JP7414703B2 - 磁気センサ及び検査装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、磁気センサ及び検査装置に関する。
磁性層を用いた磁気センサがある。磁気センサを用いた検査装置がある。磁気センサにおいて、感度の向上が望まれる。
特開2018-155719号公報
本発明の実施形態は、感度の向上が可能な磁気センサ及び検査装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、磁気センサは、第1センサ部を含む。前記第1センサ部は、第1磁性部材と、第1対向磁性部材と、第1磁気素子と、を含む。前記第1磁性部材から前記第1対向磁性部材への方向は第1方向に沿う。前記第1磁気素子は、1または複数の第1延在部を含む。前記第1延在部の第1部分は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性部材と重なる。前記第1延在部の第1対向部分は、前記第2方向において前記第1対向磁性部材と重なる。前記第1延在部の前記第1方向に沿う第1方向長さは、前記第1延在部の第3方向に沿う第3方向長さよりも長い。前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する。
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図2は、磁気センサの特性を例示するグラフ図である。 図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図4(a)~図4(c)は、第1実施形態に係る磁気センサの一部を例示する模式図である。 図5(a)~図5(d)は、第1実施形態に係る磁気センサの一部を例示する模式図である。 図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示する模式図である。 図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示する模式図である。 図9(a)~図9(c)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示するグラフ図である。 図10(a)~図10(c)、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式的断面図である。 図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図12は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図13は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図14(a)~図14(c)は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。 図15は、第3実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。 図16は、第3実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。 図17は、第3実施形態に係る検査装置を示す模式的斜視図である。 図18は、第3実施形態に係る検査装置を示す模式的平面図である。 図19は、第3実施形態に係る磁気センサ及び検査装置を示す模式図である。 図20は、第3実施形態に係る検査装置を示す模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1実施形態)
図1(a)及び図1(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。
図1(a)は、図1(b)のA1-A2線断面図である。図1(b)は、平面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ110は、第1センサ部10Aを含む。第1センサ部10Aは、第1磁性部材51、第1対向磁性部材51A、及び、第1磁気素子11Eを含む。第1磁気素子11Eは、例えば、磁気抵抗素子である。
第1磁性部材51から第1対向磁性部材51Aへの方向は、第1方向に沿う。第1方向をX軸方向とする。X軸方向に対して垂直な1つの方向をZ軸方向とする。X軸方向及びZ軸方向に対して垂直な方向をY軸方向とする。
第1磁気素子11Eは、第1延在部11xを含む。第1延在部11xは、第1方向(X軸方向)に沿って延びる。第1磁気素子11Eは、1または複数の第1延在部11xを含んでも良い。この例では、第1延在部11xの数は、1である。複数の第1延在部11xが設けられる場合の例については、後述する。
図1(a)に示すように、第1延在部11xは、第1磁性層11と、第1対向磁性層11oと、第1非磁性層11nと、を含む。第1非磁性層11nは、第1磁性層11と第1対向磁性層11oとの間に設けられる。
例えば、第1磁性層11及び第1対向磁性層11oの少なくともいずれかは、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。これらの磁性層は、例えば強磁性層である。磁性層の材料の例については、後述する。第1非磁性層11nは、例えば、導電性である。第1非磁性層11nは、例えば、Cuを含む。第1磁気素子11Eは、例えば、GMR(Giant magnetic resistance)素子である。
第1磁気素子11Eの電気抵抗は、第1磁気素子11Eに印加される磁界に応じて変化する。検出対象の磁界が、第1磁気素子11Eに印加されることで、第1磁性層11及び第1対向磁性層11oの少なくともいずれかの磁化の向きが変化する。これにより、第1磁性層11の磁化の向きと、第1対向磁性層11oの磁化の向きと、の間の角度が変化する。角度の変化に応じて、第1磁気素子11Eの電気抵抗が変化する。電気抵抗の変化は、例えば、磁気抵抗効果に基づく。
図1(a)に示すように、第1延在部11xは、第1部分p1及び第1対向部分pA1を含む。第1部分p1は、第2方向において、第1磁性部材51と重なる。第2方向は、第1方向と交差する。第2方向は、例えば、Z軸方向である。第1延在部11xの第1対向部分pA1は、第2方向(Z軸方向)において、第1対向磁性部材51Aと重なる。
例えば、検査対象の磁界は、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aにより集められる。集められた磁界が、第1磁気素子11Eに効率的に印加される。これにより、高い感度が得られる。第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aは、例えば、MFC(Magnetic Field Concentrator)として機能する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、第1延在部11xは、第1部分p1と第1対向部分pA1との間の第1中間部分pM1を含む。第1中間部分pM1は、第2方向(Z軸方向)において、第1磁性部材51と第1対向磁性部材51Aとの間の領域66aと重なる。例えば、第1磁気素子11E、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aの周りに絶縁部材65が設けられても良い。領域66aは、絶縁部材65の一部で良い。図1(b)において、絶縁部材65は省略されている。
図1(b)に示すように、第1延在部11xは、第1方向(X軸方向)に沿う第1方向長さL1を有する。第1延在部11xは、第3方向に沿う第3方向長さL3を有する。第3方向は、第1方向及び第2方向を含む平面(例えばX-Z平面)と交差する。第3方向は、例えば、Y軸方向である。第1方向長さL1は、例えば、第1延在部11xの長さである。第3方向長さL3は、例えば、第1延在部11xの幅である。実施形態において、第1方向長さL1は、第3方向長さL3よりも長い。
例えば、X軸方向に沿って流れる電流が第1磁気素子11Eに供給されて、第1磁気素子11Eの電気抵抗が検出される。
例えば、図1(a)及び図1(b)に示すように、第1磁気素子11Eは、第1電極15a及び第1対向電極15aAをさらに含む。第1電極15aは、第1部分p1と電気的に接続される。第1電極15aは、第2方向(Z軸方向)において第1磁性部材51と重なる。第1対向電極15aAは、第1対向部分pA1と電気的に接続される。第1対向電極15aAは、第2方向(Z軸方向)において第1対向磁性部材51Aと重なる。第1電極15aから第1対向電極15aAへの方向は、X軸方向に沿う。
図1(b)に示すように、例えば、第1電極15a及び第1対向電極15aAが、素子電流回路75に電気的に接続される。素子電流回路75は、第1電極15a及び第1対向電極15aAを介して、第1磁気素子11Eの第1延在部11xに素子電流Idを供給可能である。素子電流Idにより、第1磁気素子11Eの電気抵抗の変化が検出される。第1対向電極15aAは、第1磁気素子11Eの一端11Eeに対応する。第1電極15aは、第1磁気素子11Eの他端11Efに対応する。素子電流回路75は、制御回路部70に含まれても良い。
実施形態において、第1延在部11xの第1中間部分pM1の電気抵抗が検出される。第1中間部分pM1に、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aで集められた磁界が効率良く印加される。さらに、電気抵抗の検出対象の外側の第1部分p1及び第1対向部分pA1が、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aと重なるこにより、第1延在部11xの間の第1中間部分pM1の電気抵抗が、より効率的に変化する。実施形態によれば、感度の向上が可能な磁気センサを提供できる。
