JP7414038B2 - パワーコンディショナ - Google Patents

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Description

本開示は、自然エネルギーを利用する電源により供給された電力を変換するパワーコンディショナに関する。
パワーコンディショナでは、しばしば、自然エネルギーを利用する電源の発電電力に基づいて電力変換動作が行われ、変換された電力が負荷装置に供給される。例えば、特許文献1には、太陽光発電の発電電力を変換する電力制御装置が開示されている。
特開2014-131425号公報
パワーコンディショナでは、自然エネルギーを利用する電源の発電電力を有効に活用することが望まれており、発電電力のさらなる有効な活用が期待されている。
発電電力を有効に活用することができるパワーコンディショナを提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態におけるパワーコンディショナは、昇圧コンバータと、直流バスと、双方向コンバータと、第1の検出部と、制御部とを備えている。昇圧コンバータは、自然エネルギーを利用する電源に接続され、電源により生成された電力に基づいて電力変換を行うことにより直流電力を生成可能なものである。直流バスは、昇圧コンバータおよび負荷に接続され、昇圧コンバータから供給された直流電力を負荷へ伝えることが可能なものである。双方向コンバータは、直流バスおよび蓄電池に接続され、直流バスと蓄電池との間で電力変換を行うことにより蓄電池を充電しあるいは蓄電池を放電することが可能なものである。第1の検出部は、蓄電池が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、蓄電池が放電状態である場合に蓄電池の放電量を検出することが可能なものである。制御部は、昇圧コンバータおよび双方向コンバータの動作を制御することにより直流バスのバス電圧の定電圧制御を行わせることが可能なものである。上記制御部は、 蓄電池が充電状態である場合に、バス電圧を第1の電圧から、第1の電圧よりも高い第2の電圧に切り替え可能であり、蓄電池が放電状態であり、放電量が第1のしきい値より多い場合に、バス電圧を第2の電圧から第1の電圧に切り替え可能である。
本開示の一実施の形態におけるパワーコンディショナによれば、発電電力を有効に活用することができる。
本開示の第1の実施の形態に係るパワーコンディショナの一構成例を表すブロック図である。 図1に示した4つのDC/DCコンバータの一特性例を表す説明図である。 図1に示したパワーコンディショナの一動作例を表す状態遷移図である。 図1に示したパワーコンディショナの一動作例を表す説明図である。 図1に示したパワーコンディショナの一動作例を表す他の説明図である。 図1に示したパワーコンディショナの一動作例を表す他の説明図である。 図1に示したパワーコンディショナの一動作例を表す他の説明図である。 第1の実施の形態の変形例に係るパワーコンディショナの一構成例を表すブロック図である。 第1の実施の形態の他の変形例に係るパワーコンディショナの一構成例を表すブロック図である。 第2の実施の形態に係るパワーコンディショナの一構成例を表すブロック図である。 図8に示したパワーコンディショナの一動作例を表す状態遷移図である。 しきい値と充電率との関係を表す説明図である。 第3の実施の形態に係るパワーコンディショナの一構成例を表すブロック図である。 図11に示したパワーコンディショナの一動作例を表す状態遷移図である。 第3の実施の形態の変形例に係るパワーコンディショナの一動作例を表す状態遷移図である。 第4の実施の形態に係るパワーコンディショナの一構成例を表すブロック図である。 図14に示したパワーコンディショナの一動作例を表す状態遷移図である。 第4の実施の形態の変形例に係るパワーコンディショナの一動作例を表す状態遷移図である。 第4の実施の形態の他の変形例に係るパワーコンディショナの一構成例を表すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.第3の実施の形態
4.第4の実施の形態
<第1の実施の形態>
[構成例]
図1は、第1の実施の形態に係るパワーコンディショナ(パワーコンディショナ1)の一構成例を表すものである。パワーコンディショナ1は、系統電源8および太陽光発電装置39に接続される。この例では、系統電源8は3相信号の電源である。なお、これに限定されるものではなく、系統電源8は単相信号の電源であってもよい。太陽光発電装置39は、例えば、複数の太陽電池モジュールを含み、太陽光の光量に応じて発電することにより直流電力を生成するように構成される。
パワーコンディショナ1は、変圧器11と、AC/DCインバータ12と、昇圧コンバータ13と、蓄電池14と、双方向コンバータ15と、DC/DCコンバータ21~24と、制御部16とを備えている。なお、この図1では、電力供給経路において、電力供給を遮断可能な様々なスイッチの図示を省いたが、適宜挿入することができる。
変圧器11は、系統電源8から高圧キャビネット9から供給された交流電力を降圧し、降圧された交流電力をAC/DCインバータ12に供給するように構成される。また、変圧器11は、逆潮流時において、AC/DCインバータ12により生成された交流電力を昇圧し、昇圧された交流電力を、高圧キャビネット9を介して系統電源8に供給することができるようになっている。
AC/DCインバータ12は、変圧器11から供給された交流電力に基づいて、電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給するように構成される。また、AC/DCインバータ12は、逆潮流時において、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより交流電力を生成し、生成された交流電力を変圧器11に供給することができるようになっている。
昇圧コンバータ13は、DC/DCコンバータであり、太陽光発電装置39により生成された直流電力に基づいて、直流電力を昇圧するように電力変換動作を行うことにより直流電力を生成するように構成される。そして、昇圧コンバータ13は、生成された直流電力を直流バス19に供給するようになっている。
昇圧コンバータ13は、電圧検出部13Aと、電力変換部13Bとを有している。電圧検出部13Aは、太陽光発電装置39から供給された直流電力の電圧を検出する電圧センサ、および直流バス19におけるバス電圧Vbusを検出する電圧センサを有する。電力変換部13Bは、太陽光発電装置39から供給された直流電力に基づいて電力変換動作を行い、生成された直流電力を直流バス19に供給するように構成される。昇圧コンバータ13は、制御部16からの指示に基づいて電力変換動作を行い、電圧検出部13Aの検出結果を制御部16に供給するようになっている。
蓄電池14は、双方向コンバータ15から供給された直流電力を蓄電し、あるいは蓄電された直流電力を双方向コンバータ15に供給するように構成される。
双方向コンバータ15は、双方向に動作可能なDC/DCコンバータであり、直流バス19および蓄電池14に接続される。双方向コンバータ15は、直流バス19における直流電力に基づいて、直流電力を降圧するように電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を蓄電池14に供給することができる。また、双方向コンバータ15は、蓄電池14から供給された直流電力に基づいて、直流電力を昇圧するように電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給することができるようになっている。
双方向コンバータ15は、電圧検出部15Aと、電力変換部15Bと、充放電検出部15Cと、充電率検出部15Dとを有している。電圧検出部15Aは、蓄電池14から供給された直流電力の電圧、あるいは蓄電池14に供給する直流電力の電圧を検出する電圧センサ、および直流バス19におけるバス電圧Vbusを検出する電圧センサを有する。電力変換部15Bは、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行い、あるいは蓄電池14から供給された直流電力に基づいて電力変換動作を行うように構成される。充放電検出部15Cは、蓄電池14の充電量および放電量を検出するように構成される。具体的には、充放電検出部15Cは、双方向コンバータ15が蓄電池14に電力を供給している場合には、蓄電池14に充電される充電量を検出し、蓄電池14が双方向コンバータ15に電力を供給している場合には、蓄電池14から放電される放電量を検出するようになっている。充電量は、充電電力であってもよいし、充電電流であってもよい。同様に、放電量は、放電電力であってもよいし、放電電流であってもよい。充電率検出部15Dは、蓄電池14の充電率(SOC;State of Charge)を検出するように構成される。双方向コンバータ15は、制御部16からの指示に基づいて電力変換動作を行い、電圧検出部15A、充放電検出部15C、および充電率検出部15Dの検出結果を制御部16に供給するようになっている。なお、この例では、充放電検出部15Cおよび充電率検出部15Dを個別の検出部としてそれぞれ記載したが、これに限定されるものではなく、充放電検出部15Cが、充電率検出部15Dの機能を有していてもよい。
DC/DCコンバータ21~24は、直流バス19に接続されるとともに、接続端子T1~T4にそれぞれ接続される。DC/DCコンバータ21~24のそれぞれは、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成するように構成される。DC/DCコンバータ21~24は、生成された直流電力を接続端子T1~T4にそれぞれ供給する。接続端子T1~T4は、負荷装置に電力を供給するコンセント端子である。この例では、接続端子T1~T4には、負荷装置31~34がそれぞれ接続される。負荷装置31は、例えば電力供給が常に行われることが期待されるような優先度の高い装置である。負荷装置34は、電力供給の停止が許容されるような優先度の低い装置である。この例では、負荷装置33の優先度は負荷装置34の優先度よりも高く、負荷装置32の優先度は負荷装置33の優先度よりも高く、負荷装置31の優先度は負荷装置32の優先度よりも高い。DC/DCコンバータ21~24および負荷装置31~34は、負荷100を構成する。DC/DCコンバータ21~24は、生成された直流電力を、接続端子T1~T4を介して負荷装置31~34にそれぞれ供給するようになっている。
DC/DCコンバータ21~24のそれぞれは、直流バス19におけるバス電圧Vbusが、そのDC/DCコンバータの動作電圧範囲の範囲内である場合に、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うように構成される。
図2は、DC/DCコンバータ21~24における動作電圧範囲RA1~RA4の一例を表すものである。図2において、横軸は、直流バス19のバス電圧Vbusを示し、“ON”はDC/DCコンバータが動作することを示し、“OFF”はDC/DCコンバータが動作しないことを示す。
