JP7413790B2 - 換気装置及び天井の製造方法 - Google Patents

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本発明は、換気装置及び天井の製造方法に関する。
上層階と下層階との間で高度な防音対策を必要とする場合がある。
この場合、天井板を上下方向に間隔をあけて天井を二重構造にし、上層階と下層階との間の遮音性能を高めている(以下、このような防音を目的とする二重構造の天井を「防音二重天井」という。)。
例えば特許文献1には、ユニットルームの天井構造が記載されている。すなわち、特許文献1に記載のユニットルームの天井構造は、特許文献1の第6図に示されるように、上下に間隔をおいて配置された高低2つの天井板(a1)(a2)と、天井(a1)に設けられた換気装置(c)と、を備えている。
前記換気装置(c)は、天井板(a1)を貫通する通気管と、天井板(a2)に取り付けられ前記通気管を通じて気体の排出または導入ができるように前記通気管の先端部に接続された通気部材と、を備える。
実開平03-125150号公報
このような二重構造の天井に、換気装置を設置しようとする場合、一旦、前記通気管の途中部が上位の天井板と下位の天井板とを貫通し、前記通気管の先端部が下位の天井板よりも下方まで引き出される。
下位の天井板よりも下方まで引き出された前記通気管の先端部は、前記通気部材に接続された後、前記通気部材と共に上方に押し上げられる。
そして、前記通気部材が下位の天井板に固定されて、前記通気管が上位の天井板を貫通した状態で、前記換気装置は、二重構造の天井に設置される。
このように取付の際に、前記通気管を押し上げるとき、前記通気管が、上位の天井板に対して上方に移動する必要がある。そのため、前記通気管を貫通させるために上位の天井板に開けられる貫通孔の開口面積は、前記通気管の断面積よりも大きく設定される。
すなわち、前記換気装置を取り付けた状態において、上位の天井板と、前記貫通孔を通る前記通気管との間には、隙間が形成される。
そのため、防音二重天井では、上層階と下層階との間での遮音性能が必要であるにも関わらず、前記隙間を通じて音漏れが生じ、防音二重天井による遮音性能が低下するという問題がある。
本発明の目的は、防音二重天井の遮音性能の低下を抑制することができる換気装置及び天井の製造方法を提供することにある。
本発明は、第1の天井板に設けられた第1の貫通孔と、前記第1の天井板の下方に間隔を空けて配置された第2の天井板に設けられた第2の貫通孔と、を貫通して設けられる換気装置であって、前記換気装置は、前記第1の天井板より上方に配置された部分を有する通気管と、前記通気管を通じて気体の排出または導入ができるように前記通気管の先端部に接続された通気部材と、を備え、前記通気部材は、上下方向に沿って見る視点において、前記第2の貫通孔に重なる部分と、前記第2の貫通孔の縁に重なるとともに前記第2の天井板の下面に固定される部分と、を有する取付部と、前記取付部の上部に設けられ、前記第1の貫通孔に下方から嵌合する嵌合部と、前記取付部が前記第2の天井板に取り付けられた状態において前記嵌合部を上方に付勢する付勢手段と、を有し、前記嵌合部は、前記第1の貫通孔に嵌合された状態で、上下方向に沿って見る視点において前記第1の貫通孔の縁に全周にわたって重なる部分を持つ外周面を有する形状であり、前記付勢手段による付勢力によって前記外周面の前記部分が前記第1の貫通孔の縁に全周にわたって密着するように構成されている、換気装置を提供する。
前記換気装置によれば、前記嵌合部の前記外周面が前記第1の貫通孔の縁に全周にわたって密着するように形成されている。そのため、前記嵌合部を前記第1の貫通孔に向かって押し上げたときに前記外周面と前記第1の貫通孔の縁との間で隙間が形成されることを防止することができる。さらに、前記付勢手段が、前記取付部が前記第2の天井板に取り付けられた状態において前記嵌合部を上方に付勢するので、前記隙間がない状態を維持することができる。このため、前記嵌合部の前記外周面との間で前記隙間がない状態を維持されている前記第1の貫通孔を通じて音漏れすることが抑制され、防音二重天井の遮音性能の低下を抑制することができる。
前記換気装置は、前記嵌合部の外周面が下方から上方にかけて段階的に径方向に縮小する、ことが好ましい。
前記換気装置によれば、前記嵌合部の外周面が下方から上方にかけて段階的に径方向に縮小するので、前記外周面上に複数の上下方向に交差するような面が形成され、複数の上下方向に交差するような面のうちのいずれか1つの面が前記第1の天井板の下面に面状に接触することができる。このため、前記外周面が前記第1の貫通孔に点状又は線状に接触して音漏れを防止する場合に比べて、より効果的に音漏れを防止することができる。
前記換気装置は、前記嵌合部の外周面が下方から上方にかけて径方向に縮小するテーパー状であってもよい。
