JP7411463B2 - 検査方法及び検査装置 - Google Patents

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Description

本開示の例示的実施形態は、プラズマ処理装置において用いられる検査方法及び検査装置に関するものである。
電子デバイスの製造においてはプラズマ処理装置が用いられている。プラズマ処理装置は、チャンバ及び基板支持器を有する。基板支持器は、下部電極及び静電チャックを有する。静電チャックは下部電極上に設けられている。基板支持器は、エッジリングを支持する。基板は、基板支持器上でエッジリングによって囲まれた領域内に載置される。下部電極には、プラズマからのイオンを基板に引き込むために、高周波バイアス電力が供給される。特許文献1は、このようなプラズマ処理装置を開示している。
特開2019-36658号公報
本開示は、プラズマを生成することなく基板の電圧波形とエッジリングの電圧波形を検査する技術を提供する。
一つの例示的実施形態において、検査方法が提供される。検査方法は、プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に第1の検査回路を接続する工程を含む。第1の検査回路は、インピーダンスを有する。検査方法は、基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに第2の検査回路を接続する工程を更に含む。第2の検査回路は、インピーダンスを有する。検査方法は、第1のバイアス電源及び第2のバイアス電源から第1の領域内の第1の電極及び2の領域内の第2の電極にそれぞれ第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程を更に含む。第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程は、第1の検査回路が基板に接続され、第2の検査回路がエッジリングに接続された状態で実行される。第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスは共通のバイアス周波数を有する。検査方法は、第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程の実行中に、波形モニタを用いて基板の電圧波形及びエッジリングの電圧波形を取得する工程を更に含む。
一つの例示的実施形態によれば、プラズマを生成することなく基板の電圧波形とエッジリングの電圧波形を検査することが可能となる。
一つの例示的実施形態に係る検査方法を示す流れ図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置のチャンバ内の構成を示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第1のバイアス電源、ダンピング回路、第1の回路、及びフィルタを示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第2のバイアス電源、ダンピング回路、第2の回路、及びフィルタを示す図である。 一つの例示的実施形態に係る検査装置をプラズマ処理装置と共に示す図である。 一つの例示的実施形態に係る検査装置における模擬回路の構成を示す図である。 別の例に係る模擬回路の構成を示す図である。 図9の(a)、図9の(b)はそれぞれ、図2に示すプラズマ処理装置において図7に示す模擬回路、図8に示す模擬回路を用いた場合の電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第1のバイアス電源、ダンピング回路、第1の回路、及びフィルタを示す図である。 一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第2のバイアス電源、ダンピング回路、第2の回路、及びフィルタを示す図である。 別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。 更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。
以下、種々の例示的実施形態について説明する。
一つの例示的実施形態において、検査方法が提供される。検査方法は、プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に第1の検査回路を接続する工程を含む。第1の検査回路は、インピーダンスを有する。検査方法は、基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに第2の検査回路を接続する工程を更に含む。第2の検査回路は、インピーダンスを有する。検査方法は、第1のバイアス電源及び第2のバイアス電源から第1の領域内の第1の電極及び2の領域内の第2の電極にそれぞれ第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程を更に含む。第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程は、第1の検査回路が基板に接続され、第2の検査回路がエッジリングに接続された状態で実行される。第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスは共通のバイアス周波数を有する。検査方法は、第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程の実行中に、波形モニタを用いて基板の電圧波形及びエッジリングの電圧波形を取得する工程を更に含む。
上記実施形態に係る検査方法では、第1の検査回路及び第2の検査回路によって、プラズマの生成中のチャンバ内の環境が擬似的に提供される。したがって、この検査方法によれば、第1の電気バイアスに応じた基板の電圧波形及び第2の電気バイアスに応じたエッジリングの電圧波形を、プラズマを生成することなく検査することが可能となる。
一つの例示的実施形態において、第1のバイアス電源は、第1の回路を介して第1の電極と接続され、第2のバイアス電源は、一つ以上の可変回路素子を有する第2の回路を介して第2の電極と接続される。検査方法は、第2の回路のインピーダンスを調整する工程を更に含んでいてもよい。第2の回路のインピーダンスは、バイアス周波数において第2の回路のインピーダンスが第1の回路のインピーダンスよりも高い。第2の回路のインピーダンスは、基板の電圧波形とエッジリングの電圧波形との差を低減させるように一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータを調整することにより、調整される。この実施形態によれば、第1の電気バイアスに応じた基板の電圧波形と第2の電気バイアスに応じたエッジリングの電圧波形との間の差を低減させるように、第2の回路のインピーダンスを事前に設定することが可能となる。
一つの例示的実施形態において、検査方法は、第2の電気バイアスの複数の異なる設定レベルの各々と一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータとの関係を求める工程を更に含んでいてもよい。当該関係は、複数の異なる設定レベルの各々に対して取得されるエッジリングの電圧波形においてベースレベルからピークレベルまで到達する時間長を基準範囲内に維持するように、求められる。エッジリングの電圧波形は、第1及び第2の電極に第1及び第2の電気バイアスをそれぞれ与えることにより、取得される。
一つの例示的実施形態において、第1の回路は、第1の可変抵抗及び第1の可変コンデンサを有していてもよい。第1の可変抵抗は、第1の電極と第1のバイアス電源との間で接続される。第1の可変コンデンサは、第1の可変抵抗と第1の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続される。第2の回路は、一つ以上の可変回路素子として、第2の可変抵抗及び第2の可変コンデンサを有していてもよい。第2の可変抵抗は、第2の電極と第2のバイアス電源との間で接続される。第2の可変コンデンサは、第2の可変抵抗と第2の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続される。
一つの例示的実施形態において、第1の回路は、第1の可変インダクタ及び第1の可変コンデンサをしていてもよい。第1の可変インダクタは、第1の電極と第1のバイアス電源との間で接続される。第1の可変コンデンサは、第1の可変インダクタと第1の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続される。第2の回路は、一つ以上の可変回路素子として、第2の可変インダクタ及び第2の可変コンデンサを有していてもよい。第2の可変インダクタは、第2の電極と第2のバイアス電源との間で接続される。第2の可変コンデンサは、第2の可変インダクタと第2の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続される。
