JP7423155B2 - 後方監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に取付けられて、走行方向と逆側の後方の様子を監視するために使用される後方監視装置に関する。
特許文献1に、後方監視装置の一例である車両用防眩ミラーに関する発明が記載されている。
この車両用防眩ミラーは、車両本体側に取付けられるステーに、カバーに形成された凹球面状の傾動軸受けが各方向へ傾動できるように連結されている。カバーには、ボデーが傾動軸を支点として傾動自在に支持されており、このボデーに鏡面が保持されている。
カバーとボデーは、クリップバネと操作レバーを用いて連結されている。クリップバネは両端部がカバーに固定されている。操作レバーはその中間部に形成されたレバー軸がボデーに形成されたレバー用軸受けに回動自在に支持されて、つまみ部分がカバーの下方へ突出している。操作レバーのつまみ部分とは逆側に形成された溝部が、クリップバネの中間部に係合している。
特許文献1に記載された車両用防眩ミラーは、特許文献1の図4に示すように、ボデーがカバーに平行に配置されているとき、操作レバーは、つまみ部分がステー側に移動する向きに傾いており、クリップバネによって、操作レバーの傾きが安定状態になっている。この状態から操作レバーのつまみ部分をステー側と逆向きに引いて、特許文献1の図6に示すデッドポイントを通過させると、クリップバネの付勢方向が反転し、操作レバーは特許文献1の図7の状態まで傾いて安定する。このとき、ボデーはカバーに対して傾動軸を支点として回動し、車両内での鏡面の向きが変えられる。
特開平11-208373号公報
特許文献1に記載された車両用防眩ミラーは、カバーとボデーとがクリップバネと操作レバーとを用いて連結されている。また、カバーは、ステーに傾動自在に支持されている。そのため、クリップバネによる操作レバーへの付勢力が小さいと、ユーザが手で保持したボデーをカバーとともに凹球面状の傾動軸受けを支点として傾動させて鏡面の反射方向を変える操作をしようとするときに、ボデーの動きに連動して操作レバーが操作されていないのにも関わらず回動してしまう誤動作が発生するという問題があった。
また、操作レバーが操作されていないのにも関わらず回動してしまう誤動作を防止するために、クリップバネによる操作レバーへの付勢力を大きくすると、ユーザが操作レバーを回動させようとするときに必要な力が大きくなる。このため、ユーザが操作レバーを操作しにくくなってしまい、緊急時に急いで操作する必要が生じたときに危険が生じるという問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、ユーザが本体部を掴んで後方監視機能部の傾き角度を変える操作をするときには、操作部材が誤動作するのを防止でき、また、緊急時に、ユーザが操作レバーを操作する必要が生じるときには、ユーザが容易に操作レバーを操作できるようにした後方監視装置を提供することを目的としている。
本発明は、車両に取付けられた支持部材と、
前記支持部材に傾動自在に連結された傾動部材と、前記傾動部材に第1の傾き角度と第2の傾き角度との間で回動自在に支持される本体部と、を有し、
前記本体部に、前記第1の傾き角度で後方監視画像を表示する表示装置と、前記第2の傾き角度で後方監視が可能となる光学ミラーと、が設けられた後方監視装置において、
前記傾動部材と前記本体部との間に設けられて、第1の切替姿勢と第2の切替姿勢との間で移動し、第1の切替姿勢のときに前記本体部を第1の傾き角度に切り替え、第2の切替姿勢のときに前記本体部を前記第2の傾き角度に切り替える操作部材と、付勢機構と、が設けられ、
前記付勢機構は、前記本体部に基端が支持されて自由端を有する片持ちばね部材と、前記操作部材と共に回動して前記片持ちばね部材の前記基端と前記自由端との間に当接するカム部材とを有し、
