JP7410817B2 - 移動体の乗降促しシステムおよび乗降促し方法 - Google Patents

移動体の乗降促しシステムおよび乗降促し方法 Download PDF

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Description

本開示は、移動体の乗降促しシステムおよび乗降促し方法に関する。
特許文献1などのように、駅には各種の情報を提供する様々な情報提供装置が設けられている。
日本国特開2015-172850公報
ところで、電車やバスなどの移動体から降りる人がいるにもかかわらず乗り込もうとする人がいると、車両のドア付近で人の円滑な移動が妨げられ、通常よりも乗降時間が長くなってしまう。
また近年ではスマートフォンなどの情報機器を注視するあまりに移動体が来たことに気づかず、遅れたタイミングで乗車する結果、移動体に遅延を生じさせる事態も生じている。
駅では各種の放送によって人を誘導することが行われているが、このような誘導方法では上記のような問題に対して効果的ではないように思われる。
そこで本発明者は、音声に加えて光によって駅での人の行動を誘導することによって、乗降エリアでの人の行動を整理して乗降に要する時間を短くすることを検討した。
本発明は、乗降に要する時間を身近することが可能な移動体の乗降促しシステムおよびその方法を提供する。
上記目的を達成するために、本発明の一側面に係る移動体の乗降促しシステムは、
乗降場に停車する電車またはバスである公共交通機関の車両のドアの前の所定領域に光により像を描画する画像形成装置と、
前記画像形成装置を制御する制御部と、
前記車両の前記乗降場への進入を検出したときに第一信号を前記制御部に出力する第一判定部と、
前記ドアから降りる人が途切れたことを特定したときに第二信号を前記制御部に出力する第二判定部と、
前記ドアが閉まろうとすることを検出したときに第三信号を前記制御部に出力する第三判定部と、を有し、
前記制御部は、
前記第一判定部から前記第一信号が入力されたときに、前記所定領域の中心近傍から前記ドアの開く方向に向かう前記像が形成される第一表示態様で前記画像形成装置を駆動させ、
前記第二判定部から前記第二信号が入力されたときに、前記所定領域の前記車両から遠い側から前記車両に向かう前記像が形成される第二表示態様で前記画像形成装置を駆動させ、
前記第三判定部から前記第三信号が入力されたときに、前記所定領域の前記車両の前後方向の両端近傍から前記所定領域の中心近傍に向かう前記像が形成される第三表示態様で前記画像形成装置を駆動させる。
上記目的を達成するために、本発明の一側面に係る移動体の乗降促し方法は、
乗降場に停車する電車またはバスである公共交通機関の車両のドアの前の所定領域に光により像を描画する画像形成装置を用いた、移動体の乗降促し方法であって、
前記車両が前記乗降場に進入してきたときに、前記画像形成装置により、前記所定領域の中心近傍から前記ドアの開く方向に向かう前記像を形成し、
前記ドアから降りる人が途切れたときに、前記画像形成装置により、前記所定領域の前記車両から遠い側から前記車両に向かう前記像を形成し、
前記ドアが閉まろうとしているときに、前記画像形成装置により、前記所定領域の前記車両の前後方向の両端から前記所定領域の中心近傍に向かう前記像を形成する。
本発明に係る移動体の乗降促しシステムおよびその方法によれば、第一表示態様で乗降場で待っている人に降りる人のための降車スペースを空けるように促し、第二表示態様で乗降場上で待っている人に速やかに乗るように働きかけ、第三表示態様でもうすぐ発車するのでこれから乗ることをためらわせて、飛び込み搭乗を抑制する。
これらの表示は、乗降場の上、つまり、乗降場で情報端末を操作している人の視線の先にあるため、乗降場で待っている人に効果的に情報を伝えることができる。これら第一表示態様から第三表示態様を切り替えることにより、移動体からの降車、移動体への乗車のタイミングを速やかに切り替えて移動体の乗降場での停車時間を短くすることができる。
本発明によれば、移動体の乗降に要する時間を短くすることができることが可能な移動体の乗降促しシステムおよびその方法が提供される。
