JP7428717B2 - 急性骨髄性白血病の治療方法 - Google Patents
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Description
したがって、調節不全のCALM-AF10陽性白血病の治療に使用するための臨床グレードの標的治療薬を特定することが急務である。
式(I)
の構造を有する小分子化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物である。
本明細書に記載の別の態様は、AMLの治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、上記対象に有効量の化合物1を化学療法剤との併用で投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を化学療法剤との併用で投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、CALM-AF10媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、上記対象に有効量の化合物1を化学療法剤との併用で投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、CALM-AF10媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、CALM-AF10媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を化学療法剤との併用で投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、p53変異体媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、上記対象に有効量の化合物1を化学療法剤との併用で投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、p53変異体媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、p53変異体媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を化学療法剤との併用で投与することを含む、上記使用である。
式(I)
の構造を有する5-フルオロ-2-(6-フルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-N4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピリミジン-4,6-ジアミン、またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、急性骨髄性白血病の治療方法であって、上記急性骨髄性白血病がp53変異体媒介性急性骨髄性白血病である上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、上記対象への、有効量の5-フルオロ-2-(6-フルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-N4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピリミジン-4,6-ジアミン、またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の、有効量の1種以上の化学療法剤との併用での投与方法である。
(II)
の構造を有する(S)-6-クロロ-1-(4-メトキシフェニル)-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-カルボン酸4-クロロフェニル(「化合物2」)である。
式(I)
の構造を有する小分子化合物である化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の、白血病の治療における使用である。化合物1及びその製造方法は、国際公開第WO2014/081906号に開示され(化合物109として言及)、該国際公開は参照により本明細書に援用される。
本明細書に記載の別の態様は、AMLの治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、上記対象に有効量の化合物1を化学療法剤との併用で投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を化学療法剤との併用で投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、CALM-AF10媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、上記対象に有効量の化合物1を化学療法剤との併用で投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、CALM-AF10媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、CALM-AF10媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を化学療法剤との併用で投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、p53変異体媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療方法であって、上記対象に有効量の化合物1を化学療法剤との併用で投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、p53変異体媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を投与することを含む、上記使用である。
本明細書に記載の別の態様は、p53変異体媒介性AMLの治療を必要とする対象におけるその治療に使用するための薬剤の製造における化合物1の使用であって、上記治療が上記対象に有効量の上記薬剤を化学療法剤との併用で投与することを含む、上記使用である。
式(I)
