JP7411991B2 - 熱可塑性樹脂成形体の溶着方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂成形体の溶着方法 Download PDF

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Description

本発明は、熱可塑性樹脂成形体の溶着方法に関する。
熱可塑性樹脂フィルム等の熱可塑性樹脂成形体同士の溶着方法として、超音波溶着法、高周波溶着法、赤外線溶着法等が知られている。超音波溶着法は、成形体を構成する熱可塑性樹脂が軟質樹脂、摩擦係数の小さいフッ素樹脂の場合に、超音波エネルギーが減衰しやすく、溶着が困難となる場合が多い。また、高周波溶着法は、誘電損失の少ないポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンポリエステル等の汎用樹脂や、フッ素樹脂等には適用が困難となる場合が多い。
赤外線溶着法は、赤外線を用いて溶着部分を加熱溶融して溶着する方法である。しかし、成形体の赤外線が照射される側の表面で焼け等の熱損傷が生じやすい。そこで、熱可塑性樹脂成形体同士を接触配置し、さらに赤外線を照射する側の成形体に赤外線透過性の放熱材を接触配置した状態で、赤外線を走査しながら照射して溶着する方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特許第4279674号公報
しかし、特許文献1のような放熱材を用いた従来の赤外線溶着法は、条件設定が難しく、また走査する赤外線の送り速度は数mm/sであり、生産性が劣る。また、熱可塑性樹脂成形体同士の溶着においては、省エネルギー化も重要である。
本発明は、条件設定が容易で、最表面、溶着部分の焼け等の熱損傷を抑制しつつ、高い生産性かつ省エネルギーで熱可塑性樹脂成形体同士を連続的に溶着できる熱可塑性樹脂成形体の溶着方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の態様を有する。
[1]少なくとも2個の赤外線吸収性の熱可塑性樹脂成形体を互いに接触配置させ、さらに一方の外側の前記熱可塑性樹脂成形体の外表面に放熱材を接触配置させ、前記放熱材側から赤外線を走査させながら照射して前記熱可塑性樹脂成形体同士を溶着する方法であって、
走査する赤外線の送り速度をv(mm/s)とし、赤外線の光子密度をP(photons/mm・s)として、事前に実施する下記の工程(a)~(d)で求められる、送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフの直線pよりも上側、かつ直線qよりも下側の範囲内で、照射する赤外線の送り速度及び光子密度を制御する、熱可塑性樹脂成形体の溶着方法。
工程(a):溶着しようとする熱可塑性樹脂成形体同士が互いに接触配置された試験体の一方の外側の前記熱可塑性樹脂成形体の外表面に前記放熱材を接触配置し、前記放熱材側から赤外線を走査させながら照射して溶着状態を確認する試験を、条件を変えながら繰り返して、前記放熱材と接する前記熱可塑性樹脂成形体の赤外線を照射する側に焼け及び変形が生じずに前記熱可塑性樹脂成形体同士が溶着される前記送り速度vの最小値v及びそのときの最小光子密度Pと、前記送り速度vの最大値v及びそのときの最大光子密度Pとを求める。
工程(b):点A(v,P)と点B(v,P)を送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフにプロットし、点Aと点Bを通る直線を直線kとする。
工程(c):前記グラフにおける前記試験で前記熱可塑性樹脂成形体が溶着されなかった点のうち、前記直線kよりも下側で、かつ前記直線kに最も距離が近い点C(v,P)(ただし、v>vである。)まで前記直線kを平行移動させた直線を直線pとする。
工程(d):前記グラフにおける前記試験で前記熱可塑性樹脂成形体が白化した点のうち、前記直線kよりも上側で、かつ前記直線kに最も距離が近い点D(v,P)(ただし、v<vである。)まで前記直線kを平行移動させた直線を直線qとする。
[2]前記直線k上において、前記試験で前記熱可塑性樹脂成形体中に気泡、白化及び黒化を生じさせずに前記熱可塑性樹脂成形体同士を溶着できる前記送り速度vの最大値vを求め、前記送り速度vがv以上v以下の範囲で照射する前記赤外線の送り速度及び光子密度を制御する、[1]に記載の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法。
