JP7420034B2 - コイル部品 - Google Patents

コイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP7420034B2
JP7420034B2 JP2020162345A JP2020162345A JP7420034B2 JP 7420034 B2 JP7420034 B2 JP 7420034B2 JP 2020162345 A JP2020162345 A JP 2020162345A JP 2020162345 A JP2020162345 A JP 2020162345A JP 7420034 B2 JP7420034 B2 JP 7420034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
element body
upper layer
coil component
exposed
component according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020162345A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2022055009A (ja
Inventor
俊 友廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2020162345A priority Critical patent/JP7420034B2/ja
Publication of JP2022055009A publication Critical patent/JP2022055009A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7420034B2 publication Critical patent/JP7420034B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明はコイル部品に関する。
特許文献1には、平角導体線を巻回して上下2層のアルファ状にコイルを形成したものを整列させ、磁性粉末と熱硬化性樹脂を混合した材料で一括モールドし、ダイシング等でチップ化した後に、コイルの引き出し部と接続する外部電極が形成されたコイル部品が開示されている。このコイル部品の外部電極は、該コイル部品の上面を含む五面に跨って断面視コ字状に形成されている。
特開2011-9618号公報
本願発明者は、従前のコイル部品では克服すべき課題があることに気付き、そのための対策を取る必要性を見出した。具体的には以下の課題があることを本願発明者は見出した。
近年、コイル部品を搭載する機器の薄型化および低背化に伴い、コイル部品の上面に金属部品等が接するものが増えており、外部電極を上面に設けないコイル部品が要求されている。
このため、特許文献1に開示されている五面に跨って形成された外部電極を備えるコイル部品では、コイル部品上面に金属部品等が接して短絡する虞があった。
本発明は、かかる課題に鑑みて為されたものである。即ち、本発明の主たる目的は、外部電極を上面に形成せずに薄型化されたコイル部品を提供することにある。
本願発明者は、従来技術の延長線上で対応するのではなく、新たな方向で対処することによって上記課題の解決を試みた。その結果、上記主たる目的が達成された「コイル部品の発明」に至った。
本発明に係るコイル部品は、
素体と、該素体の内部に設けられ巻回軸方向に2層以上有するコイル導体と、を備えて成るものであって、
コイル導体は、巻回軸方向に少なくとも上層と下層を含む巻回部と、上層から引き出された上層引き出し部と、下層から引き出された下層引き出し部と、を有して成り、
上層引き出し部は、下層側に向けて引き出され、素体の側面から露出し、
上層引き出し部の素体からの露出部分および下層引き出し部の素体からの露出部分と電気的に接続された一対の外部電極を備えている。
本発明に係るコイル部品は、外部電極を上面に形成せずに薄型化することが可能である。さらに、本発明は、巻回軸方向に2層以上有するコイル導体の上層から引き出された上層引き出し部が、コイル導体の下層側に向けて引き出されているため、上層引き出し部と電気的に接続される外部電極を素体の下面側(例えば、実装面側)寄り形成することができる。従って、素体の上面側に外部電極がはみ出ることを低減することが可能である。
図1は、本発明の第一実施形態に係るコイル部品の構成を模式的に示した斜視図である。 図2は、本発明に係るコイル部品の変形例の構成を模式的に示した斜視図である。 図3は、図1をy方向から透視した透視正面図である。 図4は、本発明の第一実施形態の変形例に係るコイル部品の構成を模式的に示した透視正面図である。 図5は、本発明の第一実施形態の他の変形例に係るコイル部品の構成を模式的に示した透視正面図である。 図6は、図1をx方向から見た側面図である。 図7は、本発明の第二実施形態に係るコイル部品の構成を模式的に示した透視正面図である。 図8は、本発明の実施形態に係るコイル部品の製造フローを示す製造工程斜視図である。 図9は、本発明の実施形態に係るコイル部品の製造フローを示す製造工程斜視図である。 図10は、本発明の実施形態に係るコイル部品の製造フローを示す製造工程正面図である。 図11は、本発明の実施形態に係るコイル部品の製造フローを示す製造工程正面図である。
以下、本発明のコイル部品を詳細に説明する。必要に応じて図面を参照して説明を行うものの、図示する内容は、本発明の理解のために模式的かつ例示的に示したにすぎず、外観や寸法比などは実物と異なり得る。
図1は、本発明の第一実施形態に係るコイル部品の構成を模式的に示した斜視図、図2は、本発明に係るコイル部品の変形例の構成を模式的に示した斜視図、図3は、図1をy方向から透視した透視正面図、図4は、本発明の第一実施形態の変形例に係るコイル部品の構成を模式的に示した透視正面図、図5は、本発明の第一実施形態の他の変形例に係るコイル部品の構成を模式的に示した透視正面図、図6は、図1をx方向から見た側面図である。なお、図6において、便宜上、外部電極30の図示を省略している。
