JP7410698B2 - 塗布工具および塗布方法 - Google Patents
塗布工具および塗布方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7410698B2 JP7410698B2 JP2019218973A JP2019218973A JP7410698B2 JP 7410698 B2 JP7410698 B2 JP 7410698B2 JP 2019218973 A JP2019218973 A JP 2019218973A JP 2019218973 A JP2019218973 A JP 2019218973A JP 7410698 B2 JP7410698 B2 JP 7410698B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- head member
- shaft
- coating
- coating tool
- tool according
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 7
- 238000000576 coating method Methods 0.000 claims description 215
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 claims description 204
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 76
- 239000007788 liquid Substances 0.000 claims description 49
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 15
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 13
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 9
- 230000037431 insertion Effects 0.000 description 9
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 8
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 5
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 5
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 4
- 238000007607 die coating method Methods 0.000 description 3
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 239000013013 elastic material Substances 0.000 description 1
- 239000011888 foil Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000007764 slot die coating Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
特許文献2に示される押出成形用ダイのように、チョークバーの移動量を正確に測定するような工夫もされている。
本発明によれば、調整機構が第1ヘッド部材から第1方向に大きく出っ張ることを抑えられる。これにより、第1方向において塗布工具の設置スペースを小さく抑えることができ、塗布工具を設置しやすい。また、塗工中に操作するなどにより移動部を移動させて、チョークバーの位置を調整することが容易である。また、被塗布物の塗布液が塗布される部分(塗工部)を、塗工中でも観察しやすい。具体的には、例えば、塗布開始時に塗工状態を確認したり、塗工条件を調整したい場合などにおいて、塗工部を視認しやすい。
以下、本発明の第1実施形態の塗布工具10について、図1~図5を参照して説明する。
本実施形態の塗布工具10は、例えば、フィルムや金属箔などの被塗布物の表面に塗布液を塗布する、いわゆるROLL TO ROLL方式のスロットダイである。
第1ヘッド部材1および第2ヘッド部材2は、それぞれ、略長方形板状または略直方体状である。第1ヘッド部材1と第2ヘッド部材2とは、互いの内側面同士を対向させた状態で、隣接して配置される。