本発明の第一実施形態に係る移動体の乗降促しシステムが設置された電車の駅を示す図である。 本発明の第一実施形態に係る移動体の乗降促しシステムのブロック図である。 第一表示態様を示す図である。 第二表示態様を示す図である。 第三表示態様を示す図である。 ホームおよび電車でのイベントと画像形成装置による像の変化を示すタイムチャートである。 本発明の第二実施形態に係る移動体の乗降促しシステムが設置された駅を示す図である。 本発明の第三実施形態に係る移動体の乗降促しシステムが設置された駅を示す図である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る移動体の乗降促しシステム1(以降、単にシステム1と呼ぶ)が設置された駅を示す図である。図1に示した例では、システム1は、電車Tの乗降を促すために用いられている。システム1は、駅に設置された路面描画装置である画像形成装置10により駅のホームHへ光を投射することにより、降車優先タイミング・乗車タイミング・ドア閉鎖予告を知らせる表示を描き、人の乗降を迅速に行わせることで電車TのホームHでの停車時間を短くする。なお図1においては、作図の都合上、ホームH上で電車Tを待っている人物Fについては足の輪郭のみを描いている。
図2は、本実施形態に係るシステム1のブロック図である。図2に示したように、システム1は、画像形成装置10と、制御部11と、第一判定部12と、第二判定部13と、第三判定部14と、ドアカメラ15と、ホームカメラ16と、マイク17を備えている。
画像形成装置10は、駅に停車する電車Tと対向するホームH上の所定領域Aに光により像を描画する。図1に所定領域Aを破線で示した。画像形成装置10は、ホームHの天井または庇20に設けられ、ホームHに光を投影して像を描画する。画像形成装置10は、後述するように、像として第一表示態様、第二表示態様、および第三表示態様を描くことができる。
制御部11は、第一判定部12、第二判定部13、第三判定部14の出力に基づき、画像形成装置10を制御する。なお、制御部11、第一判定部12、第二判定部13、第三判定部14は単一のマイクロプロセッサなど共通の情報処理装置で構成することができる。
ドアカメラ15は、駅に停車した電車TのドアDから電車Tの内部およびドアDからホームH側にかけての領域を撮像可能である。ドアカメラ15は、駅に停車した電車TのドアDを通る人を検出する。
ホームカメラ16は、車両の走行方向における駅の端部に設けられ、駅に進入する電車Tを撮像可能である。
ドアカメラ15やホームカメラ16は、可視光を撮像するカメラの他に、赤外線を撮像するカメラであってもよい。
第一判定部12は、車両の乗降場への進入を検出したときに第一信号を制御部11に出力する。
第一判定部12は、マイク17で取得した音が、車両(電車またはバス)が乗降場に進入するときの通過音に該当すると判定したときに、第一信号を制御部11に出力するように構成してもよい。
または第一判定部12は、マイク17で取得した音が、車両が乗降場に進入することを知らせる乗降場の放送に該当すると判定したときに、第一信号を制御部11に出力するように構成してもよい。
あるいは第一判定部12は、マイク17で取得した音が、車両が乗降場に進入することを知らせる乗降場の係員の合図に該当すると判定したときに、第一信号を制御部11に出力するように構成してもよい。
さらには、第一判定部12は、ホームカメラ16が撮像した画像に基づき、車両が乗降場へ進入しようとしていると判定したときに、第一信号を制御部11に出力するように構成してもよい。
なお第一判定部12は、車両の乗降場への進入を検出したときにすぐ第一信号を出力してもよいし、所定時間が経過した後に第一信号を出力するように構成してもよい。
第二判定部13は、ドアカメラ15が撮像した画像に基づきドアDから降りる人が途切れたことを特定したときに第二信号を制御部11に出力する。例えば車内から車外へ向かう人がいない状態が0.5秒以上続いたと判定したときに、第二判定部13は第二信号を制御部11に出力するように構成してもよい。
第二判定部13がドアから降りる人が途切れたことを特定する手法は上述した例に限られない。例えば第二判定部13は、制御部11が第一信号を取得してから所定時間が経過したときに、ドアDから降りる人が途切れたタイミングと判定してもよい。あるいは第二判定部13は、ドアDの開放から所定時間が経過したときに、ドアDから降りる人が途切れたタイミングと判定してもよい。
