JP7419187B2 - ケイ素肥料の製造方法及びケイ素肥料の製造装置 - Google Patents

ケイ素肥料の製造方法及びケイ素肥料の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、ケイ素肥料の製造方法及びケイ素肥料の製造装置に関する。
ケイ素は、植物に必須の成分である。ケイ素は、根から吸収された後に茎及び葉に集められ、これらの部分の強度を高めるのに寄与する。また、ケイ素は、病原菌、又は害虫等の侵入を阻止する物理的な障壁としても機能する。そのため、植物の適切な生育を促すためには、土壌中にケイ素が十分に存在していることが望まれる。
従来、土壌中のケイ素含有量を確保するための手段として焼き畑が行われている。また、他の手段として、稲わら又は籾殻等を耕地で燃焼させた燃焼灰の散布等も行われている。しかしながら、近年では、防災及び環境保護の観点から、焼き畑等の燃焼行為が禁止される場合がある。そのため、今日では、焼き畑及び燃焼灰の散布に代えて、工業的に製造されたケイ素肥料が広く用いられつつある。
一方、植物は根からケイ素をケイ酸(Si(OH))の形態で吸収する。これに対し、今日使用されているケイ素肥料にはケイ素が二酸化ケイ素(SiO)の形態で含まれているものが多い。この二酸化ケイ素は、高温燃焼によって結晶化が進んでいるため、土壌の酸性度(pH5程度)ではイオン化される割合が低く、植物に吸収され難い。
このような観点から、今日では、工業的に製造されるケイ素肥料として、水溶性ケイ酸量の多いケイ酸肥料が発案されている(特開2013-252996号公報参照)。
特開2013-252996号公報
特許文献1には、オートクレーブ養生軽量気泡コンクリートを用いて形成されたケイ酸肥料が記載されている。これに対し、今日では、環境保全等の観点から、生物起源の物質からなるバイオマスの活用への要求が高まっている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、バイオマスを原料とした吸収性の高いケイ素肥料を製造可能なケイ素肥料の製造方法及びケイ素肥料の製造装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るケイ素肥料の製造方法は、バイオマス及び溶剤を混合するスラリー調製工程と、上記スラリー調製工程で得られたスラリー中の上記溶剤に上記バイオマスの抽出成分を溶出させる溶出工程と、上記溶出工程後のスラリーを、バイオマス抽出成分が上記溶剤に溶解した抽出液と上記抽出液に上記バイオマスの抽出残渣が濃縮された固形分濃縮液とに固液分離する固液分離工程と、上記固液分離工程で分離された固形分濃縮液から上記溶剤を蒸発させる蒸発工程とを備える。
当該ケイ素肥料の製造方法では、上記蒸発工程で上記固形分濃縮液から上記溶剤を蒸発させて得られたバイオマスの抽出残渣がケイ素肥料として製造される。上記蒸発工程で得られたバイオマスの抽出残渣には、バイオマス中に存在していたケイ酸が結晶化されずに高濃度で含まれている。そのため、当該ケイ素肥料の製造方法によると、バイオマスを原料とした吸収性の高いケイ素肥料を製造することができる。
上記バイオマスが、稲わら又は籾殻であるとよい。稲わら及び籾殻は、茎葉の強度を保つ必要性からケイ素の含有量が大きい。また、稲わら及び籾殻の根から吸収されたケイ酸は、主として稲わら及び籾殻の内部で非晶質の含水ケイ酸(SiO・nHO)として存在している。そのため、上記バイオマスが稲わら又は籾殻であることによって、ケイ酸を高濃度で含むケイ素肥料を容易に製造することができる。
上記溶出工程で、上記スラリーを330℃以上380℃以下に加熱するとよい。このように、上記溶出工程で、上記スラリーを330℃以上380℃以下に加熱することによって、上記抽出残渣にケイ素を高濃度で含有させやすい。
当該ケイ素肥料の製造方法は、上記抽出液を回収する回収工程と、上記回収工程で回収された上記抽出液を上記スラリー調製工程で上記溶剤の少なくとも一部として再利用する再利用工程とをさらに備えるとよい。当該ケイ素肥料の製造方法は、上記回収工程で回収された上記抽出液を上記スラリー調製工程で上記溶剤の少なくとも一部として再利用することで、得られるケイ素肥料のケイ素の含有量をより大きくすることができる。また、この構成によると、バイオマスの有効利用を促進し、環境負荷を低減すると共に、得られるケイ素肥料の品質を向上することができる。