の構造を有する5-フルオロ-2-(6-フルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-N4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピリミジン-4,6-ジアミン、またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を投与することを含む上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、急性骨髄性白血病の治療方法であって、上記急性骨髄性白血病がp53変異体媒介性急性骨髄性白血病である上記方法である。
本明細書に記載の別の態様は、上記対象への、有効量の5-フルオロ-2-(6-フルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-N4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピリミジン-4,6-ジアミン、またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の、有効量の1種以上の化学療法剤との併用での投与方法である。
(II)
の構造を有する(S)-6-クロロ-1-(4-メトキシフェニル)-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-カルボン酸4-クロロフェニル(「化合物2」)である。
化合物2の製造方法は、国際出願公開第WO2005/089674号に提示されており、該国際出願公開は参照により本明細書に援用される。化合物2は、米国特許第7,601,840号(対応する国際出願公開第WO2005/089764号を有する)、米国特許7,767,689(対応する国際出願公開第WO2006/113703号を有する)、国際出願公開第WO2010/138758号、米国特許8,076,352(対応する国際出願公開第WO2008/127715号を有する)、米国特許8,076,353、米国特許8,367,694、米国公開第2010/0158858号(対応する国際出願公開第WO2008/127714号を有する)にも記載されており、これらの特許文献も参照により本明細書に援用される。
本明細書では、用語「約」とは、得られる値が明示的に記載された値と実質的に同一である、所与の値の周囲の範囲を意味する。一態様において、「約」は、所与の値または範囲の25%以内を意味する。例えば、「約70重量%」との語句は、52重量%~88重量%の少なくともすべての値を含む。別の態様において、用語「約」とは、所与の値または範囲の10%以内を意味する。例えば、「約70重量%」との語句は、63重量%~77重量%の少なくともすべての値を含む。別の態様において、用語「約」とは、所与の値または範囲の7%以内を意味する。例えば、「約70重量%」との語句は、65重量%~75重量%の少なくともすべての値を含む。濃度、量、細胞数、百分率、及び他の数値は、本明細書において範囲形式で提示されてもよい。かかる範囲形式は単に利便性及び簡潔さを目的として使用され、当該範囲の限界として明示的に記載された数値だけでなく、当該範囲内に包含されるすべての個々の数値または下位範囲も、各数値及び下位範囲が明示的に記述されているのと同様に含まれると柔軟に解釈されるべきものと理解されたい。
本明細書では、用語「ヒト幼児」とは1歳~3歳であるヒトをいう。
本明細書では、用語「ヒト小児」とは1歳~18歳であるヒトをいう。
本明細書では、用語「ヒト成人」とは18歳以上のヒトをいう。
本明細書では、用語「中年のヒト」とは30歳~64歳のヒトをいう。
本明細書では、用語「高齢のヒト」とは65歳以上のヒトをいう。
本明細書では、用語「対象」とは本明細書に記載の治療を受けている個体をいう。特定の態様において、上記個体はヒトである。
本明細書では、用語「本明細書に記載の治療」とは、急性骨髄性白血病の治療もしくは改善を必要とする対象のその治療もしくは改善における、チューブリン重合の阻害剤としての化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の使用方法であって、有効量の化合物1を上記対象に投与することを含む上記方法をいう。
本明細書では、用語「化合物1」とは、5-フルオロ-2-(6-フルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-N4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピリミジン-4,6-ジアミン、またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物をいう。様々な態様において、用語「化合物1」とは、国際公開第WO2014/081906号に開示の化合物109をいい、該国際公開はその全体が参照により本明細書に援用される。
理論に制限されるものではないが、機序の研究を通じて、化合物1は、他のかかる薬剤の非常に衰弱性の毒性を回避しつつ、微小管の重合を阻害することが明らかになっている。加えて、化合物1は、標準的な臨床レジメンと相加的または相乗的に併用され、強力に且つ継続的にがんを退縮させる。
本明細書で実証されるように、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物は、急性骨髄性白血病の治療または改善を必要とする対象におけるその治療または改善であって、上記対象に有効量の化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を投与することを含む上記治療または改善に使用するための、チューブリン重合の小分子阻害剤である。
一態様において、チューブリン重合の阻害または低減方法であって、増殖性細胞または増殖性細胞株において間接的にBMI-1機能も阻害して、細胞周期停止を誘導することもできる上記方法が本明細書に記載される。
別の態様において、チューブリン重合を阻害または低減し、増殖性細胞または増殖性細胞株において間接的にBMI-1機能を阻害して、細胞周期停止を誘導する方法は、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を増殖性細胞または増殖性細胞株と接触させることを含み、上記増殖性細胞または増殖性細胞株はナイーブであってもよく、またはチューブリン重合及びBMI-1機能の阻害もしくは低減による影響を受けることが明らかになっている。