DC/DCコンバータ21の動作電圧範囲RA1の下限付近では、バス電圧Vbusを上昇させる場合には、DC/DCコンバータ21は電圧V12において起動し、バス電圧Vbusを低下させる場合には、DC/DCコンバータ21は電圧V11において動作を停止する。例えば、電圧V11は270Vにすることができ、電圧V12は280Vにすることができる。このように、DC/DCコンバータ21の起動特性はヒステリシスを有する。
同様に、DC/DCコンバータ22の動作電圧範囲RA2の下限付近では、バス電圧Vbusを上昇させる場合には、DC/DCコンバータ22は電圧V22において起動し、バス電圧Vbusを低下させる場合には、DC/DCコンバータ22は電圧V21において動作を停止する。例えば、電圧V21は300Vにすることができ、電圧V22は310Vにすることができる。
同様に、DC/DCコンバータ23の動作電圧範囲RA3の下限付近では、バス電圧Vbusを上昇させる場合には、DC/DCコンバータ23は電圧V32において起動し、バス電圧Vbusを低下させる場合には、DC/DCコンバータ23は電圧V31において動作を停止する。例えば、電圧V31は330Vにすることができ、電圧V32は340Vにすることができる。
同様に、DC/DCコンバータ24の動作電圧範囲RA4の下限付近では、バス電圧Vbusを上昇させる場合には、DC/DCコンバータ24は電圧V42において起動し、バス電圧Vbusを低下させる場合には、DC/DCコンバータ24は電圧V41において動作を停止する。例えば、電圧V41は360Vにすることができ、電圧V42は370Vにすることができる。
このように、パワーコンディショナ1では、DC/DCコンバータ21~24の動作電圧範囲RA1~RA4の下限が互いに異なる。これにより、パワーコンディショナ1では、バス電圧Vbusに応じて、DC/DCコンバータ21~24のうちの動作させるDC/DCコンバータの数を変化させることができる。具体的には、例えば、バス電圧Vbusが、電圧V12より高く電圧V21より低い電圧VAである場合には、1つのDC/DCコンバータ21が動作する。この場合には、優先度が最も高い負荷装置31が動作する。例えば、バス電圧Vbusが、電圧V22より高く電圧V31より低い電圧VBである場合には、2つのDC/DCコンバータ21,22が動作する。この場合には、2つの負荷装置31,32が動作する。例えば、バス電圧Vbusが、電圧V22より高く電圧V31より低い電圧VCである場合には、3つのDC/DCコンバータ21~23が動作する。この場合には、3つの負荷装置31~33が動作する。また、例えば、バス電圧Vbusが、電圧V42より高い電圧VDである場合には、4つのDC/DCコンバータ21~24が動作する。この場合には、4つの負荷装置31~34の全てが動作する。このように、パワーコンディショナ1では、バス電圧Vbusに応じて、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を変化させることができるようになっている。
制御部16は、例えばプロセッサおよびRAM(Random Access Memory)などを用いて構成され、AC/DCインバータ12、昇圧コンバータ13、および双方向コンバータ15の動作を制御することにより、パワーコンディショナ1の動作を制御するように構成される。
通常動作時は、パワーコンディショナ1は、系統電源8から供給された電力、および太陽光発電装置39の発電電力を、負荷装置31~34に供給する。パワーコンディショナ1は、例えば、蓄電池14の充電率が低い場合には、蓄電池14を充電する。
また、停電時には、パワーコンディショナ1は、AC/DCインバータ12の動作を停止させる。太陽光発電装置39の発電量が多い場合には、パワーコンディショナ1は、例えば、太陽光発電装置39の発電電力を、負荷装置31~34に供給する。また、例えば、太陽光発電装置39の発電量が少ない場合には、パワーコンディショナ1は、例えば、太陽光発電装置39の発電電力、および蓄電池14の放電電力を、負荷装置31~34に供給する。
制御部16は、停電時において、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御することにより、直流バス19のバス電圧Vbusを設定し、バス電圧Vbusの定電圧制御を行わせる。これにより、パワーコンディショナ1では、DC/DCコンバータ21~24のうちの動作させるDC/DCコンバータの数を変化させることができ、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を変化させることができる。その結果、パワーコンディショナ1では、発電電力を有効に活用することができるようになっている。
ここで、昇圧コンバータ13は、本開示における「昇圧コンバータ」の一具体例に対応する。太陽光発電装置39は、本開示における「電源」の一具体例に対応する。直流バス19は、本開示における「直流バス」の一具体例に対応する。負荷100は、本開示における「負荷」の一具体例に対応する。双方向コンバータ15は、本開示における「双方向コンバータ15」の一具体例に対応する。蓄電池14は、本開示における「蓄電池」の一具体例に対応する。充放電検出部15Cは、本開示における「第1の検出部」の一具体例に対応する。制御部16は、本開示における「制御部」の一具体例に対応する。バス電圧Vbusは、本開示における「バス電圧」の一具体例に対応する。例えば、電圧VAは、本開示における「第1の電圧」の一具体例に対応し、電圧VBは、本開示における「第2の電圧」の一具体例に対応する。例えば、DC/DCコンバータ21および負荷装置31は、本開示における「第1の負荷」の一具体例に対応し、DC/DCコンバータ21は、本開示における「第1のコンバータ」の一具体例に対応し、DC/DCコンバータ22および負荷装置32は、本開示における「第2の負荷」の一具体例に対応し、DC/DCコンバータ22は、本開示における「第2のコンバータ」の一具体例に対応する。
[動作および作用]
続いて、本実施の形態のパワーコンディショナ1の動作および作用について説明する。
(全体動作概要)
まず、図1を参照して、パワーコンディショナ1の全体動作概要を説明する。変圧器11は、系統電源8から高圧キャビネット9から供給された交流電力を降圧し、降圧された交流電力をAC/DCインバータ12に供給する。また、変圧器11は、逆潮流時において、AC/DCインバータ12により生成された交流電力を昇圧し、昇圧された交流電力を、高圧キャビネット9を介して系統電源8に供給する。AC/DCインバータ12は、変圧器11から供給された交流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。また、AC/DCインバータ12は、逆潮流時において、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより交流電力を生成し、生成された交流電力を変圧器11に供給する。昇圧コンバータ13は、太陽光発電装置39により生成された直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。蓄電池14は、双方向コンバータ15から供給された直流電力を蓄電し、あるいは蓄電された直流電力を双方向コンバータ15に供給する。双方向コンバータ15は、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を蓄電池14に供給する。また、双方向コンバータ15は、蓄電池14から供給された直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。DC/DCコンバータ21~24は、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力をそれぞれ生成し、生成された直流電力を、接続端子T1~T4を介して負荷装置31~34にそれぞれ供給する。制御部16は、AC/DCインバータ12、昇圧コンバータ13、および双方向コンバータ15の動作を制御することにより、パワーコンディショナ1の動作を制御する。
(詳細動作)
通常動作時は、AC/DCインバータ12は、制御部16からの指示に基づいて、系統電源8から高圧キャビネット9および変圧器11を介して供給された交流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。また、逆潮流時には、AC/DCインバータ12は、制御部16からの指示に基づいて、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより交流電力を生成し、生成された交流電力を変圧器11および高圧キャビネット9を介して系統電源8に供給する。AC/DCインバータ12は、制御部16からの指示に基づいて直流バス19のバス電圧Vbusの定電圧制御を行う。昇圧コンバータ13は、制御部16からの指示に基づいて、太陽光発電装置39が生成した直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。双方向コンバータ15は、充電時には、制御部16からの指示に基づいて、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を蓄電池14に供給する。また、放電時には、双方向コンバータ15は、制御部16からの指示に基づいて、蓄電池14から供給された直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。
また、停電時には、AC/DCインバータ12は、制御部16からの指示に基づいて動作を停止する。昇圧コンバータ13は、制御部16からの指示に基づいて、太陽光発電装置39が生成した直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電圧を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。双方向コンバータ15は、充電時には、制御部16からの指示に基づいて、直流バス19における直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を蓄電池14に供給する。また、放電時には、双方向コンバータ15は、制御部16からの指示に基づいて、蓄電池14から供給された直流電力に基づいて電力変換動作を行うことにより直流電力を生成し、生成された直流電力を直流バス19に供給する。昇圧コンバータ13は、太陽光発電装置39の発電電力を最大限に活用するため、できる限り多くの直流電力を直流バス19に供給する。そして、双方向コンバータ15は、直流バス19のバス電圧Vbusの定電圧制御を行うことにより、バス電圧Vbusが一定になるように蓄電池14の充電および放電を制御する。また、蓄電池14における蓄電率が低い場合には、昇圧コンバータ13が、直流バス19のバス電圧Vbusの定電圧制御を行う。
このような停電時において、パワーコンディショナ1では、図2に示したように、バス電圧Vbusに応じて、DC/DCコンバータ21~24のうちの動作させるDC/DCコンバータの数を変化させることができ、その結果、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を変化させることができる。以下に、この動作について、詳細に説明する。