本実施形態では、第1ヘッド部材1と第2ヘッド部材2とが対向する方向を、第1方向と呼ぶ。第1ヘッド部材1と第2ヘッド部材2とは、第1方向に互いに隣接配置される。本実施形態において第1方向は、鉛直方向である。第1方向は、上下方向と言い換えてもよい。各図において、第1方向は、Z軸方向である。第1方向のうち、第2ヘッド部材2から第1ヘッド部材1へ向かう方向(第1方向一方側)を上側(+Z側)と呼び、第1ヘッド部材1から第2ヘッド部材2へ向かう方向(第1方向他方側)を下側(-Z側)と呼ぶ。
第1ヘッド部材1は、例えばステンレス製である。
第1ヘッド部材1は、内側面1aと、外側面1bと、先端面1cと、後端面1dと、左側面1eと、右側面1fと、第1凹部11と、第2凹部12と、シャフト孔13と、押え板14と、第1塗布液供給路(不図示)と、を有する。
左側面1eは、第1ヘッド部材1の外面のうち、第2方向を向く面であり、左側を向く。左側面1eは、第2方向に垂直な平坦面状である。
右側面1fは、第1ヘッド部材1の外面のうち、第2方向を向く面であり、右側を向く。右側面1fは、第2方向に垂直な平坦面状である。
本実施形態では、第1凹部11の溝幅(第3方向の長さ)が、第2凹部12の溝幅よりも小さい。
シャフト孔13は、第1ヘッド部材1の内部を第1方向に延びる。シャフト孔13の第1方向の両端部は、第1凹部11と第2凹部12とに開口する。シャフト孔13の下端部は、第1凹部11内に開口する。シャフト孔13の上端部は、第2凹部12内に開口する。つまり、第1凹部11、第2凹部12およびシャフト孔13は、互いに連通する。
シャフト孔13は、小径部13aと、大径部13bと、座金13cと、を有する。
大径部13bは、シャフト孔13のうち上側部分に位置する。大径部13bは、上下方向に延びる円孔状である。大径部13bの上端部は、第2凹部12の溝底に開口する。大径部13bの下端部は、小径部13aの上端部と繋がる。大径部13bの内径は、小径部13aの内径よりも大きい。
座金13cは、大径部13bの底面に配置される。座金13cは、一対の板面が第1方向を向く円形リング板状である。図示の例では、座金13cが、第1方向に積層して複数設けられる。
押え板14は、押え板14を第1方向に貫通する貫通孔14aを有する。貫通孔14aは、例えば円孔である。貫通孔14aは、押え板14に複数設けられる。複数の貫通孔14aは、第2方向に互いに間隔をあけて配置される。
第2ヘッド部材2は、例えばステンレス製である。第2ヘッド部材2は、不図示のボルト等により、第1ヘッド部材1と固定される。
第2ヘッド部材2は、内側面2aと、外側面2bと、先端面2cと、後端面2dと、左側面2eと、右側面2fと、第2塗布液供給路2gと、を有する。
左側面2eは、第2ヘッド部材2の外面のうち、第2方向を向く面であり、左側を向く。左側面2eは、第2方向に垂直な平坦面状である。
右側面2fは、第2ヘッド部材2の外面のうち、第2方向を向く面であり、右側を向く。右側面2fは、第2方向に垂直な平坦面状である。
シム部材は、例えば樹脂製である。
特に図示しないが、シム部材は、一対の板面が第1方向を向く板状である。シム部材の板厚は、例えば数百μmである。シム部材の板厚寸法は、後述するスロット5の第1方向の開口寸法と等しい。
シム部材は、第1方向から見て、略コ字状つまり略U字状であり、先端側に向けて開口する凹所を有する。シム部材の凹所の第2方向の寸法は、スロット5の第2方向の開口寸法(開口幅)と等しく、塗布工具10が被塗布物に塗布液を塗布する際の「塗布幅」と略同じである。
一対の第1部分は、シム部材の第2方向の両端部に位置する。一対の第1部分は、シム部材の凹所の第2方向の両側に配置される。第1部分は、第3方向に延びる。
第2部分は、シム部材の後端部に位置する。第2部分は、シム部材の凹所の後端側に配置される。第2部分は、第2方向に延びる。
位置決めブロック3は、特に第3方向において、第1ヘッド部材1と第2ヘッド部材2とを位置決めする。位置決めブロック3は、第1ヘッド部材1の先端部と、第2ヘッド部材2の先端部とを位置決めする。位置決めブロック3は、一対の板面が第3方向を向く板状であり、図示の例では長方形板状である。位置決めブロック3は、第1方向に延びる。
位置決めブロック3は、複数設けられる。複数の位置決めブロック3は、互いに第2方向に間隔をあけて配置される。
マニホールド4は、第1ヘッド部材1と第2ヘッド部材2との間に設けられる。マニホールド4は、第1ヘッド部材1と第2ヘッド部材2との間に位置する空間(室)であり、内部に塗布液を一時的に保持する。マニホールド4には、第1塗布液供給路(不図示)および第2塗布液供給路2gから塗布液が流入し、この塗布液はマニホールド4内に一時的に保持されて、スロット5へ流出する。つまりマニホールド4の内部には、塗布液が流通する。