上記固液分離工程で、上記スラリーを加圧濾過するとよい。このように、上記固液分離工程で、上記スラリーを加圧濾過することによって、上記抽出液と上記固形分濃縮液とを容易かつ効率的に分離することができる。その結果、ケイ素肥料の製造効率を向上することができる。
上記バイオマスのケイ素濃度に対する上記蒸発工程後の上記抽出残渣のケイ素濃度の比としては3以上が好ましい。当該ケイ素肥料の製造方法によると、上記抽出残渣のケイ素濃度を上記下限以上に高めることができ、得られるケイ素肥料のケイ素の含有量を十分に大きくすることができる。
本発明の他の一態様に係るケイ素肥料の製造装置は、バイオマス及び溶剤を混合するスラリー調製部と、上記スラリー調製部で得られたスラリー中の上記溶剤に上記バイオマスの抽出成分を溶出させる溶出部と、上記溶出部による溶出後のスラリーを、バイオマス抽出成分が上記溶剤に溶解した抽出液と上記抽出液に上記バイオマスの抽出残渣が濃縮された固形分濃縮液とに固液分離する固液分離部と、上記固液分離部で分離された固形分濃縮液から上記溶剤を蒸発させる蒸発部とを備える。
当該ケイ素肥料の製造装置では、上記蒸発部で上記固形分濃縮液から上記溶剤を蒸発させて得られたバイオマスの抽出残渣がケイ素肥料として製造される。上記蒸発部で得られたバイオマスの抽出残渣には、バイオマス中に存在していたケイ酸が結晶化されずに高濃度で含まれている。そのため、当該ケイ素肥料の製造装置によると、バイオマスを原料とした吸収性の高いケイ素肥料を製造することができる。
以上説明したように、本発明の一態様に係るケイ素肥料の製造方法及び本発明の他の一態様に係るケイ素肥料の製造装置は、バイオマスを原料とした吸収性の高いケイ素肥料を製造することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るケイ素肥料の製造方法を示すフロー図である。 図2は、図1のケイ素肥料の製造方法を実施可能なケイ素肥料の製造装置を示す模式図である。 図3は、No.1、No.3及びNo.4の試料のX線回折分析(XRD)結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態を詳説する。なお、本明細書に記載の数値については、記載された上限値と下限値とを任意に組み合わせることが可能である。本明細書では、組み合わせ可能な上限値から下限値までの数値範囲が好適な範囲として全て記載されているものとする。
[ケイ素肥料の製造方法]
図1のケイ素肥料の製造方法(以下、「当該製造方法」ともいう)は、バイオマス及び溶剤を混合するスラリー調製工程S1と、スラリー調製工程S1で得られたスラリー中の上記溶剤に上記バイオマスの抽出成分を溶出させる溶出工程S2と、溶出工程S2後のスラリーを、バイオマス抽出成分が上記溶剤に溶解した抽出液と上記抽出液に上記バイオマスの抽出残渣が濃縮された固形分濃縮液とに固液分離する固液分離工程S3と、固液分離工程S3で分離された固形分濃縮液から上記溶剤を蒸発させる蒸発工程S4とを備える。また、当該製造方法は、上記抽出液を回収する回収工程(固液分離工程S3で上記固形分濃縮液と分離された上記抽出液を回収する第1回収工程S5、及び蒸発工程S4で蒸発によって分離された上記抽出液を回収する第2回収工程S6)と、上記回収工程で回収された上記抽出液をスラリー調製工程S1で上記溶剤の少なくとも一部として再利用する再利用工程S7とを備える。当該製造方法では、蒸発工程S4による上記溶剤の蒸発によって得られたバイオマスの抽出残渣がケイ素肥料として製造される。
まず、図2を参照して、当該製造方法を実施可能なケイ素肥料の製造装置(以下、「当該製造装置」ともいう)の一例について説明する。
[ケイ素肥料の製造装置]
