JP7410028B2 - 3dグラフェン - Google Patents

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Description

本発明は、3Dグラフェン材料、基板に付着させた3Dグラフェン材料を形成する方法、基板に付着させた3Dグラフェン材料を含む系、3Dグラフェン材料を含むデバイス部品、及び3Dグラフェン材料を含むデバイス部品の製造方法に関する。
炭素は多くの異なる同素体を形成することが知られている。ダイヤモンド(面心立方格子に、sp混成した四面体配置をとる炭素原子のモチーフが、単純単位胞当たり2個配置されている(decorated))又はグラファイト(sp混成した炭素原子が六角形に配置された平面状シートを形成しており、隣接するシート間は弱いファンデルワールス力で結合している)等の同素体は古くから知られている。グラフェン、バックミンスターフラーレン、カーボンナノチューブ、カーボンナノリボン、ダイヤモンドライクカーボン、及びアモルファスカーボン等の他の炭素を基本とする構造(carbon-based structure)はごく最近になって発見されたものである。
グラフェンは、特異な電気的、熱的、及び機械的特性を有することから、特に強い関心が寄せられるようになった。具体的なグラフェン材料の1種は2Dグラフェンとして知られているものである。これは、sp結合した炭素原子が六角格子状に配置された1枚の二次元状シートであり、基本的に、グラファイトの独立した1枚の層である。2Dグラフェンはゼロギャップ半導体であり、抵抗率は約10-6Ωcmであり、電子移動度は室温で15000cm/Vsを超える。2Dグラフェンは電子デバイス、特に、ナノスケール・エレクトロニクスに利用されている。しかしながら、2Dグラフェンの製造プロセスは、通常、グラファイトの剥離及び剥離されたグラフェンシートの基板上への転写、又は物理若しくは化学気相蒸着を含む複雑な堆積プロセスに成膜後の熱処理(post-deposition annealing treatment)を組み合わせるため、その規模を拡大することは非常に難題である。
他に注目されているグラフェン材料は、多孔質グラフェン又はレーザー誘起グラフェン(LIG)としても知られる3Dグラフェンである。3Dグラフェンは、1つ又は複数の2Dグラフェンシートが相互に折り畳まれて(folded back on one another)、平面状シートではなく三次元構造を形成したものから構成される。3Dグラフェンの原子間結合は主としてsp混成軌道間で形成され、3Dグラフェンにおいて支配的な炭素原子の局所的な配位状態は2Dグラフェンのものと類似しているため、2D及び3Dグラフェンはその電気特性が類似している。したがって、3Dグラフェンは、電子デバイスに利用される材料として2Dグラフェンの代替となり得る有望な材料である。加えて、その折り畳み構造に起因して、3Dグラフェンは典型的には多孔質であり、比表面積が大きい。このことにより、3Dグラフェンは、コンデンサ(特に超コンデンサ)及び電池等のエネルギー貯蔵デバイスに使用するのに特に適したものとなっている。3Dグラフェンはまた、センサー部品又は高強度複合材料にも利用できる可能性がある。
しかしながら、現時点においては、基板上に3Dグラフェン構造を制御下に堆積させることが困難であることから、3Dグラフェンの実際の用途は限られている。3Dグラフェン構造体を堆積させるための既存の方法は、3Dグラフェン構造を高分子シートに形成させ、3Dグラフェン構造を高分子シートから取り出し、次いで基板上に3Dグラフェン構造を転写することを含む。このような方法は時間を要し、例えば、電子デバイス部品の製造において用いられるインライン加工には適していない。結果として得られる3Dグラフェン構造体を基板上に精密に配置する制御も難しいため、ナノスケール電子デバイスの製造には問題が伴う。
したがって、インライン加工に適した、3Dグラフェン構造体を基板上に制御下に堆積させるための方法があれば有利であろう。
本発明の第1の態様は、基板に付着(即ち、直接的に)させた3Dグラフェン材料を形成する方法を提供する。この方法は:基板表面に直接接して、又は隣接して、炭素含有材料を含む炭素源を設けることと;炭素源の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露し、それにより、炭素源の少なくとも一部を基板に付着(即ち、直接的に)した3Dグラフェン材料に転化させ、レーザービームによって形成された界面層を介して、界面層が3Dグラフェン材料を基板に結合させることと;を含む。炭素源の少なくとも一部を基板に付着した3Dグラフェン材料に転化させるステップは、典型的には、並行して(即ち、同時に)、炭素を炭素源から基板表面に転写することと、3Dグラフェン材料を形成することと、3Dグラフェン材料を基板に付着させることと、を含む。
炭素源は、典型的には、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの)である。したがって、炭素源の少なくとも一部を基板表面に付着した3Dグラフェン材料に転化させるステップは、典型的には、並行して(即ち、同時に)、炭素をシート(即ち、予め形成されたもの)から基板表面に転写することと、3Dグラフェン材料を形成することと、3Dグラフェン材料を基板表面に付着させることと、を含む。
特に本発明者らは、炭素源(例えば、シート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部をレーザービームに曝露することにより、基板表面に設けられた炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部を3Dグラフェン材料に転化させることによって、形成された3Dグラフェン材料が、典型的には基板表面に転写されて直接付着することを見出した。形成された3Dグラフェン材料の少なくとも一部(例えば、大部分、例えば、全部)は、通常、任意の未転化の材料(即ち、3Dグラフェン材料に転化していない、炭素源(例えば、シート(即ち、予め形成されたもの)の一部を形成する材料))を基板表面から除去した後も基板表面に直接付着したままである。それにより、3Dグラフェン構造を基板表面に形成し、直接付着させることが可能になる。
レーザービームのパラメータ(レーザービームのビーム幅、レーザー光の波長、レーザー出力、並びにレーザービームを炭素源及び/又は基板上に入射させる位置等)は、通常、精密に制御することができるので、形成されて基板表面に付着した3Dグラフェン材料の位置及びパラメータ(例えば、厚み)を正確に制御することが可能である。したがって、基板表面に高速で3Dグラフェン構造を施すことに特に適しており、インライン加工に適合させることが可能な、驚くほど簡素な方法を用いて、基板表面の予め定められた位置に複雑且つ細密な3Dグラフェン構造を形成することが可能である。例えば、基板表面に堆積させて直接結合させた炭素含有材料の層ではなく、炭素含有材料のシート(即ち、予め形成されたもの)を使用することにより、この方法が簡素化且つ高速化され、例えば、減圧条件、プラズマ加工ステップ、又は複雑且つ費用の嵩む堆積装置が不要になる。極めて重大なことであるが、炭素源の未転化部分を、基板表面を損傷することなく、又は基板表面に付着する3Dグラフェン材料を過度に破壊することなく、容易に除去することも可能になる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面に設けるステップは、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))及び基板表面を接触(例えば、直接的に)させることを含むことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面に設けるステップは、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を、基板表面に(例えば、直接的に)配置することを含むことができる。これに加えて、又はこれに替えて、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面に設けるステップは、基板を炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))上に配置(例えば、直接的に)することを含むことができる。
