JP7409306B2 - 内視鏡用潅流液循環システム - Google Patents

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Description

本発明は、内視鏡用潅流液循環システムに関する。
カテーテル内に潅流液循環流路の一部が形成されている硬膜外腔冷却システムを開示した先行文献として、特開2009-136380号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された硬膜外腔冷却システムは、冷却カテーテルと、ポンプと、熱交換器と、冷却機とを備える。
熱交換器の流出口から冷却カテーテルの流入口まで配管で接続されており、冷却カテーテルの流出口から熱交換器の流入口まで配管で接続されている。冷却カテーテルの流入口と冷却カテーテルの流出口とは、冷却カテーテル内で連通している。これらにより、冷却カテーテル、ポンプおよび熱交換器を経由する、潅流液の循環流路が形成されている。
特開2009-136380号公報
特許文献1に記載された硬膜外腔冷却システムにおいては、潅流液は冷媒として用いられており、内視鏡手術に用いられる潅流液を循環利用することについては考慮されていない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、内視鏡手術に用いられる潅流液を循環利用可能とする、内視鏡用潅流液循環システムを提供することを目的とする。
本発明に基づく内視鏡用潅流液循環システムは、内視鏡と、循環流路と、ろ過器と、ポンプと、脱気部とを備える。循環流路は、内視鏡に接続されている。循環流路は、内視鏡から外部に送液された潅流液を吸液して循環利用可能とする。ろ過器は、循環流路に設けられている。ろ過器は、潅流液をろ過する。ポンプは、循環流路に設けられている。ポンプは、潅流液を循環させる。脱気部は、循環流路に設けられている。脱気部は、潅流液を脱気する。
本発明の一形態においては、脱気部は、潅流液中の異物の通過を妨げる網部を有する。
本発明の一形態においては、脱気部は、潅流液の流入口、潅流液の流出口、および、脱気部内に立設された堰部をさらに有する。脱気部において、流入口は、堰部に対して、流出口とは反対側に位置している。
本発明の一形態においては、脱気部は、フロート式エアトラップをさらに有する。
本発明の一形態においては、内視鏡用潅流液循環システムは、第1貯液部および第2貯液部をさらに備える。第1貯液部および第2貯液部は、循環流路に設けられている。第1貯液部および第2貯液部は、潅流液を貯液可能である。
本発明の一形態においては、循環流路における第1貯液部と第2貯液部との間の位置に、開閉弁が設けられている。
本発明の一形態においては、循環流路における第1貯液部と内視鏡との間の位置に、第1圧力測定装置が設けられている。
本発明の一形態においては、循環流路における脱気部とろ過器との間の位置に、第2圧力測定装置が設けられている。
本発明の一形態においては、ろ過器に、ろ過器をフラッシングするフラッシング回路が接続されている。
本発明によれば、内視鏡手術に用いられる潅流液を循環利用することができる。
本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システムの構成を示す回路図である。 本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部の構成を示す正面図である。 本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部の構成を示す正面図である。 本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部において、潅流液が流入する前の状態を示す正面図である。 本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部において、潅流液が流入してチャンバ内のガスが排気されている状態を示す正面図である。 本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部における閉状態を示す正面図である。 本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部において、閉状態から開状態に移行した状態を示す正面図である。
以下、本発明の各実施形態に係る内視鏡用潅流液循環システムについて図を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システムの構成を示す回路図である。図2は、本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部の構成を示す正面図である。
