JP7421949B2 - 情報処理システムおよび情報処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車などの移動体の運転者に応答行動を伴うタスクを提示する情報処理システムおよび情報処理方法に関する。
自動車などの移動体においては、当該移動体の運転者等からの求めに応じて、あるいは運転者の運転操縦の状況に応じて、及び又は運転者の表情等から判断され得る当該運転者の生理状態や移動体室内の雰囲気等に基づいて、車両制御装置、ナビゲーション(NAVI)装置、及び又はオーディオビジュアル(AV)装置等々が、運転者に対して、運転者支援機能の提案や、目的地若しくは立ち寄り地の提案、あるいは音楽再生等の提案を行うことが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、運転者に対し提案が提示された場合には、当該提案を受容するか否かの判断のため、多かれ少なかれ運転者の思考能力が割かれることとなり得る。その結果、運転者は、上記提案の内容や、そのとき遭遇している交通シーンの複雑さによっては、上記判断を行うことが煩わしく思えたり、当該判断に気をとられて運転操縦へ注意力が散漫になるなどの思わぬ悪影響を被ることともなり得る。
特に、運転操縦についての運転者の負荷(運転負荷)は、交通状況に応じて時々刻々変化するものであり、運転操作に求められる運転者の注意力の程度も変化する。このため、上記提案の内容によっては、現在の運転負荷の程度に依存して、当該提案をその時点において提示することが不適切なものとなり得る。
特開2019-178926号公報
上記背景より、運転者に対する提案などの、移動体の運転者に応答行動を伴うタスクを提示する情報処理装置において、当該運転者の運転操縦への注意力を過度に散逸させることなく、種々の提案を安全に提示することが求められている。
本発明の一の態様は、移動体の運転者に提示する提案であるタスクを取得するタスク取得部と、前記運転者の現在の運転負荷を特定する負荷特定部と、前記運転負荷に応じて、前記取得したタスクを前記運転者に出力するか否かを判断する出力判断部と、記憶部と、を備え、前記記憶部は、前記運転者の嗜好の種類と、当該嗜好の種類における前記運転者の嗜好のカテゴリと、の情報を含む嗜好情報を記憶し、前記出力判断部は、前記運転者の前記嗜好情報に基づき、取得した前記タスクである提案種類及び当該種類における前記提案のカテゴリと前記運転者の前記嗜好の種類及び前記嗜好のカテゴリと、に基づき、前記提案の種類と前記嗜好の種類とが一致することを条件として、前記一致する種類に属する各カテゴリの一つ又は複数の特性のそれぞれを表す軸を持つ空間における、前記提案のカテゴリと前記嗜好のカテゴリとの距離を、前記運転者の嗜好からの前記タスクの乖離度として算出し、前記算出した乖離度が、前記特定された運転負荷に基づいて算出される閾値より小さいときに、前記取得したタスクを前記運転者へ出力することを決定する、情報処理システムである。
本発明の他の態様によると、前記閾値は、前記運転負荷が大きいほど、小さな値に設定される。
本発明の他の態様によると、前記嗜好情報は、前記運転者ごとに定められる。
本発明の他の態様によると、前記閾値は、個々の運転者に依らないデフォルト閾値と、運転者ごとに定められる固有閾値と、で構成され、前記出力判断部は、前記運転者が前記タスクについての応答の習熟度について所定条件を満たす場合に、前記固有閾値を用いて、前記取得したタスクを当該運転者へ出力するか否かを決定する。
本発明の他の態様は、タスク取得部が、移動体の運転者に対して提示するタスクを取得するステップと、負荷特定部が、前記運転者の現在の運転負荷を特定するステップと、出力判断部が、前記取得したタスクの要求を前記運転者に出力するか否かを判断するステップと、を含み、前記判断するステップでは、記憶部に記憶された前記運転者の嗜好に関する嗜好情報に基づき、取得した前記タスクである提案種類及び当該種類における前記提案のカテゴリと前記運転者の前記嗜好の種類及び前記嗜好のカテゴリと、に基づき、前記提案の種類と前記嗜好の種類とが一致することを条件として、前記一致する種類に属する各カテゴリの一つ又は複数の特性のそれぞれを表す軸を持つ空間における、前記提案のカテゴリと前記嗜好のカテゴリとの距離を、前記運転者の嗜好からの前記タスクの乖離度として算出し、前記算出した乖離度が、前記特定された運転負荷に基づいて算出される閾値より小さいときに、前記取得したタスクを前記運転者へ出力することを決定する、情報処理方法である。
本発明によれば、運転者に対する提案などの、移動体の運転者に応答行動を伴うタスクを提示する情報処理装置において、当該運転者の運転操縦への注意力を過度に散逸させることなく、種々のタスクを安全に提示することができる。
本発明に係る情報処理システムの構成を示す図である。 図1に示す情報処理システムを構成する利用管理サーバの構成を示す図である。 図1に示す情報処理システムを構成する情報処理装置の構成を示す図である。 図2に示す利用管理サーバが記憶する嗜好情報の一例を示す図である。 図2に示す利用管理サーバが記憶する嗜好乖離情報の一例を示す図である。 図2に示す利用管理サーバが記憶する嗜好乖離情報の他の一例を示す図である。 図3に示す情報処理装置が記憶する運転負荷テーブルの一例を示す図である。 図3に示す情報処理装置の動作の手順を示すフロー図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図である。情報処理システム100は、例えば、移動体である車両102に搭載された情報処理装置120と、車両102の外に設けられる利用管理サーバ106と、で構成される。情報処理装置120と利用管理サーバ106とは、例えば通信ネットワーク104を介して通信可能に接続されている。通信ネットワーク104は、例えばインターネット等のオープンネットワーク、またはプライベートネットワークであり得る。
車両102は、例えば複数のユーザにより利用され得るシェアカーであり、複数のユーザ130、132、134は、それぞれ車両102の運転者として当該車両102を利用し得る。ユーザ130、132、134(以下、総称してユーザ130等ともいう)は、それぞれ、車両102のオーナにより当該車両102の利用を許可された者であり、従来技術に従い、例えば携帯電話である携帯端末140、142、144(以下、総称して携帯端末140等ともいう)にダウンロードされた電子鍵の鍵情報150、152、154(以下、総称して鍵情報150等ともいう)を用いて車両102を利用する。
車両102は、その利用に際して用いられる携帯端末140等から鍵情報150等を取得し、当該取得した鍵情報に基づいて、ユーザ130等のいずれのユーザが運転者としての車両102の利用を開始したかを特定することができる。
図2は、利用管理サーバ106の構成を示す図である。利用管理サーバ106は、処理装置200と、記憶装置202と、通信装置204と、を備える。通信装置204は、通信ネットワーク104を介して情報処理装置120と通信するための有線通信機及び又は無線通信機である。記憶装置202は、例えば、揮発性及び又は不揮発性の半導体メモリ、及び又はハードディスク装置等により構成される。記憶装置202は、ユーザDB(データベース)206を記憶する。ユーザDB206には、ユーザ130、132、134のそれぞれについての、ユーザ情報208と、嗜好情報210と、が保存されている。なお、図2においては、ユーザ情報208および嗜好情報210が、それぞれ一つだけ示されているが、後述するようにこれらの情報はユーザ毎に作成されてユーザDB206内に保存されるため、それぞれユーザの数に等しい数だけ存在するものと理解されたい。
