JP7414422B2 - ズームレンズおよび光学機器 - Google Patents

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Description

本発明は、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、放送用カメラ、監視カメラ、銀塩フィルム用カメラ等の撮像装置や交換レンズを含む光学機器に好適なズームレンズに関する。
上記のようなズームレンズとして、最も物体側に正の屈折力を有するレンズ群が配置されたポジティブリード型のものがある。特許文献1および特許文献2には、物体側から像側に順に、正の屈折力を有する第1レンズ群、負の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群およびそれに続く後群を有するズームレンズが開示されている。このようなポジティブリード型ズームレンズにおいて望遠端を長焦点距離化しつつ高い変倍比を得るためには、第1レンズ群を物体側に移動させることが効果的である。
特開2014-228734号公報 特開2016-080824号公報
しかしながら、第1レンズ群の移動量が大きくなりすぎると、ズームレンズの小型化が困難となる。第1レンズ群の移動量を抑えつつ変倍比を大きくするために第1レンズ群の屈折力を強くすることも可能であるが、これにより望遠端での諸収差の補正が困難となる。
第1レンズ群の屈折力と変倍時の移動量を適切に設定しつつ、望遠端の長焦点距離化かつ高変倍比化を目指すためには第3レンズ群以降の変倍比を適切に設定する必要がある。
本発明は、ポジティブリード型であって望遠端での長焦点距離化と高変倍比、さらには望遠端での諸収差の良好な補正を実現できるようにしたズームレンズを提供する。
本発明の一側面としてのズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、変倍に際して移動する正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、変倍に際して移動する正の屈折力を有する第3レンズ群と、複数のレンズ群を含む後群からなる。後群は、変倍に際して移動するレンズ群のうち最も像側に配置された負の屈折力を有する第nレンズ群と、該第nレンズ群の物体側に隣り合って配置された正の屈折力を有する 第n-1レンズ群とを有する。第2レンズ群の広角端での横倍率をβ2w、第2レンズ群の望遠端での横倍率をβ2t、第nレンズ群の広角端での横倍率をβnw、第nレンズ群の望遠端での横倍率をβnt、第n-1レンズ群の広角端での横倍率をβn-1w、第n-1レンズ群の望遠端での横倍率をβn-1t、物体側への移動方向を正として広角端から望遠端への変倍に際しての第1レンズ群の移動量をM1、広角端から望遠端への変倍に際しての第3レンズ群の移動量をM3、広角端における第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbknw、望遠端における第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbkntとする。このとき、
1.7<(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βnt/βnw)<2.8
2.5<M1/M3<5.0
0.05<bknw/bknt<0.4
なる条件を満足することを特徴とする。なお、上記ズームレンズを用いた光学機器も、本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、望遠端の長焦点距離化と高変倍比、さらには望遠端での諸収差の良好な補正が可能なポジティブリード型のズームレンズを実現することができる。
本発明の実施例1であるズームレンズの広角端での断面図。 実施例1のズームレンズの広角端での収差図。 実施例1のズームレンズの中間ズーム位置での収差図。 実施例1のズームレンズの望遠端での収差図。 本発明の実施例2であるズームレンズの広角端での断面図。 実施例2のズームレンズの広角端での収差図。 実施例2のズームレンズの中間ズーム位置での収差図。 実施例2のズームレンズの望遠端での収差図。 本発明の実施例3であるズームレンズの広角端での断面図。 実施例3のズームレンズの広角端での収差図。 実施例3のズームレンズの中間ズーム位置での収差図。 実施例3のズームレンズの望遠端での収差図。 本発明の実施例4であるズームレンズの広角端での断面図。 実施例4のズームレンズの広角端での収差図。 実施例4のズームレンズの中間ズーム位置での収差図。 実施例4のズームレンズの望遠端での収差図。 本発明の実施例5であるデジタルカメラを示す図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。各実施例のズームレンズは、ビデオカメラ、デジタルカメラ、TVカメラ、監視用カメラおよび銀塩フィルムカメラ等の撮像装置や交換レンズに用いられる。
図1、図3、図5および図7はそれぞれ、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4のズームレンズの広角端でのレンズ断面図である。各レンズ断面図において、左側が物体側(前側)であり、右側が像側(後側)である。各レンズ断面図において、Liは物体側から数えてi番目に配置された第iレンズ群である。