前記操作部材が前記第1の切替姿勢から前記第2の切替姿勢に向けて操作され、前記カム部材と前記片持ちばね部材との当接点が中立位置を超えて前記基端に近い位置に移動したときに、前記操作部材が前記第2の切替姿勢に維持され、前記操作部材が前記第2の切替姿勢から前記第1の切替姿勢に向けて操作され、前記当接点が前記中立位置を超えて前記基端から離れる位置に移動したときに、前記操作部材が前記第1の切替姿勢に維持され、
前記第2の切替姿勢のときの前記当接点と前記基端との間の距離、前記第1の切替姿勢のときの前記当接点と前記基端との間の距離よりも短いことを特徴とするものである。
前記カム部材は、前記操作部材と一体となって形成されているものとして構成できる。
両端に直線状の固定側腕部と摺動側腕部とを有するねじりコイルバネが設けられ、前記摺動側腕部が前記片持ちばね部材であるものとして構成できる。
本発明の後方監視装置は、操作部材が第2の切替姿勢に維持されているときに片持ちばね部材が発揮する付勢力が、操作部材が第1の切替姿勢に維持されているときに片持ちばね部材が発揮する付勢力よりも大きい。これにより、光学ミラーを使用して後方を監視するミラーモードのとき、すなわち操作部材が第2の切替姿勢に位置している状態で、ユーザが本体部を保持して傾き角度を変えようとするときは、操作部材が誤動作するのを防止しやすくなる。また、表示装置に後方監視画像が表示されるモニターモードのとき、すなわち操作部材が第1の切替姿勢に位置している状態で、緊急でユーザが操作レバーを操作する必要が生じるときは、ユーザが容易に操作レバーを操作できる。
本発明の実施形態の後方監視装置を、後方監視装置の前方から見た正面図。 本発明の実施形態の後方監視装置を、後方監視装置の後方から見た斜視図。 本発明の実施形態の後方監視装置の表示装置および光学ミラーを取り外した状態を後方監視装置の前方から見た正面図。 本発明の実施形態の後方監視装置において、本体部を取り外した状態を後方監視装置の後方から示す部分斜視図。 本発明の実施形態の後方監視装置において、本体ケースを取り外した状態で、操作部材が第1の切替姿勢に移動した動作状態を示す左側面図。 本発明の実施形態の後方監視装置において、本体ケースを取り外した状態で、操作部材が第2の切替姿勢に移動した動作状態を示す左側面図。 図1におけるII-II線断面図である。(A)は、操作部材が第1の切替姿勢に切り替わったとき、すなわちモニターモードのときの断面図である。(B)は、操作部材が第2の切替姿勢に切り替わったとき、すなわちミラーモードのときの断面図である。 図1におけるIII-III線断面図である。(A)は、操作部材が第1の切替姿勢に切り替わったとき、すなわちモニターモードのときの断面図である。(B)は、操作部材が第2の切替姿勢に切り替わったとき、すなわちミラーモードのときの断面図である。 図1におけるIV-IV線断面図である。(A)は、操作部材が第1の切替姿勢に切り替わったとき、すなわちモニターモードのときの断面図である。(B)は、操作部材が第2の切替姿勢に切り替わったとき、すなわちミラーモードのときの断面図である。
図1と図2に示す後方監視装置1は車載用であり、フロントウインドガラスまたは車室内の天井部などに取り付けられる。後方監視装置1は、Z1方向が車両の進行方向である前方である。Z2方向は車両の進行方向と逆側の後方であり、車両の車室内および車両の後方の窓に向く方向である。Y1方向は上方でY2方向は下方、X1方向は左方向で、X2方向は右方向である。
図1、図2、図3および図4に示すように、本発明の実施形態における後方監視装置1は、支持部材2、自在継手構造部5、傾動部材10、本体部20、操作部材40および付勢機構60を備える。
図2に示すように、支持部材2はアーム形状であり、支持部材2の上端部には、車室内の天井部などに直接に固定され、または、他の固定部材を介して固定される固定部2aが形成されている。図4に示すように、支持部材2の下端部には、球体2bが形成されている。固定部2aと球体2bとの間には、アーム形状のアーム部2cが形成されている。支持部材2は、金属製の材料で形成されている。
図3および図4に示すように、自在継手構造部5は、傾動部材10が、支持部材2の球体2bに、ブッシュ51、押しつけ部材52、ねじ部材53を介して、回動可能とした構造部である。自在継手構造部5は三次元継手であり、ボールジョイントである。
