図1はこの発明の情報処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2は画像形成装置の全体を正面からみた概略構成図である。
図3は画像形成装置の電気的な構成を示すブロック図である。
図4は画像形成装置の第1RAMのメモリマップの一例を示す図である。
図5は画像形成装置の第2RAMのメモリマップの一例を示す図である。
図6は画像形成装置の第1記憶部の概念図である。
図7は画像形成装置の第2記憶部の概念図である。
図8は画像形成装置の第1CPUの制御処理の一例を示すフロー図である。
図9は画像形成装置の第1CPUの制御処理の他の例の一部を示すフロー図である。
図10は画像形成装置の第1CPUの制御処理の他の例の一部であって、図9に後続する示すフロー図である。
図11は画像形成装置の第2CPUの制御処理の一例の一部を示すフロー図である。
図12は画像形成装置の第2CPUの制御処理の一例の一部であって、図11に後続する示すフロー図である。
図13は画像形成装置の第2CPUの制御処理の他の例の一部を示すフロー図である。
図14は画像形成装置の第2CPUの制御処理の他の例の一部であって、図13に後続するフロー図である。
図15は第2実施例の画像形成装置の第2CPUの制御処理の一例の一部を示すフロー図である。
図16は第3実施例の画像形成装置の第1CPUの制御処理の一例を示すフロー図である。
図17は第3実施例の画像形成装置の第2CPUの制御処理の一例の一部を示すフロー図である。
[第1実施例]
図1は、第1実施例の情報処理システム10の構成の一例を示すブロック図であり、この実施例の情報処理システム10は、図1に示すように、画像形成装置12、複数の情報処理装置14および管理サーバ18を含む。
画像形成装置12は、この第1実施例では、第1ネットワーク16を介して、各々の情報処理装置14に接続される。画像形成装置12は、さらに、第2ネットワーク20を介して管理サーバ18にも接続される。なお、画像形成装置12は、第1ネットワーク16を介さずに、情報処理装置14に直接接続されても良い。
これら第1ネットワーク16および第2ネットワーク20としては、たとえば、インターネット、公衆電話網、携帯電話通信網およびLAN等の任意のもが利用可能であるが、第1ネットワーク16および第2ネットワーク20は、それぞれ独立したネットワークであり、互いに接続または通信できないように構成される。
第1実施例における情報処理装置14は、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、携帯情報端末(PDA)等の通信端末、モバイルPC(パーソナルコンピュータ)およびファクシミリ機能を有する画像形成装置などである。
情報処理装置14は、通信モジュールないし通信回路を含む通信部を備える。情報処理装置14は、当該情報処理装置14が備える通信部によって、有線または無線で第1ネットワーク16に接続される。
第1実施例における管理サーバ18は、汎用のサーバであり、図示は省略するが、プロセッサ、HDD、RAMおよび通信部(通信モジュールないし通信回路)を含む種々のコンポーネントを備えている。
この管理サーバ18は、通信モジュールないし通信回路を含む通信部を備える。管理サーバ18は、当該管理サーバ18が備える通信部によって、有線または無線で第2ネットワーク20に接続される。
図2は、図1に示す画像形成装置12の全体を正面からみた概略構成図であり、ここでは、必要な範囲でその構成を説明する。画像形成装置12は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。なお、この発明は複合機だけでなく、複写機(コピー機)、印刷装置(プリンタ)およびファクシミリのような他の画像形成装置にも適用可能である。
図2に示すように、画像形成装置12は、装置本体30と、装置本体30の上方に配置される画像読取装置32と、装置本体30に内蔵される画像形成部46とを含む。
画像読取装置32は、矩形平板状の底板およびその周縁部から立ち上がる側壁を有する筐体34を備える。筐体34には、装置本体30の上方においてヒンジ等を介して開閉自在に取り付けられる原稿押さえカバー(開閉部)36が含まれる。この原稿押さえカバー36には、自動的に1枚ずつ給紙するADF(Auto Document Feeder:自動原稿送り装置)38が設けられる。
そして、装置本体30の天面には、透明材によって形成される原稿載置台40が設けられる。ADF38から給紙された原稿は、画像読取位置42で1枚ずつ読み取られる。
また、画像読取装置32には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等を備える画像読取部44が内装される。画像読取部44は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度や色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)やCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
なお、光源および複数のミラーを含む走査部は、ADF38によって給紙される原稿を読み取る場合には、画像読取位置42の下方に固定的に位置され、原稿載置台40に載置された原稿を読み取る場合には、副走査方向に移動される。ただし、副走査方向は、画像形成装置12を正面から見た場合の左右の方向、すなわち、図2では左右の方向である。また、主走査方向は、画像形成装置12を正面から見た場合の画像形成装置12の前後方向、すなわち、図2の紙面に対して垂直な方向である。
さらに、原稿載置台40の前面側には、ユーザによる印刷指示等の入力操作を受け付けるタッチパネル114および操作ボタン等を含む操作部118(操作パネル)が設けられる(図3参照)。
画像形成部46は、露光ユニット48、現像器50、プロセスユニット52、中間転写ベルトユニット54、転写ローラ56および定着ユニット58などを備える。画像形成部46は、給紙カセット60などから搬送される用紙上に画像を形成し、画像形成済みの用紙を排紙トレイ62(62a、62b、62c)に排出する。用紙上に画像を形成するための画像データ(印刷画像データ)としては、画像読取部44で読み取った画像データ(読取画像データ)または外部コンピュータから送信された画像データ(送信画像データ)等が利用される。また、記録媒体には、紙からなる記録用紙だけに限定されず、OHPフィルムなどの紙以外のシートも用いられる。
さらに、画像形成装置12において扱われる形成画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色のカラー画像に応じたものである。このため、現像器50、感光体ドラム64、クリーナユニット66および帯電器68のそれぞれは、各色に応じた4種類の潜像を形成するように4個ずつ設けられ、これらによって4つの画像ステーションが構成される。また、感光体ドラム64、クリーナユニット66および帯電器68は、ユニット化(カートリッジ化)されており、これらによってプロセスユニット52が構成される。つまり、画像形成部46には、感光体ドラム64、クリーナユニット66および帯電器68等を備える4つのプロセスユニット52が設けられている。
感光体ドラム64は、導電性を有する円筒状の基体の表面に感光層が形成された像担持体であり、帯電器は、この感光体ドラムの表面を所定の電位(たとえば、-600V)に帯電させる部材である。また、露光ユニット48は、レーザ出射部および反射ミラー等を備えたレーザスキャニングユニット(Laser scanning unit : LSU)として構成され、帯電された感光体ドラム64の表面を露光することによって、形成画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム64の表面に形成する。現像器50は、感光体ドラム64の表面に形成された静電潜像を4色(YMCK)のトナーによって顕像化するものである。また、クリーナユニット66は、現像および画像転写後における感光体ドラムの表面に残留したトナーをクリーニングブレードで除去し、除去したトナーを廃トナーボックス(図示せず)に搬送する。