[コイル部品の第一実施形態]
本発明の一実施形態に係るコイル部品1は、素体10と、該素体10の内部に設けられ巻回軸方向に2層以上有するコイル導体20と、を備えて成る。
素体10は、直方体形状であることが好ましく、図1および図2に示すようにx方向で互いに対向する第1側面13aおよび第2側面13bと、y方向で互いに対向する第3側面13cおよび第4側面13dと、z方向で互いに対向する上面11および下面12とを有していてもよい。なお、本明細書において「直方体」は、立方体を含む。また、本明細書において、「直方体」には、角部および稜線部の少なくとも一箇所が、丸みを有する直方体も含まれる。
素体10の内部には、コイル導体20の巻回軸方向がz方向と平行となるように、コイル導体20が埋設されている。つまり、素体10は、コイル導体20を上下から挟持する少なくとも2以上の磁性体で構成されてよい。少なくとも2以上の磁性体は、同じ組成(例えば、種類および配合量)および/または平均粒径を有してよく、あるいは互いに異なる組成および/または平均粒径を有してよい。図1および図2では、z方向でコイル導体20が2以上の磁性体で挟持されている実施形態を示しているが、例えば、x方向またはy方向でコイル導体20を2以上の磁性体で挟持してもよい。
磁性体は、磁性粒子を含有することが好ましい。磁性粒子は、フェライト粒子および金属磁性体粒子から選択される1以上の材料であってよく、直流重畳特性が高い金属磁性材料がよい。より好ましくは、軟磁性の金属磁性材料がよい。軟磁性の金属磁性材料を選択することにより、フェライトよりも直流重畳特性を向上させることができる。なお、軟磁性とは、外部の磁界を取り除くと速やかに磁気がなくなり、元の状態に戻る材料を示し、一般的には、保磁力が800A/m以下の材料を意味している。
軟磁性の金属磁性材料は、例えば、Fe-Si-Cr合金、Fe(カルボニル)、電磁軟鉄(Fe)、ケイ素鋼(Fe-3Si)、鉄-アルミ(Fe-3.5Al)、アルパーム(Fe-16Al)、パーメンジュール(Fe-50Co-2V)、センダスト(Fe-9.5Si-5.5Al)、45パーマロイ(Fe-45Ni)、78パーマロイ(Fe-78.5Ni)、スーパーマロイ(Fe-95Ni-5Mo)、ミューメタル(Fe-77Ni-2Cr-5Cu)、ハードパーム(Fe-79Ni-9Nb)、鉄基アモルファス(Fe-5Si-3B)およびCo基アモルファス(Co81.8-Fe4.2-Ni4.2-Si10-B20)からなる群から選択される1以上の材料であってよい。なお、Fe-Si-Crのアモルファス合金は、錆びにくく、非常に硬いため変形に強く、直流重畳性が良好であるため、好ましい。
さらに、磁性体は、樹脂材を含有することが好ましい。磁性体が樹脂材を含有する場合、樹脂材を介して磁性粒子同士が結合することが可能であり、その結果、磁性体強度および素体強度をより向上させることができる。樹脂材は、例えば、熱硬化性を有するエポキシ樹脂および/またはフェノキシ樹脂であってよい。
本明細書におけるフェノキシ樹脂としては、ビスフェノールA骨格、ビスフェノールF骨格、ビスフェノールS骨格、ビスフェノールアセトフェノン骨格から選択される1種以上の骨格を有するものが挙げられる。フェノキシ樹脂は、エピクロロヒドリンとビスフェノールとから合成される樹脂であってよい。ビスフェノールは、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS、ビスフェノールアセトフェノンを含む。フェノキシ樹脂は2種以上を混合して用いてもよい。フェノキシ樹脂の末端はフェノール性水酸基、エポキシ基等のいずれの官能基でもよい。フェノキシ樹脂は、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィ)測定による重量平均分子量が10,000以上である。また、重量平均分子量の好ましい下限値は30,000であり、好ましい上限値は1,000,000であり、より好ましい上限値は200,000である。本明細書における樹脂の重量平均分子量は、例えば、トルエン、テトラヒドロフラン、アセトン等を展開溶媒として用いたGPC測定における、ポリスチレン換算の重量平均値として求めることができる。フェノキシ樹脂の市販品としては、例えば、ジャパンエポキシレジン(株)製1256(ビスフェノールA骨格フェノキシ樹脂)、4250(ビスフェノールA/ビスフェノールF混合骨格フェノキシ樹脂)、ジャパンエポキシレジン製YX8100(ビスフェノールS骨格フェノキシ樹脂)、東都化成(株)製FX-316(ビスフェノールF骨格フェノキシ樹脂)等が挙げられる。
本明細書におけるエポキシ樹脂は、GPC測定による重量平均分子量が10,000未満であり、液状エポキシ樹脂と固形エポキシ樹脂のいずれか又はそれらの混合物が挙げられる。例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂及びナフタレン型エポキシ樹脂等が挙げられ、これらを単独又は2種以上を混合して使用することができる。エポキシ樹脂としては、シート成形時に巻取り可能な柔軟性のあるシートを得るために、液状エポキシ樹脂を用いることが好ましい。液状エポキシ樹脂は、室温(25℃)で液状のエポキシ樹脂のことであり、固形エポキシ樹脂としては、室温(25℃)で固体のエポキシ樹脂であって未硬化樹脂の軟化点が120℃以下であるものが好ましく、より好ましくは100℃以下である。また、エポキシ樹脂の重量平均分子量が1,000以下であることが好ましい。
さらに、磁性体は、磁性粒子および樹脂材に加えて、硬化剤、硬化促進剤、フィラー、難燃材、カップリング剤、分散剤、表面処理剤、レベリング剤、低弾性化ゴム成分、低弾性ゴム粒子、密着付与剤および/またはチクソ剤等を更に含んでよい。
