JP7428848B1 - 建築機材用ラック - Google Patents

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Abstract

【課題】各種の建設機材や工具をまとめて収納でき、かつフォークリフト車を含む重機による持ち上げ状態での運搬ができて、軽トラックやダブルキャブ等の道具車両も不要で、かつフォークリフト車を用いて、トラックのアオリを倒さず荷台への積み降しが可能な建設機材用ラックを提供する。【解決手段】現場で使用されて、骨組みとなる枠体11に上,下段棚部12,13が配設された建設機材用ラック10において、各棚部12,13は、それぞれ枠体11の一部を構成する上,下段棚板支持枠15,16に上,下段棚板24,26が支持されたもので、トラック27の荷台28にラック10を搭載した際に、起立状態のアオリ29の高さにフォークリフト車30のフォーク爪31の厚さを加算した高さより高くなる、ラック下端から52cmの高さ領域に在る上段棚部13に、両フォーク爪31が当接される一対のフォーク爪当接用補強枠37を配設した。【選択図】図1

Description

この発明は、建築機材(土木機材を含む)を現場へ搬出入するための建設機材用ラックに関する。
建設現場へ向かう道の途中には、各種の建築機材を搭載する軽トラック、ダブルキャブといった道具車両が通行できない狭所、傾斜地、ぬかるみ等があることが多い。
従来、このような現場への建設機材の搬出入には、作業者が建設機材を担いだり、一輪車等の運搬用具(特許文献1等)を用いた人海戦術によって建設機材を運搬していた。
また、施工範囲の広い現場では、拠点となる箇所に建築機材を保管するシャッター倉庫等を設置することが慣用となっている。その際、この拠点と実際の作業箇所とが離れていれば、同様に人海戦術による建設機材の運搬が行われていた。
実用新案登録第3228403号公報
しかしながら、このように作業者が建設機材を担いだり、一輪車等の運搬用具を用いた人海戦術によってこれを運搬すれば、現場作業における開始時や終了時に発生する各準備時間が長くなるとともに、作業者の労力も大きくなっていた。
そこで、本発明者は鋭意研究の結果、現場で使用される機材や工具をまとめて収納可能で、かつフォークリフト車を含む重機による持ち上げ状態で運搬可能な建設機材用ラックを使用すれば、上述した課題はすべて解消されることを知見し、本発明を完成させた。
しかも、土木建設業では、荷台にアオリを有した2t~4tクラスのトラックの利用頻度が高いことから、このトラックの荷台にアオリを倒すことなくフォークリフト車で建設機材用ラックを積み降ろせるように構成すれば、さらに使い勝手のよい建設機材用ラックとなることを知見し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、このような問題点に鑑みなされたもので、現場で使用される各種の建設機材や工具をまとめて収納でき、かつフォークリフト車を含む重機による持ち上げ状態での運搬が可能であるとともに、軽トラックやダブルキャブ等の道具車両も不要で、かつトラックの荷台にアオリを倒すことなくフォークリフト車を使用して建設機材用ラックを積み降ろすことができる建設機材用ラックを提供することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、現場で使用されて、骨組みとなる枠体に上下複数の棚部が配設された建設機材用ラックにおいて、前記各棚部は、それぞれ前記枠体の一部を構成する棚板支持枠に棚板が支持されたもので、トラックの荷台に前記建設機材用ラックを搭載した際に、起立状態のアオリの高さにフォークリフト車のフォーク爪の厚さを加算した高さより高くなる、前記建設機材用ラックの下端から50cm~80cmの高さ領域に在る前記棚部に、前記フォークリフト車の左右一対のフォーク爪がそれぞれ当接される1つ又は複数のフォーク爪当接用補強枠が設けられたことを特徴とする建設機材用ラックである。
