気信号を出力する。
データ収集部25は、X線検出器24から出力される電気信号を収集し、X線データに変換する。そして、データ収集部25は、X線データを制御部30に送信する。
回転部26は、X線管21とX線検出器24を含む撮像システムを寝台4の周りに回転させる。
高電圧電源27はX線管21に高電圧及び電流を供給する。
アパーチャ駆動装置28はアパーチャ部22を駆動しその開口を変形させる。
回転駆動装置29は、回転部26を回転駆動する。
制御部30は操作コンソール6に接続されており、操作コンソール6からの指令に基づいて、X線CT装置1の各部品を制御し、X線スキャンを実行し、スキャン結果を操作コンソール6へと戻させ、操作者はスキャン結果により、ファントムの選択、変更を行うことができる。例えば、制御部30は、データ収集部25から送信されたX線データを受信すると、受信したX線データを操作コンソール6に送信する。制御部30は、例えば、プロセッサにより実現される。
操作コンソール6は、データ収集部25から送信されたX線データを受信し、受信したX線データに基づいて各種の画像を生成する。例えば、操作コンソール6は、スキャノ画像(Scano画像)を生成する。そして、操作コンソール6は、生成したスキャノ画像を操作コンソール6が有するディスプレイに表示させたり、制御部30に送信したりする。操作コンソール6は、例えば、プロセッサ、メモリ、ディスプレイ、及び、操作者からの指示を受け付けるキーボードやマウス等の操作受付デバイスにより実現される。
図2に示すように、寝台4は駆動装置40、寝台天板41、ファントム保持ホルダ43及びファントム42を有している。
ファントム保持ホルダ43はファントム42を保持する保持装置である。ファントム保持ホルダ43及びファントム42は寝台天板41の上方に位置しており、ファントム保持ホルダ43は寝台天板41と接触して寝台天板41の上に載置されており、ファントム42は、ファントム保持ホルダ43により保持されることにより、寝台天板41の上に間接的に載置されている。ここで、「上方」とは、例えば、図2においてY軸正方向(Y軸の正の向きの方向)側を意味する。ファントム42は基準物質であり、一例として、水ファントムであってもよい。また、ファントム42自体は様々な種類があり、ファントム42の種類が異なる場合、対応する形状及び大きさが異なる可能性があり、内部に含まれる材質が異なる可能性があり、異なる材質のスキャノ画像での対応する画素値も異なっている。駆動装置40は寝台天板41に設けられており、寝台天板41を駆動することにより、寝台天板41をY方向に昇降させながら、Z方向に移動させる。
図2には、ファントム保持ホルダ43及びファントム42が寝台天板41の前側に設けられることが示されているが、これは一例であって、本実施形態は、これに限定されるものではなく、また、図2には、ファントム42の数が2個であり、それぞれファントム保持ホルダ43の前側及び後側に保持されることが示されているが、本実施形態は、これに限定されるものではない。なお、「前側」とは、例えば、寝台天板41がガントリー2に挿入されていない場合の寝台4に対してガントリー2が位置する側をいう。また、「後側」とは、「前側」と反対側をいう。
ガントリー2は、従来の設計の何れか1種であってもよいため、図2では、その詳細な構造に関する説明を省略する。
図3は、寝台天板の一部、ファントム保持ホルダ及びファントムを含む図2の局部拡大図である。図2及び図3には、ファントム42の保持状態が両側保持であることが示されているが、従来のファントム保持ホルダには、片側保持及び両側保持の2種類の規格がある。片側保持のファントム保持ホルダ43を用いている場合、ファントム保持ホルダ43の前側及び後側のいずれか一方の側のみにファントム42が置かれており、両側保持のファントム保持ホルダ43を用いている場合、ファントム保持ホルダ43の前側及び後側の何れか一方の側のみにファントム42が置かれることがあり、ファントム保持ホルダ43の両側にファントム42が置かれていることもある。両側の何れにもファントム42が置かれている場合、一般的には、両側のファントム42の種類が異なり、ファントム42の配置位置は、種類によって確定(決定)されず、即ち、1つのファントム42を選択的に前側及び後側の一方の側に置き、もう一つのファントム42を前側及び後側のうちの他方の側に置くことができる。以下では、両側に異なる種類のファントム42が保持されていることについてのみ検討し、両側に同じ種類のファントム42が保持されていることについて検討していないが、同じ種類のファントム42を保持したとしても、本実施形態の方法が適用される。
ファントム保持ホルダ43の両側に異なるファントム42が置かれることを示すために、図3では2つのファントム42のうち一方のファントム42として第一ファントム42-1がファントム保持ホルダ43の前側で保持され、他方のファントム42として第二ファントム42-2がファントム保持ホルダ43の後側で保持されている場合が示されている。
本実施形態では、説明の便宜上、佳能医療系統株式会社の水ファントム(水ファントムの種類)を例として説明し、第一ファントム42-1はTOS-SSファントム(180-TOSと称されるTOSファントム、及び180-waterと称される純水ファントムを含む)を示し、第二ファントム42-2は320-waterファントムを示す。第一ファントム42-1及び第二ファントム42-2はそれぞれ異なる項目の検出に対応する。
180-waterファントムの検出項目の一例について説明する。例えば、スキャン視野が180mmの時に、以下の(1)~(3)の項目を検出する。
(1)CT値測定
(2)CT値均一性測定
(3)ノイズ(Noise)
また、320-waterファントムの検出項目の一例について説明する。例えば、スキャン視野が320mmの時に、以下の(4)~(6)の項目を検出する。
(4)CT値測定
(5)CT値均一性測定
(6)ノイズ(Noise)
また、180TOSファントムの検出項目の一例について説明する。例えば、スキャン視野が180mmの時に、CT値直線性という項目を検出する。
上述した例示のファントム42は水ファントムであるが、これに限定されない。また、ファントム(ここでは水ファントムである)42の種類も本実施形態で挙げた幾つかのものに限定されない。
従来、スキャンから解析までの解析一体化中、図4に示すフローに従い、まず、オペレーションマニュアルによりTOS-SSファントムを置いて、それぞれ180-TOSファントム及び180-waterファントムを解析し、その後、手動で320-waterファントムに入れ替えて解析を行う必要があり、全過程は手動でするため、解析の効率を低下させる。
本実施形態では、以下に説明するように、ファントム保持ホルダ43に2つのファントム42が予め載置されると、自動識別技術により2つのファントム42の種類を識別して自動的に入れ替えて、作業効率を顕著に向上させることができる。本実施形態では、以下に説明するように、解析装置10は、ファントム保持ホルダ43上のファントム42の保持状態が片側保持か、それとも両側保持かを自動的に識別できると共に、保持されたファントム42の種類を自動的に識別することができる。
図5は、第1の実施形態に係る解析装置の模式図を示す。