実施形態において、第1方向長さL1は、例えば、5μm以上1000μm以下である。第3方向長さL3は、例えば、1μm以上20μm以下である。図1(a)に示すように、第1延在部11xは、第2方向(Z軸方向)に沿う第2方向長さL2を有する。第2方向長さL2は、例えば、厚さである。実施形態において、第2方向長さL2は、例えば、0.01μm以上0.1μm以下である。
第1磁性部材51と第1対向磁性部材51Aとの間のX軸方向に沿う距離g1は、例えば、1μm以上10μm以下である。
例えば、第1電極15aと第1対向電極15aAとの間の距離d1(図1(a)参照)は、距離g1以上である。距離d1が距離g1以上である場合に、例えば、第1延在部11xの電気抵抗の変化が大きくなる。高い効率が得易い。
例えば、第1電極15a及び第1対向電極15aAは、第2方向(Z軸方向)において、第1磁性部材51と第1対向磁性部材51Aとの間の領域66aと重ならない。
第1部分p1は、例えば、第2方向(Z軸方向)において第1電極15aと重ならない部分を含んでも良い。第1対向部分pA1は、第2方向において第1対向電極15aAと重ならない部分を含んでも良い。第1延在部11xのX軸方向に沿う長さは、第1電極15a及び第1対向電極15aAが設けられる領域のX軸方向に沿う長さよりも長くても良い。第1延在部11xが長いことで、例えば、第1中間部分pM1は第1部分p1または第1対向部分pA1と連続する。第1中間部分pM1にX軸方向の端部が無いため、端部における磁区の発生の影響が生じない。これにより、第1中間部分pM1の電気抵抗の変化が安定し、ノイズが低減される。
図1(a)に示すように、1つの例において、第2方向(Z軸方向)において、第1部分p1の少なくとも一部は、第1磁性部材51と第1電極15aとの間にある。第2方向において、第1対向部分pA1の少なくとも一部は、第1対向磁性部材51Aと第1対向電極15aAとの間にある。
以下、磁気センサの特性のシミュレーション結果の例について説明する。
図2は、磁気センサの特性を例示するグラフ図である。
図2には、上記の磁気センサ110の特性と、参考例の磁気センサ119の特性と、が例示されている。参考例の磁気センサ119においては、第1磁気素子11Eの延在部は、Y軸方向に沿う帯状である。磁気センサ119においては、GMR素子にY軸方向に沿う電流が流れる。磁気センサ119においては、GMR素子の幅(X軸方向に沿う長さ)の全体の領域に、Y軸方向に沿う電流が流れる。磁気センサ119においては、Y軸方向に沿う帯状の全体の領域に印加される磁束量により検出出力が決まる。磁気センサ119においては、Y軸方向に沿って延びる延在部の領域で平均した磁束量が出力に対応する。
磁気センサ110においては、第1延在部11xの第1部分p1は、第1磁性部材51と重なり、第1対向部分pA1は、第1対向磁性部材51Aと重なる。第1延在部11xは、X軸方向に沿う帯状である。磁気センサ110においては、X軸方向に延びる第1延在部11xのうちの2つの電極の間の領域に、電流が流れる。磁気センサ110においては、2つの電極の間の領域で平均した磁束量が出力に対応する。磁束量は感度に対応する。
図2に示すシミュレーションのモデルにおいて、第1磁性部材51と第1対向磁性部材51Aとの間のX軸方向に沿う距離g1は、5μmである。磁気センサ110において、2つの電極の間のX軸方向に沿う距離d1は、5μmである。第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51AのそれぞれのZ軸方向に沿う長さ(厚さ)は、5μmである。第1磁性層11、第1非磁性層11n及び第1対向磁性層11oを含む積層体の比透磁率は、2000である。第1磁性部材51と第1磁性層11との間のZ軸方向に沿う距離dz(図1(a)参照)は、第1対向磁性部材51Aと第1磁性層11との間のZ軸方向に沿う距離と同じである。シミュレーションにおいては、距離dzは、300nm、600nm、または、900nmである。
シミュレーションにおいて、磁気センサ110において、第1延在部11xのX軸方向に沿う第1方向長さL1が変更される。磁気センサ119において、Y軸方向に沿う延在部のX軸方向に沿う第1方向長さL1が変更される。磁気センサ119において、第1方向長さL1は、X軸方向に沿う幅に対応する。
図2の横軸は、第1方向長さL1である。図2の縦軸は、磁束量B1である。図2に示すように、第1方向長さL1が5μmの場合は、磁気センサ110と磁気センサ119との間で、磁束量B1に明確な差はない。第1方向長さL1が10μmの場合は、磁気センサ110における磁束量B1は、磁気センサ119における磁束量B1よりも顕著に大きい。
磁気センサ119においては、第1方向長さL1が10μmを超えると磁束量B1は減少する。磁気センサ110においては、第1方向長さL1が20μm以下の領域で、磁束量B1は明確に増大する。磁気センサ110においては、第1方向長さL1が20μmを越えた領域で、大きな磁束量B1が維持される。
図2に示すように、磁気センサ110における感度に対応する磁束量B1は、磁気センサ119における感度に対応する磁束量B1よりも大きい。このように、第1方向長さL1が距離g1よりも長い場合に、高い感度が得られる。既に説明したように、磁気センサ110においては、第1中間部分pM1にX軸方向の端部が無いため、磁気ノイズが低減できる。距離dzは、例えば、10nm以上1000nm以下である。距離dzが10nm以上であることで、例えば、第1延在部11xと第1磁性部材51との間の電気的な絶縁が安定して得られる。距離dzが1000nm以下であることで、大きな磁束量B1が得やすい。
図3(a)及び図3(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。
図3(a)は、図3(b)のB1-B2線断面図である。図3(b)は、平面図である。
図3(a)及び図3(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ111は、第1センサ部10Aを含む。第1センサ部10Aは、第1磁性部材51、第1対向磁性部材51A、及び、第1磁気素子11Eを含む。磁気センサ111において、第1磁気素子11Eは、複数の第1延在部11xを含む。磁気センサ111におけるこれ以外の構成は、磁気センサ110の構成と同様で良い。
複数の第1延在部11xは、第3方向(Y軸方向)に沿って並ぶ。複数の第1延在部11xは、ミアンダ状に電気的に接続される。
複数の第1延在部11xのそれぞれの第1部分p1が、Z軸方向において、第1磁性部材51と重なる。複数の第1延在部11xのそれぞれの第1対向部分pA1が、Z軸方向において、第1対向磁性部材51Aと重なる。複数の第1延在部11xのそれぞれの第1中間部分pM1における電気抵抗の変化が検出される。高い感度がさらに得易くなる。
ミアンダ状に電気的に接続された複数の第1延在部11xが設けられる場合、ミアンダ状の導電領域の一方の端部(電極)が、第1磁気素子11Eの一端11Eeとなる。ミアンダ状の導電領域の他方の端部(電極)が、第1磁気素子11Eの他端11Efとなる。
以下、第1延在部11xのいくつかの例について説明する。
図4(a)~図4(c)は、第1実施形態に係る磁気センサの一部を例示する模式図である。
図4(a)は、断面図である。図4(b)は、第1対向磁性層11oの平面図である。図4(c)は、第1磁性層11の平面図である。図(b)及び図(c)に示すように、磁界が実質的に印加されていない状態において、第1対向磁性層11oの磁化11oM、及び、第1磁性層11の磁化11Mは、第3方向(Y軸方向)に実質的に沿う。例えば、これらの磁性層に、第2方向(X軸方向)の成分を含む磁界が印加された場合、磁化11oMの向き、及び、磁化11Mの向きは、磁界に応じて変化する。この例では、第1対向磁性層11o及び第1磁性層11は、例えば、磁化自由層である。
第1非磁性層11nは、例えば、Cuを含む。第1磁性層11及び第1対向磁性層11oの少なくともいずれかは、例えば、CoFe、CoFeNi、及び、NiFeよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1磁性層11及び第1対向磁性層11oの少なくともいずれかは、例えば、交互に並ぶNiFe膜及びCoFe膜を含んでも良い。
第1磁性層11がCoを含む場合、第1磁性層11の第1非磁性層11nの側の部分は、Coを含むことが好ましい。第1対向磁性層11oがCoを含む場合、第1対向磁性層11oの第1非磁性層11nの側の部分は、Coを含むことが好ましい。
図4(a)に示すように、第1延在部11xは、Coを含む第1磁性層11と、Coを含む第1対向磁性層11oと、第1磁性層11と第1対向磁性層11oとの間に設けられCuを含む第1非磁性層11nと、を含む。第1磁性層11は、第1磁性領域r1と第2磁性領域r2とを含む。第1磁性領域r1は、第1非磁性層11nと第2磁性領域r2との間にある。第1磁性領域r1におけるCoの濃度は、第2磁性領域r2におけるCoの濃度よりも高い。第1対向磁性層11oは、第1対向磁性領域ro1と第2対向磁性領域ro2とを含む。第1対向磁性領域ro1は、第1非磁性層11nと第2対向磁性領域ro2との間にある。第1対向磁性領域ro1におけるCoの濃度は、第2対向磁性領域ro2におけるCoの濃度よりも高い。このような構成により、高いMR比が得られる。例えば、第1中間部分pM1の抵抗の変化率が高くなる。
図5(a)~図5(d)は、第1実施形態に係る磁気センサの一部を例示する模式図である。
図5(a)及び図5(b)は、断面図である。図5(c)は、第1対向磁性層11oの平面図である。図5(d)は、第1磁性層11の平面図である。
図5(a)に示すように、この例では、第1延在部11xは、第1磁性層11と、第1層11rと、第1対向磁性層11oと、第1非磁性層11nと、を含む。第1層11rは、例えば、IrMn及びPtMnよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1層11rは、例えば、反強磁性層である。第1対向磁性層11oは、第1磁性層11と第1層11rとの間に設けられる。第1非磁性層11nは、第1磁性層11と第1対向磁性層11oとの間に設けられる。
