JP7411173B1 - 無線給電システム - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、ワイヤレス電力伝送システムにおいて、フィードバック遅れが長くなっても、受信機の整流電圧に発散や振動を発生させない技術が開示されている。
特許文献2には、複数の受信機への無線電力の送達を最適化するのに有益である送信機アセンブリを用いて、パルス無線電力を最適に送達するシステム及び方法を提供する技術が開示されている。
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制する技術を提供することである。
<1 システム全体の構成図>
図1は、本実施形態に係るWPTシステム1の全体の構成を示す図である。
具体的に、WPTシステム1を、FA機器、ロボット機器等に適用することにより、配線のコストや、配線に伴うメンテナンスコストを削減することができる。また、断線による故障等を抑制することができる。
具体的に、送信機100は、例えば、受信機200へ給電信号、又はデータ信号(以下、まとめて無線信号)を送信する。送信機100は、例えば、920MHz帯の電波により、受信機200へ給電信号を送信する(無線電力を供給する)。送信機100は、例えば、2.4GHz帯の電波により、受信機200へデータ信号を送信する。送信機100は、データ信号を、920MHz帯の電波により送信してもよい。
・送信機100の配置に関する情報
・受信機200の配置に関する情報
・消費電力に関する情報
・電力強度に関する情報
図2は、図1に示す送信機100と、受信機200との構成例を表すブロック図である。図2に示すように、送信機100と受信機200とは、例えば、互いに所定間隔で離間する。例えば、送信機100と受信機200とは、数m程度の距離だけ隔てられて設置される。具体的には、例えば、送信機100は、屋内の高所、例えば、天井、又は壁に設けられた所定の高位置に固定して設置される。受信機200は、屋内の所定のデバイスに設置されたり、給電が必要なデバイスの近傍に載置されたりする。また、受信機200は、ユーザにより携帯されてもよい。送信機100は、所定の周波数、例えば、920MHz帯の電波により、受信機200へ給電信号を送信する。受信機200は、送信機100から送信される給電信号を電力へ変換し、変換した電力を充電するか、又は、変換した電力を所定のデバイスへ供給する。
以下、WPTシステム1の各処理について説明する。
本開示においては、受信機200が送信する無線信号(データ信号)を一例として開示する。なお、送信機100が送信する無線信号(給電信号およびデータ信号のうちの少なくともいずれか)に対して適用しても良い。
複数の受信機200は、送信機100に対してそれぞれ異なる時系列的な電波強度により、それぞれの受信機200の干渉を抑制するように無線通信を行うことが可能である。
具体的に、受信機200は、無線信号を送信する際に、電波強度をLv1、Lv2、Lv3、Lv4、Lv5の5段階のうち1の電波強度レベルを選択して送信することができる。例えば、複数段階の電波強度レベル、Lv1、Lv2、Lv3、Lv4、Lv5は、それぞれ、電波強度レベル、-10dBm、-5dBm、0dBm、+3dBm、+5dBmに対応するものとする。なお電波強度レベルは、上記の5段階に限られる必要はなく、5段階未満のレベルに分けられていても良いし、5段階よりも多いレベルに分けられていても良い。
具体的に、受信機200は、無線信号を送信する際に、例えば所定期間(1m秒)ごとに、Lv1、Lv3、Lv5、Lv2、LV4・・・のように時系列的に変化させつつ無線信号を送信する。この場合、Lv1、Lv3、Lv5、Lv2、LV4・・・からなる、時系列的に並べた電波強度レベルの配列を電波強度パターンと呼ぶ。電波強度パターンは、所定個数の電波強度レベルの配列(有限長の配列)を繰り返したものとしても良い。また、所定個数の電波強度レベルの配列を組み合わせたものとしても良い。
また、電波強度パターンは、繰り返しではない電波強度レベルの配列(無限長の配列)としても良い。本開示においては、複数の受信機200のそれぞれが、それぞれ異なる電波強度パターンに基づき、無線信号を送信する。なお、異なる電波強度パターンとは、電波強度パターンの全体として共通していない場合を示し、一部期間における電波強度パターンが共通しており他の期間における電波強度パターンが共通していない場合は含まれる。