[3]前記赤外線の送り速度がv以上であるときにそれを通知する通知手段を備えた溶着装置を用いて前記熱可塑性樹脂成形体同士を溶着する、[2]に記載の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法。
本発明によれば、条件設定が容易で、最表面、溶着部分の焼け等の熱損傷を抑制しつつ、高い生産性かつ省エネルギーで熱可塑性樹脂成形体同士を連続的に溶着できる熱可塑性樹脂成形体の溶着方法を提供できる。
本発明の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法の一例を示した断面図である。 送り速度の最小値v及び最小光子密度P(点A)と、送り速度の最大値v及び最大光子密度P(点B)とをプロットして直線kで結んだグラフを示した図である。 図2のグラフの直線k上に送り速度の最大値v及び光子密度P(点C)をプロットした様子を示した図である。 本発明の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法の他の例を示した断面図である。
本発明の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法は、少なくとも2個の赤外線吸収性の熱可塑性樹脂成形体を互いに接触配置させ、さらに一方の外側の熱可塑性樹脂成形体の外表面に放熱材を接触配置させ、特定の条件で放熱材側から赤外線を走査させながら照射して熱可塑性樹脂成形体同士を溶着する方法である。
以下、本発明の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法の実施形態の一例を示し、図面を参照して説明する。なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本実施形態の溶着方法では、図1に示すように、フィルム状の赤外線吸収性の第1の熱可塑性樹脂成形体10(以下、「第1成形体10」と記す。)と、フィルム状の赤外線吸収性の第2の熱可塑性樹脂成形体20(以下、「第2成形体20」と記す。)とを、第1成形体10の第1面10aと第2成形体20の第1面20aとが接触するように配置する。さらに、第1成形体10の第1面10aと反対側の第2面10bに接触するように板状の放熱材30を配置する。
このように第2成形体20、第1成形体10及び放熱材30をこの順に積層した状態で、溶着装置100が備える光源110から発生させた赤外線Iを、放熱材30側から第1成形体10の第1面10aの面方向に走査させながら照射する。第1成形体10の第1面10aと第2成形体20の第1面20aが接触している溶着部分に赤外線Iが吸収され、溶着部分の温度が軟化温度まで上昇して溶融することで、第1成形体10と第2成形体20とが溶着される。第1成形体10の軟化温度と第2成形体20の軟化温度が異なる場合、赤外線Iの吸収によって、溶着部分の温度が少なくとも低い方の軟化温度まで加熱されることで溶着が起きる。
軟化温度とは、樹脂が軟化もしくは溶融する温度であり、一般的に結晶性を有する熱可塑性樹脂の場合は融点、非晶性熱可塑性樹脂の場合はガラス転移温度である。融点及びガラス転移温度は、示差走査熱量測定装置(DSC)によって測定される。
本実施形態では、赤外線Iを照射する側、すなわち第1成形体10の第2面10b側に放熱材30が配置されていることで、第1成形体10の第2面10b側では赤外線Iの吸収によって発生した熱の一部が放熱材30に吸収されて放熱される。これにより、溶着時において、第1成形体10と第2成形体20の溶着部分の樹脂を溶融させながら、第1成形体10の第2面10b側の表層の過熱を抑えることができる。そのため、第1成形体10の第2面10b側の焼け等の熱損傷が抑制される。
第1成形体10及び第2成形体20に対して赤外線Iを走査する方法は、特に限定されず、例えば、第1成形体10及び第2成形体20を固定した状態で、光源110を移動させながら赤外線Iを照射する方法を例示できる。また、固定した光源110から赤外線Iを照射させながら、第1成形体10及び第2成形体20を移動させる方法であってもよい。光源110と、第1成形体10及び第2成形体20とを互いに移動させながら赤外線Iを照射する方法であってもよい。