一つの例示的実施形態において、第1の検査回路は、基板上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し得る。第2の検査回路は、エッジリング上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し得る。一つの例示的実施形態において、第1の検査回路及び第2の検査回路の各々は、互いに並列に接続されたダイオード、抵抗、及びコンデンサを含んでいてもよい。
一つの例示的実施形態において、基板の電圧波形及びエッジリングの電圧波形を取得する工程は、第3の検査回路が、第1の検査回路を介して基板に接続され、第2の検査回路を介してエッジリングに接続された状態で、実行されてもよい。一つの例示的実施形態において、第3の検査回路は、プラズマのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し得る。
一つの例示的実施形態において、基板の電圧波形及びエッジリングの電圧波形を取得する工程は、第4の検査回路及び第5の検査回路を更に用いて、実行されてもよい。第4の検査回路は、インピーダンスを有する。第5の検査回路は、インピーダンスを有する。第4の検査回路は、第3の検査回路及び第1の検査回路を介して基板に接続され、第5の検査回路は、第3の検査回路及び第2の検査回路を介してエッジリングに接続される。一つの例示的実施形態において、第4の検査回路は、基板上のプラズマシースに対してプラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し得る。第5の検査回路は、エッジリング上のプラズマシースに対してプラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し得る。
一つの例示的実施形態において、第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスの各々は、負の直流電圧のパルスを含みバイアス周波数で規定される周期で周期的に発生されるパルス波であってもよい。
一つの例示的実施形態において、第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスの各々は、バイアス周波数を有する高周波電力であってもよい。
別の例示的実施形態においては、検査装置が提供される。検査装置は、第1の検査回路、第2の検査回路、及び波形モニタを備える。第1の検査回路は、プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に接続可能に構成されている。第1の検査回路は、インピーダンスを有する。第2の検査回路は、基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに接続可能に構成されている。第2の検査回路は、インピーダンスを有する。波形モニタは、第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスがそれぞれ第1の領域内の第1の電極及び第2の領域内の第2の電極に与えられている状態で、基板の電圧波形及びエッジリングの電圧波形を取得するように構成されている。第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスは、共通のバイアス周波数を有する。一つの例示的実施形態において、第1の検査回路は、基板上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し得る。第2の検査回路は、エッジリング上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し得る。
以下、図面を参照して種々の例示的実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一又は相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1は、一つの例示的実施形態に係る検査方法を示す流れ図である。図1に示す検査方法は、プラズマ処理装置において基板の電圧波形及びエッジリングの電圧波形を取得するために実行される。図2は、一つの例示的実施形態に係る検査方法が適用され得るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図3は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置のチャンバ内の構成を示す図である。図1に示す検査方法(以下、「方法MT」という)は、図2及び図3に示すプラズマ処理装置1に適用され得る。
プラズマ処理装置1は、容量結合型のプラズマ処理装置である。プラズマ処理装置1は、チャンバ10を備えている。チャンバ10は、その中に内部空間10sを提供している。内部空間10sの中心軸線は、鉛直方向に延びる軸線AXである。一実施形態において、チャンバ10は、チャンバ本体12を含んでいる。チャンバ本体12は、略円筒形状を有している。内部空間10sは、チャンバ本体12の中に提供されている。チャンバ本体12は、例えばアルミニウムから形成されている。チャンバ本体12は電気的に接地されている。チャンバ本体12の内壁面、即ち内部空間10sを画成する壁面には、耐プラズマ性を有する膜が形成されている。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜又は酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
チャンバ本体12の側壁には通路12pが形成されている。基板Wは、内部空間10sとチャンバ10の外部との間で搬送されるときに、通路12pを通過する。この通路12pの開閉のために、ゲートバルブ12gがチャンバ本体12の側壁に沿って設けられている。
プラズマ処理装置1は、基板支持器16を更に備える。基板支持器16は、チャンバ10の中で、その上に載置された基板Wを支持するように構成されている。基板Wは、略円盤形状を有する。基板支持器16は、支持部17によって支持されている。支持部17は、チャンバ本体12の底部から上方に延在している。支持部17は、略円筒形状を有している。支持部17は、石英といった絶縁材料から形成されている。
基板支持器16は、下部電極18及び静電チャック20を有する。下部電極18及び静電チャック20は、チャンバ10の中に設けられている。下部電極18は、アルミニウムといった導電性材料から形成されており、略円盤形状を有している。
下部電極18内には、流路18fが形成されている。流路18fは、熱交換媒体用の流路である。熱交換媒体としては、例えば液状の冷媒が用いられる。流路18fには、熱交換媒体の供給装置(例えば、チラーユニット)が接続されている。この供給装置は、チャンバ10の外部に設けられている。流路18fには、供給装置から配管23aを介して熱交換媒体が供給される。流路18fに供給された熱交換媒体は、配管23bを介して供給装置に戻される。
静電チャック20は、下部電極18上に設けられている。図2に示すように、静電チャック20は、誘電体部20d及び電極21aを有している。静電チャック20は、電極22a及び電極22bを更に有していてもよい。基板Wは、内部空間10sの中で処理されるときに、静電チャック20上に載置され、静電チャック20によって保持される。また、基板支持器16上には、エッジリングERが搭載される。エッジリングERは、略環形状を有する板である。エッジリングERは、導電性を有する。エッジリングERは、例えばシリコン又は炭化ケイ素から形成されている。図3に示すように、エッジリングERは、その中心軸線が軸線AXに一致するように、基板支持器16上に搭載される。チャンバ10内に収容された基板Wは、静電チャック20上、且つ、エッジリングERによって囲まれた領域内に配置される。
プラズマ処理装置1は、ガスライン25を更に備え得る。ガスライン25は、ガス供給機構からの伝熱ガス、例えばHeガスを、静電チャック20(後述する第1の領域)の上面と基板Wの裏面(下面)との間の間隙に供給する。
プラズマ処理装置1は、外周部28及び外周部29を更に備え得る。外周部28は、チャンバ本体12の底部から上方に延在している。外周部28は、略円筒形状を有し、支持部17の外周に沿って延在している。外周部28は、導電性材料から形成されており、略円筒形状を有している。外周部28は、電気的に接地されている。外周部28の表面には、耐プラズマ性を有する膜が形成されている。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜又は酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
外周部29は、外周部28上に設けられている。外周部29は、絶縁性を有する材料から形成されている。外周部29は、例えば石英といったセラミックから形成されている。外周部29は、略円筒形状を有している。外周部29は、下部電極18及び静電チャック20の外周に沿って延在している。