第三判定部14は、ドアDが閉まろうとすることを検出したときに第三信号を制御部11に出力する。第三判定部14は、マイク17で取得した音が、ドアDを閉めることを知らせる乗降場の係員の合図、ドアDが閉まることを知らせる乗降場の放送、のいずれかに該当すると判定したときに、第三信号を制御部11に出力するように構成してもよい。あるいは、第三判定部14は、ドアDを閉鎖させる制御信号が出力されたときに第三信号を制御部11に出力するように構成してもよい。例えば第三判定部14は、ドアDを閉鎖させる制御信号を取得可能な車両に設けられた電子機器の出力に基づき、該制御信号が出力されたときを特定することができる。
画像形成装置10は、図3の(A)~(C)に示した第一表示態様、図4の(A)~(C)に示した第二表示態様、図5の(A)~(C)に示した第三表示態様を像として描画可能である。例えば画像形成装置10は、停車した電車TのドアDと乗車待ちの最前列の人物Fとの間のホームH上の所定領域A(図1参照)に、第一表示態様から第三表示態様を表示可能である。なお図3の(A)から図5の(C)に示した第一表示態様から第三表示態様は単なる一例であって、本発明はこれに限るものではない。これら像を描くタイミングを図6を用いて説明する。
図6は、ホームHおよび電車Tでのイベントと画像形成装置10による像の変化を示すタイムチャートである。図の左側がホームHおよび電車Tでのイベントを示し、図の右側が表示される像を示している。
図6に示したように、まず電車Tがホームに進入してくると、ホームカメラ16がホームHに進入する電車Tが映った画像を撮像する。第一判定部12は、このホームカメラ16が撮像した画像に基づき、電車TのホームHへの進入(車両の乗降場への進入)を検出したと判定し、第一信号を制御部11に出力する。
制御部11は、第一信号が入力されると、図3の(A)~(C)に示したように、所定領域Aの中心近傍からドアDの開く方向に向かう像が形成される第一表示態様で画像形成装置10を駆動させる。なお図3の(A)は第一表示態様の描画を開始した直後にホームHに描かれる像、図3の(B)は図3の(A)を描画してから0.2秒後にホームHに描かれる像、図3の(C)は図3の(B)を描画してから0.2秒後にホームHに描かれる像を示している。なお、画像形成装置10は、図3の(C)を描いた後に図3の(A)の表示に戻り、以降、第一表示態様の描画が中止されるまで図3の(A)~(C)の描画を繰り返す。
図3の(A)~(C)において、制御部11は第一表示態様として、ドアの開く方向に向かう三角形の像がドアの開く方向に移動していくように、画像形成装置10を駆動させる。なお三角形の像に変えて矢印の像としてもよい。このように三角形や矢印などある方向を想起させる像を、その方向へ移動させると、人物にドアが該方向へ動くことを知らせることができ、また、人物に該方向へ移動することを促すことができる。
図3の例では、ドアDが開くことをホームHで電車Tを待っている人物に知らせることができる。また、このように像を動かすことにより、ホームHで電車Tを待っている人物にドアDの手前の領域から左右に移動することを促すことができる。電車Tを待っている人物にドアDの手前の領域を空けてもらうように促すことにより、電車Tの到着時に、電車Tから降りる人がホームHで待っている人物と干渉することなくスムーズに降りることができる。
次に、電車TがホームHに停車し、車内の乗客が降り始める。しばらくすると、車内から車外へ降りる人が途絶える。そこで第二判定部13が、ドアカメラ15が撮像した画像に基づき、車内から車外へ向かって移動する人が0.5秒以上いない状態が継続すると判定すると、第二信号を制御部11へ出力する。
制御部11に第二信号が入力されると、制御部11は、図4の(A)~(C)に示したように、所定領域Aの車両から遠い側から車両に向かう像が形成される第二表示態様で画像形成装置10を駆動させる。なお図4の(A)は第二表示態様の描画を開始した直後にホームHに描かれる像、図4の(B)は図4の(A)を描画してから0.2秒後にホームHに描かれる像、図4の(C)は図4の(B)を描画してから0.2秒後にホームHに描かれる像を示している。なお、画像形成装置10は、図4の(C)を描いた後に図4の(A)の表示に戻り、以降、第二表示態様の描画が中止されるまで図3の(A)~(C)の描画を繰り返す。
