JP7423364B2 - 中継装置及びシステム - Google Patents

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Description

本発明は、中継装置及び中継装置を使用して通信を中継するシステムに関する。
事業所、住宅における火災等の異常をセンサが検知し、制御装置に通知する通知システムが存在する。このシステムは、センサが異常を検知して異常信号を無線で送信し、送信された異常信号を他の装置が中継して警報器、制御装置等に無線で送信することにより、センサから離れた場所で異常を検知し、異常に応じた対応をすることができる。広い面積を有する事業所などでは、離れて配置されたセンサと制御装置との間に複数の中継装置を設置し、中継装置を介してセンサと制御装置とを接続している。
例えば、特許文献1には、通信速度が異なる2つの周波数割当帯域の特定小電力無線を使用することにより、通信速度の高速化を可能とする警報システムが開示されている。より具体的には、特許文献1には、中継アダプタが住警器から426MHzの火災連動信号を受信して、920MHzの火災連動信号に変換して送信することが記載されている。
特開2015-14986号公報
通信状態によっては、高速に通信可能な帯域で常に送信ができるとは限らず、高速で通信可能な帯域で通信が行えない場合には、高速に通信可能な帯域で送信可能なフレームを、低速で通信可能な帯域で送信可能なフレームに変換する必要がある。しかしながら、このようなフレームの変換を行うには、中継装置に機能追加を行う必要があるので、全ての中継装置にこのような追加機能を持たせると、システム全体がコストアップしてしまう。
本発明の目的は、高速で通信可能な帯域で送信可能なフレームから、予め低速で通信可能な帯域で送信可能なフレームを作成して中継する事を可能とする通信装置及びシステムを提供することにある。
かかる課題を解決するため、本発明は、第2周波数帯より通信速度が速い第1周波数帯で通信する第1通信方式のフレーム形式に準拠した第4フレームを受信するフレーム受信部と、第4フレームに含まれる、第2周波数帯で通信する第2通信方式のフレーム形式に準拠した第2フレームが格納されているか否かを示す格納情報を参照して、受信した第4フレームが第2フレームを格納しているか否かを判定する判定部と、第4フレームが第2フレームを格納していないときに、第4フレームを、第2通信方式のフレーム形式に準拠し、第4フレームの宛先と同一の宛先を有する第3フレームに変換する変換部と、変換した第3フレームを送信するフレーム送信部と、を備える中継装置を提供する。
この中継装置において、フレーム送信部は、第4フレームが第2フレームを格納していないときに第2周波数帯で第3フレームを送信することが好適である。
この中継装置は、第4フレームが第2フレームを格納していないときに、第3フレームを、第1通信方式のフレーム形式に準拠し、第4フレームの宛先と同一の宛先を有する第1フレームに格納する格納部をさらに備え、フレーム送信部は、第1周波数帯で第1フレームを送信することが好適である。
この中継装置は、第4フレームが第2フレームを格納しているときに第4フレームから第2フレームを抽出する抽出部をさらに備え、フレーム送信部は、第2周波数帯で抽出した第2フレームを送信することが好適である。
この中継装置において、フレーム送信部は、第4フレームを第1周波数帯で送信し、第4フレームの送信に失敗し、かつ、第4フレームが第2フレームを格納していないときに、第2周波数帯で第3フレームを送信することが好適である。
本発明は、検知装置、中継装置、及び制御装置を備えるシステムであって、検知装置は、検知装置の周囲の状態を検知する状態検知部と、第2周波数帯よりも通信速度が速い第1周波数帯で通信する第1通信方式のフレーム形式に準拠し、制御装置宛の第4フレームを、第1周波数帯で通信する第1通信方式で送信する情報送信部と、を備え、中継装置は、第1周波数帯で第4フレームを受信するフレーム受信部と、第4フレームに含まれる、第2周波数帯で通信する第2通信方式のフレーム形式に準拠した第2フレームが格納されているか否かを示す格納情報を参照して、第4フレームが第2フレームを格納しているか否かを判定する判定部と、第4フレームが第2フレームを格納していないときに、第4フレームを、第2通信方式のフレーム形式に準拠し、第4フレームの宛先と同一の宛先を有する第3フレームに変換する変換部と、変換した第3フレームを送信するフレーム送信部と、を備え、制御装置は、第2周波数帯でフレームを受信する受信部と、第2通信方式のフレーム形式に基づいてフレームを解析する解析部と、解析の結果に応じて所定の出力を行う出力部と、を備えるシステムを提供する。
本発明に係る通信装置及びシステムでは、高速で通信可能な帯域で送信可能なフレームから、予め低速で通信可能な帯域で送信可能なフレームを作成して中継可能である。したがって、高速で通信可能な帯域で送信可能な場合には、そのままのフレームで中継ができると共に、高速で通信可能な帯域で送信が行えない場合には、変換機能を有しない中継装置でも、低速で通信可能な帯域で送信可能なフレームで中継ができる。
中継装置20における中継処理の概要を説明するための図である。 中継装置25における中継処理の概要を説明するための図である。 警備システム1の概略構成図の一例である。 検知装置10の機能ブロック図の一例である。 中継装置20の機能ブロック図の一例である。 第1形式及び第2形式に準拠したフレームの一例である。 (a)は通信管理表の一例であり、(b)は通信能力表の一例である。 制御装置30の機能ブロック図の一例である。 中継処理のフローチャートの一例である。 受信処理のフローチャートの一例である。
