以下、図面を参照し、本発明の情報提供システム、プログラム、及び情報提供方法の実施形態について説明する。情報提供システムは、例えば、決済サーバの一機能を含む。情報提供システムは、当該一機能が提供するウェブページに付随するスクリプトを含んでもよい。以下の説明では、情報提供システムに係る機能は決済サーバの一部であるものとするが、決済サーバとは別体の装置によって実現されてもよい。決済サーバは、決済アプリと協働して電子決済サービスを提供する。電子決済サービスは、クーポンの利用に関する運営を統括するクーポンサービスを含む決済サービスである。店舗端末装置は、加盟店の店舗が管理する端末装置である。店舗の管理者(運営者)は、電子決済サービスで利用可能なクーポンを作成(生成)することができる。
情報提供システムは、店舗などの事業者との関係におけるユーザ(以下、利用者)、例えば客の消費状況を取得する。情報提供システムは、事業者との関係におけるユーザの消費状況と、ユーザと事業者との間の決済で利用可能となるクーポンの発行条件と、消費状況及び発行条件の変動に応じて変動するクーポンの利用費用と、を、表示部に表示させる。事業者は、1つの店舗でもよいし、複数の店舗を備える加盟店でもよいし、加盟店の中の一部の店舗でもよい。店舗及び加盟店は、事業者の一例である。加盟店は、1つの店舗のみで構成されてもよい。特に、個人商店などは、1つの店舗で加盟店が形成される。
情報提供システムは、電子決済サービスで利用可能なクーポンの作成(生成)するための生成要素として、クーポンの生成を支援するための情報(以下、支援情報)を含むウェブページを提供する。支援情報を含むウェブページは、決済サーバから店舗端末装置に提供される。店舗端末装置は、提供された支援情報を、店舗端末装置において動作するプログラム(ブラウザ)が決済サーバから取得するウェブページにより表示部に表示させる。支援情報は、例えば、事業者との関係におけるユーザの消費状況と、ユーザと事業者との間の決済で利用可能となるクーポンの発行条件と、消費状況及び発行条件の変動に応じて変動するクーポンの利用費用と、を、含む。ブラウザは、例えば、情報提供システムにより提供される消費状況、発行条件、及び利用費用を含む、クーポンを生成するための生成要素をそのまま決済サーバから取得するウェブページにより表示部に表示させる。
情報提供システムにより提供される生成要素は、例えば、決済サーバにより提供されるウェブページにより支援情報として表示される。ウェブページには、例えば、スクリプトが付随される。スクリプトは、店舗端末装置における入力部により、生成要素の一部が入力された場合に動作し、生成要素の残余の一部を算出して修正する。店舗端末装置に記憶されるブラウザは、例えば、ウェブページ上の消費状況として示される数値と異なる数値が入力部により入力された場合に、スクリプトが動作して発行条件及び利用費用を算出して修正する。ブラウザは、算出した発行条件及び利用費用を、生成要素の一部を入力値として計算された結果として表示部に表示されるウェブページ上に表示させる。プログラムは、消費状況、発行条件、及び利用費用を表示部に表示させる際に、消費状況、発行条件、及び利用費用の調整に利用するシミュレーションプログラムとして機能する。
消費状況は、例えば、事業者(店舗または加盟店)の平均客単価及び事業者の利益率を含む。消費状況は、平均客単価及び利益率以外を含んでいてもよい。消費状況は、例えば、客が決済した金額の平均値ではなく、中央値等の代表値でもよい。発行条件は、ポイント付与条件を含む。ポイント付与条件は、クーポンを発行するための条件となる。ポイント付与条件は、ポイントの付与率及び付与ポイント(固定値)を含む。
クーポンは、例えば、利用者である客が店舗において決済を行うことにより付与され、金銭に代えた決済に利用できるポイントを客に付与するクーポンである。客に付与されるポイントは、例えば1ポイント1円に相当する。クーポンは、ポイントを付与する以外のものでもよい。クーポンは、例えば、商品やサービスの代金を割引するものでもよいし、商品やサービスを購入する権利(無償で譲り受けることを含む)でもよい。
利用費用は、クーポンの利用に関する運営を統括するクーポンサービスの利用料を含む。利用費用は、例えば、クーポンを発行することで利用者に付与する付与ポイントの合計値、決済サービス(クーポンサービス)の月額利用料及び個別利用料を含む。月額利用料は定額であり、個別手数料は、決済の金額に応じて変動する金額である。利用費用は、消費状況及び発行条件の変動に応じて変動する。同様に、消費状況が固定である場合には、発行条件は、利用費用に応じて変動し、発行条件が固定である場合には、消費状況は、利用費用に応じて変動する。利用費用は、消費状況や発行条件によらず固定であってもよい。
情報処理システムは、さらに、消費状況及びクーポンの利用費用(以下、クーポン利用費用)に基づいて、店舗の損益を算出する。損益は、消費状況、発行条件、及びクーポン利用費用の変動に応じて変動する。情報処理システムは、消費状況、発行条件、利用費用、及び損益を表示部に表示させることを店舗端末装置に行わせる。
情報処理システムは、店舗端末装置に提供される支援情報に含まれる消費状況及び発行条件として、消費状況及び発行条件の推奨値を表示させる。推奨値は、例えば、事業者または事業者が属する業種における決済履歴に基づいて算出されてよい。推奨値は、例えば、事業者または事業者が属する業種における消費状況の履歴の代表値を含んでよい。決済履歴は、クーポンが利用された決済の履歴を含んでよく、クーポンが利用された決済の履歴のみを含んでもよい。
以下、図面を参照し、本発明の情報提供システム、プログラム、及び情報提供方法の実施形態について説明する。情報提供システム、プログラム、及び情報提供方法は、例えば、電子決済サービスにおいて利用される。電子決済サービスは、決済サーバと決済用のアプリケーションプログラム(以下、決済アプリ)が協働して提供される。
実施形態の情報提供システムにおいては、支援情報を含むウェブページが、決済サーバにより生成され、スクリプトが付随されて決済サーバから店舗端末装置に送信されて提供される。店舗端末装置は、提供されたウェブページをブラウザにより表示部に表示させる。さらに、店舗端末装置は、ウェブページ上の支援情報の一部の数値が入力部により入力されて修正された場合に、スクリプトを動作させて支援情報の残余の一部の数値を算出して修正し、修正した数値を含むウェブページをブラウザにより表示部に表示させる。決済サーバは、サーバ装置の一例である。
電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗(実店舗)であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店(ブランド)に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
[電子決済サービス]
図1は、電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ100を中心として実現される。決済サーバ100は、例えば、一以上の利用者端末装置10、一以上の第1店舗端末装置50、及び一以上の第2店舗端末装置70のそれぞれとネットワークNWを介して通信する。ネットワークNWは、例えば、インターネット、LAN(Local Area Network)、無線基地局、プロバイダ装置などを含む。
利用者端末装置10は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置10は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、CPU(Central Processing Unit)等と称する。利用者端末装置10では、CPU等のプロセッサにより決済アプリ20が実行されることで、決済サーバ100と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ20は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置10にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
第1店舗端末装置50は、例えば、店舗に設置される。第1店舗端末装置50は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第1店舗端末装置50は、いわゆるPOS(Point of Sale)装置を含み、POS装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像60は、店舗に置かれ、QRコード(登録商標)等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像60は、店舗に置かれたディスプレイ(スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい)によって表示されてもよい。
