JP7428847B1 - 耐震診断装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
建物に関する建物情報及び前記建物の設計情報を取得する取得部(制御部11)と、
前記取得部により取得された前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する第一判定部(制御部11)と、
前記第一判定部により前記建物における耐力が不足していると判定された場合、前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力の不足を解消するために補強が必要な耐力壁の長さを算出する壁長算出部(制御部11)と、
を備え、
前記壁長算出部(制御部11)は、前記補強が必要な耐力壁の長さが前記建物に設けられた耐力壁の長さよりも長い場合、前記建物に新規に設ける耐力壁の長さを算出する。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
また、建物における耐力が不足していると判定された場合、ユーザは、建物に新規に設ける耐力壁の長さを容易に把握できる。
したがって、補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
前記建物情報は、前記建物の新築時期を含み、
前記第一判定部(制御部11)は、前記新築時期に基づいて前記建物の仕様を判定し、前記建物の仕様の判定結果に基づいて前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する。
したがって、建物の耐震性の判定を簡易的に行なうことができる。
前記第一判定部(制御部11)は、前記設計情報における開口部を有さない壁を耐力壁として抽出し、前記耐力壁の長さに基づいて前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する。
したがって、建物の耐震性の判定を簡易的に行なうことができる。
前記壁長算出部(制御部11)により算出された補強が必要な耐力壁の長さに基づいて、前記耐力壁を補強する補強費用を算出する費用算出部(制御部11)を備える。
したがって、補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
前記第一判定部(制御部11)による前記建物における耐力が不足しているか否かの判定結果を表示部14に表示する第一表示制御部(制御部11)を備え、
前記第一表示制御部は、前記第一判定部により前記建物における耐力が不足していると判定された場合、前記壁長算出部(制御部11)により算出された補強が必要な耐力壁の長さ、及び前記費用算出部(制御部11)により算出された前記補強費用を前記表示部14に表示する。
したがって、補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力壁の配置バランスを判定する第二判定部(制御部11)を備える。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
前記第二判定部(制御部11)は、前記建物の平面図を南北方向に4分割した北端側の領域及び南端側の領域における床面積及び耐力壁の長さに基づいて、前記建物における耐力壁の南北方向の配置バランスを判定し、前記建物の平面図を東西方向に4分割した東端側の領域及び西端側の領域における床面積及び耐力壁の長さに基づいて、前記建物における耐力壁の東西方向の配置バランスを判定する。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
前記第二判定部(制御部11)による前記耐力壁の配置バランスの判定結果を表示部14に表示する第二表示制御部(制御部11)を備え、
前記第二表示制御部は、前記第二判定部による前記耐力壁の配置バランスの判定結果に基づいて、前記耐力壁の補強に関する提案を前記表示部14に表示する。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
耐震診断装置のコンピュータを、
建物に関する建物情報及び前記建物の設計情報を取得する取得部、
前記取得部により取得された前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する第一判定部、
前記第一判定部により前記建物における耐力が不足していると判定された場合、前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力の不足を解消するために補強が必要な耐力壁の長さを算出する壁長算出部、