解析装置10は、例えば、プロセッサ及びメモリを含むコンピュータにより実現される。解析装置10は、制御部30に接続されており、制御部30と通信可能である。解析装置10は、ファントム識別部11及びファントム解析部12を有している。ファントム識別部11はファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42の保持状態及び種類の両方を識別し、ファントム解析部12はファントム識別部11の識別結果により、必要なファントム42を自動的にスキャンセンタに移動し、かつ対応する解析を実行する。前記スキャンセンタは、X線管21とX線検出器24との間にあり、X線管21から発せられたX線がX線検出器24で受信される前に通過する位置であり、かつファントム保持ホルダ43上のファントム42がZ方向に沿って移動した後に、スキャンを受ける位置である。ファントム識別部11及びファントム解析部12は、例えば、プロセッサにより実現される。
具体的には、ファントム識別部11は、スキャノ画像取得部111、ファントム保持状態分析部112、及びファントム種類分析部113を含む。
スキャノ画像取得部111は、スキャノ画像としてファントム及びファントム保持ホルダの透視画像を取得する。例えば、スキャノ画像取得部111は、制御部30に対してスキャノ画像を送信させるための要求(スキャノ画像送信要求)を送信する。制御部30は、スキャノ画像送信要求を受信すると、スキャノ画像送信要求にしたがって、スキャノ画像をスキャノ画像取得部111に送信する。このようにして、スキャノ画像取得部111は、ファントム42及びファントム保持ホルダ43を含むスキャノ画像を取得する。なお、スキャノ画像が、ファントム42を含まない場合もあり得る。スキャノ画像の撮影範囲は、各ファントム42の寸法とファントム保持ホルダ43の寸法との和よりも大きくするように設定される。例えば第一ファントム42-1の寸法(例えばZ軸方向における寸法)をD1、第二ファントム42-2の寸法(例えばZ軸方向における寸法)をD2、ファントム保持ホルダ43の寸法(例えばZ軸方向における寸法)をD3とする場合、撮影範囲Lは、L>D1+D2+D3を満たさなければならず、ファントム42の寸法D1、D2は、必要なファントム42の寸法に応じて設定されてもよく、各ファントム42の寸法規格における最大値を用いて設定されてもよい。例えば、ファントム42の寸法D1、D2は、使用可能な全ての種類のファントム42の寸法(例えば、ファントム42のZ軸方向における寸法)のうち、最大の寸法であってもよい。このように設定する目的は、空気とファントム42との境界を撮影するためである。
ファントム保持状態分析部112は、スキャノ画像における画素値であって、異なる物質(物体)に対応する画素値が異なるという原理により、スキャノ画像における各画素の画素値と隣接する画素の画素値との差(差を示す値)が予め定義された閾値を超えたか否かを判定し、このような比較により、異なる物質の間、例えばファントム42の部分と空気部分との間の境界を識別する。例えば、ファントム保持状態分析部112は、スキャノ画像における、ある画素の画素値と、この画素に隣接する画素の画素値との差が、閾値を超える場合には、これらの2つの画素の間を、ファントム42の部分と空気部分との間の境界として識別する。また、ファントム保持状態分析部112は、スキャノ画像における、ある画素の画素値と、この画素に隣接する画素の画素値との差が、閾値以下である場合には、これらの2つの画素の間を、ファントム42の部分と空気部分との間の境界として識別しない。
また、ファントム保持状態分析部112は、画素値により、スキャノ画像を階調画像に処理して階調特徴の抽出を行い、スキャノ画像における各画素の階調値と隣接する画素の階調値との差(差を示す値)が予め定義された閾値を超えたか否かを判定することにより、異なる物質間の境界を識別してもよい。例えば、ファントム保持状態分析部112は、画素値を用いて境界を識別した方法と同様の方法によって、階調値を用いて境界を識別する。
スキャノ画像において、空気部分とファントム42の部分は明らかに区別することができる。よって、画素値の相違に基づいて、空気部分とファントム42の部分を区別することができる。また、画素値を階調値に変換すると、スキャノ画像において、空気部分とファントム42の部分の階調値にも明らかな境界が存在することにより、階調値の相違によって、空気部分とファントム42の部分を区別することもできる。
ファントム種類分析部113は、ファントム42の内部特徴としてスキャノ画像におけるファントム42の内部の画素値を抽出し、かつ内部特徴及び抽出されたファントム42のエッジに基づいて、ファントム保持ホルダ43上のファントム42の種類を分析する。
異なるファントム42は異なる解析項目に対応する。ファントム保持状態分析部112及びファントム種類分析部113によりファントム42の保持状態及び種類を識別した後、ファントム解析部12は識別結果により、解析項目に必要なファントム42を自動的にスキャンセンタに移動し、かつ対応する解析を実行する。
よって、本実施形態の構成によれば、スキャンから解析までの解析一体化中(スキャンから解析までの一連の処理の間)の手動作業を少なくし、効率を高めることができ、また、ファントム42に関する操作者の知識が要求されないため、汎用性が強く、迅速に使用できる。なお、スキャンから解析までの一連の処理の間のことは、例えば、スキャン解析中とも称される。
以下の実施形態の説明では、ファントム保持状態分析部112は、異なる物質間の画素値が違うという原理により、それぞれ距離測定方法、エッジ検出方法、テンプレートマッチング方法でファントム42と空気との境界及び/又はファントム42のエッジ(外部特徴、寸法特徴)を確定することにより、ファントム42の保持状態を識別する。
図6は、第1の実施形態にかかる距離測定方法でファントムの保持状態を識別する概略図を示す。
距離測定方法は、1つのファントム42の配置位置及びこのファントム42の寸法特徴が知られている場合、もう一つのファントム42が存在するか否かを識別することに適用される。距離測定を行う前、ファントム42のファントム保持ホルダ43での配置位置、ファントム42の置かれた状態にある時の、ファントム42のZ方向に沿う幅D1、及びファントム保持ホルダ43のZ方向に沿う幅D3を予め確定する必要がある。
以下の説明では、既知の1つのファントム42を第一ファントム42-1、検出すべきのもう1つのファントム42を第二ファントム42-2と称する。
スキャノスキャンにより、ファントム42及びファントム保持ホルダ43を含むスキャノ画像を取得した後、スキャノ画像に対して、既知の第一ファントム42-1が置かれたファントム保持ホルダ43側から、空気とファントム42(第一ファントム42-1)の前側部分との境界の検出を開始した後、第一ファントム42-1の固有寸法D1、及びファントム保持ホルダ43の固有寸法D3に基づいて、第二ファントム42-2のスキャノ画像(スキャノ画像上)で位置することが可能な位置範囲を確定し、続いて画素値により、この位置範囲に第二ファントム42-2が存在するか否かを判定することで、ファントム保持ホルダ43のファントム42の保持状態が片側保持か、それとも両側保持かを確定する。