スロット5は、第1方向に互いに対向する第1ヘッド部材1の内側面1aと第2ヘッド部材2の内側面2aとの間に設けられる。スロット5は、内部に塗布液が流通する。スロット5は、第3方向において第1ヘッド部材1の先端部(刃先部)と第2ヘッド部材2の先端部(刃先部)との間から外部に開口する。スロット5の先端部(開口部)は、第1方向において第1ヘッド部材1の先端部と第2ヘッド部材2の先端部との間に配置され、被塗布物へ向けて先端側に開口する。スロット5の後端部は、マニホールド4と連通する。スロット5の第2方向の両端部は、上述したシム部材の一対の第1部分により画成される。
チョークバー6は、例えばステンレス製である。チョークバー6は、第1ヘッド部材1内を第2方向に延び、第1方向からスロット5の内部に突出可能である。チョークバー6は、スロット5のうち、第3方向においてマニホールド4とスロット5の先端部(開口部)との間に位置する部分に突出する。図示の例では、チョークバー6が、スロット5のうち、マニホールド4と接続する後端部近傍においてスロット5内に突出可能である。チョークバー6は、マニホールド4からスロット5の先端部へ向けてスロット5内を流れる塗布液の流量を調整する。
調整機構7は、第1ヘッド部材1に対してチョークバー6を第1方向に移動させる。調整機構7は、スロット5内へのチョークバー6の突出量を調整する。図1に示すように、調整機構7は、第2方向に並んで複数設けられる。
図1~図5に示すように、調整機構7は、シャフト15と、シール部16と、本体部17と、移動部18と、カム部19と、付勢部21と、操作部22と、を有する。
図4に示すように、シャフト15は、シール溝15aと、鍔部15bと、ローラー支持部15cと、を有する。
本体部17は、第1ヘッド部材1に不図示のボルト等により固定される。本体部17は、第1ヘッド部材1の外側面1bに設けられる。本体部17は、外側面1b上において第2凹部12の後端側に配置される。本体部17は、移動部18を第3方向に移動可能に支持する。
本体部17は、マイクロメータヘッド本体17aと、取付け金具17bと、を有する。
取付け金具17bは、マイクロメータヘッド本体17aを支持し、不図示のボルト等により第1ヘッド部材1の外側面1bと固定される。
図4に示すように、移動部18は、マイクロメータヘッド軸18aと、押圧ブロック18bと、を有する。
カム部19は、傾斜面19aと、接触部19bと、を有する。
付勢部21は、第1方向においてシャフト15を移動部18およびカム部19のいずれかに向けて付勢する。本実施形態では付勢部21が、第1方向においてシャフト15を、移動部18の押圧ブロック18bおよびカム部19の傾斜面19aに向けて付勢する。具体的に付勢部21は、シャフト15を押圧ブロック18bおよび傾斜面19aに向けて、上側に付勢する。すなわち本実施形態では、付勢部21が、第1方向においてシャフト15を移動部18およびカム部19に向けて付勢する。
図2に示すように、カバー8は、第1ヘッド部材1に着脱可能に装着される。カバー8は、塗工中であっても第1ヘッド部材1から取り外し可能であることが好ましい。カバー8は、例えば有頂の箱状等である。カバー8は、調整機構7の移動部18、カム部19、シャフト15の上端部および第2凹部12等を、第1方向の上側、第2方向の両側および第3方向の両側から覆う。
以上説明した本実施形態の塗布工具10では、図4および図5に示すように、調整機構7の移動部18を第3方向に移動させると、カム部19によってシャフト15が第1方向に移動させられる。これにより、シャフト15とともにチョークバー6が第1方向に移動させられて、チョークバー6のスロット5内への突出量が調整される。
本実施形態によれば、調整機構7が第1ヘッド部材1から第1方向に大きく出っ張ることを抑えられる。これにより、第1方向において塗布工具10の設置スペースを小さく抑えることができ、塗布工具10を設置しやすい。また、塗工中に操作するなどにより移動部18を移動させて、チョークバー6の位置を調整することが容易である。また、被塗布物の塗布液が塗布される部分(塗工部)を、塗工中でも観察しやすい。具体的には、例えば、塗布開始時に塗工状態を確認したり、塗工条件を調整したい場合などにおいて、オペレーターが調整機構7の上側のスペースを通して、塗工部を視認しやすい。
この場合、カム部19によって、移動部18の第3方向への移動量よりもシャフト15の第1方向への移動量が小さく抑えられるので、チョークバー6のスロット5内への突出量を微調整しやすい。