これにより、複数の受信機200から近接する周波数帯を利用して無線信号を送信した場合も、電波強度レベルが高い1の受信機200から送信された無線信号については、送信機100との間で通信を確実に成功させることができる。また、違うタイミングにおいて他の受信機200から送信された無線信号は、1の受信機200から送信された無線信号よりも電波強度レベルが高くなることがあることから、他の受信機200についても送信機100との間で通信を成功させることができる。つまり、複数の全ての受信機200が送信機100と通信できない状態となることを避けることができる。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
具体的に、受信機200は、3段階以上の電波強度レベルのうち所定の電波強度レベルを選択可能な構成とすることが好適である。これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉をより抑制することができる。
具体的に、受信機200は、送信機100と通信する際に、一定期間ごとにデータを送受信するための時間枠である通信スロット単位で無線通信を行う。通信スロットは、通信方式や規格によって異なり、例えばBluetooth(登録商標)では1.25m秒の倍数単位で設定され、Wi-Fiでは10m秒の倍数単位で設定される場合が多い。
本開示においては、受信機200は、電波強度レベルの配列の要素ごとに、通信スロットを割り当て、無線信号を送信する。受信機200は、第1スロットにおいてLv1、第2スロットにおいてLv3、第3スロットにおいてLv5、第4スロットにおいてLv2、第5スロットにおいてLv4の電波強度レベルで無線信号を送信する。
なお、受信機200は、スロット単位ではなく、パケット単位、フレーム単位で電波強度レベルを制御しても良い。これにより、スロット単位、パケット単位、フレーム単位で通信電波の干渉を抑制することができる。
具体的に、受信機200は、自身に割り当てられた個体識別番号に応じて、複数の電波強度パターンのうち所定の電波強度パターンを選択し、当該電波強度パターンに従った時系列的な電波強度に基づき、無線信号を送信する。例えば、受信機200は、0~15の16個の独立した個体識別番号のうち、所定の個体識別番号が割り当てられているものとする。
例えば、個体識別番号が0の受信機200は、電波強度パターンAに従った電波強度で無線信号を送信する。個体識別番号が1の受信機200は、電波強度パターンBに従った電波強度で無線信号を送信する。個体識別番号が1の受信機200は、電波強度パターンCに従った電波強度で無線信号を送信する。電波強度パターンA、B、Cはそれぞれ異なる時系列的な電波強度パターンであるとする。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
具体的に、受信機200の個体識別番号は、送信機100との無線通信の通信確率時(ハンドシェイク時)に、送信機100から割り当てられる構成としても良い。例えば、送信機100は、複数の受信機200ごとにユニークな個体識別番号を割り当てる。
なお、無線通信における通信確立時のハンドシェイクとは、送信機100と受信機200が通信を開始する前に交換する信号のことを指す。この信号交換によって、双方が通信可能な状態になるための手続きが行われる。具体的には、送信機100が「通信を開始したい」という信号を受信機200に送信し、受信機200がその信号を受け取ると、受信機200が応答信号を返す。この応答信号を受け取った送信機100は、通信が確立したと判断し、データの送信を開始する。このようなハンドシェイクによって、双方が通信可能な状態になり、データの送受信が始まる
複数の受信機200は、時系列的にそれぞれの受信機ごとに独立した確率に応じて定まる電波強度で無線通信を行う。複数の受信機200は、それぞれの受信機200が時系列的にランダムな電波強度で無線通信を行うこととしても良い。
具体的に、受信機200は、無線信号を送信する際に、例えば所定期間(1m秒)ごとに、Lv1、Lv3、Lv5、Lv2、LV4・・・のうち所定の電波強度レベルを確率的に選択し、当該選択された電波強度レベルで無線信号を送信する。例えば、選択される確率は、全ての電波強度レベルで均等(ランダム)であっても良いし、電波強度レベルごとに選択される確率に偏りがあっても良い。例えば、Lv1は選択されにくいといったものであっても良い。なお、第二実施形態においても、選択される電波強度レベルは3段階以上の電波強度レベルのうち所定の電波強度レベルが選択される構成としても良い。