第2店舗端末装置70は、加盟店の運営者によって使用される。第2店舗端末装置70は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第2店舗端末装置70では、加盟店向けインターフェース72が動作する。加盟店向けインターフェース72は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。実施形態において、加盟店向けインターフェース72は、ブラウザを含む。加盟店向けインターフェース72は、加盟店の運営者によるクーポンの作成・設定等を受け付け、決済サーバ100に送信する。スマートフォンである第2店舗端末装置70は、ブラウザを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置10が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
決済サーバ100は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第1店舗端末装置50は、POS装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、POS装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ100に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第1店舗端末装置50から決済情報が送信されるものとする。
図2及び図3は、電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図である。電子決済には、パターン1とパターン2の二つが存在してよい。
図2に示すパターン1(以下、ユーザスキャンと称する)の場合、決済アプリ20が起動した状態の利用者端末装置10が、光学読取機能によって店舗コード画像60をデコードする(S1)。店舗コード画像60には、店舗URL(Uniform Resource Locator)の情報が含まれている。この店舗URLは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ100において加盟店IDや店舗ID等との対応付けがなされている(後述)。決済アプリ20は、店舗URLとアカウントIDを含む第1決済情報を決済サーバ100に送信する(S2)。決済サーバ100は、店舗URLに対応する加盟店ID、店舗IDから、店舗情報(後述)を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し(S3)、決済アプリ20に送信する(S4)。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置10に入力する(S5)。そして、利用者端末装置10は、少なくとも決済金額を含む第2決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S6)。決済サーバ100は、受信した第2決済情報に基づいて電子決済を行う(S7)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知(決済完了画面を表示するための情報)を決済アプリ20に送信し(S8)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S9)。なお、店舗コード画像60が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像60には、店舗URLだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第1決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ100に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
図3に示すパターン2(以下、ストアスキャンと称する)の場合、決済アプリ20の起動時、決済アプリ20において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング(例えば1分おき)になったとき、及びその他のタイミングで、決済アプリ20はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ100に送信する(S11)。決済サーバ100はワンタイムコードを生成し(S12)、決済アプリ20に送信する(S13)。決済アプリ20は、ワンタイムコードに基づいて生成した、QRコードやバーコード等のコード画像を表示する(S14)。利用者は利用者端末装置10の表示面を第1店舗端末装置50に翳し(提示し)、第1店舗端末装置50は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する(S15)。そして、第1店舗端末装置50は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ID、店舗ID等を含む決済情報を生成し、決済サーバ100に送信する(S16)。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ100は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う(S17)。そして、決済サーバ100は、決済完了通知を決済アプリ20に送信し(S18)、決済アプリ20は決済完了画面を表示する(S19)。
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図2で説明した「アカウントID」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報(例えば電話番号)であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ20は、利用者のアカウントIDに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ100は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントIDに対応する利用者を特定する。
[決済サーバ]
図4は、実施形態に係る決済サーバ100の構成図である。決済サーバ100は、例えば、通信部110と、決済コンテンツ提供部120と、決済処理部130と、情報管理部140と、支援情報提供部150と、記憶部170とを備える。通信部110及び記憶部170以外の構成要素は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
記憶部170は、HDDやフラッシュメモリ、RAM(Random Access Memory)などである。記憶部170は、決済サーバ100がネットワークを介してアクセス可能なNAS(Network Attached Storage)装置であってもよい。記憶部170には、利用者情報172、決済コンテンツ情報174、加盟店/店舗情報176、クーポン情報178、スクリプト180、利用料情報182などの情報が格納される。利用料情報182は、決済サービスの月額利用料及び個別利用料算出係数(例えば、3%)を含む。
通信部110は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
決済コンテンツ提供部120は、例えば、Webサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報(コンテンツ)を利用者端末装置10に提供する。決済コンテンツ提供部120は、決済コンテンツ情報174から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置10に提供する。利用者端末装置10は、決済アプリ20によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ100に送信する。
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部130は、利用者情報172を参照しながら決済処理を行う。
