JP7409550B1 - 自転車用装置の電池蓋構造及び自転車用装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自転車用装置の電池蓋を紛失することを防止する。【解決手段】自転車用操作装置1は、操作装置本体10と、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、操作装置本体10に対し回動することで閉状態と開状態と、のいずれかの状態をとる電池カバー60と、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、自転車100のハンドルバー103aに取り付けるためのクランプ50と、を備える自転車用操作装置1の電池蓋構造であって、操作装置本体10は、クランプ50及び電池カバー60がハンドルバー103aとそれぞれ当接し、ハンドルバー103aを挟持することで自転車100に対し固定され、電池カバー60は、クランプ50の回動の中心となる共用シャフト66と同じ回動軸を中心として回動するよう構成した。【選択図】図7

Description

本発明は、自転車に取り付ける自転車用装置の電池蓋構造及び自転車用装置に関する。
ユーザが自転車に後付けで取り付け可能な自転車用装置として、様々な種類のものが用いられている。このような自転車用装置としては、例えば、操作装置、計測装置、照明装置、走行表示装置等があり、また、広くサイクルコンピュータと称されることもある。通常、これらの自転車用装置に対する電力の供給は、自転車用装置に収容される電池によって行われる。
このような自転車用装置の例として、自転車のフレームに固定する固定部材と、該固定部材に支持する変速レバー及びコンソールボックスとを備えた変速レバユニットと、速度、走行距離などを電気的に表示する表示器を備えた表示ユニットとから成る自転車の走行表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された自転車の走行表示装置においては、ハウジング本体7に電池50を内装し、上蓋8をボルトでハウジング本体7に固定することで電池50を電池収容部73に収容する構成が開示されている。
実開昭57-171986号公報
しかしながら、電池50を新たな電池に交換しようとした場合、ユーザは、上蓋8をハウジング本体7から取り外す工程、電池50を取り出す工程、さらに新たな電池を電池収容部73に収容する工程、上蓋8をハウジング本体7に再度取り付ける工程、の複数の工程を実行する必要がある。このように電池50の交換に際して複数の工程を実行しなければならないため、ユーザは電池50を交換する前に、上蓋8を紛失してしまう懸念がある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、自転車用装置の電池蓋を紛失することを防止できるとともに、自転車用装置の部品点数を削減し、小型化することができる自転車用装置の電池蓋構造及び自転車用装置を提供することを目的とする。
本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、上記目的を達成するため、電池を収容する電池収容部を有する自転車用装置の筐体と、前記筐体に対し固定された回動軸を中心として回動可能に組み付けられ、前記筐体に対し回動することで前記電池収容部の開口面を覆う閉状態と前記電池収容部の開口面を開放する開状態と、のいずれかの状態をとる電池蓋と、前記筐体に対し固定された回動軸を中心として回動可能に組み付けられ、自転車のフレームに取り付けるための取付体と、を備える自転車用装置の電池蓋構造であって、前記電池蓋は、前記取付体の回動の中心となる前記回動軸と同じ回動軸を中心として回動するよう構成される。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、電池蓋が自転車用装置の筐体に組付けられており、また筐体に対し回動することで電池収容部の開口面を開閉するようになっている。したがって、ユーザが電池を交換する際に、電池蓋を自転車用装置の筐体から取り外す必要がないため、電池蓋を紛失することを防止できる。
また、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、取付体の回動の中心となる回動軸と、電池蓋の回動の中心となる回動軸とが同じ回動軸であるため、自転車用装置の部品点数を削減するとともに、小型化することができる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、前記筐体は、前記電池蓋が前記閉状態であるときに、前記電池蓋の回動の中心となる基端側と反対側の先端側を収容する先端側凹部内に前記先端側を前記筐体に対して固定する電池蓋固定部を有する構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、電池蓋が閉状態であるときに、電池蓋固定部が電池蓋の先端側を筐体に対して固定するので、自転車の走行中等に電池蓋が開いて開状態となり、電池収容部に収容された自転車用装置の電池が脱落して紛失することを防止することができる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、前記取付体は、回動の中心となる基端側と反対側に取付体先端部を有し、前記取付体先端部は、前記筐体に固定された状態で前記先端側凹部とともに前記電池蓋固定部の周囲の少なくとも一部を覆う構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、取付体先端部は、筐体に固定された状態で先端側凹部とともに電池蓋固定部の周囲の少なくとも一部を覆うので、外部から電池蓋固定部を視認することが容易でない。