前記換気装置によれば、前記嵌合部の外周面が下方から上方にかけて径方向に縮小するテーパー状であるので、前記付勢手段によって上方に付勢されることにより、テーパー状の前記外周面と前記第1の貫通孔の縁との接触抗力と前記付勢手段による付勢力との釣り合いのとれる位置で、前記外周面が前記第1の貫通孔の縁に密着することができる。これにより、前記第1の貫通孔を通じて音漏れすることを防止することができるとともに、前記第1の貫通孔の形状及び前記嵌合部の形状のそれぞれの設計における公差を大きくしたとしても、前記付勢力の作用で前記外周面を前記第1の貫通孔の縁に密着させることができるので、前記第1の貫通孔の形状及び前記嵌合部の形状のそれぞれの設計精度を緩和することができる。
前記換気装置は、前記付勢手段が前記嵌合部と前記取付部との間に設けられた弾性部材を有する、ことが好ましい。
前記換気装置によれば、前記嵌合部と前記取付部と前記弾性部材とが別部材であり、これらを役割に応じて個別に設計することが可能となる。具体的には、次のとおりである。前記付勢手段が有する弾性部材について、前記嵌合部を上方に付勢する付勢力を発揮することを目的とした設計ができる。他方、前記嵌合部について、前記第1の貫通孔に下方から嵌合するための寸法を管理した設計ができる。前記取付部について、前記第2の天井板に取り付けられることができ、かつ、押し上げられたときに前記嵌合部を押し上げることとなるように管理された設計ができる。すなわち、部品ごとの設計を個別管理できるので、設計上の管理が容易となる。
前記換気装置は、前記取付部が、前記嵌合部を摺動可能に支持するように筒状に形成された嵌合部支持筒部を有する、ことが好ましい。
前記換気装置によれば、前記取付部を押し上げることによって前記嵌合部を前記第1の貫通孔に向かって押し上げたときに、前記嵌合部が前記第1の貫通孔に嵌合した後、前記嵌合部支持筒部が前記嵌合部を支持しながら摺動させて、前記取付部を前記第2の天井板に接触させることができる。
前記換気装置は、前記嵌合部が、弾性を有し、前記付勢手段を兼ねていてもよい。
前記換気装置によれば、前記嵌合部は、自身が有する弾性によって上方に付勢されて、前記外周面が前記第1の貫通孔の縁に全周にわたって密着する状態を維持することができる。さらに、前記嵌合部が前記付勢手段を兼ねていることにより、前記換気装置全体の部品点数の低減を図ることができる。
本発明は、第1の貫通孔を設ける第1の天井板と、前記第1の天井板の下方に間隔を空けて配置され第2の貫通孔を設ける第2の天井板と、に対して前記換気装置を設置する天井の製造方法であって、前記通気管の先端部に接続された前記通気部材が前記第2の天井板の下方に位置した状態にある仕掛かり構造を準備する工程と、前記取付部を押し上げることによって前記嵌合部を押し上げて、前記第1の貫通孔の縁に前記嵌合部の前記外周面の前記部分を密着させる工程と、前記外周面の前記部分が前記第1の貫通孔の縁に密着している状態が前記付勢手段によって維持されるように前記取付部を前記第2の天井板に取り付ける工程と、を含む、天井の製造方法を提供する。
前記天井の製造方法によれば、前記取付部が押し上げられることによって前記嵌合部が押し上げられて前記第1の貫通孔に嵌合し、前記取付部が第2の天井板に取り付けられた状態において前記嵌合部が前記付勢手段によって上方に付勢されて、前記嵌合部の前記外周面と前記第1の貫通孔の縁との間で前記隙間がない状態が維持され、前記第1の貫通孔を通じて音漏れすることが抑制されて、遮音性能の低下を抑制する防音二重天井を製造することができる。
具体的には、次のとおりである。前記取付部を押し上げることによって前記嵌合部を押し上げて、前記第1の貫通孔の縁に前記嵌合部の前記外周面を密着させる工程を含むので、前記外周面が前記第1の貫通孔の縁に密着することができ、これにより、前記外周面と前記第1の貫通孔の縁との間で隙間が形成されることを防止することができる。そして、前記外周面が前記第1の貫通孔の縁に密着している状態が前記付勢手段によって維持されるように前記取付部を前記第2の天井板に取り付ける工程を含むので、前記付勢手段によって前記密着している状態を維持しながら前記取付部は前記第2の天井板に取り付けられることができる。したがって、前記天井の製造方法によれば、遮音性能の低下を抑制する防音二重天井を製造することができる。
したがって、本発明に係る換気装置及び天井の製造方法によれば、防音二重天井の遮音性能の低下を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る換気装置の垂直断面図である。 図1のII-II断面図である。 本発明の実施の形態に係る天井の製造方法の嵌合工程を示す垂直断面図である。 本発明の実施の形態に係る換気装置の変形例を示す垂直断面図である。
本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。図1及び図2には、本発明の実施の形態に係る換気装置1が示されている。