図3に示すように、傾動部材10は、後方(Z2方向)から前方(Z1方向)を見たとき、矩形状となっているベース部11のほぼ中央部に図示しない穴が形成されている。傾動部材10の左端側には、係止受け部14が形成されている。図4に示すように、前記穴から前方(Z1方向)に向けて凹球部12が形成される。傾動部材10の左右両側辺の上端部には、回動支持軸16がそれぞれ形成されている。傾動部材10の下辺の左右両側には、係合部17がそれぞれ設けられている。図8に示すように、係合部17は、断面が凹形状で形成されており、凹部の前方側(Z1側)に位置する係合部前面17aと凹部の後方側(Z1側)に位置する係合部後面17bとを有する。
図4に示すブッシュ51は、中空の球形状をなしており、樹脂もしくはゴムで形成されている。ブッシュ51は、前方(Z1方向)と後方(Z2方向)に穴が形成される。支持部材2の球体2bの外周面は、ブッシュ51の内周面に外側から嵌合されている。ブッシュ51の外周面は、傾動部材10の凹球部12の内周面に外側から嵌合されている。ブッシュ51の前方の穴および傾動部材10のベース部11に形成される穴を、支持部材2の球体2bが挿通されている。
図3および図4に示すように、傾動部材10の係止受け部14と押し付け部材52の係止部52aとが相互に係止されているとともに、傾動部材10のねじ穴部15と押し付け部材52のねじ孔部52bとの中をねじ部材53が挿通されている。これにより、傾動部材10と押し付け部材52とが固定支持される。
上記のように構成された自在継手構造部5によって、傾動部材10は、支持部材2に対して、X1-X2方向に延びる傾動軸を中心とする回動と、Y1-Y2方向に延びる傾動軸を中心とする回動と、Z1-Z2方向に延びる傾動軸を中心とする回動を行うことができる。すなわち、傾動部材10は直交する3つの軸を中心として各方向へ傾動することができる。また、押しつけ部材52の押し付け力によって、傾動部材10が適度な大きさの負荷を有して傾動できるようになっている。
図2に示すように、本体部20は合成樹脂材料または軽金属材料で形成された本体ケース21を有している。本体ケース21は、前後方向(Z1-Z2方向)に奥行を有し、左右方向(X1-X2方向)に長く延び、後方(Z2方向)に向けて解放された構造である。図7に示すように、本体部20では、本体ケース21の内部空間の後方部分に表示装置22と光学ミラー23とが収納されている。表示装置22は後方(Z2方向)に表示画面が向けられており、表示装置22の後方(Z2方向)に光学ミラー23が重ねられて配置されている。表示装置22は、バックライト装置を有するカラー液晶表示セルまたはエレクトロルミネッセンス表示セルなどである。光学ミラー23はハーフミラーである。
表示装置22を起動させると、車体に設けられたカメラで撮影された車両の後方の画像(後方監視画像)が画面に映し出され、その画像が光学ミラー23を透過して目視可能なモニターモードとなる。表示装置22が停止すると、光学ミラー23が反射鏡として機能し、車両の後方の窓および窓を透過した車両の後方の様子を反射像として目視可能なミラーモードとなる。
図3に示すように、本体部20の本体ケース21の前方側の内部では、左右方向(X1-X2方向)の中央部に、収納凹部21aが形成されている。収納凹部21a内に傾動部材10が収められている。収納凹部21aの内壁面21cの中央部には、図2に示される前後方向(Z1-Z2方向)に貫通する穴部21bが形成されており、前記支持部材2は穴部21bの内部を挿通している。
図9に示すように、本体ケース21の前記収納凹部21aには、左方向(X1方向)および右方向(X2方向)に延びる軸支持凹部21dが形成されており、傾動部材10の回動支持軸16が、本体ケース21の軸支持凹部21dに回動自在にスナップイン嵌合している。図4に示すように、回動支持軸16の中心を通って左右方向(X1-X2方向)に延びる仮想線が第1回動中心線O1である。本体ケース21は、傾動部材10に、第1回動中心線O1を支点として、図5に示す第1の傾き角度B1と、図6に示す第2の傾き角度B2との間を回動自在に支持されている。