図4は、嗜好情報210の一例を示す図である。図4には、一例として、ユーザ130についての嗜好情報210が示されている。図示の表の、最上行のタイトル行を除く各行には、ユーザ130が持つ嗜好の詳細が示されている。“嗜好クラス”列、“名前”列、および“嗜好カテゴリ”列は、それぞれ、ユーザ130が持つ嗜好の種類(以下、嗜好クラス)、当該嗜好クラスにおける具体的な嗜好対象の名前、および当該嗜好対象が属するカテゴリ(以下、嗜好カテゴリともいう)の名称を示している。
図4には、嗜好クラスとして、“好きな楽曲”、“最近視聴した曲”、“良く行く場所”、“最近行った場所”が示されている。“好きな楽曲”クラスおよび“最近視聴した曲”クラスに対応する“名前”列には、例えば具体的な楽曲名が示される。ここで、図4に記載の“aaa001”等は具体的な楽曲名(例えば、“モーツァルト トルコ行進曲”等々)を表したものと理解されたい。また、“好きな楽曲”クラスおよび“最近視聴した曲”クラスに対応する“嗜好カテゴリ”列には、“名前”列に示された具体的な楽曲のカテゴリが示されている。ここで、当該“嗜好カテゴリ”列に示されるカテゴリは、例えば後述する図5に示す二次元平面上の黒丸が表す提案カテゴリのいずれかである。“最近視聴した曲”クラスに対応する行には、さらに、“日付”列に、その行の“名前”列に示された楽曲が視聴された日付が示されている。
また、図4において、“良く行く場所”クラスおよび“最近行った場所”クラスに対応する“名前”列には、例えば具体的な場所の名称が示される。ここで、図4に記載の“bbb2001”等は具体的な場所の名称(例えば、場所の名称である“八幡山公園”、施設名称である“富士スポーツジム”、“赤岩ショッピングセンター”等々)を表したものと理解されたい。また、“良く行く場所”クラスおよび“最近行った場所”クラスに対応する“嗜好カテゴリ”列には、“名前”列に示された具体的な場所のカテゴリが示されている。ここで、当該“嗜好カテゴリ”列に示されるカテゴリは、例えば後述する図6に示す二次元平面上の黒丸が表す提案カテゴリのいずれかである。“最近行った場所”クラスに対応する行には、さらに、“日付”列に、その行の“名前”列に示された場所へ行った日付が示されている。
図2を参照し、記憶装置202は、また、運転者の嗜好表現に用いられ得る複数の嗜好のカテゴリについての、人間感性の観点から見た相互間の乖離度(又は類似度)を表す嗜好乖離情報212を記憶する。ここで、嗜好乖離情報212は、例えば、予め定めて記憶装置202に保存される。嗜好乖離情報212は、具体的には、例えば、後述するAV出力装置306やナビゲーション装置302等が行い得る“楽曲再生提案”や“立ち寄り地提案”などの提案の種類(以下、提案クラスという)ごとに、当該提案クラスにおける提案内容の類型(提案カテゴリ)間の乖離(又は類似性)の程度を表した情報である。
図5は、嗜好乖離情報212の一例であって、“楽曲再生”提案クラスについての、提案カテゴリ間の乖離の程度を示した情報の一例である。図5では、提案カテゴリ(“楽曲再生”提案クラスにおける提案内容の類型)として、例えば、洋楽(ロック)、洋楽(バラード)を表す「洋楽-A」「洋楽-B」等の、合計11個の予め定められた楽曲カテゴリが用いられている。そして、図5では、人間の感性に影響を与える指標として楽曲の持つテンポ(図示横軸)および曲調(図示縦軸)が用いられ、これらを軸とする2次元平面上に、それぞれの楽曲カテゴリがポジショニングされている。これにより、図5は、例えば任意の2つの楽曲カテゴリの相互間の距離が、それら2つの楽曲カテゴリ間の乖離度を表すものとなっている。すなわち、当該距離が長いほど、その2つの楽曲カテゴリの乖離度は、大きいと判断することができる。ここで、上記楽曲カテゴリのそれぞれは、運転者の嗜好表現に用いられ得る複数の嗜好のカテゴリに相当する。
上記テンポは、例えば楽曲が有するリズムの速さであり、上記曲調は、例えば楽曲に対して人が持つ印象(図示の例では、“穏やか”と“元気”を対極とする)である。また、図5におけるそれぞれの黒丸の位置は、例えば、対応する楽曲カテゴリにおける楽曲の平均的又は代表的なポジショニング位置を表している。なお、図5において、縦軸及び横軸のスケールは、それぞれの楽曲カテゴリが識別可能に分離されるように、それぞれ任意に定義され設定されるものとすることができる。
また、上記ポジショニングは、人が予め定めるものとすることもできるし、楽曲の音色、音階(ハ長調、ト短調など)、及び又は旋律を構成する音響振動数のゆらぎ等々と人が持つ印象との関係を学習させたAI(人工知能)により行われるものとすることもできる。
図6は、嗜好乖離情報212の他の一例であって、“立ち寄り場所”提案クラスについての、提案カテゴリ間の乖離の程度を示した情報の一例である。図6では、提案カテゴリ(“立ち寄り場所”提案クラスにおける提案内容の類型)として、例えば、「スポーツ観戦」、「遊園地」、「テーマパーク」等の、合計11個の予め定められた立ち寄り場所カテゴリが用いられている。そして、図6では、人間の感性に影響を与える指標として、立ち寄り場所における滞在時間(図示横軸)および脳活動の認知(例えば、“遊び”と“学習”を対極とする)が用いられ、これらを軸とする2次元平面上に、それぞれの立ち寄り場所カテゴリがポジショニングされている。
これにより、図6は、図5と同様に、例えば任意の2つの立ち寄り場所カテゴリの相互間の距離が、それら2つの立ち寄り場所カテゴリ間の乖離度を表すものとなっている。すなわち、当該距離が長いほど、その2つの立ち寄り場所カテゴリの乖離度は、大きいと判断することができる。ここで、上記立ち寄り場所カテゴリのそれぞれは、運転者の嗜好表現に用いられ得る複数の嗜好のカテゴリに相当する。なお、図6において、縦軸及び横軸のスケールは、それぞれの立ち寄り場所カテゴリが識別可能に分離されるように、それぞれ任意に定義され設定されるものとすることができる。
また、上記ポジショニングは、人が予め定めるものとすることもできるし、例えば場所の名称等と図6に示す二次元平面上の位置との関係を学習させたAIが行うものとしてもよい。
図2を参照し、処理装置200は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理装置200は、プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)、データの一時記憶のためのRAM(Random Access Memory)等を有する構成であってもよい。そして、処理装置200は、機能要素又は機能ユニットとして、ユーザ登録部220と、乖離情報管理部222と、ユーザ情報配信部224と、を備える。
ユーザ登録部220は、例えば車両102のオーナからの指示に応じて、車両102の利用を希望するユーザ130等のそれぞれについての情報に基づき、ユーザ毎のユーザ情報208を作成して記憶装置202に記憶する。このユーザ情報208には、対応するユーザ130等の識別情報(例えば、ユーザID)、対応する携帯端末140の情報へアクセスするためのアクセス情報、当該携帯端末140等に与えた鍵情報150等が含まれ得る。