図4において、制御部11は第二表示態様として、車両から遠い側から車両に向かう矢印または三角形の像が車両の遠い側から車両に向かって移動していくように、画像形成装置10を駆動させる。上述した第一表示態様と同様に、三角形の像に変えて矢印の像としてもよい。このように三角形や矢印などある方向を想起させる像を、その方向へ移動させると、人物に該方向へ移動することを促すことができる。
図4の例では、ホームHで電車Tを待っていた人物に電車Tに乗り込むことを促すことができる。図3に示した第一表示態様を表示をしてから第二表示態様に切り替えることにより、ホームHで電車Tを待っている人物は第二表示態様になってから電車Tに乗り込むことが推奨されていることを把握することができる。つまり、第一表示態様が表示されている間は電車Tに乗り込むことが推奨されていないことを理解してもらうことにより、降りる人と乗り込む人とが干渉することを抑制できる。
また、近年ではイヤフォンをしたままスマートフォンの操作に夢中になり、電車Tの到着に気が付かず、ドアDの閉鎖の直前に慌てて乗り込むといった人物がいることも問題になってきている。このような人物であっても、手元のスマートフォンに向けた視線の先のホームH上に乗車を促す第二表示態様が表示されるため、乗車のタイミングを逸してしまうことが抑制される。
図6に戻り、ホームHで待っていた人が乗り込み、乗り込む人がいなくなったと駅員が判断すると、駅員はドアDの閉鎖を予告する合図を笛で鳴らしたり、メロディや音声などを放送する。第三判定部14は、マイク17で取得した音に基づきこのような音があったことを判定すると、第三信号を制御部11へ出力する。
制御部11に第三信号が入力されると、制御部11は、図5の(A)~(C)に示したように、所定領域Aの車両の前後方向の両端近傍から所定領域Aの中心近傍に向かう像が形成される第三表示態様で画像形成装置10を駆動させる。なお図5の(A)は第三表示態様の描画を開始した直後にホームHに描かれる像、図5の(B)は図5の(A)を描画してから0.2秒後にホームHに描かれる像、図5の(C)は図5の(B)を描画してから0.2秒後にホームHに描かれる像を示している。なお、画像形成装置10は、図5の(C)を描いた後に図5の(A)の表示に戻り、以降、第三表示態様の描画が中止されるまで図5の(A)~(C)の描画を繰り返す。
図5の(A)~(C)において、制御部11は第三表示態様として、所定領域Aの車両の前後方向の両端から所定領域Aの中心に向かう矢印または三角形の像が車両の前後方向の両端から所定領域の中心に向かって移動していくように、画像形成装置10を駆動させる。上述した第一表示態様と同様に、三角形の像に変えて矢印の像としてもよい。このように三角形や矢印などある方向を想起させる像を、その方向へ移動させると、人物に該方向へ移動することを促すことができる。
図5の(A)~(C)の例では、これからドアDが閉まることをホームH上の人物に伝えることができる。つまり、これからドアが閉まるのでこのタイミング以降には電車Tに乗車できないことをホームH上の人物に伝えることができる。図4の(A)~(C)に示した第二表示態様から図5の(A)~(C)に示した第三表示態様に切り替えることにより、既に図5の(A)~(C)の第三表示態様が表示されているタイミングでは乗車できないことをホームH上の人物に伝えることができる。これにより、いわゆる駆け込み乗車を抑制することができる。
このように本実施形態に係る乗降促しシステム1は、
乗降場に停車する電車Tまたはバスである公共交通機関の車両のドアDの前の所定領域Aに光により像を描画する画像形成装置10と、
画像形成装置10を制御する制御部11と、
車両の乗降場への進入を検出したときに第一信号を制御部11に出力する第一判定部12と、
ドアDから降りる人が途切れたことを特定したときに第二信号を制御部11に出力する第二判定部13と、
ドアDが閉まろうとすることを検出したときに第三信号を制御部11に出力する第三判定部14と、を有し、
制御部11は、
第一判定部12から第一信号が入力されたときに、所定領域Aの中心近傍からドアDの開く方向に向かう像が形成される第一表示態様で画像形成装置10を駆動させ、