図3に示すように、操作部材40は、傾動部材10の係合部17と本体部20の本体ケース21との間に設けられていて、本体部20を図5に示される第1の傾き角度B1と図6に示される第2の傾き角度B2との間を切り替え操作可能に係合している。
図4に示すように、操作部材40は、操作支点軸41と操作レバー42と回動係合軸43とを有している。操作支点軸41は、本体ケース21の左右の第2軸支持凹部21eに回動自在にスナップイン嵌合している。操作支点軸41の中心を通って左右方向(X1-X2方向)に延びる仮想線が第2回動中心線O2である。操作部材40は、本体ケース21に、第2回動中心線O2を支点として、図7(A)、図8(A)および図9(A)に示す第1の切替姿勢A1と、図7(B)、図8(B)および図9(B)に示す第2の切替姿勢A2との間を回動自在に支持されている。操作部材40の操作レバー42は、本体ケース21の下に形成される開口部に挿通されている。
図4に示すように、操作支点軸41は当接部41aを備えている。図7(B)に示すように、当接部41aはストッパ突起として機能しており、操作部材40を第1の切替姿勢A1から第2の切替姿勢A2に切り替えたときに、本体ケース21の第2軸支持凹部21eの下端と当接して、操作部材40を第2の切替姿勢A2に位置させるためのものである。また、図7(A)に示すように、当接部41aは、操作部材40を第2の切替姿勢A2から第1の切替姿勢A1に切り替えたときに、本体ケース21の第2軸支持凹部21eの上端と当接して、操作部材40を第1の切替姿勢A1に位置させるためのものである。
図4に示すように、操作部材40の回動係合軸43は、傾動部材10の係合部17に係合する。図8(A)に示すように、操作部材40が第1の切替姿勢A1に位置するとき、回動係合軸43は係合部前面17aと接触する。図8(B)に示すように、操作部材40が第2の切替姿勢が切替姿勢A2に位置するとき、回動係合軸43は係合部後面17bと接触する。
図5および図6に示すように、付勢機構60は、ねじりコイルバネ61とカム部材62とを有する。ねじりコイルばね61は、本体部30に支持される巻回部61aと、巻回部61aから延び出る一対の直線状の固定側腕部61bと摺動側腕部61cとを有している。この摺動側腕部61cが片持ちばね部材として機能している。以下片持ちばね部材に符号61cを付して説明する。片持ちばね部材61cは、その基端が巻回部61aとなって本体部30に支持されており、自由端がZ1方向に延び出ている。なお、片持ちばね部材61cは、ねじりコイルバネの腕部に限らず、板バネなどで形成されていてもよい。この場合の板バネは、基端が本体部20に固定され、自由端がZ1側に位置する。
図5と図6に示すように、ねじりコイルバネ61の固定側腕部61bは、本体部20の表示部材22に支持される。なお、固定側腕部61bは、本体部20の本体ケース21など本体部20のどこに支持されていてもよい。片持ちばね部材(摺動側腕部)61cは、カム部62と当接点Pで当接されている。カム部62は、操作部材40と一体となって形成され、操作部材40を回動させると、操作部材と共に回動する。なお、カム部62は、操作部材40とは別部品として形成されてもいてもよい。操作部材40が第2回動中心線O2を支点に回動している間、カム部62と片持ちばね部材61cとが、継続して当接する。
図5に示すように、操作部材40が第1の切替姿勢A1に位置するとき、ねじりコイルバネ61の片持ちばね部材61cからカム部材62に対して、操作部材40が第1の切替姿勢A1を維持する方向、すなわち時計回りの方向に当接点Pから付勢力が負荷されている。また、図6に示すように、操作部材40が第2の切替姿勢A2に位置するとき、ねじりコイルバネ61の片持ちばね部材61cからカム部材62に対して、操作部材40が第2の切替姿勢A2を維持する方向、すなわち反時計回りの方向に当接点Pから付勢力が負荷されている。