溶着時の放熱材30は、第1成形体10の第2面10b上で動かないように接していてもよく、放熱材30と第1成形体10とが摺動するようになっていてもよい。
積層された放熱材30、第1成形体10及び第2成形体20を保持する機構としては、特に限定されず、例えば、ネジ式クランプ、バネ、油圧、空気圧等を利用した機械的クランプ機構を例示できる。
以下、第1成形体10及び第2成形体20に照射する赤外線Iの送り速度と光子密度の制御方法について説明する。
第1成形体10の第2面10bの面方向に走査する赤外線Iの送り速度をv(mm/s)とし、赤外線Iの光子密度をP(photons/mm・s)として、下記の工程(a)~(d)を事前に実施する。
(工程(a))
溶着しようとする第1成形体10及び第2成形体20(熱可塑性樹脂成形体同士)が互いに接触配置された試験体の第1成形体10の第2面10b(外表面)に放熱材30を接触配置し、放熱材30側から赤外線Iを面方向に走査させながら照射して溶着状態を確認する試験を、条件を変えながら繰り返す。そして、放熱材30と接する第1成形体10の赤外線Iを照射する側、すなわち第1成形体10の第2面10b側に焼け及び変形が生じずに、第1成形体10及び第2成形体20が溶着される送り速度vの最小値v及びそのときの最小光子密度Pと、送り速度vの最大値v及びそのときの最大光子密度Pとを求める。
ここで、「熱可塑性樹脂成形体の赤外線を照射する側(第1成形体10の第2面10b側)に焼け及び変形を生じさせない」とは、第1成形体10の第2面10b(最表面)の外観及び形状がいずれも溶着前から変化していないことを意味する。
「熱可塑性樹脂成形体同士(第1成形体10と第2成形体20)を溶着できる」とは、溶着後の熱可塑性樹脂成形体同士の溶着強度が、第1成形体10及び第2成形体20の各単体での引張強度と同等(N/16mm)以上であることを意味する。但し、溶着されたものの使用目的に応じて、第1成形体10及び第2成形体20の単体の引張強度以下でも使用可能な場合がある。
なお、熱可塑性樹脂成形体同士の溶着後に幅16mmの試験片を切り出し、引張試験機を用い、チャック間距離30mm、引張速度10mm/分、引張方向90°の条件で試験片の溶着部分を支点に引っ張ったときの破断に至るまでの最大荷重を溶着強度とするピーリング方法を採用する。
本実施形態では、まず以下の試験を予め行う。
第1成形体10の第2面10b側に焼け及び変形を生じさせずに第1成形体10と第2成形体20を溶着できる範囲における、赤外線Iの送り速度vの最小値vと、送り速度vのときの最小光子密度Pとを求める。例えば、赤外線Iの送り速度vを固定して光子密度Pを4.823×1022photons/mm・s間隔で変動させて溶着する試験を行い、焼け及び変形の確認及び溶着強度の測定の結果から、第1成形体10の第2面10b側に焼け及び変形を生じさせずに第1成形体10と第2成形体20を溶着できる最小の光子密度Pを求める。これを10mm/s間隔で送り速度vを変化させて繰り返し、最表面の焼け及び変形を生じさせずに成形体同士を溶着できる赤外線Iの送り速度vの最小値vと最小光子密度Pを求める。
及びPを求める試験において光子密度Pの変動間隔は、4.823×1022photons/mm・sには限定されず、例えば、1.206×1022~2.412×1023photons/mm・sとすることができる。また、送り速度vの変動間隔は、10mm/sには限定されず、例えば、1~356mm/sとすることができる。
また、第1成形体10の第2面10b側に焼け及び変形を生じさせずに第1成形体10と第2成形体20を溶着できる範囲における、赤外線Iの送り速度vの最大値vと、送り速度vのときの最大光子密度Pとを測定する。例えば、赤外線Iの送り速度vを固定して光子密度Pを4.823×1022photons/mm・s間隔で変動させて溶着する試験を行い、焼け及び変形の確認及び溶着強度の測定の結果から、第1成形体10の第2面10b側に焼け及び変形を生じさせずに第1成形体10と第2成形体20を溶着できる最大の光子密度Pを求める。これを10mm/s間隔で送り速度vを変化させて繰り返し、最表面に焼け及び変形を生じさせずに成形体同士を溶着できる赤外線Iの送り速度vの最大値vと最大光子密度Pを求める。
