JP7423530B2 - 活性薬剤物質の経口送達 - Google Patents

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Description

本開示は、組成物を送達することができる送達デバイスに関する。いくつかの実施態様において、送達デバイスは組成物を消化管に送達することができる。いくつかの実施態様において、組成物は活性薬剤物質を含む。いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、低透過性の活性薬剤物質である。
多くの、例えば低透過性の活性薬剤物質は、現在、皮下、皮内、筋肉内、又は静脈内経路により送達されている。経口投与は患者に最も広く受け入れられる可能性があるため、好ましい経口投与経路を介して低透過性の活性薬剤物質を送達する試みが行われているが、あまり成功していない。これは主に2つの理由によるものである:安定性の欠如と消化管からの吸収の制限である。
安定性は、送達デバイスの製造及び保管中の活性薬剤物質の安定性と、吸収に利用できるようになる前の消化管を通過中の活性薬剤物質の安定性との両方に関連する。
制限された消化管吸収は、活性薬剤物質の低い透過性のために、消化管壁の障壁が経口投与後の活性薬剤物質の吸収を妨害するためであり、これは、例えば活性薬剤物質の予備全身性代謝、サイズ、及び/又は電荷が原因であるか、及び/又は水溶性が原因である。
これらの安定性と吸収の課題を解決するための多くのアプローチが提案されているが、この課題に対する効果的な解答は未解決のままである。特に、送達デバイスが安定であると同時に、経口投与後の消化管からの効果的な吸収を促進する場合、経口経路によるそのような使用に適した送達デバイスを促進することは有益であろう。
US4251506は、治療用組成物(要約を参照)のための送達デバイスを記載している。このデバイス(カプセル)は、一端に、2つの弾性アームが取り付けられた管状の本体を備え、アームは、本体から約45度の角度で外側に突出している(カラム5、行57~60;カラム7、行3~7;図1を参照)。ある実施態様において、本体は9cmの長さを有する(列5、行59~62を参照)。カプセルは経口投与される(実施例4を参照)。
US4687480は、治療用組成物(要約を参照)のための送達デバイスを記載している。このデバイス(カプセル)は、細長い管状の本体部材及び複数の細長い翼を備え、各翼は、その一端で本体部材に旋回可能に取り付けられている(請求項1及び図1を参照)。本体の長手方向と翼の間の角度(A)は約70~75度である(カラム6、行33~37、及び図1を参照)。ある実施態様において、カプセルは9cmの長さを有する(カラム6、行66~カラム7、行1を参照)。翼は、その長手方向を横切る弓形であり、凹面を画定する(請求項1及び図2を参照)。
従って、消化管組織での吸収のために安定した低透過性の活性薬剤物質を送達することができる新規の送達デバイスを提供するという満たされていない必要性が存在する。より一般的には、送達デバイスが患者に経口投与されたときに、薬物送達の強化を可能にする送達デバイス及び方法の必要性が依然として存在する。
組成物の送達デバイスが開示される。送達デバイスは、それらの間に長手方向軸を有する第1の端部と第2の端部とを有してもよく、本体と送達部分とを備えてよく、本体は第1の本体端部から本体の軸に沿って延び、本体表面を有し得る。送達部分は、第1の取り付け部分を含む1つ以上の取り付け部分を含んでよく、第1の取り付け部分は、例えば、被験体の内表面に送達部分を配置及び/又は取り付けるように構成された第1の遠位端を有することができる。
本明細書に記載されるような賦形剤及び1つ以上の送達デバイスを含む医薬組成物も開示される。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは経口投与されてもよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、例えば特に経口送達のための例えば低透過性の活性薬剤物質の改善された送達を提供することができる。
いくつかの実施態様において、本体及び/又は取り付け部分(1つ又は複数)などの送達デバイスは、1つ以上のかえし要素を備えることができる。かえし要素は、取り付けデバイスを内表面に固定又は取り付けた状態に保つことを補助し得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、ペイロードを保護するように構築された送達部分を備え得る。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、ペイロードを胃から腸管腔へと腸壁に運ぶことにより、ペイロードが消化管まで通過することを保護するように構築された送達部分を備え得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、血管を通して活性薬剤物質を被験体内に分配するために、そのペイロードを内部組織又は内表面に送達するように、適合された送達部分を固定する方法で構築され得る。
いくつかの実施態様において、腸の動きは、消化管の中及び周囲の筋肉系によって生成される物理的力を提供して、消化管内での送達デバイスの正しい配置を容易にし、かつ送達部分を腸壁に配置して消化管組織で活性薬剤物質を放出するのに必要な物理的力を含んでよい。
いくつかの実施態様において、蠕動力から送達デバイス、例えばデバイス本体に加えられる力は、送達部分を消化管組織内に引き込むか又は押し込むことができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、送達部分の後方の蠕動力を利用して取り付け部分を消化管組織に引き込むか、及び/又は送達部分の前方の蠕動力を利用して、デバイス本体を利用することによって送達部分を消化管組織に押し込む。
いくつかの実施態様において、消化管壁を横切る活性薬剤物質の輸送は、消化管内の付着部位に局在化され、その結果これは活性薬剤物質の放出部位になり得る。
本開示の上記及び他の特徴及び利点は、添付の図面を参照しその代表的な実施態様の以下の詳細な説明により、当業者に容易に明らかになるであろう。
代表的な送達デバイスを概略的に示す。 代表的な送達デバイスを概略的に示す。 代表的な送達デバイスを概略的に示す。 消化管環境における医薬組成物を示す。 消化管環境における送達デバイスを示す。 代表的な送達部分の図である。 図6の送達部分の断面図である。 代表的な取り付け部分の図である。 代表的な取り付け部分の図である。 送達デバイスの代表的な取り付け部分の図である。 送達デバイスの代表的な取り付け部分の図である。 代表的な送達デバイスの図である。 代表的な送達デバイスの図である。 代表的な送達デバイスの図である。 インスリンの溶解プロファイルの図である。 HPMCASのpH/溶解プロファイルの図である。 オイドラギットのpH/溶解プロファイルの図である。 血中グルコース値の図である。 代表的な送達デバイスの図である。 代表的な送達デバイスの図である。 代表的な送達デバイスの図である。 代表的な送達部分/取り付け部分の図である。 代表的な送達部分/取り付け部分の図である。 代表的な送達部分/取り付け部分の図である。 代表的な送達部分/取り付け部分の図である。
本開示に従って使用される送達デバイスは、理論的には、任意の形状又はデザインであり得る。
送達デバイス
本開示は、組成物の送達デバイスに関する。組成物は、活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、組成物の送達デバイスは、それらの間に長手方向軸を有する第1の端部と第2の端部とを有してもよく、かつ本体と送達部分とを備えてよく、本体は、第1の本体端部から本体の軸に沿って延び、本体表面を有してもよく、送達部分は、第1の取り付け部分を含んでよく、第1の取り付け部分は、被験体の内部組織内に送達部分を配置するように構成された第1の遠位端を有してもよい。第1の遠位端は、本体表面から離れて配置され得る。その距離は少なくとも0.5mmである。
内部組織/内表面
いくつかの実施態様において、内部組織又は内表面は、被験体(例えばヒト又は動物)内部の細胞、組織、例えば粘膜組織、血管組織、リンパ管、消化管(GI)組織、膣組織、及び細胞膜を含む細胞、組織を指す。いくつかの実施態様において、内部組織は、例えば食道、胃、十二指腸、小腸、盲腸、大腸、結腸、直腸から選択される消化管から選択される器官にある。いくつかの実施態様において、内部組織は内部消化管にある。
いくつかの実施態様において、本体及び送達部分を含む送達デバイスのサイズ及び形状は、医薬組成物に適合するように設計され得る。
いくつかの実施態様において、本体及び送達部分を含む送達デバイスのサイズ及び形状は、経口投与用の医薬組成物に適合するように設計され得る。
寸法
いくつかの実施態様において、送達デバイスの最大寸法又は少なくとも1つの寸法は、約30mm以下、約29mm、約28mm、約27mm、約26mm、約25mm、約24mm、約23mm、約22mm、約21mm、約20mm、約19mm、約18mm、約17mm、約16mm、約15mm、約14mm、約13mm、約12mm、約11mm、約10mm、約9mm、約8mm、約7mm、約6mm、約5mm、約4mm、約3mm、約2mm、約1mm、又はさらには約0.5mmであり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの最大寸法又は少なくとも1つの寸法は、約0.5mm以上、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、又は約30mmであり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの最大寸法又は少なくとも1つの寸法は、約0.5mm~約30mm、約1mm~約30mm、約2mm~約30mm、約3mm~約30mm、約4mm~約30mm、約5mm~約30mm、約6mm~約30mm、約6mm~約29mm、約6mm~約28mm、約6mm~約27mm、約6mm~約26mm、約6mm~約25mm、約6mm~約24mm、又は約6mm~約23mmの範囲内であり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの寸法は、X、Y、及びZ軸の長さ、幅、又は高さによって表すことができ、各寸法は、約3mm~約26mmの長さ、約1mm~約12mmの幅、及び約1mm~約12mmの高さの範囲内であり得る。
素材
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分は、例えば水溶性、水不溶性、生分解性、非生分解性、及び/又はpH依存性可溶性材料を含んでよい。
いくつかの実施態様において、水溶性材料は、選択される材料に応じて、本体の即時溶解又は制御された溶解を可能にすることができる。いくつかの実施態様において、水不溶性及び/又は生分解性材料は、消化管を通過する通路全体にわたって本体の形状を維持することができる。いくつかの実施態様において、pH依存性可溶性材料は、材料が例えば胃又は上部腸管腔で溶解し得るpHより低いpH条件下で、本体を無傷のままに維持し、次に材料が溶解するpHより高いpH条件下で、腸壁内で送達部分の分離後に、上部又は下部腸管腔で溶解することを可能にし得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、水性媒体に実質的に不溶性であり得る。いくつかの実施態様において、本体は、水などの水性媒体に不溶性であり得る。いくつかの実施態様において、送達部分は、水などの水性媒体に不溶性であり得る。これは、ペイロードが、送達部分の1つ以上の開口部によってのみ周囲の水性媒体と接触することを確実にする。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質の放出中に生分解され、崩壊し、砕け、又は溶解され得る。いくつかの実施態様において、送達部分は、活性薬剤物質の放出中に生分解され、崩壊し、砕け、又は溶解され得る。いくつかの実施態様において、本体は、活性薬剤物質の放出中に生分解され、崩壊し、砕け、又は溶解され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質を送達するために適用されてもよく、それが活性薬剤物質を含むペイロードによって支持されている場合、無傷のままであり得る。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、ペイロードが活性薬剤物質を送達した後に、無傷のままでいる能力を欠いている場合がある。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質の送達が完了した後にかなり長い時間、被験体に留まらない場合がある。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、すなわち本体及び送達部分は、化学的及び物理的安定性を改善するために、ポリマー、可塑剤、医薬的に許容し得る賦形剤、増強剤、接着剤、界面活性剤、放出調整剤、安定剤、例えば酸化防止剤、pH調節剤、凝集低下剤、及び/又はキレート剤を含んでよい。
使用される材料のさらなる詳細については、以下の一般的な製造材料のセクションでも説明される。
本体
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作製することができる。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、繊維又は類似物によって補強されてもよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは本体を含んでよい。いくつかの実施態様において、本体は1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料でできていてもよい。いくつかの実施態様において、本体は、送達部分(取り付け部分)を適切な角度及び位置に配置して、取り付け部分の遠位端が被験体の内表面に確実に配置されるようにする形状及びサイズを有することができ、従って、例えば内表面を介する活性薬剤物質の送達のために、送達部分を内表面に取り付けることができる。換言すれば、本体は、例えば消化管壁の組織などの内表面への取り付け部分の確実な取り付けが提供されるように構築することができ、従って、送達デバイスが、ペイロード又は活性薬剤物質を内部組織に送達するこが可能になる。
ドーム型本体
本体は、例えば図20に示すように、第1の取り付け部分とは反対側に面するドーム形状又は湾曲した外面部分と、任意選択的に第1の取り付け部分に面する実質的に平坦な表面部分とを有し得る。
液滴形状
いくつかの実施態様において、本体は、第1の本体端部に向かって広い端部を有する液滴形状を有することができる。従って本体は、第1の本体端部から第1の本体距離にある第1の点から減少する断面伸長部(最大伸長部は本体の軸に垂直)を有することができる。本体は、第1の点で、1mm~15mmの範囲、例えば2mm~15mmの範囲、例えば2mm~14mmの範囲、例えば2mm~13mmの範囲、例えば2mm~12mmの範囲、例えば2mm~11mmの範囲、例えば2mm~10mmの範囲、例えば2mm~9mmの範囲、例えば2mm~8mmの範囲、例えば2mm~7mmの範囲、例えば3mm~7mmの範囲の第1の断面伸長部を有することができ、例えば第1の本体距離は、1mm~15mmの範囲、例えば2mm~15mmの範囲、例えば2mm~14mmの範囲、例えば2mm~13mmの範囲、例えば2mm~12mmの範囲、例えば2mm~11mmの範囲、例えば2mm~10mmの範囲、例えば2mm~9mmの範囲、例えば2mm~8mmの範囲、例えば2mm~7mmの範囲、例えば3mm~7mmの範囲であり得る。
いくつかの実施態様において、本体は、本体の軸に沿って、1mm~15mmの範囲、例えば2mm~15mmの範囲、例えば2mm~14mmの範囲、例えば2mm~13mmの範囲、例えば2mm~12mmの範囲、例えば2mm~11mmの範囲、例えば2mm~10mmの範囲、例えば2mm~9mmの範囲、例えば2mm~8mmの範囲、例えば2mm~7mmの範囲、例えば3mm~7mmの範囲の最大断面伸長部を有することができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの本体は、送達部分をがペイロードを被験体の消化管組織に確実に送達するように構築することができる。いくつかの実施態様において、送達デバイスの本体のサイズ及び形状は、腸の動きが体の位置に影響を与えるように設計することができ、その結果、送達部分が消化管壁内に及び消化管壁内の位置に配置されるときに、安全かつ再現可能な方法で本体を消化管内に整列することができる。いくつかの実施態様において、送達デバイスの本体サイズ及び形状はまた、腸の動きからの力が本体に影響を与え、適切な方向付けられた力が送達部分に与えられて、送達部分がそれ自体を消化管壁内に配置することを確保し、これは図5に例示され、この図は消化管腔内の送達デバイスを示す。
その他の形状
いくつかの実施態様において、送達デバイスの様々な本体デザインは、消化管組織中での送達部分からのペイロードの再現可能な放出を達成することができる。
いくつかの実施態様において、本体は、例えば円形、四角形、三角形、円筒形、楕円形、又は湾曲した形状であってもよい。いくつかの実施態様において、本体は、例えばパッチのように平坦であってもよい。いくつかの実施態様において、本体は、消化管壁への効率的な固定のために、平らな表面上又は縁の周辺に取り付けられたフック(hook)及び/又はかかり要素(barb)を有して整列を確保し、最適な力が送達部分内に向けられて、送達部分がそれ自体を消化管壁内に配置することを確保することができる。
かかり要素
いくつかの実施態様において、本体は、送達部分が外れるのに必要な時間、又は送達部分からペイロードが消化管組織内に放出されるのに必要な時間、又は本体からのペイロードが送達部分を介して送達されるのに必要な時間、消化管壁中に送達部分を配置する位置と同じ位置に本体を固定するためのかかり要素を有する送達部分を含んでよい。
いくつかの実施態様において、本体は1種以上のかかり要素を含んでよい。
増強剤
いくつかの実施態様において、本体及び/又は送達部分は、1種以上の増強剤を含んでよい。
接着材料
いくつかの実施態様において、本体及び/又は送達部分は、1種以上の接着材料を含んでよい。
電気要素
いくつかの実施態様において、本体は電気要素を含んでよい。そのような実施態様において、電気要素は、活性薬剤物質の吸収を増強する電子放射線(すなわち、紫外線)又は電子穿孔能力を提供することができる。
接続部分
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、本体と送達部分との間に配置された接続部分を含んでよい。接続部分は、接続軸に沿って延びていてもよい。接続軸は、長手方向軸と第1の接続角度を形成することができる。第1の接続角度は、30度~60度の範囲であり得る。
いくつかの実施態様において、接続軸は、第1の軸と第2の接続角度を形成することができる。第2の接続角度は、45度より大きく、例えば60度より大きい場合がある。
いくつかの実施態様において、接続部分は、例えば接続部分を厚くすることによって強化されて、送達部分が消化管内壁に配置された後の送達部分の本体への長期間の取り付けを確保することができる。
いくつかの実施態様において、接続部分と送達部分の第1の遠位端とは、送達部分がそれ自体を消化管内壁に配置する深さを制御することができる。
いくつかの実施態様において、接続部分の長さは、送達部分が消化管内壁に配置される深さを制御することができる。
送達部分
送達デバイスは、送達部分を含んでよい。送達部分は、組成物又は活性薬剤物質などの物質を被験体の内表面に送達するように構成され得る。
形状
いくつかの実施態様において、送達部分は、送達デバイスからの突出形状を指し得る。
いくつかの実施態様において、送達部分の形状は、外側の内部組織、例えば外側の消化管壁を貫通することなく、内部の管腔から内部組織への、例えば消化管内腔から消化管壁への、送達部分の再現性のある貫通を確保するように設計することができる。いくつかの実施態様において、送達部分の形状は、内部組織、例えば消化管壁に再現可能に取り付けられるように設計でき、送達部分は一旦取り付けられると、例えば取り付けられたままであるか、又はペイロードが放出されるまで、送達部分が例えば消化管組織などの内部組織内部に留まることができるように、本体から離れるか又は破損する。いくつかの実施態様において、送達部分の形状は、送達デバイスが被験体に投与するのに安全であるような方法で、内部組織、例えば消化管壁に対して最小限の物理的影響を確保するように設計され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、2つ以上の送達部分が3次元空間において異なる方向に突出し得るように、配置及び構築され得る。いくつかの実施態様において、送達部分は、送達デバイスから90度未満の角度で突出し得る。
いくつかの実施態様において、送達部分は、本体表面からある角度で突出してもよく、送達部分は、本体の表面に一体的に接続された基部を有し得る。
いくつかの実施態様において、送達部分の形状は、送達部分がそれ自体を内部組織、例えば消化管壁内に配置することができるように、屈曲/湾曲及び/又は丸められてもよい。
いくつかの実施態様において、送達部分は、送達部分が内部組織、例えば消化管壁の厚さよりも長くなることを可能にするために、90度未満の角度で送達デバイスから突出し得る。
材料
送達部分は、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作製され得る。送達部分の材料は、1種以上の活性薬剤物質を含んでよい。従って、活性薬剤物質は、送達部分の材料中に埋め込まれ得る。
いくつかの実施態様において、送達部分は、例えば水溶性、水不溶性、生分解性、非生分解性、及び/又はpH依存性可溶性材料を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達部分は、溶解及び/又は分解し得る水溶性、生分解性、及び/又はpH依存性材料を含んでよく、従って、腸組織に留まった送達部分は徐々に分解及び/又は溶解することができる。
いくつかの実施態様において、送達部分は、選択された材料に応じてペイロードの即時放出又は改変放出を可能にする水溶性材料を含んでよい。いくつかの実施態様において、水不溶性又は生分解性材料は、より長い放出期間(例えば数日、数週間、又は数ヶ月)の間、送達部分におけるペイロードの貯蔵を可能にすることができる。いくつかの実施態様において、pH依存性可溶性材料は、生理学的レベルよりも低いpH条件、例えばpH約7.4で送達部分を無傷のままにして、消化管腔内で無傷のままにできるが、その後、送達部分がいったん消化管壁内に入ると溶解することを可能にする。いくつかの実施態様において、1種以上の水溶性、水不溶性、生分解性、及び/又はpH依存性材料を任意に組み合わせて、例えば制御放出期間(例えば数分間、数時間、数日間、数週間、又は数ヶ月間)、送達部分の拡散又は侵食により、活性薬剤物質の放出を制御することができる。
いくつかの実施態様において、送達部分は種々の組成物から作製されてもよく、例えば送達部分の外側部分を1つの組成物から作製し、送達部分の内側コアが別の組成物から作製し得る。いくつかの実施態様において、送達部分の外側部分及び内側コアは、例えば水溶性、水不溶性、生分解性、及び/又はpH依存性材料から構成され得る。いくつかの実施態様において、いったん送達部分がその位置を管腔から内部組織に、例えば消化管腔から消化管組織に移動すると、1種以上の水溶性、水不溶性、生分解性、及び/又はpH依存性材料を組み合わせて、ペイロードからの活性薬剤物質の放出を制御することができる。
使用される材料の詳細については、以下の一般的な製造材料のセクションでも説明される。
引掛けゾーン(Hooking zone)
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、第1の遠位端(引掛けゾーン)と切断ゾーンを含む。いくつかの実施態様において、送達部分の第1の遠位端(引掛けゾーン)は、送達部分が内部組織、例えば消化管壁に容易に引掛かることを確実にするのに十分鋭利であってよく、そして、送達部分がこれを容易にするように、第1の遠位端は角度又は湾曲を有してもよい。送達部分の切断ゾーンは、破裂なしに組織を切断するための先の鋭さ、切断エッジ、及び/又は切れ刃を有してもよく、送達部分の定常ゾーンは、ペイロード及び/又は分離部分を含有してもよい。
いくつかの実施態様において、送達部分の寸法は、それが使用される特定の方法のために設計され得る。特定の理論に拘束されることは望まないが、送達部分が送達部分の第1の遠位端から突出する送達デバイス表面間の距離などの送達部分の長さ、及び送達部分の形状/サイズ(例えばゲージのサイズ/幅、第1の遠位端の形状など)などのパラメータは、送達部分の相互作用に、従ってペイロードの送達の効率に影響を及ぼし得る。
いくつかの実施態様において、送達部分の鋭さは、送達部分がそれ自体を内部組織内、例えば消化管壁内に配置する能力又は特性を有し得るように、バランスをとることができる。いくつかの実施態様において、送達部分は、第1の遠位端を含んでよい。
ゲージ
いくつかの実施態様において、送達部分のゲージ(例えば最大断面)は、約10mm以下、約9mm、約8mm、約7mm、約6mm、約5mm、約4mm、約3mm、約2mm、約1mm、さらには約0.5mmであり得る。
いくつかの実施態様において、送達部分のゲージ(例えば最大断面)は、約0.5mm以上、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、さらには約10mmであり得る。
いくつかの実施態様において、送達部分のゲージ(例えば最大断面)は、約0.5mm~約10mmの範囲内、約0.5mm~約9mm、約0.5mm~約8mm、約0.5mm~約7mm、約0.5mm~約6mm、約0.5mm~約5mm、約0.5mm~約4mm、約0.5mm~約3mm、約1mm~約3mmであり得る。
かかり要素
いくつかの実施態様において、送達部分は、ペイロードが内部組織に放出されるのに必要な時間、送達部分の同じ位置を確保し、及び/又は送達部分を内部組織内に固定するための、1つ以上の突出かかり要素を含んでよい。
管状