操作部材40が第2回動中心線O2を支点として回動動作するのに伴って、本体部20は、傾動部材10を基準とし、図5に示される回動中心線O1を支点として図5に示す状態から図6に示す状態に回動動作する。図5に示すように、操作部材40が第1の切替姿勢A1に位置するときには、本体部20は第1の傾き角度B1に位置する。また、図6に示すように、操作部材40が第2の切替姿勢A2に位置するときには、本体部20は第2の傾き角度B2に位置する。
次に、後方監視装置1において、操作レバー42を操作したときの動作を説明する。
後方監視装置1は、傾動部材10が自在継手構造部5を介して、支持部材2に対して三次元方向へ傾動自在に支持されている。また、表示装置22と光学ミラー23とを搭載した本体部20が、傾動部材10の回動支持軸16に連結され、本体部20が、傾動部材10に対して、第1回動中心線O1を支点として回動自在に支持されている。そして、第2回動中心線O2を支点として操作部材40を回動させることによって、傾動部材10と本体ケース21との相対角度を変化させることができる。
本体ケース21の任意の箇所をユーザが手で掴んで、本体ケース21を支持部材2の球体2bを中心として、ユーザの視界に合うように回転させる。そのとき、本体部20とともに、自在継手構造部5、傾動部材10、操作部材40および付勢機構60が支持部材2の球体2bを中心として回転する。これにより、表示装置22の表示画面および光学ミラー23の角度が、ユーザの視界に合うように調整される。
付勢機構60では、図9(B)に示すように、カム部材62と片持ちばね部材61cとの当接点Pが、中立位置を超えてZ2方向に移動すると、片持ちばね部材61cからカム部材62に対して反時計回りの付勢力Fbが与えられ、図9(A)に示すように、当接点Pが中立位置を超えてZ1方向へ移動すると、カム部材62に対して時計方向の付勢力Faが与えられる。
図9(B)では、付勢力Fbによって操作部材40が反時計方向へ回動させられ、図7(B)に示すように、操作部材40の当接部41aが本体ケース21の下開口部21の下面に押し付けられている。そのため、操作部材40が第2の切替姿勢A2を維持している。操作部材40が第2の切替姿勢A2を維持しているとき、図8(B)に示すように、操作部材40の回動係合軸43が傾動部材10の係合部後面17bを押圧し、本体部20が、第1回動中心線O1を支点として、傾動部材10に対して相対的に反時計方向へ回動し、図6に示すように、本体部20が傾動部材10に対して第2の傾き角度B2の姿勢となっている。
本体部20が第2の傾き角度B2のとき、図示しない姿勢検知スイッチで本体部20の姿勢が検知され、図示しない制御部によって表示装置22のバックライトが消灯させられる。したがって、後方監視装置1は、ハーフミラーである光学ミラー23で車両の後方を観察できるミラーモードに設定される。
図9(B)に示すように、操作部材40が第2の切替姿勢A2のとき、付勢機構60では、カム部材62と片持ちばね部材61cとが当接する当接点Pと、片持ちばね部材61の基端に一致するばね中心Oとの距離が最も短くなる距離L2に設定されている。したがって、片持ちばね部材61cから操作部材40に作用する反時計方向の付勢力Fbが最も大きくなっており、操作部材40は最も強い力によって第2の切替姿勢A2で保持されている。
本体部20が第2の傾き角度B2のとき、後方監視装置1がミラーモードであるため、ユーザは、視線を車両の後方に向けるために、手で本体部20を保持して、本体部20を回動させ、光学ミラー23の向きを変える操作を行うことが必要になる。この本体部20の向きの変化は、自在継手構造部5において、傾動部材10を支持部材2の球体2bを中心として回動させることにより行われる。