図3は、パワーコンディショナ1の状態遷移図を表すものである。パワーコンディショナ1では、4つの負荷状態SA~SDをとり得る。負荷状態SAは、バス電圧Vbusが電圧VA(図2)である場合の状態であり、負荷装置31が動作し、負荷装置32~34が動作を停止する状態である。負荷状態SBは、バス電圧Vbusが電圧VBである場合の状態であり、負荷装置31,32が動作し、負荷装置33,34が動作を停止する状態である。負荷状態SCは、バス電圧Vbusが電圧VCである場合の状態であり、負荷装置31~33が動作し、負荷装置34が動作を停止する状態である。負荷状態SDは、バス電圧Vbusが電圧VDである場合の状態であり、負荷装置31~34が動作する状態である。双方向コンバータ15の充放電検出部15Cは、蓄電池14が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、蓄電池14が放電状態である場合に蓄電池14の放電量を検出する。昇圧コンバータ13の電圧検出部13A、および双方向コンバータ15の電圧検出部15Aは、バス電圧Vbusを検出する。制御部16は、これらの検出結果に基づいてバス電圧Vbusを設定する。これにより、パワーコンディショナ1では、負荷状態が遷移する。
例えば、負荷状態が負荷状態SAである場合において、蓄電池14が充電状態である場合には、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VAから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。すなわち、蓄電池14が充電中であることは、太陽光発電装置39の発電電力が、負荷100において消費される電力よりも多いので、その余った分の電力が蓄電池14に供給されていることを示す。言い換えれば、この場合には、太陽光発電装置39の発電電力は十分に大きい。よって、制御部16は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を増やすように制御する。例えば、制御部16は、電圧VBを示す指令値を昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15に供給するようにしてもよいし、バス電圧Vbusを少しずつ高くするように昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15を制御し、例えば充放電検出部15Cの検出結果に基づいて負荷電力の変化を検出したタイミングで、バス電圧Vbusの変化を停止させるようにしてもよい。これにより、負荷状態は負荷状態SAから負荷状態SBに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が充電状態である場合には、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が充電状態である場合には、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VDに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SDに遷移する。
例えば、負荷状態が負荷状態SDである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TDC1よりも多い場合には、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VDから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。このしきい値TDC1は、例えば、蓄電池14の放電量についての定格値にすることができる。蓄電池14の放電量がしきい値TDC1よりも多いことは、太陽光発電装置39の発電電力が、負荷100において消費される電力よりも少ないので、蓄電池14の放電電力も負荷100に供給していることを示し、負荷100への電力供給をこれ以上増やすのは難しいことを示す。言い換えれば、この場合には、太陽光発電装置39の発電電力は小さい。よって、制御部16は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を減らすように制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SDから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TCB1よりも多い場合には、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TCB1は、例えば、しきい値TDC1とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SBに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TBA1よりも多い場合には、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VAに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TBA1は、例えば、しきい値TCB1,TDC1とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SAに遷移する。ここで、しきい値TBA1は、本開示における「第1のしきい値」の一具体例に対応する。
図4A,4Bは、負荷状態SCから負荷状態SDへの状態遷移を表すものである。図4Aにおいて、破線で示したDC/DCコンバータ24および負荷装置34は、動作していないことを示す。負荷状態SC(図4A)では、3つのDC/DCコンバータ21~23が動作し、3つの負荷装置31~33が動作する。この例では、太陽光発電装置39の発電電力が十分に大きいので、発電電力は、蓄電池14に供給されるとともに、負荷100に供給される。蓄電池14は充電状態であるので、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VDに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SC(図4A)から負荷状態SD(図4B)に遷移する。その結果、4つのDC/DCコンバータ21~24が動作し、4つの負荷装置31~34が動作する。すなわち、動作する負荷装置の数が増加する。これにより、負荷100における消費電力が増加するので、この例では、蓄電池14は放電状態になる。このように、パワーコンディショナ1では、太陽光発電装置39の発電電力が大きい場合において、その電力を用いてより多くの負荷装置を動作させることができるので、太陽光発電装置39の発電電力を有効に活用することができる。
図5A,5Bは、負荷状態SBから負荷状態SAへの状態遷移を表すものである。負荷状態SB(図5A)では、2つのDC/DCコンバータ21,22が動作し、2つの負荷装置31,32が動作する。この例では、太陽光発電装置39の発電電力が小さいので、蓄電池14が負荷100に対して電力を供給する。この例では、蓄電池14は放電状態であり、放電量はしきい値TBA1より多いので、制御部16は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VAに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SB(図5A)から負荷状態SA(図5B)に遷移する。その結果、1つのDC/DCコンバータ21が動作し、1つの負荷装置31が動作する。すなわち、動作する負荷装置の数が減少する。これにより、負荷100における消費電力が低下するので、蓄電池14の放電量は低下する。このように、パワーコンディショナ1では、蓄電池14の放電量を抑制するとともに、優先度が高い負荷装置31の動作を維持することができるので、パワーコンディショナ1は安定な動作を維持することができる。
このように、パワーコンディショナ1では、太陽光発電装置39に接続され、この太陽光発電装置39により生成された電力に基づいて電力変換を行うことにより直流電力を生成する昇圧コンバータ13と、昇圧コンバータ13および負荷100に接続され、昇圧コンバータ13から供給された直流電力を負荷100に伝える直流バス19と、直流バス19および蓄電池14に接続され、直流バス19と蓄電池14との間で電力変換を行うことにより蓄電池14を充電しあるいは蓄電池14を放電する双方向コンバータ15と、蓄電池14が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、蓄電池14が放電状態である場合に蓄電池14の放電量を検出する充放電検出部15Cと、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御することにより直流バス19のバス電圧Vbusの定電圧制御を行わせる制御部16とを設けるようにした。そして、制御部16は、蓄電池14が充電状態である場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧(例えば電圧VA)から、第1の電圧より高い第2の電圧(例えば電圧VB)に切り替えるようにした。また、制御部16は、蓄電池14が放電状態であり、放電量が第1のしきい値より多い場合に、バス電圧Vbusを第2の電圧から第1の電圧に切り替えるようにした。これにより、パワーコンディショナ1では、安定な動作を維持することができるとともに、太陽光発電装置39の発電電力を有効に活用することができる。
すなわち、太陽光発電により生成される発電電力は、例えば天気による影響を受けるので、発電電力が大きい場合もあれば小さい場合もある。例えば、発電電力が大きい場合には電力が無駄になる可能性があり、発電電力が小さい場合は負荷100が安定して動作することができない可能性がある。パワーコンディショナ1では、蓄電池14が充電状態である場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧から、第1の電圧より高い第2の電圧に切り替え、蓄電池14が放電状態であり、放電量が第1のしきい値より多い場合に、バス電圧Vbusを第2の電圧から第1の電圧に切り替えるようにした。これにより、パワーコンディショナ1では、バス電圧Vbusを用いて負荷100の動作を制御することができる。具体的には、パワーコンディショナ1では、バス電圧Vbusを用いて、負荷装置31~34のうちの、動作する負荷装置の数を変更することができる。これにより、例えば、発電電力が大きい場合には、動作する負荷装置の数を増やすことにより、電力が無駄にならないようにし、発電電力が小さい場合には、動作する負荷装置の数を減らすことにより、蓄電池14の放電量を抑制するとともに、負荷100を安定して動作させることができる。その結果、パワーコンディショナ1では、安定な動作を維持しつつ、太陽光発電装置39の発電電力を有効に活用することができる。