及びPを求める試験において光子密度Pの変動間隔は、4.823×1022photons/mm・sには限定されず、例えば、1.206×1022~2.412×1023photons/mm・sとすることができる。また、送り速度vの変動間隔は、10mm/sには限定されず、例えば、1~356mm/sとすることができる。
工程(a)においては、以下に説明する赤外線吸収による温度上昇の予測を利用して条件を選択することで、送り速度の最小値v及び最小光子密度Pと、送り速度の最大値v及び最大光子密度Pを効率的に求めることができる。
赤外線の照射による熱可塑性樹脂成形体の温度上昇は、吸収される赤外線の量に比例する。赤外線の吸収量は、入射した赤外線の強度、及び熱可塑性樹脂成形体を構成する物質の吸光係数と相関があり、ランベルト・ベールの法則に従う。赤外線の吸収量は、赤外線が入射する表面で最も多く、内部にいくに従って少なくなる。
赤外線を照射したときの成形体内部の温度の上昇速度は、下記式(1)及び下記式(2)から近似的に計算できる。
Figure 0007411991000001
ただし、前記式中、Tは成形体の赤外線が照射される表面から距離xの部分の温度であり、tは赤外線の照射時間であり、xは成形体の赤外線が照射される表面からの距離であり、kは成形体の熱伝導度であり、ρは成形体の密度であり、cは成形体の比熱であり、lは照射される赤外線の強度であり、βは成形体の吸収係数である。
(工程(b))
図2に示すように、点A(v,P)と点B(v,P)とを、送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフにプロットする。そして、これら点Aと点Bの2点を通る直線を直線kとする。
(工程(c))
図2のグラフにおいて、前記試験で第1成形体10及び第2成形体20が溶着されなかった点のうち、直線kよりも下側で、かつ直線kに最も距離が近い点C(v,P)(ただし、v>vである。)まで直線kを平行移動させた直線を直線pとする。
(工程(d))
図2のグラフにおいて、前記試験で第1成形体10及び第2成形体20の少なくとも一部が白化した点のうち、直線kよりも上側で、かつ直線kに最も距離が近い点D(v,P)(ただし、v<vである。)まで直線kを平行移動させた直線を直線qとする。
本実施形態では、第1成形体10と第2成形体20とを溶着する際、送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフの直線pよりも上側、かつ直線qよりも下側の範囲内で、照射する赤外線Iの送り速度と光子密度を制御する。これにより、条件設定が容易になり、表面の焼け等の熱損傷を抑制しつつ、高い生産性かつ省エネルギーで第1成形体10と第2成形体20とを連続的に溶着することができる。
本実施形態では、直線k上における、前記試験で第1成形体10及び第2成形体20中に気泡、白化及び黒化が生じない範囲で照射する赤外線Iの送り速度及び光子密度を制御することが好ましい。
具体的には、直線k上において、前記試験で第1成形体10及び第2成形体20中に気泡、白化及び黒化を生じさせずに第1成形体10と第2成形体20とを溶着できる送り速度vの最大値vを求める。
なお、「熱可塑性樹脂成形体中に気泡が生じない」とは、5倍の拡大鏡では確認できず、200倍顕微鏡によって確認したときに、1cm中における直径50μm以上の気泡が1個以下であることを意味する。気泡の直径は、拡大画像における気泡に外接する外接円の直径を意味する。
図3に示すように、送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフの直線k上に点E(v,P)をプロットする。そして、図3のグラフの直線pよりも上側、かつ直線qよりも下側の範囲のうち、点Eの点B側(v≧v)の範囲で、第1成形体10及び第2成形体20に照射する赤外線Iの送り速度及び光子密度を制御することが好ましい。
また、この場合、光源110から照射される赤外線Iの送り速度がv以上であるときに、それが通知される通知手段120を備えた溶着装置100を用いて第1成形体10と第2成形体20を溶着することが好ましい。これにより、気泡がない高品質な溶着物が得られやすくなる。
通知手段120としては、赤外線Iの送り速度がv以上であることを通知できるものであればよく、例えば、ブザー、パトランプ等を例示できる。
