JP7429874B1 - バックアップ電源装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

バックアップ電源装置(30)は、第1スイッチ(21)、第2スイッチ(22)、第3スイッチ(23)、第4スイッチ(24)、補助電源(25)、及び、制御回路(31)を備え、第1スイッチ(21)は、第1スイッチ(21)がオフの場合に、主電源(10)から供給される電流を第2スイッチ(22)に流す方向に設けられた第1ダイオード(21b)を有し、制御回路(31)は、負荷(12)に直流電圧を供給する電源を主電源(10)から補助電源(25)に切り替える場合、第1スイッチ(21)をオフにする第1ステップ(S30)と、第1ステップ(S30)の後に、第3スイッチ(23)及び第4スイッチ(24)をオンにする第2ステップ(S31)と、第2ステップ(S31)の後に、第2スイッチ(22)をオフにする第3ステップ(S32)とを実行する。

Description

本開示は、バックアップ電源装置及びその制御方法に関し、特に、主電源による負荷への直流電圧の供給をバックアップするバックアップ電源装置等に関する。
従来、主電源による負荷への直流電圧の供給をバックアップするバックアップ電源装置として、様々な電源装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の電源装置は、第1電源部と負荷との間の電力の経路となる第1導電路と、第1導電路と第2電源部とに接続される第2導電路と、第1導電路において第2導電路との接続部と第1電源部との間に設けられ、双方向の通電を遮断する非通電状態と通電する通電状態とに切り替える第1スイッチ部と、第2導電路において接続部と第2電源部との間に設けられ、双方向の通電を遮断する非通電状態と通電する通電状態とに切り替える第2スイッチ部と、第1スイッチ部及び第2スイッチ部のそれぞれの切り替え動作を制御する制御部とを備える。
これにより、いずれか一方の電源部側で異常が生じた場合でも、その経路に対して他方の電源部から電流が流れ込むことを遮断し得る。例えば、第2スイッチ部でショート故障が発生しても、第1スイッチ部をオフ動作させることで第1電源部から第2電源部側へ電流が流れ込むことを防ぐことができるというものである。
特開2017-216795号公報
しかしながら、特許文献1の電源装置では、負荷に直流電圧を供給する電源部を切り替える場合に、第1スイッチ部及び第2スイッチ部の両方がオフとなる瞬間が生じるために、負荷側地絡等が生じている場合には、負荷への供給電圧が一時的に遮断され、負荷への供給電圧がゼロ電圧等にまで大きく低下してしまう可能性がある。一時的であっても供給電圧がゼロ電圧にまで低下してしまうことによって致命的な不具合を生じる負荷はめずらしくなく、このような事態が発生するようでは、バックアップ電源装置を設けている意義がなくなってしまう。
そこで、本開示は、負荷に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に負荷への供給電圧が遮断されてしまうことを抑制することができるバックアップ電源装置及びその制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るバックアップ電源装置は、主電源による負荷への直流電圧の供給をバックアップするバックアップ電源装置であって、前記主電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記主電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第1スイッチと、前記第1スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第1スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第2スイッチと、前記負荷に直流電圧を供給するための補助電源と、前記補助電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記補助電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第3スイッチと、前記第3スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第3スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第4スイッチと、前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、及び、前記第4スイッチを制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記負荷に直流電圧を供給する電源を前記主電源から前記補助電源に切り替える場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオンであり、かつ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチがオフである状態において、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの一方をオフにする第1ステップと、前記第1ステップの後に、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチをオンにする第2ステップと、前記第2ステップの後に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの他方をオフにする第3ステップとを実行する
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るバックアップ電源装置の制御方法は、主電源による負荷への直流電圧の供給をバックアップするバックアップ電源装置の制御方法であって、前記バックアップ電源装置は、前記主電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記主電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第1スイッチと、前記第1スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第1スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第2スイッチと、前記負荷に直流電圧を供給するための補助電源と、前記補助電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記補助電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第3スイッチと、前記第3スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第3スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第4スイッチとを備え、前記制御方法は、前記負荷に直流電圧を供給する電源を前記主電源から前記補助電源に切り替える場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオンであり、かつ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチがオフである状態において、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの一方をオフにする第1ステップと、前記第1ステップの後に、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチをオンにする第2ステップと、前記第2ステップの後に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの他方をオフにする第3ステップとを含む。
本開示により、負荷に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に負荷への供給電圧が遮断されてしまうことを抑制することができるバックアップ電源装置及びその制御方法が提供される。
