JP7413931B2 - コネクタ - Google Patents

コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP7413931B2
JP7413931B2 JP2020098291A JP2020098291A JP7413931B2 JP 7413931 B2 JP7413931 B2 JP 7413931B2 JP 2020098291 A JP2020098291 A JP 2020098291A JP 2020098291 A JP2020098291 A JP 2020098291A JP 7413931 B2 JP7413931 B2 JP 7413931B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
spring member
elastic
fitting
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020098291A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021192333A (ja
JP2021192333A5 (ja
Inventor
大樹 小林
哲矢 宮村
豊 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2020098291A priority Critical patent/JP7413931B2/ja
Priority to PCT/JP2021/018605 priority patent/WO2021246144A1/ja
Priority to CN202180039145.0A priority patent/CN115699472A/zh
Priority to US17/926,485 priority patent/US20230187877A1/en
Publication of JP2021192333A publication Critical patent/JP2021192333A/ja
Publication of JP2021192333A5 publication Critical patent/JP2021192333A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7413931B2 publication Critical patent/JP7413931B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/64Means for preventing incorrect coupling
    • H01R13/641Means for preventing incorrect coupling by indicating incorrect coupling; by indicating correct or full engagement
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/633Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for disengagement only
    • H01R13/635Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for disengagement only by mechanical pressure, e.g. spring force
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/62905Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances comprising a camming member
    • H01R13/62916Single camming plate
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/629Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances
    • H01R13/631Additional means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts, e.g. aligning or guiding means, levers, gas pressure electrical locking indicators, manufacturing tolerances for engagement only
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R24/00Two-part coupling devices, or either of their cooperating parts, characterised by their overall structure
    • H01R24/84Hermaphroditic coupling devices

Landscapes

  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

本開示は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、雄コネクタと雌コネクタが半嵌合状態になることを防止するコネクタが開示されている。両コネクタの嵌合過程では、雄コネクタのスライド部材が雌コネクタのロックアームに突き当たることによって、コイルばねを弾性変形させる。両コネクタが半嵌合状態のままで嵌合作業を中断すると、コイルばねに蓄勢されている弾力によって両コネクタが離脱するので、両コネクタが半嵌合状態のままになることが防止される。両コネクタが本嵌合位置に至ると、ロックアームがスライド部材から解離することによって、コイルばねに蓄勢されていた弾力が解放される。
特開2018-195423号公報
両コネクタが半嵌合状態のときに両コネクタを確実に離脱させるためには、両コネクタが本嵌合状態に至る手前でも、コイルばねに充分な弾力を蓄勢しておく必要がある。ところが、コイルばねは、両コネクタが本嵌合状態に至るまで弾性変形し続けるため、両コネクタが本嵌合状態に至る直前では、コイルばねに蓄勢される弾力が相当に必要以上に大きくならざるを得ない。コイルばねに蓄勢させる弾力は、両コネクタの嵌合抵抗として作用する。そのため、上記のコネクタでは、嵌合抵抗が大きく、作業性が良くないという問題がある。
本開示のコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合抵抗の低減を図ることを目的とする。
本開示のコネクタは、
第1ハウジングと、
前記第1ハウジングに対して嵌合と離脱が可能な第2ハウジングと、
