JP7418145B1 - 搬送ベルト - Google Patents

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Abstract

ベルト本体とその長手方向端部に組み込まれたレーシング部とを備え、前記レーシング部は、前記ベルト本体に挟み込まれて前記組み込みがなされる組込シート部と、前記組込シート部においてベルト長手方向で前記ベルト本体とは反対の端部に設けられた連結部であって、ベルト長手方向で対向する他の連結部と係合することで、ベルト長手方向で対向する他のレーシング部との連結がなされる連結部と、を備え、前記組込シート部は、前記連結部から離れた位置でベルト幅方向に分かれた複数の組込片を備えており、前記組込片は、前記連結部から離れるにつれベルト幅方向の寸法が小さくなる形状であって、かつ、ベルト長手方向において同幅の区間及び先太りになる区間に比べて先細りになる区間が長い。

Description

関連出願の相互参照
本願は、日本国特願2022-099040号に基づく優先権を主張し、引用によって本願明細書の記載に組み込まれる。
本発明は、ベルトコンベアに用いられる搬送ベルトに関するものである。
被搬送物を載置した状態で搬送するために広く用いられているベルトコンベアは、複数のプーリーと、これら複数のプーリーに巻かれた搬送ベルトとを備えている。搬送ベルトは、帯状のベルト本体と、ベルト本体に組み込まれてベルト本体の長手方向端部同士を連結するレーシング部とを備える。レーシング部によりベルト本体の長手方向端部同士が連結されることで、搬送ベルトは、複数のプーリーに巻かれた状態で循環移動できる無端の輪状となる。
日本国特許第3346731号公報には、前記搬送ベルトの基本的な構成が記載されている。当該公報に記載の構成では、レーシング部(当該公報では「レーシング部材」)を構成するシート状の部分(同「編織物」)が、ベルト本体(同「ベルト」)の端部に挟み込まれることで一体とされている。レーシング部の長手方向先端側には、前記シート状の部分から複数のリング部分(同「針材」)が、幅方向に並ぶように突出している。搬送ベルトの一端部と他端部で前記複数のリング部分を重ね合わせ、直棒状の連結棒(同「棒材」)を幅方向に延びるようにして通すことにより、長手方向に対向したレーシング部同士が連結される。
前記公報に記載の構成では、前記シート状の部分が長方形状とされている(図2B参照)。このため、ベルト本体のうち、前記シート状の部分が挟み込まれた部分は、他の部分に比べ、厚みが大きくなってしまうことから、それに応じて剛性も高くなる。このようにレーシング部において剛性が高いベルトを用いると、例えば、使用状況に応じてプーリーを小径化して設計する場合、レーシング部でのプーリーへの追従性(巻き付き度合い)が低下してしまい、プーリーに対して浮き上がりが生じる結果、被搬送物の円滑な搬送がしにくくなる。
日本国特許第3346731号公報(図1、図2)
そこで本発明は、レーシング部において剛性が他の部分よりも高くなる度合いを抑制した搬送ベルトを提供することを課題とする。
本発明は一例として、被搬送物に当接して支持する搬送部と前記搬送部を補強する補強部との一体構造からなるベルト本体と、前記ベルト本体の長手方向一端部に組み込まれたレーシング部と、を備え、前記レーシング部は、シート状であり、前記ベルト本体に一部が厚み方向に挟み込まれることで前記組み込みがなされる組込シート部と、前記組込シート部においてベルト長手方向で前記ベルト本体とは反対の端部に設けられた連結部であって、ベルト長手方向で対向する他の連結部と係合することで、ベルト長手方向で対向する他の前記レーシング部との連結がなされる連結部と、を備え、前記組込シート部は、前記連結部からベルト長手方向に離れた位置でベルト幅方向に配置された複数の組込片を備えており、前記複数の組込片の各々は、前記連結部からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が小さくなる先細り部分を有する形状であって、かつ、ベルト長手方向において一定幅の部分及び先太り部分の、ベルト長手方向の距離に比べて、前記先細り部分のベルト長手方向の距離が大きくなるように構成されている、搬送ベルトである。
また、前記複数の組込片の各々は、前記連結部からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が順次小さくなる形状であるものとできる。
また、前記複数の組込片の各々は、平面視で三角形状であるものとできる。
また、前記複数の組込片の各々は、厚み方向に貫通した貫通穴を有するものとできる。
また、前記複数の組込片の各々は、ベルト幅方向に隣接する他の前記複数の組込片の各々と距離をおいて設けられているものとできる。