当該製造装置は、バイオマスX及び溶剤Yを混合するスラリー調製部1と、スラリー調製部1で得られたスラリー中の溶剤YにバイオマスXの抽出成分を溶出させる溶出部2と、溶出部2による溶出後のスラリーを、バイオマス抽出成分が溶剤Yに溶解した抽出液Eと抽出液EにバイオマスXの抽出残渣が濃縮された固形分濃縮液Sとに固液分離する固液分離部3と、固液分離部3で分離された固形分濃縮液Sから溶剤Yを蒸発させる蒸発部4とを備える。また、当該製造装置は、抽出液Eを回収する回収部(固液分離部3で固形分濃縮液Sと分離された抽出液Eを回収する第1回収部5、及び蒸発部4で蒸発によって分離された抽出液Eを回収する第2回収部6)と、第1回収部5及び第2回収部6で回収された抽出液E1、E2をスラリー調製部1で再利用するための再利用部7とを備える。当該製造装置では、蒸発部4による溶剤Yの蒸発によって得られたバイオマスXの抽出残渣X1がケイ素肥料として製造される。
当該製造装置は、例えばバッチ単位でケイ素肥料を製造可能に構成されている。当該製造装置は、例えば車両輸送可能なようにトレーラー又はコンテナに配置される。当該製造装置は、農場等に輸送され、輸送先でバイオマスXからケイ素肥料を製造するために使用可能である。
<スラリー調製部>
スラリー調製部1は、バイオマスXが投入されるバイオマス投入部11と、溶剤Yが供給される溶剤供給部12と、バイオマス投入部11に投入されたバイオマスXと溶剤供給部12から供給された溶剤Yとが混合されるスラリー調製槽13とを有する。バイオマス投入部11、溶剤供給部12及びスラリー調製槽13は配管で接続されている。バイオマス投入部11とスラリー調製槽13とを接続する配管には投入量制御弁11aが設けられている。
(バイオマス投入部)
バイオマス投入部11としては、例えば常圧ホッパー又は加圧ホッパー等の公知のホッパーを用いることができる。バイオマス投入部11には、バッチ単位でバイオマスXが投入される。バイオマス投入部11に投入される1バッチ当たりのバイオマスXの重量としては、例えば10kg以上40kg以下程度とすることができる。
〔バイオマス〕
バイオマスXとしては、セルロース成分を含む植物由来のバイオマスが好適に用いられる。中でも、バイオマスXとしては、ケイ素の含有量が大きいイネ科の植物由来のバイオマスが好ましく、稲わら又は籾殻が特に好ましい。稲わら又は籾殻の根から吸収されたケイ酸は、主として稲わら又は籾殻の内部で非晶質の含水ケイ酸(SiO・nHO)として存在している。そのため、バイオマスXが稲わら又は籾殻であることによって、ケイ酸を高濃度で含むケイ素肥料を容易に製造することができる。
(溶剤供給部)
溶剤供給部12は、溶剤Yを貯留する貯留タンク(不図示)と、この貯留タンクに貯留された溶剤Yをスラリー調製槽13に送るための溶剤供給管とを有する。
〔溶剤〕
溶剤Yとしては、例えば工業的な有機溶剤である二環芳香族化合物を用いることができる。この二環芳香族化合物としては、例えばメチルナフタレン油又はナフタレン油等が挙げられる。なお、後述するように、溶剤Yとしては、単独で、又は上記二環芳香族化合物等と混合して、再利用部7から供給される抽出液E1、E2を用いることも可能である。当該製造装置は、溶剤Yとして抽出液E1、E2を用いることで、抽出残渣X1のケイ素濃度を高めやすい。また、この構成によると、工業溶剤の使用量を減らし、環境負荷を低減することができる。
溶剤Yの沸点としては、特に限定されるものではないが、その下限としては、180℃が好ましく、230℃がより好ましい。一方、上記沸点の上限としては、300℃が好ましく、280℃がより好ましい。上記沸点が上記下限に満たないと、溶剤Yが揮発しやすくなり、高温でバイオマスXと溶剤Yとの混合状態を維持することが困難になるおそれがある。逆に、上記沸点が上記上限を超えると、後述する第1回収部5及び第2回収部6による抽出液Eの回収が容易でなくなるおそれ、又は抽出残渣X1のケイ素濃度を十分に高め難くなるおそれがある。
(スラリー調製槽)
スラリー調製槽13は、撹拌機13a及びヒータ13bを有する。また、スラリー調製槽13には、加圧ガス供給管13cが接続されている。スラリー調製槽13は、バイオマス投入部11から供給されたバイオマスX及び溶剤供給部12から供給された溶剤Yを撹拌機13aで攪拌することでバイオマスX及び溶剤Yを混合する。