各実施例のズームレンズは、物体側から像側に順に配置された、変倍に際して移動する正の屈折力を有する第1レンズ群L1、負の屈折力を有する第2レンズ群L2、変倍に際して移動する正の屈折力を有する第3レンズ群L3およびその後に続く複数のレンズ群L4,L5,…を含む後群からなる。後群は、変倍に際して移動するレンズ群のうち最も像側に位置する負の屈折力を有する第nレンズ群と、該第nレンズ群の物体側の隣に位置する正の屈折力を有する第n-1レンズ群とを含む。
図1(実施例1)のズームレンズは、後群が上記第4および第5レンズ群L4,L5、正の屈折力を有する第6レンズ群L6および負の屈折力を有する第7レンズ群L7により構成される7群ズームレンズである。第nレンズ群は第7レンズ群L7であり、第n-1レンズ群は第6レンズ群L6である。
図3(実施例2)のズームレンズは、後群が上記第4および第5レンズ群L4,L5、正の屈折力を有する第6レンズ群L6、負の屈折力を有する第7レンズ群L7および正の屈折力を有する第8レンズ群L8より構成される8群ズームレンズである。第nレンズ群は第7レンズ群L7であり、第n-1レンズ群は第6レンズ群L6である。
図5(実施例3)のズームレンズは、後群が上記第4および第5レンズ群L4,L5、負の屈折力を有する第6レンズ群L6、正の屈折力を有する第7レンズ群L7、負の屈折力を有する第8レンズ群L8により構成される8群ズームレンズである。第nレンズ群は第8レンズ群L8であり、第n-1レンズ群は第7レンズ群L7である。
図7(実施例4)のズームレンズは、後群が上記第4および第5レンズ群L4,L5、負の屈折力を有する第6レンズ群L6、正の屈折力を有する第7レンズ群L7、負の屈折力を有する第8レンズ群L8、負の屈折力を有する第9レンズ群L9により構成される8群ズームレンズである。第nレンズ群は第8レンズ群L8であり、第n-1レンズ群は第7レンズ群L7である。
また各レンズ断面図において、SPは開口絞りであり、該開口絞りSPは第3レンズ群L3と第4レンズ群L4(後群)との間に配置されている。IPは像面であり、各実施例のズームレンズをデジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラ用の撮像光学系として用いる際には該像面IPにCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面が配置される。各実施例のズームレンズを銀塩フィルム用カメラ用の撮像光学系として用いる際には像面IPにはフィルムの感光面が配置される。
各レンズ断面図では、変倍に際して光軸方向に移動するレンズ群の下に実線矢印を付している。各実線矢印は、広角端から望遠端への変倍に際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。
各実施例において、広角端から望遠端への変倍に際して、第1レンズ群L1は物体側に移動し、第3レンズ群L3は開口絞りSPと一体で物体側に移動し、第4レンズ群L4も物体側に移動する。第2レンズ群L2は変倍に際しては像面IPに対して不動である。また各実施例において、広角端から望遠端への変倍に際して、第5レンズ群L5、第6レンズ群L6および第7レンズ群L7は物体側に移動する。
実施例2では、第8レンズ群L8は変倍に際しては像面IPに対して不動である。実施例3,4では、第8レンズ群L8は広角端から望遠端への変倍に際して物体側に移動し、さらに実施例4では第9レンズ群L9は変倍に際しては像面IPに対して不動である。
また各レンズ断面図において、フォーカシングに際して移動するレンズ群の下に破線矢印を示している。各破線矢印は、無限遠物体から近距離物体へのフォーカシングに際しての各レンズ群の移動軌跡を示している。
実施例1,2では、第4レンズ群L4の一部(L4a)と第5レンズ群L5が別々の軌跡を描くように(互いに反対側に)移動することで変倍に伴う像面変動を補正するとともにフォーカシングを行う。具体的には、無限遠物体から近距離物体へフォーカシングにおいて、第4レンズ群L4の一部は物体側に移動し、第5レンズ群L5は像側に移動する。
実施例3,4では、第4レンズ群L4と第6レンズ群L6が別々の軌跡を描くように(互いに反対側に)移動することで変倍に伴う像面変動を補正するとともにフォーカシングを行う。具体的には、無限遠物体から近距離物体へフォーカシングにおいて、第4レンズ群L4は物体側に移動し、第6レンズ群L6は像側に移動する。
なお、フォーカシングに際して、第4~第6レンズ群L4~L6以外の少なくとも1つのレンズ群を移動させてもよい。
図2A、図4A,図6A,図8Aはそれぞれ、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4のズームレンズの広角端での収差図である。図2B、図4B,図6B,図8Bはそれぞれ、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4のズームレンズの中間ズーム位置での収差図である。図2C、図4C,図6C,図8Cはそれぞれ、実施例1、実施例2、実施例3および実施例4のズームレンズの望遠端での収差図である。
各収差図において、FnoはFナンバーであり、ωは半画角(°)である。球面収差図にはd線(波長587.6nm)とg線(波長435.8nm)に対する球面収差量をそれぞれ実線と二点鎖線で示す。非点収差図においてSはサジタル像面における非点収差量(実線)、Mはメリディオナル像面における非点収差量(破線)を示す。歪曲収差図にはd線に対する歪曲収差量を示す。色収差図ではg線における色収差量を示す。