図1は、参考例に係るバックアップ電源装置の構成を示す回路図である。 図2は、参考例に係るバックアップ電源装置が負荷に直流電圧を供給する電源を切り替える動作を示すフローチャートである。 図3は、図2に示される動作時における参考例に係るバックアップ電源装置の各構成要素の動作状態を示すタイミングチャートである。 図4は、実施の形態に係るバックアップ電源装置の構成を示す回路図である。 図5は、実施の形態に係るバックアップ電源装置が負荷に直流電圧を供給する電源を切り替える動作を示すフローチャートである。 図6は、図5に示される動作時における実施の形態に係るバックアップ電源装置の各構成要素の動作状態を示すタイミングチャートである。 図7は、実施の形態の変形例に係る制御手順を示すフローチャートである。 図8は、図7に示される変形例に係る制御手順におけるバックアップ電源装置の各構成要素の動作状態を示すタイミングチャートである。 図9は、第1の実現例に係るバックアップ電源装置の構成を示す回路図である。 図10は、第2の実現例に係るバックアップ電源装置の構成を示す回路図である。 図11は、実施の形態の変形例に係るバックアップ電源装置の構成を示す回路図である。 図12は、実施の形態の別の変形例に係るバックアップ電源装置の構成を示す回路図である。
(本発明者らが得た知見)
まず、実施の形態を説明する前に、本発明者らが得た知見として、本開示の課題を、図面を用いて、説明する。
図1は、参考例に係るバックアップ電源装置20の構成を示す回路図である。本図には、バックアップ電源装置20だけでなく、主電源10及び負荷12も併せて図示されている。主電源10は、負荷12に直流電圧を供給するための直流電圧源であり、例えば、車両に搭載される電源(バッテリー)である。負荷12は、直流電圧の供給を受ける電気負荷であり、例えば、車両において主電源10等から直流電圧を受けて動作するECU(Electronic Control Unit)である。
バックアップ電源装置20は、主電源10による負荷12への直流電圧の供給をバックアップする電源であり、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、第4スイッチ24、補助電源25、及び、制御回路26を備える。
補助電源25は、主電源10に代わって負荷12に直流電圧を供給するための直流電圧源であり、例えば、主電源10から供給される電流によって充電される蓄電素子又はそのような蓄電素子と昇圧回路とを接続した電源回路である。
第1スイッチ21は、主電源10と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、主電源10から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにするスイッチであり、第1MOSFET21aと、第1MOSFET21aの寄生ダイオードであって主電源10から供給される電流を第2スイッチ22に流す方向に設けられた第1ダイオード21bとで構成される。
第2スイッチ22は、第1スイッチ21と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第1スイッチ21を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにするスイッチであり、第2MOSFET22aと、第2MOSFET22aの寄生ダイオードであって負荷12から第1スイッチ21に電流を流す方向に設けられた第2ダイオード22bとで構成される。
第3スイッチ23は、補助電源25と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、補助電源25から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにするスイッチであり、第3MOSFET23aと、第3MOSFET23aの寄生ダイオードであって補助電源25から供給される電流を第4スイッチ24に流す方向に設けられた第3ダイオード23bとで構成される。
第4スイッチ24は、第3スイッチ23と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第3スイッチ23を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにするスイッチであり、第4MOSFET24aと、第4MOSFET24aの寄生ダイオードであって負荷12から第3スイッチ23に電流を流す方向に設けられた第4ダイオード24bとで構成される。
なお、本参考例では、第1MOSFET21a、第2MOSFET22a、第3MOSFET23a、及び、第4MOSFET24aは、いずれも、NチャネルMOSトランジスタである。
制御回路26は、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24を制御する回路であり、例えば、プログラムを記憶するメモリ、プログラムを実行するプロセッサ、及び、入出力回路等で構成される。
図2は、図1に示される参考例に係るバックアップ電源装置20が負荷12に直流電圧を供給する電源を切り替える動作(つまり、バックアップ電源装置20の制御方法)を示すフローチャートである。より詳しくは、図2の(a)は、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替えるケースのフローチャートを示す。このようなケースは、例えば、バッテリー上がり等、主電源10が電源失陥を起こしたケースに相当する。また、図2の(b)は、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替えるケースのフローチャートを示す。このようなケースは、例えば、電源失陥を起こした主電源10が回復したケースに相当する。
図2の(a)に示されるように、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合には、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオンであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオフである状態において、制御回路26は、まず、第1スイッチ21及び第2スイッチ22を同時にオンからオフにし(S10)、次に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24を同時にオフからオンにする(S11)。
図2の(b)に示されるように、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替える場合には、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオフであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオンである状態において、制御回路26は、まず、第3スイッチ23及び第4スイッチ24を同時にオンからオフにし(S20)、次に、第1スイッチ21及び第2スイッチ22を同時にオフからオンにする(S21)。
図3は、図2に示される動作時における参考例に係るバックアップ電源装置20の各構成要素の動作状態を示すタイミングチャートである。より詳しくは、図3の(a)は、主電源10の出力電圧(「電源電圧」)を示し、図3の(b)は、負荷12に供給される電圧(「負荷電圧」)を示し、図3の(c)~(f)は、それぞれ、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24のオン/オフの状態を示す。
図3のタイミングにおいて、「t0」は、主電源10が電源失陥を起こし始めた時点であり、「S10」、「S11」、「S20」及び「S21」は、それぞれ、図2の(a)におけるステップS10、ステップS11、図2の(b)におけるステップS20、及び、ステップS21を実行した時点である。なお、時点S20の直前で、主電源10が電源失陥から回復している。
図3に示されるように、時点t0から、主電源10の電源失陥により、「電源電圧」及び「負荷電圧」が下降し始め、時点S10において、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替えるために、まず、第1スイッチ21及び第2スイッチ22が同時にオンからオフとなり、その後、時点S11で、第3スイッチ23及び第4スイッチ24が同時にオフからオンになる。これにより、負荷12に直流電圧を供給する電源が主電源10から補助電源25に切り替わる。
ここで、時点S10~時点S11(つまり、時点S10から時点S11の直前まで)に着目すると、この期間では、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)のいずれもがオフ状態となるために、負荷12への電圧供給が遮断されており、負荷側地絡(つまり、負荷12が異常に低インピーダンスとなる状態)等が生じている場合には、その程度に応じて、負荷12への供給電圧がゼロ電圧等にまで大きく低下してしまう可能性がある。図3の(b)に示される「負荷電圧」の時点S10~時点S11におけるクロスハッチングは、その可能性を示している。