この方法は、典型的には、化学的又は物理的成膜法、例えば、物理気相蒸着(PVD)、化学気相蒸着(CVD)、分子線エピタキシー法(MBE)、スパッタリング、パルスレーザー堆積法、陰極アーク蒸着法、スピンコーティング、ディップコーティング、又はゾルゲル法を用いて炭素源を基板表面に堆積させることを含まない。本方法は、典型的には、基板表面に炭素源を設けるためにプラズマに曝露することを必要としない。この種の化学及び物理的成膜法は、通常、炭素源の炭素含有材料が結果として基板表面に直接付着する(例えば、永久的に結合する)ことになる。それとは対照的に、本発明において、基板表面に炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を設けるステップは、典型的には、炭素含有材料を基板表面に直接付着させること及び/又は炭素含有材料を基板表面に永久的に結合させることを含まない。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面に設けるステップは、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を可逆的に(例えば、一時的に)基板表面に接着剤を使用して付着させることを含むことができる。しかしながら、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、レーザービームに曝露する前に何らかの形で基板表面に付着させなくてもよい。
本方法は、基板表面に付着した3Dグラフェン材料の層を形成する方法とすることができ、この方法は:炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面上に設けることと;炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露し、それにより、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部を基板表面に付着した3Dグラフェン材料の層に転化させることと、を含む。
本方法は、基板表面に付着した3Dグラフェン材料のパターンを形成する(即ち、基板表面に、そこに付着した3Dグラフェン材料のパターンを形成する)方法とすることができ、この方法は:炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面に設けることと;炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露し、それにより、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部を3Dグラフェン材料に転化させ、基板表面に付着した3Dグラフェン材料のパターンを形成する(即ち、基板表面に、そこに付着した3Dグラフェン材料のパターンを形成する)ことと、を含む。
炭素含有材料とは、炭素を含む材料であることが理解されよう。炭素含有材料(即ち、炭素を含む材料)は、元素状炭素、炭素を含む1種若しくは複数種の混合物、炭素の1種若しくは複数種の化合物、及び/又は1種若しくは複数種の分子(例えば、高分子)構造形態にある炭素、を含む(例えば、それらから構成される)ことができる。炭素含有材料は、通常、炭素を少なくとも50質量%、より典型的には、炭素を少なくとも75質量%、一層典型的には、炭素を少なくとも90質量%含む。
炭素源は、典型的には、少なくとも1種の炭素を含む材料を含む。炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの)は、典型的には、少なくとも1種の炭素を含む材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの)(即ち、少なくともある程度の炭素を含むシート(即ち、予め形成されたもの))である。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、典型的には、基板表面に転写するため及び3Dグラフェン材料を形成するための炭素の供給源として作用する。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、典型的には、固体である。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、典型的には、固形物である。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、可撓性を有することができる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、必ずしも組成又は構造が均一でなくてもよい。例えば、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、材料が異なるか又は同一である1つ又は複数の領域を含む(例えば、それらから構成される)。この1つ又は複数の領域の少なくとも1つは、典型的には、炭素含有材料を含む(例えば、それらから形成されている)。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、材料が同一であるか又は異なる1つ又は複数の層を含む(例えば、それらから構成される)。この層の少なくとも1つは、典型的には、炭素含有材料を含む(例えば、それから形成されている)。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、炭素を少なくとも50質量%、より典型的には、炭素を少なくとも75質量%、一層典型的には、炭素を少なくとも90質量%含むことができる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それから形成されている)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、1種又は複数種の次に示す材料を含む(例えば、それから形成されている)ことができる:ポリイミド(例えば、Kaptonとしても知られるポリ(4,4’-オキシジフェニレンピロメリットイミド))、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)(例えば、スプレーコーティングされたPMMA)、ポリウレタン(PU)、ポリエステル、ビニルポリマー、炭化ポリマー、フォトレジストポリマー、アルキド樹脂、尿素-ホルムアルデヒド。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、1種又は複数種の次に示す材料を含む(例えば、それらから形成される)ことができる:ポリ(アミド酸)(例えば、アリール含有ポリ(アミド酸))(例えば、ポリアミド酸としても知られる、ポリ(ピロメリット酸二無水物-co-4,4’-オキシジアニリン),アミド酸);二無水物(例えば、アリール二無水物)(例えば、ピロメリット酸二無水物);前記ポリ(アミド酸)の誘導体;前記二無水物の誘導体(例えば、ピロメリット酸二無水物の誘導体)。
当業者らは、炭素源として使用される材料が、それ自体がグラフェンに転化する場合もあるし、或いはグラフェンが形成される前に中間体又はプレポリマー又は他のポリマーに転化する場合もあることを理解するであろう。
炭素源は1種又は複数種の次に示す材料を含むことができる:芳香族材料(例えば、芳香族ポリマー);複素芳香族材料(例えば、複素芳香族ポリマー);芳香族部分を含むポリマー;環状材料(例えば、環状部分を含むポリマー);複素環式材料(例えば、複素環式部分を含むポリマー);複素芳香族材料(例えば、複素芳香族部分を含むポリマー)。レーザービームに曝露してグラフェンを形成させるのに有用であることが見出されている幾つかの材料として、1つ又は複数の芳香族結合、複素芳香族結合、及びヘテロ結合(例えば、イミド結合)を含む材料が挙げられる。