図1および図2に示すように、本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システム100は、内視鏡110と、循環流路120と、ポンプ130と、脱気部140と、ろ過器150とを備える。
内視鏡110には、対物レンズ111と、対物レンズ111に潅流液を噴き付けて対物レンズ111を洗浄する噴射ノズル112と、噴射された潅流液を吸引する吸引部113とが設けられている。
循環流路120は、内視鏡110に接続されている。具体的には、循環流路120の一端が内視鏡110の吸引部113と接続されており、循環流路120の他端が内視鏡110の噴射ノズル112と接続されている。これにより、循環流路120は、内視鏡110から外部に送液された潅流液を吸液して循環利用可能とする。本実施形態においては、循環流路120は、第1流路部L1と、第2流路部L2と、第3流路部L3と、第4流路部L4と第5流路部L5とから構成されている。
ポンプ130は、循環流路120の第1流路部L1に設けられている。ポンプ130は、潅流液を循環させる。本実施形態においては、ポンプ130は、ロータリポンプである。ただし、ポンプ130は、ロータリポンプに限られず、ギアポンプでもよい。
脱気部140は、循環流路120に設けられている。脱気部140は、第1流路部L1によって、内視鏡110の吸引部113と接続されている。脱気部140は、潅流液を脱気する。本実施形態に係る脱気部140の詳細な構成については後述するが、脱気部140の構成は、後述する構成に限られず、たとえば、潅流液を脱気可能なドリップチャンバで構成されていてもよい。
ろ過器150は、循環流路120に設けられている。ろ過器150は、第2流路部L2によって、脱気部140と接続されている。ろ過器150は、潅流液をろ過する。本実施形態においては、ろ過器150は、活性炭カラムを有し、ろ過器150において直接血液潅流(DHP:direct hemoperfusion)が行なわれる。ただし、ろ過器150の構成は、上記の構成に限られず、潅流液から血球および細菌などを除去可能な構成であればよい。
ろ過器150には、潅流液から分離された廃液が流れる廃液流路121が接続されている。本実施形態においては、廃液流路121には、血液量測定部180が設けられている。血液量測定部180は、吸光度フローセルを有する。血液量測定部180において、廃液中の血液の吸収スペクトラムを吸光度フローセルを用いて測定することにより、廃液中の血液量が測定される。なお、血液量測定部180の構成は、上記の構成に限られず、廃液中の血液量を測定可能な構成であればよい。また、血液量測定部180は、必ずしも設けられていなくてもよい。
本実施形態においては、内視鏡用潅流液循環システム100は、第1貯液部160および第2貯液部161をさらに備える。第1貯液部160および第2貯液部161は、循環流路120に設けられている。第1貯液部160および第2貯液部161は、潅流液を貯液可能である。内視鏡用潅流液循環システム100の稼働開始時には、第1貯液部160および第2貯液部161の各々には、生理食塩水または乳酸リンゲル液などの未使用の潅流液が貯液されている。
第2貯液部161は、第3流路部L3によって、ろ過器150と接続されている。第1貯液部160と第2貯液部161とは、第4流路部L4によって互いに接続されている。第4流路部L4には、第4流路部L4を開閉する開閉弁129が設けられている。すなわち、循環流路120における第1貯液部160と第2貯液部161との間の位置に、開閉弁129が設けられている。第1貯液部160は、第5流路部L5によって、内視鏡110の噴射ノズル112と接続されている。なお、開閉弁129は、必ずしも設けられていなくてもよい。
本実施形態においては、内視鏡用潅流液循環システム100は、気泡検知器170をさらに備える。気泡検知器170は、循環流路120に設けられている。本実施形態においては、気泡検知器170は、第1流路部L1に設けられており、ポンプ130と一体に構成されている。第1流路部L1を流れる潅流液に気泡が含まれていることを気泡検知器170が検知したとき、ポンプ130の駆動が停止する。なお、気泡検知器170は、必ずしも設けられていなくてもよい。
図2に示すように、脱気部140は、潅流液の流入口142、潅流液の流出口143、および、脱気部141内に立設された堰部144を有する。脱気部140において、流入口142は、堰部144に対して、流出口143とは反対側に位置している。
具体的には、脱気部140は、チャンバ141を有する。チャンバ141には、流入口142および流出口143が設けられている。流入口142には、第1流路部L1が接続されている。流出口143には、第2流路部L2が接続されている。チャンバ141の底面上に、流入口142側と流出口143側とを区切るように、堰部144が設けられている。