第二判定部13から第二信号が入力されたときに、所定領域Aの車両から遠い側から車両に向かう像が形成される第二表示態様で画像形成装置10を駆動させ、
第三判定部14から第三信号が入力されたときに、所定領域Aの車両の前後方向の両端近傍から所定領域Aの中心近傍に向かう像が形成される第三表示態様で画像形成装置10を駆動させる。
また本実施形態に係る乗降促し方法は、
乗降場に停車する電車Tまたはバスである公共交通機関の車両のドアDの前の所定領域Aに光により像を描画する画像形成装置10を用いた、移動体の乗降促し方法であって、
車両が乗降場に進入してきたときに、画像形成装置10により、所定領域Aの中心近傍からドアの開く方向に向かう像を形成し、
ドアから降りる人が途切れたときに、画像形成装置10により、所定領域Aの車両から遠い側から車両に向かう像を形成し、
ドアが閉まろうとしているときに、画像形成装置10により、所定領域Aの車両の前後方向の両端近傍から所定領域Aの中心近傍に向かう像を形成する。
このように本実施形態に係る乗降促しシステム1および方法によれば、第一表示態様で乗降場で待っている人に降りる人のための降車スペースを空けるように促し、第二表示態様で乗降場で待っている人に速やかに乗るように働きかけ、第三表示態様でもうすぐ発車するのでこれから乗ることをためらわせて、飛び込み搭乗を抑制する。
これらの表示は、乗降場の上、つまり、乗降場で情報端末を操作している人の視線の先にあるため、乗降場で待っている人に効果的に情報を伝えることができる。これら第一表示態様から第三表示態様を切り替えることにより、移動体からの降車、移動体への乗車のタイミングを速やかに切り替えて移動体の乗降場での停車時間を短くすることができる。
なお上述した実施形態では、像として三角形や矢印を表示することを説明したが、本発明はこれらに限られない。矩形や丸など方向の概念が読み取れない図形をある方向へ移動させる表示態様としてもよい。移動させる方向によって、ドアが動く方向や人物を移動させる方向を想起させることができる。あるいは図形の全体をある方向へ動かすのではなく、図形の頂点や辺をある方向へ移動させて図形をある方向へ変形させることによっても、頂点や辺を移動させる方向によって、ドアが動く方向や人物を移動させる方向を想起させることができる。例えば、矩形や楕円などの像であって長手方向あるいは短手方向をドアが動く方向や人を移動させる方向に一致させておき、長方形の長手方向あるいは短手方向を長くするあるいは短くするように像を変形させるように表示してもよい。
例えば画像形成装置10が像として、長手方向がドアの開く方向と一致する長方形を描くように構成されている場合、第一表示態様として、制御部11は、長方形の向かい合う二辺を所定領域の中心近傍からドアの開く方向に向かうように、長手方向に長方形が大きくなるように画像形成装置10を駆動させる。第二実施形態として、制御部11は、所定領域の車両から遠い側から車両に近づくように長方形を移動させるように画像形成装置10を駆動させる。第三表示態様として、制御部11は、長方形の向かい合う二辺を車両の前後方向の両端近傍から前記所定領域の中心近傍に向かうように、長手方向に長方形を小さくするように画像形成装置10を駆動させる。
例えば画像形成装置10が像として、丸を表示させる場合には、第一表示態様として制御部11は、所定領域の中心近傍からドアの開く方向に2つの丸を移動させるように画像形成装置10を駆動させる。第二表示態様として制御部11は、所定領域の車両から遠い側から車両に向かうように丸を移動させる。第三表示態様として制御部11は、所定領域の車両の前後方向の両端近傍から所定領域の中心近傍に向かうように2つの丸を移動させるように画像形成装置10を駆動させる。
また、第一表示態様から第三表示態様は図3の(A)~(C)、図4の(A)~(C)および図5の(A)~(C)に図示した態様に限られない。例えば、第一表示態様から第三表示態様は、形状、色、点滅周期の少なくとも一つが異なっており、各々を識別可能であればよい。例えば第一表示態様として青色の像を描画し、第二表示態様として黄色の像、第三表示態様を青色の像を描画するように構成してもよい。このような構成とすれば、青色の光と黄色の光と赤色の光を発する光源で簡単に画像形成装置を構成することができる。