図5は、利用者情報172の内容の一例を示す図である。利用者情報172は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報172は、例えば、利用者URL、アカウントID、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ID、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、後払い設定、後払い枠、後払い利用額、後払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者URLは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号及びパスワードの登録が必須となる。アカウントIDは、決済サーバ100によって利用者に発行されるものであり、利用者IDは、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)IDである。メールアドレス、及び氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる(設定しなくてもよい)情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日(アカウントを作成した日)である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス(電子決済口座)のことをアカウントと称する。
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者(銀行)のATM(Automatic Teller Machine)からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。後払い設定は、後払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。後払い枠は月ごとに利用可能な後払いの限度額であり、後払い利用額は、当月に既に利用された後払いの金額であり、後払い利用可能額は、後払い枠から後払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能な後払いの金額である。図では後払い枠を一つだけ示しているが、実際にはさらに日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方が後払い枠に設定されてよい。後払いの更なる詳細については後述する。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、後払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報(口座番号、カード番号)である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳(日時、購買行動が行われた店舗の店舗ID、決済金額、決済方法、クーポンの利用の有無など)を、決済ごとに示す情報である。
図6は、加盟店/店舗情報176の内容の一例を示す図である。加盟店/店舗情報176は、例えば、店舗URLに対して加盟店IDと店舗IDが対応付けられた第1テーブル176Aと、加盟店IDに対して加盟店名と売上金(前述)が対応付けられた第2テーブル176Bと、店舗IDに対して店舗IDが対応付けられた第3テーブル176Cとを含む。加盟店/店舗情報176には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
情報管理部140は、利用者端末装置10や第2店舗端末装置70から取得した情報に基づいて、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、及びクーポン情報178を管理する。情報管理部140は、利用者情報172、加盟店/店舗情報176、及びクーポン情報178について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
支援情報提供部150は、例えば、受信部151と、設定部152と、提供部153とを備える。支援情報提供部150は、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサがプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、LSIやASIC、FPGA、GPUなどのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めHDDやフラッシュメモリなどの記憶装置(非一過性の記憶媒体を備える記憶装置)に格納されていてもよいし、DVDやCD-ROMなどの着脱可能な記憶媒体(非一過性の記憶媒体)に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
受信部151は、第2店舗端末装置70により送信され、通信部110により受信された支援要請を取得する。支援情報提供部150は、受信部151が支援要請を取得した場合に、支援情報を含むウェブページを生成する。
設定部152は、支援情報となる生成要素の各数値を設定する。生成要素は、支援要請を送信した第2店舗端末装置70の事業者がクーポンを生成するための条件、例えば、消費状況、ポイント付与条件、クーポン利用費用、及び損益を含む。生成要素の各数値は、第2店舗端末装置70において修正が可能である。設定部152は、第2店舗端末装置70において修正される前の生成要素の初期値を設定する。設定部152において設定される初期値は、例えば、クーポンの生成の経験がないまたは経験に乏しい加盟店または店舗の管理者(作成者)の参考として利用することができ、発行条件を設定する際に推奨される数値である。設定部152において設定される初期値は、推奨値の一例である。
設定部152は、記憶部170に格納された利用者情報172のうち、支援要請を送信した第2店舗端末装置70において決済された利用者情報172に含まれる決済履歴情報(以下、対象決済履歴情報)に基づいて、消費状況として、平均客単価を算出する。平均客単価の初期値は、例えば、平均客単価の想定値である。設定部152は、算出した平均客単価を初期値として設定する。平均客単価は、例えば、第2店舗端末装置70の事業者(店舗または加盟店全体)における平均客単価である。平均客単価は、第2店舗端末装置70の事業者が含まれる業界の全体または一部の決済履歴情報に基づいて算出された数値でもよい。平均客単価は、決済サーバ100を利用した電子決済サービスにおける決済の一部または全体の履歴に基づいて算出された数値でもよい。決済履歴情報に含まれる決済履歴は、クーポンが利用された決済のみの履歴でもよいし、クーポンの利用の有無によらない決済の履歴でもよい。
設定部152は、事業者の平均客単価以外の客単価に関する情報を算出して第2店舗端末装置70に送信してもよい。事業者の平均客単価以外の客単価に関する情報は、季節や地域といった周辺条件ごとに分類した複数の事業者の客単価に関する情報でもよいし、客単価以外、例えば、客単価に係数を乗じた数値に関する情報でもよいし、中央値等の代表値に関する情報でもよい。
決済サーバ100では、消費状況のうち、事業者の利益率を取得していなことがある。このため、設定部152は、消費状況のうち、事業者の利益率を算出の対象外としてよい。決済サーバが事業者の利益率を取得できる場合などでは、設定部152は、諸条件に基づいて利益率を算出し、初期値として設定してもよい。
設定部152は、利益率を設定した場合には、算出した平均客単価に利益率を乗じて事業者の客一人当たりの純利益(以下、客当純利益)を算出する。設定部152は、算出した客当純利益を初期値として設定する。設定部152は、純利益を設定の対象外とした場合には、客当純利益も設定の対象外としてよい。
設定部152は、クーポン利用数の初期値を設定する。クーポン利用数は、例えば、設定されたクーポンの利用期間内に利用されると想定されるクーポンの利用数である。設定部152は、例えば、対象決済履歴情報に基づいて、クーポン利用数を算出する。設定部152は、算出したクーポン利用数を初期値として設定する。設定部152は、全ての決済対象履歴や第2店舗端末装置70の事業者が含まれる業界の全部または一部の決済対象履歴に基づいてクーポン利用数を算出してもよい。