ここでいう現場とは、例えば、各種の建設現場(土木作業現場を含む)である。
ここでいうトラックとは、土木建設作業の現場で汎用されて、荷台にアオリが付いた、例えば2t~4tクラスのものである。
ここでいうアオリの高さは任意である。例えば、この2t~4tクラスのトラックにおける一般的なアオリの高さは、30cm~40cmである。
また、フォークリフト車のフォーク爪の厚さは、一般的に1.5cm~4cmである。
建設機材(土木機材を含む)の種類は限定されない。例えば、エンジン発電機、電動工具、エンジンハンドカッター、ガソリン携行缶、ナイロンスリング、スコップ、タンピングランマー、箒等が挙げられる。
建設機材用ラックの構造は、枠体と複数の棚部とを有したものであれば任意である。周側面は解放されても、対応する側板により塞がれてもよい。ただし、周側面の全域が解放されている方が、建設機材の出し入れは容易となる。
建設機材用ラックのサイズも任意である。ただし、長さ1.5m~1.8m、幅0.9m~1.2mとすれば、土木建設作業で汎用される、例えば2t~4tクラスのトラックの荷台(荷台幅1.6m~2.0m)に対して、建設機材用ラックを縦置き、横置きのどちらでも搭載できる。
また、ラックの高さは、スコップフック又はロープフックの設置による高さ確保、上段棚からの機材の積み下ろしの容易さ、バックホウによるラック本体の積み下ろしの容易さという理由により1m~1.2mが好ましい。
骨組みの素材は任意である。例えば、角形鋼管といった各種の鋼材等を採用できる。
骨組みには、棚板を支持する棚板支持枠を含む。
棚部の枚数は、建設機材用ラックの底部にあたる最下段の棚部を含めて複数であれば任意である。例えば、2枚でも3枚でもよい。
各棚板は、各辺が立ち上がっている方が好ましい。これにより、棚板からの建設機材(収納物)の滑落を防止するとともに、ラックの強度を高めて吊り上げ時のラックの変形を防止できる。
フォーク爪当接用補強枠の素材は任意である。例えば、角形鋼管といった各種の鋼材等を採用できる。
フォーク爪当接用補強枠の本数は、1本でも2本以上でも任意である。
フォーク爪当接用補強枠のサイズも任意である。例えば、この補強枠の使用数が1本の場合には、離間した2本のフォーク爪が同時に当接可能な幅広のものとなる。また、この補強枠が2本の場合には、それぞれ1本のフォーク爪が当接可能なサイズとなる。
ラックの下端からフォーク爪当接用補強枠付きの棚部までの高さが50cm未満では、両フォーク爪をフォーク爪当接用補強枠に当接した状態で、フォークリフト車により持ち上げた建設機材用ラックを、起立状態のアオリを乗り越えて、トラック(特に、4トントラック)の荷台に積み降ろすことができない。また、この高さが80cmを超えれば、起立状態のアオリを乗り越える際に、フォークリフト車によるラックの持ち上げ高さが過剰となり、ラックの積み降ろし作業の安全性が低下するおそれがある。
ラックの下端からフォーク爪当接用補強枠の下面までの好ましい高さは、52cm~60cmである。この範囲であれば、最下段の棚部とフォーク爪が当接される棚部の使い勝手の良さ、荷台に置いた状態のバランスの良さというさらに好適な効果が得られる。
フォーク爪当接用補強枠付きの棚部には、そのフォーク爪の差し込み側の端面に、各フォーク爪の当接用補強枠に対する当接位置を示すガイドマークを配してもよい。
また、請求項2に記載の発明は、前記枠体の上部には、ショベルカーを含む重機により前記建設機材用ラックを吊り上げるための吊下リングが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の建設機材用ラックである。
重機の種類は限定されない。例えば、ショベルカー、フォークリフト車、クレーン車等が挙げられる。
吊下リングの本数は任意である。1本、2本、3本の他、4本以上でもよい。
