JP7432043B1 - 収納装置 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、カード類は、その取り出す方向を「上」として説明する。
本発明は、多数枚のカード類の中から所望のカードを取り出しやすくすることを課題とする。
ホルダ部は、複数のホルダユニットが連結されたものであり、ホルダユニットは、収納される収納物に当接する表当接面部とそれに隣接する裏当接面部に加え、裏当接面部に接続する保形性のあるスペーサ部で構成されており、表当接面部、裏当接面部、スペーサ部の順に配置されるユニットであり、表当接面部と裏当接面部の間には、折り畳み部があり、折り畳まれることで表当接面部と裏当接面部が互いに向かい合うように配置されており、スペーサ部の一端は次に連結されるホルダユニットにある表当接面部と山折りになるよう曲折自在に接合しているものであり、収納物を箱体内に収納する際は山折りが緩む方向に動き鈍角に開き箱体内に収まるものであり、収納物を引き出す際は、スペーサ部の一端の山折りが閉じる方向に動きスペーサ部の一端の角度が変わるものであり、スペーサ部の他端は裏当接面部の端部と山折りになるよう曲折自在に接合しているものであり、収納物を箱体内に収納する際は山折りが閉じる方向に動き、スペーサ部と裏当接面部が鋭角となって折り畳まれているが、収納物を引き出す際は、スペーサ部の一端の動きと併せて山折りが開く方向にスペーサ部の角度を変えるものであり、箱体は、表当接面部とそれに隣接する裏当接面部に挟まれて収納される収納物が箱体の開口側から取り出せるようにホルダ部を収めており、ホルダ部の一側の端部は、箱体に固定されており、ホルダ部の他側の端部は、引き出し把手が設けられており、引き出し把手は、収納物を箱体の開口からホルダ部の他端の端部を引き出す側に設けられていることを特徴とする収納装置とすることで課題を解決した。
(実施例)
図1は、実施例の収納装置1の斜視図である。収納装置1は、大きく分けて箱体(ケース)2とホルダ部3で構成されている。図1は、説明のためカード類9を図示しておらず、空の状態の収納装置1を図示している。
実施例は、箱体(ケース)2を覆う部材として蓋部8を有する。蓋部8は、ホルダ部3と連続する部材であり、後述する引き出し把手部6の役割も果たすものである。
蓋部8は、留め金を構成する留め金突起部61が設けられており、また、箱体(ケース)2は、留め金を構成する留め金凹部23を有する。
留め金(61・23)は、留め金突起部61と留め金凹部23が係合する方式となっている。箱体(ケース)2は蓋部8で覆われ、留め金(61・23)で留めることで、箱体(ケース)2内に収容されるカード類9が箱体(ケース)2から飛び出すことを防いでいる。
実施例は、引き出し把手部6が、箱体(ケース)2を覆う蓋部8を兼ねている態様である。引き出し把手部6と蓋部8は、兼用される部材である必要はなく、各々別部材として設けられてもよい。また、収納装置1は、収納するカード類9を名刺にするなど机の上で使う目的でも使うことができる。机の上の収納装置1は、振動などでカード類9が箱体(ケース)2から飛び出す懸念は無く、蓋部8を設けない態様もあり得る。
実施例の箱体(ケース)2は、合成樹脂、厚紙、板金などで作られるハードな材料で作られている。しかし、箱体(ケース)2は、布や皮革などソフトな材料で作られていてもよい。ソフトな材料で作られている収納装置1は、衣服のポケットなどに入れるのに適しており、ハードな材料で作られている収納装置1は、机や自動車の小物入れなどに入れて使うのに適している。
箱体(ケース)2の材料は、使用目的等を考慮して適宜決めることができる。
箱体(ケース)2の内部に収容するものは、カード類9であることから、箱体(ケース)2の外観は方形であることが好ましい。
収納装置1は、鞄のパーツとして組み込むことも可能である。
このように、収納装置1の使用態様により、箱体(ケース)2に使われる材料や形状は大きく変わり得る。
切欠き部24の位置は、カード類9の見え具合などにより適宜決められる。