いくつかの実施態様において、送達部分は管状であってもよく、管状体を含んでよく、管状体は、ペイロード、例えば管状送達部分に接続された液体ペイロードを含んでよく、従ってペイロードは、例えば送達部分を通って、例えば腸組織などの内部組織に流れ得る。いくつかの実施態様において、管状体は、化学反応によって膨張することができる、例えば混合されたときに体積が膨張するか及び/又はガスを生成してペイロードの送達を進める、膨張可能な賦形剤を含んでよい。いくつかの実施態様において、膨張は浸透圧による。
増強剤又は接着剤
いくつかの実施態様において、送達部分は、例えば消化管内壁などの内部組織を破壊し、例えば消化管内壁などの内部組織の周辺で活性薬剤物質を放出して、例えば消化管組織などの内部組織の血管へのアクセスを提供するための、1種以上の増強剤及び/又は1種以上の接着材料を含んでよい。
送達部分の長さ
いくつかの実施態様において、送達部分の長さは、約30mm以下、約29mm、約28mm、約27mm、約26mm、約25mm、約24mm、約23mm、約22mm、約21mm、約20mm、約19mm、約18mm、約17mm、約16mm、約15mm、約14mm、約13mm、約12mm、約11mm、約10mm、約9mm、約8mm、約7mm、約6mm、約5mm、約4mm、約3mm、約2mm、約1mm、又はさらには約0.5mmであり得る。
いくつかの実施態様において、送達部分の長さは、約0.5mm以上、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、又はさらには約30mmであり得る。
いくつかの実施態様において、送達部分の長さは、約0.5mm~約30mmの範囲内、約1mm~約30mm、約1mm~約29mm、約1mm~約28mm、約1mm~約27mm、約1mm~約26mm、約1mm~約25mm、約1mm~約24mm、約1mm~約23mm、約1mm~約22mm、約1mm~約21mm、約1mm~約20mm、約1mm~約19mm、約1mm~約18mm、約1mm~約17mm、約1mm~約16mm、約1mm~約15mm、約1mm~約14mm、約1mm~約13mm、約1mm~約12mm、約1mm~約11mm、約1mm~約10mm、約0.5mm~約10mmであり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、単一の取り付け部分を含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、複数の取り付け部分を含んでよく、2つ以上の取り付け部分を含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、第1の取り付け部分を含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、第1の取り付け部分と第2の取り付け部分を含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、第1の取り付け部分、第2の取り付け部分、及び第3の取り付け部分などを含んでよい。
第1の取り付け部分
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、第1の軸に沿って延びてもよい。第1の軸と長手方向軸との間の第1の角度は、75度未満、例えば2度~60度の範囲であり得る。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第1の角度は5度~45度の範囲である。第1の角度は、20度未満であり得る。
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は第1の軸に沿って延びてもよく、第1の軸と本体の軸との間の第1の角度は75度未満である。
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、針形、円錐形、円筒形、管状ピラミッド形、星形、へら形、ベベル形(bevel)、テーパー点形、又は鉤形であり得る。いくつかの実施態様において、送達部分は、直線、湾曲、又は半鉤形であり得る。いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、スパイクの形をとることができる。
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、活性薬剤物質を収容するための第1の空洞を画定することができる。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第1の取り付け部分は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容するための第1の空洞を画定する。
いくつかの実施態様において、送達部分は第1の取り付け部分を含み、第1の取り付け部分は、被験体の内部組織内に送達部分を配置するように構成された第1の遠位端を有することができる。
ある実施態様において、第1の取り付け部分は、それ自体を被験体の内表面に配置するように構成された第1の遠位端を有することができる。内表面は消化管表面であり得る。
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、1.0mm~20mmの範囲の範囲、例えば2.0mm~10mmの範囲の長さを有することができる。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第1の取り付け部分は、4.0mm~6.0mmの範囲、又は例えば約5mmの長さを有する。
いくつかの実施態様において、第1の遠位端は、本体表面から距離を置いて配置されてもよく、その距離は任意選択的に少なくとも0.5mmである。第1の遠位端と本体表面との間の距離は、少なくとも0.8mm、例えば0.9mm~20mmの範囲であり得る。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第1の遠位端と本体表面との間の距離は、1.0mm~5.0mmの範囲、例えば約1.5mmである。
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分の第1の遠位端は、本体の第1の本体端部と第2の本体端部との間に配置されてもよい。
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、それ自体を被験体の内表面に配置するように構成された第1の遠位端を有してもよく、第1の遠位端は、本体表面からある距離に配置されてもよく、その距離は少なくとも0.5mmである。
第1の屈曲部
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、第1の遠位端から2.0mm近辺又はそれ以内に第1の屈曲部を含むことができる。第1の遠位端は、第1の方向を指して、長手方向軸と第1の1次曲げ角度を形成し得る。第1の1次曲げ角度は、75度未満、例えば0度~60度の範囲であり得る。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第1の1次曲げ角度は、1度~30度の範囲である。第1の方向は、第1の軸との第1の2次曲げ角度を形成することができる。第1の2次曲げ角度は、75度未満、例えば1度~60度の範囲であり得る。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第1の1次曲げ角度は5度~30度の範囲である。
第1のベベル(bevel)
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、例えば第1の遠位端から0.5mm~2mmの範囲の距離から又はその距離内に延びる、切端を形成する第1のベベル面を含むことができる。第1のベベル面によって形成される切端は、第1の遠位端にあるか又はその近くに、例えば2.0mm以内にあり得る。第1のベベル面は平面であり得る。第1のベベル面は凹面であり得る。第1のベベル面は第1のベベル法線を有し得る。第1のベベル法線は、第1の軸と第1の1次ベベル角度を形成することができる。第1の1次ベベル角は20度より大きくてもよい。第1の1次ベベル角は30度~60度の範囲であり得る。第1のベベル法線は長手方向軸と、第1の2次角度を形成することができる。第1の2次角度は45度より大きくてもよい。1つ以上の代表的な第1の取り付け部分では、第1の2次角度は45度未満であり得る。
いくつかの実施態様において、第1のベベル面は凹面であってもよい。いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、第1の遠位端から延びる切端を形成する第1のベベル面を含んでよい。いくつかの実施態様において、第1のベベル面は、第1のベベル法線を有することができ、第1のベベル法線は第1の軸と、20度より大きい第1の1次ベベル角度を形成する。いくつかの実施態様において、第1のベベル法線は本体の軸と、45度より大きい第1の2次角度を形成する。
第2のベベル
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、第1の遠位端で又はその近辺に、例えばその2.0mm以内で、切端を形成する第2のベベル面を含んでよい。いくつかの実施態様において、第2のベベル面は凹面であってもよい。
いくつかの実施態様において、第2のベベル面は、例えば第1の遠位端から0.5mm~2.0mmの範囲内の距離から延びるか又は距離内に切端を形成する。第2のベベル面によって形成される切端は、第1の遠位端に又はその近辺に、例えばそこから2.0mm以内にあり得る。第2のベベル面は平面であり得る。第2のベベル面は凹面であり得る。
「星」形
第1の取り付け部分は、第1の取り付け部分のくぼみ又は切り欠きによって形成される3つ、4つ、又はそれ以上の切端を有する星形の断面を有することができる。
貫通
いくつかの実施態様において、取り付け部分は、鋭利なアタッチメントを用いて効率的な貫通を利用することに焦点を合わせて、さらに、内部組織の初期の貫通に続く後の切断を改善して、内部組織への送達部分の効率的かつ完全な貫通を容易にするために、設計された。
いくつかの実施態様において、取り付け部分の切端角度を小さくして取り付け部分の切端を鋭くすることにより初期貫通を効率的にして、弾性の内部組織を貫通させる場合でも効率的な貫通を確保するために、取り付け部分の狭い部分の長さをできるだけ合理的に延長した。
いくつかの実施態様において、切断は、取り付け部分の幅に近いか又はそれを超えて、貫通点から拡大する1つ以上の鋭いエッジを追加して、収縮及び推進性の蠕動力が送達部分に適用されたときに、送達部分を容易に貫通するための開口部の切断を容易にするたことにより、切断が促進された。
第1の遠位端の点の鋭さ
いくつかの実施態様において、送達部分の点の鋭さは、送達部分の第1の遠位端が、明確な膜を貫通するために使用することができる力として定義することができる。本文脈において、送達部分の切端の鋭さは、第1の取り付け部分の第1の遠位端に関連する。
この力は、皮下注射針が同じ膜を貫通するために使用される力と比較することができる。いくつかの実施態様において、18G鈍針は、例えば腸壁などの内部組織に挿入することが困難であり、正常な25G及び18G針は腸壁などの内部組織に挿入するのは比較的簡単であるため、25G、18G、及び18G鈍針などの皮下針が基準として使用されている。
いくつかの実施態様において、送達部分の点の鋭さは、膜を通る第1の遠位端の貫通に関連する時間/力曲線の第1の極大であってもよく、送達部分の点の鋭さはグラムで測定される。この値は基準針の値に比較してのみ使用できる。いくつかの実施態様において、送達部分の点の鋭さは、18G鈍針よりも優れている場合がある。いくつかの実施態様において、送達部分の点の鋭さは、少なくとも25G及び18G針と同じ範囲内、又は25G及び18G針よりも小さくてもよい。
第2の取り付け部分
いくつかの実施態様において、送達部分は、第2の取り付け部分を含んでよく、第2の取り付け部分は、それ自体を被験体の内表面に配置するように構成された第2の遠位端を有することができる。第2の取り付け部分は、第2の軸に沿って延びることができる。第2の軸と長手方向軸との間の第2の角度は、75度未満、例えば2度~60度の範囲であり得る。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第2の角度は5度~45度の範囲である。
いくつかの実施態様において、第2の取り付け部分は、それ自体を被験体の内表面に配置するように構成された第2の遠位端を有することができる。内表面は消化管表面であり得る。
いくつかの実施態様において、第2の取り付け部分は、1.0mm~20mmの範囲の長さ、例えば2.0mm~10mmの範囲を有することができる。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第2の取り付け部分は、4.0mm~6.0mmの範囲、例えば約5mmの長さを有する。
いくつかの実施態様において、第2の遠位端は、本体表面からのある距離に配置されてもよく、距離は少なくとも0.5mmである。第2の遠位端と本体表面との間の距離は、少なくとも0.8mm、例えば0.9mm~20mmの範囲などであり得る。1つ以上の代表的な送達デバイスでは、第2の遠位端と本体表面との間の距離は、1.0mm~5.0mmの範囲、例えば約1.5mmである。
空洞
いくつかの実施態様において、送達部分又は送達部分の一部は、中実又は中空であり得る。いくつかの実施態様において、送達部分又は送達部分の一部は、多孔性又は非多孔性であり得る。いくつかの実施態様において、送達部分又は送達部分の一部は、分解性又は非分解性であり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、分離部分を収容するための1つ以上の空洞を含むか又は画定することができる。分離部分は、本体と送達部分とを分離するために送達部分を内表面に取り付けると、破損することがある。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質を有するペイロードを含んでよい。ペイロードは、送達デバイスの空洞に収容され得る。ペイロードは、複数の空洞に収容される複数のペイロードに分割されてもよい。いくつかの実施態様において、ペイロードは、送達デバイスの第1の空洞及び第2の空洞に含まれ得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、ペイロードを収容するための1つ以上の空洞を含むか又は画定することができる。ペイロードは、活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、第1の取り付け部分は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容するための第1の空洞を画定する。いくつかの実施態様において、第2の取り付け部分は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容するための第2の空洞を画定する。
分離部分
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、本体と送達部分との間に配置された分離部分を備えてよい。分離部分は、送達部分の取り付け時に本体と送達部分を分離するために、送達部分が内表面に取り付けられると破損すように、任意選択的に構成されてもよい。いくつかの実施態様において、分離部分は、溶解及び/又は分解する水溶性、生分解性、及び/又はpH依存性材料を含み、従って送達部分は本体から放出されて、それが突出し、内部組織に留まる。
いくつかの実施態様において、分離部分は、空洞(1つ又は複数)から浸出する親水性可塑剤を含んでよく、これは、機械的抵抗を低下させ、分離部分のより速い溶解のために、分離又は亀裂、又は細孔形成をもたらすことを可能にする。
いくつかの実施態様において、分離部分は、ポリマー、可塑剤、医薬的に許容し得る賦形剤、増強剤、接着材料、界面活性剤、放出調整剤、化学的及び物理的安定性を改善するための安定剤、例えば酸化防止剤、pH調整剤、凝集低下剤、及び/又はキレート剤を含んでいてもよい。
ペイロード
いくつかの実施態様において、送達部分は、医療ペイロードなどの1つ以上のペイロードを含むか又は運ぶように寸法決定及び構築されてもよい。
いくつかの実施態様において、送達部分の外側部分は、ペイロードがなくてもよい。いくつかの実施態様において、送達部分の外側部分は、ペイロードを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達部分の内部コアは、ペイロードがなくてもよい。いくつかの実施態様において、送達部分の内部コアは、ペイロードを含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、1つ以上の空洞に含まれ得る。ペイロードは、活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、1つ以上の種類の材料で、異なる濃度であり得る。いくつかの実施態様において、ペイロードは、各ペイロードからの活性薬剤物質の放出を区別するために、同じ又は異なる種類の材料で、異なる濃度であってもよい。いくつかの実施態様において、送達部分の外側部分は、送達部分が例えば消化管組織などの内部組織に配置されるまで、送達部分の内部コア内のペイロードを例えば消化管腔などの管腔から保護するための物理的障壁として機能し得る。
いくつかの実施態様において、送達部分の容積は、生物学的又は医学的応答を得るために活性薬剤物質を含むペイロード組成物を含むように設計されてもよい。
いくつかの実施態様において、送達部分は、1つのペイロードを及びいくつかの実施態様において2つ以上のペイロードを、含むか又は運ぶように寸法決定及び構築され得る。いくつかの実施態様において、送達部分は、小さな空洞でペイロードを運ぶように構築された中空又は多孔性であり得る。いくつかの実施態様において、送達部分は、デバイス本体の1つ以上の空洞にペイロードを格納できるようにする中空及びチャネルを含むことができる。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、内部組織に送達されて、例えば組織内の血管に活性薬剤物質を分配するための、例えば内部組織に活性薬剤物質を放出するための、医薬組成物、医療組成物、又は活性薬剤物質を含むことができる。次に活性薬剤物質は、被験体の血管によって分配され得る。いくつかの実施態様において、ペイロードは、生物活性剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、例えば透過性、吸上性、吸湿性、発泡性、膨潤性、及び/又は崩壊性などの特定の性質を有する賦形剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、ポリマー、可塑剤、医薬的に許容し得る賦形剤、増強剤、接着材料、界面活性剤、放出調整剤、化学的及び物理的安定性を改善するための安定剤、例えば抗酸化剤、pH調節剤、凝集低下剤、及び/又はキレート剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、固体、半固体、液体の形態、又はそれらの組み合わせ中にあってもよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、気体形態、液体形態、固体形態、又はそれらの組み合わせであり得る。
いくつかの実施態様において、ペイロードの容量は、約200μl以下、約175μl、約150μl、約125μl、約100μl、約75μl、約50μl、約25μl、約20μl、約15μl、約10μl、約9μl、約8μl、約7μl、約6μl、約5μl、約4.5μl、約4μl、約3.5μl、約3μl、約2.5μl、約2μl、約1.5μl、約1μl、約0.9μl、約0.8μl、約0.7μl、約0.6μl、約0.5μl、約0.4μl、約0.3μl、約0.2μl、約0.1μl、約0.05μl、さらには約0.01μlであってよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードの容量は、約0.01μl以上、約0.05μl、約0.1μl、約0.2μl、約0.3μl、約0.4μl、約0.5μl、約0.6μl、約0.7μl、0.8μl、約0.9μl、約1μl、約1.5μl、約2μl、約2.5μl、約3μl、約3.5μl、約4μl、約4.5μl、約5μl、約6μl、約7μl、約8μl、約9μl、約10μl、約15μl、約20μl、約25μl、約50μl、約75μl、約100μl、約125μl、約150μl、約175μl、さらには200μlであってよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードの容量は、約0.01μl~約200μlの範囲、0.01μl~約175μl、0.01μl~約150μl、0.01μl~約125μl、0.01μl~約100μl、0.01μl~約75μl、0.01μl~約50μl、0.01μl~約25μl、0.01μl~約20μl、0.01μl~約15μl、0.01μl~約10μl、0.01μl~約9μl、0.01μl~約8μl、0.01μl~約7μl、0.01μl~約6μl、0.01μl~約5μl、0.05μl~約5μl、0.1μl~約5μl、0.2μl~約5μlであってよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、本体から送達部分を通って輸送されてもよく、ペイロードの容量は、約1000μl以下、約900μl、約800μl、約700μl、約600μl、約500μl、約400μl、約300μl、約200μl、約100μl、約90μl、約80μl、約70μl、約60μl、約50μl、約40μl、約30μl、約20μl、約10μl、約7.5μl、約5μl、約2.5μl、約2μl、約1.5μl、約1μl、さらには約0.5μlであってもよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、本体から送達部分を通って輸送されてもよく、ペイロードの容量は、約0.5μl以上、約1μl、約1.5μl、約2μl、約2.5μl、約5μl、約7.5μl、約10μl、約20μl、約30μl、約40μl、約50μl、約60μl、約70μl、約80μl、約90μl、約100μl、約200μl、約300μl、約400μl、約500μl、約600μl、約700μl、約800μl、約900μl、さらには約1000μlであってもよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、本体から送達部分を通って輸送されてもよく、ペイロードの容量は、約0.5μl~約1000μlの範囲、0.5μl~約900μl、0.5μl~約800μl、0.5μl~約700μl、0.5μl~約600μl、0.5μl~約500μl、1μl~約500μl、1.5μl~約500μl、2μl~約500μlであってもよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、例えば送達部分の分解速度/溶解速度は、ペイロードの送達のメカニズム及び効率を決定し得る。
いくつかの実施態様において、送達部分は、ペイロード、被験体の内部組織に送達されるペイロードを運ぶように構成されてもよい。ペイロードは、1種の活性薬剤物質又は2種以上の異なる活性薬剤物質の組み合わせを含んでよく、そして、任意選択的に1種以上の医薬的に許容し得る塩賦形剤と混合され得る。
医薬組成物
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、医薬組成物に含まれていてもよい。いくつかの実施態様において、医薬組成物は送達デバイスを含んでよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、活性薬剤物質を含む。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、低透過性の活性薬剤物質の送達を提供することができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、医薬組成物中に含有され得る。このような組成物は、1つ以上の送達デバイスを含んでよく、そして各送達デバイスは、ペイロードを含む送達部分を含んでよい。いくつかの実施態様において、ペイロードは、活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は送達デバイスを含んでよい。いくつかの実施態様において、医薬組成物は、熱可塑性材料からなる送達デバイスを含んでよく、このデバイスは安定であり、効率的な吸収及び内部組織内の血流へのアクセスを容易にし得る。いくつかの実施態様において、医薬組成物は、熱可塑性材料からなる送達デバイスを含んでよく、このデバイスは安定であり得、経口投与後の効率的な吸収及び消化管組織内の血流へのアクセスを容易にし得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、例えばカプセル、錠剤、又は他の飲み込み可能な組成物などの医薬組成物に含まれて、消化管の任意の部位での送達デバイスの送達を可能にし、内部組織内のペイロードを放出することができ、そしてそのようなペイロードは、活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、例えば坐剤中の医薬組成物に含まれて、送達デバイスの送達を可能にし、内表面にペイロードを放出することができ、そのようなペイロードは、活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、ほとんどの患者が飲み込むことが可能なカプセル又は錠剤を指す場合がある。典型的には、000カプセルが飲み込むのに最大のサイズであり、医薬組成物は、最小寸法が10mm未満であり、最大寸法が26mm未満であることを目的とすることができる。いくつかの実施態様において、医薬組成物は丸くてもよく、寸法は、最小寸法で15mm未満であることを目的とすることができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、例えばpH依存性若しくはpH非依存性組成物で、又は任意選択的にpH依存性若しくはpH非依存性コートで構成されるカプセルに含まれ得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、例えばpH依存性又はpH非依存性コートで構成された錠剤に含まれ得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、接着材料と共に医薬組成物中に含まれて、送達デバイスを内部組織に近づけて、送達部分と内部組織との相互作用を促進することができる。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、接着材料と組み合わせて送達デバイスを送達するために調製される。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、増強剤と共に医薬組成物中に含まれて、内部組織への活性薬剤物質の送達を改善することができる。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、増強剤と組み合わせて送達デバイスを送達するために調製される。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、蠕動運動を改善し、消化管壁における送達デバイス及び送達部分の正確な配置を潜在的に改善又は加速するために、医薬組成物中に1種以上の緩下剤薬活性薬剤物質とともに含まれ得る。いくつかの実施態様において、緩解薬活性薬剤物質は、例えばベタネコール、メトクロプラミド、シサプリド、メチルナルトレキソン、ナロキサゴール、ロペラミド、ジフェノキソレート、ジフェノキシン(アトロピンあり及びなし)、及び/又はマグネシウム製品などから選択され得る。