として機能させ、
前記壁長算出部は、前記補強が必要な耐力壁の長さが前記建物に設けられた耐力壁の長さよりも長い場合、前記建物に新規に設ける耐力壁の長さを算出する。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
また、建物における耐力が不足していると判定された場合、ユーザは、建物に新規に設ける耐力壁の長さを容易に把握できる。
したがって、補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
本実施形態の耐震診断装置1は、住宅などの建物のリフォーム時に、当該建物の耐震性を診断する装置である。
耐震診断装置1は、例えばPC、専用の装置・端末等で構成される。
耐震診断装置1は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、表示部14と、操作部15と、を備える。耐震診断装置1が備える各部は、バス等で電気的に接続されている。
ROMは、CPUが実行する各種プログラム等を記憶する。
CPUは、ROMに記憶されている各種プログラムを読出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、耐震診断装置1における各部の動作を集中制御する。
記憶部12には、制御部11が実行する各種プログラムや、プログラムの実行に必要な各種データ等が記憶されている。各種プログラムには、例えば、耐震診断プログラムが含まれる。
図2に、補強方法テーブル121の例を示す。
補強方法テーブル121は、建物が有する耐力壁を補強する際の補強方法ごとに、それぞれの壁基準耐力を格納する。補強方法は、例えば、構造用合板(片面)、筋交いシングル、筋交いダブル等であるが、図2に示す例に限らない。壁基準耐力は、壁の強さを表す数値である。
また、補強方法テーブル121は、補強方法ごとに、壁の長さ(幅)1m当たりの補強費用を格納する。補強方法テーブル121は、補強費用として、既存の耐力壁を補強する場合の補強費用、及び新規に耐力壁を追加する場合の補強費用を格納する。
通信部13は、通信ネットワークを介して有線又は無線で接続された他の装置との間で各種信号や各種データを送受信する。
次に、耐震診断装置1における動作について説明する。
耐震診断装置1の制御部11は、図3に示す耐震診断処理を実行することにより、複数階建ての建物の1階部分、または平屋建ての建物の耐震性を診断する。
まず、制御部11は、操作部15を介したユーザによる建物情報の入力操作を受け付ける。つまり、制御部11は、当該建物情報を取得する(ステップS1)。
建物情報は、建物に関する情報であって、建物の階数、新築時期、屋根ふき材の種類、建物短辺の幅、基礎の種類、基礎の劣化状態等を含む。
制御部11は、入力画面141内の階数欄141aにおいて、予め設定されている選択肢の中からプルダウン方式で建物の階数を選択することを受け付ける。
建物の階数の選択肢は、例えば、「2階建て」、「平屋建て」等である。
建物の新築時期の選択肢は、例えば、「1981年5月以前」、「1981年6月以降」等である。これは、1981年6月に建築基準法が改正されたことにより、1981年6月以降に新築された住宅の耐震基準(新耐震基準)と、1981年5月以前に新築された住宅の耐震基準(旧耐震基準)が異なるためである。
なお、建物の新築時期の選択肢は、より詳細に設定されていてもよい。
建物の屋根ふき材の種類の選択肢は、例えば、「鉄板」、「スレート」、「瓦」、「土葺瓦」等である。
屋根ふき材が「鉄板」または「スレート」である建物は、重量区分において「軽い建物」に分類される。屋根ふき材が「瓦」である建物は、重量区分において「重い建物」に分類される。屋根ふき材が「土葺瓦」である建物は、重量区分において「非常に重い建物」に分類される。
建物短辺の幅の選択肢は、例えば、「4m未満」、「4m以上」等である。
建物短辺の幅に基づいて形状割増係数が設定される。具体的には、建物短辺の幅が「4m未満」の場合、形状割増係数は、「1.13」であり、建物短辺の幅が「4m以上」である場合、形状割増係数は、「1.0」である。
建物の基礎の種類の選択肢は、例えば、「布・べた基礎」、「その他(ブロック基礎等)」等である。「その他(ブロック基礎等)」は、一般的に「布・べた基礎」と比較して耐震性が低い。
建物の基礎の種類に基づいて基礎仕様による耐力低減係数が設定される。
建物の基礎の劣化状態の選択肢は、例えば、「ひび、欠けなし」、「ひび、欠けあり」、「不明」等である。
建物の基礎の劣化状態に基づいて基礎仕様による耐力低減係数が設定される。
例えば、制御部11は、ステップS1において選択された建物の新築時期に基づいて、建物における柱頭柱脚接合部の仕様を判定する。