したがって、第三者に電池蓋固定部が外され、電池収容部に収容された電池が盗難されること等を防止することができる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、前記筐体は、前記取付体が閉じた状態であるときに、前記取付体先端部を前記筐体に対して固定する取付体固定部を有する構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、取付体が閉じた状態であるときに、取付体固定部が取付体の先端側を筐体に対し固定するため、自転車用装置の筐体を確実に自転車に固定することができる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、更に、前記筐体、前記取付体及び前記電池蓋の内周に装着させる弾性部材で構成された円環状のリング体を備える構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、筐体、取付体及び電池蓋の内周に装着させる弾性部材で構成された円環状のリング体を備えるので、自転車に取り付ける際に、リング体を用いない場合と比べて、筐体、取付体及び電池蓋が自転車に対し滑り難く、より確実に自転車に対し自転車用装置を固定することができる。また、リング体を介在させることで取付体及び電池蓋の表面を外部から視認できないようになり、取付体及び電池蓋の表面に不必要なデザインを施す必要がなくなる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、弾性部材で構成された環状のシール部材を前記電池収容部の外周壁と前記電池蓋との間の隙間に嵌装させた構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、弾性部材で構成された環状のシール部材を電池収容部の外周壁と電池蓋との間の隙間に嵌装させたので、外部から電池が収容された電池収容部に水が浸入するのを防ぐことができる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、前記電池蓋には、前記回動軸を通す電池蓋孔部が形成され、前記電池蓋孔部の孔径は前記回動軸の外径よりも大きい構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、電池蓋孔部の孔径が回動軸の外径よりも大きいので、電池蓋は筐体に対し回動軸を中心とした回転だけでなく、電池蓋孔部の孔径のサイズが許容する範囲内で直線的に動くこともできる。したがって、電池蓋を開状態から閉状態へと変化させる際に電池蓋とシール部材及び電池収容部との位置関係を微調整可能であり、シール部材を確実に電池収容部内に装着することができる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、前記電池蓋孔部は、前記電池蓋の装着方向に延びる長孔形状である構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、電池蓋孔部が電池蓋の装着方向に延びる長孔形状であるので、電池蓋は筐体に対し回動軸を中心とした回転だけでなく、電池蓋の装着方向に直線的に動くこともできる。したがって、電池蓋を開状態から閉状態へと変化させる際に電池蓋とシール部材及び電池収容部との位置関係を微調整可能であり、シール部材を確実に電池収容部内に装着することができる。したがって、電池蓋を閉じる際に、電池収容部に直線的に挿入することができるので挿入が容易となる。さらに、電池蓋を閉じる際に、シール部材に均等な力を掛けることができるため、シール部材が傾くことなく均等に配置でき、確実に防水ができる。
上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造において、前記電池蓋の前記回動軸の軸方向の両端面は、それぞれ前記筐体のいずれかの側面に面し、前記筐体の前記電池蓋の前記両端面が面する前記側面の少なくとも1つの前記側面に前記回動軸の軸方向に窪んだ凹部を形成した構成としてもよい。
この構成により、本発明に係る自転車用装置の電池蓋構造は、筐体の電池蓋の両端面が面する側面の少なくとも1つの側面に回動軸の軸方向に窪んだ凹部を形成したので、ユーザが電池蓋を閉状態から開状態とする際に、凹部に指を入れて電池蓋の一部を掴むことができるため、容易に電池蓋を開けて、電池交換等を行うことができる。
本発明に係る自転車用装置は、上述した構成の自転車用装置の電池蓋構造を備える。
この構成により、本発明に係る自転車用装置は、電池蓋が自転車用装置の筐体に組付けられており、また筐体に対し回動することで電池収容部の開口面を開閉するようになっている。したがって、ユーザが電池を交換する際に、電池蓋を自転車用装置の筐体から取り外す必要がないため、電池蓋を紛失することを防止できる。
また、本発明に係る自転車用装置は、取付体の回動の中心となる回動軸と、電池蓋の回動の中心となる回動軸とが同じ回動軸であるため、自転車用装置の部品点数を削減するとともに、小型化することができる。
本発明によれば、自転車用装置の電池蓋を紛失することを防止できるとともに、自転車用装置の部品点数を削減し、小型化することができる自転車用装置の電池蓋構造及び自転車用装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を取り付けた自転車を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置を各方向から視た図であり、図4(a)は、左側面図、図4(b)は、正面図、図4(c)は右側面図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の図4(a)におけるA-A断面での断面図とB-B断面での断面図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置のクランプを開いた状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置のクランプを開き、電池カバーを開状態とした状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の変形例を示す拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係る自転車用操作装置の変形例を示す拡大断面図である。
以下、本実施の形態に係る自転車用操作装置1について図1~図10を参照して説明する。
(自転車)