また、ユーザ登録部220は、ユーザ情報208を作成して記憶装置202に記憶する際に、またはその後において、例えば対応するユーザ130等の携帯端末140等を介して、当該ユーザ130等の好きな楽曲および良く行く場所についての情報を取得する。当該情報は、対応するユーザ130等が利用管理サーバ106からの求めに応じて携帯端末140等に入力した情報であるものとすることができる。また、ユーザ登録部220は、携帯端末140等に楽曲再生履歴および経路案内履歴が記憶されている場合には、これらの履歴から、最近視聴した曲および最近行った場所の情報を取得する。そして、ユーザ登録部220は、取得した上記情報に基づき、そのユーザ130等についての嗜好情報210を作成して記憶装置202に記憶する。
また、ユーザ登録部220は、後述する車両102の情報処理装置120から、後述する嗜好情報386を受信したときは、受信した嗜好情報386により、ユーザDB206が記憶する対応するユーザ130等の嗜好情報210を更新する。
乖離情報管理部222は、記憶装置202が記憶する嗜好乖離情報212を管理する。具体的には、乖離情報管理部222は、例えば、利用管理サーバ106の管理者であるオペレータからの指示により、当該指示に従って新しい提案クラス及び又は提案カテゴリを追加することにより嗜好乖離情報212を更新する。乖離情報管理部222は、嗜好乖離情報212に含まれる例えば図4及び又は図5に示す二次元平面に新たな提案カテゴリをポジショニングするためのAI(上述)を備えてもよい。
ユーザ情報配信部224は、通信装置204を介して、車両102の情報処理装置120からの送信要求を受信したことに応じて、当該送信要求により指定されるユーザ130等についての嗜好情報210、および嗜好乖離情報212を、情報処理装置120へ送信する。
次に、車両102が備える情報処理装置120の構成について説明する。図3は、情報処理装置120の構成の一例を示す図である。この情報処理装置120は、車載ネットワークバス300を介して、車両102が備える他の制御装置と通信可能に接続されている。これらの他の制御装置には、例えば、ナビゲーション装置302、車両情報取得装置304、AV(オーディオビジュアル)出力装置306、TCU(テレマティクス・コントロール・ユニット)310、GPS受信装置312が含まれ得る。
GPS受信装置312は、車両102の現在位置を特定するための情報(例えば、経度、緯度、高度についての情報)をGPS衛星から受信する。車両情報取得装置304は、車両102が備える方向指示灯スイッチ314から、方向指示灯(不図示)のオン/オフ状態についての情報を取得する。また、車両情報取得装置304は、車両102の車体外装に配された、車両102の外部環境を撮像する車外カメラ316から、当該外部環境についての画像情報を取得する。
また、車両情報取得装置304は、アクセルペダルセンサ318およびブレーキペダルセンサ320から、それぞれ、アクセルペダル及びブレーキペダルの踏み込み量についてのセンサ情報を取得する。さらに、車両情報取得装置304は、3軸加速センサ322、ヨーレートセンサ324、および速度センサ326から、車両102に加わる鉛直方向、車幅方向、及び車長方向の3軸の加速度についての情報、鉛直方向を中心軸とする回転運動の情報、並びに車長方向の速度についての情報を取得する。
TCU310は、近距離通信装置372と、遠距離通信装置374と、これらの通信装置の動作を制御する処理装置370と、を備える。処理装置370は、例えばCPU等のプロセッサを備えるコンピュータである。近距離通信装置372は、例えばBluetooth(登録商標)通信規格に従ってユーザ130等の携帯端末140等と通信する無線通信装置である。また、遠距離通信装置374は、通信ネットワーク104を介して例えば利用管理サーバ106と通信するための無線通信装置である。
ナビゲーション装置302は、処理装置340と、記憶装置342と、を備える。処理装置340は、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータであり、プログラムを実行することにより実現される機能要素又は機能ユニットとして、経路探索部344と、位置特定部346と、提案生成部348と、を備える。
経路探索部344は、運転者からの指示等に応じて、現在位置から目的地までの経路を探索し、探索した経路を示す画像を、例えばAV出力装置306を介して表示装置368に表示する。位置特定部346は、GPS受信装置312が受信するGPS電波の情報に基づき、車両102の現在位置の情報を取得して、経路探索部344等へ出力する。
提案生成部348は、AV出力装置306を介して車室内カメラ364から取得される運転者の表情や、TCU310を介して取得される広域又は地域のイベント情報等に基づき、運転者に対する立ち寄り地についての提案を生成する。
提案生成部348は、AV出力装置306を介して車室内カメラ364から取得される運転者の表情から、従来技術に従って当該運転者の生理的状態を検知し、運転者の表情に疲れの特徴を検知したときは、運転者に対し「休憩が必要です。近くの公園への案内を開始しますか?」等の提案を行うものとすることができる。
また、例えば、提案生成部348は、通信ネットワーク104に接続されたSNSサーバ(不図示)等の投稿テキストを、TCU310を介して所定の時間間隔で取得し、例えば地域のスーパーマーケットの安売り開始時刻の情報が得られた場合に、運転者に対し「Zスーパーで15時より安売りが開始されます。Zスーパーへの案内を開始しますか?」等の提案を行うものとすることができる。
そして、提案生成部348は、提案を生成したときは、当該生成した提案を、運手者へ提示するタスクとして情報処理装置120へ送信する。その際、提案生成部348は、例えば、そのタスクに関する情報として、運転者に出力すべき音声メッセージと、当該タスクが提示する提案の提案クラス及び提案カテゴリと、を含む情報を、情報処理装置120へ送信する。この場合において、上記提案クラスは、“立ち寄り場所”提案クラスである。また、上記タスクに関連する提案カテゴリは、例えば、提案生成部348が、上記提案する立ち寄り場所の名称に基づいて決定するものとすることができる。当該決定のため、例えば、場所名称と提案カテゴリとを対応付けたデータベースが、記憶装置342に記憶されているものとしてもよい。
AV出力装置306は、楽曲や動画の再生を行う。また、AV出力装置306は、ナビゲーション装置302等の他の装置をクライアントとする音声対話ホストとしても機能し、これら他の装置からの指示により、運転者への音声情報や視覚情報をスピーカ366および表示装置368に出力するほか、マイク362により運転者からの音声指示を取得して、当該音声指示の認識結果を上記他の装置へ出力する。さらに、AV出力装置306は、車室内カメラ364から取得される運転者の表情等に基づき、運転者に対する楽曲再生等の提案を生成する。
具体的には、AV出力装置306は、処理装置350と、記憶装置352と、を備える。処理装置350は、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータであり、プログラムを実行することにより実現される機能要素又は機能ユニットとして、AV制御部354と、提案生成部356と、UI(User Interface)制御部358と、を備える。
AV制御部354は、従来技術に従い、例えばコンピュータ読取可能なCD、DVD、USBメモリ等の着脱可能な記録媒体記録された、及び又は通信ネットワーク104等を介して記憶装置352にダウンロードされ記憶された、楽曲、映像、画像等のAVコンテンツを再生して、スピーカ366、及び又は表示装置368へ出力する。さらに、AV制御部354は、ラジオ放送電波及びテレビ放送電波の受信機(不図示)から受信されるラジオ番組及びテレビ番組の音声をスピーカに出力する。また、AV制御部354は、適切な場合にはテレビ番組の映像を表示装置368に出力する。