この場合、複数の調整機構7によって、第2方向の各位置でチョークバー6のスロット5内への突出量を調整できる。したがって、被塗布物に塗布される塗布液の膜厚を、スロット5の第2方向の各位置で調整できる。
この場合、オペレーターが塗工部を観察する際に、移動部18がより邪魔になりにくい。したがって、塗工部がより視認しやすい。
この場合、操作部22として例えばマイクロメータヘッドのダイヤル等を用い、オペレーターが操作部22を手動により操作して、移動部18を第3方向に適宜移動させることができる。つまり、操作部22を操作することにより、スロット5内へのチョークバー6の突出量を適宜調整できる。
次に、本発明の第2実施形態の塗布工具20、およびこれを用いて被塗布物に塗布液を塗布する塗布方法について、図6~図8を参照して説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して、その説明を省略する。
また塗布工具20は、前述の実施形態で説明した塗布工具10とは、調整機構7の構成が異なる。
図6~図8に示すように、本実施形態の調整機構7は、シャフト15と、シール部16と、本体部17と、移動部18と、カム部19と、付勢部21と、駆動部24と、を有する。
本実施形態において、本体部17の一部、移動部18の一部および駆動部24は、例えば電動アクチュエータ等を構成する部材である。
アクチュエータ本体17cは、第3方向に延びる筒状または柱状である。アクチュエータ本体17cは、取付け金具17bと固定される。
取付け金具17bは、アクチュエータ本体17cを支持し、不図示のボルト等により第1ヘッド部材1の外側面1bと固定される。
アクチュエータ軸18cは、第3方向に延びる軸状である。アクチュエータ軸18cは、アクチュエータ本体17cから先端側に向けて突出する。アクチュエータ軸18cは、第3方向に移動可能にアクチュエータ本体17cに支持される。
押圧ブロック18bは、アクチュエータ軸18cと固定される。押圧ブロック18bは、アクチュエータ軸18cの先端部と接続され、アクチュエータ軸18cの先端側に位置する。
特に図示しないが、塗布膜厚検出手段は、スロット5から被塗布物に塗布された塗布液の膜厚を検出する。塗布膜厚検出手段は、塗布液が塗布された被塗布物に対して非接触に、被塗布物上の塗布液の第2方向の各位置(複数の位置)での膜厚を検出する。
特に図示しないが、制御部は、駆動部24と電気的に接続される。制御部は、例えば制御基板等である。制御部と駆動部24とは、配線を介して(つまり有線で)電気的に接続されてもよく、無線により電気的に接続されてもよい。
制御部は、塗布膜厚検出手段の検出結果に基づいて、被塗布物に塗布された塗布液の膜厚が所定範囲となるように、駆動部24により移動部18を第3方向に移動させる。
次に、本実施形態の塗布工具20を用いて被塗布物に塗布液を塗布する塗布方法について説明する。なお、本実施形態の塗布工具20においても、調整機構7は、第2方向に並んで複数設けられている。
本実施形態の塗布方法は、塗布膜厚検出手段により、第2方向の複数の位置のデータ、および、複数の位置における各膜厚のデータを継続的に取得し、位置のデータおよび膜厚のデータをネットワークを介して外部サーバに収集し、膜厚のデータと予め設定された基準の膜厚のデータとの差の値を算出し、差の値と予め設定された閾値とを比較し、差の値が閾値を超えた場合には、第2方向において閾値を超えた位置に最も近い調整機構7の移動部18を駆動部24で第3方向に駆動して、差の値が閾値以下となるようにスロット5内へのチョークバー6の突出量を調整する。
以上説明した本実施形態の塗布工具20によれば、前述した実施形態と同様の作用効果が得られる。
この場合、駆動部24として例えば電動リニアアクチュエータのモータ等を用い、駆動部24と電気的に接続された制御部等により駆動部24を遠隔操作して、移動部18を第3方向に適宜移動させることができる。つまり、遠隔操作により、スロット5内へのチョークバー6の突出量を適宜調整できる。
次に、本発明の第3実施形態の塗布工具30について、図9~図11を参照して説明する。第3実施形態の塗布工具30は、第1実施形態で説明した塗布工具10と構成が一部異なっている。なお、本実施形態では、前述の実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して、その説明を省略する。
また塗布工具30は、第1実施形態で説明した塗布工具10と調整機構7の構成が一部異なる。本実施形態の調整機構7は、取付け金具17bを有しておらず、塗布工具30は、取付け金具17bの代わりに固定部25を備える。