コイル導体20は、巻回軸方向に少なくとも上層21uと下層21dを含む巻回部21と、上層21uから引き出された上層引き出し部22uと、下層21dから引き出された下層引き出し部22dと、を有している(図3~5参照)。本実施形態では、上層21uおよび下層21dを有する2層のコイル導体を例示しているが、この例に限定されず、例えば、上層、複数の中間層、下層を有する複数層のコイル導体としてもよい。
コイル導体20は、平角線によって構成されていることが好ましく、これにより、電線間を隙間なく高密度に巻回できる効果および直流抵抗を低減できる効果を有する。この例に限定されず、例えば、丸線等を用いてもよい。
また、コイル導体20は、金属線(例えば、銅線)を樹脂等の絶縁材料によって被覆して構成されていることが好ましく、この場合、上述した磁性体内に含有された樹脂と相俟ってコイル導体20を素体10内に強固にモールドすることができる。
さらに、コイル導体20は、巻始めと巻終わりを外側に向かって同時に巻回するアルファ巻きによって巻回されることが好ましい。コイル導体20をアルファ巻きによって巻回することにより巻終わりが外側に配置されるため、引き出し部の取り回しを容易に行うことができる。また、アルファ巻きとすることで、低背なコイル部品であっても高いインダクタンス値とすることができる。なお、コイル導体の巻回は、アルファ巻きに限定されず、例えば、整列巻きで巻回されていてもよい。
巻回部21から引き出された引き出し部は、上層引き出し部22uと下層引き出し部22dとを有してよい。図3~5に示す実施形態のように、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dは、互いに対向する素体10の側面に向かうように引き出されていることが好ましい。本実施形態では、上層引き出し部22uは第1側面13aに向けて引き出され、下層引き出し部22dは第2側面13bに向けて引き出されてよい。このような引き出し手法によれば、上層引き出し部22uと下層引き出し部22dとを離すことができ短絡し難くなっている。なお、引き出しの態様はこの例に限定されず、素体10の対向しない二側面から引き出す態様(例えば、図1および図2に示す第1側面13aと第3側面13cから引き出す態様)、素体10の1つの側面のみから引き出す態様、素体10の側面および下面に跨って引き出す態様、素体10の下面からのみ引き出す態様であってもよい。本実施形態では、下面を実装面とすることができる。
ここで、本実施形態では、巻回部21の上層21uから引き出された上層引き出し部22uは、下層21d側に向けて引き出されている。本明細書でいう「下層側に向けて引き出されている」とは、引き出しの方向について少なくとも垂直方向(-z方向)の成分を有していることを意味している。つまり、図3~5に示すとおり、上層引き出し部22uは、水平方向(-x方向)にそのまま引き出されているのではなく、垂直方向(-z方向)に折り曲げられながら素体10の側面に引き出され、素体10の側面から露出する露出部分22eを有している。換言すると、上層引き出し部22uは、下方側に傾斜するように素体10の側面に向けて引き出され、露出部分22eは、素体10から露出している。なお、図3~5において、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22の配置は、この例に限定されず、例えば、上層引き出し部22uと下層引き出し部22dとがx方向と平行な直線上に配置されていなくてもよい。つまり、下層引き出し部22dが上層引き出し部22uに対してy方向にオフセットされていてもよい。
一方、下層引き出し部22dは、水平方向(+x方向)にそのまま引き出されてよい。換言すると、下層引き出し部22dは、上層引き出し部22uのように傾斜させることなく素体10の側面に向けて引き出され、素体10の側面から露出されてよい。
このように、本実施形態のコイル部品では、上層引き出し部22uが下層21d側に向けて引き出されるため、上層引き出し部22uが水平方向に引き出される場合と比較して、素体10の下面12から上層引き出し部22uの露出部分22eまでの高さを低くすることができる。
また、素体10から露出する上層引き出し部22uの露出部分22eおよび素体10における巻回軸方向と平行な側面は、互いに面一であってよい。本明細書でいう「面一」とは、上層引き出し部22uの露出部分22eおよび素体10の側面との間に段差が無いことに加えて、限りなく段差が小さいことをも包含する。このように、露出部分22eおよび素体10の側面が面一であるため、露出部分22eに外部電極30を形成しても外部電極30と素体10の側面との間および外部電極30と露出部分22eとの間の隙間が低減され、外部電極30の剥がれを防ぐことができる。
また、互いに対向するように引き出された上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dは、その露出部分をx方向から透視した際に互いに重複する重複領域A(図3~5参照)を有してもよい。
図3~5の実施形態では、重複領域Aは、x方向から透視した際に上層引き出し部22uの一部と下層引き出し部22dの一部とが重複する実施形態を示しているが、この例に限定されず、例えば、上層引き出し部22uと下層引き出し部22dが完全に重複していてもよい。つまり、本明細書でいう「重複領域」とは、一部分が重複している領域の他に、完全に重複している領域も包含する。このような構成によれば、上層引き出し部22uをより下面側(例えば、実装面側)に寄せることができる。
上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dが露出された露出部分は、外部電極30と電気的に接続されていてよい。この外部電極30は素体10の上面には形成されていない。この外部電極30は、例えば、Ag、Cu、NiまたはSn等の金属導体で構成されてよく、ガラスを更に含んでよい。本実施形態において一対の外部電極30は、素体10における対向する一対の側面(例えば、第1側面13aおよび第2側面13b)にそれぞれ設けられていてよい(図1および図2参照)。なお、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dが素体10の1つの側面のみから引き出されている場合は、これに対応させて素体10の1つの側面に一対の外部電極30が設けられてよい。