また、制御部11は、ステップS1において選択された建物の新築時期に基づいて、建物における基礎鉄筋の有無を判定する。例えば、ステップS1において建物の新築時期として「1981年5月以前」が選択された場合、制御部11は、建物の基礎鉄筋を「無し」と判定する。一方、ステップS1において建物の新築時期として「1981年6月以降」が選択された場合、制御部11は、建物の基礎鉄筋を「有り」と判定する。
また、建物が複数階建てである場合、制御部11は、ステップS1において選択された建物の新築時期に基づいて、建物における2階床の仕様を判定する。一方、建物が平屋建てである場合、制御部11は、ステップS1において選択された建物の新築時期に基づいて、建物における小屋または屋根の仕様を判定する。
なお、建物の設計情報は、当該建物1階の平面図に限らない。建物の設計情報は、建物の設計計画を示す情報であり、建物が有する各部位の床面積情報、壁の長さ(幅)情報等を含む。建物の設計情報は、例えば、建物が有する各部位の床面積、壁の長さが記載された一覧表等であってもよい。
図5、図6に、建物1階の平面図の例を示す。
図5、図6に示す例において、ステップS4で抽出された耐力壁を斜線で示す。
図5は、南北方向に分割された建物1階の平面図である。図5に示す例において、南北方向の分割線を一点鎖線で示す。
図5に示すように、南北方向に分割された平面図において、北端側の領域を領域Xaとする。また、南端側の領域を領域Xbとする。
図6は、東西方向に分割された建物1階の平面図である。図6に示す例において、東西方向の分割線を一点鎖線で示す。
図6に示すように、東西方向に分割された平面図において、西端側の領域を領域Yaとする。また、東端側の領域を領域Ybとする。
図7に、ステップS6で算出された建物1階全体、領域Xa、領域Xb、領域Ya及び領域Ybの床面積の例を示す。
なお、制御部11は、ステップS6において、操作部15を介したユーザによる建物1階全体、領域Xa、領域Xb、領域Ya及び領域Ybの床面積の入力操作を受け付けてもよい。
図8に、ステップS7で算出された建物1階全体、領域Xa、領域Xb、領域Ya及び領域Ybにおける耐力壁の長さの例を示す。
なお、制御部11は、ステップS7において、操作部15を介したユーザによる建物1階全体、領域Xa、領域Xb、領域Ya及び領域Ybにおける耐力壁の長さの入力操作を受け付けてもよい。
つまり、制御部11は、建物情報及び設計情報に基づいて、建物における耐力壁の配置バランスを判定する。制御部11は、第二判定部として機能する。
次に、領域Xa及び領域Xbにおける壁量充足率がどちらも1以上の場合、制御部11は、耐力壁の東西方向の配置バランスを「OK」と判定する。一方、領域Xa及び領域Xbの壁量充足率のうち少なくともいずれかが1未満の場合、制御部11は、領域Xa及び領域Xbにおける東西方向の耐力壁の壁率比を算出する。
次に、東西方向の壁率比が0.5以上の場合、制御部11は、耐力壁の東西方向の配置バランスを「OK」と判定する。一方、東西方向の壁率比が0.5未満の場合、制御部11は、耐力壁の東西方向の配置バランスを「NG」と判定する。
次に、領域Ya及び領域Ybにおける壁量充足率がどちらも1以上の場合、制御部11は、耐力壁の南北方向の配置バランスを「OK」と判定する。一方、領域Ya及び領域Ybの壁量充足率のうち少なくともいずれかが1未満の場合、制御部11は、領域Ya及び領域Ybにおける南北方向の耐力壁の壁率比を算出する。
次に、南北方向の壁率比が0.5以上の場合、制御部11は、耐力壁の南北方向の配置バランスを「OK」と判定する。一方、南北方向の壁率比が0.5未満の場合、制御部11は、耐力壁の南北方向の配置バランスを「NG」と判定する。
図9に示す例において、領域Xbにおける壁量充足率が1未満であるが、領域Xa及び領域Xbにおける東西方向の壁率比は、0.5以上のため、東西方向の配置バランスは「OK」判定である。
また、図9に示す例において、領域Ya及び領域Ybにおける壁量充足率がどちらも1未満であるが、領域Ya及び領域Ybにおける南北方向の壁率比は、0.5以上のため、南北方向の配置バランスは「OK」判定である。
具体的には、制御部11は、ステップS1で取得した建物情報、及びステップS6で算出した建物1階全体の床面積に基づいて、建物1階全体における必要耐力を算出する。
次に、制御部11は、ステップS1で取得した建物情報、ステップS2で判定した建物仕様、及びステップS7で算出した建物1階全体における東西方向及び南北方向の耐力壁の長さに基づいて、建物1階の東西方向及び南北方向における既存耐力をそれぞれ算出する。