固定部25は、調整機構7を第1ヘッド部材1に固定する。固定部25は、第1ヘッド部材1の外側面1bに設けられ、第2方向に延びる。固定部25は、複数の調整機構7の各本体部17を支持する。具体的に、本実施形態において固定部25は、各調整機構7のマイクロメータヘッド本体17aを、第1ヘッド部材1に固定する。本実施形態では固定部25が、1つのみ設けられる。
固定部25は、固定バー25aと、本体部支持部25bと、固定ネジ25cと、クランプネジ25dと、を有する。
以上説明した本実施形態の塗布工具30によれば、前述した実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明の第4実施形態の塗布工具40について、図12~図14を参照して説明する。第4実施形態の塗布工具40は、第2実施形態で説明した塗布工具20と構成が一部異なっている。なお、本実施形態では、前述の実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して、その説明を省略する。
また塗布工具40は、第2実施形態で説明した塗布工具20と調整機構7の構成が一部異なる。本実施形態の調整機構7は、取付け金具17bを有しておらず、塗布工具40は、取付け金具17bの代わりに固定部25を備える。
本実施形態において固定部25は、各調整機構7のアクチュエータ本体17cを、第1ヘッド部材1に固定する。
以上説明した本実施形態の塗布工具40によれば、前述した実施形態と同様の作用効果が得られる。
次に、本発明の第5実施形態の塗布工具50について、図15~図17を参照して説明する。第5実施形態の塗布工具50は、第4実施形態で説明した塗布工具40と構成が一部異なっている。なお、本実施形態では、前述の実施形態と同じ構成要素については同じ符号を付して、その説明を省略する。
塗布工具50は、第4実施形態で説明した塗布工具40とは、固定部25の構成が一部異なり、また調整機構7の構成が一部異なる。
本実施形態では、固定部25が、固定バー25aと、本体部支持部25bと、固定ネジ25cと、クランプネジ25dと、軸支部25eと、ボルト部材25fと、を有する。
軸支部25eは、第2方向に互いに間隔をあけて複数設けられる。軸支部25eの数は、シャフト15の数と同じである。
本実施形態では、調整機構7のシャフト15が、ローラー支持部15cを有していない。また鍔部15bは、シャフト15と螺着されている。このため、シャフト15に対して鍔部15bをシャフト15の中心軸回りに回転させることにより、鍔部15bは、シャフト15に対して上下方向の位置を調整可能である。シャフト15のうち鍔部15bよりも上側に位置する部分つまり上端部は、第1方向に延びる略円柱状である。シャフト15の上端面は、第1方向に垂直な平坦面状である。
回動軸19cは、第2方向に延びる軸状である。回動軸19cの両端部は、軸支部25eの一対の腕部25gに支持される。
回動部材19dは、第1接触部19eと、第2接触部19fと、を有する。
図17に示すように、回動軸19cの中心軸Cに垂直な断面視において、第1接触部19eと移動部18が接触する接点(以下、第1接点と呼ぶ)と、中心軸Cとの間の距離は、第2接触部19fとシャフト15が接触する接点(以下、第2接点と呼ぶ)と、中心軸Cとの間の距離とは、異なる。
具体的に本実施形態では、第2接点と中心軸Cとの間の距離が、第1接点と中心軸Cとの間の距離よりも小さい。このためカム部19は、移動部18の第3方向への移動量を、この移動量よりも小さな値のシャフト15の第1方向への移動量に変換する。
以上説明した本実施形態の塗布工具50によれば、前述した実施形態と同様の作用効果が得られる。
具体的に、移動部18が第3方向に移動して回動部材19dの第1接触部19eを押すと、回動部材19dが回動軸19c回りに回動させられる。これにより、回動部材19dの第2接触部19fがシャフト15を第1方向に押して、チョークバー6のスロット5内への突出量が調整される。カム部19を簡素な構成としつつ、移動部18の第3方向への移動量が、カム部19によって、シャフト15の第1方向への移動量に安定して変換される。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されず、例えば下記に説明するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において構成の変更等が可能である。