図1は、本実施の形態に係る自転車用操作装置1を取り付けた自転車100を示す図である。図1に示すように、自転車100は、電動ユニット110を備えた電動自転車である。本実施の形態では自転車100として電動自転車を例に説明をするが、マウンテンバイク、ロードバイク、クロスバイク、シティバイク、カーゴバイク、ハンドサイクル、および、リカンベント等の電動自転車以外の自転車であってもよい。
自転車100は、前輪101、後輪102、フレーム103、ペダル104、サドル105、チェーン106、電動ユニット110を備える。前輪101及び後輪102は、それぞれフレーム103に連結されている。フレーム103は、主としてアルミニウム、ステンレス鋼等の金属により形成され、ハンドルバー103aを含む。フレーム103は、他に、例えば、ヘッドチューブ、トップチューブ、ダウンチューブ、シートステー、チェーンステー、フロントフォーク、ステム等を含む。本実施の形態では自転車用操作装置1はハンドルバー103aに取り付けられているが、フレーム103のハンドルバー103a以外の場所に取り付けることもできる。
ペダル104には、自転車100のユーザの人力による駆動力が加えられ、駆動力は、チェーン106を介して後輪102に伝達される。電動ユニット110は、自転車100に推進力を付与する等の各種制御を行う。電動ユニット110は、自転車用操作装置1と図示しない電気ケーブルまたは無線通信装置を介して接続される。
(自転車用操作装置)
図2及び図3は、自転車用操作装置1を示す斜視図であり、図2は自転車用操作装置1を自転車100に取り付けた状態で下方から視た図であり、図3は上方から視た図である。図2中のx方向は横方向、y方向は奥行き方向、z方向は高さ方向といい、図3以降においても同様である。z方向の正の方向を上方や上側、負の方向を下方や下側ということもある。
図4は、自転車用操作装置1を各方向から視た図であり、図4(a)は、左側面図、図4(b)は、正面図、図4(c)は右側面図である。図5は、自転車用操作装置1の断面図であり、図5(a)は、図4(a)におけるA-A断面での断面図、図5(b)は、B-B断面での断面図である。
自転車用操作装置1は、後述する操作装置本体10と電池カバー60とクランプ50とを備える。自転車用操作装置1は、本発明に係る自転車用装置を構成する。本実施の形態では、自転車用装置として操作装置を例に説明をするが、自転車用装置はこれに限られず、他の装置、例えば、計測装置、照明装置、走行表示装置やサイクルコンピュータ等であってもよい。
自転車用操作装置1は、ハンドルバー103aの外周上のユーザが使いやすい任意の位置に後述するクランプ50を介して取り付けられる。自転車用操作装置1は、ユーザによるボタン操作等により自転車用操作装置1内の基板上の図示しないスイッチを押圧し、発生させた信号等を電動ユニット110に伝達する。信号の伝達は、図示しない電気ケーブルまたは、無線通信装置により行われる。
(操作装置本体)
操作装置本体10は、自転車用操作装置1の本体部分であり、後述する電池71を収容する電池収容部26を有する。操作装置本体10は、本発明に係る筐体を構成する。操作装置本体10は、ベース部材20とケース部材30と操作部材40とを備える。
(ベース部材)
図3に示すようにベース部材20は、操作装置本体10において、後述するクランプ50及び電池カバー60と連結される部分である。ベース部材20は、基端側突設部21と、中央部22と、先端側突設部23と、クランプ固定部24と、基板27と、を有する。ベース部材20のx方向、y方向の4つの側面を以下では側面部20a、側面部20b、側面部20c、側面部20dという。側面部20bと側面部20cは図2に、側面部20aと側面部20dは図3にそれぞれ示す通りである。またベース部材20の内側の底面を以下では内底面25という。内底面25は、電池カバー60を開いた状態の図7に示す通りである。
基端側突設部21は、ベース部材20におけるクランプ50及び電池カバー60の回動の基端側に対応する部位であり、基端側において後述するケース部材30に対しz方向下方に突設されている。基端側突設部21には、奥行き方向(図2中のy方向)に貫通するベース孔部21aが形成されている。ベース孔部21aには、後述する共用シャフト66が圧入され、操作装置本体10に対し固定される。基端側突設部21は、後述するクランプ50及び電池カバー60が閉じて、ハンドルバー103aを挟持する際に、一部分がハンドルバー103aと当接する。
図3に示すように、基端側突設部21の側面部20dの側であって、奥行き方向の中央に基端側凹部21bが形成されている。基端側凹部21bには、後述するクランプ基端部52、53及び電池カバー基端部62が、共用シャフト66が挿通された状態で配置されている。
中央部22は、ベース部材20の横方向(図2中のx方向)の中央に位置する部位であり、基端側突設部21と先端側突設部23との間に設けられている。図7に示すように内底面25には、後述する電池71を収容する電池収容部26が形成されている。本実施の形態では電池収容部26は、円形の電池71を収容するため円形の凹部となっているが、収容する電池の形状に合わせて電池収容部26の形状を変更してもよい。
図2に示すように中央部22には、側面部20cの一部を後述する共用シャフト66の軸方向、即ちy方向に窪ませた把持用凹部22bが形成されている。また、同様に、図3に示すように中央部22には、側面部20aの一部を後述する共用シャフト66の軸方向、即ちy方向に窪んだ把持用凹部22aが形成されている。把持用凹部22a、22bは、本発明に係る凹部を構成する。本実施の形態では把持用凹部22a、把持用凹部22bと2つの凹部を設けたが、いずれか1つのみを設けるようにしてもよい。
上記のように中央部22に凹部としての把持用凹部22a、把持用凹部22bを形成したので、自転車100のユーザが、図6に示す電池カバー60を閉じた状態から図7に示す電池カバー60を開いた状態にする際に、把持用凹部22a、把持用凹部22bに指を入れて電池カバー60の一部を掴むことができるため、容易に電池カバー60を開けて、電池交換等を行うことができる。
電池収容部26は、電池71を収容する凹部であり、内底面25に形成されている。電池収容部26の上面は、後述する電池カバー60に覆われていない状態で開口面となっている。電池収容部26の外周壁26aは、電池71の外周を支持する環状の電池支持壁26eより一回り径が大きく、電池収容部26の電池支持壁26eに電池71が収容された状態で電池支持壁26eと外周壁26aとの間には環状の溝部26bが形成される。