防音二重天井は、第1の天井板100と、第1の天井板100の下方に間隔を空けて配置された第2の天井板200と、換気装置1と、を備える。第1の天井板100及び第2の天井板200は、高度な防音対策を必要とする部屋に設置されている天井板であり、当該部屋と当該部屋の上層階との間で遮音するために天井を二重構造とするための天井板である。第1の天井板100及び第2の天井板200の間隔は、予め設定された間隔、例えば190mm程度の間隔である。第1の天井板100及び第2の天井板200は、それぞれ重ねられた2枚の板状部材により構成されている。前記板状部材は、例えば、石膏ボードである。第1の天井板100には、換気装置1を通すための第1の貫通孔110が形成されている。同様に、第2の天井板200には、換気装置1を通すための第2の貫通孔210が形成されている。
第1の貫通孔110の径は、後述する通気管10の径よりも大きな径である。さらに、第1の貫通孔110の径は、後述する嵌合部50の最大径よりも小さな径である。第1の貫通孔110の平面形状は、本実施の形態において、円形状である。第1の貫通孔110は、第2の天井板200に形成される第2の貫通孔210の上方であって、平面視において第2の貫通孔210に含まれる位置に配置されている。
第2の貫通孔210の径は、嵌合部50の最大径よりも大きな径、つまり、第1の貫通孔110の径よりも大きな径である。第2の貫通孔210の平面形状は、本実施の形態において、円形状である。
換気装置1は、第2の天井板200より下方に位置する部屋(図示されていない)を換気するための換気装置であり、例えば、当該部屋の24時間換気に用いられるものである。換気装置1は、第1の天井板100に設けられた第1の貫通孔110と、第2の天井板200に設けられた第2の貫通孔210と、を貫通して設けられる。換気装置1は、通気管10と、通気部材20と、を備える。
通気管10は、第2の天井板200より下方に位置する部屋の空気を前記部屋の外の空気と入れ替える(換気する)ために用いられるものである。通気管10の先端部(符号なし)は、第1の天井板100の第1の貫通孔110近傍に配置されている。通気管10は、第1の天井板100より上方に配置された部分を有し、例えば、図示されていない壁に設けられた換気口にまで延びている。
通気部材20は、通気管10を通じて気体の排出または導入ができるように通気管10の先端部に接続されている部材である。通気部材20は、第2の天井板200に下方から取り付け可能な取付部30と、取付部30の上部に設けられ第1の貫通孔110に下方から嵌合する嵌合部50と、嵌合部50を上方に付勢する付勢手段70と、を有する。
嵌合部50は、通気管10と嵌合部50と取付部30とが互いに連結されることで、管状の通路を形成し、径方向における通気管10と第1の貫通孔110との間の隙間を埋めるように第1の貫通孔110に嵌合している。嵌合部50は、通気管10の先端部に接続されている中空の部材である。そして、嵌合部50は、第1の貫通孔110に下方から嵌合することができる部材である。
具体的には、嵌合部50は、第1の貫通孔110の縁に全周にわたって密着するように形成されている外周面52を有する。外周面52は、図1に示すように、下方から上方にかけて段階的に径方向に縮小するように形成されている。すなわち、外周面52は、底部の径を大きくし頂部の径を小さくする階段状に形成されている。また、嵌合部50の平面形状は、第1の貫通孔110の平面形状に対応する形状であり、本実施の形態においては、円形状である。
外周面52は、径方向に延びる水平面52hと、水平面52hの径方向外側端縁から垂直に下がる垂直面52vと、を有する。複数の垂直面52vは、嵌合部50の底部の径を有する垂直面52vから嵌合部50の頂部の径を有する垂直面52vまでの順番であってそれぞれの径が下方から上方にかけて順に小さくなる順番で配置されている。同様に、複数の水平面52hは、径方向外側端縁の径が嵌合部50の底部の径となる水平面52hから径方向外側端縁の径が嵌合部50の頂部の径となる水平面52hまでの順番であってそれぞれの径が下方から上方にかけて順に小さくなる順番で配置されている。外周面52の各水平面52hは、当該水平面52hが第1の天井板100の下面に面状に接触したときに、嵌合部50の姿勢が安定するのに十分な面積を有している。そして、複数の水平面52hのうちの特定の水平面52h(本実施の形態では、上から3番目の水平面52h)が第1の天井板100の下面に面状に接触したとき、図2に示すように、当該水平面52hが通気管10の外周面と第1の貫通孔110の縁との間の隙間を塞ぐことができる。
嵌合部50の頂部の径(嵌合部50の上面の径)は、第1の貫通穴110の径よりも小さな径であって、第1の貫通穴110の設計公差における径の最小値よりも小さな径である。嵌合部50の底部の径(嵌合部50の底面の径)は、第1の貫通穴110の径よりも大きな径であって、第1の貫通穴110の設計公差における径の最大値よりも大きな径である。すなわち、嵌合部50の頂部の径と底部の径との差が、第1の貫通穴110の径方向の設計公差の範囲を超えるように、嵌合部50は形成されている。