炭素源は、天然若しくは再生可能な材料、又は食品若しくは他の産業の副産物を含むことができる。炭素源は、コーヒー製品、コーヒー糟、コーヒー豆の渋皮、又はリグニンのうちの1種又は複数種を含むことができる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、レーザービームに曝露することにより3Dグラフェン材料を形成することができる1種又は複数種の炭素含有材料を含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、500℃超の温度、より典型的には800℃超の温度、又は500℃~2000℃の間の温度、より典型的には800℃~1030℃の温度に加熱することにより3Dグラフェン材料を形成することができる1種又は複数種の炭素含有材料を含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、500℃超の温度、より典型的には800℃超の温度、又は500℃~2000℃の間の温度、より典型的には800℃~1030℃の間の温度で1ns~10μsの間(即ち、約5×10℃/s~2×1012℃/sの間の速度で)加熱することにより3Dグラフェン材料を形成することができる1種又は複数種の炭素含有材料を含む(例えば、それらから形成される)ことができる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、レーザービームに曝露することにより3Dグラフェン材料を形成することができる1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、500℃超の温度、より典型的には800℃超の温度、又は500℃~2000℃の間の温度、より典型的には800℃~1030℃の間の温度に加熱することにより3Dグラフェン材料を形成することができる1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、500℃超の温度、より典型的には800℃超の温度、又は500℃~2000℃の間の温度、より典型的には800℃~1030℃の間の温度に1ns~10μsの間(即ち、約5×10℃/s~2×1012℃/sの間の速度で)加熱することにより3Dグラフェン材料を形成することができる1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、1種又は複数種の芳香族ポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、1種又は複数種の複素芳香族ポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、芳香族部分を含む1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、環状部分を含む1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、複素環式部分を含む1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、複素芳香族部分を含む1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それらから形成される)ことができる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、実質的に平面状とすることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、フィルム(例えば、薄肉の)とすることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の厚みは5μm超とすることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の厚みは120μm未満とすることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の厚みは5μm~120μmの間とすることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の厚みは、基板表面(即ち、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))をその上に設けた場合)全体に亘り実質的に均一とすることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の厚みは、その上に炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))が設けられた基板表面(例えば、その局所部分)に実質的に垂直な方向に測定されることが理解されよう。
本方法は、基板表面の1つ又は複数の部分の上に炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を設けることを含むことができる。本方法は、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面全体(例えば、端から端まで(across))に設けることを含むことができる。3Dグラフェン材料は、典型的には、その上に炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))が設けられた(即ち、レーザービームに曝露する直前の)基板表面の一部分の上に形成されて、付着する。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、第1表面及び第2表面を有するポリイミドテープ(例えば、Kaptonテープ)とすることができる。ポリイミドテープの第1表面には接着剤(例えば、シリコーン接着剤)を設けることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面に設けるステップは、ポリイミドテープの第1表面を基板表面に接着剤を用いて付着(例えば、可逆的に付着させるか又は一時的に付着させる)させることを含むことができる。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部のレーザービームへの曝露は、典型的には、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部をレーザービームを用いて加熱することを含む。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部のレーザービームへの曝露は、典型的には、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部を、典型的には、3Dグラフェン材料に転化させるために必要な、500℃超の温度、より典型的には800℃超の温度、又は500℃~2000℃の間の温度、より典型的には800℃~1030℃の間の温度に加熱することを含む。
炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部のレーザービームへの曝露は、典型的には、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の前記少なくとも一部にレーザービームを向けることを含む。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部のレーザービームへの曝露は、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の表面の少なくとも一部にレーザービームを向けることを含むことができる。レーザービームを向けることができる炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の表面は、典型的には、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))が設けられている基板表面から見て外側(即ち、接していない)の炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の表面である。レーザービームは、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))(例えば、その表面の少なくとも一部)に対し約90°で向けることができる。即ち、レーザービームの炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))(例えば、その表面の少なくとも一部)への入射角を約90°とすることができる。