なお、実施例は、切欠き部24を箱体(ケース)2に設けた態様であったが、切欠き部24を設けない変形例もあり得る。
図1に図示されているように、ホルダ部3は、箱体(ケース)2に収納されている。図2は、ホルダ部3の説明図である。図2(A)はホルダ部3の展開図である。図2(A)に図示されているとおり、ホルダ部3は、複数のホルダユニット4が連結されたものである。図2(B)はホルダユニット4の部分拡大図である。
なお、実施例の折り畳み部431は、実際に折れ線で折り畳まれたものである。折り畳み部431は、表当接面部41と裏当接面部43は、互いに向かい合うように配置するためのものであり、きちんとした折れ線で折り畳まれている必要はない。折り畳み部431は、折れ目が無くてもよい。
実施例は、折り畳み部431、スペーサ部44の一端441及びスペーサ部44の他端442で折り畳まれる態様として説明した。変形例1は、表当接面部41、裏当接面部43及びスペーサ部44のそれぞれは、ジョイントを介して接合されている態様である。山折りや谷折りになるよう、ジョイントが曲がる態様である。
本発明のホルダ部3は、折り紙のように一枚のシートが折られている必要はない。
また、表当接面部41と裏当接面部43を繋ぐ折り畳み部431は、カード類9を保持する役割だけを果たすため、大きく開いたり閉じたりできる必要はない。
図3(A)は、図1に付したA-A間の縦断面図である。また、図3(B)は、図3(A)に付した枠B内拡大図である。図3(C)は、図3(A)に付した枠C内拡大図である。
図3(A)は、カード類9の収納状態のホルダ部3がどのように折り畳まれて箱体(ケース)2に配置されている図示している。
実施例は、2セットのホルダ部3を一つの箱体(ケース)2に収納した態様であり、図3(A)の右側のホルダ部3について説明を行う。
ポイントカードなど、非常に薄いカード類9を収める場合は、平坦な底部45が無くても収めることができる。当業者は、収めるカード類9の厚さ等を考慮して、折り畳み部431を平坦な底部45に形成するか否かを決めることができる。
なお、ホルダユニット4は、複数ユニット連結されているため、ホルダユニット4の表当接面部41は、前に連結されるホルダユニット4のスペーサ部44の一端441と山折りになるよう曲折自在に接合しているとも考えることができる。
さらに、ここでいう「鈍角」とは、180°開いている場合も包含している。
図3(A)及び図3(B)に図示したように、カード類9は、各ホルダユニット4にある表当接面部41と裏当接面部43の間に挟まれて収納される。実施例では、表当接面部41と裏当接面部43の上下寸法は、ほぼカード類9の上下寸法と同じになっている。実施例の収納装置1は、カード類9を表当接面部41と裏当接面部43の間に挟み収納すると、カード類9が丁度納まり、見えないようになっている。
変形例2は、表当接面部41と裏当接面部43の上下寸法を、カード類9の上下寸法より短く構成した態様である。このようにすると、カード類9の上端は、表当接面部41と裏当接面部43より上に飛び出てホルダ部3に収納される。
変形例2は、カード類9の上端が見えるため、収納装置1の使用者は、収納状態のままでもある程度のカード類9の選別が可能となる。
図4は、使用者が引き出し把手部6を掴み、上方に引き上げる動作を開始した直後の収納装置1の縦断面図である。また、図5は、図4に付した枠D内の拡大図である。
使用者は、蓋部8を開き、引き出し把手部6を兼ねている蓋部8をつまんで上方に引き上げる動作を行う。引き出し把手部6は、ホルダ部3の他側の端部(奥側の端部)。ホルダ部3の最も手前側にあるホルダユニット4Aは、表当接面部41と裏当接面部43が存在せず、スペーサ部44の一端441は固定面部42に接続されている。カード類9の引き出しは、最も手前側にあるホルダユニット4Aから開始される。
ホルダ部3は、引き出し把手部6を引き上げる動作に伴い、全体的に上に引きあがるように動き出す。底部45は全体的に持ち上がるが、最も手前側にあるホルダユニット4Aの底部45は、固定面部42を介して箱体(ケース)2と接着固定されているため動くことができない。