第二ファントム42-2の位置範囲は、予め定められた範囲であってもよく、複数種類のファントム42の固有寸法に基づいて確定した最小の寸法範囲であってもよい。例えば、第二ファントム42-2の位置範囲は、使用可能な全ての種類のファントム42の寸法(例えば、ファントム42のZ軸方向における寸法)のうち、最小の寸法であってもよい。スキャノ画像の撮像範囲は、第一ファントム42-1の幅D1+ファントム保持ホルダ43の幅D3+第二ファントム42-2の理論上の幅D2よりも大きく設定されており、そのうち第二ファントム42-2の理論上の幅D2は各種のファントム42の幅のうちの最大値によって決めることができる。
第二ファントム42-2の位置範囲に、画素値の要求を満たす少なくとも1つの上から下への直線が存在する場合、この位置範囲にもう一つのファントム42が存在し、即ちファントム42の保持状態が両側保持であると考えられ、この第二ファントム42-2の位置範囲に、画素値の要求を満たす少なくとも1つの上から下への直線が存在しない場合、この位置範囲にもう一つのファントム42が存在しておらず、即ちファントム42の保持状態が片側保持であると考えられる。すなわち、第二ファントム42-2の位置範囲に、ファントム42に対応する画素値により構成される少なくとも1つの上から下への直線が存在する場合、位置範囲に第二ファントム42-2が存在すると判定する。一方、第二ファントム42-2の位置範囲に、ファントム42に対応する画素値により構成される少なくとも1つの上から下への直線が存在しない場合、位置範囲に第二ファントム42-2が存在しないと判定する。そして、位置範囲に第二ファントム42-2が存在すると判定した場合には、ファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42の保持状態が両側保持であると判定する。一方、位置範囲に第二ファントム42-2が存在しないと判定した場合には、ファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42の保持状態が片側保持であると判定する。
図7は、第1の実施形態に係る距離測定方法でファントムの保持状態を識別するフロー図である。
まず、ステップS101において、ファントム42をファントム保持ホルダ43に載置する。
次に、ステップS102において、スキャノスキャンを実行し、ファントム42及びファントム保持ホルダ43のスキャノ画像(ファントム42及びファントム保持ホルダ43を含むスキャノ画像)を取得する。
ステップS103において、空気とファントムはスキャノ画像での画素値が異なることで、既知の1つのファントム42の前端側であるファントム保持ホルダ43から離間した側と、空気との間の境界を確定する。
ステップS104において、この1つのファントム42の固有寸法D1とファントム保持ホルダ43の固有寸法D2により、上述した境界の位置からもう一つのファントム42までの理論上の物理的距離(D1+D2)を確定した後、もう一つのファントム42のスキャノ画像(スキャノ画像上)での位置範囲を確定する。
ステップS105において、画素値により、この位置範囲内にファントム42を含むか否かを判定し、ファントムを含む場合、両側保持であると判定し、ファントム42を含まない場合、片側保持であると判定する。
図8は、第1の実施形態に係るエッジ検出方法でファントムの保持状態を識別する概略図である。
異なる物質間の画素値に違いが存在し、スキャノ画像には、1つ又は複数のファントム42、ファントム保持ホルダ43、及び寝台天板41等が含まれるため、スキャノ画像における各画素が示す画素値は異なる。各画素の画素値に基づいて、画像識別技術で各物質のエッジ(外縁)を識別(検出)し、識別された各エッジを示すエッジデータをエッジ検出の結果として保存することができる。このようにして、スキャノ画像に対してエッジ検出を実行する。
例えば、ファントム保持状態分析部112は、スキャノ画像における各画素の画素値と隣接する画素の画素値との差(差を示す値)が予め定義された閾値を超えたか否かを判定し、このような比較により、異なる物質のエッジを識別する。
また、例えば異なる物質の画素値を異なる階調値で示す場合、スキャノ画像における各画素は、各物質に従って異なる階調値で示される。スキャノ画像における各画素の階調値と隣接する画素の階調値との差(差を示す値)が予め定義された閾値を超えたか否かを判定することにより、異なる物質のエッジを識別することもできる。例えば、ファントム保持状態分析部112は、画素値を用いて異なる物質のエッジを識別した方法と同様の方法によって、階調値を用いて異なる物質のエッジを識別することもできる。
続いて、ファントム保持ホルダ43、ファントム42及び寝台天板41の位置関係に基づいて、各エッジがそれぞれファントム保持ホルダ43、ファントム42及び寝台天板41のいずれに対応するかを確定する。そして、ファントム42のエッジを確定することにより、ファントム保持ホルダ43により保持されたファントム42の保持状態が片側保持、及び両側保持のどちらであるかを確定することができる。例えば、ファントム保持ホルダ43のエッジの前側及び後側のいずれか一方の側のみにファントム42のエッジが位置する場合には、片側保持であると判定する。一方、ファントム保持ホルダ43のエッジの前側及び後側の両側にファントム42のエッジが位置する場合には、両側保持であると判定する。このように、識別された各物質のエッジ及び各物質の相互間の接続関係に基づき、ファントム42の保持状態を識別する。
また、図示しないが、図6及び図8に示した保持状態の検出方法以外に、ファントム42の保持状態を識別する別の方法として、テンプレートマッチングの検出方法を用いることもできる。
テンプレートマッチングは基本的なモード識別方法であり、ある特定の対象物のパターンが画像の何処に位置するかを検討することにより、対象物を識別する。
ファントムが両側保持(第一ファントム42-1、ファントム保持ホルダ43、及び第二ファントム42-2を含む)、及び片側保持(1つのファントム42、ファントム保持ホルダ43を含む)である場合、スキャノ画像における、これらの特徴には明らかな相違があるため、このような特徴を特徴テンプレートとして保存することができる。ファントム42のスキャノ画像を取得した後、スキャノ画像からファントム42の外部特徴を抽出し、例えばスキャノ画像を階調画像に処理して特徴抽出を行ってもよく、直接スキャノ画像の画素値により特徴抽出を行ってもよい。その後、スキャノ画像から抽出された特徴と、保存されたテンプレート特徴とをマッチングし、マッチング度合いを判定することにより、ファントムの保持状態を判定する。
図9は、第1の実施形態に係るエッジ検出とテンプレートマッチングの方法でファントムの保持状態を識別するフロー図である。
まず、ステップS201において、ファントム42をファントム保持ホルダ43に載置する。
次に、ステップS202において、スキャノスキャンを実行し、ファントム42及びファントム保持ホルダ43のスキャノ画像を取得する。
ステップS203において、スキャノ画像に対してエッジ検出を実行し、スキャノ画像での異なる物質の画素値が異なることに基づき、エッジ検出により各物質のエッジを識別する。
その後、ステップS204において、識別された各物質のエッジ及び各物質の相互間の接続関係に基づき、ファントム42の保持状態を識別する。