チャンバ141内において、流入口142から流入した潅流液10は、堰部144によって区切られた流入口142側の領域T1に貯液され、堰部144を超えて溢れ出た潅流液10が流出口143側の領域T2に移動する。
脱気部140は、潅流液10中の異物11の通過を妨げる網部145をさらに有する。網部145は、チャンバ141内の流入口142側の領域T1に配置されている。網部145は、チャンバ141の底面と対向するように配置されている。チャンバ141内の流入口142側の領域T1に流入した潅流液10は、網部145を通過して、流出口143側の領域T2に移動する。潅流液10が網部145を通過する際に、潅流液10中に含まれる血塊または組織片などの異物11が網部145に捕捉される。
チャンバ141の上部には、排気筒146が設けられている。排気筒146には、排気筒146を開閉する開閉弁147が設けられている。開閉弁147が解放状態になることにより、チャンバ141内の潅流液10から分離されたガス12が排気筒146を通じて排気され、潅流液10の脱気が行なわれる。潅流液10の脱気を行なう理由は、内視鏡手術中に内視鏡110がカテーテルから抜かれる操作があり、このとき潅流液に混入した空気を除去する必要があるためである。
チャンバ141の外周部に、光電センサ190が着脱可能に取り付けられている。光電センサ190は、低位検知部191と高位検知部192とを含む。光電センサ190は、配線194によってシーケンサ193と電気的に接続されている。シーケンサ193は、配線195によって開閉弁147と電気的に接続されている。
開閉弁147が閉じた状態でチャンバ141内のガス12の容量が増加すると潅流液10の液面高さが低下する。光電センサ190の低位検知部191が潅流液10の液面を検知した場合、シーケンサ193は開閉弁147を開放させる信号を開閉弁147に送信する。
開閉弁147が開放してチャンバ141内のガス12が排気され、チャンバ141内の圧力が低下すると、潅流液10の液面高さが上昇する。光電センサ190の高位検知部192が潅流液10の液面を検知した場合、シーケンサ193は開閉弁147を閉鎖させる信号を開閉弁147に送信する。
光電センサ190の低位検知部191および高位検知部192によって検知したチャンバ141内の潅流液10の液面高さに基づいて開閉弁147の開閉状態を調節することにより、排気筒146から潅流液10が噴き出ることを抑制しつつ、脱気部140において安定して潅流液10の脱気を連続して行なうことができる。
ポンプ130、脱気部140、ろ過器150、第1貯液部160および第2貯液部161は、支柱2に支持されている。第1貯液部160および第2貯液部161は、支柱2の上端に設けられたアーム部3に吊り下げられている。
本実施形態においては、循環流路120における第1貯液部160と内視鏡110との間の位置に、第1圧力測定装置123が設けられている。具体的には、第5流路部L5に第1チャンバ122が設けられている。第1チャンバ122に、第1チャンバ122内の圧力を測定する第1圧力測定装置123が設けられている。
第1圧力測定装置123の測定値が第1閾値を超えた場合、ポンプ130の駆動が停止する。第1圧力測定装置123の測定値が第1閾値以下の場合に、ポンプ130が駆動可能である。なお、第1圧力測定装置123は、必ずしも設けられていなくてもよい。
本実施形態においては、循環流路120における脱気部140とろ過器150との間の位置に、第2圧力測定装置125が設けられている。具体的には、第2流路部L2に第2チャンバ124が設けられている。第2チャンバ124に、第2チャンバ124内の圧力を測定する第2圧力測定装置125が設けられている。
第2圧力測定装置125の測定値が第2閾値を超えた場合、ポンプ130の駆動が停止する。第2圧力測定装置125の測定値が第2閾値以下の場合に、ポンプ130が駆動可能である。なお、第2圧力測定装置125は、必ずしも設けられていなくてもよい。
本実施形態においては、ろ過器150に、ろ過器150をフラッシングするフラッシング回路151が接続されている。フラッシング回路151は、手動または自動で洗浄液をろ過器150に供給することにより、ろ過器150をフラッシングする。フラッシング回路151は、たとえば、洗浄液として生理食塩水が充填されたプレフィルドシリンジを含む。フラッシング回路151が自動制御されている場合は、たとえば、プレフィルドシリンジとろ過器150とを接続するチューブのクランプの開閉が自動制御される。フラッシング回路151がろ過器150をフラッシングしている間は、ポンプ130の駆動が停止する。なお、フラッシング回路151は、必ずしも設けられていなくてもよい。
以下、本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システム100の動作について説明する。