この例では、第1延在部11xは、第1磁性膜11q及び第1非磁性膜11pをさらに含む。第1磁性膜11qは、第1対向磁性層11oと第1層11rとの間に設けられる。第1非磁性膜11pは、第1対向磁性層11oと第1磁性膜11qとの間に設けられる。第1磁性膜11qは、第1非磁性膜11pと合わせて、第1対向磁性層11oの磁化固着力を高める機能を有しても良い。
この例において、第1磁性層11、第1対向磁性層11o及び第1磁性膜11qは、Fe、Co及びNiよりなる群から選択された少なくとも1つを含む。第1非磁性層11nは、例えば、Cuを含む。第1非磁性膜11pは、Ruを含む。
図5(b)に示すように、磁性層の積層順(上下)は、図5(a)の例と逆でも良い。
図5(a)及び図5(b)の例において、第1対向磁性層11o(または、第1対向磁性層11o、第1非磁性膜11p及び第1磁性膜11qの組み)は、磁化参照層として機能する。例えば、図5(c)に示すように、磁界が実質的に印加されていない状態において、第1対向磁性層11oの磁化11oMは、第3方向(Y軸方向)に実質的に沿う。磁界が印加された状態においても、磁化11oMは、第3方向(Y軸方向)に実質的に沿う。
例えば、図5(d)に示すように、磁界が実質的に印加されていない状態において、第1磁性層11の磁化11Mは、第3方向(Y軸方向)に実質的に沿う。第2方向(X軸方向)の成分を含む磁界が印加された場合、磁化11Mの向きは、磁界に応じて変化する。第1磁性層11は、例えば、磁化自由層である。磁界が実質的に印加されていない状態において、第1磁性層11の磁化11Mの向きは、第1対向磁性層11oの磁化11oMに対して、「並行」でも「反平行」でも良い。
例えば、図4(a)~図4(c)、及び、図5(a)~図5(d)に示した例において、第1磁気素子11E(または第1延在部11x)の電気抵抗は、外部から印加される磁界に対して、実質的に偶関数である。偶関数の特性の例については、後述する。
図6(a)及び図6(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。
図6(a)は、図6(b)のC1-C2線断面図である。図6(b)は、平面図である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ112において、第1センサ部10Aは、第1磁性部材51、第1対向磁性部材51A、及び、第1磁気素子11Eに加えて、第1導電部材21をさらに含む。第1導電部材21を除いて、磁気センサ112における構成は、磁気センサ110または磁気センサ111の構成と同様で良い。この例では、第1磁気素子11Eは、複数の第1延在部11xを含む。
図6(a)に示すように、第1導電部材21の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第1磁性部材51と第1対向磁性部材51Aとの間の領域66aと重なる。図6(b)に示すように、交流成分を含む第1電流I1が第1導電部材21に流れることが可能である。第1電流I1は、第3方向(Y軸方向)に沿う。
磁気センサ112は、第1電流回路71をさらに含んでも良い。第1電流回路71は、第1電流I1を第1導電部材21に供給可能である。
第1導電部材21に供給される第1電流I1による磁界(電流磁界)が、第1磁気素子11Eに印加される。この電流磁界は、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aにより集められ、第1延在部11xに効率よく印加される。
偶関数の特性を有する第1磁気素子11Eに、交流を含む第1電流I1に基づく交流磁界が印加されることで、後述するように、より高い感度での検出が可能になる。
以下、第1導電部材21に電流が流れたときの第1磁気素子11Eの電気抵抗の変化の例について説明する。
図7(a)及び図7(b)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示する模式図である。
これらの図の横軸は、第1導電部材21に流れる電流(例えば第1電流I1)の値に対応する。縦軸は、第1磁気素子11E(例えば、第1延在部11x)の電気抵抗Rxである。図7(a)及び図7(b)に示すように、実施形態において、電気抵抗Rxは、電流(第1電流I1)の変化に対して偶関数の特性を示す。
例えば、第1磁気素子11Eの電気抵抗Rxは、第1導電部材21に第1値電流Ia1が供給されたときに第1値R1である。電気抵抗Rxは、第1導電部材21に第2値電流Ia2が供給されたときに第2値R2である。電気抵抗Rxは、第1導電部材21に第3値電流Ia3が供給されたときに第3値R3である。第1値電流Ia1の絶対値は、第2値電流Ia2の絶対値よりも小さく、第3値電流Ia3の絶対値よりも小さい。第1値電流Ia1は、例えば、実質的に0で良い。第2値電流Ia2の向きは、第3値電流Ia3の向きと逆である。
図7(a)の例では、第1値R1は、第2値R2よりも低く、第3値R3よりも低い。図7(a)の例では、電気抵抗Rxは、「谷型」の特性を有する。第1値R1は、例えば、電気抵抗の最低値である。図7(b)の例では、第1値R1は、第2値R2よりも高く、第3値R3よりも高い。図7(b)の例では、電気抵抗Rxは、「山型」の特性を有する。第1値R1は、例えば、電気抵抗の最高値である。
例えば、外部磁界が実質的に0のときに、第1磁性層11の磁化と、第1対向磁性層11oの磁化と、が「平行配列」であり、例えば、層間磁気結合が作用する場合に、「谷型」の特性が得られる。このとき、例えば、第1非磁性層11nの厚さは2.5nm以上である。例えば、外部磁界が実質的に0のときに、第1磁性層11の磁化と、第1対向磁性層11oの磁化と、が「反平行配列」であり、例えば、層間磁気結合が作用する場合に「山型」の特性が得られる。この場合、第1非磁性層11nの厚さは、例えば、1.9nm以上2.1nm以下である。
例えば、第1導電部材21に電流が流れないときに、電気抵抗Rxは、第4値R4である。例えば、第1値R1は、電流が流れないときの第4値R4と実質的に同じである。例えば、第1値R1と第4値R4との差の絶対値の第4値R4に対する比は、0.01以下である。比は、0.001以下でも良い。正負の電流に対して、実質的に偶関数の特性が得られる。
このような第1電流I1と電気抵抗Rxとの間の関係は、第1電流I1による磁界が第1磁気素子11Eに印加され、第1磁気素子11Eの電気抵抗Rxが磁界の強さに応じて変化することに基づく。
第1磁気素子11Eに外部磁界が印加されたときの電気抵抗Rxも、図7(a)または図7(b)に示した例と同様に偶関数の特性を示す。外部磁界は、例えば、X軸方向に沿う成分を含む。
図8(a)及び図8(b)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示する模式図である。
これらの図の横軸は、第1磁気素子11Eに印加される外部磁界Hexの強度である。縦軸は、第1磁気素子11Eの電気抵抗Rxである。これらの図は、R-H特性に対応する。図8(a)及び図8(b)に示すように、電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに印加される磁界(外部磁界Hex、例えば、X軸方向の磁界)に対して偶関数の特性を有する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、第1磁気素子11Eの電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに第1磁界Hex1が印加されたときに第1値R1である。電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに第2磁界Hex2が印加されたときに第2値R2である。電気抵抗Rxは、第1磁気素子11Eに第3磁界Hex3が印加されたときに第3値R3である。第1磁界Hex1の絶対値は、第2磁界Hex2の絶対値よりも小さく、第3磁界Hex3の絶対値よりも小さい。第2磁界Hex2の向きは、第3磁界Hex3の向きと逆である。
図8(a)の例では、第1値R1は、第2値R2よりも低く、第3値R3よりも低い。図8(b)の例では、第1値R1は、第2値R2よりも高く、第3値R3よりも高い。例えば、第1磁気素子11Eに外部磁界が印加されないときに、電気抵抗Rxは、第4値R4である。第1値R1は、外部磁界が印加されないときの第4値R4と実質的に同じである。例えば、第1値R1と第4値R4との差の絶対値の第4値R4に対する比は、0.01以下である。比は、0.001以下でも良い。正負の外部磁界に対して、実質的に偶関数の特性が得られる。
このような偶関数の特性を利用して、以下のように、高感度の検出が可能である。
以下では、第1電流I1は交流電流であり、直流成分を実質的に含まない場合の例について説明する。第1導電部材21に第1電流I1(交流電流)が供給され、交流電流による交流磁界が第1磁気素子11Eに印加される。このときの電気抵抗Rxの変化の例について説明する。
図9(a)~図9(c)は、第1実施形態に係る磁気センサの特性を例示するグラフ図である。
図9(a)は、第1磁気素子11Eに印加される信号磁界Hsig(外部磁界)が0のときの特性を示す。図9(b)は、信号磁界Hsigが正のときの特性を示す。図9(c)は、信号磁界Hsigが負のときの特性を示す。これらの図は、磁界Hと抵抗R(電気抵抗Rxに対応)との関係を示す。
図9(a)に示すように、信号磁界Hsigが0のときは、抵抗Rは、正負の磁界Hに対して対称な特性を示す。交流磁界Hacがゼロのときに、抵抗Rは、低抵抗Roである。例えば磁化自由層の磁化が、正負の磁界Hに対して実質的に同じように回転する。このため、対称な抵抗の変化が得られる。交流磁界Hacに対する抵抗Rの変動は、正負の極性で同じ値になる。抵抗Rの変化の周期は、交流磁界Hacの周期の1/2倍となる。抵抗Rの変化は、交流磁界Hacの周波数成分を実質的に有しない。