カード類9を引き出す際は、スペーサ部44の一端441の山折りが鈍角から閉じる方向に動きスペーサ部44の一端441の角度が変わる。図4は、略直角になるまで一端441の角度が変わっているように図示されているが、一端441の鈍角がやや鈍角が閉じた方向に動く程度で止まることがある。このような現象は、ホルダ部3の各ホルダユニット4に多数のカード類9を収めた場合に起きやすい。スペーサ部44の一端441が鈍角から閉じる方向に動くと、スペーサ部44は水平方向に開いてゆく。箱体(ケース)2内に、多数のカード類9が収められた結果、スペーサ部44が水平方向に動くゆとりが無くなり、鈍角がやや鈍角が閉じた方向に動く程度で止まるからである。
収納時、スペーサ部44と裏当接面部43は、鋭角に折り畳まれて箱体(ケース)2内に収められているが、カード類9を引き出す際は、鋭角に山折り折られた他端442は、一端441の動きと併せて山折りが開く(緩む)方向にスペーサ部44の角度を変えて行く。図4は、その様子を一端441が略90°に開いているように図示している。以下、このスペーサ部44が水平に開いている様子を「スペーサ部44が開く」と表現する。
上述したスペーサ部44が開く動作は、3番目のホルダユニット4Cに連鎖し、3番目
のホルダユニット4Cの表当接面部41と裏当接面部43の間に挟まれたカード類9の上
端は、2番目のホルダユニット4Bの開いたスペーサ部44より上に飛び出る。
この一連のホルダユニット4の動きは、最後のホルダユニット4まで続く。
各ホルダユニット4のスペーサ部44が水平に開き、各ホルダユニット4のスペーサ部44があたかも階段状に並ぶ。カード類9の上端部は、開いたスペーサ部44から上に飛び出る。使用者は、飛び出たカード類9の上端部から、探しているカード類9を特定できる。
図6の最も奥側にあるホルダユニット4Zは、底部45が広い底部46になっている。
広い底部46は、表当接面部41と裏当接面部43に挟まれるカード類9の枚数を増やすことを可能とする。広い底部46に収容されるカード類9は、複数枚になるため、最も手前側のカード類9しか見えないが、使用者はカード類9をめくることで裏に隠れたカード類9を見ることができる。
図7は、カード類9を密に詰めた時の説明図である。
使用者は、所有するカード類9が増えてくると、複数枚のカード類9を一つのホルダユニット4に重ねて収納するなど、多数のカード類9を収納装置1に収納してしまうことがある。多数のカード類9が箱体(ケース)2に収められると、スペーサ部44を開くゆとりが消失する。
ホルダ部3の基部が多数詰められたカード類9により密に詰まっていたとしても、箱体(ケース)上端21より上に飛び出したホルダ部3の上部は図7のように扇型に開くことができるので、スペーサ部44が開くゆとりを作ることができる。
図6の状態のスペーサ部44は階段状になり、ホルダ部3の手前から奥へ幅が広がるため、ホルダ部3にカード類9を多数収納した場合、広がりにくいことがあった。
そんなとき使用者は、図6の状態からさらに引き出し把手部6を引き上げることができる。図8は、引き出し把手部を図6の状態よりさらに引き上げた状態の収納装置1の縦断面図である。
使用者は、変形例4のように、引き出し把手部6を引き上げると、階段状に開いていたスペーサ部44が閉じることになる。これをより詳しく説明する。収納時鈍角であったスペーサ部44の一端441は、表当接面部41とスペーサ部44が互いに、一端441が鋭角になるまで引き上げられる。
それと同時に、スペーサ部44の他端442は、収納時鋭角であったスペーサ部44が開くように動く。収納時鋭角であったスペーサ部44の他端442は、180°近くまで鈍角になる。
ホルダ部3の手前から奥へ幅は狭まり、たとえ多数枚のカード類9をホルダ部3に収めるようなことがあっても、ホルダ部3を傾斜上に展開することが可能となる。
ただし、この場合、カード類9はスペーサ部44の上端からさほど飛び出ることが無くなる。
使用者は、状況に応じて、引き出し把手部6を引き上げる程度を加減できる。