素体10の側面に形成された外部電極30は、素体10の下面まで連続的に跨って設けられていてよい。換言すると、外部電極30は、断面視においてL字状に形成されていてよい(図1)。このように外部電極30が形成されている場合、素体10と外部電極30との接触面積が増えるため接合強度を高めること、および、コイルに流れる許容電流を高めることができる。なお、コイル部品の実装態様により、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dを素体10の下面12のみに露出させた場合は、素体10の下面12のみに外部電極30を設けてもよい。なお、図2に示すように、各外部電極30は、4面(3つの側面および下面)に跨って設けられていてもよい。
以上説明したとおり、本実施形態のコイル部品では、巻回部21の上層21uから引き出された上層引き出し部22uが下層21d側に向けて引き出されるため、素体10の下面12から上層引き出し部22uの露出部分22eまでの高さを低くできる。そして、露出部分22eまでの高さに合わせて外部電極30の高さを低くすることができるため、外部電極30が素体10上面にはみ出さないように高さ方向にマージンを確保することができる。また、コイル部品上面に金属部品等が接して短絡することを防ぐことができる。
また、素体10の側面に位置する外部電極30の形成について、素体10の巻回軸方向と平行な側面における上層引き出し部22uの露出部分より上側に、外部電極30が設けられていない領域を有することが好ましい。言い換えると、素体10の巻回軸方向と平行な側面に形成された外部電極30における垂直方向の上方には、素体10が露出する領域を有していてもよい。なお、図3~5の実施形態において、外部電極30の上端位置と露出部分22eの上端位置とを一致させ、外部電極30を上層引き出し部22uの上端位置より上側に設けないようにしてもよい。このような構成によれば、素体10の上側に外部電極30が形成されていない領域を有するため高さ方向にマージンを確保することができる。よって外部電極30が素体10上面にはみ出すことをより低減することができる。
次に、上述した本実施形態の付加的な構成について説明する。図3に示すように、素体10内の巻回部21の位置は、素体の厚さ方向の中央に位置することが好ましい。つまり、巻回部21の厚さ方向の中央位置は、素体の厚さ方向の中央に位置することが好ましい。なお、本明細書でいうコイル部品の厚さ方向の中央位置とは、厳密に中央であることに限定されるものではなく、高さが1mm程度のコイル部品に対して中央位置から±100μm程度の誤差、より好ましくは、±50μmの誤差を許容してよい。巻回部21が中央位置に配置されていると、巻回部21の上側の磁力線および下側の磁力線を均一に行き渡らせることができるため、インダクタンス値を大きくすることができる。また、巻回部21を中央に配置することでコイル導体20を大きくしても寸法制限が緩和されるため、所望の直流抵抗値となるように設計することができる。
また、本実施形態では、図3に示すように、正面透視にて素体10の下面12から上層21uの中央位置までの高さをH1、素体10の下面12から上層引き出し部22uの露出部分22eの中央位置までの高さをhc、としたときに、hc<H1を満たしてもよい。このように上層引き出し部22uの露出部分22eと巻回部21との間の位置関係を特定することにより、上層引き出し部22uの露出部分22eの位置を低くすることが可能となる。そして、当該位置関係に合わせて外部電極30の高さを低くすることができ、外部電極30が素体10の上面11にはみ出すことを抑え、コイル部品上面に金属部品等が接して短絡することを防ぐことができる。
さらに、本実施形態では、素体10の下面12から上層21uにおける巻回軸方向の下端位置までの高さをH2としたときに、H2≦hc<H1を満たしてもよい。このように上層引き出し部22uの露出部分22eと巻回部21との間の位置関係を特定することにより、上層引き出し部22uの露出部分22eの位置をさらに低い位置にすることが可能となる。そして、当該位置関係に合わせて外部電極30の高さをさらに低くすることができ、外部電極30が素体10上面にはみ出すことを抑え、コイル部品上面に金属部品等が接して短絡することを防ぐことができる。
さらに、図4に示すように、素体10の下面から上層引き出し部22uの露出部分22eにおける巻回軸方向の上端位置までの高さをhuとしたときに、H2≦hu<H1を満たしてもよい。このように上層引き出し部22uの露出部分22eと巻回部21との間の位置関係を特定することにより、上層引き出し部22uの露出部分22eの位置を図3で特定された位置よりもさらに低くすることが可能となる。そして、当該位置関係に合わせて外部電極30の高さをさらに低くすることができ、外部電極30が素体10の上面11にはみ出すことを抑え、コイル部品上面に金属部品等が接して短絡することを防ぐことができる。
さらに、図5に示すように、hu<H2を満たしてもよい。このように上層引き出し部22uの露出部分22eと巻回部21との間の位置関係を特定することにより、上層引き出し部22uの露出部分22eの位置を図4で特定された位置よりもさらに低くすることが可能となる。そして、当該位置関係に合わせて外部電極30の高さをさらに低くすることができ、外部電極30が素体10の上面11にはみ出すことを抑え、コイル部品上面に金属部品等が接して短絡することを防ぐことができる。