又はステップS203、S204に替えてステップS205、S206を実行する。
ステップS205において、取得されたファントム42及びファントム保持ホルダ43のスキャノ画像において、予め生成した両側保持又は片側保持の特徴テンプレートをマッチングする。
その後、ステップS206において、マッチング度合いに応じて、ファントムの保持状態が識別される。例えば、ファントム保持状態分析部112は、スキャノ画像と両側保持の特徴テンプレートとのマッチング度合い(第1マッチング度合い)が、所定の閾値以上である場合には、両側保持であると判定する。また、ファントム保持状態分析部112は、スキャノ画像と片側保持の特徴テンプレートとのマッチング度合い(第2マッチング度合い)が、所定の閾値以上である場合には、片側保持であると判定する。
また、ファントム保持状態分析部112は、第1マッチング度合い及び第2マッチング度合いの両方が、所定の閾値以上である場合には、第1マッチング度合い及び第2マッチング度合いのうち大きい方のマッチング度合いを選択する。そして、ファントム保持状態分析部112は、選択したマッチング度合いに対応する保持状態を、ファントム42の保持状態として判定する。例えば、ファントム保持状態分析部112は、第1マッチング度合いを選択した場合、ファントム42の保持状態が両側保持であると判定する。一方、ファントム保持状態分析部112は、第2マッチング度合いを選択した場合、ファントム42の保持状態が片側保持であると判定する。
上述したように、エッジ検出方法でファントム42のエッジを検出することができるため、ファントム42の寸法を知ることができ、即ち、ファントム42の長さ、幅及び高さを確定することができる。
ファントム42の種類によって、その形状及び大きさが異なる場合がある。ファントム種類分析部113は、上述したような方法により検出されたファントム42の外部特徴により、ファントム42の種類を識別することができる。
例えば図8では、ファントム保持ホルダ43の左側(前側)に位置するファントム42(42-1)は、佳能医療系統株式会社のTOS-SSファントム(TOS-SSファントムは、180-TOSと称されるTOSファントム、及び180-waterと称される純水ファントムを含む)に対応し、ファントム保持ホルダ43の右側(後側)に位置するファントム42(42-2)は、佳能医療系統株式会社の320-waterファントムに対応し、説明の便宜上に、後述での説明において、TOS-SSファントムを180ファントムと称し、320-waterファントムを320ファントムと称する。この180ファントム及び320ファントムは、外部特徴から見ると、明らかな相違が存在するため、エッジ検出で得られた外部特徴により、180ファントム、320ファントム等のファントム42の種類を確定することができる。
例えば、解析装置10はメモリを備えており、使用可能な全ての種類のファントム42の外部特徴(エッジデータ(エッジに関する情報))と、ファントムの種類を示す情報(種類情報)とが対応付けられてメモリに予め記憶されている。そして、ファントム種類分析部113は、検出されたファントム42の外部特徴に対応する種類情報をメモリから取得する。例えば、ファントム種類分析部113は、メモリに記憶された複数の外部特徴のうち、検出されたファントム42の外部特徴に最も類似する外部特徴を特定する。そして、ファントム種類分析部113は、特定した外部特徴に対応する種類情報をメモリから取得する。そして、ファントム種類分析部113は、取得した種類情報が示すファントムの種類を、識別対象のファントム42の種類として特定する。メモリは記憶部の一例である。
しかしながら、図8における180-TOS及び180-waterを含む180ファントムは、一例であり、この180ファントムは、全体が180-waterであり、180-TOSを含まない純水ファントムであってもよく、水を含まない空気ファントムであってもよく、また、図8には320ファントムが320-waterファントムであることが例示されているが、これは一例である。
180ファントム及び320ファントムは、外部特徴で区別されることができるが、ファントム内部の物質成分は外部特徴で区別されることができず、内部特徴のみで区別されることができる。
図10は、第1の実施形態に係る特徴抽出方法でファントムの種類を識別する概略図である。
ファントム種類分析部113は、ファントム42の種類を識別する手段として、ファントム42の外部特徴であるファントム42のエッジ(エッジデータ)を取得した上で、ファントム42の内部特徴としてスキャノ画像におけるファントム42の内部の画素値をさらに抽出することにより、各ファントム42の種類を識別する。また、画素値をスキャノ画像の階調値に変換して階調値をファントム42の内部特徴としてもよく、以下では、画素値のみについて説明し、階調値の場合は省略する。
ファントム42内部の材質は均一である可能性もあれば(例えば純水)、不均一である可能性もある(例えば純水と他の材質の棒状体)。よって、スキャノ画像におけるファントム42の内部特徴を取得する時、ファントム42の外部特徴の寸法情報により、少なくとも1つの位置を設定することで、スキャノ画像におけるファントム内部の画素値を取得する。例えば、ファントム種類分析部113は、スキャノ画像において、ファントム42の外部特徴であるエッジデータが示すファントム42のエッジにより囲まれた領域内の少なくとも1つの位置を設定し、設定された位置の画素値を取得する。
異なる物質の画素値が異なるため、異なる物質の画素値と、ファントム42の外部特徴を示す寸法情報と、ファントム42の種類とを関連付けてデータベース中に保持することを考慮することができ、ファントム42の外部特徴が検出された場合、スキャノ画像におけるファントム42内部の特徴データである画素値を抽出し、検出されたファントム42の外部特徴及びファントム42内部の画素値をデータベースに保持された情報と比較し、外部特徴と内部特徴とのそれぞれの比較結果が何れも一致したファントム42の種類を識別対象のファントム42の種類に確定する。
例えば、使用可能な全ての種類のファントム42ごとに、ファントム42の内部の画素値と、ファントム42の外部特徴(エッジデータ(エッジに関する情報))と、ファントム42の種類情報とが対応付けられてデータベースに予め登録されている。このデータベースは、解析装置10のメモリに記憶されている。そして、ファントム種類分析部113は、検出されたファントム42の外部特徴及び抽出されたファントム42の内部の画素値に対応する種類情報をデータベースから取得する。例えば、ファントム種類分析部113は、データベースに登録された複数の外部特徴のうち、検出されたファントム42の外部特徴に一致又は最も類似する外部特徴を特定する。そして、ファントム種類分析部113は、特定した外部特徴に対応する画素値のうち、抽出されたファントム42の内部の画素値と一致する画素値を特定する。なお、ファントム種類分析部113は、特定した外部特徴に対応する画素値のうち、抽出されたファントム42の内部の画素値との差が最も小さい画素値を特定してもよい。そして、ファントム種類分析部113は、特定した画素値に対応する種類情報をデータベースから取得する。そして、ファントム種類分析部113は、取得した種類情報が示すファントムの種類を、識別対象のファントム42の種類として特定する。