<第二実施形態>
図5は、本発明の第二実施形態に係る移動体の乗降促しシステム101が設置された駅を示す図である。上述した第一実施形態では、画像形成装置10がホームHの庇20に設置された例を説明したが、本発明はこの例に限られない。
図5に示したように画像形成装置110は電車Tの側面に設けられ、ホームHに光を投影して第一表示態様から第三表示態様を描画するように構成されていてもよい。この場合、画像形成装置110は例えば電車Tの側面であってドアDの近傍に設けることができる。編成の異なる車両が停車するとドアDの位置が異なる場合があり、ホームHに画像形成装置110を設置した場合には都度描画領域を変更したりする必要が生じるが、電車Tに画像形成装置110を設ける場合には常にドアD付近に描画することができる。
電車Tの側面に画像形成装置110を設ける場合には、なるべく低い位置に設けることが好ましい。例えば路面からの高さが1メートル、より好ましくは50センチメートル以内に画像形成装置110を設けることが好ましい。路面と画像形成装置110との距離が近いほど、画像形成装置110が投影する光がそれほど減衰しないうちに路面に到達するので、画像形成装置110は像をより鮮明に描くことができる。また、画像形成装置110が投影する光が、人物Fなどによって邪魔されることなく路面に到達しやすい。
<第三実施形態>
あるいは図6の第三実施形態に係る移動体の乗降促しシステム201として示したように、画像形成装置210は、ホームHに面一の画面を有し、画面に像を表示する、ホームHに埋め込まれたディスプレイであってもよい。このような構成によれば、人物Fによって光が遮られたり、光量が不足して像が不鮮明になるといった不都合が生じにくい。
以上、本発明の実施形態について説明をしたが、本発明の技術的範囲が本実施形態の説明によって限定的に解釈されるべきではないのは言うまでもない。本実施形態は単なる一例であって、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内において、様々な実施形態の変更が可能であることが当業者によって理解されるところである。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲に記載された発明の範囲及びその均等の範囲に基づいて定められるべきである。
上述した説明では、本発明のシステムおよび方法を電車に適用した例を説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、乗降が一度に同じドアによって行われるバスなどに本発明を適用することができる。
1,101,201 移動体の乗降促しシステム
10,110,210 画像形成装置
11 制御部
12 第一判定部
13 第二判定部
14 第三判定部
15 ドアカメラ
16 ホームカメラ
17 マイク
20 庇
A (像が描画される)所定領域
D ドア
F 人物
T 電車

Claims (12)

  1. 乗降場に停車する電車またはバスである公共交通機関の車両のドアの前の所定領域に光により像を描画する画像形成装置と、
    前記画像形成装置を制御する制御部と、
    前記車両の前記乗降場への進入を検出したときに第一信号を前記制御部に出力する第一判定部と、
    前記ドアから降りる人が途切れたことを特定したときに第二信号を前記制御部に出力する第二判定部と、
    前記ドアが閉まろうとすることを検出したときに第三信号を前記制御部に出力する第三判定部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第一判定部から前記第一信号が入力されたときに、前記所定領域の中心近傍から前記ドアの開く方向に向かう前記像が形成される第一表示態様で前記画像形成装置を駆動させ、
    前記第二判定部から前記第二信号が入力されたときに、前記所定領域の前記車両から遠い側から前記車両に向かう前記像が形成される第二表示態様で前記画像形成装置を駆動させ、
    前記第三判定部から前記第三信号が入力されたときに、前記所定領域の前記車両の前後方向の両端近傍から前記所定領域の中心近傍に向かう前記像が形成される第三表示態様で前記画像形成装置を駆動させる、移動体の乗降促しシステム。