受信機200は、無線通信におけるデータ通信の送信スロットごとに、電波強度レベルを確率的に選択し、当該選択した電波強度レベルで無線信号を送信する。なお、受信機200は、スロット単位ではなく、パケット単位、フレーム単位で電波強度レベルを制御しても良い。なお、複数の受信機200は、それぞれの受信機ごとに独立して電波強度レベルを選択する。これにより、複数の受信機200が選択する無線信号の強度レベルが重複することを避けることができる。
これにより、複数の受信機200から近接する周波数帯を利用して無線信号を送信した場合も、電波強度レベルが高い1の受信機200から送信された無線信号については、送信機100との間で通信を確実に成功させることができる。また、違うタイミングにおいて他の受信機200から送信された無線信号は、1の受信機200から送信された無線信号よりも電波強度レベルが高くなることがあることから、他の受信機200についても送信機100との間で通信を成功させることができる。つまり、複数の全ての受信機200が送信機100と通信できない状態となることを避けることができる。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
第二実施形態において、複数の受信機200ではなく単数の受信機200において、独立した確率に応じて定まる電波強度で無線通信を行っても良い。単数の受信機200は、時系列的にランダムな電波強度で無線通信を行うこととしても良い。
これにより、単数の受信機200の場合においても、WPTシステム1以外の他の無線機器との通信電波の干渉を抑制することができる。
複数の受信機200は、送信機100との通信に失敗した場合に、送信機に対してそれぞれ異なる電波強度でそれぞれの受信機200の干渉を抑制するように無線信号を送信する制御を実行する。
具体的に、受信機200は、送信機100に対して送信した無線信号に対して、送信機100から適切な応答が得られなかった場合に送信機100との通信に失敗したと判定する。その他、受信機200は、送信機100に対して無線信号を送信した後、例えば一定期間以内に応答がないなどの所定条件を満たした場合に通信に失敗したと判定しても良い。通信失敗の条件は、任意の条件を定めることが可能である。
受信機200は、送信機100との通信に失敗したと判定した場合に、第一実施形態、第二実施形態にかかる無線通信にかかる電波制御を所定期間に渡って実行する。例えば、受信機200は、所定期間(干渉抑制制御実施期間)に渡って第一実施形態、第二実施形態にかかる無線通信にかかる電波制御(干渉抑制制御)を実行しても良い。
干渉抑制制御期間は、高い応答性が求められるFA機器、ロボット機器等に用いられる受信機の場合は、1ミリ秒~50ミリ秒、特に5ミリ秒~50ミリ秒が好適である。干渉抑制制御期間は、監視用のセンサに用いられる受信機の場合は、数十ミリ秒~1秒程度でも構わない。
なお、第1情報処理装置は、干渉抑制制御期間にわたって、干渉抑制制御を実施した場合において、通信失敗が解消しない場合には、所定の管理者へメッセージを通知する。例えば、干渉抑制制御期間にわたって、通信失敗が解消しない場合には、FA機器、ロボット機器が設置されている生産ラインのオペレータ、作業者等へメッセージを通知する。また、所定の警告等を点灯させることにより通知しても良い。これにより、生産ラインのオペレータは、受信機200が適切に通信が行えていないことを確認することができる。具体的に、生産ラインのオペレータは、受信機200が適切に通信を行えるように、設置環境の変更などを行うことができる。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信に失敗した場合においても、リトライ時の再干渉を抑制することができ、遅延なく送信機と複数の受信機との間の通信を行うことができる。例えば、複数の受信機200が同じ電波強度でリトライを繰り返してしまうと、それぞれの無線電波が干渉し、複数の全ての受信機200が送信機100と通信できない状態となってしまう。