枠体の上部における吊下リングの取り付け位置は任意である。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記棚部は、床板となる下段棚部と、これより上方の上段棚部とからなる2段棚で、前記建設機材用ラックの側面解放された一端部には、前記上段棚部の一端部を切欠することで、タンピングランマーの縦置きスペースが形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の建設機材用ラックである。
タンピングランマーとは、装置の自重と衝撃盤の上下運動による衝撃で地面を突き固めるための縦長な機器である。
タンピングランマーの種類は任意である。例えば、エンジン式のものでも、環境への配慮と装置の重さを考慮した電動式のものでもよい。
また、タンピングランマーのサイズも任意である。
さらに、建設機材用ラックの側面解放された他端部には、地面に衝撃を与える偏心ロータが内蔵された転圧機(プレートコンパクター)の収納空間を形成した方が好ましい。これは、建設機材の中でも特に重量物となるタンピングランマーと転圧機とをこのラックの両端部(左右端部等)に配置すれば、建設機材用ラックを持ち上げ(特に、吊り上げ)た際のバランスが取りやすくなるためである。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、箒を含む長尺物を収納するための長尺物立てと、スコップを掛止するスコップフックとを有したことを特徴とする請求項1に記載の建設機材用ラックである。
建設機材の長尺物としては、例えば箒の他、バール、測量用アルミスタッフ等が挙げられる。
長尺物立ての形状は任意である。例えば、筒状でも、容器状でもよい。
また、スコップフックの形状もスコップを掛止可能であれば任意である。
長尺物立て及びスコップフックの使用数も任意である。1つでも複数でもよい。
本発明の建設機材用ラックによれば、フォークリフト車により建設機材用ラックを、例えば、土木建設業での利用頻度が高い2t~4tクラス等のトラックの荷台に積み降ろす際には、まず荷台搭載時に起立状態のアオリの高さにフォーク爪の厚さを加算した高さより上方に配されるフォーク爪当接用補強枠付きの棚部の下に、左右一対のフォーク爪を差し込む。
次いで、両フォーク爪を対応するフォーク爪当接用補強枠の下面にそれぞれ当接し、この状態のまま建設機材用ラックがアオリを乗り越える高さまで両フォーク爪を上昇させた後、フォークリフト車を移動して、建設機材用ラックの積み降ろしを行う。
特に、建設機材用ラックの下部が埋まるようなぬかるんだ現場からのラック搬出時には、仮にラックの底板となる最下段の棚部にフォーク爪当接用補強枠を設け、この最下段の棚部の下に一対のフォーク爪を差し込んでラックをフォークリフト車により持ち上げようとしても、最下段の棚部が泥に埋まり目視でない。そのため、ラックの持ち上げ作業に手間がかかったり、フォーク爪の先端部がラックの下部に衝突して、ラックの転倒や破損を招くおそれがある。これらの課題についても、ラックの下端から50cm~80cmの高さ位置にある棚部を、フォークリフト車によるラックの持ち上げ箇所とすることで解消できる。
このように、本発明によれば、現場で使用される各種の建設機材や工具をまとめて収納でき、かつフォークリフト車を含む重機による持ち上げ状態での運搬が可能であるとともに、軽トラックやダブルキャブ等の道具車両も不要となる。
さらには、利用頻度が高い2t~4tクラスのトラックにより建設機材用ラックを搬出入する際には、荷台のアオリを倒すことなく、フォークリフト車を使用して荷台に搭載された建設機材用ラックを積み降ろせる。これにより、現場での作業開始時や作業終了時に必要となる準備時間を短縮できるとともに、これらの準備作業に要する作業者の労力も低減できる。
特に、請求項2に記載の本発明によれば、枠体の上部に配設された複数の吊下リングに、例えばワイヤ等をそれぞれ通し、このワイヤ等を介して、建設機材用ラックを、ショベルカー等の重機を利用して吊り上げた状態で運搬できる。