内視鏡110の使用が開始されると、第1貯液部160から第5流路部L5を通じて内視鏡110の噴射ノズル112に供給された潅流液が、対物レンズ111に噴き付けられる。ポンプ130が図1中の矢印1で示す方向に駆動することにより、内視鏡110の吸引部113から吸液された潅流液が、第1流路部L1を通過して脱気部140の流入口142からチャンバ141内の流入口142側の領域T1に流入する。
チャンバ141内の流入口142側の領域T1に流入した潅流液10は、網部145を通過して、チャンバ141内を上昇する。このとき、潅流液10に含まれていた異物11が網部145に捕捉されて潅流液10中から除去される。堰部144を超えて溢れ出た潅流液10は、チャンバ141内の流出口143側の領域T2に流入する。このように、チャンバ141内を潅流液10が流動する間に、潅流液10中のガス12が分離され、潅流液10の脱気が行なわれる。
チャンバ141内の流出口143側の領域T2に流入した潅流液10は、流出口143から第2流路部L2に流出する。第2流路部L2を通過してろ過器150に流入した潅流液は、ろ過器150にてろ過され、清浄になった潅流液と廃液とに分離される。清浄になった潅流液は第3流路部L3に流出し、第3流路部L3を通過した潅流液は、第2貯液部161に貯液される。廃液は廃液流路121に流出し、血液量測定部180にて廃液中の血液量が測定される。
第1貯液部160に貯液されている潅流液の量が減少し、第1貯液部160への潅流液の補充が必要になったとき、開閉弁129が開き、第2貯液部161に貯液されていた潅流液が第4流路部L4を通じて第1貯液部160に供給される。なお、開閉弁129は、ポンプ130の駆動と連動して開閉するように構成されていてもよい。
第1圧力測定装置123の測定値が第1閾値を超えた場合、ポンプ130の駆動が一時的に停止し、第1圧力測定装置123の測定値が第3閾値以下まで下がった時に、ポンプ130の駆動が再開する。
第2圧力測定装置125の測定値が第2閾値を超えた場合、ポンプ130の駆動が一時的に停止する。フラッシング回路151が自動制御されている場合は、第2圧力測定装置125の測定値が第2閾値を超えたときに、フラッシング回路151から自動でろ過器150に洗浄液が供給され、ろ過器150のフラッシングが行なわれる。フラッシング回路151が手動制御されている場合は、第2圧力測定装置125の測定値が第2閾値を超えたときに警告報知されることにより、フラッシング回路151から手動でろ過器150に洗浄液が供給され、ろ過器150のフラッシングが行なわれる。フラッシングに用いられた洗浄液は、廃液流路121に流出する。ろ過器150のフラッシングが終了した後、ポンプ130の駆動が再開する。
上記のように、本実施形態に係る内視鏡用潅流液循環システム100は、内視鏡手術に用いられる潅流液を循環利用することができる。これにより、潅流液の必要量を削減することができる。
脱気部140によって潅流液の脱気を行なっているため、仮に、内視鏡手術中に内視鏡110がカテーテルから抜き去られて、吸引部113から大量の空気が吸い込まれた場合においても、潅流液中に混入した空気を脱気部140にて排出することができるため、潅流液の循環利用を継続することができる。
流入口142側の領域T1から堰部144を超えて溢れ出た潅流液10が流出口143側の領域T2に移動するように、脱気部140が構成されていることにより、脱気部140にて潅流液10を撹拌して効果的に潅流液10の脱気を行なうことができる。
また、脱気部140の網部145にて潅流液中の異物11を除去することにより、ろ過器150が目詰まりを起こすことを抑制でき、循環流路120における潅流液の円滑な循環を維持することができる。
第1貯液部160と第2貯液部161とを繋ぐ第4流路部L4に開閉弁129が設けられていることにより、未使用の潅流液のみを循環流路120に供給する状態と、未使用の潅流液と再生された潅流液との混合液を循環流路120に供給する状態とを、選択的に切り換えることが可能となる。
血液量測定部180にて廃液中の血液量を継続して測定することにより、内視鏡手術中の患者の出血量を監視することができる。
第1圧力測定装置123の測定値が第1閾値を超えた場合に、ポンプ130の駆動を停止させることによって、内視鏡手術部位における潅流液の圧力が高くなることによる、創表面、特に破綻した静脈から潅流液が流入して水中毒または血液電解質の濃度異常が発生することを抑制することができる。また、第1圧力測定装置123によって、内視鏡の観察組織内における潅流液の適正な流量および流圧を管理することができる。
第2圧力測定装置125の測定値を監視することにより、ろ過器150の詰まりを検知することができる。ろ過器150の詰まりを検知した際に、フラッシング回路151によってろ過器150をフラッシングすることにより、ろ過器150を交換することなく内視鏡手術を継続することが可能となる。