また、前記複数の組込片の各々は、平面視で直角三角形状であって、前記直角三角形の各辺のうちベルト長手方向に沿う辺が、前記連結部を介して連結された他の前記組込シート部における前記複数の組込片のベルト長手方向に沿う辺の各々と一直線に並ぶように形成されているものとできる。
図1は、本発明の一実施形態に係るベルトコンベアの、側面視での概要図である。 図2Aは、前記ベルトコンベアの連結部分を示す平面図である。 図2Bは、従来のベルトコンベアの一例の連結部分を示す平面図である。 図3は、前記ベルトコンベアにおける、連結状態のレーシング部を示す平面図である。 図4Aは、前記ベルトコンベアの連結部分を示す縦断面視(図2AでのIV-IV矢視)の概略図である。 図4Bは、従来のベルトコンベアの一例の連結部分を示す縦断面視の概略図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、ベルトコンベア1は、複数のプーリー2~2,3と、これら複数のプーリー2~2,3に巻かれた、使用時(被搬送物Cを搬送する際)に無端であり側方視において輪状とされた搬送ベルト4と、を備える。搬送ベルト4は、帯状体であるベルト本体5のベルト長手方向(以下、単に「長手方向」と記載)の端部同士が、搬送ベルト4の連結箇所4Jにて、各端部に設けられたレーシング部6を介して連結されることで、前記無端及び輪状の形状となる。複数のプーリー2~2,3は、輪状の搬送ベルト4に対して内側に配置される内側プーリー2~2と、外側に配置される外側プーリー3とを適宜の数量と位置関係で配置することができる。また、種々の径寸法のプーリー2~2,3を使用できる。これにより、搬送ベルト4の変曲度合い等を調整して、例えば図1に示した形状のベルトコンベア1を形成できる。
1台のベルトコンベア1を、1枚のベルト本体5で構成することができる。この場合、輪状としたベルト本体5で長手方向に隣接する一方の端部と他方の端部とがレーシング部6で連結される。本実施形態はこの構成とされている。なお、1台のベルトコンベア1を複数枚のベルト本体5~5で構成することもできる。この場合には、長手方向に隣接する別個のベルト本体5,5の端部同士が連結される。
本実施形態の搬送ベルト4は、ベルト本体5と、ベルト本体5における長手方向端部同士を連結するレーシング部6とを備える。
ベルト本体5は、一定幅であって、複数のプーリー2~2,3に巻いた状態で無端及び輪状とできる長手方向寸法を有する帯状体である。ベルト本体5は、被搬送物C(図1参照)に当接して下方から支持する搬送部51と前記搬送部51を補強する補強部52との一体構造からなる、2プライの層構造とされている(図4Aに示す長手方向の領域Z1)。搬送部51、補強部52の各々は帯状のシートから構成され、厚み方向に積層され、一体化されている。搬送部51は、ベルト本体5のうち被搬送物Cに近い側であって、被搬送物Cに当接する搬送面5Sを有する層である。搬送部51の被搬送物Cに対向する側の面は樹脂によりコーティングされており、このコーティングによって形成された樹脂層511に被搬送物Cが当接する。樹脂層511の表面が搬送面5Sとなる。補強部52は、ベルト本体5のうち被搬送物Cから遠い側の層である。補強部52は、搬送部51に対して接着される。搬送部51、補強部52の各々は、布地(織地等)または樹脂(ウレタン等)、またはこれらが複合したものにより形成されている。搬送部51、補強部52の各々は、同一素材から形成されていてもよいし、異なる素材から形成されていてもよい。搬送部51、補強部52の各々には、例えば金属や樹脂のワイヤーが組み込まれていてもよい。また、搬送部51、補強部52に加えて、別個の層を付加してもよい。
レーシング部6は、ベルト本体5の長手方向端部(詳しくは両端部)に組み込まれる部分である。レーシング部6は、組込シート部61と連結部62とを備える。
組込シート部61は、シート状であり、ベルト本体5に一部が厚み方向で挟み込まれることで、ベルト本体5への組み込みがなされる。具体的に組込シート部61は、ベルト本体5の長手方向端部において、搬送部51と補強部52との間に挟み込まれ、接着により固定される。固定のための手段は接着以外であってもよく、例えば縫合やピン止めであってもよい。前記組み込みにより、組込シート部61が組み込まれた部分(図4Aに示す長手方向の領域Z2)では、3プライの層構造となる。この領域Z2は、後述する組込片612の直角三角形状における斜辺と交差することから、この斜辺の存在を考慮して、平均的なプライ数を算出すると約2.3プライとなる。なお、図4Aに示すように、組込シート部61のうち連結部62を支持する部分は折り返されて二重部分61Aが形成されている。二重部分61Aにおける連結箇所4Jの側はベルト本体5に挟まれる。よって、この部分(図示の長手方向の領域Z3)では、4プライの層構造となる。ちなみに、搬送ベルト4では、プライ数が大きくなるほど、その部分の剛性は高くなり、長手方向において曲がりにくくなる。搬送部51は樹脂層511にコーティングされていることから、長手方向の全長で剛性が高くなる傾向にある。このため、連結箇所4Jにおいて剛性が更に高くなると、問題が生じる可能性がある。本実施形態の組込シート部61は、この問題への対策が可能な構成とされている。