UI制御部358は、提案生成部356、及び又は後述する情報処理装置120からの指示により、当該指示が指定する画像又は映像を表示装置368に表示すると共に、表示装置368が装備するタッチパネル(不図示)を介した運転者からの入力を、提案生成部356、及び又は情報処理装置120へ送信する。また、UI制御部358は、提案生成部356、及び又は情報処理装置120からの指示により、当該指示が指定する音声メッセージをスピーカ366へ出力する。また、UI制御部358は、運転者からの音声指示等の発話をマイク362から取得し、当該発話の音声認識結果を、提案生成部356、及び又は情報処理装置120へ送信する。さらに、UI制御部358は、車室内カメラ364の画像を取得して、当該取得した画像そのもの、及び又は従来技術に従って当該画像から検知される運転者の生理的状態を、提案生成部356及びナビゲーション装置302等の他の装置へ出力する。
提案生成部356は、ラジオ放送電波及び又はテレビ放送電波から取得される番組情報、及び又は車室内カメラ364から取得される運転者の表情等に基づき、運転者に対する楽曲再生についての提案を生成する。例えば、提案生成部348は、取得された番組情報から、アニメソングやジャズ等の特集番組等を発見した場合には、「cccの特集番組が放送されています。視聴しますか?」等の提案を行うものとすることができる。ここで、上記“ccc”は、例えばその特集番組のカテゴリを示す言葉である。
また、例えば、提案生成部348は、車両情報取得装置304から取得される運転者の表情に疲れの特徴が認められるときは、例えば運転者の思考活動の活性化を図るべく、運転者に対し「aaaのbbbを再生しますか?」等の提案を行うものとすることができる。ここで、上記“aaa”および“bbb”は、例えば具体的なアーティスト名および楽曲名である。
提案生成部356は、提案を生成したときは、当該生成した提案を、運手者へ提示するタスクとして情報処理装置120へ送信する。その際、提案生成部348は、例えば、そのタスクに関する情報として、運転者に出力すべき音声メッセージと、当該タスクが提示する提案の提案クラス及び提案カテゴリと、を含む情報を、情報処理装置120へ送信する。この場合において、上記提案クラスは、“楽曲再生”提案クラスである。また、上記タスクに関連する提案カテゴリは、例えば、提案生成部356が、上記提案する番組の番組名や、再生する楽曲のアーティスト名及び又は作曲者名に基づいて決定するものとすることができる。当該決定のため、例えば、アーティスト名、作曲者名と提案カテゴリとを対応付けたデータベースが、記憶装置352に記憶されているものとしてもよい。
情報処理装置120は、ナビゲーション装置302及び又はAV出力装置306から送信される運転者へ提示するタスクを受信する。そして、情報処理装置120は、現在の運転者であるユーザ130等の運転負荷の状況等に応じて、当該運転者に対するそのタスクの出力を実行し又はその出力の実行を中止する。
具体的には、情報処理装置120は、処理装置380と、記憶装置382と、を備える。記憶装置382は、例えば、揮発性及び又は不揮発性の半導体メモリ、及び又はハードディスク装置等により構成される。
記憶装置382は、嗜好情報386を記憶する。この嗜好情報386は、ユーザ130等のいずれかのユーザが車両102の利用を開始したときに、後述するユーザ識別部388が、利用管理サーバ106のユーザDB206に記憶されている対応するユーザの嗜好情報210を当該利用管理サーバ106からダウンロードして記憶させたものである。例えばユーザ130が車両102の利用を開始したときは、嗜好情報210の一例として図4に示したユーザ130の嗜好情報210が、ユーザ識別部388により、嗜好情報386として記憶装置382に記憶される。
また、記憶装置382は、嗜好乖離情報398を記憶する。この嗜好乖離情報398は、ユーザ130等のいずれかのユーザが車両102の利用を開始したときに、ユーザ識別部388が、利用管理サーバ106の記憶装置202に記憶されている嗜好乖離情報212を当該利用管理サーバ106からダウンロードして記憶装置382に記憶させたものであり、その内容は嗜好乖離情報212と同じである。
さらに、記憶装置382は、運転負荷テーブル384を記憶する。運転負荷テーブル384は、車両102の運転者の運転負荷の程度を、車両102が遭遇する様々な交通シーンに関連付けて定めたテーブルであり、予め定めて記憶装置382に記憶される。
処理装置380は、CPU等のプロセッサを備えるコンピュータである。処理装置380は、プログラムが書き込まれたROM、データの一時記憶のためのRAM等を有する構成であってもよい。そして、処理装置380は、機能要素又は機能ユニットとして、ユーザ識別部388と、タスク取得部390と、負荷特定部392と、出力判断部394と、出力指示部396と、を備える。
処理装置380が備えるこれらの機能要素は、例えば、コンピュータである処理装置380がプログラムを実行することにより実現される。なお、上記コンピュータ・プログラムは、コンピュータ読み取り可能な任意の記憶媒体に記憶させておくことができる。これに代えて、処理装置380が備える上記機能要素の全部又は一部を、それぞれ一つ以上の電子回路部品を含むハードウェアにより構成することもできる。
ユーザ識別部388は、ユーザ130等のいずれかのユーザが対応する携帯端末140等の電子鍵を使用して車両102の利用を開始したときに、当該使用された電子鍵の鍵情報150等から、当該ユーザを現在の運転者として特定する。この鍵情報150等は、従来技術に従い、例えばTCU310が、近距離通信装置372により受信して取得して、鍵認証を行う制御装置(不図示)へ送信すると共に、情報処理装置120へ送信するものとすることができる。
また、ユーザ識別部388は、利用管理サーバ106と通信し、当該利用管理サーバ106のユーザDB206から、上記特定したユーザについての嗜好情報210をダウンロードする。そして、ユーザ識別部388は、上述したように、上記ダウンロードした現在の運転者であるユーザの嗜好情報210を、嗜好情報386として記憶装置382に記憶する。また、ユーザ識別部388は、利用管理サーバ106から嗜好乖離情報212をダウンロードし、嗜好乖離情報398として記憶装置382に保存する。
タスク取得部390は、ナビゲーション装置302及び又はAV出力装置306から送信される運転者へ提示するタスクを、受信して取得する。
負荷特定部392は、現在の運転者の、現在の運転負荷を特定する。具体的には、負荷特定部392は、車両102の現在位置における交通環境の情報(交差点付近、踏切手前、高速道路入口等々の区別など)をナビゲーション装置302から取得する。また、負荷特定部392は、車両102の現在の動作状態(定速走行、加減速走行等)に係る情報、および交通環境における交通インフラストラクチャの動作状態(交通信号の点灯状態など)についての情報を、車両情報取得装置304から取得する。
そして、負荷特定部392は、上記取得した情報に基づいて車両102が現在置かれている交通シーン(定速直進走行、車線変更、信号停止後の発進など)を特定し、当該特定した交通シーンに対応する運転負荷の程度を特定する。より具体的には、負荷特定部392は、記憶装置382が記憶する運転負荷テーブル384を参照し、上記特定した交通シーンに対応する運転負荷の大きさを特定する。