溝部26bには後述する電池カバー60の一部である環状壁部64が電池カバー60を操作装置本体10に対し閉じた状態で挿入されるが、その際に図5に示すように外周壁26aと電池カバー60との間の隙間にゴム等の弾性部材で構成された環状の防水ラバー65を嵌装させる。これにより、自転車用操作装置1の外部から電池71が収容された電池収容部26に水が浸入するのを防ぐことができる。防水ラバー65は、本発明に係るシール部材を構成する。
図7に示すように、電池収容部26には、電池カバー60を開いた状態で電池71が落下等して紛失しないようにするため電池を係止する電池係止部26c、26dが形成されている。本実施の形態では電池係止部を2つ設けたがこれより多い数の電池係止部を設けてもよい。
先端側突設部23は、ベース部材20におけるクランプ50及び電池カバー60の回動の先端側に対応する部位であり、先端側において後述するケース部材30に対しz方向下方に突設されている。先端側突設部23は、後述するクランプ50及び電池カバー60が閉じて、ハンドルバー103aを挟持する際に、一部分がハンドルバー103aと当接する。図3に示すように、先端側突設部23の側面部20bの側であって、奥行き方向の中央に先端側凹部23aが形成されている。先端側凹部23aには、後述する電池カバー60が閉じた状態で電池カバー先端部63が係合される。
図5(a)に示すように、先端側凹部23aにはネジ受け部23bが形成されている。ネジ受け部23bは、後述する電池カバー固定ネジ67が挿入される穴となっている。ネジ受け部23bは、本発明に係る電池蓋固定部を構成する。電池カバー固定ネジ67が、電池カバー60の先端孔部63a及びベース部材20のネジ受け部23bに挿入されることで電池カバー60が閉状態であるときに、電池カバー固定ネジ67が電池カバー60の回動の中心となる基端側と反対側の電池カバー先端部63を操作装置本体10に対して固定する。これにより、自転車100の走行中等に電池カバー60が開いて開状態となり、電池収容部26に収容された自転車用操作装置1の電池71が脱落して紛失することを防止することができる。
クランプ固定部24は、後述するクランプ50が閉じた状態でクランプ先端部54を固定する部位である。クランプ固定部24には、固定部孔部24aが形成されている。固定部孔部24aは、後述するクランプ固定ネジ55が挿入される孔となっている。固定部孔部24aは、本発明に係る取付体固定部を構成する。クランプ固定ネジ55が、クランプ50の先端孔部54a及びベース部材20の固定部孔部24aに挿入されることで電池カバー60が閉状態であって、クランプ50と電池カバー60とでハンドルバー103aを挟持している状態のときに、固定部孔部24aがクランプ50の回動の中心となる基端側と反対側のクランプ先端部54を操作装置本体10に対して固定する。これにより、操作装置本体10を確実に自転車100に固定することができる。
図5(a)、(b)に示すように基板27は、ベース部材20の内部に設けられている。基板27は、後述する操作部材40におけるボタン操作等を介して押圧されることで信号を発生し、電動ユニット110に信号を伝達する。信号の伝達は、図示しない電気ケーブルまたは、無線通信装置により行われる。
(ケース部材)
ケース部材30は、ベース部材20及び後述する操作部材40と連結する部位である。ケース部材30は、樹脂製であり、例えば、ABS樹脂やエストラマー等の2色成形で構成してもよい。ケース部材30は、操作部材40におけるボタン操作等を受けて、ベース部材20の基板27を押圧する。
ケース部材30のx方向、y方向の4つの側面を以下では側面部30a、側面部30b、側面部30c、側面部30dという。側面部30bと側面部30cは図2に、側面部30aと側面部30dは図3にそれぞれ示す通りである。
ケース部材30の内部には操作部材用シャフト48が支持されている。操作部材用シャフト48は、後述する操作部材40がスイッチとして揺動する際の軸となっている。
(操作部材)
操作部材40は、ケース部材30と連結する部位であり、自転車用操作装置1の最も上方に位置する。操作部材40は樹脂製である。操作部材40は、第1ボタン41、第2ボタン42、第3ボタン43、及び中央分離部44を有する。ユーザは、操作部材40の各種ボタンを押し、操作することで、例えば、電動自転車のアシストレベルを増減させることができる。
操作部材40のx方向、y方向の4つの側面を以下では外枠部40a、外枠部40b、外枠部40c、外枠部40dという。外枠部40bと外枠部40cは図2に、外枠部40aと外枠部40dは図3にそれぞれ示す通りである。
第1ボタン41は、操作部材40の上面に突出して設けられている。第1ボタン41は、例えば、自転車用操作装置1の電源のON/OFFを切り替えるためのボタンであるが、この目的に限らず、照明装置の電源のON/OFF等、他の目的のためのボタンであってもよい。
操作部材40は、ケース部材30に支持された操作部材用シャフト48を軸として揺動可能となっている。操作部材用シャフト48は、図5(a)に示すように、第2ボタン42と第3ボタン43の間に位置する中央分離部44の下方にある。ユーザによる外力が操作部材40に加えられていない状態では、操作部材40は中立状態であり、xy平面がなす水平方向から傾いていない。
一方、ユーザによる外力が第2ボタン42に下向きに加えられ、即ち第2ボタン42が押されると第2ボタン42が下方に押し下がるとともに、反対側の第3ボタン43が押し上げられる。即ち、あたかもシーソーのように操作部材用シャフト48を軸として、一方の側が押し下がると他方の側が押し下がるようになっている。このとき第2ボタン42が下方にあるケース部材30を押圧し、ケース部材30が基板27を押圧する。これにより基板27は、信号を発生し、電動ユニット110に信号を伝達する。第2ボタン42が押されると、例えば、電動ユニット110におけるアシストレベルが増加する。