以下、本発明を適用した警備システムの実施の形態について図を参照しつつ説明する。
図1は、中継装置20における中継処理の概要を説明するための図である。
中継装置20は、後述する警備システム1の中継処理の一部を担い、第1周波数帯で通信する第1通信方式の無線通信と、第2周波数帯で通信する第2通信方式の無線通信とを処理する。第1周波数帯は、第2周波数帯より周波数が高く、第1周波数帯における通信は、第2周波数帯における通信より高速である。第1周波数帯の一例は、920MHz帯であり、第2周波数帯の一例は、426MHz帯である。また、第1通信方式の第1周波数帯における占有帯域幅は、第2通信方式の第2周波数帯における占有帯域幅より広い。第1通信方式の一例は、ARIB STD-T108に規定された通信方式であり、第2通信方式の一例は、ARIB STD-30に規定された通信方式である。
中継装置20は、第1通信方式のフレーム形式に準拠したフレームである第4フレーム、及び、第2通信方式のフレーム形式に準拠したフレームである第2フレームを受信する。フレームとは、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのデータリンク層(第2層)におけるデータ通信の単位である。以下、第1通信方式のフレーム形式を第1形式と称し、第2通信方式のフレーム形式を第2形式と称することがある。
中継装置20は、第4フレームを第1周波数帯で受信すると、受信した第4フレームを第1周波数帯で送信する。第4フレームの送信に成功したとき、中継装置20は、中継処理を完了する。
第4フレームの送信に失敗したとき、中継装置20は、第4フレームに格納された、第4フレームが第2形式に準拠した第2フレームを格納しているか否かを示す格納情報に基づいて、第4フレームが第2フレームを格納しているか否かを判定する。第2フレームを格納しているとき、中継装置20は、第4フレームから第2フレームを抽出し、第2フレームを第2周波数帯で送信して、中継処理を完了する。第2フレームを格納していないとき、中継装置20は、第4フレームを、第2形式に準拠し第4フレームの宛先と同一の宛先を設定した第3フレームに変換し、第3フレームを第2周波数帯で送信して、中継処理を完了する。
中継装置20は、第2フレームを第2周波数帯で受信すると、受信した第2フレームを第1形式に準拠した第1フレームに格納し、第1フレームの宛先に第2フレームの宛先を設定する。次に、中継装置20は、第1フレームを第1周波数帯で送信する。第1フレームの送信に成功したとき、中継装置20は、中継処理を完了する。第1フレームの送信に失敗したとき、中継装置20は、第2フレームを第2周波数帯で送信して、中継処理を完了する。
図2は、中継装置25における中継処理の概要を説明するための図である。
中継装置25は、後述する警備システム1の中継処理の一部を担い、第1通信方式及び第2通信方式の無線通信を処理する。中継装置25は、受信した第1形式のフレームに含まれるデータを第2形式のフレームのデータ形式に合うように変換して、第2形式のフレームを新たに生成する変換機能を持たない。中継装置25は、中継装置20が送信したフレームを第1周波数帯で受信すると、受信したフレームをそのまま第1周波数帯で送信し、第2周波数帯で受信すると、受信したフレームをそのまま第2周波数帯で送信する。ここで、第1周波数帯での送信に失敗すると、第2形式のフレームを新たに生成できないため中継が途絶えてしまうおそれがある。そこで、中継装置20は、第2フレームを格納した第1フレームを送信することで、中継装置25は、第1フレームの送信に失敗したとき、当該第1フレームから第2フレームを抽出することで第2フレームが得られるため、フレームをより確実に中継できる。なお、中継装置25は、第2周波数帯でフレームを受信したとき、上述のように受信したフレームを第1フレームに格納して、第1フレームを第1周波数帯にて送信してもよい。
以上説明した通り、中継装置20は、高速で通信可能な第4フレームから、予め低速で通信可能な第2フレームを作成して中継可能である。したがって、第1周波数帯で送信可能な場合には、第4フレームをそのまま使用して中継ができる。このとき、第2形式に準拠したフレームを格納して送信することで、変換機能を有しない後段の中継装置25でも、受信した第2形式に準拠したフレームを第2周波数帯で中継ができる。
図3は、警備システム1の概略構成図の一例である。
警備システム1は、検知装置10、10′と、中継装置20、25、25′と、制御装置30とを有する。検知装置10、10′は、それぞれの近傍にIC(Integrated Circuit)カードが近接したことを検知し、ICカードに記憶されたカード識別子を読み取るカードリーダである。検知装置10は、第1周波数帯で通信し、検知装置10′は、第2周波数帯で通信する。中継装置20、25、25′及び制御装置30は、それぞれ第1周波数帯及び第2周波数帯で通信する。検知装置10及び10′、中継装置20、25及び25′の数は、一例であって、警備システム1を他の数の検知装置及び中継装置で構成してもよい。
図4は、検知装置10の機能ブロック図の一例である。
検知装置10は、検知装置10にICカードが近接したことを検知し、ICカードに記憶されたカード識別子を読み取る。検知装置10は、読み取ったカード識別子を格納した制御装置30宛の第1フレームを第1周波数帯で送信する。そのために、検知装置10は、通信部11と、カードリーダ部12と、記憶部13と、処理部14とを有する。
