JP7416250B2 - 情報処理装置、移動体制御システム、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、移動体制御システム、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は情報処理装置、移動体制御システム、及び情報処理方法に関する。
制御システムとの無線通信により制御される無人搬送車(AGV:Automatic Guided Vehicle)が工場や倉庫に導入されている。倉庫や工場は広く、さらに無線を妨げる多くの設備や貨物が設置されているため、施設内に隈なく無線が届くように無線アクセスポイントを設置することは困難な場合がある。また、工場や倉庫の状況は日々変化するため、各場所における無線の電波強度も日々変化する。このため、AGVの走行経路上の無線の電波強度が弱くなり、通信品質が低下し、走行停止あるいは制御不能となることがある。
例えば、特許文献1には、センサからのセンサ情報に基づいて、前記地図情報に対応する区域での前記移動体の少なくとも位置を検出する検出手段、および前記地図情報および前記仮想障害物情報と前記検出手段の検出結果とに少なくとも基づいて、前記通信障害領域での無線通信障害を回避するように前記移動体を制御する制御情報を作成する制御情報作成手段を備える、移動体遠隔操縦システムが開示されている。
特開2012-137909号公報
複数のAGVを走行させている場合、特定のAGVの無線通信が他のAGVにより妨げられる場合がある。その場合、その特定のAGVが走行停止あるいは制御不能となる場合がある。また、AGVが走行しながら他のAGVにより発生した通信障害領域を検出して回避していると無駄な回避走行が多くなり、運用効率が悪くなるという課題がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、対象の移動体について、無線通信可能な走行経路を決定できる情報処理装置、移動体制御システム、及び情報処理方法を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様にかかる情報処理装置は、第1の移動体の走行経路を決定する走行経路決定部と、
前記決定された結果に基づいて、第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得する走行計画取得部と、
前記第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得するマップ情報取得部と、
前記第1の移動体の走行経路において、前記第2の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する通信チャネル決定部と、
を備える。
本開示の第2の態様にかかる移動体制御システムは、
無線通信チャネルを用いる第1の移動体と第2の移動体と、
前記第1の移動体を制御する制御装置と、を含み
前記制御装置は、
前記第1の移動体の走行経路を決定する走行経路決定部と、
前記決定された結果に基づいて、前記第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得する走行計画取得部と、
前記第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得するマップ情報取得部と、
前記第1の移動体の走行経路において、前記第2の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する通信チャネル決定部と、
を含む。
本開示の第3の態様にかかる情報処理方法は、
第1の移動体の走行経路を決定し、
前記決定された結果に基づいて、第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得し、
前記第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得し、
前記第1の移動体の走行経路において、前記第2の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する。
本開示によれば、対象の移動体について、無線通信可能な走行経路を決定できる情報処理装置、移動体制御システム、及び情報処理方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1にかかる情報処理方法を示すフローチャートである。 実施の形態2にかかる移動体制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかるグリッドマップの例を説明する図である。 実施の形態3にかかる無人搬送車が無線チャネル1を使用する場合の電波強度マップを説明する図である。 実施の形態3にかかる無人搬送車が無線チャネル2を使用する場合の電波強度マップを説明する図である。 実施の形態3にかかる移動体制御システムの構成を示すブロック図である。 実施の形態3にかかる移動体制御システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態3にかかる図10および図14の具体例に示される記号を説明する図である。 実施の形態3にかかる無線通信チャネル1および2の電波強度マップの経時的な変化の例を説明する図である。 実施の形態3にかかる無線通信チャネル1および2の電波強度マップの経時的な変化の例を説明する図である。 実施の形態3にかかる無線通信チャネル1および2の電波強度マップの経時的な変化の例を説明する図である。 実施の形態3にかかる無線通信チャネル1および2の電波強度マップの経時的な変化の例を説明する図である。 実施の形態3にかかる無人搬送車A1、A2の走行計画例を示すテーブルである。 実施の形態3にかかる無人搬送車A3の走行計画例を示すテーブルである。 実施の形態4にかかる移動体制御システムの動作を示すフローチャートである。 実施の形態4にかかる無線通信チャネル1および2の電波強度マップの経時的な変化の他の例を説明する図である。 実施の形態4にかかる無線通信チャネル1および2の電波強度マップの経時的な変化の他の例を説明する図である。 実施の形態4にかかる無線通信チャネル1および2の電波強度マップの経時的な変化の他の例を説明する図である。 実施の形態4にかかる無人搬送車A1、A2の走行計画例を示すテーブルである。 実施の形態4にかかる無人搬送車A3の走行計画例を示すテーブルである。 情報処理装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる情報処理装置の構成を示すブロック図である。
情報処理装置10は、移動体の走行経路と、当該走行経路において移動体の利用可能な無線通信チャネルと、を決定するために使用され得る。情報処理装置10は、コンピュータにより実現され得る。情報処理装置10は、走行経路決定部11、走行計画取得部12、マップ情報取得部13、及び通信チャネル決定部14を有する。
走行経路決定部11は第1の移動体の走行経路を決定する。移動体は、遠隔制御して移動可能な車両、ロボット、飛行機などの様々な物体を含む。移動体には、人が乗っていてもよいし、人が乗っていなくてもよい。走行経路決定部11は、第1の移動体についての走行開始時刻、及び走行終了予定時刻を決定してもよい。走行経路決定部11は、例えば、第1の移動体についての目的地を受け付けると、第1の移動体の現在位置と目的地までの最短経路を初期の走行経路として決定することができる。