次に各実施例のズームレンズが満足する条件について説明する。ここでは、第2レンズ群L2の広角端での横倍率と望遠端での横倍率をそれぞれβ2w、β2tとする。第nレンズ群Lnの広角端での横倍率と望遠端での横倍率をそれぞれβnw、βntとする。第n-1レンズ群Ln-1の広角端での横倍率と望遠端での横倍率をそれぞれβn-1w、βn-1tとする。物体側への移動方向を正として広角端から望遠端への変倍に際しての第1レンズ群L1の移動量をM1、広角端から望遠端への変倍に際しての第3レンズ群L3の移動量をM3とする。広角端での第nレンズ群Lnの最も像側のレンズ面(以下、最像側レンズ面という)から像面までの光軸上の距離をbknw、望遠端における第nレンズ群Lnの最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbkntとする。このとき、各実施例のズームレンズは、
1.6<(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βntβnw) <3.0 (1)
2.5<M1/M3<5.0 (2)
0.05<bknw/bknt<0.45 (3)
なる条件を満足する。
条件(1)は、第2レンズ群L2の変倍作用と第nレンズ群Lnおよび第n-1レンズ群Ln-1の変倍作用との比率を適切に設定するための条件を示す。各実施例のポジティブリード型のズームレンズにおいて高い変倍比を得るためには、広角端から望遠端への変倍に際して第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の間隔が広がるように第1レンズ群L1を物体側に移動させて第2レンズ群L2の変倍作用を大きくすることが効果的である。ただし、第1レンズ群L1の移動量を大きくしすぎると、ズームレンズの小型化が困難になる。第1レンズ群L1の移動量を抑えつつ第2レンズ群L2の変倍作用を大きくするために第1レンズ群L1と第2レンズ群L2の屈折力を強くしすぎると、望遠端における諸収差の補正が困難となる。このため、第1レンズ群L1の移動量と第1および第2レンズ群L1,L2の屈折力を適切に設定することで、ズームレンズを小型化し、かつ望遠端において諸収差を良好に補正できるようにする。さらには変倍に際して移動する負の屈折力を有する第nレンズ群Lnと正の屈折力を有する第n-1レンズ群Ln-1を像面近傍に配置して適切な変倍比を設定することで、高変倍比を実現することができる。(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βntβnw)が条件(1)の上限値を超えるように第2レンズ群L2の変倍作用が大きくなると、望遠端における諸収差の補正が困難となるため、好ましくない。また(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βntβnw)が条件(1)の下限値を下回るように第2レンズ群L2の変倍作用が小さくなると、ズームレンズの高変倍比化が困難となるため、好ましくない。
条件(2)は、ズームレンズの小型化と高変倍比化を両立させるために、広角端から望遠端への変倍に際しての第1レンズ群L1と第3レンズ群L3の移動量の比率を適切に設定するための条件である。M1/M3が条件(2)の上限値を超えるように第1レンズ群L1の移動量が大きくなると、ズームレンズの小型化が困難となるため、好ましくない。またM1/M3が条件(2)の下限値を下回るように第1レンズ群L1の移動量が小さくなると、望遠端の長焦点距離化および高変倍比化が困難となるため、好ましくない。
条件(3)は、ズームレンズの小型化のために、広角端における第nレンズ群Lnの最像側レンズ面から像面までの光軸上の距離と望遠端における該距離との比率を適切に設定するための条件である。bknw/bkntが条件(3)の上限値を超えるように広角端での上記距離が長くなると、広角端でのズームレンズの光学全長が長くなる。つまりズームレンズの小型化が困難となり、好ましくない。またbknw/bkntが条件(3)の下限値を下回るように広角端での上記距離に対する望遠端での該距離が長くなると、ズームレンズの小型化が困難となるため、好ましくない。
なお、条件(1)~(3)の数値範囲を以下のように設定するとより好ましい。
1.7<(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βntβnw)<2.8 (1a)
2.6<M1/M3<4.3 (2a)
0.10<bknw/bknt<0.40 (3a)
また条件(1)~(3)の数値範囲を以下のように設定するとさらに好ましい。
1.8<(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βntβnw)<2.7 (1b)
2.7<M1/M3<3.8 (2b)
0.20<bknw/bknt<0.35 (3b)
さらに各実施例のズームレンズは、以下の条件のうち少なくとも1つを満足することが好ましい。ここでは、第1レンズ群L1の焦点距離をf1、第3レンズ群L3の焦点距離をf3、第nレンズ群Lnの焦点距離をfn、第n-1レンズ群Ln-1の焦点距離をfn-1とする。物体側への移動を正として広角端から望遠端への変倍に際しての第nレンズ群Lnの移動量をMn、広角端から望遠端への変倍に際しての第n-1レンズ群Ln-1の移動量をMn-1とする。広角端での第nレンズ群Lnの最像側レンズ面から像面までの光軸上の距離をbknwとする。広角端でのズームレンズの全系の焦点距離をfwとする。第nレンズ群Lnは物体側から第1負レンズLn1と第2負レンズLn2を含み、第1負レンズLn1の焦点距離をfn1、第2負レンズLn2の焦点距離をfn2とする。第1負レンズLn1は第nレンズ群Lnに含まれる負レンズのうち最も物体側に配置された負レンズである。第2負レンズLn2は第nレンズ群Lnに含まれ第1負レンズLn1の像側に配置された負レンズのうち最も物体側に配置された負レンズである。