図9(b)に示すように、正の信号磁界Hsigが加わると、抵抗Rの特性は、正の磁界Hの側にシフトする。正側の交流磁界Hacにおいて、例えば抵抗Rが高くなる。負側の交流磁界Hacにおいて、抵抗Rは低くなる。
図9(c)に示すように、負の信号磁界Hsigが加わると、抵抗Rの特性は、負の磁界Hの側にシフトする。正側の交流磁界Hacにおいて、例えば、抵抗Rが低くなる。負側の交流磁界Hacにおいて、抵抗Rは高くなる。
所定の大きさの信号磁界Hsigが加わったときに、交流磁界Hacの正負に対して、互いに異なる抵抗Rの変動が生じる。交流磁界Hacの正負に対する抵抗Rの変動の周期は、交流磁界Hacの周期と同じである。信号磁界Hsigに応じた交流周波数成分の出力電圧が発生する。
信号磁界Hsigが時間的に変化しない場合に上記の特性が得られる。信号磁界Hsigが時間的に変化する場合は、以下となる。信号磁界Hsigの周波数を信号周波数fsigとする。交流磁界Hacの周波数を交流周波数facとする。このとき、fac±fsigの周波数において、信号磁界Hsigに応じた出力が発生する。
信号磁界Hsigが時間的に変化する場合において、信号周波数fsigは、例えば、1kHz以下である。一方、交流周波数facは、信号周波数fsigよりも十分に高い。例えば、交流周波数facは、信号周波数fsigの10倍以上である。
例えば、交流磁界Hacの周期(周波数)と同じ周期(周波数)の成分(交流周波数成分)の出力電圧を抽出することで、信号磁界Hsigを高い精度で検出できる。実施形態に係る磁気センサ112においては、このような特性を利用して、検出対象である外部磁界Hex(信号磁界Hsig)を高い感度で検出することができる。実施形態においては、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aにより、外部磁界Hex(信号磁界Hsig)、及び、第1電流I1による交流磁界Hacを、効率良く第1磁気素子11Eに印加できる。高い感度が得られる。
図10(a)~図10(c)、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式的断面図である。
図10(a)に示すように、実施形態に係る磁気センサ110aにおいては、第1電極15aは、Z軸方向において、第1部分p1と第1磁性部材51との間にある。第1対向電極15aAは、Z軸方向において、第1対向部分pA1と第1対向磁性部材51Aとの間にある。磁気センサ110aにおけるこの他の構成は、磁気センサ110と同様で良い。
図10(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ112aにおいては、第1延在部11xは、Z軸方向において、第1導電部材21と第1磁性部材51との間、及び、第1導電部材21と第1対向磁性部材51Aとの間、にある。第1電極15aは、Z軸方向において、第1部分p1と第1磁性部材51との間にある。第1対向電極15aAは、Z軸方向において、第1対向部分pA1と第1対向磁性部材51Aとの間にある。磁気センサ112aにおけるこの他の構成は、磁気センサ112と同様で良い。
図10(c)に示すように、実施形態に係る磁気センサ112bにおいては、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aは、Z軸方向において、第1延在部11xと第1導電部材21との間にある。磁気センサ112bにおけるこの他の構成は、磁気センサ112と同様で良い。
磁気センサ110a、112a及び112bにおいても、高い感度が得られる。ノイズが低減できる。磁気センサ110a、112a及び112bにおける上記の構成は、以下に説明する任意の実施形態に適用されても良い。
図11(a)及び図11(b)は、第1実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。
図11(a)は、図11(b)のD1-D2線断面図である。図11(b)は、平面図である。
図11(a)及び図11(b)に示すように、実施形態に係る磁気センサ113において、第1センサ部10Aは、第1磁性部材51、第1対向磁性部材51A、及び、第1磁気素子11Eを含む。磁気センサ113においては、第1磁気素子11Eの第1延在部11xの幅が変化する。磁気センサ113におけるこれ以外の構成は、上記の磁気センサ(磁気センサ110~112)と同様で良い。
図11(a)及び図11(b)に示すように、第1延在部11xは、第1部分p1、第1対向部分pA1、及び、第1中間部分pM1を含む。第1中間部分pM1は、第1部分p1と第1対向部分pA1との間である。第1中間部分pM1は、第2方向(Z軸方向)において、第1磁性部材51と第1対向磁性部材51Aとの間の領域66aと重なる。
第1中間部分pM1は、第3方向(Y軸方向)に沿う長さLpM1を有する。第1部分p1は、第3方向に沿う長さLp1を有する。第1対向部分pA1は、第3方向に沿う長さLpA1を有する。これらの長さは、例えば、幅である。長さLpM1は、長さLp1よりも短く、長さLpA1よりも短い。
例えば、第1電極15aは、第1部分p1と電気的に接続される。第1対向電極15aAは、第1対向部分pA1と電気的に接続される。電気抵抗の検出対である第1中間部分pM1の幅が、第1部分p1及び第1対向部分pA1の幅よりも狭い。例えば、第1磁性部材51及び第1対向磁性部材51Aにより集められた磁界が、幅が広い第1部分p1及び第1対向部分pA1を介して、第1延在部11xに、より効率良く導入される。より高い感度が得易くなる。
(第2実施形態)
第2実施形態においては、複数のセンサ部が設けられる。複数のセンサ部が例えば、ブリッジ接続される。これにより、ノイズの影響をより低減できる。より高い感度の検出が可能になる。
図12、図13、図14(a)~図14(c)は、第2実施形態に係る磁気センサを例示する模式図である。
図12及び図13は、平面図である。図14(a)~図14(c)は、断面図である。
図12に示すように、実施形態に係る磁気センサ120は、上記の第1センサ部10Aに加えて、第2センサ部10B、第3センサ部10C及び第4センサ部10Dを含む。磁気センサ120は、素子電流回路75、検出回路73及び第1電流回路71(図13参照)を含んでも良い。素子電流回路75、検出回路73及び第1電流回路71は、制御回路部70に含まれても良い。
第2センサ部10Bは、第2磁気素子12Eを含む。第3センサ部10Cは、第3磁気素子13Eを含む。第4センサ部10Dは、第4磁気素子14Eを含む。第1センサ部10A、第2センサ部10B、第3センサ部10C及び第4センサ部10Dは、電気的にブリッジ接続される。これらの磁気素子は、例えば、磁気抵抗素子である。
例えば、第1磁気素子11Eの一端11Eeは、第3磁気素子13Eの一端13Eeと電気的に接続される。第1磁気素子11Eの他端11Efは、第2磁気素子12Eの一端12Eeと電気的に接続される。第3磁気素子13Eの他端13Efは、第4磁気素子14Eの一端14Eeと電気的に接続される。第2磁気素子12Eの他端12Efは、第4磁気素子14Eの他端14Efと電気的に接続される。
素子電流回路75は、第1磁気素子11Eの一端11Eeと第3磁気素子13Eの一端13Eeとの第1接続点CP1と、第2磁気素子12Eの他端12Efと第4磁気素子14Eの他端14Efとの第2接続点CP2と、の間に素子電流Idを供給可能である。
検出回路73は、第1磁気素子11Eの他端11Efと第2磁気素子12Eの一端12Eeとの第3接続点CP3と、第3磁気素子13Eの他端13Efと第4磁気素子14Eの一端14Eeとの第4接続点CP4と、の間の電位の変化を検出可能である。
図13に示すように、第1センサ部10Aは、第1導電部材21を含む。第1導電部材21の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第1磁性部材51と第1対向磁性部材51Aとの間の領域66aと重なる(例えば、図6(a)参照)。
図13に示すように、第2センサ部10Bは、第2磁性部材52、第2対向磁性部材52A、及び、第2導電部材22を含む。図14(a)に示すように、第2導電部材22の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第2磁性部材52と第2対向磁性部材52Aとの間の領域66bと重なる。
図13に示すように、第3センサ部10Cは、第3磁性部材53、第3対向磁性部材53A、及び、第3導電部材23を含む。図14(b)に示すように、第3導電部材23の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第3磁性部材53と第3対向磁性部材53Aとの間の領域66cと重なる。
図13に示すように、第4センサ部10Dは、第4磁性部材54、第4対向磁性部材54A、及び、第4導電部材24を含む。図14(c)に示すように、第4導電部材24の少なくとも一部は、第2方向(Z軸方向)において、第4磁性部材54と第4対向磁性部材54Aとの間の領域66dと重なる。
図13に示すように、例えば、第1導電部材21の一端21eは、第3導電部材23の一端23eと電気的に接続される。第1導電部材21の他端21fは、第2導電部材22の一端22eと電気的に接続される。第3導電部材23の他端23fは、第4導電部材24の一端24eと電気的に接続される。第2導電部材22の他端22fは、第4導電部材24の他端24fと電気的に接続される。
図13に示すように、磁気センサ120は、第1電流回路71を含んでも良い。第1電流回路71は、第1導電部材21の他端21fと第2導電部材22の一端22eとの第5接続点CP5と、第3導電部材23の他端23fと第4導電部材24の一端24eとの第6接続点CP6と、の間に交流を含む第1電流I1を供給可能である。