図7は、運転負荷テーブル384の一例を示す図である。図示の例では、テーブルの左列に種々の交通シーンが示されており、その右側の列に、それぞれの交通シーンにおける運転負荷の程度が、“大”“中”“小”の3段階で与えられている。例えば、負荷特定部392は、ナビゲーション装置302及び又は車両情報取得装置304から得られた情報から判断される現在の交通シーンが“車線変更(周囲車両あり)”である場合には、図7に示す運転負荷テーブル384に基づき、車両102の運転者の現在の運転負荷を“中”であるものと判断する。
出力判断部394は、負荷特定部392が特定した現在の運転負荷に応じて、タスク取得部390が取得したタスクを現在の運転者に出力するか否かを判断する。特に、出力判断部394は、記憶装置382が記憶する現在の運転者の嗜好情報386に基づいて、上記取得したタスクが含む提案と、現在の運転者であるユーザ130等の嗜好との乖離度を算出する。すなわち、タスクが含む提案とユーザ130等の嗜好との乖離度は、そのとき運転者として車両102を利用しているユーザ毎に算出される。
例えば、出力判断部394は、タスクが含む提案の提案クラスと提案カテゴリから、図5および図6に示す嗜好乖離情報の二次元平面上における当該タスクの提案カテゴリの位置を特定する。また、出力判断部394は、嗜好情報386を参照し、現在の運転者であるユーザ130等の嗜好クラスと嗜好カテゴリを特定すると共に、上記タスクの提案クラスに対応する嗜好乖離情報である二次元平面上で、上記特定したユーザ130等の嗜好カテゴリの位置を特定する。この場合において、嗜好クラスと提案クラスとの対応関係は、予め定めて記憶装置382に記憶しておくものとすることができる。本実施形態では、嗜好クラスである“好きな楽曲”および“最近視聴した楽曲”は、提案クラスの“楽曲再生”に対応し、嗜好クラス“良く行く場所”および“最近行った場所”は、提案クラスの“立ち寄り場所”に対応する。
そして、出力判断部394は、上記タスクの提案クラスに対応する嗜好乖離情報である二次元平面上における、上記取得したタスクの提案カテゴリと運転者の嗜好カテゴリとの距離を、上記乖離度として算出する。なお、ユーザ130等の嗜好情報386において、同一の嗜好クラスに複数の嗜好カテゴリがある場合には、出力判断部394は、例えば、取得したタスクの提案カテゴリとそれぞれの嗜好カテゴリとの距離のうちの最小値を、上記乖離度として算出するものとすることができる。
上記に加えて、出力判断部394は、運転者であるユーザ130等の、タスクへの応答の習熟度(タスク応答の習熟度)にも基づいて、上記乖離度を算出するものとすることができる。タスク応答の習熟度は、例えば、予め定められて記憶装置382に記憶された標準的な運転者におけるタスク応答の平均時間(タスク提案出力から応答までの平均時間)に対する、ユーザ130等における直近の所定回数におけるタスク応答の平均時間の比率で表され得る。
出力判断部394は、例えば、現在の運転者であるユーザ130等におけるタスク応答の応答時間を記憶しておき、嗜好乖離情報398から求まる乖離度に上記比率を乗算して、以降の処理に用いる乖離度を算出するものとすることができる。
さらに、出力判断部394は、上記算出した乖離度が、負荷特定部392において特定された運転負荷に基づいて算出される閾値より小さいときに、上記タスクの要求を運転者へ出力することを決定する。ここで、上記閾値は、提案クラスごとに算出される。また、上記閾値は、それぞれ、運転負荷が大きいほど小さな値に設定される。これにより、運転負荷が大きい場合には、乖離度の小さな提案を含むタスクのみが運転者へ出力されることとなる。
出力判断部394は、取得したタスクを出力することを決定したときは、例えばAV出力装置306に当該タスクの音声出力を指示し、当該タスクの取得先であるナビゲーション装置302またはAV出力装置306に、当該タスクについての運転者からの応答の受信を指示する応答受信指示を送信する。一方、取得したタスクを出力しないことを判断したときは、出力判断部394は、当該タスクの取得先であるナビゲーション装置302またはAV出力装置306に、当該タスクの出力不可通知を送信する。
ナビゲーション装置302またはAV出力装置306は、出力判断部394から、生成したタスクについての応答受信指示を受信したときは、従来技術に従い、AV出力装置306のUI制御部358を介して当該タスクに対する運転者の音声応答についての音声認識結果を取得する。そして、ナビゲーション装置302またはAV出力装置306は、当該取得した応答に応じて、上記タスクにおいて提案した動作の実行を開始し、または中止する。
一方、生成したタスクについての出力不可通知を受信したときは、ナビゲーション装置302またはAV出力装置306は、当該タスクにおいて提案した動作を行うことなく、当該タスクまたは提案を破棄する。
上記の構成を有する情報処理システム100では、ナビゲーション装置302等から運転者が応答すべきタスクを取得し、当該タスクを運転者へ出力するか否かを、現在の運転負荷に基づいて判断する。具体的には、情報処理システム100では、提示しようとするタスクが含む提案の、現在の運転者であるユーザ130等の嗜好からの乖離度を算出し、当該乖離度が、車両102の現在の運転負荷に応じた閾値より小さい場合に、当該タスクを運転者に出力する。
これにより、情報処理システム100では、運転負荷がより高いときには、運転者に対し、当該運転者の嗜好からの乖離度がより小さい提案を含むタスクのみが出力されることとなる。すなわち、運転負荷がより高いときには、運転者の嗜好からの乖離度の大きい提案を含むタスクの出力が制限されるので、タスクへの応答判断に迷うことで運転者の思考力や集中力が分散されて運転操縦が疎かになってしまうことを防止することができる。したがって、情報処理システム100では、運転者の運転操縦への注意力を過度に散逸させることなく、運転者への提案を含む種々のタスクを安全に提示することができる。
次に、情報処理システム100の動作手順について説明する。図8は、情報処理システム100の動作の手順を示すフロー図である。この処理は、情報処理システム100を構成する利用管理サーバ106の電源が投入された状態において情報処理装置120の電源がオンされたときに開始し、情報処理装置120の電源がオフされたときに終了する。
処理を開始すると、まず、情報処理装置120のユーザ識別部388は、車両102の利用が開始されたか否かを判断する(S100)。例えば、ユーザ識別部388は、TCU310から、車両102の利用を開始したユーザ130等の携帯端末140等が送信した鍵情報150等の情報を受信したときに、車両102の利用が開始されたものと判断することができる。
そして、車両102の利用が開始されていないときは(S100、NO)、ユーザ識別部388は、ステップS100に戻って処理を繰り返す。一方、車両102の利用が開始されたときは(S100、YES)、ユーザ識別部388は、従来技術に従い、TCU310から受信した鍵情報150等から、車両102の利用を開始したユーザ130等を特定する(S102)。本実施例では、当該ユーザは、ユーザ130、132、134のいずれかである。
続いて、ユーザ識別部388は、上記特定したユーザ130等についての嗜好情報210と、嗜好乖離情報212と、を利用管理サーバ106からダウンロードし、嗜好情報386および嗜好乖離情報398として記憶装置382に記憶する(S104)。