本発明においては、特に優れた生産性で溶着物を連続的に製造できる点では、照射する赤外線Iの送り速度は、300mm/s以上とすることが好ましい。
光源110は、第1成形体10及び第2成形体20に用いる熱可塑性樹脂の種類、溶着温度、放熱材30の種類を考慮して適宜選択できる。
光源110としては、第1成形体10と第2成形体20の溶着部分を溶融温度まで加熱し得る波長の赤外線を充分な出力で発生させることができるものを選択すればよく、例えば、波長0.7μm以上1,000μm以下の赤外線を発生する光源を採用できる。
光源110としては、例えば、赤外線レーザーを用いる。
赤外線レーザーとしては、波長0.7μm以上の赤外線を発生する固体レーザー、半導体レーザー、気体レーザー、ファイバーレーザー、色素レーザーを例示できる。
固体レーザーとしては、光源波長が0.94μm以上1.4μm以下の範囲にある、NdがドープされたYAGレーザー(以下、「Nd:YAGレーザー」と記す。)を例示できる。半導体レーザーとしては、光源波長が0.8μm以上0.96μm以下の範囲にあるAlGaAsレーザーを例示できる。Nd:YAGレーザー及び半導体レーザーはともに平均出力が高出力タイプのものが存在するため、広範囲の赤外線吸収性の熱可塑性樹脂成形体の溶着に適用できる。
Ho、Er、又はTm(ツリウム)をドープした光源波長が1.9μm以上2.94μm以下のファイバーレーザー(以下、「Ho、Er、Tm:ファイバーレーザー」と記す。)や、気体レーザーである光源波長が9.1μm以上10.9μm以下、好ましくは9.3μm以上10.6μm以下の炭酸ガスレーザー(COレーザー)は、ポリカーボネート、ポリスチレン類、アクリル樹脂等の極めて可視光透過性の高い樹脂に対しても加熱作用を持つため、好ましく利用される。特に、COレーザーは全ての熱可塑性樹脂に対して強い加熱作用を持つうえ、発振器の平均出力が数Wから数十kWに及ぶ高出力化が可能であるため、赤外線光源として好適である。
光源110から発生した赤外線Iの伝送及び照射には、光学ミラー、ファイバー、レンズ、マスク等を用いてもよい。
第1成形体10及び第2成形体20を構成する熱可塑性樹脂は、赤外線吸収性を有していれば特に制限はない。具体的には、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ-4-メチル-1-ペンテン、エチレン-環状オレフィン共重合体等)、ポリエステル(エチレン-酢酸ビニル共重合体及びそのけん化物、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレンポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等)、ポリアミド(ナイロン9T、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン46、ナイロン12、MXDナイロン等)、アクリル系重合体(ポリメチルメタアクリレート、ポリアクリル酸等)、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、含ハロゲン重合体(塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンやポリフロロエチレン等)、合成ゴム(ポリブタジエン、ポリイソプレン等)及びその水素添加物、熱可塑性エラストマー(スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重合体等)及びその水素添加物、液晶ポリマー、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテルエーテルケトンを例示できる。
第1成形体10及び第2成形体20を構成する熱可塑性樹脂は、1種でもよく、2種以上でもよい。第1成形体10及び第2成形体20を構成する熱可塑性樹脂は、同じ種類の樹脂であってもよく、異なる種類の樹脂であってもよい。
第1成形体10及び第2成形体20は赤外線吸収性を有するが、溶着面に有効量の赤外線が届く必要があるため、ある程度の赤外線透過性が必要である。
第1成形体10及び第2成形体20に赤外線吸収体を均一に含有させることで、赤外線の吸光係数を調節できる。第1成形体10及び第2成形体20のいずれか一方又は両方が赤外線吸収体を含有する場合には、赤外線吸収体が赤外線を吸収して発熱する溶着条件を選択することが好ましい。