これにより、仮にフォークリフト車がなくても、現場に持ち込まれた重機を利用して、建設機材用ラックの現場への搬出入及び現場内での移動が可能となる。
さらに、請求項3に記載の本発明によれば、建設機材用ラックのうち、対応する側面が解放された一端部には、上段棚部の一端部を切欠して、縦長な大重量物であるタンピングランマーの縦置きスペースが形成されている。
これにより、この縦置きスペースを利用して、縦長な重量物であるタンピングランマーを、出し入れ作業が容易となる解放された側面から建設機材用ラックに収納し、これを現場に搬出入することができる。
なお、上,下段棚部の間隔を大きくして縦長なタンピングランマーの収納空間を確保することも考えられるが、その場合、上段棚部のうち、タンピングランマーの真上箇所にも建設機材が載置されることとなる。そのため、ラックの重心が一側方に大きく偏ってしまい、ラックを持ち上げて移動する際(特に、ワイヤ等で吊り上げて移動する際)に、作業が不安定になるとともに、タンピングランマーを含む建設機材の落下事故が発生するおそれもある。
また、上段棚部の中央部を切欠してこの縦置きスペースを形成することも考えられる。しかしながら、タンピングランマーは重量物であるために、ラックの中央部に縦置きスペースを配した場合、タンピングランマーの出し入れが困難となる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、各嵩張りやすい箒等の長尺物やスコップは、対応する長尺物立てに差し入れたり、スコップフックに掛止することで、建設機材用ラックに整頓した状態で収納することができる。
本発明の実施例1に係る建設機材用ラックのフォークリフト車による持ち上げ状態を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る建設機材用ラックの左前方からの斜視図である。 本発明の実施例1に係る建設機材用ラックの一部を省略した状態での右前方からの斜視図である。 本発明の実施例1に係る建設機材用ラックの背面図である。 本発明の実施例1に係る建設機材用ラックをフォークリフト車によりトラックの荷台に積み降ろす作業を示す説明図である。 本発明の実施例1に係る建設機材用ラックのショベルカーによる吊下状態の斜視図である。
以下、この発明の実施例を具体的に説明する。
図1~図3に示すように、10は本発明の実施例1に係る建設機材用ラックで、この建設機材用ラック10は、建設の現場で使用されて、骨組みとなる横長な直方体状の枠体11に、上,下段棚部12,13が配設された2段式のものである。
以下、これらの部品を具体的に説明する。
建設機材用ラック10のサイズは、左右方向の長さが143cm、前後方向の幅が85cm、高さが100cmである。
枠体11は、ラック10の前後左右の四隅に配された6cm角の角形鋼管製の4本の支柱14A~14Dと、各支柱14A~14Dの下端部に連結されて、下段棚部12のベースとなる幅6cm、厚さ3cmの角形鋼管製の下段棚板支持枠15と、各支柱14の高さ方向の中間部に連結されて、上段棚部13のベースとなる同じく幅6cm、厚さ3cmの角形鋼管製の上段棚板支持枠16とを有している。
4本の支柱14A~14Dのうち、左,右前柱14A,14Bは、各上端部が横長な6cm角の角形鋼管製の前上枠17により連結されて門型となっている。同様に、左,右後柱14C,14Dも、各上端部が横長な6cm角の角形鋼管製の後上枠18により連結されて門型となっている。
一方、前,後上枠17,18の上面の長さ方向の両端部付近には、後述するショベルカー(重機)Sによって建設機材用ラック10を吊り上げるための合計4つの吊下リング19が配設されている。
また、前上枠17の上面には、長さ方向に所定ピッチで、前方へ延びる8本のスコップフック20がそれぞれ突設されている。各スコップフック20には、スコップ21の他、ハンマ22や環状に巻き取ったロープ23等を引っ掛けてもよい。