いくつかの実施態様において、経口投与用の医薬組成物は、蠕動運動を改善し、消化管壁内の送達デバイス及び送達部分の正確な配置を潜在的に改善又は加速するために、例えばプルーン及び/又は種子などの食物と組み合わせて投与され得る。
コーティング
いくつかの実施態様において、カプセル、錠剤、又は任意の他の嚥下可能な組成物は、任意選択的に被膜を含んでよい。いくつかの実施態様において、被膜は、消化管の任意の部位での送達デバイスの送達を標的とし、内部組織にペイロードを放出するためのpH依存性組成物を含んでよい。いくつかの実施態様において、被膜は、消化管の任意の部位での送達デバイスの送達を標的とし、内部組織にペイロードを放出するための制御されたpH非依存性組成物を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分は、任意選択的に被膜を含んでよい。いくつかの実施態様において、被膜はシリコーンであってよい。いくつかの実施態様において、シリコーン被膜は、送達部分の抵抗を低下させて、内表面を貫通する。
シリコーンオイルは、有機側鎖を有する任意の液体重合シロキサンである。最も重要なメンバーはポリジメチルシロキサンである。これらのポリマーは、それらの比較的高い熱安定性及びそれらの潤滑特性のために商業的に重要である。
いくつかの実施態様において、シリコーン被膜は、ポリジメチルシロキサン、20cst~30,000cstの異なる粘度のジメチコーン、例えばジメチコーン20cst、ジメチコーン100cst、ジメチコーン350cst、ジメチコーン1000cst、及び/又はジメチコーン12500cstからなる群から選択されるシリコーンを含んでよい。
いくつかの実施態様において、シリコーン被膜は、ジメトキシシリルジメチルアミノエチルアミノプロピルシリコーン、ポリジメチルシロキサン、ジメチルシロキサン、トリメチルシロキサン、シクロシロキサン類及び/又はシロキサン類、例えばヘキサメチルジシロキサンからなる群から選択されるシリコーンを含んでよい。
化粧用被膜
いくつかの実施態様において、カプセル、錠剤、又は任意の他の嚥下可能な組成物はまた、医薬組成物を完全に覆う化粧用被膜を含んでよい。前記化粧用被膜は、味マスキング被膜、組成物の安定性を改善するための水性水分バリア及び/又は酸化バリアを有する被膜、ならびに、エレガントで口当たりの良い医薬組成物及び/又は容易に区別できる用量強度を提供するための着色剤、甘味剤、及び/又は香味剤を含有する被膜からなる群から選択され得る。
いくつかの実施態様において、異なる活性物質及び用量強度を容易に区別できるように、異なる用量強度又は活性薬剤物質を有する組成物を異なる色の化粧用被膜でコーティングすることが特に有用であり得る。いくつかの実施態様において、化粧用被膜は活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、化粧用被膜は、投与後に迅速に医薬組成物と周囲の水性媒体との接触を促進するために、水性媒体に容易に溶解性であり得る。いくつかの実施態様において、化粧用被膜は、例えばリン酸緩衝液pH6.8などの水性媒体に浸漬した後、30分以内に溶解することができる。
甘味剤、香味剤、着色剤
いくつかの実施態様において、カプセル、錠剤、又は任意の他の嚥下可能な組成物は、エレガントで口当たりのよい調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、及び着色剤から選択される1種以上の薬剤を含み得る。例としては、マルトール、クエン酸、水溶性FD&C染料及び対応するレーキとのそれらの混合物、及びAmstarのDi-Pacなどの直接圧縮糖が挙げられる。さらに、トラガカント、アカシア、アタパルジャイトタルクのような着色染料移行阻害剤を追加してもよい。具体例としては、炭酸カルシウム、1,3,5-トリヒドロキシベンゼン、酸化クロムコバルトアルミニウム、フェロシアン化第2鉄、酸化第2鉄、クエン酸鉄アンモニウム、水和酸化鉄(III)、酸化鉄、カーミンレッド、炭酸マグネシウム、二酸化チタンが挙げられる。
活性薬剤物質
いくつかの実施態様において、送達デバイスでの使用に適した活性薬剤物質は、治療的、予防的、及び/又は診断的に活性な薬物物質(本明細書では「活性薬剤物質」とも略される)であり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスでの使用に適した活性薬剤物質は、低透過性の活性薬剤物質であり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、1種の活性薬剤物質又は2種以上の異なる活性薬剤物質を含んでよい。いくつかの実施態様において、活性薬剤物質の量は、1日の治療用量又は1日の治療用量の一部に対応し得る。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、投与後に送達するための1種以上の活性薬剤物質を含んでよい。広範囲の活性薬剤物質を使用することができる。活性薬剤物質には、特に限定されるものではないが、治療用活性薬剤物質が含まれる。例えば抗生物質、NSAID、血管新生阻害剤、神経保護剤、化学療法剤、細胞毒性剤、診断薬、予防薬(例えばワクチン)、及び/又は栄養補助剤(例えばビタミン、ミネラル)、又は生体組織への導入に適した他の活性薬剤物質。
いくつかの実施態様において、ペイロードは1種以上の生物活性剤を含んでよい。いくつかの実施態様において、例えば草、チリダニ、ブタクサ、落花生、木の花粉(例えば白樺、トネリコ)などのアレルギーに対する免疫療法。いくつかの実施態様において、癌と戦う免疫系を支持又は増強する免疫療法及び免疫系刺激剤、例えば顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)、インターフェロン、イミキモド、細菌由来の細胞膜画分、IL-2、IL-7、IL-12、さまざまなケモカイン、合成シトシンリン酸グアノシン(CpG)オリゴデオキシヌクレオチド、及びグルカン。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は生物製剤であっても、又はそれを含んでいてもよい。生物製剤の例としては、特に限定されるものではないが、モノクローナル抗体、1本鎖抗体、アプタマー、酵素、ペプチド、成長因子、ホルモン、融合タンパク質、サイトカイン、治療用酵素、組換えワクチン、血液因子、抗凝固剤などが含まれる。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、医薬活性を有する小分子及び/又は有機化合物であり得る。いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、抗癌剤、抗生物質、抗ウイルス剤、麻酔剤、抗凝固剤、酵素阻害剤、ステロイド剤、抗炎症剤、抗腫瘍剤、抗原、ワクチン、抗体、鬱血除去薬、降圧薬、鎮静薬、避妊薬、プロゲステロン作用薬、抗コリン作用薬、鎮痛薬、抗うつ薬、抗精神病薬、アドレナリン遮断薬、利尿薬、心血管活性薬、血管作用薬、抗緑内障薬、神経保護薬、血管新生阻害剤などであっても、又はそれらを含んでいてもよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、当技術分野で知られている治療遺伝子であってもよい。いくつかの実施態様において、治療薬は非ウイルスベクターであってもよい。典型的な非ウイルス性遺伝子送達ベクターは、DNA(例えば細菌で産生されるプラスミドDNA)又はRNAを含む。いくつかの実施態様において、非ウイルスベクターは、送達ビヒクルの助けを借りて、本開示に従って使用することができる。送達ビヒクルは、細胞膜と融合して核酸を細胞の細胞質に放出する脂質(例えばリポソーム)の周りに存在することができる。あるいは、ペプチド又はポリマーを用いて、核酸と複合体(例えば粒子の形で)を形成し、これは、目的地に到達しようと試みるときに、凝縮し並びに治療活性を保護することができる。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、アミノ酸、ワクチン、抗ウイルス剤、核酸(例えばsiRNA、RNAi、及びマイクロRNA剤)、遺伝子送達ベクター、インターロイキン阻害剤、免疫調節剤、神経向性因子、神経保護剤、抗腫瘍剤、化学療法剤、多糖類、抗凝固剤、抗生物質、鎮痛剤、麻酔剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、ビタミン、及び/又はそれらの任意の組み合わせから選択され得る。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、天然に存在するか、合成されるか、又は組換え法により生成され得る、適切なタンパク質、ペプチド、及びそれらの断片から選択され得る。いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は細胞であってもよく、又は細胞を含んでいてもよい。そのような送達デバイスは、全細胞(例えば幹細胞)の注入に有用であり得る。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、ペプチドなどの低透過性及び/又は低水溶性の活性薬剤物質及び他の生物製剤の経口送達を提供する。いくつかの実施態様において、使用に適した活性薬剤物質は、そうでなければ消化管での吸収が低いために注射を必要とする可能性がある高分子ペプチド及びタンパク質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、様々な化学療法剤(例えばインターフェロン)、抗生物質、抗ウイルス剤、インスリン及び関連物質、ソマトスタチン及び類似体、グルカゴン様ペプチド(例えばGLP-1、エクセナチド、エペグレナチド)、成長ホルモン(例えばIFG、C型ナトリウム利尿ペプチド、及び他の成長因子)、副甲状腺ホルモン及び類似体、抗発作剤、免疫抑制剤、及び抗寄生虫剤、例えば様々な抗マラリア剤、及び/又は例えばHIVとAIDSの治療のためのプロテアーゼ阻害剤の混合物から選択され得る。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば癌、代謝障害、血液障害、免疫障害、遺伝的障害、ホルモン障害、感染症、骨障害、心臓障害、呼吸器障害、神経障害、補助療法、眼の障害、吸収不良障害、炎症性障害、血管疾患、皮膚障害、消化管障害、神経障害、精神障害、腎障害、呼吸器障害、及び/又は性的健康障害の治療のために選択され得る。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば癌の治療のための、例えばセツキシマブ、デニロイキンジフチトックス、ロイプロリド、アスパラギナーゼ、チロトロピンアルファ、オプレルベキン、パリフェルミン、アルデスロイキン、ペガスパルガーゼ、インターフェロンベータ-1a、トラスツズマブ、リツキシマブ、イブリツモマブ、トシツモマブ、アレムツズマブ、カプロマブ、アルシツモマブ、パニツムマブ、天然アルファインターフェロン又はマルチフェロン、イプリムマブ、ペルツズマブ、ブセレリン、ブレンツキシマブベドチン、アフリベルセプト、エポエチンゼータ、オビヌツズマブ、ゲムツズマブオゾガミシン、アンセスチム、アテゾリズマブ、ブリナツモマブ、ダラツムマブ、エトツズマブ、フィルグラスチム-sndz、ラムシルマブ、ペムブロリズマブ、オファツムマブ、ニボルマブ、ネシツムマブ、ジヌツキシマブ、イブリツモマブチウキセタン、シプロイセル-T、カボザンチニブ、オララツマブ、レナリドミド、イマチニブ、ペメトレキセド、酢酸アビラテロン、エンザルタミド、Hpv4価ワクチン、ニロチニブ、ダサチニブ、エベロリムス、ボルテゾミブ、エルロチニブ、ロイプロレリン、スニチニブリンゴ酸塩、ポマリドミド、パクリタキセルタンパク質結合型、ソラフェニブ、デフェラシロクス、酢酸ゴセレリン、イブルチニブ、ベンダムスチン、パルボシクリブ、フルベストラント、イブルチニブ、アザシチジン、パゾパニブ、ゲフィチニブ、アプレピタント、カーフィルゾミブ、及び/又はカペシタビンであってもよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば代謝障害の治療のための、例えばレピルジン、ドルナーゼアルファ、ドルナーゼアルファ、ビバリルジン、アルテプラーゼ、レテプラーゼ、抗血友病因子、アニストレプラーゼ、テネクテプラーゼ、凝固第VIIa因子、凝固因子(例えば第II因子、V因子、VII因子、X因子、及び/又は、第XII因子)、組換えグルカゴン、インスリンリスプロ、インスリングラルギン、ラスブリカーゼ、イミグルセラーゼ、アブシキシマブ、アルファ-1-プロテイナーゼ阻害剤、ウシペガデマーゼ、ヒト血清アルブミン、エプチフィバチド、ブタインスリン、パンクレリパーゼ、ストレプトキナーゼ、アルグルセラーゼ、ラロニダーゼ、血清アルブミン、凝固第Ix因子、アガルシダーゼベータ、イドゥスルファーゼ、アルグルコシダーゼアルファ、エクセナチド、プラムリンチド、ガルスルファーゼ、インスリンアスパルト、インスリンデテミル、インスリングルリシン、インスリン、イソファン又はNphインスリン(中性プロタミンハゲドルン)、アリスキレン、組換えソマトトロピン、アリロクマブ、デュラグルチド、エロスルファーゼアルファ、エボロクマブ、ブタインスリン、インスリンデグルデク、ウシインスリン、ヒトプロテインS、シタグリプチン、インスリンリスプロ、メトホルミン、シタグリプチン、2相性インスリンアスパルト、カナグリフロジン、メトホルミンHCl、ビルダグリプチン、リナグリプチン、サキサグリプチン、塩酸メトプロロール、及び/又はアカルボースであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば血液障害の治療のための、例えばレピルジン、ビバリルジン、アルテプラーゼ、ダルベポエチンアルファ、レテプラーゼ、エポエチンアルファ、抗血友病因子、アニストレプラーゼ、テネクテプラーゼ、凝固第VIIa因子、凝固因子(例えば第II因子、V因子、VII因子、X因子、及び/又は第XII因子)、コラゲナーゼ、ヒト血清アルブミン、エプチフィバチド、ヨウ化血清アルブミン、凝固第Ix因子、ラニビズマブ、ペガプタニブ、スロデキシド、フィブリノリジンアカプラスミン、アンチトロンビンアルファ、ヒトアンチトロンビンIII、凝固第XIIIA因子サブユニット(組換え)、デシルジン、フィブリノーゲン濃縮物(ヒト)、イダルシズマブ、ツロクトコグアルファ、シモクトコグアルファ、プロトロンビン複合体濃縮物、メトキシポリエチレングリコール-エポエチンベータ、抗阻害剤凝固複合体、ヒト凝固第X因子、エフモロクトコグアルファ、第IX因子複合体(ヒト)、硫酸プロタミン、スソクトコグアルファ、トロンボモジュリンアルファ、エクリズマブ、エポエチンアルファ、エノキサパリンナトリウム、凝固因子(例えば第II因子、V因子、VII因子、X因子、及び/又は第XII因子)、組換えハム凝固因子VIIa、及び/又はダビガトランエテキシラートであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば免疫障害の治療のための、例えばエタネルセプト、ペグインターフェロンアルファ-2a、インターフェロンアルファ-n1、インターフェロンアルファ-n3、ペグフィルグラスチム、サルグラモスチム、ペグインターフェロンアルファ-2b、アナキンラ、静注免疫グロブリン、インターフェロンガンマ-1b、インターフェロンアルファ-2a、組換え体、オマリズマブ、アダリムマブ、インターフェロンベータ-1a、インフリキシマブ、インターフェロンベータ-1b、インターフェロンアルファコン-1、リツキシマブ、バシリキシマブ、ムロモナブ、エファリズマブ、抗胸腺細胞グロブリン、フィルグラスチム、組換えインターフェロンアルファ2B、ダクリズマブ、アバタセプト、チマルファシン、デフィブロチド、カナキヌマブ、トシリズマブ、リロナセプト、ウステキヌマブ、ゴリムマブ、ベラタセプト、ベリムマブ、ラキシバクマブ、ナタリズマブ、及びヒト化又は非ヒト化タイプの他の免疫抑制抗体、ブタクサ、ヒトデ、草又はピーナッツ花粉抽出物、セクキヌマブ、アレファセプト、アプロチニン、ヒトRho(D)免疫グロブリン、ヒト免疫グロブリン、ベドリズマブ、シルツキシマブ、ヒト炭疽菌免疫グロブリン、抗胸腺細胞グロブリン(ウマ)、抗胸腺細胞グロブリン(ウサギ)、ブロダルマブ、カナキヌマブ、レノグラスチム、タクロリムス、シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル、ロミプロスチム、ウパダシチニブ、及び/又はクエン酸トファシチニブであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば遺伝性障害の治療のための、例えばインスリンレギュラー、組換えグルカゴン、インスリンリスプロ、インスリングラルギン、ラスブリカーゼ、アブシキシマブ、ヒト血清アルブミン、パンクレリパーゼ、血清アルブミン、凝固第1x因子、スロデキシド、ルシナクタント、ナタリズマブ、アスフォターゼアルファ、ブリナツモマブ、C1エステラーゼ阻害剤(ヒト)、コネスタットアルファ、エボロクマブ、フィブリノーゲン濃縮物(ヒト)、セベリパーゼアルファ、サクロシダーゼ、及び/又はイズルスルファターゼであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えばホルモン障害の治療のための、例えばセクレチン、インスリンレギュラー、メノトロピン、組換えグルカゴン、ルトロピンアルファ、インスリンリスプロ、インスリングラルギン、フォリトロピンベータ、バソプレシン、インスリン、ブタ、ペグビソマント、ウロフォリトロピン、コリオナドトロピンアルファ、オキシトシン、エキセナチド、メカセルミン、プラムリンチド、コシントロピン、コルチコトロピン、インスリンアスパルト、インスリンデテミル、インスリングルリシン、スロデキシド、リラグルチド、ブセレリン、ベラグルセラーゼアルファ、テサモレリン、タリグルセラーゼアルファ、黒脚病菌(Erwinia Chrysanthemi)アスパラギナーゼ、グルカルピダーゼ、インスリン、イソファン、Nphインスリン(中性プロタミンハゲドルン)、フォリトロピンアルファ、組換えソマトトロピン、アバレリクス、セルモレリン、アルビグルチド、胃内因子、ヒトカルシトニン、チログロブリン、絨毛性ゴナドトロピン(ヒト)、絨毛性ゴナドトロピン(組換え)、ソマトロピン、シナカルセト、ソマトロピン、レボチロキシンナトリウム、及び/又は組換えテストステロンであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば感染症の治療のための、例えばインターフェロンアルファ-n1、グラミシジンD、アルデスロイキン、インターフェロンベータ-1a、インターフェロンアルファコン-1、ダプトマイシン、エンフビルチド、パリビズマブ、チマルファシン、天然アルファインターフェロン、マルチフェロン、テイコプラニン、ラキシバクマブ、ドロトレコギンアルファ、OspAリポタンパク質、B型肝炎免疫グロブリン、ヒトクロストリジウム破傷風毒素免疫グロブリン、ヒト狂犬病ウイルス免疫グロブリン、ウステキヌマブ、ツベルクリン精製タンパク質誘導体、オビルトキサキシマブ、イクセキズマブ、A型肝炎ワクチン、ヒト帯状疱疹免疫グロブリン、ソホスブビル、ベルパタスビル、エムトリシタビン、リルピビリン、テノホビルアラフェナミド、エムトリシタビン、テノホビルアラフェナミド、エルバスビル、グラゾプレビル、レジパスビル、ソホスブビル、ソホスブビル、エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、エファビレンツ、エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、コビシスタット、エルビテグラビル、エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、ダルナビル、オムビタスビル、パリタプレビル、リトナビル、ダクラタスビル、アスナプレビル、ラルテグラビル、麻疹、おたふく風邪、風疹、水痘ウイルス生ワクチン、リルピビリン、エムトリシタビン、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、エンテカビル、エファビレンツ、アタザナビルサルフェート、テノホビルジソプロキシルフマル酸塩、アバカビル、ドルテグラビル、ラミブジン、アバカビル、ラミブジン、ドルテグラビル、ロピナビル、リトナビル、オセルタミビルリン酸塩、シメプレビル、ロタウイルスワクチン、肺炎球菌ワクチン多価、肺炎球菌7価結合体、リネゾリド、エルタペネム、塩酸モキシフロキサシン、イミペネム、シラスタチン、チゲサイクリン、アジスロマイシン、メロペネム水和物、ボリコナゾール、カスポフンギン、ポサコナゾール、及び/又はミカフンギンナトリウムであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば骨障害の治療のための、例えばサケカルシトニン、アダリムマブ、プレオタクト、テリパラチド、デノスマブ、自家培養軟骨細胞、及び/又はペグロチカーゼ、例えば心臓障害の治療のためのジゴキシン免疫Fab(ヒツジ)、ベカプレルミン、ベバシズマブ、ネシリチド、アリロクマブ、エボロクマブ、及び/又はC1エステラーゼ阻害剤(組換え)、例えば呼吸器障害の治療のためのアルファ-1-プロテイナーゼ阻害剤、ベラクタント、ポラクタントアルファ、及び/又はメポリズマブ、例えば神経障害の治療のためのボツリヌス毒素B型、ボツリヌス毒素A型、酢酸グラチラマー、及び/又はペグインターフェロンベータ-1a、例えば補助療法の治療のためのヒアルロニダーゼ、フォリトロピンアルファ、ヒアルロニダーゼ(ヒト組換え)、及び/又はメトレレプチン、眼障害の治療のためのラニビズマブ、ペガプタニブ、及び/又はオクリプラスミン、及び例えば吸収不良障害の治療のためのテズグルチドであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば炎症性障害の治療のための、例えばメサラミン、ジクロフェナク、コルヒチン、セレコキシブ、及び/又はヒヨスチン臭化ブチルであり得る。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば血管疾患の治療のための、例えばロスバスタチンカルシウム、エゼチミベ、リバロキサバン、クロピドグレル重硫酸塩、ヒドロクロロチアジド、バルサルタン、エゼチミベ、シンバスタチン、ボセンタン、アムロジピン、バルサルタン、テルミサルタン、アムロジピン、テルミサルタン、イルベサルタン、イルベサルタン、ヒドロクロロチアジド、アンブリセンタン、ネビボロール、チカグレロル、ラノラジン、プラスグレル、アジルサルタン、及び/又はマシテンタンであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば皮膚障害の治療のためのエカランチドであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば消化管障害の治療のための、例えばオメプラゾール、エソメプラゾールマグネシウム、パントプラゾール、ランソプラゾール、デキスランソプラゾール、及び/又はメサラジンであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば神経障害及び精神障害の治療のための、例えばカリプラジン、プレガバリン、フマル酸ジメチル、アリピプラゾール、フィンゴリモド、パルミチン酸パリペリドン、リスデキスアンフェタミンジメシレート、デュロキセチン、フマル酸クエチアピン、ルラシドン、リスペリドン、オランザピン、テリフルノミド、メチルフェニデート、アトモキセチン、アリピプラゾール、リバスチグミン、デスベンラファキシン、バレニクリン、ラモトリジン、パリペリドン及び/又は塩酸メマンチンであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば腎障害の治療のための、例えばミラベグロンであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば呼吸器障害の治療のための、例えばサルメテロール、臭化チオトロピウム、ブデソニド、モンテルカストナトリウム、モメタゾンフロエート、フルチカゾンプロピオネート、アルブテロール、及び/又はイバカフトールであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えば性的健康障害の治療のための、例えばタダラフィルであってよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、例えばペプチド、例えばヒト成長ホルモン、C型ナトリウム利尿ペプチド、副甲状腺ホルモン、インスリン及び類似体、GLP-1類似体、例えばエペグレナチド、グルカゴン、ヘパリン、オクトレオチド、カルシトニン、インターフェロンベータ-1a、ソマトスタチン、インターフェロン及び類似体、及び/又は抗体、例えばアダリムマブ、インフリキシマブ、及び/又は例えばHPV及びA型肝炎などのワクチンであってよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、例えばペプチドホルモン、例えばヒト成長ホルモン、副甲状腺ホルモン、インスリン、グルカゴン、オクトレオチド、カルシトニン、ソマトスタチン、インターフェロン及び類似体、ペプチドYY、及び/又は胃抑制ペプチド(GIP)を含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、例えば消化用のポリペプチド、例えば膵臓ポリペプチド及び/又はグリコペプチドメトホルミンを含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、例えばDPP4阻害剤、例えばシタグリプチン、ビルダグリプチン、サクサグリプチン、リナグリプチン、ゲミグリプチン、アナグリプチン、テネリグリプチン、アログリプチン、トレラグリプチン、オマリグリプチン、エボグリプチン、デュトグリプチン、及び/又はベルベリンロペオールを含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、例えばナトリウム/グルコース共輸送体2(SGLT2)阻害剤、例えばダパグリフロジン、エンパグリフォジン、カナグリフォシン、トフォグリフォシン、セルグリフォシン、レモグリフォシン、エルツグリフォシン、及び/又はソタグリフォシンを含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、例えばGLP-1類似体、例えばインクレチン、エフペグレナチド、エキセナチド、リラグルチド、プラムリンチド、GnRH及び類似体、例えばアバレリクス、セトロレリクス、デガレリクス、ガニレリクス、エラゴリクスレルゴリクス、KLH-2109、及び/又はASP-1707を含んでよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、例えばバソプレシン及び類似体、例えばデスモプレシン、フェリプレシン、オルニプレシン、セレプレシン、及び/又はテルリプレシンを含んでよい。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、典型的にはペイロード中に、1~99%w/wの量、例えば約5~90%w/w、約5~約80%w/w、約5~約70%w/w、約5~約60%w/w、約5~約50%w/w、約5~約40%w/w、約5~約30%w/w、約5~約20%w/w、約5~約10%w/wので存在し得る。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、典型的にはペイロード中に、0.5~99%w/wwの量、例えば1~90%w/w、約1~約80%w/w、約1~約70%w/w、約1~約60%w/w、約1~約50%w/w、約1~約40%w/w、約1~約30%w/w、約1~約20%w/w、約1から約10%w/wの量で存在し得る。