-1.80<fn-1/fn<-0.85 (4)
0.30<Mn-1/Mn<0.80 (5)
0.25<f3/f1<0.60 (6)
0.05<bknw/fw<0.40 (7)
-0.80<fn/fw<-0.30 (8)
0.60<fn1/fn2<1.10 (9)
条件(4)は、望遠端での長焦点距離化と倍率色収差の補正を両立させるために、第nレンズ群Lnと第n-1レンズ群Ln-1の焦点距離の比率を適切に設定するための条件である。fn-1/fnが条件(4)の上限値を超えるように第nレンズ群Lnに対する第n-1レンズ群Ln-1の焦点距離が短くなると、望遠端の長焦点距離化が困難となるため、好ましくない。またfn-1/fnが条件(4)の下限値を下回るように第nレンズ群Lnの焦点距離が短くなると、望遠端における倍率色収差の補正が困難となるため、好ましくない。
条件(5)は、ズームレンズの小型化と高変倍比化を両立させるために、広角端から望遠端への変倍に際しての第nレンズ群Lnと第n-1レンズ群Ln-1の移動量の比率を適切に設定するための条件である。Mn-1/Mnが条件(5)の上限値を超えるように第nレンズ群Lnの移動量が小さくなると、高変倍比化が困難となるため、好ましくない。また条件(5)の下限値を下回るように第nレンズ群Lnの移動量が大きくなると、ズームレンズの小型化が困難となるため、好ましくない。
条件(6)は望遠端において諸収差を良好に補正するために、第1レンズ群L1と第3レンズ群L3の焦点距離の比率を適切に設定するための条件である。f3/f1が条件(6)の上限値を超えるように第1レンズ群L1の焦点距離が短くなると、望遠端における軸上色収差や倍率色収差の補正が困難となるため、好ましくない。またf3/f1が条件(6)の下限値を下回るように第3レンズ群L3の焦点距離が短くなると、望遠端における球面収差や軸上色収差の補正が困難となるため、好ましくない。
条件(7)は、ズームレンズの小型化のために、広角端での第nレンズ群Lnの最像側レンズ面から像面までの光軸上の距離と広角端でのズームレンズ全系の焦点距離との比を適切に設定するための条件である。bknw/fwが条件(7)の上限値を超えるように広角端での上記距離が長くなると、広角端でのズームレンズの光学全長が長くなり小型化が困難となるため、好ましくない。またbknw/fwが条件(7)の下限値を下回るように広角端での上記距離が短くなると、像面(撮像素子)の近傍にローパスフィルタ等の光学素子を配置することが困難となるため、好ましくない。
条件(8)は、ズームレンズを小型化し、全ズーム範囲で倍率色収差を良好に補正するために、第nレンズ群Lnと広角端でのズームレンズ全系の焦点距離の比率を適切に設定するための条件である。fn/fwが条件(8)の上限値を超えるように第nレンズ群Lnの焦点距離が短くなると、変倍に際しての倍率色収差の変動が大きくなり、全ズーム範囲で倍率色収差を良好に補正することが困難となるため、好ましくない。またfn/fwが条件(8)の下限値を下回るように第nレンズ群Lnの焦点距離が長くなると、広角端におけるズームレンズの光学全長を短くしてズームレンズを小型化することが困難となるため、好ましくない。
条件(9)は、全ズーム範囲において倍率色収差を良好に補正するために、第nレンズ群Lnに含まれる第1負レンズLn1と第2負レンズLn2の焦点距離の比率を適切に設定するための条件である。fn1/fn2が条件(9)を満足することで、広角端から望遠端までの全ズーム範囲において良好に倍率色収差を補正することができる。
なお、条件(4)~(9)の数値範囲を以下のように設定するとより好ましい。
-1.70<fn-1/fn<-0.90 (4a)
0.32<Mn-1/Mn<0.70 (5a)
0.30<f3/f1<0.50 (6a)
0.08<bknw/fw<0.30 (7a)
-0.77<fn/fw<-0.35 (8a)
0.70<fn1/fn2<1.07 (9a)
また、条件(4)~(9)の数値範囲を以下のように設定するとさらに好ましい。
-1.60<fn-1/fn<-0.95 (4b)
0.34<Mn-1/Mn<0.65 (5b)
0.35<f3/f1<0.45 (6b)
0.10<bknw/fw<0.25 (7b)
-0.75<fn/fw<-0.40 (8b)
0.75<fn1/fn2<1.05 (9b)
各実施例において、負の屈折力を有する第2レンズ群L2を光軸に直交する方向成分を含む方向に移動させることで、像面上の光学像を変位させることができる。これを利用して撮像光学系として用いられるズームレンズに手振れ等の振動が加わったときに、像面上での像振れを補正することができる。なお、第2レンズ群L2の一部や第2レンズ群L2以外の少なくとも1つのレンズ群(例えば第1レンズ群や第3レンズ群)を光軸に直交する方向成分を含む方向に移動させて像振れを補正するようにしてもよい。
各実施例では、高変倍比でありながら望遠端における軸上色収差および倍率色収差を良好に補正するために、図1に示すように第1レンズ群L1を物体側から像側に順に配置された正レンズ11と、負レンズ12および正レンズ13の接合レンズとから構成している。
各実施例では、広角端における像面湾曲および倍率色収差を良好に補正するために、第2レンズ群L2を、図1に示すように物体側から像側に順に配置された負レンズ21と、負レンズ22および正レンズ23の接合レンズとから構成している。
各実施例において、全ズーム範囲において球面収差や軸上色収差を良好に補正するために、図1に示すように第3レンズ群L3を物体側から像側に順に配置された正レンズ31と、正レンズ32および負レンズ33の接合レンズとから構成している。