組込シート部61は、連結部62が設けられた基部611と、基部611に隣接し、連結部62から長手方向に離れた位置でベルト幅方向に配置された複数の組込片612~612を備えている。基部611と複数の組込片612~612とは切れ目なく連続していて、それぞれ1枚のシート状体の一部を構成している。基部611は、ベルト幅方向(以下、単に「幅方向」と記載)に延びる、平面視で長方形状の部分である。基部611自体での長手方向の寸法は、ベルト本体5の幅方向の寸法と略一致している。
複数の組込片612~612の各々(以下、「組込片612」と記載)は、連結箇所4Jに位置する連結部62からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が順次小さくなる形状(先細り形状)である。本実施形態の組込片612は、平面視で三角形状、具体的には直角三角形状である。三角形状とした組込片612では、連結部62から離れるにつれベルト幅方向の寸法がベルト長手方向に沿って一定割合で小さくなる形状である。このため、搬送ベルト4においてレーシング部6が組み込まれた部分の剛性を、長手方向に応じて小さく変化する度合いを一定にできる。
組込片612は、厚み方向に貫通した貫通穴6121を有する。貫通穴6121が存在する分、レーシング部6が組み込まれた部分で貫通穴6121が設けられた範囲の剛性を更に小さくできる。本実施形態では、組込片612の1個当たりで貫通穴6121が1個設けられている。また貫通穴6121は、三角形状とした組込片612のうちで面積の大きい部分(基部)である連結箇所4Jに近い側、つまり基部611に近い側に設けられている。組込片612における前記部分は、組込片612に占める面積が大きい分、ベルト本体5への組み込みがなされると剛性が高い。このため、貫通穴6121を設けることで前記部分の剛性を低下させ、適切な剛性に調整できる。そして、貫通穴6121も直角三角形状とされており、組込片612の外縁形状に対して相似形状となっている。なお、貫通穴6121の形状はこれに限らず、組込片612の1個当たりで複数設けることもできる。また、組込片612の外縁形状とは関係のない形状であってもよい。
図2A及び図3に示すように、組込片612は、幅方向に隣接する他の組込片612と距離をおいて設けられている。つまり、複数の組込片612~612は、基部611から幅方向で飛び飛びに突出している。または、基部611に、複数の組込片612~612が存在しない露出部分613がある。このように、複数の組込片612~612につき、距離をおいて設けた分、搬送ベルト4においてレーシング部6が組み込まれた部分の剛性を更に小さくできる。なお、本実施形態とは異なり、組込片612が、幅方向に隣接する他の前記組込片612と距離をおかずに(密接して)設けられていてもよい。
また、直角三角形状とされた組込片612の配置に関し、図2A及び図3に示すように、直角三角形の各辺のうちベルト長手方向に沿う辺6122が、連結部62を介して連結された他の組込シート部61における組込片612のベルト長手方向に沿う辺6122と、仮想の直線L(図2A参照)上に一直線に並ぶように形成されている。このように構成することで、レーシング部6,6同士の連結箇所を挟んだ一方側と他方側の剛性分布のバランスをとることができる。本実施形態では、連結部62を挟む二つの組込片612,612の各々において長手方向で最も長い辺が、連結部62を挟んで一直線上に配置され、前記一直線に重なる一方側の組込片612と他方側の組込片612とが、頂点から連結部62に近づく方向で幅方向における反対方向に広がるように配置される。図2Aの例では、図示左側の組込片612は左端の頂点から下方向に広がっており、図示右側の組込片612は右端の頂点から上方向に広がっているので、両者が反対方向に広がっている。このため、幅方向における剛性の高低分布が、前記一直線となる位置(仮想の直線L上の位置)を基準として、一方側と他方側とで均一となる。従って、回転移動中の搬送ベルト4に、剛性のアンバランスによるねじれが生じにくい。
組込シート部61につき、複数の組込片612~612を形成する前の長方形状(本実施形態における具体的な数値の例として、搬送ベルト4の長手方向に沿う寸法が70mm)を基準とした場合、平面視において、この基準とする長方形においてシート状体が現実に占めている部分の面積比は、本実施形態では29%とされている(組込片612の先端までの寸法が48mmで、組込片612単体の寸法が10mm×30mm、隣り合う組込片612,612の間隔が5mm)。ちなみに、貫通穴6121を設けなかったとすると34%である。前記面積比は、本実施形態の数値に限られるものではなく、20%~80%の範囲で定めることができる。レーシング部6は、前記面積比が小さい方が柔らかくなり、前記面積比が大きい方が硬くなるとの相関関係がある。このため、プーリー2~2,3の径寸法に応じてレーシング部6の曲がりやすさを定めるべく、前記面積が適宜設定される。