活性薬剤物質の形態
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、その結晶、多形、半結晶、無定形、及び/又は多無定形の任意の形態で存在し得る。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、固体、液体、分散固体、及び/又は無定形固溶体で存在し得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、水溶性、ならびにわずかに溶解性又は不溶性の両方の活性薬剤物質の両方の使用に適していてよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、透過性、ならびにわずかに透過性又は低透過性の活性薬剤物質の両方の使用に適していてよい。
医薬的に許容し得る塩
いくつかの実施態様において、上記のすべての活性薬剤物質はまた、医薬的に許容し得る塩、非荷電又は荷電分子、分子複合体、それらの溶媒和物又は無水物、及び関連する場合は異性体、鏡像異性体、ラセミ混合物、及びそれらの混合物の形であってもよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、上記の活性薬剤物質のいずれかの医薬的に許容し得る塩を含んでよい。
いくつかの実施態様において、医薬的に許容し得る塩は活性薬剤物質を指し、アルカリ金属塩、例えばナトリウム又はカリウム塩な、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム及びマグネシウム塩、及び有機又は無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホン酸との塩を含んでよい。
いくつかの実施態様において、溶媒和物は、水和物又は溶媒和物を指し及びこれらを含み、ここで、水以外の他の溶媒和物、例えばクロロホルムなどの有機溶媒が含まれ得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス中の活性薬剤物質の濃度は、特定の活性薬剤物質、治療される疾患、患者の状態、患者の年齢及び性別などに依存し得る。いくつかの実施態様において、上記の活性薬剤物質は既知の活性薬剤物質であってもよく、当業者は各活性薬剤物質の投与量に関する情報を見つけることができ、従って、送達デバイスの組成物中の各活性薬剤物質の量を決定する方法を知るであろう。
いくつかの実施態様において、活性薬剤物質は、情報量が制限されている新しい化学物質であり得る。そのような場合、投与量は、利用可能な前臨床及び/又は臨床データに基づいて評価され得る。
一般的な製造材料
ポリマー
いくつかの実施態様において、例えばポリマーなどの材料を送達デバイスに使用することができ、本体送達部分及び/又はペイロード又はその一部を選択し、特定の用途又は設計に適合させることができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、熱可塑性材料を含む特定の設計要素を含んでよく、これは、血流への効率的な吸収とアクセスを容易にし得る。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、消化管内の血流への効率的な吸収及びアクセスを容易にし得る、熱可塑性材料を含む特定の設計要素を含んでよい。
さらに又はあるいは、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、水溶性、水不溶性、分解性、及び/又はpH依存性ポリマーを含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達部分又はその一部は、分解性ポリマー及び/又はpH依存性ポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達部分の分解及び/又は溶解後にペイロードが放出されるように、送達部分はペイロードを含んでよい。
いくつかの実施態様において、本明細書で論じられるような適切なポリマーは、所望の分解速度及び/又は溶解速度を有するように選択及び適合されてもよい。あるいは、又はさらに、分解速度及び/又は溶解速度は、本明細書に記載されるように他の材料を結合させるか又は混合することによって微調整することができる。
いくつかの実施態様において、熱可塑性材料は、例えば熱によって形成され、材料の所望の形状を作成するために使用できるポリマーであり得る。ある実施態様において、熱可塑性材料は、射出成形、3D印刷、又はホットメルト押出しによって所望の形状に製造することができ、これも以下でさらに説明される。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、一般に1種以上のポリマーを含むか、又はそれからなってもよい。いくつかの実施態様において、少なくとも1種のポリマーは熱可塑性ポリマーであってよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス中のすべてのポリマーが熱可塑性ポリマーであってよい。
本明細書において「熱可塑性ポリマー」は、加熱すると弾性及び可撓性の液体となり、冷却すると(例えば20℃又は周囲温度に冷却すると)凍結して固体状態になるポリマーを指す。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、1種以上のポリマーを含む材料で作製することができる。例えば送達デバイスは、1種以上のデンプン系ポリマー、1種以上のセルロース系ポリマー、1種以上の合成ポリマー、1種以上の生分解性ポリマー、又はそれらの組合せ、例えばデンプンと合成ポリマーの混合物、又はデンプンと生分解性ポリマーの混合物で作製することができる。
いくつかの実施態様において、熱可塑性ポリマーは、一般に高分子量を有する、長い非結合ポリマー分子から構成され得る。分子鎖は連結されていない可能性があるため、これらは、双極子間相互作用、芳香環スタッキング、ファンデルワールス力などの他の相互作用に依存している。熱可塑性樹脂は通常、特定の温度以下に冷却すると結晶構造を形成し、滑らかな表面仕上げと顕著な構造強度をもたらす。この温度を超えると、熱可塑性樹脂は弾性を持つ可能性がある。温度が上昇すると、熱可塑性樹脂は徐々に軟化し、最終的には溶融する。
デンプン系ポリマー
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上のデンプン系ポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、デンプン系ポリマーは、そのままのデンプン、又は70%超のデンプン、80%超のデンプン、又は90%超のデンプンから選択される高デンプン含有量を有するポリマーであり得る。デンプンは、グリソシド結合を持つ繰り返しグルコース基で構成される線状多糖である。デンプンには2つの主要なポリマー分子であるアミロースとアミロペクチンがある。
いくつかの実施態様において、デンプン系ポリマーは、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードの形成に使用されてもよく、熱可塑性デンプン生分解性プラスチック(TPS)であり得る。TPSはデンプン(アミロース)含有量が70%を超え、一般にゼラチン化植物デンプンに基づいている。前記植物デンプンは、例えばジャガイモデンプン、コメデンプン、トウモロコシデンプン、タピオカデンプン、小麦デンプン、デキストリン、カラゲニン、及びキトサンからなる群から選択され得る。前記植物デンプンは、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードで使用される適切なポリマーを提供し得る。デンプン系ポリマーは、一般に特定の融点はないが、デンプンの結晶化度と同様に、デンプン系ポリマーの鎖長、含水量、及びそれらの分岐基と付加された側鎖基に応じて、通常90℃~260℃の温度範囲で相が変化する。長い鎖状デンプンは通常完全にアモルファスであるが、より短いデンプンは半結晶性(20~80%結晶性)である。いくつかの実施態様において、比較的長いポリマー鎖は、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードの硬度に寄与し得るが、脆すぎることはない。
いくつかの実施態様において、デンプン系ポリマーは、それらが植物材料の生成物であるため、一般に完全に生分解性であり得る。分解速度は変動し、本明細書に記載されている他の生分解性ポリマーの添加によりさらに誘発される可能性がある。
いくつかの実施態様において、デンプン系ポリマーはトウモロコシデンプンであってよい。トウモロコシデンプンは、グリコシド結合を有する繰り返しグルコース基で構成される線状多糖である。デンプンには2つの主要なポリマー分子であるアミロースとアミロペクチンがある。適切なトウモロコシデンプンの例はコーンパックである。
いくつかの実施態様において、デンプンは、結合剤及び希釈剤として食品及び製薬業界で広く使用されている。これは食用であり、本質的に無毒である。デンプンは一般に安価で、成形したときに良好な硬度が得られる。デンプンは、一般に数回再加熱しても、その熱力学的特性を失うことはない。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、少なくとも1つのデンプン系ポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、デンプンを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードの形成におけるデンプンの利用は、製造プロセスとして射出成形又は3D印刷又は共押出を適用するときに大きな利点となり得る。
いくつかの実施態様において、デンプン系ポリマーは一般に分解可能であることができ、そして通常、特に生分解性ポリマーとの混合物において、速い崩壊速度を有し得る。デンプン系ポリマーは、固体剤形では一般に安定で不活性であると認識されている。
セルロース系ポリマー
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上のセルロース系ポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上の可塑剤(本明細書に記載の任意の可塑剤)及びUV安定剤(本明細書に記載されている任意のUV安定剤)と組み合わされた1種以上のセルロース系ポリマー(例えばエチルセルロース)からさえもなり得る。
いくつかの実施態様において、セルロース系ポリマー、例えばエチルセルロース(特に等級100~300)はしばしば硬度及び延性が高いため、セルロース系ポリマーは送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードを形成するのに有用であり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、セルロース系ポリマーを含んでよい。セルロース系ポリマーは、セルロースであってもよく、ここで、1つ以上の遊離-OH基は、R基で置換されており、-O-R基を形成する。この文脈においてRは、例えば直鎖又は分岐鎖の低級アルキル、直鎖又は分岐低級アルキル-OH、直鎖又は分岐低級アルキル-COOH、-CO-(直鎖又は分岐低級アルキル)、硝酸塩、芳香環、又はこれらの組み合わせであり得る。低級アルキルは、好ましくはC1-10アルキル、より好ましくはC1-6アルキルである。
いくつかの実施態様において、セルロース系ポリマーは、例えばエチルセルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びその塩、酢酸フタル酸セルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC-P)、エチルヒドロキシエチルセルロース、エチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシメチルプロピルセルロース、及び酢酸セルロースから選択される1種以上であってよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、ケイ化微結晶セルロース、硝酸セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース及びその塩、酢酸フタル酸セルロース、微結晶セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、エチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、フタル酸ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシメチルプロピルセルロース、酢酸セルロース、セラトニア(高分子量310,000ダルトン)から選択される1種以上のセルロース系ポリマーを含んでよい。
いくつかの実施態様において、セルロース系ポリマーは、それらが好ましくは植物材料の生成物であるため、一般に完全に生分解性であり得る。セルロース系ポリマーの分解速度は、一般にデンプン系ポリマーの分解速度よりも遅い。この分解速度は、本明細書に記載されている他の生分解性ポリマーを添加することにより誘発又は増加させることができる。これらの他のポリマーは、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードをより小さな断片に分解して、より大きな表面を生じさせ、それにより分解をより速くする微生物によって攻撃され得るポリマーであり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、エチルセルロースC12236(C12225n12235を含んでよく、ここで、nは変動して多様な分子量を提供し得る。セルロースのエチルエーテルであるエチルセルロースは、アセタール結合によって結合されたβ-アンヒドログルコース単位の長鎖ポリマーである。エチルセルロースにはさまざまな等級があり、分子量とエトキシ基の数が異なる。いくつかの実施態様において、エチルセルロースは、市販されている20~300の等級の1つ以上から選択することができる。高分子量の等級も使用でき、これは、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードを与えるのに最適な場合があるためである。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、異なる等級の1種以上のエチルセルロースを含んでよい。例えば送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、20~300の範囲の等級、20~100の範囲の等級、20~40の範囲の等級、等級20から選択される等級を有する第1のエチルセルロース、及び/又は20~300の範囲の等級、50~200の範囲の等級、80~120の範囲の等級、及び等級100から選択される等級を有する第2のエチルセルロースを含んでよい。エチルセルロースは、一般に129~133℃のガラス転移温度を有する。これらのポリマーは、食品及び製薬業界でコーター、安定剤、マトリックス形成剤、及び味覚マスキングとして広く使用されており、非毒性物質と見なされている。
いくつかの実施態様において、セルロース系ポリマーは、一般に植物材料に由来してもよく、その後改変され得る。多くのセルロース系ポリマーは安価であり、成形したときに良好な硬度を与える。植物の派生物として、セルロース系ポリマーは一般に、廃棄されると容易に分解する可能性がある。これらのポリマーは、固体剤形に組み込まれた場合、一般に安定で不活性である可能性がある。
合成ポリマー
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上の合成ポリマーを含んでよい。送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードでの使用に適した合成ポリマーは、例えばポリアミド、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、オイドラギットLメチルエステル、オイドラギットRL、オイドラギットRS、オイドラギットS、及びオイドラギットE、シリコーンゴム、ラテックス、樹脂、シェラック、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン)、エチレン酢酸ビニル(EVA)、スチレン-ブタジエンスチレン(SBS)、及びスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)などのコポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド(分子量100,000~8,000,000ダルトンの範囲)、カルボキシメチレン(カルボマー)とその糖(例えば、アリルスクロース)、及びエチレンとプロピレンオキシドのコポリマー(ポロキサマー)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリエチレン(PE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスルホン(PS)、ポリプロピレン(PP)、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMCAS)、ポリジオキサノン(PDS)、ポリ(メチルアクリレート)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリ(モノステロイルグリセリル-コ-サクシネート)、ビニルピロリドンのコポリマー、ポリジメチレン-シロキサン、ポリ(N-イソプロピルアクリルアミド)、ポリ(アミドアミン)デンドリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリ(2-(ジメチルアミノ)エチルアクリレート(PDEAEMA)、ポリ(2-(ジメチルアミノ)エチルメタクリレート(PDMAEMA)、ポリ(メチルメタクリレート)、ポリヒドロキシエチルメタクリレート、ポリオルトエステル、ポリアクリル酸、ポリアルキルシアノアクリレート、ポリ(n-ブチルシアノアクリレート)(PBCA)、ポリヒドロキシカルボン酸(PHCA)から選択される1種以上であり得る。
生分解性ポリマー
いくつかの実施態様において、生分解は、微生物(細菌、真菌、又は藻類などの微生物)が、材料をバイオマス、二酸化炭素、及び水に変換するプロセスであり得る。バイオマスは、炭素源として材料を使用している微生物の細胞を指すために使用される一般的な用語であり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上の生分解性ポリマーを含んでよい。前記生分解性ポリマーは、デンプン系ポリマー及びセルロース系ポリマーから選択される1種以上であり得る。生分解性ポリマーもまた、ポリヒドロキシブチレート(PHB)、ポリヒドロキシバレレート(PHV)、ポリヒドロキシバレレート-コ-ヒドロキシバレレート(PHV/VH)、ポリヒドロキシアルカノエート(PHA)、ポリ-3-ヒドロキシ-5-フェニルバレレート(PHPV)、脂肪族ポリエステル、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸(PLA)、ポリグリコール酸(PGA);ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸(PLA)、及び/又はポリグリコール酸(PGA)のコポリマー又はブロックコポリマー;ポリプロピレンカーボネート(PPC)、ポリエステルアミド(PEA)、ポリブチレンサクシネートアジペート(PBSA)、ポリブチレンアジペートコテレフタレート(PBAT)、及びポリブチレンサクシネートアジペート(PESA)、テレフタル酸(PTA)、ポリヒドロキシブチレート(PHB)、ポリセバチン酸、ポリホスファゼン、ポリホスホネート、ポリシアノアクリレート、ポリウレテン、ポリオルトエステル、ポリジオキサノン(PDS)から選択される1種以上であってよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、ポリカプロラクトン(PCL)、ポリ乳酸(PLA)、及び/又はポリグリコール酸(PGA)の1種以上のコポリマー又はブロックコポリマーを含んでよく、例えばポリ(乳酸-コ-グリコール酸)(PLGA)、ポリ乳酸、及びイプシロン-カプロラクトンコポリマー(PLA/CL)、及びポリ乳酸/グリコール酸ポリマー(PLA/GA)から選択することができ、これらはすべて市販されている可能性がある。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)及びポリヒドロキシブチレート(PHB)から選択される1種以上の生分解性ポリマーを含んでよく、好ましくは送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、ポリ乳酸(PLA)、ポリカプロラクトン(PCL)、及びポリヒドロキシブチレート(PHB)の両方を含んでいてもよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードは、ポリカプロラクトン及びこのグループの他のポリマーを含んでよく、ポリカプロラクトン及びこのグループの他のポリマーの使用は、過去10年間にわたって増加している一方で、環境に優しいプラスチックの需要は増加している。これらのポリマーは非毒性であると見なされ、非経口医薬製剤ですでに使用されている。そのようなポリマーは、デンプン由来のポリマーと混合して成形されるとき、より柔軟な送達デバイス、本体送達部分、及び/又はペイロードの調製を容易にし得る。純粋な熱可塑性デンプンのやや堅い構造は、本明細書に開示されるポリカプロラクトン又は他の生分解性ポリマーを含めることにより、必要に応じて調整することができる。さらに、生分解性ポリマーは、微生物によって分解可能であり、崩壊する可能性がある。
ポリマーの混合物
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上の異なるポリマー及び/又はコポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、デンプン系ポリマー、セルロース系ポリマー、合成ポリマー、及び生分解性ポリマーから選択される1種以上の異なるポリマーを含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、2種以上の異なる種類のポリマー、例えば2種、例えば3種、例えば4種、例えば5種、例えば5種を超えるポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、1~4種の異なるポリマーを含んでよい。そのようなある実施態様において、組成物は、1~3種の異なるポリマーを含んでいてもよい。そのような別の実施態様において、組成物は2種の異なるポリマーを含んでいてもよい。
デンプン系ポリマーと生分解性ポリマー
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、デンプン系ポリマー及び生分解性ポリマーから選択されるポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、ポリマーは、デンプン系ポリマー及び生分解性ポリマーのいずれかから選択され得る。いくつかの実施態様において、ポリカプロラクトン、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシバレレート、ポリ乳酸、ポリヒドロキシアルカノエート、及び/又はポリプロピレンカーボネートなどの生分解性ポリマーは、様々なデンプン(例えば任意のデンプン)と異なる比率でブレンドすることができる。送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードでの使用に適した混合物は、例えばポリカプロラクトンとサゴ及び/又はキャッサバデンプン、ポリカプロラクトン又はポリヒドロキシブチレートと予備乾燥した熱可塑性デンプン、ポリカプロラクトンとゼラチン化デンプン又は熱可塑性デンプンであってよい。他の適切な混合物は、ポリエステルアミド、ポリヒドロキシブチレート-コ-バレレート、又はポリブチレンサクシネート-アジペートなどの生分解性熱可塑性成分とのデンプン系ブレンドを含んでよい。ポリマーデンプンは、無水マレイン酸(MA)及び過酸化ジクミル(DCP)で架橋されて、成形するとより硬いものになる。