通信部11は、小電力無線の通信インタフェース回路を含み、送信部111と受信部112とを有する。送信部111は、処理部14の指示に基づいて第1周波数帯で第1通信方式に従って中継装置20等にフレームを送信する。受信部112は、中継装置20等が送信したフレームを第1周波数帯で第1通信方式に従って受信し、受信フレームに格納された情報を処理部14に出力する。
カードリーダ部12は、ICカードに対してデータの送受信を行うことができるカードリーダライタである。カードリーダ部12は、FeliCa(登録商標)等の非接触方式のカードリーダライタである。カードリーダ部12は、事業所で働く社員が携帯するICカードから、社員を識別可能なカード識別子を受信して、処理部14へ供給する。
記憶部13は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置のうちの少なくとも一つを有する。記憶部13は、処理部14による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
例えば、記憶部13は、ドライバプログラムとして、通信部11を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、記憶部13は、オペレーティングシステムプログラムとして、ARIB STD-T108等の通信方式による通信制御プログラム等を記憶する。また、記憶部13は、アプリケーションプログラムとして、各種データの送受信を行うデータ処理プログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部13にインストールされてもよい。
処理部14は、組み込み型のマイクロプロセッサユニットと、ROM、RAMなどのメモリと、その周辺回路とを有し、検知装置10の各種信号処理を実行する。処理部14は、検知装置10の各種処理が記憶部13に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)等に応じて適切な手順で実行されるように、通信部11等の動作を制御する。そのために、処理部14は、マイクロプロセッサユニット上で動作するプログラムの機能モジュールとして実装される読取部141及び情報送信部142を有する。読取部141は、状態検知部の一例である。処理部14が有するこれらの各部は、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして検知装置10に実装されてもよい。
検知装置10は、カードリーダ部12に代えて、火災検知センサ等、他の事象を検知するセンサを備えてもよい。検知装置10は、読取部141に代えて、センサの周囲の状態を検知する状態検知部を備え、情報送信部142に代えて、検知に基づく情報をフレームに格納し送信する情報送信部を備えてもよい。
検知装置10′は、通信部11が第2周波数帯で第2通信方式に従って通信することを除いて、検知装置10と同様な構成を有する。
図5は、中継装置20の機能ブロック図の一例である。
中継装置20は、図1で説明したような中継処理により、第1周波数帯で第1形式に準拠したフレームを受信し、受信フレームを第1周波数帯で送信する、第2形式に準拠したフレームに変換して第2周波数帯で送信する等の処理を実行する。また、中継装置20は、第2周波数帯で第2形式に準拠したフレームを受信し、第1形式に準拠したフレームにフレーム内のデータを変換せずに受信フレームをそのまま格納して第1周波数帯で送信する、受信フレームを第2周波数帯で送信する等の処理を実行する。そのために、中継装置20は、第1通信部21と、第2通信部22と、記憶部23と、処理部24とを有する。
第1通信部21は、小電力無線の通信インタフェース回路を含み、第1送信部211と第1受信部212とを有する。第1送信部211は、処理部24の指示に基づいて第1周波数帯で第1通信方式に従って中継装置25等にフレームを送信する。第1受信部212は、中継装置25等が送信したフレームを第1周波数帯で第1通信方式に従って受信し、受信フレームに格納された情報を処理部24に出力する。
第2通信部22は、小電力無線の通信インタフェース回路を含み、第2送信部221と第2受信部222とを有する。第2送信部221は、処理部24の指示に基づいて第2周波数帯で第2通信方式に従って中継装置25等にフレームを送信する。第2受信部222は、中継装置25等が送信したフレームを第2周波数帯で第2通信方式に従って受信し、受信フレームに格納された情報を処理部24に出力する。
記憶部23は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置のうちの少なくとも一つを有する。記憶部23は、処理部24による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
例えば、記憶部23は、ドライバプログラムとして、第1通信部21及び第2通信部22を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、記憶部23は、オペレーティングシステムプログラムとして、ARIB STD-T108等の通信方式による通信制御プログラム等を記憶する。また、記憶部23は、アプリケーションプログラムとして、各種データの送受信を行うデータ処理プログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部23にインストールされてもよい。
記憶部23には、データとして、通信管理表及び通信能力表等が記憶される。通信管理表及び通信能力表の詳細については後述する。