また、時点S20では、電源失陥を起こした主電源10が回復し、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替えるために、第3スイッチ23及び第4スイッチ24が同時にオンからオフとなり、その後、時点S21で、第1スイッチ21及び第2スイッチ22が同時にオフからオンになる。これにより、負荷12に直流電圧を供給する電源が補助電源25から主電源10に切り替わる。
ここで、時点S20~時点S21(つまり、時点S20から時点S21の直前まで)に着目すると、この期間では、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)のいずれもがオフ状態となるために、負荷12への電圧供給が遮断されており、負荷側地絡(つまり、負荷12が異常に低インピーダンスとなる状態)等が生じている場合には、その程度に応じて、負荷12への供給電圧がゼロ電圧等にまで大きく低下してしまう可能性がある。図3の(b)に示される「負荷電圧」の時点S20~時点S21におけるクロスハッチングは、その可能性を示している。
このように、参考例に係るバックアップ電源装置20は、負荷12に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)のいずれもがオフとなる瞬間が生じるために、負荷側地絡等が生じている場合には、負荷12への供給電圧が一時的に遮断され、負荷12への供給電圧がゼロ電圧等にまで大きく低下してしまう可能性がある。一時的であっても供給電圧がゼロ電圧にまで低下してしまうことによって致命的な不具合を生じる負荷はめずらしくなく、このような事態が発生するようでは、バックアップ電源装置を設けている意義がなくなってしまう。
そこで、本発明者らは、負荷12に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に、第1スイッチ21が、主電源10から供給される電流を負荷12に向けて流す方向に設けられた第1ダイオード21bを有することを活用し、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)の全てが同時にオフになることを避ける制御手順を行うことで、電源を切り替える場合に負荷12への供給電圧が遮断されてしまうことを抑制することができるバックアップ電源装置を考案するに至った。
(実施の形態)
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化する。また、「AとBとが接続されている」とは、AとBとが電気的に接続されている意味であり、AとBとが直接接続される場合だけでなく、AとBとの間に他の回路要素を介在させた状態でAとBとが間接的に接続される場合も含まれる。
図4は、実施の形態に係るバックアップ電源装置30の構成を示す回路図である。本図には、バックアップ電源装置30だけでなく、図1と同様に、主電源10及び負荷12も併せて図示されている。
バックアップ電源装置30は、主電源10による負荷12への直流電圧の供給をバックアップする電源であり、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、第4スイッチ24、補助電源25、及び、制御回路31を備える。図1に示される参考例に係るバックアップ電源装置20と異なる構成は、制御回路31である。以下、参考例に係るバックアップ電源装置20と異なる点を中心に説明する。
制御回路31は、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24を制御する回路であり、例えば、プログラムを記憶するメモリ、プログラムを実行するプロセッサ、及び、入出力回路等で構成される。制御回路31は、参考例に係るバックアップ電源装置20が備える制御回路26と異なり、負荷12に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に、第1スイッチ21が、主電源10から供給される電流を負荷12に向けて流す方向に設けられた第1ダイオード21bを有することを活用し、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)の全てが同時にオフになることを避ける制御手順を行うことで、電源を切り替える場合に負荷12への供給電圧が遮断されてしまうことを抑制する。
なお、バックアップ電源装置30は、特許文献1と同様に、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24)を有するので、主電源10及び補助電源25のいずれか一方でショート故障等の異常が生じた場合でも、その経路に対して他方の電源から電流が流れ込むことは遮断され得る。
図5は、図4に示される実施の形態に係るバックアップ電源装置30が負荷12に直流電圧を供給する電源を切り替える動作(つまり、バックアップ電源装置30の制御方法)を示すフローチャートである。より詳しくは、図5の(a)は、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替えるケースのフローチャートを示す。このようなケースは、例えば、バッテリー上がり等、主電源10が電源失陥を起こしたケースに相当し、参考例に係るバックアップ電源装置20についての図2の(a)に対応する。また、図5の(b)は、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替えるケースのフローチャートを示す。このようなケースは、例えば、電源失陥を起こした主電源10が回復したケースに相当し、参考例に係るバックアップ電源装置20についての図2の(b)に対応する。
図5の(a)に示されるように、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合には、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオンであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオフである状態において、制御回路31は、まず、第1スイッチ21をオンからオフにし(S30)、次に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24を同時にオフからオンにした後に(S31)、第2スイッチ22をオンからオフにする(S32)。参考例に係る図2の(a)に比べ、図2の(a)におけるステップS10が図5の(a)のステップS30とステップS32とに分離された流れに相当する。
図5の(b)に示されるように、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替える場合には、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオフであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオンである状態において、制御回路31は、まず、第2スイッチ22をオフからオンにし(S40)、次に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24を同時にオンからオフにした後に(S41)、第1スイッチ21をオフからオンにする(S42)。参考例に係る図2の(b)に比べ、図2の(b)におけるステップS20が図5の(b)のステップS40とステップS42とに分離された流れに相当する。
図6は、図5に示される動作時における実施の形態に係るバックアップ電源装置30の各構成要素の動作状態を示すタイミングチャートである。図6の(a)~(f)は、図3の(a)~(f)と同一箇所のタイミングを示している。
図6のタイミングにおいて、「t0」は、主電源10が電源失陥を起こし始めた時点であり、「S30」~「S32」、「S40」~「S42」は、それぞれ、図5の(a)におけるステップS30~S32、図5の(b)におけるステップS40~S42を実行した時点である。なお、時点S40の直前で、主電源10が電源失陥から回復している。
図6に示されるように、時点t0から、主電源10の電源失陥により、「電源電圧」及び「負荷電圧」が下降し始め、時点S30において、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替えるために、まず、第1スイッチ21がオンからオフとなり、その後、時点S31で、第3スイッチ23及び第4スイッチ24が同時にオフからオンになり、その後、時点S32で、第2スイッチ22がオンからオフになる。これにより、負荷12に直流電圧を供給する電源が主電源10から補助電源25に切り替わる。