連結部62は、組込シート部61において長手方向でベルト本体5とは反対の端部に設けられた部分である。この連結部62は、長手方向で対向する他の連結部62(本実施形態では、1枚のベルト本体5のうち他端部に設けられた方の連結部62)と係合することで、ベルト長手方向で対向する他のレーシング部6との連結がなされる。連結部62は、図3及び図4Aに示すように、側面視で環状である連結環621が複数、幅方向に並べられて構成されている。複数の連結環621~621は幅方向に均等に並べられている。各連結環621は、組込シート部61の基部611であって、折り返された二重部分61Aに対して厚み方向に貫通している。なお、図4Aは、簡略的に連結環621の側面視形状を円形(楕円形)で示したものであって、実際には、ベルト厚み方向が薄く、ベルト本体5の搬送面5S及びその反対面から突出しない扁平形状とされている。搬送ベルト4の長手方向の端部同士が対向した状態で、一方(例えば図示左側)の端部に属する連結部62と他方(例えば図示右側)の連結部62につき、図4Aに示すように、各連結環621が側面視で重なるようになされ、重なった部分の空間に連結棒7が通される。連結棒7は直棒状であり、両端には図示しないストッパーが設けられている。ストッパーは連結部62に当たることで移動が阻止され、幅方向にずれて連結部62から外れないようにされている。このように連結部62と連結棒7とが組み合わされたことで、レーシング部6の接続がなされる。
本実施形態では、レーシング部6の形状は一種類とされている。搬送ベルト4における端部の連結箇所4Jを挟み、長手方向の一方側と他方側とで、レーシング部6は平面視で点対称の関係で配置される(図2A、図3参照)。つまり、長手方向の一方側と他方側に配置されたレーシング部6,6は、平面内で180度回転させた位置関係となる。
以上のように構成された本実施形態の搬送ベルト4によれば、組込シート部61が備える複数の組込片612~612の各々が、連結部62から離れるにつれベルト幅方向の寸法が小さくなる形状であることから、各組込片612においてベルト長手方向の全体を先細り部分が占めることで、連結部62から離れるにつれ、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性を小さくできる。よって、従来の一例である、ベルト本体50とレーシング部60とで構成された相当構造であって、組込シート部610が例えば長方形状のシート状からなる場合(図2B、図4B参照)に比べ、本実施形態では、3プライの層構造となる領域(図4Aに示す領域Z2)に相当する領域を、前記相当構造で3プライの層構造となる領域(図4Bに示す領域Z20)よりも長手方向の長さを短くできるから、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性が高くなってしまいにくい。言い換えると、柔軟性を高めることができる。従って、レーシング部6において剛性が他の部分よりも高くなる度合いを抑制できる。すなわち、長手方向で「コシ」のある範囲が従来よりも短くなるので、搬送ベルト4の連結箇所4Jにおけるプーリー2~2,3への追従性を良好にできる。しかも、ベルト本体5の長手方向端縁から長手方向に奥まった位置まで三角形状の組込片612が組み込まれるから、組込片612が組み込まれた部分で搬送ベルト4にかかる引張力に対抗できるので、強度面の問題が生じない。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
例えば、組込片612の平面視形状は、前記実施形態では直角三角形であったが、その他種々の形状とできる。例えば、二等辺三角形、正三角形、台形、半円形、半長円形、半楕円形とすることもできる。前記各図形の縦横比についても、任意に設定できる。すなわち、組込片612の平面視形状は、連結部62から離れるにつれ幅方向の寸法が小さくなる部分(先細り部分)を有する形状であって、かつ、搬送ベルト4の長手方向において、一定幅の部分及び先太り部分の長手方向の距離に比べて先細り部分のベルト長手方向の距離が大きくなるように構成されていればよい。このように、組込片612の平面視形状の一部が同幅または先太り形状となっている形状も、先細り部分とのベルト長手方向の距離の関係によっては許容される。また、組込片612は、組込シート部61が織地から形成されている場合、布目に沿って設けられていてもよいし、布目と無関係に設けられていてもよい。布目に沿わせる場合、例えば、布地の経糸または緯糸の延びる方向に沿わせることができる。なお、布目に沿って設ける方が、剛性の調整がしやすいので有利である。