走行計画取得部12は、走行経路決定部11により決定された結果に基づいて、第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得する。第2の移動体は、1台以上の移動体であり得る。第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において利用する無線通信チャネルは、情報処理装置の内部にある、又はネットワークを介して接続された外部の装置にある走行計画記憶部に記憶されている。
マップ情報取得部13は、第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得する。通信障害領域は、本明細書で使用されるとき、電波強度が閾値よりも弱くなり、通信できない領域という。施設のレイアウトは、分割された複数のグリッドを含むことができる。各グリッドの大きさは、移動体の大きさに対応し得る。マップ情報には、複数のグリッドごとに、通信障害領域又は通信可能領域が示されている。マップ情報は、情報処理装置の内部にある、又はネットワークを介して接続された外部の装置にあるマップ情報記憶部に記憶されている。
通信チャネル決定部14は、第1の移動体の走行経路において、第2の移動体により生じる無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する。
図2は、実施の形態1にかかる情報処理方法を示すフローチャートである。
走行経路決定部11は第1の移動体の走行経路を決定する(ステップS11)。走行計画取得部12は、走行経路決定部11により決定された結果に基づいて、第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得する(ステップS12)。マップ情報取得部13は、第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得する(ステップS13)。通信チャネル決定部14は、第1の移動体の走行経路において、第2の移動体により生じる無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する(ステップS14)。
以上説明した実施の形態1によれば、他の移動体(例えば、第2の移動体など)の走行経路および無線通信チャネル、並びに他の移動体により生じ得る通信障害領域を考慮して、対象の移動体(例えば、第1の移動体)の走行経路および利用可能な無線通信チャネルを決定することができる。
実施の形態2
図3は、実施の形態2にかかる移動体制御システム1の構成を示すブロック図である。
移動体制御システム1は、無線通信チャネルを用いる第1の移動体A1および第2の移動体A2と、第1の移動体A1(および第2の移動体A2)を制御する制御装置100と、を含む。制御装置100は、実施の形態1にかかる情報処理装置10を含む。すなわち、制御装置100は、第1の移動体A1の走行経路を決定する走行経路決定部11と、決定された結果に基づいて、第2の移動体A2についての走行経路と、当該走行経路の各場所において第2の移動体A1が利用する無線通信チャネルとを取得する走行計画取得部12と、第2の移動体A2が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、第2の移動体A2の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得するマップ情報取得部13と、第1の移動体A1の走行経路において、第2の移動体A2により生じる無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、第1の移動体A1の利用可能な無線通信チャネルを決定する通信チャネル決定部14と、を含む。
以上説明した実施の形態2によれば、他の移動体(例えば、第2の移動体など)の走行経路および無線通信チャネル、並びに他の移動体により生じ得る通信障害領域を考慮して、対象の移動体(例えば、第1の移動体)の走行経路および利用可能な無線通信チャネルを決定し、決定された走行計画にしたがって、対象の移動体を制御することができる。
実施の形態3
移動体制御システム1は、倉庫、工場などの施設に配置された1台以上の移動体(例えば、無人搬送車)を、ネットワークを介して遠隔制御する。ネットワークには、複数のアクセスポイントが設けられており、移動体と無線接続する。無人搬送車(AGV)は、複数の無線通信チャネルに対応する無線インタフェースを有する。同様に、アクセスポイントも、複数の無線通信チャネルに対応している。チャネルとしては、例えば、IEEE 802.11ac(Wi-Fi5)において、80MHzチャネル、160MHzチャネルなどが挙げられるが、これらに限定されない。例えば、他のIEEE 802.11方式、4G、5G(ローカル5G)、LTE(Long Term Evolution)などの様々なチャネルが使用されてもよい。
図4は、グリッドマップの例を説明する図である。グリッドマップは、施設のレイアウトを複数のグリッド(図4では、7×7個のグリッド)に分割したマップである。図4は、正方形のレイアウトを示し、無人搬送車(搬送ロボットとも呼ばれる)がレイアウトの全てのグリッドを無線通信可能に移動できることを示している。なお、図4に示す搬送ロボットは、グリッドに沿って上下左右に移動することができる。本開示における施設のレイアウトは、正方形に限定されず、矩形、円形を含む様々な形状のレイアウトが考えられる。また図4では、すべて均一の正方形グリッドを示しているが、矩形(非正方形)グリッド又は他の好適な形状のグリッドであってもよい。また、グリッドマップには、無人搬送車が走行できない物理的障害物(例えば、壁、設置品など)や無人搬送車が通信できない領域(例えば、電波強度が閾値よりも低い弱電波領域)を含む1つ以上のグリッドが示されていてもよい。移動体制御システム1は、記憶部(マップ情報データベースとも呼ばれる)においてグリッドマップを保持し、AGVの位置や走行経路をグリッド単位で管理することができる。1グリッドの大きさは1台のAGVが収まる程度に設定してもよいし、1台のAGVの大きさよりも小さくして1台のAGVが複数のグリッドを占有するように設定してもよい。
図5は、実施の形態3にかかる無人搬送車が無線チャネル1を使用する場合の電波強度マップを説明する図である。電波強度マップは、前述したグリッドマップ上に電波強度が閾値よりも弱くなり、通信できない領域(以下、通信障害領域又は弱電波領域ともいう)を示している。電波強度の予測及び測定方法は特開2012-137909号等に記載された既知の方法を用いることができる。無人搬送車があるグリッドに位置する場合に、無人搬送車によって生じる無線チャネル1の通信障害領域を予め検出しておく。本例では、無人搬送車が無線チャネル1を利用する場合、施設の片側(図5では下側)に位置するアクセスポイント9を利用する。図5に示すように、無人搬送車がグリッド(3,3)に位置する場合、無人搬送車の進行方向の前後のグリッドと右側のグリッド、すなわち、グリッド(2,3)、(4,3)、(3,2)が通信障害領域となっている。このように、無人搬送車が無線チャネル1を利用しながら、すべてのグリッドに移動し、各グリッドに位置する無人搬送車により生じる無線チャネル1の通信障害領域を示した電波強度マップを準備する。