特に、パワーコンディショナ1では、蓄電池14が充電状態である場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧(例えば電圧VA)から、第1の電圧より高い第2の電圧(例えば電圧VB)に切り替えることができるようにした。これにより、パワーコンディショナ1では、蓄電池14が充電状態であることに基づいて、太陽光発電の発電電力が十分に大きいと判断し、例えば、動作する負荷装置の数を増やすことができる。このように、シンプルな方法で、発電電力が十分に大きいかどうかを検出することができる。
また、パワーコンディショナ1では、図2に示したように、第1のコンバータ(例えばDC/DCコンバータ21)が動作可能なバス電圧Vbusの動作電圧範囲RA1は、第1の電圧(例えば電圧VA)および第2の電圧(例えば電圧VB)を含み、第2のコンバータ(例えばDC/DCコンバータ22)が動作可能なバス電圧Vbusの動作電圧範囲RA2は、第1の電圧(例えば電圧VA)および第2の電圧(例えば電圧VB)のうちの第2の電圧(例えば電圧VB)を含むようにした。これにより、パワーコンディショナ1では、バス電圧Vbusを用いて、複数の負荷装置31~34を選択的に動作させることができるので、ユーザが負荷装置を抜き差しすることなく、動作する負荷装置の数を変化させることができる。
また、パワーコンディショナ1では、これらの第1のコンバータ(例えばDC/DCコンバータ21)および第2のコンバータ(例えばDC/DCコンバータ22)をパワーコンディショナ1に設けるようにした。これにより、例えば、電力供給が常に行われることが期待されるような優先度の高い負荷装置をDC/DCコンバータ21に接続するとともに、電力供給の停止が許容されるような優先度の低い負荷装置をDC/DCコンバータ22に接続することにより、優先度に応じて負荷装置を選択的に動作させることができる。
[効果]
以上のように本実施の形態では、太陽光発電装置に接続され、この太陽光発電装置により生成された電力に基づいて電力変換を行うことにより直流電力を生成する昇圧コンバータと、昇圧コンバータおよび負荷に接続され、昇圧コンバータから供給された直流電力を負荷に伝える直流バスと、直流バスおよび蓄電池に接続され、直流バス19と蓄電池14との間で電力変換を行うことにより蓄電池を充電しあるいは蓄電池を放電する双方向コンバータと、蓄電池が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、蓄電池が放電状態である場合に蓄電池の放電量を検出する充放電センサと、昇圧コンバータおよび双方向コンバータの動作を制御することにより直流バスのバス電圧を定電圧制御させる制御部とを設けるようにした。そして、制御部は、蓄電池が充電状態である場合に、バス電圧を第1の電圧から、第1の電圧より高い第2の電圧に切り替えるようにした。また、制御部は、蓄電池が放電状態であり、放電量が第1のしきい値より多い場合に、バス電圧を第2の電圧から第1の電圧に切り替えるようにした。これにより、安定な動作を維持しつつ、発電電力を有効に活用することができる。
本実施の形態では、第1のコンバータが動作可能なバス電圧の動作電圧範囲は、第1の電圧および第2の電圧を含み、第2のコンバータが動作可能なバス電圧の動作電圧範囲は、第1の電圧および第2の電圧のうちの第2の電圧を含むようにしたので、ユーザが負荷装置を抜き差しすることなく、動作する負荷装置の数を変化させることができる。
本実施の形態では、第1のコンバータよび第2のコンバータを設けるようにしたので、優先度に応じて負荷装置を選択的に動作させることができる。
[変形例1-1]
上記実施の形態では、パワーコンディショナ1にDC/DCコンバータ21~24を設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図6に示すパワーコンディショナ1Aのように、DC/DCコンバータを設けなくてもよい。このパワーコンディショナ1Aは、変圧器11と、AC/DCインバータ12と、昇圧コンバータ13と、蓄電池14と、双方向コンバータ15と、制御部16とを備えている。すなわち、このパワーコンディショナ1Aは、上記実施の形態に係るパワーコンディショナ1から、DC/DCコンバータ21~24を省いたものである。直流バス19は、接続端子T1~T4に接続される。接続端子T1には負荷装置31Aが接続され、接続端子T2には負荷装置32Aが接続され、接続端子T3には負荷装置33Aが接続され、接続端子T4には負荷装置34Aが接続される。ここで、例えば、接続端子T1は、本開示における「第1の接続端子」の一具体例に対応し、接続端子T2は、本開示における「第2の接続端子」の一具体例に対応する。負荷装置31A~34Aは、負荷100Aを構成する。負荷装置31A,32A,33A,34Aは、DC/DCコンバータ21A,22A,23A,24Aをそれぞれ有している。DC/DCコンバータ21A~24Aの動作電圧範囲の下限は、例えば図2に示した例と同様に、互いに異なる。この場合、4つの負荷装置31A~34Aのうちの、DC/DCコンバータの動作電圧範囲の下限が最も低い負荷装置は、例えば、常に動作を行う。そして、4つの負荷装置31A~34Aのうちのそれ以外の3つの負荷装置のそれぞれは、バス電圧Vbusに応じて動作し、あるいは動作を停止する。制御部16は、バス電圧Vbusを設定する際、例えば、バス電圧Vbusを少しずつ変化させるように昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15を制御し、例えば充放電検出部15Cの検出結果に基づいて負荷電力の変化を検出したタイミングで、バス電圧Vbusの変化を停止させる。
なお、この例では、DC/DCコンバータ21A~24Aの動作電圧範囲の下限は、互いに異なるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、DC/DCコンバータ21A~24Aのうちの少なくとも2つ以上の動作電圧範囲の下限が互いに異なっていてもよい。
[変形例1-2]
上記実施の形態では、パワーコンディショナ1に蓄電池14を設けたが、これに限定されるものではなく、これに代えて、例えば、図7に示すパワーコンディショナ1Bのように、蓄電池14を設けなくてもよい。このパワーコンディショナ1Bは、変圧器11と、AC/DCインバータ12と、昇圧コンバータ13と、蓄電池14と、双方向コンバータ15と、DC/DCコンバータ21~24と、制御部16とを備えている。すなわち、このパワーコンディショナ1Bは、上記実施の形態に係るパワーコンディショナ1から、蓄電池14を省いたものである。この例では、蓄電池14は、パワーコンディショナ1Bの外部に設けられ、双方向コンバータ15に接続される。
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
<2.第2の実施の形態>
次に、第2の実施の形態に係るパワーコンディショナ2について説明する。本実施の形態は、負荷状態の状態遷移の遷移条件が、太陽光発電装置39の発電量についての条件を含むようにしたものである。なお、上記第1の実施の形態に係るパワーコンディショナ1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図8は、パワーコンディショナ2の一構成例を表すものである。パワーコンディショナ2は、昇圧コンバータ43と、制御部46とを備えている。
昇圧コンバータ43は、上記第1の実施の形態に係る昇圧コンバータ13と同様に、太陽光発電装置39により生成された直流電力に基づいて、直流電力を昇圧するように電力変換動作を行うことにより直流電力を生成するように構成される。昇圧コンバータ43は、発電量検出部43Cを有している。発電量検出部43Cは、太陽光発電装置39の発電量を検出するように構成される。発電量は、発電電力であってもよいし、発電電流であってもよいし、発電電圧であってもよい。昇圧コンバータ43は、制御部46からの指示に基づいて電力変換動作を行い、電圧検出部13Aおよび発電量検出部43Cの検出結果を制御部46に供給するようになっている。
制御部46は、上記第1の実施の形態に係る制御部16と同様に、AC/DCインバータ12、昇圧コンバータ43、および双方向コンバータ15の動作を制御することにより、パワーコンディショナ2の動作を制御するように構成される。制御部46は、停電時において、太陽光発電装置39の発電量にも基づいて、直流バス19のバス電圧Vbusを設定し、バス電圧Vbusの定電圧制御を行わせるようになっている。
ここで、昇圧コンバータ43は、本開示における「昇圧コンバータ」の一具体例に対応する。発電量検出部43Cは、本開示における「第2の検出部」の一具体例に対応する。制御部46は、本開示における「制御部」の一具体例に対応する。充電率検出部15Dは、本開示における「第3の検出部」の一具体例に対応する。
図9は、パワーコンディショナ2の状態遷移図を表すものである。双方向コンバータ15の充放電検出部15Cは、蓄電池14が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、蓄電池14が放電状態である場合に蓄電池14の放電量を検出する。昇圧コンバータ43の発電量検出部43Cは、太陽光発電装置39の発電量を検出する。昇圧コンバータ43の電圧検出部13A、および双方向コンバータ15の電圧検出部15Aは、バス電圧Vbusを検出する。制御部46は、これらの検出結果に基づいてバス電圧Vbusを設定する。これにより、パワーコンディショナ2では、負荷状態が遷移する。
例えば、負荷状態が負荷状態SAである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TAB2以上である場合には、制御部46は、バス電圧Vbusを電圧VAから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ43および双方向コンバータ15の動作を制御する。このしきい値TAB2は、例えば、蓄電池14の充電率に応じた値にすることができる。
図10は、しきい値TAB2の一例を表すものである。この例では、充電率が高いほどしきい値TAB2は小さく、蓄電池14の充電率が低いほどしきい値TAB2は大きい。具体的には、充電率が値VAL1である場合には、しきい値TAB2は値TH2に設定され、充電率が値VAL1よりも高いVAL2である場合には、しきい値TAB2は値TH2よりも低い値TH1に設定される。この例では、しきい値TAB2は、蓄電池14の充電率に応じて段階的に変化するようにしたが、これに限定されるものではなく、蓄電池14の充電率に応じて、例えば関数を用いてなめらかに変化するようにしてもよい。制御部46は、蓄電池14の充電率に基づいて、しきい値TAB2を設定する。