中間転写ベルトユニット54は、中間転写ベルト70、駆動ローラ72、従動ローラ74および4つの中間転写ローラ76等を備え、感光体ドラム64の上方に配置される。中間転写ベルト70は、各感光体ドラム64に接触するように設けられており、中間転写ローラ76を用いて、各感光体ドラム64に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト70に順次重ねて転写することによって、中間転写ベルト70上に多色のトナー像が形成される。また、駆動ローラ72の近傍には、転写ローラ56が配置されており、中間転写ベルト70と転写ローラ56との間のニップ域を用紙が通過することによって、中間転写ベルト70に形成されたトナー像が用紙に転写される。
定着ユニット58は、ヒートローラ78および加圧ローラ80を備え、転写ローラ56の上方に配置される。ヒートローラ78は、所定の定着温度となるように設定されており、ヒートローラ78と加圧ローラ80との間のニップ域を用紙が通過することによって、用紙に転写されたトナー像が溶融、混合および圧接されて、用紙に対してトナー像が熱定着される。
装置本体30内には、給紙カセット60または手差しトレイ82等に載置された用紙を、転写ローラ56および定着ユニット58を経由させて第1排紙トレイ62aに送るための第1用紙搬送路T1が設けられる。また、用紙に対して両面印刷を行う際に、片面印刷が終了して定着ユニット58を通過した後の用紙を、転写ローラ56の用紙搬送方向の上流側において用紙の搬送経路に戻すための第2用紙搬送路T2が設けられる。そして、この第1用紙搬送路T1および第2用紙搬送路T2には、用紙の搬送を補助するための複数の搬送ローラ84(84a、84b、84c)が適宜設けられる。
装置本体30において片面印刷を行う際には、給紙カセット60等に載置された用紙がピックアップローラ86によって1枚ずつ第1用紙搬送路T1に導かれ、搬送ローラ84aによってレジストローラ88まで搬送される。そして、レジストローラ88によって、用紙の先端と中間転写ベルト70上の画像情報の先端とが整合するタイミングで転写ローラ56に搬送され、用紙上にトナー像が転写される。その後、定着ユニット58を通過することによって用紙上の未定着トナーが熱で溶融して固着され、排紙ローラ90aまたは排紙ローラ90bを経て、第1排紙トレイ62a、第2排紙トレイ62bまたは第3排紙トレイ62cに用紙が排出される。ただし、第3排紙トレイ62cに用紙を排出する場合には、用紙は排紙ローラ90bによって第2排紙トレイ62b側に一旦搬送され、第2排紙トレイ62bに排出される前に排紙ローラ90bが反転され、第3排紙トレイ62cに排出される。
図3は、このような画像形成装置12の電気的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置12は、第1構成部12aおよび第2構成部12bを含む。
まず、第1構成部12aの構成について説明する。第1構成部12aは、第1CPU102を含み、第1CPU102は、バス100を介して、第1RAM104、第1記憶部106、タッチパネル制御回路108、表示制御回路110、操作検出回路112、画像読取部44、画像形成部46、電源制御部120および第1通信部122に接続される。
また、第1構成部12aは、タッチパネル114、ディスプレイ116および操作部118を含む。タッチパネル114は、タッチパネル制御回路108に接続され、ディスプレイ116は、表示制御回路110に接続され、操作部118は、操作検出回路112に接続される。
第1CPU102は、第1構成部12aの全体的な制御を司る。第1RAM104は、第1CPU102のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
第1記憶部106は、第1構成部12aの主記憶装置であり、第1記憶部106としては、HDDおよびEPPROMのような不揮発性メモリを含む。また、第1記憶部106が、第1RAM104を含むように構成されてもよい。
第1記憶部106には、ファクスの送信先の情報、ユーザに関連する情報、第1構成部12aを制御するための制御プログラム、制御プログラムの実行に必要なデータ、画像形成装置12で読み取ったデータおよび動作情報等が記憶されている。
上述する動作情報とは、画像形成装置12の使用状況に関する情報であり、たとえば、画像形成装置12におけるジョブの実行回数、トナーの使用量、感光体ドラム64の回転数、転写ローラ56の回転数、ヒートローラ78に含まれる定着ランプ累計点灯時間、光源の累計点灯時間、原稿の累計読取枚数および記録媒体のピックアップ回数などの情報を含む。
タッチパネル制御回路108は、タッチパネル114に必要な電圧等を付与するとともに、タッチパネル114のタッチ有効範囲内でのタッチ操作またはタッチ入力を検出して、タッチ操作またはタッチ入力により指示された位置の座標データを第1RAM104すなわち第1CPU102に出力する。
タッチパネル114は、ディスプレイ116の表示面上に設けられる。なお、タッチパネル114としては、静電容量方式、電磁誘導方式、抵抗膜方式および赤外線方式等の任意のものを用いることができる。また、タッチパネル114とディスプレイ116を一体型にした、タッチパネルディスプレイが用いられてもよい。
表示制御回路110は、GPUおよびVRAMなどを含み、GPUは、第1CPU102の指示の下、第1RAM104に記憶された画像生成データを用いてディスプレイ116に種々の画面を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイに116に出力する。
ディスプレイ116は、操作パネルに設けられる表示装置であり、LCDまたはEL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの汎用の表示装置である。
ディスプレイ116には、画像形成装置12が実行可能な各種のジョブから所望のジョブを選択するための画面であるホーム画面が表示される。図示は省略するが、ホーム画面には、各ジョブを選択するためのソフトウェアキーの画像が表示される。ただし、この第1実施例では、ジョブは、コピー(原稿のスキャンを含む)、印刷(プリント)およびファクスの送信などを意味する。
操作部118は、画像形成装置12に設けられるハードウェアキー(操作キー)を含む。操作キ―には、電源キー、リセットキー、省電力キーおよびホームキーなどが含まれる。また、各種操作キーの全てないし一部が、ソフトウェアキーとして、ディスプレイ116に表示されてもよい。
なお、ソフトウェアキーとは、たとえば、タッチパネル114付きのディスプレイ116の表示面上にソフトウェア的に再現されたキー(アイコン)のことを言う。これに対して、ハードウェアキーとは、物理的な装置として設けられたキー(ボタン)のことを言う。
操作検出回路112は、操作部118の操作に応じた信号ないし操作データを第1RAM104すなわち第1CPU102に出力する。
電源制御部120は、第1CPU102の指示の下、電源(電圧)を各コンポーネントに停止および供給するための回路(スイッチ回路)である。図示は省略するが、電源制御部120には、商用電源からの交流電圧が適宜降圧および整流(ノイズ除去)された直流電圧(直流電源)が印加される。
第1実施例では、画像形成装置12は、消費電力が制限される省電力状態(省電力モード)と、消費電力が制限されない通常状態(通常モード)の動作状態を有する。
通常モードでは、第1CPU102は、電源制御部120を制御して、画像形成装置12の全てのコンポーネントに電源を供給する。一方、省電力モードでは、第1CPU102は、電源制御部120を制御して、少なくとも操作検出回路112、操作部118、第2CPU126、第2記憶部132および第2通信部136などに電源を供給する。
ただし、省電力モードでは、画像形成装置12の消費電力が予め設定される所定値(たとえば、最大消費電力量の数パーセント)以下になるように制御される。したがって、省電力モードにおいて電源が供給されるコンポーネントの種類および数は、所定値の大きさおよび各コンポーネントの消費電力の大きさを考慮して決定される。たとえば、省電力モードにおいて、ディスプレイ116のバックライトは消灯される。
通常モードと省電力モードとは、ユーザの操作に応じてまたは自動的に交互に切り替わる。