本実施形態では、図6に示すように、巻回部21の上層21uから引き出された上層引き出し部22uを下層21d側に向けて引き出す際、素体10の側面に向けて捻じれていてもよい。なお、本明細書でいう「引き出し部の捻じれ」とは、引き出し部における引き出し方向を中心として回転して引き出された状態をいう。例えば、図6では、上層引き出し部22uは、引き出し方向であるx方向に対して時計回り方向に回転して引き出されていてよい。なお、捻じれの回転方向は、時計回り方向に代えて反時計回り方向としてもよい。
上層引き出し部22uを捻りながら引き出した場合、図3~5の正面透視において、巻回部21との境界位置での上層引き出し部22uの巻回軸方向の長さd1は、素体10から露出する位置での上層引き出し部22uの巻回軸方向の長さd2よりも長くなっている。このように上層引き出し部22uを捻りながら引き出すことにより、素体10のより低い位置まで上層引き出し部22uを引き出すことができる。そして、当該上層引き出し部22uに合わせて外部電極30の高さをさらに低くすることができ、素体10の上面に外部電極がはみ出ることをより低減できる。
また、本実施形態では、図6に示すように、上層引き出し部22uにおける素体10から露出する露出部分22eは、巻回軸方向に対する露出部分22eの射影長zが、巻回軸方向と直交する方向に対する露出部分22eの射影長yよりも長くてもよい。ここで、本明細書でいう「射影長」とは、物体を射影させたときの射影部分の長さを指し、例えば、「巻回軸方向に対する露出部分22eの射影長」とは、巻回軸方向と垂直な方向(y方向)から見て露出部分22eを射影させた際の巻回軸方向(z方向)の長さzに対応する。同様に、「巻回軸方向と直交する方向に対する露出部分22eの射影長」とは、巻回軸方向(z方向)から見て露出部分22eを射影させた際の巻回軸方向と直交する方向(y方向)の長さyに対応する。巻回軸方向に対する露出部分22eの射影長zを、巻回軸方向と直交する方向に対する露出部分22eの射影長yよりも長くすることにより、過度な捻りがなくコイル導体20に負荷がかからない状態で素体10のより低い位置まで上層引き出し部22uを引き出すことができる。そして、当該上層引き出し部22uに合わせて外部電極30の高さを低くすることができ、素体10の上面に外部電極がはみ出ることをより低減できる。
[コイル部品の第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係るコイル部品について、図7を参照しながら説明する。なお、第一実施形態と同一の構成に関しては説明を省略する。図7は、本発明の第二実施形態に係るコイル部品の構成を模式的に示した透視正面図である。
本実施形態では、上層引き出し部22uとともに下層引き出し部22dが素体10の下面12に向けて引き出されていてよい。また、上層引き出し部22uを下方に向けて傾斜して引き出す際の傾斜角度と、下層引き出し部22dを下方に向けて傾斜して引き出す際の傾斜角度とが異なっており、上層引き出し部22uを引き出す際の傾斜角度は、下層引き出し部22dを引き出す際の傾斜角度よりも大きい角度となるように上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dが引き出されてよい。換言すると、図7の正面透視において、巻回部21との境界位置での上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dの長さd1、素体10から露出する位置での上層引き出し部22uの長さd2、素体10から露出する位置での下層引き出し部22dの長さd3とすると、d1>d3>d2が成り立つように、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dが引き出されてよい。
素体10の側面に向けて引き出された上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dは、素体10の側面から下面に連続的に跨って露出することが好ましい。つまり、露出部分22eは、断面視でL字状に設けられていてよい。換言すると、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dと一対の外部電極30とが接触する接触部分Sは、素体10の側面から下面に連続的に跨っていてよい。このように接触部分Sが素体10の側面から下面に連続的にL字状に跨っていることにより、外部電極30と上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dとの間の接触面積を広くすることができ、接触抵抗が低減される。よって、コイル部品のインクタンス特性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dがz方向(図7参照)で略同程度の高さとなるように素体10の下面12に向けて引き出されているが、この例に限定されず、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dが互いに異なる高さとなるように引き出されていてもよい。これに伴って、外部電極30のz方向の大きさについて、上層引き出し部22uと接続される外部電極30と下層引き出し部22dと接続される外部電極30との間で異なっていてもよい。
また、本実施形態では、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dと外部電極30とが接触する接触部分Sならびに外部電極30は、素体10の側面から下面に連続的にL字状に跨っている構成を示しているが、この例に限定されず例えば、接触部分Sおよび外部電極30が素体10の側面から下面に断続的に跨っていてもよく、この場合でも引き出し部と外部電極との間の接触抵抗を低減でき、インクタンス特性を向上させることができる。
[コイル部品の製造方法]
次に、本発明の実施形態に係るコイル部品の製造方法について、図8~11を参照しながら説明する。図8~11は、本発明の実施形態に係るコイル部品の製造フローを示す工程図である。なお、以下に説明する方法は一例にすぎず、本発明の実施形態に係るコイル部品の製造方法は以下の方法に限定されるものではない。
コイル部品1の製造方法は、コイル導体20を所定の形状にフォーミングするフォーミング工程と、コイル導体20を磁性体シート14で挟持して押圧するモールド工程と、該モールド工程によって生成された成形品をダイシングしてチップ化するダイシング工程と、該ダイシング工程によって生成されたチップに外部電極を形成する外部電極形成工程と、を含んでいる。
-フォーミング工程-
フォーミング工程では、平角導体線で上層21uおよび下層21dの2層の巻回部21を形成する。巻回は、導体線をフラットワイズ曲げのアルファ巻きによって巻始めと巻終わりを外側に向かって同時に巻回する。そして、上層21uから引き出された上層引き出し部22uを下層21d側近くに引き出すように整える。ここで、より下層21d側近くに上層引き出し部22uを引き出すために、引き出し部の端部を捻らせて引き出してもよい。なお、図7で示したコイル部品を製造する際は、下層21dから引き出された下層引き出し部22dも上層引き出し部22uと同様に引き出し部の端部を下方に引き出してもよい。
-モールド工程-
フォーミング工程によってフォーミングされたコイル導体20を複数配置し、磁性体シート14で挟持する(図8参照)。図示例では、y方向に3個、x方向に4個のコイル導体20を配置した状態で磁性体シート14によって挟持する例を示している。磁性体シート14は、原料(磁性粒子、樹脂、および硬化剤等の添加剤)を所定の割合で混合してシート状に成形することによって製造することができる。混合にあたっては、更に溶剤を加えて粘度を調整してもよい。溶剤としては、MEK(メチルエチルケトン)、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、PGM(プロピレングリコールモノメチルエーテル)、PMA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)、DPM(ジプロピレングリコールモノメチルエーテル)、DPMA(ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)および/またはγ-ブチロラクトン等を用いてよい。シート状に成形する方法は特に限定されるものではないが、樹脂成分が未硬化状態(Aステージ状態)である混合物を、PETフィルム等からなる支持基材上に塗布して加熱することで、支持基材上に半硬化状態(Bステージ状態)の樹脂成分からなる磁性体シートを形成することができる。加熱は例えば熱風乾燥機を用いて行うことができる。Aステージ状態の樹脂成分とは、硬化反応が進行していないエポキシ樹脂及びフェノキシ樹脂を含む成分である。また、Bステージ状態の樹脂成分とは、エポキシ樹脂及びフェノキシ樹脂が加熱されることで、エポキシ樹脂及びフェノキシ樹脂の硬化反応が一部進行しているが、完全には硬化していない状態の樹脂を含む成分である。
このような磁性体シート14でコイル導体20を挟持した後、上下から押圧して、コイル導体20の少なくとも一部を一対の磁性体シート14に埋め込む。これにより、磁性体の内部にコイル導体20が充填される。磁性体シート14の数は特に限定されず、コイル導体20の上下に磁性体シートを1枚ずつ配置して押圧してよく、また、複数枚の磁性体シートを積層させて押圧してもよい。この押圧と同時に又は押圧の後に加熱を行い、磁性体シートを硬化させてよい。硬化条件は樹脂の種類および含有量等に応じて適宜設定してよい。
-ダイシング工程-
モールド工程によって生成された成形品を所定の寸法に切断して、チップ化する(図9参照)。切断は例えばダイシング等により行うことができ、図9中の「DL」はダイシングラインを示している。ここで、図示のようにx方向のダイシングは、上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dが露出するように行う。これにより、ダイシング後のチップ化された素体10から上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dが露出する。なお、図7で示した素体10の側面に加えて下面にも上層引き出し部22uおよび下層引き出し部22dを露出させる場合は、素体10の下面を研磨してもよい。なお、図3~5で示したコイル部品を製造する場合であっても、コイル部品1の寸法調整のために素体10の研磨を施してもよい。
-外部電極形成工程-
次に、素体10の両側面に外部電極を形成する。まず、素体10の全面に絶縁膜コートを形成した後に、外部電極30を形成する位置の素体表面をレーザー等で改質を行う。つまり、外部電極30の形成位置以外の位置を絶縁膜Iによって覆う(図10参照)。図10では、素体10の側面から下面に跨ってL字状に外部電極を形成するため、素体10の側面から下面に跨ってレーザー等で絶縁膜コートを除去する。
レーザー等で改質を行った後に、素体10の側面から下面に跨るように外部電極30をメッキ処理によって形成する(図11参照)。なお、本実施形態では、外部電極をメッキ処理によって形成したが、この形成手法に限定されず、例えば、金属導体を含む導電性ペーストを素体に塗布し、焼き付けることにより形成する形成手法や、スパッタリング等によって形成する形成手法を用いてもよい。
以上により、上述の製造方法によって製造されたコイル部品は、巻回部21の上層21uから引き出された上層引き出し部22uが巻回部21の下層21d側に向けて引き出されるため、上層引き出し部22uの位置を低くすることができる。したがって、上層引き出し部22uと接続する外部電極30の形成位置を低くすることができるため、素体10上面に外部電極がはみ出ることを低減することができる。
なお、今回開示した実施態様は、すべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施態様のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、本発明の技術的範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