スペーサ部44は、階段状に開くことが要求されるため、保形性のある硬質な材料であることが好ましい。スペーサ部44は、硬質合成樹脂などが使われる。
表当接面部41と裏当接面部43は、共に硬質な材料または共に柔軟な材料で構成されていてもよい。さらに、表当接面部41と裏当接面部43は、いずれか一方のみが硬質な材料であり、他方が柔軟なシートで構成されていてもよい。
実施例は、引き出し把手部6と蓋部8を一体とした例であった。本発明は引き出し把手部6があればよく、蓋部8は必ずしも必要とされない。
実施例は、カード類9を収納する収納装置1であった。本発明の収納装置1の収納物はカード類9に限らない。収納物は、書類でもよいし、パネルなどでもよい。
2 箱体(ケース)
21 箱体(ケース)上端
23 留め金凹部
24 切欠き部
3 ホルダ部
4 ホルダユニット
4A 最も手前側にあるホルダユニット
4B 2番目のホルダユニット
4C 3番目のホルダユニット
4Z 最も奥側にあるホルダユニット
41 表当接面部
42 固定面部
43 裏当接面部
431 折り畳み部
44 スペーサ部
441 一端
442 他端
45 底部
46 広い底部
6 引き出し把手部
61 留め金突起部
8 蓋部
9 カード類
Claims (6)
- ホルダ部と箱体を備え、
ホルダ部は、複数のホルダユニットが連結されたものであり、
ホルダユニットは、収納される収納物に当接する表当接面部とそれに隣接する裏当接面部に加え、裏当接面部に接続する保形性のあるスペーサ部で構成されており、
表当接面部、裏当接面部、スペーサ部の順に配置されるユニットであり、
表当接面部と裏当接面部の間には、折り畳み部があり、折り畳まれることで表当接面部と裏当接面部が互いに向かい合うように配置されており、
スペーサ部の一端は次に連結されるホルダユニットにある表当接面部と山折りになるよう曲折自在に接合しているものであり、収納物を箱体内に収納する際は山折りが緩む方向に動き鈍角に開き箱体内に収まるものであり、収納物を引き出す際は、スペーサ部の一端の山折りが閉じる方向に動きスペーサ部の一端の角度が変わるものであり、
スペーサ部の他端は裏当接面部の端部と山折りになるよう曲折自在に接合しているものであり、収納物を箱体内に収納する際は山折りが閉じる方向に動き、スペーサ部と裏当接面部が鋭角となって折り畳まれているが、収納物を引き出す際は、スペーサ部の一端の動きと併せて山折りが開く方向にスペーサ部の角度を変えるものであり、
箱体は、表当接面部とそれに隣接する裏当接面部に挟まれて収納される収納物が箱体の開口側から取り出せるようにホルダ部を収めており、
ホルダ部の一側の端部は、箱体に固定されており、
ホルダ部の他側の端部は、引き出し把手が設けられており、引き出し把手は、収納物を箱体の開口からホルダ部の他端の端部を引き出す側に設けられていることを特徴とする収納装置。
- ホルダ部の他側の端部にあるホルダユニットのみ、スペーサ部が設けられておらず、ホルダユニットの裏当接面部に引き出し把手部が接合されていることを特徴とする請求項1記載の収納装置。
- ホルダ部の一側の端部は、箱体に固定されているものであり、その固定は、ホルダ部の一側の端部にあるホルダユニットの表当接面部が、固定面部に接続されており、固定面部が箱体に固定されている請求項1記載の収納装置。
- ホルダ部は2セット以上あり、箱体は、2セット以上のホルダ部を収めている請求項1記載の収納装置。
- ホルダ部の他側の端部は、引き出し把手部になっている請求項1記載の収納装置。
- 引き出し把手部は、箱体を覆う蓋部を兼ねている請求項5記載の収納装置。
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2023
- 2023-05-17 JP JP2023081642A patent/JP7432043B1/ja active Active
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