下段棚部12は、平面視して矩形枠状の下段棚板支持枠15の上面に、矩形状の厚さ2.3mmの縞鋼板からなる下段棚板24が固定されたものである。
下段棚板支持枠15の左右方向に長い枠内空間は、各前後方向に延びた2本の補強枠25により3等分割されている。各補強枠25は、それぞれ幅6cm、厚さ3cmの角形鋼管製である。
下段棚板24の各辺部は、下側棚部12から建設機材aが落下するのを防止するため、垂直に3cmだけ立ち上げられている。
また、上段棚部13は、左側面が解放された平面視して横長コの字状の上段棚板支持枠16の上面に、略横長矩形状をした縞鋼板製の上段棚板26が固定されたものである。
上段棚部13は、2t式のトラック27の荷台28に建設機材用ラック10を搭載した際に、起立状態のアオリ29の高さ(30cm)にフォークリフト車30のフォーク爪31の厚さ(4cm)を加算した高さより高くなるように、このラック10の下端から52cmの高さ位置に配されている(図5を参照)。
上段棚板26の各辺部のうち、後述する長尺物立て35側の部分を除いた辺部が、上段棚部13から建設機材aが落下するのを防止するため、垂直に5cmだけ立ち上げられている。
建設機材用ラック10の側面解放された左端部の前半分には、上段棚部(具体的には上段棚板26)13の対応する部分をラック中央へ向けて幅45cm、長さ(深さ)50cmで矩形状に深く切欠することで、タンピングランマー32の縦置きスペース33が形成されている。なお、タンピングランマー32の一般的な高さは、上段棚部13の高さより高い95cm~115cmである。
一方、建設機材用ラック10の側面解放された左端部の後半分には、上段棚部(具体的には上段棚板26)13の対応する部分をラック中央へ向けて幅34cm、長さ(深さ)15cmで矩形状に浅く切欠することで、箒やバール等の長尺物34を立てるための長尺物立て35の設置スペース36が形成されている。
長尺物立て35は、長さ34cm、幅15cm、高さ46cmの角筒で、上段棚板26の上端部が、上段棚板26の設置スペース36側の端部に片持ち状態で固定されている。この長尺物立て35の下側開口は、下段棚板24より上方に配置されている。
上段棚板支持枠16の左右方向に長い枠内空間は、各前後方向に延びた2本のフォーク爪当接用補強枠37により3等分割されている。なお、上段棚部13の後面には、各フォーク爪当接用補強枠37との連結位置を示す左右一対のガイドマークMが、それぞれペイント表示されている。
ここでいうフォーク爪当接用補強枠37とは、建設機材用ラック10をフォークリフト車30によって持ち上げる際に、対応するフォーク爪31が下面に当接される枠材である。各フォーク爪当接用補強枠37は、それぞれ幅6cm、厚さ3cmの角形鋼管である。
次に、図1~図6を参照して、実施例1の建設機材用ラック10をトラック27の荷台28に積み降ろす作業を説明する。
図1に示すように、予め建設機材用ラック10の上,下段棚部12,13に、それぞれ所定の建設機材aを収納しておく。また、長尺物立て35には、箒、モップ、工事用スケール等の長尺物34を差し立てるとともに、各スコップフック20には、スコップ21の他、ハンマ22や環状に巻き取ったロープ23等を掛止する。
さらに、縦長なタンピングランマー32を、ラック10の解放された左側面から縦置きスペース33に収納する。このタンピングランマー32は重量物である。そのため、ラック10の重量バランスをとるため、上段棚部13の右端部には同じく重量物である転圧機38を載置する。
次に、図1及び図5を参照して、フォークリフト車30を用いて、建設機材用ラック10を、アオリ29が起立した2t式のトラック27の荷台28に積み込む作業を具体的に説明する。