バネ部材と、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合に伴って前記バネ部材に弾力を蓄勢させる位置関係で配置された押圧部と、
弾力蓄勢状態の前記バネ部材から前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを嵌合させる向きの弾性復元力を受けるように配置された受圧部と、
前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合開始から嵌合途中までの間のみ、前記バネ部材を前記押圧部によって弾力が蓄勢される弾力蓄勢形態に保持する保持部とを備えている。
本開示によれば、嵌合抵抗を低減することができる。
図1は、実施例1において、第1ハウジングにバネ部材を組み付けた状態を斜め上前方から見た斜視図である。 図2は、第1ハウジングにバネ部材を組み付けた状態を斜め上後方から見た斜視図である。 図3は、第2ハウジングを斜め下前方から見た斜視図である。 図4は、未嵌合の第1ハウジングと第2ハウジングを対向させた状態をあらわす平断面図である。 図5は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合を開始した状態をあらわす平断面図である。 図6は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合過程でバネ部材が弾力蓄勢形態に保持されている状態をあらわす平断面図である。 図7は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合過程でバネ部材が弾力蓄勢形態から弾力解放形態へ切り替わった状態をあらわす平断面図である。 図8は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合が完了した状態をあらわす平断面図である。 図9は、実施例2において、第1ハウジングにスライダとバネ部材を組み付けた状態を斜め上から見た斜視図である。 図10は、第1ハウジングを斜め上から見た斜視図である。 図11は、スライダとバネ部材と受け部材を分離した状態を斜め上から見た斜視図である。 図12は、スライダを斜め下から見た斜視図である。 図13は、第2ハウジングを斜め下から見た斜視図である。 図14は、第1ハウジングと第2ハウジングを嵌合した状態を第2ハウジング側から見た正断面図である。 図15は、未嵌合の第1ハウジングと第2ハウジングを対向させた状態をあらわす図14のX-X線相当断面図である。 図16は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合を開始した状態をあらわす図14のY-Y線相当断面図である。 図17は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合過程でバネ部材が弾力蓄勢形態に保持されている状態をあらわすY-Y線相当断面図である。 図18は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合過程でバネ部材が弾力蓄勢形態から弾力解放形態へ切り替わった状態をあらわすY-Y線相当断面図である。 図19は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合過程でバネ部材が弾力蓄勢形態から弾力解放形態へ切り替わった状態をあらわすX-X線相当断面図である。 図20は、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合が完了した状態をあらわすX-X線相当断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
(1)第1ハウジングと、前記第1ハウジングに対して嵌合と離脱が可能な第2ハウジングと、バネ部材と、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合に伴って前記バネ部材に弾力を蓄勢させる位置関係で配置された押圧部と、弾力蓄勢状態の前記バネ部材から前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを嵌合させる向きの弾性復元力を受けるように配置された受圧部と、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合開始から嵌合途中までの間のみ、前記バネ部材を前記押圧部によって弾力が蓄勢される弾力蓄勢形態に保持する保持部とを備えている。
本開示によれば、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合過程において、開始から嵌合途中までは、弾力蓄勢形態に保持されているバネ部材に蓄勢された弾力によって、両ハウジングが半嵌合状態になるのを防止できる。嵌合途中でバネ部材が弾力蓄勢形態から解放されると、バネ部材から受圧部に付与される弾性復元力によって、第1ハウジングと第2ハウジングが正規嵌合状態となる。バネ部材に蓄勢される弾力は、嵌合抵抗となり、両ハウジングの嵌合の進行に伴って増大していく。本開示のコネクタは、バネ部材に弾力が蓄勢されるのが、嵌合開始から嵌合途中までの間だけであるから、嵌合完了までバネ部材に弾力が蓄勢され続けるものに比べると、嵌合抵抗が小さい。よって、本開示のコネクタは、両ハウジングが半嵌合状態になるのを防止しながら、嵌合抵抗を低減できる。
(2)前記押圧部と前記受圧部とが隣り合うように配置されており、前記押圧部が、前記バネ部材を前記受圧部に前記弾性復元力を付与する弾力解放位置側へ誘導する誘導面を有していることが好ましい。この構成によれば、保持部による保持状態が解除されると、弾力蓄勢形態のバネ部材は、誘導面の誘導作用により、受圧部に弾性復元力を付与する弾力解放位置へ移動する。押圧部と受圧部が隣り合うように配置されているので、バネ部材の移動ストロークが小さく、省スペース化を図ることができる。
(3)(2)において、前記バネ部材が、軸線を前記誘導面による誘導方向と交差する方向に向けた圧縮コイルバネからなり、前記バネ部材が軸状支持部材に外嵌されていることが好ましい。この構成によれば、バネ部材は、軸状支持部材に外嵌されることによって、軸線を屈曲させるような座屈変形を生じ難い。したがって、弾力蓄勢形態のバネ部材は、受圧部に弾性復元力を付与する弾力解放位置へ円滑に移動することができる。
(4)前記第1ハウジングに設けられ、前記バネ部材を保持した状態で、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と交差する方向へスライド可能なスライダと、前記スライダと前記第2ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合動作に伴って、前記弾力蓄勢形態の前記バネ部材が前記受圧部に弾性復元力を付与する弾力解放形態に切り替わる形態切替位置まで前記スライダを移動させるカム機能部とを備えていることが好ましい。この構成によれば、第1ハウジングと第2ハウジングの嵌合が進むのに伴い、スライダが、カム機能部によってバネ部材を保持した状態で形態切替位置へ移動し、バネ部材は弾力蓄勢形態から弾力解放形態へ切り替わる。弾性変形するバネ部材を、直接的に押し動かして弾力解放形態へ変位させるのではなく、スライダに保持させることによって弾力解放形態へ変位させるので、バネ部材の座屈変形を防止することができる。