透明性、衛生性、強度の点では、第1成形体10及び第2成形体20は赤外線吸収体を含有しないことが好ましい。
第1成形体10及び第2成形体20のいずれか一方又は両方には、外観や意匠の改善等を目的で、成形体の一部又は全部に色素や顔料を含有させてもよい。成形体中の色素及び顔料の合計含有量は、5質量%以下が好ましく、3質量%以下がより好ましく、2質量%以下がさらに好ましい。
この例の第1成形体10及び第2成形体20は、フィルム状である。第1成形体10及び第2成形体20は、単層構造であってもよく、多層構造であってもよい。なお、第1成形体10及び第2成形体20の形状は、この例の形状には限定されず、例えば、シート状、筒状、チューブ状、部分球等の複雑な形状であってもよい。
第1成形体10及び第2成形体20の厚さ、特に限定されない。溶着効率や生産性の点では、第1成形体10の赤外線照射部分の厚さは、例えば、1μm以上10mm以下とすることができ、10μm以上1mm以下が好ましい。
第1成形体10及び第2成形体20を製造するための成形方法は、特に限定されず、例えば、射出成形法、ブロー成形法、チューブ成形法、異形押出成形法、発泡成形法、圧縮成形法、カレンダー成形法、押出成形法、キャスト成形法を例示できる。
第1成形体10及び第2成形体20が多層構造である場合は、例えば、押出ラミネート、ドライラミネート等を採用できる。
放熱材30としては、赤外線透過性の固体材料が好ましい。放熱材30は、赤外線吸収によって発生した熱の一部を効率よく吸収するヒートシンク作用によって、第1成形体10の第2面10b側の表層の過熱を抑えて熱損傷を抑制する役割を果たす。
固体状の放熱材30は、赤外線照射中、溶融や、熱衝撃による割れなどの破損が生じにくく、繰り返し使用しても容易に除熱可能な蓄熱性が低い性質を有していることが好ましい。そのため、放熱材30は、照射する赤外線に対して高い透過性をもち、さらに高い熱伝導性、機械的強度及び耐熱性を備えていることが好ましい。
放熱材30の熱伝導度は、1W/m・℃以上が好ましく、10W/m・℃以上がより好ましい。
放熱材30の厚さは、10μm以上100mm以下が好ましく、100μm以上100mm以下がより好ましい。
放熱材30の材料としては、使用する光源に応じて赤外線を透過する材料を選択すればよい。例えば、半導体レーザー、Nd:YAGレーザー、Ho、Er、又はTm:ファイバーレーザーの場合、アルミナ(熱伝導度:36W/m・℃)、ベリリア(熱伝導度:270W/m・℃)、マグネシア(熱伝導度:48W/m・℃)、石英(熱伝導度:1~10W/m・℃)、ダイヤモンド(熱伝導度:2000W/m・℃)を例示できる。熱伝導性に優れ、より効率的な除熱が可能な点では、アルミナ、ベリリア、マグネシア、ダイヤモンドが好ましい。
光源が炭酸ガスレーザーの場合、放熱材30の材料としては、セレン化亜鉛(熱伝導度:19W/m・℃)、硫化亜鉛(熱伝導度:27W/m・℃)、シリコン(熱伝導度:150W/m・℃)、砒素化ガリウム(熱伝導度:54W/m・℃)、ダイヤモンド(熱伝導度:2000W/m・℃)を例示できる。
放熱材30の材料としては、使用する赤外線を透過させる性質、好ましくはさらに熱伝導性、機械的強度及び耐熱性を備えていれば、前記した材料に限らず、その他の赤外結晶材料、又は赤外ガラス材料を用いてもよい。「赤外結晶材料」とは、赤外線を透過する結晶性無機材料を意味する。「赤外ガラス材料」とは、赤外線を透過する非晶性無機材料を意味する。
赤外結晶材料としては、セレン亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、サファイア(Al)、砒素化ガリウム(GaAs)およびマグネシア(MgO)、フッ化マグネシウム(MgF)、フッ化カルシウム(CaF)を例示できる。
赤外ガラス材料としては、石英を主成分とする石英系ガラス材料、ゲルマニアを主成分とするゲルマネート系ガラス材料、アルミナを主成分とするアルミネート系ガラス材料の酸化物系ガラス材料の他に、硫化物系ガラス材料、カルコゲナイドガラス材料を例示できる。
本発明の溶着方法を用いて製造する溶着物の形態としては、特に限定されず、例えば、袋、箱、チューブ、筒を例示できる。溶着物の具体例としては、例えば、2枚の熱可塑性樹脂フィルムの周縁部同士を溶着した袋状の容器を例示できる。このような袋状の容器は、例えば、輸液バッグ等に適用できる。