デンプン系ポリマーと合成ポリマー
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、デンプン系ポリマー及び合成ポリマーから選択されるポリマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、デンプン系ポリマー及び合成ポリマーの任意のものから選択されるポリマーを含んでよい。送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードでの使用に適した混合物は、例えば天然顆粒デンプン、加工デンプン、多くの合成ポリマー(例えばポリエチレン、ポリスチレン、精製テレフタル酸(PTA))と任意選択的に脂肪族ポリエステル又はポリビニルアルコールとの異なる比率の混合物中でブレンド又はグラフトされた可塑化デンプンを含んでよい。さまざまなデンプンとのさまざまな比率のブレンドのポリブチレンサクシネート(PBS)、ポリブチレンサクシネートアジペート、例えば熱可塑性デンプンとの混合物のポリブチレンサクシネート、及び加水分解されたポリビニルアルコールと組み合わせたアルキレンオキシド変性デンプンもまた適している。
セルロース系ポリマーと生分解性ポリマー
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、セルロース系ポリマー及び例えば生分解性ポリマーから選択されるポリマー、例えばセルロース系ポリマーと生分解性ポリマーの任意のものを含んでよい。従って、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、例えばPLAとエチルセルロースの混合物を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分、及び/又はペイロードは、PLA、エチルセルロース、1種以上の可塑剤(例えば、本明細書に記載の任意の可塑剤)、及び1種以上のUV安定剤(例えば、本明細書に記載の任意のUV安定剤)からなり得る。
ポリグリコール
いくつかの実施態様において、送達デバイス、デバイス本体、及び/又は送達部分は、ペイロードよりも実質的に遅い速度で侵食される形態のポリグリコールを含んでよい。従って、いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分は、活性薬剤物質を含むペイロードよりも実質的に遅い速度で水性媒体中で侵食されるものであってもよく、それにより、活性薬剤物質を含むペイロードの実質的に制御された領域は、ペイロードの侵食及び/又は放出中に露出されてもよく、それにより、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分は、活性薬剤物質を含むペイロードの侵食及び/又は放出時に実質的に侵食され得る。いくつかの実施態様において、そのような送達デバイス、本体、及び/又は送達部分は、その長手方向の侵食速度がペイロードの長手方向の侵食及び/又は放出速度と実質的に同じになるように設計されてもよく、それによりペイロード及び送達デバイス、本体、及び/又は送達部分は、実質的に同じ速度でペイロードの端部に向かって長手方向に侵食され得る。従って、いくつかの実施態様において、ペイロードが水性媒体によって完全に侵食及び/又は放出された可能性がある場合、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分も実質的に完全に侵食され得る。ペイロードは、そのような送達デバイスを有してもよく、本体及び/又は送達部分は、活性薬剤物質の放出時に完全に生分解されるという利点を有し得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分に含めるのに適したポリグリコールは、高分子量PEO、例えばペイロードに含まれる任意のポリグリコールの平均分子量よりも著しく高い平均分子量を有するPEOであってもよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分に含まれる任意のPEOは、ペイロードに含まれる任意のポリグリコールよりも著しく高い平均分子量を有することが好ましい場合がある。
いくつかの実施態様において、ペイロードで使用するためのポリグリコールは、実質的に水溶性、熱可塑性、結晶性、半結晶性、若しくは非晶質、又は実質的に水溶性、結晶性、半結晶性、若しくは非晶質ポリマーの混合物の形態であり得る。ペイロードでの使用に適したポリマーはポリエチレングリコールであり、モノ及びジメトキシポリエチレングリコール(mPEG)及びポリエチレンオキシドなどの誘導体を含むことができる。いくつかの実施態様において、ペイロードは、ポリグリコールポリマーを使用してマトリックス組成物として調製されてもよい。
ポリエチレングリコール(PEG)
いくつかの実施態様において、ポリエチレングリコール(PEG)は、エチレングリコールの繰り返し単位から構成される線状多分散ポリマーであり得る。その化学式はHOCH2[CH2OCH2mCH2OHで、ここでmは繰り返し単位の平均数を表す。あるいは、一般式H[OCH2CH2nOHを使用して、ポリエチレングリコールを表すことができ、ここでnは前の式の数m+1である。以下のポリエチレングリコールの構造表示を参照されたい。nはオキシエチレン基の平均数である。nはm+1に等しい。
Figure 0007423530000001
いくつかの実施態様において、ポリエチレングリコールは、エチレングリコールの添加の混合物であってよい。一般に、PEGは分子量が20,000ダルトン未満のポリマー鎖を指し、PEOはより高分子量のポリマーを指す。ただし、PEOとPEGは類似しているため、同じ化合物で同義に使用される場合がある。
いくつかの実施態様において、ポリエチレングリコール及び/又はポリエチレンオキシドは、ペイロードでの使用に適切であることができ、そして200ダルトン~20,000ダルトンの平均分子量、例えば以下の平均分子量を有し得る:200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1450、1500、1540、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3250、3350、3500、3750、4000、4250、4400、4500、4600、4750、5000、5500、5800、6000、6500、7000、7500、8000、8400、10,000、12,000、14,600、17,000、又は20,000ダルトン。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、1450、1500、1540、1600、1700、1800、1900、2000、2100、2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、3000、3250、3350、3500、3750、4000、4250、4400、4500、4600、4750、5000、5500、5800、6000、6500、7000、7500、8000、8400、10,000、12,000、14,600、17,000、又は20,000ダルトンの分子量を有するポリグリコールを含んでよい。いくつかの実施態様において、ペイロードは、PEG400、PEG3350S、PEG6000、PEG10000、PEG14000、及び/又はPEG17000から選択されるポリグリコールを含んでよい。従って、いくつかの実施態様において、ペイロードで使用されるポリグリコールは、30℃~120℃の範囲、例えば35℃~100℃の範囲、例えば40℃~80℃の範囲の融点を有し得る。
ポリエチレンオキシド
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、ポリエチレンオキシドを含んでよい。ポリエチレンオキシド(PEO)は、エチレンオキシドの繰り返し単位で構成される線状の多分散非イオン性ポリマーである。それらの化学式はHO[CH2CH2O]nHであり、nはオキシエチレン基の平均数を表す。以下のポリエチレンオキシドの構造表示を参照されたい。ここで、nはオキシエチレン基の平均数である。調製方法によっては、高分子量PEOは1つの末端メチル基を含む場合がある。
Figure 0007423530000002
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードでの使用に適したポリエチレンオキシドは、少なくとも約20,000ダルトンの平均分子量、例えば少なくとも約35,000ダルトンの平均分子量、例えば少なくとも約100,000ダルトンの平均分子量、例えば約200,000ダルトンの平均分子量、例えば約200,000~約10,000,000ダルトンの範囲の分子量、例えば約250,000~約10,000,000ダルトンの範囲、例えば約300,000~約10,000,000ダルトンの範囲、例えば約350,000~約10,000,000ダルトンの範囲、例えば約400,000~約10,000,000ダルトンの範囲の平均分子量を有し得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードでの使用に適したポリエチレンオキシドは、最大約1,000,000ダルトンの平均分子量、例えば約200,000~約1,000,000ダルトンの範囲の平均分子量、例えば約300,000~約1,000,000ダルトンの範囲、例えば約400,000~約1,000,000ダルトンの範囲、例えば約200,000~約900,000ダルトンの範囲、例えば約200,000~約800,000ダルトンの範囲、例えば約200,000~約700,000ダルトンの範囲、例えば約200,000~約600,000ダルトンの範囲の平均分子量を有し得る。
いくつかの実施態様において、本明細書に開示される送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードでの使用に適したポリエチレンオキシドは、最大で600,000ダルトンの平均分子量、例えば約100,000~約600,000ダルトンの範囲の平均分子量、例えば約200,000~約600,000ダルトンの範囲、例えば約250,000~約600,000ダルトンの範囲、例えば約300,000~約600,000ダルトンの範囲、例えば約350,000~約600,000ダルトンの範囲、例えば約400,000~約600,000ダルトンの範囲、例えば約450,000~約600,000ダルトンの範囲、例えば約500,000~約600,000ダルトンの範囲の平均分子量を有するものであり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードでの使用に適したポリエチレンオキシドは、20,000ダルトン、35,000ダルトン、100,000ダルトン、200,000ダルトン、250,000ダルトン、300,000ダルトン、350,000ダルトン、400,000ダルトン、450,000ダルトン、500,000ダルトン、550,000ダルトン、600,000ダルトン、650,000ダルトン、700,000ダルトン、750,000ダルトン、800,000ダルトン、850,000ダルトン、900,000ダルトン、950,000ダルトン、1,000,000ダルトン、2,000,000ダルトン、3,000,000ダルトン、4,000,000ダルトン、5,000,000ダルトン、7,000,000ダルトン、10,000,000ダルトンから選択される平均分子量を有するものであり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、例えば、望ましい平均分子量を有するポリエチレンオキシドを得るために、異なる平均分子量を有するポリエチレンオキシドの混合物を含んでよい。従って、いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、異なる平均分子量を有する異なるポリエチレンオキシド材料を含む。
いくつかの実施態様において、望ましい平均分子量を有するポリエチレンオキシドを得るために、そのような場合、狭い鎖長分布を確実にするために望ましい分子量に最も近い平均分子量を有するポリエチレンオキシドを使用する必要がある。
ポリマーの総濃度
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、及び/又は送達部分で使用するためのポリマーの総濃度は、5~100%w/wの範囲、例えば10~100%w/w、例えば15~100%w/w、例えば20~100%w/w、例えば25~100%w/w、例えば30~100%w/w、例えば35~100%w/ww、例えば40~100%w/w、例えば45~100%w/w、例えば50~100%w/w、例えば55~100%w/w、例えば60~100%w/w、例えば65~100%w/w、例えば70~100%w/wの範囲であってよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードで使用するためのポリマーの総濃度は、0~99%w/wの範囲、例えば0~95%w/wの範囲、例えば0~~90%w/wの範囲、例えば0~85%w/wの範囲、例えば0~80%w/wの範囲など、例えば0~75%w/wの範囲、0~70%w/wの範囲、例えば0~65%w/wの範囲、例えば0~60%w/wの範囲、例えば0~55%w/wの範囲、例えば0~50%w/wの範囲、例えば0~45%w/wの範囲、例えば0~40%w/wの範囲、例えば0~35%w/wの範囲、0~30%w/wの範囲、0~25%w/wの範囲、0~20%w/wの範囲、例えば0~15%w/wの範囲、例えば0~10%w/wの範囲、例えば0~5%w/wの範囲であり得る。
いくつかの実施態様において、ペイロードで使用するためのポリマーの総濃度は、少なくとも1%w/w、例えば少なくとも5%w/w、例えば少なくとも10%w/wなど、例えば少なくとも15%w/w、例えば少なくとも20%w/wであってよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードで使用するためのポリマーの総濃度は、最大で99%w/w、例えば1~99%w/wの範囲、例えば5~99%w/w、例えば15~99%w/wの範囲、例えば20~99%w/w、例えば25~99%w/wの範囲、例えば30~99%w/wであってよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードで使用するためのポリマーの総濃度は、少なくとも5%w/w、例えば5~30%w/wの範囲、例えば5~25%w/w、例えば5~20%w/wの範囲、例えば5~15%w/w、例えば5~10%w/wの範囲であってよい。
ポリマーの融点
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードで使用されるポリマーは、例えば送達デバイスが使用される被験体の体温よりも高い融点を有し得る。従って、いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードで使用されるポリマーは、38℃~250℃の範囲、例えば38℃~200℃の範囲、38℃~150℃の範囲、例えば38℃~120℃の範囲、例えば38℃~100℃の範囲、例えば65℃~100℃の範囲、例えば65℃~120℃の範囲、例えば65℃~150℃の範囲、例えば65℃から200℃の範囲、例えば65℃~250℃の範囲の融点を有し得る。
UV安定剤
いくつかの実施態様において、日光からの放射線は、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードの劣化を加速する可能性がある。いくつかの実施態様において、医薬組成物(例えばカプセル又は錠剤)を直射日光から防御するための包装材料は、十分な防御法ではない場合がある。特に、高濃度の生分解性ポリマーを用いた送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードの場合、多くの不飽和官能基(例えば、カルボニル基)のため、UV安定剤を組成物に添加することが適切となり得る。UV安定剤は、例えば二酸化チタン、硫黄含有基を有する金属錯体、ヒンダードアミン光安定剤(HALS)、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾールであってよい。二酸化チタンはすでに顔料として医薬品に広く使用されており、無毒であると考えられている。
可塑剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードはまた、少なくとも1種の可塑剤を含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上の可塑剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、他の可塑剤を送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードに組み込むことができ、適切な可塑剤は、ポロキサマー、モノ及びジアセチル化モノグリセリド、ジアセチル化モノグリセリド、アセチル化水素化綿実グリセリド、グリセリルココエート、ポリエチレングリコール(例えば、分子量が35,000ダルトン未満)、ポリエチレンオキシド(例えば、分子量が約35,000~600,000ダルトン)、ジプロピレングリコールサリチル酸グリセリン、脂肪酸とエステル、フタル酸エステル、リン酸エステル、アミド、フタル酸ジオシル、フタル酸ジエチル、グリコール酸フタリル、鉱油、水素化植物油、植物油、アセチル化水素化大豆油グリセリド、ひまし油、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、アビエチン酸メチル、ニトロベンゼン、二硫化炭素、サリチル酸ベタナフチル、クエン酸、トロメタミン、キシリトール、マルチトール、キトサン、ソルビトール、ソルビトールソルビタン溶液、ソルビトールグリセリル三クエン酸、脂肪アルコール、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ミリスチルアルコール、オクタ酢酸スクロース、コハク酸アルファトコフェリルポリエチレングリコール(TPGS)、トコフェリル誘導体、ジアセチル化モノグリセリド、モノステアリン酸ジエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、マクロゴールエステル、ステアリン酸マクロゴール400、ステアリン酸マクロゴール2,000、ステアリン酸ポリオキシエチレン50、マクロゴールエーテル、セトマクロゴール1000、ラウロクロゴール、ノノキシノール、オクトシノール、チロキサポール、ポリビニルアルコール、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、ポリソルベート85、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン及びスクロースエステル、オレイン酸アミル、オレイン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、モノラウリン酸ジエチレングリコール、グリセロールトリブチレート、クマールW-1、クマールMH-1、クマールV-1、フレキソールB-400、モノマーポリエチレンエステル、ピッコラスティックA-5、ピッコラスティックA-25、ベッコリン、クロラフィン40、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸アセチルトリエチル、安息香酸ベンジル、ステアリン酸ブトキシエチル、脂肪酸のブチル及びグリコールエステル、炭酸ブチルジグリコール、リシノール酸ブチル、グリコール酸ブチルフタリルブチル、ショウノウ、セバシン酸ジブチル、酒石酸ジブチル、酸化ジフェニル、グリセリン、HB-40、ロジンの水素化メチルエステル、オレイン酸メトキシエチル、フタル酸モノアミル、ネビラック10、パラクリル26、テクニカルヒドロアビエチルアルコール、メチレングリコールジペラルゴネート、固体脂肪族アルコール、及びそれらの混合物から選択することができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、可塑剤として、セトステアリルアルコール、ヒマシ油、セバシン酸ジブチル、ポリエチレンオキシド、及び/又はポロキサマーを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、可塑剤として、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、コハク酸アルファ-トコフェリルポリエチレングリコール(TPGS)、トリアセチン、トコフェリル誘導体、ジアセチル化モノグリセリド、モノステアリン酸ジエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、マクロゴールエステル、ステアリン酸マクロゴール400、ステアリン酸マクロゴール2000、ステアリン酸ポリオキシエチレン50、マクロゴールエーテル、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、ポリソルベート85、クエン酸アセチルトリブチル、及び/又はクエン酸アセチルトリエチルを含んでよい。しかしながら、いくつかの実施態様において、他の可塑剤を使用して、所望の材料特性を提供することもできる。
可塑剤の量
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロード中の可塑剤の量は、0~60%w/wの範囲、例えば0~50%w/wの範囲、例えば0~40%w/wの範囲、例えば0~30%w/wの範囲、例えば0~20%w/wの範囲であってよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロード中の可塑剤の量は、少なくとも1%w/w、例えば少なくとも2%w/w、例えば少なくとも3%w、例えば少なくとも4%w/w、例えば少なくとも5%w/w、例えば少なくとも6%w/w、例えば少なくとも7%w/w、例えば少なくとも8%w/w、例えば少なくとも9%w/w、例えば少なくとも10%w/wであってよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロード中の可塑剤の量は、最大で30%w/w、例えば0~30%w/wの範囲、例えば5~30%w/w、例えば10~30%w/wの範囲、例えば15~30%w/w、例えば20~30%w/wの範囲、例えば25~30%w/wであってよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロード中の可塑剤の量は、少なくとも5%w/w、例えば5~30%w/wの範囲、例えば5~25%w/w、例えば5~20%w/wの範囲、例えば5~15%w/w、例えば5~10%w/wの範囲であってよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、及び/又はペイロードは、1種以上の可塑剤及び1種以上のポリマーを含むことができる。