別の態様において、かかる細胞または細胞株の非限定的な例は、HL-60、HeLa、HT1080、HCT116、HEK293、NCI H460、U-87MG、ASPC-1、PL-45、HPAF-2、PC-3、MDA-MB-231、MDA-MB-468、A431、SNU-1、AGS、Kato III、A549、Calu-6、A375、SY5Y、SKOV3、Capan-1、sNF96.2、TIVE-L1、TIVE-L2、LNCaP細胞などから選択される。より詳細な態様において、上記細胞または細胞株は、急性骨髄性白血病細胞であってよい。
特定の態様において、急性骨髄性白血病と診断された対象は、チューブリン重合を阻害または低減するための化学療法剤によって治療されることができる。
特定の態様において、急性骨髄性白血病と診断された対象は、BMI-1機能を阻害または低減するための化学療法剤によって治療されることができる。
特定の態様において、本明細書に記載のBMI-1機能の阻害または低減方法は、BMI-1機能を、当技術分野で周知の方法によって評価して、上記対象に化合物1を投与する前のBMI-1機能と比較して、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、80%、85%、90%、95%、または100%阻害する。
特定の態様において、本明細書に記載のBMI-1機能の阻害または低減方法は、BMI-1機能を、当技術分野で周知の方法によって評価して、上記対象に化合物1を投与する前のBMI-1機能と比較して、約5%~約20%、10%~30%、15%~40%、15%~50%、20%~30%、20%~40%、20%~50%、30%~60%、30%~70%、30%~80%、30%~90%、30%~95%、30%~99%、もしくは約40%~約100%の範囲で、またはそれらの間の任意の範囲で阻害あるいは低減する。
特定の態様において、本明細書に記載のBMI-1機能の阻害または低減方法は、当技術分野で周知の方法によって評価して、上記対象に化合物1を投与する前のインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の細胞数と比較して、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%、増殖を阻害するあるいはインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の細胞数を低減する。
特定の態様において、本明細書に記載のBMI-1機能の阻害または低減方法は、当技術分野で周知の方法によって評価して、上記対象に化合物1を投与する前のインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の細胞数と比較して、約5%~約20%、10%~30%、15%~40%、15%~50%、20%~30%、20%~40%、20%~50%、30%~60%、30%~70%、30%~80%、30%~90%、30%~95%、30%~99%、もしくは約40%~約100%の範囲で、またはそれらの間の任意の範囲で、増殖を阻害するあるいはインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の細胞数を低減する。
様々な態様において、本明細書に記載のBMI-1機能の阻害または低減方法は、当技術分野で周知の方法、例えばELISAによって評価して、対象におけるBMI-1の血漿濃度を低減する。
一態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法であって、上記対象においてBMI-1機能を阻害または低減するのに有効な量の化合物1を投与することを含む上記方法が本明細書に記載される。
特定の態様において、本明細書に記載の、性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、BMI-1機能を、当技術分野で周知の方法によって評価して、上記対象に化合物1を投与する前のBMI-1機能と比較して、約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%阻害または低減する。
特定の態様において、本明細書に記載の、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、BMI-1機能を、当技術分野で周知の方法によって評価して、上記対象に化合物1を投与する前のBMI-1機能と比較して、約5%~約20%、10%~30%、15%~40%、15%~50%、20%~30%、20%~40%、20%~50%、30%~60%、30%~70%、30%~80%、30%~90%、30%~95%、30%~99%、もしくは約40%~約100%の範囲で、またはそれらの間の任意の範囲で阻害あるいは低減する。
一態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法であって、上記対象において、増殖を阻害するあるいはインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の細胞数を低減するのに有効な量の化合物1を投与することを含む上記方法が本明細書に記載される。
特定の態様において、本明細書に記載の、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、上記対象において、当技術分野で周知の方法によって評価して、上記対象に化合物1を投与する前の上記対象における増殖あるいはインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の細胞数と比較して、約5%~約20%、10%~30%、15%~40%、15%~50%、20%~30%、20%~40%、20%~50%、30%~60%、30%~70%、30%~80%、30%~90%、30%~95%、30%~99%、もしくは約40%~約100%の範囲で、またはそれらの間の任意の範囲で、増殖を阻害するあるいはインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の細胞数を低減する。
かかる方法は、上記のさらなる治療薬の投与の前、該投与と同時、または該投与の後に化合物1を投与することを含んでいてもよい。特定の態様において、かかる方法は相加的または相乗的効果を有する。