全ズーム範囲で球面収差、コマ収差および軸上色収差を良好に補正するために、実施例1,2では、図1に示すように第4レンズ群L4を、物体側から像側に配置された負レンズ41および正レンズ42の接合レンズと、正レンズ43と、正レンズ44および負レンズ45の接合レンズと、正レンズ46とから構成している。また実施例3,4では、図5に示すように第4レンズ群L4を負レンズ41から構成し、第5レンズ群L5を物体側から像側に順に配置された正レンズ51と、正レンズ52および負レンズ53の接合レンズと、正レンズ54とから構成している。
全ズーム範囲においてコマ収差や像面湾曲を良好に補正するために、実施例1,2では、図1に示すように第5レンズ群L5を正レンズ51および負レンズ52の接合レンズから構成している。また実施例3,4では、図5に示すように第6レンズ群L6を正レンズ61および負レンズ62の接合レンズから構成している。負レンズ52と負レンズ62は、像側に凹面を向けたレンズ形状を有する。
最小レンズ枚数で広角端から望遠端までの全ズーム範囲でコマ収差等の軸外収差を良好に補正してズームレンズの小型化を図るため、実施例1,2では図1に示すように第6レンズ群L6を正レンズ61から構成している。また実施例3,4では図5に示すように第7レンズ群L7を正レンズ71から構成している。
実施例1,2では図1に示すように第7レンズ群L7を負レンズ71(Ln1)と、負レンズ72および正レンズ73の接合レンズ(Ln2)とから構成している。また実施例3,4では第8レンズ群L8を負レンズ81(Ln1)と、負レンズ82および正レンズ83の接合レンズ(Ln2)とから構成している。この構成において、負レンズ71、負レンズ72、負レンズ81および負レンズ82に低分散゛で高い異常分散性を有する硝材を使用することで、望遠端における倍率色収差の二次スペクトルを良好に補正することができる。
実施例2では、広角端における全長を短くしつつ、全ズーム範囲でコマ収差等の軸外収差を良好に補正するために、図3に示すように第8レンズ群L8を正レンズ81から構成している。
実施例4では、全ズーム範囲において像面湾曲を良好に補正するために、図7に示すように第9レンズ群L9を負レンズ91から構成している。
以上説明したように、各実施例のズームレンズは、望遠端での焦点距離が長く、高い変倍比を有しながらも小型で、全ズーム範囲において諸収差を良好に補正することができる。
以下、実施例1~4にそれぞれ対応する数値実施例1~4を示す。各数値実施例において、ズームレンズの各面に面番号i(iは自然数)を付している。rは各面の曲率半径(mm)、dは面番号iの面と面番号(i+1)の面との間の光軸上のレンズ厚または距離(空気間隔)(mm)、ndは各面を有する光学部材の材料のd線に対する屈折率である。νdは各面を有する光学部材の材料のd線に対するアッベ数である。ある材料のアッベ数νdは、フラウンホーファ線のd線(587.6nm)、F線(486.1nm)、C線(656.3nm)における屈折率をNd、NF、NCとするとき、
νd=(Nd-1)/(NF-NC)
で表される。
焦点距離(mm)、Fナンバーおよび半画角(°)はズームレンズが無限遠物体に合焦した状態での値である。レンズ全長は、ズームレンズの最前面(最も物体側のレンズ面)から最終面(最も像側のレンズ面)までの光軸上の距離にバックフォーカスBFを加えた長さである。バックフォーカスBFは、ズームレンズの最終面から像面までの距離である。
数値実施例1~4における前述した条件式(1)~(9)に対応する値を表1にまとめて示す。
[数値実施例1]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 132.670 7.20 1.43875 94.7
2 2933.653 0.20
3 142.113 2.50 1.61340 44.3
4 70.499 11.00 1.43875 94.7
5 1805.852 (可変)
6 -299.819 1.30 1.72916 54.7
7 78.846 3.20
8 -72.256 1.30 1.49700 81.5
9 75.331 3.20 1.75520 27.5
10 1197.114 (可変)
11 54.688 5.60 1.49700 81.5
12 -109.412 0.20
13 102.933 4.80 1.59270 35.3
14 -78.057 1.30 1.95375 32.3
15 425.591 5.00
16(絞り) ∞ (可変)
17 -47.045 1.00 1.59522 67.7
18 83.343 2.40 1.51823 58.9
19 10011.244 7.88
20 -156.851 3.80 1.68893 31.1
21 -38.569 0.20
22 97.022 5.38 1.51823 58.9
23 -36.494 1.30 2.05090 26.9
24 -198.993 0.20
25 43.879 3.82 1.49700 81.5
26 -385.914 (可変)
27 128.175 2.70 1.64769 33.8
28 -59.365 1.20 1.77250 49.6
29 38.015 (可変)
30 96.214 4.68 1.48749 70.2
31 -57.063 (可変)
32 -68.913 1.40 1.59282 68.6
33 81.292 3.90
34 -59.827 1.40 1.49700 81.5
35 71.040 4.63 1.72047 34.7
36 -220.772 (可変)
像面 ∞