スラリー調製槽13で混合されるスラリー中のバイオマスXの含有量の下限としては、10質量%が好ましく、15質量%がより好ましい。一方、上記含有量の上限としては、40質量%が好ましく、30質量%がより好ましい。上記含有量が上記下限に満たないと、抽出残渣X1の製造効率が不十分となるおそれがある。逆に、上記含有量が上記上限を超えると、後述する溶出部2においてバイオマス抽出成分が溶剤Y中で飽和することで、このバイオマス抽出成分を十分に溶出させることができないおそれがある。
<溶出部>
当該製造装置では、スラリー調製槽13が溶出部2を兼ねている。溶出部2は、撹拌機13aによって混合された状態のスラリーを加熱することで、スラリー中の溶剤YにバイオマスXの抽出成分を溶出させる。このバイオマスXの抽出成分には溶剤Yに可溶なバイオマス油分が含まれる。上記スラリーの加熱は、ヒータ13b、及び加圧ガス供給管13cからのスラリー調製槽13内への加圧ガスG1の供給によって行うことができる。加圧ガスG1としては、不活性ガス、例えば窒素ガス又は二酸化炭素等が挙げられる。
溶出部2による上記スラリーの加熱温度の下限としては、330℃が好ましく、340℃がより好ましい。一方、上記加熱温度の上限としては、380℃が好ましく、370℃がより好ましい。上記加熱温度が上記下限に満たないと、バイオマスXを構成するセルロースの分解が十分に進まず、バイオマス抽出成分を十分に溶出させることができないおそれがある。逆に、上記加熱温度が上記上限を超えると、セルロースの炭化が促進される結果、得られる抽出残渣X1のケイ素含有量を十分に大きくすることができないおそれがある。すなわち、上記の複数の下限値のうちの任意の数値と、複数の上限値のうちの任意の数値とを、任意に組み合わせた加熱温度の範囲内とすると、好適にスラリー中の溶剤YにバイオマスXの抽出成分を溶出させられる。
上記加熱温度下における上記スラリーの保持時間としては、特に限定されなるものではないが、例えば10分以上100分以下とすることができる。上記保持時間が上記下限に満たないと、上記バイオマス抽出成分を十分に溶出させることができないおそれがある。逆に、上記保持時間が上記上限を超えると、上記バイオマス抽出成分の溶出量が余り増加しない一方、ケイ素肥料の製造に要する時間が長くなり、生産効率が低下するおそれがある。
<固液分離部>
固液分離部3は、固液分離槽14を有する。固液分離槽14には、バイオマスXの抽出成分が溶剤Yに溶出した状態の高温のスラリーがスラリー調製槽13から供給される。スラリー調製槽13と固液分離槽14とは配管によって接続されており、この配管にはバルブ21a及びポンプ21bが配置されている。スラリー調製槽13において所定時間保持された高温の上記スラリーは、バルブ21aを開いた後、ポンプ21bによって固液分離槽14に送られる。固液分離部3は、上記スラリーを高温の状態に保持しつつ、抽出液Eと固形分濃縮液Sとに分離する。
固液分離槽14は、濾過フィルター14aを有する。固液分離槽14は、スラリー調製槽13から送られた上記スラリーを、濾過フィルター14aを透過した抽出液Eと、濾過フィルター14aを透過しなかった固形分濃縮液Sとに分離する。
固液分離槽14には、ストリッピング用ガス供給管14bと、抽出残渣排出管14cと、第2回収管17aとが接続されている。ストリッピング用ガス供給管14b及び抽出残渣排出管14cは、固液分離槽14の下部に接続されている。第2回収管17aは、固液分離槽14の上部に接続されている。抽出残渣排出管14cには排出量制御弁14dが設けられている。第2回収管17aには減圧弁15が設けられている。
固液分離槽14では、上記スラリーを加圧濾過することが好ましい。上記スラリーを加圧濾過することで、このスラリーを抽出液Eと固形分濃縮液Sとに容易かつ効率的に分離することができる。すなわち、バイオマスXの抽出残渣は沈降性に優れていないため、抽出液Eと固形分濃縮液Sとを効率的に分離するには、沈降濾過よりも加圧濾過の方が好ましい。また、上記加圧濾過によると、固形分濃縮液Sに含まれる溶剤Yの除去負荷も低く抑えやすい。その結果、ケイ素肥料の製造効率を向上することができる。なお、「加圧濾過」とは、例えば0.1MPa以上の圧力を付加して濾過することをいう。