医薬的に許容し得る賦形剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、活性薬剤物質の放出速度又は放出プロファイルを調整するために、例えば活性薬剤物質、送達デバイス、又は医薬組成物のより良好な安定性、活性薬剤物質の搭載、又は送達特性などの1つ以上の所望の特性を達成するために、他の賦形剤も含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、例えばそれを必要とする個体への投与に適した錠剤、カプセル、又は坐剤などの製造及び生産を容易にする賦形剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/または医薬組成物は、モノ、ジ、オリゴ、ポリカルボン酸、又はアミノ酸、例えば酢酸、コハク酸、クエン酸、酒石酸、アクリル酸、安息香酸、リンゴ酸、マレイン酸、ソルビン酸など、アスパラギン酸またはグルタミン酸などから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、充填剤、希釈剤、発泡剤、崩壊剤、ウィッキング剤流動促進剤、pH調整剤、粘度調整剤、溶解度上昇剤若しくは低下剤、界面活性剤、吸湿剤、浸透圧活性剤、及び溶媒から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、従来の錠剤又はカプセルの賦形剤から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。これらの賦形剤は、例えば希釈剤、例えばリン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース又はスクロース、又は他の二糖類、セルロース、セルロース誘導体、カオリン、マンニトール、乾燥デンプン、グルコース又は他の単糖類、デキストリン又は他の多糖類、ソルビトール、イノシトール、又はそれらの混合物;結合剤、例えばアルギン酸、アルギン酸カルシウム、アルギン酸ナトリウム、デンプン、ゼラチン、糖類(グルコース、スクロース、デキストロース、ラクトースを含む)、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ビーガム、カラマツアラボラクタン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、水、アルコール、ワックス、ポリビニルピロリドン、例えばPVPK90、又はそれらの混合物;滑沢剤、例えばタルク、二酸化ケイ素、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸、水素化植物油、安息香酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ロイシン、カーボワックス4000、ラウリル硫酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリルアルコール、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ステアリン酸マクロゴール、マクロゴールラウリルエーテル、ステアロイルマクロゴールグリセリド、ステアリン酸ソルビタン、ラウリン酸ソルビタン、マクロゴールグリセロールヒドロキシステアレート、コロイド状二酸化ケイ素、及びそれらの混合物;崩壊剤、例えばデンプン、粘土、クロスカルメロースを含むセルロース誘導体、ガム、アルギン、炭酸水素塩と弱酸とのさまざまな組み合わせ(例えば炭酸水素ナトリウム/酒石酸又はクエン酸)、クロスプロビドン、デンプングリコール酸ナトリウム、寒天、陽イオン交換樹脂、柑橘パルプ、グリコール酸、天然海綿、ベントナイト、スクラルファート、カルシウムヒドロキシル-アパタイト、又はそれらの混合物であってよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、実質的に水溶性、熱可塑性、結晶性、半結晶性、又は非晶質ポリマー、又は実質的に水溶性、結晶性、半結晶性、又は非晶質ポリマーの混合物から選択されるポリグリコールなどのポリマーから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、適切なポリグリコール、例えばポリエチレングリコールの誘導体、例えばモノ又はジメトキシポリエチレングリコール(mPEG)、ポリエチレンオキシド、及び/又はエチレンオキシドとプロピレンオキシドのブロックコポリマーから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、例えば修飾又は非修飾水溶性天然ポリマー、例えばグルコマンナン、ガラクタン、グルカン、ポリガラクツロン酸、ポリキシラン、ポリガラクトマンナン、ラノガラクツロナン、ポリキシログリカン、アラビノガラクタン、及びデンプン、セルロース、キトサン、アルギン酸塩、フィブリン、コラーゲン、ゼラチン、ヒアルロン酸、アミロペクチン、低メチル化又はメトキシル化ペクチンを含むペクチン、デキストラン及び脂肪酸及びアルコール;合成ポリマー、例えばカルボポール、カルボマー、カルボマーホモポリマー、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピロリドン(PVP)、PVA、PVB、オイドラギットLメチルエステル、オイドラギットL、オイドラギットRL、オイドラギットRS、オイドラギットE、オイドラギットS、PHPV、PHA、PCL、PLGA、及びPLA;及び、上記のポリマー又はポリマー組合せから、又はHEMA、HEEMA、MEMA、MEEMA、EDGMA、NVP、VAc、AA、アクリルアミド、MAA、HPMA、PEGA、PEGMA、PEGDMA、PEGDA、及びPEGDMAに由来するポリマーから作成されたヒドロゲル、などのポリマーから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
ゲル化剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上のゲル化剤から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。例は、グルコマンナン、ガラクタン、グルカン、ポリガラクツロン酸、ポリキシラン、ポリガラクトマンナン、ポリキシログリカン、アラビノガラクタン、デンプン、セルロース、キトサン、アルギン酸塩、フィブリン、コラーゲン、ゼラチン、アミロペクチン、低メチル化又はメトキシル化ペクチンを含むペクチン、デキストランなどの修飾又は非修飾水溶性天然ポリマー;PVAやPVBなどの合成ポリマー;及び、上上記のポリマー又はポリマー組合せから、又はHEMA、HEEMA、MEMA、MEEMA、EDGAA、NVP、VAc、AA、アクリルアミド、MAA、HPMA、PEGA、PEGMA、PEGDMA、PEGDA、及び/又はPEGDMA、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、フタル酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース、又は他のセルロース誘導体、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カラゲニン、グアーガム、ジェランガム、キサンタンガム、トラガカント、及びアラビアゴムなどに由来するポリマーから作製されるヒドロゲル、からなる群から選択されるポリマーであり得る。
発泡剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、好ましくは酸と塩基を含む発泡対の少なくとも1つの成分であり得る1種以上の発泡剤から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。発泡対は、水と接触すると活性化され得る。水は酸と塩基を遊離させ、酸と塩基が互いに反応して二酸化炭素ガスを生成することを可能にする。有用な酸の例は、水溶性有機酸を含んでよい。さらなる具体例は、クエン酸、アスコルビン酸、グルタル酸、リンゴ酸、マロン酸、アジピン酸、クラブラン酸、シュウ酸、酒石酸、フマル酸、コハク酸、酸性ピロリン酸ナトリウム、ソルビン酸、クエン酸ナトリウム無水物、乳酸、ヘキサミン酸、安息香酸、エチアン酸、ジホスホン酸、及びそれらの酸性塩及び酸無水物、ならびにそれらの混合物を含んでよい。有用な酸無水物の例は、無水シトラコン酸、グルコノ-D-ラクトン、硫酸、ヒアルロン酸、及び無水コハク酸を含んでよい。有用な酸性塩の例には、酒石酸水素カリウム、酸性クエン酸塩、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素二ナトリウム、及びそれらの組み合わせを含んでよい。塩基は、好ましくは二酸化炭素を発生させることができる。有用な塩基の例は、水溶性炭酸塩及び重炭酸塩を含んでよい。適切な塩基のさらなる具体例には、「エファーソーダ」などの重炭酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、セスキ炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、重炭酸アンモニウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸グリシンナトリウム、炭酸L-リジン、炭酸アルギニン、炭酸亜鉛、及びそれらの混合物が含まれ得る。いくつかの実施態様において、発泡対は、クエン酸+NaHCO3、酒石酸+NaHCO3、コハク酸+NaHCO3、マロン酸+NaHCO3、安息香酸+NaHCO3、シュウ酸+NaHCO3、リンゴ酸+NaHCO3、及びグルタル酸+NaHCO3から選択され得る。
崩壊剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、デンプングリコール酸ナトリウム、ポビドン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸、アルギン酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、粉末セルロース、キトサン、クロスカルメロースナトリウム(クロスカルメロースNa)、クロスポビドン、架橋ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒドロキシプロピルセルロース低置換、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メチルセルロース、微結晶セルロース、アルファ化デンプン、ドクサスナトリウム、グアーガム、ポラクリリンカリウムなどの1種以上の崩壊剤から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
安定剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、化学安定剤などの1種以上の安定剤から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。化学安定剤は、例えばTPGSの形態(ビタミンEポリエチレングリコールサクシネート)のTPG、及びBHT、BHA、t-ブチルヒドロキノン、ブチルヒドロキシトルエン、アスコルビン酸カルシウム、没食子酸、ヒドロキノン、マルトール、没食子酸オクチル、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、トコフェロール及びその誘導体、クエン酸、酒石酸、及びアスコルビン酸を含んでよい。他の安定剤には、三価リン、例えば亜リン酸塩、フェノール系酸化防止剤、ヒドロキシルアミン、置換ベンゾフラノンなどのラクトン、ヒンダードフェノール、チオシナジスト及び/又はヒンダードアミン、酸(アスコルビン酸、エリソルビン酸、エチドロン酸、次亜リン酸、ノルジヒドログアイアレチン酸、プロピオン酸など)、フェノール、没食子酸ドデシル、没食子酸オクチル、1,3,5-トリヒドロキシベンゼン、有機塩及び無機塩(アスコルビン酸カルシウム、アスコルビン酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリウム、メタ重亜硫酸カリウム)、エステル(アスコルビン酸カルシウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジミリスチル、チオジプロピオン酸ジステアリル)、ピラノン(マルトール)、ビタミンE(トコフェロール、D-α-トコフェロール、DL-α-トコフェロール、酢酸トコフェリル、酢酸d-α-トコフェリル、酢酸dl-α-トコフェリルが含まれ得る。しかしながら、当技術分野で知られている他の抗酸化剤も使用することができる。 他の適切な安定剤は、例えば、ソルビトールグリセリルトリシトレート、オクタ酢酸スクロースから選択されてもよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、安定剤としてブチルヒドロキシトルエン及び/又はTPGSを含んでよい。いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、安定剤として没食子酸及び/又はアスコルビン酸を含んでよい。
接着材料
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、送達デバイスを内部組織に、例えば送達部分の相互作用を促進する腸壁に近づけるために、1種以上の接着材料から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい、接着材料は、例えばポリヒドロキシルブチレート、ポリ(e-カプロラクトン)、ポリオルトエステル、ポリホスファゼン、ポリシアノアクリレート、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレンオキシド-b-プロピレンオキシドから選択される生体接着性ポリマーであり得る。いくつかの実施態様において、接着材料は、例えばキトサン及びカルポポールなどの生体接着材料から選択されてもよい。例えばポリアクリル酸、チオマー、ポリマー-酵素-阻害剤、ポリマー-酵素-阻害剤コンジュゲート、アルギン酸ナトリウム、キトサン-オーリントリカルボン酸、キトサン-EDTAから選択される酵素阻害剤から選択され得る。
増強剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の増強剤、例えば代謝酵素の阻害のための阻害剤、消化管の局所的な増強部位のない消化管壁を横切る排出ポンプ又は能動輸送、透過増強剤、例えばAzone(登録商標)、シクロデキストリン、塩化ベンザルコニウム、フェノチアジン、硝酸供与体、メントール、ゾヌラオクルデン毒素、ポリ-L-アルギニン、大豆誘導体グルコシド、シチコリン、α-酸誘導体から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。胆汁酸塩、例えばグリココール酸ナトリウム、デオキシコール酸ナトリウム、タウロコール酸ナトリウム、フシジン酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸ナトリウム、タウロジヒドロフシジン酸ナトリウム。界面活性剤、例えばラウリル硫酸ナトリウム、Brij(登録商標)-35、リゾホスファチジルコリン、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ラウレント-9、ポリソルベート-80、ポリエチレングリコール-8-ラウレート、モノラウリン酸グリセリル。脂肪酸及び誘導体、例えばラウリン酸ソルビタン、カプリン酸ナトリウム、パルミチン酸スクロース、ラウロイルコリン、ミリスチン酸ナトリウム、パルミトイルカルニチン。グリセリド、例えばリン脂質モノヘキサノイン、中鎖グリセリド。キレート剤、例えばエチレンジアミン四酢酸(EDTA)、EDTA二ナトリウム。サリチル酸塩、例えばサリチル酸、メトキシサリチル酸ナトリウム、アスピリン。ポリマー、例えばキトサン、ポリカルボフィル、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びそれらの誘導体。カプリン酸、コリンエステル、パルミトイルカルニチン、ラウリル硫酸ナトリウム、モノヘキサノイン、エチレングリコール-ビス-ビス(b-アミノエチルエーテル)-N,N,N0,N0-四酢酸、D-a-トコフェリルPEG、コハク酸塩、チオール化ポリカルボフィル、アシル化非-a-アミノ酸。シクロペンタデカラクトン、ナトリウムN-[8-(2-ヒドロキシルベンゾイル)アミノ]、カプリレート(SNAC)、8-(N-2-ヒドロキシ-5-クロロ-ベンゾイル)-アミノ]カプリレート(5-CNAC)、中鎖脂肪酸、塩、及び誘導体、カプリン酸ナトリウム、調節放出製剤、マトリックス形成ポリマーを含む疎水性媒体中のカプリル酸ナトリウム懸濁液、プロテアーゼ阻害剤、及びオメガ3脂肪酸、アルキルグリコシド、ドデシル-2-N,N-ジメチルアミノプロピオン酸(DDAIP)。
界面活性剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、例えば送達のための組織透過性を増強及び/又は上昇させるために、1種以上の界面活性剤から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。界面活性剤は、例えばゲルシール(Gelucire)、例えばゲルシール50/13、ゲルシール44/14、ゲルシール50/10、ゲルシール62/05、スクロエステル7、スクロエステル11、スクロエステル15、ポリエトキシル化脂肪酸、例えばポリエチレングリコールの脂肪酸モノエステル若しくはジエステル又はそれらの混合物、例えばポリエチレングリコールとラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、ミリスチン酸、リシノール酸とのモノ若しくはジエステル、ポリエチレングリコール、例えばPEG4、PEG5、PEG6、PEG7、PEG8、PEG9、PEG10、PEG12、PEG15、PEG20、PEG25、PEG30、PEG32、PEG40、PEG45、PEG50、PEG55、PEG100、PEG200、PEG400、PEG600、PEG800、PEG1000、PEG2000、PEG3000、PEG4000、PEG5000、PEG6000、PEG7 000、PEG8000、PEG9000、PEG1000、PEG10,000、PEG15,000、PEG20,000、PEG35,000、ポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステル、すなわち上記のようなエステルであるが、個々の脂肪酸のグリセリルエステルの形態;例えば植物油、例えば硬化ヒマシ油、アーモンドオイル、パーム核油、ヒマシ油、アプリコット核油、オリーブオイル、ピーナッツ油、水素化パーム核油との、グリセロール、プロピレングリコール、エチレングリコール、PEG又はソルビトールエステル、ポリグリセリン化脂肪酸、例えばステアリン酸ポリグリセロール、オレイン酸ポリグリセロール、リシノール酸ポリグリセロール、リノール酸ポリグリセロール、プロピレングリコール脂肪酸エステル、例えばモノラウリン酸プロピレングリコール、リシノール酸プロピレングリコールなど、モノ及びジグリセリド、例えばモノオレイン酸グリセリル、ジオレイン酸グリセリル、モノ及び/又はジオレイン酸グリセリル、カプリル酸グリセリル、カプロン酸グリセリルなど、ステロール及びステロール誘導体、ポリエチレングリコールソルビタン脂肪酸エステル(PEGソルビタン脂肪酸エステル)、例えば上記の様々な分子量を有するPEGのエステル、及びさまざまなTween(登録商標)シリーズ;ポリエチレングリコールアルキルエーテル、例えばPEGオレイルエーテル及びPEGラウリルエーテル、糖エステル、例えばモノパルミチン酸スクロース及びモノラウリン酸スクロース;ポリエチレングリコールアルキルフェノール、例えばTriton(登録商標)X又はNシリーズ:ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、例えばPluronic(登録商標)シリーズ、Synperonic(登録商標)シリーズ、Emkalyx(登録商標)、Lutrol(登録商標)、Supronic(登録商標)から選択し得る。これらのポリマーの一般的用語は「ポロキサマー」であり、関連する例は、ポロキサマー105、108、122、123、124、181、182、183、184、185、188、212、215、217、231、234、235、237、238、282、284、288、331、333、334、335、338、401、402、403、407;ソルビタン脂肪酸エステル、例えばSpan(登録商標)シリーズ又はAriacel(登録商標)シリーズ、例えばモノラウリン酸ソルビナン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン;低級アルコール脂肪酸エステル、例えばオレイン酸、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル;カチオン性、アニオン性、及び両性イオン性界面活性剤を含むイオン性界面活性剤、例えば脂肪酸塩、胆汁酸塩、リン脂質、リン酸エステル、カルボン酸塩、硫酸塩、及びスルホン酸塩、ならびにそれらの混合物である。
有機酸
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の適切な有機酸、例えば酢酸/エタン酸、アジピン酸、アンゲリカ酸、アスコルビン酸/ビタミンC、カルバミン酸、ケイ皮酸、シトラマル酸、ギ酸、フマル酸、没食子酸、ゲンチシン酸、グルタコン酸、グルタル酸、グリセリン酸、グリコール酸、グリオキシル酸、乳酸、レブリン酸、マロン酸、マンデル酸、シュウ酸、オキサミン酸、ピメリン酸、クエン酸、酒石酸、又はピルビン酸、から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
無機酸
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の適切な無機酸、例えばピロリン酸、グリセロリン酸、オルト及びメタリン酸などのリン酸、ホウ酸、塩酸、又は硫酸から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。適切な無機化合物の例には、例えばアルミニウム、カルシウム、又はカリウムが含まれる。
有機塩基
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の有機塩基、例えばp-ニトロフェノール、トロメタミン、スクシンイミド、ベンゼンスルホンアミド、2-ヒドロキシ-2-シクロヘキセノン、イミダゾール、ピロール、ジエタノールアミン、エチレンアミントリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、ヒドロキシルアミン、及びアミンの誘導体、クエン酸ナトリウム、アニリン、又はヒドラジンから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
無機塩基
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の無機塩基、例えば酸化アルミニウム、例えば酸化アルミニウム三水和物、アルミナ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カルシウム、炭酸アンモニウム、水酸化アンモニウム、又はKOHから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
有機酸の医薬的に許容し得る塩
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、有機酸の1種以上の医薬的に許容し得る塩、例えばアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩、例えばリン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウムなど、リン酸カリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素カリウム、リン酸カルシウム、リン酸二カルシウムなど、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなど、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、コハク酸ナトリウム、コハク酸カリウム、コハク酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸カリウム、又は酒石酸カルシウムから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
無機塩
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の無機塩、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、又は塩化マグネシウムから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
放出調整剤
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の放出調整剤、例えば脂肪酸及びエステル、脂肪アルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、鉱油、水素化植物油、植物油、アセチル化水素化大豆油グリセリド、ヒマシ油、リン酸エステル、アミド、フタル酸エステル、グリセリルココエートオレイルアルコール、ミリスチルアルコール、オクタ酢酸スクロース、ジアセチル化モノグリセリド、モノステアリン酸ジエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノオレイン酸グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸プロピレングリコール、マクロゴールエステル、ステアリン酸マクロゴール400、ステアリン酸マクロゴール2000、ステアリン酸ポリオキシエチレン50、マクロゴールエーテル、セトマクロゴール1000、ラウロマクロゴール、ポロキサマー、ポリビニルアルコール、モノラウリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、エチルセルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びそれらの塩からなる群から選択されるセルロース誘導体、酢酸フタル酸セルロース、微結晶性セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、エチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシメチルプロピルセルロース、酢酸セルロース、ポリ乳酸又はポリグリコール酸及びそれらのコポリマー、メタクリレート、メタクリレート-ガラクトマンナンなどのコポリマー、ポリビニルアルコール、グリセリン化ゼラチン、及びカカオバターから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。他の適切な放出調整剤は、無機酸、無機塩基、無機塩、有機酸又は塩基、及びそれらの医薬的に許容し得る塩、糖類、オリゴ糖、多糖類、ポリエチレングリコール誘導体、ならびにセルロース及びセルロース誘導体から選択され得る。

いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、1種以上の糖類、例えばグルコース、リボース、アラビノース、キシロース、リキソース、キシロール、アロース、アルトロース、イノシト、グルコース、ソルビトール、マンノース、グロース、グリセロール、イドース、ガラクトース、タロース、マンニトール、エリスリトール、リビトール、キシリトール、マルチトール、イソマルト、ラクチトール、スクロース、フルクトース、ラクトース、デキストリン、デキストラン、アミラーゼ、又はキシランから選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
セルロース
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、送達部分、ペイロード、及び/又は医薬組成物は、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、及びそれらの塩、微結晶セルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース、プロピオン酸セルロース、硝酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、エチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、及びヒドロキシメチルプロピルセルロースからなる群から選択される1種以上のセルロース及び/又はセルロース誘導体から選択される医薬的に許容し得る賦形剤を含んでよい。