本明細書に記載の一態様は、急性骨髄性白血病を含む、但しこれに限定されない、本明細書で提供される方法に従って予防、治療、または改善することができる血液癌を含む。
特定の態様において、本明細書で提供される方法に従って予防、治療、または改善することができる血液癌の例としては、急性骨髄性白血病が挙げられるが、これに限定はされない。
(a)急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象に、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を1回以上投与することと、
(b)ステップ(a)の前及び/または後に、特定のバイオマーカーの濃度を監視することと
を含む、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法が提供される。
特定の態様において、上記監視ステップ(b)は、特定の回数(例えば、1、2、4、6、8、10、12、14、15、もしくは29回、またはそれを超える回数;2~4、2~8、2~20、または2~30回)または特定の期間(例えば、1、2、3、4、5、6、もしくは7日間;または、1、2、3、4、5、10、15、20、30、40、45、48、もしくは50週間)の化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与の前及び/あるいは後に実施される。
特定の態様において、これらの監視パラメータの1つ以上は、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を対象に投与する前に検出される。
特定の態様において、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与後のインビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の集団の増殖の変化は、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与の用量、頻度、及び/または長さを調整(例えば、増加、減少、または維持)してもよいことを示す場合がある。
対象への化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与の用量、頻度、及び/または長さが、インビトロもしくはインビボでの増殖性細胞または増殖性細胞株の集団の増殖の結果として変更される場合がある。あるいは、これらの監視パラメータ(例えば特定のバイオマーカーの濃度)の変化が、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与を含む治療の過程が、上記急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善に有効であることを示している可能性がある。
特定の態様において、本明細書に記載のELISAアッセイを用いて、特定の種類の処理(例えば遠心分離)に供された生物学的試料(例えば、血漿、血清、尿、または任意の他の生体液由来の)中の当該バイオマーカーの濃度を検出することができる。生物学的試料中の上記バイオマーカーの濃度を検出するために使用することができる当技術分野で公知の他の技法としては、多重アッセイまたはプロテオミクスアッセイが挙げられる。
いくつかの態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、上記急性骨髄性白血病及び/またはその1つ以上の症状の重症度を軽減、改善、または緩和する。他の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、上記急性骨髄性白血病と診断された対象の入院(例えば、入院の頻度または期間)を低減する。
特定の態様において、本明細書で提供される方法は、急性骨髄性白血病と診断された対象の生存期間を増加させる。特定の態様において、本明細書で提供される方法は、急性骨髄性白血病と診断された対象の生存期間を、約6ヶ月以上、約7ヶ月以上、約8ヶ月以上、約9ヶ月以上、または約12ヶ月以上増加させる。
特定の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、上記急性骨髄性白血病と診断された対象の死亡率を低下させる。特定の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、寛解中の対象の数を増加させるか、または入院率を低減させる。他の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、上記急性骨髄性白血病に関連する1つ以上の症状の発症(development)、発症(onset)、または進行を予防する。
特定の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、がんと診断された対象の無がん生存率を増加させる。いくつかの態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、無再発生存期間を増加させる。特定の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、寛解中の対象の数を増加させる。他の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法は、対象における寛解の長さを増加させる。
いくつかの態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、急性骨髄性白血病を有するか、または急性骨髄性白血病と診断されたヒトである。他の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、急性骨髄性白血病の素因があるかまたは急性骨髄性白血病に罹患しやすいヒトである。いくつかの態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、急性骨髄性白血病を発症する危険性のあるヒトである。