プラズマ処理装置1は、上部電極30を更に備えている。上部電極30は、基板支持器16の上方に設けられている。上部電極30は、部材32と共にチャンバ本体12の上部開口を閉じている。部材32は、絶縁性を有している。上部電極30は、この部材32を介してチャンバ本体12の上部に支持されている。
上部電極30は、天板34及び支持体36を含んでいる。天板34の下面は、内部空間10sを画成している。天板34には、複数のガス吐出孔34aが形成されている。複数のガス吐出孔34aの各々は、天板34を板厚方向(鉛直方向)に貫通している。この天板34は、例えばシリコンから形成されている。或いは、天板34は、アルミニウム製の部材の表面に耐プラズマ性の膜を設けた構造を有し得る。この膜は、陽極酸化処理によって形成された膜又は酸化イットリウムから形成された膜といったセラミック製の膜であり得る。
支持体36は、天板34を着脱自在に支持している。支持体36は、例えばアルミニウムといった導電性材料から形成されている。支持体36の内部には、ガス拡散室36aが設けられている。ガス拡散室36aからは、複数のガス孔36bが下方に延びている。複数のガス孔36bは、複数のガス吐出孔34aにそれぞれ連通している。支持体36には、ガス導入ポート36cが形成されている。ガス導入ポート36cは、ガス拡散室36aに接続している。ガス導入ポート36cには、ガス供給管38が接続されている。
ガス供給管38には、ガスソース群40が、バルブ群41、流量制御器群42、及びバルブ群43を介して接続されている。ガスソース群40、バルブ群41、流量制御器群42、及びバルブ群43は、ガス供給部を構成している。ガスソース群40は、複数のガスソースを含んでいる。バルブ群41及びバルブ群43の各々は、複数のバルブ(例えば開閉バルブ)を含んでいる。流量制御器群42は、複数の流量制御器を含んでいる。流量制御器群42の複数の流量制御器の各々は、マスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器である。ガスソース群40の複数のガスソースの各々は、バルブ群41の対応のバルブ、流量制御器群42の対応の流量制御器、及びバルブ群43の対応のバルブを介して、ガス供給管38に接続されている。プラズマ処理装置1は、ガスソース群40の複数のガスソースのうち選択された一以上のガスソースからのガスを、個別に調整された流量で、内部空間10sに供給することが可能である。
外周部28とチャンバ本体12の側壁との間には、バッフルプレート48が設けられている。バッフルプレート48は、例えば、アルミニウム製の部材に酸化イットリウム等のセラミックを被覆することにより構成され得る。このバッフルプレート48には、多数の貫通孔が形成されている。バッフルプレート48の下方においては、排気管52がチャンバ本体12の底部に接続されている。この排気管52には、排気装置50が接続されている。排気装置50は、自動圧力制御弁といった圧力制御器、及び、ターボ分子ポンプなどの真空ポンプを有しており、内部空間10sの中の圧力を減圧することができる。
以下、基板支持器16について詳細に説明する。上述したように、基板支持器16は、下部電極18及び静電チャック20を有している。図2に示すように、プラズマ処理装置1は、高周波電源57を有する。高周波電源57は、整合器58を介して下部電極18に接続されている。高周波電源57は、プラズマ生成用の高周波電力を発生する電源である。高周波電源57が発生する高周波電力は、27~100MHzの範囲内の周波数、例えば40MHz又は60MHzの周波数を有する。整合器58は、高周波電源57の出力インピーダンスと負荷側(下部電極18側)のインピーダンスを整合させるための整合回路を有している。なお、高周波電源57は、下部電極18に電気的に接続されていなくてもよく、整合器58を介して上部電極30に接続されていてもよい。
プラズマ処理装置1では、高周波電源57からの高周波電力によりチャンバ10内で高周波電界が生成される。チャンバ10内のガスは、生成された高周波電界により励起される。その結果、プラズマが、チャンバ10内で生成される。基板Wは、生成されたプラズマからのイオン及び/又はラジカルといった化学種により処理される。
基板支持器16は、第1の領域21及び第2の領域22を有する。第1の領域21は、基板支持器16の中央の領域である。第1の領域21は、静電チャック20の中央領域及び下部電極18の中央領域を含む。第2の領域22は、第1の領域21に対して径方向外側で周方向に延在している。第2の領域22は、静電チャック20の周縁領域及び下部電極18の周縁領域を含む。プラズマ処理装置1において、第1の領域21及び第2の領域22は、単一の静電チャックから構成されており、互いに一体化されている。なお、図2では、第1の領域21と第2の領域22との間の境界は、破線で示されている。別の実施形態では、第1の領域21及び第2の領域22は、個別の静電チャックから構成されていてもよい。
第1の領域21は、その上(即ち、その上面の上)に載置される基板Wを支持するように構成されている。第1の領域21は、一例では円盤形状を有する領域である。第1の領域21の中心軸線は、軸線AXに略一致している。第1の領域21は、誘電体部20dを第2の領域22と共有している。誘電体部20dは、窒化アルミニウム、酸化アルミニウムといった誘電体から形成されている。誘電体部20dは、略円盤形状を有している。一実施形態において、第2の領域22における誘電体部20dの厚みは、第1の領域21における誘電体部20dの厚みよりも小さい。第2の領域22における誘電体部20dの上面の鉛直方向における位置は、第1の領域21における誘電体部20dの上面の鉛直方向における位置よりも低くてもよい。
第1の領域21は、電極21a(チャック電極)を有する。電極21aは、膜状の電極であり、第1の領域21内で誘電体部20dの中に設けられている。電極21aには、直流電源55がスイッチ56を介して接続されている。直流電源55からの直流電圧が電極21aに印加されると、第1の領域21と基板Wとの間で静電引力が発生する。発生した静電引力により、基板Wは第1の領域21に引き付けられ、第1の領域21によって保持される。
第1の領域21は、第1の電極21cを更に有している。第1の電極21cは、膜状の電極であり、第1の領域21内で誘電体部20dの中に設けられている。なお、電極21aは、鉛直方向において、第1の電極21cよりも第1の領域21の上面の近くで延在し得る。
プラズマ処理装置1は、第1のバイアス電源61を更に備えている。第1のバイアス電源61は、第1の回路63を介して第1の電極21cに電気的に接続されている。第1のバイアス電源61は、第1の電気バイアスを発生する。第1の電気バイアスは、第1の電極21cに与えられる。一実施形態において、第1の電気バイアスは、負の直流電圧のパルスを含みバイアス周波数で規定される周期で周期的に発生されるパルス波である。バイアス周波数は、200kHz~13.56MHzの範囲内の周波数であり得る。パルス波の電圧レベルは、周期内で負の直流電圧のパルスが持続する期間以外の期間において0Vであってもよい。或いは、パルス波の電圧は、周期内で負の直流電圧のパルスが持続する期間以外の期間において、パルスの電圧の絶対値よりも低い絶対値を有していてもよい。なお、周期内においてパルスの電圧レベルは時間的に変化してもよい。
図4は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第1のバイアス電源、ダンピング回路、第1の回路、及びフィルタを示す図である。図2及び図4に示すように、プラズマ処理装置1は、ダンピング回路62及びフィルタ64を更に備えていてもよい。ダンピング回路62は、第1のバイアス電源61と第1の回路63との間で接続され得る。フィルタ64は、第1の回路63と第1の電極21cとの間で接続され得る。
図4に示すように、一実施形態において、第1のバイアス電源61は、可変直流電源61p、スイッチ61a、及びスイッチ61bを有する。可変直流電源61pは、負の直流電圧を発生する直流電源である。可変直流電源61pによって発生される直流電圧のレベルは可変である。可変直流電源61pは、スイッチ61aを介して出力61oに接続されている。出力61oは、スイッチ61bを介してグランドに接続されている。スイッチ61a及びスイッチ61bは、後述する制御部MCによって制御され得る。スイッチ61aが導通状態であり、スイッチ61bが非導通状態である場合には、出力61oから負の直流電圧が出力される。スイッチ61aが非導通状態であり、スイッチ61bが導通状態である場合には、出力61oの電圧レベルは0Vになる。第1の電気バイアスであるパルス波は、スイッチ61a及びスイッチ61bの各々の導通状態を制御することにより、得られる。
ダンピング回路62は、第1のバイアス電源61の出力61oと第1の回路63との間で接続されている。一実施形態において、ダンピング回路62は、抵抗62r及びコンデンサ62cを有する。抵抗62rの一端は、第1のバイアス電源61の出力61oに接続されている。コンデンサ62cの一端は、抵抗62rの他端と第1の回路63とを接続する電気的パス上のノード62nに接続されている。コンデンサ62cの他端は接地されている。