図6は、実施の形態3にかかる無人搬送車が無線チャネル2を使用する場合の電波強度マップを説明する図である。無人搬送車が無線チャネル2を利用する場合、施設の他方の側(図6では上側)に配置されたアクセスポイント8を利用する。図6に示すように、無人搬送車がグリッド(3,3)に位置する場合、無人搬送車の進行方向の前後のグリッドと左側のグリッド、すなわち、グリッド(2,3)、(4,3)、(3,4)が無線チャネル2の通信障害領域となっている。このように、無人搬送車が無線チャネル2を利用しながら、すべてのグリッド(物理的障害物のあるグリッドを除く)に移動し、各グリッドに位置する無人搬送車により生じる無線チャネル2の通信障害領域を示した電波強度マップを準備する。このように、チャネルごとに作成したすべての電波強度マップは、記憶部(マップ情報データベース)に記憶しておく。
運用効率化のため、複数の無人搬送車がすべて、同一又は類似の種類の無人搬送車の場合は、一つの無人搬送車についての電波強度マップを準備しておけばよい。同一又は類似の種類の無人搬送車とは、例えば、同一又は類似の形状、同一又は類似の構造、同一又は類似の型番等であり得、それにより同一又は類似の通信障害領域を生じ得るものである。一方、複数の無人搬送車がそれぞれ、形状的又は構造的に異なる場合は、それぞれの無人搬送車により生じ得る通信障害領域も異なる場合があるので、各無人搬送車についての電波強度マップを別々に準備してもよい。また、上記の例では、2つの異なる無線チャネルについての電波強度マップを作成したが、3つ以上の無線チャネルがある場合も、無線チャネルのそれぞれについての電波強度マップを作成しておく。また、上記した例では、説明の簡略化のため、2つのアクセスポイントを示したが、3つ以上のアクセスポイントを設けてもよい。移動体制御システムは、記憶部(マップ情報データベース)に、電波強度マップを保持し、移動体の走行経路を決定する際に、電波強度マップを参照することができる。また、電波強度マップは、施設の通信環境が変化する場合もあるので、定期的に測定を行い、更新してもよい。例えば、始業時等に事前にすべての無人搬送車を走らせて、各グリッドの電波強度を計測してもよい。また、所定の時刻(例えば、12時等)にすべての無人搬送車を走らせて、各グリッドの電波強度を計測してもよい。一定時間ごとに計測(6時間毎等)に、すべての無人搬送車を走らせて、各グリッドの電波強度を計測してもよい。
図7は、移動体を制御する移動体制御システム1の構成例を示すブロック図である。
移動体制御システム1は、1つ以上のコンピュータにより実現される情報処理装置(制御装置100)と、当該情報処理装置によりネットワーク5を介して接続された複数の移動体(図7ではA1~A3)と、を含む。移動体制御システム1は、AGV制御部101と、走行計画データベース102と、マップ情報データベース103と、走行計画決定部105と、走行指示部104と、を含む。なお、走行計画決定部105を、1つの情報処理装置によって実現してもよいし、AGV制御部101を別の情報処理装置で実現してもよい。
AGV制御部101は、走行計画データベース102に記憶された走行計画にしたがって、各無人搬送車に制御する。AGV制御部101は、ネットワークにより接続されたアクセスポイントを介して、無人搬送車と無線通信し、その走行を制御する。走行計画データベース102は、走行計画として、各無人搬送車についての走行経路と、無人搬送車が当該走行経路に沿った各グリッドに位置する場合に利用する無線チャネルを記憶する。また、搬送車情報データベース106は、各無人搬送車の特性(例えば、移動速度)や大きさを記憶することもできる。走行計画データベースは、走行計画記憶部とも呼ばれる。
マップ情報データベース103は、上記したグリッドマップおよび電波強度マップを記憶している。マップ情報データベースは、マップ情報記憶部とも呼ばれる。本開示の特徴の1つは、移動体により生じる無線通信チャネルごとの通信障害領域を含む電波強度マップを参照して、適切な走行経路および通信チャネルを決定することにある。走行指示部104は、オペレータ等により無人搬送車の目的地の入力を受け付けると、走行計画決定部105に当該無人搬送車の走行計画を決定するように指示する。
走行計画データベース102、搬送車情報データベース106、およびマップ情報データベース103は、制御装置100の内部に設けてもよいし、制御装置100の外部(例えば、クラウド側)にもうけてもよい。各機能が1つの装置に搭載されても良いし、別々の装置にあってもよい。クラウド側のデータベースを参照して、エッジ側の装置が走行計画を決定することもできる。例えば、エッジコンピュータが無人搬送車A1やA2の情報を集約し、エッジコンピュータで処理した情報をクラウド側に送信するような形式にしても良い。
走行計画決定部105は、走行経路決定部1051と、走行計画取得部1052と、マップ情報取得部1053と、通信チャネル決定部1054と、を有する。まず、走行経路決定部1051は、走行指示部104から対象の無人搬送車の目的地(と走行開始時刻)を受け付ける。走行経路決定部1051は、受け付けた対象の無人搬送車の目的地までの走行経路(初期走行経路とも呼ばれる)を決定する。例えば、走行経路決定部1051は、無人搬送車の現在位置から目的地までの最短経路を走行経路として決定してもよい。走行経路決定部1051は、グリッドマップに示された物理的障害物を回避するように初期経路を決定してもよい。すなわち、初期走行経路は、直線経路でなくてもよく、ジグザクした最短経路となってもよい。走行経路決定部1053は、最小コスト、最小電力、最短距離、又は最短時間となるように適宜、走行経路を決定することができる。また、走行経路決定部1051は、走行開始時刻を決定することもできる。
走行計画取得部1052は、対象の無人搬送車の走行開始時刻から走行終了時刻までの間において、他の無人搬送車の各時刻(単位時間毎)におけるグリッド位置(走行経路)および各グリッドで利用する無線通信チャネルと、を走行計画データベース102から取得する。
マップ情報取得部1053は、他の無人搬送車の走行経路において、他の無人搬送車の各グリッド位置における通信障害領域と通信可能領域とを示すマップ情報を取得する。また、マップ情報取得部105は、対象の無人搬送車の利用可能なすべてのチャネルに対するマップ情報も取得する。マップ情報取得部1053は、対象の無人搬送車および他の無人搬送車について、無線チャネルごと(例えば、本例では、無線チャネル1および2)に、各時刻の合成マップ(図10および図14)を作成することもできる。
通信チャネル決定部1054は、走行経路決定部1051により決定された走行経路(初期走行経路)における各グリッドにおいて、対象の無人搬送車が利用する無線通信チャネルを決定する。具体的には、通信チャネル決定部1054は、走行計画データベース102に記憶された他の無人搬送車の走行経路、およびマップ情報データベース103に記憶された通信障害領域を示した電波強度マップを参照して、対象の無人搬送車が利用する無線通信チャネルを決定する。通信チャネル決定部1054は、いずれかのグリッドにおいて、対象の無人搬送車と通信可能な無線通信チャネルを見つけることが出来ない場合は、再度、走行経路決定部1051に走行経路(迂回経路とも呼ばれる)を決定させるように指示することができる。走行経路決定部1053は、他の無人搬送車により生じる通信障害領域を回避し、かつ、対象の無人搬送車により生じ得る通信障害領域が他の無人搬送車の通信を妨げないように走行経路を決定する。この場合、走行経路決定部1053は、A*(A-star)等を用い、コストをあげることで、すべてのグリッドで利用可能な無線通信チャネルを見つけるように迂回経路を決定することができる。