具体的に、受信機200は、送信機100との通信に失敗したと判定した場合に、失敗回数をカウントする。受信機200は、失敗回数が所定回数以上になった場合に、第一実施形態、第二実施形態にかかる無線通信にかかる電波制御を実行する。具体的に、受信機200は、失敗回数に応じて異なる電波強度パターンが記憶されたテーブル等を参照することにより、失敗回数に応じた電波強度パターンを選択する。例えば、テーブルには、失敗回数1回、2回、3回のそれぞれに、パターンA、パターンB、パターンCが記憶されているものとする。なお、テーブルを用いる必要は必ずしもなく、所定のルールに応じて失敗回数に応じて電波強度パターンが選択される構成としても良い。
また、受信機200は、失敗回数が多いほど他の受信機200に比べて優先度が高い電波強度パターンが選択される構成としても良い。例えば、受信機200は、失敗回数が多いほど、電波強度レベルの平均が高い電波強度パターンが選択される構成としても良い。また、電波強度レベルの平均が高いランダムな電波強度で無線信号を送信する構成としても良い。これにより、失敗回数が多い受信機200ほど、送信機100と通信しやすい状態となり、他の受信機200に比べて優遇される構成とすることができる。失敗回数が多い受信機200ほど、送信機100との無線通信を優遇したい場合が多いためである。
例えば、受信機200は、失敗回数に応じて、異なる確率分布に応じて定まる電波強度で、無線通信にかかる電波制御を実行しても良い。具体的に、受信機200は、複数の確率分布のうち、失敗回数に応じて所定の確率分布を選択し、当該所定の確率分布に応じて定まる電波強度で、無線通信にかかる電波制御を実行しても良い。
例えば、受信機200は、それぞれの受信機200に対して割り当てられた個体識別情報および失敗回数に応じた異なる時系列的な電波強度パターンにより、無線通信にかかる電波制御を実行しても良い。
図3は、コンピュータ90の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ90は、プロセッサ901、主記憶装置902、補助記憶装置903、通信IF991(インタフェース、Interface)を少なくとも備える。これらは通信バス921により相互に電気的に接続される。
ネットワークは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
コンピュータ90の基本ハードウェア構成(図3)により実現されるコンピュータの機能構成を説明する。コンピュータは、制御部、記憶部、通信部の機能ユニットを少なくとも備える。
通常、各テーブル、各マスタにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部は、各種プログラムに従ってプロセッサ901に、記憶部に記憶された特定のテーブル、マスタにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
また、記憶部に、データ、各種プログラム、各種データベースを記憶させることにより、本開示にかかる情報処理装置、情報処理システムが製造されたものとして捉えることができる。
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
少なくとも1台の送信機と、複数の受信機から構成される無線給電システムにおいて、送信機(100)は、複数の受信機に対して無線により電力供給が可能であり、複数の受信機(200)は、それぞれ異なる時系列的な電波強度により、それぞれの受信機の干渉を抑制するように、送信機に対して無線通信を行うことが可能である、無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
複数の受信機(200)は、受信機が備えるセンシングデバイスが取得したセンシングデータを送信機へ無線通信を介して送信可能な、付記1記載の無線給電システム。
これにより、受信機が備えるセンサ等のセンシングデバイスによりセンシングされたデータを、通信電波の干渉を抑制することにより、低遅延で送信機は取得することができる。
複数の受信機(200)は、それぞれ異なる時系列的な電波強度パターンにより無線通信を行うことが可能な、付記1または2記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉をより確実に抑制することができる。
複数の受信機(200)は、それぞれ3段階以上の異なる電波強度レベルのうち所定の電波強度レベルの時系列的に連続する組み合わせからなる電波強度パターンにより無線通信を行うことが可能な、付記1から3のいずれか記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉をより確実に抑制することができる。