(実施形態2)
以下、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムについて図を参照して説明する。なお、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムは、脱気部がフロート式エアトラップを有する点が主に、本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システム100と異なるため、本発明の実施形態1に係る内視鏡用潅流液循環システム100と同様である構成については説明を繰り返さない。
図3は、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部の構成を示す正面図である。図3に示すように、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部240は、フロート式エアトラップをさらに有する。なお、脱気部240には、実施形態1に係る、光電センサ190、シーケンサ193、開閉弁147、配線194および配線195は設けられていない。
脱気部240が有するフロート式エアトラップは、球状のフロート241、弁体242、フロートガイド243、弁箱244、弁座245、および、弁体受け部246を含む。弁座245は、開口245hを有する。弁座245は、開口245hが排気筒146の内部と連通するように、排気筒146の下端に接続されている。
弁箱244は、円環状の外形を有する。弁箱244が弁座245によって覆われるように、弁箱244の上端が弁座245に接続されている。弁箱244の下端には、開口244hが設けられている。開口244hは、後述する弁体242の下端部が通過可能な大きさで形成されている。弁箱244の内側に、円環状の弁体受け部246が固定されている。
フロートガイド243は、円環状の外形を有する。フロートガイド243の内部が弁箱244の内部と連通するように、フロートガイド243の上端が弁箱244の下端に接続されている。フロートガイド243の下端には、開口243hが設けられている。開口243hは、フロート241が脱落しない程度の大きさで形成されている。フロートガイド243、弁箱244および弁座245によって囲まれた領域Taを通じて、チャンバ141内と排気筒146内とが互いに連通している。
フロート241は、フロートガイド243内に配置されている。フロート241は、チャンバ141内の潅流液10の液面高さに応じて上下移動可能に設けられている。
弁体242は、弁箱244内に配置されている。弁体242は、フランジ部242f、および、上端面242tを有する。弁体242は、上方から弁体受け部246の内側に挿通されており、フランジ部242fが弁体受け部246上に位置している。弁体242の下端部242bが、フロート241と当接する。弁体242は、フロート241の上昇とともに上昇して上端面242tが開口245hを閉塞する閉状態と、上端面242tが開口245hを閉塞していない開状態とに、選択的になりえるように構成されている。
以下、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部240の動作について説明する。図4は、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部において、潅流液が流入する前の状態を示す正面図である。
図4に示すように、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部240の、チャンバ141内に潅流液が流入する前の状態においては、フロート241は、開口243hを塞ぐように位置しつつフロートガイド243に支持されている。弁体242は、弁体受け部246に支持されている。
図5は、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部において、潅流液が流入してチャンバ内のガスが排気されている状態を示す正面図である。第1流路部L1から脱気部240に流入した潅流液10が第2流路部L2に流出し始めると、第2流路部L2に接続されているろ過器150を通過する際の流動抵抗が大きいため、第2流路部L2における流量が第1流路部L1における流量より小さくなり、図5に示すように、チャンバ141内に潅流液10が溜まってくる。この状態においては、弁体242が開口245hを閉塞していない開状態であるため、潅流液10が溜まるにしたがってチャンバ141内のガス12が潅流液10によって押し出されて排気される。