処理部24は、組み込み型のマイクロプロセッサユニットと、ROM、RAMなどのメモリと、その周辺回路とを有し、中継装置20の各種信号処理を実行する。処理部24は、中継装置20の各種処理が記憶部23に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム等)等に応じて適切な手順で実行されるように、第1通信部21、第2通信部22等の動作を制御する。そのために、処理部24は、フレーム受信部241、判定部242、変換部243、抽出部244、格納部245、設定部246及びフレーム送信部247を有する。処理部24が有するこれらの各部は、マイクロプロセッサユニット上で動作するプログラムの機能モジュールとして実装されるが、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして中継装置20に実装されてもよい。
中継装置25、25′は、処理部24が有する各部を除いて、中継装置20と同様な構成を有する。中継装置25、25′の処理部は、第1周波数帯で受信したフレームをそのまま第1周波数帯で送信し、第2周波数帯で受信したフレームをそのまま第2周波数帯で送信する中継部を有する。
図6は、第1形式及び第2形式に準拠したフレームの一例である。
図の上段は、第1形式に準拠したフレームの一例であり、図の下段は、第2形式に準拠したフレームの一例である。第1形式に準拠したフレーム及び第2形式に準拠したフレームは、いずれも、ヘッダ、ペイロード及びFCS(Frame Check Sequence)からなる。
ヘッダは、フレームの制御情報を格納する領域であり、フレームの宛先、フレームの送信元、フレーム番号を含む。本実施の形態において、宛先及び送信元の一方は、検知装置10又は検知装置10′のアドレスであり、他方は、制御装置30のアドレスである。フレーム番号は、宛先及び送信元の組毎にフレームを識別する番号であり、フレーム送信時に送信元の装置によって宛先別に0~最大値(例えば127)まで昇順に付番される。送信元の装置は、ある宛先に対するフレーム番号が最大値に達すると、次のフレーム番号として0を付番する。本実施の形態において、フレーム番号、宛先及び送信元は、第1形式に準拠したフレームのヘッダ内ではこの順に並び、第2形式に準拠したフレームのヘッダ内では宛先、送信元、フレーム番号の順に並ぶ。なお、フレーム番号は、ヘッダに代えてペイロードの所定の位置に格納されてもよい。
第1形式に準拠したフレームのヘッダは、さらに、格納情報を含む。格納情報は、第1形式に準拠したフレームのペイロードが第2形式に準拠したフレームを含むか否かを示す情報である。なお、格納情報は、ヘッダに代えてペイロードの所定の位置にあってもよい。
ペイロードは、フレームで運搬されるデータが格納される領域である。第1形式及び第2形式は、ペイロード内部の領域の使い方を定義していない。第1形式に準拠したフレームのペイロードは、所定のデータを含むことも、第2形式に準拠したフレームを含むこともある。第2形式に準拠したフレームのペイロードは、第1形式に準拠したフレームの所定のデータと形式が異なる他の所定のデータを含む。以下、第1形式に準拠したフレームに含まれる所定のデータの形式を第1データ形式と称し、第2形式に準拠したフレームに含まれる他の所定のデータの形式を第2データ形式と称することがある。
FCSは、通信中にデータに誤りが生じたか否かを調べるため、送信時にフレームの末尾に付加される誤り検出符号である。
図7(a)は通信管理表の一例であり、図7(b)は通信能力表の一例である。
通信管理表には、中継装置20が中継可能なフレームの宛先及び送信元の組、その組を有する最新の送信フレームに付番されていたフレーム番号等が互いに関連付けられて記憶される。中継可能なフレームの宛先及び送信元の組は、検知装置10、制御装置30等の設置時に通信管理表に登録される。図7において、宛先欄及び送信元欄の10、10′及び30は、それぞれ検知装置10、10′及び制御装置30を示す。
通信能力表には、中継装置20が中継可能なフレームの宛先、宛先の装置が使用可能な周波数帯等が予め互いに関連付けられて記憶されている。
図8は、制御装置30の機能ブロック図の一例である。
制御装置30は、検知装置10が送信したフレームを受信し、フレームの内容に応じた制御を行う。そのために、制御装置30は、第1通信部31と、第2通信部32と、記憶部33と、表示部34と、処理部35とを有する。
第1通信部31は、小電力無線の通信インタフェース回路を含み、第1送信部311と第1受信部312とを有する。第1送信部311は、処理部35の指示に基づいて第1周波数帯で第1通信方式に従って中継装置25′等にフレームを送信する。第1受信部312は、中継装置25′等が送信したフレームを第1周波数帯で第1通信方式に従って受信し、受信フレームに格納された情報を処理部35に出力する。
第2通信部32は、小電力無線の通信インタフェース回路を含み、第2送信部321と第2受信部322とを有する。第2送信部321は、処理部35の指示に基づいて第2周波数帯で第2通信方式に従って中継装置25′等にフレームを送信する。第2受信部322は、中継装置25′等が送信したフレームを第2周波数帯で第2通信方式に従って受信し、受信フレームに格納された情報を処理部35に出力する。
記憶部33は、例えば、半導体メモリ、磁気ディスク装置、及び光ディスク装置のうちの少なくとも一つを有する。記憶部33は、処理部35による処理に用いられるドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム、データ等を記憶する。