基板の少なくとも一部のレーザービームへの曝露は、典型的には、前記基板の少なくとも一部にレーザービームを向けることを含む。基板は対向する第1及び第2表面を含むことができ、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、基板の第1表面に設けられ(即ち、基板の第2表面が炭素源から見て反対側となるように)、基板の少なくとも一部のレーザービームへの曝露は、基板の第2表面の少なくとも一部にレーザービームを向けることを含む。レーザービームは、基板(例えば、その第2表面の少なくとも一部)に対し約90°で向けることができる。即ち、レーザービームの基板(例えば、その第2表面の少なくとも一部)上への入射角を約90°とすることができる。
基板は電気絶縁体(例えば、1種又は複数種の電気絶縁材料)を含む(例えば、それから形成される)ことができる。基板は半導電体(例えば、1種又は複数種の半導電性材料)を含む(例えば、それから形成される)ことができる。基板は、導電体(例えば、1種又は複数種の導電性材料(例えば1種又は複数種の金属、金属合金、又は導電性ポリマー))を含む(例えば、それから形成される)ことができる。
レーザービームは、実質的にコヒーレントなレーザー光のビームであることが理解されよう。レーザービームは、紫外レーザービームとすることができる。レーザービームは可視レーザービームとすることができる。レーザービームは赤外レーザービームとすることができる。レーザービームは、典型的には、235nm~27μmの範囲の波長を有する(即ち、レーザービームはこの波長を有する光から形成されている)。レーザービームの波長は約10.6μmとすることができる(即ち、レーザービームはこの波長を有する光から形成されている)。レーザービームは、二酸化炭素(CO)レーザーにより発生するものとすることができる。レーザービームは実質的に単色とすることができる。
基板はレーザービームに対し実質的に透明(即ち、光学的に透明)とすることができる、即ち、基板はレーザービームの波長において実質的に透明(即ち、光学的に透明)とすることができる。例えば、基板は、レーザービームからの入射光のレーザービームの波長を20%未満反射することができる(即ち、基板の反射率は20%未満とすることができる)。
基板はレーザービームに対し実質的に透明(即ち、光学的に透明)ではないものとすることができる、即ち、基板はレーザービームの波長において実質的に透明(即ち、光学的に透明)ではないものとすることができる。基板は、レーザービームに対し実質的に不透明(即ち、光学的に不透明)とすることができる。即ち、基板は、レーザービームの波長において実質的に不透明(即ち、光学的に不透明)とすることができる。例えば、基板はレーザービームからの入射光を、レーザービームの波長において60%超を吸収することができる(即ち、基板は60%超の吸収率を有することができる)。基板がレーザービームに対し実質的に透明ではない実施形態又は基板がレーザービームに対し実質的に不透明な実施形態において、基板の熱コンダクタンスは、典型的には、高い。例えば、基板は、典型的には、熱伝導率が少なくとも10W/mKである1種又は複数種の材料を含む(例えば、それから形成される)。
基板は、レーザービームに対し実質的に透明な(即ち、光学的に透明な)1種又は複数種の材料を含む(例えば、それから形成される)ことができる。即ち、1種又は複数種の材料は、レーザービームの波長において実質的に透明(即ち、光学的に透明)である。
基板は、次に示すものの1種又は複数種を含む(例えば、それから形成される)ことができる:シリコン(Si)、二酸化シリコン(SiO)、窒化ガリウム(GaN)、砒化ガリウム(GaAs)、酸化亜鉛(ZnO)。
基板はシリコンウェハとすることができる。基板は二酸化シリコンウェハとすることができる(酸化シリコンウェハと称されることもある)。基板はシリコン及び二酸化シリコンの両方を含むウェハとすることができる。
基板は、レーザービームに対し実質的に透明であるか、又は基板はレーザービームからの入射光の大部分を吸収する(即ち、それによって基板を加熱する)ことができ、高い熱コンダクタンスを有する(即ち、基板は、熱伝導率が少なくとも10W/mKである1種又は複数種の材料を含む(例えば、それから形成される))ことができ、本方法は、基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露することによって、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部を、基板表面に付着した3Dグラフェン材料に転化させることを含むことができる。理論に束縛されることを望むものではないが、本発明者らは、基板がレーザービームに対し実質的に透明である実施形態において、光は、典型的には、基板から基板及び炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の界面まで伝播し、ここで光は吸収され、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を局所的に加熱すると考えている。同じく理論に束縛されることを望むものではないが、本発明者らは、基板がレーザービームからの入射光の大部分を吸収し(それによって基板を加熱し)、基板が高い熱コンダクタンスを有し(即ち、基板が、熱伝導率が少なくとも10W/mKである1種又は複数種の材料を含む(例えば、それから形成される))実施形態において、熱は、典型的には、基板から基板及び炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の界面まで伝導され、それによって炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を局所的に加熱すると考えている。
好ましくは、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、3Dグラフェン材料への転化が起こるように、500℃超の温度、より典型的には800℃超の温度まで急速に加熱される。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、3Dグラフェン材料への転化が起こるように、500℃~2000℃の間、より典型的には800℃~1030℃の間の温度に急速に加熱することができる。
本発明者らは、炭素含有材料を3Dグラフェン材料に転化させるために、炭素含有材料を、典型的には、室温(例えば、20℃前後の温度)から500℃超の温度、より典型的には、800℃超の温度、又は500℃~2000℃の間の温度、より典型的には、800℃~1030℃の間の温度まで、1ns~10μsの間に(即ち、約5×10℃/s~2×1012℃/sの間の速度で)加熱すべきであることを見出した。炭素含有材料を過度にゆっくりと加熱すると(例えば、基板が過度に多量の光を反射する、及び/又は熱コンダクタンスが低い(即ち、基板が、熱伝導率が過度に低い1種又は複数種の材料を含む(例えば、それから形成される))ことに起因して)、替わりに炭素含有材料が非晶質炭素等の他の材料に転化する可能性がある。