図6は、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部における閉状態を示す正面図である。図6に示すように、潅流液10の液面の上昇とともに弁体242が矢印4で示すように上昇して開口245hを閉塞した閉状態となっている間は、チャンバ141内のガス12は排気されない。
図7は、本発明の実施形態2に係る内視鏡用潅流液循環システムが備える脱気部において、閉状態から開状態に移行した状態を示す正面図である。閉状態においてチャンバ141内のガス12が増えてガス12の圧力が高くなると、図7に示すように、潅流液10の液面が押し下げられる。潅流液10の液面の下降とともに弁体242が矢印5で示すように下降することにより、弁体242が開口245hを閉塞しない開状態となる。その結果、チャンバ141内のガス12が開口245hおよび排気筒146を通過して排気される。チャンバ141内のガス12が排気され、チャンバ141内の圧力が低下すると、潅流液10の液面高さが上昇し、再び閉状態となる。このように、本実施形態に係る脱気部240は、チャンバ141内のガス12の圧力に応じて自動的に開閉して排気が行なわれる。
本実施形態においては、脱気部240がフロート式エアトラップを有することにより、実施形態1に係る脱気部140のように、光電センサ190、シーケンサ193および開閉弁147などの電気装置を備える必要がないため、脱気部240を簡易な構成とすることができる。
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
2 支柱、3 アーム部、10 潅流液、11 異物、12 ガス、100 内視鏡用潅流液循環システム、110 内視鏡、111 対物レンズ、112 噴射ノズル、113 吸引部、120 循環流路、121 廃液流路、122 第1チャンバ、123 第1圧力測定装置、124 第2チャンバ、125 第2圧力測定装置、129,147 開閉弁、130 ポンプ、140,240 脱気部、141 チャンバ、142 流入口、143 流出口、144 堰部、145 網部、146 排気筒、150 ろ過器、151 フラッシング回路、160 第1貯液部、161 第2貯液部、170 気泡検知器、180 血液量測定部、190 光電センサ、191 低位検知部、192 高位検知部、193 シーケンサ、194,195 配線、241 フロート、242 弁体、242b 下端部、242f フランジ部、242t 上端面、243 フロートガイド、243h,244h,245h 開口、244 弁箱、245 弁座、246 弁体受け部。

Claims (6)

  1. 内視鏡と、
    前記内視鏡に接続され、前記内視鏡から外部に送液された潅流液を吸液して循環利用可能とする循環流路と、
    前記循環流路に設けられ、前記潅流液をろ過するろ過器と、
    前記循環流路に設けられ、前記潅流液を循環させるポンプと、
    前記循環流路に設けられ、前記潅流液を脱気する脱気部とを備え
    前記脱気部は、前記潅流液中の異物の通過を妨げる網部を有し、
    前記脱気部は、前記潅流液の流入口、前記潅流液の流出口、および、前記脱気部内に立設された堰部をさらに有し、
    前記脱気部において、前記流入口は、前記堰部に対して、前記流出口とは反対側に位置しており、
    前記堰部は、前記流入口および前記流出口が設けられたチャンバ内を流入口側と流出口側とに区切るように前記チャンバの底面上に設けられており、
    前記網部は、前記チャンバの前記底面と対向するように前記チャンバ内の前記流入口側の領域に配置されている、内視鏡用潅流液循環システム。
  2. 前記脱気部は、フロート式エアトラップをさらに有する、請求項1に記載の内視鏡用潅流液循環システム。
  3. 前記循環流路に設けられ、前記潅流液を貯液可能な、第1貯液部および第2貯液部をさらに備え、
    前記循環流路における前記第1貯液部と前記第2貯液部との間の位置に、開閉弁が設けられている、請求項1または請求項2に記載の内視鏡用潅流液循環システム。
  4. 前記循環流路における前記第1貯液部と前記内視鏡との間の位置に、第1圧力測定装置が設けられている、請求項に記載の内視鏡用潅流液循環システム。
  5. 前記循環流路における前記脱気部と前記ろ過器との間の位置に、第2圧力測定装置が設けられている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の内視鏡用潅流液循環システム。
  6. 前記ろ過器に、前記ろ過器をフラッシングするフラッシング回路が接続されている、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の内視鏡用潅流液循環システム。
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