ここで、時点S30~時点S31(つまり、時点S30から時点S31の直前まで)に着目すると、この期間では、第1スイッチ21、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオフであるが、第2スイッチ22のオンが維持されているために、主電源10から、第1スイッチ21の第1ダイオード21b、及び、第2スイッチ22を経て負荷12に電流が供給される状態が維持される。ただし、第1ダイオード21bでの電圧降下は生じる。その結果、図6の時点S30~時点S31における「負荷電圧」に示されるように、「負荷電圧」は、第1ダイオード21bでの電圧降下分だけ電圧が低下するが、主電源10からの電流供給が維持されているために、負荷側地絡(つまり、負荷12が異常に低インピーダンスとなる状態)等が生じていても、これ以上、大きく電圧が低下することが抑制される。
なお、時点S31において、第3スイッチ23及び第4スイッチ24が同時にオフからオンになり、これによって、補助電源25から負荷12への電圧供給が開始され、「負荷電圧」は上昇するが、第2スイッチ22のオンが維持されているので、第1スイッチ21の第1ダイオード21bには逆バイアスが印加される状態となり、補助電源25から主電源10への電流の流れ込みが防がれる。
さらに、時点S32において、第2スイッチ22がオンからオフになるが、直前の状態では第2スイッチ22に電流が流れていない状態であったので、特に「負荷電圧」の変動は生じない。
また、時点S40では、電源失陥を起こした主電源10が回復し、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替えるために、まず、第2スイッチ22がオフからオンになり、次に、時点S41で、第3スイッチ23及び第4スイッチ24が同時にオンからオフとなり、その後、時点S42で、第1スイッチ21がオフからオンになる。これにより、負荷12に直流電圧を供給する電源が補助電源25から主電源10に切り替わる。
ここで、時点S40において、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうち第2スイッチ22だけがオフからオンになるが、第3スイッチ23及び第4スイッチ24のオンが維持されているために、補助電源25から負荷12への電圧供給が維持されるとともに、オフである第1スイッチ21の第1ダイオード21bには逆バイアスが印加される状態となる。この状態は、時点S32と同じであり、特に「負荷電圧」の変動は生じない。
また、時点S41~時点S42(つまり、時点S41から時点S42の直前まで)に着目すると、この期間では、第2スイッチ22のオンが維持された状態で、第3スイッチ23及び第4スイッチ24が同時にオンからオフになり、これによって、主電源10から、オフである第1スイッチ21の第1ダイオード21b、及び、第2スイッチ22を経て負荷12に電流が供給される。ただし、第1ダイオード21bでの電圧降下は生じる。その結果、図6の時点S41~時点S42における「負荷電圧」に示されるように、「負荷電圧」は、主電源10の出力電圧から第1ダイオード21bでの電圧降下分だけ低下した電圧にまで上昇していき、主電源10からの電流供給が維持されるために、負荷側地絡(つまり、負荷12が異常に低インピーダンスとなる状態)等が生じていても、これ以上、大きく電圧が低下することが抑制される。
なお、時点S42では、第1スイッチ21がオフからオンになるので、第1スイッチ21の第1ダイオード21bでの電圧降下を生じることなく、主電源10から第1スイッチ21及び第2スイッチ22を経て負荷12への電圧供給が再開される。
以上のように、実施の形態に係るバックアップ電源装置30は、負荷12に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に、第1スイッチ21が、主電源10から供給される電流を負荷12に向けて流す方向に設けられた第1ダイオード21bを有することを活用し、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)の全てが同時にオフになることを避ける制御手順を行うことで、電源を切り替える場合に負荷12への供給電圧が遮断されてしまうことを抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、負荷12に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24に対して、同時に、オフからオン、又は、オンからオフにしたが、順に、オフからオン、又は、オンからオフにしてもよい。以下、その場合の制御手順を、実施の形態の変形例に係る制御手順として、説明する。
図7は、実施の形態の変形例に係る制御手順(つまり、バックアップ電源装置30の制御方法)を示すフローチャートである。より詳しくは、図7の(a)は、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替えるケースにおける変形例に係る制御手順のフローチャートを示す。図7の(b)は、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替えるケースにおける変形例に係る制御手順のフローチャートを示す。
図7の(a)に示されるように、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替えるケースでは、変形例に係る制御手順は、実施の形態に係る図5の(a)に示されるフローチャートにおけるステップS31(第3スイッチ23及び第4スイッチ24を同時にオフからオン)が、順に実行する2つのステップS31a(第4スイッチ24をオフからオン)及びステップS31b(第3スイッチ23をオフからオン)に分離されたものに相当する。
また、図7の(b)に示されるように、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替えるケースでは、変形例に係る制御手順は、実施の形態に係る図5の(b)に示されるフローチャートにおけるステップS41(第3スイッチ23及び第4スイッチ24を同時にオンからオフ)が、順に実行する2つのステップS41a(第3スイッチ23をオンからオフ)及びステップS41b(第4スイッチ24をオンからオフ)に分離されたものに相当する。
図8は、図7に示される変形例に係る制御手順におけるバックアップ電源装置30の各構成要素の動作状態を示すタイミングチャートである。図8の(a)~(f)は、図3の(a)~(f)と同一箇所のタイミングを示している。図8のタイミングにおいて、「t0」は、主電源10が電源失陥を起こし始めた時点であり、「S30」~「S32」、「S40」~「S42」は、それぞれ、図7の(a)におけるステップS30~S32、図7の(b)におけるステップS40~S42を実行した時点である。なお、時点S40の直前で、主電源10が電源失陥から回復している。
時点S31aでは、第3スイッチ23及び第4スイッチ24のうち第4スイッチ24だけがオフからオンになるので、補助電源25から、第3スイッチ23の第3ダイオード23b、及び、第4スイッチ24を経て負荷12への電流供給が開始され、図8の時点S31a~時点S31bにおける「負荷電圧」に示されるように、「負荷電圧」は、直前の電圧よりも上昇し、補助電源25の出力電圧から第3ダイオード23bでの電圧降下分だけ低下した電圧となる。
その後、時点S31bでは、第4スイッチ24に続いて、第3スイッチ23についてもオフからオンになるので、実施の形態に係る図6の時点S31と同じ状態となる。
また、時点S41aでは、第3スイッチ23及び第4スイッチ24のうち第3スイッチ23だけがオンからオフになるので、補助電源25の出力電圧から第3ダイオード23bでの電圧降下分だけ低下した電圧、及び、主電源10の出力電圧から第1ダイオード21bでの電圧降下分だけ低下した電圧のうち、高いほうの電圧が負荷12に供給される。
その後、時点S41bでは、第3スイッチ23に続いて、第4スイッチ24についてもオンからオフになるので、実施の形態に係る図6の時点S41と同じ状態となる。
ここで、時点S31a~時点S31b、及び、時点S41a~時点S41bでは、主電源10に近い第1スイッチ21がオフ、補助電源25に近い第3スイッチ23がオフ、負荷12に近い第2スイッチ22及び第4スイッチ24がオンとなっているので、主電源10の出力電圧から第1ダイオード21bでの電圧降下分だけ低下した電圧、及び、補助電源25の出力電圧から第3ダイオード23bでの電圧降下分だけ低下した電圧のうち、高い方の電圧が負荷12に供給される状態となるので、主電源10の出力電圧が激しく変動して大きく低下した場合であっても、負荷12には、補助電源25から供給される電圧よりは低下しないことが確保される。