基板は1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それから形成される)ことができる。基板は1種又は複数種の熱可塑性ポリマーを含む(例えば、それから形成される)ことができる。基板は1種又は複数種の次に示す材料を含む(例えば、それから形成される)ことができる:ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、環状オレフィンコポリマー(COC)、ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリカーボネート(PC)、熱可塑性エラストマー(TPE)、ポリオレフィンブレンド(TPE-o)、エラストマーアロイ(TPE-v)、熱可塑性ポリウレタン(TPU)、熱可塑性コポリエステル、熱可塑性ポリアミド(COP)、ポリ(乳酸-co-グリコール酸)(PGLA)、ポリ乳酸(PLA)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリスチレン(PS)、ゴム。
基板は可撓性基板とすることができる。
本方法は、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部をレーザービームに曝露し、それにより、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部を3Dグラフェン材料に転化させることを含むことができる。特に、基板が1種又は複数種のポリマーを含む(例えば、それから形成される)実施形態において、又は基板が可撓性基板である実施形態において、本方法は、典型的には、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部をレーザービームに曝露し、それにより、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部を3Dグラフェン材料に転化させることを含む。
基板は実質的に平面状とすることができる。炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))が設けられる基板表面は、実質的に平坦とすることができる。基板は薄肉のフィルムとすることができる。基板の厚みは100μm超とすることができる。基板の厚みは700μm未満とすることができる。
本方法が基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露することを含む実施形態において、より厚肉の基板上に堆積させるためには、典型的には、より出力の高いレーザービームが必要となる。しかしながら、本方法が炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部をレーザービームに曝露することを含む実施形態は、典型的には、あらゆる厚みの基板上に3Dグラフェン材料を形成して付着させるために用いることができる。
基板の厚みは、その上に炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))が設けられる基板表面と平行な面に対し実質的に均一とすることができる。基板の厚みは、その上に炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))が設けられる基板表面(即ち、基板の第1表面)に対し実質的に垂直な方向に測定されることが理解されよう。
基板及び炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、典型的には、1種又は複数種の異なる材料から形成されている、即ち、基板及び炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は、典型的には、同一構造及び/又は同一組成を有しない。
基板は、グラフェン親和性を有する基板でなくてもよい。その上に3Dグラフェンが形成される基板表面は、グラフェン親和性を有する基板でなくてもよい。典型的には、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))を基板表面上に設ける前に、基板表面にグラフェン親和性を有する層を設ける(例えば、堆積させる)ことは必要ではない。グラフェン親和性を有する基板、表面、又は層とは、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))がレーザービームに曝露された際に、その上にグラフェン材料(例えば、2Dグラフェン及び/又は3Dグラフェン材料)を形成することを促進する特定の物理的及び/又は化学的性質を有する基板、表面、又は層であることが理解されよう。本方法は、典型的には、3Dグラフェン材料の形成を促進するための触媒の使用を必要としない。
3Dグラフェン材料は、少なくとも数種類の3Dグラフェンを含む材料であることが理解されよう。3Dグラフェン材料は、主として3Dグラフェンを含むものとすることができる。3Dグラフェン材料は3Dグラフェンとすることができる。「3Dグラフェン」(それ以外では「多孔質グラフェン」又は「レーザー誘起グラフェン」としても知られる)という語は、互いの上に折り重なるように畳まれて、平面状シートではなく三次元構造を形成している1つ又は複数の2Dグラフェンシートから構成されるグラフェン材料の形態を指すことも理解されよう。3Dグラフェンには、グラファイト又は多層2Dグラフェンに見られる平面状グラフェンシートの規則的なAB積層が見られない。3Dグラフェン材料は、典型的には多孔質である。3Dグラフェンを形成する個々の折り畳まれたカーボンシートは、格子欠陥及び/又は曲がった炭素-炭素結合を含み得る。個々の折り畳まれたカーボンシートの炭素原子は、六角格子状に配置され得る(即ち、大部分が六角格子状に配置されている)。炭素原子はまた、五角形-七角形の対を形成するように配置され得る。3Dグラフェンの原子間結合は、典型的には、大部分が炭素のsp混成軌道間に形成されている。
3Dグラフェン材料は、修飾された3Dグラフェンを含むことができる(例えば、修飾された3Dグラフェンである)。3Dグラフェン材料は、1種又は複数種のドーパントを含むことができる。即ち、3Dグラフェン材料は、ドーパントを持つ3Dグラフェンを含むことができる(例えば、ドーパントを持つ3Dグラフェンである)。3Dグラフェン材料は1種又は複数種のナノ粒子(例えば、金属ナノ粒子)を含むことができる。
3Dグラフェン材料は、炭素を原子百分率で少なくとも96%含むことができる。
3Dグラフェン材料は酸素を原子百分率で3%未満含むことができる。3Dグラフェン材料は酸素を原子百分率で1.2%未満含むことができる。本方法が真空条件下に実施される場合、形成される3Dグラフェン材料は酸素を原子百分率で0.5%未満含むことができる。
3Dグラフェン材料は窒素を原子百分率で3%未満含むことができる。3Dグラフェン材料は窒素を原子百分率で1.2%未満含むことができる。本方法が真空条件下に実施される場合、形成される3Dグラフェン材料は窒素を原子百分率で0.5%未満含むことができる。
レーザービームのビーム幅(例えば、FWHM(半値全幅)ビーム幅)は1μm~100μmの間とすることができる。レーザービームのビーム幅(例えば、FWHMビーム幅)は約50μmとすることができる。レーザービームの断面(即ち、ビームの軸に対し垂直方向に)は実質的に円形とすることができる。
レーザービームの出力は0.05W~120Wの間とすることができる。レーザービームの出力は1.2W~24Wの間とすることができる。レーザービームの出力は10W~18Wの間(例えば、約14W)とすることができ、本方法は、基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露すること含むことができる。レーザービームの出力は2W~10Wの間とすることができ、本方法は、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部をレーザービームに曝露することを含むことができる。
本方法は、レーザービームで炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))及び/又は基板全体を走査することを含むことができる。本方法は、レーザービームで炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))及び/又は基板全体を1.7mm/s~3550m/sの間の走査速度で、より典型的には、35mm/s~350mm/sの間の走査速度で走査することを含むことができる。