なお、走行経路決定部1051は、走行計画データベース102に記憶された他の無人搬送車の走行経路等を考慮して(すなわち、他の無人搬送車と衝突しないように)、対象の無人搬送車の走行経路を決定することもできる。また、走行経路決定部1053は、グリッドマップに示された物理的障害物を回避するように対象の無人搬送車の走行経路を決定することもできる。
次に、図8のフローチャートと、図9~図12を参照して、移動体制御システム1の動作を説明する。
図8は、実施の形態3にかかる移動体制御システムの動作を示すフローチャートである。図9は、図10(図10A~10D)および図14(図14A~14C)の具体例に示される記号を説明する図である。図9の右図及び左図では、3台の無人搬送車A1、A2、A3がそれぞれ図示されている。図9の右図及び左図では、3台の無人搬送車A1、A2、A3のゴール(目的地)は、G1,G2,G3(星印)で示されている。図9の左図及び右図は、同時刻のマップを示しているので、両図における3台の無人搬送車A1、A2、A3の位置は同一である。なお、図9,10、14では、説明の便宜上、3台の無人搬送車A1、A2、A3は、同一種類、同一形状及び同一構造であり、同一速度で移動するものとする。しかし、互いに異なる形状、構造及び速度の無人搬送車A1、A2、A3を用いてもよい。
一方、図9の左図は無線通信チャネル1に関し、図9の右図は無線通信チャネル2に関する。前述したように、無線通信チャネルごとに無人搬送車により生じる通信障害領域が異なるので、図9の左図及び右図はそれぞれ、異なる通信可能領域(空白グリッド)と異なる通信障害領域(ハッチングされたグリッド)を示している。以下では、無人搬送車A1、A2(本明細書では他の移動体とも呼ばれる)は、すでに走行経路および無線通信チャネルが決定している場合に、ゴール(目的地)をG3に設定した無人搬送車A3(本明細書では対象の移動体とも呼ばれる)の走行経路および無線通信チャネルを決定する例を説明する。
図8に示すように、走行計画決定部105は、走行指示部104(例えば、オペレータ等の入力を介して)から、無人搬送車A3の目的地を受け付ける(ステップS100)。走行計画決定部105は、所定の走行開始時刻からの当該目的地に向かう無人搬送車A3の走行計画の決定処理を開始する。あるいは、走行計画決定部105は、走行指示部104から、オペレータ等の入力を介して無人搬送車A3の目的地と走行開始時刻を受け付けてもよい。
走行経路決定部1051は、無人搬送車A3の現在位置から目的地までの最短経路を初期経路として決定する(ステップS101)。図10(図10A~10D)の例では、グリッド(7,4)からグリッド(1,4)までの直線経路を初期経路として、無人搬送車A3は、時刻tに走行を開始するものとする。走行経路決定部1051は、初期経路と、無人搬送車A3の速度(無人搬送車データベースから取得される)から、走行終了予定時刻を決定することもできる。
走行計画取得部1052は、無人搬送車A3についての走行経路決定部1053の決定結果を基づいて、他の無人搬送車A1、A2の走行計画を取得する(ステップS102)。具体的には、走行計画取得部1052は、対象の無人搬送車A3の走行開始時刻から走行終了予定時刻までの間における、他の無人搬送車A1、A2の各時刻(単位時間毎)におけるグリッド位置および利用する無線通信チャネルを走行計画データベース102から読み出す。なお、走行終了予定時刻は、対象の無人搬送車が初期経路を通らずに迂回する場合を考慮して、設定してもよい。
マップ情報取得部1053は、他の無人搬送車の走行経路において、他の無人搬送車についての各グリッドにおける電波強度マップを取得する(ステップS103)。具体的には、マップ情報取得部1052は、他の無人搬送車A1、A2の走行経路において、マップ情報データベース103から各グリッドに位置する各無線通信チャネルに対応する無人搬送車の電波強度マップを取得する。
さらに、マップ情報取得部1053は、対象の無人搬送車A3の全ての無線チャネル(本例では、無線チャネル1および2)の電波強度マップも取得する(ステップS104)。これらの電波強度マップは、対象の無人搬送車A3により生じる通信障害領域が他の無人搬送車の通信を妨げないかを判定する際に使用され得る。
こうして、マップ情報取得部1052は、すべての無人搬送車(すなわち、他の無人搬送車A1、A2と対象の無人搬送車A3)について、無線チャネルごと(無線チャネル1および2)に、各時刻の合成マップを作成する(ステップS105)。作成された合成マップを図10A~図10Dに示す。図10A~図10Dには、時刻t~t+10における無人搬送車A1、A2、A3の位置と、通信障害領域が無線通信チャネル1と無線通信チャネル2の2つの通信チャネルごとに並べて示されている。
図10A~図10Dの例では、無人搬送車A1と無人搬送車A2の走行計画は、既に決定され、走行計画データベース102に記憶されている。すなわち、無人搬送車A1がt~t+6にかけて無線通信チャネル1を用いてグリッド(1,5)からグリッド(7,5)まで走行し、無人搬送車A2がt+4~t+10にかけて無線通信チャネル2を用いてグリッド(1,3)からグリッド(7,3)まで走行することが既に決定され、走行計画データベース102に記憶されている。図11は、無人搬送車A1、A2の走行計画例を示すテーブルである。テーブルには、各無人搬送車について、各時刻のグリッドの位置と、各グリッドで利用する無線チャネル(CH)が示されている。
ここで、対象の無人搬送車A3の走行計画を検討する。本例では、時刻tを走行開始時刻としてグリッド(7,4)からグリッド(1,4)までの無人搬送車A3の走行経路及び無線通信チャネルを決定する。図10A~図10Dの例では、現在位置のグリッド(7,4)から目的地のグリッド(1,4)までの直線経路を初期経路として決定されている。なお、走行経路決定部1051は、グリッドマップに示された物理的障害物を回避するように初期経路を決定してもよい。すなわち、初期経路は、直線経路でなくてもよく、ジグザクした最短経路となってもよい。
次に、通信チャネル決定部1054は、他の無人搬送車により生じる通信障害領域を示すマップ情報に基づいて、無人搬送車A3の無線通信チャネルを決定する。具体的には、無人搬送車A3の初期経路に沿った各グリッドが、他の無人搬送車の電波強度マップの通信障害領域と重なるか否かを検討する(ステップS106)。
t~t+2においては、図10Aに示すように、無人搬送車A3は無線通信チャネル1および2のどちらを用いても、他の無人搬送車により生じる通信障害領域と重ならない。また、無人搬送車A3により生じる通信障害領域が、いずれの無線通信チャネル1,2においても、他の無人搬送車A1、A2の通信を妨げない(ステップS107でNO)。ここでは、通信チャネル決定部1054は、無人搬送車A3の利用する無線通信チャネル1を決定する(ステップS108)。
t+3では、無人搬送車A3はグリッド(4,4)において無人搬送車A1によって発生する無線通信チャネル1の通信障害領域と重なる(ステップS106でYES)。図10Bの時刻t+3において、無人搬送車A3は無線通信チャネル2の通信障害領域とは重ならないため、ここで通信チャネル決定部1054は、無人搬送車A3が無線通信チャネル2を使用するように切り替えるように決定する(ステップS108)。また、無人搬送車A3によって生じる無線通信チャネル2の通信障害領域が無人搬送車A1の位置と重なるが、A1は無線通信チャネル1で通信しているため、無人搬送車A3による通信の干渉を受けない。
t+4については、無人搬送車A3は、グリッド(3,4)に移動するとき、引き続き無線通信チャネル2を使用するように決定する(ステップS108)。