(5)(4)において、前記カム機能部は、前記スライダに形成されたカム溝と、前記第2ハウジングに形成されたカムピンとを備え、前記カムピンは、前記バネ部材が前記弾力蓄勢形態から前記弾力解放形態へ切り替わるのに伴って、前記バネ部材の弾性復元力を受ける形態であることが好ましい。この構成によれば、カムピンが受圧部としての機能を兼ね備えているので、カムピンとは別に専用の受圧部を第2ハウジングに形成する場合に比べると、第2ハウジングの形状を簡素化することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
[実施例1]
本開示を具体化した実施例1を、図1~図8を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施例1のコネクタは、第1ハウジング10と、第1ハウジング10に取り付けたバネ部材25と、第1ハウジング10に対して嵌合と離脱が可能な第2ハウジング30とを備えている。第1ハウジング10と第2ハウジング30は、互いに前後方向に接近することによって嵌合し、互いに前後方向に離隔することによって離脱する。本実施例1において、嵌合方向と前後方向は同義で用いる。
本実施例1において、第1ハウジング10の前後方向については、図1における斜め左下方、図2における斜め右上方、及び図4~8における右方を前方と定義する。第2ハウジング30の前後方向については、図4~8における左方を前方と定義する。上下の方向については、図1~3にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図4~8における下側を右側と定義し、図4~8における上側を左側と定義する。
第1ハウジング10は、図1,2に示すように、ハウジング本体部11と、ハウジング本体部11の上面における左側領域から上方へ突出した形態のバネ収容部12とを有する単一部品である。図4に示すように、ハウジング本体部11内には、左右一対の雌形をなす第1端子金具13が収容されている。
バネ収容部12の内部には、前後方向に細長い弾力蓄勢室14が形成されている。バネ収容部12の前端部には、弾力蓄勢室14に対して前方から臨むストッパ15が形成されている。バネ収容部12の後端部には、弾力蓄勢室14に対して後方から臨む第1押圧部16が形成されている。第1押圧部16の前面(弾力蓄勢室14に臨む面)は、第1誘導面17として機能する。第1誘導面17は、前後方向に対して斜め右方向に臨む向きに傾斜している。
バネ収容部12には、バネ収容部12の左外側面から弾力蓄勢室14内に連通する連通溝18が形成されている。連通溝18の前端部は、ストッパ15を前後に貫通することによって、バネ収容部12の前端面と弾力蓄勢室14内とを連通させている。バネ収容部12には、バネ収容部12の溝外側面と弾力蓄勢室14とを連通させる連通孔19が形成されている。連通孔19の前後方向開口領域は、弾力蓄勢室14の前端よりも後方の位置から、弾力蓄勢室14の後端に至る範囲である。弾力蓄勢室14を構成する右側の内壁部のうち、連通孔19よりも前方の部位は、第1保持部20として機能する。
ハウジング本体部11の上面には、バネ収容部12の右側に隣接する第1凹部21が形成されている。前後方向における第1凹部21の形成領域は、第1保持部20の後端から第1ハウジング10の後端に至る範囲である。第1凹部21の後端は、第1ハウジング10の後端面に開口している。第1凹部21の前面部、即ち第1保持部20の後面部は、第1凹部21に対して前方から臨む第1受圧部22として機能する。
バネ部材25は、軸線を前後方向に向けた圧縮コイルバネからなる。バネ部材25は軸状支持部材26に取り付けられている。軸状支持部材26は、軸線を前後方向に向けた軸部27と、軸部27の前端部に形成された拡径部28とを有する単一部品である。バネ部材25は軸部27に外嵌され、バネ部材25の前端が拡径部28に対し後方から当接している。バネ部材25と軸状支持部材26は、弾力蓄勢室14内に収容されている。弾力蓄勢室14内では、バネ部材25が弾性変形し、バネ部材25の後端が第1押圧部16に対して前方から当接し、拡径部28がストッパ15に対して後方から当接している。
第2ハウジング30は、図3に示すように、端子支持部31と、端子支持部31の外周縁から前方へ角筒状に突出したフード部32とを有する単一部品である。図4に示すように、端子支持部31には、左右一対の雄形の第2端子金具33が取り付けられている。フード部32内には、フード部32を構成する左側壁部からリブ状に突出した第2押圧部34が形成されている。第2押圧部34の前端部には、第2誘導面35が形成されている。第2誘導面35は、フード部32の前後方向における前端よりも後方に位置している。
フード部32内には、フード部32を構成する上壁部と右側壁部とに連なる膨出部36が形成されている。膨出部36には、膨出部36の左側面と下面とを切欠した形態の第2凹部37が形成されている。第2凹部37の前面部は、第2凹部37に対して前方から臨む第2受圧部38として機能する。第2受圧部38は、第2押圧部34の前端(第2誘導面35)よりも前方に位置する。膨出部36のうち第2凹部37の前面(第2受圧部38の後端)よりも前方の部位は、第2保持部39として機能する。
第1ハウジング10と第2ハウジング30を嵌合する際には、図4に示すように、両ハウジング10,30の前端同士を対向させた状態で、両ハウジング10,30を接近させ、第1ハウジング10をフード部32内に挿入する。挿入が進むと、図5に示すように、第2押圧部34が連通溝18の前端部に挿入し、第2押圧部34の前端(第2誘導面35)が拡径部28に対して前方から当接するとともに、膨出部36が、バネ収容部12の右側面とハウジング本体部11の上面を覆う状態となる。本実施例1では、第2押圧部34が拡径部28に当接したタイミングを、両ハウジング10,30の嵌合開始と定義する。
嵌合開始時は、第2受圧部38が弾力蓄勢室14に対して右方から臨むように位置し、第2凹部37の前端部が第1凹部21の一部を連通した状態となる。第1凹部21と第2凹部37とによって弾力解放室29が構成される。弾力解放室29は第1受圧部22と第2受圧部38とによって前後方向に挟まれた空間である。嵌合開始時の弾力解放室29の前後長は、弾力蓄勢室14の前後長よりも短い。
嵌合が開始すると、バネ部材25が、第1押圧部16と第2押圧部34との間で嵌合方向と平行に挟まれる。この状態から両ハウジング10,30の嵌合が進むと、図6に示すように、第1押圧部16と第2押圧部34が接近するので、両押圧部16,34によって挟み付けられるバネ部材25は、弾力を蓄勢していく。蓄勢される弾力は、両ハウジング10,30の嵌合が進むのに伴って増大していく。第2押圧部34は、第1押圧部16に対して第2ハウジング30側から対向するので、バネ部材25に蓄勢される弾力は、両ハウジング10,30の嵌合作業に抗する嵌合抵抗となる。