次に、上記実施の形態に係るバックアップ電源装置30が備える補助電源25の具体的な実現例を、2例、示す。
図9は、第1の実現例に係るバックアップ電源装置30aの構成を示す回路図である。バックアップ電源装置30aは、上記実施の形態に係るバックアップ電源装置30が備える補助電源25として、降圧回路25a、蓄電素子25b及び昇圧回路25cで構成される補助電源25を備える。
降圧回路25aは、主電源10から供給される直流電圧を降圧して蓄電素子25bを充電する回路であり、例えば、MOSFET等のスイッチング素子、インダクタ、ダイオード及びキャパシタ等で構成される降圧型DC/DCコンバータであり、制御回路31による制御の下で動作する。
蓄電素子25bは、電気二重層キャパシタ等のキャパシタである。
昇圧回路25cは、蓄電素子25bから出力される直流電圧を昇圧し、昇圧後の直流電圧を第3スイッチ23及び第4スイッチ24を介して負荷12に供給する回路であり、例えば、MOSFET等のスイッチング素子、インダクタ、ダイオード及びキャパシタ等で構成される昇圧型DC/DCコンバータであり、制御回路31による制御の下で動作する。
このような第1の実現例に係るバックアップ電源装置30aによれば、補助電源25は、主電源10から充電される蓄電素子25bを有するので、発電機能をもつ必要がない。また、蓄電素子25bから出力される直流電圧が昇圧回路25cによって昇圧されて負荷12に供給されるので、主電源10よりも低い電圧を保持できる蓄電素子25bで補助電源25が実現され得る。
図10は、第2の実現例に係るバックアップ電源装置30bの構成を示す回路図である。バックアップ電源装置30bは、上記実施の形態に係るバックアップ電源装置30が備える補助電源25として、昇降圧回路25d及び蓄電素子25bで構成される補助電源25を備える。
昇降圧回路25dは、主電源10から供給される直流電圧を降圧して蓄電素子25bを充電する機能と、蓄電素子25bから出力される直流電圧を昇圧し、昇圧後の直流電圧を第3スイッチ23及び第4スイッチ24を介して負荷12に供給する機能とを有する回路であり、例えば、MOSFET等のスイッチング素子、インダクタ、ダイオード及びキャパシタ等で構成される昇降圧DC/DCコンバータであり、制御回路31による制御の下で動作する。昇降圧回路25dは、例えば、制御回路31による制御の下で、主電源10が負荷12に直流電圧を供給しているときであって、蓄電素子25bの電圧が所定値よりも低い場合に、主電源10から供給される直流電圧を降圧して蓄電素子25bを充電し、一方、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替えた場合に、蓄電素子25bから出力される直流電圧を昇圧し、昇圧後の直流電圧を第3スイッチ23及び第4スイッチ24を介して負荷12に供給する。
このような第2の実現例に係るバックアップ電源装置30bによれば、第1の実現例に係るバックアップ電源装置30aに比べ、より小さな回路サイズの補助電源25によって、第1の実現例に係るバックアップ電源装置30aと同等の機能が実現され得る。
なお、上記実施の形態、変形例、及び、実現例において、第1MOSFET21a、第2MOSFET22a、第3MOSFET23a、及び、第4MOSFET24aは、いずれも、NチャネルMOSトランジスタであったが、これに代えて、PチャネルMOSトランジスタであってもよい。
図11は、実施の形態の変形例に係るバックアップ電源装置30cの構成を示す回路図である。ここには、図4に示される実施の形態に係るバックアップ電源装置30が備える4個のNチャネルMOSトランジスタ(第1MOSFET21a、第2MOSFET22a、第3MOSFET23a、及び、第4MOSFET24a)をPチャネルMOSトランジスタ(第1MOSFET21c、第2MOSFET22c、第3MOSFET23c、及び、第4MOSFET24c)に置き換えた構成を備えるバックアップ電源装置30cの構成が示されている。
このような変形例に係るバックアップ電源装置30cは、実施の形態、変形例、及び、実現例に係るバックアップ電源装置と同様の制御手順で動作する。ただし、PチャネルMOSトランジスタで構成されるバックアップ電源装置30cは、NチャネルMOSトランジスタで構成されるバックアップ電源装置に比べ、各トランジスタのゲートに与えるバイアス電圧として主電源10の電圧よりも高い電圧が不要となるので、制御回路31等が簡素化されるというメリットを有する。
以上のように、実施の形態に係るバックアップ電源装置30等は、主電源10による負荷12への直流電圧の供給をバックアップする電源であって、主電源10と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、主電源10から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第1スイッチ21と、第1スイッチ21と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第1スイッチ21を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第2スイッチ22と、負荷12に直流電圧を供給するための補助電源25と、補助電源25と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、補助電源25から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第3スイッチ23と、第3スイッチ23と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第3スイッチ23を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第4スイッチ24と、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24を制御する制御回路31とを備える。
これにより、制御回路31は、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオンであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオフである状態において、第1スイッチ21をオフにする第1ステップS30と、第1ステップS30の後に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24をオンにする第2ステップS31と、第2ステップS31の後に、第2スイッチ22をオフにする第3ステップS32とを実行することができる。
よって、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合に、第1スイッチ21が、主電源10から供給される電流を負荷12に向けて流す方向に設けられた第1ダイオード21bを有することを活用し、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)の全てが同時にオフになることを避ける制御手順が実行されるので、電源を切り替える場合に負荷12への供給電圧が遮断されてしまうことが抑制される。
ここで、第3スイッチ23は、第3スイッチ23がオフの場合に、補助電源25から供給される電流を第4スイッチ24に流す方向に設けられた第3ダイオード23bを有し、第2ステップS31では、第4スイッチ24をオンした後に(ステップS31a)、第3スイッチ23をオンにしてもよい(ステップS31b)。これにより、時点S31a~時点S31bでは、主電源10の出力電圧から第1ダイオード21bでの電圧降下分だけ低下した電圧、及び、補助電源25の出力電圧から第3ダイオード23bでの電圧降下分だけ低下した電圧のうち、高い方の電圧が負荷12に供給される状態となるので、主電源10の出力電圧が激しく変動して大きく低下した場合であっても、負荷12には、補助電源25から供給される電圧よりは低下しないことが確保される。
また、制御回路31は、さらに、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替える場合、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオフであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオンである状態において、第2スイッチ22をオンにする第4ステップS40と、第4ステップS40の後に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24をオフにする第5ステップS41と、第5ステップS41の後に、第1スイッチ21をオンにする第6ステップS42とを実行する。