一態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象はヒト乳児である。別の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象はヒト幼児である。別の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象はヒト小児である。別の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象はヒト成人である。別の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は中年のヒトである。別の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は高齢のヒトである。
特定の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は18歳以上のヒトである。特定の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は1歳~18歳のヒト小児である。特定の態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は12歳~18歳のヒトである。特定の態様において、上記対象は男性のヒトである。別の態様において、上記対象は女性のヒトである。一態様において、上記対象は、妊娠していないか、または授乳していない女性のヒトである。一態様において、上記対象は、妊娠しているかもしくは妊娠する予定の/妊娠する可能性がある、または授乳中の女性である。
いくつかの態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を投与されるか、あるいは化合物1以外の治療薬に対するいずれかの副作用または不耐性を発症する前に、併用療法が施される。いくつかの態様において、本明細書で提供される方法に従って急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は難治性の対象である。特定の態様において、難治性の対象とは、標準治療(例えば、外科手術、放射線、及び/または化学療法などの薬物療法)に対して難治性の対象である。特定の態様において、急性骨髄性白血病の対象は、当該の急性骨髄性白血病が明確に根絶されていない、及び/または1つ以上の症状が明確に軽減されていない場合に、治療に対して抵抗性である。当技術分野で認知された、かかる文脈における「難治性」の意味を用いた対象が難治性であるかの判定は、インビボまたはインビトロのいずれかで、当技術分野で公知の、急性骨髄性白血病の治療の有効性をアッセイするための任意の方法によって行うことができる。
いくつかの態様において、本明細書で提供される方法によって急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、従来の治療法に対する副作用に感受性のあるヒトである。いくつかの態様において、本明細書で提供される方法によって急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与の前に、治療、例えば、化学療法などの薬物療法、外科手術、抗アンドロゲン療法、または放射線療法を受けていないヒトである。他の態様において、本明細書で提供される方法によって急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与の前に治療を受けたヒトである。いくつかの態様において、本明細書で提供される方法によって急性骨髄性白血病の治療を受ける対象は、以前の治療に対する有害な副作用を経験したか、または以前の治療が、当該のヒトに対する許容できないレベルの毒性のために中止されたヒトである。
本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法によれば、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を、有益なまたは治療上の効果をもたらす量で、様々な経路によってそれを必要とする対象に投与することができる。化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法によって、それを必要とする対象に経口投与することができる。化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を経口投与することによって、かかる治療を必要とする対象が、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の服用のレジメンを容易に遵守することができるようになる。したがって、特定の態様において、化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物は、それを必要とする対象に経口投与される。別の態様において、本明細書で提供される化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物は、食物もしくは水と共にまたは食物もしくは水なしで経口投与することができる。
上記用量及び投与頻度の化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物は、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善方法によって、それを必要とする対象に投与され、いずれの副作用も最小限に抑えつつ、有効となろう。化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の正確な用量及び投与頻度は、治療を必要とする対象に関連する因子に照らして、医師が決定することができる。
考慮に入れることができる因子としては、病状の重症度、対象の全般的な健康、対象の年齢、体重、及び性別、食事、投与の時間と頻度、薬物の併用(複数可)、反応感受性、及び治療に対する耐性/反応が挙げられる。化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の用量及び投与頻度は、有効量の化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物を提供するように、または所望の効果を維持するために、経時的に調整してもよい。
特定の態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、上記対象への有効量の化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与を含み、上記有効量は、週に2回経口投与される、約50mg~約200mg、約100mg~約200mg、約150mg~約200mgなどの範囲、またはそれらの間の任意の範囲の用量から選択される用量である。