蓄電池14が充電状態であり、かつ、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TAB2以上であることは、太陽光発電装置39の発電電力が十分に大きく、かつ、この発電電力が余剰電力であることを示す。すなわち、この条件は、太陽光発電装置39の発電電力が大きいほど満たされやすく、蓄電池14の充電率が高いほど満たされやすい。蓄電池14の充電率が高い場合には、太陽光発電装置39の発電電力は、蓄電池14の充電にはほとんど使われないので、余剰電力である。よって、制御部46は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を増やすように制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SAから負荷状態SBに遷移する。ここで、例えばしきい値TAB2は、本開示における「第2のしきい値」の一具体例に対応する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TBC2以上である場合には、制御部46は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ43および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TBC2は、例えば、しきい値TAB2とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TCD2以上である場合には、制御部46は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VDに切り替えるように、昇圧コンバータ43および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TCD2は、例えば、しきい値TBC2,TAB2とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SDに遷移する。
例えば、負荷状態が負荷状態SDである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TDC1よりも多い場合、もしくは、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TDC2未満である場合には、制御部46は、バス電圧Vbusを電圧VDから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ43および双方向コンバータ15の動作を制御する。このしきい値TDC2は、しきい値TAB2(図10)と同様に、蓄電池14の充電率に応じた値にすることができる。放電量がしきい値TDC1よりも多いことは、太陽光発電装置39の発電電力が小さいことを示す。また、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TDC2未満であることは、太陽光発電装置39の発電電力が余剰電力ではないことを示す。すなわち、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TDC2未満になる条件は、太陽光発電装置39の発電電力が小さいほど満たされやすく、蓄電池14の充電率が低いほど満たされやすい。蓄電池14の充電率が低い場合には、太陽光発電装置39の発電電力は、蓄電池14の充電に使うことができるので、余剰電力ではない。よって、制御部46は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を減らすように制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SDから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TCB1よりも多い場合、もしくは、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TCB2未満である場合には、制御部46は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TCB2は、例えば、しきい値TDC2とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SBに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TBA1よりも多い場合、もしくは、太陽光発電装置39の発電量がしきい値TBA2未満である場合には、制御部46は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VAに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TBA2は、例えば、しきい値TCB2,TDC2とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SAに遷移する。
このように、パワーコンディショナ2では、太陽光発電装置39の発電量を検出する発電量検出部43Cを設け、制御部46は、蓄電池14が充電状態であり、発電量が第2のしきい値(例えばしきい値TAB2)より多い場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧(例えば電圧VA)から第2の電圧(例えば電圧VB)に切り替えるようにした。これにより、パワーコンディショナ2では、発電量にも基づいてバス電圧Vbusの切り替えを行うことができるので、太陽光発電装置39の発電電力をより有効に活用することができる。
また、パワーコンディショナ2では、蓄電池14の充電率を検出する充電率検出部15Dを設け、制御部46は、この充電率に基づいて第2のしきい値(例えばしきい値TAB2)を設定するようにした。これにより、パワーコンディショナ2では、蓄電池14の充電率にも基づいてバス電圧Vbusの切り替えを行うことができるので、太陽光発電装置39の発電電力をより有効に活用することができる。特に、パワーコンディショナ2では、図10に示したように、制御部46は、充電率が第1の値(例えば値VAL1)である場合には、第2のしきい値(例えばしきい値TAB2)を第2の値(例えば値TH2)に設定し、充電率が第1の値よりも高い第3の値(例えば値VAL2)である場合には、第2のしきい値(例えばしきい値TAB2)を第2の値より低い第4の値(例えば値TH1)に設定するようにした。すなわち、充電率が高いほどしきい値TAB2は小さく、蓄電池14の充電率が低いほどしきい値TAB2は大きい。よって、太陽光発電装置39の発電電力がしきい値TAB2以上であるという条件は、太陽光発電装置39の発電電力が大きいほど満たされやすく、蓄電池14の充電率が高いほど満たされやすい。太陽光発電装置39の発電電力が大きい場合であっても、例えば蓄電池14の充電率が低い場合には、この発電電力に基づいて蓄電池14を充電することができるので、発電電力は、必ずしも余剰電力ではない。仮に、このような場合にバス電圧Vbusを高くした場合には、蓄電池14の充電率が低いので、蓄電池14は負荷100に対して電力を供給することができないため、負荷100が安定して動作することができない可能性がある。一方、太陽光発電装置39の発電電力が大きく、蓄電池14の充電率が高い場合には、太陽光発電装置39の発電電力は、蓄電池14の充電にはほとんど使われないので、余剰電力である。パワーコンディショナ2では、このように、太陽光発電装置39の発電電力が余剰電力である場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧から第2の電圧に切り替えることができる。これにより、パワーコンディショナ2では、発電電力をより有効に活用することができる。
以上のように本実施の形態では、太陽光発電装置の発電量を検出する発電量検出部を設け、制御部は、蓄電池が充電状態であり、発電量が第2のしきい値より多い場合に、バス電圧を第1の電圧から第2の電圧に切り替えるようにした。これにより、発電電力をより有効に活用することができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
本実施の形態では、蓄電池の充電率を検出する充電率検出部を設け、制御部は、この充電率に基づいて第2のしきい値を設定するようにした。特に、制御部は、充電率が第1の値である場合には、第2のしきい値を第2の値に設定し、充電率が第1の値よりも高い第3の値である場合には、第2のしきい値を第2の値より低い第4の値に設定するようにした。これにより、発電電力をより有効に活用することができる。
[変形例2]
上記実施の形態の技術を、第1の実施の形態の各変形例の技術と組み合わせてもよい。
<3.第3の実施の形態>
次に、第3の実施の形態に係るパワーコンディショナ3について説明する。本実施の形態は、負荷状態の状態遷移の遷移条件が、蓄電池14の充電率についての条件を含むようにしたものである。なお、上記第1の実施の形態に係るパワーコンディショナ1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図11は、パワーコンディショナ3の一構成例を表すものである。パワーコンディショナ3は、制御部56を備えている。制御部56は、上記第1の実施の形態に係る制御部16と同様に、AC/DCインバータ12、昇圧コンバータ13、および双方向コンバータ15の動作を制御することにより、パワーコンディショナ3の動作を制御するように構成される。制御部56は、停電時において、蓄電池14の充電率にも基づいて、直流バス19のバス電圧Vbusを設定し、バス電圧Vbusの定電圧制御を行わせるようになっている。
ここで、制御部56は、本開示における「制御部」の一具体例に対応する。充電率検出部15Dは、本開示における「第3の検出部」の一具体例に対応する。
図12は、パワーコンディショナ3の状態遷移図を表すものである。双方向コンバータ15の充放電検出部15Cは、蓄電池14が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、蓄電池14が放電状態である場合に蓄電池14の放電量を検出する。双方向コンバータ15の充電率検出部15Dは、蓄電池14の充電率を検出する。昇圧コンバータ13の電圧検出部13A、および双方向コンバータ15の電圧検出部15Aは、バス電圧Vbusを検出する。制御部56は、これらの検出結果に基づいてバス電圧Vbusを設定する。これにより、パワーコンディショナ3では、負荷状態が遷移する。
例えば、負荷状態が負荷状態SAである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電率がしきい値TAB3以上である場合には、制御部56は、バス電圧Vbusを電圧VAから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。すなわち、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電率がしきい値TAB3以上であることは、太陽光発電装置39の発電電力が十分に大きく、かつ、この発電電力が余剰電力であることを示す。つまり、蓄電池14の充電率が高い場合には、太陽光発電装置39の発電電力は、蓄電池14の充電にはほとんど使われないので、余剰電力である。よって、制御部56は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を増やすように制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SAから負荷状態SBに遷移する。ここで、例えばしきい値TAB3は、本開示における「第3のしきい値」の一具体例に対応する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電率がしきい値TBC3以上である場合には、制御部56は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TBC3は、例えば、しきい値TAB3とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電率がしきい値TCD3以上である場合には、制御部56は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VDに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TCD3は、例えば、しきい値TBC3,TAB3とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SDに遷移する。