<蒸発部>
蒸発部4は、固液分離槽14内に堆積した固形分濃縮液Sに含まれる溶剤Yを蒸発させる。蒸発部4は、例えば固液分離槽14によって構成される。固液分離槽14内に堆積した固形分濃縮液Sに含まれている溶剤Yは、ストリッピング用ガス供給管14bから固形分濃縮液S中にストリッピングガスG2が導入されることで、バイオマスXの抽出残渣から追い出される。この溶剤Yは、減圧弁15が開かれ、固液分離槽14内が減圧されることで固液分離槽14内で蒸発する。
蒸発部4による溶剤Yの蒸発によって得られたバイオマスXの抽出残渣X1は、抽出残渣排出管14cを通って固液分離槽14から排出される。固液分離槽14から排出された抽出残渣X1は、例えば袋詰めにされてケイ素肥料として取り扱われる。
<第1回収部>
第1回収部5は、抽出物分離槽16aと、抽出物分離槽16aに接続される第1回収管16bとを有する。抽出物分離槽16aは、濾過フィルター14aを透過して固液分離槽14から排出された抽出液Eからバイオマス抽出物Bを分離する。第1回収管16bは、バイオマス抽出物Bが分離されたバイオマス油分を含む抽出液E1を回収する。第1回収部5は、バイオマス抽出物Bが分離されたバイオマス油分を含む抽出液E1を回収することで、バイオマス油分の含有量の大きい抽出液E1を回収できる。第1回収部5は、固液分離槽14から排出された抽出液Eを抽出物分離槽16a内で加熱することで、バイオマス油分を含む抽出液E1を蒸発させ、この抽出液E1をバイオマス抽出物Bから分離する。バイオマス抽出物Bからバイオマス油分を含む抽出液E1を分離する方法としては、公知の蒸留法又は蒸発法(例えばスプレードライ法)を用いることができる。
<第2回収部>
第2回収部6は、第2回収管17aを有する。第2回収部6は、蒸発部4で蒸発した抽出液E2を回収する。
<再利用部>
再利用部7は、抽出液貯留槽18aと、抽出液貯留槽18aに貯留される抽出液E1、E2をスラリー調製槽13に供給可能な抽出液供給管18bとを有する。抽出液貯留槽18aは、第1回収管16b及び第2回収管17aに接続されている。
当該製造装置は、バイオマスXの抽出残渣X1を製造する毎に、第1回収部5及び第2回収部6で回収された抽出液E1、E2が抽出液貯留槽18aに送られる。この抽出液E1、E2は、バイオマスXの抽出残渣X1を製造する毎に系内を循環する。そのため、当該製造装置は、抽出液E1、E2を再利用することで、バイオマスXの抽出残渣X1を製造する毎に溶剤Yに含まれる抽出液E1、E2の含有割合を高めることができる。その結果、当該製造装置は、バイオマスXの抽出残渣X1の製造を繰り返し行うことで、抽出液E1、E2が溶剤Yの主成分となり得る。また、当該製造装置は、バイオマスXの抽出残渣X1の製造をさらに繰り返し行うことで、溶剤Yに占める抽出液E1、E2の割合を段階的に高めることができる。さらに、当該製造装置は、第1回収部5でバイオマス油分の含有量の大きい抽出液E1を回収できるので、溶剤Y中のバイオマス油分の含有量を大きくしやすい。その結果、得られるケイ素肥料のケイ素含有量をより大きくしやすい。
続いて、当該製造方法の各工程について詳述する。
<スラリー調製工程>
スラリー調製工程S1はスラリー調製部1で行う。スラリー調製工程S1では、バイオマス投入部11に投入されたバイオマスXと溶剤供給部12から供給された溶剤Yとをスラリー調製槽13で混合する。
<溶出工程>
溶出工程S2は溶出部2で行う。溶出工程S2は、スラリー調製工程S1の完了後に行うことも可能であるが、スラリー調製工程S1と並行して行うことが好ましい。スラリー調製工程S1と溶出工程S2とを並行して行う場合、スラリー調製工程S1で撹拌機13aによってスラリーを攪拌しつつ、溶出工程S2でこのスラリーを加熱してスラリー中の溶剤YにバイオマスXの抽出成分を溶出させる。このバイオマスXの抽出成分には溶剤Yに可溶なバイオマス油分が含まれる。溶出工程S2における上記スラリーの加熱温度及び加熱温度下における保持時間としては、溶出部2で説明した通りとすることができる。