特定の態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその方法は、上記対象への有効量の化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与を含み、上記有効量は、週に2回経口投与される、約50mg、約100mg、約150mg、または約200mgなど、またはそれらの間の任意の範囲から選択される用量である。
特定の態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、上記対象への有効量の化合物1またはその薬学的に許容される塩もしくは医薬組成物の投与を含み、上記有効量は、週に2回経口投与される、約50mgの用量である。
一態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、上記対象への有効量の化合物1またはその医薬組成物の投与を含み、上記有効量は、急性骨髄性白血病の対象または事前に確立された急性骨髄性白血病の動物モデルにおいて、化合物1の目標平均血漿濃度を達成する用量である。
特定の態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、上記対象への有効量の化合物1またはその医薬組成物の投与を含み、上記有効量は、急性骨髄性白血病の対象または事前に確立された急性骨髄性白血病の動物モデルにおいて、約3hr・μg/mL、約10hr・μg/mL、約20hr・μg/mL、約30hr・μg/mL、約40hr・μg/mL、約50hr・μg/mL、約60hr・μg/mL、約70hr・μg/mLなど、またはそれらの間の任意の範囲の、24時間での化合物1の平均血漿濃度を達成する用量である。
特定の態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、上記対象への有効量の化合物1またはその医薬組成物の投与を含み、上記有効量は、急性骨髄性白血病の対象または事前に確立された急性骨髄性白血病の動物モデルにおいて、例えば、当技術分野で公知の、任意の画像化技法によって測定される、所望の、化合物1またはその医薬組成物の組織/平均血漿濃度比を達成する用量である。
特定の態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法は、化合物1またはその医薬組成物を無期限に投与することを含む。いくつかの態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の治療方法は、一定期間化合物1またはその医薬組成物を投与し、それに続いて休止期間(すなわち、化合物1またはその医薬組成物が投与されない期間)を設け、その後化合物1またはその医薬組成物の投与を再開することを含む。
特定の態様において、化合物1またはその医薬組成物の投与の期間は、1種以上の監視パラメータ、例えば、特定のバイオマーカーの濃度に基づいて調整されてもよい。
特定の態様において、急性骨髄性白血病の予防、治療、または改善を必要とする対象におけるその予防、治療、または改善方法によれば、化合物1またはその医薬組成物は、それを必要とする対象に、正午(すなわち、午後0時)に投与される。特定の態様において、本明細書で提供される急性骨髄性白血病の治療方法によれば、化合物1またはその医薬組成物は、それを必要とする対象に、それを必要とする対象に、午後(例えば、午後0時~午後5時の間)に、夕方(例えば、午後5時~就寝時の間)、及び/または就寝時の前に投与される。
特定の態様において、化合物1またはその医薬組成物の用量は、対象に対して1日1回且つ週2回投与される。
本明細書では、急性骨髄性白血病の治療のための併用療法であって、それを必要とする対象に、化合物1またはその医薬組成物を1種以上のさらなる治療との併用で投与することを含む、上記併用療法が提供される。特定の態様において、本明細書では、急性骨髄性白血病の治療のための併用療法であって、それを必要とする対象に、有効量の化合物1またはその医薬組成物を、有効量の別の治療との併用で投与することを含む、上記併用療法が提供される。
いくつかの態様において、本明細書で提供される方法による化合物1またはその医薬組成物及び1種以上のさらなる治療の施用は、化合物1もしくはその医薬組成物または上記1種以上のさらなる治療の単独での施用に比較して相加効果を有する。いくつかの態様において、本明細書で提供される方法による化合物1またはその医薬組成物及び1種以上のさらなる治療の施用は、化合物1もしくはその医薬組成物または上記1種以上のさらなる治療の単独での施用に比較して相乗効果を有する。
特定の態様において、より低い用量の化合物1もしくはその医薬組成物またはさらなる治療を利用することができること、及び/あるいは、化合物1もしくはその医薬組成物または上記さらなる治療をより低い頻度で施用することができることによって、それぞれ、化合物1もしくはその医薬組成物または上記さらなる治療の施用に関連する対象に対する毒性が、それぞれ、化合物1もしくはその医薬組成物または上記さらなる治療の急性骨髄性白血病の治療における効力を低下させることなく、低減される。
いくつかの態様において、相乗効果によって、急性骨髄性白血病の治療における化合物1またはその医薬組成物及び上記さらなる治療のそれぞれの効力が向上する。いくつかの態様において、化合物1またはその医薬組成物と1種以上のさらなる治療との併用の相乗効果によって、いずれかの単一の治療の使用に関連する有害もしくは望ましくない副作用が回避または低減される。
本明細書で提供される併用療法は、それを必要とする対象に、化合物1もしくその医薬組成物を、急性骨髄性白血病を治療するための従来のまたは公知の治療との併用で投与することを含む。急性骨髄性白血病またはそれに関連する状態に対する他の治療は、1つ以上の症状を制御または緩和することを目的とする。したがって、いくつかの態様において、本明細書で提供される併用療法は、それを必要とする対象に鎮痛剤を投与すること、あるいは急性骨髄性白血病もしくはそれに関連する状態に関連する1つ以上の症状を緩和または制御することを目的とする他の治療を含む。