例えば、負荷状態が負荷状態SDである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TDC1よりも多い場合、もしくは、蓄電池14の充電率がしきい値TDC3未満である場合には、制御部56は、バス電圧Vbusを電圧VDから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。放電量がしきい値TDC1よりも多いことは、太陽光発電装置39の発電電力が小さいことを示す。また蓄電池14の充電率がしきい値TDC3未満であることは、太陽光発電装置39の発電電力が余剰電力ではないことを示す。つまり、蓄電池14の充電率が低い場合には、太陽光発電装置39の発電電力は、蓄電池14の充電に使うことができるので、余剰電力ではない。よって、制御部56は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を減らすように制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SDから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TCB1よりも多い場合、もしくは、蓄電池14の充電率がしきい値TCB3未満である場合には、制御部56は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TCB3は、例えば、しきい値TDC3とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SBに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が放電状態であり、放電量がしきい値TBA1よりも多い場合、もしくは、蓄電池14の充電率がしきい値TBA3未満である場合には、制御部56は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VAに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。しきい値TBA3は、例えば、しきい値TCB3,TDC3とは異なる値にすることができる。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SAに遷移する。
パワーコンディショナ3では、蓄電池14の充電率を検出する充電率検出部15Dを設け、制御部56は、蓄電池14が充電状態であり、この充電率が第3のしきい値(例えばしきい値TAB3)より高い場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧(例えば電圧VA)から第2の電圧(例えば電圧VB)に切り替えるようにした。これにより、パワーコンディショナ3では、発電電力をより有効に活用することができる。すなわち、太陽光発電装置39の発電電力が大きい場合であっても、例えば蓄電池14の充電率が低い場合には、この発電電力に基づいて蓄電池14を充電することができるので、発電電力は、必ずしも余剰電力ではない。仮に、このような場合にバス電圧Vbusを高くした場合には、蓄電池14の充電率が低いので、蓄電池14は負荷100に対して電力を供給することができないため、負荷100が安定して動作することができない可能性がある。一方、例えば蓄電池14の充電率が高い場合には、太陽光発電装置39の発電電力は、蓄電池14の充電にはほとんど使われないので、余剰電力である。パワーコンディショナ3では、太陽光発電装置39の発電電力が余剰電力である場合に、バス電圧Vbusを第2の電圧から第1の電圧に切り替えることができる。これにより、パワーコンディショナ3では、発電電力をより有効に活用することができる。
以上のように本実施の形態では、蓄電池の充電率を検出する充電率検出部を設け、制御部は、蓄電池が充電状態であり、この充電率が第3のしきい値より高い場合に、バス電圧を第1の電圧から第2の電圧に切り替えるようにした。これにより、発電電力をより有効に活用することができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
[変形例3-1]
例えば、上記第3の実施の形態の技術と、上記第2の実施の形態の技術とを組み合わせてもよい。図13は、第3の実施の形態に係る遷移条件(図12)と、第2の実施の形態に係る遷移条件(図9)とを組み合わせた場合における状態遷移図を表すものである。この図13において、例えば、負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件は、図9における負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件、および図12における負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件の両方を満たすことである。負荷状態SBから負荷状態SCへの遷移条件についても同様であり、負荷状態SCから負荷状態SDへの遷移条件についても同様である。例えば、負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件は、図9における負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件、および図12における負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件のうちの少なくとも一方を満たすことである。負荷状態SCから負荷状態SBへの遷移条件についても同様であり、負荷状態SBから負荷状態SAへの遷移条件についても同様である。
図13の例では、例えば、負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件は、図9における負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件、および図12における負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件の両方を満たすことであるとしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件は、図9における負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件、および図12における負荷状態SAから負荷状態SBへの遷移条件のうちの少なくとも一方を満たすことであってもよい。負荷状態SBから負荷状態SCへの遷移条件についても同様であり、負荷状態SCから負荷状態SDへの遷移条件についても同様である。
また、図13の例では、例えば、負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件は、図9における負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件、および図12における負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件のうちの少なくとも一方を満たすことであるとしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件は、図9における負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件、および図12における負荷状態SDから負荷状態SCへの遷移条件の両方を満たすことであってもよい。負荷状態SCから負荷状態SBへの遷移条件についても同様であり、負荷状態SBから負荷状態SAへの遷移条件についても同様である。
[変形例3-2]
上記実施の形態の技術を、第1の実施の形態の各変形例の技術と組み合わせてもよい。
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
<4.第4の実施の形態>
次に、第4の実施の形態に係るパワーコンディショナ4について説明する。本実施の形態は、動作する負荷装置の数を増やしても安定動作が予測される場合に、動作する負荷装置の数を増やすようにしたものである。なお、上記第1の実施の形態に係るパワーコンディショナ1と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
図14は、パワーコンディショナ4の一構成例を表すものである。パワーコンディショナ―4は、通信部67と、ユーザインタフェース68と、メモリ69と、制御部66とを備えている。
通信部67は、外部装置との間で、有線または無線により通信を行うことができるように構成される。
ユーザインタフェース68は、例えば、各種ボタンやディスプレイなどを有し、ユーザ操作を受け付けるとともに、情報を表示するように構成される。
メモリ69は、不揮発性のメモリであり、この例では、負荷電力データDTを記憶する。負荷電力データDTは、負荷状態SAにおいて負荷100で消費される負荷電力の代表値についてのデータと、負荷状態SBにおいて負荷100で消費される負荷電力の代表値についてのデータと、負荷状態SCにおいて負荷100で消費される負荷電力の代表値についてのデータと、負荷状態SDにおいて負荷100で消費される負荷電力の代表値についてのデータとを含む。負荷電力の代表値は、例えば、負荷電力の最大値の予測値にすることができる。すなわち、負荷100において消費される負荷電力は、負荷装置31~34の動作や、環境温度などにより変化し得るので、負荷電力の最大値の予測値を、負荷電力の代表値とすることができる。負荷電力データDTは、例えば、外部装置から通信部67を介して取得され、メモリ69に記憶される。また、負荷電力データDTは、例えばユーザがユーザインタフェース68を操作することにより入力され、メモリ69に記憶される。
制御部66は、上記第1の実施の形態に係る制御部16と同様に、AC/DCインバータ12、昇圧コンバータ13、および双方向コンバータ15の動作を制御することにより、パワーコンディショナ4の動作を制御するように構成される。また、制御部66は、通信部67や、ユーザインタフェース68から供給された負荷電力データDTに基づいて、メモリ69に記憶された負荷電力データDTを書き換えることができるようになっている。