複数の受信機(200)は、無線通信におけるデータ通信の送信スロットごとに、それぞれ異なる時系列的な電波強度パターンにより無線通信を行うことが可能な、付記1から4のいずれか記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信スロット単位で通信電波の干渉を抑制することができる。
複数の受信機(200)は、それぞれの受信機に割り当てられた個体識別情報に応じた異なる時系列的な電波強度パターンにより、それぞれの受信機の干渉を抑制するように無線通信を行うことが可能な、付記1から5のいずれか記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
複数の受信機の個体識別番号は、送信機と複数の受信機との通信接続が行われたタイミングで、送信機により割り当てられる、付記6記載の無線給電システム。
これにより、送信機と受信機との間で通信接続が行われたタイミングで受信機に割り当てられる個体識別番号に応じて、無線通信を行うことができる。送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
複数の受信機(200)は、時系列的にそれぞれの受信機ごとに独立した確率に応じて定まる電波強度で無線通信を行うことが可能な、付記1または2記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
複数の受信機(200)は、それぞれの受信機が時系列的にランダムな電波強度で無線通信を行うことが可能な、付記8記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信を行う際に、通信電波の干渉を抑制することができる。
複数の受信機(200)は、送信機との通信に失敗した場合に、それぞれ異なる電波強度でそれぞれの受信機の干渉を抑制するように送信機に対して無線通信を行う制御を実行する、付記1から9のいずれか記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信に失敗した場合においても、リトライ時の再干渉を抑制することができ、遅延なく送信機と複数の受信機との間の通信を行うことができる。
複数の受信機(200)は、送信機との通信に失敗した場合に、失敗回数に応じて、それぞれ異なる電波強度で送信機に対して無線通信を行う制御を実行する、付記10記載の無線給電システム。
これにより、送信機と複数の受信機との間で通信に失敗した場合においても、リトライ時の再干渉を抑制することができ、遅延なく送信機と複数の受信機との間の通信を行うことができる。
複数の受信機(200)は、送信機との通信に失敗した場合に、失敗回数が多いほど、より電波強度の平均が大きな電波強度により無線通信を行う制御を実行する、付記11記載の無線給電システム。
これにより、失敗回数が多い受信機200ほど、送信機100と通信しやすい状態となり、他の受信機200に比べて優遇することができる。
複数の受信機(200)は、送信機との通信に失敗した場合に、それぞれ異なる電波強度でそれぞれの受信機の干渉を抑制するように送信機に対して無線通信を行う制御を所定期間にわたって実行し、所定期間において送信機との通信失敗が解消しない場合には、所定の管理者に対して通知が行われる、付記10記載の無線給電システム。
これにより、生産ラインのオペレータは、受信機200が適切に通信が行えていないことを確認することができる。
FAまたはロボット機器の無線電力の送受信に用いられる、付記1から13のいずれか一項記載の無線給電システム。
送信機と受信機との間で干渉を抑制しつつ、低遅延の無線通信を確立することができる。これにより、FA(Factory Automation)、ロボット機器等の制御などのリアルタイム性が要求される技術領域においても、低遅延でFA、ロボット機器等を制御することができる。
Claims (12)
- 少なくとも1台の送信機と、複数の受信機から構成される無線給電システムにおいて、
前記送信機は、前記複数の受信機に対して無線により電力供給が可能であり、
前記複数の受信機は、それぞれ異なる時系列的な電波強度により、それぞれの受信機の干渉を抑制するように、前記送信機に対して無線通信を行うことが可能であり、