例えば、記憶部33は、ドライバプログラムとして、第1通信部31及び第2通信部32を制御する通信デバイスドライバプログラム等を記憶する。また、記憶部33は、オペレーティングシステムプログラムとして、ARIB STD-T108等の通信方式による通信制御プログラム等を記憶する。また、記憶部33は、アプリケーションプログラムとして、各種データの送受信を行うデータ処理プログラム等を記憶する。コンピュータプログラムは、例えばCD-ROM、DVD-ROM等のコンピュータ読み取り可能な可搬型記録媒体から、公知のセットアッププログラム等を用いて記憶部33にインストールされてもよい。
表示部34は、静止画像等の出力が可能であればどのようなデバイスでもよく、例えば、タッチパネル式の表示装置、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等である。表示部34は、処理部35から供給されるデータに応じた静止画像データに応じた静止画像等を表示する。例えば、表示部34は、処理部35から入力された、検知装置10が検知した内容を表示する。
処理部35は、組み込み型のマイクロプロセッサユニットと、ROM、RAMなどのメモリと、その周辺回路とを有し、制御装置30の各種信号処理を実行する。処理部35は、制御装置30の各種処理が記憶部33に記憶されているプログラム(ドライバプログラム、オペレーティングシステムプログラム、アプリケーションプログラム等)等に応じて適切な手順で実行されるように、第1通信部31等の動作を制御する。そのために、処理部35は、フレーム受信部351、解析部352及び出力部353を有する。処理部35が有するこれらの各部は、マイクロプロセッサユニット上で動作するプログラムの機能モジュールとして実装されるが、独立した集積回路、マイクロプロセッサ、又はファームウェアとして制御装置30に実装されてもよい。
図9は、中継処理のフローチャートの一例である。
以下、図9に示したフローチャートを参照しつつ、中継装置20の動作の例を説明する。以下に説明する動作は、予め記憶部23に記憶されているプログラムに基づき、主に処理部24により各要素と協働して実行される。
最初に、フレーム受信部241は、第1受信部212又は第2受信部222を介してフレームを受信するまで待機する(S11)。フレームの一例は、検知装置10の読取部141がカードリーダ部12を介して読み取ったICカードのカード識別子を、情報送信部142がフレームに格納し、送信部111を介して送信した、第1形式に準拠した制御装置30宛の第1フレームである。
次に、フレーム受信部241は、第1受信部212又は第2受信部222を介したフレームの受信に成功すると(S12)、フレームの送信元にACK(acknowledgement)を送信し、受信フレームを記憶部23に記憶する。
次に、判定部242は、受信フレームが第1形式に準拠しているか否を判定する(S13)。具体的には、判定部242は、第1受信部212を介してフレームを受信したとき、受信フレームが第1形式に準拠していると判定し、第2受信部222を介してフレームを受信したとき、受信フレームが第2形式に準拠していると判定する。
受信フレームが第1形式に準拠しているとき(S13-Y)、フレーム送信部247は、第1送信部211を介して受信フレーム(すなわち、第4フレーム)を送信し(S14)、フレームの送信に成功したか否かを判定する(S15)。フレームの送信に成功したとき(S15-Y)、フレーム送信部247は、処理をS11に進める。
フレームの送信に失敗したとき(S15-N)、判定部242は、第4フレームに格納された格納情報に基づいて、第4フレームが第2フレームを格納しているか否かを判定する(S16)。
第2フレームを格納しているとき(S16-Y)、抽出部244は、第4フレームから第2フレームを抽出する(S17)。次に、フレーム送信部247は、第2送信部221を介して、抽出した第2フレームを送信し(S18)、記憶部23に記憶したフレームを削除し、処理をS11に進める。中継装置20は、第4フレームから第2フレームを抽出して第2周波数帯で送信することで、第4フレームを第2フレームに変換する負荷をかけずに、フレームを受信した第1周波数帯と異なる第2周波数帯を使用したフレームの中継を容易に実現できる。また、中継装置20は、受信したフレームを通信速度の速い第1周波数帯で中継できないときでも、より通信速度の遅い第2周波数帯で中継することができるため、フレームをより確実に中継できる。
第2フレームを格納していないとき(S16-N)、変換部243は、第4フレームを第2形式に準拠した第3フレームに変換する(S19)。具体的には、変換部243は、第4フレームの宛先及び送信元を、それぞれ第3フレームの宛先及び送信元に設定し、第4フレームのフレーム番号を、第3フレームのフレーム番号に設定する。さらに、変換部243は、第4フレームのペイロードに格納され第1データ形式に準拠したデータを、第2データ形式に準拠したデータに変換し、第3フレームのペイロードに格納する。
次に、フレーム送信部247は、第2送信部221を介して、変換された第3フレームを送信し(S20)、記憶部23に記憶したフレームを削除し、処理をS11に進める。中継装置20は、第4フレームが第2フレームを格納していないときに、第4フレームを第3フレームに変換し、第2周波数帯で第3フレームを送信するため、フレームを受信した第1周波数帯と異なる第2周波数帯を使用したフレームの中継を実現できる。また、中継装置20は、受信したフレームを通信速度の速い第1周波数帯で中継できないときでも、より通信速度の遅い第2周波数帯で中継することができるため、フレームをより確実に中継できる。
受信フレームが第1形式に準拠していないとき(S13-N)、格納部245及び設定部246は、受信フレーム(すなわち、第2フレーム)を格納し第1形式に準拠した第1フレームを生成する(S21)。