まず、フォークリフト車30をトラック27の近傍に配置し、建設機材用ラック10の後方から、フォーク爪当接用補強枠37が付いた上段棚部13の下に、実線矢印のように左右一対のフォーク爪31をそれぞれ差し込む(図4及び図5(a)を参照)。このとき、上段棚部13の後面に表示された左右一対のガイドマークMをガイドにして、できるだけフォーク爪当接用補強枠37の直下に各フォーク爪31をそれぞれ差し込む。
その後、各フォーク爪31を適宜移動させて、対応するフォーク爪当接用補強枠37の下面に各フォーク爪31の上面をそれぞれ当接し、この状態のまま建設機材用ラック10がアオリ29を乗り越える所定高さまで、実線矢印のように両フォーク爪31を上昇させる(図5(b)を参照)。
次いで、実線矢印のようにフォークリフト車30を前方へ移動し、この所定高さに持ち上げられた建設機材用ラック10を荷台28の上方に配置し、その後、実線矢印のように両フォーク爪31を下降させて、建設機材用ラック10をトラック27の荷台28に載置する(図5(c)を参照)。
このとき、両フォーク爪31によって支持された上段棚部13は、起立状態のアオリ29の高さH2(30cm)にフォーク爪31の厚さ(4cm)を加算した高さより高くなる、ラック下端から高さH1(52cm)の位置に在るため、ラック10を荷台28に載置しても両フォーク爪31がアオリ29に当接することはない。
その後、フォークリフト車30を後退させて、図5(c)の実線矢印のように両フォーク爪31を上段棚部13の直下から引き抜くことで、建設機材用ラック10のトラック27の荷台28への積み込みが完了する。
次に、トラック27が現場に到着した後は、アオリ29を起立したままで、上述したラック積み込み作業とは反対の手順で、図5の(a)~(c)に示す破線矢印に沿って、フォークリフト車30によるラック10のトラック27からの荷下ろし作業を行う。
すなわち、現場において、フォークリフト車30を先進させ、図5(c)の破線矢印のように、左右一対のガイドマークMをガイドにして両フォーク爪31を、アオリ29越しに荷台28に搭載された建設機材用ラック10の上段棚部13の下方に差し込む。
その後、各フォーク爪31を適宜移動させて、左右一対のフォーク爪当接用補強枠37の下面に、対応するフォーク爪31の上面をそれぞれ当接し、この状態のまま破線矢印のように建設機材用ラック10がアオリ29を乗り越える高さまで両フォーク爪31を上昇させる。
次いで、この状態のままフォークリフト車30を後退させて、図5(b)の破線矢印のように建設機材用ラック10を荷台28の外へ撤去し、そのまま図5(a)の破線矢印のように各フォーク爪31を下降させて、建設機材用ラック10を現場に荷下ろす。
ところで、建設機材用ラック10の下部が埋まるようなぬかるんだ現場からのラック搬出時には、仮に下段棚部12にフォーク爪当接用補強枠37を設け、この下段棚部12の下に一対のフォーク爪31を差し込んでラック10をフォークリフト車30により持ち上げようとしても、下段棚部12が泥に埋まり目視でない。そのため、ラック10の持ち上げ作業に手間がかかったり、フォーク爪31の先端部がラック10の下部に衝突して、ラック10の転倒や破損を招くおそれがある。
これに対して、この実施例1の建設機材用ラック10では、起立状態のアオリ29の高さにフォーク爪31の厚さを加算した高さより高くなる、ラック10の下端から52cmの高さ位置にある上段棚部13を、フォークリフト車30によるラック10の持ち上げ箇所とすることで解消した。
このように、現場で使用される各種の建設機材aや工具をまとめて収納でき、かつフォークリフト車30による持ち上げ状態での建設機材用ラック10の運搬が可能であるとともに、軽トラックやダブルキャブ等の道具車両も不要となる。
さらには、利用頻度が高い2t~4tクラスのトラック27により建設機材用ラック10を搬出入する際には、荷台28のアオリ29を倒すことなく、フォークリフト車30を使用して荷台28に搭載された建設機材用ラック10を積み降ろせる。これにより、現場での作業開始時や作業終了時に必要となる準備時間を短縮できるとともに、これらの準備作業に要する作業者の労力も低減できる。