これにより、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替える場合に、第1スイッチ21が、主電源10から供給される電流を負荷12に向けて流す方向に設けられた第1ダイオード21bを有することを活用し、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)の全てが同時にオフになることを避ける制御手順が実行されるので、電源を切り替える場合に負荷12への供給電圧が遮断されてしまうことが抑制される。
ここで、第3スイッチ23は、第3スイッチ23がオフの場合に、補助電源25から供給される電流を第4スイッチ24に流す方向に設けられた第3ダイオード23bを有し、第5ステップS41では、第3スイッチ23をオフした後に(ステップS41a)、第4スイッチ24をオフにしてもよい(ステップS41b)。これにより、時点S41a~時点S41bでは、主電源10の出力電圧から第1ダイオード21bでの電圧降下分だけ低下した電圧、及び、補助電源25の出力電圧から第3ダイオード23bでの電圧降下分だけ低下した電圧のうち、高い方の電圧が負荷12に供給される状態となるので、主電源10の出力電圧が激しく変動して大きく低下した場合であっても、負荷12には、補助電源25から供給される電圧よりは低下しないことが確保される。
また、第1スイッチ21は、第1スイッチ21がオフの場合に、主電源10から供給される電流を第2スイッチ22に流す方向に設けられた第1ダイオード21bを有し、第2スイッチ22は、第2スイッチ22がオフの場合に、負荷12から第1スイッチ21に電流を流す方向に設けられた第2ダイオード22bを有し、第3スイッチ23は、第3スイッチ23がオフの場合に、補助電源25から供給される電流を第4スイッチ24に流す方向に設けられた第3ダイオード23bを有し、第4スイッチ24は、第4スイッチ24がオフの場合に、負荷12から第3スイッチ23に電流を流す方向に設けられた第4ダイオード24bを有してもよい。これにより、第1スイッチ21が有する第1ダイオード21bと第2スイッチ22が有する第2ダイオード22bとは、電流を流す方向が逆となり、第3スイッチ23が有する第3ダイオード23bと第4スイッチ24が有する第4ダイオード24bとは、電流を流す方向が逆となるので、第1スイッチ21及び第2スイッチ22によって、双方向に流れる電流を遮断することができる。
また、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24は、MOSFETであり、第1ダイオード21b、第2ダイオード22b、第3ダイオード23b、及び、第4ダイオード24bは、MOSFETの寄生ダイオードであってもよい。これにより、少ない部品点数で、バックアップ電源装置30等が実現され得る。
また、補助電源25は、主電源10から供給される電流で充電される蓄電素子25bを有してもよい。そして、補助電源25は、さらに、主電源10から供給される直流電圧を降圧して蓄電素子25bを充電する降圧回路25aと、蓄電素子25bから出力される直流電圧を昇圧し、昇圧後の直流電圧を第3スイッチ23及び第4スイッチ24を介して負荷12に供給する昇圧回路25cとを備えてもよい。
これにより、補助電源25は、主電源10から充電される蓄電素子25bを有するので、発電機能をもつ必要がない。また、蓄電素子25bから出力される直流電圧が昇圧回路25cによって昇圧されて負荷12に供給されるので、主電源10よりも低い電圧を保持できる蓄電素子25bで補助電源25が実現され得る。
また、実施の形態に係るバックアップ電源装置30の制御方法は、主電源10による負荷12への直流電圧の供給をバックアップするバックアップ電源装置30の制御方法であって、バックアップ電源装置30は、主電源10と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、主電源10から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第1スイッチ21と、第1スイッチ21と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第1スイッチ21を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第2スイッチ22と、負荷12に直流電圧を供給するための補助電源25と、補助電源25と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、補助電源25から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第3スイッチ23と、第3スイッチ23と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第3スイッチ23を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第4スイッチ24とを備え、バックアップ電源装置30の制御方法は、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオンであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオフである状態において、第1スイッチ21をオフにする第1ステップS30と、第1ステップS30の後に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24をオンにする第2ステップS31と、第2ステップS31の後に、第2スイッチ22をオフにする第3ステップS32とを含む。
これにより、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合に、第1スイッチ21が、主電源10から供給される電流を負荷12に向けて流す方向に設けられた第1ダイオード21bを有することを活用し、4つのスイッチ(第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23及び第4スイッチ24)の全てが同時にオフになることを避ける制御手順が実行されるので、電源を切り替える場合に負荷12への供給電圧が遮断されてしまうことが抑制される。
また、上記実施の形態、変形例、及び、実現例において、第1ダイオード21bと第2ダイオード22bとは、カソード同士が接続され(つまり、内向き同士になる配置であり)、かつ、第3ダイオード23bと第4ダイオード24bとはカソード同士が接続された(つまり、内向き同士になる配置であった)が、これらのダイオードが逆方向(つまり、外向き同士)の接続であってもよい。
図12は、実施の形態の別の変形例に係るバックアップ電源装置30dの構成を示す回路図である。ここには、図4に示される実施の形態に係るバックアップ電源装置30が備える4個のダイオード(第1ダイオード21b、第2ダイオード22b、第3ダイオード23b、及び、第4ダイオード24b)のそれぞれの向きを反転させた構成を備えるバックアップ電源装置30dの構成が示されている。
このようなバックアップ電源装置30dでは、主電源10と補助電源25とを切り替える制御手順では、実施の形態等の場合に比べ、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のオン/オフの先後の順を入れ換え、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24のオン/オフの先後の順を入れ換えればよい。
例えば、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合には(図7の(a))、ステップS30において、第1スイッチ21をオンからオフにすることに代えて、第2スイッチ22をオンからオフにする。また、ステップS31aにおいて、第4スイッチ24をオフからオンにすることに代えて、第3スイッチ23をオフからオンにする。また、ステップS31bにおいて、第3スイッチ23をオフからオンにすることに代えて、第4スイッチ24をオフからオンにする。さらに、ステップS32において、第2スイッチ22をオンからオフにすることに代えて、第1スイッチ21をオンからオフにする。