t+5では、無人搬送車A3の位置するグリッド(2,4)において無人搬送車A2によって発生する通信チャネル2の通信障害領域と重なる(ステップS106でYES)。図10Bの時刻t+5において、無人搬送車A3は無線通信チャネル1の通信障害領域とは重ならないため、ここで通信チャネル決定部1054は、無人搬送車A3が無線通信チャネル1を使用するように切り替えるように決定する(ステップS108)。また、無人搬送車A3によって生じる通信チャネル1の通信障害領域が無人搬送車A2の位置と重なるが、A2は無線通信チャネル2で通信しているため、無人搬送車A3による通信の干渉を受けない。
t+6では、無人搬送車A3は、グリッド(1,4)に移動するとき、引き続き無線通信チャネル1を使用するように決定する(ステップS108)。以上のように、すべての時刻における無人搬送車A3の走行計画が決定される(ステップS112でYES)。
以上のように無人搬送車A3の走行経路および無線通信チャネルが決定される。各グリッドで無人搬送車A3の無線通信チャネルを決定でき(ステップS108)、すべての時刻の走行計画を決定済の場合(ステップS112でYES)、走行計画決定部105は、無人搬送車A3について、決定された走行経路及び各グリッドにおける無線チャネルを走行計画データベース102に登録する(ステップS113)。
図12は、無人搬送車A3の走行計画例を示すテーブルである。テーブルには、各無人搬送車について、各時刻のグリッドの位置と、各グリッドで利用する無線チャネル(CH)が示されている。こうしたテーブルが走行計画データベース102に記憶される。
AGV制御部101は、走行計画データベース102から、無人搬送車A1,A2,A3の走行計画を読み出し、計画にしたがって各無人搬送車の走行及び無線チャネルの切り替えを制御する(ステップS114)。
以上説明した実施の形態3によれば、対象の無人搬送車の走行経路と無線通信チャネルを適切に決定することができる。また、移動体制御システム1は、決定された走行計画にしたがって、無人搬送車の走行および通信チャネルの切り替えを効率的に制御することができる。
上記した例は、無人搬送車A3の初期経路(最短経路)におけるすべてのグリッドで、無人搬送車A3が利用可能な無線チャネルを見つけることができる例を説明した。
実施の形態4
次に図13のフローチャートおよび図14A~図14Cを参照して、別の具体例を説明する。図13は、実施の形態4にかかる移動体制御システムの動作を示すフローチャートである。
ここで、無人搬送車A3の走行計画を検討する。
走行計画決定部105は、走行指示部104から、オペレータ等の入力を介して無人搬送車A3の目的地を受け付ける(ステップS200)。走行計画決定部105は、目的地を受け付けるとすぐの走行開始時刻からの当該目的地に向かう無人搬送車A3の走行計画の決定処理を開始する。あるいは、走行計画決定部105は、走行指示部104から、オペレータ等の入力を介して無人搬送車A3の目的地と走行開始時刻を受け付けてもよい。
走行経路決定部1051は、無人搬送車A3の現在位置から目的地までの最短経路を初期経路として決定する(ステップS201)。図14(図14A~図14C)の例では、グリッド(7,4)からグリッド(1,4)までの無人搬送車A3の直線経路を初期経路として、無人搬送車A3は、時刻tを走行に開始するものとする。走行経路決定部1051は、初期経路と、無人搬送車A3の速度(無人搬送車データベースから取得される)から、走行終了予定時刻を決定することもできる。
走行計画取得部1052は、無人搬送車A3についての走行経路決定部1051の決定結果を基づいて、他の無人搬送車A1、A2の走行計画を取得する(ステップS202)。具体的には、走行計画取得部1052は、対象の無人搬送車A3の走行開始時刻から走行終了予定時刻までの間における、他の無人搬送車A1、A2の各時刻(単位時間毎)におけるグリッド位置および利用する無線通信チャネルを走行計画データベース102から読み出す。なお、走行終了予定時刻は、対象の無人搬送車が初期経路を通らずに迂回する場合を考慮して設定してもよい。
マップ情報取得部1053は、他の無人搬送車の走行経路において、他の無人搬送車についての各グリッドにおける電波強度マップを取得する(ステップS203)。具体的には、マップ情報取得部1053は、他の無人搬送車A1、A2の走行経路において、マップ情報データベース103から各グリッドに位置する各無線通信チャネルに対応する無人搬送車の電波強度マップを取得する。
さらに、マップ情報取得部1053は、対象の無人搬送車A3の全ての無線チャネル(本例では、無線チャネル1および2)の電波強度マップも取得する(ステップS204)。
マップ情報取得部1052は、すべての無人搬送車(すなわち、他の無人搬送車A1、A2と対象の無人搬送車A3)について、無線チャネルごと(無線チャネル1および2)に、各時刻の合成マップを作成する(ステップS205)。作成された合成マップを図14A~図14Cに示す。図14A~図14Cには、無人搬送車A1、A2、A3について、時刻t~t+8における無線通信チャネル1と無線通信チャネル2の2つの通信チャネルの電波強度マップが並べて示されている。
図14A~図14Cの例では、無人搬送車A1と無人搬送車A2の走行計画は、既に決定され、走行計画データベース102に記憶されている。すなわち、無人搬送車A1がt~t+6にかけて無線通信チャネル1を用いてグリッド(1,5)からグリッド(7,5)まで走行し、無人搬送車A2がt~t+6にかけて無線通信チャネル2を用いてグリッド(3,1)からグリッド(3,7)まで走行することが既に決定され、走行計画データベース102に記憶されている。図15は、無人搬送車A1、A2の走行計画例を示すテーブルである。テーブルには、各無人搬送車について、各時刻のグリッドの位置と、各グリッドで利用する無線チャネル(CH)が示されている。
ここで、対象の無人搬送車A3の走行計画を検討する。本例では、時刻tを走行開始時刻としてグリッド(7,4)からグリッド(1,4)までの無人搬送車A3の走行経路及び無線通信チャネルを決定する。図14の例では、現在位置のグリッド(7,4)から目的地のグリッド(1,4)までの直線経路を初期経路として設定されている。なお、走行計画決定部105は、他の無人搬送車A1、A2と衝突しないように初期経路を決定してもよい。また、グリッドマップに示された物理的障害物を回避するように初期経路を決定してもよい。すなわち、初期経路は、直線経路でなくてもよく、ジグザクした最短経路となってもよい。
次に、通信チャネル決定部1054は、他の無人搬送車により生じる通信障害領域を示すマップ情報に基づいて、無人搬送車A3の無線通信チャネルを決定する。具体的には、無人搬送車A3の初期経路に沿った各グリッドが、他の無人搬送車の電波強度マップの通信障害領域と重なるか否かを検討する(ステップS206)。
t~t+2においては、図14Aに示すように、無人搬送車A3は無線通信チャネル1および2のどちらを用いても、他の無人搬送車により生じる通信障害領域と重ならない。また、無人搬送車A3により生じる通信障害領域が、いずれの無線通信チャネル1,2においても、他の無人搬送車A1、A2の通信を妨げない(ステップS207でNO)。ここでは、通信チャネル決定部1054は、無人搬送車A3の利用する無線通信チャネル1を決定する(ステップS209)。