各種データ
ズーム比 5.20
広角 中間 望遠
焦点距離 100.00 228.03 520.00
Fナンバー 4.60 5.42 7.30
半画角(°)12.21 5.42 2.38
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 229.20 290.66 324.20
BF 16.40 35.28 63.12

d 5 13.70 75.16 108.70
d10 37.26 24.35 2.50
d16 9.24 16.02 24.04
d26 12.38 11.54 2.41
d29 14.70 19.42 28.62
d31 32.83 16.19 2.12
d36 16.40 35.28 63.12

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 209.69
2 6 -62.85
3 11 77.98
4 17 79.59
5 27 -58.33
6 30 74.22
7 32 -56.68

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 316.46
2 3 -231.14
3 4 166.89
4 6 -85.49
5 8 -73.99
6 9 106.32
7 11 74.21
8 13 75.65
9 14 -69.07
10 17 -50.38
11 18 162.16
12 20 73.28
13 22 51.89
14 23 -42.70
15 25 79.51
16 27 63.00
17 28 -29.84
18 30 74.22
19 32 -62.70
20 34 -65.11
21 35 75.10

[数値実施例2]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 128.790 7.20 1.43875 94.7
2 1717.549 0.20
3 140.118 2.10 1.61340 44.3
4 68.639 10.10 1.43875 94.7
5 4778.125 (可変)
6 -240.348 1.30 1.72916 54.7
7 78.070 3.60
8 -74.867 1.30 1.49700 81.5
9 72.882 3.30 1.75520 27.5
10 13608.225 (可変)
11 51.237 5.60 1.49700 81.5
12 -130.305 0.20
13 93.685 5.00 1.59270 35.3
14 -88.964 1.30 1.95375 32.3
15 217.909 5.00
16(絞り) ∞ (可変)
17 -43.801 1.00 1.59522 67.7
18 83.342 2.70 1.51823 58.9
19 -676.559 5.50
20 -159.598 3.20 1.68893 31.1
21 -36.099 0.20
22 109.537 5.05 1.51823 58.9
23 -33.221 0.80 2.05090 26.9
24 -156.508 0.20
25 41.283 3.10 1.49700 81.5
26 -1065.993 (可変)
27 82.671 2.70 1.64769 33.8
28 -74.548 1.00 1.77250 49.6
29 34.830 (可変)
30 85.387 4.77 1.48749 70.2
31 -59.049 (可変)
32 -73.719 1.40 1.59282 68.6
33 65.611 4.49
34 -51.377 1.40 1.49700 81.5
35 62.500 4.57 1.72047 34.7
36 -467.870 (可変)
37 -208.639 2.70 1.51633 64.1
38 -113.232 (可変)
像面 ∞

各種データ
ズーム比 4.80
広角 中間 望遠
焦点距離 100.00 219.08 480.00
Fナンバー 4.60 5.46 7.20
半画角(°) 12.21 5.64 2.58
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 221.71 278.99 311.55
BF 9.61 9.61 9.61

d 5 12.89 70.17 102.74
d10 34.48 22.01 2.50
d16 9.60 16.18 22.92
d26 12.26 11.53 3.54
d29 16.31 21.00 26.19
d31 31.76 17.99 6.02
d36 3.80 19.52 47.04
d38 9.61 9.61 9.61

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 204.29
2 6 -63.95
3 11 83.96
4 17 80.92
5 27 -63.96
6 30 72.39
7 32 -45.76
8 37 475.00

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 316.90
2 3 -221.83
3 4 158.62
4 6 -80.68
5 8 -74.09
6 9 97.02
7 11 74.76
8 13 77.78
9 14 -66.10
10 17 -48.10
11 18 143.36
12 20 67.01
13 22 49.79
14 23 -40.26
15 25 80.04
16 27 60.93
17 28 -30.61
18 30 72.39
19 32 -58.34
20 34 -56.51
21 35 76.80
22 37 475.00

[数値実施例3]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 121.141 7.10 1.49700 81.5
2 801.400 0.20
3 135.787 2.40 1.61340 44.3
4 67.141 10.43 1.43875 94.7
5 800.992 (可変)
6 469.981 1.50 1.69680 55.5
7 58.205 4.90
8 -58.735 1.50 1.49700 81.5
9 73.359 2.93 1.76182 26.5
10 483.983 (可変)
11 52.616 6.54 1.49700 81.5
12 -90.655 0.20
13 53.724 6.07 1.59270 35.3
14 -80.183 1.80 1.95375 32.3
15 88.124 5.00
16(絞り) ∞ (可変)
17 -38.945 1.10 1.49700 81.5
18 -147.907 (可変)
19 -538.944 3.98 1.68893 31.1
20 -41.710 0.20
21 123.211 4.96 1.51823 58.9
22 -36.962 1.30 2.05090 26.9
23 -241.120 0.20
24 48.157 3.90 1.49700 81.5
25 ∞ (可変)
26 201.516 3.35 1.64769 33.8
27 -66.584 1.20 1.77250 49.6
28 45.081 (可変)
29 61.851 5.20 1.48749 70.2
30 -89.715 (可変)
31 -102.073 1.40 1.59282 68.6
32 52.352 4.50
33 -56.554 1.40 1.49700 81.5
34 69.089 4.99 1.72047 34.7
35 -135.415 (可変)
像面 ∞

各種データ
ズーム比 5.00
広角 中間 望遠
焦点距離 100.00 223.60 500.00
Fナンバー 4.60 5.20 7.20
半画角(°) 12.21 5.53 2.48
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 230.85 292.33 320.85
BF 21.79 34.80 64.32

d 5 9.01 70.48 99.01
d10 33.15 23.82 1.30
d16 11.86 20.47 24.56
d18 19.03 10.41 6.33
d25 12.06 6.85 2.79
d28 9.76 18.69 31.46
d30 25.95 18.56 2.84
d35 21.79 34.80 64.32

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 204.34
2 6 -58.07
3 11 81.39
4 17 -106.73
5 19 50.84
6 26 -63.87
7 29 75.95
8 31 -59.27