省電力キーは、通常モードと省電力モードとを切り替えるためのボタンである。省電力キーが操作されると、通常モードと省電力モードとが交互に切り替わる。
また、画像形成装置12では、通常モードから省電力モードに切り替えるための第1所定時間(たとえば、20~30秒)が予め設定されている。このため、通常モードにおいて、上述する各部のいずれも操作されない状態で、第1所定時間を経過すると、画像形成装置12は、自動的に通常モードから省電力モードに切り替わる。
さらに、省電力モードにおいては、ユーザ操作があったときに、自動的に省電力モードから通常モードに切り替わる。ただし、ユーザ操作とは、上述の省電力キーの操作だけではなく、ユーザによる画像形成装置12の各部への操作を意味する。たとえば、ユーザが原稿載置台40またはADF38に原稿をセットする操作および操作部118が備えるホームボタンの操作なども含まれる。
また、人感センサを備える画像形成装置12の場合は、画像形成装置12の近くに存在するユーザが検出されるときに、省電力モードから通常モードに切り替わる。
さらに、ユーザ認証を可能とするための装置を備える画像形成装置12では、ICカードおよび声紋等によるユーザの認証が成功するときに、省電力モードから通常モードに切り替わる。
第1通信部122は、上述する第1ネットワーク16を介して、情報処理装置14と通信するためのインタフェースである。第1通信部122の具体的な構成は、特に限定はされない。第1通信部122は、Ethernet(登録商標)等の通信規格に準拠した有線通信方式に基づき、データの送受信を行う有線通信回路であっても良いし、IMT-Advanced等の通信規格に準拠した通信方式に基づき、データの送受信を行う無線通信回路であっても良いし、IEEE802.11等の通信規格に従ってデータの送受信を行う無線通信回路であっても良いし、公衆電話回線を介して外部装置とファクス通信するためのファクス通信回路であっても良いし、その他の公知の通信方式に基づく通信回路であっても良い。これらのことは、第2通信部136も同様である。
次に、第2構成部12bの構成について説明する。第2構成部12bは、第2CPU126を含み、第2CPU126は、バス124を介して、第2RAM128、EPPROM130、第2記憶部132、RTC134および第2通信部136に接続される。また、第2CPU126は、バス138を介して、第1CPU102に接続される。
第2CPU126は、第2構成部12bの全体的な制御を司る。第2RAM128は、第2CPU126のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
EPPROM130は、第2構成部12bの主記憶装置であり、EPPROM130が、第2RAM128を含むように構成されてもよい。また、EPPROM130は、第2構成部12bを制御するための制御プログラム、制御プログラムの実行に必要なデータ等を記憶する。
第2記憶部132は、第1記憶部106と同様に、SDカード、HDDおよびEPPROMのような不揮発性メモリを含む。また、第2記憶部132が、第2RAM128および/またはEPPROM130を含めるように構成されてもよい。また、第2記憶部132には、後述する管理情報が記憶される。
RTC134は、時刻をカウントする時計回路である。第2通信部136は、第2ネットワーク20を介して、管理サーバ18と通信するためのインタフェースである。
なお、図3に示す画像形成装置12の電気的な構成は、単なる一例であり、たとえば、EPPROM130の代わりに、HDDのような他の不揮発性メモリが用いられてもよいし、上述する動作情報を記憶するための不揮発性メモリが設けられてもよい。
第1実施例の画像形成装置12は、上述するように、コピージョブ、ファクスジョブ、スキャンジョブおよびプリントジョブを実行することが可能である。各ジョブは、ディスプレイ116に表示される各ジョブを選択するためのソフトウェアキーが選択されると、実行される。
また、ファクスジョブは、第1通信部122を介して、ファクシミリ機能を有する画像形成装置から送信される読取画像データを受信したときにも実行される。さらに、プリントジョブは、第1通信部122を介して、情報処理装置14から送信される送信画像データを受信したときにも実行される。
画像形成装置12が実行できるジョブの種類にもよるが、第1実施例では、ディスプレイ116に表示されるジョブを実行するためのアイコンがユーザによって選択されたときまたは第1通信部122を介して読取画像データ等を受信したときに、所定のジョブが開始されたと判断される。
また、コピージョブが実行されると、画像読取部44および画像形成部46等が動作される。スキャンジョブが実行されると、画像読取部44等が動作される。ファクスジョブが実行されると、画像読取部44等または画像形成部46等が動作される。プリントジョブが実行されると、画像形成部46等が動作される。
以上のように、各ジョブが実行されると、ジョブの内容に応じて、画像形成装置12が備えるコンポーネントが動作される。そして、各コンポーネントが動作されることに応じて、最新の動作情報が生成され、第1記憶部106に記憶される。なお、この場合、第1記憶部106に記憶される動作情報については、最新の動作情報に更新されるように記憶されるが、以前の動作情報が残されたまま、最新の動作情報が記憶されるようにしてもよい。
また、上述する各ジョブは、画像形成装置12の使用状況に応じて、ジョブが終了したものと判断される。
たとえば、コピージョブおよびプリントジョブが実行されている場合は、最後に画像形成された記録媒体が排紙トレイ(62a、62b、62c)に排出されたときに、ジョブが終了したものと判断される。
スキャンジョブが実行されている場合は、読取画像データが第1記憶部106に記憶されたときまたは電子メールの形式で第1通信部122から送信されたときに、ジョブが終了したものと判断される。
ファクスジョブが実行されている場合は、最後に画像形成された記録媒体が排紙トレイ(62a、62b、62c)に排出されたときまたは読取画像データが第1通信部122から他の画像形成装置に送信されたときに、ジョブが終了したものと判断される。
また、タッチパネル114付きのディスプレイ116に、ジョブを終了するためのアイコンが表示される場合は、当該アイコンが選択されたときに、ジョブが終了したものと判断される。
さらに、画像形成装置12が、当該画像形成装置12に装着される各種メディアと通信するためのメディア通信部を備える場合は、USBメモリおよびSDカード等のメディアに、メディア通信部を介して画像データが記憶されたときに、ジョブが終了したものと判断される。
さらにまた、画像形成装置12が上述するメディア通信部を備える場合は、当該メディア通信部に一度接続されたメディアが抜かれたときに、ジョブが終了したものと判断される。
そして、ジョブが終了したと判断されると、ジョブの終了時における動作情報が生成され、当該動作情報は、第1記憶部106に記憶される。
第1実施例の画像形成装置12では、省電力モードに切り替わるための条件が満たされるときおよび動作情報が第1記憶部106に記憶されるときに、最新の動作情報が第1記憶部106から読み出される。
また、第1記憶部106から動作情報が読み出されると、当該動作情報に関連する管理情報が生成され、第2記憶部132に記憶される。
ここでの管理情報とは、各ジョブの実行回数の情報、画像形成部46に関連する情報、画像読取部44に関連する情報を含む。画像形成部46に関連する情報は、たとえば、トナーの使用量、感光体ドラム64の回転数、転写ローラ56の回転数、ヒートローラ78に含まれる定着ランプ累計点灯時間などの情報である。画像読取部44に関連する情報は、たとえば、光源の累計点灯時間、原稿の累計読取枚数および記録媒体のピックアップ回数などの情報含む。
また、管理情報には、画像形成装置12を識別するための情報、たとえば、機種名、シリアル番号、MAC(Media Access Control)アドレスなどの情報を含めてもよい。
第1実施例では、管理情報は、所定の送信条件を満たすことで、第2記憶部132から読み出され、第2ネットワーク20上の管理サーバ18に送信される。第1実施例では、送信条件の一例である第1送信条件ないし第2送信条件のいずれかを満たすことで、管理情報が管理サーバ18に送信される。