設定部152は、対象決済履歴情報に基づいて、ポイント付与条件(付与率または付与ポイント)の初期値を設定する。設定部152は、例えばクーポン情報178を参照し、過去に第2店舗端末装置70の事業者が設定したポイント付与条件を初期値として設定する。第2店舗端末装置70の事業者がポイント付与条件を複数種類設定している場合には、設定回数、設定頻度、設定期間等が最も優位なポイント付与条件を設定してよい。設定条件152は、例えば、第2店舗端末装置70の事業者が含まれる業界の全部または一部におけるクーポン情報178に基づいてポイント付与条件の初期値を設定してもよいし、全てのクーポン情報178に基づいてポイント付与条件の初期値を設定してもよい。設定部152は、クーポン付与条件を設定の対象外としてもよい。
設定部152は、クーポンの発行に伴うクーポン利用費用として、クーポンを発行することにより、事業者が負担する金額の総額(以下、販促費)を算出する。設定部152は、算出した販促費を初期値として設定する。販促費には、例えば、クーポンを付与することにより発生するポイントの合計値(以下、合計付与ポイント)、決済サービス(クーポンサービス)の月額利用料及び個別利用料が含まれる。設定部152は、想定したクーポン利用数及びクーポン付与条件に基づいて合計付与ポイントを算出する。設定部152は、算出した合計付与ポイントを初期値として設定する。クーポン付与条件が設定の対象外となっている場合等には、設定部152は、合計付与ポイント及び販促費を設定の対象外としてもよい。
設定部152は、記憶部170に格納された月額利用料を月額利用料の初期値として設定する。設定部152は、算出した平均客単価とクーポン利用数に基づいて、利用期間中に決済サービスを利用した決済による決済の合計金額(以下、期間中合計金額)を算出する。設定部152は、算出した期間中合計金額に、記憶部170に格納された個別利用料算出係数を乗じて、利用期間中の決済ごとに生じる個別利用料の総額(以下、総個別利用料)を算出する。設定部152は、算出した総個別利用料を初期値として設定する。
設定部152は、純利益とクーポン利用数に基づいて、利用期間中に、決済サービスを利用した決済により事業者が得た純利益の総額(以下、総利益)を算出する。設定部152は、算出した総利益を初期値として設定する。純利益を設定の対象外とした場合等には、設定部152は、総利益を設定の対象外としてもよい。
設定部152は、算出した合計付与ポイント、月額利用料、及び総個別利用料を加算することにより、販促費を算出する。設定部152は、算出した販促費を初期値として設定する。設定部152は、設定した純利益から販促費を減じることにより、事業者がクーポンを作成したことにより得られる利益(以下、施策実施利益)を算出する。販促費を設定の対象外とした場合等には、設定部152は、施策実施利益を設定の対象外としてもよい。施策実施利益は、損益の一例である。
設定部152における演算は、いずれも四則演算であるが、設定部152は、四則演算以外の演算により各数値を算出してもよい。
提供部153は、設定部152により設定された各種情報に基づいて、支援情報を生成し、生成した支援情報を含むウェブページを生成する。支援情報は、設定部152により設定された各種情報を含む。提供部153は、生成したウェブページに、記憶部170に格納されたスクリプト180を付随させる。スクリプト180は、支援情報に含まれる各種情報についての演算を定義する。スクリプト180により定義される演算の内容は後に説明する。提供部153は、生成したウェブページを、通信部110を利用して第2店舗端末装置70に送信して提供する。
図7は、クーポン情報178の内容の一例を示す図である。クーポン情報178は、加盟店または店舗の管理者が生成したクーポンの一覧を示す情報である。クーポン情報178は、例えば、クーポン番号に対して、利用開始日、利用終了日、終了条件、掲載日(または告知期間/掲載日、掲載期間)、付与方法、付与内容、取引額、予算、対象の利用者などの情報が対応付けられた情報である。クーポン情報178には、上記の他、クーポンのカバー画像や、タイトル、説明文など加盟店または店舗の管理者が設定した情報が含まれる。
図8は、実施形態に係る第2店舗端末装置70の構成図である。第2店舗端末装置70は、例えば、通信部81と、入力部82と、表示部83と、記憶部85と、取得部91と、表示制御部92とを備える。記憶部85は、ブラウザ87を記憶する。取得部91及び表示制御部92は、記憶部85に格納されたブラウザ87により機能する。通信部81は、ネットワークNWに接続するための通信インターフェースである。通信部110は、例えばネットワークインターフェースカードである。
入力部82は、タッチパネル、キーボード、スイッチ、ボタン等の入力装置を含む。入力部82は、加盟店または店舗の管理者の第2店舗端末装置70に対する操作の入力を受け付ける。入力部82は、入力された操作の情報(以下、入力操作情報)を取得部91に出力する。
表示部83は、液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を含む。表示部83には、第2店舗端末装置70の動作に関する各種の情報が表示される。例えば、表示部83には、クーポンを生成する際の画面などが表示される。
取得部91は、ブラウザ87の機能により動作する。ブラウザ87が動作することにより、ブラウザ87が取得部91として機能する。取得部91は、入力部82により出力された入力操作情報を取得する。取得部91は、決済サーバ100により送信され、通信部81により受信された支援情報を取得する。
取得部91は、取得した支援情報に含まれる各数値を算出する際の算出先と算出元の一部または全部を入れ替えた演算も行うことによるシミュレーションを可能とする。取得部91は、例えば、支援情報に含まれる各数値を、入力部82により出力された入力操作情報に基づいて修正する。取得部91は、修正した数値に基づいて、各数値を修正する。取得部91は、例えば、入力操作情報によりポイント付与条件が修正された場合に、ポイント付与条件の修正に応じて消費状況及びクーポン利用費用を修正する。このような各数値の修正を行うことにより、作成者の希望に即したポイント付与条件を算出するためのシミュレーションを可能とする。取得部91は、算出部の一例である。
表示制御部92は、ブラウザ87の機能により動作する。ブラウザ87が動作することにより、ブラウザ87が表示制御部92として機能する。表示制御部92は、表示部83の表示を制御する。表示制御部92は、例えば、電子決済サービスの各種画面を表示部83に表示させる。表示制御部92は、例えば、取得部91により取得された消費状況、発行条件、クーポン利用費用などの支援情報を含むウェブページを表示部83に表示させる。表示制御部92は、例えば、支援情報に含まれる施策実施利益を表示部83に表示させる。表示制御部92は、施策実施利益が基準値を超えた場合に、基準値を超えない場合と異なる態様で施策実施利益を表示させる。
表示制御部92は、店舗の施策実施利益と損益分岐点に応じた基準値との関係を特定する。基準値は、例えば記憶部85に格納される。損益分岐点は、例えば、施策実施利益が0となる点である。基準値は、損益分岐点であってもよいし、損益分岐点よりも所定金額高いまたは低い金額となる点でもよい。基準点は、例えば10000円などの具体的な金額を超えることとなる点でもよく、平均客単価、クーポンサービスの利用料、総利益などに対して所定の割合となる金額となる点でもよい。表示制御部92は、施策実施利益が基準値を超えたか否かを判定する。表示制御部92は、特定部の一例である。
記憶部85は、HDDやフラッシュメモリ、RAMなどである。記憶部85は、第2店舗端末装置70がネットワークを介してアクセス可能なNAS装置であってもよい。記憶部85には、ブラウザ87が格納される。
[電子決済]
決済処理部130は、利用者端末装置10または第1店舗端末装置50から決済情報が取得されると、利用者情報172を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部130は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部130は、例えば、利用者IDに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
決済処理部130は、「設定情報」が「後払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。後払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による「クレジット払い」とは別枠で設定されるものであり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、後払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なお後払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。後払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部130は、後払い利用額に決済金額を加算し、後払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う。なお暫定決済の時点で決済金額が後払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ20に返信される。