次に、タスク取得部390は、ナビゲーション装置302及び又はAV出力装置306から送信されるタスクを受信して取得したか否かを判断する(S106)。そして、タスクを取得していないときは(S106、NO)、タスク取得部390は、ステップS106に戻って処理を繰り返す。一方、タスクを取得できたときは(S106、YES)、負荷特定部392は、現在の運転負荷を特定する(S108)。負荷特定部392は、上記特定した運転負荷の情報を出力判断部394へ出力する。
次に、出力判断部394は、上記特定された現在の運転負荷に応じた閾値を算出する(S110)。また、出力判断部394は、上記取得されたタスクが含む提案の、現在の運転者であるユーザ130等の嗜好からの乖離度を算出する(S112)。続いて、出力判断部394は、上記算出した乖離度が、上記算出した閾値より小さいか否かを判断する(S114)。
そして、乖離度が閾値より小さいときは(S114、YES)、出力判断部394は、上記取得したタスクを運転者へ出力することを決定して、当該タスクを出力する(S116)。上述したように、このタスクの出力は、AV出力装置306に当該タスクの音声出力を指示することで行われ得る。続いて、出力指示部396は、当該タスクの取得先であるナビゲーション装置302またはAV出力装置306に、当該タスクについての運転者からの応答の受信を指示する応答受信指示を送信する(S118)。
また、出力指示部396は、上記出力したタスクにより実行される提案の内容を嗜好情報386に反映する(S120)。具体的には、出力指示部396は、例えば、タスクにより提案された楽曲が再生されたか否かをAV出力装置306に問合せ、再生されたときは、当該楽曲の情報を嗜好クラス“最近視聴した楽曲”に追加する。また、出力指示部396は、例えば、タスクにより提案された立ち寄り場所が目的地に設定されたか否かをナビゲーション装置302に問合せ、設定されたときは、当該立ち寄り場所の情報を嗜好クラス“最近行った場所”に追加する。タスクの提案内容を嗜好情報386に反映したときは、出力指示部396は、当該反映後の嗜好情報386を、利用管理サーバへ送信する。
次に、ユーザ識別部388は、現在のユーザによる車両102の利用が完了したか否かを判断する(S122)。この判断は、従来技術に従い、例えば、現在の運転者であるユーザ130等が車両102の駆動装置をオフして車両ドアを施錠したこと等を検知することで行うことができる。そして、車両102の利用が終了したときは(S122、YES)、ユーザ識別部388は、ステップS100に戻って処理を繰り返す。一方、車両102の利用が終了していないときは(S122、NO)、ユーザ識別部388は、ステップS106に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップS114において乖離度が閾値以上であるときは(S114、NO)、出力判断部394は、上記タスクの取得先である装置、すなわち、本実施形態ではナビゲーション装置302またはAV出力装置306に対し、出力不可通知を送信する(S124)。その後、出力判断部394は、ステップS122に処理を移す。
[変形例]
次に、情報処理システム100の変形例について説明する。上述の説明においては、出力判断部394は、タスク出力の可否判断に際して上記乖離度と比較する閾値を、もっぱら運転負荷に基づいて算出するものとしたが、閾値の定め方はこれには限られない。
変形例として、出力判断部394は、上記に代えて、個々のユーザ(すなわち運転者)に依らないデフォルト閾値と、ユーザごとに定まる固有閾値と、の2種類の閾値を用いて、運転者へのタスク出力の可否を判断してもよい。ここで、デフォルト閾値は、運転負荷に大きさに応じて予め定められて記憶装置382に記憶された標準閾値であり得る。出力判断部394は、例えば、タスク習熟度について所定条件を満たしていないユーザについてはデフォルト閾値を用い、所定条件を満たしているユーザについては固有閾値を用いるものとすることができる。
上記所定条件は、任意に定めることができ、一つだけでなく複数定められるものとしてもよい。所定条件が複数である場合には、いずれかの所定条件がいずれかのタスクで満たされるごとに、当該満たされた所定条件に対応する固有閾値が定められるものとすることができる。
所定条件は、例えば、“タスクに対する応答が、そのユーザにより、1度でも行われたことがあること”、及び又は“タスクに対する応答が、そのユーザにより、所定期間(例えば3か月)のうちに所定回数以上(例えば3回以上)行われたことがある”等々とすることができる。
固有閾値の算出方法は、任意に定めることができる。例えば、固有閾値は、予め定められて記憶装置382に記憶された標準的な運転者におけるタスク応答の平均時間に対する、ユーザ130等における直近の所定回数におけるタスク応答の平均時間の比率の逆数を、上記デフォルト閾値に乗算して算出され得る。なお、上記比率の算出のため、出力判断部394は、車両102を現在利用するユーザ130等がタスクに応答する毎に、当該タスク応答の応答時間の実測値を記憶しておくものとすることができる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、上述した実施形態では、一例として、車両102はシェアカーであるものとしたが、車両102はこれには限られない。車両102は、任意の目的で用いられる任意の種類の移動体であるものとすることができる。例えば車両102は、自家用または乗合用の自動車、二輪車、その他の任意の移動体である得る。なお、車両102が二輪車である場合には、スピーカ366、マイク362のユーザインタフェースは、例えばBluetoothを介してAV出力装置306と通信可能に接続されるヘッドセットであるものとすることができ、当該ヘッドセットを介してタスクが出力されるものとすることができる。
また、上述した実施形態では、車両102は3人のユーザ130、132、134のいずれかにより利用されるものとしたが、運転者として車両102を利用するユーザの数は3人には限られない。車両102を利用し得るユーザの数は一人以上の任意の数であるものとすることができる。
また、上述した実施形態では、情報処理システム100は、一例として、1台の車両102に搭載された1台の情報処理装置120と、利用管理サーバ106と、により構成されるものとしたが、情報処理システム100を構成する情報処理装置120の数は1台には限られない。情報処理システム100を構成する情報処理装置120の数は、車両102のような1以上の任意の数の車両に搭載された任意の数であるものとすることができる。
この場合には、ユーザ130等は、複数の車両102を利用した場合にも、それぞれの車両において、利用管理サーバ106の記憶装置202に記憶された当該ユーザ自身についての嗜好情報210に基づいて、運転中の車両102の情報処理装置120により、運転負荷に応じたタスクの提示を受けることができる。例えば、利用管理サーバ106は、ユーザ130等のそれぞれに固有のID(識別子)を付与し、IDに関連付けてユーザ情報208および嗜好情報210を記憶するものとし、且つ、ユーザ130等が保持する携帯端末140等の鍵情報150等には、そのユーザのIDが含まれるものとすればよい。
これにより、利用管理サーバ106は、任意の車両102の情報処理装置120から送信要求を受信したときに、例えば当該送信要求に含まれるユーザの上記IDと車両102の識別コードとに基づいて、対応するユーザの嗜好情報210を、当該ユーザが現在利用している車両102の情報処理装置120へ送信することができる。