レーザービームはパルスレーザービームとすることができる。別法として、レーザービームは連続波レーザービームとすることができる。
レーザービームは、1GHz未満(即ち、1ns超の間隔)の周波数(即ち、パルス繰り返し数(PRP))でパルス発振させることができる。レーザービームは、80as~1msの間、より典型的には1μs~50μsの間のパルス幅でパルス発振させることができる。レーザービームは約14μsのパルス幅でパルス発振させることができる。
本方法は、レーザービームで炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))及び/又は基板全体を、インチ当たりのパルス数(PPI)が100~10000となるように走査することを含むことができる。
本方法は大気圧下に実施することができる。本方法は、典型的には、加圧又は減圧条件を必要としない。
本方法は室温で実施することができる。しかしながら、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))及び/又は基板の温度は、典型的には、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露するステップの最中に変動することが理解されよう。実際、本発明者らは、3Dグラフェン材料に転化させるためには、炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))は局所的に500℃~2000℃の間、より典型的には800℃~1030℃の間に到達させることが必要であることを見出した。それにも関わらず、本方法は、典型的には、基板及び/又は炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))をレーザービームへの曝露以外で加熱することを必要としない。
本方法は、3Dグラフェン材料に転化しなかった炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))の1つ又は複数の部分(即ち、炭素源の未転化部分)を基板表面から除去することを含むことができる。未転化部分は、典型的には、前記炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの))のレーザービームに曝露(即ち、直接的に)されなかった部分(即ち、レーザービームが向けられなかった部分、又はレーザービームに曝露(即ち、直接的に)された基板の部分に直接接していなかった炭素源(例えば、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの)の部分))である。3Dグラフェン材料は、典型的には、未転化部分が除去される際も基板表面に付着したままである。
本方法は、1種又は複数種のドーパントを基板上に形成された3Dグラフェン材料に導入し、それによりドーパントを有する3Dグラフェン材料を形成することを含むことができる。1種又は複数種のドーパントはホウ素及び/又は窒素を含むことができる。1種又は複数種のドーパントは、3Dグラフェン材料に、イオン注入(プラズマイオン注入等)、プラズマドーピング、及び/又はプラズマ活性化法(plasma activation method)を用いて導入することができる。
レーザービームに曝露する前に炭素源及び基板の中間に流体(例えば、高粘度流体)を提供することができる。
流体は、任意選択で、1~250,000cPsの間、又は10~100,000cPsの間、又は50~10,000cPsの間、又は50~1,000cPsの間、又は100~750cPsの間、又は200~600cPsの間、又は300~500cPsの間、又は370~430cPsの間の粘度を有する液体とすることができる。この粘度は、任意選択で、標準的な教科書的な方法(standard text method)であるASTM D7945-16を用いて25℃で測定したものとすることができる。
流体(例えば、高粘度のもの)は、界面活性剤、例えば、ポリソルベート、例えば、ポリソルベート20、ポリソルベート80、Tween 20、Tween 80、又はドデシル硫酸ナトリウム、ラウリルジメチルアミンオキシド、ポリエトキシル化アルコール、ポリオキシエチレンソルビタン、オクトキシノール(Triton X100TM)、又はポリオキシル10ラウリルエーテルとすることができる。
理論に束縛されることを望むものではないが、炭素源及び基板の中間に流体(例えば、高粘度流体)が存在することにより、結晶粒(grain)がより大きな集合体及び/又はより厚肉の層へと融合することが促進され、グラフェンの形成及び基板への付着を向上させることができる。それにより、グラフェン片が炭素源(例えば、ポリイミド)の表面から剥離することを防ぐことができる。
基板は、1種又は複数種の金属を含む(例えば、それから形成される)ことができる。その場合、炭化金属を界面に形成させることができ、接着層として作用させることができる。例えば、金属は、アルミニウム、銅、若しくは金、若しくは他の金属であるか、又はこれらを含むことができる。基板は、前記金属の酸化物、窒化物、又は砒化物を含む(例えば、それから形成される)ことができる。
本発明の第2の態様は、1種又は複数種のデバイス部品の製造における本発明の第1の態様の方法の使用を提供する。1種又は複数種のデバイス部品は、1種又は複数種の電子デバイス部品(即ち、電子デバイスに使用するための部品)とすることができる。1種又は複数種のデバイス部品は、1種又は複数種の集積回路部品とすることができる。例えば、1種又は複数種のデバイス部品は、1種又は複数種のトランジスタ、電極、又はコンデンサとすることができる。1種又は複数種のデバイス部品は、1種又は複数種のセンサー部品(即ち、センサーに使用するための部品)とすることができる。1種又は複数種のデバイス部品は、1種又は複数種の圧電素子部品とすることができる。1種又は複数種のデバイス部品は、1種又は複数種のエネルギー貯蔵部品とすることができる。例えば、1種又は複数種のデバイス部品は、1種又は複数種の電池部品(例えば、電池)、燃料電池部品(例えば、燃料電池)、バイオ燃料電池部品(例えば、バイオ燃料電池)、コンデンサ、又は超コンデンサとすることができる。
本発明の第3の態様は、基板に付着した3Dグラフェン材料を含む系を提供し、3Dグラフェン材料は本発明の第1の態様による方法により形成されたものである。
本発明の第4の態様は、本発明の第2の態様による方法により製造され、及び/又は本発明の第3の態様による系を組み込んだ、デバイス部品(例えば、電子デバイス部品、集積回路部品、センサー部品、圧電素子部品、及び/又はエネルギー貯蔵部品)を提供する。
本発明の第5の態様は、酸素を3%未満の原子百分率で含む3Dグラフェン材料を提供する。3Dグラフェン材料は、酸素を1.5%未満の原子百分率で含むことができる。3Dグラフェン材料は、酸素を1.2%未満の原子百分率で含むことができる。3Dグラフェン材料は基板の上に設けられる(例えば、そこに付着される)ことができる。
本発明の第6の態様は、窒素を原子百分率で3%未満含む3Dグラフェン材料を提供する。3Dグラフェン材料は、窒素を原子百分率で2.8%未満含むことができる。3Dグラフェン材料は、窒素を原子百分率で1.5%未満含むことができる。3Dグラフェン材料は基板上に設けられる(例えば、そこに付着される)ことができる。