第1の回路63のインピーダンスは、可変であり得る。第1の回路63は、一つ以上の可変回路素子を有する。一つ以上の可変回路素子の各々は、可変素子パラメータを有する。一実施形態において、第1の回路63は、一つ以上の可変回路素子として、第1の可変抵抗63r及び第1の可変コンデンサ63cを有する。第1の回路63において、可変素子パラメータは、第1の可変抵抗63rの抵抗値と第1の可変コンデンサ63cの静電容量である。第1の可変抵抗63rの一端は、ダンピング回路62を介して第1のバイアス電源61の出力61oに接続されている。第1の可変コンデンサ63cの一端は、第1の可変抵抗63rの他端と第1の電極21cとを接続する電気的パス上のノード63nに接続されている。第1の可変コンデンサ63cの他端は接地されている。第1の回路63のインピーダンスは、制御部MCによって設定される。第1の回路63のインピーダンスは、制御部MCにより第1の回路63の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータ、例えば第1の可変抵抗63rの抵抗値及び第1の可変コンデンサ63cの静電容量が設定されることによって、制御される。
フィルタ64は、ノード63nと第1の電極21cとの間で接続されている。フィルタ64は、高周波電源57からの高周波電力を遮断するか減衰させるように構成された電気フィルタである。フィルタ64は、例えば、ノード63nと第1の電極21cとの間で接続されたインダクタを含む。
図2に示すように、第2の領域22は、第1の領域21を囲むよう延在している。第2の領域22は、略環状の領域である。第2の領域22の中心軸線は、軸線AXに略一致している。第2の領域22は、その上(即ち、その上面の上)に載置されるエッジリングERを支持するように構成されている。第2の領域22は、誘電体部20dを第1の領域21と共有している。
一実施形態において、第2の領域22は、エッジリングERを静電引力により保持してもよい。この実施形態において、第2の領域22は、一つ以上の電極(チャック電極)を有し得る。図2に示す実施形態では、第2の領域22は、一対の電極、即ち電極22a及び電極22bを有する。電極22a及び電極22bは、第2の領域22内で誘電体部20dの中に設けられている。電極22a及び電極22bは、双極電極を構成している。電極22a及び電極22bの各々は、膜状の電極である。電極22a及び電極22bは、鉛直方向において略同一の高さ位置で延在していてもよい。
電極22aには、直流電源71が、スイッチ72及びフィルタ73を介して接続されている。フィルタ73は、高周波電力並びに第1及び第2の電気バイアスを遮断するか、減衰させるように構成された電気フィルタである。電極22bには、直流電源74が、スイッチ75及びフィルタ76を介して接続されている。フィルタ76は、高周波電力並びに第1及び第2の電気バイアスを遮断するか、低減させるように構成された電気フィルタである。
直流電源71及び直流電源74はそれぞれ、電極22aと電極22bとの間で電位差が生じるように、電極22a及び電極22bに直流電圧を印加する。なお、電極22a及び電極22bの各々の設定電位は、正電位、負電位、及び0Vのうち何れであってもよい。例えば、電極22aの電位が正電位に設定され、電極22bの電位が負電位に設定されてもよい。また、電極22aと電極22bとの間の電位差は、二つの直流電源ではなく、単一の直流電源を用いて形成されてもよい。
電極22aと電極22bとの間で電位差が生じると、第2の領域22とエッジリングERとの間で静電引力が発生する。エッジリングERは、発生した静電引力により第2の領域22に引き付けられ、第2の領域22によって保持される。
第2の領域22は、第2の電極22cを更に有する。第2の電極22cは、膜状の電極である。第2の電極22cは、第2の領域22内で誘電体部20dの中に設けられている。第2の電極22cは、第1の電極21cから分離されている。なお、電極22a及び電極22bは、鉛直方向において、第2の電極22cよりも第2の領域22の上面の近くで延在し得る。
プラズマ処理装置1は、第2のバイアス電源81を更に備えている。第2のバイアス電源81は、第2の回路83を介して第2の電極22cに電気的に接続されている。第2のバイアス電源81は、第2の電気バイアスを発生する。第2の電気バイアスは、第2の電極22cに与えられる。一実施形態において、第2の電気バイアスは、負の直流電圧のパルスを含みバイアス周波数で規定される周期で周期的に発生されるパルス波である。第2の電気バイアスのバイアス周波数は、第1の電気バイアスのバイアス周波数と同一である。パルス波の電圧レベルは、周期内で負の直流電圧のパルスが持続する期間以外の期間において0Vであってもよい。或いは、パルス波の電圧は、周期内で負の直流電圧のパルスが持続する期間以外の期間において、パルスの電圧の絶対値よりも低い絶対値を有していてもよい。なお、周期内においてパルスの電圧レベルは時間的に変化してもよい。
図5は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第2のバイアス電源、ダンピング回路、第2の回路、及びフィルタを示す図である。図2及び図5に示すように、プラズマ処理装置1は、ダンピング回路82及びフィルタ84を更に備えていてもよい。ダンピング回路82は、第2のバイアス電源81と第2の回路83との間で接続され得る。フィルタ84は、第2の回路83と第2の電極22cとの間で接続され得る。
図5に示すように、一実施形態において、第2のバイアス電源81は、可変直流電源81p、スイッチ81a、及びスイッチ81bを有する。可変直流電源81pは、負の直流電圧を発生する直流電源である。可変直流電源81pによって発生される直流電圧のレベルは可変である。可変直流電源81pは、スイッチ81aを介して出力81oに接続されている。出力81oは、スイッチ81bを介してグランドに接続されている。スイッチ81a及びスイッチ81bは、後述する制御部MCによって制御され得る。スイッチ81aが導通状態であり、スイッチ81bが非導通状態である場合には、出力81oから負の直流電圧が出力される。スイッチ81aが非導通状態であり、スイッチ81bが導通状態である場合には、出力81oの電圧レベルは0Vになる。第2の電気バイアスであるパルス波は、スイッチ81a及びスイッチ81bの各々の導通状態を制御することにより、得られる。
ダンピング回路82は、第2のバイアス電源81の出力81oと第2の回路83との間で接続されている。一実施形態において、ダンピング回路82は、抵抗82r及びコンデンサ82cを有する。抵抗82rの一端は、第2のバイアス電源81の出力81oに接続されている。コンデンサ82cの一端は、抵抗82rの他端と第2の回路83とを接続する電気的パス上のノード82nに接続されている。コンデンサ82cの他端は接地されている。
第2の回路83のインピーダンスは、可変であり得る。第2の回路83は、一つ以上の可変回路素子を有する。一つ以上の可変回路素子の各々は、可変素子パラメータを有する。一実施形態において、第2の回路83は、一つ以上の可変回路素子として、第2の可変抵抗83r及び第2の可変コンデンサ83cを有する。第2の回路83において、可変素子パラメータは、第2の可変抵抗83rの抵抗値と第2の可変コンデンサ83cの静電容量である。第2の可変抵抗83rの一端は、ダンピング回路82を介して第2のバイアス電源81の出力81oに接続されている。第2の可変コンデンサ83cの一端は、第2の可変抵抗83rの他端と第2の電極22cとを接続する電気的パス上のノード83nに接続されている。第2の可変コンデンサ83cの他端は接地されている。第2の回路83は、第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスの共通のバイアス周波数において第1の回路63のインピーダンスよりも高いインピーダンスを有する。一実施形態においては、第1の回路63のインピーダンス及び第2の回路83のインピーダンスは、基板Wに供給される電流とエッジリングERに供給される電流の比が、基板Wの面積とエッジリングERの面積の比に等しくなるように設定される。第2の回路83のインピーダンスは、制御部MCによって設定される。第2の回路83のインピーダンスは、制御部MCにより第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータ、例えば第2の可変抵抗83rの抵抗値及び第2の可変コンデンサ83cの静電容量が設定されることによって、制御される。
フィルタ84は、ノード83nと第2の電極22cとの間で接続されている。フィルタ84は、高周波電源57からの高周波電力を遮断するか減衰させるように構成された電気フィルタである。フィルタ84は、例えば、ノード83nと第2の電極22cとの間で接続されたインダクタを含む。
第2の領域22は、ガスライン22gを更に有していてもよい。ガスライン22gは、第2の領域22とエッジリングERとの間の間隙に伝熱ガス、例えばHeガスを供給するために設けられたガスラインである。ガスライン22gは、伝熱ガスのソースであるガス供給機構86に接続されている。