また、マニホールド4は、第1ヘッド部材1の内側面1aから上側に窪み第2方向に延びる第1溝部と、第2ヘッド部材2の内側面2aから下側に窪み第2方向に延びる第2溝部と、を有していてもよい。第1溝部と第2溝部とは、第1方向において対向し、互いに連通する。この場合、マニホールド4は、第2方向に垂直な断面視で、全体として例えば略円形状に形成される。
1a,2a…内側面
1b…外側面
1c…先端面
1g…接続部
2…第2ヘッド部材
5…スロット
6…チョークバー
7…調整機構
10,20,30,40,50…塗布工具
15…シャフト
17…本体部
18…移動部
19…カム部
19a…傾斜面
19b…接触部(ローラー)
19c…回動軸
19d…回動部材
19e…第1接触部
19f…第2接触部
21…付勢部
22…操作部
24…駆動部
25…固定部
25a…固定バー
25b…本体部支持部
C…回動軸の中心軸
Claims (17)
- 第1方向に互いに隣接配置され、前記第1方向に直交する第2方向に延びる第1ヘッド部材および第2ヘッド部材と、
前記第1方向に互いに対向する前記第1ヘッド部材の内側面と前記第2ヘッド部材の内側面との間に設けられ、内部に塗布液が流通し、前記第1方向および前記第2方向に直交する第3方向において前記第1ヘッド部材の先端部と前記第2ヘッド部材の先端部との間から外部に開口するスロットと、
前記第1ヘッド部材内を前記第2方向に延び、前記第1方向から前記スロットの内部に突出可能なチョークバーと、
前記スロット内への前記チョークバーの突出量を調整する調整機構と、を備え、
前記調整機構は、
前記第1ヘッド部材内を前記第1方向に延び、前記チョークバーと固定されるシャフトと、
前記第1ヘッド部材に対して前記第3方向に移動可能な移動部と、
前記移動部の前記第3方向への移動量を、前記シャフトの前記第1方向への移動量に変換するカム部と、を有する、
塗布工具。 - 前記カム部は、前記移動部の前記第3方向への移動量を、前記移動量よりも小さな値の前記シャフトの前記第1方向への移動量に変換する、
請求項1に記載の塗布工具。 - 前記カム部は、
前記移動部に配置され、前記第3方向に向かうに従い前記第1方向に向けて延びる傾斜面と、
前記シャフトに設けられ、前記傾斜面に前記第1方向から接触する接触部と、を有する、
請求項1または2に記載の塗布工具。 - 前記接触部は、前記傾斜面上を転動可能なローラーである、
請求項3に記載の塗布工具。 - 前記カム部は、
前記第2方向に延びる回動軸と、
前記回動軸の中心軸回りに回動可能な回動部材と、を有し、
前記回動部材は、
前記第3方向において前記移動部と接触する第1接触部と、
前記第1方向において前記シャフトと接触する第2接触部と、を有する、
請求項1または2に記載の塗布工具。 - 前記調整機構は、前記第1方向において前記シャフトを前記移動部および前記カム部のいずれかに向けて付勢する付勢部を有する、
請求項1から5のいずれか1項に記載の塗布工具。 - 前記調整機構が、前記第2方向に並んで複数設けられる、
請求項1から6のいずれか1項に記載の塗布工具。 - 前記調整機構を前記第1ヘッド部材に固定する固定部を備え、
前記調整機構は、前記移動部を前記第3方向に移動可能に支持する本体部を有し、
前記固定部は、前記第2方向に延び、複数の前記調整機構の各前記本体部を支持する、
請求項7に記載の塗布工具。 - 前記固定部は、
前記第1ヘッド部材に固定され、前記第2方向に延びる固定バーと、
前記固定バーに前記第2方向に互いに間隔をあけて複数設けられ、複数の前記調整機構の各前記本体部を個別に支持する本体部支持部と、を有する、
請求項8に記載の塗布工具。 - 前記固定バーと、複数の前記本体部支持部とが、単一の部材により一体に形成される、
請求項9に記載の塗布工具。 - 前記固定部が、1つのみ設けられる、
請求項8から10のいずれか1項に記載の塗布工具。 - 前記固定部が、前記第2方向に並んで複数設けられる、
請求項8から10のいずれか1項に記載の塗布工具。 - 前記移動部は、前記第1ヘッド部材の前記第3方向を向く先端面と、前記第1ヘッド部材の前記第1方向を向く外側面との接続部に対して、前記第3方向の後端側に配置される、
請求項1から12のいずれか1項に記載の塗布工具。 - 前記調整機構は、前記移動部を前記第3方向に移動させる操作部を有する、
請求項1から13のいずれか1項に記載の塗布工具。 - 前記調整機構は、前記移動部を前記第3方向に駆動する駆動部を有する、
請求項1から13のいずれか1項に記載の塗布工具。 - 前記スロットから被塗布物に塗布された塗布液の膜厚を検出する塗布膜厚検出手段と、
前記塗布膜厚検出手段の検出結果に基づいて、前記膜厚が所定範囲となるように、前記駆動部により前記移動部を前記第3方向に移動させる制御部と、を備える、