具体的には、格納部245は、第1フレームのペイロードに第2フレームを格納し、設定部246は、第1フレームの格納情報に、第2フレームを格納していることを示すフラグを設定する。さらに、設定部246は、第2フレームの宛先及び送信元の値を、それぞれ第1フレームの宛先及び送信元に設定し、第2フレームのフレーム番号を、第1フレームのフレーム番号に設定する。第1通信方式及び第2通信方式のアドレス体系が異なるとき、設定部246は、予め記憶部23に記憶された両方式のアドレスの対応表に基づいて第2フレームのアドレスを第1フレームのアドレスに変換し、第1フレームの宛先及び送信元に設定してもよい。中継装置20は、第1フレームに第2フレームをそのまま格納することで、第2フレームを第1フレームに変換する負荷をかけずに容易に第1フレームを生成できる。
次に、フレーム送信部247は、第1送信部211を介して、格納部245及び設定部246が生成した第1フレームを送信する(S22)。第1フレームには第2フレームが格納されており、第1周波数帯は第2周波数帯より通信速度が速いため、中継装置20は、第2フレームを、第2周波数帯で送信するときより高速に送信できる。
次に、フレーム送信部247は、フレームの送信に成功したか否かを判定する(S23)。フレームの送信に成功したとき(S23-Y)、フレーム送信部247は、記憶部23に記憶した受信フレームを削除し、処理をS11に進める。
フレームの送信に失敗したとき(S23-N)、フレーム送信部247は、第2送信部221を介して、S12で受信し記憶部23に記憶したフレーム(すなわち、第2フレーム)を送信する(S24)。中継装置20は、S22で第2フレームを格納した第1フレームを高速に送信できないときでも、S24で第2フレームを送信することができるため、フレームの中継が成功する確率を増加させることができる。
次に、フレーム送信部247は、記憶部23に記憶した受信フレームを削除し、処理をS11に進める。以上により、中継処理の説明を終了する。
図10は、受信処理のフローチャートの一例である。
以下、図10に示したフローチャートを参照しつつ、制御装置30の動作の例を説明する。以下に説明する動作は、予め記憶部33に記憶されているプログラムに基づき、主に処理部35により各要素と協働して実行される。
最初に、フレーム受信部351は、第1受信部312又は第2受信部322を介してフレームを受信するまで待機する(S31)。このフレームは、例えば、検知装置10が送信し、中継装置20、25、25′が中継した、制御装置30宛のフレームである。
次に、フレーム受信部351は、第1受信部312又は第2受信部322を介したフレームの受信に成功すると(S32)、フレームの送信元にACKを送信し、受信フレームを記憶部33に記憶する。
次に、解析部352は、受信フレームが第1形式に準拠しているか否を判定する(S33)。解析部352は、第1受信部312を介してフレームを受信したとき、受信フレームが第1形式に準拠していると判定し、第2受信部322を介してフレームを受信したとき、受信フレームが第2形式に準拠していると判定する。
受信フレームが第1形式に準拠しているとき(S33-Y)、解析部352は、第1形式に基づいて受信フレームを解析する(S34)。次に、解析部352は、受信フレームのペイロードに格納されたデータが第2形式に準拠したフレームか否かを、受信フレーム中の格納情報にフラグが設定されているか否かに基づいて判定する(S35)。受信フレーム中に、第1形式に準拠したフレームのペイロードが第2形式に準拠したフレームを含むか否かを示す格納情報が含まれているため、制御装置30は、格納情報に基づいてS35の判定を容易に実行できる。
格納されたデータが第2形式に準拠したフレームのとき(S35-Y)、解析部352は、第2形式及び第2データ形式に基づいて受信フレームのデータを解析し(S36)、解析結果を出力部353に出力する。
格納されたデータが第2形式に準拠したフレームでないとき(S35-N)、解析部352は、第1データ形式に基づいて受信フレームのデータを解析し(S37)、解析結果を出力部353に出力する。
受信フレームが第1形式に準拠していないとき(S33-N)、解析部352は、第2形式及び第2データ形式に基づいて受信フレームを解析し(S38)、解析結果を出力部353に出力する。
次に、出力部353は、受信した解析結果に応じて所定の出力を行う(S39)。例えば、出力部353は、解析結果が検知装置10から送信された、登録済みの社員を示す情報であるとき、接続された電気錠等の解錠を要求する信号を検知装置10へ出力する。また、機器異常を示す情報であるとき、ネットワーク(不図示)を介して機器異常の情報を監視センタ(不図示)に通報する。あるいは、出力部353は、監視センタへの通知に代えて、又は通知に加えて、機器異常が発生した旨を示す画面を生成し、生成した画面を表示部34に表示させる。次に、出力部353は、記憶部33に記憶した受信フレームを削除し、処理をS31に進める。以上により、受信処理の説明を終了する。
本実施形態に係る中継装置20では、高速で通信可能な第1周波数帯で送信可能な第1形式に準拠したフレームから、低速で通信可能な第2周波数帯で送信可能な第2形式に準拠したフレームを作成して中継可能である。したがって、第1周波数帯で送信可能な場合には、そのまま第1形式に準拠したフレームで中継ができる。このとき、予め第2周波数帯で送信可能な第2形式に準拠したフレームを格納し送信することで、変換機能を有しない中継装置25、25′でも、このフレームを抽出して第2周波数帯で中継ができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明はこの実施形態に限定されない。