バネ部材25に蓄勢される弾力は、第1誘導面17と第2誘導面35に対して反力として作用する。両誘導面17,35は、弾力蓄勢室14内のバネ部材25を、弾力蓄勢室14よりも右方、即ち弾力解放室29(第1凹部21及び第2凹部37)側へ押し動かそうとする向きに傾斜している。しかし、弾力蓄勢室14の前端部においては、第1保持部20がバネ部材25に対して右方から対向するように位置し、弾力蓄勢室14の後端部においては、第2保持部39がバネ部材25に対して右方から対向するように位置している。したがって、バネ部材25は、弾力蓄勢室14内に収容されたままであり、両ハウジング10,30の嵌合が進むのに伴って弾力を蓄勢していく弾力蓄勢形態に保持される。
両ハウジング10,30の嵌合が進むと、図6に示すように、第2押圧部34が弾力蓄勢室14内に進入することによって、拡径部28とバネ部材25の前端が第1保持部20に対して後方へ相対変位する。同時に、第2保持部39がバネ部材25に対して後方へ相対変位する。両ハウジング10,30の嵌合が更に進むと、拡径部28が第1保持部20の後端と同じ位置に到達すると同時に、第2保持部39がバネ部材25の後端と同じ位置に到達する。この位置関係により、第1保持部20と第2保持部39は、バネ部材25を弾力蓄勢形態に保持する状態を解除する。
両保持部20,39によってバネ部材25が弾力蓄勢形態に保持されている間に、嵌合作業を終えた場合には、バネ部材25に蓄勢されている弾力が両押圧部16,34に作用するので、両ハウジング10,30がバネ部材25の弾力によって離脱する。したがって、両ハウジング10,30が正規嵌合に至らない半嵌合状態のままになることはない。
両保持部20,39による保持が解除された時点では、第2受圧部38が前後方向において第1押圧部16と同じ位置に到達し、第2押圧部34が前後方向において第1受圧部22と同じ位置に到達する。すると、バネ部材25に蓄勢された弾力と第1誘導面17及び第2誘導面35の傾斜とによって、バネ部材25と軸状支持部材26が、図7に示すように、弾力蓄勢室14から弾力解放室29へ押し動かされる。
バネ部材25が弾力解放室29に移動すると、バネ部材25に蓄勢されていた弾力が、第1受圧部22と第2受圧部38に対して弾性復元力として作用する。つまり、バネ部材25は、両ハウジング10,30の嵌合途中において弾力蓄勢室14から弾力解放室29へ移動することにより、両押圧部16,34によって弾力を蓄勢する弾力蓄勢形態から、蓄勢した弾力を両受圧部22,38に付与する弾力解放形態に切り替わる。
弾力解放室29においては、第2ハウジング30に形成されている第2受圧部38が、第1受圧部22に対して第1ハウジング10側から対向するように位置する。第1受圧部22に対して第2受圧部38が対向する方向は、第1押圧部16に対して第2押圧部34が対向する方向とは前後逆向きとなる。したがって、バネ部材25から両受圧部22,38に作用する弾性復元力は、両ハウジング10,30を嵌合させる方向の力として作用する。したがって、両ハウジング10,30は、半嵌合状態のままになることがなく、確実に嵌合完了状態(正規嵌合状態)になる。
本実施例1のコネクタは、第1ハウジング10と、第1ハウジング10に対して嵌合と離脱が可能な第2ハウジング30と、バネ部材25とを有する。第1ハウジング10には、第1押圧部16と第1受圧部22と第1保持部20が形成されている。第2ハウジング30には、第2押圧部34と第2受圧部38と第2保持部39が形成されている。第1押圧部16と第2押圧部34は、両ハウジング10,30の嵌合に伴ってバネ部材25に弾力を蓄勢させる位置関係で配置されている。第1保持部20と第2保持部39は、両ハウジング10,30の嵌合開始から嵌合途中までの間のみ、バネ部材25を両押圧部16,34によって弾力が蓄勢される弾力蓄勢形態に保持する。第1受圧部22と第2受圧部38は、弾力蓄勢状態のバネ部材25から両ハウジング10,30を嵌合させる向きの弾性復元力を受けるように配置されている。
第1ハウジング10と第2ハウジング30の嵌合過程において、嵌合開始から嵌合途中までの間、即ち、バネ部材25が両保持部16,34によって弾力蓄勢形態に保持されている間は、両押圧部16,34によってバネ部材25に弾力が蓄勢されていく。バネ部材25に弾力が蓄勢されている間に嵌合作業を終えると、バネ部材25に蓄勢された弾力によって両ハウジング10,30が離隔するので、両ハウジング10,30が半嵌合状態のままになることを防止できる。両ハウジング10,30の嵌合途中で両保持部16,34による保持状態が解除され、バネ部材25が弾力蓄勢形態から解放されると、弾力蓄勢状態のバネ部材25から両受圧部22,38に付与される弾性復元力によって、第1ハウジング10と第2ハウジング30が正規嵌合状態となり、嵌合が完了する。したがって、両保持部16,34による保持解除後も、両ハウジング10,30が半嵌合状態のままになることはない。
両ハウジング10,30の嵌合過程では、バネ部材25に蓄勢される弾力が、両ハウジング10,30の嵌合の進行に伴って増大していく。バネ部材25に蓄勢される弾力は、両ハウジング10,30に付与する嵌合操作力に抗する嵌合抵抗となる。本実施例1のコネクタにおいて、バネ部材25に弾力が蓄勢されるのは、嵌合開始から嵌合途中までの間だけである。したがって、両ハウジング10,30の嵌合が完了するまでバネ部材25に弾力が蓄勢され続けるものに比べると、本実施例1のコネクタは嵌合抵抗が小さい。よって、本実施例1のコネクタによれば、両ハウジング10,30が半嵌合状態のままになることを防止しながら、嵌合抵抗を低減することができる。
両ハウジング10,30の嵌合過程では、両押圧部16,34と両受圧部22,38は左右に隣り合うように配置される。第1押圧部16と第2押圧部34は、バネ部材25を両受圧部22,38に弾性復元力を付与する弾力解放位置側へ誘導する第1誘導面17と第2誘導面35を有している。この構成によれば、両保持部20,39による保持状態が解除されると、弾力蓄勢形態のバネ部材25は、両誘導面17,35の誘導作用により、両受圧部22,38に弾性復元力を付与する弾力解放位置へ移動する。両押圧部16,34と両受圧部22,38が隣り合うように配置されているので、バネ部材25の移動ストロークが小さく、省スペース化を図ることができる。
バネ部材25は、軸線を両誘導面17,35による誘導方向(左右方向)と交差する前後方向方向に向けた圧縮コイルバネからなる。バネ部材25は、軸状支持部材26に外嵌されている。バネ部材25は、軸状支持部材26に外嵌されることによって、軸線を屈曲させるような座屈変形を生じ難い。したがって、弾力蓄勢形態のバネ部材25は、両受圧部22,38に弾性復元力を付与する弾力解放位置へ円滑に移動することができる。
[実施例2]
本開示を具体化した実施例2を、図9~図20を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本実施例2のコネクタは、第1ハウジング40と、第1ハウジング40に設けたスライダ55と、スライダ55に取り付けたバネ部材65と、第1ハウジング40に対して嵌合と離脱が可能な第2ハウジング70とを備えている。第1ハウジング40と第2ハウジング70は、互いに前後方向に接近することによって嵌合し、互いに前後方向に離隔することによって離脱する。本実施例2において、嵌合方向と前後方向は同義で用いる。