ファントム解析部12は、識別されたファントム42の保持状態及びファントム42の種類に基づいて、ファントム42の制御を行う。
ファントム42が片側保持であると識別された場合、ファントム解析部12は、識別されたファントム42の種類に基づいて、ファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42が必要なファントムであるか否かを判定し、結果が肯定的であれば(ファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42が必要なファントムであると判定した場合)、自動的に、このファントム42をスキャンセンタに移動し、かつ対応する解析を実行する。一方、結果が否定的であれば(ファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42が必要なファントムでないと判定した場合)、操作者にファントム42を交換するよう促す。なお、必要なファントムとは、例えば、解析に用いられるファントムである。
ファントム42が両側保持であると識別された場合、ファントム解析部12は、識別されたファントム42の種類に基づいて、ファントム保持ホルダ43に必要なファントムが保持されたか否かを判定し、結果が肯定的であれば、自動的に、必要なファントムをスキャンセンタに移動し、かつ対応する解析を実行する。一方、結果が否定的であれば、操作者にファントム42を交換するよう促す。
ここで、ファントム解析部12がファントム42をスキャンセンタに移動させる場合に実行する処理の具体例について説明する。例えば、ファントム解析部12は、ファントム42をスキャンセンタに移動させる指示(第1の移動指示)を制御部30に送信する。制御部30は、第1の移動指示を受信すると、第1の移動指示にしたがって、ファントム42がスキャンセンタに移動されるように寝台天板41を移動させる指示(第2の移動指示)を駆動装置40に送信する。駆動装置40は、第2の移動指示を受信すると、第2の移動指示にしたがって、ファントム42がスキャンセンタに移動されるように寝台天板41を移動させる。
次に、ファントム解析部12が操作者にファントム42を交換するよう促す場合に実行する処理の具体例について説明する。例えば、ファントム解析部12は、「現在、ファントム保持ホルダに保持されているファントムを、解析に用いられるファントムに交換して下さい」という操作者にファントム42を交換するよう促すメッセージを操作コンソール6のディスプレイに表示させる指示(表示指示)を制御部30に送信する。制御部30は、表示指示を受信すると、受信した表示指示を操作コンソール6に送信する。操作コンソール6は、表示指示を受信すると、表示指示にしたがって、上記メッセージを操作コンソール6のディスプレイに表示させる。
よって、本実施形態に係る解析装置10により、スキャン及び解析中の手動作業を少なくし、解析効率を高めることができ、また、ファントム42の解析とスキャンがプログラムにより自動的に実行可能であるため、操作者がファントム42に関する知識を有する必要がなく、経験が少ない人は速かに把握しやすく、エラー発生の可能性が低減される。
(第2の実施形態)
第2の実施形態において、X線CT装置1の撮像システムは第1の実施形態と同一であるため、この部分の図示は省略する。第2の実施形態に係る解析装置33と、第1の実施形態に係る解析装置10との相違点は、スキャノ画像を用いることなく、ファントム保持ホルダ43とファントム固定素子との間に圧力センシング部が取り付けられており、圧力センシング部から出力した電圧を検出することにより、ファントム42の保持状態及びファントム42の種類を確定するということにある。
図11には、第2の実施形態に係る解析装置の模式図が示されている。図12は、第2の実施形態に係るファントム保持ホルダとファントムの設置方式の一例を示す説明図である。
第2の実施形態に係るX線CT装置1は、第1の実施形態に係る解析装置10に代えて、第2の実施形態に係る解析装置33を備える。解析装置33は、例えば、プロセッサ及びメモリを含むコンピュータにより実現される。解析装置33は、制御部30に接続されており、制御部30と通信可能である。解析装置33は、圧力センシング部311、電圧変換部312及び電圧分析部313を含むファントム識別部31、並びにファントム解析部32を有している。ファントム解析部32の作用は、第1の実施形態に係るファントム解析部12と同一であり、以下、異なる部分のみを説明する。
ファントム保持ホルダ43と寝台天板41は接続されて寝台天板41の上面に設けられる。ファントム保持ホルダ43の両側には、ファントム42を固定するためのファントム固定素子44が設けられる。
圧力センシング部311は、ファントム保持ホルダ43とファントム固定素子44との間に設けられており、圧力センシング部311は感圧センサーにより実現されてもよく、ファントム保持ホルダ43は、感圧センサーに電力を供給できるように設けられる。
ファントム固定素子44として、ファントム保持ホルダ43の前後に2つの掛け金部が設けられてファントム42を固定することがある。ファントム保持ホルダ43とファントム固定用の2つの掛け金部との間に2つの感圧センサー(感圧センサーA及び感圧センサーB)が設けられており、ファントム42によってファントム保持ホルダ43にかかる力の大きさは、感圧センサーA,Bにより、電圧の方式で電圧変換部312に出力される。例えば、感圧センサーA、Bは、ファントム42によってファントム保持ホルダ43にかかる力の大きさを表す電圧の大きさを表す電気信号(アナログ信号)を電圧変換部312に出力する。
電圧変換部312は、感圧センサーA,Bからの電圧に対しAD(Analog to Digital)変換を行い、変換された電圧値を電圧分析部313に出力する。例えば、電圧変換部312は、感圧センサーA,Bからの電気信号に対しAD変換を行い、変換されたデジタル信号が示す電圧値を電圧分析部313に出力する。
電圧分析部313は、受信した電圧値の大きさと、予めデータベースに保持された所定の範囲とを比較し、比較結果に基づいて、ファントム保持ホルダ43上に置かれたファントム42の数及びファントム42の種類を判定する。
以下では、ファントム保持ホルダ43の前端に設けられた感圧センサーA側に配置されたファントムをTOS-SSファントム、ファントム保持ホルダ43の後端に設けられた感圧センサーB側に配置されたファントムを320-waterファントムとして説明する。このように、TOS-SSファントムは感圧センサーAに対応し、320-waterファントムは感圧センサーBに対応する。
したがって、感圧センサーAは、TOS-SSファントムによってファントム保持ホルダ43にかかる力の大きさを表す電圧(具体的には電圧の大きさを表す電気信号)を電圧変換部312に出力する。また、感圧センサーBは、320-waterファントムによってファントム保持ホルダ43にかかる力の大きさを表す電圧(具体的には電圧の大きさを表す電気信号)を電圧変換部312に出力する。なお、図12において、符号「42-1」は、TOS-SSファントムを指し、符号「42-2」は、320-waterファントムを指す。また、図12において、符号「42」は、TOS-SSファントム及び320-waterファントムのそれぞれを指す。