あるいは、情報処理システム100は、車両102の外に設けられた利用管理サーバ106を備えず、利用管理サーバ106の処理装置200および記憶装置202と同様の機能を有する利用管理装置を、情報処理装置120が備える車両102の中に備えるものとしてもよい。この場合には、上記利用管理装置と情報処理装置120とは、車載ネットワークバス300を介して通信可能に接続され、情報処理システム100と同様の情報処理システムが車両102内において実現される。
また、上述した実施形態では、情報処理システム100が扱うタスクの一例として、図4に示すような、ナビゲーション装置302からの立ち寄り場所の提案およびAV出力装置306からの楽曲再生の提案を示したが、タスクにより運転者に提示される提案はこれらには限られない。情報処理システム100が扱う提案は、運転者の嗜好との乖離度が定義でき得る限り任意の提案であるものとすることができる。そのような提案は、例えば、AV出力装置306がラジオやテレビ等の放送番組を録音又は録画できる場合には、特定の番組の録音及び又は録画を行うことの提案であってもよい。
また、上述した実施形態では、情報処理装置120は、ナビゲーション装置302およびAV出力装置306から提案を取得するものとしたが、情報処理装置120の提案の取得先はこれらには限られない。情報処理装置120は、任意の装置から運転者への提案を取得するものとすることができる。
また、上述した実施形態では、情報処理装置120は、ナビゲーション装置302およびAV出力装置306から、車両102の運転者が「はい」又は「いいえ」で応答することのできる提案を取得するものとしたが、運転者に提示する提案の形態は、これには限られない。情報処理装置120が取得する提案は、例えば、複数の選択肢の中から一又は複数の選択肢を選択することを運転者に促す提案であるものとすることができる。
この場合、出力判断部394は、そのタスクの運転者の嗜好性からの乖離度を、当該タスクにおいて提示される複数の選択肢のそれぞれについての、運転者の嗜好性からの乖離度に基づいて算出するものとすることができる。例えば、出力判断部394は、複数の選択肢のそれぞれについて算出した乖離度の平均値または最小値を、そのタスクの乖離度として算出することができる。出力判断部394は、上記算出したタスクの乖離度に基づいて、当該タスクを運転者へ出力するか否かを判断するものとすることができる。
また、この場合において、タスクへの応答の困難性は、当該タスクが含む選択肢の数に応じて変化し、当該選択肢の数と上記困難性との関係は、個々のユーザにおいて異なるものとなり得る。したがって、タスクの乖離度の算出に際して考慮され得る上述したタスク応答の習熟度には、タスクに含まれる選択肢の数の側面から見た、当該タスクに対する応答についての習熟度が含まれ得る。このような、選択肢の数の側面から見たタスク応答の習熟度は、例えば、予め定められて記憶装置382に記憶された、標準的な運転者における、様々な選択肢数のタスクに対するタスク応答の標準平均時間に対する、ユーザ130等における直近の所定回数における、対応する選択肢数を持つタスクについてのタスク応答の平均時間の比率で表され得る。
出力判断部394は、例えば、現在の運転者であるユーザ130等におけるタスク応答の応答時間を、当該タスクに含まれる選択肢数ごとに記憶しておき、個別具体的なタスクAV出力装置306等から取得されたときに、当該取得されたタスクに含まれる選択肢の数に応じて上記比率を算出するものとすることができる。そして、出力判断部394は、当該算出した比率を、嗜好乖離情報398から求まるタスクの乖離度に乗算して、以降の処理に用いる乖離度を算出するものとすることができる。
また、上述した実施形態の情報処理システム100では、情報処理装置120の負荷特定部392が特定する運転負荷の程度は、例えば図6に示すように“大”“中”“小”の3段階であるものとしたが、運転負荷の表現はこれには限られない。運転負荷の大きさは、3段階以上の段階数で表現されるものとすることもできるし、あるいは連続値として表現されるものとすることもできる。
また、上述した実施形態の情報処理システム100では、情報処理装置120の出力判断部394がタスク出力可否の判断に際して用いる乖離度についての閾値は、“楽曲再生”、“立ち寄り場所”等の提案クラスのそれぞれについて設けられものとしたが、情報処理システム100の構成はこれには限られない。上記閾値は、図5、図6に一例を示す提案クラスごとの二次元座標系のスケールの採り方によっては、複数の提案クラスに対して一つの閾値を用いて、タスク出力の可否を判断するものとすることができる。
また、上述した実施形態の情報処理システム100では、情報処理装置120の出力判断部394がタスク出力可否の判断に際して用いる乖離度についての閾値は、専ら運転負荷に応じて定められるものとしたが、情報処理システム100の構成はこれには限られない。上記閾値は、上記以外のパラメータをも加味して定めるものとすることができる。
例えば、閾値は、対応するユーザ130等の運転操作の習熟度をも加味して算出されるものとすることができる。そのような運転操縦の習熟度は、ユーザ130等が運転操縦に集中できる状態(例えば、タスク提示が行われていない状態)での、当該ユーザ130等のレーン変更操縦、転回操縦、減速操縦等に要するそれぞれの操縦時間を、これら運転操縦の標準時間(例えば、不特定多数の運転者における平均値)から差し引いた差分値に基づいて与えられるものとすることができる。これらの差分値は、対応する操縦における習熟度が高いほど、絶対値の大きな正の値となり得る。
出力判断部394は、負荷特定部392が特定した運転負荷に基づき、例えば、当該運転負荷に応じて予め定められた閾値に、全操縦についての上記差分値の平均値を重み付け加算して(すなわち、当該平均値に所定の値を乗じた値を加算して)、実際に用いる閾値を算出するものとすることができる。これにより、運転操縦の習熟度の高いユーザにはより大きな閾値が適用されることとなり、同じ運転負荷に対してより乖離度の大きな提案を含む多くのタスクが提示され得ることとなる。
以上説明したように、上述した情報処理システム100は、移動体である車両102の運転者に対して提示するタスクを取得するタスク取得部390と、運転者の現在の運転負荷を特定する負荷特定部392と、運転負荷に応じて上記取得したタスクを運転者に出力するか否かを判断する出力判断部394と、記憶部である記憶装置202、382と、を備える。記憶装置202、382は、運転者の嗜好に関する嗜好情報210、386を記憶する。出力判断部394は、運転者の嗜好情報210、386に基づき、上記取得したタスクの、運転者の嗜好からの乖離度を算出する。そして、出力判断部394は、上記算出した乖離度が、上記特定された運転負荷に基づいて算出される閾値より小さいときに、上記取得したタスクの要求を前記運転者へ出力することを決定する。
この構成によれば、運転負荷が大きくなるに従い、運転者の嗜好からの乖離度がより小さいタスクのみが運転者に提案されるので、運転者において当該タスクへの応答の判断に割かれる思考力の程度はより小さなものとなる。その結果、情報処理システム100では、運転操縦に対する運転者の注意力を過度に散逸させることなく、運転負荷に応じて種々のタスクを安全に提示することができる。
また、情報処理システム100では、上記タスクは、運転者に対する提案を含むものであって、出力判断部394は、運転者の嗜好情報に基づき、取得した上記タスクが含む提案の、運転者の嗜好からの乖離度を算出する。この構成によれば、運転操縦に対する運転者の注意力を過度に散逸させることなく、運転負荷に応じて種々の提案を安全に提示することができる。