また、組込片612において前記先細りとなる形状(図形)が有する辺は、本実施形態の三角形(直角三角形)では直線状であったが、曲線状や細かい屈曲または湾曲を繰り返す形状であってもよい。また曲線状の場合、曲率が一定であってもよいし、曲率が途中で変化するものであってもよい。
また、複数の組込片612~612の各々の形状は、前記実施形態では全て同じであった。しかしこれに限定されず、ベルト本体5の幅方向寸法との関係で、幅方向の端部については別形状とすることもできる。別形状としては、大きさの異なる相似形状であってもよいし、相似に該当しない異形状であってもよい。
また、いわゆる「勝手違い」の形状で形成した2枚のレーシング部6,6で1組を構成しておき、1組を構成する一方のレーシング部6と他方のレーシング部6とを、連結箇所4Jを基準に線対称に配置してもよい。
また、連結箇所4Jにおいて、前記実施形態のように連結棒7を用いず、衣料用のファスナー(いわゆる「ジッパー」)と同様の構成を採用することで、連結部62,62同士を係合するようにしてもよい。また、クリップ等の金具でベルト本体5を締結してもよい。
前記実施形態に関する構成と作用につき、以下にまとめて記載する。前記実施形態は、被搬送物Cに当接して支持する搬送部51と前記搬送部51を補強する補強部52との一体構造からなるベルト本体5と、前記ベルト本体5の長手方向一端部に組み込まれたレーシング部6と、を備え、前記レーシング部6は、シート状であり、前記ベルト本体5に一部が厚み方向に挟み込まれることで前記組み込みがなされる組込シート部61と、前記組込シート部61においてベルト長手方向で前記ベルト本体5とは反対の端部に設けられた連結部62であって、ベルト長手方向で対向する他の連結部62と係合することで、ベルト長手方向で対向する他の前記レーシング部6との連結がなされる連結部62と、を備え、前記組込シート部61は、前記連結部62からベルト長手方向に離れた位置でベルト幅方向に配置された複数の組込片612~612を備えており、前記複数の組込片612~612の各々は、前記連結部62からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が小さくなる先細り部分を有する形状であって、かつ、ベルト長手方向において一定幅の部分及び先太り部分の、ベルト長手方向の距離に比べて、前記先細り部分のベルト長手方向の距離が大きくなるように構成されている、搬送ベルト4である。
この構成によると、組込シート部61が備える複数の組込片612~612の各々が、連結部62からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が小さくなる部分を有し、かつ、先細りになる部分のベルト長手方向の距離が大きい形状であることから、各組込片612においてベルト長手方向の半分以上を先細り部分が占めることで、各組込片612を全体的に評価した場合、連結部62からベルト長手方向に離れるにつれ、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性を小さくできる。よって、組込シート部が例えば長方形状のシート状からなる場合に比べ、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性が高くなってしまいにくい。
また、前記複数の組込片612~612の各々は、前記連結部62からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が順次小さくなる形状であるものとできる。
この構成によると、複数の組込片612~612の各々が、連結部62からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が順次小さくなる形状であることから、連結部62からベルト長手方向に離れるにつれ、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性を順次小さくしていくことができる。
また、前記複数の組込612~612片の各々は、平面視で三角形状であるものとできる。
この構成によると、複数の組込片612~612の各々が、連結部62からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が一定割合で小さくなる形状であることから、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性を、長手方向に応じて小さくする度合いを一定にできる。
また、前記複数の組込片612~612の各々は、厚み方向に貫通した貫通穴6121を有するものとできる。