第1送信条件は、予め画像形成装置12に設定される第1所定時刻になること、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能であること、管理情報が第2記憶部132に記憶されていることで満たされる。なお、上記第1所定時刻とは、画像形成装置12が使用されないと予想される時刻であり、特に限定はされない。
第2送信条件は、画像形成装置12が管理サーバ18から管理情報の送信の指示を受けたこと、および管理情報が第2記憶部132に記憶されていることで満たされる。
所定の送信条件が満たされ、管理情報が第2ネットワーク20上の管理サーバ18に送信されると、当該管理情報と同様の管理情報は、第2記憶部132から削除される。
また、第1実施例では、第1所定時刻になったとき、少なくとも画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可であり、第1送信条件が満たされないのであれば、管理サーバ18と通信不可である旨がユーザに報知される。以下に具体例を挙げて説明する。
画像形成装置12が、管理サーバ18と通信不可であれば、ディスプレイに116にエラーメッセージを表示するための情報(メッセージ情報)が生成される。
図示は省略するが、画像形成装置12が通常モードであり、ジョブの実行中でなければ、メッセージ情報に対応するエラーメッセージがディスプレイ116に表示され、当該画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可な旨がユーザに報知される。
また、エラーメッセージを非表示にするための条件は、特に限定されない。たとえば、ハードウェアキーまたはソフトウェアキーに含まれる特定のキー(非表示キー)の一部にエラーメッセージを非表示にする機能を割り当てておき、非表示キーが操作された場合に、当該エラーメッセージが自動で非表示にされてもよい。なお、報知する方法は、限定されないため、エラーメッセージの代わりに音声等で報知されてもよい。
さらに、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能であるが、第2記憶部132に管理情報が記憶されていないために、第1送信条件が満たされないときは、管理サーバ18に、第2記憶部132に管理情報が記憶されていない旨が通知される。このことは、管理サーバ18から管理情報の送信の指示を受けたが、第2記憶部132に管理情報が記憶されていないために、第2送信条件が満たされないときも同様である。
なお、上述した送信条件は一例であり、送信条件が満たされるかどうかは、第1送信条件ないし第2送信条件に含まれる判断結果のうち、一部の判断結果だけで、送信条件が満たされてもよい。
たとえば、第1送信条件では、第1所定時刻になること、画像形成装置12管理情報が第2記憶部132に記憶されていることで満たされてもよい。また、第2送信条件では、画像形成装置12が管理サーバ18から管理情報の送信の指示を受けたことで満たされてもよい。
図4は、図1に示す画像形成装置12の第1RAM104のメモリマップの一例を示す図である。図4に示すように、第1RAM104は、プログラム記憶領域202およびデータ記憶領域204を含む。また、RAM104のプログラム記憶領域202には、情報処理プログラムの一例として、画像形成装置12の第1構成部12aの制御プログラムが記憶され、第1構成部12aの制御プログラムは、第1通信プログラム202a、操作検出プログラム202b、画像生成プログラム202c、表示プログラム202d、画像読取プログラム202e、画像形成プログラム202f、操作判断プログラム202g、電源制御プログラム202h、ジョブ開始判断プログラム202i、ジョブ終了判断プログラム202j、フラグ切替プログラム202k、第1データ生成プログラム202l、第1データ記憶プログラム202m、第2データ生成プログラム202n、および第1送受信プログラム202oを含む。
第1通信プログラム202aは、第1ネットワーク16上の情報処理装置14と通信するためのプログラムである。また、第2CPU126と通信するためのプログラムでもある。
操作検出プログラム202bは、画像形成装置12への操作に対応する操作データ204aを検出するためのプログラムである。具体的には、タッチパネル114がタッチされた場合には、第1CPU102は、操作検出プログラム202bに従って、タッチパネル114から出力されたタッチ座標データを操作データ204aとして取得して、データ記憶領域204に記憶する。また、ハードウェアのボタンないしキーが押圧または操作された場合には、第1CPU102は、操作検出プログラム202bに従って、ボタンないしキーの押圧または操作による操作データ204aを取得して、データ記憶領域204に記憶する。
画像生成プログラム202cは、後述する画像生成データ204bを用いて、ディスプレイ116に各種の表示画像を表示するための表示画像データを生成するためのプログラムである。
表示プログラム202dは、画像生成プログラム202cに従って生成された表示画像データや、後述するメッセージデータ304b(図5参照)に対応する表示画像をディスプレイ116に表示するためのプログラムである。
画像読取プログラム202eは、画像読取部44を制御して、読み取った原稿の画像に対応する読取画像データを生成し、第1CPU102に与えるまたは入力するためのプログラムである。
画像形成プログラム202fは、画像形成部46を制御して、印刷画像データに対応する画像を記録媒体上に形成するためのプログラムである。
操作判断プログラム202gは、上述する各部のいずれも操作されない状態で、第1所定時間を経過したかどうかを判断するためのプログラムである。
ジョブ開始判断プログラム202iは、ジョブが開始されたかどうかを判断するためのプログラムである。
ジョブ終了判断プログラム202jは、ジョブが終了されたかどうかを判断するためのプログラムである。
フラグ切替プログラム202kは、ジョブが開始されたと判断するときに、第1フラグ304cのオン、ジョブが終了したと判断するときに、第1フラグ304cのオフ、省電力モードに切り替わるための条件を満たすときに、第2フラグ304dのオン、通常モードに切り替わるための条件を満たすときに、第2フラグ304dのオフを指示するコマンド(信号)を第2CPU126に送信するためのプログラムである。
第1データ生成プログラム202lは、ジョブが終了されたと判断したとき、後述する動作データ400(図6参照)を生成するためのプログラムである。
第1データ記憶プログラム202mは、第1データ生成プログラム202lに従って生成される動作データ400を第1記憶部106に記憶するためのプログラムである。
第2データ生成プログラム202nは、省電力キーの操作が検出されたとき、第1所定時間が経過したとき、および動作データ400を第1記憶部106に記憶したときに、後述する管理データ500(図7参照)を生成するためのプログラムである。
第1送受信プログラム202oは、管理データ500を第2CPU126に送信するためのプログラムである。また、第1送受信プログラム202oは、第2CPU126から送信されるメッセージデータ304bを受信するためのプログラムでもある。さらに、第1送受信プログラム202oは、管理データ500を第2CPU126に送信したとき、第2CPU126に対して、受信する管理データ500の第2記憶部132への記憶を指示する信号(記憶信号)を送信するためのプログラムでもある。
図示は省略するが、プログラム記憶領域202には、第1構成部12aの制御に必要な他のプログラムなども記憶される。
データ記憶領域204には、操作データ204a、画像生成データ204bおよびタイマ204cが記憶される。
操作データ204aは、操作検出プログラム202bに従って検出した操作データであり、時系列に従って記憶される。なお、操作データ204aは、第1CPU102の処理に使用された後に削除される。
画像生成データ204bは、ディスプレイ116に表示する表示画像に対応する表示用画像データを生成するためのポリゴンデータおよびテクスチャーデータ等を含むデータである。
タイマ204cは、画像形成装置12が通常モードの場合に、上述する各部のいずれも操作されない状態が継続している時間をカウントするためのタイマである。