また、図6に示すように、実施例1の建設機材用ラック10は、枠体11の上部に配設された4つの吊下リング19に吊りベルトBをそれぞれ通し、この吊りベルトBを介して、建設機材用ラック10を、ショベルカーSを利用して吊り上げた状態で運搬できる。
これにより、仮にフォークリフト車30がなくても、現場に持ち込まれたショベルカーSを利用して、建設機材用ラック10の現場への搬出入及び現場内での移動が可能となる。
さらに、ここでは、建設機材用ラック10のうち、対応する側面が解放された一端部には、上段棚部13の一端部を切欠して、縦長な大重量物であるタンピングランマー32の縦置きスペース33が形成されている。
これにより、この縦置きスペース33を利用して、このタンピングランマー32を、出し入れ作業が容易となる解放された側面から建設機材用ラック10に収納し、これを現場に搬出入することができる。
なお、上,下段棚部12,13の間隔を大きくして縦長なタンピングランマー32の収納空間を確保することも考えられるが、その場合、上段棚部13のうち、タンピングランマー32の真上箇所にも建設機材aが載置されることとなる。そのため、ラック10の重心が一側方に大きく偏ってしまい、ラック10を持ち上げて移動する際(特に、吊りベルトBで吊り上げて移動する際)に、作業が不安定になるとともに、タンピングランマー32を含む建設機材aの落下事故が発生するおそれもある。
また、上段棚部13の中央部を切欠してこの縦置きスペース33を形成することも考えられる。しかしながら、タンピングランマー32は重量物であるために、ラック10の中央部に縦置きスペース33を配した場合、タンピングランマー32の出し入れが困難となる。
さらにまた、嵩張りやすい箒等の長尺物34やスコップ21は、長尺物立て35に差し入れたり、スコップフック20に掛止することで、建設機材用ラック10に整頓した状態で収納することができる。
この発明は、土木建築現場で使用可能な建設機材用ラックの技術として有用である。
10 建設機材用ラック
11枠体
12 下段棚部
13 上段棚部
15 下段棚板支持枠
19 吊下リング
20 スコップフック
21 スコップ
24 下段棚板
27 トラック
28 荷台
29 アオリ
30 フォークリフト車
31 フォーク爪
32 タンピングランマー
33 縦置きスペース
34 長尺物
35 長尺物立て
37 フォーク爪当接用補強枠
S ショベルカー(重機)

Claims (3)

  1. 現場で使用されて、骨組みとなる枠体に上下複数の棚部が配設された建設機材用ラックにおいて、
    前記各棚部は、それぞれ前記枠体の一部を構成する棚板支持枠に棚板が支持されたもので、
    トラックの荷台に前記建設機材用ラックを搭載した際に、起立状態のアオリの高さにフォークリフト車のフォーク爪の厚さを加算した高さより高くなる、前記建設機材用ラックの下端から50cm~80cmの高さ領域に在る前記棚部に、前記フォークリフト車の左右一対のフォーク爪がそれぞれ当接される1つ又は複数のフォーク爪当接用補強枠が設けられ
    前記棚部は、床板となる下段棚部と、これより上方の上段棚部とからなる2段棚で、
    前記建設機材用ラックの側面解放された一端部には、前記上段棚部の一端部を切欠することで、タンピングランマーの縦置きスペースが形成されたことを特徴とする建設機材用ラック。
  2. 前記枠体の上部には、ショベルカーを含む重機により前記建設機材用ラックを吊り上げるための吊下リングが設けられたことを特徴とする請求項1に記載の建設機材用ラック。
  3. 箒を含む長尺物を立てるための長尺物立てと、スコップを掛止するスコップフックとを有したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建設機材用ラック。
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