本実施例2において、第1ハウジング40とスライダ55の前後方向については、図9~11における斜め左下方、図12における斜め左上方、及び図16~20における右方を前方と定義する。第2ハウジング70の前後方向については、図13における斜め左上方、及び図15~20における左方を前方と定義する。上下の方向については、図9~14にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図15~20における下側を右側と定義し、図15~20における上側を左側と定義する。
第1ハウジング40は、図9,10に示すように、全体として高さ寸法の小さい直方形をなす。図15に示すように、第1ハウジング40の下端側内部には、3つの雌形をなす第1端子金具41が左右に並んで収容されている。図9,10に示すように、第1ハウジング40のうち第1端子金具41よりも上方の部位には、作動室42が形成されている。図15に示すように、作動室42は、第1ハウジング40を左右方向に貫通した形態である。作動室42の左右両端は、第1ハウジング40の左右両外側面において前後方向に細長い溝状に開口している。作動室42の前端のうち左側の領域は、第1ハウジング40の前端面に開口している。
第1ハウジング40は、作動室42の上面部を区画する上壁部43を有する。上壁部43のうち左側部分における前端側領域には、作動室42を第1ハウジング40の上方外部へ開放させる切欠部44が形成されている。上壁部43のうち切欠部44よりも右方の部位には、前後方向に細長く、第1ハウジング40の前端面に開口する逃がし溝45が形成されている。
図9,10,16に示すように、上壁部43の下面(作動室42の臨む面)には、左右方向に延びる第1ガイド溝46が、上壁部43の左右方向全領域に亘って形成されている。上壁部43の下面には、第1ガイド溝46から上壁部43の後端縁にわたって前後方向に延びる左右一対の第2ガイド溝47が形成されている。第1ガイド溝46における後側の内面は、一対の第2ガイド溝47によって3領域に分断されている。分断された3領域のうち左側と中央の2つの領域は、左右に並ぶ一対の保持部48として機能する。一対の保持部48は、いずれも、第1押圧部49としての機能を兼ね備えている。
図10,15に示すように、作動室42の内底面には、左右方向に延びる第1受圧部50が形成されている。第1受圧部50は、左右方向に細長いリブ状に突出した形態である。第1受圧部50は、作動室42の右端から、作動室42の左端よりも右方の位置にわたって形成されている。第1受圧部50の左端面は、前後方向及び左右方向に対して斜めをなすテーパ状のガイド面51となっている。第1受圧部50は、前後方向において、保持部48(第1押圧部49)よりも前方に配置されている。
図15に示すように、作動室42の内底面には、ガイドピン52が形成されている。ガイドピン52は、軸線を上下方向に向けた高さの低い円柱形をなす。ガイドピン52は、保持部48(第1押圧部49)よりも前方で、かつ逃がし溝45よりも右方の位置に配置されている。
図11,12に示すように、スライダ55は、全体として板厚方向を上下方向に向けた平板状をなす。スライダ55の上面後端部には、左右方向に間隔を空けた一対のガイドリブ56が形成されている。ガイドリブ56は、左右方向に細長く延びた形態である。ガイドリブ56の後面は、保持部48に対して前方から当接し、保持部48に対して摺接可能である。スライダ55の上面には、カム機能部57を構成するカム溝58が形成されている。カム溝58は、スライダ55の前端縁に開口する入口58Eから、斜め左後方へ延びている。カム溝58の長さ方向は、前後方向及び左右方向に対して斜め方向である。
図12,15に示すように、スライダ55の下面には、第3ガイド溝59と第4ガイド溝60が形成されている。第3ガイド溝59は、スライダ55後端部において、左右方向に延びた形態である。第3ガイド溝59の右端は、スライダ55の右側面に開口している。第4ガイド溝60は、前後方向に延びた形態であり、第3ガイド溝59の左端に連通している。第4ガイド溝60は、第3ガイド溝59から前方へ延びている。第3ガイド溝59と第4ガイド溝60は、L字形をなしている。
図11,12に示すように、スライダ55には、バネ支持部61が形成されている。バネ支持部61は、カム溝58よりも左方に配置されている。バネ支持部61は、前方に片持ち状に突出した軸状をなす。バネ支持部61の前端は、前後方向においてスライダ55の前端に位置している。スライダ55には、前後方向に細長く延びる左右一対のスリット62が形成されている。一対のスリット62は、スライダ55を上下に貫通した形態であり、スリット62の前端はスライダ55の前端縁に開口している。スリット62は、バネ支持部61と、バネ支持部61に対し左右両側から挟むように対向する一対の対向部63とによって区画されている。一対の対向部63の前端部には、スリット62内へ突出した形態のストッパ64が形成されている。
スライダ55は、第1ハウジング40の左方から作動室42内に挿入され、ガイドリブ56を第1ガイド溝46に挿入した状態で、第1ハウジング40に取り付けられている。両ハウジング40,70が未嵌合の状態では、図15,16に示すように、スライダ55が初期位置に位置決めされる。スライダ55が初期位置にある状態では、カム溝58の入口58Eが左右方向において逃がし溝45と同じ位置に配置され、ガイドピン52が第3ガイド溝59の右端部に収容される。ガイドリブ56は、第2ガイド溝47よりも左方の位置に配置される。ガイドリブ56は、第1ガイド溝46の保持部48(第1押圧部49)に当接した状態となる。バネ支持部61は、第1受圧部50の左端よりも左方に配置される。
図11に示すように、バネ部材65は、軸線を前後方向に向けた圧縮コイルバネからなる。バネ部材65の前端部には、受け部材66が取り付けられている。受け部材66は、バネ部材65を前方から覆っている。受け部材66には、バネ支持部61を貫通させることが可能な貫通孔67が形成されている。受け部材66の左右両外側面には、対向部63に摺接する一対の非対称形態の摺接凹部68が形成されている。
バネ部材65は、バネ支持部61に外嵌され、前後方向(軸線方向)に縮むように弾性変形した状態でスライダ55に取り付けられている。受け部材66は、左右両側部を一対のスリット62に収容し、摺接凹部68を対向部63に嵌合させた状態で、スライダ55に取り付けられている。バネ部材65の後端は、スリット62の後端部に対して前方から弾性的に当接している。バネ部材65の前端は受け部材66の後面に当接している。受け部材66の前面は、ストッパ64に対して後方から弾性的に当接している。
第2ハウジング70は、図13に示すように、端子支持部71と、端子支持部71の外周縁から前方へ角筒状に突出したフード部72とを有する単一部品である。図15に示すように、端子支持部71には、3つの雄形の第2端子金具73が取り付けられている。フード部72を構成する上面壁74の下面には、下方へ突出した形態の第2押圧部75が形成されている。第2押圧部75は、フード部72の左端部に配置されている。第2押圧部75の前端は、フード部72の前端よりも後方に位置している。