ここで、TOS-SSファントムが感圧センサーA又は感圧センサーBに対応する場合、感圧センサーA又は感圧センサーBの出力電圧(感圧センサーA又は感圧センサーBから出力される電気信号が示す電圧)が、所定の電圧の範囲V1内の大きさになることが、繰り返し実験又は試験を行った結果得られている。また、320-waterファントムが感圧センサーA又は感圧センサーBに対応する場合、感圧センサーA又は感圧センサーBの出力電圧が、所定の電圧の範囲V2内の大きさになることが、繰り返し実験又は試験を行った結果得られている。
ファントム42の識別と解析中、電圧変換部312は、2つの感圧センサーA,Bからの実際の出力電圧をそれぞれアナログからデジタルに変換した後、変換後の結果(例えば電圧値)を電圧分析部313に送信する。電圧分析部313は、感圧センサーA,Bが電圧を出力したか否か、及び検出した実際の出力電圧が各ファントム42の所定の電圧の範囲V1,V2の範囲内にあるか否かに基づいて、ファントム42の数及びファントム42の種類を確定する。
例えば、電圧分析部313は、以下の表1に示すように、ファントム42の数及びファントム42の種類を確定する。
Figure 0007432371000001
例えば、電圧分析部313は、表1の上から1番目のレコードが示すように、感圧センサーAからの出力電圧がV1の範囲内にあり、感圧センサーBからの出力電圧が「0」である場合には、ファントム保持ホルダ43の前側でTOS-SSファントムが保持されており、後側にはファントム42がないと判定する。すなわち、電圧分析部313は、ファントムの保持状態が片側保持であり、ファントム42の種類がTOS-SSファントムであると判定する。
また、例えば、電圧分析部313は、表1の上から2番目のレコードが示すように、感圧センサーAからの出力電圧がV1の範囲内にあり、感圧センサーBからの出力電圧がV2の範囲内にある場合には、ファントム保持ホルダ43の前側でTOS-SSファントムが保持されており、後側で320-waterファントムが保持されていると判定する。すなわち、電圧分析部313は、ファントムの保持状態が両側保持であり、ファントム42の種類がTOS-SSファントム及び320-waterファントムであると判定する。表1の他のレコードについても同様である。
図13は、第2の実施形態に係る解析装置の動作のフロー図を示す。
まず、ステップS301において、ファントム保持ホルダ43の前側及び/又は後側にファントム42が置かれる。
続いて、ステップS302において、電圧変換部312は、感圧センサーA,Bにより検出された作用力を電圧(電圧を示す電気信号)として出力する。
続いて、ステップS303において、電圧変換部312は、電気信号に対してAD変換をし、変換後の電圧を電圧分析部313に送信する(ステップS304)。
ステップS305において、電圧分析部313は、変換された電圧の大きさに基づいて、ファントム保持ホルダ43の両側にファントム42が保持されたか否か、及び保持されたファントム42の種類を判定する。例えば変換された電圧が0である場合、この感圧センサー(感圧センサーA又は感圧センサーB)に対応する側にファントム42が置かれていないと考えられ、変換された電圧がTOS-SSファントムの閾値範囲V1内にある場合、この感圧センサーに対応する側のファントム42の種類がTOS-SSファントムであると考えられ、変換された電圧が320-waterファントムの閾値範囲V2内にある場合、この感圧センサーに対応する側のファントム42の種類が320-waterファントムであると考えられる。ファントム42の種類が異なると、その形状及び大きさが異なり、ファントム保持ホルダ43にかかる力も異なるため、上述の原理により、ファントム42の種類を区別することができる。
ステップS306において、ファントム解析部32は、ステップS305で識別された結果により、自動的に必要なファントム42をスキャンセンタに移動して解析を行う。
よって、本実施形態に係る構成により、第1の実施形態と同様の効果を実現することができる。スキャンから解析までの一体化中の手動作業を少なくし、効率を向上させることができ、また、ファントムに関する操作者の知識が要求されないため、汎用性が強く、迅速に使用できる。
上述した各実施形態に係る解析装置10,33において、構成要素であるファントム識別部11,31、ファントム解析部12,32が実現可能な各処理機能は、コンピュータが実行可能なプログラムの形式でメモリ(記憶回路)に保存されている。プロセッサは、コンピュータが実行可能なプログラムをメモリから読み出して実行することにより、各プログラムに対応するファントム識別と解析ステップを実行する。言い換えれば、各プログラムを読み出した状態でのプロセッサは、ファントム識別部11,31、ファントム解析部12,32の機能を有する。また、解析装置10,33における各部は、単一のプロセッサにより実現されてもよいし、複数の独立したプロセッサにより処理回路を構成し、各プロセッサがプログラムを実行することにより上述の各部の機能を実現してもよい。
上記説明において用いた「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、又は、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、若しくは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサはメモリに保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。
なお、上述した各実施形態の内容は、立位CT装置のように、ファントム保持ホルダ43が設けられる寝台4を備えないX線CT装置に対しても適用可能である。立位CT装置に各実施形態の内容を適用する場合、例えば、立位CT装置は、ファントム保持ホルダ43を支持する支持部材を有する。この支持部材は、例えば、棒状の部材である。そして、支持部材が延びる方向が鉛直方向となるように、支持部材の一端が床面に設置される。そして、支持部材の他端がファントム保持ホルダ43を支持する。なお、支持部材は、棒状の部材に限られず、板状の部材であってもよい。
また、上述した各実施形態では、ファントム識別部11,31が、ファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42の保持状態及び種類を識別する場合について説明した。しかしながら、ファントム識別部11,31が、ファントム保持ホルダ43に保持されたファントム42の保持状態及び種類の少なくとも1つを識別してもよい。例えば、ファントム識別部11,31が、ファントム42の保持状態及び種類のうち、ファントム42の種類を識別した場合、ファントム解析部12,32は、識別されたファントム42の種類に応じてファントム42の解析を行ってもよい。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、スキャン解析中に手動操作を必要とせずに解析効率を高くすることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10,33 解析装置
11,31 ファントム識別部