請求項15に記載の塗布工具。 - 請求項16に記載の塗布工具を用いて被塗布物に塗布液を塗布する塗布方法であって、
前記調整機構は、前記第2方向に並んで複数設けられ、
前記塗布膜厚検出手段により、前記第2方向の複数の位置のデータ、および、前記複数の位置における各前記膜厚のデータを継続的に取得し、
前記位置のデータおよび前記膜厚のデータをネットワークを介して外部サーバに収集し、
前記膜厚のデータと予め設定された基準の膜厚のデータとの差の値を算出し、前記差の値と予め設定された閾値とを比較し、
前記差の値が前記閾値を超えた場合には、前記第2方向において前記閾値を超えた位置に最も近い前記調整機構の前記移動部を前記駆動部で前記第3方向に駆動して、前記差の値が前記閾値以下となるように前記スロット内への前記チョークバーの突出量を調整する、
塗布方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CN201980070756.4A CN112912183A (zh) | 2018-12-12 | 2019-12-12 | 涂布工具及涂布方法 |
PCT/JP2019/048634 WO2020122162A1 (ja) | 2018-12-12 | 2019-12-12 | 塗布工具および塗布方法 |
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018232729 | 2018-12-12 | ||
JP2018232729 | 2018-12-12 | ||
JP2019034880 | 2019-02-27 | ||
JP2019034880 | 2019-02-27 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020138194A JP2020138194A (ja) | 2020-09-03 |
JP7410698B2 true JP7410698B2 (ja) | 2024-01-10 |
Family
ID=72264227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019218973A Active JP7410698B2 (ja) | 2018-12-12 | 2019-12-03 | 塗布工具および塗布方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7410698B2 (ja) |
CN (1) | CN112912183A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023159436A1 (zh) * | 2022-02-24 | 2023-08-31 | 深圳市曼恩斯特科技股份有限公司 | 一种涂布模头及涂布设备 |
WO2023159437A1 (zh) * | 2022-02-24 | 2023-08-31 | 深圳市曼恩斯特科技股份有限公司 | 一种涂布模头及涂布设备 |
CN114558747A (zh) * | 2022-03-02 | 2022-05-31 | 田明学 | 一种手机钢化膜的涂胶装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20040247723A1 (en) | 2003-06-03 | 2004-12-09 | Mark Wyatt | Die assembly |
JP2007044643A (ja) | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Inoue Kinzoku Kogyo Co Ltd | ダイ塗工装置 |
JP2016185504A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 株式会社Screenホールディングス | 塗工装置および塗膜形成システム |
JP2019171292A (ja) | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 三菱マテリアル株式会社 | 塗布工具および塗布方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5529828B2 (ja) * | 2011-10-19 | 2014-06-25 | 三菱重工業株式会社 | ブレーキ装置 |
CN205851234U (zh) * | 2016-07-14 | 2017-01-04 | 中山松德新材料装备有限公司 | 一种涂布机的辊间距微调机构 |