<固液分離工程>
固液分離工程S3は固液分離部3で行う。固液分離工程S3では、溶出工程S2から送られたスラリーを高温の状態に保持しつつ、抽出液Eと固形分濃縮液Sとに分離する。固液分離工程S3では、上記スラリーを加圧濾過することが好ましい。固液分離工程S3で、上記スラリーを加圧濾過することで、抽出液Eと固形分濃縮液Sとを容易かつ効率的に分離することができる。その結果、ケイ素肥料の製造効率を向上することができる。
<蒸発工程>
蒸発工程S4は蒸発部4で行う。蒸発工程S4では、固液分離槽14内に堆積した固形分濃縮液Sに含まれる溶剤Yを蒸発させる。蒸発工程S4による溶剤Yの蒸発によって得られたバイオマスXの抽出残渣X1は、当該製造方法によって製造されたケイ素肥料として用いられる。
当該製造方法は、バイオマスXから抽出成分を除去することで、抽出残渣X1のケイ素濃度を高めることができる。バイオマスXのケイ素濃度に対する蒸発工程S4後の抽出残渣X1のケイ素濃度の比の下限としては、3が好ましく、4がより好ましく、5がさらに好ましい。当該製造方法によると、抽出残渣X1のケイ素濃度を上記下限以上に高めることができ、得られるケイ素肥料のケイ素含有量を十分に大きくすることができる。なお、上記比の上限としては、大きい方が好ましく特に限定されるものではないが、例えば10とすることができる。
<第1回収工程>
第1回収工程S5は第1回収部5で行う。第1回収工程S5では、固液分離工程S3で分離された抽出液Eからバイオマス抽出物Bを分離する。第1回収工程S5では、バイオマス抽出物Bから分離されたバイオマス油分を含む抽出液E1を回収する。
<第2回収工程>
第2回収工程S6は第2回収部6で行う。第2回収工程S6では、蒸発工程S4で蒸発した抽出液E2を回収する。
<再利用工程>
再利用工程S7は再利用部7で行う。再利用工程S7では、第1回収工程S5及び第2回収工程S6で回収した抽出液E1、E2をスラリー調製工程S1で使用する溶剤Yの少なくとも一部として再利用する。当該製造方法は、第1回収工程S5及び第2回収工程S6で回収した抽出液E1、E2を再利用することで、得られるケイ素肥料のケイ素含有量をより大きくすることができる。また、この構成によると、バイオマスXの有効利用を促進すると共に石油由来の溶剤の使用量を少なくして、環境負荷を低減すると共に、得られるケイ素肥料の品質を向上することができる。加えて、溶剤Y中の抽出液E1、E2の含有量を大きくすることで、溶剤Yを含んだ状態の抽出残渣X1をケイ素肥料として用い得る。
<利点>
当該ケイ素肥料の製造方法では、蒸発工程S4で固形分濃縮液Sから溶剤Yを蒸発させて得られたバイオマスXの抽出残渣X1がケイ素肥料として製造される。蒸発工程S4で得られたバイオマスXの抽出残渣X1には、バイオマスX中に存在していたケイ酸が結晶化されずに高濃度で含まれている。そのため、当該ケイ素肥料の製造方法によると、バイオマスXを原料とした吸収性の高いケイ素肥料を製造することができる。
当該ケイ素肥料の製造装置では、蒸発部4で固形分濃縮液Sから溶剤Yを蒸発させて得られたバイオマスXの抽出残渣X1がケイ素肥料として製造される。蒸発部4で得られたバイオマスXの抽出残渣X1には、バイオマスX中に存在していたケイ酸が結晶化されずに高濃度で含まれている。そのため、当該ケイ素肥料の製造装置によると、バイオマスXを原料とした吸収性の高いケイ素肥料を製造することができる。
[その他の実施形態]
上記実施形態は、本発明の構成を限定するものではない。従って、上記実施形態は、本明細書の記載及び技術常識に基づいて上記実施形態各部の構成要素の省略、置換又は追加が可能であり、それらは全て本発明の範囲に属するものと解釈されるべきである。
例えば上記実施形態では、スラリー調製槽でスラリー調製工程と溶出工程とを並行して行い、固液分離槽で固液分離工程と蒸発工程とを行う構成について説明した。しかしながら、当該製造方法は、上記スラリー調製工程及び上記溶出工程の両方をスラリー調製槽で行う必要はなく、上記固液分離工程及び上記蒸発工程の両方を固液分離槽で行う必要はない。なお、当該製造装置は、上述のように車両輸送可能なようにトレーラー又はコンテナに配置され得る。この場合、当該製造装置は、よりコンパクトであることが望まれる。このような観点からは、当該製造装置は、スラリー調製槽でスラリー調製工程と溶出工程を行い、固液分離槽で固液分離工程と蒸発工程とを行うよう構成されることが好ましい。
当該製造方法は、上述の回収工程を備えていなくてもよい。また、当該製造方法は、上記回収工程を備える場合でも、上記第1回収工程及び上記第2回収工程の一方のみを備えるものであってもよい。また、上記第1回収工程では、バイオマス抽出物を含む抽出液を回収してもよい。さらに、上記第2回収工程で、バイオマス抽出物が分離された抽出液を回収してもよい。
当該製造方法は、例えばバイオマス抽出成分を含む溶剤を予め用意しておき、この溶剤を出発溶剤として用いてもよい。
上記固液分離工程では加圧濾過以外の方法で抽出液と固形分濃縮液とを分離してもよい。例えば上記固液分離工程では重力沈降法又は遠心分離法等によって抽出液と固形分濃縮液とを分離してもよい。
当該製造方法は、上記第1回収工程又は上記第2回収工程で回収した抽出液を分留する分留工程を備えていてもよい。当該製造方法は、上記分留工程を備えることで、上記抽出液を、分留温度よりも沸点が高い第1液と、分留温度よりも沸点が低い第2液とに分離することができる。この構成によると、第1液及び第2液のうちのいずれか一方を選択的に溶剤として用いることができる。これにより、得られるケイ素肥料のケイ素含有量を制御しやすい。
以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるものではない。
[実施例]
[No.1]
バイオマスとして稲わらを用い、溶剤として工業用の二環芳香族化合物である1-メチルナフタレンを用いて、図2の製造装置によって試料(ケイ素肥料)を製造した。具体的には、バイオマスと、バイオマス(乾燥重量)に対して4倍量の溶剤とを混合し(スラリー調製工程)、得られたスラリーを350℃で1時間加熱処理し(溶出工程)、このスラリーを高温で保持した状態で、バイオマス抽出成分が溶剤に溶解した抽出液と、抽出液にバイオマスの抽出残渣が濃縮された固形分濃縮液とに固液分離した(固液分離工程)。得られた固形分濃縮液から溶剤を蒸発させ(蒸発工程)、溶剤が蒸発した後のバイオマスの抽出残渣を試料として得た。
[No.2]
No.1の溶出工程で生成されたバイオマス油分の組成を調べ、この組成に沿った溶剤を用意した。1-メチルナフタレンに代えてこの溶剤を用いた以外はNo.1と同様にして、バイオマスの抽出残渣からなる試料を得た。
[比較例]
[No.3]
No.1と同様の圃場で収集された稲わらを試料として得た。
[No.4]
No.1と同様の圃場で収集された稲わらの燃焼灰を試料として得た。
<含有成分の比較>
No.1及びNo.3の試料について、JIS-M8812:2006に準拠して無水ベースでの水分、灰分及び揮発分を求めた。この結果を表1に示す。また、No.1及びNo.3の試料について、無水ベースでの成分の含有量を吸光光度法によって求めた。この結果を表2に示す。
Figure 0007419187000001
Figure 0007419187000002
表1に示すように、No.3の試料には12.3質量%の灰分が含まれている。また、表2に示すように、No.3の試料におけるSi元素の含有量は4.35質量%である。これに対し、No.1の試料におけるSi元素の含有量は24.30質量%であり、No.3に対してSi元素の含有量が5.59倍も大きくなっている。
<Siの存在形態>
No.1、No.3及びNo.4の試料について、X線回折分析(XRD)によってSiOのピークの有無を調べた。この結果を図3に示す。図3に示すように、No.1及びNo.3の試料にはSiOの鋭利なピークは認められない。そのため、No.1及びNo.3の試料では、Siは、水に可溶なケイ酸(Si(OH))の状態で存在していると推測される。なお、No.3には、22θ近傍になだらかな凸部が認められるが、この凸部は植物組織であるセルロースを示していると考えられる。これに対し、No.4の試料にはSiOの鋭利なピークが認められる。そのため、No.4の試料では、Siは、主として結晶構造が発達した水に不溶な二酸化ケイ素(SiO)の状態で存在していると推測される。