既に説明したように、第1磁気素子11Eは、第1延在部11xを含む。第1延在部11xは、第1磁性層11と、第1対向磁性層11oと、第1磁性層11と第1対向磁性層11oとの間に設けられた第1非磁性層11nと、を含む。第1延在部11xの第1部分p1は、Z軸方向において、第1磁性部材51と重なる。第1延在部11xの第1対向部分pA1は、Z軸方向において、第1対向磁性部材51Aと重なる。
図14(a)に示すように、第2磁気素子12Eは、第2延在部12xを含む。第2延在部12xは、第2磁性層12と、第2対向磁性層12oと、第2磁性層12と第2対向磁性層12oとの間に設けられた第2非磁性層12nと、を含む。第2延在部12xの第2部分p2は、Z軸方向において、第2磁性部材52と重なる。第2延在部12xの第2対向部分pA2は、Z軸方向において、第2対向磁性部材52Aと重なる。例えば、第2部分p2と電気的に接続された第2電極15b、及び、第2対向部分pA2と電気的に接続された第2対向電極15bAが設けられる。例えば、第2対向電極15bAは、第2磁気素子12Eの一端12Eeとなっても良い。例えば、第2電極15bは、第2磁気素子12Eの他端12Efとなっても良い。
図14(b)に示すように、第3磁気素子13Eは、第3延在部13xを含む。第3延在部13xは、第3磁性層13と、第3対向磁性層13oと、第3磁性層13と第3対向磁性層13oとの間に設けられた第3非磁性層13nと、を含む。第3延在部13xの第3部分p3は、Z軸方向において、第3磁性部材53と重なる。第3延在部13xの第3対向部分pA3は、Z軸方向において、第3対向磁性部材53Aと重なる。例えば、第3部分p3と電気的に接続された第3電極15c、及び、第3対向部分pA3と電気的に接続された第3対向電極15cAが設けられる。例えば、第3対向電極15cAは、第3磁気素子13Eの一端13Eeとなっても良い。例えば、第3電極15cは、第3磁気素子13Eの他端13Efとなっても良い。
図14(c)に示すように、第4磁気素子14Eは、第4延在部14xを含む。第4延在部14xは、第4磁性層14と、第4対向磁性層14oと、第4磁性層14と第4対向磁性層14oとの間に設けられた第4非磁性層14nと、を含む。第4延在部14xの第4部分p4は、Z軸方向において、第4磁性部材54と重なる。第4延在部14xの第4対向部分pA4は、Z軸方向において、第4対向磁性部材54Aと重なる。例えば、第4部分p4と電気的に接続された第4電極15d、及び、第4対向部分pA4と電気的に接続された第4対向電極15dAが設けられる。例えば、第4対向電極15dAは、第4磁気素子14Eの一端14Eeとなっても良い。例えば、第4電極15dは、第4磁気素子14Eの他端14Efとなっても良い。
磁気センサ120において、例えば、ノイズの影響をより低減できる。より高い感度の検出が可能になる。
(第3実施形態)
第3実施形態は、検査装置に係る。後述するように、検査装置は、診断装置を含んでも良い。
図15は、第3実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図15に示すように、実施形態に係る検査装置550は、実施形態に係る磁気センサ(図15の例では、磁気センサ110)と、処理部78と、を含む。処理部78は、磁気センサ110から得られる出力信号SigXを処理する。この例では、処理部78は、センサ制御回路部75c、第1ロックインアンプ75a、及び、第2ロックインアンプ75bを含む。例えば、センサ制御回路部75cにより、第1電流回路71が制御され、第1電流回路71から、交流成分を含む第1電流I1(図6(b)などを参照)がセンサ部10Sに供給される。第1電流I1の交流成分の周波数は、例えば、100kHz以下である。素子電流回路75から、素子電流Idがセンサ部10Sに供給される。センサ部10Sは、例えば、第1センサ部10Aなどを含む。センサ部10Sは、第1~第4センサ部10A~10Dなどを含んでも良い。検出回路73により、センサ部10Sにおける電位の変化が検出される。例えば、検出回路73の出力が、出力信号SigXとなる。
この例では、検査装置550は、磁界印加部76Aを含む。磁界印加部76Aは、検出対象80に磁界を印加可能である。検出対象80は、例えば、検査対象である。検出対象80は、少なくとも、金属などの検査導電部材80cを含む。磁界印加部76Aによる磁界が検査導電部材80cに印加されると、例えば、検査導電部材80cにおいて渦電流が発生する。検査導電部材80cに傷などがあると、渦電流の状態が変化する。渦電流による磁界が、磁気センサ(例えば磁気センサ110など)により検出されることで、検査導電部材80cの状態(例えば傷など)が検査できる。磁界印加部76Aは、例えば、渦電流発生部である。
この例では、磁界印加部76Aは、印加制御回路部76a、駆動アンプ76b及びコイル76cを含む。印加制御回路部76aによる制御により、駆動アンプ76bに電流が供給される。電流は、例えば、交流である。電流の周波数は、例えば、渦電流励起周波数である渦電流励起周波数は、例えば、10Hz以上100kHz以下である。渦電流励起周波数は、例えば、100kHz未満でも良い。
例えば、センサ制御回路部75cから、第1電流I1の交流成分の周波数に関する情報(例えば信号でも良い)が、参照波(参照信号)として、第1ロックインアンプ75aに供給される。第1ロックインアンプ75aの出力が第2ロックインアンプ75bに供給される。印加制御回路部76aから、渦電流励起周波数に関する情報(例えば信号でも良い)が、参照波(参照信号)として、第2ロックインアンプ75bに供給される。第2ロックインアンプ75bは、渦電流励起周波数に応じた信号成分を出力可能である。
このように、例えば、処理部78は、第1ロックインアンプ75aを含む。第1ロックインアンプ75aには、磁気センサ110から得られる出力信号SigXと、第1電流I1に含まれる交流成分の周波数に対応する信号SigR1と、が入力される。第1ロックインアンプ75aは、第1電流I1に含まれる交流成分の周波数に対応する信号SigR1を参照波(参照信号)とした出力信号SigX1を出力可能である。第1ロックインアンプ75aが設けられることで、ノイズを抑制して、高感度の検出が可能になる。
処理部78は、第2ロックインアンプ75bをさらに含んでも良い。第2ロックインアンプ75bには、第1ロックインアンプ75aの出力信号SigX1と、検出対象80(検査対象)に向けて供給される供給信号(この例では磁界印加部76Aによる磁界)の周波数(渦電流励起周波数)に対応する信号SigR2と、が入力される。第2ロックインアンプ75bは、検出対象80(検査対象)に向けて供給される供給信号の周波数に対応する信号SigR2を参照波(参照信号)とした出力信号SigX2を出力可能である。第2ロックインアンプ75bが設けられることで、ノイズをさらに抑制して、さらに高感度の検出が可能になる。
検査装置550により、検出対象80の検査導電部材80cの傷などの異常を検査できる。
図16は、第3実施形態に係る検査装置を例示する模式図である。
図16に示すように、実施形態に係る検査装置551は、実施形態に係る磁気センサ(例えば磁気センサ110)と、処理部78と、を含む。検査装置551における、磁気センサ及び処理部78の構成は、検査装置550におけるそれらの構成と同様で良い。この例においては、検査装置551は、検出対象駆動部76Bを含む。検出対象駆動部76Bは、検出対象80に含まれる検査導電部材80cに電流を供給可能である。検査導電部材80cは、例えば、検出対象80に含まれる配線である。検査導電部材80cに流れる電流80iによる磁界が磁気センサ110により検出される。磁気センサ110による検出結果による異常に基づいて、検査導電部材80cを検査できる。検出対象80は、例えば、半導体装置などの電子装置でも良い。検出対象80は、例えば、電池などでも良い。
この例では、検出対象駆動部76Bは、印加制御回路部76a及び駆動アンプ76bを含む。印加制御回路部76aによる制御により、駆動アンプ76bが制御され、駆動アンプ76bから、検査導電部材80cに電流が供給される。電流は、例えば、交流である。電流の周波数は、例えば、検査導電部材80cに交流電流を供給する。交流電流の周波数は、例えば、10Hz以上100kHz以下である。周波数は、例えば、100kHz未満でも良い。この例においても、第1ロックインアンプ75a及び第2ロックインアンプ75bが設けられることで、例えば、ノイズを抑制して、高感度の検出が可能になる。検査装置551の1つの例において、複数の磁気センサ(例えば複数の磁気センサ110)が設けられても良い。複数の磁気センサは、例えば、センサアレイである。センサアレイにより、検査導電部材80cを短時間で検査できる。検査装置551の1つの例において、磁気センサ(例えば磁気センサ110)がスキャンされて、検査導電部材80cが検査されても良い。
図17は、第3実施形態に係る検査装置を示す模式的斜視図である。
図17に示すように、実施形態に係る検査装置710は、磁気センサ150aと、処理部770と、を含む。磁気センサ150aは、第1、第2実施形態のいずれかに係る磁気センサ及びその変形で良い。処理部770は、磁気センサ150aから得られる出力信号を処理する。処理部770において、磁気センサ150aから得られた信号と、基準値と、の比較などが行われても良い。処理部770は、処理結果に基づいて、検査結果を出力可能である。
例えば、検査装置710により、検査対象680が検査される。検査対象680は、例えば、電子装置(半導体回路などを含む)である。検査対象680は、例えば、電池610などでも良い。
例えば、実施形態に係る磁気センサ150aは、電池610とともに用いられても良い。例えば、電池システム600は、電池610及び磁気センサ150aを含む。磁気センサ150aは、電池610に流れる電流により生じる磁界を検出できる。
図18は、第3実施形態に係る検査装置を示す模式的平面図である。
図18に示すように、磁気センサ150aは、例えば、実施形態に係る複数の磁気センサを含む。この例では、磁気センサ150aは、複数の磁気センサ(例えば、磁気センサ110など)を含む。複数の磁気センサは、例えば、2つの方向(例えば、X軸方向及びY軸方向)に沿って並ぶ。複数の磁気センサ110は、例えば、基板の上に設けられる。