グリッド(7,4)からグリッド(1,4)までの初期経路では、時刻t+3において無人搬送車A3はグリッド(4,4)を走行することとなっているが、時刻t+3におけるグリッド(4,4)は、無線通信チャネル1および無線通信チャネル2の両方の通信障害領域となっている(ステップS206でYES)。さらに、時刻t+3に無人搬送車A3がグリッド(4,4)に移動すると、無人搬送車A2が使用している通信チャネル2を妨げることにもなる(ステップS207でYES)。つまり、通信チャネル決定部1054は、無人搬送車A3について、初期経路におけるグリッド(4,4)において利用可能な無線チャネルを見つけることができない(ステップS208でNO)。
そのため、走行経路決定部1051は、無人搬送車A1、2により生じる通信障害領域を回避し、さらに、無人搬送車A3により生じる通信障害領域が他の無人搬送車A1、2の通信を妨げないような迂回経路および無線チャネルを決定する(ステップS211)。無人搬送車A3は時刻t+3においてはグリッド(5,3)に移動するように決定される。この場合、走行経路決定部1053は、A*(A-star)等を用い、コストをあげることで、すべてのグリッドで利用可能な無線通信チャネルを見つけるように迂回経路を決定することができる。
図14B及び図14Cに示すように、時刻t+4~t+7にかけて、無人搬送車A3は左のグリッドに順次移動し、時刻t+8で、無人搬送車A3は、目的地のグリッド(1,4)に到達するように迂回経路を決定する。この間ずっと、無人搬送車A3の位置は、無人搬送車A1、2により生じる無線通信チャネル1、2の通信障害領域と重ならない。また、無人搬送車A3により生じる無線通信チャネル1、2の通信障害領域が、他の無人搬送車A1、2の通信を妨げない。したがって、ここでは、通信チャネル決定部1054は、無人搬送車A3が無線チャネル1を使用するように決定する。
以上のように、通信チャネル決定部1054は、最短経路におけるいずれかのグリッドにおいて、通信可能な無線通信チャネルを見つけることが出来ない場合は(ステップS208でNO)、再度、走行経路決定部1053に走行経路を再び決定させるように指示することができる(ステップS211)。
以上のように無人搬送車A3の走行経路および無線通信チャネルが決定される。目的地までの迂回経路におけるすべてのグリッドで無人搬送車A3の無線通信チャネルを決定され(ステップS211)、すべての時刻の走行計画を決定済の場合(ステップS212でYES)、走行計画決定部105は、無人搬送車A3について、決定された走行経路及び各グリッドにおける無線チャネルを走行計画データベース102に登録する(ステップS213)。
図16は、実施の形態3にかかる無人搬送車A3の走行計画例を示すテーブルである。テーブルには、各無人搬送車A3について、各時刻のグリッドの位置と、各グリッドで利用する無線チャネル(CH)が示されている。こうしたテーブルが走行計画データベース102に記憶される。
AGV制御部101は、走行計画データベース102から、無人搬送車A1,A2,A3の走行計画を読み出し、計画にしたがって各無人搬送車の走行および無線チャネルの切り替えを制御する(ステップS214)。
以上のように、経路の算出はA*等のアルゴリズムを用い、各時刻における通信障害領域のグリッドのコストをあげることで、通信障害領域のグリッドを回避する経路を算出することができる。
以上説明した実施の形態4によれば、対象の無人搬送車の走行経路と無線通信チャネルを適切に決定することができる。また、移動体制御システム1は、決定された走行計画にしたがって、無人搬送車の走行および通信チャネルの切り替えを効率的に制御することができる。
以上説明した実施の形態によれば、複数の無線通信チャネルを用意し、AGVが施設内の各場所を走行した場合の各通信チャネルの電波強度を測定し、経路算出時に参照することで、他のAGVによる無線通信への影響、および、他のAGVの無線通信への影響を予測した経路算出が可能となる。無線通信チャネルを切り替えながらあらかじめ通信障害領域を避ける経路を算出することで、安定かつ効率的な複数のAGVの走行が可能となる。上記した移動体制御システムでは、走行経路や電波強度をグリッドで管理することで、計算処理量を抑制可能となる。
図8及び図13のフローチャートは、実行の具体的な順番を示しているが、実行の順番は描かれている形態と異なっていてもよい。例えば、2つ以上のステップの実行の順番は、示された順番に対して入れ替えられてもよい。また、図8及び図13の中で連続して示された2つ以上のステップは、同時に、または部分的に同時に実行されてもよい。さらに、いくつかの実施形態では、図8及び図13に示された1つまたは複数のステップがスキップまたは省略されてもよい。
図17は、情報処理装置10、制御装置100(以下、情報処理装置10等という)のハードウェア構成例を示すブロック図である。図17を参照すると、情報処理装置10等は、ネットワーク・インターフェース1201、プロセッサ1202、及びメモリ1203を含む。ネットワーク・インターフェース1201は、通信システムを構成する他のネットワークノード装置と通信するために使用される。ネットワーク・インターフェース1201は、無線通信を行うために使用されてもよい。例えば、ネットワーク・インターフェース1201は、IEEE 802.11 seriesにおいて規定された無線LAN通信、もしくは3GPP(3rd Generation Partnership Project)において規定されたモバイル通信を行うために使用されてもよい。もしくは、ネットワーク・インターフェース1201は、例えば、IEEE 802.3 seriesに準拠したネットワークインターフェースカード(NIC)を含んでもよい。
プロセッサ1202は、メモリ1203からソフトウェア(コンピュータプログラム)を読み出して実行することで、上述の実施形態においてフローチャートもしくはシーケンスを用いて説明された情報処理装置10等の処理を行う。プロセッサ1202は、例えば、マイクロプロセッサ、MPU(Micro Processing Unit)、又はCPU(Central Processing Unit)であってもよい。プロセッサ1202は、複数のプロセッサを含んでもよい。
メモリ1203は、揮発性メモリ及び不揮発性メモリの組み合わせによって構成される。メモリ1203は、プロセッサ1202から離れて配置されたストレージを含んでもよい。この場合、プロセッサ1202は、図示されていないI/Oインタフェースを介してメモリ1203にアクセスしてもよい。
図17の例では、メモリ1203は、ソフトウェアモジュール群を格納するために使用される。プロセッサ1202は、これらのソフトウェアモジュール群をメモリ1203から読み出して実行することで、上述の実施形態において説明された情報処理装置10等の処理を行うことができる。
情報処理装置10等が有するプロセッサの各々は、図面を用いて説明されたアルゴリズムをコンピュータに行わせるための命令群を含む1又は複数のプログラムを実行する。
上述の例において、プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD-ROM(Read Only Memory)、CD-R、CD-R/W、半導体メモリを含む。磁気記録媒体は、例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブであってもよい。半導体メモリは、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory)であってもよい。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1の移動体の走行経路を決定する走行経路決定部と、