<溶剤とケイ素濃度との関係>
No.1及びNo.2の試料について、出発原料に対する有機成分の除去率及び無機成分の濃縮倍率を測定した。この測定結果を表3に示す。
Figure 0007419187000003
表3に示すように、No.2は、No.1に対して、有機成分の除去率及び無機成分の濃縮倍率がいずれも大きくなっている。このことから、バイオマス油分を含む溶剤を用いることで、得られるケイ素肥料のケイ素濃度を高くすることができることが分かる。なお、このバイオマス油分は、いわゆる木酢油として取り扱われている油分に相当する。この油分を溶剤として使用すれば、上述の蒸発工程で完全に溶剤を蒸発させなくても植物等の生育障害を起こし難く、かつ防虫効果も期待できることから、より有効なケイ素肥料を製造することができると推測される。
以上説明したように、本発明の一態様に係るケイ素肥料の製造方法は、バイオマスを原料とした吸収性の高いケイ素肥料を製造するのに適している。
1 スラリー調製部
2 溶出部
3 固液分離部
4 蒸発部
5 第1回収部
6 第2回収部
7 再利用部
11 バイオマス投入部
11a 投入量制御弁
12 溶剤供給部
13 スラリー調製槽
13a 撹拌機
13b ヒータ
13c 加圧ガス供給管
14 固液分離槽
14a 濾過フィルター
14b ストリッピング用ガス供給管
14c 抽出残渣排出管
14d 排出量制御弁
15 減圧弁
16a 抽出物分離槽
16b 第1回収管
17a 第2回収管
18a 抽出液貯留槽
18b 抽出液供給管
21a バルブ
21b ポンプ
B バイオマス抽出物
E、E1、E2 抽出液
G1 加圧ガス
G2 ストリッピングガス
S 固形分濃縮液
X バイオマス
X1 抽出残渣
Y 溶剤

Claims (7)

  1. バイオマス及び二環芳香族化合物を含む溶剤を混合するスラリー調製工程と、
    上記スラリー調製工程で得られたスラリー中の上記溶剤に上記バイオマスの抽出成分を溶出させる溶出工程と、
    上記溶出工程後のスラリーを、バイオマス抽出成分が上記溶剤に溶解した抽出液と上記抽出液に上記バイオマスの抽出残渣が濃縮された固形分濃縮液とに固液分離する固液分離工程と、
    上記固液分離工程で分離された固形分濃縮液から上記溶剤を蒸発させる蒸発工程と
    を備えるケイ素肥料の製造方法。
  2. 上記バイオマスが、稲わら又は籾殻である請求項1に記載のケイ素肥料の製造方法。
  3. 上記溶出工程で、上記スラリーを330℃以上380℃以下に加熱する請求項1又は請求項2に記載のケイ素肥料の製造方法。
  4. 上記抽出液を回収する回収工程と、
    上記回収工程で回収された上記抽出液を上記スラリー調製工程で上記溶剤の少なくとも一部として再利用する再利用工程と
    をさらに備える請求項1、請求項2又は請求項3に記載のケイ素肥料の製造方法。
  5. 上記固液分離工程で、上記スラリーを加圧濾過する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のケイ素肥料の製造方法。
  6. 上記バイオマスのケイ素濃度に対する上記蒸発工程後の上記抽出残渣のケイ素濃度の比が3以上である請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のケイ素肥料の製造方法。
  7. バイオマス及び二環芳香族化合物を含む溶剤を混合するスラリー調製部と、
    上記スラリー調製部で得られたスラリー中の上記溶剤に上記バイオマスの抽出成分を溶出させる溶出部と、
    上記溶出部による溶出後のスラリーを、バイオマス抽出成分が上記溶剤に溶解した抽出液と上記抽出液に上記バイオマスの抽出残渣が濃縮された固形分濃縮液とに固液分離する固液分離部と、
    上記固液分離部で分離された固形分濃縮液から上記溶剤を蒸発させる蒸発部と
    を備えるケイ素肥料の製造装置。
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