製造
いくつかの実施態様において、送達デバイス及び医薬組成物は、業界でそれ自体既知であるか、又は所望の実施態様、及び問題の送達デバイス又は医薬組成物で使用される材料に応じて、様々な方法で製造することができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの製造は、例えば熱可塑性材料などの材料を高精度で成形し、小さいサイズで記載し、送達デバイスの特定の場所で任意選択的に一緒に混合される材料を含む能力を有する必要があり得る。
いくつかの実施態様において、内部組織内の所望の位置への送達部分の流れと固定を助ける本体と、再現可能な方法で内部組織内にそれ自体を配置することができる送達部分とを備えた送達デバイスを提供するように、例えば熱可塑性材料の材料は、鋭いエッジと、硬度、及び所望の形状を提供するようにデザインが具体的に生成されるような制御とを生成することができる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの製造は、商業的設定における要求を満たすために拡張可能である。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは1つの材料又は複数の材料を含んでよい。送達デバイスが複数の材料を含み得る場合、材料は任意選択的に一緒に混合され得る。送達デバイス内のより多くの材料は、任意選択的に、送達デバイス内の1つの特定の場所又は複数の特定の場所に、例えば送達部分に、接続部分に、及び/又は本体にあってもよい。
いくつかの実施態様において、送達部分は、例えば1つの材料又は複数の材料の外層と、同じ材料又は別の材料又は複数の材料の内部コアとを含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの適切な調製方法は、レーザードリル、ミリング、カットアウト、液体充填、3D印刷、ホットメルト処理、及び医薬組成物を調製する他の方法を含んでよい。また、1種以上の方法の組み合わせが使用されてもよい。
いくつかの実施態様において、3D印刷及び射出成形は、本明細書で記載されるこれらの要求に対処するのに適した技術であり得る。3D印刷と射出成形の両方の技術により、このような送達デバイスを高い精度と細部の小さいサイズで製造でき、材料及び材料の混合物を送達デバイスの特定の場所に収容することができる。
3D印刷
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、3D印刷によって調製されてもよい。
いくつかの実施態様において、3D印刷は、小さな付加物が層に印刷されて所望の形状を構築し、小さな明確な形状が様々な目的のために印刷され得る、付加的製造技術である。
ホットメルト押出し
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、ホットメルト処理によって調製されてもよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスの製造は、ホットメルト押出し方法によっても行われ、ここで、第1の工程で材料の加熱が行われ、その後、特定の定義された量が塊から分離され、希望する形状で材料を成形する機器に転送され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、例えば1、2、又は複数の構成要素の押し出しにより調製され得る。
射出成形
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、射出成形によって調製される。
いくつかの実施態様において、多くの低透過性の活性薬剤物質、例えばペプチドが経口送達用の錠剤へと射出成形されており、この技術は、プロセスで熱を使用しても、ペプチドは1次、2次、及び3次構造の全てで安定かつ活性を維持することが証明されており、射出成形で使用されるポリマーなどの材料が、そうでない場合は不安定な活性薬剤物質に安定化効果を及ぼす可能性があることを示している。いくつかの実施態様において、送達デバイスから放出されない限り、活性薬剤物質が保護ポリマー環境に埋め込まれ、例えば消化管組織における活性薬剤物質の放出及び透過の瞬間まで、消化管中の通過の安定性を確保するため、良好な安定性が達成され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、1、2、又は複数の構成要素の射出成形によって調製されてもよい。
いくつかの実施態様において、上述の調製工程の前、最中、又は後のいずれかに、以下の部分、医薬組成物、送達デバイス、本体、接続部分、送達部分、及び/又はペイロードのいずれかを作製するための調製が必要となる場合、その調製はまた、例えば湿式造粒、乾式造粒、溶融造粒、ペレット化、硬化、噴霧コーティング、静電コーティング、ディップコーティング、組み立て、個別充填、射出成形、ホットメルト押出し、3D印刷、フライス加工、レーザードリル、その他の調製方法などの別の工程を含んでもよい。
いくつかの実施態様において、ペイロードは、正確な量のポリマーをミキサーに充填し、続いて正確な量の活性薬剤物質及び/又は可塑剤及び/又は他の医薬的に許容し得る賦形剤(もしあれば液体)を充填することにより調製することができる。次に、混合を行って、均一なブレンドを確保することができる。いくつかの実施態様において、流動性を改善するために、固体ペイロードは次に、例えば乾式造粒(ローラー圧縮など)、溶融造粒、又は湿式造粒により、任意選択的に適切な結合剤と共に造粒されてもよい。いくつかの実施態様において、ペイロードは乾燥され、次に射出成形機、例えばクラウス・マフェイ(Krauss Maffei)に供給され、送達部分の空洞に成形されてもよい。いくつかの実施態様において、ペイロードは、充填ステーションに輸送され、送達部分の空洞の固定位置に適用してもよい。充填時に、任意選択的に加熱してもよい。同じ操作を、半固体ペイロード又は液体ペイロードに適用することもできる。
いくつかの実施態様において、送達デバイス、本体、接続部分、及び送達部分は、正確な量のポリマーをミキサーに充填、続いて正確な量の活性薬剤物質及び/又は可塑剤及び/又は他の医薬的に許容し得る賦形剤(もしあれば液体)を充填することにより調製することができる。次に、混合を行って、均一なブレンドを確保することができる。いくつかの実施態様において、流動性を改善するために、ブレンドは、例えば乾式造粒(ローラー圧縮など)、溶融造粒、又は湿式造粒により、任意選択的に適切な結合剤と共に造粒されてもよい。いくつかの実施態様において、ブレンドを乾燥させ、次いで射出成形機、例えばクラウス・マフェイに供給し、1工程で送達デバイス、本体、接続部分、及び送達部分に成形することができる。
いくつかの実施態様において、最終送達デバイスは、異なる方法に従って調製されてもよい。いくつかの実施態様において、本体、接続部分、及び送達部分は、個別に成形され、その後、成形された送達部分及び/又は接続部分を本体に手動で組み込むことができる。ペイロードは、この工程の前又は後に追加することができる。いくつかの実施態様において、本体、接続部分、及び送達部分は、1回のプロセス工程で製造/成形することができ、ペイロードは、第2の処理工程で送達部分に直接追加されてもよく、任意選択的に、ペイロードが密封され得る第3の処理工程が続く。
いくつかの実施態様において、本体、接続部分、及び送達部分は、同じ組成であってもよく、同じプロセスで製造/成形され得る。いくつかの実施態様において、本体、接続部分、及び送達部分は、異なる組成でもよく、ここで、本体は第1の工程で成形され、接続部分は第2の工程で成形され、送達部分は第3の工程で成形され、そして、成形された送達部分と接続部分は任意選択的に手動で本体に取り込まれる。いくつかの実施態様において、接続部分は、中空であっても、又は本体及び/又は送達部分の組成とは異なる組成であってもよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、比較的単純かつ安価な方法によって生成され得る。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、従来の錠剤圧縮により調製され得る。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、従来のカプセル充填によって調製され得る。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、従来の坐剤成形によって調製することができる。
作用の方法
いくつかの実施態様において、腸の動きは、消化管内で送達デバイスを動かす物理的力、及び送達部分を腸壁に配置してペイロードを腸組織に放出するのに必要な物理的力を含んでよい。
いくつかの実施態様において、消化管壁を横切る輸送は、消化管内の付着部位に局在化されてもよく、その結果、これは活性薬剤物質の放出部位となる。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、胃壁内に送達するために胃内に送達されて、胃組織内にペイロードを放出することができる。いくつかの実施態様において、送達デバイスは、腸壁への送達のために腸に送達されて、ペイロードを腸組織に放出することができる。
本文脈において、腸の動きは、消化管内の蠕動性で流体の粘液流であってもよく、消化管の管腔内の物質の指向性流れに関与する。蠕動収縮は上部消化管で開始され、下向きに動いて、材料が消化管内を下向きに移動するのを助けることができる。収縮は、飲み込まれたものからなる材料を取り囲んでいる。材料は、例えば食物、錠剤、カプセル、及び/又は飲料の形態であり得る。
いくつかの実施態様において、腸の動きは動きを伴う動的環境を提供することができ、これは、飲み込まれた送達デバイスが、消化管壁の近くにない限り消化管を通過できないことを確実にし得る。
いくつかの実施態様において、腸の動きは、消化管内で送達デバイスを動かす物理的力、及び送達部分がそれ自体を消化管壁に配置して、ペイロードを消化管組織に放出するのに必要な物理的力を含んでよい。
送達方法
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、口(例えば口腔側、舌下)の中へ、経口、直腸、又は膣経由で、送達デバイスの送達のために調製されてもよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、消化管内の任意の部位に送達デバイスを送達するように標的化されて、消化管組織にペイロードを放出することができる。送達デバイスは、舌下又は口腔側に送達するために口内に送達され、胃壁内への送達のために胃内に送達されて、ペイロードを胃組織に放出してもよく、送達デバイスは、腸壁への送達のために腸内に送達されて、ペイロードを腸組織内に放出するか、又は送達デバイスは、直腸壁への送達のために直腸に送達されて、ペイロードを直腸組織内に放出することができる。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、例えば口内(例えば口腔内、舌下)、又は経口などの、経口摂取用に調製されてもよい。いくつかの実施態様において、医薬組成物は、嚥下による経口摂取のために調製されてもよい。従って、医薬組成物のサイズは、嚥下による経口摂取を可能にする範囲であり得る。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、直腸又は膣投与用に調製されてもよい。いくつかの実施態様において、送達デバイスは例えば坐剤に含まれて、送達デバイスの送達を可能にし得る。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、膣内の送達デバイスを膣壁へ送達するように標的化されて、ペイロードを膣組織内に放出することができる。
投与
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、それを必要とする個体への投与のために調製されてもよい。前記個体は被験体であり得る。前記個体は哺乳動物であってよく、いくつかの実施態様において、個体はヒトである。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、ペイロードを運ぶように寸法決定及び構築されてもよく、ペイロードは、送達デバイス表面から突出する送達部分との相互作用後に、被験体の内部組織に送達され得る。いくつかの実施態様において、本明細書で提供される送達デバイス及び方法は、特に、生体膜/組織を通過する透過性が低いことが問題であり得る様々な高分子の強力な治療薬の送達に有用であり得る。いくつかの実施態様において、本明細書で提供される送達デバイス及び方法は、特に、例えばモノクローナル抗体、1本鎖抗体、アプタマー、酵素、ペプチド、成長因子、ホルモン、抗原、融合タンパク質、サイトカイン、治療酵素、組換えワクチン、血液因子、及び/又は抗凝固剤どの様々な生物製剤の送達において有用であり得る。
いくつかの実施態様において、哺乳動物(例えばヒト)などの被験体の内部組織は、膣及び消化管(GI)管、直腸、大腸、又は小腸(空腸、十二指腸)、胃、食道、口腔、又は口の組織中の内部組織を含んでよい。例として、口腔粘膜、食道粘膜、胃粘膜、腸粘膜、口腔粘膜、直腸粘膜、膣粘膜などを含む粘膜は、内部組織であり得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、経口投与に使用されてもよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、経口投与用に設計されてもよい。例えば医薬組成物は、医薬組成物の1つ以上の無傷のカプセルを飲み込むことによる経口摂取のためのカプセルとして製造されてもよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、経口投与用に設計されてもよい。例えば医薬組成物は、医薬組成物の1種以上の無傷の錠剤を飲み込むことによる経口摂取のための錠剤として製造されてもよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、直腸又は膣投与用に設計されてもよい。例えば医薬組成物は、坐剤として製造することができる。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、1種の活性薬剤物質又は2種以上の異なる活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、医薬組成物は、1つの送達デバイス又は2つ以上の送達デバイスを含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、1種の活性薬剤物質又は2種以上の異なる活性薬剤物質を含んでよい。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質を含んでよい。活性薬剤物質の放出速度を制御する可能性があるため、送達デバイスは、1日1~6回、例えば1日1~5回、1~4回、1~3回、1~2回、又は1日に2回若しくは1回投与され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質を含んでよい。活性薬剤物質の種類により、送達デバイスは、1日1~6回、例えば1日1~5回、1~4回、1~3回、1~2回、又は1日に2回若しくは1回投与され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質を含んでよい。活性薬剤物質の種類により、送達デバイスは、月に1~8回、例えば月に1~6回、1~4回、1~2回、又は月に2回若しくは1回投与され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、活性薬剤物質を含んでよい。活性薬剤物質の種類により、送達デバイスは6ヶ月ごと又は毎年投与され得る。
いくつかの実施態様において、送達デバイスは、所望の用量の活性薬剤物質の送達のために調製されてもよい。投与量は、送達デバイスが投与され得る個体及び活性薬剤物質に依存し得る。
いくつかの実施態様において、各投与時の投与量は、1μg~1000mgの範囲、例えば1μg~750mgの範囲、例えば1μg~500mgの範囲、例えば1μg~250mgの範囲、例えば1μg~100mgの範囲、例えば1μg~90mgの範囲、例えば1μg~80mgの範囲、例えば1μg~70mgの範囲、例えば、1μg~60mgの範囲、例えば1μg~50mgの範囲、例えば1μg~40mgの範囲、例えば1μg~30mgの範囲、例えば1μg~20mg、例えば1μg~10mgの範囲、例えば1μg~9mgの範囲、例えば1μg~8mgの範囲、例えば1μg~7mgの範囲、例えば1μg~6mgの範囲、例えば1μg~5mgの範囲、例えば1μg~4mgの範囲、例えば1μg~3mgの範囲、例えば1μg~2mgの範囲、例えば1μg~1mgの範囲であり得る。
いくつかの実施態様において、治療を必要とする個体がヒト、例えば成人、子供、青年のヒトである場合、上記の投与量は特に重要である。
一般的事項
本出願において引用されるすべての特許及び非特許文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
本開示による化合物に関連して上記で論じた任意の特徴及び/又は態様は、本明細書に記載の方法に同様に適用されることを理解されたい。
「内表面」という用語に関連して上記で論じた任意の特徴及び/又は態様は、「内部組織」という用語に同様に適用されることを理解されたい。
本開示をより容易に理解するために、特定の用語を以下に定義する。以下の用語及びその他の用語の追加の定義は、本出願全体で説明されている。
本開示において、2つの軸間の角度及び/又は軸と方向との間の角度を指すとき、角度は、複数の軸又は1つの軸と方向との間の最小の角度であり得る。
本開示において、長手方向軸は、それらの間に最大距離を有する送達デバイスの表面上の2点間の直線の方向として定義され得る。
本出願において、文脈が特に他に明記しない限り、単数形「a」、「an」、及び「the」の使用は、複数の言及を含む。
本出願で使用される場合、「又は」の使用は、特に明記しない限り「及び/又は」を意味する。
本明細書で使用される用語「含む」(“comprise”)、又はその変形(“comprising”、“comprises”)は、組成物及び方法が列挙された要素を含むが他を除外しないことを意味することを意図する。
本出願で使用される用語「約」及び「およそ」は同等として使用される。
以下の図及び実施例は、本開示を示すために以下に提供される。それらは例示を意図するものであり、決して本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
図面の詳細な説明
図1
図1は、代表的な送達デバイスを示す。送達デバイス2は、第1の端部4及び第2の端部6を有し、その間に長手方向軸X_Lを有し、本体8及び送達部分10を備える。本体8は、本体の軸X_Bに沿って第1の本体端部12から第2の本体端部14に延び、本体表面16を有する。送達部分は、それ自体を被験体の内表面に配置するように構成された第1の遠位端20を有する第1の取り付け部分18を備える。第1の取り付け部分18は、第1の軸X1に沿って延び、第1の軸X1と長手方向軸X_Lとの間の第1の角度V1は75度未満である。第1の遠位端20は、本体表面16から距離D1で配置され、距離D1は約1.5mmである。第1の取り付け部分は、約5mmの長さL1を有する。第1の取り付け部分18は、第1の遠位端20から延びる切端24を形成する第1のベベル面22を有する。第1のベベル面は、本体表面16とは反対側を向き、第1のベベル法線26を有し、これは第1の軸と20度より大きい第1の主ベベル角VB1_1を形成する。第1のベベル法線26は、長手方向軸X_Lと60度よりも大きい第1の2次角度VB1_2を形成し、これは、例えば例示されているように約85度である。
第1の取り付け部分18の第1の遠位端20は、本体8の第1の本体端部12と第2の本体端部14との間に配置される。本体8は、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作られ、送達部分10は、1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作られる。
送達デバイス2は、本体8と送達部分10との間に配置された接続部分30を備える。接続部分30は、接続軸X_Cに沿って延びる。接続軸X_Cは、長手方向軸X_Lと第1の接続角VC1を形成する。接続軸X_Cは、第1の軸と第2の接続角度VC2を形成する。
図2
図2は、代表的な送達デバイスを示す。送達デバイス2Aは、本体表面16に面する第1のベベル面22を有し、第1の2次ベベル角は45度未満である。
図3
図3は、代表的な送達デバイスを示す。送達デバイス2Bは、第1の取り付け部分18の第1の遠位端20に円錐形の先端を有する。
図4
図4は、消化管環境における組成物を示している。組成物50は、担体52及び送達デバイス2Aを含む。消化管壁54の蠕動運動は、消化管内腔56内の組成物50を動かす。図5も参照。
図5
図5は、後期の消化管環境における送達デバイス2Aを示す。担体52は溶解され、送達デバイス2Aは、消化管壁54の蠕動運動によって消化管壁54に押し付けられる。送達デバイス2Aの第1の遠位端は、それ自体を消化管壁54の内表面に配置し、活性薬剤物質を消化管壁54に送達する。
図6
図6は、代表的な送達部分の第1の図である。送達部分10は、被験体の内表面を貫通するように構成された第1の遠位端20を有する第1の取り付け部分18を備える。第1の取り付け部分18は、第1の軸X1に沿って延びる。第1の取り付け部分は、約5mmの長さL1を有する。第1の取り付け部分18は、第1の遠位端20から延びる切端24を形成する第1のベベル面22を有する。第1のベベル面22は第1のベベル法線26を有し、第1の軸X1と20度より大きい第1の主ベベル角VB1_1を形成する。第1のベベル面22は、少なくとも部分的に凹面である。
代表的な第1の取り付け部分10は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容するための第1の空洞58を画定する。第1の空洞58は、第1の取り付け部分10の外面62に第1の開口部60を含む1つ以上の開口部を形成し得る。第1の取り付け部分の1つ以上の開口部は、活性薬剤物質の放出を促進する。
図7
図7は、図6の送達部分の断面図である。送達デバイスは、本体(図示せず)と第1の取り付け部分18との間に配置された分離部分64を備える。分離部分64は、第1の取り付け部分の取り付け時に、本体と第1の取り付け部分18とを分離するための内表面に、第1の取り付け部分18の取り付け時に破損すように構成される。
図8
図8は、本開示による送達デバイスの代表的な取り付け部分の透視図である。取り付け部分18Aは、内表面の貫通時に、取り付け部分18Aを内表面に固定又は取り付けた状態に保つのを助ける第1のかかり要素66を備える。取り付け部分18Aは湾曲しており、第1の遠位端20が第1の方向(図示せず)を指して、長手方向軸と第1の主曲げ角度を形成し、及び/又は第1の軸と第1の2次曲げ角度を形成するように、取り付け部分18Aは第1の遠位端20から2mm以内に第1の屈曲を含む。
図9
図9は、本開示による送達デバイスの代表的な取り付け部分の透視図である。取り付け部分18Bは、内表面の貫通時に、取り付け部分18Aを内表面に固定又は取り付けた状態に保つのを助ける、第1の遠位端20から2.0mm未満の距離から延びる第1の空洞58を備える。取り付け部分18Aは湾曲しており、第1の遠位端20から2mm以内に第1の屈曲部を含む。
図10
図10は、本開示による代表的な送達デバイスの一部の透視図である。送達デバイスは、第1の取り付け部分の外面62の第1の開口部60から延びる第1の空洞58を含む第1の取り付け部分18Cを備える。第1の取り付け部分18Cは湾曲しており、第1の遠位端20から2mm以内に第1の屈曲部68を含む。送達デバイス内の貫通穴によって、分離部分64が形成される。
図11
図11は、本開示による代表的な送達デバイスの一部の透視図である。送達デバイスは、第1の取り付け部分の外面62の第1の開口部60から延びる第1の空洞58を含む第1の取り付け部分18Dを備える。第1の取り付け部分18Dは湾曲しており、第1の遠位端20から2mm以内に第1の屈曲部68を含む。送達デバイス内の貫通穴によって、分離部分64が形成される。
図12
図12は、本開示による代表的な送達デバイス2Cの図である。送達デバイス2Cは、第1の取り付け部分の外面の第1の開口部60から延びる第1の空洞58を含む第1の取り付け部分18を備える。第1の空洞は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容する。
図13
図13は、本開示による代表的な送達デバイス2Dの図である。送達デバイス2Dは、第1の取り付け部分18の外面の第1の開口部60から延びる第1の空洞58を含む第1の取り付け部分18を備える。第1の空洞58は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容する。本体8は、液滴状であり、内表面の貫通時に、送達デバイス2Dを内表面に固定又は取り付けた状態に保つのを助ける第1のかかり要素66を含む。
図14
図14は、本開示による代表的な送達デバイス2Eの図である。送達デバイス2Eは、第1の取り付け部分18の外面の第1の開口部60から延びる第1の空洞58を含む第1の取り付け部分18を備える。第1の空洞58は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容する。第1の遠位端20は、第1の方向X1_Dを指して、長手方向軸と0~20度の範囲の第1の1次曲げ角度を形成する。第1の方向X1_Dは、第1の軸X1と60度未満の第1の2次曲げ角度を形成する。
図15
図15は、実施例3で言及された送達デバイスからのヒトインスリンの放出の図である。リン酸緩衝液pH7.4又は希塩酸0.1N溶解媒体のいずれかにおける溶解プロファイルが示されている。
図16
図16は、HPMCAS-HG賦形剤として、HPMCAS-HG/クエン酸トリエチルから作製された顆粒として、又は実施例5で言及されたように粉砕されたHPMCAS-HG/クエン酸トリエチルデバイスとしての、HPMCAS-HGが溶解するpHと、75mg HPMCAS-HGポリマーを溶解するために必要な食塩水(0.9%w/v NaCl)中の0.1Nの量の図と特性である。
図17