[クーポンの作成処理]
加盟店または店舗の管理者(以下、作成者)は、ブラウザ87を介して電子決済サービスのクーポンを生成することができる。作成者は、ブラウザ87を動作させて、表示部83にクーポン作成のためのインターフェース画面を表示させる。作成者は、表示部83に表示されるインターフェース画面にクーポン作成のための情報を、入力部82を操作して入力することでクーポンを作成可能である。
この際、作成者は、インターフェース画面を介してクーポンにより付与するポイントの付与率または付与ポイント(固定値)、クーポンを適用する取引額、予算などのクーポン情報を入力する。付与率とは、決済額に乗じて得られる数値をポイントとして付与するために定められる割合である。付与ポイントは、決済額によらずに付与するポイントである。ポイントの付与率及び付与ポイントは、いずれも利益の付与態様の一例である。
図9は、加盟店向けインターフェース72が提供する第1インターフェース画面IM1の一例を示す図である。第1インターフェース画面IM1は、クーポンのカバー画像や、タイトル、説明文などを入力し、クーポンの掲載期間等を設定した後であって、設定条件を確定する前に表示部83に表示されるインターフェース画面である。なお、インターフェース画面が表示される順序は、これに限らず変更されてもよい。
第1インターフェース画面IM1は、領域AR1及び領域AR2を含む。領域AR1は、例えば、クーポンのポイント、取引額、予算等を入力するための領域である。領域AR1には、第1ラジオボタンRB1、第2ラジオボタンRB2、設定付与率入力欄FN1、付与ポイント入力欄FN2、取引額入力欄FN3、第1予算指定ボタンYS1、第2予算指定ボタンYS2、第3予算指定ボタンYS3、前ページ指定ボタンPH1、次ページ指定ボタンPH2、及び支援要請ボタンHSが示される。領域AR2は、例えば、領域AR1に入力された情報や、クーポンの作成過程における他のインターフェース画面において作成者が入力した情報等を反映したクーポンのイメージ画像である。
第1ラジオボタンRB1及び設定付与率入力欄FN1は、ポイント付与条件としてのポイントの付与率を入力して設定するための欄である。第1ラジオボタンRB1を操作して指定すると、設定付与率入力欄FN1の数値が入力可能となる。第2ラジオボタンRB2及び付与ポイント入力欄FN2は、ポイント付与条件としての付与ポイントを入力して設定するための欄である。第2ラジオボタンRB2を操作して指定すると、付与ポイント入力欄FN2の数値が入力可能となる。
取引額入力欄FN3は、ポイントを付与するために、決済で取引する際の取引額の最低額を入力して設定するための欄である。例えば、取引額が500円に設定されている場合、決済額が500円以上の決済がポイント付与の対象となり、決済額が500円未満の決済は、ポイント付与の対象とはならない。
第1予算指定ボタンYS1、第2予算指定ボタンYS2、及び第3予算指定ボタンYS3は、クーポンの利用期間内に加盟店が付与可能なポイントの上限額を設定するためのボタンである。例えば、第1予算指定ボタンYS1が指定された場合の上限額は10000円、第2予算指定ボタンYS2が指定された場合の上限額は30000円、第3予算指定ボタンYS3が指定された場合の上限額は100000円に設定される。予算は、金額を入力することで設定することもできる。予算は、1回または所定回数の取引の上限額でもよい。
前ページ指定ボタンPH1は、表示部83に表示されるページを前ページに移行させ、ここではクーポンの掲載期間等を設定する画面を表示させるためのボタンである。次ページ指定ボタンPH2は、表示部83に表示されるページを次ページに移行させ、ここでは設定条件を確定する画面を表示させるためのボタンである。
支援要請ボタンHSは、付与率や取引額を入力する際に、作成者が付与率または付与ポイントを設定する際の支援(手助け)を求めるためのボタンである。クーポンの作成経験がないか少ない作成者は、どのようなクーポンを発行することにより店の売り上げに貢献するかの知識がないか乏しく、クーポンの作成に積極的になれないことがある。そこで、ブラウザ87は、作成者が支援要請ボタンHSを操作することにより、クーポンの作成を支援する作成支援画面を表示して、作成者によるクーポンの作成を支援する。作成支援画面には、例えば、付与率の設定を支援するための第1作成支援画面と付与ポイントの設定を支援するための第2作成支援画面がある。
作成支援画面は、決済サーバ100により作成され、ウェブページに含めてブラウザ87に送信される。ブラウザ87は、支援要請ボタンHSが操作されたときに指定されているラジオボタンに基づいて支援要請を決定して、決済サーバ100に送信する。ブラウザ87は、第1ラジオボタンRB1が指定されているときに支援要請ボタンHSが操作された場合には、支援要請として第1支援要請を決済サーバ100に送信する。ブラウザ87は、第2ラジオボタンRB2が指定されているときに支援要請ボタンHSが操作された場合には、支援要請として第2支援要請を決済サーバ100に送信する。決済サーバ100は、第1支援要請を受信した場合に第2インターフェース画面IM2を生成し、ウェブページに含めてブラウザ87に送信する。決済サーバ100は、第2支援要請を受信した場合に第3インターフェース画面IM3を生成し、ウェブページに含めてブラウザ87に送信する。
図10は、第1作成支援画面が表示された第2インターフェース画面IM2の一例を示す図である。第2インターフェース画面IM2は、第1インターフェース画面IM1において、第1ラジオボタンRB1が指定された状態で支援要請ボタンHSが操作された場合に移行する画面である。第2インターフェース画面IM2は、その他の契機により移行する画面であってもよい。
第2インターフェース画面IM2の上段には、平均客単価表示欄RN11、利益率入力欄RN12、純利益表示欄RN13が表示されている。第2インターフェース画面IM2の中段には、利用数入力欄RN21、付与率入力欄RN22、付与合計額表示欄RN31、月額利用料表示欄RN32、合計額表示欄RN33、及び総個別利用料表示欄RN34が表示されている。第2インターフェース画面IM2の下段には、総利益表示欄RN41、販促費表示欄RN42、実利益表示欄RN43、及び戻るボタンRTが表示されている。戻るボタンRTが操作されると表示部83の表示は、第2インターフェース画面IM2から図9に示す第1インターフェース画面IM1に移行する。
平均客単価表示欄RN11には、店舗における平均客単価が表示される。初期画面の平均客単価表示欄RN11には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される客単価が表示される。初期画面以外の平均客単価表示欄RN11には、例えば、作成者による入力部82の操作により出力され、取得部91が取得した入力操作情報に基づく客単価が表示される。例えば、作成者は、入力部82の操作により客単価を入力することにより、初期画面で設定された客単価と異なる客単価を設定することができる。
利益率入力欄RN12には、店舗における利益率が表示される。初期画面の利益率入力欄RN12は、例えば空欄である。初期画面以外の利益率入力欄RN12には、例えば、作成者による入力部82の操作により出力され、取得部91が取得した入力操作情報に基づく利益率が表示される。初期画面の利益率入力欄RN12に表示される利益率は、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される利益率でもよい。
純利益表示欄RN13には、平均客単価表示欄RN11に表示された客単価と、利益率入力欄RN12に表示された利益率に基づいて算出された客一人当たりの純利益(以下、客当純利益)が表示される。客当純利益は、例えば、ウェブページに付随するスクリプト180により算出される。客当純利益は、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される客当純利益でもよい。
利用数入力欄RN21には、クーポン利用数が表示される。初期画面の利用数入力欄RN21には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得されるクーポン利用数が表示される。初期画面以外の利用数入力欄RN21には、例えば、作成者による入力部82の操作により出力され、取得部91が取得した入力操作情報に基づくクーポン利用数が表示される。例えば、作成者は、入力部82の操作によりクーポン利用数を入力することにより、初期画面で設定されたクーポン利用数と異なるクーポン利用数を設定することができる。