磁気センサ150aは、検査対象680(例えば電池610でも良い)に流れる電流により生じる磁界を検出できる。例えば、電池610が異常な状態に近づくと、電池610に異常な電流が流れる場合がある。磁気センサ150aにより異常な電流を検出することで、電池610の状態の変化を知ることができる。例えば、電池610に近づけて磁気センサ150aが置かれた状態で、2つの方向のセンサ群駆動手段を用いて、電池610の全体を短時間で検査できる。磁気センサ150aは、電池610の製造における、電池610の検査に用いられても良い。
実施形態に係る磁気センサは、例えば、診断装置などの検査装置710に応用できる。 図19は、第3実施形態に係る磁気センサ及び検査装置を示す模式図である。
図19に示すように、検査装置710の例である診断装置500は、磁気センサ150を含む。磁気センサ150は、第1、第2実施形態に関して説明した磁気センサ、及び、それらの変形を含む。
診断装置500において、磁気センサ150は、例えば、脳磁計である。脳磁計は、脳神経が発する磁界を検出する。磁気センサ150が脳磁計に用いられる場合、磁気センサ150に含まれる磁気素子のサイズは、例えば、1mm以上10mm未満である。このサイズは、例えば、MFCを含めた長さである。
図19に示すように、磁気センサ150(脳磁計)は、例えば、人体の頭部に装着される。磁気センサ150(脳磁計)は、センサ部301を含む。磁気センサ150(脳磁計)は、複数のセンサ部301を含んでも良い。複数のセンサ部301の数は、例えば、約100個(例えば50個以上150個以下)である。複数のセンサ部301は、柔軟性を有する基体302に設けられる。
磁気センサ150は、例えば、差動検出などの回路を含んでも良い。磁気センサ150は、磁気センサとは別のセンサ(例えば、電位端子または加速度センサなど)を含んでも良い。
磁気センサ150のサイズは、従来のSQUID磁気センサのサイズに比べて小さい。このため、複数のセンサ部301の設置が容易である。複数のセンサ部301と、他の回路と、の設置が容易である。複数のセンサ部301と、他のセンサと、の共存が容易である。
基体302は、例えばシリコーン樹脂などの弾性体を含んでも良い。基体302に、例えば、複数のセンサ部301が繋がって設けられる。基体302は、例えば、頭部に密着できる。
センサ部301の入出力コード303は、診断装置500のセンサ駆動部506及び信号入出力部504と接続される。センサ駆動部506からの電力と、信号入出力部504からの制御信号と、に基づいて、センサ部301において、磁界測定が行われる。その結果は、信号入出力部504に入力される。信号入出力部504で得た信号は、信号処理部508に供給される。信号処理部508において、例えば、ノイズの除去、フィルタリング、増幅、及び、信号演算などの処理が行われる。信号処理部508で処理された信号が、信号解析部510に供給される。信号解析部510は、例えば、脳磁計測のための特定の信号を抽出する。信号解析部510において、例えば、信号位相を整合させる信号解析が行われる。
信号解析部510の出力(信号解析が終了したデータ)が、データ処理部512に供給される。データ処理部512では、データ解析が行われる。このデータ解析において、例えば、MRI(Magnetic Resonance Imaging)などの画像データが取り入られることが可能である。このデータ解析においては、例えば、EEG(Electroencephalogram)などの頭皮電位情報などが取り入れられることが可能である。例えば、MRIまたはEEGなどのデータ部514がデータ処理部512と接続される。データ解析により、例えば、神経発火点解析、または、逆問題解析などが行われる。
データ解析の結果は、例えば、画像化診断部516に供給される。画像化診断部516において、画像化が行われる。画像化により、診断が支援される。
上記の一連の動作は、例えば、制御機構502によって制御される。例えば、一次信号データ、または、データ処理途中のメタデータなどの必要なデータは、データサーバに保存される。データサーバと制御機構とは、一体化されても良い。
実施形態に係る診断装置500は、磁気センサ150と、磁気センサ150から得られる出力信号を処理する処理部と、を含む。この処理部は、例えば、信号処理部508及びデータ処理部512の少なくともいずれかを含む。処理部は、例えば、コンピュータなどを含む。
図19に示す磁気センサ150では、センサ部301は、人体の頭部に設置されている。センサ部301は、人体の胸部に設置されても良い。これにより、心磁測定が可能となる。例えば、センサ部301を妊婦の腹部に設置しても良い。これにより、胎児の心拍検査を行うことができる。
被験者を含めた磁気センサ装置は、シールドルーム内に設置されるのが好ましい。これにより、例えば、地磁気または磁気ノイズの影響が抑制できる。
例えば、人体の測定部位、または、センサ部301を局所的にシールドする機構を設けても良い。例えば、センサ部301にシールド機構を設けても良い。例えば、信号解析またはデータ処理において、実効的なシールドを行っても良い。
実施形態において、基体302は、柔軟性を有しても良く、柔軟性を実質的に有しなくても良い。図19に示す例では、基体302は、連続した膜を帽子状に加工したものである。基体302は、ネット状でも良い。これにより、例えば、良好な装着性が得られる。例えば、基体302の人体への密着性が向上する。基体302は、ヘルメット状で、硬質でも良い。
図20は、第3実施形態に係る検査装置を示す模式図である。
図20は、磁計の一例である。図20に示す例では、平板状の硬質の基体305上にセンサ部301が設けられる。
図20に示した例において、センサ部301から得られる信号の入出力は、図19に関して説明した入出力と同様である。図20に示した例において、センサ部301から得られる信号の処理は、図19に関して説明した処理と同様である。
生体から発生する磁界などの微弱な磁界を計測する装置として、SQUID (Superconducting Quantum Interference Device:超伝導量子干渉素子)磁気センサを用いる参考例がある。この参考例においては、超伝導を用いるため、装置が大きく、消費電力も大きい。測定対象(患者)の負担が大きい。
実施形態によれば、装置が小型にできる。消費電力を抑制できる。測定対象(患者)の負担が軽減できる。実施形態によれば、磁界検出のSN比を向上できる。感度を向上できる。
実施形態は、以下の構成(例えば技術案)を含んでも良い。
(構成1)
第1磁性部材と、
第1対向磁性部材であって、前記第1磁性部材から前記第1対向磁性部材への方向は第1方向に沿う、前記第1対向磁性部材と、
1または複数の第1延在部を含む第1磁気素子と、
を含む第1センサ部を備え、
前記第1延在部の第1部分は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性部材と重なり、
前記第1延在部の第1対向部分は、前記第2方向において前記第1対向磁性部材と重なり、
前記第1延在部の前記第1方向に沿う第1方向長さは、前記第1延在部の第3方向に沿う第3方向長さよりも長く、前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差する、磁気センサ。
(構成2)
前記第1磁気素子は、第1電極及び第1対向電極をさらに含み、
前記第1電極は、前記第1部分と電気的に接続され、
前記第1電極は、前記第2方向において前記第1磁性部材と重なり、
前記第1対向電極は、前記第1対向部分と電気的に接続され、
前記第1対向電極は、前記第2方向において前記第1対向磁性部材と重なる、構成1記載の磁気センサ。
(構成3)
前記第1電極及び前記第1対向電極は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重ならない、構成2記載の磁気センサ。
(構成4)
前記複数の第1延在部が設けられ、
前記複数の第1延在部は、前記第3方向に沿って並び、
前記複数の第1延在部は、ミアンダ状に電気的に接続された、構成2または3に記載の磁気センサ。
(構成5)
前記第2方向において、前記第1部分の少なくとも一部は、前記第1磁性部材と前記第1電極との間にあり、
前記第2方向において、前記第1対向部分の少なくとも一部は、前記第1対向磁性部材と前記第1対向電極との間にある、構成2~4のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成6)
前記第1部分は、前記第2方向において前記第1電極と重ならない部分を含み、
前記第1対向部分は、前記第2方向において前記第1対向電極と重ならない部分を含む、構成1~5のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成7)
前記第1磁気素子の電気抵抗は、前記第1磁気素子に印加される磁界に対して偶関数の特性を有する、構成1~6のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成8)
前記第1磁気素子の電気抵抗は、前記第1磁気素子に第1磁界が印加されたときに第1値であり、
前記電気抵抗は、前記第1磁気素子に第2磁界が印加されたときに第2値であり、
前記電気抵抗は、前記第1磁気素子に第3磁界が印加されたときに第3値であり、
前記第1磁界の絶対値は、前記第2磁界の絶対値よりも小さく、前記第3磁界の絶対値よりも小さく、
前記第2磁界の向きは、前記第3磁界の向きと逆であり、
前記第1値は、前記第2値よりも高く、前記第3値よりも高い、構成1~7のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成9)
前記第1磁気素子の電気抵抗は、前記第1磁気素子に第1磁界が印加されたときに第1値であり、
前記電気抵抗は、前記第1磁気素子に第2磁界が印加されたときに第2値であり、
前記電気抵抗は、前記第1磁気素子に第3磁界が印加されたときに第3値であり、