制御部66は、停電時において、動作する負荷装置の数を増やしても安定動作が予測される場合に、動作する負荷装置の数を増やすように、バス電圧Vbusを設定する。具体的には、制御部66は、負荷電力データDTに基づいて、動作する負荷装置の数を増やした場合に、負荷100において消費される負荷電力の増加量(電力増加量)を算出する。例えば、負荷状態SAから負荷状態SBに切り替える場合には、負荷電力データDTに含まれる、負荷状態SAにおいて消費される負荷電力の代表値と、負荷状態SBにおいて消費される負荷電力の代表値との差分を算出することにより、負荷100の電力増加量を算出する。そして、制御部66は、蓄電池14の充電電力が、負荷100の電力増加量よりも多い場合に、動作する負荷装置の数を増やしてもパワーコンディショナ4が安定して動作できると判断し、バス電圧Vbusを設定するようになっている。
ここで、制御部66は、本開示における「制御部」の一具体例に対応する。メモリ69は、本開示における「メモリ」の一具体例に対応する。ユーザインタフェース68は、本開示における「ユーザインタフェース」の一具体例に対応する。
図15は、パワーコンディショナ4の状態遷移図を表すものである。双方向コンバータ15の充放電検出部15Cは、蓄電池14が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、蓄電池14が充電状態である場合に蓄電池14の充電量を検出し、蓄電池14が放電状態である場合に蓄電池14の放電量を検出する。昇圧コンバータ13の電圧検出部13A、および双方向コンバータ15の電圧検出部15Aは、バス電圧Vbusを検出する。制御部66は、これらの検出結果に基づいてバス電圧Vbusを設定する。これにより、パワーコンディショナ4では、負荷状態が遷移する。
例えば、負荷状態が負荷状態SAである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力が、負荷状態SAから負荷状態SBへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合には、制御部66は、バス電圧Vbusを電圧VAから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。すなわち、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力が、負荷状態SAから負荷状態SBへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多いことは、太陽光発電装置39の発電電力が十分に大きく、負荷状態SAから負荷状態SBへの切り替えても、蓄電池14が充電状態を維持できると予測されることを示す。言い換えれば、負荷状態SAから負荷状態SBへ切り替えることによる負荷100の消費電力の増加分は、太陽光発電装置39の発電電力により賄うことができる。よって、制御部66は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を増やすように制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SAから負荷状態SBに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力が、負荷状態SBから負荷状態SCへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合には、制御部66は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力が、負荷状態SCから負荷状態SDへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合には、制御部66は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VDに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SDに遷移する。
負荷状態SDから負荷状態SCへの状態遷移、負荷状態SCから負荷状態SBへの状態遷移、および負荷状態SBから負荷状態SAへの状態遷移は、第1の実施の形態の場合(図3)と同じである。
パワーコンディショナ4では、バス電圧Vbusが第1の電圧(例えば電圧VA)である場合に負荷100で消費される負荷電力である第1の電力値、およびバス電圧Vbusが第2の電圧(例えば電圧VB)である場合に負荷100で消費される負荷電力である第2の電力値を記憶可能なメモリ69を設けるようにした。また、充放電検出部15Cは、蓄電池14の充電電力値を検出するようにした。そして、制御部66は、蓄電池14が充電状態であり、蓄電池14の充電電力値が、第2の電力値と第1の電力値との差分よりも大きい場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧(例えば電圧VA)から第2の電圧(例えば電圧VB)に切り替えるようにした。これにより、パワーコンディショナ4では、動作する負荷装置の数を増やしても安定動作が予測される場合に、動作する負荷装置の数を増やすことができるので、負荷状態の無駄な状態遷移を抑えることができる。すなわち、仮に、蓄電池14の充電電力が、第2の電力値と第1の電力値との差分よりも大きいかどうかを判定しない場合には、負荷状態の遷移を一旦行った直後に、元の負荷状態に戻ることがあり得る。この場合には、無駄な状態遷移が生じてしまう。一方、パワーコンディショナ4では、蓄電池14の充電電力が、第2の電力値と第1の電力値との差分よりも大きい場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧から第2の電圧に切り替えるので、負荷状態の無駄な状態遷移を抑えることができる。
以上のように本実施の形態では、バス電が第1の電圧である場合に負荷で消費される負荷電である第1の電力値、およびバス電圧が第2の電圧である場合に負荷で消費される負荷電力である第2の電力値を記憶可能なメモリを設けるようにした。充放電検出部は、蓄電池の充電電力値を検出するようにした。そして、制御部は、蓄電池の充電電力値が、第2の電力値と第1の電力値との差分よりも大きい場合に、バス電圧を第1の電圧から第2の電圧に切り替えるようにした。これにより、負荷状態の無駄な状態遷移を抑えることができる。その他の効果は、上記第1の実施の形態の場合と同様である。
[変形例4-1]
上記実施の形態では、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力が、切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧から第2の電圧に切り替えるようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば図16に示すように、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力および放電可能電力の和が、切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合に、バス電圧Vbusを第1の電圧から第2の電圧に切り替えるようにしてもよい。ここで、放電可能電力の値は、例えば、蓄電池14の放電量の最大定格値に基づいて設定される。具体的には、放電可能電力の値は、蓄電池14の放電量の最大定格値そのものであってもよいし、蓄電池14の最大定格値よりも低い値であってもよい。
具体的には、例えば、負荷状態が負荷状態SAである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力および放電可能電力の和が、負荷状態SAから負荷状態SBへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合には、制御部66は、バス電圧Vbusを電圧VAから電圧VBに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。すなわち、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力および蓄電池14の放電可能電力の和が、負荷状態SAから負荷状態SBへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多いことは、太陽光発電装置39の発電電力が十分に大きく、負荷状態SAから負荷状態SBへの切り替えても、蓄電池14の放電量が放電可能電力を超えないと予測されることを示す。言い換えれば、負荷状態SAから負荷状態SBへ切り替えることによる負荷100の消費電力の増加分は、太陽光発電装置39の発電電力および蓄電池14の放電電力により賄うことができる。よって、制御部66は、負荷装置31~34のうちの動作させる負荷装置の数を増やすように制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SAから負荷状態SBに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SBである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力および放電可能電力の和が、負荷状態SBから負荷状態SCへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合には、制御部66は、バス電圧Vbusを電圧VBから電圧VCに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SBから負荷状態SCに遷移する。
同様に、例えば、負荷状態が負荷状態SCである場合において、蓄電池14が充電状態であり、かつ、蓄電池14の充電電力および放電可能電力の和が、負荷状態SCから負荷状態SDへの切り替えによる負荷100の電力増加量より多い場合には、制御部66は、バス電圧Vbusを電圧VCから電圧VDに切り替えるように、昇圧コンバータ13および双方向コンバータ15の動作を制御する。これにより、負荷状態は負荷状態SCから負荷状態SDに遷移する。
[変形例4-2]
上記実施の形態では、負荷電力データDTは、例えば、外部装置から通信部67を介して取得され、あるいは、例えばユーザがユーザインタフェース68を操作することにより入力されるようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば、負荷電力データDTは、負荷100の負荷電力の検出結果に基づいて生成されてもよい。以下に、本変形例に係るパワーコンディショナ4Aについて詳細に説明する。
図17は、本変形例に係るパワーコンディショナ4Aの一構成例を表すものである。パワーコンディショナ4Aは、昇圧コンバータ43と、制御部76とを備えている。
昇圧コンバータ43は、発電量検出部43Cを有している。発電量検出部43Cは、太陽光発電装置39の発電量を検出するように構成される。発電量は、発電電力であってもよいし、発電電流であってもよいし、発電電圧であってもよい。昇圧コンバータ43は、制御部76からの指示に基づいて電力変換動作を行い、電圧検出部13Aおよび発電量検出部43Cの検出結果を制御部76に供給するようになっている。