前記複数の受信機は、時系列的にそれぞれの受信機ごとに独立した確率に応じて定まる電波強度で無線通信を行うことが可能な、
無線給電システム。 - 前記複数の受信機は、それぞれの受信機が時系列的にランダムな電波強度で無線通信を行うことが可能な、請求項1記載の無線給電システム。
- 少なくとも1台の送信機と、複数の受信機から構成される無線給電システムにおいて、
前記送信機は、前記複数の受信機に対して無線により電力供給が可能であり、
前記複数の受信機は、それぞれ異なる時系列的な電波強度により、それぞれの受信機の干渉を抑制するように、前記送信機に対して無線通信を行うことが可能であり、
前記複数の受信機は、それぞれ3段階以上の異なる電波強度レベルのうち所定の電波強度レベルの時系列的に連続する組み合わせからなる電波強度パターンにより無線通信を行うことが可能な、
無線給電システム。 - 少なくとも1台の送信機と、複数の受信機から構成される無線給電システムにおいて、
前記送信機は、前記複数の受信機に対して無線により電力供給が可能であり、
前記複数の受信機は、それぞれ異なる時系列的な電波強度により、それぞれの受信機の干渉を抑制するように、前記送信機に対して無線通信を行うことが可能であり、
前記複数の受信機は、無線通信におけるデータ通信の送信スロットごとに、それぞれ異なる時系列的な電波強度パターンにより無線通信を行うことが可能な、
無線給電システム。 - 少なくとも1台の送信機と、複数の受信機から構成される無線給電システムにおいて、
前記送信機は、前記複数の受信機に対して無線により電力供給が可能であり、
前記複数の受信機は、それぞれ異なる時系列的な電波強度により、それぞれの受信機の干渉を抑制するように、前記送信機に対して無線通信を行うことが可能であり、
前記複数の受信機は、それぞれの受信機に割り当てられた個体識別情報に応じた異なる時系列的な電波強度パターンにより、それぞれの受信機の干渉を抑制するように無線通信を行うことが可能な、
無線給電システム。 - 前記複数の受信機の個体識別番号は、前記送信機と前記複数の受信機との通信接続が行われたタイミングで、前記送信機により割り当てられる、請求項5記載の無線給電システム。
- 少なくとも1台の送信機と、複数の受信機から構成される無線給電システムにおいて、
前記送信機は、前記複数の受信機に対して無線により電力供給が可能であり、
前記複数の受信機は、それぞれ異なる時系列的な電波強度により、それぞれの受信機の干渉を抑制するように、前記送信機に対して無線通信を行うことが可能であり、
前記複数の受信機は、前記送信機との通信に失敗した場合に、それぞれ異なる電波強度でそれぞれの受信機の干渉を抑制するように前記送信機に対して無線通信を行う制御を実行する、
無線給電システム。 - 前記複数の受信機は、前記送信機との通信に失敗した場合に、失敗回数に応じて、それぞれ異なる電波強度で前記送信機に対して無線通信を行う制御を実行する、請求項7記載の無線給電システム。
- 前記複数の受信機は、前記送信機との通信に失敗した場合に、失敗回数が多いほど、より電波強度の平均が大きな電波強度により無線通信を行う制御を実行する、請求項8記載の無線給電システム。
- 前記複数の受信機は、前記送信機との通信に失敗した場合に、それぞれ異なる電波強度でそれぞれの受信機の干渉を抑制するように前記送信機に対して無線通信を行う制御を所定期間にわたって実行し、
前記所定期間において前記送信機との通信失敗が解消しない場合には、所定の管理者に対して通知が行われる、請求項7記載の無線給電システム。 - 前記複数の受信機は、前記受信機が備えるセンシングデバイスが取得したセンシングデータを前記送信機へ前記無線通信を介して送信可能な、
請求項1から10のいずれか一項に記載の無線給電システム。 - 前記複数の受信機は、それぞれ異なる時系列的な電波強度パターンにより無線通信を行うことが可能な、
請求項1から10のいずれか一項に記載の無線給電システム。
Priority Applications (1)
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JP2023073247A JP7411173B1 (ja) | 2023-04-27 | 2023-04-27 | 無線給電システム |
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