取付部30は、嵌合部50が所定位置に配置されて外周面52が第1の貫通孔110に密着するように、第2の天井板200にその下方から取り付けられることを可能とするものである。取付部30は、嵌合部50の下部に設けられている。取付部30は、嵌合部支持筒部32と、取付板34と、カバー板36と、を有する。
嵌合部支持筒部32は、嵌合部50を上下に摺動可能に支持するとともに、通気管10からの流路を後述する取付板34及びカバー板36まで延長するための筒である。嵌合部支持筒部32は、嵌合部50を取り囲む大径部(符号なし)と、大径部から下に延びるとともに大径部の内径よりも小さな内径を有する小径部(符号なし)と、を有する。そして、大径部50に収容されている嵌合部50の底面と小径部の上面との間で、後述する付勢手段70を挟み込むことができる。嵌合部支持筒部32は、第2の天井板200の第2の貫通孔210の内側で上下方向に延びた姿勢で配置される。さらに、嵌合部支持筒部32の大径部の内側部分は、嵌合部50の底部を上下方向に摺動可能に支持しながら、収容するように形成されている。さらに、嵌合部支持筒部32の頂部は、嵌合部50の底部が嵌合部支持筒部32の内側から上方に離脱不可能となるように形成されている。嵌合部支持筒部32の頂部は、例えば、径方向内方に突出するように形成され、嵌合部50の底部近傍に接触可能な形状となっている。嵌合部支持筒部32の上下方向の長さは、第1の天井板100の下面と第2の天井板200の下面との間の上下方向の間隔よりも短い長さであり、かつ、嵌合部50の高さとの和が前記間隔よりも長くなるように設定された長さである。嵌合部支持筒部32は、上方に押し上げられたときに、内側に嵌合部50の底部を収容した状態で、後述する付勢手段70を介して、嵌合部50を上方に押し上げることができる。
取付板34は、嵌合部支持筒部32の底面に接続されて、嵌合部支持筒部32が第2の天井板200の第2の貫通孔210の内側で上下方向に延びた姿勢で配置されるように、第2の天井板200の下面に接触して固定される板状部材である。取付板34は、嵌合部支持筒部32の通気性を確保するように嵌合部支持筒部32の少なくとも一部を開放するようにしながら、嵌合部支持筒部32を下側から支持する。取付板34は、図1に示すように、嵌合部支持筒部32の内面に固定される筒部(符号なし)と、前記筒部の下端縁から水平方向外向きに延びる水平部(符号なし)と、を有する。前記水平部は、その内側部分において嵌合部支持筒部32の底面に接続され、かつ、その外側部分において第2の天井板200の下面に接続される。前記水平部は、例えば、ビスにより第2の天井板200に接続される。取付板34の前記水平部は、取付板34に接続された嵌合部支持筒部32を上方に押し上げるときの嵌合部支持筒部32の持ち手として機能することができる。
カバー板36は、取付板34の下面に接続されて、取付板34、嵌合部支持筒部32及び通気管10を下方から見えないように覆う板状部材である。カバー板36は、取付板34と同様に、嵌合部支持筒部32の通気性を確保するように嵌合部支持筒部32の少なくとも一部を開放するように形成され配置されている。カバー板36には、通気管10及び嵌合部支持筒部32を通じて排出又は導入される気体の風向を変えるための風向板が設けられていてもよい。また、カバー板36は、網目状に形成されていてもよい。
付勢手段70は、取付部30の取付板34が第2の天井板200に取り付けられた状態において嵌合部50を上方に付勢するための手段である。付勢手段70は、嵌合部支持筒部32の内側部分に収容されている嵌合部50の底部と取付部30の取付板34との間に設けられた弾性部材を有する。
付勢手段70が有する弾性部材の自然長は、嵌合部支持筒部32の頂部に嵌合部50の底部が抜け止めされている状態において、嵌合部50の複数の水平面52hのうちの第1の天井板100の下面に接触するための水平面52hから取付板34までの上下方向の長さが、第1の天井板100の下面から第2の天井板200の下面までの上下方向の長さよりも大きくなるように、設定されている。
付勢手段70が有する弾性部材は、伸縮性のゴムであってもよいし、つるまき状のバネであってもよい。また、付勢手段70が有する弾性部材は、嵌合部支持筒部32の周方向全域に渡って配置されてもよいし、周方向の一定範囲に部分的に配置されてもよい。
次に、天井の製造方法を、図3に基づいて説明する。
前記天井の製造方法の目的は、防音二重天井の遮音性能の低下を抑制することにある。防音二重天井は、前述のとおり、第1の貫通孔110を設ける第1の天井板100と、第1の天井板100の下方に予め設定された間隔を空けて配置され第2の貫通孔210を設ける第2の天井板200と、を備える。防音二重天井に形成された第1の貫通孔110及び第2の貫通孔210を通じて、前述の換気装置1が第2の天井板200より下方に位置する部屋(図示されていない)を換気する。このとき、換気装置1と第1の貫通孔110との間に形成される隙間を通じて、上層階と前記部屋との間で音漏れが生じる場合がある。
天井の製造方法は、第1の貫通孔110を設ける第1の天井板100と、第1の天井板100の下方に間隔を空けて配置され第2の貫通孔210を設ける第2の天井板200と、に対して換気装置1を設置する天井の製造方法であって、準備工程と、嵌合工程と、取付工程と、を含む。