制御部76は、停電時において、昇圧コンバータ43の発電量検出部43Cの検出結果、および双方向コンバータ15の充放電検出部15Cの検出結果に基づいて、負荷100で消費される負荷電力を検出するように構成される。そして、制御部76は、負荷状態SAにおいて得られた負荷電力の代表値、負荷状態SBにおいて得られた負荷電力の代表値、負荷状態SCにおいて得られた負荷電力の代表値、および負荷状態SDにおいて得られた負荷電力の代表値を、メモリ69に負荷電力データDTとして記憶する。負荷電力の代表値は、例えば負荷電力の最大値にすることができる。そして、制御部76は、制御部66と同様に、停電時において、動作する負荷装置の数を増やしても安定動作が予測される場合に、動作する負荷装置の数を増やすように、バス電圧Vbusを設定する。
この例では、負荷電力データDTは、負荷状態SA,SB,SC,SDにおける過去の負荷電力の代表値を含むようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、負荷電力データDTは、負荷状態が負荷状態SAであった前回の期間における負荷電力の代表値、負荷状態が負荷状態SBであった前回の期間における負荷電力の代表値、負荷状態が負荷状態SCであった前回の期間における負荷電力の代表値、および負荷状態が負荷状態SDであった前回の期間における負荷電力の代表値を含んでもよい。
この場合、制御部76は、例えば、負荷状態を負荷状態SAに切り替えてから、負荷状態を負荷状態SAから他の負荷状態に切り替えるまでの期間における負荷電力の代表値を、メモリ69に記憶する。負荷電力の代表値は、例えば負荷電力の最大値にすることができる。負荷状態SB,SC,SDについても同様である。このようにして、制御部76は、負荷状態SA,SB,SC,SDにおける負荷電力の代表値を、メモリ69に負荷電力データDTとして記憶する。
これにより、パワーコンディショナ4Aでは、動作する負荷装置の数を増やしたときに安定動作を実現することができるかどうかを判断する精度を高めることができる。
[変形例4-3]
上記実施の形態の技術を、第1の実施の形態の各変形例の技術と組み合わせてもよい。
[その他の変形例]
また、これらの変形例のうちの2以上を組み合わせてもよい。
以上、いくつかの実施の形態および変形例を挙げて本技術を説明したが、本技術はこれらの実施の形態等には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記の各実施の形態等では、パワーコンディショナに太陽光発電装置39を接続したが、これに限定されるものではなく、例えば、風力発電装置など、自然エネルギーを利用する様々な種類の電源を接続することができる。
例えば、上記の各実施の形態等では、4つのDC/DCコンバータ21を設け、4つの負荷装置31~34を接続することができるようにしたが、これに限定されるものではない。これに代えて、例えば2つまたは3つのDC/Dコンバータを設けてもよいし、5つ以上のDC/DCコンバータを設けてもよい。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
1,1A,1B,2,3,4,4A…パワーコンディショナ、8…系統電源、9…高圧キャビネット、11…変圧器、12…AC/DCインバータ、13,43…昇圧コンバータ、13A…電圧検出部、13B…電力変換部、14…蓄電池、15…双方向コンバータ、15A…電圧検出部、15B…電力変換部、15C…充放電検出部、15D…充電率検出部、16,46,56,66,76…制御部、19…直流バス、21~24,21A~24A…DC/DCコンバータ、31~34,31A~31A…負荷装置、39…太陽光発電装置、43C…発電量検出部、67…通信部、68…ユーザインタフェース、69…メモリ、100,100A…負荷、DT…負荷電力データ、RA1~RA4…動作電圧範囲、SA~SD…負荷状態、T1~T4…接続端子、VA,VB,VC,VD…電圧、Vbus…バス電圧、TAB2,TAB3,TBC2,TBC3,TCD2,TCD3,TBA1,TBA2,TBA3,TCB1,TCB2,TCB3,TDC1,TDC2,TDC3…しきい値。

Claims (13)

  1. 自然エネルギーを利用する電源に接続され、前記電源により生成された電力に基づいて電力変換を行うことにより直流電力を生成可能な昇圧コンバータと、
    前記昇圧コンバータおよび負荷に接続され、前記昇圧コンバータから供給された前記直流電力を前記負荷へ伝えることが可能な直流バスと、
    前記直流バスおよび蓄電池に接続され、前記直流バスと前記蓄電池との間で電力変換を行うことにより前記蓄電池を充電しあるいは前記蓄電池を放電することが可能な双方向コンバータと、
    前記蓄電池が充電状態であるか放電状態であるかを検出するとともに、前記蓄電池が前記放電状態である場合に前記蓄電池の放電量を検出することが可能な第1の検出部と、
    前記昇圧コンバータおよび前記双方向コンバータの動作を制御することにより前記直流バスのバス電圧の定電圧制御を行わせることが可能な制御部と
    を備え、
    前記制御部は、
    前記蓄電池が前記充電状態である場合に、前記バス電圧を第1の電圧から、前記第1の電圧よりも高い第2の電圧に切り替え可能であり、
    前記蓄電池が前記放電状態であり、前記放電量が第1のしきい値より多い場合に、前記バス電圧を前記第2の電圧から前記第1の電圧に切り替え可能である
    パワーコンディショナ。
  2. 前記電源の発電量を検出可能な第2の検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記蓄電池が前記充電状態であり、前記発電量が第2のしきい値より多い場合に、前記バス電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替え可能である
    請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 前記蓄電池の充電率を検出可能な第3の検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記充電率に基づいて前記第2のしきい値を設定する
    請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  4. 前記制御部は、前記充電率が第1の値である場合には、前記第2のしきい値を第2の値に設定し、前記充電率が前記第1の値よりも高い第3の値である場合には、前記第2のしきい値を前記第2の値より低い第4の値に設定する
    請求項3に記載のパワーコンディショナ。
  5. 前記蓄電池の充電率を検出可能な第3の検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記蓄電池が前記充電状態であり、前記充電率が第3のしきい値よりも高い場合に、前記バス電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替え可能である
    請求項1または請求項2に記載のパワーコンディショナ。
  6. 前記バス電圧が前記第1の電圧である場合に前記負荷で消費される負荷電力である第1の電力値、および前記バス電圧が前記第2の電圧である場合に前記負荷で消費される負荷電力である第2の電力値を記憶可能なメモリをさらに備え、
    前記第1の検出部は、さらに前記蓄電池の充電電力値を検出可能であり、
    前記制御部は、前記蓄電池が前記充電状態であり、前記蓄電池の前記充電電力値および前記蓄電池の放電可能電力値の和が、前記第2の電力値と前記第1の電力値との差分よりも大きい場合に、前記バス電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替え可能である
    請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  7. 前記バス電圧が前記第1の電圧である場合に前記負荷で消費される負荷電力である第1の電力値、および前記バス電圧が前記第2の電圧である場合に前記負荷で消費される負荷電力である第2の電力値を記憶可能なメモリをさらに備え、
    前記第1の検出部は、さらに前記蓄電池の充電電力値を検出可能であり、
    前記制御部は、前記蓄電池が前記充電状態であり、前記蓄電池の前記充電電力値が、前記第2の電力値と前記第1の電力値との差分よりも大きい場合に、前記バス電圧を前記第1の電圧から前記第2の電圧に切り替え可能である
    請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  8. ユーザインタフェースをさらに備え、
    前記制御部は、前記ユーザインタフェースからの指示に基づいて、前記メモリに記憶された前記第1の電力値および前記第2の電力値を書き換え可能である
    請求項6または請求項7に記載のパワーコンディショナ。
  9. 前記電源の発電量を検出可能な第2の検出部をさらに備え、
    前記制御部は、さらに、前記第1の検出部の検出結果および前記第2の検出部の検出結果に基づいて、前記負荷で消費される負荷電力を検出可能であり、
    前記メモリにおける前記第1の電力値は、前記バス電圧が前記第1の電圧である場合における、検出された前記負荷電力であり、
    前記メモリにおける前記第2の電力値は、前記バス電圧が前記第2の電圧である場合における、検出された前記負荷電力である
    請求項6または請求項7に記載のパワーコンディショナ。
  10. 前記電源の発電量を検出可能な第2の検出部をさらに備え、
    前記制御部は、さらに、前記第1の検出部の検出結果および前記第2の検出部の検出結果に基づいて、前記負荷で消費される負荷電力を検出可能であり、
    前記メモリにおける前記第1の電力値は、前記バス電圧が前記第1の電圧であった前回の期間における、検出された前記負荷電力であり、
    前記メモリにおける前記第2の電力値は、前記バス電圧が前記第2の電圧であった前回の期間における、検出された前記負荷電力である
    請求項6または請求項7に記載のパワーコンディショナ。
  11. 前記直流バスに接続され、前記バス電圧に基づいて電力変換を行うことが可能な第1のコンバータと、
    前記直流バスに接続され、前記バス電圧に基づいて電力変換を行うことが可能な第2のコンバータと
    をさらに備え、
    前記負荷は、前記第1のコンバータおよび前記第2のコンバータを含み、
    前記第1のコンバータが動作可能な前記バス電圧の電圧範囲は、前記第1の電圧および前記第2の電圧を含み、
    前記第2のコンバータが動作可能な前記バス電圧の電圧範囲は、前記第1の電圧および前記第2の電圧のうちの前記第2の電圧を含む
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  12. 前記直流バスに接続され、前記負荷を接続可能な接続端子をさらに備えた
    請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
  13. 前記蓄電池をさらに備えた
    請求項1から請求項12のいずれか一項に記載のパワーコンディショナ。
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