本発明の第7の態様は、基板表面に付着(即ち、直接的に)したグラフェン材料の形成方法を提供する。この方法は:炭素含有材料を含む炭素源を基板表面に設けることと;炭素源の少なくとも一部及び/又は基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露し、それにより、炭素源の少なくとも一部を基板表面に付着(即ち、直接的に)したグラフェン材料に転化させることと;を含む。炭素源の少なくとも一部を基板表面に付着したグラフェン材料に転化させるステップは、典型的には、並行して(即ち、同時に)、炭素を炭素源から基板表面に転写することと、グラフェン材料を形成することと、グラフェン材料を基板表面に付着させることと、を含む。炭素源は、典型的には、炭素含有材料を含むシート(即ち、予め形成されたもの)である。したがって、炭素源の少なくとも一部を基板表面に付着したグラフェン材料に転化させるステップは、典型的には、並行して(即ち、同時に)、炭素をシート(即ち、予め形成されたもの)から基板表面に転写することと、グラフェン材料を形成することと、グラフェン材料を基板表面に付着させることと、を含む。
グラフェン材料は、2Dグラフェンを含むことができる(例えば、2Dグラフェンである)。グラフェン材料は、3Dグラフェンを含むことができる(例えば、3Dグラフェンである)。グラフェン材料は、修飾グラフェンを含むことができる(例えば、修飾グラフェンである)。グラフェン材料は、1種又は複数種のドーパントを含むことができる。グラフェン材料は、1種又は複数種のナノ粒子(例えば、金属ナノ粒子)を含むことができる。グラフェン材料は、炭素を原子百分率で少なくとも96%含むことができる。グラフェン材料は、酸素を、3%未満、又は1.2%未満、又は0.5%未満の原子百分率で含むことができる。グラフェン材料は、窒素を、3%未満、又は1.2%未満、又は0.5%未満の原子百分率で含むことができる。
本発明の任意の一態様の任意選択的な特徴及び好ましい特徴は、本発明の他の任意の態様の特徴となり得る。
本発明の例示的な実施形態を以下の図面を参照しながらここに説明する。
レーザー処理を行う前の、COパルスレーザー彫刻システムの真下に配置された、シリコン基板に接するポリイミドフィルムを示すものである。 レーザー処理の最中の図1のポリイミドフィルム及びシリコン基板を示すものである。 レーザー処理後の図1のポリイミドフィルム及びシリコン基板を示すものである。 レーザー処理後にポリイミドフィルムを除去した後の図1のシリコン基板を示すものである。 図1~4に示す方法を用いてシリコン基板上に堆積させた3Dグラフェンに関し測定したラマン分光スペクトルを示すものである。 図1~4に示す方法を用いてシリコン基板上に堆積させた3DグラフェンのX線光電子分光スペクトルを示すものである。 レーザー処理を行う前の、COパルスレーザー彫刻システムの真下に配置された、ポリスチレン基板に接するポリイミドフィルムを示すものである。 レーザー処理の最中の図7のポリイミドフィルム及びポリスチレン基板を示すものである。 レーザー処理後の図7のポリイミドフィルム及びポリスチレン基板を示すものである。 レーザー処理後にポリイミドフィルムを除去した後の図7のポリスチレン基板を示すものである。 図7~10に示す方法を用いてポリスチレン基板上に堆積させた3Dグラフェンに関し測定されたラマン分光スペクトルを示すものである。 ポリイミド基板上に堆積させた3DグラフェンフィルムのAFM像を示すものである。
第1の例示的実施形態
3Dグラフェンを以下に説明し図1~4に例示する方法によりシリコン基板上に堆積させ、付着させた。図1に示すように、600μmの厚みのシリコン基板1を、120μmの厚みのポリイミドフィルム上に直接配置した。
図2に示すように、CO赤外パルスレーザー彫刻及び切断システム(Trotec Speedy 400 flexx)3を使用して、レーザービーム4をポリイミドフィルムから見て外側の基板表面に向けた。このレーザーシステムは、10.6μmの波長の光を放出し、ビーム径が50μmとなり、パルス幅が14μs、出力が14.14Wとなるように調整した。基板表面全体をレーザービームにより走査速度284mm/sで走査した。このプロセスは室温及び大気圧下に実施した。
図2に示すように、レーザービームが向けられる基板の領域に直接接しているポリイミドフィルムの部分5は、3Dグラフェンに転化する。理論に束縛されることを望むものではないが、本発明者らは、レーザーから発生する熱(及び/又は光)が、ポリイミドフィルムの温度が、ポリイミドフィルムが3Dグラフェンに転化される温度である800℃~1030℃まで局所的に上昇するように、基板を通過して基板及びポリイミドフィルムの間の界面7まで伝播される(図2の破線6で示す)と考えている。
ポリイミドフィルムは界面7で3Dグラフェンに転化する。形成された3Dグラフェンは、ポリイミドフィルムの厚み全体に延在していなかった。
レーザービームを停止し(図3)、ポリイミドフィルムの未転化部分を基板から除去した(図4)。本発明者らは、ポリイミドフィルムから形成された3Dグラフェン部分5Aが、ポリイミドフィルムの未転化部分を除去した後も基板に付着したままであったことを確認した。3Dグラフェンの残部5Bはポリイミドフィルムに付着したままであった。
更に調査を行ったところ、本発明者らは、基板及び3Dグラフェンの界面でシリコン基板の構造が変性されていたことを見出した。炭化ケイ素(SiC)又はオキシ炭化ケイ素(SiO)と考えられる薄層が、シリコン基板及び3Dグラフェンの界面に形成されており、3Dグラフェンをシリコン基板に結合していることが示された。
シリコン基板上に堆積した3Dグラフェンをラマン分光及びX線光電子分光(XPS)にて特性評価した。
図5に示すラマン分光スペクトルは、3Dグラフェンに特徴的な3つの主要なピークを示していた。特に、1344cm-1のDピークは、格子欠陥及び曲がったsp炭素-炭素結合の存在を示す特徴的なピークであり、1577cm-1のGピークは、炭素のsp混成に特徴的であり、歪んだ六角形の炭素環又は他の次数(order)の炭素環が存在し、炭素のsp混成を上限5%で含むことを示している。2685cm-1の2Dピークは、3Dグラフェンの二次の遷移(second order transition)に特徴的であり、ここで二重線の構造が存在しないことは、多層2Dグラフェン又はグラファイトに見られるであろう平面状のAB積層が存在しないことを示唆している。2Dピークを、2685cm-1を中心とする単一のローレンツピーク(半値全幅67cm-1を有する)でフィッティングすると、形成された3Dグラフェンには、1層のみ又は2~3層のグラフェン様層が存在することが示される。D/Gピーク比(0.4)の解析から、平均結晶粒径(即ち、3Dグラフェンの結晶子のサイズ)が43.6nmであったことが示された。
図6に示すXPSスペクトルは、284.5eVに主ピークがあり、これはsp炭素-炭素結合の存在を示唆するものである。炭素-窒素単結合及び二重結合に付随するピークは、炭素-酸素単結合及び二重結合のピークと同様に小さい。XPS解析から、存在する原子の96%が炭素原子であり、一方、存在する原子の僅か2.8%が窒素原子であり、存在する原子の僅か1.2%が酸素原子であることを示唆している。
この方法により形成された3Dグラフェンは厚みが5μm~20μmの間にあることが判明した。この3Dグラフェンは多孔質であり、平均細孔径が4nm~10nmの間にあることが判明した。
本発明の第1の例示的な実施形態による方法は、二酸化シリコンウェハ(シリコンウェハ上の厚みが300nmの二酸化シリコン層から構成される)上に3Dグラフェンを形成するためにも使用されており、同様の結果が得られる。
この第1の例示的実施形態に従う方法を用いて堆積させた3Dグラフェン材料に、プラズマドーピング等の当該技術分野において知られている標準的なドーピング方法を用いてホウ素及び窒素をドーピングした。
第2の例示的実施形態
以下に説明し図7~10に例示する方法により、3Dグラフェンをポリスチレン基板に堆積させ、付着させた。図7に示すように、厚みが25μmのポリイミドフィルム8を厚みが600μmのポリスチレン基板9上に直接配置した。
図8に示すように、CO赤外パルスレーザー彫刻及び切断システム(Trotec Speedy 400 flexx)10を使用し、レーザービーム11を基板9から見て外側のポリイミドフィルム8の表面に向けた。このレーザーシステムは、波長10.6μmの光を放出し、ビーム径が50μm、パルス幅が14μs、出力が6Wとなるように調整した。レーザービームで基板表面全体を走査速度87.5mm/sで走査した。このプロセスは室温及び大気圧下に実施した。