また、ユーザによる外力が第3ボタン43に下向きに加えられ、即ち第3ボタン43が押されると第3ボタン43が下方に押し下がるとともに、反対側の第2ボタン42が押し上げられる。即ち、あたかもシーソーのように操作部材用シャフト48を軸として、一方の側が押し下がると他方の側が押し下がるようになっている。このとき第3ボタン43が下方にあるケース部材30を押圧し、ケース部材30が基板27を押圧する。これにより基板27は、信号を発生し、電動ユニット110に信号を伝達する。第3ボタン43が押されると、例えば、電動ユニット110におけるアシストレベルが減少する。
(クランプ)
クランプ50は、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、自転車100のハンドルバー103aに取り付けられる。クランプ50は、本発明に係る取付体を構成する。クランプ50は、樹脂製である。クランプ50は、クランプ本体部51とクランプ基端部52、53とクランプ先端部54を有する。
クランプ50は、図2及び図3に示す閉じた状態において、後述する電池カバー60とともに、ハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する。これにより、自転車100に対し、自転車用操作装置1が固定される。
クランプ本体部51は、半円形に近い形状で湾曲し、クランプ50が閉じた状態においてハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する部位である。
クランプ基端部52及びクランプ基端部53は、クランプ50の回動の基端となる部位である。図3、図5(a)、図5(b)に示すようにクランプ基端部52、53は、後述する電池カバー基端部62とともに、共用シャフト66が挿通された状態で基端側凹部21bに配置されている。
クランプ基端部52には基端孔部52aが、クランプ基端部53には基端孔部53aがそれぞれ形成されている。基端孔部52aは、基端孔部53aと、後述する電池カバー60の基端孔部62aとともに共用シャフト66を挿通させる孔である。このようにクランプ50の回動の中心となる共用シャフト66を電池カバー60の回動の中心となるシャフトと共用としたので、別々のシャフトを用いる場合と比べ、自転車用操作装置1の部品点数を削減するとともに、小型化することができる。
クランプ先端部54は、クランプ50の回動の先端側に突出した部位であり、クランプ固定部24により固定される。クランプ先端部54には、先端孔部54aが形成されている。先端孔部54aは、クランプ固定ネジ55が挿入される孔となっている。
図5(a)、(b)に示すように、クランプ先端部54は、操作装置本体10に対し固定された状態で、ネジ受け部23bの上部を覆い、先端側凹部23aはネジ受け部23bの周囲の一部を覆っている。また、自転車用操作装置1がハンドルバー103aに取り付けられた場合は、ハンドルバー103aがネジ受け部23bの周囲の一部を覆う。このようにネジ受け部23bの周囲がクランプ先端部54、先端側凹部23a、ハンドルバー103a等に覆われるので、外部からネジ受け部23bを視認することが容易でない。したがって、第三者に電池カバー固定ネジ67が外され、電池収容部26に収容された電池71が盗難されること等を防止することができる。
クランプ固定ネジ55は、クランプ50とベース部材20とを固定するためのネジである。クランプ固定ネジ55が、クランプ50の先端孔部54a及びベース部材20の固定部孔部24aに挿入されることでクランプ50が閉状態であるときに、クランプ固定ネジ55がクランプ先端部54を操作装置本体10に対して固定する。これにより、操作装置本体10を確実に自転車100に固定することができる。
図3は、クランプ50を閉じた状態であるのに対し、図6はクランプ50を開いた状態を示している。図3に示すクランプ50が閉じた状態よりクランプ50の先端孔部54a及びベース部材20の固定部孔部24aからクランプ固定ネジ55を外すことで、クランプ50を回動させクランプ50を開いた状態とすることができる。これによりクランプ50をハンドルバー103aに取り付けたり、ハンドルバー103aから取り外すことができる。
(電池カバー)
電池カバー60は、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、操作装置本体10に対し回動することで電池収容部26の開口面を覆う閉状態と、電池収容部26の開口面を開放する開状態と、のいずれかの状態をとるようになっている。電池カバー60は、本発明に係る電池蓋を構成する。電池カバー60は、樹脂製である。電池カバー60は、電池カバー本体部61と電池カバー基端部62と電池カバー先端部63と環状壁部64を有する。図2及び図3に示すように電池カバー60の共用シャフト66の軸方向の両端面は、それぞれベース部材20の側面部20a、側面部20cに面している。
電池カバー60は、図2及び図3に示す閉じた状態において、クランプ50とともに、ハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する。これにより、自転車100に対し、自転車用操作装置1が固定される。本実施の形態の電池カバー60は、自転車100のハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aにより操作装置本体10に押さえつけられるので、例えば、電池カバー固定ネジ67が何らかの理由で外れてしまったとしても、自転車100の使用時に電池カバー60が意図せず開状態となることを防ぐことができる。
電池カバー本体部61は、電池カバー60が閉じた状態において、電池収容部26の開口面を覆うとともに、図6におけるz方向下側の面(図中の上面)がハンドルバー103aと当接し、ハンドルバー103aを挟持する部位である。
電池カバー基端部62は、電池カバー60の回動の基端となる部位である。図3、図5(a)、図5(b)に示すように電池カバー基端部62は、クランプ基端部52、53とともに、共用シャフト66が挿通された状態で基端側凹部21bに配置されている。
電池カバー基端部62には基端孔部62aが形成されている。基端孔部62aは、クランプ50の基端孔部52aとともに共用シャフト66を挿通させる孔である。基端孔部62aは、本発明に係る電池蓋孔部を構成する。共用シャフト66は、本発明に係る回動軸を構成する。本実施の形態の電池カバー60は、ベース部材20に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組付けられているので、電池71を交換する際に、電池カバー60を自転車用操作装置1の操作装置本体10から取り外す必要がなく、電池カバー60を紛失することを防止できる。