本発明に係るコイル部品は、外部電極を上面に形成せずに薄型化および低背化できる。
1 コイル部品
10 素体
11 上面
12 下面
13a 第1側面
13b 第2側面
13c 第3側面
13d 第4側面
14 磁性体シート
20 コイル導体
21 巻回部
21u 上層
21d 下層
22u 上層引き出し部
22d 下層引き出し部
22e 露出部分
30 外部電極
S 接触部分
A 重複領域
I 絶縁膜

Claims (18)

  1. 素体と、該素体の内部に設けられ平角導体線を巻回軸方向に2層以上有するコイル導体と、を備えて成る、コイル部品であって、
    前記コイル導体は、前記平角導体線の幅広面が巻回軸と平行かつ、前記巻回軸方向に配列する様に巻回された、少なくとも上層と下層を含む巻回部と、前記上層から引き出された上層引き出し部と、前記下層から引き出された下層引き出し部と、を有して成り、
    前記上層引き出し部は、前記平角導体線の上端側又は下端側が前記素体の側面に向けて捻じれた状態で前記下層側に向けて引き出され、前記素体の側面から露出し、
    前記素体の長さ方向の側面から見た時に、前記平角導体線の断面が素体の実装面に対して斜めに傾いた状態で、前記平角導体線の断面が素体の側面に露出し、
    前記上層引き出し部の前記素体からの露出した平角導体の断面および前記下層引き出し部の前記素体からの露出した平角導体の断面と電気的に接続された一対の外部電極を備えている、コイル部品。
  2. 前記素体から露出する前記上層引き出し部の露出部分および前記素体における前記巻回軸方向と平行な側面は、互いに面一である、請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記巻回部は、前記素体の厚さ方向の中央に配置されている、請求項1または2に記載のコイル部品。
  4. 前記素体から露出する前記上層引き出し部の露出部分について、前記巻回軸方向に対する露出部分の射影長が、前記巻回軸方向と直交する方向に対する露出部分の射影長よりも長い、請求項1~3のいずれか1項に記載のコイル部品。
  5. 前記素体における前記巻回軸方向と直交する下面から前記上層の中央位置までの高さをH1、
    前記素体の下面から前記上層引き出し部の露出部分の中央位置までの高さをhc、
    としたときに、
    hc < H1
    を満たす、請求項1~4のいずれか1項に記載のコイル部品。
  6. 前記素体における前記巻回軸方向と直交する下面から前記上層の下端位置までの高さをH2としたときに、
    H2 ≦ hc < H1
    を満たす、請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記素体における前記巻回軸方向と直交する下面から前記上層の下端位置までの高さをH2、
    前記素体の下面から前記上層引き出し部の露出部分における上端位置までの高さをhuとしたときに、
    H2 ≦ hu < H1
    を満たす、請求項5に記載のコイル部品。
  8. 前記素体における前記巻回軸方向と直交する下面から前記上層の下端位置までの高さをH2、
    前記素体の下面から前記上層引き出し部の露出部分における上端位置までの高さをhuとしたときに、
    hu < H2
    を満たす、請求項1~5のいずれか1項に記載のコイル部品。
  9. 前記上層引き出し部が露出する前記素体の側面と前記下層引き出し部が露出する前記素体の側面は、互いに対向している、請求項1~8のいずれか1項に記載のコイル部品。
  10. 前記上層引き出し部の露出部分および前記下層引き出し部の露出部分が対向する方向において、互いに重複領域を有している、請求項9に記載のコイル部品。
  11. 前記素体における前記巻回軸方向と平行な側面において、前記上層引き出し部の露出部分より上側に前記外部電極が設けられていない領域を有している、請求項1~10のいずれか1項に記載のコイル部品。
  12. 前記外部電極は、前記素体における前記巻回軸方向と平行な側面から前記巻回軸方向と直交する下面に連続的に跨って設けられている、請求項1~11のいずれか1項に記載のコイル部品。
  13. 少なくとも前記上層引き出し部および前記下層引き出し部と前記一対の外部電極とが接触する接触部分は、前記素体の側面から下面に連続的に跨っている、請求項12に記載のコイル部品。
  14. 前記素体は、直方体形状である、請求項1~13のいずれか1項に記載のコイル部品。
  15. 前記コイル導体は、アルファ巻によって巻回されている、請求項1~14のいずれか1項に記載のコイル部品。
  16. 前記コイル導体は、平角線から構成されている、請求項1~15のいずれか1項に記載のコイル部品。
  17. 前記素体は、軟磁性の金属磁性材料を含んで成る、請求項1~16のいずれか1項に記載のコイル部品。
  18. 前記素体は、さらに樹脂材を含んで成る、請求項17に記載のコイル部品。
JP2020162345A 2020-09-28 2020-09-28 コイル部品 Active JP7420034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020162345A JP7420034B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 コイル部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020162345A JP7420034B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 コイル部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022055009A JP2022055009A (ja) 2022-04-07
JP7420034B2 true JP7420034B2 (ja) 2024-01-23