図8に示すように、レーザービームを指向させたポリイミドフィルムの部分12を3Dグラフェンに転化させた。ポリイミドフィルムの厚み全体を3Dグラフェンに転化させた。
レーザービームを停止し(図9)、ポリイミドフィルムの未転化部分を基板から除去した(図10)。本発明者らは、ポリイミドフィルムの未転化部分を除去した後も、ポリイミドフィルムから形成した3Dグラフェンが基板に付着したままであったことを確認した。更に調査を行ったところ、本発明者らは、基板及び3Dグラフェンとの界面のポリスチレン基板の構造が変性されていることを見出した。この界面のポリスチレン基板の薄層が溶融して再固化し、3Dグラフェンを基板に結合させていることが示された。
ポリスチレン基板上に堆積した3Dグラフェンをラマン分光で特性評価した。
11に示すラマン分光スペクトルは、3Dグラフェンに特徴的な3つの主要なピークを示していた。特に、1340cm-1のDピークは、格子欠陥及び曲がったsp炭素-炭素結合の存在を示す特徴的なピークであり、1577cm-1のGピークは、炭素のsp混成に特徴的であり、歪んだ六角形の炭素環又は他の次数の炭素環が存在し、炭素のsp混成を上限5%で含むことを示している。2680cm-1の2Dピークは、3Dグラフェンの二次の遷移に特徴的であり、ここで二重線の構造が存在しないことは、多層2Dグラフェン又はグラファイトに見られるであろう平面状のAB積層が存在しないことを示唆している。2Dピークを、2680cm-1を中心とする単一のローレンツピーク(半値全幅61cm-1を有する)でフィッティングすると、形成された3Dグラフェンには、1層のみ又は2~3層のグラフェン様層が存在することが示される。D/Gピーク比(0.8)の解析から、平均結晶粒径(即ち、3Dグラフェンの結晶子のサイズ)が23.5nmであったことが示された。
この方法により形成された3Dグラフェン層は厚みが20μm~45μmの間にあることが判明した。3Dグラフェンの導電率は、ガルバニックインピーダンス測定により特定されるように、10S/cm~100S/cmの間にあることが判明した。3Dグラフェンは多孔質であり、平均細孔径が4nm~10nmの間にあることが判明した。
本発明のこの第2の例示的実施形態に従う方法は、(1)環状オレフィンコポリマー(COC)の薄肉フィルム及び(2)ポリ(メタクリル酸メチル)(PMMA)の薄肉フィルムから構成される基板上に3Dグラフェンを形成する際にも使用されており、同様の結果が得られる。
図12は、原子間力顕微鏡(AFM)像であり、この方法により堆積させることができる細密な3Dグラフェン構造の例を示すものである。
この第1の例示的実施形態による方法を用いて堆積された3Dグラフェン材料に当該技術分野において知られているプラズマドーピング等の標準的なドーピング方法を用いてホウ素及び窒素をドーピングした。
本明細書に開示した本発明の範囲内で更なる変形及び修正を行うことが可能である。

Claims (21)

  1. 基板に付着した3Dグラフェン材料を形成する方法であって:炭素含有材料を含む炭素源を基板表面に直接接することと;前記炭素源の少なくとも一部及び/又は前記基板の少なくとも一部をレーザービームに曝露し、それにより、前記炭素源の少なくとも一部を前記基板に付着した3Dグラフェン材料に転化させ、前記レーザービームによって形成された界面層を介して、前記界面層が前記3Dグラフェン材料を前記基板に結合させることと;を含み、ここで、前記基板がシリコン、二酸化シリコン、窒化ガリウム、砒化ガリウム、酸化亜鉛の1種又は複数種である、方法。
  2. 前記炭素源は、炭素含有材料を含む予め形成されたシートであり、前記炭素源の少なくとも一部の、前記基板に付着した前記3Dグラフェン材料への転化は、前記予め形成されたシートから前記基板表面に炭素を転写することと、前記基板に付着した3Dグラフェン材料を形成することと、を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記3Dグラフェン材料に転化しなかった前記炭素源の1つ又は複数の未転化部分を前記基板表面から除去することを更に含む、請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 前記炭素源は1種又は複数種のポリマーを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記基板は、前記レーザービームに対し実質的に透明である1種又は複数種の材料を含
    む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記基板は、前記レーザービームの入射光を、前記レーザービームの1つ又は複数の波
    長において60%超を吸収する、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記レーザービームはパルスレーザービームである、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  8. 大気圧及び室温下に実施される、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記基板に付着した前記3Dグラフェン材料を形成することは、同時に、炭素を前記炭素源から前記基板表面に転写することと、前記3Dグラフェン材料を形成することと、前記3Dグラフェン材料を前記基板に付着させることとを含む、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記炭素源が、前記レーザービームによって500℃~2000℃の間の温度に加熱される、請求項1~のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記炭素源が、前記レーザービームによって800℃~1030℃の間の温度に加熱される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記炭素源が、厚みが5μm~120μmのシートである、請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記レーザービームが赤外レーザービームである、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記レーザービームがCOレーザービームである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記レーザービームが10.6μmの波長である、請求項13又は14に記載の方法。
  16. 前記炭素源の少なくとも一部及び/又は前記基板の少なくとも一部を曝露する前記レーザービームが、1μm~100μmの間のFWHM(半値全幅)ビーム幅を有する、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記炭素源の少なくとも一部及び/又は前記基板の少なくとも一部を曝露する前記レーザービームが、1.2W~24Wの間の出力を有する、請求項1~16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記炭素源の少なくとも一部及び/又は前記基板の少なくとも一部を曝露する前記レーザービームが、1μs~50μsの間のパルス幅を有するパルスレーザービームである、請求項1~17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記基板に付着した前記3Dグラフェン材料は、5μm~20μmの間の厚みである、請求項1~18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 前記基板に付着した前記3Dグラフェン材料は、20μm~45μmの間の厚みである、請求項1~19のいずれか一項に記載の方法。
  21. 前記炭素源が、ポリイミドフィルムであり、形成された前記3Dグラフェンは、前記ポリイミドフィルムの厚み全体に延在していない、請求項1~20のいずれか一項に記載の方法。
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