本体部20は表示装置22を搭載して質量が大きくなっているため、車体振動などで本体部20が簡単に傾かないように、支持部材2の球体2bによる保持力が強く設定されている。したがって、ミラーモードのときに、本体部20を手で保持して傾ける操作を行うが、その操作を行うときに大きな力が必要になる。しかし、本体部20と傾動部材10との相対姿勢は操作部材40の連結力により実現されているため、本体部20を大きな力で傾けようとするとき、球体2bに強固に保持されている傾動部材10と操作部材40とを互いに分離させようとする大きな力が作用し、操作部材40が第2の切替姿勢A2から不用意に回動するおそれがある。もし操作部材40が回動してしまうと、本体部20がミラーモードから外れてしまうことになる。そこで、本発明の後方監視装置1では、カム部材62と片持ちばね部材61cとの当接点Pと、片持ちばね部材61cの基端との距離L2を短くし、操作部材40に作用する付勢力Fbが最も大きくなるように設定することにより、操作部20を手で動かすときに、操作部材40が第2の切替姿勢A2から回動してしまう誤動作を防止しやすくなっている。
後方監視装置1をミラーモードからモニターモードに切替えるには、ユーザが操作部材40の操作レバー42を指で掴み、第2回動中心線O2を支点として、操作部材40を図9(B)に示す第2の切替姿勢A2から図9(A)に示す第1の切替姿勢A1に回動させる。操作部材40が、図9(B)に示す第2の切替姿勢A2から時計方向へ回動する途中で、カム部材62と片持ちばね部材61cとの当接点PがZ1方向へ移動して中立位置を越える。中立位置を超えると、片持ちばね部材61cからカム部材62に作用する付勢力が時計方向の付勢力Faに変化し、操作部材20が時計方向へ回動させられる。付勢力Faによって、図7(A)に示すように、操作部材40の当接部41aが本体ケース21の下開口部21の上端に押し付けられ、操作部材40は第1の切替姿勢A1へ回動して、その姿勢を維持する。
操作部材40が第1の切替姿勢A1に向けて回動するときに、図8(A)に示すように、操作部材40の回動係合軸43が傾動部材10に設けられた係合部前面17aを押圧し、本体部20が第1回動中心線O1を支点として時計方向へ回動し、図9(A)の位置に変化する。そして図5に示すように、本体部20は傾動部材10に対して第1の傾き角度B1の姿勢で安定する。これが姿勢検知スイッチで検知されると、表示装置22のバックライトが点灯し、表示装置22の表示画面に後方監視画像が表示されて、モニターモードへの切替えが完了する。
図9(A)に示すように、モニターモードでは、第1の切替姿勢A1の操作部材40に設けられたにカム部材62と片持ちばね部材61との当接点Pと、片持ちばね部材61の基端の位置に対応するばね中心Oとの間の距離L1が、図9(B)に示す第2の切替姿勢A2のときの距離L2よりも大きくなる。距離L1は距離L2の1.5倍以上であり、好ましくは2倍以上である。この距離の差により、第1の切替姿勢A1の操作部材40に作用する時計方向の付勢力Faは、操作部材40が第2の切替姿勢A2のときにカム部材62に与えられる付勢力Fbよりも十分に小さくなる。
後方監視装置1をモニターモードからミラーモードに戻すには、図9(A)に示す第1の切替姿勢A1の操作部材40を時計方向へ回動させて図9(B)に示す第2の切替姿勢A2に回動させ、本体部20を図5に示す第1の傾き角度B1の姿勢から、図6に示す第2傾き角度B2の姿勢に切替える必要がある。操作部材40が第1の切替姿勢A1のとき、片持ちばね部材61cからカム部材62に作用している付勢力Faは小さく設定されている。そのため、ユーザが小さな力で操作レバー42をZ2方向へ押すだけで第1の切替姿勢A1の操作部材40を反時計方向へ回動させることができる。操作レバー42をZ2方向へ軽い力で押して、その最終行程で、操作レバー42をZ2方向へ強く押すことで、図9に示す第2の切替姿勢A2に移行させ、ミラーモードに戻すことができる。
表示装置22が動作してモニターモードとなっているときに、表示装置22の故障や、車体に設けられたカメラの誤動作や故障などによって、後方監視画像に支障が生じることがある。車両の走行中にこのような支障が生じると、車両の後方を確認するために、急いでモニターモードからミラーモードに切り替える必要がある。前述のように、操作部材40を第1の切替姿勢A1から移動させ、本体部20を回動させてモニターモードを解除するとき、操作レバー42に与える力が小さいため、ユーザは容易にモニターモードを解除することができ、その後、操作レバーを確実に押してミラーモードに移行させればよい。