準備工程は、通気管10の先端部に接続された通気部材20が第2の天井板200の下方に位置した状態にある仕掛かり構造を準備する工程である。具体的には、準備工程において、通気管10の先端部が第2の天井板200よりも下方に位置する状態で、通気管10の先端部と嵌合部50の頂部とが、接続される。
嵌合工程は、図3に示すように、取付部30を押し上げることによって付勢手段70を介して嵌合部50を押し上げて、第1の貫通孔110の縁に嵌合部50の外周面52を密着させる工程である。具体的には、嵌合工程では、通気管10の先端部に接続された嵌合部50を、嵌合部支持筒部32に接続された取付板34を押し上げることによって、付勢手段70を介して押し上げる。これにより、嵌合部50の外周面52に形成された複数の水平面52hのうちの1つであって第1の貫通孔110の径よりも大きな径を有する水平面52hが第1の天井板100の下面に接触する。その結果、第1の貫通孔110の縁に嵌合部50の外周面52を密着させて、第1の貫通孔110に嵌合部50を嵌合させる。嵌合工程により、嵌合部50が第1の貫通孔110に嵌合して、嵌合部50の外周面52と第1の貫通孔110の縁との間で隙間が形成されることを防止することができる。
取付工程は、嵌合部50の外周面52が第1の貫通孔110の縁に密着している状態が付勢手段70によって維持されるように取付部30を第2の天井板200に取り付ける工程である。具体的には、次のとおりである。取付工程は、図3の嵌合工程の後に行われる工程である。取付工程では、第1の貫通孔110に嵌合する嵌合部50の底面と嵌合部支持筒部32の小径部の上面との間で付勢手段70を挟み込みながら、取付板34を更に押し上げる。そして、付勢手段70が有する弾性部材が圧縮されながら、取付板34が第2の天井板200の下面に接触する。そして、第2の天井板200に接触する取付板34を第2の天井板200の下面に固定するために接続する。取付工程により、取付部30が固定されて、嵌合部50と取付部30との間に設けられた弾性部材を有する付勢手段70が嵌合部50を上方に付勢する状態が維持される。
本実施の形態に係る換気装置1及び天井の製造方法による作用効果を説明する。
換気装置1によれば、嵌合部50の外周面52が第1の貫通孔110の縁に全周にわたって密着するように形成されている。そのため、嵌合部50を第1の貫通孔110に向かって押し上げたときに外周面52と第1の貫通孔110の縁との間で隙間が形成されることを防止することができる。さらに、付勢手段70が、取付部30が第2の天井板200に取り付けられた状態において嵌合部50を上方に付勢するので、前記隙間がない状態を維持することができる。このため、嵌合部50の外周面52との間で前記隙間がない状態を維持されている第1の貫通孔110を通じて音漏れすることが抑制され、防音二重天井の遮音性能の低下を抑制することができる。
さらに、嵌合部50の外周面52が下方から上方にかけて段階的に径方向に縮小するので、外周面52上に複数の上下方向に交差するような面が形成され、複数の上下方向に交差するような面のうちのいずれか1つの面が第1の天井板100の下面に面状に接触することができる。このため、外周面52が第1の貫通孔110に点状又は線状に接触して音漏れを防止する場合に比べて、より効果的に音漏れを防止することができる。
具体的には、嵌合部50の底部が通気筒部32の内側部分に収容され支持されているので、嵌合部50は、取付板34及びカバー板36が押し上げられることによって、上方に押し上げられることができる。上方に押し上げられた嵌合部50の外周面52に形成される複数の垂直面52v及び複数の水平面52hのうちの、第1の貫通孔110の径よりも小さな径を有する垂直面52vが第1の貫通孔110に入り込むことができる。これに対し、第1の貫通孔110の径よりも大きな径を有する垂直面52vは第1の貫通孔110に入り込まず、さらに、第1の貫通孔110の径よりも小さな径方向内側端縁の径と第1の貫通孔110の径よりも大きな径方向外側端縁の径とを有する水平面52hが第1の天井板100の下面に引っ掛かるような態様で接触する。これにより、嵌合部50の外周面52は、第1の貫通孔110の縁に全周にわたって密着することができる。
さらに、前記嵌合部と前記取付部と前記弾性部材とが別部材であり、これらを役割に応じて個別に設計することが可能となる。具体的には、次のとおりである。付勢手段70が有する弾性部材について、嵌合部50を上方に付勢する付勢力を発揮することを目的とした設計ができる。他方、嵌合部50について、第1の貫通孔110に下方から嵌合するための寸法を管理した設計ができる。さらに、取付部30について、第2の天井板200に取り付けられることができ、かつ、押し上げられたときに同時に嵌合部50を押し上げることとなるように管理された設計ができる。すなわち、部品ごとの設計を個別管理できるので、設計上の管理が容易となる。