12,32 ファントム解析部

Claims (12)

  1. ファントム保持ホルダに保持されたファントムの種類を識別するファントム識別部と、
    前記ファントム識別部の識別結果により、必要とするファントムをスキャンセンタに移動し、かつ対応する解析を実行するファントム解析部と、
    を備える、解析装置。
  2. 前記ファントム識別部は、
    ファントム及びファントム保持ホルダを含むスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、
    前記スキャノ画像に基づいて前記スキャノ画像でのファントムのエッジを抽出し、前記ファントムの内部特徴として前記スキャノ画像中のファントム内部の画素値を抽出し、前記内部特徴、及び前記エッジに基づき前記ファントム保持ホルダ上のファントムの前記種類を分析するファントム種類分析部と
    を備える、請求項に記載の解析装置。
  3. 前記ファントム種類分析部は、前記内部特徴として前記ファントムの外部特徴の寸法情報により、少なくとも1つの位置を設定することで、前記スキャノ画像におけるファントム内部の画素値を取得する、請求項に記載の解析装置。
  4. 前記ファントム識別部は、
    ファントム保持ホルダとファントム固定素子との間に設けられ、前記ファントムにより前記ファントム保持ホルダにかかる力を検出する圧力センシング部と、
    前記圧力センシング部から出力した電圧をアナログからデジタルに変換する電圧変換部と、
    前記電圧変換部により変換された数値で前記ファントム保持ホルダ上の前記ファントムの数及び前記種類を分析する電圧分析部と、
    を備える、請求項1に記載の解析装置。
  5. 前記ファントム識別部は、
    ファントム及びファントム保持ホルダを含むスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、
    前記スキャノ画像に基づいて、第一ファントムの前側位置を識別し、前記スキャノ画像における第二ファントムの位置範囲を算出し、前記位置範囲における画素値に基づいて、第二ファントムが存在するか否かを分析するファントム保持状態分析部と、
    を備える、請求項1に記載の解析装置。
  6. 前記ファントム識別部は、
    ファントム及びファントム保持ホルダを含むスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、
    前記スキャノ画像に基づいて、前記ファントムの外部特徴として前記スキャノ画像でのファントムのエッジを抽出し、前記ファントムのエッジに基づきファントム保持ホルダ上のファントムの保持状態を分析するファントム保持状態分析部と、
    を備える、請求項1に記載の解析装置。
  7. 前記ファントム識別部は、
    ファントム及びファントム保持ホルダを含むスキャノ画像を取得するスキャノ画像取得部と、
    前記スキャノ画像から前記ファントムのエッジを含むファントム全体の特徴を抽出し、抽出した特徴を所定のテンプレートとマッチングし、マッチング度合いに応じて、前記ファントム保持ホルダ上のファントムの保持状態を分析するファントム保持状態分析部と、 を備える、請求項1に記載の解析装置。
  8. 前記ファントム識別部は、前記ファントムの保持状態が両側保持及び片側保持のうちの何れであるのかを識別する、
    請求項5~7の何れか1項に記載の解析装置。
  9. 前記ファントム識別部が、ファントム保持ホルダに保持されたファントムの保持状態及び種類の両方を識別することを特徴とする請求項5~8のいずれか1項に記載の解析装置。
  10. 請求項1~9のいずれか1項に記載の前記解析装置を含むX線CT装置。
  11. ファントム保持ホルダで保持されたファントムの種類を識別するファントム識別部と、
    前記ファントム識別部が識別した結果により、必要とするファントムをスキャンセンタに移動して、対応する解析を実施するファントム解析部と、
    を備える、X線CT装置。
  12. コンピュータに、
    ファントム保持ホルダに保持されたファントムの種類を識別し、
    識別された結果により、必要なファントムをスキャンセンタに移動させ、かつ対応する解析を実行する処理を実行させるためのプログラム。
JP2020007501A 2019-09-23 2020-01-21 解析装置、x線ct装置及びプログラム Active JP7432371B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201910897478.1A CN112535488A (zh) 2019-09-23 2019-09-23 解析装置
CN201910897478.1 2019-09-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021049316A JP2021049316A (ja) 2021-04-01
JP7432371B2 true JP7432371B2 (ja) 2024-02-16

Family

ID=75012830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020007501A Active JP7432371B2 (ja) 2019-09-23 2020-01-21 解析装置、x線ct装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7432371B2 (ja)
CN (1) CN112535488A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004223138A (ja) 2003-01-27 2004-08-12 Fuji Photo Film Co Ltd Qcファントムおよび放射線画像読取システム
JP2015205101A (ja) 2014-04-22 2015-11-19 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置、医用画像診断装置、及び医用寝台装置
JP2016036515A (ja) 2014-08-07 2016-03-22 株式会社東芝 X線診断装置
JP2018511791A (ja) 2015-02-27 2018-04-26 バイエル・ヘルスケア・エルエルシーBayer HealthCare LLC マルチイメージングモダリティ用定量的ファントム
US20180140272A1 (en) 2016-11-23 2018-05-24 Gammex, Inc. Automated detection and identification of phantoms

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4296329A (en) * 1979-10-22 1981-10-20 General Electric Company Alignment device for computerized tomography phantoms
JPS62152435A (ja) * 1985-12-25 1987-07-07 横河メディカルシステム株式会社 自動較正機能を備えたx線断層撮影装置