一実施形態においては、図3に示すように、プラズマ処理装置1は、制御部MCを更に備えていてもよい。制御部MCは、プロセッサ、記憶装置、入力装置、表示装置等を備えるコンピュータであり、プラズマ処理装置1の各部を制御する。具体的に、制御部MCは、記憶装置に記憶されている制御プログラムを実行し、当該記憶装置に記憶されているレシピデータに基づいてプラズマ処理装置1の各部を制御する。制御部MCによる制御により、レシピデータによって指定されたプロセスがプラズマ処理装置1において実行される。また、方法MTは、制御部MCによるプラズマ処理装置1の各部及び後述する検査装置の各部の制御により実行され得る。
ここで、エッジリングERは、プラズマに晒されることにより消耗し、その厚さが減少する。エッジリングERの厚さがその初期の厚さよりも小さくなっている場合には、基板Wのエッジの近傍でシース(プラズマシース)の上端が傾斜する。したがって、エッジリングERの厚さがその初期の厚さよりも小さくなっている場合には、基板Wのエッジに対するイオンの入射方向は、垂直方向に対して傾斜する。一実施形態において、制御部MCは、エッジリングERの厚さの減少に応じて第2の電気バイアスの設定レベルを増加させるよう、第2のバイアス電源81を制御してもよい。第2の電気バイアスが上述したパルス波である場合には、第2の電気バイアスの設定レベルは、パルス波におけるパルスの電圧の絶対値である。第2の電気バイアスの設定レベルが増加されると、エッジリングERの上方でシースの厚みが増加し、基板Wのエッジに対するイオンの入射方向の傾斜が補正され得る。
なお、制御部MCは、その記憶装置に記憶されている関数又はテーブルを用いて、エッジリングERの厚さに対応する第2の電気バイアスの設定レベルを特定し得る。エッジリングERの厚さは、光学的又は電気的に測定されてもよく、或いは、エッジリングERがプラズマに晒された時間から推定されてもよい。
また、制御部MCは、エッジリングERの厚さの減少に応じて第2の回路83のインピーダンスを減少させるよう、第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータを制御してもよい。第2の電気バイアスの設定レベルの増加に応じて第2の回路83のインピーダンスが減少されることにより、エッジリングERの電圧波形においてベースレベルからピークレベルまで達するのに要する時間長の増加が抑制される。
一実施形態において、制御部MCは、その記憶装置に記憶されている関数又はテーブルを用いて、第2の電気バイアスの設定レベルに対応する第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータを特定し得る。なお、エッジリングERの厚さに対応する第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータは、直接的にエッジリングERの厚さに関連付けられていてもよい。
プラズマ処理装置1では、第1の電極21cと基板Wは、第1のコンデンサ要素を形成する。また、第2の電極22cとエッジリングERは、第2のコンデンサ要素を形成する。エッジリングERの面積は、基板Wの面積よりも小さい。したがって、第2のコンデンサ要素の静電容量は、第1のコンデンサ要素の静電容量よりも低い。故に、第1のコンデンサ要素に供給される電流と第2のコンデンサ要素に供給される電流が同じであれば、エッジリングERの電圧波形は、基板Wの電圧波形よりも高速に変化する。プラズマ処理装置1では、第1の回路63が第1の電極21cと第1のバイアス電源61との間に提供され、第2の回路83が第2の電極22cと第2のバイアス電源81との間に提供されている。バイアス周波数において、第2の回路83のインピーダンスは、第1の回路63のインピーダンスよりも高いインピーダンスに設定される。したがって、プラズマ処理装置1によれば、基板Wの電圧波形とエッジリングERの電圧波形との間の差が低減される。
再び図1を参照して、方法MTについて説明する。以下の説明では、図1に加えて、図6及び図7を参照する。図6は、一つの例示的実施形態に係る検査装置をプラズマ処理装置と共に示す図である。図7は、一つの例示的実施形態に係る検査装置における模擬回路の構成を示す図である。図6に示す検査装置100は、方法MTにおいて用いられる。検査装置100は、模擬回路110及び波形モニタ120を備える。模擬回路110は、チャンバ10内の少なくともプラズマシースを擬似的に再現するように構成された回路である。波形モニタ120は、基板Wの電圧波形及びエッジリングERの電圧波形を取得するように構成されている。波形モニタ120は、例えばオシロスコープである。
図7に示すように、模擬回路110は、第1の検査回路111及び第2の検査回路112を有する。一実施形態においては、模擬回路110は、第3の検査回路113、第4の検査回路114、及び第5の検査回路115を更に有していてもよい。
第1の検査回路111は、基板W上のプラズマシースを擬似的に再現する回路である。第1の検査回路111は、インピーダンスを有する。第1の検査回路111は、基板W上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有するように構成され得る。一実施形態において、第1の検査回路111は、ダイオード111d、抵抗111a、及びコンデンサ111cを有する。ダイオード111d、抵抗111a、及びコンデンサ111cは、互いに並列に接続されている。ダイオード111dのアノード、抵抗111aの一端、及びコンデンサ111cの一端は、模擬回路110の端子110aに接続されている。ダイオード111dのカソードは、抵抗111bの一端に接続されている。抵抗111aの他端、コンデンサ111cの他端、及び抵抗111bの他端は、第3の検査回路113の抵抗113aの一端に接続されている。抵抗111a及び抵抗111bの各々は、可変抵抗であってもよい。コンデンサ111cは、可変コンデンサであってもよい。
第2の検査回路112は、エッジリングER上のプラズマシースを擬似的に再現する回路である。第2の検査回路112は、インピーダンスを有する。第2の検査回路112は、エッジリングER上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有するように構成され得る。一実施形態において、第2の検査回路112は、ダイオード112d、抵抗112a、及びコンデンサ112cを有する。ダイオード112d、抵抗112a、及びコンデンサ112cは、互いに並列に接続されている。ダイオード112dのアノード、抵抗112aの一端、及びコンデンサ112cの一端は、模擬回路110の端子110bに接続されている。ダイオード112dのカソードは、抵抗112bの一端に接続されている。抵抗112aの他端、コンデンサ112cの他端、及び抵抗112bの他端は、第3の検査回路113の抵抗113cの一端に接続されている。抵抗112a及び抵抗112bの各々は、可変抵抗であってもよい。コンデンサ112cは、可変コンデンサであってもよい。
第3の検査回路113は、プラズマを擬似的に再現する回路である。第3の検査回路113は、インピーダンスを有する。第3の検査回路113は、プラズマのインピーダンスに対応するインピーダンスを有するように構成され得る。一実施形態において、第3の検査回路113は、抵抗113a、抵抗113b、抵抗113c、抵抗113d、及び抵抗113eを有する。抵抗113aと抵抗113bは、互いに直列に接続されている。抵抗113cと抵抗113dは、互いに直列に接続されている。抵抗113eは、抵抗113aの他端と抵抗113bの一端の間のノードと抵抗113cの他端と抵抗113dの一端の間のノードとの間に接続されている。抵抗113a、抵抗113b、抵抗113c、抵抗113d、及び抵抗113eの各々は、可変抵抗であってもよい。
第4の検査回路114は、基板W上のプラズマシースに対してプラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースを擬似的に再現する回路である。第4の検査回路114は、インピーダンスを有する。第4の検査回路114は、基板W上のプラズマシースに対してプラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有するように構成され得る。即ち、第4の検査回路は、基板Wの上方においてプラズマと上部電極30との間で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有するように構成され得る。一実施形態において、第4の検査回路114は、ダイオード114d、抵抗114a、及びコンデンサ114cを有する。ダイオード114d、抵抗114a、及びコンデンサ114cは、互いに並列に接続されている。ダイオード114dのカソード、抵抗114aの一端、及びコンデンサ114cの一端は、第3の検査回路113の抵抗113bの他端に接続されている。ダイオード114dのアノードは、抵抗114bの一端に接続されている。抵抗114aの他端、コンデンサ114cの他端、及び抵抗114bの他端は、接地されている。抵抗114a及び抵抗114bの各々は、可変抵抗であってもよい。コンデンサ114cは、可変コンデンサであってもよい。
第5の検査回路115は、エッジリングER上のプラズマシースに対してプラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースを擬似的に再現する回路である。第5の検査回路115は、インピーダンスを有する。第5の検査回路115は、エッジリングER上のプラズマシースに対してプラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有するように構成され得る。第5の検査回路は、エッジリングERの上方においてプラズマと上部電極30との間で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有するように構成され得る。一実施形態において、第5の検査回路115は、ダイオード115d、抵抗115a、及びコンデンサ115cを有する。ダイオード115d、抵抗115a、及びコンデンサ115cは、互いに並列に接続されている。ダイオード115dのカソード、抵抗115aの一端、及びコンデンサ115cの一端は、第3の検査回路113の抵抗113dの他端に接続されている。ダイオード115dのアノードは、抵抗115bの一端に接続されている。抵抗115aの他端、コンデンサ115cの他端、及び抵抗115bの他端は、接地されている。抵抗115a及び抵抗115bの各々は、可変抵抗であってもよい。コンデンサ115cは、可変コンデンサであってもよい。
図1に示すように、方法MTは、工程ST1、工程ST2、工程ST3、及び工程ST4を含んでいる。工程ST1では、第1の検査回路111が、基板Wに接続される。即ち、模擬回路110の端子110aが、基板Wに接続される。工程ST2では、第2の検査回路112が、エッジリングERに接続される。即ち、模擬回路110の端子110bが、エッジリングERに接続される。工程ST1は、工程ST2よりも先に実行されてもよく、工程ST2の後に実行されてもよい。或いは、工程ST1と工程ST2は、同時に実行されてもよい。
方法MTでは、波形モニタ120が、工程ST3の実行前に、基板W及びエッジリングERに接続される。工程ST3では、第1の検査回路111が基板Wに接続され、第2の検査回路112がエッジリングERに接続された状態で実行される。工程ST3では、第1のバイアス電源61から第1の電極21cに第1の電気バイアスが与えられ、第2のバイアス電源81から第2の電極22cに第2の電気バイアスが与えられる。工程ST3において第1の電極21cに与えられる第1の電気バイアスの設定レベル及び第2の電気バイアスの設定レベルは同一であってもよい。なお、工程ST3の実行中には、高周波電力が、高周波電源57から下部電極18に与えられてもよい。
工程ST4は、工程ST3の実行中に実行される。工程ST4では、波形モニタ120を用いて、基板Wの電圧波形及びエッジリングERの電圧波形が取得される。方法MTでは、第1の検査回路111及び第2の検査回路112によって、プラズマの生成中のチャンバ10内の環境が擬似的に提供される。したがって、方法MTによれば、第1の電気バイアスに応じた基板Wの電圧波形及び第2の電気バイアスに応じたエッジリングERの電圧波形を、プラズマを生成することなく検査することが可能となる。
図1に示すように、方法MTは、工程ST5を更に含んでいてもよい。工程ST5では、第2の回路83のインピーダンスが調整される。具体的には、第2の回路83のインピーダンスは、バイアス周波数において、第1の回路63のインピーダンスよりも高いインピーダンスに設定される。また、第2の回路83のインピーダンスは、工程ST4において取得される基板Wの電圧波形とエッジリングERの電圧波形との差を低減させるように、調整される。工程ST5において、第2の回路83のインピーダンスは、制御部MCが第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータ、例えば第2の可変抵抗83rの抵抗値及び第2の可変コンデンサ83cの静電容量を設定することにより調整される。工程ST5によれば、第1の電気バイアスに応じた基板Wの電圧波形と第2の電気バイアスに応じたエッジリングERの電圧波形との間の差を低減させるように、第2の回路83のインピーダンスを事前に設定することが可能となる。なお、第2の電気バイアスの設定レベル及び工程ST5において調整された第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータの関係は、制御部MCの記憶装置に記憶され得る。
方法MTは、工程ST6を更に含んでいてもよい。工程ST6では、第2の電気バイアスの複数の異なる設定レベルの各々と第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータとの関係が求められる。工程ST6では、第1の電気バイアスが第1のバイアス電源61から第1の電極21cに与えられ、第2の電気バイアスが第2のバイアス電源81から第2の電極22cに与えられる。工程ST6において、第2の電気バイアスの設定レベルは、複数の異なる設定レベルに順に変更される。工程ST6では、複数の異なる設定レベルの各々の第2の電気バイアスが第2の電極22cに与えられている状態において、エッジリングERの電圧波形が、波形モニタ120によって取得される。工程ST6においては、当該関係は、複数の異なる設定レベルの各々に対して取得されたエッジリングERの電圧波形における遅延時間長を基準範囲内に維持するように、求められる。例えば、当該関係は、遅延時間長が一定の時間長と略同一になるように、求められる。なお、遅延時間長は、エッジリングERの電圧波形においてベースレベルからピークレベルまで到達する時間長である。第2の電気バイアスが上述のパルス波である場合には、ピークレベルは、負の直流電圧のパルスに応じたエッジリングERの電圧のピークレベルである。第2の電気バイアスが上述のパルス波である場合に、ベースレベルは、負の直流電圧のパルスが持続する期間以外の期間におけるパルス波の電圧に応じたエッジリングERの電圧のレベルである。工程ST5及び工程ST6において求められた関係は、上述した関数又はテーブルとして、制御部MCの記憶装置に記憶される。なお、工程ST6では、エッジリングERの電圧波形における遅延時間長を基準範囲内に維持するように、複数の異なる設定レベルの各々に対応する第1の回路63の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータが求められてもよい。或いは、複数の異なる設定レベルの各々に対応する第1の回路63の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータと第2の回路83の一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータの双方が求められてもよい。
以下、図8を参照する。図8は、別の例に係る模擬回路の構成を示す図である。図8に示す模擬回路110は、検査装置100の模擬回路として用いられ得る。図8に示す模擬回路110は、第1の検査回路111及び第2の検査回路112を有し、第3の検査回路113、第4の検査回路114、及び第5の検査回路115を有していない。図8に示す模擬回路110において、抵抗111aの他端、コンデンサ111cの他端、及び抵抗111bの他端は、接地されている。また、図8に示す模擬回路110において、抵抗112aの他端、コンデンサ112cの他端、及び抵抗112bの他端は、接地されている。
図9の(a)、図9の(b)はそれぞれ、図2に示すプラズマ処理装置において図7に示す模擬回路、図8に示す模擬回路を用いた場合の電圧波形のシミュレーション結果を示す図である。図9の(a)及び図9の(b)の各々において、横軸は時間を示しており、縦軸は電圧を示している。図9の(a)及び図9の(b)の各々において、第2のバイアス電源81の出力電圧(第2の電気バイアス)の波形、エッジリングERの電圧波形、基板Wの電圧波形がそれぞれ、一点鎖線、実線、破線で示されている。図9の(b)に示すエッジリングERの電圧波形は、正電圧側で図9の(a)に示すエッジリングERの電圧波形と若干の相違を有するが、負電圧側では図9の(a)に示すエッジリングERの電圧波形と略同一である。したがって、第3の検査回路113、第4の検査回路114、及び第5の検査回路115を有していない模擬回路110であっても、エッジリングERの電圧波形を十分に再現可能である。
以下、図10及び図11を参照する。図10は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第1のバイアス電源、ダンピング回路、第1の回路、及びフィルタを示す図である。図11は、一つの例示的実施形態に係るプラズマ処理装置における第2のバイアス電源、ダンピング回路、第2の回路、及びフィルタを示す図である。図10に示すように、第1の回路63は、第1の可変抵抗63rの代わりに、第1のインダクタ63iを有していてもよい。また、図11に示すように、第2の回路83は、第2の可変抵抗83rの代わりに、第2のインダクタ83iを有していてもよい。