以上説明したように、本実施形態においては、事前に工程(a)~(d)を実施して求めた送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフにおける直線pよりも上側、かつ直線qよりも下側の範囲内で、第1成形体10と第2成形体20の溶着時に照射する赤外線Iの送り速度及び光子密度を制御する。これにより、条件設定が容易になり、最表面の焼け及び変形等の熱損傷を抑制しつつ、高い生産性かつ省エネルギーで第1成形体10と第2成形体20とを連続的に溶着することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記した実施形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、本発明において、溶着する熱可塑性樹脂成形体は、前記した実施形態のような2個には限定されず、3個以上の熱可塑性樹脂成形体を溶着させることもできる。
例えば第2成形体20の第1面20aと反対側の第2面20bの保護等を目的として、第2成形体20の第1成形体10の反対側に支持体を接触配置してもよい。
支持体の形態は、第2成形体20の形状に合わせて適宜選択すればよい。支持体の材質としては、特に限定されず、例えば、スチール、アルミニウム合金、銅合金等の金属、シリコンゴム、及びそれらの組み合わせを例示できる。
本発明の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法は、図4に示すように、円筒状の赤外線吸収性の第1の熱可塑性樹脂成形体40(以下、「第1成形体40」と記す。)と、円筒状の赤外線吸収性の第2の熱可塑性樹脂成形体50(以下、「第2成形体50」と記す。)とを溶着する方法であってもよい。この場合、固定した光源110から第1成形体40及び第2成形体50に向けて赤外線Iを照射し、第1成形体40及び第2成形体50を回転させることで赤外線Iを走査させる態様が好ましい。
本発明では、放熱材として、液体を用いてもよい。液体状の放熱材としては、放熱性、コストの面から、水が好ましい。この場合の熱可塑性樹脂成形体は、吸水性の低い熱可塑性樹脂を用いた成形体が好ましい。
本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
[溶着強度の評価]
溶着物から幅16mmの試験片を切り出し、引張試験機を用いて、チャック間距離30mm、引張速度10mm/分、引張方向90°のピーリング条件で、溶着部分を支点に試験片を引っ張り、破断に至るまでの最大荷重を溶着強度とした。
[焼け、変形の評価]
溶着物の赤外線を照射した側の最表面の外観を目視で確認して焼けの有無を判断し、また当該最表面を指で触れて変形の有無を判断した。
[気泡、白化、黒化の評価]
溶着物を5倍拡大鏡で見たときに気泡が確認できず、かつ200倍顕微鏡で1cm中における直径50μmの気泡の数が1個以下の場合を気泡が生じていないと判断した。
また、溶着物を目視で確認し、白化及び黒化の有無を判断した。
[実施例1]
図1に例示した態様で、放熱材30を用いた第1成形体10と第2成形体20との溶着における点A(v,P)及び点B(v,P)を求めた。
第1成形体10として、ナイロン製の樹脂フィルム(クラレ社製、厚さ50μm)を用意した。第2成形体20として、ナイロン製の樹脂フィルム(クラレ社製、厚さ500μm)を用意した。放熱材30として、Ge板(厚さ4mm)を用意した。光源110としては、COレーザーを用いた。
第1成形体10及び第2成形体20が互いに接触配置された試験体の第1成形体10の第2面10bに放熱材30を接触配置した。放熱材30側から赤外線Iを走査させながら照射して溶着状態を確認する試験を、光子密度Pの変動間隔を4.823×1022photons/mm・s、送り速度vの変動間隔を10mm/sとして条件を変えながら繰り返し、点A(v,P)及び点B(v,P)を求めた。vは87.4mm/s、Pは2.19×1021photons/mm・s、最大値vは154.2mm/s、Pは5.31×1021photons/mm・sであった。