例えば、中継装置20は、最初に図9のS14で第4フレームを送信し、送信に失敗したときに第2フレーム又は第3フレームを第2周波数帯で送信することに代えて、最初から第3フレームを格納した第1フレームを第1周波数帯で送信してもよい。
具体的には、図9のS13で受信フレームが第1形式に準拠しているとき(S13-Y)、中継装置20の判定部242は、第4フレームが第2フレームを格納しているか否かを判定する。第2フレームを格納しているとき、判定部242は、処理をS14に進め、中継装置20は、S14以降の処理を実行する。第2フレームを格納していないとき、変換部243は、第4フレームを第3フレームに変換し、処理をS21に進める。次に、中継装置20は、第2フレームに代えて第3フレームを使用してS21以降の処理を実行し、S22で第3フレームを格納した第1フレームを送信する。変換された第3フレームは、第1フレームに格納されて第1周波数帯で送信されるため、中継装置20は、フレームの通信速度を落とさずに第3フレームを送信することができる。
このとき、中継装置25は、第1フレームを受信し、受信した第1フレームから第3フレームを抽出して第2周波数帯で送信できる。したがって、中継装置25は、第1形式に準拠したフレームを第2形式に準拠したフレームに変換する機能を持たなくてよいため、中継装置25及び警備システム1全体のコストを抑えることができる。
また、中継装置20は、フレームを送信する前に、送信周波数帯による通信をフレームの宛先の装置がサポートしているか否かを判定し、サポートしていないとき、第1周波数帯でフレームを送信せず、第2周波数帯でフレームを送信してもよい。
具体的には、判定部242は、図9のS13で受信フレームが第1形式に準拠しているか否かを判定する際に、判定結果に応じたフレーム形式に基づいて、受信フレームのヘッダから宛先を抽出する。次に、判定部242は、通信管理表から、抽出した宛先に関連付けられている使用可能周波数帯の情報を取得する。使用可能周波数帯の情報が第1周波数帯を含むとき、判定部242は、判定結果が第1形式に準拠しているときは処理をS14に、準拠していないときは処理をS21に進める。使用可能周波数帯の情報が第1周波数帯を含まないとき、フレーム送信部247は、判定結果が第1形式に準拠しているときは処理をS16に、準拠していないときは処理をS24に進める。
このように処理することにより、中継装置20は、宛先の装置が受信できない周波数帯でフレームを送信しないため、途中に周波数帯を変換できる中継装置がない限り無駄になるフレームの送信を防止できる。
なお、上記の処理で使用する通信管理表に記憶する使用可能周波数帯の情報は、宛先にフレームを送信する際の経路上で中継装置20とフレームを直接送受信する中継装置25の情報であってもよい。中継装置20は、中継装置25が受信できない周波数帯でフレームを送信しないため、無駄なフレームの送信を防止できる。
また、中継装置20のフレーム受信部241は、図9のS13でフレームの形式を判定した後、S14又はS21に処理を進める前に、自らが処理する必要のないフレームを削除してもよい。
具体的には、判定部242は、図9のS13で判定された形式(すなわち、第1形式又は第2形式)に基づいて、フレームのヘッダから宛先及び送信元を抽出する。次に、判定部242は、抽出した宛先及び送信元の組が通信管理表に記憶されているか否かを判定する。抽出した宛先及び送信元の組が記憶されているとき、判定部242は、処理をS14又はS21に進める。抽出した宛先及び送信元の組が記憶されていないとき、フレーム受信部241は、受信フレームを記憶部23から削除して処理をS11に進める。このように処理することにより、中継装置20は、自らが処理する必要のないフレームをS14、S18、S20及びS21において送信することを防ぎ、無線通信の輻輳を防止できる。
また、中継装置20のフレーム受信部241は、図9のS13でフレームの形式を判定した後、検知装置10又は10′等が連続して送信した同一のフレームのうち、2つ目以降のフレームを受信しても、それらを削除してよい。
具体的には、判定部242は、図9のS13で判定された形式(すなわち、第1形式又は第2形式)に基づいて、フレームのヘッダから宛先、送信元及びフレーム番号を抽出する。次に、判定部242は、抽出した宛先、送信元及びフレーム番号の組が通信管理表に記憶されているか否かを判定する。抽出した宛先、送信元及びフレーム番号の組が通信管理表に記憶されているとき、フレーム受信部241は、受信フレームを記憶部23から削除し、処理をS11に進める。宛先、送信元及びフレーム番号の組が通信管理表に記憶されていないとき、判定部242は、処理をS14又はS21に進める。このように処理することにより、中継装置20は、他の中継装置又は検知装置が連続して送信した同一のフレームのうち、2つ目以降のフレームを削除できるため、無線通信の輻輳を防止できる。
また、上述した、連続して送信した同一のフレームのうち2つ目以降のフレームの削除のために、フレーム送信部247は、通信管理表の状態を常に最新状態に維持することが好ましい。例えば、フレーム送信部247は、図9のS14等においてフレームの送信に成功したとき、さらに、送信フレームの宛先及び送信元の組と関連付けられて通信管理表に記憶されているフレーム番号を、送信フレームのフレーム番号に更新する。中継装置20は、送信済の宛先、送信元及びフレーム番号の最新の組を記憶するため、他の中継装置又は検知装置が連続して送信した同一のフレームのうち、2つ目以降のフレームの検知を適切に行うことができる。