また、情報処理システム100では、記憶部である記憶装置202、382は、予め定められた複数の嗜好のカテゴリにおける相互間の乖離度についての嗜好乖離情報212、398を記憶する。そして、出力判断部394は、嗜好乖離情報212、398に基づき、上記取得したタスクが含む提案の、運転者の嗜好からの乖離度を算出する。
この構成によれば、取得されたタスクが含む提案と運転者の嗜好との乖離度を容易に算出することができる。
また、情報処理システム100では、上記閾値は、運転負荷が大きいほど小さな値に設定される。この構成によれば、運転負荷が大きいほど、運転者の嗜好からの乖離度のより小さい提案のみが出力されるので、より効果的に、運転操縦に対する運転者の注意力を過度に散逸させることなく、運転負荷に応じて種々のタスクを安全に提示することができる。
また、情報処理システム100では、上記閾値は、個々の運転者に依らないデフォルト閾値と、運転者ごとに定められる固有閾値と、で構成されるものとすることができる。出力判断部394は、運転者がタスクについての応答の習熟度について所定条件を満たす場合に、上記固有閾値を用いて、上記取得したタスクを当該運転者へ出力するか否かを決定することができる。この構成によれば、タスク応答の習熟度が上がったユーザについては、例えばより多くのタスクが出力されるように構成することができるので、個々のユーザに適した利便性の高いシステムを構成することができる。
嗜好情報386は、運転者ごと、すなわち、車両102の運転者となり得るユーザ130等ごとに、定められる。この構成によれば、運転者ごとの嗜好に基づいて、タスクが含む提案と運転者の嗜好との乖離度が、現在の運転者に特有の値として算出され得る。このため、情報処理システム100では、ユーザ130等のそれぞれの嗜好に応じて、種々のタスクを安全に提示することができる。
また、情報処理システム100では、タスク取得部390が、移動体である車両102の運転者に対して提示するタスクを取得するステップ(S106)と、負荷特定部392が、上記運転者の現在の運転負荷を特定するステップ(S108)と、出力判断部394が、上記取得したタスクの要求を運転者に出力するか否かを判断するステップ(S112、S114)と、を含む情報処理方法が実行される。そして、上記判断するステップでは、記憶部に記憶された前記運転者の嗜好に関する嗜好情報に基づき、取得した前記タスクの、前記運転者の嗜好からの乖離度を算出し(S112)、前記算出した乖離度が、前記特定された運転負荷に基づいて算出される閾値より小さいときに、前記取得したタスクの要求を前記運転者へ出力することを決定する(S114)。
この構成によれば、運転負荷が大きくなるに従い、運転者の嗜好からの乖離度がより小さいタスクのみが運転者に提案されるので、運転者において当該タスクへの応答の判断に割かれる思考力の程度はより小さなものとなる。その結果、情報処理システム100では、運転操縦に対する運転者の注意力を過度に散逸させることなく、運転負荷に応じて種々のタスクを安全に提示することができる。
100…情報処理システム、102…車両、104…通信ネットワーク、106…利用管理サーバ、120…情報処理装置、130、132、134…ユーザ、140、142、144…携帯端末、150、152、154…鍵情報、200、340、350、370、380…処理装置、202、342、352、382…記憶装置、204…通信装置、206…ユーザDB、208…ユーザ情報、210、386…嗜好情報、212、398…嗜好乖離情報、220…ユーザ登録部、222…乖離情報管理部、224…ユーザ情報配信部、300…車載ネットワークバス、302…ナビゲーション装置、304…車両情報取得装置、306…AV出力装置、310…TCU、312…GPS受信装置、314…方向指示灯スイッチ、316…車外カメラ、318…アクセルペダルセンサ、320…ブレーキペダルセンサ、322…3軸加速度センサ、324…ヨーレートセンサ、326…速度センサ、348、356…提案生成部、344…経路探索部、346…位置特定部、354…AV制御部、358…UI制御部、362…マイク、364…車室内カメラ、366…スピーカ、368…表示装置、372…近距離通信装置、374…遠距離通信装置、384…運転負荷テーブル、388…ユーザ識別部、390…タスク取得部、392…負荷特定部、394…出力判断部、396…出力指示部。

Claims (5)

  1. 移動体の運転者に提示する提案であるタスクを取得するタスク取得部と、
    前記運転者の現在の運転負荷を特定する負荷特定部と、
    前記運転負荷に応じて、前記取得したタスクを前記運転者に出力するか否かを判断する出力判断部と、
    記憶部と、
    を備え、
    前記記憶部は、前記運転者の嗜好の種類と、当該嗜好の種類における前記運転者の嗜好のカテゴリと、の情報を含む嗜好情報を記憶し、
    前記出力判断部は、
    前記運転者の前記嗜好情報に基づき、取得した前記タスクである提案種類及び当該種類における前記提案のカテゴリと前記運転者の前記嗜好の種類及び前記嗜好のカテゴリと、に基づき、前記提案の種類と前記嗜好の種類とが一致することを条件として、前記一致する種類に属する各カテゴリの一つ又は複数の特性のそれぞれを表す軸を持つ空間における、前記提案のカテゴリと前記嗜好のカテゴリとの距離を、前記運転者の嗜好からの前記タスクの乖離度として算出し、
    前記算出した乖離度が、前記特定された運転負荷に基づいて算出される閾値より小さいときに、前記取得したタスクを前記運転者へ出力することを決定する、
    情報処理システム。
  2. 前記閾値は、前記運転負荷が大きいほど、小さな値に設定される、
    請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記嗜好情報は、前記運転者ごとに定められる、
    請求項1又は2に記載の情報処理システム。
  4. 前記閾値は、個々の運転者に依らないデフォルト閾値と、運転者ごとに定められる固有閾値と、で構成され、
    前記出力判断部は、前記運転者が前記タスクについての応答の習熟度について所定条件を満たす場合に、前記固有閾値を用いて、前記取得したタスクを当該運転者へ出力するか否かを決定する、
    請求項1ないしのいずれか一項に記載の情報処理システム。
  5. タスク取得部が、移動体の運転者に対して提示するタスクを取得するステップと、
    負荷特定部が、前記運転者の現在の運転負荷を特定するステップと、
    出力判断部が、前記取得したタスクの要求を前記運転者に出力するか否かを判断するステップと、
    を含み、
    前記判断するステップでは、
    記憶部に記憶された前記運転者の嗜好に関する嗜好情報に基づき、取得した前記タスクである提案種類及び当該種類における前記提案のカテゴリと前記運転者の前記嗜好の種類及び前記嗜好のカテゴリと、に基づき、前記提案の種類と前記嗜好の種類とが一致することを条件として、前記一致する種類に属する各カテゴリの一つ又は複数の特性のそれぞれを表す軸を持つ空間における、前記提案のカテゴリと前記嗜好のカテゴリとの距離を、前記運転者の嗜好からの前記タスクの乖離度として算出し、
    前記算出した乖離度が、前記特定された運転負荷に基づいて算出される閾値より小さいときに、前記取得したタスクを前記運転者へ出力することを決定する、
    情報処理方法。
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