急性骨髄性白血病を治療するための化合物1またはその医薬組成物と併用することができるホルモン剤の非限定的な例としては、アロマターゼ阻害剤、SERM、及びエストロゲン受容体アンタゴニストが挙げられる。アロマターゼ阻害剤であるホルモン剤は、ステロイド系または非ステロイド系であってよい。非ステロイド系ホルモン剤の非限定的な例としては、レトロゾール、アナストロゾール、アミノグルテチミド、ファドロゾール、及びボロゾールが挙げられる。ステロイド系ホルモン剤の非限定的な例としては、アロマシン(エキセメスタン)、フォルメスタン、及びテストラクトンが挙げられる。SERMであるホルモン剤の非限定的な例としては、タモキシフェン(商品名Nolvadex(登録商標)として市販)、アフィモキシフェン、アルゾキシフェン、バゼドキシフェン、クロミフェン、フェマレル、ラソフォキシフェン、オルメロキシフェン、ラロキシフェン、及びトレミフェンが挙げられる。エストロゲン受容体アンタゴニストであるホルモン剤の非限定的な例としてはフルベストラントが挙げられる。他のホルモン剤としては、アビラテロン及びロナプリサンが挙げられるが、これらに限定はされない。
がんを治療するために化合物1またはその医薬組成物と併用することができる化学療法剤の非限定的な例としては、微小管解重合遮断薬、代謝拮抗剤、トポイソメラーゼ阻害剤、及びDNA架橋剤またはDNA損傷剤が挙げられる。
代謝拮抗剤である化学療法剤としては、葉酸代謝拮抗剤(例えば、メトトレキサート、アミノプテリン、ペメトレキセド、ラルチトレキセド)、プリン代謝拮抗剤(例えば、クラドリビン、クロファラビン、フルダラビン、メルカプトプリン、ペントスタチン、チオグアニン)、ピリミジン代謝拮抗剤(例えば、5-フルオロウラシル、カプシタビン、ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標))、シタラビン、デシタビン、フロクスウリジン、テガフール)、及びデオキシリボヌクレオチド代謝拮抗剤(例えば、ヒドロキシ尿素)が挙げられるが、これらに限定はされない。
DNA架橋剤(またはDNA損傷剤)である化学療法剤としては、アルキル化剤(例えば、シクロホスファミド、メクロレタミン、イホスファミド(商品名IFEX(登録商標)として市販)、トロホスファミド、クロラムブシル、メルファラン、プレドニムスチン、ベンダムスチン、ウラムスチン、エストラムスチン、カルムスチン(商品名BiCNU(登録商標)として市販)、ロムスチン、セムスチン、フォテムスチン、ニムスチン、ラニムスチン、ストレプトゾシン、ブスルファン、マンノスルファン、トレオスルファン、カルボクオン、N,N’,N’-トリエチレンチオホスホルアミド、トリアジクオン、トリエチレンメラミン)、アルキル化様薬剤(alkylating-like agents)(例えば、カルボプラチン(商品名PARAPLATIN(登録商標)として市販)、シスプラチン、オキサリプラチン、ネダプラチン、トリプラチン四硝酸塩、サトラプラチン、ピコプラチン)、非古典的DNA架橋剤(例えば、プロカルバジン、ダカルバジン、テモゾロミド(商品名TEMODAR(登録商標)として市販)、アルトレタミン、ミトブロニトール);ならびに挿入剤(例えば、アクチノマイシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、及びプリカマイシン)が挙げられるが、これらに限定はされない。
(1)ロバスタチンなどのスタチン(例えば、商品名MEVACOR(登録商標)(登録商標)として市販)、
(2)ラパマイシンとしても知られているシロリムス(例えば、商品名RAPAMUNE(登録商標)として市販)、テムシロリムス(例えば、商品名TORISEL(登録商標)として市販)、エベロリムス(例えば、商品名AFINITOR(登録商標)として市販)、及びデフォロリムスなどのmTOR阻害剤、
(3)チピファルニブ(例えば、商品名ZARNESTRA(登録商標)として市販)などのファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、
(4)ピルフェニドンなどの抗線維化剤、
(5)PEG-インターフェロンα-2bなどのペグ化インターフェロン、
(6)メチルフェニダート(商品名RITALIN(登録商標)として市販)などの中枢神経系刺激剤、
(7)抗HER-2抗体(例えばトラスツズマブ)及びキナーゼ阻害剤(例えばラパチニブ)などのHER-2アンタゴニスト、
(8)抗IGF-1抗体(例えば、AVE1642及びIMC-A11)またはIGF-1キナーゼ阻害剤などのIGF-1アンタゴニスト、
(9)抗EGFR抗体(例えば、セツキシマブ、パニツムマブ(panitumamab))またはEGFRキナーゼ阻害剤(例えば、エルロチニブ(例えば、商品名TARCEVA(登録商標)として市販)、ゲフィチニブ)などのEGFR/HER-1アンタゴニスト、
(10)ボスチニブなどのSRCアンタゴニスト、
(11)セリシクリブなどのサイクリン依存性キナーゼ(CDK)阻害剤、
(12)レストルチニブ(lestaurtinib)などのヤヌスキナーゼ2阻害剤、
(13)ボルテゾミブなどのプロテアソーム阻害剤、
(14)アナグレリドなどのホスホジエステラーゼ阻害剤、
(15)チアゾフリンなどのイノシン一リン酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、
(16)マソプロコールなどのリポキシゲナーゼ阻害剤、
(17)エンドセリンアンタゴニスト、
(18)トレチノインまたはアリトレチノインなどのレチノイド受容体アンタゴニスト、
(19)レナリドマイド、ポマリドマイド、またはサリドマイド(例えば、商品名THALIDOMID(登録商標)として市販)などの免疫調節剤、
(20)イマチニブ(例えば、商品名GLEEVEC(登録商標)として市販)、ダサチニブ、エルロチニブ、ニロチニブ、ゲフィチニブ、ソラフェニブ、スニチニブ(例えば、商品名SUTENT(登録商標)として市販)、ラパチニブ、AEE788、TG100801などのキナーゼ(例えばチロシンキナーゼ)阻害剤、
(21)セレコキシブ(商品名CELEBREX(登録商標)として市販)などの非ステロイド系抗炎症剤、
(22)フィルグラスチム(商品名NEUPOGEN(登録商標)として市販)などのヒト顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、
(23)フォリン酸またはロイコボリンカルシウム、
(24)インテグリンα5β1アンタゴニスト(例えばJSM6427)などのインテグリンアンタゴニスト、
(25)抗酸化剤でもあるOT-551などの核因子カッパベータ(NF-κβ)アンタゴニスト、