この構成によると、前記複数の組込片612~612の各々に貫通穴6121が存在する分、レーシング部6が組み込まれた部分で貫通穴6121が設けられた範囲の剛性を更に小さくできる。
また、前記複数の組込片612~612の各々は、ベルト幅方向に隣接する他の前記複数の組込片612~612の各々と距離をおいて設けられているものとできる。
この構成によると、複数の組込片612~612につき、各々が距離をおいて設けられた分、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性を更に小さくできる。
また、前記複数の組込片612~612の各々は、平面視で直角三角形状であって、前記直角三角形の各辺のうちベルト長手方向に沿う辺が、前記連結部62を介して連結された他の前記組込シート部61における前記複数の組込片612~612のベルト長手方向に沿う辺の各々と一直線に並ぶように形成されているものとできる。
この構成によると、レーシング部6,6同士の連結箇所を挟んだ一方側と他方側の剛性分布のバランスをとることができる。
本発明によると、連結部62からベルト長手方向に離れるにつれ、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性を小さくできることで、組込シート部61が例えば長方形状のシート状からなる場合に比べ、レーシング部6が組み込まれた部分の剛性が高くなってしまいにくい。よって、レーシング部6において剛性が他の部分よりも高くなる度合いを抑制できる。
1…ベルトコンベア、2…内側プーリー(プーリー)、3…外側プーリー(プーリー)、4…搬送ベルト、4J…連結箇所、5…ベルト本体、5S…搬送面、6…レーシング部、7…連結棒、51…搬送部、52…補強部、61…組込シート部、62…連結部、611…基部、612…組込片、613…露出部分、621…連結環、6121…貫通穴、6122…直角三角形でベルト長手方向に沿う辺、C…被搬送物、L…仮想の直線、Z1~Z3…長手方向の領域

Claims (6)

  1. 被搬送物に当接して支持する搬送部と前記搬送部を補強する補強部との一体構造からなるベルト本体と、前記ベルト本体の長手方向一端部に組み込まれたレーシング部と、を備え、
    前記ベルト本体は、ベルト長手方向の端縁が前記レーシング部と平行な直線状であり、
    前記レーシング部は、
    シート状であり、前記ベルト本体に一部が厚み方向に挟み込まれることで前記組み込みがなされる組込シート部と、
    前記組込シート部においてベルト長手方向で前記ベルト本体とは反対の端部に設けられた連結部であって、ベルト長手方向で対向する他の連結部と係合することで、ベルト長手方向で対向する他の前記レーシング部との連結がなされる連結部と、を備え、
    前記組込シート部は、前記連結部が設けられた基部と、前記基部に隣接し、前記連結部からベルト長手方向に離れた位置でベルト幅方向に配置された複数の組込片を備えており、
    前記複数の組込片の各々は、前記連結部からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が小さくなる先細り部分を有する形状であって、
    前記形状は、前記連結部からベルト長手方向に離れる方向でベルト幅方向の寸法が等しい一定幅の部分、または、前記連結部からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が大きくなる先太り部分を有し、かつ、ベルト長手方向において前記一定幅の部分及び前記先太り部分の、ベルト長手方向の距離に比べて、前記先細り部分のベルト長手方向の距離が大きくなるように構成された形状か、あるいは、
    前記一定幅の部分、及び、前記先太り部分のいずれをも有しないように構成された形状である、搬送ベルト。
  2. 前記先細り部分は、前記連結部からベルト長手方向に離れるにつれベルト幅方向の寸法が順次小さくなる形状である、請求項1に記載の搬送ベルト。
  3. 前記先細り部分は、平面視で三角形状である、請求項1に記載の搬送ベルト。
  4. 前記複数の組込片の各々は、厚み方向に貫通した貫通穴を有する、請求項1に記載の搬送ベルト。
  5. 前記複数の組込片の各々は、ベルト幅方向に隣接する他の前記複数の組込片の各々と距離をおいて設けられている、請求項1に記載の搬送ベルト。
  6. 前記先細り部分は、平面視で直角三角形状であって、前記直角三角形の各辺のうちベルト長手方向に沿う辺が、前記連結部を介して連結された他の前記組込シート部における前記複数の組込片のベルト長手方向に沿う辺の各々と一直線に並ぶように形成されている、請求項2に記載の搬送ベルト。
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