前記第1磁界の絶対値は、前記第2磁界の絶対値よりも小さく、前記第3磁界の絶対値よりも小さく、
前記第2磁界の向きは、前記第3磁界の向きと逆であり、
前記第1値は、前記第2値よりも低く、前記第3値よりも低い、構成1~7のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成10)
前記第1延在部は、
第1磁性層と、
第1対向磁性層と、
前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
を含む、構成1~9のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成11)
前記第1延在部は、
Coを含む第1磁性層と、
Coを含む第1対向磁性層と、
前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられCuを含む第1非磁性層と、
を含み、
前記第1磁性層は、第1磁性領域と第2磁性領域とを含み、前記第1磁性領域は前記第1非磁性層と前記第2磁性領域との間にあり、前記第1磁性領域におけるCoの濃度は、前記第2磁性領域におけるCoの濃度よりも高く、
前記第1対向磁性層は、第1対向磁性領域と第2対向磁性領域とを含み、前記第1対向磁性領域は前記第1非磁性層と前記第2対向磁性領域との間にあり、前記第1対向磁性領域におけるCoの濃度は、前記第2対向磁性領域におけるCoの濃度よりも高い、構成8記載の磁気センサ。
(構成12)
前記第1延在部は、
第1磁性層と、
IrMn及びPtMnよりなる群から選択された少なくとも1つを含む第1層と、
前記第1磁性層と前記第1層との間に設けられた第1対向磁性層と、
前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
を含む、構成8または9に記載の磁気センサ。
(構成13)
前記第1延在部は、
前記第1対向磁性層と前記第1層との間に設けられた第1磁性膜と、
前記第1対向磁性層と前記第1磁性膜との間に設けられた第1非磁性膜と、
を含む、構成12記載の磁気センサ。
(構成14)
前記第1センサ部は、第1導電部材を含み、
前記第1導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重なり、
交流成分を含む第1電流が前記第1導電部材に流れることが可能であり、
前記第1電流は、前記第3方向に沿う、構成1~13のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成15)
前記第1電流を前記第1導電部材に供給可能な第1電流回路をさらに備えた、構成14記載の磁気センサ。
(構成16)
第2磁気素子を含む第2センサ部と、
第3磁気素子を含む第3センサ部と、
第4磁気素子を含む第4センサ部と、
素子電流回路と、
をさらに備え、
前記第1磁気素子の一端は、前記第3磁気素子の一端と電気的に接続され、
前記第1磁気素子の他端は、前記第2磁気素子の一端と電気的に接続され、
前記第3磁気素子の他端は、前記第4磁気素子の一端と電気的に接続され、
前記第2磁気素子の他端は、前記第4磁気素子の他端と電気的に接続され、
前記素子電流回路は、前記第1磁気素子の前記一端と前記第3磁気素子の前記一端との第1接続点と、前記第2磁気素子の前記他端と前記第4磁気素子の前記他端との第2接続点と、の間に素子電流を供給可能である、構成1~13のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成17)
検出回路をさらに備え、
前記検出回路は、前記第1磁気素子の前記他端と前記第2磁気素子の前記一端との第3接続点と、前記第3磁気素子の前記他端と前記第4磁気素子の前記一端との第4接続点と、の間の電位の変化を検出可能である、構成16記載の磁気センサ。
(構成18)
第1電流回路をさらに備え、
前記第1センサ部は、第1導電部材を含み、
前記第1導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重なり、
前記第2センサ部は、第2磁性部材、第2対向磁性部材、及び、第2導電部材を含み、
前記第2導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第2磁性部材と前記第2対向磁性部材との間の領域と重なり、
前記第3センサ部は、第3磁性部材、第3対向磁性部材、及び、第3導電部材を含み、
前記第3導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第3磁性部材と前記第3対向磁性部材との間の領域と重なり、
前記第4センサ部は、第4磁性部材、第4対向磁性部材、及び、第4導電部材を含み、
前記第4導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第4磁性部材と前記第4対向磁性部材との間の領域と重なり、
前記第1導電部材の一端は、前記第3導電部材の一端と電気的に接続され、
前記第1導電部材の他端は、前記第2導電部材の一端と電気的に接続され、
前記第3導電部材の他端は、前記第4導電部材の一端と電気的に接続され、
前記第2導電部材の他端は、前記第4導電部材の他端と電気的に接続され、
前記第1電流回路は、前記第1導電部材の前記他端と前記第2導電部材の前記一端との第5接続点と、前記第3導電部材の前記他端と前記第4導電部材の前記一端との第6接続点と、の間に交流を含む第1電流を供給可能である、構成16または17に記載の磁気センサ。
(構成19)
前記第1延在部は、前記第1部分と前記第1対向部分との間の第1中間部分をさらに含み、
前記第1中間部分は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重なり、
前記第1中間部分の前記第3方向に沿う長さは、前記第1部分の前記第3方向に沿う長さよりも短く、前記第1対向部分の前記第3方向に沿う長さよりも短い、構成1~18のいずれか1つに記載の磁気センサ。
(構成20)
構成1~19のいずれか1つに記載の磁気センサと、
前記磁気センサから出力される信号を処理可能な処理部と、
を備えた検査装置。
実施形態によれば、感度の向上が可能な磁気センサ及び検査装置が提供できる。
本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれば良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、磁気センサに含まれる磁気素子、磁性層、非磁性層、磁性部材、導電部材及び回路などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した磁気センサ及び検査装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての磁気センサ及び検査装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10A~10D…第1~第4センサ部、 10S…センサ部、 11~14…第1~第4磁性層、 11E~14E…第1~第4磁気素子、 11Ee~14Ee…一端、 11Ef~14Ef…他端、 11M…磁化、 11n~14n…第1~第4非磁性層、 11o~14o…第1~第4対向磁性層、 11oM…磁化、 11p…第1非磁性膜、 11q…第1磁性膜、 11r…第1層、 11x~14x…第1~第4延在部、 15a~15d…第1~第4電極、 15aA~15dA…第1~第4対向電極、 21~24…第1~第4導電部材、 21e~24e…一端、 21f~24f…他端、 51~54…第1~第4磁性部材、 51A~54A…第1~第4対向磁性部材、 65…絶縁部材、 66a~66d…領域、 70…制御回路部、 71…第1電流回路、 73…検出回路、 75…素子電流回路、 75a、75b…第1、第2ロックインアンプ、 75c…センサ制御回路部、 76A…磁界印加部、 76B…検出対象駆動部、 76a…印加制御回路部、 76b…駆動アンプ、 76c…コイル、 78…処理部、 80…検出対象、 80c…検査導電部材、 80i…電流、 110~113、110a、112a、112b、119、120、150、150a…磁気センサ、 301…センサ部、 302…基体、 303…入出力コード、 305…基体、 500…診断装置、 502…制御機構、 504…信号入出力部、 506…センサ駆動部、 508…信号処理部、 510…信号解析部、 512…データ処理部、 514…データ部、 516…画像化診断部、 550、551…検査装置、 600…電子システム、 610…電池、 680…検査対象、 710…検査装置、 770…処理部、 B1…磁束量、 CP1~CP6…第1~第6接続点、 H…磁界、 Hac…交流磁界、 Hex…外部磁界、 Hex1~Hex3…第1~第3磁界、 Hsig…信号磁界、 I1…第1電流、 Ia1~Ia3…第1~第3値電流、 Id…素子電流、 L1~L3…第1~第3方向長さ、 Lp1、LpA1、LpM1…長さ、 R…抵抗、 R1~R4…第1~第4値、 Ro…抵抗、 Rx…電気抵抗、 SigR1、SigR2…信号、 SigX、SigX1、SigX2…出力信号、 d1、g1、dz…距離、 p1~p4…第1~第4部分、 pA1~pA4…第1~第4対向部分、 pM1…第1中間部分、 r1、r2…第1、第2磁性領域、 ro1、ro2…第1、第2対向磁性領域

Claims (12)

  1. 第1磁性部材と、
    第1対向磁性部材であって、前記第1磁性部材から前記第1対向磁性部材への方向は第1方向に沿う、前記第1対向磁性部材と、
    1または複数の第1延在部を含む第1磁気素子と、
    を含む第1センサ部を備え、
    前記第1延在部の第1部分は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性部材と重なり、
    前記第1延在部の第1対向部分は、前記第2方向において前記第1対向磁性部材と重なり、