次に、制御部11は、建物1階の東西方向における既存耐力が建物1階全体における必要耐力未満である場合に、建物1階の東西方向における現状の耐力は不足している(NG)と判定する。また、制御部11は、建物1階の南北方向における既存耐力が建物1階全体における必要耐力未満である場合に、建物1階の南北方向における現状の耐力は不足している(NG)と判定する。
一方で、制御部11は、建物1階の東西方向における既存耐力が建物1階全体における必要耐力以上である場合に、建物1階の東西方向における現状の耐力は不足していない(OK)と判定する。また、制御部11は、建物1階の南北方向における既存耐力が建物1階全体における必要耐力以上である場合に、建物1階の南北方向における現状の耐力は不足していない(OK)と判定する。
具体的には、制御部11は、建物1階全体における必要耐力から東西方向における既存耐力を差し引くことで、東西方向における不足耐力を算出する。そして、制御部11は、建物1階全体における必要耐力から南北方向における既存耐力を差し引くことで、南北方向における不足耐力を算出する。
具体的には、制御部11は、予め設定されている選択肢の中から耐力壁の補強方法を選択することを受け付ける。耐力壁の補強方法の選択肢は、例えば、「構造用合板(片面)」、「筋交いシングル」、「筋交いダブル」等である。
具体的には、制御部11は、補強方法テーブル121を参照し、ステップS11で取得した補強方法の壁基準耐力を取得する。
次に、制御部11は、ステップS1で取得した建物情報、ステップS2で判定した建物仕様、ステップS8で算出した壁量充足率、ステップS10で算出した不足耐力、及び当該壁基準耐力に基づいて、補強が必要な壁長を算出する。
具体的には、制御部11は、ステップS12で算出した東西方向おける補強が必要な壁長が、ステップS7で算出した建物1階全体における東西方向の壁長より長いか否かを判断する。東西方向おける補強が必要な壁長が建物1階全体における東西方向の壁長より長い場合、制御部11は、東西方向の耐力壁を新たに追加する必要があると判断する。
また、制御部11は、ステップS12で算出した南北方向おける補強が必要な壁長が、ステップS7で算出した建物1階全体における南北方向の壁長より長いか否かを判断する。南北方向おける補強が必要な壁長が建物1階全体における南北方向の壁長より長い場合、制御部11は、南北方向の耐力壁を新たに追加する必要があると判断する。
また、図10Aに示す例において、南北方向おける補強が必要な壁長は10.08mであり、図8に示す例において、建物1階全体における南北方向の壁長は9.10mである。そのため、制御部11は、南北方向の耐力壁を新たに追加する必要があると判断する。
具体的には、制御部11は、ステップS7で算出した建物1階全体における壁長を、補強する既存の耐力壁の長さとする。
また、制御部11は、ステップS12で算出した補強が必要な壁長からステップS7で算出した建物1階全体における壁長を差し引いた値を、新たに追加する耐力壁の長さとする。
また、図10Bに示す例において、制御部11は、南北方向の新たに追加する耐力壁の長さを、補強が必要な壁長である10.08m(図10A参照)から建物1階全体における壁長である9.10mを差し引いて、0.98mとする。
図10Bに示す例において、制御部11は、東西方向の補強する既存の耐力壁の長さを、東西方向における補強が必要な壁長(図10A参照)である8.88mとする。
具体的には、制御部11は、補強方法テーブル121を参照し、ステップS11で取得した補強方法の1m当たりの補強費用を取得する。
次に、制御部11は、補強する既存の耐力壁の長さ、新たに追加する耐力壁の長さ、及び1m当たりの補強費用に基づいて、耐力壁の補強の工事費を算出する。
具体的には、制御部11は、判定画面142において、ステップS8で判定した東西方向及び南北方向における耐力壁の配置バランスの判定結果を表示する。
つまり、制御部11は、第二判定部として耐力壁の配置バランスを判定した結果を表示部14に表示する。制御部11は、第二表示制御部として機能する。
例えば、図11に示すように、東西方向及び南北方向における配置バランスが「OK」判定の場合、制御部11は、例えば「耐力壁のバランスは良いようです。バランスを保ちつつ、耐震補強や間取りを計画します。」というコメントを表示する。
また、東西方向における配置バランスが「NG」判定であって、且つ領域Yb(東端側の領域)の壁量充足率が1未満の場合、制御部11は、例えば「耐力壁のバランスが悪いようです。東側を重点的に耐震補強する計画とします。」というコメントを表示する。