付与率入力欄RN22には、クーポンにより付与するポイントの付与率が表示される。初期画面の付与率入力欄RN22には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される付与率が表示される。初期画面以外の付与率入力欄RN22には、例えば、作成者による入力部82の操作により出力され、取得部91が取得した入力操作情報に基づく付与率が表示される。例えば、作成者は、入力部82の操作により付与率を入力することにより、初期画面で設定された付与率と異なる付与率を設定することができる。作成者は、例えば、付与率入力欄RN22に入力する数値を調整することによって変動する実利益表示欄RN43に表示される施策実施利益を見ることにより、第1インターフェース画面IM1の設定付与率入力欄FN1に入力する付与率を決定することができる。
付与合計額表示欄RN31には、クーポン付与の合計付与ポイントが表示される。初期画面の付与合計額表示欄RN31には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される合計付与ポイントが表示される。初期画面以外の付与合計額表示欄RN31には、例えば、平均客単価表示欄RN11に表示される平均客単価と、利用数入力欄RN21に表示されるクーポン利用数と、付与率入力欄RN22に表示されるポイントの付与率とを乗じて算出された合計付与ポイントが表示される。合計付与ポイントは、例えば、スクリプト180により算出される。スクリプト180により算出される合計付与ポイントは、初期画面の付与合計額表示欄RN31に表示されてもよい。合計付与ポイントは、付与合計利益の一例である。付与合計利益は、クーポン利用数に代えてまたは加えて、クーポンの利用期間に基づいて求められてもよい。
月額利用料表示欄RN32には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される月額利用料が表示される。
合計額表示欄RN33には、期間中合計金額が表示される。初期画面の合計額表示欄RN33には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される期間中合計金額が表示される。初期画面以外の付与合計額表示欄RN31には、例えば、平均客単価表示欄RN11に表示される平均客単価に、利用数入力欄RN21に表示されるクーポン利用数を乗じることにより算出される期間中合計金額が表示される。期間中合計金額は、例えば、スクリプト180により算出される。スクリプト180により算出される期間中合計金額は、初期画面の合計額表示欄RN33に表示されてもよい。
総個別利用料表示欄RN34には、総個別利用料が表示される。初期画面の総個別利用料表示欄RN34には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される総個別利用料が表示される。初期画面以外の総個別利用料表示欄RN34には、例えば、合計額表示欄RN33に表示される期間中合計金額に、記憶部170に記憶された個別利用料算出係数を乗じることにより算出される総個別利用料が表示される。総個別利用料は、例えば、スクリプト180により算出される。スクリプト180により算出される総個別利用料は、初期画面の総個別利用料表示欄RN34に表示されてもよい。
総利益表示欄RN41には、事業者の総利益が表示される。初期画面の総利益表示欄RN41には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される総利益が表示される。初期画面以外の総利益表示欄RN41には、例えば、純利益表示欄RN13に表示される客当純利益に、利用数入力欄RN21に表示されるクーポン利用数を乗じることにより算出される総利益が表示される。総利益は、例えば、スクリプト180により算出される。スクリプト180により算出される総利益は、初期画面の総利益表示欄RN41に表示されてもよい。
販促費表示欄RN42には、販促費が表示される。初期画面の販促費表示欄RN42には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される販促費が表示される。初期画面以外の販促費表示欄RN42には、例えば、付与合計額表示欄RN31に表示される合計付与ポイント、月額利用料表示欄RN32に表示される月額利用料、及び総個別利用料表示欄RN34に表示される総個別利用料を加算することにより算出される販促費が表示される。販促費は、例えば、スクリプト180により算出される。スクリプト180により算出される販促費は、初期画面の販促費表示欄RN42に表示されてもよい。販促費は、クーポン利用費用の一例である。
実利益表示欄RN43には、施策実施利益が表示される。初期画面の実利益表示欄RN43には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される施策実施利益が表示される。初期画面以外の実利益表示欄RN43には、例えば、総利益表示欄RN41に表示される店舗が得た総利益から販促費表示欄RN42に表示される販促費の総額を減じることにより算出される施策実施利益が表示される。施策実施利益は、例えば、スクリプト180により算出される。スクリプト180により算出される施策実施利益は、初期画面の実利益表示欄RN43に表示されてもよい。実利益表示欄RN43の表示は、施策実施利益が基準値を超えるか否かにより変化する。
図11は、第2作成支援画面が表示された第3インターフェース画面IM3の一例を示す図である。第3インターフェース画面IM3は、第1インターフェース画面IM1において、第2ラジオボタンRB2が指定された状態で支援要請ボタンHSが操作された場合に移行する画面である。第2インターフェース画面IM2は、その他の契機により移行する画面であってもよい。
第3インターフェース画面IM3には、第2インターフェース画面IM2と比較して、第2インターフェース画面IM2の付与率入力欄RN22に代えて、付与値入力欄RN51が表示されている点で主に異なる。初期画面の付与値入力欄RN51には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される付与ポイントが表示される。初期画面以外の付与値入力欄RN51には、例えば、作成者による入力部82の操作により出力され、取得部91が取得した入力操作情報に基づく付与ポイントが表示される。例えば、作成者は、入力部82の操作により付与ポイントを入力することにより、初期画面で設定された付与ポイントと異なる付与ポイントを設定することができる。作成者は、例えば、付与値入力欄RN51に入力する数値を調整することによって変動する実利益表示欄RN43に表示される施策実施利益を見ることにより、第1インターフェース画面IM1の付与ポイント入力欄FN2に入力する付与ポイントを決定することができる。
付与合計額表示欄RN31に表示される合計付与ポイントは、クーポン利用数と付与ポイントを乗じて算出される。初期画面の付与合計額表示欄RN31には、例えば、決済サーバ100により送信され取得部91により取得される合計付与ポイントが表示される。初期画面以外の付与合計額表示欄RN31には、例えば、利用数入力欄に表示されるクーポン利用数と、付与値入力欄RN51に表示される付与ポイントを乗じて算出される合計付与ポイントが表示される。合計付与ポイントは、例えば、スクリプト180により算出される。スクリプト180により算出される合計付与ポイントは、初期画面の付与合計額表示欄RN31に表示されてもよい。
[シーケンス図]
図12は、加盟店向けインターフェース72と決済サーバ100とにより実行される処理の流れの一例を示すシーケンス図である。まず、作成者が第2店舗端末装置70を操作して加盟店向けインターフェース72としてのブラウザ87を起動させる操作を行うと(S50)、起動に応じたリクエストを決済サーバ100に送信する(S52)。リクエストに応じて、決済サーバ100は、ブラウザ87にログイン画面を送信し、ブラウザ87と協働して第2店舗端末装置70の表示部にログイン画面を表示させる(S54)。ブラウザ87は、作成者が入力したログインID及びパスワードを決済サーバ100に送信する(S56)。
決済サーバ100は、ログインID及びパスワードが予め設定されたログインIDとパスワードとの組み合わせであると判定した場合、インターフェース画面を表示させるための情報と、命令情報(例えばスクリプト)と、各種情報とをブラウザ87に送信する(S58)。