さらに、取付部30を押し上げることによって、付勢手段70を介して嵌合部50を第1の貫通孔110に向かって押し上げたときに、嵌合部50が第1の貫通孔110に嵌合した後、嵌合部支持筒部32が嵌合部50を支持しながら摺動させて、取付部30を第2の天井板200に接触させることができる。
さらに、天井の製造方法によれば、取付部30が押し上げられることによって、付勢手段70を介して嵌合部50が押し上げられて第1の貫通孔110に嵌合し、取付部30が第2の天井板200に取り付けられた状態において嵌合部50が付勢手段70によって上方に付勢されて、嵌合部50の外周面52と第1の貫通孔110の縁との間で前記隙間がない状態が維持され、第1の貫通孔110を通じて音漏れすることが抑制されて、遮音性能の低下を抑制する防音二重天井を製造することができる。
具体的には、次のとおりである。取付部30を押し上げることによって、付勢手段70を介して嵌合部50を押し上げて、第1の貫通孔110の縁に嵌合部50の外周面52を密着させる工程を含むので、外周面52が第1の貫通孔110の縁に密着することができ、これにより、外周面52と第1の貫通孔110の縁との間で隙間が形成されることを防止することができる。そして、外周面52が第1の貫通孔110の縁に密着している状態が付勢手段70によって維持されるように取付部30を第2の天井板200に取り付ける工程を含むので、付勢手段70によって前記密着している状態を維持しながら取付部30は第2の天井板200に取り付けられることができる。したがって、天井の製造方法によれば、遮音性能の低下を抑制する防音二重天井を製造することができる。
本発明は、嵌合部の外周面が下方から上方にかけて段階的に径方向に縮小するものに限定されず、第1の貫通孔の縁に全周にわたって密着するように形成されている外周面であればよく、例えば、下方から上方にかけて径方向に縮小するテーパー状であってもよい。
また、本発明は、嵌合部が嵌合部支持筒部の内側部分に収容され支持されるものに限定されず、嵌合部支持筒部が嵌合部を介して通気管に連通されるものであればよく、例えば、嵌合部支持筒部が嵌合部の内側に挿通されるものであってもよい。
また、本発明は、付勢手段が嵌合部支持筒部の内側部分に収容されるものに限定されず、付勢手段が取付部が第2の天井板に取り付けられた状態において嵌合部を上方に付勢するものであればよく、例えば、付勢手段が有する弾性部材が嵌合部と取付板との間に挟み込まれるものであってもよい。
このことを説明するために、上記実施の形態に係る換気装置1の変形例である換気装置1Aを、図4に基づいて説明する。なお、以下の説明において、上記実施の形態に係る構成要素と同一の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略するものとし、異なる構成要素について主に説明を行うものとする。
図4に示される換気装置1Aは、通気管10と、通気部材20Aと、を備える。
通気部材20Aは、第2の天井板200に下方から取り付け可能な取付部30Aと、取付部30Aの上部に設けられ第1の貫通孔110に下方から嵌合する嵌合部50Aと、嵌合部50Aを上方に付勢する付勢手段70Aと、を有する。
嵌合部50Aは、通気管10が第1の貫通孔110と連通している状態を維持しながら、径方向における通気管10と第1の貫通孔110との間の隙間を埋めるためのものである。嵌合部50Aは、下方から上方にかけて径方向に縮小するテーパー状に形成された外周面52Aを有する。本変形例においても、嵌合部50Aの頂部の径と底部の径との差が、第1の貫通穴110の径方向の設計公差の範囲を超える長さであるように、嵌合部50Aは形成されている。また、嵌合部50Aの底部は、後述する付勢手段70Aの頂部が接触可能であるように形成されている。嵌合部50Aの平面形状は、第1の貫通孔110の平面形状に対応して形成された形状である。
取付部30Aは、嵌合部支持筒部32Aと、取付板34と、カバー板36と、を有する。
嵌合部支持筒部32Aは、嵌合部50Aを上下に摺動可能に支持するとともに、通気管10からの流路を後述する取付板34及びカバー板36まで延長するための筒である。嵌合部支持筒部32Aは、嵌合部50Aの内周面に接触し前記内周面上を摺動しながら、嵌合部50Aの内側に挿通されるものである。すなわち、嵌合部支持筒部32Aは、円筒状に形成されており、嵌合部支持筒部32Aの外周面の径が嵌合部50Aの内周面の径に略一致するように形成されている。嵌合部支持筒部32Aの外周面は、後述する付勢手段70Aを径方向に支持するように形成されている。嵌合部支持筒部32Aの上下方向の長さは、嵌合部50Aの高さとの和が第1の天井板100と第2の天井板200との間の上下方向の間隔よりも長くなる長さである。
付勢手段70Aは、取付部30Aの取付板34が第2の天井板200に取り付けられた状態において嵌合部50Aを上方に付勢するための手段である。付勢手段70Aが有する弾性部材は、嵌合部50Aの底部と取付板34との間であって、嵌合部支持筒部32Aの外周面に接触するようにして嵌合部支持筒部32Aの外側に配置されている。