図5は、図1に示す画像形成装置12の第2RAM128のメモリマップの一例を示す図である。図5に示すように、第2RAM128は、プログラム記憶領域302およびデータ記憶領域304を含む。また、第2RAM128のプログラム記憶領域302には、情報処理プログラムの一例として、画像形成装置12の第2構成部12bの制御プログラムが記憶され、情報処理プログラムは、第2通信プログラム302a、第2データ記憶プログラム302b、時刻管理プログラム302c、第1条件判断プログラム302d、第2条件判断プログラム302e、第3条件判断プログラム302f、第4条件判断プログラム302g、送信判断プログラム302h、外部送信プログラム302i、削除プログラム302j、第2データ生成プログラム302k、通知プログラム302l、ジョブ判断プログラム302m、モード判断プログラム302nおよび第2送受信プログラム302oを含む。
第2通信プログラム302aは、第2ネットワーク20上の管理サーバ18と通信するためのプログラムである。また、第1CPU102と通信するためのプログラムでもある。
第2データ記憶プログラム302bは、管理データ500を受信したあとに、第1CPU102から送信される信号に従って、当該管理データ500を第2記憶部132に記憶するためのプログラムである。
時刻管理プログラム302cは、RTC134から定期的に現在の時刻を取得するプログラムである。
第1条件判断プログラム302dは、RTC134から取得した現在の時刻に応じて、第1所定時刻になったかどうかを判断するためのプログラムである。
第2条件判断プログラム302eは、第1CPU102から管理データ500の送信を指示する信号を受けたかどうかを判断するためのプログラムである。
第3条件判断プログラム302fは、管理サーバ18と通信可能かどうかを判断するためのプログラムである。
第4条件判断プログラム302gは、管理データ500が第2記憶部132に記憶されているかどうかを判断するためのプログラムである。
送信判断プログラム302hは、第1条件判断プログラム302d~第4条件判断プログラム302gに従って得られた判断結果の一部ないし全部に応じて、所定の送信条件を満たしたかどうかを判断するためのプログラムである。
外部送信プログラム302iは、所定の送信条件を満たしたと判断した場合に、管理データ500を第2記憶部132から読み出し、当該管理データ500を第2ネットワーク20上の管理サーバ18に送信するためのプログラムである。
削除プログラム302jは、外部送信プログラム302iに従って、管理データ500を管理サーバ18に送信したとき、送信された管理データ500と同様の管理データ500を第2記憶部132から削除するためのプログラムである。
第2データ生成プログラム302kは、第1所定時刻なったときに、第3条件判断プログラム302fに従って、画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可と判断し、さらに、送信判断プログラム302hに従って、所定の送信条件を満たさないと判断するとき、メッセージデータ304bを生成するためのプログラムである。
通知プログラム302lは、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能判断した後および画像形成装置12が管理サーバ18から管理情報の送信の指示を受けた後に、管理データ500が第2記憶部132記憶されていないと判断し、さらに、送信判断プログラム302hに従って所定の送信条件が満たさないと判断するとき、管理データ500が第2記憶部132に記憶されていない旨を管理サーバ18に通知するためのプログラムである。
ジョブ判断プログラム302mは、第1フラグ304cに従ってジョブの実行中かどうかを判断するためのプログラムである。
モード判断プログラム302nは、第2フラグ304dに従って画像形成装置12の現在のモードを判断するためのプログラムである。
第2送受信プログラム302oは、第1フラグ304cおよび第2フラグ304dがオフのときに、つまり、画像形成装置12が通常モードであり、ジョブの実行中でないときに、メッセージデータ304bを第1CPU102に送信するためのプログラムである。また、第2送受信プログラム302oは、第1CPU102から送信された管理データ500を受信するためのプログラムでもある。さらに、第2送受信プログラム302oは、メインCPU102から送信される、記憶信号を受信するためのプログラムでもある。
図示は省略するが、プログラム記憶領域302には、第2構成部12bの制御に必要な他のプログラムなども記憶される。
データ記憶領域304には、時刻データ304a、メッセージデータ304b、第1フラグ304cおよび第2フラグ304dが記憶される。
時刻データ304aは、管理データ500の送信時刻(たとえば第1所定時刻)の情報を含むデータである。
メッセージデータ304bは、メッセージ情報に対応するデータであり、第1CPU102に送信されるまで、第2RAM128に一時的に記憶される。
第1フラグ304cは、ジョブの実行中かどうかを判断するためのフラグであり、第1CPU102から信号を受信する第2CPU126によって、オンとオフが切り替えられる。具体的には、第1フラグ304cは、ジョブが開始されるときにオンにされ、ジョブが終了するときにオフにされる。
第2フラグ304dは、省電力モードかどうかを判断するためのフラグである。第1CPU102からの信号を受信する第2CPU126によって、オンとオフが切り替えられる。具体的には、第2フラグ304dは、省電力モードに切り替わるときにオンにされ、通常モードに切り替わるときにオフにされる。
図6は、画像形成装置12の第1記憶部106の概念図である。第1記憶部106には、動作データ400、その他のデータ402aおよび制御プログラム402b等が記憶される。
動作データ400は、動作情報に対応するデータである。その他のデータ402aは、第1記憶部106記憶される動作データ400以外のデータを意味する。制御プログラム402bは、第1構成部12aを制御するためのプログラムであり、第1通信プログラム202a~第1送受信プログラム202に相当する。
なお、図6には、第1記憶部106の一例を示しているが、これに限定される必要は無い。たとえば、第1記憶部106に動作データ400が記憶されないこともある。
図7は、画像形成装置12の第2記憶部132の概念図である。第2記憶部132には、上記管理データ500が、画像形成装置12の使用状況に応じて、記憶される。
管理データ500は、管理情報に対応するデータであり、図7に示す例では、第2記憶部132に複数の管理データ500が記憶されている。しかし、図7のように限定される必要は無い。たとえば、第2記憶部132には、1つの管理データ500のみが記憶されることもあるし、管理データ500が記憶されないこともある。
また、第1実施例では、管理データ500は、ファイル名が割り当てられ、第2記憶部132に記憶される。しかし、ファイル名および保存形態は特に限定されていない。たとえば、管理データ500が生成された時間をファイル名として割り当てても良い。また、管理データ500に含まれる情報の種類に応じて、予め第2記憶部132に用意されている各情報の専用のフォルダに管理データ500を格納してもよい。たとえば、各ジョブの実行回数の情報についてのデータ(ジョブカウンタデータ)、画像形成部46に関連する情報についてのデータ(エンジンデータ)および画像読取部44に関連する情報についてのデータ(スキャナデータ)が、それぞれ別々のフォルダに格納されても良い。
図8は、画像形成装置12の第1CPU102の制御処理の一例を示すフロー図である。図8に示すように、第1CPU102は、制御処理を開始すると、ステップS1で、ジョブが開始されたかどうかを判断する。
ステップS1で“NO”であれば、つまり、ジョブが開始されていないと判断したのであれば、ステップS1に戻る。一方、ステップS1で“YES”であれば、つまり、ジョブが開始されたと判断したのであれば、ステップS3で、第2CPU126にフラグの切替の指示を行う。ここでは、第1フラグ304cのオンを指示する信号を第2CPU126に送信する。