また、電池カバー60の回動の中心となる共用シャフト66をクランプ50の回動の中心となるシャフトと共用としたので、別々のシャフトを用いる場合と比べ、自転車用操作装置1の部品点数を削減するとともに、小型化することができる。
電池カバー基端部62の孔部は、図9に示すように共用シャフト66より高さ方向(z方向)に一回り大きいサイズの孔径を有し、電池カバー60の装着方向に延びる長孔形状の基端孔部62a1としてもよい。電池カバー60の装着方向とは、図9のz軸正方向である。なお、ここでいう長孔形状は、半円と半円を長方形で繋いだ形状のみならず、楕円形状や半円と半円を台形で繋いだ形状等、電池カバー60が高さ方向、もしくは高さ方向から傾斜した方向に動くことを可能とする形状一般を含む。
基端孔部62a1は、本発明に係る電池蓋孔部を構成する。図5(a)、(b)のように共用シャフト66と孔径がほぼ等しい基端孔部62aの場合、電池カバー60は操作装置本体10に対して共用シャフト66を中心とした回転する動きしかできない。これに対し、長孔形状の基端孔部62a1の場合、電池カバー60は、共用シャフト66を中心とした回転する動きだけでなく基端孔部62a1の長孔形状の電池カバー60の装着方向、即ち、高さ方向に直線的に動くこともできる。
したがって、電池カバー60を閉じる際に、電池カバー60の環状壁部64を電池収容部26の溝部26bに直線的に挿入することができるので挿入が容易となる。さらに、電池カバー60を閉じる際に、防水ラバー65に高さ方向に均等な力を掛けることができるため、防水ラバー65が高さ方向に傾くことなく均等に配置でき、確実に防水ができる。
したがって、電池カバー60を開状態から閉状態へと変化させる際に電池カバー60と防水ラバー65及び電池収容部26との位置関係を微調整可能であり、防水ラバー65を確実に電池収容部26内に装着することができる。
電池カバー基端部62の孔部は、図10に示すように共用シャフト66より高さ方向(z方向)及び横方向(x方向)に一回り大きいサイズの孔径を有する円形の基端孔部62a2としてもよい。基端孔部62a2は、本発明に係る電池蓋孔部を構成する。図5(a)、(b)のように共用シャフト66と孔径がほぼ等しい基端孔部62aの場合、電池カバー60は操作装置本体10に対して共用シャフト66を中心とした回転する動きしかできない。これに対し、円形の基端孔部62a2の場合、電池カバー60は、共用シャフト66を中心とした回転する動きだけでなく孔径のサイズが許容する範囲内で高さ方向及び横方向に直線的に動くこともできる。
したがって、電池カバー60を開状態から閉状態へと変化させる際に電池カバー60と防水ラバー65及び電池収容部26との位置関係を微調整可能であり、防水ラバー65を確実に電池収容部26内に装着することができる。
電池カバー先端部63は、電池カバー60の回動の先端側の部位であり、図3に示す電池カバー60を閉じた状態でベース部材20の先端側凹部23aに配置され、固定される。電池カバー先端部63には先端孔部63aが形成されている。先端孔部63aは、電池カバー固定ネジ67が挿入される孔となっている。
電池カバー固定ネジ67は、電池カバー60とベース部材20とを固定するためのネジである。電池カバー固定ネジ67が、電池カバー60の先端孔部63a及びベース部材20のネジ受け部23bに挿入されることで電池カバー60が閉状態であるときに、電池カバー固定ネジ67が電池カバー先端部63を操作装置本体10に対して固定する。これにより、操作装置本体10を確実に自転車100に固定することができる。
環状壁部64は、図5(a)、(b)に示すように電池カバー60を閉じた状態で電池収容部26の溝部26bに挿入される環状の部位であり、電池カバー本体部61のz方向上側(図中の下側)に設けられている。環状壁部64を溝部26bに挿入する際には、環状壁部64の周囲にゴム製の弾性部材で構成された防水ラバー65を装着した状態で挿入する。これにより、電池収容部26の溝部26bの外側の外周壁26aと電池カバー60の環状壁部64との間の隙間に防水ラバー65が嵌装されるので、自転車用操作装置1の外部から電池71が収容された電池収容部26に水が浸入するのを防ぐことができる。
図6は、電池カバー60を閉じた状態であるのに対し、図7は電池カバー60を開いた状態を示している。図6に示す電池カバー60が閉じた状態より電池カバー60の先端孔部63a及びベース部材20のネジ受け部23bから電池カバー固定ネジ67を外すことで、電池カバー60を回動させ電池カバー60を開いた状態とすることができる。これにより電池収容部26に電池71を入れたり、電池収容部26から電池71を取り外すことができる。
(変形例)
図8に示すように自転車用操作装置1は、操作装置本体10、クランプ50及び電池カバー60の内周、或いは、ハンドルバー103aの外周に装着させる円環状のリング70を備えるようにしてもよい。リング70は、樹脂等の弾性部材である。リング70は、本発明に係るリング体を構成する。操作装置本体10はクランプ50及び電池カバー60がリング70を介してハンドルバー103aを挟持することで自転車100に対し固定される。
リング70を用いずに直接クランプ50及び電池カバー60がハンドルバー103aを挟持する場合と比べて、ハンドルバー103aがクランプ50及び電池カバー60に対し滑り難く、より確実に操作装置本体10を自転車100に対し固定することができる。またリング70を介在させることでクランプ50及び電池カバー60の表面を外部から視認できないようになり、クランプ50及び電池カバー60の表面に不必要なデザインを施す必要がなくなる。