本変形例に係る換気装置1Aによる作用効果を説明する。
換気装置1Aによれば、嵌合部50Aの外周面52Aが下方から上方にかけて径方向に縮小するテーパー状であるので、付勢手段70Aによって上方に付勢されることにより、テーパー状の外周面52Aと第1の貫通孔110の縁との接触抗力と付勢手段70Aによる付勢力との釣り合いのとれる位置で、外周面52Aが第1の貫通孔110の縁に密着することができる。これにより、第1の貫通孔110を通じて音漏れすることを防止することができるとともに、第1の貫通孔110の形状及び嵌合部50Aの形状のそれぞれの設計における公差を大きくしたとしても、前記付勢力の作用で外周面52Aを第1の貫通孔の縁に密着させることができるので、第1の貫通孔110の形状及び嵌合部50Aの形状のそれぞれの設計精度を緩和することができる。
さらに、嵌合部支持筒部32Aが嵌合部50Aの内側に挿通されているので、換気装置1Aの取り付け前の状態において、嵌合部支持筒部32Aと嵌合部50Aとが分離されることができる。同様に、付勢手段70Aが有する弾性部材が嵌合部支持筒部32Aの外側に配置されているので、換気装置1Aの取り付け前の状態において、嵌合部支持筒部32Aと付勢手段70Aが有する弾性部材とが分離されることができる。すなわち、換気装置1Aの取り付け前の状態において、嵌合部支持筒部20Aを構成する取付部30Aと嵌合部50Aと付勢手段70Aとが、分離されることができるので、換気装置1Aの運搬が容易となり、換気装置1Aの取り付け施工時に施工現場で換気装置1Aを組み立てることができ、またメンテナンス時において分解容易となる。
さらに、本発明は、図示されていないが、次のような変形例を含む。
本発明は、嵌合部が比較的高い剛性を有する材料、例えば金属やプラスチックで形成されているものに限定されず、嵌合部が弾性を有する材料、例えばゴムで形成されていてもよい。
この変形例によれば、嵌合部の外周面は、第1の貫通孔の形状に適応して第1の貫通孔の縁に密着することができる。したがって、第1の貫通孔の形状及び嵌合部の形状のそれぞれの設計精度を緩和することができる。
さらに、本発明は、嵌合部が弾性を有し、付勢手段を兼ねていてもよい。例えば、上述の実施の形態に係る換気装置1の変形例として、嵌合部50が弾性を有し、嵌合部50の底部と嵌合部支持筒部32の頂部とが接続されて互いに固定されている場合に、取付部30を押し上げることによって、嵌合部50自体が上下方向に圧縮され付勢力を発生しながら、嵌合部50の外周面52を第1の貫通孔110の縁に密着させて、第1の貫通孔110に嵌合するように構成されていてもよい。
この変形例によれば、嵌合部50は、自身が有する弾性によって上方に付勢されて、外周面52が第1の貫通孔110の縁に全周にわたって密着する状態を維持することができる。さらに、嵌合部50が付勢手段を兼ねていることにより、別途設けられていた付勢手段70が不要となり、換気装置1全体の部品点数の低減を図ることができる。
さらに、本発明は、第1の貫通孔に下方から嵌合する嵌合部と嵌合部を上下に摺動可能に支持するとともに通気管からの流路を取付板及びカバー板まで延長するための嵌合部支持筒部とが一体に形成され、一体に形成された嵌合部及び嵌合部支持筒部が弾性を有し付勢手段を兼ねていてもよい。
さらに、本発明は、第1の貫通孔に下方から嵌合する嵌合部と第2の天井板に下方から取り付け可能な取付部とが一体に形成され、一体に形成された嵌合部及び取付部が弾性を有し付勢手段を兼ねていてもよい。
この変形例によれば、換気装置の通気部材を構成する嵌合部と取付部と付勢手段とが一体形成されているので、換気装置全体の部品点数の低減を図ることができるとともに、換気装置1の組み立て時に通気管と通気部材とを接続する工程のみで組み立てることができるので、換気装置1の組み立てが容易となる。
本発明は、上記変形例のみならず、実施の形態に係る換気装置1についても、嵌合部と取付部と付勢手段とが着脱可能になっていてもよい。
この変形例によれば、換気装置の運搬が容易となり、換気装置の取り付け施工時に施工現場で換気装置を組み立てることができ、またメンテナンス時において分解容易となる。
本発明は、取付部の取付板及びカバー板のそれぞれが一枚の板状部材であるものに限定されず、嵌合部支持筒部の通気性を確保しながら嵌合部支持筒部を下側から支えられる複数の部材であってもよい。
さらに、本発明は、取付板及びカバー板が別部材であるものに限定されず、一体形成された部材であってもよい。
本発明は、第1の天井板及び第2の天井板がそれぞれ2枚の板状部材が重ねられて形成されたものに限定されず、第1の天井板及び第2の天井板がそれぞれ1枚以上の板状部材からなるものであってもよい。
本発明は、第1の貫通孔及び第2の貫通孔の形状が、それぞれ、平面視において円形状であるものに限定されず、その他の形状であってもよく、例えば、矩形状であってもよい。
本発明は、第1の貫通孔の形状が、垂直断面視において、段差のない垂直面により構成されている形状に限定されず、例えば、下方から上方にかけて段階的に径方向に縮小する形状であってもよい。