上面壁74の下面には、下方へ突出した形態のカムピン76が形成されている。カムピン76は、軸線を上下方向に向けた円柱形をなす。カムピン76は、前後方向において第2押圧部75の前端と同じ位置に配置されている。カムピン76は、左右方向において第2押圧部75よりも右方に配置されている。カムピン76は、カム溝58と同様、カム機能部57を構成する。
第1ハウジング40と第2ハウジング70を嵌合する際には、図15に示すように、両ハウジング40,70の前端同士を対向させた状態で、両ハウジング40,70を接近させ、第1ハウジング40をフード部72内に挿入する。挿入が進むと、第2押圧部75が受け部材66の前面上端部に当接し、図16に示すように、カムピン76が、カム溝58の入口58Eと逃がし溝45の前端部に進入する。本実施例2では、第2押圧部75が受け部材66に当接したタイミングを、両ハウジング40,70の嵌合開始と定義する。
嵌合が開始してから両ハウジング40,70の嵌合が進むと、図17に示すように、第2押圧部75が、作動室42内に進入して受け部材66を後方へ押し動かしながら、第1押圧部49に対して第1ハウジング40の前方から接近する。第2押圧部75から受け部材66に付与される押圧力は、バネ部材65を介してスライダ55に付与される。しかし、スライダ55のガイドリブ56が第1押圧部49に当接しているので、スライダ55は第1ハウジング40に対して後方へ相対変位することができない。したがって、バネ部材65が、スライダ55を介して第1押圧部49と第2押圧部75との間で挟み付けられ、バネ部材65には弾力が蓄勢されていく。バネ部材65が両押圧部49,75の間で挟み付けられて弾力蓄勢する形態を、弾力蓄勢形態と定義する。バネ部材65に蓄勢される弾力は、両ハウジング40,70の嵌合が進むのに伴って増大していく。第2押圧部75は、第1押圧部49に対して第2ハウジング70側から対向するので、バネ部材65に蓄勢される弾力は、両ハウジング40,70の嵌合動作に抗する嵌合抵抗となる。
両ハウジング40,70の嵌合が進むのに伴って、カムピン76とカム溝58が、カム溝58の傾斜面に沿って摺接することによってカム機能を発揮する。このカム機能によって、スライダ55は、ガイドリブ56を第1ガイド溝46に摺接させながら、右方、つまり両ハウジング40,70の嵌合方向と直交する方向へスライドする。スライダ55と一緒にバネ部材65と受け部材66も右方へスライドするが、第2押圧部75の前面は、左右方向に長く延びているので、受け部材66が第2押圧部75から外れることはない。また、ガイドリブ56と第1ガイド溝46も、左右方向に延びた形態なので、ガイドリブ56が第1ガイド溝46から外れることはない。したがって、バネ部材65は、両ハウジング40,70の嵌合が進むのに伴って弾力を蓄勢していく弾力蓄勢形態に保持される。
両ハウジング40,70の嵌合とスライダ55の右方へのスライドが、更に進むと、図18に示すように、ガイドリブ56の全体が保持部48から右方へ外れ、スライダ55は、第1ハウジング40に対して後方へ相対変位することが可能な状態となる。換言すると、保持部48は、バネ部材65を弾力蓄勢形態に保持する状態を解除する。本実施例2では、このときのスライダ55の位置を、形態切替位置と定義する。
スライダ55が形態切替位置までスライドする間に、ガイドピン52は第3ガイド溝59に摺接する。スライダ55が形態切替位置に到達すると、ガイドピン52は第3ガイド溝59の左端(即ち、第4ガイド溝60の後端)に到達する。スライダ55が形態切替位置に到達すると、カムピン76がカム溝58の終端部(後端)に到達する。
また、ガイドリブ56が保持部48から外れるということは、バネ部材65に蓄勢されている弾力が、第1押圧部49に伝わらなくなるということを意味する。スライダ55が形態切替位置に到達すると同時に、受け部材66が第2押圧部75から右方へ外れる。したがって、バネ部材65は、第1押圧部49と第2押圧部75によって弾力を蓄勢する弾力蓄勢形態から解放され、蓄勢した弾力を解放することができる弾力解放形態に切り替わる。つまり、両ハウジング40,70の嵌合が開始してから、スライダ55が形態切替位置に到達するまでの間は、保持部48によってバネ部材65が弾力蓄勢形態に保持され続ける。スライダ55が形態切替位置に到達すると、バネ部材65が弾力蓄勢形態から弾力解放形態に切り替わる。
バネ部材65が弾力蓄勢形態に保持されている間に、嵌合作業を終えた場合には、バネ部材65に蓄勢されている弾力が、スライダ55と受け部材66を介して第1押圧部49と第2押圧部75に作用するので、両ハウジング40,70がバネ部材65の弾力によって離脱する。したがって、両ハウジング40,70が正規嵌合に至らない半嵌合状態のままになることはない。
スライダ55が形態切換位置に到達してバネ部材65が弾力蓄勢形態から弾力解放形態に切り替わると、バネ部材65が左右方向において第1受圧部50の左端部と同じ位置に到達し、図19に示すように、受け部材66の下端部が第1受圧部50に対して後方から当接する。したがって、バネ部材65に蓄勢されている弾力が、第1受圧部50に対して後方から付与される。また、ガイドリブ56が保持部48から外れると、バネ部材65の後端からスライダ55に作用する弾力は、カム溝58からカムピン76に付与される。この時点で、カムピン76は第2ハウジング70の第2受圧部77としての機能部位に切り替わり、バネ部材65の弾力が、スライダ55を介すことによって、第2受圧部77に対して前方から作用する。
バネ部材65が弾力解放形態へ切り替わると、バネ部材65に蓄勢された弾力が、第1受圧部50と第2受圧部77に対して弾性復元力として作用する。第1ハウジング40の第1受圧部50がバネ部材65の弾力によって押される方向は、第1ハウジング40が第2ハウジング70に対して嵌合する方向と同じ向きである。第2ハウジング70の第2受圧部77がバネ部材65の弾力によって押される方向は、第2ハウジング70が第1ハウジング40に対して嵌合する方向と同じ向きである。つまり、バネ部材65から両受圧部50,77に作用する弾性復元力は、両ハウジング40,70を嵌合させる方向の力として作用する。したがって、バネ部材65が弾力解放形態へ切り替わると、両ハウジング40,70はバネ部材65に蓄勢された弾力(弾性復元力)によって、半嵌合状態のままにならずに確実に嵌合完了状態(正規嵌合状態)になる。
本実施例2のコネクタは、第1ハウジング40と、第1ハウジング40に対して嵌合と離脱が可能な第2ハウジング70と、バネ部材65とを有する。第1ハウジング40には、第1押圧部49と第1受圧部50と第1保持部48が形成されている。第2ハウジング70には、第2押圧部75と第2受圧部77と第2保持部48が形成されている。第1押圧部49と第2押圧部75は、両ハウジング40,70の嵌合に伴ってバネ部材65に弾力を蓄勢させる位置関係で配置されている。第1保持部48と第2保持部48は、両ハウジング40,70の嵌合開始から嵌合途中までの間のみ、バネ部材65を両押圧部49,75によって弾力が蓄勢される弾力蓄勢形態に保持する。第1受圧部50と第2受圧部77は、弾力蓄勢状態のバネ部材65から両ハウジング40,70を嵌合させる向きの弾性復元力を受けるように配置されている。