また、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替える場合には(図7の(b))、ステップS40において、第2スイッチ22をオフからオンにすることに代えて、第1スイッチ21をオフからオンにする。また、ステップS41aにおいて、第3スイッチ23をオンからオフにすることに代えて、第4スイッチ24をオンからオフにする。また、ステップS41bにおいて、第4スイッチ24をオンからオフにすることに代えて、第3スイッチ23をオンからオフにする。さらに、ステップS42において、第1スイッチ21をオフからオンにすることに代えて、第2スイッチ22をオフからオンにする。
このような制御手順により、実施の形態と同様に、電源を切り替える場合に負荷12への供給電圧が遮断されてしまうことが抑制される等の効果が奏される。
また、このような構成を備えるバックアップ電源装置30dによれば、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24をそれぞれオン及びオフすることで各スイッチに主電源10及び補助電源25の電圧値を印加したりしなかったりを選択できるため、万が一いずれかのスイッチが故障していた場合に、スイッチの両端電圧を監視することで、スイッチ両端の電圧差から故障の有無を確認することができる。
上記実施の形態に係るバックアップ電源装置30では、例えば、負荷12の電圧を遮断させずに第2スイッチ22の短絡故障の有無を確認する場合、第3スイッチ23及び第4スイッチ24をオンさせて負荷12に補助電源25から電力を供給した状態で第2スイッチ22の両端電圧を確認するが、第1スイッチ21をオフにしても主電源10の電圧が第1ダイオード21b経由で第2スイッチ22に供給される為、主電源10と補助電源25の電圧値が近い場合、正確に第2スイッチ22の短絡故障を判定できなくなる。
この点、変形例に係るバックアップ電源装置30dによれば、負荷12の電圧を遮断させずに第2スイッチ22の短絡故障の有無を確認する場合、第3スイッチ23及び第4スイッチ24をオンさせて負荷12に補助電源25から電力を供給した状態で第1スイッチ21をオフにすると主電源10の電圧は第2スイッチ22に印加されず補助電源25の電圧のみが第2スイッチ22に印加される為、第2スイッチ22の両端で電圧差が生じ、正確に第2スイッチ22の短絡故障が可能となる。
以上のように、ダイオードを内向き接続する実施の形態に係るバックアップ電源装置30と、ダイオードを外向き接続する変形例に係るバックアップ電源装置30dの両方をカバーするように表現した場合には、本開示に係るバックアップ電源装置は、以下の特徴を有するといえる。
つまり、本開示に係るバックアップ電源装置は、主電源10による負荷12への直流電圧の供給をバックアップする電源であって、主電源10と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、主電源10から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第1スイッチ21と、第1スイッチ21と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第1スイッチ21を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第2スイッチ22と、負荷12に直流電圧を供給するための補助電源25と、補助電源25と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、補助電源25から負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第3スイッチ23と、第3スイッチ23と負荷12とを結ぶ経路に挿入され、第3スイッチ23を介した負荷12への直流電圧の供給をオン及びオフにする第4スイッチ24と、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24を制御する制御回路31とを備え、制御回路31は、負荷12に直流電圧を供給する電源を主電源10から補助電源25に切り替える場合、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオンであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオフである状態において、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうちの一方をオフにする第1ステップS30と、第1ステップS30の後に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24をオンにする第2ステップS31と、第2ステップS31の後に、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうちの他方をオフにする第3ステップS32とを実行する。
また、制御回路31は、さらに、負荷12に直流電圧を供給する電源を補助電源25から主電源10に切り替える場合、第1スイッチ21及び第2スイッチ22がオフであり、かつ、第3スイッチ23及び第4スイッチ24がオンである状態において、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうちの一方をオンにする第4ステップS40と、第4ステップS40の後に、第3スイッチ23及び第4スイッチ24をオフにする第5ステップS41と、第5ステップS41の後に、第1スイッチ21及び第2スイッチ22のうちの他方をオンにする第6ステップS42とを実行する。
以上、本開示に係るバックアップ電源装置及びその制御方法について、実施の形態及び変形例等に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態及び変形例等に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を実施の形態及び変形例等に施したものや、実施の形態及び変形例等における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、図9に示されるバックアップ電源装置30a及び図10に示されるバックアップ電源装置30bでは、蓄電素子25bは、主電源10によって充電されたが、これに代えて、又は、これに加えて、主電源10とは異なる他の直流電圧源によって充電されてもよい。
また、蓄電素子25bは、主電源10から供給される直流電圧を降圧した電圧によって充電されたが、このような形態に限られず、主電源10から供給される直流電圧を、電圧変換することなく、あるいは、昇圧した電圧によって、充電されてもよい。同様に、蓄電素子25bから出力される直流電圧は、昇圧された後に、負荷12に供給されたが、電圧変換することなく、あるいは、降圧された後に、負荷12に供給されてもよい。
また、上記実施の形態等では、第1スイッチ21、第2スイッチ22、第3スイッチ23、及び、第4スイッチ24は、寄生ダイオードを有するMOSFETで構成されたが、これに限られず、他のタイプの半導体スイッチ素子とダイオード素子とで構成されてもよい。
本開示に係るバックアップ電源装置は、負荷に直流電圧を供給する電源を切り替える場合に負荷への供給電圧が遮断されてしまうことを抑制することができるバックアップ電源装置として、例えば、車両電源(バッテリー)による直流電圧の供給をバックアップする電源として、利用できる。
10 主電源
12 負荷
20、30、30a、30b、30c、30d バックアップ電源装置
21 第1スイッチ
21a、21c 第1MOSFET
21b 第1ダイオード
22 第2スイッチ
22a、22c 第2MOSFET
22b 第2ダイオード
23 第3スイッチ
23a、23c 第3MOSFET
23b 第3ダイオード
24 第4スイッチ
24a、24c 第4MOSFET
24b 第4ダイオード
25 補助電源
25a 降圧回路
25b 蓄電素子
25c 昇圧回路
25d 昇降圧回路
26、31 制御回路

Claims (12)

  1. 主電源による負荷への直流電圧の供給をバックアップするバックアップ電源装置であって、
    前記主電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記主電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第1スイッチと、
    前記第1スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第1スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第2スイッチと、
    前記負荷に直流電圧を供給するための補助電源と、