また、東西方向における配置バランスが「NG」判定であって、且つ領域Ya(西端側の領域)の壁量充足率が1未満の場合、制御部11は、例えば「耐力壁のバランスが悪いようです。西側を重点的に耐震補強する計画とします。」というコメントを表示する。
また、南北方向における配置バランスが「NG」判定であって、且つ領域Xb(南端側の領域)の壁量充足率が1未満の場合、制御部11は、例えば「耐力壁のバランスが悪いようです。南側を重点的に耐震補強する計画とします。」というコメントを表示する。
また、南北方向における配置バランスが「NG」判定であって、且つ領域Xa(北端側の領域)の壁量充足率が1未満の場合、制御部11は、例えば「耐力壁のバランスが悪いようです。北側を重点的に耐震補強する計画とします。」というコメントを表示する。
つまり、制御部11は、第一判定部として建物における耐力が不足しているか否かを判定した結果を表示部14に表示する。制御部11は、第一表示制御部として機能する。
この場合、ステップS17において、制御部11は、東西方向及び南北方向における現状の耐力壁による耐力判定結果について「OK」判定を表示する。
この場合、建物1階の耐力壁及び床面積は、基準寸法に基づいて設定されているため、制御部11は、ステップS6で容易に建物1階全体と分割領域の床面積を算出でき、ステップS7で容易に建物1階全体と分割領域における耐力壁の長さを算出できる。
以上、本実施形態の耐震診断装置1は、建物に関する建物情報及び前記建物の設計情報を取得する取得部(制御部11)と、前記取得部により取得された前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する第一判定部(制御部11)と、前記第一判定部により前記建物における耐力が不足していると判定された場合、前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力の不足を解消するために補強が必要な耐力壁の長さを算出する壁長算出部(制御部11)と、を備える。
これによれば、ユーザは、建物情報及び設計情報を入力することにより、容易に建物の耐震性の判定結果を把握できる。また、建物における耐力が不足していると判定された場合、ユーザは、容易に補強が必要な耐力壁の長さを把握できる。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
これによれば、建物の新築時期に基づいて、当該建物の仕様を特定することができ、既存建物の仕様の特定における手間を省くことができる。
したがって、建物の耐震性の判定を簡易的に行なうことができる。
これによれば、建物の耐震診断において、ユーザは、当該建物が有する耐力壁の位置、長さ(幅)等を入力する手間を省くことができる。
したがって、建物の耐震性の判定を簡易的に行なうことができる。
これによれば、建物における耐力が不足していると判定され、且つ補強が必要な耐力壁の長さが建物に設けられた耐力壁の長さよりも長い場合、ユーザは、建物に新規に設ける耐力壁の長さを容易に把握できる。
したがって、補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
これによれば、建物における耐力が不足していると判定された場合、ユーザは、補強が必要な耐力壁の長さ及び補強費用を容易に把握できる。
したがって、補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
これによれば、建物における耐力が不足していると判定された場合、ユーザは、補強が必要な耐力壁の長さ及び補強費用を容易に把握できる。
したがって、補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
これによれば、ユーザは、建物情報及び設計情報を入力することにより、容易に建物における耐力壁の配置バランスを把握できる。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
これによれば、ユーザは、建物情報及び設計情報を入力することにより、容易に建物の南北方向及び東西方向における耐力壁の配置バランスを把握できる。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
これによれば、ユーザは、建物情報及び設計情報を入力することにより、建物における耐力壁の配置バランス及び耐力壁の補強に関する提案を容易に把握できる。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
これによれば、ユーザは、建物情報及び設計情報を入力することにより、容易に建物の耐震性の判定結果を把握できる。また、建物における耐力が不足していると判定された場合、ユーザは、容易に補強が必要な耐力壁の長さを把握できる。