この変形例によれば、嵌合部の第1の貫通孔への嵌合時において、例えば、上記の実施の形態に係る嵌合部50の外周面52の水平面52h及び垂直面52vからなる段差面を第1の貫通孔が形成する段差面に一致させて密着させることができ、より効果的に第1の貫通孔を通じた音漏れを防止し、防音二重天井の遮音性能の低下を抑制することができる。
さらに、本発明は、嵌合部の形状が平面視において円形状であり垂直断面視において下方から上方にかけて径方向に縮小する階段状やテーパー状であるものに限定されず、嵌合部の形状が第1の貫通孔の形状に対応して形成されているものや第1の貫通孔の形状に対応して変形するものであってもよい。例えば、第1の貫通孔の平面視における形状が矩形状であれば、嵌合部の平面視における形状も矩形状であってもよい。さらに、例えば、嵌合部が可撓性素材で形成されており、嵌合部を第1の貫通孔に押し込むことにより嵌合部の形状が第1の貫通孔の形状に対応して変形し、嵌合部の外周面が第1の貫通孔の縁に全周にわたって密着するようなものであってもよい。この場合、付勢手段は、嵌合部が第1の貫通孔から抜け出ないように嵌合部を上方に付勢する。また、この場合、嵌合部を第1の貫通孔に押し込むにあたって、取付部を押し上げて付勢手段を介して押し込むようにしてもよいし、手を使って直接押し込むようにしてもよい。さらに、手を使って嵌合部を第1の貫通孔に押し込む場合には、第2の天井板に形成されている第2の貫通孔は、手が挿通できる程度の大きさを有していてもよい。
1、1A 換気装置
10 通気管
20、20A 通気部材
30、30A 取付部
32、32A 嵌合部支持筒部
34 取付板
36 カバー板
50、50A 嵌合部
52、52A 外周面
52h 水平面
52v 垂直面
70、70A 付勢手段
100 第1の天井板
110 第1の貫通孔
200 第2の天井板
210 第2の貫通孔

Claims (7)

  1. 第1の天井板に設けられた第1の貫通孔と、前記第1の天井板の下方に間隔を空けて配置された第2の天井板に設けられた第2の貫通孔と、を貫通して設けられる換気装置であって、
    前記換気装置は、
    前記第1の天井板より上方に配置された部分を有する通気管と、
    前記通気管を通じて気体の排出または導入ができるように前記通気管の先端部に接続された通気部材と、
    を備え、
    前記通気部材は、
    上下方向に沿って見る視点において、前記第2の貫通孔に重なる部分と、前記第2の貫通孔の縁に重なるとともに前記第2の天井板の下面に固定される部分と、を有する取付部と、
    前記取付部の上部に設けられ、前記第1の貫通孔に下方から嵌合する嵌合部と、
    前記取付部が前記第2の天井板に取り付けられた状態において前記嵌合部を上方に付勢する付勢手段と、
    を有し、
    前記嵌合部は、前記第1の貫通孔に嵌合された状態で、上下方向に沿って見る視点において前記第1の貫通孔の縁に全周にわたって重なる部分を持つ外周面を有する形状であり、前記付勢手段による付勢力によって前記外周面の前記部分が前記第1の貫通孔の縁に全周にわたって密着するように構成されている、
    換気装置。
  2. 前記嵌合部の外周面は、下方から上方にかけて段階的に径方向に縮小する、
    請求項1に記載の換気装置。
  3. 前記嵌合部の外周面は、下方から上方にかけて径方向に縮小するテーパー状である、
    請求項1に記載の換気装置。
  4. 前記付勢手段は、前記嵌合部と前記取付部との間に設けられた弾性部材を有する、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の換気装置。
  5. 前記取付部は、前記嵌合部を摺動可能に支持するように筒状に形成された嵌合部支持筒部を有する、
    請求項4に記載の換気装置。
  6. 前記嵌合部は、弾性を有し、前記付勢手段を兼ねている、
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の換気装置。
  7. 第1の貫通孔を設ける第1の天井板と、前記第1の天井板の下方に間隔を空けて配置され第2の貫通孔を設ける第2の天井板と、に対して請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の換気装置を設置する天井の製造方法であって、
    前記通気管の先端部に接続された前記通気部材が前記第2の天井板の下方に位置した状態にある仕掛かり構造を準備する工程と、
    前記取付部を押し上げることによって前記嵌合部を押し上げて、前記第1の貫通孔の縁に前記嵌合部の前記外周面の前記部分を密着させる工程と、
    前記外周面の前記部分が前記第1の貫通孔の縁に密着している状態が前記付勢手段によって維持されるように前記取付部を前記第2の天井板に取り付ける工程と、
    を含む、
    天井の製造方法。
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