続くステップS5では、ジョブが終了したかどうかを判断する。ステップS5で“NO”であれば、つまり、ジョブが終了していないと判断したのであれば、ステップS5に戻る。一方、ステップS5で“YES”であれば、つまり、ジョブが終了したと判断したのであれば、ステップS7で、第2CPU126にフラグの切替の指示を行う。ここでは、第1フラグ304cのオフを指示する信号を第2CPU126に送信する。
ステップS9では、動作情報を生成し、ステップS11では、最新の動作情報を第1記憶部106に記憶する。
ステップS13では、動作情報から管理情報を生成し、ステップS15で、当該管理情報を第2CPU126に送信する。
ステップS17では、第2CPU126に管理情報の記憶を指示する。ここでは、記憶信号を第2CPU126に送信する。また、ステップS17で、第2CPU126に管理情報の記憶を指示すると、ステップS1に戻る。
図9および図10は、画像形成装置12の第1CPU102の制御処理の他の例を示すフロー図である。
図9に示すように、第1CPU102は、制御処理を開始すると、ステップS21で、第2CPU126からメッセージ情報を受信したかどうかを判断する。
ステップS21で“NO”であれば、つまり、メッセージ情報を受信してないと判断したのであれば、ステップS27に進む。一方、ステップS21で“YES”であれば、つまり、メッセージ情報を受信したと判断したのであれば、ステップS23に進む。
ステップS23では、エラーメッセージをディスプレイ116に表示しているかどうかを判断する。
ステップS23で“NO”であれば、つまり、エラーメッセージをディスプレイ116に表示していないと判断したのであれば、ステップS25でディスプレイ116にエラーメッセージを表示し、ステップS27に進む。一方、ステップS23で“YES”であれば、つまり、エラーメッセージをディスプレイ116に表示していると判断したのであれば、ステップS27に進む。
ステップS27では、省電力キーが操作されたかどうかを判断する。ステップS27で“NO”であれば、つまり、省電力キーが操作されてないと判断したのであれば、ステップS29に進む。一方、ステップS27で“YES”であれば、つまり、省電力キーが操作されたと判断したのであれば、図10に示すステップS31に進む。
ステップS29では、第1所定時間が経過したかどうかを判断する。ここでは、タイマ204cのカウント値が第1所定時間を超えたかどうかを判断する。
ステップS29で“NO”であれば、つまり、第1所定時間が経過していないと判断したのであれば、ステップS21に戻る。一方、ステップS27で“YES”であれば、つまり、第1所定時間が経過したと判断したのであれば、図10に示すステップS31に進む。なお、図10に示すステップS31~35は、図8に示すS13~17に対応するため重複する説明は省略する。
ステップS37では、第2CPU126にフラグの切替の指示を行う。ここでは、第2フラグ304dのオンを指示する信号を第2CPU126に送信する。
ステップS39では、画像形成装置12を省電力モードに切り替え、ステップS41で、省電力キーが操作されたかどうかを判断する。
ステップS41で“NO”であれば、つまり、省電力キーが操作されてないと判断したのであれば、ステップS43に進む。一方、ステップS41で“YES”であれば、つまり、省電力キーが操作されたと判断したのであれば、ステップS45に進む。
ステップS43では、ユーザ操作があったかどうかを判断する。ステップS43で“NO”であれば、つまり、ユーザ操作がないと判断したのであれば、ステップS41に戻る、一方、ステップS43で“YES”であれば、つまり、ユーザ操作があったと判断したのであれば、ステップS45で、画像形成装置12を通常モードに切り替える。
ステップS47では、第2CPU126にフラグの切替の指示を行う。ここでは、第2フラグ304dのオフを指示する信号を第2CPU126に送信する。また、ステップS47で第2CPU126にフラグの切替の指示を行うと、図9に示すステップS21に戻る。
図11および図12は、画像形成装置12の第2CPU126の制御処理の一例を示すフロー図である。
図11に示すように、第2CPU126は、制御処理を開始すると、ステップS61で、第1CPU102から送信される管理情報を受信したかどうかを判断する。
ステップS61で“NO”であれば、つまり、管理情報を受信してないと判断したのであれば、ステップS63に進む。一方、ステップS61で“YES”であれば、つまり、管理情報を受信したと判断したのであれば、ステップS65に進む。
ステップS63では、第1CPU102からフラグの切替の指示を受けたかどうかを判断する。ここでは、フラグの切替の指示する信号を受信したかどうかを判断する
ステップS63で“NO”であれば、つまり、フラグの切替の指示を受けていないと判断したのであれば、ステップS61に戻る。一方、ステップ63で“YES”であれば、つまり、フラグの切替の指示を受けたと判断したのであれば、図12に示すステップS69に進む。
ステップS65では、第1CPU102から管理情報の記憶の指示を受けたかどうかを判断する。ここでは、第1CPU102から記憶信号を受信したかどうかを判断する。
ステップS65で“NO”であれば、つまり、管理情報の記憶の指示を受けていないと判断したのであれば、ステップS65に戻る。一方、ステップS65で“YES”であれば、つまり、管理情報の記憶の指示を受けたと判断したのであれば、ステップS67で、管理情報を第2記憶部132に記憶し、ステップS61に戻る。
図12のステップS69では、フラグの切替の指示の内容が第1フラグ304cのオンかどうかを判断する。ここでは、受信した信号は、第1フラグ304cのオンを指示する信号かどうかを判断する。
ステップS69で“NO”であれば、つまり、指示の内容が第1フラグ304cのオンでないと判断したのであれば、ステップS71に進む。一方、ステップS69で“YES”であれば、つまり、指示の内容が第1フラグ304cのオンであると判断したのであれば、ステップS73で、第1フラグ304cをオンにし、図11に示すステップS61に戻る。
ステップS71では、フラグの切替の指示の内容が第1フラグ304cのオフかどうかを判断する。ここでは、受信した信号は、第1フラグ304cのオフを指示する信号かどうかを判断する
ステップS71で“NO”であれば、つまり、フラグ指示の内容が第1フラグ304cのオフでないと判断したのであれば、ステップS75に進む。一方、ステップS71で“YES”であれば、つまり、指示の内容が第1フラグ304cのオフであると判断したのであれば、ステップS77で、第1フラグ304cをオフにし、図11に示すステップS61に戻る。
ステップS75では、フラグの切替の指示の内容が第2フラグ304dのオンかどうかを判断する。ここでは、受信した信号は、第2フラグ304dのオンを指示する信号かどうかを判断する。
ステップS75で“NO”であれば、つまり、指示の内容が第2フラグ304dのオンでないと判断したのであれば、ステップS79で、第2フラグ304dをオフにし、図11に示すステップS61に戻る。一方、ステップS75で“YES”であれば、つまり、指示の内容が第2フラグ304dのオンであると判断したのであれば、ステップS81で、第2フラグ304dをオンにし、図11に示すステップS61に戻る。
図13および図14は、画像形成装置12の第2CPU126の制御処理の他の例を示すフロー図である。
図13に示すように、第2CPU126は、制御処理を開始すると、ステップS91で、第1所定時刻になったかどうかを判断する。
ステップS91で“NO”であれば、つまり、第1所定時刻になっていないと判断したのであれば、ステップS93に進む。一方、ステップS91で“YES”であれば、つまり、第1所定時刻になったと判断したのであれば、ステップS95に進む。
ステップS93では、管理サーバ18から管理情報の送信の指示をうけたかどうかを判断する。ここでは、管理サーバ18から管理情報の送信を指示する信号を受信したかどうかを判断する。
ステップS93で“NO”であれば、つまり、管理サーバ18から管理情報の送信指示を受けていないと判断したのであれば、ステップS91に戻る。一方、ステップS93で“YES”であれば、つまり、管理サーバ18から管理情報の送信指示を受けたと判断したのであれば、ステップS97に進む。
ステップS95では、画像形成装置12が、管理サーバ18と通信が可能かどうかを判断する。ステップS95で“NO”であれば、つまり、管理サーバ18と通信が不可と判断したのであれば、図14に示すステップS115に進む。一方、ステップS95で“YES”であれば、つまり、管理サーバ18と通信が可能と判断したのであれば、ステップS97に進む。
ステップS97では、管理情報が第2記憶部132に記憶されているかどうかを判断する。
ステップS97で“NO”であれば、つまり、管理情報が第2記憶部132に記憶されていないと判断したのであれば、ステップS99で、管理が第2記憶部132に記憶されていない旨を管理サーバ18に通知し、ステップS91に戻る。一方、ステップS97で“YES”であれば、つまり、管理情報が第2記憶部132に記憶されていると判断したのであれば、ステップS111に進む。
ステップS111では、第2記憶部132から管理情報を読み出し、当該管理情報を管理サーバ18に送信する。
続くステップS113では、管理情報を第2記憶部132から削除する。ここでは、ステップS111で管理サーバ18に送信された管理情報と同様の管理情報を第2記憶部132から削除する。また、ステップS113で、管理情報を第2記憶部132から削除すると、ステップS91に戻る。
図14のステップS115では、メッセージ情報を生成し、ステップS117で、画像形成装置12が通常モードかどうかを判断する。ここでは、第2フラグ304dがオフかどうかを判断する。
ステップS117で“NO”であれば、つまり、画像形成装置12が省電力モードと判断したのであれば、ステップS117に戻る。一方、ステップS117で“YES”であれば、つまり、画像形成装置12が通常モードであると判断したのであれば、ステップS119に進む。
ステップS119では、画像形成装置12がジョブの実行中かどうかを判断する。ここでは、第1フラグ304cがオンかどうかを判断する。
ステップS119で“NO”であれば、つまり、画像形成装置12がジョブの実行中でないと判断したのであれば、ステップS121に進む。一方、ステップS119で“YES”であれば、つまり、画像形成装置12がジョブの実行中であると判断したのであれば、ステップS119に戻る。
ステップS121では、メッセージ情報を第1CPU102に送信し、図13に示すステップS91に戻る。
第1実施例では、第1構成部12aは、第1CPU102および第1記憶部106を含むように構成され、第2構成部12bは、第2CPU126、第2記憶部132および第2通信部136等を含むように構成される。また、第1構成部12aおよび第2構成部12b間の通信等は、第1CPU102および第2CPU126に接続されるバス138で行われる。
さらに、第1実施例では、第1CPU102は、第2CPU126に指示を出すことで、第1記憶部106だけでなく、第2記憶部132へのアクセスも可能とされる。一方、第2CPU126は、第1CPU102に対して、情報およびデータ等の送信は可能としているが、所定の指示は出さないため、第2記憶部132にのみアクセスが可能とされる。
第1実施例によれば、第1構成部12a側で生成される管理情報のみが第2構成部12b側に送信され、当該管理情報は、第2記憶部132に記憶される。また、管理情報の第2記憶部132への記憶から、管理情報を外部の管理サーバ18に送信するまでの一連の処理は、第1記憶部106と接続されない第2構成部12b側で行われるため、第1記憶部106に記憶される情報を外部への漏洩することなく管理情報を管理サーバ18に送信できる。つまり、第1記憶部106に記憶される情報の流出を防止し、安全性を向上させることができる。
また、第1実施例では、省電力モードであっても管理情報を管理サーバ18に送信することができるため、たとえば、故障が発生しうる時期や消耗品の交換時期を従来よりも具体的に把握することができる。
また、第1実施例では、より効率的に管理情報を管理サーバ18に送信するために、第1所定時刻になったときおよび管理サーバ18から管理情報の送信指示をうけたとき、画像形成装置12がジョブの実行中であれば、最新の管理情報が第2記憶部132に記憶されるまで待機させてもよい。また、この場合、管理情報の送信は、ジョブの終了に応じて生成される管理情報が第2記憶部132に記憶されると行われる。
さらに、第1実施例では、RTC134から現在の時刻の情報を取得しているが、第2ネットワークを介して、現在の時刻の情報が取得されてもよい。
また、第1所定時刻の代わりに、所定の時間(たとえば12時間)を設け、所定の周期で管理情報を管理サーバ18に送信してもよい。
[第2実施例]
第2実施例では、送信条件が異なること以外は第1実施例と同様であるため、重複する説明は省略する。
第2実施例の送信条件は、第3送信条件までを含み、当該第3送信条件は、第2記憶部132の使用割合が閾値以上であること、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能であることで満たされる。なお、第3送信条件は、第2記憶部132の使用割合が閾値以上で満たされてもよい。
また、第2実施例における閾値は、第2記憶部132の記憶容量の不足により、次に管理情報が記憶できない可能性があるという程度の割合に設定される。
具体的には、第2記憶部132の全記憶容量を100%として、一度に、全記憶容量の5%程度を占める管理情報が当該第2記憶部132に記憶されるとなると、閾値は90%程度に設定される。
第2実施例の画像形成装置12では、管理情報が生成され、第2記憶部132に記憶されると、第2記憶部132の使用割合が閾値以上かどうかが判断され、さらに、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能かどうかが判断される。
各判断の結果に従って第3送信条件が満たされるとき、管理情報が第2ネットワーク20上の管理サーバ18に送信される。一方、画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可なため、第3送信条件が満たされないときは、ディスプレイ116にエラーメッセージが表示される。
なお、第2実施例では、第2記憶部132の使用割合が閾値以上かどうかの判断は、管理情報が第2記憶部132に記憶される毎に行われるが、たとえば、管理情報の記憶回数をカウントし、当該記憶回数が所定の回数のときに、行われてもよい。
図示は省略するが、第2実施例の第2RAM128のメモリマップ300は、第1実施例における第2RAM128のメモリマップ300と同様であり、プログラム記憶領域302には、新たに、第5条件判断プログラムが記憶される
第5条件判断プログラムは、第2記憶部132の使用割合が閾値以上かどうかを判断するためのプログラムである。
また、第2実施例の送信判断プログラム302hは、第1条件判断プログラム302d~第5条件判断プログラムに従って得られた判断結果の一部または全部に応じて、所定の送信条件を満たしたかどうかを判断するためのプログラムである。
さらに、第2実施例の第2データ生成プログラム302kは、第2記憶部132の使用割合が閾値以上と判断し、さらに、第3条件判断プログラム302fに従って画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可と判断した後に、送信判断プログラム302hに従って所定の送信条件を満たさないと判断するとき、メッセージデータ304bを生成するためのプログラムでもある。
さらにまた、データ記憶領域304には、新たに、閾値データが記憶される。ここでの閾値データは、上記閾値の情報に対応するデータである。
図15は、第2実施例の第2CPU126の制御処理の一例の一部を示すフロー図である。図13に示すステップS93以降の処理が異なる以外は、第1実施例と同様であるため、異なる内容についてのみ説明する。
ステップS93で“NO”であれば、ステップS131で第2記憶部132の使用割合が閾値以上かどうかを判断する。
ステップS131で“NO”であれば、つまり、第2記憶部132の使用割合が閾値未満と判断したのであれば、図13に示すステップS91に戻る。一方、ステップS131で“YES”であれば、つまり、第2記憶部132の使用割合が閾値以上と判断したのであれば、ステップS133に進む。
ステップS133では、画像形成装置12が、管理サーバ18と通信可能かどうかを判断する。ステップS133で“NO”であれば、つまり、画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可と判断したのであれば、図14に示すステップS115に進む。一方、ステップS133で“YES”であれば、つまり、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能と判断したのであれば、図13に示すステップS111に進む。
第2実施例では、第2記憶部132の使用割合に閾値を設定し、第3送信条件が満たされるとき、第2記憶部132に記憶される管理情報を送信する。さらに、管理情報が送信されると、当該管理情報と同様の管理情報が第2記憶部132から削除されるため、第2記憶部132の使用割合が100%に達するより先に、第2記憶部132の空き容量を確保することが可能である。つまり。第2記憶部132の空き容量の不足に伴い、上記管理情報を第2記憶部132に記憶できない場合を予め防ぐことができる。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置12では、送信条件が異なること以外は、第2実施例等と同様であるため、重複する説明は省略する。
第3実施例の送信条件は、第4送信条件までを含み、第4送信条件とは、ジョブの実行中に停止エラーが発生すること、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能であることで満たされる。なお、第4送信条件は、ジョブの実行中に停止エラーが発生するだけで満たされてもよい。
また、第3実施例における停止エラーとは、実行中のジョブが停止されるエラーを意味し、たとえば、紙詰まりおよびトナー切れ等が該当する。
第3実施例の画像形成装置12では、ジョブの実行中に停止エラーが発生したとき、ジョブが終了したときと同様に最新の動作情報が生成され、当該動作情報を基に管理情報が生成される。また、停止エラーの発生に従って生成される管理情報には、停止エラーの発生に従って生成された管理情報と識別するための情報(エラー情報)を含めてもよい。
停止エラーの発生に従って管理情報が生成され、当該管理情報が第2記憶部132に記憶されると、画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能かどうかが判断される。
画像形成装置12が管理サーバ18と通信可能であれば、第4送信条件が満たされ、第2記憶部132に記憶される管理情報が管理サーバ18に送信される。一方、画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可なため、第4送信条件が満たされないときは、ディスプレイ116にエラーメッセージが表示される。
図示は省略するが、第3実施例の第1RAM104のメモリマップ200は、第1実施例における第1RAM104のメモリマップ200と同様であり、プログラム記憶領域202には、新たに、停止エラー判断プログラムが含まれる。
停止エラー判断プログラムは、停止エラーが発生したかどうかを判断するためのプログラムである。
また、第3実施例の第1送受信プログラム202oは、停止エラーの発生したとき、第2CPU126に管理データ500の送信を指示する信号を送信するためのプログラムでもある。
さらに、第3実施例の第1データ生成プログラム202lは、停止エラーが発生したときに、動作データ400を生成するためのプログラムでもある。
図示は省略するが、第3実施例の第2RAM128のメモリマップ300は、第2実施例における第2RAM128のメモリマップ300と同様であり、プログラム記憶領域202には、新たに、第6条件判断プログラムが記憶される。
第6条件判断プログラムは、第1CPU102から管理データ500の送信を指示する信号を受信したかどうかを判断するためのプログラムである。
また、第3実施例の送信判断プログラム302hは、第1条件判断プログラム302d~第6条件判断プログラムに従って得られた判断結果の一部または全部に応じて、所定の送信条件を満たしたかどうかを判断するためのプログラムである。
さらに、第3実施例の第2データ生成プログラム302kは、管理データ500の送信を指示する信号を第1CPU102から受信し、第3条件判断プログラム302fに従って画像形成装置12が管理サーバ18と通信不可と判断した後に、送信判断プログラム302hに従って所定の送信条件を満たさないと判断するとき、メッセージデータ304bを生成するためのプログラムでもある。
図16は、第3実施例の画像形成装置12の第1CPU102の制御処理の一例を示すフロー図である。図16に示すように、第1CPU102は、制御処理を開始すると、ステップS141で、停止エラーが発生したかどうかを判断する。
ステップS141で“NO”であれば、つまり、停止エラーが発生していないと判断したのであれば、ステップS141に戻る。一方、ステップS141で“YES”であれば、つまり、停止エラーが発生したと判断したのであれば、ステップS143に進む。なお、ステップS143~S151は、図8に示すステップS9~S17に対応するため、重複する説明は省略する。
ステップS153では、第2CPU126に、管理情報の送信を指示する。ここでは、第2CPU126に、管理情報の送信を指示する信号を送信する。また、ステップS153で、第2CPU126に、管理情報の送信を指示するとステップS141に戻る。
図17は、第3実施例の第2CPU126の制御処理の一例の一部を示すフロー図であり、第2実施例と異なる内容についてのみ説明する。
ステップS161では、第1CPU102から管理情報の送信の指示を受けたかどうかを判断する。ここでは、第1CPU102から管理情報の送信を指示する信号を受信したかどうかを判断する。
ステップS161で“NO”であれば、つまり、第1CPU102から管理情報の送信指示を受けていないと判断したのであれば、ステップS163に進む。一方、ステップS161で“YES”であれば、つまり、第1CPU102から管理情報の送信指示を受けたと判断するのであれば、ステップS165に進む。なお、ステップS163~S165については、図15に示すステップS131~S133に対応しているため重複する説明は省略する。
第3実施例では、停止エラーの発生に従って第4送信条件が満たされるとき、管理情報が生成され、第2記憶部132に記憶される。また、停止エラーの発生に伴い、第2記憶部132に管理情報が記憶されると、第2記憶部132に記憶される管理情報は、管理サーバ18に送信されるため、第3実施例では、停止エラー発生時の画像形成装置の使用状況を把握することができる。
また、停止エラーの発生に伴って生成される管理情報にエラー情報を含める場合、たとえば、エラー情報に基づいて、画像形成装置12で停止エラーが発生したかどうかを判断することが可能である。つまり。停止エラー発生したことを管理サーバ18に通知する手段としても用いることができる。
[第4実施例]
第4実施例では、第2構成部12bを当該第2構成部12bと同様の機能を有する携帯端末に置き換える。なお、第2構成部12bと同様の機能を有するのであれば、携帯端末以外の端末および装置等に置き換えてもよい。
この場合は、第1構成部12aおよび携帯端末には、所定のインタフェースが設けられる。ここでのインタフェースは、たとえば、USB(Universal Serial Bus)コネクタおよび近距離無線通信回路等が該当する。つまり、第1構成部12aと携帯端末は、たとえば、USBケーブルおよび近距離無線通信等を用いて通信される。
なお、上述する変更点以外は各実施例と同様であるため、重複する説明は省略する。
第4実施例では、従来の画像形成装置および第2構成部12bと同様の機能を有する携帯端末等があれば、第1ないし第3実施例のように動作するためのアプリケーションソフトをインストールし、各々を接続するだけで、第1ないし第3実施例を実現することができる。
また、上述の各実施例は一例であり、実際の製品において、適宜変更可能である。さらにまた、上述の各実施例で示したフロー図は一例であり、同じ効果が得られる場合には、各ステップの順番は任意に変更可能である。