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 286.16
2 3 -219.43
3 4 166.31
4 6 -95.48
5 8 -65.38
6 9 113.15
7 11 68.02
8 13 55.21
9 14 -43.79
10 17 -106.73
11 19 65.41
12 21 55.45
13 22 -41.68
14 24 96.90
15 26 77.65
16 27 -34.64
17 29 75.95
18 31 -58.18
19 33 -62.34
20 34 64.15

[数値実施例4]
単位 mm

面データ
面番号 r d nd νd
1 121.361 7.40 1.49700 81.5
2 1250.405 0.20
3 132.264 2.40 1.61340 44.3
4 65.530 10.25 1.43875 94.7
5 515.246 (可変)
6 772.618 1.50 1.69680 55.5
7 57.414 4.20
8 -56.978 1.50 1.49700 81.5
9 71.008 3.20 1.76182 26.5
10 454.544 (可変)
11 49.032 6.20 1.49700 81.5
12 -83.898 0.20
13 52.931 5.60 1.59270 35.3
14 -69.084 1.50 1.95375 32.3
15 91.525 5.00
16(絞り) ∞ (可変)
17 -37.188 1.10 1.49700 81.5
18 -289.111 (可変)
19 1271.596 4.20 1.68893 31.1
20 -40.196 0.20
21 131.175 4.79 1.51823 58.9
22 -34.691 1.30 2.05090 26.9
23 -256.305 0.20
24 44.812 3.49 1.49700 81.5
25 ∞ (可変)
26 309.955 3.60 1.64769 33.8
27 -51.823 1.20 1.77250 49.6
28 45.139 (可変)
29 60.562 5.51 1.48749 70.2
30 -78.579 (可変)
31 -88.622 1.40 1.59282 68.6
32 66.843 3.36
33 -125.110 1.40 1.49700 81.5
34 60.677 4.51 1.72047 34.7
35 -441.550 (可変)
36 -70.894 2.00 1.49700 81.5
37 -126.927 (可変)
像面 ∞

各種データ
ズーム比 5.00
広角 中間 望遠
焦点距離 100.00 223.60 500.00
Fナンバー 4.60 5.41 7.20
半画角 (°) 12.21 5.53 2.48
像高 21.64 21.64 21.64
レンズ全長 228.85 290.28 321.86
BF 8.99 8.99 8.99

d 5 8.61 70.03 101.61
d10 27.00 18.78 1.30
d16 17.43 24.61 29.99
d18 18.22 8.98 2.54
d25 18.39 9.03 2.30
d28 13.13 18.73 27.77
d30 19.48 18.68 2.50
d35 10.20 25.02 57.44
d37 8.99 8.99 8.99

レンズ群データ
群 始面 焦点距離
1 1 204.88
2 6 -54.91
3 11 75.77
4 17 -85.99
5 19 46.86
6 26 -57.65
7 29 71.08
8 31 -71.31
9 36 -327.00

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 269.85
2 3 -214.67
3 4 169.94
4 6 -89.09
5 8 -63.36
6 9 110.07
7 11 63.25
8 13 51.44
9 14 -41.09
10 17 -85.99
11 19 56.63
12 21 53.47
13 22 -38.29
14 24 90.17
15 26 68.82
16 27 -31.06
17 29 71.08
18 31 -64.06
19 33 -82.01
20 34 74.32
21 36 -327.00
図9は、実施例1~4のいずれかのズームレンズを撮像光学系として用いた実施例5としてのデジタルスチルカメラ(撮像装置、光学機器)を示している。110はカメラ本体、111は撮影光学系である。112はカメラ本体110に内蔵され、撮像光学系111によって形成された光学像を受光して光電変換するCCDセンサやCMOSセンサ等の固体撮像素子(光電変換素子)である。
カメラ本体110はクイックリターンミラーを有する一眼レフカメラでもよいし、クイックリターンミラーを有さないミラーレスカメラでもよい。
実施例1~4のズームレンズをデジタルスチルカメラ等の撮像装置に用いることにより、レンズが小型である撮像装置を得ることができる。また、実施例1~4のいずれかのズームレンズを交換レンズ(光学機器)に搭載すれば、小型の交換レンズを得ることができる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
Ln 第nレンズ群
Ln-1 第n-1レンズ群

Claims (16)