両ハウジング40,70の嵌合過程において、嵌合開始から嵌合途中までの間、即ち、バネ部材65が保持部48によって弾力蓄勢形態に保持されている間は、両押圧部49,75によってバネ部材65に弾力が蓄勢されていく。バネ部材65に弾力が蓄勢されている間に嵌合作業を終えると、バネ部材65に蓄勢された弾力によって両ハウジング40,70が離隔するので、両ハウジング40,70が半嵌合状態のままになることを防止できる。両ハウジング40,70の嵌合途中で保持部48による保持状態が解除され、バネ部材65が弾力蓄勢形態から解放されると、弾力蓄勢状態のバネ部材65から両受圧部50,77に付与される弾性復元力によって、第1ハウジング40と第2ハウジング70が正規嵌合状態となり、嵌合が完了する。したがって、保持部48による保持解除後も、両ハウジング40,70が半嵌合状態のままになることはない。
両ハウジング40,70の嵌合過程では、バネ部材65に蓄勢される弾力が、両ハウジング40,70の嵌合の進行に伴って増大していく。バネ部材65に蓄勢される弾力は、両ハウジング40,70に付与する嵌合操作力に抗する嵌合抵抗となる。本実施例2のコネクタにおいて、バネ部材65に弾力が蓄勢されるのは、嵌合開始から嵌合途中までの間だけである。したがって、両ハウジング40,70の嵌合が完了するまでバネ部材65に弾力が蓄勢され続けるものに比べると、本実施例2のコネクタは嵌合抵抗が小さい。よって、本実施例2のコネクタによれば、両ハウジング40,70が半嵌合状態のままになることを防止しながら、嵌合抵抗を低減することができる。
第1ハウジング40にはスライダ55が設けられている。スライダ55は、バネ部材65を保持した状態で、第1ハウジング40と第2ハウジング70の嵌合方向と交差する方向へスライド可能である。スライダ55には、カム機能部57としてのカム溝58が設けられ、第2ハウジング70には、カム機能部57としてのカムピン76が設けられている。カム溝58とカムピン76は、両ハウジング40,70の嵌合動作に伴って、形態切替位置までスライダ55を移動させる。形態切替位置は、弾力蓄勢形態のバネ部材65が両受圧部50,77に弾性復元力を付与する弾力解放形態に切り替わる位置である。
この構成によれば、両ハウジング40,70の嵌合が進むのに伴い、スライダ55が、カム機能部57によってバネ部材65を保持した状態で形態切替位置へ移動し、バネ部材65は弾力蓄勢形態から弾力解放形態へ切り替わる。弾性変形するバネ部材65を、直接的に押し動かして弾力解放形態へ変位させるのではなく、スライダ55に保持させることによって弾力解放形態へ変位させるので、バネ部材65の座屈変形を防止することができる。
カムピン76は、バネ部材65が弾力蓄勢形態から弾力解放形態へ切り替わるのに伴って、バネ部材65の弾性復元力を受ける形態である。つまり、カムピン76は、第2受圧部77としての機能を兼ね備えている。したがって、カムピン76とは別に専用の受圧部を第2ハウジング70に形成する場合に比べると、第2ハウジング70の形状を簡素化することができる。
[他の実施例]
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示される。本発明には、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれ、下記のような実施形態も含まれることが意図される。
上記実施例1では、バネ部材を軸状部材に外嵌したが、軸状部材を設けない形態としてもよい。
上記実施例1では、誘導面を第1ハウジングの第1押圧部と第2ハウジングの第2押圧部に形成したが、誘導面は、第1押圧部のみに形成してもよく、第2押圧部のみに形成してもよい。
上記実施例2では、第2ハウジングのカムピンが第2受圧部としての機能を兼ね備えているが、カムピンとは別に専用の第2受圧部を形成してもよい。
上記実施例2では、スライダが両ハウジングの嵌合方向と直交する方向に移動するが、スライダの移動方向は、両ハウジングの嵌合方向に対して斜めの方向であってもよい。
上記実施例2では、スライダにカム溝を形成し、第2ハウジングにカムピンを形成したが、かしめ部にカムピンを形成し、第2ハウジングにカム溝を形成してもよい。
上記実施例2では、バネ部材をスライダの軸状部に外嵌することによって、バネ部材の座屈を防止したが、バネ部材の外周を壁状部等で包囲することによって、バネ部材の座屈を防止してもよい。
上記実施例1,2では、バネ部材として圧縮コイルバネを用いたが、バネ部材は、捻りコイルバネや板バネであってもよい。
10…第1ハウジング
11…ハウジング本体部
12…バネ収容部
13…第1端子金具
14…弾力蓄勢室
15…ストッパ
16…第1押圧部(押圧部)
17…第1誘導面
18…連通溝
19…連通孔
20…第1保持部(保持部)
21…第1凹部
22…第1受圧部(受圧部)
25…バネ部材
26…軸状支持部材
27…軸部
28…拡径部
29…弾力解放室
30…第2ハウジング
31…端子支持部
32…フード部
33…第2端子金具
34…第2押圧部(押圧部)
35…第2誘導面
36…膨出部
37…第2凹部
38…第2受圧部(受圧部)
39…第2保持部(保持部)
40…第1ハウジング
41…第1端子金具
42…作動室
43…上壁部
44…切欠部
45…逃がし溝
46…第1ガイド溝
47…第2ガイド溝
48…保持部
49…第1押圧部(押圧部)
50…第1受圧部(受圧部)
51…ガイド面
52…ガイドピン
55…スライダ
56…ガイドリブ
57…カム機能部
58…カム溝
58E…カム溝の入口
59…第3ガイド溝
60…第4ガイド溝
61…バネ支持部
62…スリット
63…対向部
64…ストッパ
65…バネ部材
66…受け部材
67…貫通孔
68…摺接凹部
70…第2ハウジング
71…端子支持部
72…フード部
73…第2端子金具
74…フード部の上面壁
75…第2押圧部(押圧部)
76…カムピン
77…第2受圧部(受圧部)

Claims (5)

  1. 第1ハウジングと、
    前記第1ハウジングに対して嵌合と離脱が可能な第2ハウジングと、
    軸線を前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合及び離脱方向と平行に向けた圧縮コイルバネからなるバネ部材と、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合に伴って前記バネ部材に弾力を蓄勢させる位置関係で配置された押圧部と、
    弾力蓄勢状態の前記バネ部材から前記第1ハウジングと前記第2ハウジングを嵌合させる向きの弾性復元力を受けるように配置された受圧部と、
    前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合開始から嵌合途中までの間のみ、前記バネ部材を前記押圧部によって弾力が蓄勢される弾力蓄勢形態に保持する保持部とを備え