Family

ID=80997733

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020162345A Active JP7420034B2 (ja) 2020-09-28 2020-09-28 コイル部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7420034B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012156158A (ja) 2011-01-21 2012-08-16 Taiyo Yuden Co Ltd コイル部品
US20140152411A1 (en) 2012-12-04 2014-06-05 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Inductor and manufacturing method thereof
JP2018129376A (ja) 2017-02-07 2018-08-16 Tdk株式会社 コイル装置
JP2020077794A (ja) 2018-11-08 2020-05-21 株式会社村田製作所 表面実装インダクタ
JP2020141035A (ja) 2019-02-27 2020-09-03 株式会社村田製作所 インダクタ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012156158A (ja) 2011-01-21 2012-08-16 Taiyo Yuden Co Ltd コイル部品
US20140152411A1 (en) 2012-12-04 2014-06-05 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Inductor and manufacturing method thereof
JP2018129376A (ja) 2017-02-07 2018-08-16 Tdk株式会社 コイル装置
JP2020077794A (ja) 2018-11-08 2020-05-21 株式会社村田製作所 表面実装インダクタ
JP2020141035A (ja) 2019-02-27 2020-09-03 株式会社村田製作所 インダクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2022055009A (ja) 2022-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9589716B2 (en) Laminated magnetic component and manufacture with soft magnetic powder polymer composite sheets
US6882261B2 (en) Coil-embedded dust core and method for manufacturing the same, and coil and method for manufacturing the same
US10804028B2 (en) Coil electronic component
US20070063804A1 (en) Chip inductor
JP2007165779A (ja) コイル封入型磁性部品
JP2009302386A (ja) 面実装インダクタ
US20190311841A1 (en) Surface mount inductor
JP6743833B2 (ja) コイル部品
JP2017143121A (ja) コイル部品
US20210110965A1 (en) Coil component and method for manufacturing the same
JP7420034B2 (ja) コイル部品
JP6760500B2 (ja) コイル部品
WO2017115603A1 (ja) 表面実装インダクタ及びその製造方法
US11735350B2 (en) Inductor
US20220165481A1 (en) Inductor
JP2017143119A (ja) コイル部品
JP2021158148A (ja) 圧粉磁心
US11763970B2 (en) Coil electronic component
JP7369526B2 (ja) コイル部品
US20230402222A1 (en) Coil device
US11424065B2 (en) Coil electronic component
CN111161945B (zh) 线圈电子组件
US11908606B2 (en) Inductor array component
US11264161B2 (en) Coil electronic component
US20210027933A1 (en) Coil electronic component

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230404

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230525

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230905

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231031

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20231110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7420034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150