インターフェース画面を表示させるための情報とは、ブラウザ87が、表示部に表示させるインターフェース画面を生成するために用いる情報(例えばクーポン情報を入力するためのインターフェース画面を表示するための情報)である。命令情報は、例えば、スクリプトなどの簡易なコンピュータプログラムである。命令情報は、例えばコンパイルを必要とされないコンピュータプログラムである。なお、命令情報は、上記のタイミングで提供されずに、他のタイミングで提供されてもよい。
次に、ブラウザ87は、クーポンのカバー画面を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じてカバー画面を決定する(S60)。次に、ブラウザ87は、クーポンのタイトル、説明文を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じてタイトル、説明文を決定する(S62)。
次に、ブラウザ87は、クーポンの期間情報を決定するためのインターフェース画面を表示部に表示させ、当該インターフェース画面に対する作成者の操作に応じて期間情報を決定する(S64)。次に、ブラウザ87は、作成者による入力部82の入力操作に応じて出力され、取得部91により取得された入力操作情報、決済サーバ100により送信される情報などに基づいて、ポイント付与条件を作成して決定する(S66)。
ポイント付与条件を作成する過程において、ブラウザ87は、ポイント付与条件の作成支援を要求する入力操作情報を出力された場合に、支援要請を決済サーバ100に送信する(S68)。決済サーバ100は、送信された支援要請に基づいて支援情報を生成する(S70)。決済サーバ100は、作成した支援情報をウェブページに含めてブラウザ87に送信する(S72)。作成者は、決済サーバ100の支援を受けて、クーポンを作成するための入力部82の入力操作を行い、ブラウザ87は、入力部82により出力される情報に基づいてポイント付与条件を決定する。
次に、ブラウザ87は、ステップS66の処理において決定された情報を決済サーバ100に送信する(S74)。次に、決済サーバ100は、送信された情報に基づいて各種処理を実行して(S76)、完了通知をブラウザ87に送信する(S78)。上記の各種処理とは、例えば、上記の各処理で決定された情報が、予め設定された条件に合致するか否かを判定する処理や、上記の判定処理において行われていない判定を行う処理などである。
上記のように、ブラウザ87と決済サーバ100とは協働してクーポンの作成を支援する。
続いて、ステップS66で実行されるポイント付与条件を作成する処理について説明する。図13は、ブラウザ87により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、ポイント付与条件を作成する処理を示し、表示部83に第1インターフェース画面IM1が表示されているときに実行される。
取得部91は、入力部82により送信された入力操作情報に基づいて、支援要請ボタンHSが操作されたか否かを判定する(S101)。支援要請ボタンHSが操作されていないと判定した場合、取得部91は、処理をステップS115に移行させる。
支援要請ボタンHSが操作されたと判定した場合、取得部91は、支援要請を決済サーバ100に送信する(S103)決済サーバ100は、送信された支援要請を受信し、支援要請に応じた支援情報を生成し第2店舗端末装置70に送信して提供する。ここで、決済サーバ100における支援情報を生成する処理について説明する。図14は、決済サーバ100により実行される処理の一例を示すフローチャートである。
決済サーバ100は、受信部151において、ブラウザ87により送信される支援要請を受信したか否かを判定する(S201)。支援要請を受信していないと判定した場合、受信部151は、ステップS201の処理を繰り返す。
支援要請を受信したと判定した場合、受信部151は、支援要請が第1支援要請であるか第2支援要請であるかを判定する(S203)。支援要請が第1支援要請であると判定した場合、ブラウザ87が第1インターフェース画面IM1から移行させる画面として、第2インターフェース画面IM2を生成する(S205)。支援要請が第2支援要請であると判定した場合、ブラウザ87が第1インターフェース画面IM1から移行させる画面として、第3インターフェース画面IM3を生成する(S207)。
続いて、設定部152は、第2インターフェース画面IM2または第3インターフェース画面IM3の各入力欄に表示される数値の初期値を設定する(S209)。各入力欄の初期値は、それぞれ設定された初期値である。各入力欄の初期値は、その他の数値でもよい。各入力欄の初期値は、0であってもよいし、各入力欄は空欄であってもよい。
続いて、提供部153は、設定部152により設定された初期値に基づいて支援情報を生成し、生成した支援情報を含むウェブページを生成する。提供部153は、生成した支援情報を含むウェブページをブラウザ87に送信して提供する(S211)。こうして、決済サーバ100は、図14に示す処理を終了する。
図13に戻り、取得部91は、決済サーバ100により提供される支援情報を取得したか否かを判定する(S105)。支援情報を取得していないと判定した場合、取得部91は、ステップS105の処理を繰り返す。支援情報を取得したと取得部91が判定した場合、表示制御部92は、受信した支援情報に基づく初期画面を表示部83に表示させる(S107)。
続いて、取得部91及び表示制御部92は、シミュレーション処理を行う(S109)。ここで、取得部91及び表示制御部92により行われるシミュレーション処理について説明する。図15は、ブラウザ87により実行される処理の一例を示すフローチャートである。図15は、取得部91及び表示制御部92として機能するブラウザ87によるシミュレーション処理の流れの一例を示している。
取得部91は、入力部82により出力された入力操作情報に基づいて、初期画面における各入力欄のいずれかの数値が修正されたか否かを判定する(S301)。取得部91は、入力欄の数値が修正されていないと判定した場合、処理をステップS307に進める。取得部91は、入力欄の数値が修正されたと判定した場合、ウェブページに付随されたスクリプトを作動させ、入力された数値に応じて変動する各入力欄の数値を算出する(S303)。
表示制御部92は、例えば、平均客単価表示欄RN11に表示された平均客単価が修正された場合に、平均客単価が変動することにより変動する数値を算出する。具体的に、表示制御部92は、純利益表示欄RN13に表示される客当純利益、合計額表示欄RN33に表示される期間中合計金額、総個別利用料表示欄RN34に表示される総個別利用料、販促費表示欄RN42に表示される販促費、及び実利益表示欄RN43に表示される施策実施利益を算出する。表示制御部92は、算出した各数値を各入力欄に表示させる(S305)。
このように、第2インターフェース画面IM2における各入力欄に表示された数値を入力して修正することで、他の入力欄の数値が変動するので、作成者は、各入力欄の数値を好適な数値とするためのシミュレーションを行うことができる。このため、作成者は、例えば、施策実施利益が好適となるポイント付与条件はどのような条件であるか、この条件が平均客単価に応じてどのように変化するかなどを容易にシミュレーションすることができる。
続いて、表示制御部92は、設定部152により算出される基準値を超えるか否かを判定する(S307)。表示制御部92は、判定の結果、施策実施利益が基準値を超えると判定した場合、施策実施利益を含む実利益表示欄RN43を第1表示態様で表示部83に表示させる(S309)。表示制御部92は、施策実施利益が基準値を超えない(基準値以下である)と判定した場合、施策実施利益を含む実利益表示欄RN43を第2表示態様で表示部83に表示させる(S311)。第2表示態様は、第1表示態様よりも目立つように表示される表示態様である。
表示制御部92は、例えば、第1表示態様を黒字、第2表示態様を赤字として、施策実施利益を実利益表示欄RN43に異なる色で表示する。第1表示態様と第2表示態様は色以外の態様が異なるようにしてもよい、例えば、第1表示態様より第2表示態様を大きく(または小さく)してもよいし、第1表示態様より第2表示態様を明るく(または暗く)してもよい。あるいは、実利益表示欄RN43を囲む枠の態様を第1表示態様と第2表示態様で異ならせてもよい。例えば、実利益表示欄RN43を囲む枠の色、大きさ、明るさを第1表示態様と第2表示態様で異ならせてもよい。こうして、ブラウザ87は、図15に示す処理を終了する。