    前記バネ部材は、前記バネ部材の軸線方向と直交する方向へ移動することによって、前記弾力蓄勢形態から、蓄勢した弾力を前記受圧部に付与する弾力解放形態に切り替わるコネクタ。
  2. 前記押圧部と前記受圧部とが隣り合うように配置されており、
    前記押圧部が、前記バネ部材を前記受圧部に前記弾性復元力を付与する弾力解放位置側へ移動させるように誘導する誘導面を有している請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記バネ部材軸線は、前記誘導面による誘導方向と交差する方向を向いており、
    前記バネ部材が軸状支持部材に外嵌されている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記第1ハウジングに設けられスライダと、
    前記スライダと前記第2ハウジングに設けられ、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合動作に伴って、前記弾力蓄勢形態の前記バネ部材が前記受圧部に弾性復元力を付与する弾力解放形態に切り替わる形態切替位置まで前記スライダを移動させるカム機能部とを備え
    前記スライダは、前記バネ部材を保持した状態で、前記第1ハウジングと前記第2ハウジングの嵌合方向と交差する方向へスライド可能である請求項1に記載のコネクタ。
  5. 前記カム機能部は、前記スライダに形成されたカム溝と、前記第2ハウジングに形成されたカムピンとを備え、
    前記カムピンは、前記バネ部材が前記弾力蓄勢形態から前記弾力解放形態へ切り替わるのに伴って、前記バネ部材の弾性復元力を受ける形態である請求項4に記載のコネクタ。
JP2020098291A 2020-06-05 2020-06-05 コネクタ Active JP7413931B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020098291A JP7413931B2 (ja) 2020-06-05 2020-06-05 コネクタ
PCT/JP2021/018605 WO2021246144A1 (ja) 2020-06-05 2021-05-17 コネクタ
CN202180039145.0A CN115699472A (zh) 2020-06-05 2021-05-17 连接器
US17/926,485 US20230187877A1 (en) 2020-06-05 2021-05-17 Connector

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020098291A JP7413931B2 (ja) 2020-06-05 2020-06-05 コネクタ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021192333A JP2021192333A (ja) 2021-12-16
JP2021192333A5 JP2021192333A5 (ja) 2022-09-26
JP7413931B2 true JP7413931B2 (ja) 2024-01-16

Family

ID=78830872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020098291A Active JP7413931B2 (ja) 2020-06-05 2020-06-05 コネクタ

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20230187877A1 (ja)
JP (1) JP7413931B2 (ja)
CN (1) CN115699472A (ja)
WO (1) WO2021246144A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000058201A (ja) 1998-08-10 2000-02-25 Yazaki Corp コネクタ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07130428A (ja) * 1993-11-04 1995-05-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd コネクタ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000058201A (ja) 1998-08-10 2000-02-25 Yazaki Corp コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021192333A (ja) 2021-12-16
CN115699472A (zh) 2023-02-03
WO2021246144A1 (ja) 2021-12-09
US20230187877A1 (en) 2023-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101661873B1 (ko) 커넥터
JP6839293B2 (ja) 部材の係止構造
JP7236032B2 (ja) コネクタ
CN114175416B (zh) 连接器
JP2002025703A (ja) コネクタ
WO2012029351A1 (ja) コネクタ
JP7413931B2 (ja) コネクタ
JP4179129B2 (ja) コネクタ
JP7202531B2 (ja) コネクタ
JPWO2019045038A1 (ja) コネクタ及びコネクタユニット
US11955745B2 (en) Female connector and connector
JP7405566B2 (ja) 端子金具、及び、コネクタ構造
JP4306573B2 (ja) コネクタ
JP7209192B2 (ja) コネクタ
JP4577201B2 (ja) コネクタ
JP3598990B2 (ja) コネクタ
JP7447777B2 (ja) コネクタ
JP2006185875A (ja) コネクタ
JP7228115B2 (ja) コネクタ
JP7389407B2 (ja) カードエッジコネクタ
JP4461379B2 (ja) コネクタ
WO2021246143A1 (ja) コネクタ
JP7226196B2 (ja) コネクタ
WO2022176580A1 (ja) コネクタ
JP7389405B2 (ja) コネクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220914

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231016

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7413931

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150