以下、図12を参照する。図12は、別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図12に示すプラズマ処理装置1Bは、第1のバイアス電源61として、高周波バイアス電源を備える。プラズマ処理装置1Bは、第2のバイアス電源81として、高周波バイアス電源を備える。プラズマ処理装置1Bにおいて、第1のバイアス電源61は、第1の電気バイアスとして、バイアス周波数を有する高周波バイアス電力を発生するように構成されている。バイアス周波数は、200kHz~13.56MHzの範囲内の周波数であり、例えば、400kHzである。プラズマ処理装置1Bにおいて、第1のバイアス電源61は、整合器65及び第1の回路63を介して、第1の電極21cに接続される。整合器65は、第1のバイアス電源61の負荷側のインピーダンスを第1のバイアス電源61の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を有している。
また、プラズマ処理装置1Bにおいて、第2のバイアス電源81は、第2の電気バイアスとして、バイアス周波数を有する高周波バイアス電力を発生するように構成されている。第2のバイアス電源81によって発生される高周波バイアス電力のバイアス周波数は、第1のバイアス電源61によって発生される高周波バイアス電力のバイアス周波数と同一である。また、プラズマ処理装置1Bにおいて、第2のバイアス電源81は、整合器85及び第2の回路83を介して、第2の電極22cに接続される。整合器85は、第2のバイアス電源81の負荷側のインピーダンスを第2のバイアス電源81の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を有している。プラズマ処理装置1Bにおいて、制御部MCによって制御される第2の電気バイアスの設定レベルは、高周波バイアス電力の電力レベルである。なお、プラズマ処理装置1Bの他の構成は、プラズマ処理装置1の対応の構成と同一であり得る。
以下、図13を参照する。図13は、更に別の例示的実施形態に係るプラズマ処理装置を概略的に示す図である。図13に示すプラズマ処理装置1Cでは、電極22a及び電極22bが、第2の電極22cとして用いられる。第2のバイアス電源81の出力から延びる電気的パスは、第2の回路83(又はフィルタ84)の後段で二つの分岐パスに分岐されており、二つの分岐パスがブロッキングコンデンサ87a及び87bを介して、電極22a及び電極22bにそれぞれ接続されている。プラズマ処理装置1Cの他の構成は、プラズマ処理装置1の対応の構成と同一であり得る。なお、プラズマ処理装置1Bにおいても、プラズマ処理装置1Cと同様に、電極22a及び電極22bが第2の電気バイアスが与えられる第2の電極として用いられてもよく、電極22a及び電極22bとは別の第2の電極22cは省略されてもよい。
以上、種々の例示的実施形態について説明してきたが、上述した例示的実施形態に限定されることなく、様々な追加、省略、置換、及び変更がなされてもよい。また、異なる実施形態における要素を組み合わせて他の実施形態を形成することが可能である。
例えば、別の実施形態において、プラズマ処理装置は、プラズマ処理装置1とは別の容量結合型のプラズマ処理装置であってもよい。別の実施形態において、プラズマ処理装置は、他のタイプのプラズマ処理装置であってもよい。他のタイプのプラズマ処理装置は、誘導結合型のプラズマ処理装置、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマ処理装置、又はマイクロ波といった表面波によりプラズマを生成するプラズマ処理装置であってもよい。
また、第1の電極21c及び第2の電極22cは、静電チャック20の誘電体部20dの中に設けられていなくてもよい。第1の電極21c及び第2の電極22cの各々は、静電チャック20と下部電極18との間に設けられた別の誘電体部の中に設けられていてもよい。
また、模擬回路110は、第1の検査回路111、第2の検査回路112、及び第3の検査回路113を有し、第4の検査回路114及び第5の検査回路115を有していなくてもよい。この場合には、抵抗113bの他端及び抵抗113dの他端が接地される。
以上の説明から、本開示の種々の実施形態は、説明の目的で本明細書で説明されており、本開示の範囲及び主旨から逸脱することなく種々の変更をなし得ることが、理解されるであろう。したがって、本明細書に開示した種々の実施形態は限定することを意図しておらず、真の範囲と主旨は、添付の特許請求の範囲によって示される。
1…プラズマ処理装置、10…チャンバ、16…基板支持器、21…第1の領域、21c…第1の電極、22…第2の領域、22c…第2の電極、61…第1のバイアス電源、81…第2のバイアス電源、111…第1の検査回路、112…第2の検査回路、120…波形モニタ、ER…エッジリング、W…基板。

Claims (16)

  1. プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に第1の検査回路を接続する工程であり、該第1の検査回路は、インピーダンスを有する、該工程と、
    前記基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに第2の検査回路を接続する工程であり、該第2の検査回路は、インピーダンスを有する、該工程と、
    前記第1の検査回路が前記基板に接続され、前記第2の検査回路が前記エッジリングに接続された状態で、第1のバイアス電源及び第2のバイアス電源から前記第1の領域内の第1の電極及び前記第2の領域内の第2の電極にそれぞれ第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程であり、該第1の電気バイアス及び該第2の電気バイアスは共通のバイアス周波数を有し、前記第1のバイアス電源は、第1の回路を介して前記第1の電極と接続され、前記第2のバイアス電源は、一つ以上の可変回路素子を有する第2の回路を介して前記第2の電極と接続される、該工程と、
    第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える前記工程の実行中に、波形モニタを用いて前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得する工程と、
    前記第2の回路のインピーダンスを調整する工程と、
    を含み、
    前記第2の回路の前記インピーダンスは、前記バイアス周波数において、前記第2の回路のインピーダンスが前記第1の回路のインピーダンスよりも高く、前記基板の前記電圧波形と前記エッジリングの前記電圧波形との差を低減させるように前記一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータを調整することにより、調整される、
    検査方法。
  2. 前記第2の電気バイアスの複数の異なる設定レベルの各々と前記一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータとの関係を求める工程を更に含み、
    前記第1の電気バイアスを前記第1の電極に与え、前記複数の異なる設定レベルの各々を有する前記第2の電気バイアスを前記第2の電極に与えることにより該複数の異なる設定レベルの各々に対して取得される前記エッジリングの電圧波形においてベースレベルからピークレベルまで到達する時間長を基準範囲内に維持するように、前記関係が求められる、
    請求項1に記載の検査方法。
  3. 前記第1の回路は、
    前記第1の電極と前記第1のバイアス電源との間で接続された第1の可変抵抗と、
    前記第1の可変抵抗と前記第1の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続された第1の可変コンデンサと、
    を有し、
    前記第2の回路は、前記一つ以上の可変回路素子として、
    前記第2の電極と前記第2のバイアス電源との間で接続された第2の可変抵抗と、
    前記第2の可変抵抗と前記第2の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続された第2の可変コンデンサと、
    を有する、
    請求項1又は2に記載の検査方法。
  4. 前記第1の回路は、
    前記第1の電極と前記第1のバイアス電源との間で接続された第1の可変インダクタと、
    前記第1の可変インダクタと前記第1の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続された第1の可変コンデンサと、
    を有し、
    前記第2の回路は、前記一つ以上の可変回路素子として、
    前記第2の電極と前記第2のバイアス電源との間で接続された第2の可変インダクタと、
    前記第2の可変インダクタと前記第2の電極とを接続する電気的パス上のノードとグランドとの間で接続された第2の可変コンデンサと、
    を有する、
    請求項1又は2に記載の検査方法。