    前記第1延在部の前記第1方向に沿う第1方向長さは、前記第1延在部の第3方向に沿う第3方向長さよりも長く、前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差
    前記第1センサ部は、第1導電部材を含み、
    前記第1導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重なり、
    交流成分を含む第1電流が前記第1導電部材に流れることが可能であり、
    前記第1電流は、前記第3方向に沿う、磁気センサ。
  2. 前記第1磁気素子は、第1電極及び第1対向電極をさらに含み、
    前記第1電極は、前記第1部分と電気的に接続され、
    前記第1電極は、前記第2方向において前記第1磁性部材と重なり、
    前記第1対向電極は、前記第1対向部分と電気的に接続され、
    前記第1対向電極は、前記第2方向において前記第1対向磁性部材と重なる、請求項1記載の磁気センサ。
  3. 前記複数の第1延在部が設けられ、
    前記複数の第1延在部は、前記第3方向に沿って並び、
    前記複数の第1延在部は、ミアンダ状に電気的に接続された、請求項2記載の磁気センサ。
  4. 前記第1磁気素子の電気抵抗は、前記第1磁気素子に印加される磁界に対して偶関数の特性を有する、請求項1~3のいずれか1つに記載の磁気センサ。
  5. 前記第1延在部は、
    第1磁性層と、
    第1対向磁性層と、
    前記第1磁性層と前記第1対向磁性層との間に設けられた第1非磁性層と、
    を含む、請求項1~4のいずれか1つに記載の磁気センサ。
  6. 第2磁気素子を含む第2センサ部と、
    第3磁気素子を含む第3センサ部と、
    第4磁気素子を含む第4センサ部と、
    素子電流回路と、
    をさらに備え、
    前記第1磁気素子の一端は、前記第3磁気素子の一端と電気的に接続され、
    前記第1磁気素子の他端は、前記第2磁気素子の一端と電気的に接続され、
    前記第3磁気素子の他端は、前記第4磁気素子の一端と電気的に接続され、
    前記第2磁気素子の他端は、前記第4磁気素子の他端と電気的に接続され、
    前記素子電流回路は、前記第1磁気素子の前記一端と前記第3磁気素子の前記一端との第1接続点と、前記第2磁気素子の前記他端と前記第4磁気素子の前記他端との第2接続点と、の間に素子電流を供給可能である、請求項1~のいずれか1つに記載の磁気センサ。
  7. 検出回路をさらに備え、
    前記検出回路は、前記第1磁気素子の前記他端と前記第2磁気素子の前記一端との第3接続点と、前記第3磁気素子の前記他端と前記第4磁気素子の前記一端との第4接続点と、の間の電位の変化を検出可能である、請求項記載の磁気センサ。
  8. 第1電流回路をさらに備え、
    前記第2センサ部は、第2磁性部材、第2対向磁性部材、及び、第2導電部材を含み、
    前記第2導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第2磁性部材と前記第2対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第3センサ部は、第3磁性部材、第3対向磁性部材、及び、第3導電部材を含み、
    前記第3導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第3磁性部材と前記第3対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第4センサ部は、第4磁性部材、第4対向磁性部材、及び、第4導電部材を含み、
    前記第4導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第4磁性部材と前記第4対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第1導電部材の一端は、前記第3導電部材の一端と電気的に接続され、
    前記第1導電部材の他端は、前記第2導電部材の一端と電気的に接続され、
    前記第3導電部材の他端は、前記第4導電部材の一端と電気的に接続され、
    前記第2導電部材の他端は、前記第4導電部材の他端と電気的に接続され、
    前記第1電流回路は、前記第1導電部材の前記他端と前記第2導電部材の前記一端との第5接続点と、前記第3導電部材の前記他端と前記第4導電部材の前記一端との第6接続点と、の間に交流を含む前記第1電流を供給可能である、請求項またはに記載の磁気センサ。
  9. 第1磁性部材と、
    第1対向磁性部材であって、前記第1磁性部材から前記第1対向磁性部材への方向は第1方向に沿う、前記第1対向磁性部材と、
    1または複数の第1延在部を含む第1磁気素子と、
    を含む第1センサ部を備え、
    前記第1延在部の第1部分は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性部材と重なり、
    前記第1延在部の第1対向部分は、前記第2方向において前記第1対向磁性部材と重なり、
    前記第1延在部の前記第1方向に沿う第1方向長さは、前記第1延在部の第3方向に沿う第3方向長さよりも長く、前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差
    第2磁気素子を含む第2センサ部と、
    第3磁気素子を含む第3センサ部と、
    第4磁気素子を含む第4センサ部と、
    素子電流回路と、
    をさらに備え、
    前記第1磁気素子の一端は、前記第3磁気素子の一端と電気的に接続され、
    前記第1磁気素子の他端は、前記第2磁気素子の一端と電気的に接続され、
    前記第3磁気素子の他端は、前記第4磁気素子の一端と電気的に接続され、
    前記第2磁気素子の他端は、前記第4磁気素子の他端と電気的に接続され、
    前記素子電流回路は、前記第1磁気素子の前記一端と前記第3磁気素子の前記一端との第1接続点と、前記第2磁気素子の前記他端と前記第4磁気素子の前記他端との第2接続点と、の間に素子電流を供給可能であり、
    第1電流回路をさらに備え、
    前記第1センサ部は、第1導電部材を含み、
    前記第1導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第2センサ部は、第2磁性部材、第2対向磁性部材、及び、第2導電部材を含み、
    前記第2導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第2磁性部材と前記第2対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第3センサ部は、第3磁性部材、第3対向磁性部材、及び、第3導電部材を含み、
    前記第3導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第3磁性部材と前記第3対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第4センサ部は、第4磁性部材、第4対向磁性部材、及び、第4導電部材を含み、
    前記第4導電部材の少なくとも一部は、前記第2方向において、前記第4磁性部材と前記第4対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第1導電部材の一端は、前記第3導電部材の一端と電気的に接続され、
    前記第1導電部材の他端は、前記第2導電部材の一端と電気的に接続され、
    前記第3導電部材の他端は、前記第4導電部材の一端と電気的に接続され、
    前記第2導電部材の他端は、前記第4導電部材の他端と電気的に接続され、
    前記第1電流回路は、前記第1導電部材の前記他端と前記第2導電部材の前記一端との第5接続点と、前記第3導電部材の前記他端と前記第4導電部材の前記一端との第6接続点と、の間に交流を含む第1電流を供給可能である、磁気センサ。
  10. 前記第1延在部は、前記第1部分と前記第1対向部分との間の第1中間部分をさらに含み、
    前記第1中間部分は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第1中間部分の前記第3方向に沿う長さは、前記第1部分の前記第3方向に沿う長さよりも短く、前記第1対向部分の前記第3方向に沿う長さよりも短い、請求項1~9のいずれか1つに記載の磁気センサ。
  11. 第1磁性部材と、
    第1対向磁性部材であって、前記第1磁性部材から前記第1対向磁性部材への方向は第1方向に沿う、前記第1対向磁性部材と、
    1または複数の第1延在部を含む第1磁気素子と、
    を含む第1センサ部を備え、
    前記第1延在部の第1部分は、前記第1方向と交差する第2方向において前記第1磁性部材と重なり、
    前記第1延在部の第1対向部分は、前記第2方向において前記第1対向磁性部材と重なり、
    前記第1延在部の前記第1方向に沿う第1方向長さは、前記第1延在部の第3方向に沿う第3方向長さよりも長く、前記第3方向は、前記第1方向及び前記第2方向を含む平面と交差
    前記第1延在部は、前記第1部分と前記第1対向部分との間の第1中間部分をさらに含み、
    前記第1中間部分は、前記第2方向において、前記第1磁性部材と前記第1対向磁性部材との間の領域と重なり、
    前記第1中間部分の前記第3方向に沿う長さは、前記第1部分の前記第3方向に沿う長さよりも短く、前記第1対向部分の前記第3方向に沿う長さよりも短い、磁気センサ。
  12. 請求項1~1のいずれか1つに記載の磁気センサと、
    前記磁気センサから出力される信号を処理可能な処理部と、
    を備えた検査装置。
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