前記決定された結果に基づいて、第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得する走行計画取得部と、
前記第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得するマップ情報取得部と、
前記第1の移動体の走行経路において、前記第2の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する通信チャネル決定部と、
を備える、情報処理装置。
(付記2)
前記走行経路決定部は、走行開始時刻、及び走行終了予定時刻を決定する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記走行経路決定部は、前記第1の移動体の現在位置と目的地までの最短経路を走行経路として決定する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記4)
前記マップ情報取得部は、前記第1の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第1の移動体が利用可能な1つ以上の無線チャネルの通信障害領域を示すマップ情報を取得する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記5)
前記通信チャネル決定部が、前記第1の移動体の走行経路のいずれかの場所で前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定できない場合、
前記走行経路決定部は、前記第2の移動体により生じる通信障害領域を回避し、かつ、前記第1の移動体により生じる通信障害領域が前記第2の移動体の通信を妨げないように走行経路を決定する、付記4に記載の情報処理装置。
(付記6)
前記施設内の領域は、1台の移動体が収まる大きさを示すグリッドによって分割して定められる、付記1に記載の情報処理装置。
(付記7)
無線通信チャネルを用いる第1の移動体と第2の移動体と、
前記第1の移動体を制御する制御装置と、を含み、
前記制御装置は、
前記第1の移動体の走行経路を決定する走行経路決定部と、
前記決定された結果に基づいて、前記第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得する走行計画取得部と、
前記第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得するマップ情報取得部と、
前記第1の移動体の走行経路において、前記第2の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する通信チャネル決定部と、
を含む、移動体制御システム。
(付記8)
前記走行経路決定部は、走行開始時刻、及び走行終了予定時刻を決定する、付記7に記載の移動体制御システム。
(付記9)
前記走行経路決定部は、前記第1の移動体の現在位置と目的地までの最短経路を走行経路として決定する、付記7に記載の移動体制御システム。
(付記10)
前記マップ情報取得部は、前記第1の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第1の移動体が利用可能な1つ以上の無線チャネルの通信障害領域を示すマップ情報を取得する、付記7に記載の移動体制御システム。
(付記11)
前記通信チャネル決定部が、前記第1の移動体の走行経路のいずれかの場所で前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定できない場合、前記走行経路決定部は、前記第2の移動体により生じる通信障害領域を回避し、かつ、前記第1の移動体により生じる通信障害領域が前記第2の移動体の通信を妨げないように走行経路を決定する、付記9に記載の移動体制御システム。
(付記12)
前記施設内の領域は、1台の移動体が収まる大きさを示すグリッドによって分割して定められる、付記7に記載の移動体制御システム。
(付記13)
第1の移動体の走行経路を決定し、
前記決定された結果に基づいて、第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得し、
前記第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得し、
前記第1の移動体の走行経路において、前記第2の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する、情報処理方法。
(付記14)
前記走行経路、走行開始時刻、及び走行終了予定時刻を決定する、付記13に記載の情報処理方法。
(付記15)
前記第1の移動体の現在位置と目的地までの最短経路を走行経路として決定する、付記13に記載の情報処理方法。
(付記16)
前記第1の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第1の移動体が利用可能な1つ以上の無線チャネルの通信障害領域を示すマップ情報を取得する、付記13に記載の情報処理方法。
(付記17)
前記第1の移動体の走行経路のいずれかの場所で前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定できない場合、
前記第2の移動体により生じる通信障害領域を回避し、かつ、前記第1の移動体により生じる通信障害領域が前記第2の移動体の通信を妨げないように走行経路を決定する、付記16に記載の情報処理方法。
(付記18)
前記施設内の領域は、1台の移動体が収まる大きさを示すグリッドによって分割して定められる、付記13に記載の情報処理方法。
(付記19)
第1の移動体の走行経路を決定する処理と、
前記決定された結果に基づいて、第2の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記第2の移動体が利用する無線通信チャネルとを取得する処理と、
前記第2の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第2の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を取得する処理と、
前記第1の移動体の走行経路において、前記第2の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する処理と、をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記20)
前記走行経路、走行開始時刻、及び走行終了予定時刻を決定する、付記19に記載のプログラム。
(付記21)
前記第1の移動体の現在位置と目的地までの最短経路を走行経路として決定する、付記19に記載のプログラム。
(付記22)
前記第1の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第1の移動体が利用可能な1つ以上の無線チャネルの通信障害領域を示すマップ情報を取得する、付記19に記載のプログラム。
(付記23)
前記第1の移動体の走行経路のいずれかの場所で前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定できない場合、
前記第2の移動体により生じる通信障害領域を回避し、かつ、前記第1の移動体により生じる通信障害領域が前記第2の移動体の通信を妨げないように走行経路を決定する、付記22に記載のプログラム。
(付記24)