  5. プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に第1の検査回路を接続する工程であり、該第1の検査回路は、インピーダンスを有する、該工程と、
    前記基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに第2の検査回路を接続する工程であり、該第2の検査回路は、インピーダンスを有する、該工程と、
    前記第1の検査回路が前記基板に接続され、前記第2の検査回路が前記エッジリングに接続された状態で、第1のバイアス電源及び第2のバイアス電源から前記第1の領域内の第1の電極及び前記第2の領域内の第2の電極にそれぞれ第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程であり、該第1の電気バイアス及び該第2の電気バイアスは共通のバイアス周波数を有する、該工程と、
    第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える前記工程の実行中に、波形モニタを用いて前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得する工程と、
    を含み、
    前記第1の検査回路は、前記基板上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し、
    前記第2の検査回路は、前記エッジリング上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有する、
    検査方法。
  6. 前記第1の検査回路及び前記第2の検査回路の各々は、互いに並列に接続されたダイオード、抵抗、及びコンデンサを含む、請求項1~5の何れか一項に記載の検査方法。
  7. プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に第1の検査回路を接続する工程であり、該第1の検査回路は、インピーダンスを有する、該工程と、
    前記基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに第2の検査回路を接続する工程であり、該第2の検査回路は、インピーダンスを有する、該工程と、
    前記第1の検査回路が前記基板に接続され、前記第2の検査回路が前記エッジリングに接続された状態で、第1のバイアス電源及び第2のバイアス電源から前記第1の領域内の第1の電極及び前記第2の領域内の第2の電極にそれぞれ第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える工程であり、該第1の電気バイアス及び該第2の電気バイアスは共通のバイアス周波数を有する、該工程と、
    第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスを与える前記工程の実行中に、波形モニタを用いて前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得する工程と、
    を含み、
    前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得する前記工程は、インピーダンスを有する第3の検査回路が、前記第1の検査回路を介して前記基板に接続され、前記第2の検査回路を介して前記エッジリングに接続された状態で、実行される、検査方法。
  8. 前記第3の検査回路は、プラズマのインピーダンスに対応するインピーダンスを有する、請求項7に記載の検査方法。
  9. 前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得する前記工程は、インピーダンスを有する第4の検査回路が前記第3の検査回路及び前記第1の検査回路を介して前記基板に接続され、インピーダンスを有する第5の検査回路が前記第3の検査回路及び前記第2の検査回路を介して前記エッジリングに接続された状態で、実行される、
    請求項に記載の検査方法。
  10. 前記第4の検査回路は、前記基板上のプラズマシースに対して前記プラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し、
    前記第5の検査回路は、前記エッジリング上のプラズマシースに対して前記プラズマを介して更に上方で発生するプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有する、
    請求項9に記載の検査方法。
  11. 前記第1の電気バイアス及び前記第2の電気バイアスの各々は、負の直流電圧のパルスを含み前記バイアス周波数で規定される周期で周期的に発生されるパルス波である、請求項1~10の何れか一項に記載の検査方法。
  12. 前記第1の電気バイアス及び前記第2の電気バイアスの各々は、前記バイアス周波数を有する高周波電力である、請求項1~10の何れか一項に記載の検査方法。
  13. プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に接続可能に構成された第1の検査回路であり、インピーダンスを有する、該第1の検査回路と、
    前記基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに接続可能に構成された第2の検査回路であり、インピーダンスを有する、該第2の検査回路と、
    共通のバイアス周波数を有する第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスがそれぞれ前記第1の領域内の第1の電極及び前記第2の領域内の第2の電極に与えられている状態で、前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得するように構成された波形モニタと、
    インピーダンスを有する第1の回路であり、前記第1の電気バイアスを発生する第1のバイアス電源が該第1の回路を介して前記第1の電極と接続される、該第1の回路と、
    一つ以上の可変回路素子を有する第2の回路であり、前記第2の電気バイアスを発生する第2のバイアス電源が該第2の回路を介して前記第2の電極と接続される、該第2の回路と、
    を備え、
    前記第2の回路のインピーダンスは、前記バイアス周波数において、前記第2の回路のインピーダンスが前記第1の回路の前記インピーダンスよりも高く、前記基板の前記電圧波形と前記エッジリングの前記電圧波形との差を低減させるように前記一つ以上の可変回路素子の各々の可変素子パラメータを調整することにより、調整される、
    検査装置。
  14. プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に接続可能に構成された第1の検査回路であり、インピーダンスを有する、該第1の検査回路と、
    前記基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに接続可能に構成された第2の検査回路であり、インピーダンスを有する、該第2の検査回路と、
    共通のバイアス周波数を有する第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスがそれぞれ前記第1の領域内の第1の電極及び前記第2の領域内の第2の電極に与えられている状態で、前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得するように構成された波形モニタと、
    を備え、
    前記第1の検査回路は、前記基板上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有し、
    前記第2の検査回路は、前記エッジリング上のプラズマシースのインピーダンスに対応するインピーダンスを有する、
    検査装置。
  15. プラズマ処理装置の基板支持器の第1の領域上に載置された基板に接続可能に構成された第1の検査回路であり、インピーダンスを有する、該第1の検査回路と、
    前記基板支持器の第2の領域上に載置されたエッジリングに接続可能に構成された第2の検査回路であり、インピーダンスを有する、該第2の検査回路と、
    インピーダンスを有し、前記第1の検査回路を介して前記基板に接続され、前記第2の検査回路を介して前記エッジリングに接続された第3の検査回路と、
    共通のバイアス周波数を有する第1の電気バイアス及び第2の電気バイアスがそれぞれ前記第1の領域内の第1の電極及び前記第2の領域内の第2の電極に与えられている状態で、前記基板の電圧波形及び前記エッジリングの電圧波形を取得するように構成された波形モニタと、
    を備える検査装置。
  16. 前記第1の検査回路及び前記第2の検査回路の各々は、互いに並列に接続されたダイオード、抵抗、及びコンデンサを含む、請求項13~15の何れか一項に記載の検査装置。
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