JP5210726B2 (ja) * 2008-06-24 2013-06-12 株式会社東芝 X線ct装置
JP2014236922A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 株式会社東芝 X線ct装置、医用画像診断装置及びファントム
KR20150057013A (ko) * 2013-11-18 2015-05-28 주식회사바텍 Ct 촬영 장치, ct 촬영 방법, ct 촬영을 위한 표적 팬텀 및 이를 이용한 ct 영상
EP3123443B1 (en) * 2014-03-28 2018-06-13 Koninklijke Philips N.V. Method and device for generating one or more computer tomography images based on magnetic resonance images with the help of tissue class separation
EP3264986B1 (en) * 2015-03-06 2019-11-06 Stellenbosch University Imaging phantom for radiation based equipment
CN105976413B (zh) * 2016-06-28 2019-01-29 明峰医疗系统股份有限公司 基于ct图像获取pet线性衰减系数的方法及装置
CN106709986B (zh) * 2017-03-13 2020-06-16 上海术理智能科技有限公司 用于模体制作的病灶和/或器官建模方法及装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004223138A (ja) 2003-01-27 2004-08-12 Fuji Photo Film Co Ltd Qcファントムおよび放射線画像読取システム
JP2015205101A (ja) 2014-04-22 2015-11-19 株式会社東芝 X線コンピュータ断層撮影装置、医用画像診断装置、及び医用寝台装置
JP2016036515A (ja) 2014-08-07 2016-03-22 株式会社東芝 X線診断装置
JP2018511791A (ja) 2015-02-27 2018-04-26 バイエル・ヘルスケア・エルエルシーBayer HealthCare LLC マルチイメージングモダリティ用定量的ファントム
US20180140272A1 (en) 2016-11-23 2018-05-24 Gammex, Inc. Automated detection and identification of phantoms

Also Published As

Publication number Publication date
CN112535488A (zh) 2021-03-23
JP2021049316A (ja) 2021-04-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210361254A1 (en) Methods and apparatus for extended low contrast detectability for radiographic imaging systems
JP7488037B2 (ja) 医用画像診断装置、医用画像診断方法、およびプログラム
JP5137407B2 (ja) トモシンセシス画質制御の方法及び装置
US7801264B2 (en) Method for calibrating a dual -spectral computed tomography (CT) system
JP4336661B2 (ja) X線ct装置および散乱測定方法
US20070053485A1 (en) Computerized tomography device using X rays and image processing method
US20180174335A1 (en) X- Ray CT Device and Sequential Correction Parameter Determination Method
US9078622B2 (en) Method and apparatus for data selection for positron emission tomogrpahy (PET) image reconstruction
JP5329077B2 (ja) ハイブリッド医用撮像ユニットの作動方法およびハイブリッド医用撮像ユニット
US7822253B2 (en) Methods and apparatus for BMD measuring
JP2019536531A5 (ja)
WO2007067529A3 (en) Apparatus and method for providing a near-parallel projection from helical scan data
US20090127451A1 (en) Devices and Methods for Calibrating Nuclear Medical and Radiological Images
US9320485B2 (en) System and method for molecular breast imaging
JP7432371B2 (ja) 解析装置、x線ct装置及びプログラム
US8831325B2 (en) Radiographic image processing apparatus and radiographic image processing program
JP2014236922A (ja) X線ct装置、医用画像診断装置及びファントム
US8837799B2 (en) Method and apparatus for selecting a reference gate
US8824627B2 (en) X-ray CT scanner and image processing apparatus
JP2006102299A (ja) X線線量補正方法およびx線ct装置
JP6831673B2 (ja) 放射線断層撮影装置およびプログラム
JP5901897B2 (ja) X線ct装置及び画像処理装置
JP2015167860A (ja) X線コンピュータ断層撮影装置、位置ずれ特定方法、および位置ずれ特定プログラム
JP7466301B2 (ja) 医用システム、医用情報管理装置及び端末装置
JP6202789B2 (ja) 医用画像診断装置およびその制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230919

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20240104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7432371

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150