本発明の実施形態の後方監視装置1では、操作部材40が図9(B)に示す第2の切替姿勢A2とされミラーモードが設定されているときは、操作部材40が片持ちばね部材61cで強く保持されている。したがって、本体部20を手で保持して球体2bを支点として回動させて反射方向を変えるときに、操作部材40が第2の切替姿勢A2から簡単に外れることがない。また、操作部材40が図9(A)に示す第1の切替姿勢A1とされモニターモードが設定されているときには、片持ちばね部材61cによる操作部材40の保持力が弱くなっている。したがって、緊急時などにモニターモードを弱い力で簡単に解除することが可能になる。
しかも、第1の切替姿勢A1と第2の切替姿勢A2とで片持ちばね部材61cで操作部材40を保持する力を変化させるための機構として、1つの片持ちばね部材61cを使用し、カム部材62の片持ちばね部材61cとの当接点Pを移動させることのみで実現できるため、部品数を増やす必要がなく、また本体部20と傾動部材10とを相対移動させるための機構を複雑にする必要もない。
1 後方監視装置
2 支持部材
2a 固定部
2b 球体
2c アーム部
5 自在継手構造部
10 傾動部材
11 ベース部
12 凹球部
14 係止受け部
15 ねじ穴部
16 回動支持軸部
17 係合部
20 本体部
21 本体ケース
21a 収納凹部
21b 穴部
21c 内壁面
21d 第1軸支持凹部
21e 第2軸支持凹部
22 表示装置
23 光学ミラー
40 操作部材
41 操作支点軸
41a 当接部
42 操作レバー
60 付勢機構
61 ばね部材
61a 巻回部
61b 固定側腕部
61c 摺動側腕部(片持ちばね部材)
62 カム部材
P 当接点
O ばね中心
O1 第1回動中心線
O2 第2回動中心線
A1 第1の切替姿勢
A2 第2の切替姿勢
B1 第1の傾き角度
B2 第2の傾き角度

Claims (3)

  1. 車両に取付けられた支持部材と、
    前記支持部材に傾動自在に連結された傾動部材と、前記傾動部材に第1の傾き角度と第2の傾き角度との間で回動自在に支持される本体部と、を有し、
    前記本体部に、前記第1の傾き角度で後方監視画像を表示する表示装置と、前記第2の傾き角度で後方監視が可能となる光学ミラーと、が設けられた後方監視装置において、
    前記傾動部材と前記本体部との間に設けられて、第1の切替姿勢と第2の切替姿勢との間で移動し、第1の切替姿勢のときに前記本体部を第1の傾き角度に切り替え、第2の切替姿勢のときに前記本体部を前記第2の傾き角度に切り替える操作部材と、付勢機構と、が設けられ、
    前記付勢機構は、前記本体部に基端が支持されて自由端を有する片持ちばね部材と、前記操作部材と共に回動して前記片持ちばね部材の前記基端と前記自由端との間に当接するカム部材とを有し、
    前記操作部材が前記第1の切替姿勢から前記第2の切替姿勢に向けて操作され、前記カム部材と前記片持ちばね部材との当接点が中立位置を超えて前記基端に近い位置に移動したときに、前記操作部材が前記第2の切替姿勢に維持され、前記操作部材が前記第2の切替姿勢から前記第1の切替姿勢に向けて操作され、前記当接点が前記中立位置を超えて前記基端から離れる位置に移動したときに、前記操作部材が前記第1の切替姿勢に維持され、
    前記第2の切替姿勢のときの前記当接点と前記基端との間の距離、前記第1の切替姿勢のときの前記当接点と前記基端との間の距離よりも短いことを特徴とする後方監視装置。
  2. 前記カム部材は、前記操作部材と一体となって形成されていることを特徴とする請求項1記載の後方監視装置。
  3. 両端に直線状の固定側腕部と摺動側腕部とを有するねじりコイルバネが設けられ、前記摺動側腕部が前記片持ちばね部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の後方監視装置。
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