図17は、オイドラギットS100賦形剤として、オイドラギットS100/クエン酸トリエチルから作製された顆粒として、又は実施例6で言及されたように粉砕されたオイドラギットS100/クエン酸トリエチルデバイスとしての、オイドラギットS100が溶解するpHと、75mg オイドラギットS100ポリマーを溶解するために必要な食塩水(0.9%w/v NaCl)中の0.1Nの量の図と特性である。
図18
図18は、ブタ#1及びブタ#2の平均結果の図である;実施例7で言及されたような各組成物の血中グルコース値及び投与経路。
Figure 0007423530000003
図19
図19は、代表的な送達デバイス2Fの第1の端部の図を示す。送達デバイス2Fは、2mm~12mmの範囲の最大幅W、例えば約7mmを有する。送達デバイス2Fは、本体8及び送達部分10を備える。本体8は、本体表面16を有する。送達部分10は、被験体の内表面にそれ自体を配置するように構成された第1の遠位端20を有する第1の取り付け部分18Eを備える。送達デバイス2Fは、第1の取り付け部分18Eの第1の遠位端20に円錐形の先端を有する。
図20
図20は、送達部分2Fの側面図を示す。第1の取り付け部分18Eは、第1の軸X1に沿って延び、ここで第1の軸X1と長手方向軸X_Lとの間の第1の角度V1は75度未満である。第1の遠位端20は、本体表面16から距離D1に配置され、ここで距離D1は、0.5mm~5.0mmの範囲、例えば約1.3mmである。第1取り付け部分18Eは、約5.7mmの長さL1を有する。第1の取り付け部分18Eは、切端24を形成する第1のベベル面22を含む。第1のベベル面22は、本体表面16とは反対側を向いている。送達部分10は、内表面の貫通時に、送達デバイス2Fを内表面に固定又は取り付けた状態に保つのを助ける第1のかかり要素66を含む。
図21
図21は、送達部分2Fの側面図を示す。第1の取り付け部分18Eは、切端24を形成する第2のベベル面23を含む。第2のベベル面23は、本体表面16とは反対側を向いている。送達部分10は、組成物を収容するための第1の空洞58を含む。第1の取り付け部分18Eは、送達デバイスを内表面に引掛けるように構成された引掛けゾーン72と、第1の取り付け部分18Eのさらなる貫通を容易にするために、内表面を切断するように構成された切断ゾーン74とを含む。
図22
図22は、第1の取り付け部分18Fを有する代表的な送達部分10を示す。第1の取り付け部分18Fは、切端24を形成する第1のベベル面22と第2のベベル面23とを有する。第1のベベル面22及び第2のベベル面23は、本体の本体表面(図示せず)とは反対側を向くように配置されている。送達部分10は、組成物を収容するための第1の空洞58を含む。
図23
図23は、第1の取り付け部分18Fを有する代表的な送達部分10を示す。第1の取り付け部分18Fは、切端24を形成する第1のベベル面22と第2のベベル面23とを有する。切端24は、第1の遠位端20から延びる。第1の取り付け部分18Fは、1.0mm~2.0の範囲の最大幅W1と、0.5mm~1.5mmの範囲の最小幅W2とを有する。
図24
図24は、代表的な第1の取り付け部分18Gの遠位端の図である。取り付け部分18Gは、星形の断面を有し、切り欠き部25A、25B、25C、25Dによって画定される4つの切端24A、24B、24C、24Dを含む。第1の取り付け部分18Gは、1.0mm~4mmの範囲の最大幅W1、例えば約2.4mmを有する。
図25
図25は、第1の取り付け部分18Gの図である。4つの切端24A、24B、24C、24Dは、位置70から、遠位端20から約1.0mm以内に伸びて、遠位端による最初の貫通を形成し、次に、第1の取り付け部分が内表面を貫通したときに、切端で切断される。
実施例1
送達部分の先端の尖鋭度
本開示による以下の送達デバイス(図14を参照)は、以下の成分から調製された:
Figure 0007423530000004
Figure 0007423530000005
Figure 0007423530000006
Figure 0007423530000007
正確な量のポリマーをミキサーに添加し、続いて、存在する場合は、正確な量の可塑剤を添加することにより、送達デバイスを調製した。混合して、均一なブレンドを確保した。ブレンドを射出成形機(Krauss Maffei)に供給し、1回のプロセスで送達デバイス、本体、接続部分、及び送達部分に成形した。
送達部分の先端の尖鋭度は、例えばプラスチック箔を通過する送達部分の先端(第1の遠位端)の貫通に関連する時間/力曲線の第1の極大として定義され得る。送達部分の先端の尖鋭度はグラムで測定される。
500gのロードセルを搭載したテクスチャーアナライザーを使用して、送達部分の先端の尖鋭度の試験を実施した。送達部分を本体から切り離し、ロードセル上に取り付けたホルダーに搭載した。送達部分は、0.03mm/秒の速度でプラスチック箔(50ミクロンLDPE膜)を貫通することが測定された。
Figure 0007423530000008
実施例2
ペイロードを含有する送達デバイスの調製
乳棒と乳鉢を使用して、ヒトインスリンを穏やかに小さな粒子に粉砕した。ポリエチレングリコール6,000をガラスビーカーに加え、約60~80℃に加熱してから、ヒトインスリンを加え、溶けたポリエチレングリコール6,000中で均一に分散するまでスパテラで攪拌した。25ゲージの針を使用して、ポリエチレングリコール6,000に分散したヒトインスリンを送達部分の空洞に移し充填した。空洞の開口部を加熱表面に通過させて空洞の均一な充填を確実にすることにより、空洞内の過剰分を除去した。ペイロードを含有する送達部分の空洞への開口部は、水不溶性マニキュアの塗装層で密閉した。
送達デバイスは、実施例1に記載されるように調製した。
Figure 0007423530000009
Figure 0007423530000010
実施例3
溶解
実施例2からの送達デバイス(バッチ番号2669-068)を、以下に記載される溶解試験に付した。
溶解試験は、5mLのヘッドスペースクリンプネックバイアル、38x20mm(Labsolute(登録商標))で行った。溶解媒体は、37℃に加熱されたpH7.4のリン酸緩衝溶液又は0.1Nの希塩酸からなる。溶解媒体の容量は4.5mlであり、磁気攪拌器の回転速度は、溶解の実行中、位置5(アナログホットプレートスターラーIKA、モデルRT15P)であった。5、15、45、120分後に試料を取り出し、UV検出器を備えたHPLCを使用して、活性薬剤物質の含有量を分析した。結果を図15に示す。
実施例4
内容物の均一性
本開示による送達デバイス(バッチ番号17-0020-130)は、以下の成分から調製された:
Figure 0007423530000011
送達デバイスは、実施例1に記載のように調製し、実施例2からのペイロードを適用した。
25ゲージの針を使用して、ペイロードを送達部分の空洞に移し充填した。空洞の開口部を加熱表面に通過させて空洞の均一な充填を確実にすることにより、空洞内の過剰分を除去した。
Figure 0007423530000012
内容物均一性試験は、以下の方法でアッセイと不純物を測定することにより行った:アッセイ及び不純物試験の試料と標準物質を0.01M HClで希釈した。ヒトインスリンを標準物質として使用した。試料と標準物質の両方を、0.3ml/分の流量と2μlの注入量を使用して、Kinetex 1.7μm C8 100A(オングストローム) 2.1x50mmカラム(30°C)を用いてUPLCシステムに注入し、UV検出器を214hmで運転した。使用した移動相は、62%0.1M KH2PO4バッファーpH3.1、26%CAN、及び12%メタノールであった。
Figure 0007423530000013
実施例5
射出成形前後のAQOAT AS-HGの溶解度
射出成形前後のポリマーAQOAT AS-HG(酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース)のpH依存性溶解度を以下に示す。pH依存性ポリマー材料が溶解するpHの特性決定及びpH依存性ポリマー材料の緩衝能の特性決定の方法を調べた。
15mlの食塩水を25mlのガラスバイアルに加え、磁気攪拌器で攪拌した。0.1N NaOH又は0.1N HClを用いてpHを約7.4に調整した。75.0mg相当のpH依存性ポリマーを、純粋なポリマーの形で、顆粒として、又は粉砕した送達デバイス(実施例1から適用された顆粒及び粉砕送達デバイス)として、溶液に加えた。pH依存性ポリマーが溶解し始め、pH依存性ポリマーが溶解を停止するpHに達するまで、溶液中のpHは低下した。次に、攪拌しながら、順次0.1N NaOHを溶液に加えた。NaOHの各添加後、pHが安定したときにpHを測定した。pHの急激な増加として観察されるように、すべてのpH依存性ポリマーが溶解するまで、0.1N NaOHを順次添加した。図16を参照されたい。
可塑剤(7%w/wクエン酸トリエチル)は、クエン酸トリエチルとポリマーAQOAT AS-HG(酢酸コハク酸ヒドロキシプロピルメチルセルロース)の顆粒が生理学的に適切な媒体(食塩水;0.9%w/v NaCl)中で溶解し始めるpHに影響を与えた。顆粒が溶解するpHは、その後の射出成形とは無関係であった。
実施例6
射出成形前後のオイドラギットS100の溶解度
射出成形前後のポリマーであるオイドラギットS100(メタクリル酸及びメタクリル酸メチルコポリマー(1:2))のpH依存性溶解度を以下に示す。
pH依存性ポリマー材料が溶解するpHの特性決定及びpH依存性ポリマー材料の緩衝能の特性決定の方法を調べた。
15mlの食塩水を25mlのガラスバイアルに加え、磁気攪拌器で攪拌した。0.1N NaOH又は0.1N HClを用いてpHを約7.4に調整した。75.0mg相当のpH依存性ポリマーを、純粋なポリマーの形で、顆粒として、又は粉砕した送達デバイス(実施例1から適用された顆粒及び粉砕送達デバイス)として、溶液に加えた。pH依存性ポリマーが溶解し始め、pH依存性ポリマーが溶解を停止するpHに達するまで、溶液中のpHは低下した。次に、攪拌しながら、順次0.1N NaOHを溶液に加えた。NaOHの各添加後、pHが安定したときにpHを測定した。pHの急激な増加として観察されるように、すべてのpH依存性ポリマーが溶解するまで、0.1N NaOHを順次添加した。図17を参照されたい。
可塑剤(25%w/wクエン酸トリエチル)は、クエン酸トリエチルとポリマーオイドラギットS100(メタクリル酸とメタクリル酸メチルコポリマー(1:2))の顆粒が生理学的に適切な媒体(食塩水;0.9%w/v NaCl)に溶解し始めるpHに影響を与えなかった。顆粒のその後の射出成形により、射出成形された送達デバイスが溶解するpHが変化した。
実施例7
動物のPK試験
試験の目的は、LYHブタに投与されたヒトインスリンと送達部分/ペイロード賦形剤を含む特定の組成の関数として、血糖プロファイルを追跡し、インスリン組成の送達部位(すなわち、腹壁への皮下注射対腸壁への注射)の関数として血糖プロファイルを調べることであった。
計画
体重約75kgの3匹の去勢された雄LYHブタに、インスリンと送達部分/ペイロード賦形剤を含む1つの組成物を、腹壁の皮膚下への注射と腸壁への注射の両方で、皮下投与した。各ブタはまた、1つのプラセボ組成物を、腹壁の皮膚下に注射により皮下投与した。すなわち、各ブタは合計3回の注射を受けた。血液試料を採取し、血糖測定を行った。シーケンス番号1と2の投与後に、ウォッシュアウト期間が続いた。
治験薬
2つの異なる組成物を調製した。1つの組成物は、5IUのインスリン及び送達部分/ペイロード賦形剤を含有した。組成物中のインスリンは、市販の製品であるActrapid(登録商標)(ヒトインスリン 100IU/mL)に由来する。他方の組成物は、送達部分/ペイロード賦形剤(プラセボ)のみを含有した。両方の組成物を食塩水(0.9%w/v NaCl)に溶解し、1.0mLの容量で投与した。
これに応じて、インスリンと送達部分/ペイロード賦形剤の組成物を調製した:
送達部分/ペイロード賦形剤溶液を、撹拌しながらオイドラギットS100を食塩水(0.9%w/v NaCl)に加えることによって調製した。次に、透明な溶液が得られるまで、2M NaOH又は6M HClでpHを7.4に調整した。この溶液に、撹拌しながら、クエン酸トリエチル及びポリエチレングリコール6,000を加えた。溶液をさらに10分間撹拌した。次に、送達部分/ペイロード賦形剤溶液を、バイアル内で0.175mLのActrapid(登録商標)(ヒトインスリン 100IU/mL)と混合した。インスリン組成は以下のとおりである。
Figure 0007423530000014
送達部分/ペイロード賦形剤組成物(プラセボ)を以下に示す。
Figure 0007423530000015
実験操作
処置日には、ブタを一晩絶食させ、朝は飼料を与えなかった。水道水は自由に与えた。
各皮下注射の前に、ゾレチル混合物(12.5mg/mLチレタミン、12.5mg/mLゾラゼパム、12.5mg/mLキシラジン、12.5mg/mLケタミン、2.5mg/mLブトルファノールから成る0.1mL/kg体重の溶液)の筋肉内注射を使用して、ブタに麻酔をかけた。同じ溶液を低用量で再投与することにより、麻酔を維持した。各壁内注射の前に、メタドンを添加したゾレチル混合物を使用してブタを麻酔し、切開部位にキシロカインの局所浸潤を行った。
中心静脈カテーテルを頸静脈に配置し、採血処置に使用した。試験シーケンス1~2の各採血セッション後、ブタを注意深く観察し、通常の意識状態に戻した。ウォッシュアウト期間は少なくとも48時間であった。
21G針付きのルアーロック注射器を腹壁の皮下注射に使用し、25G針付きのルアーロック注射器を腸壁への注射に使用した。
鼠径部に腹壁の皮下注射を行った。
メスとハサミを使用して上腹部正中線で開腹することにより、外科的に空腸粘膜の注射を行った。操作は無菌条件下で行った。胃から十二指腸の終わりまで腹側方向に腸をたどることによって空腸を見つけた。注射部位は、十二指腸と空腸の間の移行部から測定して、空腸の長さに沿って約100cm下であった。この部位で、反腸間膜腸壁に約の3cm(長手方向)の切開を行った。切開部から粘膜の内層にアクセスし、切開部から少なくとも2cmの粘膜に試験物質を注入して、試験物質の漏れを防いだ。
低血糖症(血中グルコース濃度が2.0mmol/L未満)が観察された場合は、グルコースの静脈内ボーラスを使用して血中グルコースを修正した。
中心静脈カテーテルを通して血液試料を採取した。すべてのサンプリングの前に、カテーテルから採取した血液の最初の0.5~2mLを廃棄した。各サンプリング後、カテーテルをヘパリン添加食塩水(10IU/ml)で洗い流して、凝固を回避した。血液試料を採取直後の新鮮な血液試料から、Bayer Contour XTグルコースメーターを使用して、血中グルコースを測定した。
結果
ブタ#1とブタ#2はすべての処置シーケンスを受けた。ブタ#3は、投与日の低血糖症が原因で、すべての処置シーケンスは受けなかった。試験期間中、どのブタにも臨床症状は観察されなかった。
2頭のブタについて各組成物の平均血中グルコース値と投与経路を図18に示す。
実施例8
送達部分の先端の尖鋭度
本開示による以下の送達デバイス(図14及び図19~21を参照)は、以下の成分から調製された:
Figure 0007423530000016
正確な量のポリマーをミキサーに添加し、続いて、存在する場合は、正確な量の可塑剤を添加することにより、送達デバイスを調製した。混合して、均一なブレンドを確保した。ブレンドを射出成形機(Krauss Maffei)に供給し、1回のプロセスで送達デバイス、本体、接続部分、及び送達部分に成形した。
3つの異なるシリコーンソ溶液を試験して、シリコーン処理により送達部分の貫通に対する抵抗が低下し、先端の尖鋭度の値が低下するかどうかを調べた。
送達部分の先端の尖鋭度は、例えばプラスチック箔を通過する送達部分の先端(第1の遠位端)の貫通に関連する時間/力曲線の第1の極大として定義され得る。送達部分の先端の尖鋭度はグラムで測定される。
500gのロードセルを搭載したテクスチャーアナライザーを使用して、送達部分の先端の尖鋭度の試験を実施した。送達部分を本体から切り離し、ロードセル上に取り付けたホルダーに搭載した。送達部分は、0.1mm/秒の速度でプラスチック箔(80ミクロンPU膜)を貫通することが測定された。
Figure 0007423530000017
参照の一覧
2、2A、2B、2C、2D、2E、2F 送達デバイス
4 第1の端部
6 第2の端部
8 本体
10 送達部分
12 第1の本体端部
14 第2の本体端部
16 本体表面
18、18A、18B、18C、18D、18E、18F、18G 第1の取り付け部分
20 第1の遠位端
22 第1のベベル面
23 第2のベベル面
24、24A、24B、24C、24D 切端
25、25A、25B、25C、25D 切り抜き部
26 第1のベベル法線
30 接続部分
50 組成物
52 担体
54 消化管壁
56 消化管腔
58 第1の空洞
60 第1の取り付け部分の第1の開口部
62 第1の取り付け部分の外面
64 分離部分
66 第1のかかり要素
68 第1の屈曲部
70 そこから切端が伸びる位置
72 引掛けゾーン
74 切断ゾーン
X_L 長手方向軸
X_B 本体の軸
X_C 接続軸
X1 第1の軸
X2 第2の軸
X1_D 第1の方向
L1 第1の取り付け部分の長さ
D1 第1の遠位端と本体表面の間の距離
V1 第1の軸と長手方向軸の間の第1の角度
VB1_1 第1の1次ベベル角
VB1_2 第1の2次斜角
VC1 第1の接続角度
VC2 第2の接続角度
W1、W2 幅
項目
1.組成物の送達デバイスであって、送達デバイスが、長手方向軸をそれらの間に有する第1の端部と第2の端部とを有し、本体と送達部分とを備え、本体が本体の軸に沿って第1の本体端部から延び、本体表面を有し、送達部分が第1の取り付け部分を備え、第1の取り付け部分が、それ自体を被験体の内表面に配置するように構成された第1の遠位端を有し、ここで、第1の取り付け部分は第1の軸に沿って延び、第1の軸と長手方向軸との第1の角度は75度未満である、上記送達デバイス。
2.第1の遠位端が本体表面からある距離に配置されており、その距離が少なくとも0.5mmである、項目1に記載の送達デバイス。
3.第1の取り付け部分が、1.0mm~20mmの範囲の長さを有する、項目1~2のいずれかに記載の送達デバイス。
4.第1の取り付け部分が、第1の遠位端から延びる切端を形成する第1のベベル面を含む、項目1~3のいずれかに記載の送達デバイス。
5.第1のベベル面が凹面である、項目4に記載の送達デバイス。
6.第1のベベル面が第1のベベル法線を有し、第1のベベル法線が第1の軸と20度より大きい第1の1次ベベル角度を形成する、項目4~5のいずれかに記載の送達デバイス。
7.第1のベベル面が第1のベベル法線を有し、第1のベベル法線が長手方向軸と45度より大きい第1の2次角度を形成する、項目4~6のいずれかに記載の送達デバイス。
8.第1の取り付け部分が、第1の遠位端に切端を形成する第2のベベル面を含む、項目1~7のいずれかに記載の送達デバイス。
9.第2ベベル面が凹面である、項目8に記載の送達デバイス。
10.第1の取り付け部分が、活性薬剤物質を含むペイロードを収容するための第1の空洞を画定する、項目1~9のいずれかに記載の送達デバイス。
11.送達部分が第2の取り付け部分を有し、第2の取り付け部分が、被検体の内表面にそれ自体を配置するように構成された第2の遠位端を有し、第2の遠位端が本体表面からある距離に配置されており、その距離が少なくとも0.5mmである、項目1~10のいずれかに記載の送達デバイス。
12.第1の取り付け部分の第1の遠位端が、本体の第1の本体端部と第2の本体端部との間に配置される、項目1~11のいずれかに記載の送達デバイス。
13.本体が1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作製される、項目1~12のいずれかに記載の送達デバイス。
14.送達部分が1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作製される、項目1~13のいずれかに記載の送達デバイス。
15.第1の取り付け部分の材料が1種以上の活性薬剤物質を含む、項目14に記載の送達デバイス。
16.送達デバイスが、本体と第1の取り付け部分との間に配置された分離部分を備え、分離部分は、第1の取り付け部分の取り付け時に本体と第1の取り付け部分を分離するために、内表面への第1の取り付け部分の取り付け時に破損するように構成されている、項目1~15のいずれかに記載の送達デバイス。
17.本体が、第1の本体端部に向かって広い端部を有する液滴形状を有する、項目1~16のいずれかに記載の送達デバイス。
18.担体と項目1~17のいずれかに記載の送達デバイスとを含む組成物。
19.組成物が経口組成物である、項目18に記載の組成物。
20.組成物が活性薬剤物質を含む医薬組成物である、項目18~19のいずれかに記載の組成物。
21.組成物が活性薬剤物質を有するペイロードを含み、ペイロードは、送達デバイスの空洞に収容される、項目20に記載の組成物。

Claims (23)

  1. 組成物のための送達デバイスであって、前記送達デバイスは、長手方向軸をその間に伴う第1の端部と第2の端部とを有し、かつ、本体と送達部分とを備え、前記本体は、本体の軸に沿って第1の本体端部から延び、かつ、本体表面を有し、前記送達部分は第1の取り付け部分を備え、前記第1の取り付け部分は、被験体の内表面に配置されるように構成された第1の遠位端を有し、ここで、前記第1の取り付け部分は第1の軸に沿って延び、前記第1の軸と前記長手方向軸との間の第1の角度は75度未満であり、前記第1の取り付け部分は1.0mm~20mmの範囲の長さを有し、前記第1の取り付け部分は、活性薬剤物質を含むペイロードを収容するための第1の空洞を画定する、そして、前記送達デバイスは、経口投与用の薬物送達デバイスである、送達デバイス。
  2. 前記第1の遠位端が本体表面から一定の距離に配置されており、前記距離が少なくとも0.5mmである、請求項1に記載の送達デバイス。
  3. 前記第1の取り付け部分が、第1の遠位端から延びる切端を形成する第1のベベル面を含む、請求項1~2のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  4. 前記第1のベベル面が凹面である、請求項3に記載の送達デバイス。
  5. 前記第1のベベル面が第1のベベル法線を有し、前記第1のベベル法線が第1の軸と20度より大きい第1の1次ベベル角度を形成する、請求項3~4のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  6. 前記第1のベベル面が第1のベベル法線を有し、前記第1のベベル法線が長手方向軸と45度より大きい第1の2次角度を形成する、請求項3~5のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  7. 前記第1の取り付け部分が、第1の遠位端に切端を形成する第2のベベル面を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  8. 前記第2のベベル面が凹面である、請求項7に記載の送達デバイス。
  9. 前記送達部分が第2の取り付け部分を有し、前記第2の取り付け部分が、被検体の内表面に配置されるように構成された第2の遠位端を有し、前記第2の遠位端が本体表面から一定の距離に配置されており、前記距離が少なくとも0.5mmである、請求項1~のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  10. 前記第1の取り付け部分の第1の遠位端が、前記本体の第1の本体端部と第2の本体端部との間に配置される、請求項1~のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  11. 前記本体が1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作製される、請求項1~10のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  12. 前記送達部分が1種以上の熱可塑性ポリマーを含む材料で作製される、請求項1~11のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  13. 前記第1の取り付け部分の材料が1種以上の活性薬剤物質を含む、請求項12に記載の送達デバイス。
  14. 前記送達デバイスが、前記本体と前記第1の取り付け部分との間に配置された分離部分を備え、前記分離部分は、前記第1の取り付け部分の取り付け時に前記本体と前記第1の取り付け部分を分離するために、内部組織への前記第1の取り付け部分の取り付け時に破損するように構成されている、請求項1~13のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  15. 前記本体が、前記第1の本体端部に向かって広い端部を有する液滴形状を有する、請求項1~14のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  16. 前記本体が、前記第1の取り付け部分とは反対側を向いているドーム形状の外面部分を含む、請求項1~15のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  17. 前記本体が、前記第1の取り付け部分に面する平面又は凹面部分を含む、請求項1~16のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  18. 前記第1の取り付け部分が、3つ以上の切端を有する星形の断面を有する、請求項1~17のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  19. 前記第1の取り付け部分が引掛けゾーン及び切断ゾーンを画定し、前記引掛けゾーンが、第1の軸に沿って遠位端と切断ゾーンとの間に配置される、請求項1~18のいずれか1項に記載の送達デバイス。
  20. 担体と請求項1~19のいずれか1項に記載の送達デバイスとを含む組成物。
  21. 前記組成物が経口組成物である、請求項20に記載の組成物。
  22. 前記組成物が活性薬剤物質を含む医薬組成物である、請求項2021のいずれか1項に記載の組成物。
  23. 前記組成物が活性薬剤物質を有するペイロードを含み、前記ペイロードが送達デバイスの空洞に収容される、請求項2022のいずれか1項に記載の組成物。
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