前記施設内の領域は、1台の移動体が収まる大きさを示すグリッドによって分割して定められる、付記19に記載のプログラム。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2020年6月30日に出願された日本出願特願2020-112327を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 移動体制御システム
5 ネットワーク
8 アクセスポイント
9 アクセスポイント
10 情報処理装置
11 走行経路決定部
12 走行計画取得部
13 マップ情報取得部
14 通信チャネル決定部
100 制御装置
101 AGV制御部
102 走行計画データベース
103 マップ情報データベース
104 走行指示部
105 走行計画決定部
1051 走行経路決定部
1052 走行計画取得部
1053 マップ情報取得部
1054 通信チャネル決定部
106 搬送車情報データベース
A1,A2,A3 無人搬送車(搬送ロボット)

Claims (8)

  1. 第1の移動体の目的地までの走行経路、走行開始予定時刻、及び走行終了予定時刻を決定する走行経路決定手段と、
    前記第1の移動体について前記決定された結果に基づいて、前記第1の移動体とは異なる1台以上の他の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記の移動体が利用する無線通信チャネルとを含む前記他の移動体についての走行計画を、走行計画記憶部から取得する走行計画取得手段と、
    前記他の移動体の前記走行経路において、前記の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合に前記他の移動体により生じる通信障害領域であって、前記の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を、マップ情報記憶部から取得するマップ情報取得手段と、
    前記他の移動体について取得した前記走行計画及び前記マップ情報に基づき、前記第1の移動体の走行経路の各場所において、前記の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する通信チャネル決定手段と、
    を備える、情報処理装置。
  2. 前記走行経路決定手段は、前記第1の移動体の現在位置と目的地までの最短経路を前記第1の移動体の走行経路として決定する、請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記マップ情報取得手段は、前記第1の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合の、前記第1の移動体が利用可能な1つ以上の無線チャネルの通信障害領域を示すマップ情報を取得する、請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記通信チャネル決定手段が、前記第1の移動体の走行経路のいずれかの場所で前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定できない場合、
    前記走行経路決定手段は、前記の移動体により生じる通信障害領域を回避し、かつ、前記第1の移動体により生じる通信障害領域が前記の移動体の通信を妨げないように走行経路を決定する、請求項に記載の情報処理装置。
  5. 前記施設内の領域は、1台の移動体が収まる大きさを示すグリッドによって分割して定められる、請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 無線通信チャネルを用いる第1の移動体と1台以上の他の移動体と、
    前記第1の移動体を制御する制御装置と、を含み、
    前記制御装置は、
    前記第1の移動体の目的地までの走行経路、走行開始予定時刻、及び走行終了予定時刻を決定する走行経路決定手段と、
    前記第1の移動体について前記決定された結果に基づいて、前記第1の移動体とは異なる1台以上の前記の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記の移動体が利用する無線通信チャネルとを含む前記他の移動体についての走行計画を、走行計画記憶部から取得する走行計画取得手段と、
    前記他の移動体の前記走行経路において、前記の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合に前記他の移動体により生じる通信障害領域であって、前記の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を、マップ情報記憶部から取得するマップ情報取得手段と、
    前記他の移動体について取得した前記走行計画及び前記マップ情報に基づき、前記第1の移動体の走行経路の各場所において、前記の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する通信チャネル決定手段と、
    を含む、移動体制御システム。
  7. 情報処理装置により、第1の移動体の目的地までの走行経路、走行開始予定時刻、及び走行終了予定時刻を決定し、
    前記情報処理装置により、前記第1の移動体について前記決定された結果に基づいて、前記第1の移動体とは異なる1台以上の他の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記の移動体が利用する無線通信チャネルとを含む前記他の移動体についての走行計画、走行計画記憶部から取得し、
    前記情報処理装置により、前記他の移動体の前記走行経路において、前記の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合に前記他の移動体により生じる通信障害領域であって、前記の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を、マップ情報記憶部から取得し、
    前記情報処理装置により、前記他の移動体について取得した前記走行計画及び前記マップ情報に基づき、前記第1の移動体の走行経路の各場所において、前記の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する、情報処理方法。
  8. 第1の移動体の目的地までの走行経路、走行開始予定時刻、及び走行終了予定時刻を決定し、
    前記第1の移動体について前記決定された結果に基づいて、前記第1の移動体とは異なる1台以上の他の移動体についての走行経路と、当該走行経路の各場所において前記他の移動体が利用する無線通信チャネルとを含む前記他の移動体についての走行計画を、走行計画記憶部から取得し、
    前記他の移動体の前記走行経路において、前記他の移動体が移動可能な施設内の各場所に存在した場合に前記他の移動体により生じる通信障害領域であって、前記他の移動体の利用する無線通信チャネルに対応する通信障害領域を示すマップ情報を、マップ情報記憶部から取得し、
    前記他の移動体について取得した前記走行計画及び前記マップ情報に基づき、前記第1の移動体の走行経路の各場所において、前記他の移動体により生じる前記無線通信チャネルに対応する通信障害領域を判定し、当該通信障害領域に基づいて、前記第1の移動体の利用可能な無線通信チャネルを決定する、ことをコンピュータに実行させるプログラム
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