送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフに点A及び点Bをプロットし、それらを通る直線を直線kとした。グラフにおいて、試験で第1成形体10と第2成形体20が溶着されなかった点のうち、直線kよりも下側で、かつ直線kに最も距離が近い点を点C(v,P)とし、直線kを平行移動させた直線を直線pとした。vは168.0mm/s、Pは5.31×1021photons/mm・sであった。また、前記試験で第1成形体10及び第2成形体20の少なくとも一部が白化した点のうち、直線kよりも上側で、かつ直線kに最も距離が近い点を点D(v,P)とし、直線kを平行移動させた直線を直線qとした。vは46.8mm/s、Pは1.33×1021photons/mm・sであった。
次いで、直線k上において、第1成形体10及び第2成形体20中に気泡、白化及び黒化を生じさせずに第1成形体10と第2成形体20とを溶着できる送り速度vの最大値vを求めた。vは136.9mm/s、Pは4.37×1021photons/mm・sであった。
10,40…赤外線吸収性の第1の熱可塑性樹脂成形体、20,50…赤外線吸収性の第2の熱可塑性樹脂成形体、30…放熱材、100…溶着装置、110…光源、120…通知手段。

Claims (3)

  1. 少なくとも2個の赤外線吸収性の熱可塑性樹脂成形体を互いに接触配置させ、さらに一方の外側の前記熱可塑性樹脂成形体の外表面に放熱材を接触配置させ、前記放熱材側から赤外線を走査させながら照射して前記熱可塑性樹脂成形体同士を溶着する方法であって、
    走査する赤外線の送り速度をv(mm/s)とし、赤外線の光子密度をP(photons/mm・s)として、事前に実施する下記の工程(a)~(d)で求められる、送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフの直線pよりも上側、かつ直線qよりも下側の範囲内で、照射する赤外線の送り速度及び光子密度を制御する、熱可塑性樹脂成形体の溶着方法。
    工程(a):溶着しようとする熱可塑性樹脂成形体同士が互いに接触配置された試験体の一方の外側の前記熱可塑性樹脂成形体の外表面に前記放熱材を接触配置し、前記放熱材側から赤外線を走査させながら照射して溶着状態を確認する試験を行う。前記試験において、赤外線の送り速度vを固定し、光子密度Pを変動させて溶着を行い、前記放熱材と接する前記熱可塑性樹脂成形体の赤外線を照射する側に焼け及び変形が生じずに前記熱可塑性樹脂成形体同士溶着できる最小の光子密度Pを求めることを、送り速度vの条件を変えて繰り返すことにより、前記送り速度vの最小値v及びそのときの最小光子密度P を求める。また、前記試験において、赤外線の送り速度vを固定し、光子密度Pを変動させて溶着を行い、前記放熱材と接する前記熱可塑性樹脂成形体の赤外線を照射する側に焼け及び変形が生じずに前記熱可塑性樹脂成形体同士を溶着できる最大の光子密度を求めることを、送り速度vの条件を変えて繰り返すことにより、前記送り速度vの最大値v及びそのときの最大光子密度P 求める。
    工程(b):点A(v,P)と点B(v,P)を送り速度vと光子密度Pとの関係を示すグラフにプロットし、点Aと点Bを通る直線を直線kとする。
    工程(c):前記グラフにおける前記試験で前記熱可塑性樹脂成形体が溶着されなかった点のうち、前記直線kよりも下側で、かつ前記直線kに最も距離が近い点C(v,P)(ただし、v>vである。)まで前記直線kを平行移動させた直線を直線pとする。
    工程(d):前記グラフにおける前記試験で前記熱可塑性樹脂成形体が白化した点のうち、前記直線kよりも上側で、かつ前記直線kに最も距離が近い点D(v,P)(ただし、v<v1である。)まで前記直線kを平行移動させた直線を直線qとする。
  2. 前記直線k上において、前記試験で前記熱可塑性樹脂成形体中に気泡、白化及び黒化を生じさせずに前記熱可塑性樹脂成形体同士を溶着できる前記送り速度vの最大値vを求め、前記送り速度vがv以上v5以下の範囲で照射する前記赤外線の送り速度及び光子密度を制御する、請求項1に記載の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法。
  3. 前記赤外線の送り速度がv以上であるときにそれを通知する通知手段を備えた溶着装置を用いて前記熱可塑性樹脂成形体同士を溶着する、請求項2に記載の熱可塑性樹脂成形体の溶着方法。
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