(26)CUR61414、シクロパミン、GDC-0449、または抗ヘッジホッグ抗体などのヘッジホッグ阻害剤、
(27)SAHA(ボリノスタット(商品名ZOLINZA(登録商標)として市販)としても知られる)、PCI-24781、SB939、CHR-3996、CRA-024781、ITF2357、JNJ-26481585、またはPCI-24781などのヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、
(28)イソトレチノイン(例えば、商品名ACCUTANE(登録商標)として市販)などのレチノイド、
(29)HGF/SFモノクローナル抗体(例えばAMG102)などの肝細胞増殖因子/散乱因子(HGF/SF)アンタゴニスト、
(30)アンチネオプラストンなどの合成化学物質、
(31)ロシグリタゾンマレイン酸塩(例えば、商品名AVANDIA(登録商標)として市販)などの抗糖尿病薬、
(32)クロロキン(例えば、商品名ARALEN(登録商標)として市販)などの抗マラリア薬及び殺アメーバ薬、
(33)RMP-7などの合成ブラジキニン、
(34)SU-101などの血小板由来成長因子受容体阻害剤、
(35)SU5416及びSU6668などのFlk-1/KDR/VEGFR2、FGFR1、及びPDGFRβの受容体型チロシンキナーゼ阻害剤、
(36)スルファサラジン(例えば、商品名AZULFIDINE(登録商標)として市販)などの抗炎症剤、ならびに
(37)TGFβアンチセンス療法剤
が挙げられる。
急性骨髄性白血病を治療するために、化合物1またはその医薬組成物と併用することができる治療薬のさらなる具体例としては、がん免疫療法に関連する薬剤(例えば、サイトカイン、インターロイキン、及びがんワクチン)が挙げられるが、これらに限定はされない。
特定の態様において、化合物1またはその医薬組成物は、急性骨髄性白血病を治療するために、主としてCYP2D6によって代謝される薬物(抗うつ剤(例えば、三環式抗うつ剤、選択的セロトニン再取り込み阻害薬など)、抗精神病薬、βアドレナリン受容体遮断薬、または特定の種類の抗不整脈薬など)との併用はされない。
本明細書では、化合物1またはその医薬組成物が充填された1つ以上の容器を備える医薬品パックまたはキットが提供される。さらに、上記医薬品パックまたはキットには、急性骨髄性白血病の治療に有用な1種以上の他の治療薬、または他の関連する薬剤が含まれていてもよい。本明細書では、本明細書に記載の医薬組成物の1種以上の成分が充填された1つ以上の容器を備える医薬品パックまたはキットも提供される。任意選択で、かかるキットには、医薬製品もしくは生物学的製品の製造、使用、または販売を規制する政府機関によって規定された形式の注意書きが付属していてもよく、この注意書きは、ヒトへの投与を目的とした製造、使用、または販売の、上記機関による認可を反映している。
免疫不全マウス(NRG-SGM3)にP31-Fujioka細胞株を注射した。注射の10日後に、ヒトCD45マーカーのフローサイトメトリー評価によって、マウスにおけるP31細胞の生着を確認した(データ非表示)。1つのコホートのマウスに化合物1を経口投与し、齢及び生着が一致するコホートにビヒクル対照を投与した。結果を図1に示し、図1は、化合物1で治療した動物とビヒクルで治療した動物とを対比した生存曲線(群当りn=5のマウス、*P<0.002)を示す。この結果は、化合物1による治療が、対照と比較して、マウスにおける疾患の潜時を有意に遅延させたことを示している。
以下の研究を、雄の非肥満糖尿病(NOD)-重症複合免疫不全症(SCID)マウスへのヒトMOLT-4-AML細胞の静脈内(IV)注射に基づく、急性骨髄性白血病(AML)のマウスモデルにおいて実施した。MOLT-4細胞はCD3陽性である。上記NOD-SCIDマウスはJackson Laboratory, Bar Harbor Maineから入手した。
雄のNOD-SCIDマウスに、ATCCから入手したMOLM13ヒトAML腫瘍細胞(200μLのPBS中5×106細胞)を、0.2ml/マウスの静脈内(IV)注射により接種した。腫瘍接種の3日後に、マウスを、群当り5頭のマウスの4群に無作為化し、各群に1日1回、以下の通り、すなわち、(群1)ビヒクル(0.5% HPMC)、(群2)HPMC中、12.5mg/kgの化合物1、(群3)HPMC中、10mg/kgの化合物2、及び(群4)HPMC中、12.5mg/kgの化合物1と10mg/kgの化合物2の組み合わせを、最長で75日間、経口投与した。
雄のNOD-SCIDマウスに、ATCCから入手したMOLTヒト急性リンパ芽球性白血病(ALL)腫瘍細胞(200μLのPBS中1×107細胞)を、0.2ml/マウスの静脈内(IV)注射により接種した。腫瘍接種の7日後に、マウスを、群当り5頭のマウスの7群に無作為化し、各群に以下の通り、すなわち、(群1)0.5% HPMC及び0.1% Tween 80のビヒクルを経口で毎日、(群2)10mg/kgの化合物1を経口で週2回、(群3)10mg/kgの化合物2を経口で毎日、(群4)1mg/kgのドキソルビシンを腹腔内(IP)注射で週1回、(群5)0.5mg/kgのドキソルビシンをIP注射で週1回、(群6)50mg/kgのAra-CをIP注射で週2回、及び(群7)70mg/kgのAra-CをIP注射で週1回投与した。
Claims (4)
- 急性骨髄性白血病の治療を必要とする対象における前記治療のための医薬組成物であって、式(I):
式(I)
の構造を有する5-フルオロ-2-(6-フルオロ-2-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-N4-[4-(トリフルオロメチル)フェニル]ピリミジン-4,6-ジアミン、またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。 - 前記急性骨髄性白血病がCALM-AF10媒介性急性骨髄性白血病である、請求項1に記載の医薬組成物。
- 有効量の1種以上の化学療法剤との併用で投与するための、請求項1に記載の医薬組成物。
- 前記1種以上の化学療法剤が、式(II):
(II)
の構造を有する(S)-6-クロロ-1-(4-メトキシフェニル)-1,3,4,9-テトラヒドロ-2H-ピリド[3,4-b]インドール-2-カルボン酸4-クロロフェニルである、請求項3に記載の医薬組成物。
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