図13に戻り、取得部91は、受信部151が受け付けた情報に基づいて、戻るボタンRTが操作されたか否かを判定する(S111)。戻るボタンRTが操作されていないと判定した場合、取得部91は、処理をステップS109に戻す。
戻るボタンRTが操作されたと取得部91が判定した場合、表示制御部92は、表示部83に表示させる画面を第2インターフェース画面IM2から第1インターフェース画面IM1に移行させる(S113)。続いて、表示制御部92は、入力部82により送信された入力操作情報に基づいて、第1インターフェース画面IM1において前ページ指定ボタンPH1が操作されたか否かを判定する(S115)。
前ページ指定ボタンPH1が操作されたと判定した場合、表示制御部92は、表示部83に表示させる画面を第1インターフェース画面IM1から前ページの画面(クーポンの掲載期間等を設定する画面)に移行させ(S117)、ブラウザ87は、図13に示す処理を終了する。前ページ指定ボタンPH1が操作されていないと判定した場合、表示制御部92は、受信部151が受け付けた情報に基づいて、第1インターフェース画面IM1において次ページ指定ボタンPH2が操作されたか否かを判定する(S119)。
次ページ指定ボタンPH2が操作されていないと判定した場合、表示制御部92は、処理をステップS105に戻す。次ページ指定ボタンPH2が操作されたと判定した場合、表示制御部92は、表示部83に表示させる画面を第1インターフェース画面IM1から次ページの画面(設定条件を確定する画面)に移行させ(S121)、ブラウザ87は、図13に示す処理を終了する。
図13に示す処理が終了した後の第1インターフェース画面IM1における設定付与率入力欄FN1には、第2インターフェース画面IM2における付与率入力欄RN22に表示された付与率が表示される。
実施形態の第2店舗端末装置70におけるブラウザ87では、作成者がクーポンを作るときに、付与率また付与ポイントを決定するにあたり、第2インターフェース画面IM2を表示させて、クーポンの発行条件(クーポンの付与率や付与ポイント)とクーポン利用費用(販促費)から損益(施策実施利益)を調べることができる。その結果、作成者にクーポンを作る際の好適なクーポンの発行条件を提供することにより、クーポンの作成を手助けすることができる。
続いて、第2インターフェース画面IM2を表示制御するプログラムを、シミュレーションプログラムとして利用する態様について説明する。例えば、図10に示すように、第2インターフェース画面IM2における各表示欄には、それぞれの数値が入力された表示されているとする。この状態から、いずれかの表示欄の数値を修正すると、各欄の数値も取得部91により算出される数値に修正される。
例えば、取得部91は、平均客単価表示欄RN11における平均客単価の数値と異なる数値の入力部82の入力操作に応じた入力操作情報を取得すると、平均客単価表示欄RN11の数値を修正する。続いて、取得部91は、ウェブページに付随するスクリプトにより、合計額表示欄RN33の数値を算出して修正される。さらに、総個別利用料表示欄RN34、販促費表示欄RN42、及び実利益表示欄RN43の数値もスクリプトにより算出して修正する。その結果、平均客単価が修正されたことにより、実利益表示欄RN43に表示される損益も修正されるので、作成者は、平均客単価の変動による損益の変動を容易に知得することができる。
また、取得部91は。付与率入力欄RN22に表示された付与率の数値と異なる数値の入力部82の入力操作に応じた入力操作情報を取得すると、付与合計額表示欄RN31の数値をスクリプトにより算出して修正する。さらに、取得部91は、販促費表示欄RN42及び実利益表示欄RN43の数値もスクリプトにより算出して修正する。その結果、付与率が修正されることにより、実利益表示欄RN43に表示される損益も修正される。このため、作成者は、どのような付与率を設定すれば、どのような損益の変動が生じるかを容易に知得することができるので、損益の度合いに応じた所望の付与率を容易に知得することができる。したがって、ブラウザ87は、作成者のクーポンの作成を手助けすることができる。
このとき、店舗の施策実施利益が基準値を超えないと判定した場合に、表示制御部92は、第1表示態様よりも目立つ第2表示態様で実利益表示欄RN43を表示させる。このため、作成者は、現在の付与率の設定で損益が基準値を超えるか否かを容易に知得することができるので、付与率を決定する際の手助けを得ることができる。
なお、上記実施形態において、第2店舗端末装置70のブラウザ87がクーポンの作成の支援を行うが、クーポンの作成の支援は、第2店舗端末装置70にインストールされた加盟店向けアプリにより行われてもよい。クーポンの作成の支援を行うための機能は、第2店舗端末装置70以外に設けられていてもよい。例えば、クーポンの作成の支援を行うための機能は、第1店舗端末装置50や決済サーバ100に設けられていてもよい。
この場合、例えば、第2店舗端末装置70は、入力部82により入力された情報を第2店舗端末装置70以外に設けられたクーポンの作成の支援を行うための機能に送信し、当該機能により生成された情報を表示部83に直接またはブラウザ87と協働して表示させてもよい。
上記の実施形態において、クーポンの発行条件は、ポイント付与条件であるが、クーポンの発行条件は、ポイント付与条件以外でもよい。クーポンの発行条件は、例えば、クーポンに利用期間(有効期限)、クーポンを付与する取引額(下限値)、クーポンの利用上限値(予算)などでもよい。取引額は、下限値のみを設定してもよい。利用上限値は、一定期間内に利用者に付与したポイントの合計の上限値でよい。
上記の実施形態において、プログラムをシミュレーションプログラムとして利用した場合には発行条件のみならず、他の数値についても好適な数値を求めることができる。例えば、利用数入力欄に入力するクーポン利用数を調整しながら実利益表示欄RN43に表示される施策実施利益を確認し、施策実施利益が最低目標値となるときのクーポン利用数をクーポン利用数の目標値としてクーポンを発行してもよい。
表示制御部92は、例えば、実利益表示欄RN43に表示される施策実施利益が基準金額以上または基準金額を超えるときのクーポン利用数の最低値(以下、損益分岐利用数)を、クーポン利用数として利用数入力欄RN21に表示させてもよい。基準金額はどのように設定してもよく、基準金額は、例えば、損益分岐点となる金額(例えば0円)であってもよいし、損益分岐点となる金額よりも所定金額高いまたは低い金額でもよい。
例えば、各種数値が図11に示す数値であり、設定金額が損益分岐点である場合において、利用数入力欄RN21に表示されるクーポン利用数が3となると、実利益表示欄RN43に表示される施策実施利益は-420円となり、利用数入力欄RN21に表示されるクーポン利用数が4となると、実利益表示欄RN43に表示される施策実施利益は+100円となる。この場合、表示制御部は、損益分岐利用数として4を利用数入力欄RN21に表示させてよい。
表示制御部92は、利用数入力欄21に損益分岐利用数が表示される場合には、その他のクーポン利用数が表示される場合と異なる態様で利用数入力欄21表示させてもよい。表示制御部92は、例えば、損益分岐利用数以外のクーポン利用数を第1表示態様で表示させ、損益分岐利用数が第2表示態様で表示させてもよい。あるいは、表示制御部92は、損益分岐利用数以下(未満)のクーポン利用数を利用数入力欄21に第1表示態様で表示させ、損益分岐利用数以を超える(異常)のクーポン利用数を利用数入力欄21に第2表示態様で表示させてもよい。
上記の実施形態において、第2インターフェース画面IM2及び第3インターフェース画面IM3は、第1インターフェース画面IM1から移行した他の画面でタイミングをずらして表示されるが、第2インターフェース画面IM2及び第3インターフェース画面IM3は、他の態様で表示されてもよい。第2インターフェース画面IM2及び第3インターフェース画面IM3は、例えば、第1インターフェース画面IM1と別のウインドウで第1インターフェース画面IM1と同時に表示されてもよいし、第1インターフェース画面IM1の一部として第1インターフェース画面IM1の内側に表示されてもよい。
以上説明した実施形態によれば、情報提供装置は、事業者との関係におけるユーザの消費状況、前記ユーザと前記事業者との間の決済で利用可能となるクーポンの発行条件、及び前記消費状況及び前記発行条件の変動に応じて変動する前記クーポンの利用費用を含む、クーポンを生成するための生成要素のうち少なくとも一部を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記生成要素を表示部に表示させる表示制御部と、を備えることにより、クーポンの作成を手助けすることができる。
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。