また、中継装置20のフレーム送信部247は、フレームの送信に成功したか否かを、その送信に対するACKを次段の中継装置25等から受信したか否かによって判定してもよい。フレーム送信部247は、送信に対するACKを受信しないとき、同一のフレームを再送し、再送したフレーム全てについてACKを受信しないとき、フレームの送信に失敗したと判定してもよい。
また、中継装置20のフレーム送信部247は、図9のS14、S18、S20、S22及びS24におけるフレームの送信前に、中継装置20が送信フレームを中継したことを示す中継情報を送信フレームの所定の個所に設定してもよい。
また、図6で説明した第1形式に準拠したフレームは、第2形式に準拠したフレームを格納しているとき、ヘッダにフレーム番号を格納しなくてもよい。この場合、中継装置20のフレーム受信部241及びフレーム送信部247は、第1形式に準拠したフレームのヘッダ中のフレーム番号の代わりに、ペイロードに格納されたフレームのフレーム番号を使用する。このようにして、中継装置20は、上述した、連続して送信された同一のフレームのうち2つ目以降のフレームを受信したときにそれらを削除すること、及び、通信管理表のフレーム番号を更新することを実行してもよい。
また、第1周波数帯として920MHz帯、第2周波数帯として426MHz帯を一例として挙げたがこれに限られるものではなく、第1周波数帯が第2周波数帯よりも伝送できる情報量が多く、通信速度が速い周波数帯であればよい。また、検知装置10、10′、中継装置20、25、25′′及び制御装置30は、3つ以上の周波数帯による通信機能を有してもよい。
当業者は、本発明の精神及び範囲から外れることなく、様々な変更、置換及び修正をこれに加えることが可能であることを理解されたい。
1 警備システム(システム) 10、10′ 検知装置 20 中継装置 30 制御装置 141 読取部(状態検知部) 142 情報送信部 241 フレーム受信部 242 判定部 243 変換部 244 抽出部 245 格納部 247 フレーム送信部 351 フレーム受信部 352 解析部 353 出力部

Claims (6)

  1. 第2周波数帯より周波数が高い第1周波数帯で通信する第1通信方式のフレーム形式に準拠した第4フレームを受信するフレーム受信部と、
    前記第4フレームに含まれる、第2周波数帯で通信する第2通信方式のフレーム形式に準拠した第2フレームが格納されているか否かを示す格納情報を参照して、前記受信した第4フレームが前記第2フレームを格納しているか否かを判定する判定部と、
    前記第4フレームが前記第2フレームを格納していないときに、前記第4フレームを、前記第2通信方式のフレーム形式に準拠し、前記第4フレームの宛先と同一の宛先を有する第3フレームに変換する変換部と、
    前記変換した第3フレームを送信するフレーム送信部と、
    を備えることを特徴とする中継装置。
  2. 前記フレーム送信部は、前記第4フレームが前記第2フレームを格納していないときに前記第2周波数帯で前記第3フレームを送信する、請求項1に記載の中継装置。
  3. 前記第4フレームが前記第2フレームを格納していないときに、前記第3フレームを、前記第1通信方式のフレーム形式に準拠し、前記第4フレームの宛先と同一の宛先を有する第1フレームに格納する格納部をさらに備え、
    前記フレーム送信部は、前記第1周波数帯で前記第1フレームを送信する、請求項1に記載の中継装置。
  4. 前記第4フレームが前記第2フレームを格納しているときに前記第4フレームから前記第2フレームを抽出する抽出部をさらに備え、
    前記フレーム送信部は、前記第2周波数帯で前記抽出した第2フレームを送信する、請求項1~3のいずれか一項に記載の中継装置。
  5. 前記フレーム送信部は、
    前記第4フレームを前記第1周波数帯で送信し、
    前記第4フレームの送信に失敗し、かつ、前記第4フレームが前記第2フレームを格納していないときに、前記第2周波数帯で前記第3フレームを送信する、請求項1~4のいずれか一項に記載の中継装置。
  6. 検知装置、中継装置、及び制御装置を備えるシステムであって、
    前記検知装置は、
    前記検知装置の周囲の状態を検知する状態検知部と、
    第2周波数帯より周波数が高い第1周波数帯で通信する第1通信方式のフレーム形式に準拠し、前記制御装置宛の第4フレームを、第1周波数帯で通信する第1通信方式で送信する情報送信部と、を備え、
    前記中継装置は、
    前記第1周波数帯で前記第4フレームを受信するフレーム受信部と、
    前記第4フレームに含まれる、第2周波数帯で通信する第2通信方式のフレーム形式に準拠した第2フレームが格納されているか否かを示す格納情報を参照して、前記第4フレームが前記第2フレームを格納しているか否かを判定する判定部と、
    前記第4フレームが前記第2フレームを格納していないときに、前記第4フレームを、前記第2通信方式のフレーム形式に準拠し、前記第4フレームの宛先と同一の宛先を有する第3フレームに変換する変換部と、
    前記変換した第3フレームを前記第2周波数帯で送信するフレーム送信部と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2周波数帯で前記第3フレームを受信する受信部と、
    前記第2通信方式のフレーム形式に基づいて前記第3フレームを解析する解析部と、
    前記解析の結果に応じて所定の出力を行う出力部と、を備える、
    ことを特徴とするシステム。
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