以上のように本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、電池71を収容する電池収容部26を有する自転車用操作装置1の操作装置本体10と、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、操作装置本体10に対し回動することで電池収容部26の開口面を覆う閉状態と電池収容部26の開口面を開放する開状態と、のいずれかの状態をとる電池カバー60と、操作装置本体10に対し固定された共用シャフト66を中心として回動可能に組み付けられ、自転車100のハンドルバー103aに取り付けるためのクランプ50と、を備える自転車用操作装置1の電池蓋構造であって、操作装置本体10は、クランプ50及び電池カバー60がハンドルバー103aとそれぞれ当接し、ハンドルバー103aを挟持することで自転車100に対し固定され、電池カバー60は、クランプ50の回動の中心となる共用シャフト66と同じ回動軸を中心として回動する。
また、操作装置本体10は、電池カバー60が閉状態であるときに、電池カバー60の回動の中心となる基端側と反対側の電池カバー先端部63を操作装置本体10に対して固定するネジ受け部23bを有する。
また、クランプ50は、回動の中心となる基端側と反対側にクランプ先端部54を有し、クランプ先端部54は、操作装置本体10に固定された状態で先端側凹部23aとともにネジ受け部23bの周囲の少なくとも一部を覆う。
また、操作装置本体10は、電池カバー60が閉状態であって、クランプ50と電池カバー60とでハンドルバー103aを挟持している状態であるときに、クランプ50の回動の中心となる基端側と反対側のクランプ先端部54を操作装置本体10に対して固定する固定部孔部24aを有する。
また、更に、操作装置本体10、クランプ50及び電池カバー60の内周に装着させる弾性部材で構成された円環状のリング70を備え、操作装置本体10は、クランプ50及び電池カバー60がリング70を介してハンドルバー103aを挟持することで自転車100に対し固定される。
また、弾性部材で構成された環状の防水ラバー65を電池収容部26の外周壁26aと電池カバー60との間の隙間に嵌装させている。
また、電池カバー60には、共用シャフト66を通す基端孔部62a1または基端孔部62a2が形成され、基端孔部62a1または基端孔部62a2の孔径は共用シャフト66の外径よりも大きい。また、基端孔部62a1は、電池カバー60の装着方向に延びる長孔形状である。
また、電池カバー60の共用シャフト66の軸方向の両端面は、それぞれ操作装置本体10の側面部20a、側面部20cに面し、操作装置本体10の電池カバー60の両端面が面する側面部20a、側面部20cの少なくとも1つの側面部に共用シャフト66の軸方向に窪んだ凹部を形成している。
この構成により、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、電池カバー60が自転車用操作装置1の操作装置本体10に組付けられており、また操作装置本体10に対し回動することで電池収容部26の開口面を開閉するようになっている。したがって、ユーザが電池71を交換する際に、電池カバー60を自転車用操作装置1の操作装置本体10から取り外す必要がないため、電池カバー60を紛失することを防止できる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、クランプ50の回動の中心となる共用シャフト66と、電池カバー60の回動の中心となる共用シャフト66とが同じ回動軸であるため、自転車用操作装置1の部品点数を削減するとともに、小型化することができる。また、自転車100のフレームが電池カバー60と当接し、電池カバー60を操作装置本体10に押さえつけるので、自転車100の使用時に電池カバー60が意図せず開状態となることを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、電池カバー60が閉状態であるときに、ネジ受け部23bが電池カバー60の先端側の電池カバー先端部63を操作装置本体10に対して固定するので、自転車100の走行中等に電池カバー60が開いて開状態となり、電池収容部26に収容された自転車用操作装置1の電池71が脱落して紛失することを防止することができる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、クランプ先端部54は、装置本体10に固定された状態で先端側凹部23aとともにネジ受け部23bの周囲の少なくとも一部を覆うので、外部からネジ受け部23bを視認することが容易でない。したがって、第三者に電池カバー固定ネジ67が外され、電池収容部26に収容された電池71が盗難されること等を防止することができる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、自転車用装置が自転車のフレームに取り付けられている状態、即ち、電池蓋が閉状態で、取付体と電池蓋がフレームを挟持している状態であるときに、取付体固定部が取付体の先端側を筐体に対し固定するため、自転車用装置の筐体を確実に自転車に固定することができる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、クランプ50及び電池カバー60が弾性部材で構成されたリング70を介してハンドルバー103aを挟持するため、リング70を用いずに直接クランプ50及び電池カバー60がハンドルバー103aを挟持する場合と比べて、ハンドルバー103aがクランプ50及び電池カバー60に対し滑り難く、より確実に操作装置本体10を自転車100に対し固定することができる。またリング70を介在させることでクランプ50及び電池カバー60の表面を外部から視認できないようになり、クランプ50及び電池カバー60の表面に不必要なデザインを施す必要がなくなる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、弾性部材で構成された環状の防水ラバー65を電池収容部26の外周壁26aと電池カバー60との間の隙間に嵌装させたので、外部から電池71が収容された電池収容部26に水が浸入するのを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、基端孔部62a1、62a2の孔径が共用シャフト66の外径よりも大きいので、電池カバー60は操作装置本体10に対し共用シャフト66を中心とした回転だけでなく、基端孔部62a1、62a2の孔径のサイズが許容する範囲内で直線的に動くこともできる。長孔形状の基端孔部62a1の電池カバー60の装着方向に直線的に動くこともできる。したがって、電池カバー60を開状態から閉状態へと変化させる際に電池カバー60と防水ラバー65及び電池収容部26との位置関係を微調整可能であり、防水ラバー65を確実に電池収容部26内に装着することができる。