  2. 前記第一判定部は、前記乗降場に放送されるメロディや音声を検出するマイクで取得したメロディまたは音声が、前記車両が前記乗降場に進入するときの通過音、前記車両が前記乗降場に進入することを知らせる乗降場の放送、前記車両が前記乗降場に進入することを知らせる乗降場の係員の合図、のいずれかに該当すると判定したときに、前記第一信号を前記制御部に出力する、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  3. 前記第一判定部は、前記乗降場に進入する前記車両を撮像可能なカメラが撮像した画像に基づき、前記車両が前記乗降場に進入しようとしていると判定したときに、前記第一信号を前記制御部に出力する、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  4. 前記第二判定部は、前記ドアを通る人を検出するカメラが撮像した画像に基づき、前記ドアから降りる人が途切れたことを特定したときに、前記第二信号を前記制御部に出力する、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  5. 前記第二判定部は、前記ドアを通る人を検出するカメラが撮像した画像において前記ドアから車外へ進む人物がいない状態が所定時間以上続いたときに、前記第二信号を前記制御部に出力する、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  6. 前記第三判定部は、前記乗降場に放送されるメロディや音声を検出するマイクで取得したメロディまたは音声が、前記ドアを閉めることを知らせる前記乗降場の係員の合図、前記ドアが閉まることを知らせる前記乗降場の放送、のいずれかに該当すると判定したときに、前記第三信号を前記制御部に出力する、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  7. 前記第三判定部は、前記ドアを閉鎖させる制御信号が出力されたときに前記第三信号を前記制御部に出力する、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  8. 前記制御部は前記第一表示態様として、前記ドアの開く方向に向かう矢印または三角形の像が前記ドアの開く方向に移動していくように、前記画像形成装置を駆動させる、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  9. 前記制御部は前記第二表示態様として、前記車両から遠い側から前記車両に向かう矢印または三角形の像が前記車両の遠い側から前記車両に向かって移動していくように、前記画像形成装置を駆動させる、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  10. 前記制御部は前記第三表示態様として、前記車両の前後方向の両端から前記所定領域の中心に向かう矢印または三角形の像が前記車両の前後方向の両端から前記所定領域の中心に向かって移動していくように、前記画像形成装置を駆動させる、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  11. 前記画像形成装置は、前記所定領域に光を投射して前記像を形成する路面描画装置である、請求項1に記載の移動体の乗降促しシステム。
  12. 乗降場に停車する電車またはバスである公共交通機関の車両のドアの前の所定領域に光により像を描画する画像形成装置を用いた、移動体の乗降促し方法であって、
    前記車両が前記乗降場に進入してきたときに、前記画像形成装置により、前記所定領域の中心近傍から前記ドアの開く方向に向かう前記像を形成し、
    前記ドアから降りる人が途切れたときに、前記画像形成装置により、前記所定領域の前記車両から遠い側から前記車両に向かう前記像を形成し、
    前記ドアが閉まろうとしているときに、前記画像形成装置により、前記所定領域の前記車両の前後方向の両端から前記所定領域の中心近傍に向かう前記像を形成する、移動体の乗降促し方法。
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