    前記補助電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記補助電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第3スイッチと、
    前記第3スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第3スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第4スイッチと、
    前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、及び、前記第4スイッチを制御する制御回路とを備え
    前記制御回路は、
    前記負荷に直流電圧を供給する電源を前記主電源から前記補助電源に切り替える場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオンであり、かつ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチがオフである状態において、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの一方をオフにする第1ステップと、
    前記第1ステップの後に、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチをオンにする第2ステップと、
    前記第2ステップの後に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの他方をオフにする第3ステップとを実行する、
    バックアップ電源装置。
  2. 前記第3スイッチは、前記第3スイッチがオフの場合に、前記補助電源から供給される電流を前記第4スイッチに流す方向に設けられた第3ダイオードを有し、
    前記第2ステップでは、前記第4スイッチをオンした後に、前記第3スイッチをオンにする、
    請求項記載のバックアップ電源装置。
  3. 前記第4スイッチは、前記第4スイッチがオフの場合に、前記第3スイッチから前記負荷に電流を流す方向に設けられた第4ダイオードを有し、
    前記第2ステップでは、前記第3スイッチをオンした後に、前記第4スイッチをオンにする、
    請求項記載のバックアップ電源装置。
  4. 前記制御回路は、さらに、
    前記負荷に直流電圧を供給する電源を前記補助電源から前記主電源に切り替える場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオフであり、かつ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチがオンである状態において、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの一方をオンにする第4ステップと、
    前記第4ステップの後に、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチをオフにする第5ステップと、
    前記第5ステップの後に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの他方をオンにする第6ステップとを実行する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のバックアップ電源装置。
  5. 前記第3スイッチは、前記第3スイッチがオフの場合に、前記補助電源から供給される電流を前記第4スイッチに流す方向に設けられた第3ダイオードを有し、
    前記第5ステップでは、前記第3スイッチをオフした後に、前記第4スイッチをオフにする、
    請求項記載のバックアップ電源装置。
  6. 前記第4スイッチは、前記第4スイッチがオフの場合に、前記第3スイッチから前記負荷に電流を流す方向に設けられた第4ダイオードを有し、
    前記第5ステップでは、前記第4スイッチをオフした後に、前記第3スイッチをオフにする、
    請求項記載のバックアップ電源装置。
  7. 前記第1スイッチは、前記第1スイッチがオフの場合に、前記主電源から供給される電流を前記第2スイッチに流す方向に設けられた第1ダイオードを有し、
    前記第2スイッチは、前記第2スイッチがオフの場合に、前記負荷から前記第1スイッチに電流を流す方向に設けられた第2ダイオードを有し、
    前記第3スイッチは、前記第3スイッチがオフの場合に、前記補助電源から供給される電流を前記第4スイッチに流す方向に設けられた第3ダイオードを有し、
    前記第4スイッチは、前記第4スイッチがオフの場合に、前記負荷から前記第3スイッチに電流を流す方向に設けられた第4ダイオードを有する、
    請求項に記載のバックアップ電源装置。
  8. 前記第1スイッチは、前記第1スイッチがオフの場合に、前記第2スイッチから前記主電源に電流を流す方向に設けられた第1ダイオードを有し、
    前記第2スイッチは、前記第2スイッチがオフの場合に、前記第1スイッチから前記負荷に電流を流す方向に設けられた第2ダイオードを有し、
    前記第3スイッチは、前記第3スイッチがオフの場合に、前記第4スイッチから前記補助電源に電流を流す方向に設けられた第3ダイオードを有し、
    前記第4スイッチは、前記第4スイッチがオフの場合に、前記第3スイッチから前記負荷に電流を流す方向に設けられた第4ダイオードを有する、
    請求項に記載のバックアップ電源装置。
  9. 前記第1スイッチ、前記第2スイッチ、前記第3スイッチ、及び、前記第4スイッチは、MOSFETであり、
    前記第1ダイオード、前記第2ダイオード、前記第3ダイオード、及び、前記第4ダイオードは、前記MOSFETの寄生ダイオードである、
    請求項7又は8記載のバックアップ電源装置。
  10. 前記補助電源は、前記主電源から供給される電流で充電される蓄電素子を有する、
    請求項に記載のバックアップ電源装置。
  11. 前記補助電源は、さらに、
    前記主電源から供給される直流電圧を降圧して前記蓄電素子を充電する降圧回路と、
    前記蓄電素子から出力される直流電圧を昇圧し、昇圧後の直流電圧を前記第3スイッチ及び前記第4スイッチを介して前記負荷に供給する昇圧回路とを備える、
    請求項10記載のバックアップ電源装置。
  12. 主電源による負荷への直流電圧の供給をバックアップするバックアップ電源装置の制御方法であって、
    前記バックアップ電源装置は、
    前記主電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記主電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第1スイッチと、
    前記第1スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第1スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第2スイッチと、
    前記負荷に直流電圧を供給するための補助電源と、
    前記補助電源と前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記補助電源から前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第3スイッチと、
    前記第3スイッチと前記負荷とを結ぶ経路に挿入され、前記第3スイッチを介した前記負荷への直流電圧の供給をオン及びオフにする第4スイッチとを備え、
    前記制御方法は、
    前記負荷に直流電圧を供給する電源を前記主電源から前記補助電源に切り替える場合、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチがオンであり、かつ、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチがオフである状態において、
    前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの一方をオフにする第1ステップと、
    前記第1ステップの後に、前記第3スイッチ及び前記第4スイッチをオンにする第2ステップと、
    前記第2ステップの後に、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのうちの他方をオフにする第3ステップとを含む、
    バックアップ電源装置の制御方法。
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