また、電池カバー60を閉じる際に、電池カバー60の環状壁部64を電池収容部26の溝部26bに直線的に挿入することができるので挿入が容易となる。さらに、電池カバー60を閉じる際に、防水ラバー65に高さ方向に均等な力を掛けることができるため、防水ラバー65が高さ方向に傾くことなく均等に配置でき、確実に防水ができる。
また、本実施の形態に係る自転車用操作装置1は、操作装置本体10の電池カバー60の両端面が面する側面部20a、20cの少なくとも1つの側面部に共用シャフト66の軸方向に窪んだ把持用凹部22a、22bを形成したので、ユーザが電池カバー60を閉状態から開状態とする際に、把持用凹部22a、22bに指を入れて電池カバー60の一部を掴むことができるため、容易に電池カバー60を開けて、電池交換等を行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る自転車用装置は、自転車用装置の電池蓋を紛失することを防止できるとともに、自転車用装置の部品点数を削減し、小型化することができるという効果を有し、自転車用装置全般に有用である。
1 自転車用操作装置(自転車用装置)
10 操作装置本体(筐体)
20 ベース部材
20a、20b、20c、20d 側面部
21 基端側突設部
21a ベース孔部
21b 基端側凹部
22 中央部
22a、22b 把持用凹部(凹部)
23 先端側突設部
23a 先端側凹部(先端側凹部)
23b ネジ受け部(電池蓋固定部)
24 クランプ固定部
24a 固定部孔部(取付体固定部)
25 内底面
26 電池収容部
26a 外周壁
26b 溝部
26c、26d 電池係止部
26e 電池支持壁
27 基板
30 ケース部材
30a、30b、30c、30d 側面部
40 操作部材
40a、40b、40c、40d 外枠部
41 第1ボタン
42 第2ボタン
43 第3ボタン
44 中央分離部
48 操作部材用シャフト
50 クランプ(取付体)
51 クランプ本体部
52、53 クランプ基端部
52a、53a 基端孔部
54 クランプ先端部
54a 先端孔部
55 クランプ固定ネジ
60 電池カバー(電池蓋)
61 電池カバー本体部
62 電池カバー基端部
62a、62a1、62a2 基端孔部(電池蓋孔部)
63 電池カバー先端部
63a 先端孔部
64 環状壁部
65 防水ラバー(シール部材)
66 共用シャフト(回動軸)
67 電池カバー固定ネジ
70 リング(リング体)
71 電池
100 自転車
101 前輪
102 後輪
103 フレーム
103a ハンドルバー
104 ペダル
105 サドル
106 チェーン
110 電動ユニット

Claims (10)

  1. 電池を収容する電池収容部を有する自転車用装置の筐体と、
    前記筐体に対し固定された回動軸を中心として回動可能に組み付けられ、前記筐体に対し回動することで前記電池収容部の開口面を覆う閉状態と前記電池収容部の開口面を開放する開状態と、のいずれかの状態をとる電池蓋と、
    前記筐体に対し固定された回動軸を中心として回動可能に組み付けられ、自転車のフレームに取り付けるための取付体と、を備える自転車用装置の電池蓋構造であって、
    前記電池蓋は、前記取付体の回動の中心となる前記回動軸と同じ回動軸を中心として回動することを特徴とする自転車用装置の電池蓋構造。
  2. 前記筐体は、前記電池蓋が前記閉状態であるときに、前記電池蓋の回動の中心となる基端側と反対側の先端側を収容する先端側凹部内に前記先端側を前記筐体に対して固定する電池蓋固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  3. 前記取付体は、回動の中心となる基端側と反対側に取付体先端部を有し、
    前記取付体先端部は、前記筐体に固定された状態で前記先端側凹部とともに前記電池蓋固定部の周囲の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求項2に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  4. 前記筐体は、前記取付体が閉じた状態であるときに、
    前記取付体先端部を前記筐体に対して固定する取付体固定部を有することを特徴とする請求項3に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  5. 更に、前記筐体、前記取付体及び前記電池蓋の内周に装着させる弾性部材で構成された円環状のリング体を備えることを特徴とする請求項1に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  6. 弾性部材で構成された環状のシール部材を前記電池収容部の外周壁と前記電池蓋との間の隙間に嵌装させたことを特徴とする請求項1に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  7. 前記電池蓋には、前記回動軸を通す電池蓋孔部が形成され、前記電池蓋孔部の孔径は前記回動軸の外径よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  8. 前記電池蓋孔部は、前記電池蓋の装着方向に延びる長孔形状であることを特徴とする請求項7に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  9. 前記電池蓋の前記回動軸の軸方向の両端面は、それぞれ前記筐体のいずれかの側面に面し、
    前記筐体の前記電池蓋の前記両端面が面する前記側面の少なくとも1つの前記側面に前記回動軸の軸方向に窪んだ凹部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の自転車用装置の電池蓋構造。
  10. 請求項1に記載の自転車用装置の電池蓋構造を備えたことを特徴とする自転車用装置。
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