したがって、建物の耐震性の判定及び補強工事の提案を簡易的に行なうことができる。
例えば、上記実施形態の耐震診断処理では、複数階建ての建物の1階部分、または平屋建ての建物の耐震性を診断するとしたがこれに限らない。複数階建ての建物の2階以上の階に対して耐震診断処理を実行してもよい。
11 制御部(第一判定部、第二判定部、壁長算出部、費用算出部、第一表示制御部、第二表示制御部)
12 記憶部
13 通信部
Claims (9)
- 建物に関する建物情報及び前記建物の設計情報を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する第一判定部と、
前記第一判定部により前記建物における耐力が不足していると判定された場合、前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力の不足を解消するために補強が必要な耐力壁の長さを算出する壁長算出部と、
を備え、
前記壁長算出部は、前記補強が必要な耐力壁の長さが前記建物に設けられた耐力壁の長さよりも長い場合、前記建物に新規に設ける耐力壁の長さを算出する耐震診断装置。 - 前記建物情報は、前記建物の新築時期を含み、
前記第一判定部は、前記新築時期に基づいて前記建物の仕様を判定し、前記建物の仕様の判定結果に基づいて前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する請求項1に記載の耐震診断装置。 - 前記第一判定部は、前記設計情報における開口部を有さない壁を耐力壁として抽出し、前記耐力壁の長さに基づいて前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する請求項1に記載の耐震診断装置。
- 前記壁長算出部により算出された補強が必要な耐力壁の長さに基づいて、前記耐力壁を補強する補強費用を算出する費用算出部を備える請求項1に記載の耐震診断装置。
- 前記第一判定部による前記建物における耐力が不足しているか否かの判定結果を表示部に表示する第一表示制御部を備え、
前記第一表示制御部は、前記第一判定部により前記建物における耐力が不足していると判定された場合、前記壁長算出部により算出された補強が必要な耐力壁の長さ、及び前記費用算出部により算出された前記補強費用を前記表示部に表示する請求項4に記載の耐震診断装置。 - 前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力壁の配置バランスを判定する第二判定部を備える請求項1に記載の耐震診断装置。
- 前記第二判定部は、前記建物の平面図を南北方向に4分割した北端側の領域及び南端側の領域における床面積及び耐力壁の長さに基づいて、前記建物における耐力壁の南北方向の配置バランスを判定し、前記建物の平面図を東西方向に4分割した東端側の領域及び西端側の領域における床面積及び耐力壁の長さに基づいて、前記建物における耐力壁の東西方向の配置バランスを判定する請求項6に記載の耐震診断装置。
- 前記第二判定部による前記耐力壁の配置バランスの判定結果を表示部に表示する第二表示制御部を備え、
前記第二表示制御部は、前記第二判定部による前記耐力壁の配置バランスの判定結果に基づいて、前記耐力壁の補強に関する提案を前記表示部に表示する請求項6に記載の耐震診断装置。 - 耐震診断装置のコンピュータを、
建物に関する建物情報及び前記建物の設計情報を取得する取得部、
前記取得部により取得された前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力が不足しているか否かを判定する第一判定部、
前記第一判定部により前記建物における耐力が不足していると判定された場合、前記建物情報及び前記設計情報に基づいて、前記建物における耐力の不足を解消するために補強が必要な耐力壁の長さを算出する壁長算出部、
として機能させ、
前記壁長算出部は、前記補強が必要な耐力壁の長さが前記建物に設けられた耐力壁の長さよりも長い場合、前記建物に新規に設ける耐力壁の長さを算出するプログラム。
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---|---|---|---|---|
JP2004110264A (ja) | 2002-09-17 | 2004-04-08 | Tostem Homewell Kk | 耐震補強工事設計システム、耐震補強保証方法、耐震診断方法、耐震補強工事設計方法および耐震補強工事見積書作成方法 |
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