  1. 物体側から像側へ順に配置された、
    変倍に際して移動する正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    変倍に際して移動する正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    複数のレンズ群を含む後群からなり、
    変倍に際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記後群は、変倍に際して移動するレンズ群のうち最も像側に配置された負の屈折力を有する第nレンズ群と、該第nレンズ群の物体側に隣り合って配置された正の屈折力を有する第n-1レンズ群とを有し、
    前記第2レンズ群の広角端での横倍率をβ2w、前記第2レンズ群の望遠端での横倍率をβ2t、前記第nレンズ群の広角端での横倍率をβnw、前記第nレンズ群の望遠端での横倍率をβnt、前記第n-1レンズ群の広角端での横倍率をβn-1w、前記第n-1レンズ群の望遠端での横倍率をβn-1t、物体側への移動方向を正として広角端から望遠端への変倍に際しての前記第1レンズ群の移動量をM1、広角端から望遠端への変倍に際しての前記第3レンズ群の移動量をM3、広角端における前記第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbknw、望遠端における前記第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbkntとするとき、
    1.7<(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βnt/βnw)<2.8
    2.5<M1/M3<5.0
    0.05<bknw/bknt<0.4
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  2. 前記第nレンズ群の焦点距離をfn、前記第n-1レンズ群の焦点距離をfn-1とするとき、
    -1.80<fn-1/fn<-0.85
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
  3. 広角端から望遠端への変倍に際しての前記第nレンズ群の移動量をMn、広角端から望遠端への変倍に際しての前記第n-1レンズ群の移動量をMn-1とするとき、
    0.30<Mn-1/Mn<0.80
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群の焦点距離をf1、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とするとき、
    0.25<f3/f1<0.60
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  5. 広角端における前記第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの前記距離をbknw、広角端における前記ズームレンズの焦点距離をfwとするとき、
    0.05<bknw/fw<0.40
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  6. 広角端における前記ズームレンズの焦点距離をfw、前記第nレンズ群の焦点距離をfnとするとき、
    -0.80<fn/fw<-0.30
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  7. 前記第nレンズ群は、前記第nレンズ群に含まれる負レンズのうち最も物体側に配置された第1負レンズと、該第1負レンズより像側に配置された負レンズのうち最も物体側に配置された第2負レンズとを有し、
    前記第1負レンズの焦点距離をfn1、前記第2負レンズの焦点距離をfn2とするとき、
    0.60<fn1/fn2<1.10
    なる条件を満足することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のズームレンズ。
  8. 物体側から像側へ順に配置された、
    変倍に際して移動する正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    変倍に際して移動する正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    複数のレンズ群を含む後群からなり、
    変倍に際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記後群は、変倍に際して移動するレンズ群のうち最も像側に配置された負の屈折力を有する第nレンズ群と、該第nレンズ群の物体側に隣り合って配置された正の屈折力を有する第n-1レンズ群とを有し、
    前記第nレンズ群は、前記第nレンズ群に含まれる負レンズのうち最も物体側に配置された第1負レンズと、該第1負レンズより像側に配置された負レンズのうち最も物体側に配置された第2負レンズとを有し、
    前記第2レンズ群の広角端での横倍率をβ2w、前記第2レンズ群の望遠端での横倍率をβ2t、前記第nレンズ群の広角端での横倍率をβnw、前記第nレンズ群の望遠端での横倍率をβnt、前記第n-1レンズ群の広角端での横倍率をβn-1w、前記第n-1レンズ群の望遠端での横倍率をβn-1t、物体側への移動方向を正として広角端から望遠端への変倍に際しての前記第1レンズ群の移動量をM1、広角端から望遠端への変倍に際しての前記第3レンズ群の移動量をM3、広角端における前記第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbknw、望遠端における前記第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbknt、前記第1負レンズの焦点距離をfn1、前記第2負レンズの焦点距離をfn2とするとき、
    1.7<(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βnt/βnw)<3.0
    2.5<M1/M3<5.0
    0.05<bknw/bknt<0.45
    0.60<fn1/fn2<1.10
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  9. 前記後群は、4つから6つのレンズ群を含むことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のズームレンズ。
  10. 物体側から像側へ順に配置された、
    変倍に際して移動する正の屈折力を有する第1レンズ群と、
    負の屈折力を有する第2レンズ群と、
    変倍に際して移動する正の屈折力を有する第3レンズ群と、
    4つから6つのレンズ群を含む後群からなり、
    変倍に際して隣り合うレンズ群の間隔が変化するズームレンズであって、
    前記後群は、変倍に際して移動するレンズ群のうち最も像側に配置された負の屈折力を有する第nレンズ群と、該第nレンズ群の物体側に隣り合って配置された正の屈折力を有する第n-1レンズ群とを有し、
    前記第2レンズ群の広角端での横倍率をβ2w、前記第2レンズ群の望遠端での横倍率をβ2t、前記第nレンズ群の広角端での横倍率をβnw、前記第nレンズ群の望遠端での横倍率をβnt、前記第n-1レンズ群の広角端での横倍率をβn-1w、前記第n-1レンズ群の望遠端での横倍率をβn-1t、物体側への移動方向を正として広角端から望遠端への変倍に際しての前記第1レンズ群の移動量をM1、広角端から望遠端への変倍に際しての前記第3レンズ群の移動量をM3、広角端における前記第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbknw、望遠端における前記第nレンズ群の最も像側のレンズ面から像面までの光軸上の距離をbkntとするとき、
    1.7<(β2t/β2w)/(βn-1t/βn-1w×βnt/βnw)<3.0
    2.5<M1/M3<5.0
    0.05<bknw/bknt<0.45
    なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  11. 前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、それぞれ正、負、正および負の屈折力を有する4つのレンズ群からなることを特徴とする請求項9または10に記載のズームレンズ。
  12. 前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、それぞれ正、負、正、負および正の屈折力を有する5つのレンズ群からなることを特徴とする請求項9または10に記載のズームレンズ。
  13. 前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、それぞれ負、正、負、正および負の屈折力を有する5つのレンズ群からなることを特徴とする請求項9または10に記載のズームレンズ。
  14. 前記後群は、物体側から像側へ順に配置された、それぞれ負、正、負、正、負および負の屈折力を有する6つのレンズ群からなることを特徴とする請求項9または10に記載のズームレンズ。
  15. 請求項1から1のいずれか一項に記載のズームレンズを有することを特徴とする光学機器。
  16. 前記ズームレンズにより形成される光学像を光電変換する撮像素子をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
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