-
2019
- 2019-12-03 JP JP2019218973A patent/JP7410698B2/ja active Active
- 2019-12-12 CN CN201980070756.4A patent/CN112912183A/zh active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20040247723A1 (en) | 2003-06-03 | 2004-12-09 | Mark Wyatt | Die assembly |
JP2007044643A (ja) | 2005-08-11 | 2007-02-22 | Inoue Kinzoku Kogyo Co Ltd | ダイ塗工装置 |
JP2016185504A (ja) | 2015-03-27 | 2016-10-27 | 株式会社Screenホールディングス | 塗工装置および塗膜形成システム |
JP2019171292A (ja) | 2018-03-28 | 2019-10-10 | 三菱マテリアル株式会社 | 塗布工具および塗布方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020138194A (ja) | 2020-09-03 |
CN112912183A (zh) | 2021-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7410698B2 (ja) | 塗布工具および塗布方法 | |
TWI694931B (zh) | 印章 | |
WO2006123719A1 (ja) | ラックガイド及びこのラックガイドを具備したラックピニオン式ステアリング装置 | |
CN201677304U (zh) | 刳刨机 | |
US6575069B1 (en) | Device and method for adjusting a cutting gap | |
KR20180088409A (ko) | 필름성형장치 | |
WO2006112077A1 (ja) | 産業用ロボット | |
CN109058246B (zh) | 一种铁路客车设备安装用固定装置 | |
CN216182817U (zh) | 用于3d打印机的同步带张紧装置及3d打印机 | |
WO2020122162A1 (ja) | 塗布工具および塗布方法 | |
JP4884351B2 (ja) | 工具スピンドル用のサポート | |
JP4805098B2 (ja) | ピボットヒンジ | |
US8602762B2 (en) | Resin granulating apparatus | |
WO2023050497A1 (zh) | 一种涂布机模头流量调节机构及其工作方法 | |
JP4956263B2 (ja) | 保持装置、および測定装置 | |
US7555981B2 (en) | Roller support apparatus for printing roller | |
US11446778B2 (en) | Stage mechanism | |
CN212422491U (zh) | 一种印刷丝网角度调整装置及丝网印刷装置 | |
JP6056399B2 (ja) | 塗布工具 | |
CN111038077A (zh) | 一种印刷丝网角度调整装置及丝网印刷装置 | |
CN111068951A (zh) | 流体微量喷射装置 | |
JP4779088B2 (ja) | 流量調整装置 | |
US7032511B2 (en) | Fountain ink feed system | |
CN211838688U (zh) | 流体微量喷射装置 | |
JP4016288B2 (ja) | 記録装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20210419 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20221104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231205 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231222 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7410698 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |